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JP2007033961A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Miki Murayama
美樹 村山
Koichi Kobayashi
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Abstract

【課題】レンズ駆動装置の薄型化及び小型化を図る。
【解決手段】レンズを保持すると共に光軸上に配列される複数のレンズ枠41,51,61と、複数のレンズ枠を光軸方向Lに繰り出し及び沈胴させる駆動機構70,80とを備え、複数のレンズ枠のうち少なくとも一つのレンズ枠61を、沈胴時に、光軸上に臨む光軸上位置から光軸方向Lに対して略直角な方向に屈曲した退避位置に退避させる屈曲退避機構90を設けた。これによれば、非撮影時に沈胴する際に、少なくとも一つのレンズ枠61が屈曲退避機構90により光軸上位置から光軸方向Lに対して略直角な方向に屈曲した退避位置に退避させられるため、他のレンズ枠41,51は一つのレンズ枠61が退避した後のスペースに向けてさらなる沈胴が可能になり、沈胴時において装置を薄型化及び小型化できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラ、銀塩フィルム式カメラ等に搭載されるレンズ駆動装置に関し、特に、変倍撮影が可能な複数のレンズ群を撮影時に沈胴位置から繰り出させるレンズ駆動装置に関する。
変倍撮影が可能なカメラ用のレンズ駆動装置としては、光軸方向に配列された複数のレンズ群、それぞれのレンズ群を光軸方向に移動させる複数の駆動機構、非撮影の沈胴時に、少なくとも一つのレンズ群を光軸に垂直な平面内において揺動(光軸と平行に配置された軸回りに回動)させて光軸から外れた退避位置に退避させる揺動機構等を備えたものが知られている。
このレンズ駆動装置においては、撮影時に、揺動させられるレンズ群を退避位置から光軸上の撮影位置に臨ませた後、複数のレンズ群を光軸方向にそれぞれ相対的に移動させてズーミング及びフィーカシングを行わせ、一方、非撮影の沈胴時に、揺動させられるレンズ群を予め光軸から外れた退避位置に退避させた後に、前方のレンズ群又は退避したレンズ群を光軸方向の後方に後退させるようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2003−315861号公報 特開2003−149723号公報
ところで、上記のレンズ駆動装置においては、沈胴時に少なくとも一つのレンズ群を光軸に平行な軸線回りに揺動させて光軸から外れた退避位置に退避させた後に、前方に位置するレンズ群を後退させるため、沈胴時における光軸方向の寸法を短縮でき、装置の薄型化を図ることはできるものの、退避させる手法が光軸に平行な軸線回りにレンズ群を揺動させる手法であるため、退避状態においてそのレンズ群の外輪郭を収容できるようにするには、光軸に垂直な方向において装置のケースが大きくなり、全体として装置の大型化を招くことになる。
本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡略化、小型化、沈胴時における薄型化及び小型化等を図れるレンズ駆動装置を提供することにある。
本発明のレンズ駆動装置は、レンズを保持すると共に光軸上に配列される複数のレンズ枠と、複数のレンズ枠を光軸方向に繰り出し及び沈胴させる駆動機構と、を備えたレンズ駆動装置であって、上記複数のレンズ枠のうち少なくとも一つのレンズ枠を、沈胴時に、光軸上に臨む光軸上位置から光軸方向に対して略直角な方向に屈曲した退避位置に退避させる屈曲退避機構を設けた、ことを特徴としている。
この構成によれば、複数のレンズ枠は、撮影時に駆動機構により光軸上位置において適宜移動させられてズーミング及びフォーカシングを行い、非撮影時に駆動機構により沈胴させられると共に、少なくとも一つのレンズ枠が屈曲退避機構により光軸上位置から光軸方向に対して略直角な方向に屈曲した退避位置に退避させられる。これにより、他のレンズ枠は一つのレンズ枠が退避した後のスペースに向けてさらなる沈胴が可能になり、沈胴時において装置を薄型化できる。また、レンズ枠の退避位置は光軸上位置から略直角な方向に対向するように角度変換を行う手法であるため、光軸に垂直な径方向への突出を抑えることができ、装置の薄型化と同時に、光軸に垂直な径方向における小型化も達成することができる。
上記構成において、屈曲退避機構は、少なくとも一つのレンズ枠を光軸方向と垂直な方向の軸線回りに揺動自在に支持する支軸と、沈胴時にレンズ枠を光軸上位置から退避位置に案内するガイド部材と、を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、沈胴時に、レンズ枠は、ガイド部材により案内されつつ支軸回りに揺動して、光軸上位置と退避位置との間でレンズの向かう方向が変換される。このように、屈曲退避機構が、レンズ枠を揺動自在に支持する支軸と沈胴時にレンズ枠をガイドするガイド部材という簡単な構成により形成されるため、装置が簡略化され、装置の小型化、薄型化に寄与する。
上記構成において、ガイド部材は、所定位置に設けられてレンズ枠の沈胴に伴ってカム作用を及ぼすカム部と、レンズ枠を光軸上位置に向けて付勢するスプリングと、を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズ枠の沈胴動作に伴って、カム部がレンズ枠にカム作用を及ぼして光軸上位置から退避位置にレンズ枠を移動させる。この際、レンズ枠はスプリングにより光軸上位置に向けて付勢されているため、カム部はレンズ枠に対して確実にカム作用を及ぼすことができる。
上記構成において、退避位置に位置付けられたレンズ枠を、揺動不能にロックするロック機構を設けた、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズ枠が退避位置に退避させられると、ロック機構が作用して、レンズ枠を揺動不能にロックする。これにより、装置が外部から衝撃あるいは振動を受けても、レンズ枠はガタツキあるいは衝突音等を生じることなく退避位置に保持される。
上記構成において、ロック機構は、レンズ枠の一部に係合する係合部材からなる、構成を採用することができる。
この構成によれば、ロック機構がレンズ枠の一部に単に係合する係合部材からなるため、ロック機構を簡素化でき、装置の小型化、薄型化に寄与する。
上記構成において、係合部材は、複数のレンズ枠のうち退避位置に位置するレンズ枠以外の少なくとも一つのレンズ枠が兼ねる、構成を採用することができる。
この構成によれば、他のレンズ枠が係合部材を兼ねるため、係合部材として専用の部材を設ける必要がなく、部品点数の削減、構造の簡略化により、装置をさらに小型化及び薄型化できる。
上記構成において、屈曲退避機構により退避させられるレンズ枠は、光軸方向に移動自在に支持される支持枠に対して、揺動自在に支持されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、レンズ枠は、光軸上位置にあるとき、支持枠に支持されて光軸方向に案内され、退避位置に退避するとき、支持枠に対して略直角な方向に方向変換される。このように、レンズ枠は支持枠に対して揺動自在に支持されているため、光軸上位置での位置ズレを極力防止でき、高精度で安定した移動が可能になる。
上記構成において、複数のレンズ枠は、光軸方向の前方から順に配列された第1レンズ枠、第2レンズ枠、及び第3レンズ枠を含み、屈曲退避機構は、第3レンズ枠を光軸上位置と退避位置との間で移動させる、構成を採用することができる。
この構成によれば、非撮影時には、第1レンズ枠〜第3レンズ枠が沈胴すると共に、最も後方に位置する第3レンズ枠が屈曲退避機構により屈曲させられて退避位置に退避させられる。これにより、撮影時には光軸方向の長さ(共役長)を長く設定できる一方で、非撮影時には光軸方向の寸法を短縮して装置の薄型化を達成できる。
上記構成をなすレンズ駆動装置によれば、構造の簡略化、小型化、沈胴時における薄型化及び小型化等を達成できるレンズ駆動装置を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。図1ないし図7は本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1及び図2は装置の断面図、図3及び図4は屈曲退避機構を示す断面図及び正面図、図5ないし図7はレンズ枠が屈曲して退避する動作を説明する動作図である。
このレンズ駆動装置は、図1ないし図4に示すように、輪郭が略矩形形状の輪郭に形成されガラスフィルタ11及び撮像素子(CCD等)12等が取り付けられるベース10、ベース10に固着される固定筒20、固定筒20の内側において回転及び直進自在に支持された円筒状のカム筒30、カム筒30の内側において、光軸方向Lに移動自在に支持された変倍レンズ光学系としての第1レンズ群40及び第2レンズ群50、ベース10に支持されて光軸方向Lに移動自在にかつ光軸方向Lに対して略直角な方向に屈曲自在に支持された合焦レンズ光学系としての第3レンズ群60、変倍レンズ光学系を駆動する第1駆動機構70、合焦レンズ光学系を駆動する第2駆動機構80、第3レンズ群60を屈曲させて退避位置に退避させる屈曲退避機構90等を備えている。
カム筒30は、図1及び図2に示すように、外周面から径方向外側に突出して設けられた3個のフォロワーピン31、光軸方向Lの後方領域外周面に形成された弧状の歯部32、内周面に形成されて第1レンズ群40及び第2レンズ群50にカム作用を及ぼすそれぞれ3本のカム溝33,34、内周面に相対的に回動自在かつ固定筒20に固定されて第1レンズ群40及び第2レンズ群50の回転を規制しつつ光軸方向Lへ案内するガイド筒35等を備えている。尚、フォロワーピン31は、固定筒20の内周面に形成されたカム溝21に挿入されており、カム筒30は、回転させられると、光軸方向Lに往復動するようになっている。
第1レンズ群40は、図1及び図2に示すように、レンズG1を保持する円筒状の第1レンズ枠41、第1レンズ枠41の外周面から径方向外側に突出すると共に外周方向において等角度の間隔で設けられた3個のフォロワーピン42、バリヤ機構43等を備えている。3個のフォロワーピン42は、カム筒30のカム溝33に挿入されており、カム筒30が回動すると、第1レンズ群40は、その回転がガイド筒35により規制されつつ、光軸方向Lにおいて前方に繰り出し又後方に沈胴する。
ここで、第1レンズ群40の第1レンズ枠41は、図1に示すように、後述する屈曲退避機構90により退避位置に位置付けられた第3レンズ枠61に係合する係合部材、すなわち、第3レンズ枠61を揺動不能に退避位置にロックするロック機構を兼ねている。
これによれば、装置が外部から衝撃あるいは振動を受けても、第3レンズ枠61のガタツキあるいは衝突音が防止され、又、第1レンズ枠41がロック機構を兼ねるため、専用の部材を設ける必要がなく、部品点数の削減、構造の簡略化により、装置をさらに小型化及び薄型化できる。
第2レンズ群50は、図1及び図2に示すように、第1レンズ群40の後方に配置されており、レンズG2を保持する第2レンズ枠51、第2レンズ枠51から径方向外側に突出すると共に外周方向において等角度の間隔で設けられた3個のフォロワーピン52、第2レンズ枠51に保持されて露光用開口部を開閉して光量を調整するシャッタ機構53等を備えている。3個のフォロワーピン52は、カム筒30のカム溝34に挿入されており、カム筒30が回動すると、第2レンズ群50は、その回転がガイド筒35により規制されつつ、光軸方向Lにおいて前方に繰り出し又後方に沈胴する。
第1駆動機構70は、第1レンズ群40及び第2レンズ群50を光軸方向Lに相対的に移動させてズーミング(変倍動作)を行わせるものであり、カム筒30を回動させるべく、図1及び図2に示すように、ベース10に回動自在に支持されると共にカム筒30の歯部32に噛合する平歯車、平歯車と噛合する歯車列並びにDCモータ(不図示)等を備えている。
すなわち、第1駆動機構70の駆動により、カム筒30が一方向に回転しつつ光軸方向Lの前方に繰り出し、第1レンズ群40及び第2レンズ群50がカム溝33,34の作用により沈胴位置から光軸方向Lの前方に向けて繰り出すと共に適宜相互間の距離が調整されて、広角〜望遠のズーミングが行われ、一方、カム筒30が逆回転しつつ光軸方向Lの後方に向けて沈胴し、第1レンズ群40及び第2レンズ群50がカム溝33,34の作用により繰り出し位置から光軸方向Lの後方に向けて沈胴する。
第3レンズ群60は、図1ないし図4に示すように、第2レンズ群50の後方に配置されており、レンズG3を保持する第3レンズ枠61、第3レンズ枠61を揺動自在に支持する支持枠62、支持枠62に一体的に形成されてベース10に固定されたガイドシャフト13,14に外嵌されるガイド孔,U字状切り欠きをもつ連結部63,64、後述するナット85を回転不能に保持するナット保持部65、後述するコイルスプリング86の一端を掛止する掛止片66等を備えている。
ここで、第3レンズ枠61は、沈胴する際に、後述するカム部93と係合する半球状の突起61aを一体的に備えている。
第2駆動機構80は、第3レンズ群60を光軸方向Lに繰り出し及び後方に沈胴させて、第1レンズ群40及び第2レンズ群50に対する合焦動作を行わせるものであり、図1ないし図4に示すように、ベース10に固定されたステップモータ81、ステップモータ81に直結された歯車82、ベース10に回動自在に支持され歯車82に噛合する歯車83、歯車83と一体的に回転するように形成されかつ光軸方向Lに伸長するリードスクリュー84、リードスクリュー84に螺合するナット85、ベース10と支持枠62の掛止片66との間に掛止されて支持枠62(第3レンズ群60)を沈胴する方向に(光軸方向Lの後方)に向けて付勢するコイルスプリング86等を備えている。
すなわち、ステップモータ81により歯車82,83が回転して、リードスクリュー84が一方向に回転すると、ナット85と一緒に第3レンズ群60がコイルスプリング86の付勢力に抗して光軸方向Lの前方に向けて繰り出され、一方、リードスクリュー84が逆回転すると、ナット85と一緒に第3レンズ群60がコイルスプリング86の付勢力と共に光軸方向Lの後方に向けて沈胴させられ(繰り込まれ)る。これにより、第1レンズ群40及び第2レンズ群50の変倍位置に応じた合焦位置に第3レンズ群60を位置付けるフォーカシングが行われる。
屈曲退避機構90は、図1ないし図4に示すように、支持枠62に対して第3レンズ枠61を光軸方向Lと垂直な方向の軸線S回りに揺動自在に支持する支軸91、第3レンズ枠61を支持枠62に当接して光軸上に臨む光軸上位置に向けて付勢するべく支軸91の周りに配置された捩りタイプのスプリング92、ベース10の所定位置に一体的に設けられて第3レンズ群60(第3レンズ枠61)の沈胴に伴ってカム作用を及ぼすカム部93等を備えている。すなわち、スプリング92、カム部93等により、沈胴時に第3レンズ枠61を、光軸上に臨む光軸上位置から光軸方向Lに対して略直角な方向に屈曲した退避位置に案内するガイド部材が構成されている。
この屈曲退避機構90は、非撮影時に第1駆動機構70及び第2駆動機構80により第1レンズ群40及び第2レンズ群50並びに第3レンズ群60が沈胴させられる際に、第3レンズ群60の第3レンズ枠61を支持枠62に当接する光軸上位置から光軸方向Lに対して略直角な方向に屈曲した退避位置に退避させる。
これによれば、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は第3レンズ枠61が退避した後のスペースに向けてさらなる沈胴が可能になり、沈胴時において装置を薄型化できる。また、第3レンズ枠61の退避位置は、光軸上位置から略直角な方向に対向するように角度変換を行った位置であるため、光軸Lに垂直な径方向への突出が抑えられ、装置の薄型化と同時に、光軸Lに垂直な径方向における小型化が達成される。
また、第3レンズ枠61は、光軸方向Lに移動自在に支持される支持枠62に対して揺動自在に支持されているため、光軸上位置にあるとき支持枠62に支持されて光軸方向Lに高精度に案内されて、光軸上位置での位置ズレを極力防止でき、高精度で安定した移動が可能になる。
また、屈曲退避機構90は、第3レンズ枠61を光軸方向Lと垂直な方向の軸線S回りに揺動自在に支持する支軸91、沈胴時に第3レンズ枠61を光軸上位置から退避位置に案内するカム部93及び第3レンズ枠61の突起61aがカム部93に接触するように付勢力を及ぼすスプリング92という簡単構成により形成されているため、装置が簡略化され、装置の小型化、薄型化に寄与する。特に、スプリング92の付勢力が作用するため、突起61aがカム部93から離脱するのを規制でき、カム部93は第3レンズ枠61に対して確実にカム作用を及ぼすことができる。
次に、上記レンズ駆動装置の屈曲退避動作について、図1、図2、図5ないし図7を参照しつつ説明する。先ず、撮影時には、図2及び図5(a)に示すように、第1レンズ群40〜第3レンズ群60は、光軸上に臨む位置にあると共に光軸方向Lの前方に繰り出している。
ここで、撮影電源のスイッチ等がオフされると、非撮影時に移行するべく、第1駆動機構70及び第2駆動機構80が作動して、第1レンズ群40〜第3レンズ群60は、光軸方向Lの後方に向けて沈胴し始める。
そして、図5(b)に示すように、第3レンズ群60が沈胴して、第3レンズ枠61の突起61aがカム部93に当接し、第3レンズ群60のさらなる沈胴に伴って、図5(c)、図6(d)〜図6(f)に示すように、屈曲退避機構90(支軸91、コイルスプリング92、カム部93)が第3レンズ枠61(突起61a)にカム作用を及ぼし、第3レンズ枠61は光軸上に臨む光軸上位置から屈曲し始めて光軸方向Lに対して略直角な方向の退避位置に至る。
その後、図7(g)に示すように、第3レンズ枠61が退避して空いたスペースに、第2レンズ群50(第2レンズ枠51)の一部が沈胴して入り込む。
続いて、図7(h)に示すように、第1レンズ群40が沈胴して、第1レンズ枠41の一部が退避位置にある第3レンズ枠61の一部に係合して、第3レンズ枠61をロックする。これにより、第3レンズ枠61は揺動不能に退避位置に保持され、装置が外部から衝撃等を受けても、ガタツキあるいは振動を生じることなく、堅固に保持される。
このように、非撮影時には、第3レンズ枠61が退避位置に移動した後に、その空きスペースまで入り込むように第2レンズ群50が沈胴し、その第2レンズ群50に隣接するように第1レンズ群40が沈胴するため、光軸方向Lにおいて装置を薄型化できる。また、第3レンズ枠61が第1レンズ群40の内側スペースに入り込むように屈曲して退避するため、装置を光軸方向Lに垂直な径方向において小型化できる。
一方、撮影時には、基本的に逆の経路を辿るが、先ず第1駆動機構70が作動して、第1レンズ群40及び第2レンズ群50が広角端の位置よりも若干望遠寄りの位置に移動した後に、第2駆動機構80が作動して、支持枠62が光軸方向Lの前方に向けて繰り出すと共に、カム部93から突起61aが離脱し、スプリング92の付勢力により、第1レンズ枠61は支持枠62に当接して支持される光軸上位置に復帰する。
これにより、第1レンズ群40〜第3レンズ群60の相互の干渉を生じることなく、円滑な動作が行われる。
上記実施形態においては、光軸方向Lの前方から順に配列された第1レンズ枠41、第2レンズ枠51、及び第3レンズ枠61を含み、屈曲退避機構90は、第3レンズ枠61を光軸上位置と退避位置との間で移動させるようになっているため、撮影時には光軸方向Lの長さ(共役長)を長く設定できる一方で、非撮影時には光軸方向Lの寸法を短縮して装置の薄型化を達成できる。
図8及び図9は、本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示すものであり、退避位置にある第3レンズ枠61をロックする係合部材として、第1レンズ枠41の替わりに、第2レンズ群50の第2レンズ枠51の一部をなす係合部材51aを採用するものである。したがって、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
この装置においては、図8(a)〜図9(d)に示すように、沈胴時に、第2レンズ群50の第2レンズ枠51の一部として設けられた係合部材51aは、支軸91と平行な回転軸を有すると共に、その回転軸回りに揺動自在に図示しないバネで付勢されており、退避位置に位置する第3レンズ枠61に係合して、揺動不能にロックするようになっている。
この場合も同様に、沈胴時における装置の薄型化及び小型化を達成できると共に、第3レンズ枠61のガタツキあるいは振動を確実に防止できる。
上記実施形態においては、複数のレンズ枠として、第1レンズ群40〜第3レンズ群60の3つのレンズ枠41,51,61を示したが、これに限定されるものではなく、1つ、2つ、あるいは4つ以上のレンズ群に含まれるレンズ枠を含む構成において、本発明を採用してもよい。
また、上記実施形態においては、屈曲退避機構により退避させられるレンズ枠として、第3レンズ枠61を示したが、これに限定されるものではなく、さらに複数のレンズ群を含む場合、光軸方向Lにおいて中間領域に位置する複数のレンズ枠を退避させるようにしてもよい。
以上の述べたように、本発明のレンズ駆動装置は、構造の簡略化、小型化、沈胴時における薄型化及び小型化等を達成できるため、小型化が要求される携帯型のモバイルカメラ、デジタルカメラ等に適用できるのは勿論のこと、固定型のカメラあるいはその他のレンズ光学系においても有用である。
本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、繰り出した望遠状態の断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の屈曲退避機構を示す部分拡大断面図である。 本発明に係るレンズ駆動装置の屈曲退避機構を示す部分拡大正面図である。 (a),(b),(c)は、本発明に係るレンズ駆動装置の屈曲退避動作を示す状態図である。 (d),(e),(f)は、本発明に係るレンズ駆動装置の屈曲退避動作を示す状態図である。 (g),(h)は、本発明に係るレンズ駆動装置の屈曲退避動作を示す状態図である。 (a),(b)は、本発明の他の実施形態に係るレンズ駆動装置の屈曲動作を示す状態図である。 (c),(d)は、本発明の他の実施形態に係るレンズ駆動装置の屈曲動作を示す状態図である。
符号の説明
10 ベース
12 CCD
20 固定筒
30 カム筒
40 第1レンズ群
41 第1レンズ枠(係合部材、ロック機構)
50 第2レンズ群
51 第2レンズ枠
51a 係合部材(ロック機構)
60 第3レンズ群
61 第3レンズ枠
61a 突起
62 支持枠
70 第1駆動機構
80 第2駆動機構
90 屈曲退避機構
91 支軸
92 スプリング(ガイド部材)
93 カム部(ガイド部材)
L 光軸(光軸方向)
S 光軸方向と垂直な方向の軸線
G1,G2,G3 レンズ

Claims (8)

  1. レンズを保持すると共に光軸上に配列される複数のレンズ枠と、前記複数のレンズ枠を光軸方向に繰り出し及び沈胴させる駆動機構と、を備えたレンズ駆動装置であって、
    前記複数のレンズ枠のうち少なくとも一つのレンズ枠を、沈胴時に、光軸上に臨む光軸上位置から光軸方向に対して略直角な方向に屈曲した退避位置に退避させる屈曲退避機構を設けた、
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記屈曲退避機構は、前記少なくとも一つのレンズ枠を光軸方向と垂直な方向の軸線回りに揺動自在に支持する支軸と、沈胴時に前記レンズ枠を前記光軸上位置から前記退避位置に案内するガイド部材と、を含む、
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記ガイド部材は、所定位置に設けられて前記レンズ枠の沈胴に伴ってカム作用を及ぼすカム部と、前記レンズ枠を前記光軸上位置に向けて付勢するスプリングと、を含む、
    ことを特徴とする請求項2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記退避位置に位置付けられたレンズ枠を、揺動不能にロックするロック機構を設けた、ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記ロック機構は、前記レンズ枠の一部に係合する係合部材からなる、
    ことを特徴とする請求項4記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記係合部材は、前記複数のレンズ枠のうち前記退避位置に位置するレンズ枠以外の少なくとも一つのレンズ枠が兼ねる、
    ことを特徴とする請求項5記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記屈曲退避機構により退避させられるレンズ枠は、光軸方向に移動自在に支持される支持枠に対して、揺動自在に支持されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし6いずれかに記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記複数のレンズ枠は、光軸方向の前方から順に配列された第1レンズ枠、第2レンズ枠、及び第3レンズ枠を含み、
    前記屈曲退避機構は、前記第3レンズ枠を前記光軸上位置と退避位置との間で移動させる、
    ことを特徴とする請求項1ないし7いずれかに記載のレンズ駆動装置。
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