JP2007071770A - 静電容量型圧力センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】 気密空間にリークを生じたり、検出体や基体が破壊されたりすることを防止できる静電容量型圧力センサを提供すること。
【解決手段】 誘電体材料でなる基体32と、該基体に重ねて固定されており、受ける圧力に応じて変形するように厚みを薄くして形成した検出体41と、前記検出体の変形面49と、前記基体とが互いに対向する対向面のいずれか一方の面に形成された放射状の電極指を有する第1の電極44と、他方の面に形成され、前記第1の電極44と所定の間隔を置いて重ならない位置に形成した第2の電極36とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 誘電体材料でなる基体32と、該基体に重ねて固定されており、受ける圧力に応じて変形するように厚みを薄くして形成した検出体41と、前記検出体の変形面49と、前記基体とが互いに対向する対向面のいずれか一方の面に形成された放射状の電極指を有する第1の電極44と、他方の面に形成され、前記第1の電極44と所定の間隔を置いて重ならない位置に形成した第2の電極36とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、受ける圧力に応じて変形するように厚みを薄くして形成した検出体(ダイヤフラム)を有する静電容量型圧力センサの改良に関する。
血圧計などの医療機器や、自動車のタイヤ空気圧モニタリングシステムなどの工業用の計器として多用されている静電容量型圧力センサは、他の方式、すなわちピエゾ抵抗型圧力センサなどと比較すると、微圧の測定においても高い感度を有し、測定時の消費電力が小さい等といった多くの利点を有している。
このような静電容量型圧力センサは、圧力に応じて変形する一方の電極が形成されたダイヤフラムと、他方の電極が形成された基体とをある程度の隙間をあけて誘電体膜を介在させるように対向させた構造を有している。そして、変形によるダイヤフラム側と基体側との間の静電容量の変化から圧力を検出するものである。
このような静電容量型圧力センサは、圧力に応じて変形する一方の電極が形成されたダイヤフラムと、他方の電極が形成された基体とをある程度の隙間をあけて誘電体膜を介在させるように対向させた構造を有している。そして、変形によるダイヤフラム側と基体側との間の静電容量の変化から圧力を検出するものである。
具体的には、従来の静電容量型圧力センサ(以下、「圧力センサ」という)は、図4に示すように構成されている(特許文献1、図1参照)。
図4(a)は圧力センサの概略断面図、図4(b)は図4(a)のA−A断面図である。
図示の圧力センサは、収容体であるパッケージ2に収容されている。
パッケージ2は、基体4と、その上に一体に設けた枠状の側壁部5からなる箱状の形態であり、内側に検出体10を収容して、蓋体6により封止されている。ここで、基体4はガラス、セラミック板、硬質プラスチック、シリコンウエハなどを用いることができる。
図4(a)は圧力センサの概略断面図、図4(b)は図4(a)のA−A断面図である。
図示の圧力センサは、収容体であるパッケージ2に収容されている。
パッケージ2は、基体4と、その上に一体に設けた枠状の側壁部5からなる箱状の形態であり、内側に検出体10を収容して、蓋体6により封止されている。ここで、基体4はガラス、セラミック板、硬質プラスチック、シリコンウエハなどを用いることができる。
基体4の表面には下部電極7が形成されており、その上には誘電体膜8が形成されている。その上に検出体10が接合されている。
検出体10は、シリコンや水晶などでなる板体であり、中央部には円形の薄肉にしたダイヤフラム部12と、その周囲を囲むように板厚を厚くした枠部11を有している。そして、ダイヤフラム部12の下面には上部電極13が形成されており、該上部電極13と誘電体膜8の間には隙間もしくは気密空間Sが形成されている。
上部電極13と、下部電極7とは図4(b)に示すように、パッケージ2外部へ引き回すように引出し電極13a,7aが設けられている。
検出体10は、シリコンや水晶などでなる板体であり、中央部には円形の薄肉にしたダイヤフラム部12と、その周囲を囲むように板厚を厚くした枠部11を有している。そして、ダイヤフラム部12の下面には上部電極13が形成されており、該上部電極13と誘電体膜8の間には隙間もしくは気密空間Sが形成されている。
上部電極13と、下部電極7とは図4(b)に示すように、パッケージ2外部へ引き回すように引出し電極13a,7aが設けられている。
圧力センサ1は以上のように構成されており、引出し電極13a,7aを介して通電されることにより、気密空間Sおよび誘電体膜8を介して対向されている上部電極13と下部電極7との間の容量値変化に基づいて、ダイヤフラム部12に加えられた圧力を検出することができる。
すなわち、図5に示すように、ダイヤフラム部12に圧力Pが加わると、ダイヤフラム部12は、下方に凸となるように変形する。そして、ダイヤフラム部12の下面に形成されている上部電極13が誘電体膜8に押し付けられて接触する。
すなわち、図5に示すように、ダイヤフラム部12に圧力Pが加わると、ダイヤフラム部12は、下方に凸となるように変形する。そして、ダイヤフラム部12の下面に形成されている上部電極13が誘電体膜8に押し付けられて接触する。
そして、圧力Pが大きいと図6(a)のように接触面積M1が大きくなり、圧力Pがこれより小さいと、図6(b)に示されているように接触面積M2は小さくなる。そして、接触面積が大きい方が静電容量は大きくなることから、圧力Pの作用した際の静電容量値を計測することで、圧力Pの大きさを計測することができるものである。
なお、ほぼ同様の構造が他の文献にも記載されており、図7に示すように、静電容量値が圧力の大きさに対応することが明らかにされている(特許文献2、図1、図4参照)。
なお、ほぼ同様の構造が他の文献にも記載されており、図7に示すように、静電容量値が圧力の大きさに対応することが明らかにされている(特許文献2、図1、図4参照)。
しかしながら、従来の圧力センサ1においては、以下のような不都合がある。
すなわち、第1の問題として、ダイヤフラム部12側と下部電極7との短絡を防ぐために誘電体膜8はある程度厚く形成されており、通常0.1μm〜数μmの厚みを有している。
そうすると、この誘電体膜8の膜応力により、基体4が反ってしまい、該基体4と検出体10の均一な接合が困難となり、気密空間Sのリークを生じてしまうことがある。
すなわち、第1の問題として、ダイヤフラム部12側と下部電極7との短絡を防ぐために誘電体膜8はある程度厚く形成されており、通常0.1μm〜数μmの厚みを有している。
そうすると、この誘電体膜8の膜応力により、基体4が反ってしまい、該基体4と検出体10の均一な接合が困難となり、気密空間Sのリークを生じてしまうことがある。
また、基体4をガラスウエハなどから、ダイヤフラム部12をシリコンウエハなどから形成することで、一度に多数の圧力センサ1を製造することが可能である。
この場合、各外形を形成した後で、ウエハ同士で接合することが考えられるが、基体4側のウエハに誘電体膜8を形成したことにより、該ウエハが反ってしまうと、反りが大きい場合には、ウエハが破損して多数個分が一度に駄目になってしまったり、個々の製品単位まで加工できた場合においても、上記した気密空間Sのリークにより不良品が発生することで、歩留まりが著しく低下する。
この場合、各外形を形成した後で、ウエハ同士で接合することが考えられるが、基体4側のウエハに誘電体膜8を形成したことにより、該ウエハが反ってしまうと、反りが大きい場合には、ウエハが破損して多数個分が一度に駄目になってしまったり、個々の製品単位まで加工できた場合においても、上記した気密空間Sのリークにより不良品が発生することで、歩留まりが著しく低下する。
また、第2の問題としては、図7で示されているように、静電容量と圧力との相関が直線的変化となっている箇所としてのGの領域では、感度に優れた圧力センサとして使用することができるが、特に、高圧力領域では、符号Zの範囲で示すように、圧力変化に対する静電容量変化が小さくなり、感度が悪くなる欠点がある。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、気密空間にリークを生じたり、検出体や基体が破壊されたりすることを防止できる静電容量型圧力センサを提供することを第1の目的とする。
さらに、好ましくは、第1の目的に加えて、高圧力領域で、優れた感度を備えた静電容量型圧力センサを提供することを第2の目的とする。
さらに、好ましくは、第1の目的に加えて、高圧力領域で、優れた感度を備えた静電容量型圧力センサを提供することを第2の目的とする。
上記第1の目的は、第1の発明にあっては、誘電体材料でなる基体と、該基体に重ねて固定されており、受ける圧力に応じて変形するように厚みを薄くして形成した検出体と、前記検出体の変形面と、前記基体とが互いに対向する対向面のいずれか一方の面に形成された放射状の電極指を有する第1の電極と、他方の面に形成され、前記第1の電極と所定の間隔を置いて重ならない位置に形成した第2の電極とを備える静電容量型圧力センサにより、達成される。
第1の発明の構成によれば、前記基体と前記検出体の互いに対向する面の一方には、放射状の電極指を有する第1の電極があり、他方の面には第2の電極が形成されている。そして、これらの電極同士は所定の間隔を隔てていて、重ならない位置とされている。
すなわち、従来の構成では、電極同士は重なる位置にあるが、電極同士の間に誘電体膜が形成されていて、短絡をしないようにすることで、所定の容量を得るようにしていたものである。
ところが、本願発明では、従来使用していたこの誘電体膜を用いないので、従来問題とされていた膜応力により、基体や検出体が変形して、気密空間のリークを生じたり、基体や検出体が破壊されたりすることが有効に防止される。
すなわち、従来の構成では、電極同士は重なる位置にあるが、電極同士の間に誘電体膜が形成されていて、短絡をしないようにすることで、所定の容量を得るようにしていたものである。
ところが、本願発明では、従来使用していたこの誘電体膜を用いないので、従来問題とされていた膜応力により、基体や検出体が変形して、気密空間のリークを生じたり、基体や検出体が破壊されたりすることが有効に防止される。
ここで、検出体が所定の圧力を受けて変形し、前記対向面がお互いに接触しても、第1の電極と第2の電極とは重ならない位置にあるから、前記誘電体膜を用いなくても短絡しない。そして、この接触状態で、第1の電極と第2の電極の間には、必ず前記基体が介在することになる。
すなわち、従来電極間で誘電体膜が果たした役割は、本発明では、誘電体材料で形成された基体が果たすことになる。また、圧力の大きさに応じて検出体が変形した際に基体と接触する接触面積が、圧力の増加により大きくなると、放射状の第1の電極の基体への接触量が増大するので、容量が大きくなる。このように誘電体膜を使用しなくても圧力値を静電容量の変化との関係で検出することが可能である。
すなわち、従来電極間で誘電体膜が果たした役割は、本発明では、誘電体材料で形成された基体が果たすことになる。また、圧力の大きさに応じて検出体が変形した際に基体と接触する接触面積が、圧力の増加により大きくなると、放射状の第1の電極の基体への接触量が増大するので、容量が大きくなる。このように誘電体膜を使用しなくても圧力値を静電容量の変化との関係で検出することが可能である。
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記第1の電極の放射状の中心位置が、前記検出体の最も厚みを薄くした箇所に配置されていることを特徴とする。
第2の発明の構成によれば、前記検出体の最も変形しやすい箇所に対応して、前記第1の電極の中心部が配置されることで、圧力の変化と静電容量の相関がより直線的になる。
第2の発明の構成によれば、前記検出体の最も変形しやすい箇所に対応して、前記第1の電極の中心部が配置されることで、圧力の変化と静電容量の相関がより直線的になる。
第3の発明は、第1または2のいずれかの発明の構成において、前記第1の電極の前記電極指が前記放射状の外縁付近において幅広く形成されていることを特徴とする。
第3の発明の構成によれば、上記第2の目的が達成される。つまり、前記検出体が圧力を受けて変形する上で、変形されにくい周縁領域にいくほど、前記電極指の幅を大きくされていることにより該検出体の変形に対する電極の接触面積が増大するので、高圧力領域における感度が向上する。
第3の発明の構成によれば、上記第2の目的が達成される。つまり、前記検出体が圧力を受けて変形する上で、変形されにくい周縁領域にいくほど、前記電極指の幅を大きくされていることにより該検出体の変形に対する電極の接触面積が増大するので、高圧力領域における感度が向上する。
第4の発明は、第1ないし3のいずれかの発明の構成において、前記第1の電極と第2の電極の両方、もしくはいずれか一方に、誘電体膜を1000オングストローム(0.1μm)未満の膜厚で形成することを特徴とする。
第4の発明の構成によれば、電極に誘電体膜を形成することにより、より確実に短絡を防止することができる。この場合、誘電体膜の膜厚を1000オングストローム未満とすることにより、膜の引っ張り応力が制限され、膜の引っ張り応力による悪影響が抑制される。
第4の発明の構成によれば、電極に誘電体膜を形成することにより、より確実に短絡を防止することができる。この場合、誘電体膜の膜厚を1000オングストローム未満とすることにより、膜の引っ張り応力が制限され、膜の引っ張り応力による悪影響が抑制される。
第5の発明は、第4の発明の構成において、前記第1の電極と第2の電極のうち、前記基体表面に形成される方の電極にのみ前記誘電体膜を形成することを特徴とする。
第5の発明の構成によれば、特に厚みを薄く形成される検出体の変形領域を避けて、基体側にだけ前記誘電体膜を形成するようにすれば、誘電体膜の引っ張り応力による悪影響がより確実に抑制される。
第5の発明の構成によれば、特に厚みを薄く形成される検出体の変形領域を避けて、基体側にだけ前記誘電体膜を形成するようにすれば、誘電体膜の引っ張り応力による悪影響がより確実に抑制される。
図1は、本発明の実施形態に係る静電容量型圧力センサの概略平面図、図2は図1のB−B概略断面図である。
これらの図において、静電容量型圧力センサ(以下、「圧力センサ」という)30は、図1に示すような中空の収容容器としてのパッケージ31に、検出体41を収容し、蓋体34により封止した構成である。
これらの図において、静電容量型圧力センサ(以下、「圧力センサ」という)30は、図1に示すような中空の収容容器としてのパッケージ31に、検出体41を収容し、蓋体34により封止した構成である。
パッケージ31は、図2に示すように、例えば、矩形の箱状に形成されている。具体的には、パッケージ31は、第1の基板となる基体32と、該基体32の上に配置された枠状の第2の基板33とを有している。
基体32は、誘電体材料でなり、例えば、ガラス、セラミック板、硬質プラスチック、シリコンなどにより形成することができ、ガラスやシリコンを用いる場合、それらのウエハを加工する工程から作ることができる。
あるいは、基体32をセラミックで形成する場合には、第1の基板である基体32と第2の基板33とを、例えば、酸化アルミニウム質のセラミックグリーンシートをそれぞれ成形して、各基板について図示の形状とした後で重ね、焼結して形成することができる。
基体32は、誘電体材料でなり、例えば、ガラス、セラミック板、硬質プラスチック、シリコンなどにより形成することができ、ガラスやシリコンを用いる場合、それらのウエハを加工する工程から作ることができる。
あるいは、基体32をセラミックで形成する場合には、第1の基板である基体32と第2の基板33とを、例えば、酸化アルミニウム質のセラミックグリーンシートをそれぞれ成形して、各基板について図示の形状とした後で重ね、焼結して形成することができる。
検出体41は、好ましくはウエハ材料での加工が可能なものが選択され、例えば、シリコンや水晶材料から形成することができる。
検出体41は、基体32と組み合わせることで、必ずしもパッケージ31等に収容しないでも単体として圧力検出手段(センサ)として利用することができる。
検出体41は、基体32と組み合わせることで、必ずしもパッケージ31等に収容しないでも単体として圧力検出手段(センサ)として利用することができる。
この実施形態では、検出体41は、水晶から形成されており、図1から理解されるように、全体として正方形もしくは矩形の水晶板から加工される。具体的には、厚みすべり振動モードもしくは厚み縦振動モードを有するATカット水晶板を用いて、該水晶板の中央部をできるだけ円形に薄板に形成する。つまり、例えば該水晶板の表面と裏面から、それそれ中央領域について、円形にハーフエッチングし、図2に示す円形の変形領域42を形成する。この変形領域42の下面が変形面49である。変形領域42は、後述するように圧力を受けて変形する領域である。
そして、検出体41は、図2に符号S1で示す気密空間を形成するように、例えば大気圧中で、基体32に接合される。この接合は、基体32の材料と、検出体41の材料とがそれぞれウエハの状態において、行われるようにしてもよい。
そして、検出体41は、図2に符号S1で示す気密空間を形成するように、例えば大気圧中で、基体32に接合される。この接合は、基体32の材料と、検出体41の材料とがそれぞれウエハの状態において、行われるようにしてもよい。
この実施形態では、例えば、図2に示されているように、基体32の上面と対向している検出体41の変形面49の対向面である基体32の上面には、第1の電極44が形成されている。そして、該変形面49に第2の電極36が形成されている。
図1において、上記第1の電極44は点線で、上記第2の電極36は実線で表されている。なお、第1の電極44を検出体41側に、第2の電極36を基体32側に形成してもよい。
図1において、上記第1の電極44は点線で、上記第2の電極36は実線で表されている。なお、第1の電極44を検出体41側に、第2の電極36を基体32側に形成してもよい。
図1および図2に示すように、第1の電極44は、ほぼ円形の変形面49の中心とほぼ一致する中心を有する放射状の電極である。この放射状の第1の電極44の一本一本のスポーク状の部分、すなわち、電極指48の外縁もしくは外側の端部付近48aは電極幅が拡大されている。好ましくは、電極指48は外縁に向かうほど次第に電極幅が大きくなるようにされると好ましい。
また、第1の電極44の中心は、検出体41の変形領域42を形成する際にその材料厚みが最も薄くなった箇所である最も変形し易い箇所を選んで、その位置を決めると好ましい。さらに、検出体41の変形領域42をウエットエッチングで形成する場合には、そのエッチング異方性に基づいて、円形の中央部ではない、最も材料厚みの薄くなる箇所を選択して、第1の電極44の中心とすることがより好ましい。
第1の電極44は、図1に示すように、放射状部分の外側でリング状に引き回されたリング部44aを経て、パッケージ31の一側に引き回されることにより、引出し電極45が形成されている。該引出し電極45は基体32の外縁を回り込んで、底面に引き回され、実装端子46と電気的に接続されている。なお、リング部44aは陽極接合により密閉空間S1を封止するための封止用電極である。
第1の電極44は、図1に示すように、放射状部分の外側でリング状に引き回されたリング部44aを経て、パッケージ31の一側に引き回されることにより、引出し電極45が形成されている。該引出し電極45は基体32の外縁を回り込んで、底面に引き回され、実装端子46と電気的に接続されている。なお、リング部44aは陽極接合により密閉空間S1を封止するための封止用電極である。
上記第1の電極44に対して、図1に示すように互いに重ならない位置、すなわち、各電極の対向位置において、あるいは図1のような投影位置において互いに重ならない位置に、上記第2の電極36が形成されている。第2の電極36は図1において、実線で示されている。つまり、第1の電極44と第2の電極36は、検出体41の変形領域42の変形により、該変形領域42の変形面49が基体32の上面に接触し、各電極が互いに接近したとしても、図示の実線と点線とで示すような僅かな間隔である所定の間隔を隔てている。
第2の電極36は、図1に示すように、第1の電極44の各スポーク状の電極指48を避けるように隙間36cを形成して区分された複数の同じ大きさの三角状もしくは扇状の部分と、これら各部の外側を一体に接続するバスバー36aの部分を有している。符号36bで示す部分は電極形成が除かれており、変形領域42の外縁付近にて、あまり変形が生じない箇所には無用な電極をできるだけ形成しないようにしている。
第2の電極36は、図1に示すように、第1の電極44の各スポーク状の電極指48を避けるように隙間36cを形成して区分された複数の同じ大きさの三角状もしくは扇状の部分と、これら各部の外側を一体に接続するバスバー36aの部分を有している。符号36bで示す部分は電極形成が除かれており、変形領域42の外縁付近にて、あまり変形が生じない箇所には無用な電極をできるだけ形成しないようにしている。
この第2の電極36は、基体32の表面から、検出体41の表側に図示しない導電スルーホールなどで引き回し、検出体41上面の端子37と接続されている。
一方、パッケージ31の基体32上面には電極部(引出し電極)38が形成され、該電極部38は基体32の外縁を回り込んで、底面に引き回され、実装端子39と電気的に接続されている。
検出体41上面の端子37と、パッケージ31の電極部38とはワイヤ47によりワイヤボンディングすることにより電気的に接続されている。
蓋体34は、例えば、ガラスやセラミックス、あるいは金属などで形成されており、パッケージ31を封止するとともに、中央付近に貫通孔でなる通気孔51が形成されている。
一方、パッケージ31の基体32上面には電極部(引出し電極)38が形成され、該電極部38は基体32の外縁を回り込んで、底面に引き回され、実装端子39と電気的に接続されている。
検出体41上面の端子37と、パッケージ31の電極部38とはワイヤ47によりワイヤボンディングすることにより電気的に接続されている。
蓋体34は、例えば、ガラスやセラミックス、あるいは金属などで形成されており、パッケージ31を封止するとともに、中央付近に貫通孔でなる通気孔51が形成されている。
本実施形態の圧力センサ30は以上のように構成されており、以下のように動作することができる。
圧力センサ30を例えば大気中に配置する。この状態では、大気は蓋体34の通気孔51を通過してパッケージ31内に侵入する。そして、気密空間S1の気圧は大気圧なのでパッケージ31内の気圧とつり合っており、検出体41の変形領域42は変形しない。
ここで、圧力変化がある場合には、その圧力変化を変形領域42が受けると、第1の電極44と第2の電極36間の容量値が変化し、該容量変化に基づいて、その圧力を検出することができる。
圧力センサ30を例えば大気中に配置する。この状態では、大気は蓋体34の通気孔51を通過してパッケージ31内に侵入する。そして、気密空間S1の気圧は大気圧なのでパッケージ31内の気圧とつり合っており、検出体41の変形領域42は変形しない。
ここで、圧力変化がある場合には、その圧力変化を変形領域42が受けると、第1の電極44と第2の電極36間の容量値が変化し、該容量変化に基づいて、その圧力を検出することができる。
すなわち、図6で説明した原理と同様に、変形領域42が受ける圧力に応じて、該変形領域42が下方に凸となるように変形し、変形面49が基体32の上面に接触すると、接触面積に応じて、第1の電極44と第2の電極36の間に絶縁体としての基体32が介在されて、その面積分だけ第1の電極44と第2の電極36の対向面積が増大する。そして、第1の電極44と第2の電極36の対向面積が増大すると、容量値Cが増大することから、図3に示す相関が認められる。
すなわち、縦軸の静電容量と横軸の圧力の基本的関係は、従来の圧力センサと同じであり、同様の原理で圧力検出することができる。そして、上述の実施形態では、従来使用していたこの誘電体膜を用いないので、従来問題とされていた膜応力により、基体やダイヤフラムが変形して、気密空間S1のリークを生じたり、基体やダイヤフラムが破壊されたりすることが有効に防止される。
また、上述したように、第1の電極44の電極指48は、その外縁もしくは外側の端部付近48aは電極幅が拡大されている。
このため、検出体41の変形領域42にあっては、圧力を受けて変形する上で、変形されにくい周縁領域にいくほど、第1の電極44の電極指48の幅が大きくされていることになる。これにより、変形量が小さくても電極の接触面積が増大するので、図3に示すように、高圧力領域における感度を向上させ、従来の飽和領域の一部でも圧力検出を可能とすることができる。
このため、検出体41の変形領域42にあっては、圧力を受けて変形する上で、変形されにくい周縁領域にいくほど、第1の電極44の電極指48の幅が大きくされていることになる。これにより、変形量が小さくても電極の接触面積が増大するので、図3に示すように、高圧力領域における感度を向上させ、従来の飽和領域の一部でも圧力検出を可能とすることができる。
さらに、第1の電極44と第2の電極36の両方、もしくはいずれか一方に、誘電体膜を1000オングストローム(0.1μm)未満の膜厚で形成するようにしてもよい(図示せず)。
これにより、第1の電極44と第2の電極36同士の短絡をより確実に防止することができる。そして、この場合、誘電体膜の膜厚を1000オングストローム未満とすることにより、膜の引っ張り応力が制限され、膜の引っ張り応力による悪影響が抑制される。
ここで、誘電体膜は、SiO2やAl2O3、Si3N4等により形成することがきる。
これにより、第1の電極44と第2の電極36同士の短絡をより確実に防止することができる。そして、この場合、誘電体膜の膜厚を1000オングストローム未満とすることにより、膜の引っ張り応力が制限され、膜の引っ張り応力による悪影響が抑制される。
ここで、誘電体膜は、SiO2やAl2O3、Si3N4等により形成することがきる。
しかも、好ましくは、第1の電極44と第2の電極36のうち、基体32表面に形成される方の電極にのみ誘電体膜を形成する。
これにより、特に厚みを薄く形成される検出体41の変形領域42を避けて、基体32側にだけ前記誘電体膜を形成するようにすれば、誘電体膜の引っ張り応力による悪影響がより確実に抑制される。
これにより、特に厚みを薄く形成される検出体41の変形領域42を避けて、基体32側にだけ前記誘電体膜を形成するようにすれば、誘電体膜の引っ張り応力による悪影響がより確実に抑制される。
本発明は上述の実施形態に限定されない。実施形態や変形例の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
上述の実施形態では、検出体41は正方形のものとして説明されているが、矩形でも円形などでもよい。また、その変形面49を円形のものとして説明しているが、これを矩形や正方形としてもよい。
第1の電極44の放射状の電極指の数は8本とされているが、それより少ない数でもよく、あるいは8本より多い数でもよい。
基体32を構成する基板は、単層のものとして説明されているが、複数層設けてもよい。
上述の実施形態では、検出体41は正方形のものとして説明されているが、矩形でも円形などでもよい。また、その変形面49を円形のものとして説明しているが、これを矩形や正方形としてもよい。
第1の電極44の放射状の電極指の数は8本とされているが、それより少ない数でもよく、あるいは8本より多い数でもよい。
基体32を構成する基板は、単層のものとして説明されているが、複数層設けてもよい。
30・・・(静電容量型)圧力センサ、31・・・パッケージ、32・・・基体、41・・・検出体、42・・・変形領域、44・・・第1の電極、36・・・第2の電極
Claims (5)
- 誘電体材料でなる基体と、
該基体に重ねて固定されており、受ける圧力に応じて変形するように厚みを薄くして形成した検出体と、
前記検出体の変形面と、前記基体とが互いに対向する対向面のいずれか一方の面に形成された放射状の電極指を有する第1の電極と、
他方の面に形成され、前記第1の電極と所定の間隔を置いて重ならない位置に形成した第2の電極と
を備えることを特徴とする静電容量型圧力センサ。 - 前記第1の電極の放射状の中心位置が、前記検出体の最も厚みを薄くした箇所に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の静電容量型圧力センサ。
- 前記第1の電極の前記電極指が前記放射状の外縁付近において幅広く形成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の静電容量型圧力センサ。
- 前記第1の電極と第2の電極の両方、もしくはいずれか一方に、誘電体膜を1000オングストローム(0.1μm)未満の膜厚で形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の静電容量型圧力センサ。
- 前記第1の電極と第2の電極のうち、前記基体表面に形成される方の電極にのみ前記誘電体膜を形成することを特徴とする請求項4に記載の静電容量型圧力センサ。
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JP2005260862A JP2007071770A (ja) | 2005-09-08 | 2005-09-08 | 静電容量型圧力センサ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012210702A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-11-01 | Pixart Imaging Inc | マイクロ電気機械システムセンサおよびその製造方法 |
JP2016191637A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | 長野計器株式会社 | センサモジュール |
CN109830477A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-05-31 | 苏州日月新半导体有限公司 | 集成电路封装体及其制造方法与注塑治具 |
US11248975B2 (en) * | 2017-08-25 | 2022-02-15 | Fluke Corporation | High dynamic range capacitive pressure sensor |
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2005
- 2005-09-08 JP JP2005260862A patent/JP2007071770A/ja active Pending
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