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JP2007076919A - 移載システムおよびそれを備える保管設備 - Google Patents

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JP2007076919A JP2006016760A JP2006016760A JP2007076919A JP 2007076919 A JP2007076919 A JP 2007076919A JP 2006016760 A JP2006016760 A JP 2006016760A JP 2006016760 A JP2006016760 A JP 2006016760A JP 2007076919 A JP2007076919 A JP 2007076919A
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Yuji Imamura
裕司 今村
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

【課題】ローラコンベア式の移載装置を用いる場合には、物品が移載装置上に安定して支持されないことがある。
【解決手段】物品5の載置される棚2と、棚2に対して昇降自在の昇降台3と、を備え、棚2と昇降台3との間で物品5の移載が行なわれる保管設備1であって、棚2には、物品5が載置されるつり合いローラ装置6が水平方向に並設され、昇降台3には、物品5が載置されるつり合いローラ装置6が水平方向に並設されると共に、つり合いローラ装置6上の物品5を把持し水平方向に押し引きすることで昇降台3と棚2との間で物品5の移載を行なう進退装置9が備えられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、物品搬送装置と前記物品の移載元及び/又は移載先となる物品保管部とを備える移載システムと、この移載システムを備える保管設備と、に関する。
従来より、棚にローラコンベヤを設けると共に、棚に対して昇降する昇降台にローラコンベアを設け、棚のローラコンベヤと昇降台のローラコンベヤとの高さ位置を合わせた状態で、両ローラコンベア上で物品を移動可能に構成すると共に、昇降台に設ける物品の進退手段により、ローラコンベア上の物品を移動させる保管設備が知られている。例えば、特許文献1に開示される保管設備(ストッカ)である。
特開2004−238089号公報
このような保管設備は、ローラコンベヤをフリーローラで構成することで、物品を移載する際の抵抗を減らすことができ、重量のある物品の保管に向いている。
しかしながら、物品が重量物である場合には、物品の重畳により棚や昇降台やローラコンベア自体が撓む上、これらの部材自体が大きくて組み立て精度が悪い状態にある。このような撓みと設置誤差とにより、ローラコンベアが曲がった状態となって、ローラコンベア上に物品が安定して支持されないことがあった。
つまり、解決しようとする問題は、ローラコンベア式の移載装置を用いる場合には、物品が移載装置上に安定して支持されないことがある点、である。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
物品の移載装置を備える物品搬送装置と、前記物品の移載元及び/又は移載先となる物品保管部と、を備える移載システムであって、
前記移載装置は、
前記物品を支持するフリーローラと、
前記物品の移載方向に沿って移動自在で、前記物品の端部を支持する端部支持台車と、
前記物品を前記移載方向に沿って移動させる移動手段と、
を備える、ものである。
請求項2においては、
前記フリーローラは、上下方向に揺動自在な複数のローラを搭載したつり合いローラとし、
前記移動手段は、前記物品に係合する係合部を前記移載方向に移動させる進退手段とする、ものである。
請求項3においては、
請求項1または請求項2に記載の移載システムを備える保管設備であって、
前記物品保管部は、前記物品を載置する棚とし、
前記物品搬送装置は、前記棚に対して前記載置部を昇降させる駆動機構を備える、ものである。
請求項4においては、
前記端部支持台車には、前記物品の端部の底面を支持する載荷台を搭載すると共に、
前記フリーローラにより前記物品の底面の入り口側の端部を支持し、前記載荷台で前記物品の入り口と反対側の端部の底面を支持する、ものである。
請求項5においては、
前記載荷台は、台支持軸により前記端部支持台車の本体に対して上下方向に揺動自在で、移載方向に沿って配置される、ものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、
物品の底面をフリーローラと、載置台とにより、安定的に支持することができる。また、フリーローラの配置数を最小化できる。
請求項2においては、請求項1の効果に加えて、
物品につり合いローラが接触することで、物品が移載装置に接触する際の衝撃が吸収される。また、移載手段を簡単な構成とすることができる。
請求項3においては、請求項1または請求項2の効果に加えて、
棚と昇降台との間に段差があっても、棚と昇降台との間に多少の段差が有っても、棚と昇降台との間で物品を安定的に支持することができる。
請求項4においては、請求項3の効果に加えて、
物品の底面の両端部が支持され、物品がより安定して支持される。
請求項5においては、請求項4の効果に加えて、
載置台に物品の端部が衝突する際の衝撃が減らされると共に、棚や昇降台に撓みがあっても、それに応じて載荷台が傾斜して、安定して物品が支持される。
本発明の三つの実施の形態を、図面を用いて説明する。
第一の実施の形態は、保管設備1である。この保管設備1は、昇降台3を上下昇降させる駆動機構(物品搬送装置)と、棚2(物品保管部)と、を備えている。
第二の実施の形態は、移載システム100である。この移載システム100は、搬送車101(物品搬送装置)と、処理装置102(物品保管部)と、を備えている。
第三の実施の形態は、移載システム200である。この移載システム200は、搬送車101(物品搬送装置)と、処理装置102(物品保管部)と、保管設備201と、を備えている。この保管設備201は、昇降台3を上下昇降させる駆動機構(物品搬送装置)と、棚2(物品保管部)と、を備えている。
図1に示す保管設備1は、物品5を保管する設備である。
この保管設備1の内部には、物品5を載置可能な棚2が上下方向に複数並設されると共に、棚2群の並設方向に沿って移動自在(昇降自在)の昇降台3が設けられている。
保管設備1の骨格となるフレーム10は、上下方向に延出する支柱11群を主として構成される。支柱11・11間は橋架材により連結されており、フレーム10の剛性が強化されている。棚2は、複数の支柱11に固定されて支持されている。昇降台3は、複数の支柱11により、上下方向で移動自在に支持されている。
また、保管設備1には、昇降台3の上下昇降の駆動機構(図示せず)が設けられており、この駆動機構の駆動により昇降台3が支柱11・11・・に沿って上下昇降する。
保管設備1には、物品5が各棚2上に載置されることで、保管される。
保管設備1には、保管設備1の外部から搬入される物品5が保管されると共に、必要に応じて保管設備1内に保管される物品5が外部へと搬出される。
保管設備1の内外間での物品5の移載は、保管設備1内の昇降台3と、保管設備1の外部に配置される搬送装置(図示せず)と、の間で行なわれる。
外部の搬送装置は、例えば、保管設備1の載置される床面上を走行する床上搬送車である。この床上搬送車と昇降台3との間の物品5の移載は、昇降台3を床上搬送車に備える物品載荷台と並ぶ位置に移動させた後、昇降台3および床上搬送車に備える移載機構を利用して、行なう。
なお、昇降台3および床上搬送車との間での物品5の移載は、詳しくは後述する昇降台3と棚2との間における物品5の移載と同様にして、行なわれるものである。
本明細書において、昇降台3の移動方向は上下方向であり、昇降台3と棚2との並び方向(棚2と昇降台3との間における物品5の移載方向)を前後方向とし、水平面内で前後方向に垂直な方向を左右方向とする。なお、前後方向においては、前側・後側という表現は用いておらず、棚2を中心に見る場合には、棚2に関して昇降台3に対する手前側・奥側を定義し、昇降台3を中心に見る場合には、昇降台3に関して棚2に対する手前側・奥側を定義している。
また、図1および図2で紙面に垂直な方向、図3の紙面内での上下方向は、本実施の形態における左右方向である。
図2、図3を用いて、棚2および昇降台3の構成を説明する。
棚2および昇降台3には、ローラコンベアとして機能するつり合いローラ装置6がそれぞれ備えられている。物品5は、つり合いローラ装置6上に支持されると共に、つり合いローラ装置6に備えるローラ列の方向(前後方向)に沿って滑らかに移動自在に支持される。
また、昇降台3には、昇降台3や棚2に備えるつり合いローラ装置6上の物品5を、押し引きして移動させる進退装置9が備えられている。この進退装置9の駆動により、昇降台3に備えるつり合いローラ装置6上にある物品5を、棚2に備えるつり合いローラ装置6上へ押し出すことが可能である。また逆に、進退装置9により、棚2に備えるつり合いローラ装置6上から、昇降台3に備えるつり合いローラ装置6上へと、物品5を引き込むことが可能である。
ここで、昇降台3と各棚2との間における物品5の移載は、昇降台3を昇降させて目的の棚2と水平方向で並ぶ位置に静止させ、棚2に備えるつり合いローラ装置6と、昇降台3に備えるつり合いローラ装置6とが、水平方向で並んだ状態で行なわれる。
詳しくは後述するが、保管設備1は、目的の棚2に対する昇降台3の高さ方向の停止精度を要求することなく、つまり棚2と昇降台3とに高さ方向で段差のある状態でも、棚2と昇降台3との間で物品5の移載が、物品に衝撃を及ぼすことなく可能となるように構成されている。
図2、図3に示すように、棚2は、左右にそれぞれ、二本の支柱11・11に前後で支持される支持フレーム4を備えており、これら左右の支持フレーム4・4により棚2の本体が構成される。
各支持フレーム4は前後方向に延出する長手部材であって、横断面がコ字状で上方に開口しており、この内部に、つり合いローラ装置6と端部支持台車7(後述)とが配置される。棚2の左右それぞれにおいて、つり合いローラ装置6は手前側(昇降台3側)に配置され、端部支持台車7は奥側(反昇降台3側)に配置されている。この端部支持台車7は、支持フレーム4に沿って移動自在である。
図2、図3に示すように、昇降台3は、本体となる基台30と、左右に配置される支持フレーム4・4と、中央に配置される物品5の進退装置9と、を備えている。
昇降台3に備える各支持フレーム4の内部にも、棚2の場合と同様に、つり合いローラ装置6と端部支持台車7とが配置される。昇降台3の左右それぞれにおいて、つり合いローラ装置6は手前側(棚2側)に配置され、端部支持台車7は奥側(反棚2側)に配置されている。この端部支持台車7も、支持フレーム4に沿って移動自在である。
前記進退装置9は、物品5を把持して、つり合いローラ装置6や端部支持台車7に支持される物品5を押し出したり、引き戻したりして、移動させる装置である。なお、進退装置9は、物品5の加重を支持する必要がないため、物品5を把持して押し引きできるだけの簡単な構成でよい。
この進退装置9には、物品5の下端部(主橋架材52)を把持可能なチャッカ91と、チャッカ91を一方向に移動自在に案内するガイドレール92と、チャッカ91をガイドレール92に沿って移動させるベルト93と、ベルト93の駆動源であるモータ94と、が備えられている。
そして、チャッカ91が物品5を把持した状態で、前記駆動装置の駆動により、つり合いローラ装置6や端部支持台車7上に支持される物品5を、昇降台3と棚2との間で押し出したり、引き戻したりすることが可能である。
チャッカ91は、より詳しくは、物品5を把持する把持部91aと、ガイドレール92にガイドされると共にベルト93に固定される本体部91bと、から構成される。そして、本体部91bがガイドレール92の(棚2側の)先端位置にあるとき、把持部91aがガイドレール92の先端位置よりも前方(棚2側)に突出して、棚2に載置されている物品5の下面に平面視重複する位置まで移動して、棚2上の物品5の前端部(昇降台3側端部)を把持可能である。
以上構成により、昇降台3の昇降時には、チャッカ91を後方(反棚2側)に退けて、棚2上の物品5とチャッカ91との干渉が防止されている。なお、ガイドレール92やベルト93は、平面視で棚2上の物品5と干渉しないように、その長さやレイアウトが設定されている。
図4に示すように、直方体状に形成される物品5の下端部は、左右両端部に前後に延出する支持材51・51と、前後端で左右の支持材51・51間を橋架する一対の主橋架材52と、主橋架材52・52間で左右の支持材51・51間を橋架する多数の補助橋架材53・53・・・と、から構成されている。支持材51・51および主橋架材52・52により、平面視ロ字状の下端部メインフレームが構成される。
前記チャッカ91の把持部91aは、物品5の下端部において前後端に配置されている主橋架材を、物品5の下方より把持することが可能である。また、支持材51の下面は平らであり、この支持材51の下面がつり合いローラ装置6や端部支持台車7に当接して、物品5が支持される。
なお、この物品5は、例えば、板ガラスを収容するケースとして構成される。
図2、図5、図6を用いて、昇降台3から棚2への物品5の移載の様子を概略的に説明する。
図2には、物品5を収容した昇降台3が昇降移動して、上下方向で目的の棚2と並ぶ位置に到達した状態を図示している。このとき、昇降台3に備える各端部支持台車7は、支持フレーム4上の最も奥側(反棚2側)に位置している。そして、昇降台3において、左右の端部支持台車7・7と、左右のつり合いローラ装置6・6とで、物品5の前後両端部が支持されている。
一方、空の状態(物品5が収容されていない状態)の棚2に備える各端部支持台車7は、支持フレーム4の中央部の待機位置Wで待機している。
図5には、昇降台3より棚2に物品5が移載される途中の状態を図示している。昇降台3および棚2に備えるつり合いローラ装置6は、ローラコンベアに相当するので、進退装置9により物品5を把持して比較的小さな外力を加えるだけで、つり合いローラ装置6上に支持される物品5を、昇降台3と棚2との間で滑らせて移動させることが可能である。
特に図5には、進退装置9により昇降台3から棚2側へと押し出された物品5が、棚2に備える端部支持台車7に丁度受け渡された(支持された)状態、を示している。このとき、物品5は、主として、昇降台3および棚2に備える左右のつり合いローラ装置6・6・・・により支持されている。
図6には、棚2に物品5が収容された状態を図示している。
図5に示す状態から、進退装置9により、さらに物品5が棚2の奥側(反昇降台3側)に押し出されると、棚2に備える端部支持台車7・7が前記奥側へと追従移動する。そして、棚2において、端部支持台車7・7が最大限、奥側(反昇降台3側)へ移動すると、物品5が棚2に収容された状態となる。棚2に物品5が収容された状態では、端部支持台車7が支持フレーム4の奥側端部に位置し、物品5の両端部が端部支持台車7とつり合いローラ装置6とで、支持される状態となる。
図2、図6に示すように、つり合いローラ装置6と端部支持台車7とは、協動して、物品5を支持する装置である。ここで、つり合いローラ装置6に備えるローラ60の列全体の前後幅は、物品5の前後幅の半分以下であり、つり合いローラ装置6単独では、物品5を支持することができない幅となっている。
また、図5に示すように、昇降台3と棚2との間での物品5の移載途中では、物品5は、昇降台3および棚2に備えるつり合いローラ装置6の全体により、支持される。
図7を用いて、つり合いローラ装置6を説明する。
つり合いローラ装置6は、第一には、物品5を支持するローラコンベアとして機能するものであり、進退装置9と協動して、物品5を滑らせて移動させるための手段である。
また、つり合いローラ装置6は、ウレタン製のローラ60を四つ備えており、これら四つのローラ60に物品5の下面が押し付けられた場合に、これら四つのローラ60に掛かる荷重が平均化されるように構成された装置である。
なお、本実施例のつり合いローラ装置6は、荷重を支持するローラ60の径を小さくするために4つのローラ60で支持しているが、ローラの数は物品の荷重や仕様により変更されるものである。また、ローラの数により、ローラを揺動自在に支持するプレート(後述の初段プレート61、次段プレート62等)の段数も変るものである。
つり合いローラ装置は、支持軸(後述の初段支持軸63、次段支持軸64等)を中心に上下方向に揺動するプレートを物品の移載方向に沿って配置し、支持軸を挟んでローラを回動自在に支持している。そして、物品の底面に最初のローラが当接することでプレートが底面の角度に倣うように揺動して、支持軸と最初のローラに対して反対側に設けられているローラが、物品の底面に少ない衝撃で当接するようになっていることが肝心である。
つり合いローラ装置6には、前後方向に長手の初段プレート61、初段プレート61の前後両端部にそれぞれ配置される次段プレート62・62、初段プレート61を基台66に揺動自在に支持する初段支持軸63、各次段プレート62を初段プレート61の前後端部に揺動自在に支持する次段支持軸64、が備えられている。基台66は、支持フレーム4の内部底面4dに固定される。また、一対のローラ60は、前後方向に長手の各次段プレート62の両端部に、ローラ支持軸65を介して回動自在に支持される。つまり、ローラ60はフリーローラである。
以上構成により、初段支持軸63回りに、初段プレート61の前後端部の次段支持軸64・64が共に上下揺動自在であると共に、一方の次段支持軸64の上下揺動の方向は、他方の次段支持軸64の上下揺動の方向に対して逆である。同様に、各次段支持軸64回りに一対のローラ60・60が共に上下揺動自在であると共に、一方のローラ60の上下揺動の方向は、他方のローラ60の上下揺動の方向に対して逆である。
このため、四つのローラ60に荷重が掛かった場合、その荷重が各ローラ60で平均化される。
つり合いローラ装置6の中心位置Mは、初段支持軸63の軸心位置である。つり合いローラ装置6は、この初段支持軸63に対して、前後方向で対称に構成されている。つまり、前後一対の次段支持軸64・64同士も、初段支持軸63に対して前後方向で対称位置にあり、一方の次段プレート62に支持される二つのローラ60・60と、他方の次段プレート62に支持される二つのローラ60・60とも、前後方向で対称位置にある。
また、同一の次段プレート62に支持される二つのローラ60・60同士も、次段支持軸64に対して対称位置にある。
また、つり合いローラ装置6において上下揺動する部材には、それぞれ弾性ストッパが設けられている。
具体的には、各ローラ支持軸65の下方位置に、各ローラ支持軸65の下方揺動範囲を規制する弾性ストッパ67が設けられ、各次段支持軸64の下方位置にも、各次段支持軸64の下方揺動範囲を規制する弾性ストッパ68が設けらている。各弾性ストッパ67・68は、支持フレーム4または支持フレーム4の内部底面4d上に立設されている。
また、各弾性ストッパ67・68は、それぞれ、スプリングおよびダンパーによって構成されるものであり、各ローラ支持軸65や各次段支持軸64の上下揺動における下限位置を規制すると共に、荷重を受けた各ローラ支持軸65や各次段支持軸64の振動を吸収して安定させる。
昇降台3から棚2への物品5の乗り移り時(後述)などでは、一時的に、つり合いローラ装置6に備える四つのローラ60の一部にのみ荷重が掛かることがある。このような場合でも、以上の弾性ストッパ67・68により、初段プレート61や次段プレート62の傾斜角度に制限が掛かるようにして、つり合いローラ装置6に備えるローラ60の列が、物品5の支持に不適切なほど水平方向から傾くことがないようにしている。
例えば、つり合いローラ装置6の端部に位置する一つのローラ60にのみ荷重が掛かる場合、その荷重の掛かったローラ60側に、初段プレート61が初段支持軸63回りに倒れ込むと共に、次段プレート62が次段支持軸64回りに倒れこむことになるが、この倒れ込みによる傾斜角度が、弾性ストッパ67・68により制限される。
図8を用いて、端部支持台車7を説明する。
端部支持台車7は、つり合いローラ装置6と協動して、物品5を支持する装置であり、物品5の下面端部を支持する載荷台70と、支持フレーム4の内部底面4d上を走行する台車71と、を備えている。
台車71には、主として左右一対の板状部材を合わせて構成される車体フレーム72が備えられている。この車体フレーム72の前後にはそれぞれ車軸73・73が固設され、各車軸73の左右両端部には、支持フレーム4の内部底面4d上を転がる車輪74・74が回動自在に設けられている。都合四つの車輪74により、台車71が支持される。また、車体フレーム72の前後端部には、それぞれ、支持フレーム4の左右内面に接する左右一対のガイドローラ75・75が設けられている。そして、これらの四つのガイドローラ75に案内されて、台車71は支持フレーム4の延出方向に沿って移動自在となっている。
載荷台70には、直方体状の物品5の下方隅部の三面を受けることができるように、底面70d、前面70f、側面70sの三面が形成されており、前後方向の横断面がL字かつ左右方向の横断面がL字状である。
そして、載荷台70に載置される物品5は、上下方向では底面70fに当接して支持され、前後方向では前面70fに当接して支持され、左右方向では側面70sにより左右位置が規制される。
載荷台70は、物品5を支持することにより載荷台70に掛かる荷重が、台車71に備える前後の車輪73・73に均等に掛かるように構成された、つり合い載荷台である。
載荷台70には車体フレーム72側に延出する台支持フレーム77が固定されており、この台支持フレーム77が車体フレーム72に台支持軸76を介して回転自在に支持されている。そして、載荷台70が車体フレーム72(つまり前後の車輪73・73)に対して揺動自在となっている。
また、車体フレーム72と台支持フレーム77との間にはスプリング78が設けられており、このスプリング78のつり合い位置を中心に、載荷台70の揺動範囲が規制される。このスプリング78は、端部支持台車7において、つり合いローラ装置6における弾性ストッパ67・68に相当するものである。
端部支持台車7のロック機構について説明する。
昇降台3や棚2が空の状態(図2の棚2や図6の昇降台3)では、端部支持台車7は、支持フレーム4の中央部の待機位置Wで待機しているが、このとき、端部支持台車7は、支持フレーム4上を勝手に移動しないようにロックされた状態にある。より正確には、載荷台70上の所定位置に物品5が載置されて、この物品5が載荷検出プランジャ83(後述)を作動させるまで、端部支持台車7がロックされた状態にある。つまり、支持フレーム4の待機位置Wで端部支持台車7をロックするロック機構が、支持フレーム4には備えられている。
一方、昇降台3や棚2に物品5が収容された状態(図2の昇降台3や図6の棚2)では、端部支持台車7は、支持フレーム4の奥側端部に位置するが、このとき、支持フレーム4内に配置されるストッパ(図示せず)により、端部支持台車7のさらに奥側への移動(脱落)が制止される。また、物品5自体が、図示せぬロック機構により棚2に支持されて、安定的に支持される。
図8、図9に示すように、端部支持台車7のロック機構は、次のような構成である。
まず、支持フレーム4に係合爪41が備えられると共に、端部支持台車7に係合爪81が備えられている。概略的には、係合爪41・81が係合することで、端部支持台車7が支持フレーム4中央部の待機位置Wでロックされ、係合爪41・81の係合が解除されると、端部支持台車7のロックが解除される。
また、端部支持台車7には、係合爪81を回動させるリンク機構82と、載荷台70上の載荷検出に応じてリンク機構82を作動させる載荷検出プランジャ83と、が備えられている。そして、載荷台70上に載荷(つまり物品5の載置)があれば、係合爪81が係合爪41から外れ、載荷がない場合には係合爪81が係合爪41と係合する構成である。なお、係合爪81やリンク機構82は、車体フレーム72を構成する左右の板状部材間に配置されている。
係合爪41は支持フレーム4に揺動自在に設けられると共に、この係合爪41と支持フレーム4との間にはスプリング42が設けられている。このスプリング42は、揺動自在な係合爪41を、係合爪81と係合可能な一定位置に保つと共に、係合爪41と係合爪81との係合時の衝撃を吸収する手段である。
一方、係合爪81も車体フレーム72に揺動自在に支持される構成であるが、この係合爪81は、載荷台70上の載荷の有無に応じて、前記リンク機構82が駆動されて、係合爪41との係合位置(図8)と解除位置(図9)との間で回動する。
前記載荷検出プランジャ83は、載荷検出部83aが載荷台70の前面70fより突出するように設けられており、載荷台70上に物品5が載置されて載荷検出部83aが押し込まれると、プランジャ部83bがリンク機構82を作動させて、係合爪82を解除位置(図9)に回動させる。リンク機構82は、プランジャ部83bが駆動しない状態では、スプリング84の付勢により、係合爪82を係合位置(図8)に保っている。スプリング84は、載荷台70とリンク機構82とを連結するように設けられている。
以上構成により、昇降台3より棚2に物品5が移載される過程で、載荷台70に物品5が載置されて、物品5の下面端部が前面70fに当接すると、載荷検出プランジャ83がリンク機構82を作動させて、係合爪82を解除位置(図9)に回動させ、係合爪41・82の係合を解除させて、端部支持台車7の支持フレーム4に対するロックを解除させる。
また、棚2から昇降台3に物品5が移載される過程で、載荷台70より物品5が離れると、リンク機構82が自然状態に復帰して、係合爪82を係合位置(図8)に回動させ、係合爪41・82を係合させて、端部支持台車7を支持フレーム4に対してロックする。
端部支持台車7の置き去り防止機構について説明する。
端部支持台車7は、前述したように、物品5が載置された状態で、進退装置9による物品5の押し引きに追従して移動する台車である。ここで、進退装置9が物品5を引き戻す際に、昇降台3と棚2との間に段差があるなどの理由で、物品5が端部支持台車7から瞬間的にでも浮き上がった場合、端部支持台車7が置き去りにされる恐れがある。物品5の引き戻しの際に通常、端部支持台車7が物品5に追従できるのは、載荷台70の底面70dと物品5の下面との摩擦力により、進退装置9に引かれる物品5に端部支持台車7が追従するためである。
つまり、前記置き去り防止機構は、前述したような物品5の浮き上がりが発生しても、進退装置9による物品5の引き戻し移動から脱落することなく、端部支持台車7が物品5に追従して移動するようにさせる機構である。
なお、進退装置9による物品5の押し出しの際には、物品5が底面70dから浮き上がっても、物品5が前面70fに当接しているため、端部支持台車7は物品5に押されて移動し、物品5の移動から脱落する(置き去りにされる)ことはない。
図8、図9、図10に示すように、載荷台70には、置き去り防止レバー85が回転軸86を介して回転自在に設けられている。この置き去り防止レバー85の両端には、係止ローラ88およびカム用ローラ89がそれぞれ設けられると共に、置き去り防止レバー85の中央部に回転軸86が位置している。
また、置き去り防止レバー85と載荷台70との間には、スプリング87が設けられており、スプリング87がつり合い位置にあるとき(図10)、係止ローラ88は載荷台70の下面70dより上方位置にあり、カム用ローラ89は載荷台70の下方位置にある。なお、端部支持台車7において、カム用ローラ89は手前側(つり合いローラ装置6側)に位置し、係止ローラ88は奥側(反つり合いローラ装置6側)に位置する。
図10に示すように、置き去り防止レバー85に外力が作用しない状態では、下面70dより上方に位置する係止ローラ88は、物品5の下部で前後に配置される補助橋架材53・53(図4)間に入り込むことになる。このため、物品5が載荷台70から浮き上がっても、補助橋架材53・53間に係止ローラ88が引っ掛かった状態が保たれ、端部支持台車7が物品5に追従して移動する。
なお、図示しないが、置き忘れ防止レバー85は、載荷台70に対して、棚2や昇降台3の左右方向内側に配置されており、物品5の下部の左右に配置される支持材51・51と接触することは無い。
また、支持フレーム4において、端部支持台車7の待機位置Wには、置き忘れ防止レバー開放カム80が設けられている。端部支持台車7が支持フレーム4の待機位置Wに到達すると、カム用ローラ89が置き忘れ防止レバー開放カム80に乗り上げて、置き忘れ防止レバー85が進行方向後側へと倒された姿勢となる。このとき、係止ローラ88が載荷台70の底面70dの下方に退き、物品5への係止ローラ88の引っ掛かりが解除される。
次に、図11、図12の各図(aからfの各図)を用いて、下側への段差Hがある場合に、昇降台3から棚2への物品5の乗り移りが行なわれる様子を説明する。以下、図11(a)等と表記せず、単に図(a)等と表記する。
図(a)は、昇降台3から棚2への物品5の移載の開始段階を示しており、この段階では物品5は昇降台3に完全に支持されている。ここで、移載開始に先立って、昇降台3が棚2と水平方向で並ぶように、昇降台3が目的の棚2と略同じ高さ位置に到達しているが、完全に同じ高さ位置とならず、昇降台3が棚2よりも若干高い位置に位置している。つまり、下方に段差Hがある状態で、物品5の移載が行なわれる状態である。
図(b)に示す段階では、進退装置9が物品5を押し出して、物品5が棚2のつり合いローラ装置6上に進出している。この段階では、物品5の重心位置Gは、昇降台3のつり合いローラ装置6の中心位置Mより昇降台3の奥側にあり、物品5は昇降台3のつり合いローラ装置6と端部支持台車7とで完全に支持され、物品5の姿勢は水平である。
物品5の姿勢が水平で、昇降台3と棚2との間に段差Hがあるため、この段階では、物品5は、棚2のつり合いローラ装置6とは接触しない。
図(c)に示す段階では、図(b)に示す段階よりも、さらに物品5が棚2側に押し出され、物品5の重心位置Gが、昇降台3のつり合いローラ装置6の中心位置Mより棚2側へと移動する。このため、この段階では、物品5の姿勢が棚2側に向けて前倒しになり、棚2のつり合いローラ装置6に物品5の下面が接触する。
より詳しくは、まず、物品5の下面が、棚2のつり合いローラ装置6の(昇降台3側から)二つ目のローラ60上に、落下して当接する。このとき、このつり合いローラ装置6において、次段プレート62が図(c)等における時計方向に揺動すると共に、初段プレート61が図(c)等における反時計方向へ揺動する。ここで、次段プレート62は、物品5の下面が、昇降台3側にある二つのローラ60・60に同時に当接するまで、揺動する。
物品5がつり合いローラ装置6に当接した際の衝撃は、次段プレート62および初段プレート61が揺動することにより吸収し、さらに、次段プレート62および初段プレート61が弾性ストッパ67・68にそれぞれ当接することで更に衝撃を吸収される。また、弾性ストッパ67・68は、次段プレート62および初段プレート61の傾斜姿勢を規制している。
図(c)において、棚2のつり合いローラ装置6の昇降台3側の二つのローラ60・60に、物品5が載置されている様子が図示されているが、これら二つのローラ60・60のそれぞれには、前述したつり合いローラ装置6の構成により、等しい荷重が掛かっている。
図(d)に示す段階では、図(c)に示す段階よりも、さらに物品5が棚2側に押し出され、物品5の下部先端が、棚2のつり合いローラ装置6に備える三つ目のローラ60(昇降台3側より見て三つ目)に当接している。これは、棚2のつり合いローラ装置6において、図(c)に示す段階では、昇降台3側の二つのローラ60にのみ物品5の荷重が掛かっているため、初段プレート61が昇降台3側に倒れ込み、三つ目のローラ60が上方に位置することになったためである。
そして、物品5の下部先端と前記の三つ目のローラ60との当接で衝撃が発生するが、この衝撃は直ちにつり合いローラ装置6において吸収され、三つのローラ60に掛かる荷重が平均化されるように、つり合いローラ装置6が作動する。軸心位置が固定のローラに物品5が当接した場合のように、ローラ側で衝撃吸収が行なわれないため、物品5自体が持ち上げられて物品5が振動させられるような不具合が、つり合いローラ装置6では発生しない。
図(e)に示す段階では、図(d)に示す段階よりも、さらに物品5が棚2側に押し出され、物品5の下部先端が、棚2のつり合いローラ装置6に備える四つ目のローラ60(昇降台3側より見て四つ目)に当接している。この段階においても、図(d)に示す段階と同様にして、つり合いローラ装置6に衝撃が吸収される。
図(f)に示す段階では、図(e)に示す段階よりも、さらに物品5が棚2側に押し出され、物品5が、棚2のつり合いローラ装置6に備える四つのローラ60全体に載置され、この載置時の衝撃がつり合いローラ装置6に吸収されている。この段階で、昇降台3から棚2への物品5の乗り移りが完了している。
この後、さらに物品5が棚2側に押し出されて、棚2の端部支持台車7にも物品5が載置され、物品5の底面を、つり合いローラ装置6と、つり合いローラ装置6と間隔をあけて位置している端部支持台車7の載置台3と、で支持する。
前述では、下に段差がある場合の乗り移りについて説明したが、上に段差がある場合においても、つり合いローラ装置6において、物品5とローラ60との当接の衝撃が吸収されながら、昇降台3と棚2との間の物品の乗り移りが行なわれる。
また、前述では、昇降台3から棚2に物品5を移載する場合について説明したが、物品5の移載方向が、昇降台3から棚2の場合と、棚2から昇降台3の場合とで、相違はない。
図13を用いて、移載システム100を説明する。
移載システム100は、搬送車101と、処理装置102と、を備えている。搬送車101は、物品5を搬送する物品搬送装置である。処理装置102は、物品5の移載元及び/又は移載先となる物品保管部である。
搬送車101は、走行車両110と、物品5の移載装置20と、走行車両110に対して移載装置20を昇降させる昇降装置111と、を備えている。
移載装置20は、複数の装置を集合して構成されるが、これらの装置は、図2、図3を用いて前述した昇降台3に配置される装置と同一である。
具体的には、この移載装置20には、移載方向の左右に配置される一対の支持フレーム4・4と、各支持フレーム4の一端部に配置されるつり合いローラ装置6と、各支持フレーム4の他端側に配置される端部支持台車7と、物品5を把持して移動させる進退装置9と、が備えられている。
ここで、端部支持台車7は移載方向に沿って移動自在である。そして、移載装置20に収容された物品5は、つり合いローラ装置6と、端部支持台車7と、に支持される構成である。
処理装置102は、物品5の加工処理を行う装置本体121と、物品5の載置装置25と、を備えている。この載置装置25は高さ位置が固定である。
載置装置25も、複数の装置を集合して構成されるが、これらの装置は、図2、図3を用いて前述した棚2に配置される装置と同一である。
この載置装置25には、移載方向の左右に配置される一対の支持フレーム4・4と、各支持フレーム4の一端部に配置されるつり合いローラ装置6と、各支持フレーム4の他端側に配置される端部支持台車7と、が備えられている。
つまり、移載装置20より進退装置9を除いた構成が、載置装置25である。
以上構成により、搬送車101と処理装置102との間においても、前述した昇降台3と棚2との間の移載と同様にして、搬送車101に備える移載装置20と処理装置102に備える載置装置25とにより、物品5の移載が行われる。
なお、本実施の形態では、搬送車101に移載装置20を備え、処理装置102には進退装置9を有しない載置装置25を備える構成として、搬送車101の移載装置20の進退装置9を利用して、搬送車101と処理装置102との間で物品5の移載が可能となるようにしている。
この構成に代えて、処理装置102にも移載装置20を備えておく構成としても良い。この場合、移載を行う一対の移載装置20・20間で、相互の移載装置20・20に備える進退装置9・9同士が干渉しないように、進退装置9のレイアウトを設定するものとする。
なお、搬送車101に備える昇降装置111は、搬送車101に備える支持フレーム4・4(移載装置20)の高さ位置を調整して、処理装置102に備える支持フレーム4・4(載置装置25)の高さ位置に揃えるためのものである。したがって、搬送車101に昇降装置101を備えず、搬送車101の移載装置20の高さ位置と、処理装置102の載置装置25の高さ位置とを、ほぼ同じに設定しておくものとしても良い。このような場合に、移載装置20と載置装置25とで高さ位置にズレがあって、段差が生じることがあっても、移載装置20および載置装置25につり合いローラ装置6を備えるため、この段差により発生する振動が、物品5に伝わるのを抑制できる。
また、搬送車101に、移載装置20を走行車両110に対して旋回させる旋回装置を設けるようにしても良い。この場合、搬送車が、目的の処理装置102との間で物品5の移載を行う際に、移載装置20と処理装置102の載置装置25(又は移載装置20)とを対向させるために、走行車両110自体を旋回させる必要がなく、単に移載装置20を旋回させるだけでよい。
図14、図15を用いて、移載システム200を説明する。
移載システム200は、搬送車101と、処理装置102・202と、保管設備201と、を備えている。この保管設備201は、移載装置20を上下方向および水平方向に移動させるスタッカークレーン210と、棚2と、を備えている。
この移載システム200において、搬送車101およびスタッカークレーン210は物品搬送装置であり、棚2および処理装置202は物品保管部である。
図14に示すように、物品5は搬送車101に搭載されて、保管設備201と処理装置102との間を搬送される。また、保管設備201に付設される処理装置202については、この処理装置202と保管設備201との間で、搬送車101を介することなく、直接に物品5を移載することが可能に構成されている。
図15を用いて、保管設備201の構成を、より詳しく説明する。
前記スタッカークレーン210は、保管設備201内を水平面内の一方向(前後方向等と同様に、正方向および逆方向を含む)で走行するように構成されている。
このスタッカークレーン210には、走行車両211と、上下昇降自在の昇降台103と、この昇降台103を昇降させる駆動装置と、昇降台103を上下方向に案内する上下フレーム212と、上下フレーム212を水平面内で旋回させる旋回装置213と、が備えられている。この昇降台103には、前記移載装置20が備えられている。
そして、昇降台103の上下昇降により、移載装置20が上下方向に移動し、スタッカークレーン210自体の水平方向での走行により、移載装置20が水平方向に移動する。
また、旋回装置213の旋回により、上下フレーム212ごと昇降台103の向きが変更され、走行車両211の左右どちらにある棚2(後述)に対しても、昇降台103を対向させることができる。
なお、スタッカークレーン210は、走行車両211と上下フレーム212との間に設けた旋回装置213により、上下フレーム212ごと移載装置20および昇降台103を旋回させるようにしているが、昇降台103と移載装置20との間に旋回装置を設けて、この旋回装置により移載装置20のみを旋回させるようにしてもよい。このようにすることで、旋回装置を小型化することができる。
また、スタッカークレーン210の走行経路に沿って、この走行経路の両側方に、棚2を上下左右に配置して構成したラック部が配置されている。ここで、各棚2には、前記載置装置25が設けられている。
そして、目的の棚2と昇降台103との間で物品5の移載を行う際には、水平方向で目的の棚2と同じ位置まで、スタッカークレーン210を水平方向で移動させ、上下方向で目的の棚2と同じ位置まで、昇降台103を上下方向で移動させて、目的の棚2と昇降台103とを対向させる。ここで、昇降台103の移載における入口側の向きが、目的の棚2に対向していない場合は、旋回装置213を駆動して、目的の棚2に対向するようにする。この状態で、昇降台103の移載装置20と、目的の棚2の載置装置25と、を利用して、昇降台103と目的の棚2との間で、物品5の移載が行われる。
保管設備201は、この保管設備201の外部に位置する搬送車101および処理装置102との間で、物品5の移載が可能に構成されている。この保管設備201には、この保管設備201の内外で物品5の移載を可能とするための移載口が設けられており、この移載口に受渡装置28が配置されている。
この受渡装置28は、移載を行う移載装置20・20間の距離が離れていて、直接移載装置20・20間で移載ができない場合に、一方の移載装置20から他方の移載装置20への物品5の受渡を補助する装置である。
この受渡装置28は、並列に配置された一対のローラコンベアを備える構成であり、これら一対のローラコンベア上に物品5を載置して支持し、これら一対のローラコンベアに沿って、物品5を移動させることが可能である。ここで、本実施の形態の受渡装置28は、進退装置9のような物品5の移動手段が設けられており、この移動手段により、物品5を移動させる。
なお、昇降台3と棚2との間における物品5の移載のように、受渡装置28上の物品5を、この受渡装置28に隣接する移載装置20の進退装置9を利用して移動させることができる場合は、受渡装置28自体には、必ずしも物品5の移動手段を設ける必要はない。
本実施の形態では、スタッカークレーン210に備える移載装置20と、処理装置202に備える移載装置20との間は、棚2の一つ分の距離だけ隔てられており、この離間距離に対応して、受渡装置28が一つ配置されている。ここで、詳しくは後述するが、処理装置202には、載置装置25ではなく移載装置20が備えられている。そして、この部位に配置される受渡装置28には、物品5の移動手段を備えなくても、この受渡装置28に隣接する移載装置20を利用して、移載装置20・20間の物品5の移載が可能である。
また、スタッカークレーン210の移載装置20と、搬送車102の移載装置20との間は、棚2の二つ分の距離だけ隔てられており、この離間距離に対応して、受渡装置28が二つ配置されている。この部位に配置される受渡装置28には、物品5の移載手段を備えておく必要がある。したがって、二つの受渡装置28のうち、保管設備201側の受渡装置28における物品5の移動手段は、スタッカークレーン210の移載装置20が兼用し、搬送車101側の受渡装置28に物品5の移動手段は、搬送車101に備える移載装置20が兼用するものとしている。
また、受渡装置28に備えるローラコンベアには、その移載方向の両端部に、つり合いローラ装置6が配置されている。そして、移載方向のどちら側から物品5が搬入・搬出される場合であっても、受渡装置28・移載装置20間での物品5の移動に際して、物品5に振動が及びにくくなるようにしている。
図15を用いて、処理装置202を説明する。
処理装置202は、前記処理装置102と類似の構成であり、物品5の加工処理を行う装置本体121と、移載装置20と、を備えている。前記処理装置102には載置装置25が備えられる構成に対して、処理装置202には移載装置20が備えられている点が、両処理装置102・202で相違する点である。
さらに言えば、外部の移載装置20との間で、受渡装置28を介することなく直接物品5の移載を行う処理装置102には、載置装置25が備えられるのに対して、外部の移載装置20との間で受渡装置28を介して間接的に物品5の移載を行う処理装置202には、移載装置20が備えられる構成となっている。これは、移載に際して受渡装置28を介する場合は、受渡装置28から物品5を搬入、または、受渡装置28へ物品5を搬出するための手段(物品5の移動手段)が、処理装置側にも必要なことによる。
以上構成により、搬送車101と保管設備201との間、保管設備201と処理装置202との間で、物品5の移載が可能である。
保管設備の構成を示す側面図である。(実施例1) 棚および昇降台を示す側面図であり、特に(a)図は全体側面図、(b)図は進退装置を示す側面図である。(実施例1) 棚および昇降台を示す平面図である。(実施例1) 物品の下端部を示す平面図である。(実施例1) 物品移載途中の棚および昇降台を示す側面図であり、特に(a)図は全体側面図、(b)図は進退装置を示す側面図である。(実施例1) 物品が棚に収容された状態の棚および昇降台を示す側面図であり、特に(a)図は全体側面図、(b)図は進退装置を示す側面図である。(実施例1) つり合いローラ装置を示す二面図であり、(a)図は平面図、(b)図は側面図である。(実施例1) 端部支持台車を示す二面図であり、(a)図は平面図、(b)図は側面図である。(実施例1) ロック解除状態を示す端部支持台車の側面図である。(実施例1) 置き忘れ防止レバーの作動状態を示す端部支持台車の側面図である。(実施例1) 下に段差がある場合において昇降台から棚への物品の乗り移りの前半段階を示す三図である。(実施例1) 下に段差がある場合において昇降台から棚への物品の乗り移りの後半段階を示す三図である。(実施例1) 移載システムの構成を示す側面図である。(実施例2) 移載システムの構成を示す平面図である。(実施例3) 移載システムの構成を示す側面図である。(実施例3)
符号の説明
1 保管設備
2 棚
3 昇降台
4 支持フレーム
5 物品
6 つり合いローラ装置
7 端部支持台車
9 進退装置
20 移載装置
25 載置装置
28 受渡装置
60 ローラ
67・68 弾性ストッパ
70 載荷台
100 移載システム
101 搬送車
102 処理装置
200 移載システム
201 保管設備
210 スタッカークレーン

Claims (5)

  1. 物品の移載装置を備える物品搬送装置と、前記物品の移載元及び/又は移載先となる物品保管部と、を備える移載システムであって、
    前記移載装置は、
    前記物品を支持するフリーローラと、
    前記物品の移載方向に沿って移動自在で、前記物品の端部を支持する端部支持台車と、
    前記物品を前記移載方向に沿って移動させる移動手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする移載システム。
  2. 前記フリーローラは、上下方向に揺動自在な複数のローラを搭載したつり合いローラとし、
    前記移動手段は、前記物品に係合する係合部を前記移載方向に移動させる進退手段とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の移載システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の移載システムを備える保管設備であって、
    前記物品保管部は、前記物品を載置する棚とし、
    前記物品搬送装置は、前記棚に対して前記載置部を昇降させる駆動機構を備える、
    ことを特徴とする保管設備。
  4. 前記端部支持台車には、前記物品の端部の底面を支持する載荷台を搭載すると共に、
    前記フリーローラにより前記物品の底面の入り口側の端部を支持し、前記載荷台で前記物品の入り口と反対側の端部の底面を支持する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の保管設備。
  5. 前記載荷台は、台支持軸により前記端部支持台車の本体に対して上下方向に揺動自在で、移載方向に沿って配置される、
    ことを特徴とする請求項4に記載の保管設備。
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