JP2007059447A - 固体撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高速駆動が可能で、かつ、画素が微細である場合にも輝度ムラが抑制された良好な画像を取得できる固体撮像装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 半導体基板2の内部には、PD9、FD13および各トランジスタのソース−ドレイン領域などを形成する場合とは逆の導電型の不純物イオン注入領域である、側壁注入層40、チャネルストップ層41およびウェル42が形成されている。側壁注入層40は、素子分離部44の形成時にできた溝60の表面から内部に、不純物イオンを注入することによって形成されている。これらによって半導体基板2の抵抗がより小さくなっている。
【選択図】 図1
【解決手段】 半導体基板2の内部には、PD9、FD13および各トランジスタのソース−ドレイン領域などを形成する場合とは逆の導電型の不純物イオン注入領域である、側壁注入層40、チャネルストップ層41およびウェル42が形成されている。側壁注入層40は、素子分離部44の形成時にできた溝60の表面から内部に、不純物イオンを注入することによって形成されている。これらによって半導体基板2の抵抗がより小さくなっている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどのMOS型やCCD型のイメージセンサを搭載した機器で利用される固体撮像装置に関する。
図5は、固体撮像装置1が備える画素領域(受光領域)3と信号処理領域4の構成を示している。画素領域3には、フォトダイオードを含んだ画素セル5が行方向および列方向に配置されている。また、信号処理領域4には、画素セル5から垂直信号線7を介して読み出した信号の処理回路が設けられており、ノイズキャンセル回路6を備えている。信号処理領域4で処理された画像信号は、水平信号線8を介して外部に出力される。
図6には、図5に示す画素セル5およびノイズキャンセル回路6の具体的な回路図の一例を示している。また、図7には、画素領域3のレイアウトの一例を示している。簡単に説明すると、画素セル5は、PD9と、転送ゲート10、フローティングディフュージョン(FD)13、リセットゲート28を備えたリセットトランジスタ14、増幅ゲート27を備えた増幅トランジスタ15、および、コンデンサ12を備えている。ノイズキャンセル回路6は、NCSHトランジスタ19、NCCLトランジスタ21、コンデンサ20、コンデンサ22および、HSROUTトランジスタ23を備えている。
この固体撮像装置は、図8のタイミングチャートで示すように駆動される。すなわち、画像データの読み出し操作前に、リセットトランジスタ14、NCSHトランジスタ19、NCCLトランジスタ21がON状態に制御される(タイミングa)。これにより、FD13の電位が変化し、リセットトランジスタ14をOFF状態にするとき(タイミングb)の電位は、理想的にはEreset となる。次にNCCLトランジスタ21もOFF状態にする(タイミングc)。この状態で転送ゲート10に電圧が印加されると(タイミングd〜e)、PD9で光電変換によって得られた光電子が、FD13に転送される。このときに、FD13の電位は、PD9に蓄積された電荷量に応じた大きさまで低下し、タイミングeでは、理想的にはEsignalになる。FD13の電位は、増幅ゲート27の電位となる。垂直信号線7には、電源電圧VDDを増幅トランジスタ15のゲート電圧の大きさに応じて変圧した大きさの電圧信号が現れる。
ここで、コンデンサ12は、半導体基板2を介して接地されており、FD13、コンデンサ12、半導体基板2はRC回路を構成している。よって、転送ゲート10およびリセットトランジスタ14のゲート電圧が変動する影響を受けて、タイミングb,eでは、矢印で示すようにFD13の電位も低下し、FD13の電位が定常状態になるまでには、一定の時間(RC回路の時定数τ)が必要となる。
ノイズキャンセル回路6は、Ereset とEsignalの差分ΔVを求めて出力する。タイミングbでリセットトランジスタをOFF状態にした後、タイミングcでもFD13の電位が定常状態のEreset にならなければ、理想的な状態よりも差分ΔVが小さくなる。よって、出力される画像は、リセットトランジスタ14のゲート電圧を切り替えたことによる影響を受けなかった場合よりも暗くなることになる。
また、タイミングeにおいて、Esignal が低くなれば、理想的な状態よりも差分ΔVが大きくなる。よって、出力される画像は、転送ゲート10への印加電圧を切り替えたことによる影響を受けなかった場合よりも明るくなってしまう。
ここで、時定数τは、コンデンサ12の容量および半導体基板2の抵抗の大きさに比例する。半導体基板2は、画素領域3の外側で接地しているので、コンデンサ12の容量および半導体基板2の抵抗率が均一である場合には、画素領域内の各位置における抵抗値は、画素領域3の外側までの距離に比例する。従って、画像が暗くなる場合には、画素領域3の中心に向かうほど暗くなり、また、画像が明るくなる場合には、画素領域3の中心に向かうほど明るくなる。このような場合、画像に同心円状の輝度ムラ(シェーディング)が生じる(特許文献1参照)。
シェーディングを抑制するためには、時定数を短くすればよく、そのためには基板抵抗を下げることが有効である。図9は、図7に示したレイアウトにおけるA−B−C線断面図を示している。p型の半導体基板2の内部において、STI(Shallow trench isolation)の素子分離部33の下方には、p型不純物を注入して形成したウェル36およびチャネルストップ層35が設けられている。このように不純物埋め込み層(ウェル36およびチャネルストップ層35)を設けておけば、半導体基板2の抵抗を低減できることになる。なお、PD9およびFD13が形成される領域に不純物埋め込み層を設けると、一画素が蓄積できる最大電荷量である飽和電荷量など、固体撮像装置の基本特性に悪影響を及ぼすために、これらの領域には不純物埋め込み層は形成できない。
特開2004−320592号公報
ところで、最近では、動画撮影機能を向上させるために、より高速駆動可能な固体撮像装置への要請が高まっている。ところが、駆動周波数を高くして、図8に示す各タイミング間の間隔が短くなれば、時定数τをより小さくしなければ上述の輝度ムラが顕著になって画質が悪化してしまうことになる。
時定数τを小さくするためには、半導体基板2の抵抗をより低減するべきであるが、画素の微細化に伴って不純物埋め込み層を形成できる領域が限定されてしまうために、上記方法による抵抗の低減にも限度があった。より具体的には、ウェル36やチャネルストップ層35を形成する際のレジストパターンは、不純物イオンがレジストを突き抜けて半導体基板2に到達してしまわないように、一般的には1.2μm以上の厚みが必要であるとされている。ところが、エッチングで開口を形成するときに、レジストの厚みが厚くなるほど、レジスト表面と底面(半導体基板2の表面)とでの開口の大きさの差が顕著になり、画素が微細になるほど、所望の開口を形成することが困難になる。したがって、画素が微細になると、不純物埋め込み層を形成できない領域が生じることになる。
それ故に、本発明は、高速駆動が可能で、かつ、画素が微細である場合にも輝度ムラが抑制された良好な画像を取得できる固体撮像装置およびその製造方法を提供することを目的としている。
本発明の第1の局面に係る固体撮像装置は、半導体基板の画像領域に、フォトダイオードを備えた画素が行方向および列方向に配置されてなる固体撮像装置であって、半導体基板の表面に第1導電型不純物イオンを注入して形成した、フォトダイオードを含む活性領域と、隣り合う活性領域の間に形成された溝を埋める、絶縁性材料の素子分離部と、溝内に、第2導電型の不純物イオンを注入して形成した側壁注入層と、隣り合う活性領域の間の領域における、溝よりも下方に第2導電型の不純物イオンを選択的に注入して形成した1層以上の埋め込み層とを備える。
埋め込み層は、行方向に隣り合う活性領域間の領域と、列方向に隣り合う活性領域間の領域とのうち、間隔が広い方の下方に形成されていてもよい。
また、埋め込み層は、隣り合う活性領域間の間隔が0.80μm以上である領域に形成されていることが望ましい。
本発明の第2の局面に係る固体撮像装置は、半導体基板の画像領域に、フォトダイオードを備えた画素が行方向および列方向に配置されてなる固体撮像装置であって、半導体基板の表面に第1導電型の不純物イオンを注入して形成した、フォトダイオードを含む活性領域と、隣り合う活性領域の間に、LOCOS法で形成した素子分離部と、素子分離部の下方に、第2導電型の不純物イオンを注入して形成した一層以上の不純物埋め込み層とを備え、行方向に隣り合う活性領域間の領域と、列方向に隣り合う活性領域間の領域とのうち、間隔が狭い方における埋め込み層の層数は、間隔が広い方における埋め込み層の層数よりも少ないことを特徴とする。
本発明の第1の局面に係る固体撮像装置の製造方法は、半導体基板の画像領域に、第1導電型の不純物イオンを注入して形成したフォトダイオードを備えた画素が行方向および列方向に配置されてなる固体撮像装置の製造方法であって、半導体基板の表面のうち、フォトダイオードを含む活性領域を形成する領域以外の領域に溝を形成する工程と、溝内に第2導電型の不純物イオンを注入する工程と、溝内を絶縁性材料で埋めて素子分離部を形成する工程と、隣り合う活性領域の間の領域における溝よりも下方に、第2導電型の不純物イオンを選択的に注入して、1層以上の埋め込み層を形成する工程とを備える。
本発明の第2の局面に係る固体撮像装置の製造方法は、半導体基板の画像領域に、第1導電型の不純物イオンを注入して形成したフォトダイオードを備えた画素が行方向および列方向に配置されてなる固体撮像装置の製造方法であって、半導体基板の表面のうち、フォトダイオードを含む活性領域を形成する領域以外の領域にLOCOS法によって素子分離部を形成する工程と、隣り合う活性領域間となる領域の、素子分離部よりも下方に、第2導電型の不純物イオンを注入して、一層以上の埋め込み層を形成する工程とを備え、行方向に隣り合う活性領域間の領域と、列方向に隣り合う活性領域間の領域とのうち、間隔が狭い方における不純物埋め込み層の層数は、間隔が広い方における不純物埋め込み層の層数よりも少ないことを特徴とする。
本発明の第1の局面に係る固体撮像装置によれば、STIの素子分離領域を形成する際に、溝内に不純物イオンを注入して側壁注入層を形成している。よって、画素の微細化に伴って不純物埋め込み層を形成できる領域が限定された場合にも、半導体基板の抵抗を低減することができる。半導体基板の抵抗を低減することができれば、画素内のゲート電圧切り替えの影響でFDの電位が理想的な電位から変化した場合に、定常状態に移行するまでの時間(時定数τ)を短縮することができる。時定数τが小さくなれば、固体撮像装置を高速駆動させた場合にも画像の輝度ムラが抑制されるので、良好な画像を得ることができる。
また、本発明の第2の局面に係る固体撮像装置によれば、素子分離部がLOCOS法で形成されているときに、行方向に隣り合う活性領域の間の領域と、列方向に隣り合う活性領域の間の領域とのうち、間隔が狭い方における不純物埋め込み層の層数が、間隔が広い方における前記不純物埋め込み層の層数よりも少なくなっている。このように、不純物埋め込み層の総数を一部で少なくした場合でも、全く形成しない場合と比較すれば半導体基板の抵抗を低減することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の画素領域の一部断面図であって、図7のA−B−C線断面に相当する線における断面図である。この固体撮像装置は、従来の固体撮像装置が備えていなかった側壁注入層40を備えている。側壁注入層40は、素子分離部44の形成時にできた溝60の表面から内部に、PD9、FD13およびトランジスタのソース−ドレイン領域などの活性領域を形成する場合とは逆の導電型の不純物を注入することによって形成されている。そして、この側壁注入層40により、半導体基板2の抵抗がより小さくなっている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の画素領域の一部断面図であって、図7のA−B−C線断面に相当する線における断面図である。この固体撮像装置は、従来の固体撮像装置が備えていなかった側壁注入層40を備えている。側壁注入層40は、素子分離部44の形成時にできた溝60の表面から内部に、PD9、FD13およびトランジスタのソース−ドレイン領域などの活性領域を形成する場合とは逆の導電型の不純物を注入することによって形成されている。そして、この側壁注入層40により、半導体基板2の抵抗がより小さくなっている。
図1に示す固体撮像装置の製造方法を図2(a)〜(f)を用いて説明する。まず、図2(a)に示すように、シリコンの半導体基板2の表面を酸化して、シリコン酸化膜30を形成し、その上にシリコン窒化膜31を形成する。そして、シリコン窒化膜31の上に、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストパターン32を形成する。このレジストパターンは、PD9やFD13および、画素が備えるその他トランジスタのソース−ドレイン領域など以外の領域に開口を有するパターンである。
次に、ドライエッチングを行って、レジストパターン32の開口から露出した部分のシリコン窒化膜31、シリコン酸化膜30および半導体基板2の一部を除去する。そして、レジストパターン32を除去する。これにより、半導体基板2の表面のうち、活性領域となる領域以外の領域に、溝(シャロートレンチ)60が形成される(図2(b))。ここで、溝60は、平面網目状に形成されることになる。
次に、シリコン窒化膜31をマスクとして、半導体基板2の露出部分にB+イオン等のp型不純物イオンを注入量1×1013cm-2以上で注入して、半導体基板2の溝60内に、厚さ100nm以上の側壁注入層40を形成する(図2(c))。このときに、半導体基板2に垂直な軸(z軸)から約25度傾けた向きから不純物注入を行えば、溝60内に効率良くB+イオンを注入することができる。また、いずれの壁面にも均一にB+イオンを注入するためには、半導体基板2を、z軸周りで例えば90度づつ回転させるようにして、それぞれの位置で、全注入量を4分割した量のB+イオンを注入していくようにするとよい。以下では、この方法を回転注入法と呼ぶ。側壁注入層40のピーク濃度は、1×1018cm-3以上であることが好ましい。
次に、CVD法などでシリコン酸化膜43を堆積させて、溝60に二酸化ケイ素を埋め込む(図2(d))。その後、シリコン酸化膜43のうち、シリコン窒化膜31上に形成されている部分を除去して平坦化することによって、素子分離部44を形成する。この後、シリコン窒化膜31も除去する(図2(e))。なお、素子分離部44は、絶縁性の材料であれば、上記以外の材料であってもよい。
次に、PD9、FD13および第1の素子分離領域IR1をレジストパターン45で覆う。ここで、PD9およびFD13を囲む四角形状の領域に列方向で挟まれた領域を第1の素子分離領域IR1といい、行方向に挟まれた領域を第2の素子分離領域IR2という。第1の素子分離領域IR1の幅は、0.45μm程度と狭く、第2の素子分離領域IR2の幅は0.80μm以上であるとする。この場合には、第1の素子分離領域IR1には、所望の開口を有するレジストパターンを形成出来ないので、第2の素子分離領域IR2にのみ開口を有するレジストパターン45を用いる。そして、加速電圧300keV、注入量1×1013cm-2の条件で、回転注入法等を用いてB+イオンなどのp型不純物イオンを注入し、第2の素子分離領域IR2にウェル42を形成する。続いて、加速電圧160keV、注入量6×1012cm-2の条件で、回転注入法等を用いてB+イオンを注入し、ウェル42の上方にチャネルストッパ層41を形成する(図2(f))。その後、レジストパターン45を除去する。ウェル42およびチャネルストッパ層41のピーク濃度は、いずれも1×1017cm-3以上であることが好ましい。
その後、リン等のn型不純物イオンを注入して、PD9、FD13、リセットトランジスタ14や増幅トランジスタ15のソース−ドレイン領域などを形成し、さらに、ゲート絶縁膜やゲート電極、配線等を形成する。
本実施形態に係る固体撮像装置の製造方法によれば、STIの素子分離部44を形成する際に、溝60内に不純物イオンを注入して側壁注入層40を形成している。よって、画素の微細化に伴って、不純物イオン埋め込み層(ウェル42およびチャネルストップ層41)を形成することができる領域が限定された場合にも、半導体基板2の抵抗を低減することができる。半導体基板2の抵抗を低減することができれば、リセットゲートや転送ゲートへの印加電圧の切り替えによってFD13の電位が変化した場合に、定常状態に移行するまでの時間(時定数τ)を短くすることができる。時定数τが小さくなれば、固体撮像装置を高速駆動させた場合にも画像の輝度ムラが抑制されるので、良好な画像を得ることができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の画素領域の一部断面図であって、図7のA−B−C線断面に相当する線における断面図である。この固体撮像装置は、素子分離部51がLOCOSで形成されている。そして、第1の素子分離領域IR1の下方には、チャネルストッパ層52のみを形成し、また第2の素子分離領域IR2の下方には、チャネルストッパ層52とウェル53とを形成している。つまり、PD9とFD12とを囲んでなる活性領域が行方向に隣り合う間の領域と、列方向に隣り合う間の間とのうち、間隔が狭い方における不純物埋め込み層の層数が、間隔が広い方における不純物埋め込み層の層数よりも少なくなっている。このように、不純物埋め込み層の層数を一部で少なくした場合でも、全く形成しない場合と比較すれば半導体基板2の抵抗を低減することができる。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の画素領域の一部断面図であって、図7のA−B−C線断面に相当する線における断面図である。この固体撮像装置は、素子分離部51がLOCOSで形成されている。そして、第1の素子分離領域IR1の下方には、チャネルストッパ層52のみを形成し、また第2の素子分離領域IR2の下方には、チャネルストッパ層52とウェル53とを形成している。つまり、PD9とFD12とを囲んでなる活性領域が行方向に隣り合う間の領域と、列方向に隣り合う間の間とのうち、間隔が狭い方における不純物埋め込み層の層数が、間隔が広い方における不純物埋め込み層の層数よりも少なくなっている。このように、不純物埋め込み層の層数を一部で少なくした場合でも、全く形成しない場合と比較すれば半導体基板2の抵抗を低減することができる。
以下に、本実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明する。まず、図4に示すように、半導体基板2の表面を酸化してシリコン酸化膜30を形成し、その上にシリコン窒化膜31を形成する。そして、素子分離部51を形成する領域に開口を有するレジストパターン55を形成し、ドライエッチングによって、レジストパターン55から露出したシリコン窒化膜31を除去し(図4(a))、その後、レジストパターン55も除去する。次に、半導体基板2を熱酸化して、シリコン酸化膜30で素子分離部51を形成し、その後、シリコン窒化膜31を除去する(図4(b))。
次に、PD9、FD13を形成する領域および第1の素子分離領域IR1をレジストパターン56で覆う。続いて、加速電圧300keV、注入量1×1013cm-2の条件で、B+イオンを注入し、ウェル53を形成する(図4(c))。その後、レジストパターン56を除去する。
次にPD9およびFD13を形成する領域をレジストパターン57で覆う。続いて、加速電圧160keV、注入量6×1012cm-2の条件でB+イオンを注入し、チャネルストッパ層52を形成する(図4(d))。その後、レジストパターン57を除去する。そして、リン等のn型不純物イオンを注入して、PD9、FD13、トランジスタのソース−ドレイン領域などの活性層を形成し、さらに、ゲート絶縁膜やゲート電極、配線等を形成する。
本発明に係る固体撮像装置は、携帯電話向けデジタルカメラやデジタルスチルカメラなど、MOS型やCCD型のイメージセンサを備えた撮影機器等として利用可能である。
2 半導体基板
3 画素領域
4 信号処理領域
5 画素セル
6 ノイズキャンセル回路
7 垂直信号線
8 水平信号線
9 PD
10 転送ゲート
12 コンデンサ
13 FD
14 リセットトランジスタ
15 増幅トランジスタ
16 RSCELL信号線
17 TRANS信号線
18 VDD信号線
19 NCSHトランジスタ
20 コンデンサ
21 NCCLトランジスタ
22 コンデンサ
23 HSROUTトランジスタ
27 増幅ゲート
28 リセットゲート
30 シリコン酸化膜
31 シリコン窒化膜
32 レジストパターン
33 素子分離部
34 レジストパターン
35 チャネルストップ層
36 ウェル
51 素子分離部
52 チャネルストッパ層
53 ウェル
55 レジストパターン
56 レジストパターン
57 レジストパターン
60 溝
3 画素領域
4 信号処理領域
5 画素セル
6 ノイズキャンセル回路
7 垂直信号線
8 水平信号線
9 PD
10 転送ゲート
12 コンデンサ
13 FD
14 リセットトランジスタ
15 増幅トランジスタ
16 RSCELL信号線
17 TRANS信号線
18 VDD信号線
19 NCSHトランジスタ
20 コンデンサ
21 NCCLトランジスタ
22 コンデンサ
23 HSROUTトランジスタ
27 増幅ゲート
28 リセットゲート
30 シリコン酸化膜
31 シリコン窒化膜
32 レジストパターン
33 素子分離部
34 レジストパターン
35 チャネルストップ層
36 ウェル
51 素子分離部
52 チャネルストッパ層
53 ウェル
55 レジストパターン
56 レジストパターン
57 レジストパターン
60 溝
Claims (6)
- 半導体基板の画像領域に、フォトダイオードを備えた画素が行方向および列方向に配置されてなる固体撮像装置であって、
前記半導体基板の表面に第1導電型不純物イオンを注入して形成した、前記フォトダイオードを含む活性領域と、
隣り合う前記活性領域の間に形成された溝を埋める、絶縁性材料の素子分離部と、
前記溝内に、第2導電型の不純物イオンを注入して形成した側壁注入層と、
隣り合う前記活性領域の間の領域における、前記溝よりも下方に第2導電型の不純物イオンを選択的に注入して形成した1層以上の埋め込み層とを備えた、固体撮像装置。 - 前記埋め込み層は、行方向に隣り合う前記活性領域間の領域と、列方向に隣り合う前記活性領域間の領域とのうち、間隔が広い方の下方に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の固体撮像装置。
- 前記埋め込み層は、隣り合う前記活性領域間の間隔が0.80μm以上である領域に形成されることを特徴とする、請求項2に記載の固体撮像装置。
- 半導体基板の画像領域に、フォトダイオードを備えた画素が行方向および列方向に配置されてなる固体撮像装置であって、
前記半導体基板の表面に第1導電型不純物イオンを注入して形成した、前記フォトダイオードを含む活性領域と、
隣り合う前記活性領域の間に、LOCOS法で形成した素子分離部と、
前記素子分離部の下方に、第2導電型の不純物イオンを注入して形成した一層以上の不純物埋め込み層とを備え、
行方向に隣り合う前記活性領域間の領域と、列方向に隣り合う前記活性領域間の領域とのうち、間隔が狭い方における前記埋め込み層の層数は、前記間隔が広い方における前記埋め込み層の層数よりも少ないことを特徴とする、固体撮像装置。 - 半導体基板の画像領域に、第1導電型の不純物イオンを注入して形成したフォトダイオードを備えた画素が行方向および列方向に配置されてなる固体撮像装置の製造方法であって、
半導体基板の表面のうち、前記フォトダイオードを含む活性領域を形成する領域以外の領域に溝を形成する工程と、
前記溝内に第2導電型の不純物イオンを注入する工程と、
前記溝内を絶縁性材料で埋めて素子分離部を形成する工程と、
隣り合う前記活性領域の間の領域における前記溝よりも下方に、第2導電型の不純物イオンを選択的に注入して、1層以上の埋め込み層を形成する工程とを備えた、固体撮像装置の製造方法。 - 半導体基板の画像領域に、第1導電型の不純物イオンを注入して形成したフォトダイオードを備えた画素が行方向および列方向に配置されてなる固体撮像装置の製造方法であって、
半導体基板の表面のうち、前記フォトダイオードを含む活性領域を形成する領域以外の領域にLOCOS法によって素子分離部を形成する工程と、
隣り合う前記活性領域間となる領域の、前記素子分離部よりも下方に、第2導電型の不純物イオンを注入して、一層以上の埋め込み層を形成する工程とを備え、
行方向に隣り合う前記活性領域間の領域と、列方向に隣り合う前記活性領域間の領域とのうち、間隔が狭い方における前記不純物埋め込み層の層数は、前記間隔が広い方における前記不純物埋め込み層の層数よりも少ないことを特徴とする、固体撮像装置の製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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