JP2007041529A - 投射光学系の製造方法及び投射光学系 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的な調整作業により所望の光学性能を得ることができる投射光学系の製造方法を提供する。
【解決手段】4枚の曲面ミラー25,28,30,31とDMD3を下側及び上側台座部品11,12に取り付ける。曲面ミラー25〜31は、最もDMD3側に配置された凹面ミラー25と、この凹面ミラー25の次段に配置された凸面ミラー28とを含む。凸面ミラー28の位置及び傾きを固定し、凹面ミラー25の位置及び傾きのうち少なくとも3軸を調整する(ステップS11−2〜S11−4)。
【選択図】図11
【解決手段】4枚の曲面ミラー25,28,30,31とDMD3を下側及び上側台座部品11,12に取り付ける。曲面ミラー25〜31は、最もDMD3側に配置された凹面ミラー25と、この凹面ミラー25の次段に配置された凸面ミラー28とを含む。凸面ミラー28の位置及び傾きを固定し、凹面ミラー25の位置及び傾きのうち少なくとも3軸を調整する(ステップS11−2〜S11−4)。
【選択図】図11
Description
本発明は、投射光学系の製造方法及び投射光学系に関する。
投射型画像表示装置には、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)等の反射型画像形成素子や透過型液晶素子等の透過型画像形成素子を備えたリアプロジェクションテレビ、ビデオプロジェクタ等がある。
投射型画像表示装置において画像形成素子によって形成された画像を拡大投射する投射光学系は、主としてレンズ等の屈折型光学素子により構成された屈折光学系と、主としてミラー等の反射型光学素子により構成された反射光学系に大別される。一般に、反射光学系は色収差が存在しないので、投射光学系として採用すればより高精細な画像が得られるという特徴を有する。
投射型画像表示装置の製造時等における光学調整に関し種々の提案がなされている。例えば、特許文献1には、3板式の液晶プロジェクタにおいてダイクロイックプリズムを含む合成光学手段に対して第1の液晶パネルを固定し、残りの第2及び第3の液晶パネルの第1の液晶パネルに対する配置位置を調整する調整機構が開示されている。
投射光学系として屈折光学系を採用した場合には、画像形成素子の調整のみが必要で投射光学系の調整は必要ない。これに対し、非軸系である反射光学系では、画像形成素子とミラーの位置関係及びミラー相互間の位置関係が光学性能に大きく影響する。換言すれば、反射光学系は画像形成素子とミラーとの位置関係及びミラー相互間の位置関係に対して敏感である。そのため、投射光学系として反射光学系を採用した場合、複数のミラーの調整が必要であり、投射光学系として屈折光学系を採用した場合と比較して光学調整に比較的長時間を要し、所望の光学的性能を得るのは必ずしも容易ではない。
本発明は、効率的な調整作業により所望の光学性能を得ることができる反射光学系からなる投射光学系の製造方法を提供することを課題とする。また、本発明は、かかる製造方法に適した投射光学系を提供することを課題とする。
第1の発明は、画像形成素子で変調された画像光を複数のミラーで反射してスクリーンに投射する投射光学系の製造方法において、前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で最も前記画像形成素子側に配置された第1のミラーと、前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で前記第1のミラーの次段に配置された第2のミラーとを含む前記複数のミラーを台座に取り付け、前記第2のミラーの位置及び傾きを固定し、前記第1のミラーの位置及び傾きのうち少なくとも3軸を調整することを特徴とする投射光学系の製造方法を提供する。
第1及び第2のミラーのうち、第2のミラーは位置及び傾きを固定して調整しないので、製造時に投射光学系の調整に要する時間が短縮され、所望の光学性能が容易に得られる。また、第2のミラーの位置及び傾きを調整する機構が不要であるので、投射光学系の構成を簡素化でき、部品点数を低減できる。
詳細には、前記画像形成素子の中心と前記投射光学系の絞り中心を通り、前記スクリーンの中心に到る光路を通る光線を基準光線とし、前記基準光線と前記第1のミラーとの交点を通り、前記基準光線の前記第1のミラーへの入射面内にあり、かつ前記基準光線の前記第1のミラーへの入射方向と前記基準光線の前記第1のミラーからの反射方向の範囲内にある軸を第1の軸とし、前記基準光線の前記第1のミラーへの前記入射面に平行で、かつ前記第1の軸に対して垂直な軸を第2の軸とし、かつ前記第1の軸及び前記第2の軸に対して垂直な第3の軸とすると、前記第1のミラーの位置及び傾きの調整は、前記第1の軸に沿った平行移動、前記第2の軸周りの回転、及び前記第3の軸周りの回転を含む。
第1の発明の投射光学系の製造方法では、台座に取り付けられた画像形成素子の位置及び傾きについては、前記第1のミラーの位置及び傾きの調整後に、前記画像形成素子の短辺方向に沿った平行移動、及び前記画像形成素子の長辺方向に沿った移動を行い、前記画像形成素子の位置を調整すればよい。
また、前記画像形成素子を前記画像形成素子の法線方向の軸周りに回転させて前記画像形成素子の位置の調整をさらに行ってもよい。
前記第2のミラーはそれを保持するミラー保持部品に対して別工程で位置及び傾きの調整が完了した後、投射光学系に取り付けられる。具体的には、第1の投射光学系の製造方法では、前記第2のミラーはミラー保持部品に固定され、このミラー保持部品が前記台座に固定され、前記第2のミラーの前記ミラー保持部品に対する位置及び傾きのうち少なくとも3軸を調整した後、前記ミラー保持部品を前記台座に固定される。第2のミラーのミラー保持部材に対する位置及び傾きの調整は、第2のミラーが球面ミラーであればコリメータを使用して実行できる。また、マスターエンジンや測長機を使用して第2のミラーのミラー保持部材に対する位置及び傾きの調整を実行してもよい。
第1の発明の製造方法は、少なくとも4枚の曲面ミラーを含み、第1のミラーが凹面ミラーで第2のミラーが凸面ミラーである投射光学系に適用でき、ミラー面は、球面、非球面、又は自由曲面のいずれであってもよい。
第2の発明は、画像形成素子で変調された画像光を複数のミラーで反射してスクリーンに投射する投射光学系の製造方法において、前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で最も前記画像形成素子側に配置された第1のミラーと、前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で前記第1のミラーの次段に配置された第2のミラーとを含む前記複数のミラーを台座に取り付け、前記画像形成素子の位置及び傾きを固定し、前記第1のミラーの位置及び傾きのうち少なくとも3軸を調整することを特徴とする投射光学系の製造方法を提供する。
画像形成素子は位置及び傾きを固定して調整する必要がなく、第1のミラーの位置及び傾きのうち最低限3軸を調整する。従って、投射光学系の調整に要する時間が短縮され、所望の光学性能が容易に得られる。また、画像形成素子の位置及び傾きを調整する機構が不要であるので、投射光学系の構成を簡素化でき、部品点数を低減できる。
詳細には、前記画像形成素子の中心と前記投射光学系の絞り中心を通り、前記スクリーンの中心に到る光路を通る光線を基準光線とし、前記基準光線と前記第1のミラーとの交点を通り、前記基準光線の前記第1のミラーへの入射面内にあり、かつ前記基準光線の前記第1のミラーへの入射方向と前記基準光線の前記第1のミラーからの反射方向の範囲内にある軸を第1の軸とし、前記基準光線の前記第1のミラーへの前記入射面に平行で、かつ前記第1の軸に対して垂直な軸を第2の軸とし、かつ前記第1の軸及び前記第2の軸に対して垂直な第3の軸とすると、前記第1のミラーの位置及び傾きの調整は、前記第1の軸に沿った平行移動、前記第2の軸に沿った平行移動、及び前記第3の軸に沿った平行移動を含む。
また、スクリーン上での画像の投射位置を調整するために、前記第1のミラーの位置及び傾きの調整後に、前記第2のミラーを前記第1のミラーと共に平行移動させる。詳細には、前記基準光線と前記第2のミラーとの交点を通り、前記基準光線の前記第2のミラーへの入射面内にあり、かつ前記基準光線の前記第2のミラーへの入射方向と前記基準光線の前記第2のミラーからの反射方向の範囲内にある軸を第4の軸とし、前記基準光線の前記第2のミラーへの前記入射面に平行で、かつ前記第4の軸に対して垂直な軸を第5の軸とし、かつ前記第4の軸及び前記第5の軸に対して垂直な第6の軸とすると、前記第1のミラーの位置及び傾きの調整後に、前記第1のミラーを前記第2の軸に沿って平行移動させると共に、前記第2のミラーを前記第5の軸に沿って同量だけ平行移動させる調整と、前記第1のミラーを前記第3の軸に沿って平行移動させると共に、前記第2のミラーを前記第6の軸に沿って同量だけ平行移動させる調整の少なくともいずれか一方を実行する。
第2の発明の投射光学系の製造方法は、少なくとも4枚の曲面ミラーを含み、第1のミラーが凹面ミラーで第2のミラーが凸面ミラーである投射光学系に適用でき、ミラー面は、球面、非球面、又は自由曲面のいずれであってもよい。
第1及び第2の発明において、前記画像形成素子と前記第1のミラーの間に、前記画像形成素子と前記第1のミラー間の光路の前記画像形成素子の画像形成面の法線方向の光路長を調整する光路長調整機構を配置し、前記第1のミラーの位置及び傾きの調整後に、前記光路長調整機構で前記画像形成素子と前記第1のミラー間の光路の前記画像形成素子の前記画像形成面の前記法線方向の光路長を調整してもよい。
光路長調整機構により画像形成素子の画像形成面の法線方向の第1のミラーの位置を調整することにより、第1のミラーの位置及び傾きの調整終了後にバックフォーカス調整を行うことができる。
具体的には、前記光路長調整機構は、前記画像形成素子と前記第1のミラーの間に配置され、前記画像形成素子の前記画像形成面の前記法線方向に対して傾きを有する傾斜面が互いに当接している一対のくさび型光学素子と、前記傾斜面が互いに当接した状態を維持しつつ、前記一対の光学素子の相対位置を調整可能な位置調整機構とを備える。
好ましくは、画像形成素子保持部品の台座に対する取付基準面と、前記画像形成素子の画像形成面との傾きが1/6度以下となるように、前記画像形成素子保持部品を前記台座部品に取り付ける。
第3の発明は、画像形成素子で変調された画像光を複数のミラーで反射してスクリーンに投射する投射光学系において、前記複数のミラーは、前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で最も前記画像形成素子側に配置された第1のミラーと、前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で前記第1のミラーの次段に配置された第2のミラーとを含み、前記画像形成素子、前記第1のミラー、及び前記第2のミラーが取り付けられた台座と、前記画像形成素子の中心と前記投射光学系の絞り中心を通り、前記スクリーンの中心に到る光路を通る光線を基準光線とし、前記基準光線と前記第1のミラーとの交点を通り、前記基準光線の前記第1のミラーへの入射面内にあり、前記基準光線の前記第1のミラーへの入射方向と前記基準光線の前記第1のミラーからの反射方向の範囲内にある軸を第1の軸とし、前記基準光線の前記第1のミラーへの前記入射面に平行で、かつ前記第1の軸に対して垂直な軸を第2の軸とし、かつ前記第1の軸及び前記第2の軸に対して垂直な第3の軸とすると、前記第1のミラーを前記台座に対し、前記第1の軸に沿った平行移動、前記第2の軸周りの回転、及び前記第3の軸周りの回転可能に支持するミラー調整機構とを備えることを特徴とする投射光学系を提供する。
第3の発明の投射光学系は、第1の発明の製造方法、すなわち第2のミラーの位置及び傾きを調整することなく固定し、第1のミラーの位置及び傾きのうち3軸を調整することで所望の光学性能を得られる。
具体的には、前記ミラー調整機構は、前記第1のミラーを保持したミラーホルダと、前記台座に固定されたミラーホルダベースと、前記ミラーホルダの前記第1の軸方向の平行移動は可能であるが、前記ミラーホルダの前記第2の軸方向及び前記第3の軸方向の平行移動は規制されるように前記ミラーホルダベースに前記ミラーホルダを保持するホルダ保持手段と、前記ミラーホルダの少なくとも3つの箇所を前記ミラーホルダベースに対してそれぞれ第1の軸方向に位置決め可能であり、前記3つの箇所は前記第1のミラーの中心を通る前記第2の軸に平行な第1の対称軸と、前記第1のミラーの前記中心を通る前記第3の軸に平行な第2の対称軸とに対して対称に配置されている第1の軸方向の位置決め手段とを備える。
第4の発明は、画像形成素子で変調された画像光を複数のミラーで反射してスクリーンに投射する投射光学系において、前記複数のミラーは、前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で最も前記画像形成素子側に配置された第1のミラーと、前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で前記第1のミラーの次段に配置された第2のミラーとを含み、前記画像形成素子、前記第1のミラー、及び前記第2のミラーが取り付けられた台座と、前記画像形成素子の中心と前記投射光学系の絞り中心を通り、前記スクリーンの中心に到る光路を通る光線を基準光線とし、前記基準光線と前記第1のミラーとの交点を通り、前記基準光線の前記第1のミラーへの入射面内にあり、前記基準光線の前記第1のミラーへの入射方向と前記基準光線の前記第1のミラーからの反射方向の範囲内にある軸を第1の軸とし、前記基準光線の前記第1のミラーへの前記入射面に平行で、かつ前記第1の軸に対して垂直な軸を第2の軸とし、かつ前記第1の軸及び前記第2の軸に対して垂直な第3の軸とすると、前記第1のミラーを前記台座に対し、前記第1の軸に沿った平行移動、前記第2の軸に沿った平行移動、及び前記第3の軸に沿った平行移動可能に支持するミラー調整機構とを備えることを特徴とする投射光学系を提供する。
第4の発明の投射光学系は、第2の発明の製造方法、すなわち画像形成素子の位置及び傾きを調整することなく固定し、第1のミラーの位置及び傾きのうち3軸をミラー調整機構により調整することで所望の光学性能を得られる。
具体的には、前記ミラー調整機構は、前記台座に前記第1の軸方向に変位可能に取り付けられた第1の調整板と、前記第1の調整板に前記第3の軸方向に変位可能に取り付けられた第2の調整板と、前記第1のミラーを保持し、かつ前記第2の調整板に前記第2の軸方向に変位可能に取り付けられたミラーホルダとを備える。
投射光学系は、前記画像形成素子の画像形成面の法線方向の前記画像形成素子の前記第1のミラーに対する位置を調整するフォーカス調整機構をさらに備えてもよい。例えば、前記フォーカス調整機構は、前記画像形成素子を保持した画像形成素子保持部品と、前記台座に固定された取付部材と、前記画像形成素子保持部品を前記取付部材に対して近接及び離反可能に支持する支持機構と、前記画像形成素子保持部品を前記取付部材に対して近接する方向に弾性的に付勢する付勢手段と、前記画像形成素子保持部品と前記取付部材の間に回転可能に保持され、回転位置に応じて前記画像形成素子保持部品を前記付勢手段の付勢力に抗して前記取付部材から離反する方向に移動させる調整部材とを備える。
第1及び第2の発明の投射光学系の製造方法によれば、投射光学系の調整に要する時間を短縮することができると共に、所望の光学特性が容易に得られる。また、投射光学系の構成を簡素化でき、部品点数を低減できる。また、第3及び第4の発明の投射光学系は、かかる効果を有する第1及び第2の発明の製造方法により製造できる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る投射光学系の製造方法によって製造された投射光学系を備える投射型画像表示装置の一例であるリアプロジェクションテレビ(リアプロTV)1を示す。リアプロTV1のケーシング2内には、反射型画像形成素子の一例であるデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)3、このDMD3に照明光を照射する照明光学系4を備える照明光学系ユニット5、及びDMD3で反射された投射光、すなわち画像光を拡大投射する投射光学系6を備える投射光学系ユニット7が収容されている。また、ケーシングの前面上方には、投射光学系6で拡大された画像が2枚の平面ミラー8A,8Bを介して投射されるスクリーン9が配設されている。図2を併せて参照すると、ケーシング2内の下部には、照明光学系ユニット5の筐体10に加え、投射光学系ユニット7の下側台座部品11と上側台座部品12(台座)が収容されている。筐体10内には、照明光学系4の光学部品が保持されている。また、下側及び上側台座部品11,12により、DMD3と投射光学系6の光学部品が保持されている。下側台座部品11はその上部外側に一対の載置部37を備え、これらの載置部37上に上側台座部品12が載置されている。
図1は、本発明の第1実施形態に係る投射光学系の製造方法によって製造された投射光学系を備える投射型画像表示装置の一例であるリアプロジェクションテレビ(リアプロTV)1を示す。リアプロTV1のケーシング2内には、反射型画像形成素子の一例であるデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)3、このDMD3に照明光を照射する照明光学系4を備える照明光学系ユニット5、及びDMD3で反射された投射光、すなわち画像光を拡大投射する投射光学系6を備える投射光学系ユニット7が収容されている。また、ケーシングの前面上方には、投射光学系6で拡大された画像が2枚の平面ミラー8A,8Bを介して投射されるスクリーン9が配設されている。図2を併せて参照すると、ケーシング2内の下部には、照明光学系ユニット5の筐体10に加え、投射光学系ユニット7の下側台座部品11と上側台座部品12(台座)が収容されている。筐体10内には、照明光学系4の光学部品が保持されている。また、下側及び上側台座部品11,12により、DMD3と投射光学系6の光学部品が保持されている。下側台座部品11はその上部外側に一対の載置部37を備え、これらの載置部37上に上側台座部品12が載置されている。
DMD3は、多数の微小なミラー素子を二次元配置してなるミラー面を備え、個々のミラー素子の反射角度は互いに独立して2方向に切り換え可能である。個々のミラー素子がスクリーン9上に投射される画像の画素に対応している。反射角度が2方向のうちの一方に設定されたミラー素子は、「オン」の状態にある。このオン状態のミラー素子で反射された照明光学系4からの光束(画像光)は、投射光学系6及び平面ミラー8A,8Bを介してスクリーン9上に投射される。一方、反射角度が2方向のうちの他方に設定されたミラーは、「オフ」の状態にある。このオフ状態のミラー素子で反射された照明光学系4からの光束は投射光学系6に入射せず、スクリーン9上では黒い画素として表示される。
図3を参照すると、照明光学系4は、投射光学系6に対して略垂直な方向に設けられ、例えば超高圧水銀ランプからなる放電ランプ15、放物面鏡16、コンデンサレンズ17A,17B、カラーホイール19、インテグレータロッド18、リレーレンズ20A,20B,20C、及び図示しない絞りとミラーを備える。また、照明光学系4は、図4に示すエントランスレンズ21を備える。
放電ランプ15から放射された光は放物面鏡16により平行光に変換され、コンデンサレンズ17A,17Bによりインテグレータロッド18の入射面に集光される。インテグレータロッド18の入射面近傍に配置されたカラーホイール19の円周上には、赤、青、緑の色光をそれぞれ透過するカラーフィルタが配置され、カラーホイール19が回転することで、インテグレータロッド18への入射光は時分割で色分解される。インテグレータロッド18は、直方体のガラスロッドであり、ロッド内面で入射光を全反射させて重ね合わせることで、射出面から均一な強度分布を持つ光束が出射される。リレーレンズ20A〜20C、図示しない絞りとミラー、及び図4に示すエントランスレンズ21により、インテグレータロッド18の射出面の像がDMD3上に形成される。これにより、DMD3は均一な光強度で照明される。
図1及び図4を参照すると、投射光学系6は4枚の曲面ミラー25,28,30,31、2枚の収差補正板27,29、及び1個の可変絞り機構26を備える。詳細には、DMD3側から順に、凹面ミラー(第1のミラー)25、可変絞り機構26、第1収差補正板27、凸面ミラー(第2のミラー)28、第2収差補正板29、第1自由曲面ミラー30、及び第2自由曲面ミラー31が配置されており、DMD3からの画像光はこの順でスクリーン9側へ導かれる。凹面ミラー25は球面ミラーで、凸面ミラー28は回転対称非球面ミラーである。第1自由曲面ミラー30は凹面ミラーであり、第2自由曲面ミラー31は凸面ミラーである。第1及び第2収差補正板27,29は光学的に殆どパワーを有しない。これら投射光学系6が備える光学部品のうち、凹面ミラー25、可変絞り機構26、第1収差補正板27、凸面ミラー28、及び第2収差補正板29が下側台座部品11に保持され、第1及び第2自由曲面ミラー30,31が上側台座部品12に保持されている。
以下の説明では、投射光学系6の個々の曲面ミラー25,28,30,31に対してローカルな直交座標系を定義する。詳細には、まず、DMD3の中心と投射光学系6の絞り中心を通り、スクリーン9の中心に到る光路を通る光線を基準光線R(図4参照)を定義する。そして、この基準光線Rとミラーの交点におけるミラー面の法線方向をX軸と定義する。また、基準光線Rのミラーへの入射面に平行で、かつX軸に対して垂直な軸をY軸と定義する。さらに、X軸及びY軸に対して垂直な軸をZ軸と定義する。図4に凹面ミラー25についてのX軸、Y軸、及びZ軸と、凸面ミラー28についてのX軸、Y軸、及びZ軸を図示する。
次に、図4及び図5を参照して下側台座部品11及びこれに保持された光学部品について詳述する。下側台座部品11は単一の部材からなり、全体として水平方向に延びる第1筒状部35及び第2筒状部36を備える。第2筒状部36は第1筒状部35と連続して形成されており、第1筒状部35よりも図4において左側上方に位置している。
図4に示すように、第1筒状部35は、頂壁35a、底壁35b、互いに対向する一対の側壁35c、一方の端部(図4において左側)の下側部を閉じる下側端部壁35d、及び一方の端部の上側部を閉じる上側端部壁35eを備え、他方の端部(図4において右側)に開口部35fが形成されている。一方、第2筒状部36は、頂壁36a、底壁36b、互いに対向する一対の側壁36c、及び一方の端部(図4において右側)の上側部を閉じる端部壁36dを備え、他方の端部(図4において左側)に開口部36eが形成されている。また、第2筒状部36の上部外側に前述の載置部37(図2参照)が設けられている。第2筒状部36の底壁36bは第1筒状部35の内部に僅かに突出しており、その下側に第1筒状部35の下側端部壁35dがあり、上側に第1筒状部35の上側端部壁35eがある。第1筒状部35の頂壁35aは第2筒状部36の端部壁36dまで延びている。
図4において右側に位置する第1筒状部35の開口部35fは、DMD3を保持した画像形成素子保持板(画像形成素子保持部品)38により密閉状態で閉鎖されている。DMD3はその背面側が基板39に実装されている。また、DMD3にはヒートシンク(放熱部材)40が連結されている。DMD3についても直交座標系を定義する。詳細には、DMD3の画像形成面の法線方向の軸をX軸、画像形成面の短辺方向(図4では奥行き方向とほぼ同方向)の軸をY軸、画像形成面の長辺方向(図4では上下方向とほぼ同方向)をZ軸と定義する。本実施形態では、DMD3はY軸方向の平行移動、Z軸方向の平行移動、及びX軸周りの回転が可能となるように画像形成素子保持板38に対して取り付けられている。従って、DMD3の位置及び傾きのうち、Y軸方向の平行移動、Z軸方向の平行移動、及びX軸周りの回転の3軸について調整可能である。
第1筒状部35に対する画像形成素子保持板38の取り付け構造を説明すると、第1筒状部35の開口部35fを取り囲む端縁35iには左右2個ずつで合計4個のねじ止め部80と、左右1個ずつで合計2個の位置決め突起81が形成されている。ねじ止め部80は開口部35fの四隅に対応する位置に設けられている。また、個々のねじ止め部80には雌ねじ部80aが形成されている。画像形成素子保持板38には、ねじ止め部80の雌ねじ部80a及び位置決め突起81と対応する位置に6個の貫通孔38aが形成されている。位置決め突起81を貫通孔38aに挿入し、かつ貫通孔38aに挿通したねじをねじ止め部80に螺合することで画像形成素子保持板38が第1筒状部35に対して固定されている。画像形成素子保持板38と開口部35fを囲む端縁35iとの間には、矩形枠状の弾性部材82が圧縮状態で介装されている。画像形成素子保持板38は弾性部材82を介して端縁35iに密接している。以上の取り付け構造により、画像形成素子保持板38は下側台座部品11に対して高精度で取り付けられている。詳細には、画像形成素子保持板38の下側台座部品11に対する取付基準面となる端縁35iの先端面と、DMD3のミラー面(画像形成面)との傾きが1/6度(10分)以下となるように、画像形成素子保持板38が下側台座部品11に取り付けられている。
図4において下側台座部品11の左下側の部分に設けられた第1筒状部35の下側端部壁35dにも、開口部35gが形成されている。この開口部35gには照明光学系4のエントランスレンズ21が取り付けられている。
図4において右側に位置する第1筒状部35の上側端部壁35eには、第1筒状部35の内部と第2筒状部36の内部を連通させる開口部35hが形成されている。DMD3から投射光学系6が備える複数のミラーのうち最もDMD3側に配置されたる凹面ミラー25に到る光路は、この開口部35hを通る。この開口部35hは防塵用のカバーガラス41で閉鎖されている。
第2筒状部36の開口部36eには凹面ミラー25が取り付けられている。詳細には、凹面ミラー25はミラー保持部品(ミラー調整機構)42に保持されており、このミラー保持部品42によって開口部36eが密閉状態で閉鎖されている。本実施形態では、ミラー保持部品42は下側台座部品11に対して、X軸方向に沿って平行移動、Y軸周りの回転、及びZ軸周りの回転が可能となるように凹面ミラー25を支持している。ミラー保持部品42の構造については後に詳述する。
第2筒状部36の内部には可変絞り機構26が配設されている。また、第2筒状部36の端部壁36d形成された開口部36fに第1収差補正板27が取り付けられている。
第2筒状部36の第1収差補正板27よりも外側には凸面ミラー28が取り付けられている。図5に示すように、下側台座部品11は開口部36fの左右両側から外側に突出する一対の取付部32を備える。取付部32の先端の取付面32aは開口部35f,36fと平行であり、DMD3が取り付けられた端縁35iと同じ側部(図4において下側台座部品11の右側)にある。また、各取付面32aには2個のねじ部33と1個の位置決め突起34が設けられている。凸面ミラー28はミラー保持部品45に固定されている。ミラー保持部品45はねじ部33にねじを螺合することで取付面32a上に固定されている。本実施形態では、凸面ミラー28のミラー保持部品45は、X軸、Y軸、及びZ軸の平行移動も、X軸、Y軸、及びZ軸周りの回転もしないように下側台座部品11に固定されている。換言すれば、凸面ミラー28の位置及び傾きを調整するための機構は設けられていない。
凸面ミラー28のミラー保持部品45の取付面32aとDMD3が取り付けられる端縁35iは下側台座部品11の同じ側部に設けられているので、下側台座部品11の製作時には取付面32aと端縁35iを同一金型で同時に形成できる。そのため、取付面32aと端縁35iの位置関係の精度が高く、凸面ミラー28はDMD3に対して高精度で位置決めされている。
第2筒状部36の外側上方に形成された開口部36gに第2収差補正板29が取り付けられている。
前述のように、上側台座部品12には、第1及び第2自由曲面ミラー30,31が取り付けられている。本実施形態では、第1自由曲面ミラー30はX軸方向の平行移動、Y軸方向の平行移動、Y軸周りの回転、及びZ軸周りの回転が可能となるように上側台座部品12に対して取り付けられている。また、第2自由曲面ミラー31は、X軸周りの回転、Y軸周りの回転、及びZ軸周りの回転が可能となるように上側台座部品12に対して取り付けられている。なお、第2自由曲面ミラー31に関するY軸周りの回転は、上側台座部品12の面(DMD3の法線と長辺に平行な平面)上で回転である。これは第2自由曲面ミラへ31のミラー面が台座の面に対して垂直に近いこと、回転角度が微小なため厳密にY軸周りに回転させても、上側台座部品12の面上で回転させても光学調整としての効果は実質的に同一であることによる。
次に、凹面ミラー25のミラー保持部品42について詳述する。図6から図9を参照すると、ミラー保持部品42は凹面ミラー25を保持したミラーホルダ101と、ねじ止めによって下側台座部品11に固定されたミラーホルダベース102を備える。ミラーホルダ101の裏面側に設けられたX軸方向に突出する2つのボス(図示せず)がミラーホルダベース102に形成された2つの位置決め孔(図示せず)に挿入されている。また、ミラーホルダ101は1つの押さえばね103AによってZ軸方向に弾性的に付勢され、2つの押さえばね103B,103CによってY軸方向に弾性的に付勢されている。そのため、ミラーホルダ101はX軸方向には平行移動が移動可能であるが、Y軸方向及びZ軸方向には平行移動しないように位置決めされた状態でミラーホルダベース102に保持されている。ボス、位置決め孔、及び押さえばね103A〜103Cは、第3の発明におけるホルダ保持手段を構成する。
ミラーホルダ101をミラーホルダベース102に対してX軸方向に位置決め可能に固定する3つの固定機構105A〜105Bが設けられている。2つの固定機構105A,105Bはミラーホルダ101及びミラーホルダベース102の下方側に配置され、残りの1つの固定機構105Cはミラーホルダ101及びミラーホルダベース102の上方側に配置されている。図7に示すように、固定機構105A,105Bは凹面ミラー25の中心Cを通りY軸に対して平行な対称軸L1に対して互いに対称な位置に配置されている。また、固定機構105A,105Bは、凹面ミラー25の中心Cを通りZ軸に対して平行な対称軸L2に対して固定機構105Cとは対称な位置に配置されている。固定機構105A〜105Cは第3の発明における第1の軸方向の位置決め手段を構成する。
図10を併せて参照すると、固定機構105Aはねじ106とさらばね状のばね107を備える。ねじ106の軸部106aはミラーホルダ101に形成されたX軸方向の貫通孔101aに遊挿され、ミラーホルダベース102に形成されたX軸方向のねじ孔102aに螺合している。ねじ106の頭部106bはミラーホルダ101の前面側に位置している。ばね107はミラーホルダ101をミラーホルダベース102から離反する方向に弾性的に付勢している。この付勢力によりねじ106aの頭部106bにミラーホルダ101が押し付けられ、それによってミラーホルダ101はミラーホルダベース102に対して固定されている。ねじ106をねじ孔102に締め込む方向に回転させると、矢印+Xで示すように、ねじ106の回転量に応じた量だけミラーホルダ101がミラーホルダベース102に近接する方向に移動し、その位置で位置決めされる。逆に、ねじ106をねじ孔102aから緩める方向に回転させると、矢印−Xで示すように、ねじ106の回転量に応じた量だけミラーホルダ101がミラーホルダベース102から離反する方向に移動し、その位置で位置決めされる。固定機構105B,105Cの構造は固定機構105Aと同様である。
前述のように、凹面ミラー25は下側台座部品11に対して、X軸方向に沿った平行移動、Y軸周りの回転、及びZ軸周りの回転が可能である。
凹面ミラー25をX軸方向に平行移動させる場合には、3つの固定機構105A〜105Bの3本のねじ106を同じ量だけ同方向に回転させる。これによってミラーホルダ101全体がねじ106の回転量に応じた量だけミラーホルダベース102に対して近接又は離反するので、凹面ミラー25はX軸、Y軸、及びZ軸に対する傾きを維持したままでX軸方向に平行移動する。
また、凹面ミラー25をY軸周りに回転させる場合には、固定機構105Aのねじ106を締め付け方向又は緩み方向のいずれかにある量だけ回転させ、固定機構105Bのねじ106を反対方向に同量だけ回転させる。なお、固定機構105Cのねじ106は回転させない。固定機構105A,105Bのねじ106をこのように回転させることで、ミラーホルダ101の図7において対称軸L1よりも左側の部分がミラーホルダベース102に対して近接又は離反する一方、対称軸L1よりも右側の部分は左側の部分とは反対向きにミラーホルダベース102に対して変位する。その結果、ミラーホルダベース102に保持された凹面ミラー25はY軸(対称軸L1)周りに回転する。
さらに、凹面ミラー25をZ軸周りに回転させる場合には、固定機構105Cのねじ106を締め付け方向又は緩み方向のいずれかにある量だけ回転させる。また、固定機構105A,105Bのねじ106を反対方向に同量だけ回転させる。固定機構105A〜105Cのねじ106をこのように回転させることで、ミラーホルダ101の図7において対称軸L2よりも下側の部分がミラーホルダベース102に対して近接又は離反する一方、対称軸L2よりも上側の部分は下側の部分とは反対向きにミラーベースホルダ102に対して変位する。その結果、ミラーホルダベース102に保持された凹面ミラー25はZ軸(対称軸L2)周りに回転する。
次に、投射光学系6の製造方法を説明する。投射光学系6の製造方法は、下側及び上側台座部品11,12への光学部品、すなわち4枚の曲面ミラー25,28,30,31、2枚の収差補正板27,29、及び1個の可変絞り機構26を取り付ける工程と、それに続く所望の光学性能を得るための調整の工程とに大別される。調整工程について詳述すると、調整用の図形ないしはパターンであるチャート403(図19参照)がスクリーン9に表示されるようにDMD3のミラー素子のオン/オフのパターンを調整し、照明光学系4からDMD3に照明光を照射する。DMD3から投射光学系6を介してスクリーン9に表示されたパターンを参照しつつ、図11に示す手順で投射光学系6の調整を行う。なお、図19に示すチャート403中の1本の黒色及び白色のラインの幅はDMD3の画素の1〜3画素分の幅に相当する。また、チャート403のパターンはDMDの表示エリア全域に形成されていてもよく、あるいは調整に必要な複数の箇所(例えば、画面を縦横9×9のエリアに分割した場合の各エリアの中心)に形成してもよい。
本実施形態では、4枚の曲面ミラーのうち、凹面ミラー25、第1自由曲面ミラー30、及び第2自由曲面ミラー31が調整の対象となるが、凸面ミラー28は位置及び傾きを固定したままで維持され、調整の対象とならない。投射光学系6の曲面ミラーに加え、DMD3が調整の対象となる。
個々の曲面ミラー毎の調整項目は以下の通りである。まず、凹面ミラー25の調整には、主としてバックフォーカスの調整のためのX軸方向の平行移動、コマ収差調整のためのY軸周りの回転、及び非点収差調整のためのZ軸周りの回転がある。バックフォーカスは、図1において矢印BFで示すようにスクリーン9側から投射光学系6側へ光路をとった焦点位置のずれ量である。次に、第1自由曲面ミラー30の調整には、非点収差の調整のためのY軸方向の平行移動、Y軸周りの回転、及びZ軸周りの回転がある。さらに、第2自由曲面ミラー31の調整には、キーストーン(台形歪)補正のためのY軸周りの回転及びZ軸周りの回転に加え、任意の調整項目として平行四辺形的歪の補正のためのX軸周りの回転がある。
図11を参照して調整手順を説明する。まず、第2自由曲面ミラー31をY軸及びZ軸周りに回転させて台形歪の補正を行う(ステップS11−1)。次に、凹面ミラー25をX軸方向に平行移動させてバックフォーカス調整を行う(ステップS11−2)。続いて、凹面ミラー25をZ軸周りに回転させて非点収差調整を行う(ステップS11−3)。さらに、凹面ミラー25をY軸周りに回転させてコマ収差調整を行う(ステップS11−4)。以上の台形歪補正、バックフォーカスの調整、非点収差調整、及びコマ収差調整(ステップS11−1〜S11−4)は必須項目である。
スクリーン9に投射されたチャート403の画像を参照して必要があれば、ステップS11−5〜S11−7の調整を行う。まず、第1自由曲面ミラー30をY軸周りに回転させて、非点収差(画面左右差)の調整を行う(ステップS11−5)。次に、第1自由曲面ミラー30をZ軸周りに回転させて非点収差(画面下)の調整を行う(ステップS11−6)。続いて、第1自由曲面ミラー30をY軸方向に平行移動させて、非点収差(画面上下差)を調整する(ステップS11−7)。
収差や歪が所望のレベルに低減されるまで、ステップS11−1〜S11−7の調整が繰り返される。また、ステップS11−8で、第2自由曲面ミラー31をX軸周りに回転させ、平行四辺形歪の補正を行うことが好ましい。
ステップS11−1〜S11−8で投射光学系6の曲面ミラーの調整が終了した後、ステップS11−9のDMD3の調整を行う。具体的には、DMD3のY軸方向に平行移動、Z軸方向に平行移動によりスクリーン9上での画像の投射位置の調整を行う。また、
びX軸周りの回転より、スクリーン9上での画像の回転位置を調整する。
びX軸周りの回転より、スクリーン9上での画像の回転位置を調整する。
次に、本実施形態において凸面ミラー28の位置及び傾きを固定したままで投射光学系6の調整する理由を説明する。第1の理由としては、前述のように下側台座部品11への機械的な取り付け構造によりDMD3と凸面ミラー28は互いに高い位置精度で位置決めされているので、DMD3と凸面ミラー28のうちのいずれか一方は位置及び傾きを固定したままで維持することができる。第2の理由としては、凹面ミラー25とその次段に配置された凸面ミラー28の調整は主として像性能に関係するのに対し、第1自由曲面ミラー30と第2自由曲面ミラー31の調整は主として幾何的収差に関係する。従って、凹面ミラー25及び凸面ミラー28の調整と、第1自由曲面ミラー30及び第2自由曲面ミラー31の調整とは互いに個別に実行することが好ましい。しかし、凸面ミラー28は凹面ミラー25よりも第1及び第2自由曲面ミラー30,31側に配置されているので、凸面ミラー28の位置や傾きを変更すると第1及び第2自由曲面ミラー30,31に対する影響が大きい。従って、凹面ミラー25と凸面ミラー28のうちいずれか一方を調整するのであれば、凸面ミラー28よりも凹面ミラー25を調整することが好ましい。これら第1及び第2の理由より、本実施形態では凸面ミラー28は位置及び傾きを固定したままで維持し、調整の対象としていない。
本実施形態の製造方法における投射光学系6の調整工程では、凹面ミラー25については位置及び傾きのうち3軸を調整するが、凸面ミラー28については位置及び傾きを調整しないので、投射光学系6全体として見ると調整項目ないしは調整する軸数を低減できる。従って、投射光学系6の調整に要する時間を短縮することができ、所望の光学性が容易に得られる。また、凸面ミラー28を平行移動させるための機構や回転させるための機構が不要であるので、投射光学系6の構成を簡素化でき、部品点数を低減できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る投射光学系の製造方法により製造可能なリアプロTV1の投射光学系6は、以下の点が第1実施形態と異なる。まず、DMD3は画像形成保持板38に対してX軸、Y軸、及びZ軸の平行移動も、X軸、Y軸、及びZ軸周りの回転もしないように固定されている。換言すれば、DMD3の位置及び傾きを調整するための機構は設けられていない。また、凸面ミラー28のミラー保持部品45は、Y軸方向及びZ軸方向に平行移動可能に下側台座部品11に取り付けられている。換言すれば、凸面ミラー28はY軸方向及びZ軸方向に位置を調整可能である。さらに、凹面ミラー25は以下に詳述するようにX軸、Y軸、及びZ軸に沿った平行移動が可能である。本実施形態におけるリアプロTV1の投射光学系6のその他の構造は第1実施形態と同様であり、図1から図5に図示した通りである。
本発明の第2実施形態に係る投射光学系の製造方法により製造可能なリアプロTV1の投射光学系6は、以下の点が第1実施形態と異なる。まず、DMD3は画像形成保持板38に対してX軸、Y軸、及びZ軸の平行移動も、X軸、Y軸、及びZ軸周りの回転もしないように固定されている。換言すれば、DMD3の位置及び傾きを調整するための機構は設けられていない。また、凸面ミラー28のミラー保持部品45は、Y軸方向及びZ軸方向に平行移動可能に下側台座部品11に取り付けられている。換言すれば、凸面ミラー28はY軸方向及びZ軸方向に位置を調整可能である。さらに、凹面ミラー25は以下に詳述するようにX軸、Y軸、及びZ軸に沿った平行移動が可能である。本実施形態におけるリアプロTV1の投射光学系6のその他の構造は第1実施形態と同様であり、図1から図5に図示した通りである。
図12から図15を参照して本実施形態における凹面ミラー25の保持部品42について説明する。ミラー保持部品42は、凹面ミラー25を保持するミラーホルダ201、Z軸方向調整板(第2の調整板)202、及びX軸方向調整板(第1の調整板)203を備える。
ミラーホルダ201は、Y軸方向にのみ変位可能にZ軸方向調整板202に取り付けられている。ミラーホルダ201の裏面側に設けられたX軸方向に突出する2つのボス(図示せず)がZ軸方向調整板202に形成されたY軸方向に延びる2つの長孔(図示せず)にそれぞれ挿入されている。これらのボスと長孔によってミラーホルダ201のZ軸方向の移動が規制されている。また、ミラーホルダ201は、上側の左右両側に配置された2つの押さえばね204A,204Bと下側に配置された1つの押さえばね205によってZ軸方向調整板202に弾性的に付勢されており、ミラーホルダ201の裏面側は常にZ軸方向調整板202の前面に当接している。換言すれば、ミラーホルダ201のX軸方向の移動はZ軸方向調整板202によって規制されている。押さえばね204A,204B,205は基端側がZ軸方向調整板202にねじ止めされ、先端側がミラーホルダ201の前面に当接している。
Z軸方向調整板202の上端のタブ状部202aにはねじ孔が形成されており、このねじ孔にはY軸方向調整ねじ207の軸部207aが螺合している。Y軸方向調整ねじ207の軸部207aの軸部207aはY軸方向に延びている。また、軸部207aの先端はミラーホルダ201の上端に形成されたねじ孔に螺合している。Y軸方向調整ねじ207をねじ込み方向又は緩み方向に回転させると、その回転量に応じた量だけミラーホルダ201がY軸方向に上昇又は下降する。凹面ミラー25はミラーホルダ201に保持されているので、ミラーホルダ201と共にY軸方向に変位する。
Z軸方向調整板202は、Z軸方向にのみ変位可能にX軸方向調整板203に取り付けられている。Z軸方向調整板202の裏面側に設けられたX軸方向に突出する2つのボス(図示せず)がX軸方向調整板203に形成されたZ軸方向にのびる2つの長孔(図示ぜす)にそれぞれ挿入されている。これらのボスと長孔によってミラーホルダ201のY軸方向の移動が規制されている。また、Z軸方向調整板202は四隅に配置された4つの押さえばね208A〜208DによってX軸方向調整板203に弾性的に付勢されており、Z軸方向調整板202の裏面側は常にX軸方向調整板203の前面に当接している。換言すれば、Z軸方向調整板202のX軸方向の移動はX軸方向調整板203によって規制されている。押さえばね208A〜208Dは基端側がX軸方向調整板203にねじ止めされ、先端がZ軸方向調整板202の前面に当接している。
X軸方向調整板203の図において右側の側部のタブ状部203aにはねじ孔が形成されており、このねじ孔にはZ軸方向調整ねじ209の軸部209aが螺合している。Z軸方向調整ねじ209の軸部209aはZ軸方向に延びている。また、軸部209aの先端はY軸方向調整板202の図において右側の側部のタブ状部202bに形成されたねじ孔に螺合している。Z軸方向調整ねじ209をねじ込み方向又は緩み方向に回転させると、その回転量に応じた量だけZ軸方向調整板202がZ軸方向に図において左側又は右側に変位する。凹面ミラー25はミラーホルダ201を介してZ軸方向調整板202に取り付けられているので、Z軸方向調整板202と共にZ軸方向に変位する。
X軸方向調整板203は、X軸方向にのみ変位可能に下側台座部品11に取り付けられている。X軸方向調整板203の上端にはX軸方向に突出する一対のタブ状部203b,203cが設けられている。これらのタブ状部203b,203cにはX軸方向に延びる長孔203d,203eが形成されている。下側台座部品11には長孔203d,203eと対応する位置にねじ孔が形成されている。2つの固定ねじ211A,211Bが長孔203d,203eを貫通して下側台座部品11のねじ孔に螺合している。固定ねじ211A,211Bを締め付けると、X軸方向調整板203のタブ状部203b,203cが下側台座部品11に固定される。一方、固定ねじ211A,211Bを緩めると、長孔203d,203eに沿ってX軸方向にX軸方向調整板203を変位させることができる。凹面ミラー25はミラーホルダ201とZ軸方向調整板202を介してX軸方向調整板203に取り付けられているので、X軸方向調整板203と共にX軸方向に変位する。
本実施形態では、スクリーン9に表示されたチャート403を参照しつつ図16に示す手順での投射光学系6の調整を行う。投射光学系6のすべての曲面ミラー、すなわち凹面ミラー25、凸面ミラー28、第1自由曲面ミラー30、及び第2自由曲面ミラー31が調整の対象となるが、DMD3は位置及び傾きを固定したままで維持され、調整の対象とならない。個々の曲面ミラー毎の調整項目は第1実施形態と同様である。
図16を参照すると、まず第2自由曲面ミラー31をY軸及びZ軸周りに回転させて台形歪の補正を行う(ステップS16−1)。次に、凹面ミラー25をX軸方向に平行移動させてバックフォーカス調整を行う(ステップS16−2)。続いて、凹面ミラー25をZ軸方向に平行移動させてコマ収差調整を行う(ステップS16−3)。さらに、凹面ミラー25をY軸方向に平行移動させて非点収差調整を行う(ステップS16−4)。以上の台形歪補正、バックフォーカスの調整、非点収差調整、及びコマ収差調整(ステップS16−1〜S16−4)は必須項目である。
スクリーン9に投射されたチャート403の画像を参照して必要があれば、ステップS16−5〜S16−7の調整を行う。まず、第1自由曲面ミラー30をY軸周りに回転させて、非点収差(画面左右差)の調整を行う(ステップS16−5)。次に、第1自由曲面ミラー30をZ軸周りに回転させて非点収差(画面下)の調整を行う(ステップS16−6)。続いて、第1自由曲面ミラー30をY軸方向に平行移動させて、非点収差(画面上下差)を調整する(ステップS16−7)。
収差や歪が所望のレベルに低減されるまで、ステップS16−1〜S16−7の調整が繰り返される。また、第2自由曲面ミラー31をX軸周りに回転させることによる平行四辺形歪の補正(ステップS16−8)を行うことが好ましい。
ステップS16−1〜S16−8の投射光学系6の曲面ミラーの調整が終了した後、DMD3の調整(図11のステップS11−9参照)に代えて、凹面ミラー25と凸面ミラー28をY軸方向及びZ軸方向に同量ずつ平行移動させ、スクリーン9上での画像の投射位置を調整する。
本実施形態では、凹面ミラー25については位置及び傾きのうち3軸を調整するが、DMD3についは位置及び傾きを調整せず、凸面ミラー28についても投射位置調整のための2軸の調整のみを行うので、投射光学系6全体として見ると調整項目ないしは調整する軸数を低減できる。従って、投射光学系6の調整に要する時間を短縮することができ、所望の光学性が容易に得られる。また、DMD3を平行移動させるための機構や回転させるための機構が不要であるので、投射光学系6の構成を簡素化でき、部品点数を低減できる。
(第3実施形態)
第1及び第2実施形態の投射光学系6において、図17A及び図17Bに示すような光路長調整機構300をDMD3と凹面ミラー25の間に配置してもよい。この光路長調整機構300は、DMD3の画像形成面の法線方向(DMD3のX軸方向)に傾きを有する傾斜面301a,302aをそれぞれ備える透光性の高い材料からなるくさび型光学素子301,302を備えている。一方のくさび型光学素子301は、位置及び傾きが固定されている。他方のくさび型光学素子302は、ねじ式の位置調整機構303によってくさび型光学素子301に対してY軸方向に進退可能である(図17Bの矢印A1,A2参照)。くさび型光学素子302の位置にかかわらず、2つのくさび型光学素子301,302の傾斜面301a,302aは互いに当接した状態を維持する。
第1及び第2実施形態の投射光学系6において、図17A及び図17Bに示すような光路長調整機構300をDMD3と凹面ミラー25の間に配置してもよい。この光路長調整機構300は、DMD3の画像形成面の法線方向(DMD3のX軸方向)に傾きを有する傾斜面301a,302aをそれぞれ備える透光性の高い材料からなるくさび型光学素子301,302を備えている。一方のくさび型光学素子301は、位置及び傾きが固定されている。他方のくさび型光学素子302は、ねじ式の位置調整機構303によってくさび型光学素子301に対してY軸方向に進退可能である(図17Bの矢印A1,A2参照)。くさび型光学素子302の位置にかかわらず、2つのくさび型光学素子301,302の傾斜面301a,302aは互いに当接した状態を維持する。
2つの光学素子301,302の傾斜面301a,302aが重なる量が多い程、DMD3から凹面ミラー25へ向かう光路がくさび型光学素子301,302を通過する距離Dが長くなる。この距離Dが長くなる程、DMD3から凹面ミラー25までの光路長が実質的に長くなる。換言すれば、くさび型光学素子301,302を通過する距離Dが長くなる程、凹面ミラー25はDMD3に対してDMD3のX軸方向に離れることになる。従って、光路長調整機構300により、凹面ミラー25の位置及び傾きを変更することなく、DMD3に対する凹面ミラー25の相対位置を調整できる。
凹面ミラー25の位置や傾きの調整(図11のステップS11−5〜S11−7及び図16のステップS16−5〜S16−7)が終了後であっても、光路長調整機構300で凹面ミラー25のX軸方向の位置を調整することにより、凹面ミラー25の位置及び傾きを変更することなくバックフォーカス調整を行うことができる。
(第4実施形態)
第1及び第2実施形態では、照明光学系4からDMD3に照明光を照射し、DMD3で形成した画像(チャート403)をスクリーン9に表示したものを参照して投射光学系6の調整を行っている。しかし、第1実施形態の製造方法の調整工程において、DMD3の調整(ステップS11−9)より前の手順はDMD3を下側台座部品11に取り付ける前の状態でも実行できる。また、第2実施形態の製造方法における調整工程もDMD3を下側台座部品11に取り付ける前の状態でも実行できる。このようなDMD3の取り付け前の状態での投射光学系6の調整には、図18に示すチャート保持部材401を使用する。
第1及び第2実施形態では、照明光学系4からDMD3に照明光を照射し、DMD3で形成した画像(チャート403)をスクリーン9に表示したものを参照して投射光学系6の調整を行っている。しかし、第1実施形態の製造方法の調整工程において、DMD3の調整(ステップS11−9)より前の手順はDMD3を下側台座部品11に取り付ける前の状態でも実行できる。また、第2実施形態の製造方法における調整工程もDMD3を下側台座部品11に取り付ける前の状態でも実行できる。このようなDMD3の取り付け前の状態での投射光学系6の調整には、図18に示すチャート保持部材401を使用する。
チャート保持部材401は、画像形成素子保持板38に代えて下側台座部品11の第1筒状部35の開口部35fに着脱自在に取り付け可能である。また、チャート保持部材401には貫通孔401aが形成されており、この貫通孔401aを塞ぐように透明板402が取り付けられている。貫通孔401aは画像形成素子保持板38に保持されたDMD3と対応する位置に形成されている。詳細には、チャート保持部材401を第1筒状部35に取り付けると、貫通孔401aは画像形成素子保持板38を第1筒状部35に取り付けた際にDMD3が配置される箇所に位置する。透明板402には、例えば、図19に示すような調整用の図形ないしはパターンであるチャート403が形成されている。
チャート保持部材401を第1筒状部35に取り付けた後、調整用の光源405から透明板402に光を照射する。透明板402を透過した光はチャート403に対応する画像を形成し、この画像は投射光学系6及び平面ミラー8A,8Bを経てスクリーン9に投射される。このスクリーン9に投射されたチャート403の画像を参照することで、DMD3や照明光学系4の取り付け前であっても、投射光学系6の調整が可能である。
(第5実施形態)
前述のように、第1実施形態では、凹面ミラー25については位置及び傾きのうち3軸を調整するが、凸面ミラー28については位置及び傾きを調整しない。しかし、凸面ミラー(第2のミラー)28のミラー保持部品45に対する位置及び傾きを別工程で調整した後、ミラー保持部品45を下側台座部品11に取り付けることが好ましい。
前述のように、第1実施形態では、凹面ミラー25については位置及び傾きのうち3軸を調整するが、凸面ミラー28については位置及び傾きを調整しない。しかし、凸面ミラー(第2のミラー)28のミラー保持部品45に対する位置及び傾きを別工程で調整した後、ミラー保持部品45を下側台座部品11に取り付けることが好ましい。
図20から図22は、かかる調整のための機構を備えるミラー保持部品45の一例を示す。ミラー保持部品45は、ミラーホルダ501に加え、それぞれ板状である可動ミラーホルダベース502、及び固定ミラーホルダベース503を備える。
以下の説明では、ミラー保持部品45に対してローカルな直交座標系を定義する。詳細には、可動ミラーホルダベース502と固定ミラーホルダベース503の当接面に平行である水平方向をX’軸と定義する。また、可動ミラーホルダベース502と固定ミラーホルダベース503の当接面に平行でかつX’軸に垂直な軸をY’軸と定義する。さらに、X’軸及びY’軸に対して垂直な軸(可動ミラーホルダベース502と固定ミラーホルダベース503の当接面の法線方向)をZ’軸と定義する。X’軸、Y’軸、及びZ軸は、それぞれ投射光学系6の個々の曲面ミラー25,28,30,31に対して定義したZ軸、Y軸、及びX軸と同様の方向に延びている。
ミラーホルダ501の背面側に凸面ミラー28が配置されている。2本のねじ504で両端がミラーホルダ501に固定された押さえ部材505により、ミラーホルダ501の背面に凸面ミラー28を弾性的に押し付けて固定している。ミラーホルダ501には開口501aが設けてあり、この開口501aを介してミラーホルダ501の前面に凸面ミラー28の反射面が露出している。
ミラーホルダ501は可動ミラーホルダベース502に固定されている。ミラーホルダ501の背面側には一対の位置決めボス501bが突出している。これらの位置決めボス部501bは可動ミラーホルダベース502に設けられた位置決め丸孔502aと位置決め長孔502bにそれぞれ差し込まれ、それによってミラーホルダ501が可動ミラーホルダベース502に対して位置決めされている。また、ミラーホルダ501の背面側には4個のねじ孔(図示せず。)が形成されている。可動ミラーホルダベース502にはミラーホルダ501のねじ孔と対応する位置に4個の貫通孔502cが設けられており、可動ミラーホルダ501の背面側からこれらの貫通孔502cに挿通した4本のねじ506の軸部をミラーホルダ501のねじ孔に螺合している。これらのねじ506によりミラーホルダ501が可動ミラーホルダベース502に固定されている。
ミラーホルダ501を固定した可動ミラーホルダベース502は、4本のねじ507によって固定ミラーホルダベース503に固定されている。固定ミラーホルダベース503には厚み方向に貫通する開口ないしは窓部503aが設けられている。本実施形態では窓部503aは矩形状である。ミラーホルダ501は窓部503aを通過して固定ミラーホルダベース503の前面側に突出している。窓部503aの周囲では固定ミラーホルダベース503の背面に対して可動ミラーホルダベース502の前面が当接しており、この部分が前述の当接面を構成している。図20に最も明瞭に示すように、窓部503aの寸法はミラーホルダ501と窓部503aの周縁との間にX’軸及びY’軸方向に隙間509a,509bが形成されるように設定されている。固定ミラーホルダベース503には窓部503aの左右両側に合計4個のねじ孔503bが形成されている。これらのねじ孔503bに前述したねじ507が螺合される。また、可動ミラーホルダベース502には、ねじ孔503bと対応する位置に厚み方向に貫通する貫通孔502dが合計4個形成されている。この貫通孔502dはねじ507の軸部よりも十分に大きい孔径を有している。貫通孔502dに挿通したねじ507の軸部をねじ孔503bに螺合することにより、ねじ507の頭部と固定ミラーホルダベース503との間に可動ミラーホルダ501を挟み込んで固定している。
前述のように固定ミラーホルダベース503の窓部503bとミラーホルダ501との間には隙間509a,509bが設けられ、かつ固定用のねじ507を挿通した可動ミラーホルダベース502の貫通孔502dはねじ507の軸部よりも大径である。そのため、ねじ507を緩めると固定ミラーホルダベース503に対して変位又は回転させることができ、ねじ507を再び締め込むことで可動ミラーホルダベース502を変位又は回転させた位置で固定できる。これによってミラー保持部品45に対する凸面ミラー28の位置及び傾きのうち3軸を制御できる。具体的には、可動ミラーホルダベース502は固定ミラーホルダベース503に対して、X’軸及びY’軸方向の位置とZ’軸周りの角度を調整できる。
固定ミラーホルダベース503には下側台座部品11(例えば図5参照)に固定するためのねじ(図示せず)を挿通するための4個の貫通孔503cが設けられている。また、固定ミラーホルダベース503には下側台座部品11の位置決めボス(図示せず。)に対応する位置決め丸孔503dと位置決め長孔503eが形成されている。
ミラー保持部品45の組立時には、固定ミラーホルダベース503を治具に固定する一方、凸面ミラー28を保持したミラーホルダ501を予め取り付け済みの可動ミラーホルダベース502をX’軸及びY’軸方向の位置を調整可能な調整治具に固定する。そして、可動ミラーホルダベース502をX’軸及びY’軸方向に変位させて固定ミラーホルダベース503に対する初期基準位置に調整した後、可動ミラーホルダベース502の貫通孔502dに挿通したねじ507を固定ミラーホルダベース503のねじ孔503bに螺合して固定ミラーホルダベース503に対して可動ミラーホルダベース502を固定する。
次に、ミラー保持部品45に対する凸面ミラー28の位置調整の手順を説明する。この凸面ミラー28の位置調整としては、3種類の異なる手順、すなわちコリメータ(反射式偏心測定器)を使用する方法、マスターエンジンを使用する方法、及び測長機を使用する方法を採用できる。コリメータを使用する方法は凸面ミラー28が球面ミラーである場合に実行可能である。
図23に示すように、コリメータはランプ601、コンデンサレンズ602、十字チャート603、ビームスプリッタ604、コリメータレンズ605、リレーレンズ606、接眼チャート607、マイクロメータ608、及び接眼レンズ609を備える。調整時には、ミラー保持部品45の固定ミラーホルダベース503をコリメータレンズ605及びリレーレンズ606の光軸に対して位置決めする。ランプ601から出射されコンデンサレンズ602を介して十字チャート603を透過した光は、ビームスプリッタ604、コリメータレンズ605、及びリレーレンズ606を介して凸面ミラー28に入射して反射される。凸面ミラー28で反射された光は、リレーレンズ606及びコリメータレンズ605を再び透過してビームスプリッタ604で反射される。ビームスプリッタ604で反射された光は接眼チャート607上に十字チャート603の像を形成する(図24の符号611を参照)。凸面ミラー28がコリメータレンズ605及びリレーレンズ606の光軸に対して偏心していると(図23の二点鎖線610参照)、図24に示すように接眼レンズ609を介して観察される十字チャート603の像611は接眼チャート607の中心からずれる。接眼チャート607上の十字チャート603の像611の位置を参照しつつ、固定ミラーホルダベース503に対して可動ミラーホルダベース502を変位及び/又は回転をさせて調整を行う。
マスターエンジンとは、凸面ミラー28以外の3枚の曲面ミラー(凹面ミラー25、第1自由曲面ミラー30、及び第2自由曲面ミラー31)と2枚の収差補正板27,29、及びチャートを位置及び姿勢が調整された状態で固定された下側及び上側台座部品11,12である(図4参照)。このマスターエンジンにミラー保持部品45を取り付ける。そして、マスターエンジンに構成された投射光学系6を介してチャート(図19の符号43参照)をスクリーン9に投射して画像を表示させる。このスクリーン9に表示されたチャートを参照しつつ、固定ミラーホルダベース503に対して可動ミラーホルダベース502を変位及び/又は回転させた調整を行う。チャートは例えばガラス板に形成されたパターンであっても、DMDにより光を変調して形成されたものであってもよい。また、マスターエンジンは、光学部品を下側及び上側台座部品11,12以外の他の保持部品に取り付けたものであってもよい。
図20を参照すると、測長機を使用する場合には固定ミラーホルダベース503を測定用治具に取り付け後、測長機によって可動ミラーホルダベース502の所定の部分、すなわち4個所の傾き測定用測定面502e、X’軸方向測定面502fの1個所、及びY’軸方向測定面502fの2個所を測定する。そして、これらの測定個所の距離が許容範囲内となるように、固定ミラーホルダベース503に対して可動ミラーホルダベース502を変位及び/又は回転させて調整を行う。Y’軸方向測定面502fの2個所を測定するのはZ’軸周りの回転量を測るためである。
(第6実施形態)
第1及び第2実施形態の投射光学系6は、DMD3の画像形成面の法線方向のDMD3の凹面ミラー(第1のミラー)25に対する位置を調整するための図25から図28に示すようなフォーカス調整機構701を備えていてもよい。このフォーカス調整機構701は、DMD3(図25から図28では図示せず。)を保持した画像形成素子保持板38、取付板(取付部材)702、及び回転部材(調整部材)703を備える。図25に示すように、フォーカス調整機構701は第1筒状部35の開口部35fを密閉状態で閉鎖するように下側台座部品11に取り付けられている。詳細には、取付板702に設けた一対の位置決め孔702aに開口部35fの端縁35iに設けられた位置決めボス(図示せず。)が挿入されることによりフォーカス調整機構701が開口部35に対して位置決めされる。また、取付板702に設けられた4個の貫通孔702bに挿通した図示しないねじを開口部35fに設けたねじ止め部に螺合することにより、フォーカス調整機構701を下側台座部品11に固定している。
第1及び第2実施形態の投射光学系6は、DMD3の画像形成面の法線方向のDMD3の凹面ミラー(第1のミラー)25に対する位置を調整するための図25から図28に示すようなフォーカス調整機構701を備えていてもよい。このフォーカス調整機構701は、DMD3(図25から図28では図示せず。)を保持した画像形成素子保持板38、取付板(取付部材)702、及び回転部材(調整部材)703を備える。図25に示すように、フォーカス調整機構701は第1筒状部35の開口部35fを密閉状態で閉鎖するように下側台座部品11に取り付けられている。詳細には、取付板702に設けた一対の位置決め孔702aに開口部35fの端縁35iに設けられた位置決めボス(図示せず。)が挿入されることによりフォーカス調整機構701が開口部35に対して位置決めされる。また、取付板702に設けられた4個の貫通孔702bに挿通した図示しないねじを開口部35fに設けたねじ止め部に螺合することにより、フォーカス調整機構701を下側台座部品11に固定している。
取付板702には厚み方向に貫通する円形孔である支持孔702cが形成されている。また、取付板702の背面(図において手前側)には、支持孔702cの周縁に沿って3個の傾斜部702dが間隔をあけて形成されている。図28に最も明瞭に示すように、個々の傾斜部702dは取付板702の背面側から見て支持孔702cの中心に対して反時計方向に取付板702の背面からの突出量が漸次増大している。また、取付板702には画像形成素子保持板38を連結するための3個のねじ孔702eが形成されている。
回転部材703は背面側が閉鎖端で前面側が開口端となっている扁平な円筒状部703aと、この円筒状部703aの径方向に延びる操作レバー部703bとを備える。円筒状部703aの外径は取付板702の支持孔702cの孔径より僅かに小さく設定されている。円筒状部703aは支持孔702cに挿入され取付板702の背面から前面へ貫通している。この円筒状部703aの支持孔702cに対する嵌合により、回転部材703は取付板702に対して回転可能に支持されている。円筒状部703aの周壁には取付板702に向けて突出する3個の突起703cが間隔をあけて設けられている。これらの突起703cはそれぞれ傾斜部702dに当接している。後述するように各傾斜部702dがカムとして機能し、各突起703cはカムフォロアとして機能する。円筒状部703aの閉鎖端には後述する回転部材703の回転角度位置によらず画像形成素子保持板38上のDMD3が常に凹面ミラー25に臨むように窓孔703eが形成されている。
画像形成素子保持板38にはDMD3の保持部38bが設けられている。また、画像形成素子保持板38には厚み方向に貫通する3個の貫通孔38cが形成されている。これらの貫通孔38cの孔径は、取付板702との連結用のねじ704の軸部(支持機構)704aよりも十分大きい孔径を有する。
図26及び図27を参照すると、取付板702と画像形成素子保持板38はその間に回転部材703が配置された状態でねじ704によって互いに連結されている。詳細には、回転部材703の円筒状部703aは取付板702の支持孔702cに嵌合され、回転部材703の操作レバー部703bの先端側は取付板702と画像形成素子保持板38から外部に突出している。ねじ704は軸部704aにコイルばね(付勢手段)705を装着した状態で画像形成素子保持板38の背面側から貫通孔38cに差し込まれ、取付板702のねじ孔702eに螺合されている。画像形成素子保持板38はねじ704の軸部704aによって取付板702に対して近接及び離反可能に支持されている。また、画像形成素子保持板38はコイルばね705によって取付板702に対して近接する方向に弾性的に付勢されている。このコイルばね705の弾性的な付勢により、画像形成素子保持板38は回転部材703に常に当接する状態を維持し、かつ回転部材703の突起703cは取付板702の傾斜部702dに常に当接する状態を維持する。
操作レバー部703bを取付板702の背面側から見て支持孔702cの中心に対して反時計方向に回転させると、図28において矢印C1で示す方向に回転部材703の突起703cが取付板702の傾斜部702d上を移動する。その結果、回転部材703で押された画像形成素子保持板38はDMD3を凹面ミラー25から離す方向に移動する。逆に、操作レバー部を時計方向に回転させると、図28において矢印C2で示す方向に突起703cが傾斜部702d上を移動する。その結果、取付板702の背面側からの回転部材703の突出量が減少するので、画像形成素子保持38はDMD3を凹面ミラー25に対して近づける方向に移動する。このように操作レバー部703bの回転位置を操作することでDMD3の凹面ミラー25を無段階的に調整できる。
前述の第1実施形態の投射光学系6のようにDMD3がY軸方向の平行移動、Z軸方向の平行移動、及びX軸周りの回転が可能となるように画像形成素子保持板38に対して取り付けられている場合には、DMD3のY軸方向の平行移動、Z軸方向の平行移動、及びX軸周りの回転移動による調整(図11のステップS11−9)が完了した後、フォーカス調整機構701によるフォーカス調整(X軸方向の平行移動)を実行できる。
本発明は、前記実施形態に限定されず種々の変形が可能である。
まず、投射光学系6の曲面ミラー25,28,30,31及びDMD3に対して前述のようにローカルな直交座標系(X軸、Y軸、Z軸)を定義して本発明を説明したが、曲面ミラー25〜31及びDMD3の平行移動や回転は厳密に定義された直交座標系を基準としている必要は必ずしもない。例えば、凹面ミラー25の平行移動や回転は、基準光線Rと凹面ミラー25との交点を通り、基準光線Rの凹面ミラー25への入射面内にあり、かつ基準光線Rの凹面ミラー25への入射方向と基準光線Rの凹面ミラー25からの反射方向の範囲内にある軸を第1の軸とし、基準光線Rの凹面ミラー25への入射面に平行で、かつ第1の軸に対して垂直な軸を第2の軸とし、さらに第1の軸及び第2の軸に対して垂直な軸を第3の軸とし、これら第1から第3の軸を平行移動や回転の基準としてもよい。なお、第1の軸には前述の定義による凹面ミラー25のX軸が含まれる。凸面ミラー28についても同様に、前述の定義によるX軸、Y軸、及びZ軸に代えて、基準光線Rと凸面ミラー28との交点を通り、基準光線Rの凸面ミラー28への入射面内にあり、かつ基準光線Rの凸面ミラー28への入射方向と基準光線Rの凸面ミラー28からの反射方向の範囲内にある軸を第4の軸とし、基準光線Rの凸面ミラー28への入射面に平行で、かつ第4の軸に対して垂直な軸を第5の軸とし、さらに第4の軸及び第5の軸に対して垂直な第6の軸とし、これら第4から第6の軸を平行移動や回転の基準としてもよい。その他、光学的構成や機械的構成の差違により、ミラー等の平行移動や回転の基準となる軸が実施形態のものとは完全に一致しない場合でも、本発明を適用でき、かつその効果が得られる。
本発明の製造方法は、少なくとも4枚の曲面ミラーを含み、画像形成素子側から順に凹面、凸面が配置されている投射光学系に適用でき、ミラー面は、球面、非球面、又は自由曲面のいずれであってもよい。また、画像形成素子は、DMDのような反射型画像形成素子に限定されず、液晶素子等の透過型画像形成素子であってもよい。さらに、背面投射型画像表示装置であるリアプロジェクションテレビを例に本発明を説明したが、本発明はスクリーンの前方から画像を投射する前面投射型画像表示装置にも適用できる。
1 リアプロジェクションテレビ
2 ケーシング
3 デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)
4 照明光学系
5 照明光学系ユニット
6 投射光学系
7 投射光学系ユニット
8A,8B 平面ミラー
9 スクリーン
10 筐体
11 下側台座部品
12 上側台座部品
25 凹面ミラー
26 可変絞り機構
27 第1収差補正板
28 凸面ミラー
29 第2収差補正板
30 第1自由曲面ミラー
31 第2自由曲面ミラー
35 第1筒状部
36 第2筒状部
37 載置部
38 画像形成素子保持板
42,45 ミラー保持部品
101 ミラーホルダ
102 ミラーホルダベース
103A,103B,103C 押さえばね
105A,105B,105C 固定機構
106 ねじ
107 ばね
201 ミラーホルダ
202 Z軸方向調整板
203 X軸方向調整板
204A,204B,205 押さえばね
207 Y軸方向調整ねじ
208A,208B,208C,208D 押さえばね
209 Z軸方向調整ねじ
211A,211B 固定ねじ
300 光路長調整機構
301,302 くさび型光学素子
301a,302b 傾斜面
303 位置調整機構
401 チャート保持部材
402 透明板
403 チャート
501 ミラーホルダ
501a 開口
501b 位置決めボス
502 可動ミラーホルダベース
502a 位置決め丸孔
502b 位置決め長孔
502c,502d 貫通孔
502e 傾き測定用測定面
502f X’軸方向測定面
502g Y’軸方向測定面
503 固定ミラーホルダベース
503a 窓部
503b ねじ孔
503c 貫通孔
503d 位置決め丸孔
503e 位置決め長孔
504,506,507 ねじ
505 押さえ部材
509a,509b 隙間
601 ランプ
602 コンデンサレンズ
603 十字チャート
604 ビームスプリッタ
605 コリメータレンズ
606 リレーレンズ
607 接眼チャート
608 マイクロメータ
609 接眼レンズ
701 フォーカス調整機構
702 取付板
702a 位置決め孔
702b 貫通孔
702c 支持孔
702d 傾斜部
702e ねじ孔
703 回転部材
703a 円筒状部
703b 操作レバー部
703c 突起
704 ねじ
704a 軸部
704b 頭部
2 ケーシング
3 デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)
4 照明光学系
5 照明光学系ユニット
6 投射光学系
7 投射光学系ユニット
8A,8B 平面ミラー
9 スクリーン
10 筐体
11 下側台座部品
12 上側台座部品
25 凹面ミラー
26 可変絞り機構
27 第1収差補正板
28 凸面ミラー
29 第2収差補正板
30 第1自由曲面ミラー
31 第2自由曲面ミラー
35 第1筒状部
36 第2筒状部
37 載置部
38 画像形成素子保持板
42,45 ミラー保持部品
101 ミラーホルダ
102 ミラーホルダベース
103A,103B,103C 押さえばね
105A,105B,105C 固定機構
106 ねじ
107 ばね
201 ミラーホルダ
202 Z軸方向調整板
203 X軸方向調整板
204A,204B,205 押さえばね
207 Y軸方向調整ねじ
208A,208B,208C,208D 押さえばね
209 Z軸方向調整ねじ
211A,211B 固定ねじ
300 光路長調整機構
301,302 くさび型光学素子
301a,302b 傾斜面
303 位置調整機構
401 チャート保持部材
402 透明板
403 チャート
501 ミラーホルダ
501a 開口
501b 位置決めボス
502 可動ミラーホルダベース
502a 位置決め丸孔
502b 位置決め長孔
502c,502d 貫通孔
502e 傾き測定用測定面
502f X’軸方向測定面
502g Y’軸方向測定面
503 固定ミラーホルダベース
503a 窓部
503b ねじ孔
503c 貫通孔
503d 位置決め丸孔
503e 位置決め長孔
504,506,507 ねじ
505 押さえ部材
509a,509b 隙間
601 ランプ
602 コンデンサレンズ
603 十字チャート
604 ビームスプリッタ
605 コリメータレンズ
606 リレーレンズ
607 接眼チャート
608 マイクロメータ
609 接眼レンズ
701 フォーカス調整機構
702 取付板
702a 位置決め孔
702b 貫通孔
702c 支持孔
702d 傾斜部
702e ねじ孔
703 回転部材
703a 円筒状部
703b 操作レバー部
703c 突起
704 ねじ
704a 軸部
704b 頭部
Claims (20)
- 画像形成素子で変調された画像光を複数のミラーで反射してスクリーンに投射する投射光学系の製造方法において、
前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で最も前記画像形成素子側に配置された第1のミラーと、前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で前記第1のミラーの次段に配置された第2のミラーとを含む前記複数のミラーを台座に取り付け、
前記第2のミラーの位置及び傾きを固定し、
前記第1のミラーの位置及び傾きのうち少なくとも3軸を調整することを特徴とする投射光学系の製造方法。 - 前記画像形成素子の中心と前記投射光学系の絞り中心を通り、前記スクリーンの中心に到る光路を通る光線を基準光線とし、
前記基準光線と前記第1のミラーとの交点を通り、前記基準光線の前記第1のミラーへの入射面内にあり、かつ前記基準光線の前記第1のミラーへの入射方向と前記基準光線の前記第1のミラーからの反射方向の範囲内にある軸を第1の軸とし、
前記基準光線の前記第1のミラーへの前記入射面に平行で、かつ前記第1の軸に対して垂直な軸を第2の軸とし、かつ
前記第1の軸及び前記第2の軸に対して垂直な軸を第3の軸とすると、
前記第1のミラーの位置及び傾きの調整は、前記第1の軸に沿った平行移動、前記第2の軸周りの回転、及び前記第3の軸周りの回転を含むことを特徴とする請求項1に記載の投射光学系の製造方法。 - 前記台座に前記画像形成素子を取り付け、
前記第1のミラーの位置及び傾きの調整後に、前記画像形成素子の短辺方向に沿った平行移動、及び前記画像形成素子の長辺方向に沿った移動を行い、前記画像形成素子の位置を調整することを特徴とする請求項2に記載の投射光学系の製造方法。 - 前記画像形成素子を前記画像形成素子の法線方向の軸周りに回転させて前記画像形成素子の位置の調整をさらに行うことを特徴とする請求項3に記載の投射光学系の製造方法。
- 前記第2のミラーはミラー保持部品に固定され、このミラー保持部品が前記台座に固定れ、
前記第2のミラーの前記ミラー保持部品に対する位置及び傾きのうち少なくとも3軸を調整した後、前記ミラー保持部品を前記台座に固定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の投射光学系の製造方法。 - 前記第2のミラーは球面ミラーであり、
前記第2のミラーの前記ミラー保持部品に対する位置及び傾きのうち少なくとも3軸の調整は、
コリメータの治具に前記保持部品を取り付け、
前記コリメータによって測定される第2のミラーの偏心量が予め定められた許容範囲となるように、第2のミラーを前記ミラー保持部品に対して変位及び/又は回転させることを特徴とする、請求項5に記載の投射光学系の製造方法。 - 前記第2のミラーの前記ミラー保持部品に対する位置及び傾きのうち少なくとも3軸の調整は、
少なくとも前記第1のミラーとチャートが位置及び傾きが調整された状態で固定されたマスターエンジンを準備し、
前記マスターエンジンにミラー保持部品を取り付け、
前記マスターエンジンに構成された前記投射光学系を介して前記チャートを前記スクリーンに投射して表示させ、この投射されたチャート画像に基づいて前記第2のミラーを前記ミラー保持部品に対して変位及び/又は回転させることを特徴とする、請求項5に記載の投射光学系の製造方法。 - 測長用の治具に前記ミラー保持部品を取り付け、
測長機で測定されるミラー保持部品の少なくとも2つの端面の位置が予め定められた許容範囲となるように、第2のミラーを前記ミラー保持部品に対して変位及び/又は回転させることを特徴とする、請求項5に記載の投射光学系の製造方法。 - 画像形成素子で変調された画像光を複数のミラーで反射してスクリーンに投射する投射光学系の製造方法において、
前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で最も前記画像形成素子側に配置された第1のミラーと、前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で前記第1のミラーの次段に配置された第2のミラーとを含む前記複数のミラーを台座に取り付け、
前記画像形成素子の位置及び傾きを固定し、
前記第1のミラーの位置及び傾きのうち少なくとも3軸を調整することを特徴とする投射光学系の製造方法。 - 前記画像形成素子の中心と前記投射光学系の絞り中心を通り、前記スクリーンの中心に到る光路を通る光線を基準光線とし、
前記基準光線と前記第1のミラーとの交点を通り、前記基準光線の前記第1のミラーへの入射面内にあり、かつ前記基準光線の前記第1のミラーへの入射方向と前記基準光線の前記第1のミラーからの反射方向の範囲内にある軸を第1の軸とし、
前記基準光線の前記第1のミラーへの前記入射面に平行で、かつ前記第1の軸に対して垂直な軸を第2の軸とし、かつ
前記第1の軸及び前記第2の軸に対して垂直な軸を第3の軸とすると、
前記第1のミラーの位置及び傾きの調整は、前記第1の軸に沿った平行移動、前記第2の軸に沿った平行移動、及び前記第3の軸に沿った平行移動を含むことを特徴する請求項9に記載の投射光学系の製造方法。 - 前記基準光線と前記第2のミラーとの交点を通り、前記基準光線の前記第2のミラーへの入射面内にあり、かつ前記基準光線の前記第2のミラーへの入射方向と前記基準光線の前記第2のミラーからの反射方向の範囲内にある軸を第4の軸とし、
前記基準光線の前記第2のミラーへの前記入射面に平行で、かつ前記第4の軸に対して垂直な軸を第5の軸とし、かつ
前記第4の軸及び前記第5の軸に対して垂直な第6の軸とすると、
前記第1のミラーの位置及び傾きの調整後に、前記第1のミラーを前記第2の軸に沿って平行移動させると共に、前記第2のミラーを前記第5の軸に沿って同量だけ平行移動させる調整と、前記第1のミラーを前記第3の軸に沿って平行移動させると共に、前記第2のミラーを前記第6の軸に沿って同量だけ平行移動させる調整の少なくともいずれか一方を実行することを特徴とする請求項10に記載の投射光学系の製造方法。 - 前記画像形成素子と前記第1のミラーの間に、前記画像形成素子と前記第1のミラー間の光路の前記画像形成素子の画像形成面の法線方向の光路長を調整する光路長調整機構を配置し、
前記第1のミラーの位置及び傾きの調整後に、前記光路長調整機構で前記画像形成素子と前記第1のミラー間の光路の前記画像形成素子の前記画像形成面の前記法線方向の光路長を調整することを特徴とする、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の投射光学系の製造方法。 - 前記光路長調整機構は、
前記画像形成素子と前記第1のミラーの間に配置され、前記画像形成素子の前記画像形成面の前記法線方向に対して傾きを有する傾斜面が互いに当接している一対のくさび型光学素子と、
前記傾斜面が互いに当接した状態を維持しつつ、前記一対の光学素子の相対位置を調整可能な位置調整機構と
を備えることを特徴とする請求項12に記載の投射光学系の製造方法。 - 画像形成素子保持部品の台座に対する取付基準面と、前記画像形成素子の画像形成面との傾きが1/6度以下となるように、前記画像形成素子保持部品を前記台座部品に取り付ける、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の投射光学系の製造方法。
- 画像形成素子で変調された画像光を複数のミラーで反射してスクリーンに投射する投射光学系において、
前記複数のミラーは、前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で最も前記画像形成素子側に配置された第1のミラーと、前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で前記第1のミラーの次段に配置された第2のミラーとを含み、
前記画像形成素子、前記第1のミラー、及び前記第2のミラーが取り付けられた台座と、
前記画像形成素子の中心と前記投射光学系の絞り中心を通り、前記スクリーンの中心に到る光路を通る光線を基準光線とし、前記基準光線と前記第1のミラーとの交点を通り、前記基準光線の前記第1のミラーへの入射面内にあり、前記基準光線の前記第1のミラーへの入射方向と前記基準光線の前記第1のミラーからの反射方向の範囲内にある軸を第1の軸とし、前記基準光線の前記第1のミラーへの前記入射面に平行で、かつ前記第1の軸に対して垂直な軸を第2の軸とし、かつ前記第1の軸及び前記第2の軸に対して垂直な軸を第3の軸とすると、前記第1のミラーを前記台座に対し、前記第1の軸に沿った平行移動、前記第2の軸周りの回転、及び前記第3の軸周りの回転可能に支持するミラー調整機構と
を備えることを特徴とする投射光学系。 - 前記ミラー調整機構は、
前記第1のミラーを保持したミラーホルダと、
前記台座に固定されたミラーホルダベースと、
前記ミラーホルダの前記第1の軸方向の平行移動は可能であるが、前記ミラーホルダの前記第2の軸方向及び前記第3の軸方向の平行移動は規制されるように前記ミラーホルダベースに前記ミラーホルダを保持するホルダ保持手段と、
前記ミラーホルダの少なくとも3つの箇所を前記ミラーホルダベースに対してそれぞれ第1の軸方向に位置決め可能であり、前記3つの箇所は前記第1のミラーの中心を通る前記第2の軸に平行な第1の対称軸と、前記第1のミラーの前記中心を通る前記第3の軸に平行な第2の対称軸とに対して対称に配置されている第1の軸方向の位置決め手段と
を備えることを特徴とする請求項15に記載の投射光学系。 - 画像形成素子で変調された画像光を複数のミラーで反射してスクリーンに投射する投射光学系において、
前記複数のミラーは、前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で最も前記画像形成素子側に配置された第1のミラーと、前記画像形成素子から前記スクリーンに到る光路上で前記第1のミラーの次段に配置された第2のミラーとを含み、
前記画像形成素子、前記第1のミラー、及び前記第2のミラーが取り付けられた台座と、
前記画像形成素子の中心と前記投射光学系の絞り中心を通り、前記スクリーンの中心に到る光路を通る光線を基準光線とし、前記基準光線と前記第1のミラーとの交点を通り、前記基準光線の前記第1のミラーへの入射面内にあり、前記基準光線の前記第1のミラーへの入射方向と前記基準光線の前記第1のミラーからの反射方向の範囲内にある軸を第1の軸とし、前記基準光線の前記第1のミラーへの前記入射面に平行で、かつ前記第1の軸に対して垂直な軸を第2の軸とし、かつ前記第1の軸及び前記第2の軸に対して垂直な軸を第3の軸とすると、前記第1のミラーを前記台座に対し、前記第1の軸に沿った平行移動、前記第2の軸に沿った平行移動、及び前記第3の軸に沿った平行移動可能に支持するミラー調整機構と
を備えることを特徴とする投射光学系。 - 前記ミラー調整機構は、
前記台座に前記第1の軸方向に変位可能に取り付けられた第1の調整板と、
前記第1の調整板に前記第3の軸方向に変位可能に取り付けられた第2の調整板と、
前記第1のミラーを保持し、かつ前記第2の調整板に前記第2の軸方向に変位可能に取り付けられたミラーホルダと
を備えることを特徴とする請求項17に記載の投射光学系。 - 前記画像形成素子の前記第1のミラーに対する位置を前記画像形成素子の画像形成面の法線方向に調整するフォーカス調整機構をさらに備える請求項15から請求項18のいずれか1項に記載の投射光学系。
- 前記フォーカス調整機構は、
前記画像形成素子を保持した画像形成素子保持部品と、
前記台座に固定された取付部材と、
前記画像形成素子保持部品を前記取付部材に対して近接及び離反可能に支持する支持機構と、
前記画像形成素子保持部品を前記取付部材に対して近接する方向に弾性的に付勢する付勢手段と、
前記画像形成素子保持部品と前記取付部材の間に回転可能に保持され、回転位置に応じて前記画像形成素子保持部品を前記付勢手段の付勢力に抗して前記ベースから離反する方向に移動させる調整部材と
を備えることを特徴とする請求項19に記載の投射光学系。
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