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JP2007035531A - 光学ユニット、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学ユニットの製造方法 - Google Patents

光学ユニット、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学ユニットの製造方法 Download PDF

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JP2007035531A
JP2007035531A JP2005220151A JP2005220151A JP2007035531A JP 2007035531 A JP2007035531 A JP 2007035531A JP 2005220151 A JP2005220151 A JP 2005220151A JP 2005220151 A JP2005220151 A JP 2005220151A JP 2007035531 A JP2007035531 A JP 2007035531A
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Hironobu Hasei
宏宣 長谷井
Akira Inagaki
顯 稲垣
Kazumi Ariga
和巳 有賀
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】 高輝度をもたらし、輝度むらを低減することができる光学ユニット、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学ユニットの製造方法を提供する。
【解決手段】 光学ユニット1は、シート3上に形成された複数のマイクロレンズ5a,5bが配列されてなるマイクロレンズアレイ6を有する光学シート2a,2bを複数備え、光学シート2a,2bの面に対して垂直な方向から見た平面視において、複数の光学シート2a,2bのうち、下段となる光学シート2bのマイクロレンズ5b間の隙間部8に、上段となる光学シート2aのマイクロレンズ5aが配置されるように、複数の光学シート2a,2bが積み重ねられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学ユニット、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学ユニットの製造方法に関する。
バックライトユニットは、ノート型パソコンや携帯端末等の液晶ディスプレイ装置等の光源として用いられ、その機能上、高輝度化、輝度の均一化が要求されている。
従来のバックライトユニットは、光源と、光源の光を面全体に導く導光板と、導光板から照射される光を拡散させる光学シート(拡散板)等で構成されている。光学シートは、シート上に複数のマイクロレンズが形成されている(例えば、特許文献1)。また、特許文献2には、正三角形格子パターン等の配置で形成されたマイクロレンズを有する複数の光学シートが積み重ねられた構成の光学ユニットが知られている。この光学ユニットでは、光学シートを積み重ねることによって良好な集光性を図ろうとしている。
特開平6−27454号公報 特開2004−126376号公報(第1〜3図)
しかしながら、上記の光学ユニットは、マイクロレンズの配列パターンが正三角形或いは正四角形の格子パターンの場合、特許文献2の模式断面図に示されているように、積層された上下でマイクロレンズの位置が同じであったため、下段のマイクロレンズ間の隙間及び上段のマイクロレンズ間の隙間を通る光線が存在しやすかった。このため、集光されにくく、高輝度を得ることができなかった。また、マイクロレンズがランダムに配置されている配列パターンも特許文献2には記載されているが、この場合、上下でマイクロレンズの位置が同じになるものと、上下でマイクロレンズの位置が重なるものとが混在するので、この場合でも、上記のように隙間のみを通る光線が少なくなるものの、依然存在しやすいため、集光されにくく、十分な高輝度を得ることができなかった。
本発明の目的は、上記の問題を解決するためになされたものであって、高輝度をもたらすことができ、輝度むらを低減することができる光学ユニット、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学ユニットの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の光学ユニットでは、シート上に形成された複数のマイクロレンズが配列されてなるマイクロレンズアレイを有する光学シートを複数備え、光学シートの面に対して垂直な方向から見た平面視において、複数の光学シートのうち、下段となる光学シートのマイクロレンズ間の隙間部に、上段となる光学シートのマイクロレンズが配置されるように、複数の光学シートを積み重ねたことを要旨とする。
これによれば、マイクロレンズアレイを有する複数の光学シートを備え、平面視において、下段の光学シートのマイクロレンズ間の隙間部に上段の光学シートのマイクロレンズが配置されるように光学シートを積み重ねる。従って、下段のマイクロレンズ間の隙間部はほぼ均一に上段のマイクロレンズによって覆われる。すなわち、上段のマイクロレンズの隙間は、下段のマイクロレンズによって下から覆われる。よって、下段のマイクロレンズの隙間を通る光線は、上段のマイクロレンズを通るので、例えば、光学シートをバックライトユニットの拡散板として用いた場合、高輝度をもたらすことができ、輝度むらを低減させることができる。
本発明の光学ユニットは、複数の光学シートを、マイクロレンズが形成された面を対向させて積み重ねてもよい。
これによれば、マイクロレンズが形成された面を対向させて光学シートが積み重ねられるので、対向するマイクロレンズ同士が互いの隙間にはまり込み、光学ユニットを薄型化することができる。さらに、積み重ねられた光学シート同士のずれを防止することができる。
本発明の光学ユニットは、マイクロレンズの曲率が光学シート毎に異なってもよい。
これによれば、光学シートを重ねると、表示装置に対する距離が、上下の光学シート毎で異なるが、マイクロレンズの曲率が異なる光学シートを組み合わせることによって、例えば、表示装置までの距離に応じて焦点距離を調節することができる。
本発明の光学ユニットは、マイクロレンズの大きさが光学シート毎に異なってもよい。
これによれば、光学シートを重ねると、表示装置に対する距離が、上下の光学シート毎で異なるが、マイクロレンズの大きさが異なる光学シートを組み合わせることによって、例えば、表示装置までの距離に応じて焦点距離を調節することができる。
本発明の光学ユニットは、マイクロレンズの材料が光学シート毎に異なってもよい。
これによれば、光学シートを重ねると、表示装置に対する距離が、上下の光学シート毎で異なるが、マイクロレンズの材料が異なる光学シートを組み合わせることによって、例えば、表示装置までの距離に応じて焦点距離を調節することができる。
本発明の光学ユニットは、マイクロレンズに拡散微粒子を塗布してもよい。
これによれば、マイクロレンズに拡散微粒子を塗布することにより、さらに拡散性を向上させることができる。
本発明は、光源と、光源から発せられる光を拡散させる拡散板と、を備えたバックライトユニットであって、拡散板として、上記の光学ユニットを備えたことを要旨とする。
これによれば、複数の光学シートを積み重ね、マイクロレンズ間の隙間をほぼマイクロレンズで覆った光学ユニットを備えるので、高輝度をもたらし、輝度むらを低減させることができるバックライトを提供することができる。
本発明の電気光学装置は、上記のバックライトユニットを備えたことを要旨とする。
これによれば、高輝度をもたらし、輝度むらを低減させることができる電気光学装置を提供することができる。
本発明の電子機器は、上記の電気光学装置を搭載したことを要旨とする。
これによれば、高輝度をもたらし、輝度むらを低減させることができる電子機器を提供することができる。
本発明の光学ユニットの製造方法は、シート上にマイクロレンズアレイを構成する複数のマイクロレンズを形成して複数の光学シートを形成する光学シート形成工程と、光学シートの面に対して垂直な方向から見た平面視において、複数の光学シートのうち、下段となる光学シートのマイクロレンズ間の隙間部に、上段となる光学シートのマイクロレンズが配置されるように、複数の光学シートを積み重ねる積重ね工程とを有することを要旨とする。
これによれば、シート上にマイクロレンズを形成し、マイクロレンズアレイを有する複数の光学シートを形成する。形成された光学シートは、平面視において、複数の光学シートのうち、下段となる光学シートのマイクロレンズ間の隙間部に、上段となる光学シートのマイクロレンズが配置されるように複数の光学シートを積み重ねる。従って、マイクロレンズ間の隙間部はほぼマイクロレンズによって覆われるので、高輝度をもたらし、輝度むらを低減させることができる。
本発明の光学ユニットの製造方法の光学シート形成工程は、インクジェット法によりマイクロレンズを形成してもよい。
これによれば、マイクロレンズは、インクジェット法によって形成されるので、所望のマイクロレンズの大きさや曲率を容易に形成することができる。
本発明の光学ユニットの製造方法のインクジェット法による光学シート形成工程は、シート上に撥液処理を施す撥液処理工程と、シート上にマイクロレンズの材料となる液状のレンズ材料を吐出するレンズ材吐出工程と、吐出されてシート上に配列されたレンズ材料の液滴を硬化させるレンズ材硬化工程とを有してもよい。
これによれば、インクジェット法によって、レンズ材料が吐出されることにより、シート上に配置されたレンズ材料の液滴群は、シート上に施された撥液効果によって、シートに対するレンズ材料の液滴の接触角が大きくなり、液滴量の割にシートに対する塗れ広がり面積が比較的小さく抑えられるため、隣接するレンズ材料との繋がりによる不具合を低減することができる。そして、該レンズ材料の液滴群を硬化することにより、均一のとれた形状のマイクロレンズをシートに対して高密度に形成することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
[光学ユニットの構成]
まず、本発明に係る光学ユニットの構成について説明する。図1は、光学ユニットを模式した構成図であり、図1(a)は、断面図を示し、同図(b)は、平面図を示す。
図1(a)において、光学ユニット1は、2枚の光学シート2a,2bが積み重なって構成されている。
光学シート2aは、光透過性を有するシート3と、シート3上に形成された複数のマイクロレンズ5aが配列されたマイクロレンズアレイ6で構成されている。光学シート2bも同様に、光透過性を有するシート3と、シート3上に形成された複数のマイクロレンズ5aとほぼ等しい大きさの複数のマイクロレンズ5bが配列されたマイクロレンズアレイ6で構成されている。
図1(a),(b)に示すように、上段となる光学シート2aは、下段となる光学シート2bのマイクロレンズ5bに光学シート2aのシート3の面が接するように積み重ねられ、さらに、下段となる光学シート2bのマイクロレンズ5b間の隙間部8に、上段となる光学シート2aのマイクロレンズ5aが配置され、平面視において、隙間部8がマイクロレンズ5aで覆われるように積み重ねられている。
シート3は、光透過性を有し、例えば、アクリル系樹脂、ガラス、石英、ポリカーボネート、ポリエステル等の透明樹脂材料が用いられる。
マイクロレンズ5a,5bは、略半球形状を成し、シート3上にそれぞれ四角格子状に配置されて形成されている。
マイクロレンズ5a,5bは、例えば、紫外線硬化型アクリル系樹脂、紫外線硬化型エポキシ樹脂が用いられ、前駆体としては、ポリイミド前駆体を挙げることができる。
紫外線硬化型樹脂は、プレポリマー、オリゴマーおよびモノマーのうち少なくとも1種と光重合開始剤を含んだものからなる。
紫外線硬化型アクリル系樹脂では、プレポリマーまたはオリゴマーとして、例えば、エポキシアクリレート類、ウレタンアクリレート類、ポリエステルアクリレート類、ポリエーテルアクリレート類、スピロアセタール系アクリレート類等のアクリレート類、エポキシメタクリレート類、ウレタンメタクリレート類、ポリエステルメタクリレート類、ポリエーテルメタクリレート類等のメタクリレート類等が利用できる。
モノマーとしては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン、カルビトトールアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボリニルアクリレート、ジンクロペンテニルアクリレート、1,3−ブタンジオールアクリレート等の単官能性モノマー、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールメタクリレート、ネオペンチルグリコールアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート等の二官能性モノマー、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多官能性モノマーが挙げられる。
光重合開始剤としては、例えば、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン等のアセトフェノン類、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、p−イソプロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノン等のブチルフェノン類、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、α,α−ジクロ−4−フェノキシアセトフェノン等のハロゲン化アセトフェノン類、ベンゾフェノン、N,N−テトラエチル−4,4−ジアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン類、ベンジル、ベンジルジメチルケタール等のベンジル類、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル等のベンゾイン類、1−フェニル−1、2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシムなどのオキシム類、2−メチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン等のキサントン類、ベンゾインエーテル、イソブチルベンゾインエーテル等のベンゾインエーテル類、ミヒラーケトン類のラジカル発生化合物を挙げることができる。紫外線硬化型アクリル系樹脂を硬化した後の樹脂は、透明度が高いという利点を有している。
ポリイミド前駆体としては、ポリアミック酸、ポリアミック酸の長鎖アルキルエステル等を挙げることができる。ポリイミド前駆体を熱硬化させて得られたポリイミド系樹脂は可視光領域において、80%以上の透過率を有し、屈折率が1.7〜1.9と高いため、大きなレンズ効果が得られる。
[バックライトユニットの構成]
次に、本発明に係るバックライトユニットの構成について説明する。図2は、バックライトユニットを模式した断面図である。
図2において、バックライトユニット40は、光源42の直近に配置された導光板41と、導光板41に面して配置された反射板43と、反射板43が配置された導光板41の面の反対面に配置された光学ユニット1で構成されている。光源42は、照明装置であり、例えば、冷陰極蛍光管等が用いられる。光源42から照射された光は導光板41の面全体に広げられ、光学ユニット1に照射される。照射された光は、光学ユニット1のマイクロレンズ5a,5bを通して拡散される。反射板43は、光源42から照射された光を反射させて導光板41の面全体から光が出射されるように光を反射させる。
また、導光板41には、反射ドット(図示せず)が形成されている。光源42からの光線は、導光板41の中を全反射しながら進んでいくうちに、反射ドットに当たって向きを変え、全反射角よりも小さくなった成分の光が導光板41から照射されるようになっている。反射ドットの配列は、光の反射が均一になるように、光源42から離れるにしたがって、密になるように配置されている。光学ユニット1では、導光板41の正面から見たときの反射ドットを拡散により見えにくくする機能も備えている。
なお、導光板41は、表面が略平坦化され、光を透過させる透明性を有し、例えば、アクリル系樹脂、ガラス、石英、ポリカーボネート、ポリエステル等の透明樹脂材料が用いられる。
[電気光学装置の構成]
次に、本発明に係る電気光学装置の構成について説明する。図3は、電気光学装置としての液晶表示装置を模式した断面図である。
図3において、液晶表示装置50は、光を照射するバックライトユニット40と、バックライトユニット40から照射された光を受けて表示する液晶表示部51で構成されている。
液晶表示部51は、下側基板部60がバックライトユニット40の光学ユニット1の近傍に設置され、下側基板部60と対向するように上側基板部70を有している。下側基板部60と上側基板部70はシール材52によって規定された間隔が保持され、該間隔内には液晶材53が封入されている。
下側基板部60は、下側透明基板61と、下側透明基板61の上面に形成された表示電極62と、表示電極62の上面に形成された配光膜63を有している。また、下側透明基板61に対して表示電極62の反対面に偏光板64が配置されている。
上側基板部70は、上側透明基板71と、下側透明基板61に対向する方向であって、上側透明基板71の面に形成されたブラックマトリクス72と、ブラックマトリクス72によって区画された領域には、色要素としてのカラーフィルタ73(R,G,B)が形成されている。さらに、ブラックマトリクス72およびカラーフィルタ73の上面に形成された保護膜74と、保護膜74の上面に形成された共通電極75と、共通電極75の上面に形成された配光膜76を有している。また、上側透明基板71のカラーフィルタ73の反対面には偏光板77が配置されている。
下側基板部60と上側基板部70は、シール材52の接着力によって接着され、シール材52の高さによって規定された両基板部60,70の間には液晶材53が封入されている。
[電子機器の構成]
次に、本発明に係る電子機器の構成について説明する。図4は、電子機器としてのパーソナルコンピュータを模式した斜視図であり、図4において、パーソナルコンピュータ80の表示部に電気光学装置としての液晶表示装置50が搭載されている。
[光学ユニットの製造方法]
次に、本発明に係る光学ユニットの製造方法について説明する。図6は、光学ユニットの製造方法を示す工程図である。
図6において、符号110は、吐出ヘッドを示し、図5は、吐出ヘッドの構成を示し、
図5(a)は、一部破断した斜視図であり、同図(b)は、要部断面図である。
図5(a)において、吐出ヘッド110は、振動板114と、ノズルプレート115を備えている。振動板114とノズルプレート115との間には、液溜まり116が配置され、孔118を介して供給される機能液が常に充填されるようになっている。また、振動板114と、ノズルプレート115との間には、複数の隔壁112が位置している。そして、振動板114と、ノズルプレート115と、一対の隔壁112とによって囲まれた部分がキャビティ111である。キャビティ111は、ノズル120に対応して設けられているため、キャビティ111の数とノズル120の数とは同じである。キャビティ111には、一対の隔壁112間に位置する供給口117を介して、液溜まり116から機能液が供給される。
図5(b)に示すように、振動板114上には、それぞれのキャビティ111に対応して振動子113が取り付けられている。振動子113は、ピエゾ素子113cと、ピエゾ素子113cを挟む一対の電極113a、113bを有する。この一対の電極113a、113bに駆動電圧を与えることで、対応するノズル120から機能液が液滴121となって吐出される。ノズル120の周辺部には、液滴121の飛行曲がりやノズル120の孔詰まり等を防止するために、例えばNi−テトラフルオロエチレン共析メッキ層からなる撥機能液層119が設けられている。なお、機能液を吐出させるために、振動子113の代わりに電気熱変換素子を用いてもよく、電気熱変換素子による材料液の熱膨張を利用して、材料液を吐出することができる。
次に、光学ユニットの製造方法について説明する。
図6(a)の撥液処理工程において、シート3の表面に撥液処理を施す。撥液処理は、CF4プラズマ等で処理される。
図6(b)のレンズ材吐出工程において、吐出ヘッド110からシート3に向けて、マイクロレンズの材料となる液状のレンズ材料4の液滴121を吐出し、シート3上に液状のレンズ材料4を付着させる。吐出する際、液状のレンズ材料4が、シート3上に着弾した後に隣接するレンズ材料4に接しない程度に吐出量や吐出速度を制御して吐出を行う。
図6(c)のレンズ材硬化工程において、紫外線照射装置160によりレンズ材料4に紫外線を照射することにより硬化させて、マイクロレンズ5を形成する。
以上の工程を経ることにより、光学シート2が形成される。
図6(d)の積重ね工程において、上記工程により形成された複数(本実施形態では2枚)の光学シート2a,2bを積み重ねる。このとき、下段となる光学シート2bのマイクロレンズ5b間の隙間部8に、上段となる光学シート2aのマイクロレンズ5aが配置され、シート3の面に対して垂直な方向から見た平面視において、隙間部8がマイクロレンズ5aで覆われるように積み重ね、光学ユニット1が構成される。
従って、上記の実施形態によれば、以下に示す効果がある。
(1)光学ユニット1は、平面視において、下段となる光学シート2bのマイクロレンズ5b間の隙間部8が、上段となる光学シート2aのマイクロレンズ5aで覆われる。従って、光源42から発せられた光は、マイクロレンズ5aと5bのいずれかを通過する光線が増えるので、集光されやすく、液晶表示部51に照射したときに、高輝度をもたらし、輝度むらを低減させることができる。
(2)マイクロレンズ5a,5bは、インクジェット法によって形成されるので、フォトリソグラフィー法等に比べ、容易に形成することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下のような変形例が挙げられる。
(変形例1)本実施形態では、光学シート2a,2bは、上下段のマイクロレンズ5a,5bの頂部が同一方向になるように積み重ねたが、これに限定されない。例えば、図7に示すように、マイクロレンズ5a,5bを対向させて積み重ねてもよい。このようにすれば、対向するマイクロレンズ5a,5b同士が互いの隙間部8にはまり込み、光学ユニットを薄型化することができる。さらに、積み重ねられた光学シート同士のずれを防止することができる。
(変形例2)本実施形態では、マイクロレンズ間の隙間を覆うように複数の光学シートを積み重ねたが、これに限定されない。例えば、図8に示すように、一枚のシート3の片面にマイクロレンズ5cが形成され、他方の面には、マイクロレンズ5cの隙間となる箇所にマイクロレンズ5dが形成された光学シート2cとしてもよい。このようにすれば、確実に隙間部がマイクロレンズ5c,5dで覆われるので、高輝度をもたらし、さらに光学ユニットを薄型化することができる。
(変形例3)さらに、図9に示すように、変形例2の光学シート2cと光学シート2aを積み重ねてもよい。このようにすれば、さらに、集光性が向上し、高輝度をもたらすことができる。また、マイクロレンズ5a,5d同士が互いの隙間部8にはまり込むので、光学シート同士のずれを防止することができる。
(変形例4)本実施形態では、上下段の光学シート2a,2bのマイクロレンズ5a,5bの曲率をほぼ等しく形成して積み重ねたが、これに限定されない。例えば、図10に示すように、異なる曲率のマイクロレンズ5a,5bを有する光学シート2a,2bを積み重ねてもよい。このようにすれば、例えば、下段となるマイクロレンズ5bが、上段となるマイクロレンズ5aに比べて、曲率を小さく形成することにより、液晶表示部51に対する焦点距離をほぼ等しくすることができる。
(変形例5)本実施形態では、上下段の光学シート2a,2bのマイクロレンズ5a,5bの大きさをほぼ等しく形成して積み重ねたが、これに限定されない。例えば、図11に示すように、異なる大きさのマイクロレンズ5a,5bを有する光学シート2a,2bを積み重ねてもよい。このようにすれば、例えば、下段となるマイクロレンズ5bが、上段となるマイクロレンズ5aに比べて、大きさを大きく形成することにより、液晶表示部51に対する焦点距離をほぼ等しくすることができる。
(変形例6)本実施形態では、上下段の光学シート2a,2bのマイクロレンズ5a,5bの材料を同一にしたが、これに限定されず、異なる材料で形成されたマイクロレンズ5a,5bを有する光学シート2a,2bを積み重ねてもよい。例えば、上段となるマイクロレンズ5aには、下段となるマイクロレンズ5bの材料の屈折率より大きくなる材料を使用してもよい。このようにすれば、マイクロレンズ5a,5bの材料が異なる光学シート2a,2bを組み合わせることによって、液晶表示部51に対する距離に応じて焦点距離を調節することができる。
(変形例7)図6(c)のレンズ材硬化工程の後に、マイクロレンズ5a,5bに光拡散材を塗布してもよい。このようによれば、さらに拡散性を向上させることができる。
(変形例8)本実施形態では、2枚の光学シート2a,2bを積み重ねて光学ユニット1を構成したが、これに限定されない。例えば、マイクロレンズ5を有する3枚以上の光学シートを積み重ねてもよい。このようにすれば、さらに、高輝度をもたらし、輝度むらを低減することができる。
(変形例9)本実施形態では、インクジェット法を用いて、光学シート2を形成したが、これに限定されない。例えば、フォトリソグラフィー法、射出成型法、金型を用いて転写する方法等を用いてもよい。さらに、該光学シートを積み重ねて光学ユニットを形成してもよい。このようにしても、光学シート及び光学ユニットを形成することができる。
本実施形態における光学ユニットを模式した構成を示し、(a)は断面図、(b)は平面図。 バックライトユニットを模式した断面図。 電気光学装置としての液晶表示装置を模式した断面図。 電気機器としての携帯端末を模式した斜視図。 吐出ヘッドの構成を示し、(a)は一部破断した斜視図、(b)は要部断面図。 光学ユニットの製造方法を示す工程図。 変形例1における光学ユニットを模式した断面図。 変形例2における光学ユニットを模式した断面図。 変形例3における光学ユニットを模式した断面図。 変形例4における光学ユニットを模式した断面図。 変形例5における光学ユニットを模式した断面図。
符号の説明
1…光学ユニット、2,2a,2b,2c…光学シート、3…シート、5,5a,5b,5c,5d…マイクロレンズ、6…マイクロレンズアレイ、8…隙間部、40…バックライトユニット、41…導光板、42…光源、43…反射板、50…電気光学装置としての液晶表示装置、51…液晶表示部、80…電子機器としてのパーソナルコンピュータ、110…吐出ヘッド、121…液滴、160…紫外線照射装置。

Claims (12)

  1. シート上に形成された複数のマイクロレンズが配列されてなるマイクロレンズアレイを有する光学シートを複数備え、
    前記光学シートの面に対して垂直な方向から見た平面視において、前記複数の光学シートのうち、下段となる前記光学シートの前記マイクロレンズ間の隙間部に、上段となる前記光学シートの前記マイクロレンズが配置されるように、前記複数の光学シートを積み重ねたことを特徴とする光学ユニット。
  2. 請求項1に記載の光学ユニットにおいて、
    前記複数の光学シートを、前記マイクロレンズが形成された面を対向させて積み重ねたことを特徴とする光学ユニット。
  3. 請求項1または2に記載の光学ユニットにおいて、
    前記マイクロレンズの曲率が前記光学シート毎に異なることを特徴とする光学ユニット。
  4. 請求項1または2に記載の光学ユニットにおいて、
    前記マイクロレンズの大きさが前記光学シート毎に異なることを特徴とする光学ユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学ユニットにおいて、
    前記マイクロレンズの材料が前記光学シート毎に異なることを特徴とする光学ユニット。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学ユニットにおいて、
    前記マイクロレンズに拡散微粒子を塗布したことを特徴とする光学ユニット。
  7. 光源と、光源から発せられる光を拡散させる拡散板と、を備えたバックライトユニットであって、
    前記拡散板として、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学ユニットを備えたことを特徴とするバックライトユニット。
  8. 請求項7に記載のバックライトユニットを備えたことを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項8に記載の電気光学装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
  10. シート上にマイクロレンズアレイを構成する複数のマイクロレンズを形成して複数の光学シートを形成する光学シート形成工程と、
    前記光学シートの面に対して垂直な方向から見た平面視において、前記複数の光学シートのうち、下段となる前記光学シートの前記マイクロレンズ間の隙間部に、上段となる前記光学シートの前記マイクロレンズが配置されるように、前記複数の光学シートを積み重ねる積重ね工程と、を有することを特徴とする光学ユニットの製造方法。
  11. 請求項10に記載の光学ユニットの製造方法において、
    前記光学シート形成工程は、インクジェット法により前記マイクロレンズを形成することを特徴とする光学ユニットの製造方法。
  12. 請求項11に記載の光学ユニットの製造方法において、
    前記インクジェット法による前記光学シート形成工程は、
    前記シート上に撥液処理を施す撥液処理工程と、
    前記シート上に前記マイクロレンズの材料となる液状のレンズ材料を吐出するレンズ材吐出工程と、
    吐出されて前記シート上に配列された前記レンズ材料の液滴を硬化させるレンズ材硬化工程と、を有することを特徴とする光学ユニットの製造方法。
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