[go: up one dir, main page]

JP2007084938A - プラスチックの成形方法 - Google Patents

プラスチックの成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007084938A
JP2007084938A JP2005271446A JP2005271446A JP2007084938A JP 2007084938 A JP2007084938 A JP 2007084938A JP 2005271446 A JP2005271446 A JP 2005271446A JP 2005271446 A JP2005271446 A JP 2005271446A JP 2007084938 A JP2007084938 A JP 2007084938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
plastic
island
polyester
sea
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005271446A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuto Tadokoro
淳人 田所
Shinichi Tokutome
伸一 徳留
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Seikei Ltd
Original Assignee
Sekisui Seikei Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Seikei Ltd filed Critical Sekisui Seikei Ltd
Priority to JP2005271446A priority Critical patent/JP2007084938A/ja
Publication of JP2007084938A publication Critical patent/JP2007084938A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Abstract

【課題】 従来ポリエチレンのようなビニル結合のポリマーを繊維状にするには、重合させた後、それを熱融解し、小さい孔から噴出させて冷却硬化させる方法しかなかった。この方法では、当然ながら一定径より細いものは不可能である。それは、一定の粘度を持ったものをミクロン単位の細い孔から一定の状態で噴出させることができないためである。そこで、従来ほとんどできなかった極細繊維や微小プラスチック粒子の製造方法を提供する。
【解決手段】 少なくとも2成分が海島構造を構成するものであって、海を構成する成分Aはポリエステルであり、島を構成する成分Bは加水分解を受けないものか又は成分Aより加水分解速度の遅いものであるプラスチック組成物を、押出成形した後加水分解する方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、プラスチックの成形方法に関するものである。
従来ポリエチレンのようなビニル結合のポリマーを繊維状にするには、重合させた後、それを熱融解し、小さい孔から噴出させて冷却硬化させる方法しかなかった。
この方法では、当然ながら一定径より細いものは不可能である。それは、一定の粘度を持ったものをミクロン単位の細い孔から一定の状態で噴出させることができないためである。よって、どうしても100μm程度以上になってしまう。しかし、ポリエチレン等の材料でも極細繊維にしたいという要望はある。
例えば、安価なフィルター、繊維補強用の極細繊維その他の用途である。
また、これとは別に非常に小さい粒状体も同様に製造が難しいものである。重合した後、造粒する方法では小さいものはできない。臼のようなものでする方法であっても限界がある。
そこで、従来ほとんどできなかった極細繊維や微小プラスチック粒子の製造方法を提供する。
以上のような現状に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果本発明プラスチックの成形方法を完成したものであり、その特徴とするところは、少なくとも2成分が海島構造を構成するものであって、海を構成する成分Aはポリエステルであり、島を構成する成分Bは加水分解を受けないものか又は成分Aより加水分解速度の遅いものであるプラスチック組成物を、押出成形した後、加水分解する点にある。
ここでいうプラスチックの成形方法とは、一定の形状に成形するだけでなく、単に細い繊維状にしたり、微細粒子にすることも言う。
海島構造とは、少なくとも2つの成分が、完全に溶解せず、一方が他方に懸濁したような状態であり、その島自体が非常に小さいものである。このような構造にする製法は単に2種のプラスチックを加熱溶融して混合するだけである。換言すると、そのような構造になるような組成物を選ぶということである。
このときの島部分のサイズができる成形物のサイズや形状に大きな影響を与える。島のサイズは、限定するものではないが、0.5μm〜100μm程度である。
また、この島の形状は、通常は球状であるが、押出成形のときにその押出方向にどうしても整列、引張られるため、島が非常に長いものになる場合がある。このような場合、その島は0.1〜10μm程度の幅で、長さが数百μm以上になることが多い。
海を構成する成分Aとしては、ポリエステルである。ここでポリエステルとは、汎用されているポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、1,4−シクロヘキシルジメチレンテレフタレート(PCT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ乳酸、ポリブチルサクシネート、更にその他の脂肪族ポリエステル、芳香族ポリエステル及びその誘導体等があり、要するに主鎖にエステル結合を有するものであればよい。勿論、上記のコポリマーでもよい。また、回収されたPET樹脂や市販されているものでもよい。更に、以上のものの混合物でもよい。
成分Aをポリエステルに限定しているのは加水分解によって除去できるためである。ここで、加水分解とは、水や酸、アルカリによって分解することである。ポリエステルはエステル結合を有しており、その部分が酸とアルコールに分解することである。ポリエステルの場合、通常はアルカリで容易に加水分解する。また、加熱してもよい。
次に、島を構成する成分Bは、まずその前提として、成分Aとの組み合わせで海島構造を取るものである。更に、加水分解を受けないものか又は成分Aより加水分解の遅いものである。加水分解を受けないものとしては、ポリオレフィンがある。勿論、これに限定するものではなく、加水分解しないものならばどのようなものでもよい。
ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレンが代表的であるが、ポリブタジエンやメチルペンテン樹脂等でもよい。また、ホモポリマーでもコポリマーでもよい。コポリマーではランダム重合やブロック重合でもよい。要するに、密度や重合度等は自由である。発明者の実験では、低密度ポリエチレンが好適であった。コーポリマーでなく、混合物として用いてもよい。
このポリオレフィンの混合量は、ポリエステル100重量部に対して、1〜30重量部が好ましく、更に1〜8重量部がより好ましい。これは、ポリエステルの海に対して、島構造を持たせるためである。
また、この成分Bとして、加水分解を受けるものでもよい。しかし、前記成分Aよりも加水分解速度の遅いものでなくてはならない。よって、成分Aも成分Bもポリエステルであってもよいのである。
上記混合物には無機フィラーを混合してもよい。例えば、タルク、炭カル、その他の微粒子である。混合量としては、プラスチック混合物(2成分でもそれ以上でも)100重量部に対して、0.1〜50重量部混合してもよい。好ましくは、1〜10重量部である。
フィラーを混合すると、前記した島のサイズが小さくなり、また長いものの場合その幅が小さくなる。
更に、本発明としては、プラスチック成分は2成分に限らず、3成分目として、多官能変性ビニルポリマーを混合してもよい。多官能変性ビニルポリマーとは、ポリオレフィン部分と、官能基部分を有するものであり、エラストマーが好適である。官能基は、ポリエステルのカルボン酸やアルコールと反応するものであればよい。例えば、酸無水物、カルボン酸、アルコール、エステル、塩等である。
化合物の例としては、無水マレイン酸含有スチレン系可塑性エラストマー、酸変性飽和型スチレン系熱可塑性エラストマー、スチレン−ブタジエン共重合物水素添加物有機酸誘導体付加物等である。
官能基は少なくとも1つ有しておればよく、2つ以上でなければならないものではない。いわゆる架橋剤とは異なる目的であるためである。
この多官能変性ビニルポリマーの混合量は、他の樹脂100重量部に対して、1〜30重量部が好ましく、更に1〜8重量部がより好ましい。この量によって、見掛け伸張粘度が調整できる。これを混合すると、成分Bがポリオレフィンの場合、海島構造を取りやすくなる。
この多官能変性ビニルポリマーは、島の周囲に接着剤のように取り巻いている場合が多い。
本発明に用いる樹脂には、上記した成分に更に添加剤を加えてもよい。例えば、顔料、香料、紫外線吸収剤等である。要するに、本発明の趣旨に反しない限り、増量剤等何を加えてもよいということである。
上記のような混合材料を通常の方法で押出成形する。ここでいう押出成形には、インフレーション加工を含める。押出成形の厚みは自由であり、通常の厚みでよい。
押出成形した後、加水分解する。これは前記した通り、水やアルカリ等でよい。また、バッチ式でも連続式でもよい。
加水分解により、海部分が加水分解されると、高分子が分断されてより小さい分子になり、島部分から外れることとなる。よって、最終的には液体中に島部分が残存することになる。島部分が押出成形により、細長くなっている場合には繊維状物が残る。この時、島自体が非常に小さく、それが更に引き延ばされているため、繊維自体は非常に細い。それが多数からまっているものとなる。
また、押出成形だけでなく、延伸もするとより細い繊維となる。これもフィラーを混合するとより細いものができる。
また、押出時に島があまり引き延ばされていない場合には、加水分解後には微粒子が残ることになる。
本発明プラスチックの成形方法には次のような利点がある。
(1) ポリオレフィン等のように極細繊維に成形することが困難なものであっても、簡単に非常に細いものが製造できる。
(2) 延伸することによって、より細いものも可能である。
(3) 島部を引き延ばさないようにすれば、微粒子の製造もできる。
以下好適な実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する。
成分Aとしてポリエステル樹脂(レイシアH440:三井化学社製のポリ乳酸)、成分Bとしてポリオレフィン(ウルトゼックス3010F:三井住友ポリオレフィン社製の直鎖状低密度ポリエチレン)を用い、これに多官能性ビニルポリマー(タフテックM1913:旭化成社製の酸変性飽和型スチレン系熱可塑性エラストマー)、フィラーとしてタルク(タルクMB:竹原化学社製)を混合したものを準備した。
この混合物をインフレーション成形し、その後延伸して延伸テープを得た。この延伸テープを、40℃の1N−水酸化ナトリウム溶液に24時間放置した。
24時間後、ポリエチレンを主成分とする非常に柔らかい繊維状の物質が得られた。

Claims (5)

  1. 少なくとも2成分が海島構造を構成するものであって、海を構成する成分Aはポリエステルであり、島を構成する成分Bは加水分解を受けないものか又は成分Aより加水分解速度の遅いものであるプラスチック組成物を、押出成形した後、加水分解することを特徴とするプラスチックの成形方法。
  2. 成分Aがポリエステルであり、成分Bがポリオレフィンである請求項1記載のプラスチックの成形方法。
  3. プラスチック組成物が、更に無機フィラーを混合したものである請求項2記載のプラスチックの成形方法。
  4. プラスチック組成物が、更に多官能変性ビニルポリマーを加えたものである請求項2又は3記載のプラスチックの成形方法。
  5. 押出成形した後、延伸しその後加水分解するものである請求項1記載のプラスチックの成形方法。
JP2005271446A 2005-09-20 2005-09-20 プラスチックの成形方法 Pending JP2007084938A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005271446A JP2007084938A (ja) 2005-09-20 2005-09-20 プラスチックの成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005271446A JP2007084938A (ja) 2005-09-20 2005-09-20 プラスチックの成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007084938A true JP2007084938A (ja) 2007-04-05

Family

ID=37972203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005271446A Pending JP2007084938A (ja) 2005-09-20 2005-09-20 プラスチックの成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007084938A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000160432A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Japan Vilene Co Ltd 極細繊維発生可能繊維、これから発生した極細繊維及びこの極細繊維を用いた繊維シート
JP2003253555A (ja) * 2002-03-04 2003-09-10 Kuraray Co Ltd 極細繊維束およびその製造方法
JP2003310471A (ja) * 2002-04-23 2003-11-05 Japan Vilene Co Ltd あぶらとりシート
JP2004307542A (ja) * 2003-04-02 2004-11-04 Sekisui Seikei Ltd ポリエステル系樹脂

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000160432A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Japan Vilene Co Ltd 極細繊維発生可能繊維、これから発生した極細繊維及びこの極細繊維を用いた繊維シート
JP2003253555A (ja) * 2002-03-04 2003-09-10 Kuraray Co Ltd 極細繊維束およびその製造方法
JP2003310471A (ja) * 2002-04-23 2003-11-05 Japan Vilene Co Ltd あぶらとりシート
JP2004307542A (ja) * 2003-04-02 2004-11-04 Sekisui Seikei Ltd ポリエステル系樹脂

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN113736129B (zh) 一种含木质素高结晶速率的可生物降解聚酯复合物珠粒发泡材料及其制备方法
CN103147159B (zh) 一种聚乳酸纳米纤维的制备方法
WO2020083049A1 (zh) 采用扩链剂制备的tps/pla/pbat共混改性生物降解树脂及其制备方法
TWI775431B (zh) 用於射出成型的聚酯樹脂組成物、其製備方法及射出成型品
CN1771281A (zh) 可生物降解的树脂膜或片及其制造方法
CN103724950B (zh) 一种含有pbat的组合物及其制备方法和pbat保鲜膜
CN108192304B (zh) 一种聚乳酸薄膜和一种聚乳酸薄膜的制备方法
CN112126200B (zh) 一种可降解透气膜及其制备方法
CN108486683B (zh) 具有水溶性海相的pet/pva海岛纤维及其生产工艺
JP7576675B2 (ja) フィラー造粒物の製造方法
US6451417B1 (en) Molded article laminated with fabric and method for reprocessing the same
JP2002241550A (ja) 熱可塑性樹脂成形品及びその製造方法
JP2007084938A (ja) プラスチックの成形方法
JP5034786B2 (ja) 易分解性フィルム
JP6618188B2 (ja) 樹脂組成物
CN117106289A (zh) 一种热塑性复合淋膜材料及其制备方法
JP7556198B2 (ja) 3dプリンター用樹脂組成物およびフィラメント状成形体
JP3415346B2 (ja) 射出成形方法
JP2007070379A (ja) 環境素材マテリアルとその製造方法
CN116199916A (zh) 一种低水蒸气透过性的淀粉基全生物降解农用地膜的方法
US6986854B2 (en) Molded article laminated with fabric and method for reprocessing the same
JPH08295748A (ja) 生分解性高透湿フィルムおよびその製造方法
JP2007260990A (ja) 樹脂組成物成形品の製造方法
EP4512859A1 (en) Biodegradable plastic resin composition, molded product using same, and manufacturing method therefor
CN115286904B (zh) 生物降解透气材料、生物降解透气母粒、生物降解透气膜及其应用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110405

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110920