JP2007034070A - レンズ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズ駆動装置が落下等の衝撃力を受けても破損等を防止できるようにする。
【解決手段】光軸方向に往復動自在に支持されたレンズ枠20、レンズ枠を光軸方向に移動させるカム作用を及ぼすカムリング40、カムリング40を駆動する駆動機構を備え、駆動機構として、駆動片32を有し往復動自在に支持された駆動リング30、カムリング40の一方向への移動により駆動片32に係合しかつ他方向への移動により駆動片32から離脱するようにカムリング40に形成された係合片43、係合片43を駆動片32に係合させるべくカムリング40を一方向に向けて付勢するバネ90を含み、レンズ枠20からカムリング40に外力が伝達されるとき、係合片43が駆動片32から離脱するように形成する。これにより、カムリング40から駆動リング30へ逆に駆動力が伝達されるのを確実に防止でき、機構上の破損等を防止できる。
【選択図】図1
【解決手段】光軸方向に往復動自在に支持されたレンズ枠20、レンズ枠を光軸方向に移動させるカム作用を及ぼすカムリング40、カムリング40を駆動する駆動機構を備え、駆動機構として、駆動片32を有し往復動自在に支持された駆動リング30、カムリング40の一方向への移動により駆動片32に係合しかつ他方向への移動により駆動片32から離脱するようにカムリング40に形成された係合片43、係合片43を駆動片32に係合させるべくカムリング40を一方向に向けて付勢するバネ90を含み、レンズ枠20からカムリング40に外力が伝達されるとき、係合片43が駆動片32から離脱するように形成する。これにより、カムリング40から駆動リング30へ逆に駆動力が伝達されるのを確実に防止でき、機構上の破損等を防止できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ等に搭載されるデジタルカメラに適用されるレンズ駆動装置に関し、特に、落下等による衝撃力を吸収し得る駆動機構を備えたレンズ駆動装置に関する。
従来のレンズ駆動装置としては、ベースに固定された円筒状の固定筒、固定筒の内側において回転自在に配置された円筒状のカム筒、カム筒の内側において光軸方向に往復動自在に配置されレンズを保持する複数のレンズ枠、レンズ枠同士の間に配置されて光軸方向に伸縮するコイルスプリング、カム筒を駆動する平歯車列及び駆動モータからなる駆動機構等を備え、駆動モータの回転によりカム筒が回転すると、そのカム溝がレンズ枠のフォロワピンにカム作用を及ぼしてレンズ枠を光軸方向に移動させ、一方、先端のレンズ枠が外部から衝撃力を受けると、コイルスプリングが縮んで衝撃力を吸収するように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記従来のレンズ駆動装置は、外部から衝撃力を受けると、先端のレンズ枠が没入する(繰り込む)と同時にコイルスプリングが縮んでその衝撃力を緩和し、フォロワピンがカム溝から脱落するのを防止する、すなわち、基本的にはフォロワピンとカム溝の係合状態を維持しようとするものである。したがって、過大な衝撃力が加わった場合には、フォロワピンがカム溝から脱落して、所期の機能を果たさなくなる虞がある。
また、駆動機構として、ウォームギヤ及びウォームホイールを用いる場合には、ウォームホイールからウォームギヤへの逆向きの駆動力の伝達が機能上不可能であるため、レンズ枠の繰り込み動作自体が不可能になり、フォロワピンの脱落に留まらず、ギヤの破損等を招く虞がある。
また、駆動機構として、ウォームギヤ及びウォームホイールを用いる場合には、ウォームホイールからウォームギヤへの逆向きの駆動力の伝達が機能上不可能であるため、レンズ枠の繰り込み動作自体が不可能になり、フォロワピンの脱落に留まらず、ギヤの破損等を招く虞がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、落下等による衝撃力(外力)を受けても、確実にその衝撃力を吸収ないしは逃がすようにして、機構の破損等を防止でき、携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ等の小型の携帯情報端末機に搭載できる、小型で薄型のレンズ駆動装置を提供することにある。
本発明のレンズ駆動装置は、レンズを保持し光軸方向に往復動自在に支持されたレンズ枠と、レンズ枠を光軸方向に移動させるカム作用を及ぼすカム部材と、カム部材を駆動する駆動機構と、を備えたレンズ駆動装置であって、上記駆動機構は、駆動片を有し往復動自在に支持された駆動部材と、カム部材の一方向への移動により駆動片に係合しかつ他方向への移動により駆動片から離脱するようにカム部材に形成された係合片と、係合片を駆動片に係合させるべくカム部材を一方向に向けて付勢するバネとを含み、上記レンズ枠からカム部材に外力が伝達されるとき、係合片は駆動片から離脱するように形成されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、通常の動作においては、駆動部材が作動してその駆動片が係合片に駆動力を及ぼすと、カム部材が作動してレンズ枠にカム作用を及ぼし、レンズ枠は光軸方向に移動する。これにより、ズーミングあるいはフォーカシングが行われる。
ここで、落下等により外力(衝撃力)を受けて、レンズ枠からカム部材にその外力が伝達される場合は、バネの付勢力に抗して、係合片が駆動片から離脱する。したがって、カム部材から駆動部材へ逆に駆動力が伝達されるのを確実に防止でき、又、バネが弾性変形してその衝撃力を緩和するため、機構の破損等を防止できる。
この構成によれば、通常の動作においては、駆動部材が作動してその駆動片が係合片に駆動力を及ぼすと、カム部材が作動してレンズ枠にカム作用を及ぼし、レンズ枠は光軸方向に移動する。これにより、ズーミングあるいはフォーカシングが行われる。
ここで、落下等により外力(衝撃力)を受けて、レンズ枠からカム部材にその外力が伝達される場合は、バネの付勢力に抗して、係合片が駆動片から離脱する。したがって、カム部材から駆動部材へ逆に駆動力が伝達されるのを確実に防止でき、又、バネが弾性変形してその衝撃力を緩和するため、機構の破損等を防止できる。
上記構成において、レンズ枠はフォロワを有し、カム部材はフォロワに係合してカム作用を及ぼすカム部を有し、フォロワをカム部に向けて付勢するバネを設けた、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズ枠が飛び出す(繰り出す)ような外力(衝撃力)を受けた場合、レンズ枠はフォロワをカム部に向けて付勢するバネの付勢力に抗しつつ飛び出そうとするため、バネが弾性変形してその衝撃力を緩和し、機構の破損等を防止できる。
この構成によれば、レンズ枠が飛び出す(繰り出す)ような外力(衝撃力)を受けた場合、レンズ枠はフォロワをカム部に向けて付勢するバネの付勢力に抗しつつ飛び出そうとするため、バネが弾性変形してその衝撃力を緩和し、機構の破損等を防止できる。
上記構成において、駆動部材は、光軸回りに回動自在に支持された環状の駆動リングであり、カム部材は、光軸回りに回動自在に支持されると共に光軸方向の前端面にカム部をもつ環状のカムリングであり、駆動機構は、駆動モータ及び駆動モータに直結されたウォームギヤを含み、駆動リングは、その外周の一部において、ウォームギヤと噛合するウォームホイールを有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、通常の動作においては、駆動モータが起動すると、ウォームギヤが回転してウォームホイール及び駆動リングを回転させる。すると、駆動片と係合片との係合を介してカムリングが回転し、そのカム部がフォロワにカム作用を及ぼして、レンズ枠が光軸方向に移動する。
ここで、落下等による外力(衝撃力)を受けて、レンズ枠が繰り込む方向に移動すると、フォロワがカム部を押してカム部材を回転させ、係合片は駆動片から離脱する。したがって、駆動リングは回転することなく停止したままの状態となる。これにより、ウォームホイールからウォームギヤへ逆向きに駆動力が伝達されるのを防止でき、ギヤの破損等を防止できる。
この構成によれば、通常の動作においては、駆動モータが起動すると、ウォームギヤが回転してウォームホイール及び駆動リングを回転させる。すると、駆動片と係合片との係合を介してカムリングが回転し、そのカム部がフォロワにカム作用を及ぼして、レンズ枠が光軸方向に移動する。
ここで、落下等による外力(衝撃力)を受けて、レンズ枠が繰り込む方向に移動すると、フォロワがカム部を押してカム部材を回転させ、係合片は駆動片から離脱する。したがって、駆動リングは回転することなく停止したままの状態となる。これにより、ウォームホイールからウォームギヤへ逆向きに駆動力が伝達されるのを防止でき、ギヤの破損等を防止できる。
上記構成において、駆動リング及びカムリングは、光軸方向において隣接して配置され、駆動片は、駆動リングの外周から突出すると共に光軸方向に伸長するように形成され、係合片は、カムリングの外周から突出して形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、光軸方向における薄型化及び構造の簡略化等を達成しつつ、外部からの衝撃力等を吸収ないし緩和する機構を容易に形成することができる。
この構成によれば、光軸方向における薄型化及び構造の簡略化等を達成しつつ、外部からの衝撃力等を吸収ないし緩和する機構を容易に形成することができる。
上記構成をなすレンズ駆動装置は、小型化及び薄型化を達成しつつ、落下等による衝撃力(外力)を受けても確実にその衝撃力を吸収ないしは逃がすようにして、機構の破損等を防止できるため、携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ等の小型の携帯情報端末機に容易に適用され得る。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図4は、本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の分解斜視図、図2は装置の正面図、図3及び図4は装置の側面図である。
図1ないし図4は、本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の分解斜視図、図2は装置の正面図、図3及び図4は装置の側面図である。
このレンズ駆動装置は、図1ないし図4に示すように、光軸方向Lに伸長する筒状部11をもつベース10、筒状部11に収容されるレンズ枠20、筒状部11の外周面に対して回動自在に設けられた駆動部材としての環状の駆動リング30及びカム部材としての環状のカムリング40、座面リング50、圧縮バネ60、押えリング70、駆動リング30に駆動力を付与する駆動モータとしてのステップモータ80、カムリング40を時計回りに回転付勢するコイルバネ90、カムリング40の位置を検出する検出センサ100等を備えている。
そして、ステップモータ80、ステップモータ80に直結された後述のウォームギヤ81、駆動リング30、後述する駆動リング30のウォームホイール33等により、カムリング40を回転駆動する駆動機構が構成されている。
そして、ステップモータ80、ステップモータ80に直結された後述のウォームギヤ81、駆動リング30、後述する駆動リング30のウォームホイール33等により、カムリング40を回転駆動する駆動機構が構成されている。
ベース10は、図1ないし図4に示すように、光軸方向Lに軸線をもつ筒状部11、ステップモータ80を固定する固定部12、駆動リング30をスラスト方向において摺動自在に支持する座面13、コイルバネ90の端部を掛止する掛止ピン14等を備えている。尚、筒状部11の後方には、CCD等の撮像素子を収容して固定する凹部(不図示)が形成されている。
筒状部11は、円筒状をなし、その径方向に貫通すると共に光軸方向Lに伸長しかつ前方側Fに開口する3つのガイド孔11a等により形成されている。3つのガイド孔11aは、周方向において等角度(120度)の間隔で形成されている。
レンズ枠20は、図1及び図2に示すように、内部にレンズGを保持する円筒部21、円筒部21の外周面から径方向外側に向けて突出する3つのフォロワ22等により形成されており、レンズGの前方には所定の絞り口径をなす開口板23が設けられている。
円筒部21は、図1及び図2に示すように、筒状部11の内周面に嵌め込まれ(内嵌され)て、光軸方向Lに摺動自在に支持されている。
円筒部21は、図1及び図2に示すように、筒状部11の内周面に嵌め込まれ(内嵌され)て、光軸方向Lに摺動自在に支持されている。
3つのフォロワ22は、周方向において等角度(120度)の間隔で形成されており、筒状部11のガイド孔11aに挿通されて、周方向においてガタツキが無く光軸方向Lにのみ往復動自在に案内されるようになっている。また、フォロワ22は、それぞれ、後方側Rの側面が後述するカムリング40のカム面42に係合し、前方側Fの側面が座面リング50を介して圧縮バネ60の端部に係合するようになっている。
駆動リング30は、図1ないし図4に示すように、筒状部11に外嵌される環状部31、環状部31の外周面から径方向外側に突出すると共に光軸方向Lの前方Fに向けて伸長するように形成されたピン状の駆動片32、同様に径方向外側に突出して円弧状に形成されたウォームホイール33等により形成されている。そして、環状部31が筒状部11に外嵌されると共にベース10の座面13に摺動自在にかつ筒状部11に回動自在に支持されている。
ウォームホイール33は、後述するステップモータ80のウォームギヤ81と噛合するものであり、駆動片32は、カムリング40の係合片43に係合してカムリング40に回転駆動力を伝達するものである。
ウォームホイール33は、後述するステップモータ80のウォームギヤ81と噛合するものであり、駆動片32は、カムリング40の係合片43に係合してカムリング40に回転駆動力を伝達するものである。
カムリング40は、図1ないし図4に示すように、筒状部11に外嵌される環状部41、環状部41の前端面に形成されたカム部としての3つのカム面42、環状部41の外周面から径方向外側に突出する略扇状の係合片43、同様に径方向外側に突出すると共に光軸方向Lに伸長して形成された掛止片44、同様に径方向外側に突出する略扇状の被検出片45等により形成されている。そして、環状部41が筒状部11に外嵌されると共に駆動リング30に対して摺動自在に積層された状態で、筒状部11に回動自在に支持されている。
係合片43は、カムリング40が駆動リング30に対して時計回り(一方向)に回転するとき駆動片32に係合し、カムリング40が駆動リング30に対して反時計回り(他方向)に回転するとき駆動片32から離脱し得るようになっており、掛止片44には、カムリング40を時計回りに回転付勢するべくコイルバネ90の一端が掛止されている。また、3つのカム面42は、それぞれレンズ枠20の3つのフォロワ22を受けて光軸方向Lにカム作用を及ぼすものである。
上記駆動リング30及びカムリング40は、光軸方向Lにおいて隣接して配置されているため、駆動リング30の回転駆動力が、駆動片32からカムリング40の係合片43に効率良く伝達される。
また、駆動リング30及びカムリング40は、光軸方向Lにおいて隣接して配置され、駆動片32が駆動リング30の外周から突出すると共に光軸方向Lに伸長するように形成され、係合片43がカムリング40の外周から突出して形成され、光軸L回りの周方向においてお互いが係合及び離脱自在になっているため、構造の簡略化及び光軸方向Lにおける装置の薄型化を達成でき、又、外部からの衝撃力等を吸収ないし緩和する機構を容易に形成することができる。
また、駆動リング30及びカムリング40は、光軸方向Lにおいて隣接して配置され、駆動片32が駆動リング30の外周から突出すると共に光軸方向Lに伸長するように形成され、係合片43がカムリング40の外周から突出して形成され、光軸L回りの周方向においてお互いが係合及び離脱自在になっているため、構造の簡略化及び光軸方向Lにおける装置の薄型化を達成でき、又、外部からの衝撃力等を吸収ないし緩和する機構を容易に形成することができる。
コイルバネ90は、図1、図2、図4(a)に示すように、その一端がカムリング40の掛止片44に掛止され、その他端がベース10上の掛止ピン14に掛止されて、カムリング40を時計回りに回転付勢し、外部から衝撃力が加わらない通常の状態では、係合片43を駆動リング30の駆動片32に常時係合させるようになっている。
座面リング50は、図1、図3、図4に示すように、薄板で環状に形成されて、筒状部11に外嵌されている。そして、その後面がカムリング40のフォロワ22に当接され、その前面が圧縮バネ60の後端部を受けるように組み込まれている。
圧縮バネ60は、図1、図3、図4に示すように、座面リング50を挟んで、フォロワ22の前方側Fに位置するように、筒状部11の外周面に取り付けられて、その前端部が押えリング70により押圧されて、所定の付勢力を発生するように圧縮された状態に保持されている。
したがって、圧縮バネ60は、レンズ枠20のフォロワ22を光軸方向Lの後方側Rに向けて付勢してカム面42に対して通常の状態で常に接触させるように作用する。
したがって、圧縮バネ60は、レンズ枠20のフォロワ22を光軸方向Lの後方側Rに向けて付勢してカム面42に対して通常の状態で常に接触させるように作用する。
押えリング70は、図2ないし図4に示すように、筒状部11に嵌め込まれた圧縮バネ60を外側(前方側F)から押え込んだ状態で、筒状部11の前端面に結合されて、ベース10に連結されている。
ステップモータ80は、図1、図2、図3、図4(b)に示すように、その回転軸80aに固着されたウォームギヤ81を有し、ベース10の固定部12に固定されている。そして、ウォームギヤ81が駆動リング30のウォームホイール33と噛合している。
ここで、ステップモータ80は、その回転軸80aが、駆動リング30の回転面と略平行、すなわち、光軸方向Lと略垂直な面に対して略平行となるようにベース10に固定されている。したがって、ステップモータ80の長手方向を駆動リング30の回転面と略平行に沿わせることで、光軸方向Lにおいて装置を薄型化することができる。
ここで、ステップモータ80は、その回転軸80aが、駆動リング30の回転面と略平行、すなわち、光軸方向Lと略垂直な面に対して略平行となるようにベース10に固定されている。したがって、ステップモータ80の長手方向を駆動リング30の回転面と略平行に沿わせることで、光軸方向Lにおいて装置を薄型化することができる。
検出センサ100は、発光素子及び受光素子を備えたフォトインタラプタ等の光センサであり、カムリング40の被検出片45の有無を検出することにより、カムリング40の初期位置を検出するものである。
尚、検出センサ100としては、光センサ以外のその他のセンサを採用してもよい。
尚、検出センサ100としては、光センサ以外のその他のセンサを採用してもよい。
図5は、上記レンズ駆動装置Mが、携帯電話機に搭載された実施形態を示すものである。すなわち、携帯電話機200は、図5に示すように、種々の操作釦201aが配列されると共に内部に種々の電子部品が配置された本体201、本体201に対して開閉自在に連結され種々の情報を表示するモニター202aが設けられた蓋体202、蓋体202に配置されたカメラユニット203等により形成されている。そして、カメラユニット203に本発明のレンズ駆動装置Mが適用されている。
このように、薄型化、小型化が要求される携帯電話機200において、本発明のレンズ駆動装置Mを容易に搭載することができる。
このように、薄型化、小型化が要求される携帯電話機200において、本発明のレンズ駆動装置Mを容易に搭載することができる。
次に、このレンズ駆動装置が上記携帯電話機200に搭載された状態での動作について、図2及び図3、図6ないし図8を参照しつつ説明する。
先ず、携帯電話機の落下等による衝撃力(外力)を受けない通常の状態においては、図2及び図3に示すように、カムリング40の係合片43は、コイルバネ90の付勢力により、駆動リング30の駆動片32に係合した状態にある。この状態において、ステップモータ80が一方向に回転すると、ウォームギヤ81及びウォームホイール33の噛合を介して、駆動リング30が時計回りに回転する。
先ず、携帯電話機の落下等による衝撃力(外力)を受けない通常の状態においては、図2及び図3に示すように、カムリング40の係合片43は、コイルバネ90の付勢力により、駆動リング30の駆動片32に係合した状態にある。この状態において、ステップモータ80が一方向に回転すると、ウォームギヤ81及びウォームホイール33の噛合を介して、駆動リング30が時計回りに回転する。
すると、コイルバネ90の付勢力により、係合片43が駆動片32に追従するため、カムリング40は時計回りに回転し、そのカム面42がフォロワ22を上昇させるようにカム作用を及ぼす。これにより、レンズ枠20は圧縮バネ60の付勢力に抗して光軸方向Lの前方Fに向けて前進する(繰り出す)。
一方、ステップモータ80が他方向に回転すると、ウォームギヤ81及びウォームホイール33の噛合を介して、駆動リング30が反時計回りに回転する。
すると、コイルバネ90の付勢力に抗して、駆動片32が係合片43に回転トルクを及ぼし、カムリング40はコイルバネ90の付勢力に抗して反時計回りに回転し、そのカム面42がフォロワ22を下降させるようにカム作用を及ぼす。これにより、レンズ枠20は圧縮バネ60の付勢力を受けて光軸方向Lの後方Rに向けて後退する(繰り込む)。
このように、レンズ枠20が光軸方向Lにおいて移動することにより、フォーカシングが行われる。
すると、コイルバネ90の付勢力に抗して、駆動片32が係合片43に回転トルクを及ぼし、カムリング40はコイルバネ90の付勢力に抗して反時計回りに回転し、そのカム面42がフォロワ22を下降させるようにカム作用を及ぼす。これにより、レンズ枠20は圧縮バネ60の付勢力を受けて光軸方向Lの後方Rに向けて後退する(繰り込む)。
このように、レンズ枠20が光軸方向Lにおいて移動することにより、フォーカシングが行われる。
ここで、図6に示すように、落下等による衝撃力(外力)Foutを受けて、レンズ枠20が繰り込み方向に移動する(押し込まれる)と、フォロワ22がカム面42を押圧する。これにより、カムリング40は、図6及び図7に示すように、反時計回りに回転し、係合片43は駆動片32から離脱する。したがって、駆動リング32は回転することなく停止したままの状態となる。
これにより、ウォームホイール33からウォームギヤ81へ、逆向きに駆動力が伝達されるのを防止でき、ウォームホイール33及びウォームギヤ81の破損等を防止できる。
これにより、ウォームホイール33からウォームギヤ81へ、逆向きに駆動力が伝達されるのを防止でき、ウォームホイール33及びウォームギヤ81の破損等を防止できる。
また、図8に示すように、レンズ枠20が繰り出す方向に移動する(飛び出す)ような衝撃力(外力)Fout´を受けると、レンズ枠20は、そのフォロワ22が座面リング50を介して圧縮バネ60を圧縮させるように弾性変形させつつカム面42から離れる方向に飛び出そうとする。したがって、圧縮バネ60が弾性変形することにより、その衝撃力Fout´が緩和されると共に、フォロワ22はカム面42から離れるため駆動リング30は停止したままの状態となる。
これにより、ウォームホイール33からウォームギヤ81への駆動力の伝達は行われず、前述同様にウォームホイール33及びウォームギヤ81の破損等を防止できる。
これにより、ウォームホイール33からウォームギヤ81への駆動力の伝達は行われず、前述同様にウォームホイール33及びウォームギヤ81の破損等を防止できる。
上記レンズ駆動装置によれば、小型化及び薄型化を達成しつつ、落下等による衝撃力(外力)を受けても確実にその衝撃力を吸収ないしは逃がすようにして、機構の破損等を防止できるため、携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ等の小型の携帯情報端末機に容易に適用され得る。
上記実施形態においては、一つのレンズ枠20をカムリング40で移動させてフォーカシングを行わせる構成を示したが、複数のレンズ枠を相対的に移動させるようにしてズーミングを行わせる構成において本発明を採用してもよい。
上記実施形態においては、カム部材として環状のカムリング40及び駆動部材として環状の駆動リング30を採用した構成を示したが、回動以外の移動を行うカム部材及び駆動部材を採用する構成において、本発明を採用してもよい。
上記実施形態においては、駆動機構として、ステップモータ80、ウォームギヤ81、ウォームホイール33等を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、その他の駆動機構を採用する構成において、本発明を採用してもよい。
上記実施形態においては、カム部材として環状のカムリング40及び駆動部材として環状の駆動リング30を採用した構成を示したが、回動以外の移動を行うカム部材及び駆動部材を採用する構成において、本発明を採用してもよい。
上記実施形態においては、駆動機構として、ステップモータ80、ウォームギヤ81、ウォームホイール33等を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、その他の駆動機構を採用する構成において、本発明を採用してもよい。
以上述べたように、本発明のレンズ駆動装置は、構造の簡略化、小型化、薄型化等が達成されつつ、落下等の衝撃力に対しても破損等を招くことなく所期の機能を保証できるため、携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ等の小型の携帯情報端末機に適用されるのは勿論のこと、レンズ光学系を備えたその他の情報端末機等においても有用である。
L 光軸方向
Fout,Fout´ 衝撃力(外力)
10 ベース
11 筒状部
11a ガイド孔
12 固定部
13 座面
14 掛止ピン
20 レンズ枠
21 円筒部
22 フォロワ
23 開口板
G レンズ
30 駆動リング(駆動部材、駆動機構)
31 環状部
32 駆動片
33 ウォームホイール(駆動機構)
40 カムリング(カム部材、駆動機構)
41 環状部
42 カム面(カム部)
43 係合片
44 掛止片
45 被検出片
50 座面リング
60 圧縮バネ
70 押えリング
80 ステップモータ(駆動モータ、駆動機構)
80a 回転軸
81 ウォームギヤ
90 コイルバネ
100 検出センサ
Fout,Fout´ 衝撃力(外力)
10 ベース
11 筒状部
11a ガイド孔
12 固定部
13 座面
14 掛止ピン
20 レンズ枠
21 円筒部
22 フォロワ
23 開口板
G レンズ
30 駆動リング(駆動部材、駆動機構)
31 環状部
32 駆動片
33 ウォームホイール(駆動機構)
40 カムリング(カム部材、駆動機構)
41 環状部
42 カム面(カム部)
43 係合片
44 掛止片
45 被検出片
50 座面リング
60 圧縮バネ
70 押えリング
80 ステップモータ(駆動モータ、駆動機構)
80a 回転軸
81 ウォームギヤ
90 コイルバネ
100 検出センサ
Claims (4)
- レンズを保持し光軸方向に往復動自在に支持されたレンズ枠と、前記レンズ枠を光軸方向に移動させるカム作用を及ぼすカム部材と、前記カム部材を駆動する駆動機構と、を備えたレンズ駆動装置であって、
前記駆動機構は、駆動片を有し往復動自在に支持された駆動部材と、前記カム部材の一方向への移動により前記駆動片に係合しかつ他方向への移動により前記駆動片から離脱するように前記カム部材に形成された係合片と、前記係合片を前記駆動片に係合させるべく前記カム部材を一方向に向けて付勢するバネと、を含み、
前記レンズ枠から前記カム部材に外力が伝達されるとき、前記係合片は前記駆動片から離脱するように形成されている、
ことを特徴とするレンズ駆動装置。 - 前記レンズ枠は、フォロワを有し、
前記カム部材は、前記フォロワに係合してカム作用を及ぼすカム部を有し、
前記フォロワを前記カム部に向けて付勢するバネを設けた、
ことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。 - 前記駆動部材は、光軸回りに回動自在に支持された環状の駆動リングであり、
前記カム部材は、光軸回りに回動自在に支持されると共に光軸方向の前端面に前記カム部をもつ環状のカムリングであり、
前記駆動機構は、駆動モータ及び前記駆動モータに直結されたウォームギヤを含み、
前記駆動リングは、その外周の一部において、前記ウォームギヤと噛合するウォームホイールを有する、
ことを特徴とする請求項2記載のレンズ駆動装置。 - 前記駆動リング及びカムリングは、光軸方向において隣接して配置され、
前記駆動片は、前記駆動リングの外周から突出すると共に光軸方向に伸長するように形成され、
前記係合片は、前記カムリングの外周から突出して形成されている、
ことを特徴とする請求項3記載のレンズ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005219425A JP2007034070A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | レンズ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005219425A JP2007034070A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | レンズ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007034070A true JP2007034070A (ja) | 2007-02-08 |
Family
ID=37793385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005219425A Pending JP2007034070A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | レンズ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007034070A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010271586A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Sony Corp | レンズ機構および撮像装置 |
JP7568647B2 (ja) | 2020-04-17 | 2024-10-16 | 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司 | 焦点調節ユニット及びヘッド取付座表示装置 |
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2005
- 2005-07-28 JP JP2005219425A patent/JP2007034070A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010271586A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Sony Corp | レンズ機構および撮像装置 |
US8699155B2 (en) | 2009-05-22 | 2014-04-15 | Sony Corporation | Lens mechanism and imaging device |
JP7568647B2 (ja) | 2020-04-17 | 2024-10-16 | 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司 | 焦点調節ユニット及びヘッド取付座表示装置 |
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