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JP2007022043A - 台座付タイヤの製造方法 - Google Patents

台座付タイヤの製造方法 Download PDF

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JP2007022043A
JP2007022043A JP2005211756A JP2005211756A JP2007022043A JP 2007022043 A JP2007022043 A JP 2007022043A JP 2005211756 A JP2005211756 A JP 2005211756A JP 2005211756 A JP2005211756 A JP 2005211756A JP 2007022043 A JP2007022043 A JP 2007022043A
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pedestal
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pedestal member
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JP2005211756A
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Yoichi Watanabe
洋一 渡辺
Yoshihiko Ichikawa
良彦 市川
Yosuke Kondo
陽祐 近藤
Atsuro Uchiumi
敦郎 内海
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Original Assignee
Bridgestone Corp
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    • B60C23/00Devices for measuring, signalling, controlling, or distributing tyre pressure or temperature, specially adapted for mounting on vehicles; Arrangement of tyre inflating devices on vehicles, e.g. of pumps or of tanks; Tyre cooling arrangements
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    • B60C23/04Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre
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    • B60C23/0493Constructional details of means for attaching the control device for attachment on the tyre

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  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

【課題】電子部品取付用台座9をインナーライナー7に取付ける際に、ブラダー35に損傷が生じることを十分に抑えること。
【解決手段】第1台座部材25を生タイヤ5’におけるインナーライナー7に貼り付けて、電子部品取付用台座9をインナーライナー7にセットし、弾性変形可能なカバー33によって第2台座部材27を覆うように保護し、ブラダー35によって生タイヤ5’の内側から加圧しつつ、生タイヤ5を加硫することによって、生タイヤ5’から所定の製品形状のタイヤ5を加硫成型すると共に、第1台座部材25をインナーライナー7に架橋反応によって接着し、カバー33を電子部品取付用台座9から取外す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子部品取付用台座がタイヤにおけるインナーライナーに取付けられた台座付タイヤを製造するための台座付タイヤの製造方法に関する。
近年、トランスポンダ等の電子部品をタイヤに取付けるための電子部品取付用台座について様々なものがあり、その中には、前記タイヤから入力された外力によって大きく変形しないように、ゴム材料からなる第1台座部材と剛性材料からなる第2台座部材を重合してなる複合材料タイプの電子部品取付台座がある。ここで、前記第1台座部材部材は、前記タイヤにおけるインナーライナーに取付可能な第1取付面を有してあって、前記第2台座部材は、前記電子部品を取付可能な第2取付面を有している。
そして、前記複合材料タイプの電子部品取付用台座をタイヤのインナーライナーに取付ける場合は、次のように行う。
即ち、取付態様の1つ目としては、前記第1台座部材の前記第1取付面又は前記タイヤにおける前記インナーライナーに接着剤を塗布する。そして、前記第1台座部材を前記タイヤにおける前記インナーライナーに貼り付けて、前記複合材料タイプの電子部品取付用台座を前記タイヤにおける前記インナーライナーに接着剤によって接着する。
取付態様の2つ目としては、前記第1台座部材を生タイヤにおけるインナーライナーに貼り付けて、前記複合材料タイプの電子部品取付用台座を前記インナーライナーにセットする。そして、ブラダーによって前記生タイヤの内側から加圧しつつ、前記生タイヤを加硫することによって、前記生タイヤから所定の製品形状の前記タイヤを加硫成型すると共に、前記第1台座部材を前記タイヤにおける前記インナーライナーに架橋反応によって接着する。
なお、本発明に関連する先行技術として、特許文献1及び特許文献2に示すものがある。
特開2000−168321号公報 特開平9−136517号公報
ところで、前者の取付態様にあっては、前記電子部品取付用台座と前記インナーライナーとの接着性を十分に確保することができず、前記電子部品取付用台座が前記インナーライナーから剥離し易いという問題がある。
一方、後者の取付態様にあっては、前記電子部品取付用台座と前記インナーライナーとの接着性を十分に確保することができるものの、前記タイヤの加硫成型中に、前記ブラダーが剛性材料からなる前記第2台座部材側に押し付けられて、前記ブラダーに局所的に大きな荷重が働くことになる。そのため、前記電子部品取付用台座を前記インナーライナーに取付ける際に、前記ブラダーに損傷が生じ易くなるという問題がある。
そこで、本発明は、前記タイヤの加硫成型中に、前記ブラダーが剛性材料からなる前記第2台座部材側に押し付けられても、前記ブラダーに局所的に大きな荷重が働くことがない、新規な構成の台座付タイヤの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、ゴム材料からなる第1台座部材と剛性材料からなる第2台座部材を重合してなる電子部品取付用台座がタイヤにおけるインナーライナーに取付けられた台座付タイヤを製造するための台座付タイヤの製造方法において、前記第1台座部材を生タイヤにおけるインナーライナーに貼り付けて、前記電子部品取付用台座を前記インナーライナーにセットする台座セット工程と、前記台座セット工程が終了した後に、弾性変形可能なカバーによって前記第2台座部材を覆うように保護する保護工程と、前記保護工程が終了した後に、ブラダーによって前記生タイヤの内側から加圧しつつ、前記生タイヤを加硫することによって、前記生タイヤから所定の製品形状の前記タイヤを加硫成型すると共に、前記第1台座部材を前記タイヤにおける前記インナーライナーに架橋反応によって接着する加硫工程と、前記加硫工程が終了した後に、前記カバーを前記電子部品取付用台座から取外すカバー取外し工程と、を具備したことである。
なお、電子部品とは、例えば、トランスポンダ、タイヤ内圧監視装置等のことをいう。
第1の特徴によると、前記ブラダーによって前記生タイヤの内側から加圧しつつ、前記生タイヤを加硫する前に、弾性変形可能な前記カバーによって前記第2台座部材を覆うように保護しているため、前記タイヤの加硫成型中に、前記ブラダーが剛性材料からなる前記第2台座部材側に押し付けられても、前記カバーが弾性変形することによって緩衝材としての機能を発揮し、前記ブラダーに局所的に大きな荷重が働くことがない。
本発明の第2の特徴は、ゴム材料からなる第1台座部材と剛性材料からなる第2台座部材を重合してなる電子部品取付用台座がタイヤにおけるインナーライナーに取付けられた台座付タイヤを製造するための台座付タイヤの製造方法において、弾性変形可能なカバーによって前記第2台座部材を覆うように保護する保護工程と、前記保護工程が終了した後に、前記第1台座部材を生タイヤにおけるインナーライナーに貼り付けて、前記電子部品取付用台座を前記インナーライナーにセットする台座セット工程と、前記台座セット工程が終了した後に、ブラダーによって前記生タイヤの内側から加圧しつつ、前記生タイヤを加硫することによって、前記生タイヤから所定の製品形状の前記タイヤを加硫成型すると共に、前記第1台座部材を前記タイヤにおける前記インナーライナーに架橋反応によって接着する加硫工程と、前記加硫工程が終了した後に、前記カバーを前記電子部品取付用台座から取外すカバー取外し工程と、を具備したことである。
なお、電子部品とは、例えば、トランスポンダ、タイヤ内圧監視装置等のことをいう。
第2の特徴によると、前記ブラダーによって前記生タイヤの内側から加圧しつつ、前記生タイヤを加硫する前に、弾性変形可能な前記カバーによって前記第2台座部材を覆うように保護しているため、前記タイヤの加硫成型中に、前記ブラダーが剛性材料からなる前記第2台座部材側に押し付けられても、前記カバーが弾性変形することによって緩衝材としての機能を発揮し、前記ブラダーに局所的に大きな荷重が働くことがない。
本発明の第3の特徴は、第1の特徴に加えて、前記台座セット工程を開始する前に、前記第1台座部材の重合面、前記第2台座部材の重合面の少なくとも一方の重合面に加硫接着剤を塗布して、前記第1台座部材と前記第2台座部材を重合させることにより、前記第1台座部材の重合面と前記第2台座部材の重合面を接着する台座部材接着工程と、を具備したことである。
本発明の第4の特徴は、第2の特徴に加えて、前記保護工程を開始する前に、前記第1台座部材の重合面、前記第2台座部材の重合面の少なくとも一方の重合面に加硫接着剤を塗布して、前記第1台座部材と前記第2台座部材を重合させることにより、前記第1台座部材の重合面と前記第2台座部材の重合面を接着する台座部材接着工程と、を具備したことである。
本発明の第5の特徴は、第1の特徴又は第2の特徴に加えて、前記加硫工程中に、前記第1台座部材を加硫して、前記第1台座部材の重合面と前記第2台座部材の重合面を架橋反応によって接着することである。
本発明の第6の特徴は、第1の特徴から第5の特徴のうちいずれかの特徴に加えて、前記カバーは、ゴムシートと耐熱フィルムを重合してなるものであって、前記保護工程にあっては、前記耐熱フィルムを前記第2台座部材に接触させつつ、前記カバーによって前記第2台座部材を覆うように保護することである。
なお、前記ゴムシートと前記耐熱フィルムを重合とは、前記ゴムシートに前記耐熱フィルムがコーティングされていることも含む意である。
第6の特徴によると、前記耐熱フィルムを前記第2台座部材に接触させつつ、前記カバーによって前記第2台座部材を覆うように保護しているため、前記タイヤの加硫成型後における前記カバーと前記第1台座部材との密着頻度を少なくすることができる。
本発明の第7の特徴は、第1の特徴から第6の特徴のうちのいずれかの特徴に加えて、前記加硫工程を開始する前に、予め前記第1台座部材は半加硫されていることである。
第7の特徴によると、前記加硫工程を開始する前に、予め前記第1台座部材は半加硫されているため、前記タイヤの加硫成型中(具体的には、生タイヤの加硫中)における前記第1台座部材の流動性(前記第1台座部材を構成するゴム材料の流動性)を低下させて、前記電子部品取付用台座の変形を小さくすることができる。
本発明の第8の特徴は、第1の特徴から第7の特徴のうちのいずれかの特徴に加えて、前記カバー取外し工程が終了した後に、電子部品を前記第2台座部材の取付面に取付ける電子部品取付工程と、を具備したことである。
請求項1から請求項8のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、前記タイヤの加硫成型中に、前記ブラダーが剛性材料からなる前記第2台座部材側に押し付けられても、前記カバーが弾性変形することによって緩衝材としての機能を発揮し、前記ブラダーに局所的に大きな荷重が働くことがないため、前記電子部品取付用台座を前記インナーライナーに取付ける際に、前記ブラダーに損傷が生じることを十分に抑えることができる。
請求項6から請求項8のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、前記タイヤの加硫成型後における前記カバーと前記第1台座部材との密着頻度を少なくできるため、前記台座付タイヤの製造後の後処理が煩雑化することを抑えることができる。
請求項7又は請求項8に記載の発明によれば、前記タイヤの加硫成型中における前記第1台座部材の流動性を低下させて、前記電子部品取付用台座の変形を小さくすることができるため、前記台座付タイヤの走行距離又は走行時間が長くなっても、前記電子部品取付用台座及び前記電子部品の接着剥離が生じ難くなる。
本発明の実施形態について図1から図3を参照して説明する。
ここで、図1及び図2は、本発明の実施形態に係わる台座付タイヤの製造方法を説明する図であって、図3(a)は、インナーライナーに取付ける前の実施形態に係わる電子部品取付用台座を示す図であって、図3(b)は、インナーライナーに取付けた後の実施形態に係わる電子部品取付用台座を示す図であって、図4は、本発明の実施形態に係わる台座付タイヤの部分断面図である。
図3に示すように、本発明の実施形態に係わる台座付タイヤ1は、リム3に組付けられかつ作動気体としての空気を充填可能なタイヤ5と、このタイヤ5におけるインナーライナー7に取付けられた電子部品取付用台座9と、この電子部品取付用台座9に取付けられたトランスポンダ11とを具備している。
台座付タイヤ1におけるタイヤ5の具体的な構成は、次のようになる。
即ち、タイヤ5は、骨格部材であるカーカス13を備えており、このカーカス13の断面形状は、トロイド状を呈している。また、カーカス13の両縁部(一縁部と他縁部)には、リム3に嵌合可能なビードフィラ(ビード部)15がそれぞれ一体に設けられており、各ビードフィラ15には、ビードコア17がそれぞれ内蔵されている。また、カーカス13の外周面には、接地可能なトレッド19が一体に設けられており、このトレッド19とカーカス13との間には、カーカス13を補強するベルト21が介在されている。
カーカス13の内側面(内周面も含む)には、タイヤ5の内部に充填された空気の漏れを防ぐ前述のインナーライナー7が一体に設けられている。また、カーカス13の外側面における一方のビードフィラ15とカーカス13の一端部との間、及び他方のビードフィラ15とカーカス13の他端部との間には、カーカス13を保護するサイドトレッド23がそれぞれ一体に設けられている。
台座付タイヤ1における電子部品取付用台座9の具体的な構成は、次のようになる。
即ち、図3(a)(b)に示すように、電子部品取付用台座9は、トランスポンダ11をタイヤ5に取付けるためのものであって、一側(図3において下側)に、ゴム材料からなる第1台座部材25を備えると共に、他側(図3において上側)に、第1台座部材25に重合しかつアルミ材(剛性材料の1つ)からなる第2台座部材27を備えている。なお、第2台座部材27の構成材料には、アルミ材の代わりに、硬質樹脂等の別の剛性材料を用いてもよい。
第1台座部材25は、タイヤ5におけるインナーライナー7に取付可能な第1取付面25a及び重合面25bを有してあって、第2台座部材27は、トランスポンダ11を取付可能な第2取付面27a及び重合面27bを有している。また、第2台座部材27のモジュラス(弾性率)は、第1台座部材25のモジュラスよりも高くなるようにしてある。なお、第1台座部材25の外形は、第2台座部材27の外形よりも大きくなっている。
そして、電子部品取付用台座9をインナーライナー7に取付ける前に、第1台座部材25は、半加硫済みのゴム材料からなっている。ここで、半加硫済みのゴムとは、架橋反応が十分に起こっていないゴムであって、全加硫時におけるゴムのモジュラスを100%とした場合に、30%〜80%(30%以上でかつ80%以下)のモジュラスのゴムのことをいう。また、半加硫済みのゴムは、加硫時間を短くすること、加硫温度を下げること、又は加硫速度に寄与するゴム薬品の配合を変更すること等によって製造することができるものである。
台座付タイヤ1におけるトランスポンダ11の具体的な構成は、次のようになる。
即ち、トランスポンダ11は、タイヤ5の内圧、内部温度を監視するために用いられる電子部品であって、例えばシアノアクリレート等の接着剤による接着によって第2台座部材27の第2取付面27aに取付けられている。なお、第2台座部材27がアルミ材からなる場合には、ねじ等の機械的な取付手段によって第2台座部材27の第2取付面27aに取付けれるようにしてもよい。
続いて、本発明の実施形態に係わる台座付タイヤの製造方法について図1(a)(b)(c)及び図2(a)(b)(c)を参照して説明する。
本発明の実施形態に係わる台座付タイヤの製造方法は、台座付タイヤ1を製造するための方法であって、次のような、(i)台座部材接着工程、(ii)台座セット工程、(iii)保護工程、(iv)加硫工程、(v)カバー取外し工程、(vi)電子部品取付工程を具備している。
(i) 台座部材接着工程
図1(a)に示すように、第1台座部材25の重合面25b、第2台座部材27の重合面27bの少なくとも一方の重合面に加硫接着剤を塗布して、第1台座部材25と第2台座部材27を重合させることにより、第1台座部材25の重合面25bと第2台座部材27の重合面27bを接着する。
(ii) 台座セット工程
前記(i)台座部材接着工程が終了した後に、図1(b)に示すように、第1台座部材25を生タイヤ5’におけるインナーライナー7に貼り付けて、電子部品取付用台座9をインナーライナー7にセットする。
(iii) 保護工程
前記(ii)台座セット工程が終了した後に、図1(c)に示すように、ゴムシート29と耐熱フィルム31を重合してなる弾性変形可能なカバー33を用い、耐熱フィルム31を第2台座部材27に接触させつつ、カバー33によって第2台座部材27を覆うように保護する。ここで、耐熱フィルム31とは、ポリエチレンテレフタレート、セロハン等、高温高圧に耐えうる材料からなるフィルムのことである。なお、ゴムシート29と耐熱フィルム31を重合とは、ゴムシート29に耐熱フィルム31がコーティングされていることも含む意である。また、ゴムシート29については加硫されてあっても又は未加硫であっても差し支えなく、カバー33から耐熱フィルム31を省略しても差し支えない。
(iv) 加硫工程
前記(iii)保護工程が終了した後に、図2(a)に示すように、ブラダー35によって生タイヤ5’の内側から加圧しつつ、生タイヤ5’を加硫することによって、生タイヤ5’から所定の製品形状のタイヤ5を加硫成型すると共に、第1台座部材25をインナーライナー7に架橋反応によって接着する。
一方、前記(iv)加硫工程を開始する前に、予め第1台座部材25は半加硫されている。換言すれば、電子部品取付用台座9がインナーライナー7に取付ける前に、第1台座部材25は、半加硫済みのゴム材料からなっている。ここで、半加硫済みのゴムとは、架橋反応が十分に起こっていないゴムであって、全加硫時におけるゴムのモジュラスを100%とした場合に、30%〜80%(30%以上でかつ80%以下)のモジュラスのゴムのことをいう。また、半加硫済みのゴムは、加硫時間を短くすること、加硫温度を下げること、又は加硫速度に寄与するゴム薬品の配合を変更すること等によって製造することができるものである。なお、前記(iv)加硫工程を開始する前に、第1台座部材25は未加硫であってもよく、又は全加硫されてあっても差し支えない。
(v) カバー取外し工程
前記(iv)加硫工程が終了した後に、図2(b)に示すように、カバー33を電子部品取付用台座9から取外す。
(vi) 電子部品取付工程
前記(v)カバー取外し工程が終了した後に、図2(c)に示すように、トランスポンダ11を例えばシアノアクリレート等の接着剤による接着によって第2台座部材27の第2取付面27aに取付ける。なお、第2台座部材27がアルミ材からなる場合には、ねじ等の機械的な取付手段によって第2台座部材27の第2取付面27aに取付けても差し支えない。
以上により、台座付タイヤ1の製造が終了する。
ここで、本発明の実施形態に係わる台座付タイヤの製造方法にあっては、前記(ii)台座セット工程及び前記(iii)保護工程の工程順を逆にしても差し支えない。また、前記(i)台座部材接着工程を省略して、前記(iv)加硫工程中に、第1台座部材25を加硫して、第1台座部材25の重合面25bと第2台座部材27の重合面27bを架橋反応によって接着するようにしても差し支えない。
次に、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
ブラダー35によって生タイヤ5’の内側から加圧しつつ、生タイヤ5’を加硫する前に、弾性変形可能なカバー33によって第2台座部材27を覆うように保護しているため、タイヤ5の加硫成型中に、ブラダー35がアルミ材等の剛性材料からなる第2台座部材27側に押し付けられても、カバー33が弾性変形することによって緩衝材としての機能を発揮し、ブラダー35に局所的に大きな荷重が働くことがない。
また、耐熱フィルム31を第2台座部材27に接触させつつ、カバー33によって第2台座部材27を覆うように保護しているため、タイヤ5の加硫成型後におけるカバー33と第1台座部材25との密着頻度(ゴムシート29と第1台座部材25との密着頻度)を少なくすることができる。
更に、前記(iv)加硫工程を開始する前に、予め第1台座部材25は半加硫されているため、タイヤ5の加硫成型中に、第1台座部材25の流動性(具体的には、第1台座部材25を構成するゴム材料の流動性)を低下させて、電子部品取付用台座9の変形を小さくすることができる。
従って、本発明の実施形態によれば、タイヤ5の加硫成型中に、ブラダー35がアルミ材当の剛性材料からなる第2台座部材27側に押し付けられても、カバー33が弾性変形することによって緩衝材としての機能を発揮し、ブラダー35に局所的に大きな荷重が働くことがないため、電子部品取付用台座9をインナーライナー7に取付ける際に、ブラダー35に損傷が生じることを十分に抑えることができる。
また、タイヤ5の加硫成型後におけるカバー33と第1台座部材25との密着頻度を少なくできるため、台座付タイヤ1の製造後の後処理が煩雑化することを抑えることができる。
更に、タイヤ5の加硫成型中に、第1台座部材25の流動性を低下させて、電子部品取付用台座9の変形を小さくすることができるため、台座付タイヤ1の走行距離又は走行時間が長くなっても、電子部品取付用台座9及びトランスポンダ11の接着剥離が生じ難くなる。
なお、本発明は、前述の実施形態の他に、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
(実施例)
本発明の実施例について簡単に説明する。
サイズ205/55R16の乗用車タイヤの加硫成型しつつ、前記乗用車タイヤにおけるインナーライナーに電子部品取付用台座(ゴム材料からなる第1台座部材とアルミ材からなる第2台座部材を重合してなる台座)を架橋反応によって接着した。そして、20回の加硫成型当たりの前記ブラダーの損傷回数、20回の加硫成型当たりのゴムシートと前記電子部品取付用台座との密着回数(密着頻度)を調べると、表1のような結果になる。
Figure 2007022043
即ち、実施例1、実施例2、比較例1、及び比較例2に示すように、カバーによる第2台座部材を覆うように保護することによって20回の加硫成型回数当たりの前記ブラダーの損傷回数が少なくなる。また、実施例1及び実施例2に示すように、耐熱フィルムを前記第2台座部材に接触させつつ、前記カバーによって前記第2台座部材を覆うように保護することによって20回の加硫成型回数当たりのゴムシートと前記電子部品取付用台座との密着回数が少なくなる。
実施形態に係わる台座付タイヤの製造方法を説明する図である。 実施形態に係わる台座付タイヤの製造方法を説明する図である。 図3(a)は、インナーライナーに取付ける前の実施形態に係わる電子部品取付用台座を示す図であって、図3(b)は、インナーライナーに取付けた後の実施形態に係わる電子部品取付用台座を示す図である。 実施形態に係わる台座付タイヤの部分断面図である。
符号の説明
1 台座付タイヤ
5 タイヤ
5’ 生タイヤ
7 インナーライナー
9 電子部品取付用台座
11 トランスポンダ
25 第1台座部材
25a 第1取付面
25b 重合面
27 第2台座部材
27a 第2取付面
27b 重合面
29 ゴムシート
31 耐熱フィルム
33 カバー
35 ブラダー

Claims (8)

  1. ゴム材料からなる第1台座部材と剛性材料からなる第2台座部材を重合してなる電子部品取付用台座がタイヤにおけるインナーライナーに取付けられた台座付タイヤを製造するための台座付タイヤの製造方法において、
    前記第1台座部材を生タイヤにおけるインナーライナーに貼り付けて、前記電子部品取付用台座を前記インナーライナーにセットする台座セット工程と、
    前記台座セット工程が終了した後に、弾性変形可能なカバーによって前記第2台座部材を覆うように保護する保護工程と、
    前記保護工程が終了した後に、ブラダーによって前記生タイヤの内側から加圧しつつ、前記生タイヤを加硫することによって、前記生タイヤから所定の製品形状の前記タイヤを加硫成型すると共に、前記第1台座部材を前記インナーライナーに架橋反応によって接着する加硫工程と、
    前記加硫工程が終了した後に、前記カバーを前記電子部品取付用台座から取外すカバー取外し工程と、
    を具備したことを特徴とする台座付タイヤの製造方法。
  2. ゴム材料からなる第1台座部材と剛性材料からなる第2台座部材を重合してなる電子部品取付用台座がタイヤにおけるインナーライナーに取付けられた台座付タイヤを製造するための台座付タイヤの製造方法において、
    弾性変形可能なカバーによって前記第2台座部材を覆うように保護する保護工程と、
    前記保護工程が終了した後に、前記第1台座部材を生タイヤにおけるインナーライナーに貼り付けて、前記電子部品取付用台座を前記インナーライナーにセットする台座セット工程と、
    前記台座セット工程が終了した後に、ブラダーによって前記生タイヤの内側から加圧しつつ、前記生タイヤを加硫することによって、前記生タイヤから所定の製品形状の前記タイヤを加硫成型すると共に、前記第1台座部材を前記インナーライナーに架橋反応によって接着する加硫工程と、
    前記加硫工程が終了した後に、前記カバーを前記電子部品取付用台座から取外すカバー取外し工程と、
    を具備したことを特徴とする台座付タイヤの製造方法。
  3. 前記台座セット工程を開始する前に、前記第1台座部材の重合面、前記第2台座部材の重合面の少なくとも一方の重合面に加硫接着剤を塗布して、前記第1台座部材と前記第2台座部材を重合させることにより、前記第1台座部材の重合面と前記第2台座部材の重合面を接着する台座部材接着工程と、
    を具備したことを特徴とする請求項1に記載の台座付タイヤの製造方法。
  4. 前記保護工程を開始する前に、前記第1台座部材の重合面、前記第2台座部材の重合面の少なくとも一方の重合面に加硫接着剤を塗布して、前記第1台座部材と前記第2台座部材を重合させることにより、前記第1台座部材の重合面と前記第2台座部材の重合面を接着する台座部材接着工程と、
    を具備したことを特徴とする請求項2に記載の台座付タイヤの製造方法。
  5. 前記加硫工程中に、前記第1台座部材を加硫して、前記第1台座部材の重合面と前記第2台座部材の重合面を架橋反応によって接着することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の台座付タイヤの製造方法。
  6. 前記カバーは、ゴムシートと耐熱フィルムを重合してなるものであって、前記保護工程にあっては、前記耐熱フィルムを前記第2台座部材に接触させつつ、前記カバーによって前記第2台座部材を覆うように保護することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれかの請求項に記載の台座付タイヤの製造方法。
  7. 前記加硫工程を開始する前に、予め前記第1台座部材は半加硫されていることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載の台座付タイヤの製造方法。
  8. 前記カバー取外し工程が終了した後に、電子部品を前記第2台座部材の取付面に取付ける電子部品取付工程と、
    を具備したことを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれかの請求項に記載の台座付タイヤの製造方法。
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