JP2007037802A - 折り畳み可能な座席昇降式車椅子 - Google Patents
折り畳み可能な座席昇降式車椅子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007037802A JP2007037802A JP2005225987A JP2005225987A JP2007037802A JP 2007037802 A JP2007037802 A JP 2007037802A JP 2005225987 A JP2005225987 A JP 2005225987A JP 2005225987 A JP2005225987 A JP 2005225987A JP 2007037802 A JP2007037802 A JP 2007037802A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- wheelchair
- width
- foldable
- support
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000003028 elevating effect Effects 0.000 title claims abstract description 23
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims abstract description 12
- 230000008602 contraction Effects 0.000 claims abstract description 4
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 12
- 230000010485 coping Effects 0.000 abstract 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 3
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 3
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 3
- 238000012805 post-processing Methods 0.000 description 3
- 210000001217 buttock Anatomy 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 210000003127 knee Anatomy 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 1
- 210000000689 upper leg Anatomy 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Handcart (AREA)
Abstract
【課題】 容易に組立て可能な構造で、且つ、座幅等の変更に対応できる折り畳み可能な座席昇降式車椅子を提供する。
【解決手段】 一般に使用されている折り畳み可能な座席昇降式車椅子において、座席部18の幅を調整する調整機構部25a、35と、座席部18と支持部16、17を着脱可能に取り付ける第1連結部30と、座席部18と座席幅を規定する座席幅規定部22、23、25を着脱可能に取り付ける第2連結部23aと、伸縮装置20を保持する保持部材19と一対のX字形リンク14、15を着脱可能に取り付ける第3連結部37と、を具備している。
【選択図】 図3
【解決手段】 一般に使用されている折り畳み可能な座席昇降式車椅子において、座席部18の幅を調整する調整機構部25a、35と、座席部18と支持部16、17を着脱可能に取り付ける第1連結部30と、座席部18と座席幅を規定する座席幅規定部22、23、25を着脱可能に取り付ける第2連結部23aと、伸縮装置20を保持する保持部材19と一対のX字形リンク14、15を着脱可能に取り付ける第3連結部37と、を具備している。
【選択図】 図3
Description
本発明は、座席を昇降可能な座席昇降ユニットを備える折り畳み可能な座席昇降式車椅子に関する。
従来、車椅子に乗り降りする際の使用者や介護者の負担を軽減するために、座席を昇降させる装置を備えた車椅子が提案されている。この車椅子は、左右のサイドフレームを前後の折り畳み用X字形リンク装置で連結し、座部を昇降用リンク装置で左右のサイドフレームに連結し、前後のX字形リンクにおける各交差部の枢ピン間に支持部材を掛け渡し、座部と支持部材との間に座部を昇降させる伸縮装置を含む座席昇降ユニットを介装することにより構成される。伸縮装置を伸動作させると座部が上昇し、これにより着座者が車椅子からベッド等に容易に移ることができる。また、前後の折り畳み用X字形リンク装置を利用することにより、車椅子を左右方向で折り畳むことができる(例えば、特許文献1)。
しかしながら、所定の車椅子に合う座席昇降ユニットを製作してしまうと、座幅の変更やX字形リンク間が異なる既存の車椅子に前記座席昇降ユニットを取り付ける場合には、後加工を施さなければならず、その加工が面倒であるとともに、場合によっては困難であった。
そこで、本願は、容易に組立て可能な構造で、且つ、座幅等の変更に対応できる折り畳み可能な座席昇降式車椅子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る折り畳み可能な座席昇降式車椅子は、車椅子の機枠(51)に対し枢軸(26)を介して連結される座席部(18)と、前記座席部を下方から支持する支持部(16、17)と、折り畳み可能であって、前記座席部の幅を規定する座席幅規定部(22、23、25)を含んで構成され、伸縮装置(20)の伸縮により前記座席幅規定部を昇降させ、前記枢軸を支点として前記座席部を上下に回動させる昇降ユニット(19、20、22、23、25)と、前記支持部と機枠の前方及び後方に取り付けられ、前記座席部の幅方向に折り畳み可能な一対のX字形リンク(14、15)と、を具備する折り畳み可能な座席昇降式車椅子において、前記座席部と前記支持部を着脱可能に取り付ける第1連結部(30)と、前記座席部と前記座席幅規定部を着脱可能に取り付ける第2連結部(23a)と、前記伸縮装置を保持する保持部材(19)と前記X字形リンクを着脱可能に取り付ける第3連結部(37)と、前記座席幅規定部の調整機構部(25a、35)と、を備えていることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の折り畳み可能な座席昇降式車椅子において、前記一対のX字形リンクの幅を調整する調整手段(37、38)を備えていることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1、又は2に記載の折り畳み可能な座席昇降式車椅子において、前記第1連結部は、少なくとも前記支持部と座席部の前方隅部を覆うカバー部材(32)を備えていることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の折り畳み可能な座席昇降式車椅子において、前記座席部は、外周が円形状に形成されている一対の支持体(21)と、前記一対の支持体に掛け渡されて配置される座席シート(24)と、を備えて構成されており、前記第2連結部は、前記支持体の外周面に取り付けられ、前記支持体の外周面上を径方向に回動可能であることを特徴とする。
請求項1及び2に係る発明によれば、第1〜第3連結部を取り外すだけで、座席部と、座席昇降ユニットと、機枠とに分解できるとともに、座席部の幅やX字形リンク間の幅を調整できるので、例えば、一般で市販されている車椅子に座席昇降ユニットをほとんど後加工なしで取り付けることが可能となる。
請求項3に係る発明によれば、昇降ユニットにより座席部の後部が枢軸を支点として回動する際に、前記座席部と支持部の前方端部の隙間をカバー部が覆うので、回動によって当該隙間が縮まってきても、車椅子利用者の指や服などが誤って当該隙間に入ってしまうことを防止できる。
請求項4に係る発明によれば、車椅子を折り畳む際において、折り畳み機構部(例えば、ヒンジ)の動作にともなって支持部の外周面を径方向に回動するようになっているので、折り畳み機構部がこじられることなく、その折り畳み動作を円滑にできる。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、以下の説明において、図1における車椅子の左右を車椅子の前後方向、図2における車椅子の左右を車椅子の左右方向として説明する。
<実施の形態1>
本実施形態の車椅子50は、機枠51の内部に座席部18が昇降する座席昇降ユニット52が取り付けられている。この座席昇降ユニット52は、後述する保持部材19、伸縮装置20、中間部材22、翼部材23、及びヒンジ25を備えて構成されている。
本実施形態の車椅子50は、機枠51の内部に座席部18が昇降する座席昇降ユニット52が取り付けられている。この座席昇降ユニット52は、後述する保持部材19、伸縮装置20、中間部材22、翼部材23、及びヒンジ25を備えて構成されている。
図1及び図2に示すように、車椅子50は、その機枠51の一部をなす左右一対のサイドフレーム1、2を備え、各サイドフレーム1、2にそれぞれ主輪3およびキャスター5が取り付けられている。
各サイドフレーム1、2は、前部支柱6、後部支柱7、前後部の支柱6、7を連結する下部連結部材8、中間連結部材9、および上部連結部材10と、を備えている。後部支柱7は、その上部先端部を後方に折り曲げ、介助者が握るグリップ11が取り付けられている。上部連結部材10には肘掛け10aが取り付けられる。また、中間連結部材9は、その前方先端部が前部支柱6の前方で下方に傾斜して下部連結部材8と連結しており、その先端部にはフットレスト12が取り付けられている。
左右のサイドフレーム1、2は、座席部18の下方において前後の折り畳み用X字形リンク装置を介して連結され、また、後部支柱7において柔軟な背もたれ13によって連結され、左右方向(幅方向)に折り畳み可能である。
前後の折り畳み用X字形リンク装置はそれぞれX字形リンク14、15を備えている。各X字形リンク14、15の下端部は、それぞれサイドフレーム1、2の下部連結部材8に取り付けられている。また、前後のX字形リンク14、15の上端部は、それぞれ車椅子の左右方向に設けられている円筒状の座面支持バー16、17に取り付けられている。よって、車椅子が折り畳まれる際には、X字形リンク14、15の交差部を中心として回動することにより、車椅子の折り畳み動作が円滑に行われる。X字形リンク14、15を車椅子の左右方向に開くと、図2に示すように、左右の座面支持バー16、17がそれぞれ左右のサイドフレーム1、2の中間連結部材9に沿って停止し、着座可能な状態に保持される。また、X字形リンク14、15を左右方向に閉じると、左右の座面支持バー16、17が上方に持ち上げられ、両サイドフレーム1、2が左右方向に閉じ合わされる。
座席部18はその前方において車椅子の機枠51に対し枢軸26を介して連結されている。この座席部18は、左右両側に配置される円筒状の座面シートバー21と、左右の座面シートバー21間に掛け渡される柔軟なシート部材24と、を備えて構成されている。なお、このシート部材24は、本願の座席シートとして機能する。
座面シートバー21の下方には、本願の支持部として機能する座席部18を支持するための座面支持バー16、17が配置されている。
座面支持バー16、17と座面シートバー21は、左右の座面支持バー16、17の前方先端部と左右の座面シートバー21の前方先端部とが上下方向に重なるように略L字状のカバー部30によって連結されている。また、座面シートバー21とカバー部30は、車椅子の左右方向に伸びる枢軸26を介して連結され、座面シートバー21は、座面支持バー16、17上において、図1に示すように、この枢軸26を支点として上下方向に回動可能になっている。これにより、座席部18は図2中実線で示す下降位置から二点鎖線で示す上昇位置へと自在に回動可能である。また、車椅子をその左右方向で折り畳むことが可能になる。
カバー部30は、座面支持バー16、17の内径に挿嵌される棒状体31と、枢軸26を挿入するための孔32aを有し、その棒状体31の先端及び外側の側部(隅部)を覆う略L字状のカバー部材32と、を固着させて形成されている。カバー部30には、孔32aに挿入される枢軸26を介して座面シートバー21が取り付けられている。
このように、カバー部30は、座面支持バー16、17と座面シートバー21の前方端面及び外側の側面をカバーしているので、伸縮装置20により座面シートバー21が枢軸26を支点として上下方向に回動する際において、座面シートバー21と座面支持バー16、17との隙間が縮まって、使用者の衣服や指などが挟まれるのを防止できる。
また、座面シートバー21には、座席昇降ユニット52が取り付けられている。座席昇降ユニット52は、座面シートバー21に取り付けられる翼部材23と、翼部材23にヒンジ25を介して取り付けられる中間部材22と、中間部材22に取り付けられる上下方向に伸縮可能な伸縮装置20、伸縮装置を保持する保持部材19と、を備えて構成されている。また、翼部材23、ヒンジ25、中間部材22の長さにより座面シートバー21の幅が規定される。すなわち、座席部18の幅が規定されることとなる。このように、翼部材23、ヒンジ25、及び中間部材22は、本願の座席幅規定部として機能する。
左右の翼部材23は、左右の座面シートバー21に対しては翼部材23の一端に形成されたパイプ状のすべり軸受け23aを介して連結され、中間部材22に対してはヒンジ25を介して連結されている。このため、左右の座面シートバー21は翼部材23とともに中間部材22上で回動可能であり、これに伴いシート部材24が展開した状態から略V字形に折り畳まれる。
車椅子が折り畳まれる際には、翼部材23の端部に取り付けられているパイプ状のすべり軸受け23aが座面シートバー21の外周面を半径方向に回動するようになっているので、翼部材23がこじられることなく折り畳み動作が円滑に行われる。
また、図4に示すように、ヒンジ25と翼部材23とは、互いの部材を重ね合わせて連結具35により固定されている。連結具35は、例えば、ボルト及びナットからなる締結部材で構成されており、容易に着脱可能になっている。それぞれの部材において、互いが重なる部分には、車椅子の左右方向に伸びる長孔25a(翼部材23側の長孔は図示なし)が形成されており、その長孔25aにボルトの軸を挿通してナットで締結している。これにより、ボルト及びナットを緩めて、ヒンジ25又は翼部材23を図中矢印に示すように、車椅子の左右方向に移動し、ボルト及びナットの締結位置を長孔25aに沿って変更することで、座席部18の幅を容易に変更することが可能となる。尚、長孔25aは、翼部材23、ヒンジ25のどちらか一方のみとし、他方は丸穴としても良い。
これにより、例えば、既存の車椅子に本実施形態の座席部18、伸縮装置20などを適用する場合にあっても、ボルト及びナットの締結位置を長孔25aに沿って変更することで、既存の車椅子に使用されている座席部18の幅に容易に適応させることが可能となる。
座席部18と車椅子の機枠51との間には、伸縮装置20が設けられている。この伸縮装置20の伸縮により座席部18が枢軸26を支点に上下に回動しうる。具体的には、座席部18は図2中実線で示す下降位置と二点鎖線で示す上昇位置との二位置間で回動自在であり、また、この二位置間の所望の中間位置で停止可能である。
伸縮装置20は車椅子の機枠51に対し、保持部材19を介して保持される。すなわち、前後のX字形リンク14、15における各交差部で連結具37を介して保持部材19が取り付けられ、座席部18と保持部材19との間に伸縮装置20が配置されるようになっている。連結具37は、例えば、ボルト及びナットからなる締結部材で構成されており、容易に着脱可能になっている。
保持部材19は、その底板と、底板の前後端から立ち上がる支持板19a、19bとを備え、支持板19a、19bが前後のX字形リンク14、15における各交差部で連結具37を介して各々連結されている。
伸縮装置20は、具体的には電動アクチュエータであり、そのシリンダ部が支持部材19の底板にピン結合され、ロッド部20aが上記中間部材22にピン結合されている(図4)。図1及び図2に示すように、伸縮装置20が縮状態にあると座席部18が中間連結部材9と略同じ高さの位置へと降下し、伸状態にあると座席部18の後端が肘掛け10に達する程度の高さの位置へと上昇し、座席部18がやや傾斜する。
なお、本実施形態のカバー部30は、本願の第1連結部として機能し、パイプ状のすべり軸受け23aは、本願の第2連結部として機能する。さらに、本実施形態の連結具37は、本願の第3連結部として機能する。
次に、上記構成の車椅子の動作について説明する。
図1及び図2に示すように、伸縮装置20を縮めると、座席部18が枢軸26を支点に下方に回動し、座面シートバー21の前座部18a、及び後座部18bから構成される座席部18が座面支持バー16,17の上に載ることにより座席部18が着座位置に保持される。
座席部18が下降した状態では、後座部18bが下向きに傾斜し、使用者の臀部の後座部18bへの落とし込みが可能になる。使用者の臀部は後座部18bに乗り、大腿の膝寄りの裏側と前座部18aとの間には多少の隙間が形成される。これにより、使用者の座り心地が向上し疲労が軽減される。
伸縮装置20を伸ばして座席部18を上昇させると、図1及び図2中一点鎖線で示すように、座席部18が枢軸26を支点にして上方に回動し、後側(後座部18b)が高くなるように傾斜する。同時に、支持部材19に連結された伸縮装置20も前傾する。
このように座席部18が上昇し前傾状態で前方に迫り出すと、着座した使用者は容易に降車可能となる。
車椅子を折り畳む際は、X字形リンク14、15を左右方向に閉じ合わせる。折り畳み状態において、サイドフレーム1、2間に座面支持バー16、17、座席部18の翼部材23、座面シートバー21等が挟み込まれる。
<実施の形態2>
本実施形態2の車椅子は、実施の形態1で説明した車椅子50にX字形リンク間の幅を調整するリンク幅調整機構が設けられている。
本実施形態2の車椅子は、実施の形態1で説明した車椅子50にX字形リンク間の幅を調整するリンク幅調整機構が設けられている。
このリンク幅調整機構は、図5に示すように、X字形リンク14、15間の幅に対応させて、前記X字形リンク14、15と支持部材19を連結する連結具37の軸37aの長さが異なる連結具を選択するとともに、この軸37aの外周であって、X字形リンク14、15と支持部材19との間にスペーサとして機能するカラー38を配置してX字形フレーム14、15間の幅を調整するようになっている。
例えば、既存の車椅子に本実施形態の座席昇降ユニットを適用する場合、X字形リンク14、15間の幅はそれぞれの車椅子によって異なるが、上記に示すように、既存の車椅子に設けられているX字形リンク14、15間の幅に対応する長さの連結具37及びカラー38を取り付けることによってX字形リンク14、15間の幅に対応させることが可能となり、容易に既存の車椅子に本実施形態の座席昇降ユニット52を適用することが可能となる。
他のリンク幅調整機構について、図6を用いて説明する。
図6に示すように、このリンク幅調整機構は、一対のL字部材41、42から構成される保持部材19の、それぞれのL字部材41、42の底板に車椅子の前後方向に伸びる長孔41a、42aを形成し、互いの底板が重なるように配置して連結具(図示なし)により固定するようになっている。連結具は、例えば、ボルト及びナットからなる締結部材で構成されており、容易に着脱可能になっている。尚、長孔41a、42aはどちらか一方のみで他方は丸穴としても良い。
そして、ボルトを緩めて、長孔に沿ってL字部材41、42を、図中矢印に示すようにスライドさせてX字形リンク14、15間の幅を調整するようになっている。
このようにすれば、ボルトを緩めてL字部材41、42間の幅を調整し、再度、連結具で一対のL字部材41、42を固定することによってX字形リンク14、15間の幅に対応させることが可能となり、例えば、容易にX字形リンク14、15間の幅が異なる既存の車椅子に本実施形態の座席昇降ユニット52を適用することが可能となる。
なお、本実施形態の車椅子50は、上記図5及び図6に示す両方のリンク幅調整機構を備えるようにしても構わないのは言うまでもない。
<実施の形態3>
図7にパイプ状のすべり軸受けを座面シートバーに連結する際の他の実施例を示す。
図7にパイプ状のすべり軸受けを座面シートバーに連結する際の他の実施例を示す。
すべり軸受け23aを座面シートバー21に連結する方法としては、例えば、図7に示すように、座面シートバー21が、2本のパイプ支持バーA61、及びB62と、両端部を互いのパイプ支持バー61、62の内径に挿入し前記2本のパイプ支持バーA61、及びB62を接続するシャフト63と、を備えて構成されており、そのシャフト63の外周面に当該パイプ状のすべり軸受け23aを取り付けるようになっている。なお、シャフト63は、パイプ支持バーA61、及びB62にビスなどで固定されて取り付けられている。このように、すべり軸受け23aは座面シートバー21に回動自在に連結されていればよい。
このようにすれば、すべり軸受け23aの軸方向への移動がパイプ支持バー61、62によって規制されるので、すべり軸受け23aを所定の位置で固定できる。また、パイプ支持バー21の外周面とすべり軸受け23aの外周面とを平坦に設計できるので、車椅子50を折り畳む際に、すべり軸受け23aと座面シートバー21との間に指や服などが入ってしまうことを防止できる。
次いで、図8に本願の座席幅規定部の他の実施例を示す。
本実施形態の座席幅規定部は、翼部材23として機能する車椅子50の前後方向に平行に配置された一対の板状の支持部材66と、支持部材66の一端にヒンジ(図示なし)を介して取り付けられる中間部材(図示なし)と、を備えて構成されている。この支持部材66の他端は、座面シートバー21に対しては、パイプ状のすべり軸受け23bを介して連結される。このすべり軸受け23bには、車椅子50の内側に延びる一対の延長部材67が形成されており、この延長部材67と支持部材66の他端側とが繋がれるようになっている。
支持部材66の他端側と延長部材67とは、互いの部材を重ね合わせて連結具68などで固定される。連結具68は、例えば、ボルト及びナットからなる締結部材で構成されており、容易に着脱可能になっている。それぞれの部材において、互いが重なる部分には、車椅子の左右方向に伸びる長孔69、70が形成されており、その長孔69、70にボルトの軸を挿通してナットで締結している。これにより、ボルト及びナットを緩めて、支持部材66を図中矢印に示すように、車椅子50の左右方向に移動し、ボルト及びナットの締結位置を長孔69、70に沿って変更することで、座席部18の幅を容易に変更することが可能となる。尚、長孔69、70は、支持部材66、延長部材67のどちらか一方のみとし、他方は丸穴としても良い。また、支持部材66は、パイプ、丸棒などであっても構わない。また、本実施形態の支持部材は2本の支持部材を用いているが、1本であっても構わない。そのような場合には、図示しないが、支持部材66の端部をすべり軸受け23bの一対の延長部材67で挟み込むようにして取り付けられる。
次に、既存の車椅子に座席昇降ユニットを取り付ける方法について実施の形態1、及び2で説明した車椅子を用いて説明する。
まず、既存の車椅子のシートを外す。
次いで、本実施形態の座面支持バー16、17の先端にカバー部30の棒状体31を挿入し、座面支持バー16、17とカバー部30とをねじ止め等によって固定する。
次いで、本実施形態の座面シートバー21をカバー部30に形成されている孔32aに枢軸する。
次いで、座面シートバー21に本実施形態の座席昇降ユニット52の翼部材23の先端に形成されているパイプ状のすべり軸受け23aを、座面シートバー21の後方側から挿入する。その際、座幅が異なる場合には、ヒンジ25又は翼部材23を車椅子の左右方向に移動し、ボルト及びナットの締結位置を長孔25aに沿って変更して既存の座幅に調整する。
次いで、既存の車椅子のX字形リンク14、15の交差部分のヒンジを取り外す。
次いで、本実施形態の伸縮装置20を支持する支持部材19を、上記X字形リンク14、15の交差部分に、取り外したヒンジを使用して取り付ける。X字形リンク14、15間に支持部材19が取り付けられない場合には、図5に示すように、ヒンジに代わる本実施形態の締結具37及びカラー38を用いてX字形リンク14、15間の幅を調整して取り付ける。また、図6に示すように、支持部材19を構成するL字部材41、42を、図6中矢印に示すようにスライドさせてX字形リンク間の幅を調整するようにしてもよい。
最後に、既存の車椅子から取り外したシートを、座面シートバー21にねじ等によって固定すれば、既存の車椅子を容易に折り畳み可能な座席昇降式車椅子に変更することができる。
以上に説明したように、本実施形態の折り畳み可能な車椅子50は、車椅子50の機枠51に対し枢軸26を介して連結される座席部18と、前記座席部18の幅方向両端部の下方に配置され、前記座席部18を支持する座面支持バー16、17と、折り畳み可能であって、前記座席部18の幅を規定する中間部材22、ヒンジ25、及び翼部材23を含んで構成され、伸縮装置20の伸縮により前記中間部材22、ヒンジ25、及び翼部材23を昇降させ、前記座席部18を前記枢軸26を支点として上下に回動させる座席昇降ユニット52と、前記座面支持バー16、17と機枠51の前方及び後方に取り付けられ、前記座席部18の幅方向に折り畳み可能な一対のX字形リンク14、15と、を具備する折り畳み可能な車椅子において、前記座席部18の幅を調整するヒンジ25及び翼部材23に形成された長孔25a及び長孔25aに挿入してヒンジ25と翼部材23を固定する連結具35と、前記座席部18と前記座面支持バー16、17を着脱可能に取り付けるカバー部30と、前記座席部18と前記翼部材23、ヒンジ25、及び中間部材22を着脱可能に取り付けるパイプ状のすべり軸受け23aと、前記伸縮装置20を保持する保持部材19と前記X字形リンク14、15を着脱可能に取り付けるとともに、前記一対のX字形リンク14、15の幅を調整するカラー38を備えた連結具37と、を具備している。
この構成によれば、連結具を取り外すだけで、座席部と、昇降ユニットと、機枠とに分解できるとともに、座席部の幅やX字形リンク間の幅を調整できるので、例えば、一般で市販されている車椅子に本実施形態の座席昇降ユニット52をほとんど後加工なしで取り付けることが可能となる。また、図6に示すように、カラーを備えた連結具に変えて、支持部材19の幅を変える構造にしてX字形リンク間の幅を調整するようにしても構わない。
また、前記カバー部30は、少なくとも前記座面支持バー16、17と座席部18の前方隅部を覆うカバー部材32を備えている。
この構成によれば、昇降ユニットにより座席部の後部が枢軸を支点として回動する際に、前記座席部と座面支持バー16、17の前方端部の隙間をカバー部材32が覆うので、回動によって当該隙間が縮まってきても、車椅子利用者が誤って当該隙間に指や服などが入ってしまうことを防止できる。
また、前記座席部18は、外周が円形状に形成されている一対の座面シートバー21と、前記一対の座面シートバー21に掛け渡されて配置される座席シート24と、を備えて構成されており、前記パイプ状のすべり軸受け23aは、前記座面シートバー21の外周面に取り付けられ、前記座面シートバー21の外周面上を径方向に回動可能である。
この構成によれば、車椅子を折り畳む際において、ヒンジ25の動作にともなって座面シートバー21の外周面を径方向に回動するようになっているので、ヒンジ25がこじられることなく、その折り畳み動作を円滑にできる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の形態で実施できる。
14、15 X字形リンク
16、17 座面支持バー
18 座席部
20 伸縮装置
22 中間部材
23 翼部材
23a パイプ状すべり軸受け
25 ヒンジ
25a 長孔
26 枢軸
30 カバー部
37 連結具
51 機枠
52 座席昇降ユニット
16、17 座面支持バー
18 座席部
20 伸縮装置
22 中間部材
23 翼部材
23a パイプ状すべり軸受け
25 ヒンジ
25a 長孔
26 枢軸
30 カバー部
37 連結具
51 機枠
52 座席昇降ユニット
Claims (4)
- 車椅子の機枠に対し枢軸を介して連結される座席部と、前記座席部を下方から支持する支持部と、折り畳み可能であって、前記座席部の幅を規定する座席幅規定部を含んで構成され、伸縮装置の伸縮により前記座席幅規定部を昇降させ、前記枢軸を支点として前記座席部を上下に回動させる座席昇降ユニットと、前記支持部と機枠の前方及び後方に取り付けられ、前記座席部の幅方向に折り畳み可能な一対のX字形リンクと、を具備する折り畳み可能な座席昇降式車椅子において、
前記座席部と前記支持部を着脱可能に取り付ける第1連結部と、
前記座席部と前記座席幅規定部を着脱可能に取り付ける第2連結部と、
前記伸縮装置を保持する保持部材と前記X字形リンクを着脱可能に取り付ける第3連結部と、
前記座席幅規定部の調整機構部と、
を備えていることを特徴とする折り畳み可能な座席昇降式車椅子。 - 前記一対のX字形リンクの幅を調整する調整手段を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の座席昇降式車椅子。
- 前記第1連結部は、
少なくとも前記支持部と座席部の前方隅部を覆うカバー部材を備えていることを特徴とする請求項1、又は2に記載の折り畳み可能な座席昇降式車椅子。 - 前記座席部は、外周が円形状に形成されている一対の支持体と、前記一対の支持体に掛け渡されて配置される座席シートと、を備えて構成されており、
前記第2連結部は、前記支持体の外周面に取り付けられ、前記支持体の外周面上を径方向に回動可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の折り畳み可能な座席昇降式車椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005225987A JP2007037802A (ja) | 2005-08-03 | 2005-08-03 | 折り畳み可能な座席昇降式車椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005225987A JP2007037802A (ja) | 2005-08-03 | 2005-08-03 | 折り畳み可能な座席昇降式車椅子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007037802A true JP2007037802A (ja) | 2007-02-15 |
Family
ID=37796313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005225987A Pending JP2007037802A (ja) | 2005-08-03 | 2005-08-03 | 折り畳み可能な座席昇降式車椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007037802A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009061033A (ja) * | 2007-09-05 | 2009-03-26 | Kuniharu Kimigafukuro | 携帯式正座用補助椅子 |
WO2019044695A1 (ja) * | 2017-08-29 | 2019-03-07 | キョウワアグメント株式会社 | 起立補助装置及びそれを取り付けた車椅子 |
-
2005
- 2005-08-03 JP JP2005225987A patent/JP2007037802A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009061033A (ja) * | 2007-09-05 | 2009-03-26 | Kuniharu Kimigafukuro | 携帯式正座用補助椅子 |
WO2019044695A1 (ja) * | 2017-08-29 | 2019-03-07 | キョウワアグメント株式会社 | 起立補助装置及びそれを取り付けた車椅子 |
JP2019037670A (ja) * | 2017-08-29 | 2019-03-14 | キョウワテクノス株式会社 | 起立補助装置及びそれを取り付けた車椅子 |
TWI686186B (zh) * | 2017-08-29 | 2020-03-01 | 日商共和科技股份有限公司 | 起立輔助裝置及安裝其之輪椅 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101317480B1 (ko) | 병원용 다기능 전동침대 | |
JPH06142142A (ja) | ベッド | |
JP5994180B2 (ja) | 移乗機 | |
JP2005502442A (ja) | 起立補助車椅子 | |
KR102080917B1 (ko) | 전동 휠체어 | |
JP2005304626A (ja) | 車椅子機能を有する介護用ベッドの構成方法及び介護用ベッド | |
KR20230016548A (ko) | 환자 운반용 기능성 이송장치 | |
CN204600956U (zh) | 多方向翻转型护理床 | |
CN105853098A (zh) | 多功能悬空翻转轮椅床 | |
TW514524B (en) | Seat lifting device for wheelchair | |
KR101462378B1 (ko) | 리프트가 구비된 휠체어 | |
CN108175588A (zh) | 一种可升降式坐卧双姿电动轮椅及其控制方法 | |
JP2007037802A (ja) | 折り畳み可能な座席昇降式車椅子 | |
KR102081700B1 (ko) | 조립식 전동침대 | |
KR102058890B1 (ko) | 좌변기 이용 도움장치 | |
JP2018064680A (ja) | 昇降式座椅子 | |
CN102551972B (zh) | 床装置及脚降下机构 | |
CN105147176A (zh) | 一种坐椅式坐便架 | |
CN213405518U (zh) | 一种防挤压智能调节床 | |
JP6257462B2 (ja) | 電動移乗機 | |
JP2003164493A (ja) | 櫛歯ベッド装置および櫛歯ベッドシステム | |
JP2009125339A (ja) | ベッド | |
JP2008079962A (ja) | ベッド用昇降装置およびベッド | |
CN110859720A (zh) | 护理床装置的安装方法及护理方法 | |
JP2553154Y2 (ja) | 床部昇降機構を備えた寝台 |