JP2007085577A - 燃焼圧センサ付きグロープラグ - Google Patents
燃焼圧センサ付きグロープラグ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007085577A JP2007085577A JP2005271662A JP2005271662A JP2007085577A JP 2007085577 A JP2007085577 A JP 2007085577A JP 2005271662 A JP2005271662 A JP 2005271662A JP 2005271662 A JP2005271662 A JP 2005271662A JP 2007085577 A JP2007085577 A JP 2007085577A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- end side
- metal shell
- combustion pressure
- pressure sensor
- rear end
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 title claims abstract description 126
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 149
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 148
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 22
- 239000000567 combustion gas Substances 0.000 claims description 12
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 abstract description 36
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 abstract description 14
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 abstract description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 5
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 36
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 16
- UQMRAFJOBWOFNS-UHFFFAOYSA-N butyl 2-(2,4-dichlorophenoxy)acetate Chemical compound CCCCOC(=O)COC1=CC=C(Cl)C=C1Cl UQMRAFJOBWOFNS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 15
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 12
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 12
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 12
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 11
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 6
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 6
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 6
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 5
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 5
- 230000008859 change Effects 0.000 description 3
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 3
- 230000036316 preload Effects 0.000 description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 2
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 2
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910000881 Cu alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000990 Ni alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 1
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 1
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 1
- PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N gold Chemical compound [Au] PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 1
- 229920002379 silicone rubber Polymers 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Measuring Fluid Pressure (AREA)
Abstract
【課題】 エンジンヘッドの変形の影響を受けにくく、良好なセンサ感度を得られるとともに、小径化を図ることができる燃焼圧センサ付きグロープラグを提供する。
【解決手段】 ヒータ部材10のセラミックヒータ20が圧入嵌合されたヒータ支持部材70には、中間スリーブ95、圧力検知スリーブ90、後端側主体金具60が連結されて、内部に中軸30が挿通された筒状体を構成する。先端側主体金具50はその筒状体を取り囲んだ状態で後端側主体金具60に接合される。燃焼圧によりエンジンヘッド200に変形が生ずると、先端側主体金具50の胴部56が撓むが、ヒータ部材10に変位は生じない。一方、燃焼圧によるセラミックヒータ20への直接的な押圧力の作用で圧力検知スリーブ90の可撓部93が撓むとヒータ部材10に変位が生じ、その変位が燃焼圧センサにより燃焼圧として検出される。
【選択図】 図3
【解決手段】 ヒータ部材10のセラミックヒータ20が圧入嵌合されたヒータ支持部材70には、中間スリーブ95、圧力検知スリーブ90、後端側主体金具60が連結されて、内部に中軸30が挿通された筒状体を構成する。先端側主体金具50はその筒状体を取り囲んだ状態で後端側主体金具60に接合される。燃焼圧によりエンジンヘッド200に変形が生ずると、先端側主体金具50の胴部56が撓むが、ヒータ部材10に変位は生じない。一方、燃焼圧によるセラミックヒータ20への直接的な押圧力の作用で圧力検知スリーブ90の可撓部93が撓むとヒータ部材10に変位が生じ、その変位が燃焼圧センサにより燃焼圧として検出される。
【選択図】 図3
Description
本発明は、内燃機関の燃焼圧の変化を検出するための燃焼圧センサを一体に備え、内燃機関の始動を補助する燃焼圧センサ付きグロープラグに関するものである。
内燃機関の始動を補助するためのグロープラグに、内燃機関の燃焼圧を検出するための燃焼圧センサを一体に備えたものが知られている。このような燃焼圧センサ付きグロープラグでは、一般に、燃焼圧を検出するセンサ素子として圧電セラミックスが利用される。そして、主体金具の軸孔内を挿通される中軸の先端にヒータを接合したヒータ部材が主体金具の先端部にて固定され、ヒータ部材の後端部と主体金具の後端部との間で、圧電セラミックスが予荷重を加えられた状態で保持される構成を有する。
このような燃焼圧センサ付きグロープラグがエンジンヘッドの取付孔に取り付けられる際には、シールを兼ねて主体金具の先端部外周面を取付孔の燃焼室側の内周面に当接させた状態で、主体金具の外周に形成された雄ねじ部が取付孔の雌ねじ部に螺合される。すなわち主体金具は、先端部と雄ねじ部とによってエンジンヘッドに係止された状態となる。内燃機関の駆動に伴い発生した燃焼圧によってエンジンヘッドに変形が生ずると、主体金具は先端部に押圧力を受けて雄ねじ部との間で圧縮されるため、胴部がその径方向に膨らむように弾性的に変形する。その結果、主体金具の先端部と雄ねじ部との距離が短くなり、先端部に固定されたヒータ部材が主体金具に対して相対的に変位する。すると圧電セラミックスに加えられた予荷重が軽減され、そのときの圧電セラミックスの電荷の変化を検出することで燃焼圧の検出が行われる。
しかし、主体金具とヒータ部材との間の変位を生じさせる主体金具の胴部の変形はエンジンヘッドの変形によるものであるため、他の気筒で燃焼圧が発生した際のエンジンヘッドの変形によっても変位が生じ、ノイズとして検出されてしまう場合がある。また、変位の大きさは主体金具に変形を生じさせるエンジンヘッドの剛性に依存することとなる。つまり、燃焼圧センサ付きグロープラグの取り付けられるエンジンヘッドによって異なった出力(燃焼圧の検出値)が得られる場合があり、燃焼圧センサ付きグロープラグの取り付け後にキャリブレーションを行う必要が生ずる。
そこで、主体金具(グロープラグ本体)に対しヒータ部材(加熱ロッド)が変位自在な状態となるように、例えば主体金具内に膜を設け、その膜を介して主体金具とヒータ部材とを接合する。つまり、ヒータ部材は主体金具内で膜によって支持された状態となる。このようにすれば、エンジンヘッドの変形に伴い主体金具に変形が生じてもヒータ部材に変位を生じさせにくく、一方で、ヒータ部材が燃焼圧による直接的な押圧力を受けた場合には、膜が厚み方向に撓むことで、ヒータ部材に変位を生じさせることができる(例えば特許文献1参照。)。
特開2005−90954号公報
ところで、特許文献1のように主体金具内でヒータ部材を膜で支持する形態において、センサ感度はヒータ部材の変位可能な大きさに依存し、ヒータ部材の変位可能な大きさは膜が厚み方向へ撓むことのできる大きさに依存し、膜が撓むことのできる大きさは主体金具の内周面とヒータ部材の外周面との間のクリアランスに依存する。しかしながら、そのクリアランスは十分な大きさを有しておらず、良好なセンサ感度が得られないという問題があった。また、センサ感度を向上させるためには、そのクリアランスを大きくする必要があり、燃焼圧センサ付きグロープラグの小径化を図ることが難しいという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、エンジンヘッドの変形の影響を受けにくく、良好なセンサ感度を得られるとともに、小径化を図ることができる燃焼圧センサ付きグロープラグを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、軸線方向に沿って延びる軸孔を有する主体金具と、通電によって発熱するヒータと該ヒータの後端側に位置して該ヒータと電気的に導通される中軸とを有するヒータ部材であって、前記軸線方向に沿って変位するように前記軸孔内に配置されるヒータ部材と、内燃機関の燃焼圧に応じて前記軸線方向に変位する前記ヒータ部材を介して伝達される燃焼圧を検出する燃焼圧センサと、前記軸孔の内壁面から突出する凸部と該凸部から前記軸線方向の先端側または後端側に向かって延び、前記ヒータ部材を保持する連結部とを有する突出部とを備えている。
また、請求項2に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記連結部は、可撓性を有する可撓部を備えている。
また、請求項3に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、請求項1または2に記載の発明の構成に加え、前記連結部は、前記軸線方向の先端側に向かって延びることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記主体金具の外周面上には、内燃機関の取付孔に螺合するねじ部と、そのねじ部より先端側にて前記取付孔の内周面に当接するシール部とが形成され、前記凸部のうち、前記軸孔の内壁面との結合部位は、前記ねじ部と前記シール部との間にあることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記主体金具のうち、前記シール部と前記ねじ部との間において、前記結合部位より先端側の部分は、その厚みが、前記結合部位より後端側の部分の厚みよりも薄く形成された部位を有することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記主体金具のうち、前記シール部と前記ねじ部との間において、前記結合部位より先端側の部分は、その硬度が、前記結合部位より後端側の部分の硬度よりも低く構成された部位を有することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記主体金具の外周面上には、内燃機関の取付孔に螺合するねじ部と、そのねじ部よりも先端側にて前記取付孔の内周面に当接するシール部とが形成され、前記凸部のうち、前記軸孔の内壁面との結合部位は、前記ねじ部より後端側にあることを特徴とする。
また、請求項8に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記主体金具は、前記軸線方向における先端側の部位をなす先端側主体金具と、後端側の部位をなす後端側主体金具とから構成され、前記凸部は、前記後端側主体金具に結合されていることを特徴とする。
また、請求項9に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記突出部は、該突出部を介して前記軸孔内を燃焼ガスが流通しないように、該軸孔内の気密性を保持していることを特徴とする。
また、請求項10に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記連結部は、円筒形状に形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグでは、主体金具の軸孔内に配置されるヒータ部材は突出部を介して主体金具に結合されており、主体金具に直接固定されていないため、エンジンヘッドの変形に伴い主体金具が変形を生じても、ヒータ部材に変位を生じさせにくい。一方で、ヒータ部材が直接的な押圧力を受けると、突出部が変形を生ずることにより、ヒータ部材は変位を生ずることができる。これにより、他の気筒で発生した燃焼圧に起因するエンジンヘッドの変形の影響を受けにくく、燃焼圧の検出結果にノイズが重畳されることを低減することができ、かつ、取り付けられるエンジンヘッドの剛性に依存しにくい燃焼圧の検出を行うことができる。また、突出部の連結部を変形させることにより、膜に比べて変形部が大きくなるため、ヒータ部材が変位可能な距離を大きくすることができ、ひいては燃焼圧センサの感度を向上させることができる。また、主体金具とヒータ部材との間のクリアランスを小さくしたとしても、連結部の硬度や長さ、厚みを調整することで、連結部の変形可能な大きさ、すなわちヒータ部材が変位可能な距離を調整することができるので、燃焼圧センサの感度を十分に確保したまま燃焼圧センサ付きグロープラグの小径化を図ることができる。
そして請求項2に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグのように、連結部に可撓部を設ければ、突出部は可撓部において径方向に撓むことで、弾性的に変形することができる。さらに、連結部の硬度や長さ、厚みを調整することで、主体金具とヒータ部材との間のクリアランスを大きくすることなく、容易に、突出部の軸線方向への変形量を大きくすることができる。従って、ヒータ部材が変位可能な距離を大きくすることができ、延いては燃焼圧センサの感度を向上することができる。
また、請求項3に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグのように、連結部を軸線方向の先端側に向かって延ばし、先端側の端部にてヒータ部材と結合すれば、燃焼圧によってヒータ部材が主体金具の後端側に押圧された際に、連結部を軸線方向に圧縮する形態とすることができる。これにより、連結部を伸長する形態とした場合と比べ容易にヒータ部材の変位量を大きくすることができる。
また、主体金具とヒータ部材との間には燃焼室側から燃焼ガスが進入する場合があるが、請求項4に発明の燃焼圧センサ付きグロープラグのように、凸部のうち、軸孔の内壁面との結合部位が主体金具のねじ部とシール部との間にあることで、燃焼ガスはその結合部位よりも後端側に進入しにくい。従って、主体金具のねじ部が形成された部位は、高温の燃焼ガスに曝されにくい。これにより、ねじ部の熱膨張に起因するねじ緩みが発生する虞を低減することができる。
ところで主体金具は、内燃機関の取付孔にシール部を当接させ、ねじ部を螺合させることによって取付孔に固定されており、燃焼圧によってエンジンヘッドに変形が生じた場合、主体金具はねじ部とシール部との間で圧縮され、変形を生ずることとなる。凸部の結合部位はねじ部とシール部との間にあるが、請求項5に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグでは、主体金具のうち、シール部とねじ部との間において、その結合部位よりも先端側の部分に、その厚みが、後端側の部分の厚みよりも薄く形成した部位を有したことで、主体金具の変形が、結合部位よりも先端側の厚みの薄い、すなわち剛性の低い部分にて生じやすくなる。つまり、結合部位やその後端側の部分においては主体金具に変形が生じにくくなるので、凸部のうち、軸孔の内壁面との結合部位の位置と、ヒータ部材の位置との関係が、主体金具の変形によっては変化しにくく、取り付けられるエンジンヘッドの剛性に依存しにくい燃焼圧の検出を行うことができる。
このような効果は、請求項6に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグのように、主体金具のうち、シール部とねじ部との間において、結合部位よりも先端側の部分に、その硬度を、後端側の部分の硬度よりも低く構成した部位を有することによっても得ることができる。
一方、請求項7に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグのように、凸部のうち、軸孔の内壁面との結合部位がねじ部よりも後端側に位置するように構成した場合、エンジンヘッドの変形に伴い主体金具に変形の生ずる虞のあるシール部からねじ部にかけての部位には、結合部位を配置させないようにすることができる。このようにすれば、主体金具の構成を、結合部位よりも先端側の部分と後端側の部分との間で異ならせることなく、結合部位の位置と、ヒータ部材の位置との関係を一定に保つことができ、取り付けられるエンジンヘッドの剛性に依存しにくい燃焼圧の検出を行うことができる。
また、請求項8に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグでは、主体金具を先端側主体金具と後端側主体金具とから構成し、後端側主体金具に突出部を結合している。このような構成とすれば、主体金具とヒータ部材との間に、容易に突出部を介在させることができ、製造の際の手間を軽減することができる。後端側主体金具と突出部とを結合した状態で、その内部にヒータ部材を配置して突出部と結合し、さらに、先端側主体金具と後端側主体金具とを接合することによって主体金具を一体に形成すれば、主体金具とその軸孔内に配置されるヒータ部材との間に、容易に、突出部を介在させることができる。
また、請求項9に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグのように、突出部により軸孔内の気密性を保持することで、主体金具の軸孔の先端側より燃焼ガスが軸孔内に進入しても突出部より後端側には達することがない。これにより軸孔を介した燃焼室内の気密性を保つことができ、ガス抜けが生じたり、燃焼圧センサが高温の燃焼ガスに曝されたりすることを防止することができる。
また、請求項10に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグのように、連結部を円筒形状に形成することで、ヒータ部材の変位を生じさせる際に連結部にかかる内部応力が、軸線を中心として均等となるようにすることができる。このようにすればヒータ部材の変位方向成分として連結部の径方向の成分を生じさせず、ヒータ部材を軸線方向と平行な方向に変位させることができるので、安定した燃焼圧の検出結果を得ることができる。また、角筒と違って、角等の応力集中する部位がないため、連結部の耐久性を高めることができる。
以下、本発明を具体化した燃焼圧センサ付きグロープラグの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1,図2を参照して、燃焼圧センサ付きグロープラグの一例としての本実施の形態のグロープラグ1の構造について説明する。図1は、グロープラグ1の一部切欠縦断面図である。図2は、エンジンヘッド200に取り付けたグロープラグ1の先端側の拡大断面図である。なお、軸線O方向において、セラミックヒータ20の配置された側(図1における下側)をグロープラグ1の先端側、燃焼圧センサ100の配置された側(図1における上側)を後端側として説明する。
本実施の形態のグロープラグ1は、例えばディーゼルエンジンのエンジンヘッドに取り付けられ、エンジン始動時の点火を補助する熱源として利用される。図1に示すように、主体金具40の先端側には軸線O方向にセラミックヒータ20が配置されており、主体金具40の軸孔51,61内を挿通される中軸30と機械的に接続され、一体となったヒータ部材10として構成される。ヒータ部材10のセラミックヒータ20は先端側が燃焼室内に露出され、燃焼圧による押圧力を受けると軸線O方向に変位し、その押圧力が主体金具40の後端側に設けられた燃焼圧センサ100に伝達されるように構成されている。
主体金具40は、軸線O方向に貫通する軸孔51,61を有し、軸線O方向に分割される2つの構成部品が接合部41において溶接された長細い筒状の金属部材である。接合部41より先端側の先端側主体金具50には、その後端側の外周面に、グロープラグ1をエンジンヘッド200の取付孔210(図2参照)に取り付けるためのねじ部52が形成されている。先端側主体金具50の軸孔51の内径は先端部55にて縮径されており、その先端部55に、先端側に向け先細るテーパ面54を有するシール部53が形成されている。シール部53は、そのテーパ面54を取付孔210の先端側(図中下方の燃焼室側)に形成された係止面220(図2参照)に当接させ、取付孔210の内周面と主体金具40の外周面との間への燃焼ガスの進入を防ぐための部位である。
また、接合部41より後端側の後端側主体金具60には、エンジンヘッド200への取り付けの際に使用される工具が係合する工具係合部66が形成されている。この工具係合部66の後端側には、後述する燃焼圧センサ100を後端側主体金具60に固定するため、軸線Oと直交する断面が円環状で、軸線O方向後端側に向けて壁状に突出する基端部62が設けられている。また、後端側主体金具60の軸孔61の内径は工具係合部66内で拡径され、拡径部63として構成されている。
そして、後端側主体金具60の先端部(接合部41付近)には、軸孔51の内壁面から突出した凸部64が形成されている。さらに凸部64の先端側は外径が二段階に縮径されており、最も先端側の小径部65の外周には、後述する圧力検知スリーブ90の後端部92が係合される。
この主体金具40の軸孔51,61内には、軸線O方向に延びる鉄系素材(例えばFe−Cr−Mo鋼)からなる金属製の中軸30が挿通されている。中軸30の先端には小径の係合部31が形成され、この係合部31に金属製筒状の接続リング15が嵌合される。この接続リング15に後述するセラミックヒータ20の後端部29が圧入嵌合されることによって、接続リング15を介し、中軸30とセラミックヒータ20とが機械的に接続され、ヒータ部材10として一体に構成される。
また、中軸30の後端側には小径の後端部32が形成されている。後端部32は、後述する燃焼圧センサ100内を挿通する位置に配置され、その後端側が燃焼圧センサ100より後方に露出されている。そして後端部32のその露出部分には、セラミックヒータ20に通電するための外部回路との電気的な接続を行う接続端子80が加締めにより固定されている。
次に、後端側主体金具60の基端部62には、燃焼圧センサ100が設けられている。燃焼圧センサ100は、例えばシリコン等の半導体基板上にピエゾ抵抗型素子を形成した公知の半導体歪みゲージ(後述する歪検出素子120)をダイアフラム上に配設し、燃焼圧による押圧力によってダイアフラムを撓ませることで燃焼圧の検出を行うセンサである。後端側主体金具60の基端部62に固定される歪部材110は、基端部62の外周を取り囲んで係合するリング状の係止部111と、その係止部111の縁端を周縁とし、軸線O方向を厚み方向とする薄い円環状の金属板からなるダイアフラム部112とから構成される。ダイアフラム部112は可撓性を有し、中央が開口されており、その開口に中軸30の後端部32が接触しないように挿通されている。
この歪部材110のダイアフラム部112上には複数の歪検出素子120が貼設されている。歪検出素子120は、ダイアフラム部112が撓むことにより歪みが生じ、その歪みの度合いにあわせて自身の抵抗値が変化する。また、ダイアフラム部112に対向するように、歪部材110よりも後端側には中継基板130が配置されている。この中継基板130上には、歪検出素子120の抵抗値を電圧値に変換して増幅し、検出値として出力するための公知の電気回路などを内蔵したASIC131等が配設されている。なお、歪検出素子120は中継基板130と図示外の金ワイヤーやフレキシブルケーブルなどにより電気的に接続されている。また、中継基板130には、ECU等の外部回路(図示外)と電気的な接続を行うための接続ケーブル132が接続されている。
また、中軸30の後端部32には絶縁性セラミックからなる筒状の筒部材140が嵌合され、先端が、中軸30の後端部32が形成される段状の境目部分に当接した状態で固定されている。そして筒部材140の後端は、歪部材110のダイアフラム部112の中央の開口部分の周縁に当接されている。燃焼圧によりヒータ部材10の中軸30が軸線O方向後端側に変位した際には、ダイアフラム部112の開口部分が筒部材140に押圧されて、ダイアフラム部112に撓みが生ずるように構成されている。
そして筒部材140および中軸30の外周と、後端側主体金具60の拡径部63の内周との間隙には鍔付き筒状の絶縁部材150が配設されており、主体金具40と中軸30とが絶縁されている。さらに、絶縁部材150の先端面と、軸孔61の拡径部63先端側の段状の面と、中軸30の外周面とで囲まれた間隙には、例えばシリコンゴムからなるOリング160が介在されており、主体金具40の軸孔51,61内の気密性の維持と、軸孔51,61の内壁面に中軸30の外周面が接触しないように中軸30の位置決めとを行っている。
また、後端側主体金具60の基端部62に配置された上記歪部材110や中継基板130の外周および上方(後端側)を覆うカバー170が設けられており、歪部材110の係止部111の外周に係合した状態で外周全周をレーザ溶接されることにより、後端側主体金具60と一体に固定されている。なお、カバー170と、中軸30の後端部32に固定される接続端子80との間には環状の絶縁ゴム180が介在されており、両者の絶縁が図られている。
次に、図2に示すように、先端側主体金具50の軸孔51内の先端側に配置されるセラミックヒータ20は丸棒状をなし、先端部28が曲面状に加工された絶縁性セラミックからなる基体25の内部に、導電性セラミックからなる断面略U字状の発熱素子24が埋設された構造を有する。発熱素子24は、セラミックヒータ20の先端部28に配置され、その曲面にあわせて両端が略U字状に折り返された発熱体21と、その発熱体21の両端にそれぞれ接続され、セラミックヒータ20の後端部29に向けて軸線Oに沿って略平行に埋設されたリード部22,23とから構成される。発熱体21は、その断面積がリード部22,23の断面積よりも小さくなるように成形されており、通電時、主に発熱体21において発熱が行われる。また、セラミックヒータ20の後端部29の外周面には、リード部22,23のそれぞれから突出された電極取出部26,27が、互いに軸線O方向にずれた位置に露出されている。なお、セラミックヒータ20が、本発明における「ヒータ」に相当する。
このセラミックヒータ20の胴部分の外周には、円筒状のヒータ支持部材70が取り巻くように配置されている。ヒータ支持部材70は導電性の金属部材からなり、セラミックヒータ20が、後端部29の電極取出部26を後方に露出させた状態で圧入により固定される。ヒータ支持部材70の内周面にはセラミックヒータ20の電極取出部27が接触されており、ヒータ支持部材70とセラミックヒータ20のリード部23とが電気的に接続されている。一方で、電極取出部26は、セラミックヒータ20の後端部29に嵌合された接続リング15の内周面に接触されている。また、ヒータ支持部材70の後端側には外方に突設された鍔部71が周方向全周にわたって形成されている。鍔部71は、鍔部71より後端側の係合部72の外周にて、中間スリーブ95の先端部96を係合させる際の位置決めとして機能する。
次に、中間スリーブ95は、ヒータ支持部材70に固定されたセラミックヒータ20の後端部29と、接続リング15を介しセラミックヒータ20に機械的に接続された中軸30の先端部とを取り囲む金属製筒状の部材で、先端部96がヒータ支持部材70の係合部72に溶接されている。中間スリーブ95は中軸30とは非接触の状態で固定されており、両者間は空隙をもって絶縁されている。後端部97は段状に小径に形成され、そこに圧力検知スリーブ90の先端部91が係合されて溶接されている。
圧力検知スリーブ90は中間スリーブ95よりも厚みの薄い、例えばSUS等の金属製の円筒形状の部材で、中間スリーブ95と同様に、中軸30とは空隙をもって絶縁されている。圧力検知スリーブ90の先端部91は中間スリーブ95の後端部97に係合され、後端部92は後端側主体金具60の先端の小径部65に係合されており、それぞれ溶接により接合されている。また、圧力検知スリーブ90の先端部91と後端部92との間の部分は、軸線O方向に圧縮される圧力を加えられた際に径方向に広がるように撓んで圧力検知スリーブ90の軸方向の長さを短くすることのできる可撓部93として構成されている。なお、圧力検知スリーブ90と中間スリーブ95とが、本発明における「連結部」に相当し、凸部64が、本発明における「凸部」に相当する。つまり、本発明における「突出部」は、本実施の形態において、圧力検知スリーブ90、中間スリーブ95および凸部64から構成される。また、本発明における「凸部のうち、軸孔の内壁面との結合部位」は、主体金具40の軸孔51,61から突出する凸部64の根元付近の部位であり、本実施の形態においては接合部41付近の部位が相当するが、必ずしも結合部位と接合部41とが一致するわけではなく、軸孔と突出部との境目付近の部位が相当する。もっとも、本実施の形態では圧力検知スリーブ90と中間スリーブ95とヒータ支持部材70と凸部64とは、後端側主体金具60の一部を含めた複数の部材から構成されるが、単一の部材から構成してもよいし、後端側主体金具60と一体となってもよい。また、凸部64は、後端側主体金具60と一体となっているが、別部材であってもよい。例えば、圧力検知スリーブ90および中間スリーブ95に相当する単一もしくは複数の部材の一端部が、主体金具40の軸孔51,61の内壁面に直接接合された形態である場合には、その一端部が、本発明における「凸部」に相当し、接合部位が、本発明における「結合部位」に相当する。
このような構成により、後端側主体金具60、圧力検知スリーブ90、中間スリーブ95およびヒータ支持部材70はそれぞれ連結され、各連結部分が溶接されることで一体となり、高い気密性を保つことができる筒状体の形態に構成される。そしてこの筒状体内に、接続リング15により一体に接合されたセラミックヒータ20と中軸30とからなるヒータ部材10が配置される。このヒータ部材10のセラミックヒータ20は上記筒状体先端側のヒータ支持部材70に固定され、中軸30は筒状体後端側に配設されるOリング160によって、筒状体と接触しないように位置決め支持される。
また、先端側主体金具50が上記筒状体の外周を取り囲んだ状態で先端側主体金具50と後端側主体金具60との境界部分が溶接により接合され(つまり、この溶接された境界部分が接合部41である。)、先端側主体金具50と後端側主体金具60とが一体となった主体金具40が形成される。このとき、先端側主体金具50のシール部53はヒータ支持部材70の外周を囲う位置に配置されるが、ヒータ支持部材70を保持(固定)してはいない。また、先端側主体金具50の軸孔51の内壁面と凸部64の外壁面とは密接した状態にあるが、必ずしも両者が密着した状態にはなく、僅かながら間隙を有している。
また、前述したように、ヒータ支持部材70は、その内部にてセラミックヒータ20の電極取出部27を介しリード部23と電気的に接続されており、後端側主体金具60、圧力検知スリーブ90、中間スリーブ95およびヒータ支持部材70からなる上記筒状体は、発熱体21に電圧を印加するための一方の電極として機能する。一方、中軸30の係合部31とセラミックヒータ20の後端部29とが金属製の接続リング15により接続されている。これにより、セラミックヒータ20のリード部22と中軸30とが電気的に接続され、中軸30は、発熱体21に電圧を印加するための他方の電極として機能する。つまり、主体金具40と中軸30とが、セラミックヒータ20の発熱素子24に電圧を印加するための2つの電極として機能する。
次に、グロープラグ1において、エンジンの燃焼圧を検出する際の動作について、図1〜図3を参照して説明する。図3は、燃焼圧による押圧力を受けて変形の生じたグロープラグ1の先端側の拡大断面図である。なお、図3では説明のため、先端側主体金具50や圧力検知スリーブ90に生ずる撓みは、実際の大きさよりも誇張して描画している。
図2に示すように、グロープラグ1が内燃機関のエンジンヘッド200の取付孔210に取り付けられる際には、セラミックヒータ20の先端部28を燃焼室内に露出させた状態で先端側主体金具50のねじ部52が螺合される。このとき、取付孔210の燃焼室側に設けられた係止面220にシール部53のテーパ面54が当接されて、主体金具40がエンジンヘッド200に固定される。
エンジンの稼働に伴い燃焼室内の圧力が増加すると、燃焼圧によってエンジンヘッド200に変形を生ずる場合がある。図3に示すように、この変形に伴ってシール部53が押圧力(図中矢印Cで示す。)を受けると、主体金具40は、そのシール部53と、取付孔210に係止されるねじ部52との間で圧縮される。すると、軸線O方向に圧縮される押圧力を受けた主体金具40の先端側主体金具50は、胴部56(シール部53とねじ部52との間の部分)において径方向に広がる撓み(図中矢印Aで示す。)を生ずる。しかし、ねじ部52よりも軸線O方向後端側にて先端側主体金具50に接合されている後端側主体金具60には、エンジンヘッド200の変形に伴う内部応力の影響がほとんど及ばない。従って、その後端側主体金具60に接合された圧力検知スリーブ90、中間スリーブ95、ヒータ支持部材70およびヒータ部材10も、エンジンヘッド200の変形に伴う内部応力の影響をほとんど受けることがない。そして、ヒータ部材10は先端側主体金具50には固定されていないため、エンジンヘッド200の変形に起因するヒータ部材10の変位はほぼ生じない。
一方、燃焼室内に露出されたセラミックヒータ20の先端部28が燃焼圧による押圧力(図中矢印Dで示す。)を受けると、後端側主体金具60、圧力検知スリーブ90、中間スリーブ95およびヒータ支持部材70のうちで最も厚みが薄く剛性の低い圧力検知スリーブ90が、押圧力の作用を受けて、中間スリーブ95に係合した先端部91と後端側主体金具60に係合した後端部92との間の可撓部93にて径方向に広がる撓み(図中矢印Bで示す。)を生ずる。この撓みによって、ヒータ部材10が後端側主体金具60に対して軸線O方向後端側に変位する。すると、中軸30の後端部32に固定された筒部材140の後端に、歪部材110のダイアフラム部112の開口部分の周辺が軸線O方向後端側に押圧される。これによりダイアフラム部112は撓み、ダイアフラム部112に貼設された歪検出素子120に歪みが生ずる。歪検出素子120には外部回路(図示外)から供給される電圧が印加されており、歪みの大きさ、すなわちヒータ部材10の変位の大きさに応じて変化する歪検出素子120の抵抗値が電圧値の変化として検出され、燃焼圧の検出値として外部回路に対し出力される。
なお、本発明は各種の変形が可能である。例えば、図4に示すように、先端側主体金具350と後端側主体金具360との分割位置、すなわち接合部341を、ねじ部362よりも軸線O方向先端側に設けてもよい。前述したように、ヒータ部材10の軸線O方向への変位を可能とするため、先端側主体金具350のシール部353ではヒータ支持部材70が保持(固定)されていない。このため、エンジンを稼働させた際に、高温の燃焼ガスがシール部353とヒータ支持部材70との間隙を通過して、先端側主体金具350の内周と、後端側主体金具360、圧力検知スリーブ90、中間スリーブ95およびヒータ支持部材70からなる筒状体の外周との間に入り込む場合がある。このとき、燃焼ガスは先端側主体金具350と後端側主体金具360との接合部341まで到達するが、上記のようにねじ部362より先端側に接合部341があるため、ねじ部362に到達することがない。このような構成とすれば、燃焼ガスによる熱負荷がねじ部362にかかりにくく、熱膨張に起因するねじ部362の取り付け緩みの発生を防止することができる。
また、図5に示すように、先端側主体金具450と後端側主体金具460との分割位置、すなわち接合部441を、図4の変形例の場合よりもさらに先端側に設けてもよい。このように構成すれば、上記のような燃焼ガスによる熱負荷を、よりねじ部462にかかりにくくすることができる。このとき、後端側主体金具460の胴部466の厚みEに対し、先端側主体金具450の胴部456の厚みFを小さく構成すれば、後端側主体金具460の胴部466よりも先端側主体金具450の胴部456の剛性を低くさせることができる。すると、燃焼圧による押圧力により主体金具440がシール部453とねじ部462との間で圧縮された場合に、確実に、胴部456を撓ませることができ、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。なお、この場合、後端側主体金具460とヒータ支持部材70との間に十分な距離を設けることができなければ、本実施の形態の中間スリーブ95を構成から省き、圧力検知スリーブ90によりヒータ支持部材70と後端側主体金具460の凸部64とを接続するとよい。
また、上記図5に示す変形例において、先端側主体金具450の胴部456における硬度が後端側主体金具460の胴部466における硬度よりも低くなるように構成してもよい。このようにすれば上記変形例と同様に、燃焼圧による押圧力により主体金具440がシール部453とねじ部462との間で圧縮された場合に、確実に、胴部456を撓ませることができる。さらに上記変形例を組み合わせ、先端側主体金具450の胴部456の厚みFおよび硬度が、後端側主体金具460の胴部466の厚みEおよび硬度よりも薄く低くなるように構成してもよい。すなわち、燃焼圧による押圧力により主体金具440がシール部453とねじ部462との間で圧縮された場合に、その間にある接合部441よりも先端側の部分である先端側主体金具450の胴部456が、接合部441よりも後端側の部分である後端側主体金具460の胴部466よりも撓みやすい構成であればよい。
また、本実施の形態では燃焼圧センサ100の歪検出素子120としてピエゾ抵抗型素子を用いたが、薄い絶縁板上に銅やニッケル合金などの金属からなる抵抗体を形成する際に、蛇行させるなどして電極間の距離が長くなるように構成した歪みゲージを用いてもよい。あるいは、歪検出素子120として、ピエゾ電荷型素子を用いてもよい。この場合、燃焼圧による押圧力で中軸が変位すると、ピエゾ電荷型素子が押圧されるように構成し、そのとき発生した電荷を検出値として出力させる構成としてもよい。あるいは、予めピエゾ電荷型素子に予荷重をかけた状態とし、燃焼圧による押圧力で中軸が変位すると予荷重が緩和されるようにして、発生した電荷を検出値として出力させる構成としてもよい。もしくは、光学式位置センサを用い、中軸の変位量と変位速度(または加速度)とを測定し、その測定結果に基づき燃焼圧を算出してもよい。
また、歪検出素子120の基板上に温度検出が可能な感温素子を設け、感温素子により検出された温度情報に基づいて、歪検出素子120の検出する燃焼圧の検出値に補正を行う温度補償回路をASIC131に設けてもよい。
また、グロープラグ1の備えるヒータ部材として、本実施の形態ではセラミックヒータ20を備えたが、先端部を半球状に閉塞したシースチューブ内にコイル状の発熱抵抗体や制御コイルを配設したシーズヒータであってもよい。
また、圧力検知スリーブ90は板バネ状の部材であってもスプリング状であっても同様の効果を得ることができるが、後端側主体金具60の軸孔61内の気密性を保つ観点から筒状の部材であることが好ましい。この場合、角筒であってもよいし、円筒も真円でも楕円であってもよいが、圧力検知スリーブ90にかかる内部応力の軸線Oと直交する方向成分が軸線Oを中心に均等になるようにして偏りをもたせないことが、ヒータ部材10の中軸30の変位方向を一定に保つ上で望ましい。より望ましくは、円筒であることが好ましい。
また、圧力検知スリーブとして蛇腹状の筒体を用い、軸線O方向において複数箇所で撓みを生じさせて変位量を大きくしてもよいし、圧力検知スリーブの厚みを軸線O方向の数ヶ所にて薄く形成することで同様の効果を得てもよい。また、軸線O方向に複数の圧力検知スリーブを配置させてもよい。
本発明は、内燃機関の燃焼圧を検知する燃焼圧センサや、燃焼圧センサを備えたグロープラグ、温度センサ等に利用することができる。
1 グロープラグ
10 ヒータ部材
20 セラミックヒータ
30 中軸
40 主体金具
41 接合部
50 先端側主体金具
51,61 軸孔
52 ねじ部
53 シール部
60 後端側主体金具
90 圧力検知スリーブ
91 先端部
92 後端部
93 可撓部
100 燃焼圧センサ
10 ヒータ部材
20 セラミックヒータ
30 中軸
40 主体金具
41 接合部
50 先端側主体金具
51,61 軸孔
52 ねじ部
53 シール部
60 後端側主体金具
90 圧力検知スリーブ
91 先端部
92 後端部
93 可撓部
100 燃焼圧センサ
Claims (10)
- 軸線方向に沿って延びる軸孔を有する主体金具と、
通電によって発熱するヒータと該ヒータの後端側に位置して該ヒータと電気的に導通される中軸とを有するヒータ部材であって、前記軸線方向に沿って変位するように前記軸孔内に配置されるヒータ部材と、
内燃機関の燃焼圧に応じて前記軸線方向に変位する前記ヒータ部材を介して伝達される燃焼圧を検出する燃焼圧センサと、
前記軸孔の内壁面から突出する凸部と該凸部から前記軸線方向の先端側または後端側に向かって延び、前記ヒータ部材を保持する連結部とを有する突出部と
を備えたことを特徴とする燃焼圧センサ付きグロープラグ。 - 前記連結部は、可撓性を有する可撓部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃焼圧センサ付きグロープラグ。
- 前記連結部は、前記軸線方向の先端側に向かって延びることを特徴とする請求項1または2に記載の燃焼圧センサ付きグロープラグ。
- 前記主体金具の外周面上には、内燃機関の取付孔に螺合するねじ部と、そのねじ部より先端側にて前記取付孔の内周面に当接するシール部とが形成され、
前記凸部のうち、前記軸孔の内壁面との結合部位は、前記ねじ部と前記シール部との間にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃焼圧センサ付きグロープラグ。 - 前記主体金具のうち、前記シール部と前記ねじ部との間において、前記結合部位より先端側の部分は、その厚みが、前記結合部位より後端側の部分の厚みよりも薄く形成された部位を有することを特徴とする請求項4に記載の燃焼圧センサ付きグロープラグ。
- 前記主体金具のうち、前記シール部と前記ねじ部との間において、前記結合部位より先端側の部分は、その硬度が、前記結合部位より後端側の部分の硬度よりも低く構成された部位を有することを特徴とする請求項4に記載の燃焼圧センサ付きグロープラグ。
- 前記主体金具の外周面上には、内燃機関の取付孔に螺合するねじ部と、そのねじ部よりも先端側にて前記取付孔の内周面に当接するシール部とが形成され、
前記凸部のうち、前記軸孔の内壁面との結合部位は、前記ねじ部より後端側にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃焼圧センサ付きグロープラグ。 - 前記主体金具は、前記軸線方向における先端側の部位をなす先端側主体金具と、後端側の部位をなす後端側主体金具とから構成され、
前記凸部は、前記後端側主体金具に結合されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の燃焼圧センサ付きグロープラグ。 - 前記突出部は、該突出部を介して前記軸孔内を燃焼ガスが流通しないように、該軸孔内の気密性を保持していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の燃焼圧センサ付きグロープラグ。
- 前記連結部は、円筒形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の燃焼圧センサ付きグロープラグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005271662A JP2007085577A (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | 燃焼圧センサ付きグロープラグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005271662A JP2007085577A (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | 燃焼圧センサ付きグロープラグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007085577A true JP2007085577A (ja) | 2007-04-05 |
Family
ID=37972724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005271662A Pending JP2007085577A (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | 燃焼圧センサ付きグロープラグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007085577A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011089688A (ja) * | 2009-10-21 | 2011-05-06 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 圧力センサ付きグロープラグ |
JP2012023019A (ja) * | 2010-06-17 | 2012-02-02 | Denso Corp | セラミックヒータ |
JP2015190689A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 日本特殊陶業株式会社 | 内燃機関 |
-
2005
- 2005-09-20 JP JP2005271662A patent/JP2007085577A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011089688A (ja) * | 2009-10-21 | 2011-05-06 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 圧力センサ付きグロープラグ |
JP2012023019A (ja) * | 2010-06-17 | 2012-02-02 | Denso Corp | セラミックヒータ |
JP2015190689A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 日本特殊陶業株式会社 | 内燃機関 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7829824B2 (en) | Pressure pickup heating bar, in particular for a pressure pickup glow plug | |
JP4300663B2 (ja) | 燃焼圧センサ構造体 | |
US8519306B2 (en) | Glow plug | |
US9366594B2 (en) | Combustion pressure sensor | |
JP5797486B2 (ja) | 燃焼圧検知センサ付きグロープラグ | |
EP2679905B1 (en) | Glow plug with pressure sensor | |
JP5295743B2 (ja) | 燃焼圧力センサ付きグロープラグ | |
JP2010139148A (ja) | 燃焼圧力センサ付きグロープラグ及び内燃機関 | |
JP2016048233A (ja) | 圧力センサ | |
JP2011144978A (ja) | 燃焼圧力センサ付きグロープラグ | |
JP4434299B2 (ja) | 燃焼圧センサ | |
JP6013684B2 (ja) | 燃焼圧検知センサ付きセラミックグロープラグ | |
JP5363653B2 (ja) | 燃焼圧力センサ付きグロープラグ | |
JP5901882B2 (ja) | 燃焼圧力センサ付きグロープラグ | |
JP2007085577A (ja) | 燃焼圧センサ付きグロープラグ | |
JP6166093B2 (ja) | 圧力センサ付きグロープラグ | |
JP2007085578A (ja) | 燃焼圧センサ付きグロープラグ | |
JP2007078330A (ja) | 燃焼圧センサ付きグロープラグ | |
JP2009236438A (ja) | グロープラグ | |
JP5047770B2 (ja) | 燃焼圧力センサ付きグロープラグ | |
JP6059503B2 (ja) | 圧力センサ付きセラミックグロープラグ | |
JP6271877B2 (ja) | 燃焼圧センサ付きグロープラグ | |
US20160177909A1 (en) | Glow plug with pressure sensor | |
JP6673777B2 (ja) | 圧力センサ | |
JP2006284011A (ja) | 燃焼圧センサ付きグロープラグ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20080219 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |