JP2007020342A - 同軸ケーブル処理方法およびその装置 - Google Patents
同軸ケーブル処理方法およびその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007020342A JP2007020342A JP2005200743A JP2005200743A JP2007020342A JP 2007020342 A JP2007020342 A JP 2007020342A JP 2005200743 A JP2005200743 A JP 2005200743A JP 2005200743 A JP2005200743 A JP 2005200743A JP 2007020342 A JP2007020342 A JP 2007020342A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coaxial cable
- shield conductor
- laser light
- conductor
- cutting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Laser Beam Processing (AREA)
- Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)
Abstract
【解決手段】 同軸ケーブル切断装置1は、中心導線2aに絶縁体2b、シールド導体2c、外被2dを順次積層させた同軸ケーブル2に対し、上記外被をCO2レーザ切断手段5によって切断した後、同軸ケーブルをYAGレーザ切断手段に搬送し、YAGレーザ切断手段では焦点切換手段14a,14bにより第1焦点位置F1、F1’にYAGレーザ光を集光して上記シールド導体の中心線近傍部分((A)(B)(D)(E))の切断を行い、その後、上記焦点切換手段により第2焦点位置F2、F2’にYAGレーザ光を集光して上記第1焦点位置よりもレーザ照射側のシールド導体((C)(F))を切断する。
【効果】 同軸ケーブルの種類にかかわらず、同軸ケーブルのシールド導体を中心導線を損傷することなく迅速に切断することが可能となる。
【選択図】 図2
【効果】 同軸ケーブルの種類にかかわらず、同軸ケーブルのシールド導体を中心導線を損傷することなく迅速に切断することが可能となる。
【選択図】 図2
Description
本発明は同軸ケーブル処理方法およびその装置に関し、詳しくは、中心導線に絶縁体、シールド導体、外被を順次積層させた同軸ケーブルから中心導体を露出させる同軸ケーブル処理方法およびその装置に関する。
従来、中心導線に絶縁体、シールド導体、外被を順次積層させた同軸ケーブルに対し、当該同軸ケーブルの端末位置の外被、シールド導体、絶縁体を切断して中心導体を露出させる同軸ケーブル処理方法が知られている。
まず、ジャケット(外被)にCO2レーザを照射して当該ジャケットを剥離し、これにより露出したシールド導体をはんだ浴によって一体化させ、その後当該シールド導体に対してYAGレーザの第2高調波(波長:532nm)を照射することで、当該シールド導体の切断を行う方法が知られている。(特許文献1)
また、銀メッキの施された中心導体21(中心導線)、透明なフッ素樹脂からなる絶縁体層22(絶縁体)、錫メッキの施されたシールド導体層23、24(シールド導体)によって構成される同軸ケーブル20に対し、YAGレーザ(波長:1064nm)を繰り返し照射(走査)して、上記シールド導体層23、24の切断を行う方法が知られている。(特許文献2)
特開2003−319523号公報
特開2004−342494号公報
まず、ジャケット(外被)にCO2レーザを照射して当該ジャケットを剥離し、これにより露出したシールド導体をはんだ浴によって一体化させ、その後当該シールド導体に対してYAGレーザの第2高調波(波長:532nm)を照射することで、当該シールド導体の切断を行う方法が知られている。(特許文献1)
また、銀メッキの施された中心導体21(中心導線)、透明なフッ素樹脂からなる絶縁体層22(絶縁体)、錫メッキの施されたシールド導体層23、24(シールド導体)によって構成される同軸ケーブル20に対し、YAGレーザ(波長:1064nm)を繰り返し照射(走査)して、上記シールド導体層23、24の切断を行う方法が知られている。(特許文献2)
しかしながら上記特許文献1の場合、YAGレーザの第2高調波が絶縁体を透過して中心導体を損傷させてしまうおそれがあると共に、シールド導体に対してはんだ浴を行わなければならず、工程が複雑化し、迅速な処理を行うことができなかった。
また、上記特許文献2の場合、処理可能な同軸ケーブルの種類が限られており、しかも上記シールド導体23,24を切断するのに、YAGレーザを何度も走査させなければならず、迅速な処理を行うことができなかった。
このような問題に鑑み、同軸ケーブルの種類にかかわらず、同軸ケーブルのシールド導体を中心導線を損傷することなく迅速に切断することの可能な同軸ケーブル処理方法およびその装置を提供するものである。
また、上記特許文献2の場合、処理可能な同軸ケーブルの種類が限られており、しかも上記シールド導体23,24を切断するのに、YAGレーザを何度も走査させなければならず、迅速な処理を行うことができなかった。
このような問題に鑑み、同軸ケーブルの種類にかかわらず、同軸ケーブルのシールド導体を中心導線を損傷することなく迅速に切断することの可能な同軸ケーブル処理方法およびその装置を提供するものである。
すなわち、請求項1の同軸ケーブル処理方法は、中心導線に絶縁体、シールド導体、外被を順次積層させた同軸ケーブルに対し、当該同軸ケーブルの端末位置の外被、シールド導体、絶縁体を切断して中心導体を露出させる同軸ケーブル処理方法であって、
上記シールド導体に対して吸収率の高い波長のレーザ光を照射して上記シールド導体を切断する工程は、
上記レーザ光の焦点位置を、上記同軸ケーブルの中心を横切る中心線近傍の第1焦点位置に位置させて、少なくともシールド導体における上記中心線が横切る部分を切断する工程と、
また上記レーザ光の焦点位置を、上記第1焦点位置よりもレーザ照射側に変位した第2焦点位置に位置させて、少なくともシールド導体における上記中心線が横切る部分以外の部分を切断する工程とを有することを特徴としている。
上記シールド導体に対して吸収率の高い波長のレーザ光を照射して上記シールド導体を切断する工程は、
上記レーザ光の焦点位置を、上記同軸ケーブルの中心を横切る中心線近傍の第1焦点位置に位置させて、少なくともシールド導体における上記中心線が横切る部分を切断する工程と、
また上記レーザ光の焦点位置を、上記第1焦点位置よりもレーザ照射側に変位した第2焦点位置に位置させて、少なくともシールド導体における上記中心線が横切る部分以外の部分を切断する工程とを有することを特徴としている。
また、請求項6の同軸ケーブル処理装置は、中心導線に絶縁体、シールド導体、外被を順次積層させた同軸ケーブルに対し、当該同軸ケーブルの端末位置の外被、シールド導体、絶縁体を切断して中心導体を露出させる同軸ケーブル処理装置であって、
同軸ケーブルを保持する支持手段と、シールド導体に対して吸収率の高い波長のレーザ光を発振するレーザ発振器と、このレーザ発振器からのレーザ光の照射位置を同軸ケーブルを横切る方向に相対移動させる移動手段と、上記レーザ光の焦点位置を上記相対移動方向と平行に同軸ケーブルの中心を横切る中心線近傍の第1焦点位置と、当該第1焦点位置よりもレーザ照射側に変位した第2焦点位置とに切換える焦点切換手段とを設け、
上記レーザ光をシールド導体に照射してこれを切断することを特徴としている。
同軸ケーブルを保持する支持手段と、シールド導体に対して吸収率の高い波長のレーザ光を発振するレーザ発振器と、このレーザ発振器からのレーザ光の照射位置を同軸ケーブルを横切る方向に相対移動させる移動手段と、上記レーザ光の焦点位置を上記相対移動方向と平行に同軸ケーブルの中心を横切る中心線近傍の第1焦点位置と、当該第1焦点位置よりもレーザ照射側に変位した第2焦点位置とに切換える焦点切換手段とを設け、
上記レーザ光をシールド導体に照射してこれを切断することを特徴としている。
上記請求項1および請求項6の発明によれば、第1焦点位置のシールド導体と、第2焦点位置のシールド導体を別々に切断することで、同軸ケーブルの種類にかかわらず、中心導線を損傷することなく迅速にシールド導体の全周を切断することができる。
以下図示実施例について説明すると、図1は本発明に係る同軸ケーブル処理装置1を示し、同軸ケーブル2を搬送する支持手段3と、YAGレーザ光を同軸ケーブル2に照射するYAGレーザ切断手段4と、CO2レーザ光を同軸ケーブル2に照射するCO2レーザ切断手段5とを備え、これらは図示しない制御手段によって制御されるようになっている。
図2に示すように、本実施例の同軸ケーブル2は、中心導線2aを中心に、絶縁体2b、シールド導体2c、外被2dを順次積層させたものであり、中心導線2aおよびシールド導体2cは銅製で、シールド導体2cにはNiメッキが施されている。また上記絶縁体2bはポリエチレン製で、外被2dは樹脂製となっている。なお、上記シールド導体2cのNiメッキは施さずともよい。
図3は同軸ケーブル2を上方から見た図であり、本実施例の同軸ケーブル処理装置1は、同軸ケーブル2の端末から所定距離に位置する外被切断位置C1でCO2レーザ切断手段5により外被2dを切断(b)し、外被切断位置C1から所定距離に位置するシールド導体切断位置C2でYAGレーザ切断手段4によりシールド導体2cを切断(d)し、シールド導体切断位置C2から所定距離に位置する絶縁体切断位置C3でCO2レーザ切断手段5により絶縁体2bを切断(f)して、上記中心導線2a、絶縁体2b、シールド導体2cをそれぞれ所定長さずつ露出させるようになっている。
図2に示すように、本実施例の同軸ケーブル2は、中心導線2aを中心に、絶縁体2b、シールド導体2c、外被2dを順次積層させたものであり、中心導線2aおよびシールド導体2cは銅製で、シールド導体2cにはNiメッキが施されている。また上記絶縁体2bはポリエチレン製で、外被2dは樹脂製となっている。なお、上記シールド導体2cのNiメッキは施さずともよい。
図3は同軸ケーブル2を上方から見た図であり、本実施例の同軸ケーブル処理装置1は、同軸ケーブル2の端末から所定距離に位置する外被切断位置C1でCO2レーザ切断手段5により外被2dを切断(b)し、外被切断位置C1から所定距離に位置するシールド導体切断位置C2でYAGレーザ切断手段4によりシールド導体2cを切断(d)し、シールド導体切断位置C2から所定距離に位置する絶縁体切断位置C3でCO2レーザ切断手段5により絶縁体2bを切断(f)して、上記中心導線2a、絶縁体2b、シールド導体2cをそれぞれ所定長さずつ露出させるようになっている。
上記支持手段3は、同軸ケーブル2の中心導線2a等を露出させる端末位置よりも根元側を保持(図3参照)し、同軸ケーブル2の軸方向に直交する方向に搬送して同軸ケーブル2を上記YAGレーザ切断手段4とCO2レーザ切断手段5との間で交互に往復動させるようになっている。
また、支持手段3は同軸ケーブル2を軸方向に移動させることで、上記YAGレーザ切断手段4およびCO2レーザ切断手段5によるレーザ光の照射位置を上記各切断位置C1〜C3に一致させるようになっている。
さらに、支持手段3の隣接位置には、切断された絶縁体2b、シールド導体2c、外被2dを把持し、これらを同軸ケーブル2の軸方向に引張ってこれらを除去する図示しない除去手段が設けられている。(図3の(c)(e)(g))
また、支持手段3は同軸ケーブル2を軸方向に移動させることで、上記YAGレーザ切断手段4およびCO2レーザ切断手段5によるレーザ光の照射位置を上記各切断位置C1〜C3に一致させるようになっている。
さらに、支持手段3の隣接位置には、切断された絶縁体2b、シールド導体2c、外被2dを把持し、これらを同軸ケーブル2の軸方向に引張ってこれらを除去する図示しない除去手段が設けられている。(図3の(c)(e)(g))
YAGレーザ切断手段4は、YAGレーザ光を発振するYAGレーザ発振器11と、YAGレーザ光を同軸ケーブル2の上方または下方に導光する光路切換手段12と、光路切換手段12によって導光されたYAGレーザ光を同軸ケーブル2に向けて集光する2つの集光レンズ13a,13bと、各集光レンズ13a,13bを昇降させてYAGレーザ光の焦点位置を切換える焦点切換手段14a、14bとを備えている。
上記YAGレーザ発振器11は波長1064nmのYAGレーザ光を水平方向に発振するように設けられ、制御手段によってその発振タイミングが制御されるようになっている。
光路切換手段12は、図示しない昇降手段により上下に移動してYAGレーザ光の光路上に出没する移動ミラー12aと、移動ミラー12aが光路上に位置していないときにYAGレーザ光を同軸ケーブル2の上方側の集光レンズ13aに導光する反射ミラー12bと、移動ミラー12aが光路上に位置しているときにYAGレーザ光を下方側の集光レンズ13bに導光する反射ミラー12cとを備えている。
これら同軸ケーブル2の上方側の集光レンズ13aと下方側の集光レンズ13bとは、その光軸が同軸ケーブル2の搬送方向に所定距離だけ離れるように設けられている。
このため、一方の集光レンズによって集光されたYAGレーザ光が他方の集光レンズ13b内に進入しないようになっている。なお上記の点に留意すれば、上下の集光レンズ13a,13bの搬送方向における位置を一致させても良い。
さらに、各集光レンズ13a,13bの被加工物2側には、それぞれ切断加工時に発生する粉煙から集光レンズ13a,13bを保護するためのノズル15a,15bが設けられ、その先端より気体を噴射するようにしている。このとき、これらノズル15a,15b内に透明な保護ウィンドウを設けてもよい。
上記YAGレーザ発振器11は波長1064nmのYAGレーザ光を水平方向に発振するように設けられ、制御手段によってその発振タイミングが制御されるようになっている。
光路切換手段12は、図示しない昇降手段により上下に移動してYAGレーザ光の光路上に出没する移動ミラー12aと、移動ミラー12aが光路上に位置していないときにYAGレーザ光を同軸ケーブル2の上方側の集光レンズ13aに導光する反射ミラー12bと、移動ミラー12aが光路上に位置しているときにYAGレーザ光を下方側の集光レンズ13bに導光する反射ミラー12cとを備えている。
これら同軸ケーブル2の上方側の集光レンズ13aと下方側の集光レンズ13bとは、その光軸が同軸ケーブル2の搬送方向に所定距離だけ離れるように設けられている。
このため、一方の集光レンズによって集光されたYAGレーザ光が他方の集光レンズ13b内に進入しないようになっている。なお上記の点に留意すれば、上下の集光レンズ13a,13bの搬送方向における位置を一致させても良い。
さらに、各集光レンズ13a,13bの被加工物2側には、それぞれ切断加工時に発生する粉煙から集光レンズ13a,13bを保護するためのノズル15a,15bが設けられ、その先端より気体を噴射するようにしている。このとき、これらノズル15a,15b内に透明な保護ウィンドウを設けてもよい。
焦点切換手段14a、14bは、上記集光レンズ13a,13bをそれぞれ同軸ケーブル2の搬送方向に直交する方向、すなわち鉛直方向に昇降させ、図2に示すように、各集光レンズ13a,13bを介して照射されるYAGレーザ光の焦点位置を下記第1焦点位置F1、F1’および,第2焦点位置F2、F2’に切換えるものとなっている。
上記第1焦点位置F1は、同軸ケーブル2の中心を水平に横切る中心線近傍であって、当該中心線よりもレーザ照射側に位置しており、具体的には、上記中心線とシールド導体2cの上方の頂部との間であって、中心線から約5分の1程度の位置に設定されている。また、第1焦点位置F1’はこの中心線を挟んで対称の位置に設定されている。
そして第2焦点位置F2は、上方側の上記第1焦点位置F1よりもさらに上方のレーザ照射側に位置しており、具体的には、上記シールド導体2cの頂部から約3分の1程度の位置に設定されている。また、第2焦点位置F2’は中心線を挟んで対称の位置に設定されている。
上記第1焦点位置F1は、同軸ケーブル2の中心を水平に横切る中心線近傍であって、当該中心線よりもレーザ照射側に位置しており、具体的には、上記中心線とシールド導体2cの上方の頂部との間であって、中心線から約5分の1程度の位置に設定されている。また、第1焦点位置F1’はこの中心線を挟んで対称の位置に設定されている。
そして第2焦点位置F2は、上方側の上記第1焦点位置F1よりもさらに上方のレーザ照射側に位置しており、具体的には、上記シールド導体2cの頂部から約3分の1程度の位置に設定されている。また、第2焦点位置F2’は中心線を挟んで対称の位置に設定されている。
CO2レーザ切断手段5は、CO2レーザ光を発振するCO2レーザ発振器21と、CO2レーザ光を同軸ケーブル2の上方または下方に導光する光路切換手段22と、光路切換手段22によって導光されたCO2レーザ光を同軸ケーブル2に向けて照射する2つの集光レンズ23a,23bと、各集光レンズ23a,23bを昇降させてCO2レーザ光の焦点位置を切換える焦点切換手段24a,24bとを備えている。
上記CO2レーザ発振器21は波長10.6μmのCO2レーザ光を水平方向に発振するように設けられ、制御手段によってその発振タイミングが制御されるようになっている。
光路切換手段22は、図示しない昇降手段により上下に移動してCO2レーザ光の光路上に出没する移動ミラー22aと、移動ミラー22aが光路上に位置していないときにCO2レーザ光を同軸ケーブル2の上方側の集光レンズ23aに導光する反射ミラー22bと、移動ミラー22aが光路上に位置しているときにCO2レーザ光を下方側の集光レンズ23bに導光する反射ミラー22cとを備えている。
そして同軸ケーブル2の上方側の集光レンズ23aと下方側の集光レンズ23bとは、その光軸が同軸ケーブル2の搬送方向に所定距離だけ離れるように設けられている。
焦点切換手段24a,24bは、上記集光レンズ23a,23bを同軸ケーブル2の搬送方向に直交する方向、すなわち鉛直方向に昇降させ、図2に示すように、各集光レンズ23a,23bから照射されるCO2レーザ光の焦点位置を下記第3焦点位置F3、F3’および第4焦点位置F4、F4’に切換えるものとなっている。
本実施例において、上記第3焦点位置F3は上記中心線よりも上方に位置すると共に、当該中心線と外被2dの外周端との中間に位置し、第3焦点位置F3’は中心線を挟んで対称の位置に設定されている。
また第4焦点位置F4は中心線よりも上方に位置すると共に、当該中心線と絶縁体2bの外周端との中間に位置し、第4焦点位置F4’は中心線を挟んで対称の位置に設定されている。
また、各集光レンズ23a,23bには、それぞれ切断加工時に発生する粉煙から集光レンズ23a,23bを保護するためのノズル25a,25bが設けられている。
上記CO2レーザ発振器21は波長10.6μmのCO2レーザ光を水平方向に発振するように設けられ、制御手段によってその発振タイミングが制御されるようになっている。
光路切換手段22は、図示しない昇降手段により上下に移動してCO2レーザ光の光路上に出没する移動ミラー22aと、移動ミラー22aが光路上に位置していないときにCO2レーザ光を同軸ケーブル2の上方側の集光レンズ23aに導光する反射ミラー22bと、移動ミラー22aが光路上に位置しているときにCO2レーザ光を下方側の集光レンズ23bに導光する反射ミラー22cとを備えている。
そして同軸ケーブル2の上方側の集光レンズ23aと下方側の集光レンズ23bとは、その光軸が同軸ケーブル2の搬送方向に所定距離だけ離れるように設けられている。
焦点切換手段24a,24bは、上記集光レンズ23a,23bを同軸ケーブル2の搬送方向に直交する方向、すなわち鉛直方向に昇降させ、図2に示すように、各集光レンズ23a,23bから照射されるCO2レーザ光の焦点位置を下記第3焦点位置F3、F3’および第4焦点位置F4、F4’に切換えるものとなっている。
本実施例において、上記第3焦点位置F3は上記中心線よりも上方に位置すると共に、当該中心線と外被2dの外周端との中間に位置し、第3焦点位置F3’は中心線を挟んで対称の位置に設定されている。
また第4焦点位置F4は中心線よりも上方に位置すると共に、当該中心線と絶縁体2bの外周端との中間に位置し、第4焦点位置F4’は中心線を挟んで対称の位置に設定されている。
また、各集光レンズ23a,23bには、それぞれ切断加工時に発生する粉煙から集光レンズ23a,23bを保護するためのノズル25a,25bが設けられている。
以下、以上の構成を有する同軸ケーブル処理装置1を用いた第1の同軸ケーブル処理方法を説明する。
最初に、同軸ケーブル2を支持手段3にセットすると、支持手段3は同軸ケーブル2を軸方向に移動させて外皮切断位置C1をCO2レーザ切断手段5によるCO2レーザ光の照射位置に一致させ(図3(a))、支持手段3によって同軸ケーブル2を図示左方のCO2レーザ切断手段5に搬送する。
このときCO2レーザ切断手段5では、既に光路切換手段22の移動ミラー22aをCO2レーザ光の光路上から退没させており、また焦点切換手段24a,24bは集光レンズ23a,23bをその焦点位置が上記第3焦点位置F3,F3’となるように移動させている。
そして同軸ケーブル2の外被2dの図示左方端がCO2レーザ光の照射位置に到達すると、CO2レーザ発振器21によりCO2レーザ光が発振され、CO2レーザ光は同軸ケーブル2の上方の集光レンズ23aへと導光された後、当該集光レンズ23aによって上記第3焦点位置F3に集光される。
その後支持手段3は、外被2の図示右方端がCO2レーザ光の照射位置に到達するまでの間、同軸ケーブル2を所定の搬送速度で搬送し、これにより外被2dの中心線よりも上半分がCO2レーザ光によって切断される。
このとき、CO2レーザ光の強度はシールド導体2cが損傷しない程度の強度に設定され、また支持手段3による搬送速度はCO2レーザ光の強度や外被2dの材質や厚さに応じて設定される。
最初に、同軸ケーブル2を支持手段3にセットすると、支持手段3は同軸ケーブル2を軸方向に移動させて外皮切断位置C1をCO2レーザ切断手段5によるCO2レーザ光の照射位置に一致させ(図3(a))、支持手段3によって同軸ケーブル2を図示左方のCO2レーザ切断手段5に搬送する。
このときCO2レーザ切断手段5では、既に光路切換手段22の移動ミラー22aをCO2レーザ光の光路上から退没させており、また焦点切換手段24a,24bは集光レンズ23a,23bをその焦点位置が上記第3焦点位置F3,F3’となるように移動させている。
そして同軸ケーブル2の外被2dの図示左方端がCO2レーザ光の照射位置に到達すると、CO2レーザ発振器21によりCO2レーザ光が発振され、CO2レーザ光は同軸ケーブル2の上方の集光レンズ23aへと導光された後、当該集光レンズ23aによって上記第3焦点位置F3に集光される。
その後支持手段3は、外被2の図示右方端がCO2レーザ光の照射位置に到達するまでの間、同軸ケーブル2を所定の搬送速度で搬送し、これにより外被2dの中心線よりも上半分がCO2レーザ光によって切断される。
このとき、CO2レーザ光の強度はシールド導体2cが損傷しない程度の強度に設定され、また支持手段3による搬送速度はCO2レーザ光の強度や外被2dの材質や厚さに応じて設定される。
次に、光路切換手段22は移動ミラー22aをCO2レーザ光の光路上に移動させるとともに、支持手段3は同軸ケーブル2を図示右方に所定の搬送速度で搬送を開始する。
そして外被2dがCO2レーザ光の照射位置を通過して外被2の図示左方端がCO2レーザ光の照射位置に到達するまでの間、CO2レーザ光は同軸ケーブル2の下方の集光レンズ23bによって上記第3焦点位置F3’に集光される。
その結果、上記外被2dの中心線よりも下半分がCO2レーザ光によって切断され、これにより外被2dの全周が切断される(図3(b))。その後CO2レーザ発振器21はCO2レーザ光の発振を停止する。
そして、上記除去手段は切断された外被2dを把持し、除去手段はこの外被2dを同軸ケーブル2から離脱しない程度で、かつシールド導体切断位置C2が露出するように引っ張る。(図3(c))
このように外被2dを同軸ケーブル2から離脱させないことで、シールド導体2cの切断時にシールド導体2cがほつれず、この後良好にシールド導体2cの切断を行うことができる。
そして外被2dがCO2レーザ光の照射位置を通過して外被2の図示左方端がCO2レーザ光の照射位置に到達するまでの間、CO2レーザ光は同軸ケーブル2の下方の集光レンズ23bによって上記第3焦点位置F3’に集光される。
その結果、上記外被2dの中心線よりも下半分がCO2レーザ光によって切断され、これにより外被2dの全周が切断される(図3(b))。その後CO2レーザ発振器21はCO2レーザ光の発振を停止する。
そして、上記除去手段は切断された外被2dを把持し、除去手段はこの外被2dを同軸ケーブル2から離脱しない程度で、かつシールド導体切断位置C2が露出するように引っ張る。(図3(c))
このように外被2dを同軸ケーブル2から離脱させないことで、シールド導体2cの切断時にシールド導体2cがほつれず、この後良好にシールド導体2cの切断を行うことができる。
次に、支持手段3は同軸ケーブル2を図示右方のYAGレーザ切断手段4へと搬送すると共に、同軸ケーブル2を軸方向に移動させて、シールド導体切断位置C2をYAGレーザ切断手段4によるYAGレーザ光の照射位置に一致させる。
このときYAGレーザ切断手段4では、既に光路切換手段12の移動ミラー12aを光路上から退没させており、また焦点切換え手段14a,14bは集光レンズ13a,13bをその焦点位置が上記第1焦点位置F1,F1’となるように移動させている。
この状態から、支持手段3は同軸ケーブル2の搬送方向下流側(図示右方)に位置するシールド導体2cを、上方の集光レンズ13aによるYAGレーザ光の照射位置で停止させる。
そしてYAGレーザ発振器11によりYAGレーザ光が発振され、該YAGレーザ光は同軸ケーブル2の上方の集光レンズ13aに導光された後、集光レンズ13aによって上記焦点位置F1に集光される。その結果、図示右方に位置する中心線近傍のシールド導体2cが切断される(図2A部)。
続いて、YAGレーザ発振器11はYAGレーザ光の発振を一旦停止させ、支持手段3は同軸ケーブル2をさらに図示右方に搬送し、搬送方向上流側(図示左方)に位置するシールド導体2cをYAGレーザ光の照射位置で停止させる。
そしてYAGレーザ発振器11により再びYAGレーザ光が発振されて、YAGレーザ光は上記第1焦点位置F1に集光されることで、図示左方に位置する中心線近傍のシールド導体2cが切断される(図2B部)。
このときYAGレーザ切断手段4では、既に光路切換手段12の移動ミラー12aを光路上から退没させており、また焦点切換え手段14a,14bは集光レンズ13a,13bをその焦点位置が上記第1焦点位置F1,F1’となるように移動させている。
この状態から、支持手段3は同軸ケーブル2の搬送方向下流側(図示右方)に位置するシールド導体2cを、上方の集光レンズ13aによるYAGレーザ光の照射位置で停止させる。
そしてYAGレーザ発振器11によりYAGレーザ光が発振され、該YAGレーザ光は同軸ケーブル2の上方の集光レンズ13aに導光された後、集光レンズ13aによって上記焦点位置F1に集光される。その結果、図示右方に位置する中心線近傍のシールド導体2cが切断される(図2A部)。
続いて、YAGレーザ発振器11はYAGレーザ光の発振を一旦停止させ、支持手段3は同軸ケーブル2をさらに図示右方に搬送し、搬送方向上流側(図示左方)に位置するシールド導体2cをYAGレーザ光の照射位置で停止させる。
そしてYAGレーザ発振器11により再びYAGレーザ光が発振されて、YAGレーザ光は上記第1焦点位置F1に集光されることで、図示左方に位置する中心線近傍のシールド導体2cが切断される(図2B部)。
このようにして中心線近傍のシールド導体2cを切断したら、焦点切換手段14aは集光レンズ13aを上昇させてYAGレーザ光を第2焦点位置F2に集光させる。
すると支持手段3は同軸ケーブル2を所定の搬送速度で図示左方側に搬送を開始し、シールド導体2cをYAGレーザ光の照射位置を通過させることで、中心線の上方に位置するシールド導体2cが切断される。(図2C部)その後、YAGレーザ発振器11はYAGレーザ光の発振を停止する。
このときのYAGレーザ光の強度は、YAGレーザ光が絶縁体2bを透過して中心導線2aを損傷させない程度の強度に設定され、支持手段3による搬送速度はYAGレーザ光の強度やシールド導体2cの厚さに応じて設定されている。
さらに、上記YAGレーザ発振器11によるYAGレーザ光の発振形態は、パルス発振、Qスイッチパルス発振、CW発振を採用することができる。
すると支持手段3は同軸ケーブル2を所定の搬送速度で図示左方側に搬送を開始し、シールド導体2cをYAGレーザ光の照射位置を通過させることで、中心線の上方に位置するシールド導体2cが切断される。(図2C部)その後、YAGレーザ発振器11はYAGレーザ光の発振を停止する。
このときのYAGレーザ光の強度は、YAGレーザ光が絶縁体2bを透過して中心導線2aを損傷させない程度の強度に設定され、支持手段3による搬送速度はYAGレーザ光の強度やシールド導体2cの厚さに応じて設定されている。
さらに、上記YAGレーザ発振器11によるYAGレーザ光の発振形態は、パルス発振、Qスイッチパルス発振、CW発振を採用することができる。
次に、光路切換手段12は移動ミラー11aをYAGレーザ光の光路上に移動させ、支持手段3は、同軸ケーブル2を図示右方側に位置するシールド導体2cを下方の集光レンズ13aによるYAGレーザ光の照射位置で停止させる。
するとYAGレーザ発振器11によりYAGレーザ光が発振され、該YAGレーザ光は同軸ケーブル2の下方の集光レンズ13bに導光された後、集光レンズ13bによって上記第1焦点位置F1’に集光され、図示右方側の中心線近傍のシールド導体2cが切断される(図2D部)。
その後、一旦YAGレーザ発振器11はYAGレーザ光の発振を停止させ、支持手段3は同軸ケーブル2を図示右方へと搬送し、搬送方向上流側(図示左方)に位置するシールド導体2cをYAGレーザ光の照射位置で停止させる。
そして、YAGレーザ発振器11は再びYAGレーザ光を発振し、YAGレーザ光を第1焦点位置F1’に集光させることで、図示左方側の中心線近傍のシールド導体2cを切断する(図2E部)。
このようにして中心線近傍のシールド導体2cを切断したら、焦点切換手段14bは集光レンズ13bを下降させてYAGレーザ光の焦点位置を第2焦点位置F2’に移動させ、支持手段3は同軸ケーブル2を所定の搬送速度で図示左方側に搬送する。
そしてシールド導体2cがYAGレーザ光の照射位置を通過する間、YAGレーザ光は第2焦点位置F2’に集光され、これにより中心線の下方に位置するシールド導体2cが切断され(図2F部)、これによりシールド導体2cの全周が切断される。
シールド導体2cの全周が切断されたら、除去手段は先ほど切断した外被2dと共に切断したシールド導体2cを把持し、これを軸方向に引っ張ることで、外被2dとシールド導体2cを除去し、これによりシールド導体2cと絶縁体2bとが露出することとなる。(図3(e))
するとYAGレーザ発振器11によりYAGレーザ光が発振され、該YAGレーザ光は同軸ケーブル2の下方の集光レンズ13bに導光された後、集光レンズ13bによって上記第1焦点位置F1’に集光され、図示右方側の中心線近傍のシールド導体2cが切断される(図2D部)。
その後、一旦YAGレーザ発振器11はYAGレーザ光の発振を停止させ、支持手段3は同軸ケーブル2を図示右方へと搬送し、搬送方向上流側(図示左方)に位置するシールド導体2cをYAGレーザ光の照射位置で停止させる。
そして、YAGレーザ発振器11は再びYAGレーザ光を発振し、YAGレーザ光を第1焦点位置F1’に集光させることで、図示左方側の中心線近傍のシールド導体2cを切断する(図2E部)。
このようにして中心線近傍のシールド導体2cを切断したら、焦点切換手段14bは集光レンズ13bを下降させてYAGレーザ光の焦点位置を第2焦点位置F2’に移動させ、支持手段3は同軸ケーブル2を所定の搬送速度で図示左方側に搬送する。
そしてシールド導体2cがYAGレーザ光の照射位置を通過する間、YAGレーザ光は第2焦点位置F2’に集光され、これにより中心線の下方に位置するシールド導体2cが切断され(図2F部)、これによりシールド導体2cの全周が切断される。
シールド導体2cの全周が切断されたら、除去手段は先ほど切断した外被2dと共に切断したシールド導体2cを把持し、これを軸方向に引っ張ることで、外被2dとシールド導体2cを除去し、これによりシールド導体2cと絶縁体2bとが露出することとなる。(図3(e))
最後に、支持手段3は同軸ケーブル2を図示左方のCO2レーザ切断手段5に搬送すると共に、同軸ケーブル2を軸方向に移動させて、絶縁体切断位置C3をCO2レーザ切断手段5によるCO2レーザ光の照射位置に一致させる。
このときCO2レーザ切断手段5では、既に光路切換手段22の移動ミラー22aを光路上から退没させており、また焦点切換え手段24a,24bは集光レンズ23a,23bをその焦点位置が上記第4焦点位置F4,F4’となるように移動させている。
そして同軸ケーブル2の絶縁体2bの図示左方端がCO2レーザ光の照射位置に到達すると、CO2レーザ発振器21によりCO2レーザ光が発振され、CO2レーザ光は上方の集光レンズ23aへと導光された後、当該集光レンズ23aによって上記第4焦点位置F4に集光される。
その後支持手段3は、絶縁体2bの図示右方端がCO2レーザ光の照射位置に到達するまで、同軸ケーブル2を所定の搬送速度で搬送し、これにより絶縁体2bの中心線よりも上半分がCO2レーザ光によって切断される。
このとき、CO2レーザ光の強度は中心導線2aが損傷しない程度の強度に設定され、また支持手段3による搬送速度はCO2レーザ光の強度や絶縁体2bの材質や厚さに応じて設定される。
次に、光路切換手段22は移動ミラー22aをCO2レーザ光の光路上に移動させるとともに、支持手段3は同軸ケーブル2を図示右方に所定の搬送速度で搬送を開始する。
そして絶縁体2bがCO2レーザ光の照射位置を通過する間、CO2レーザ光は同軸ケーブル2の下方の集光レンズ23bによって上記第4焦点位置F4’に集光され、絶縁体2bの図示左方端がCO2レーザ光の照射位置に到達することで、上記外被2dの下半分がCO2レーザ光によって切断される。
これにより、外被2dの全周が切断され(図3(f))、CO2レーザ発振器21によるCO2レーザ光の発振が停止される。
そして、上記除去手段は切断された絶縁体2bを把持し、これを軸方向に引っ張ることで、絶縁体2bが除去され、中心導線2aが露出し、同軸ケーブル2の処理が終了する。(図3(g))
このときCO2レーザ切断手段5では、既に光路切換手段22の移動ミラー22aを光路上から退没させており、また焦点切換え手段24a,24bは集光レンズ23a,23bをその焦点位置が上記第4焦点位置F4,F4’となるように移動させている。
そして同軸ケーブル2の絶縁体2bの図示左方端がCO2レーザ光の照射位置に到達すると、CO2レーザ発振器21によりCO2レーザ光が発振され、CO2レーザ光は上方の集光レンズ23aへと導光された後、当該集光レンズ23aによって上記第4焦点位置F4に集光される。
その後支持手段3は、絶縁体2bの図示右方端がCO2レーザ光の照射位置に到達するまで、同軸ケーブル2を所定の搬送速度で搬送し、これにより絶縁体2bの中心線よりも上半分がCO2レーザ光によって切断される。
このとき、CO2レーザ光の強度は中心導線2aが損傷しない程度の強度に設定され、また支持手段3による搬送速度はCO2レーザ光の強度や絶縁体2bの材質や厚さに応じて設定される。
次に、光路切換手段22は移動ミラー22aをCO2レーザ光の光路上に移動させるとともに、支持手段3は同軸ケーブル2を図示右方に所定の搬送速度で搬送を開始する。
そして絶縁体2bがCO2レーザ光の照射位置を通過する間、CO2レーザ光は同軸ケーブル2の下方の集光レンズ23bによって上記第4焦点位置F4’に集光され、絶縁体2bの図示左方端がCO2レーザ光の照射位置に到達することで、上記外被2dの下半分がCO2レーザ光によって切断される。
これにより、外被2dの全周が切断され(図3(f))、CO2レーザ発振器21によるCO2レーザ光の発振が停止される。
そして、上記除去手段は切断された絶縁体2bを把持し、これを軸方向に引っ張ることで、絶縁体2bが除去され、中心導線2aが露出し、同軸ケーブル2の処理が終了する。(図3(g))
ここで述べた第1の処理方法では、YAGレーザ切断手段4の焦点切換手段14a,14bにより第1焦点位置F1、F1’および第2焦点位置F2、F2’のそれぞれにYAGレーザ光を集光し、中心線近傍のシールド導体2c((A)(B)(D)(E))と、それよりもレーザ照射側のシールド導体2c((C)(F))とを別々に切断することで、同軸ケーブル2の種類にかかわらず、また中心導線2aを損傷することなく迅速にシールド導体2cの全周を切断することができる。
つまり、中心線近傍のシールド導体2cを第1焦点位置F1、F1’に集光したYAGレーザ光で切断するので、それ以外の部分を切断するために第2焦点位置F2、F2’に集光するYAGレーザ光の強度を最適な強度に設定することが可能となる。
これに対し、特許文献1ではYAGレーザ光の吸収性を向上させるようにシールド導体にはんだ浴が必要であり、工程が複雑化して迅速な処理が行えないばかりか、YAGレーザ光の第2高調波を焦点位置を変位させずに一点に集光させているので、絶縁体を透過したYAGレーザ光によって中心導体が損傷してしまう場合がある。
さらに、特許文献2ではシールド導体の切断を行うのに同軸ケーブルを何度も往復させて走査を繰り返さなければならず、迅速な処理が行えなかった。
つまり、中心線近傍のシールド導体2cを第1焦点位置F1、F1’に集光したYAGレーザ光で切断するので、それ以外の部分を切断するために第2焦点位置F2、F2’に集光するYAGレーザ光の強度を最適な強度に設定することが可能となる。
これに対し、特許文献1ではYAGレーザ光の吸収性を向上させるようにシールド導体にはんだ浴が必要であり、工程が複雑化して迅速な処理が行えないばかりか、YAGレーザ光の第2高調波を焦点位置を変位させずに一点に集光させているので、絶縁体を透過したYAGレーザ光によって中心導体が損傷してしまう場合がある。
さらに、特許文献2ではシールド導体の切断を行うのに同軸ケーブルを何度も往復させて走査を繰り返さなければならず、迅速な処理が行えなかった。
次に、同軸ケーブル処理装置1を用いた第2の同軸ケーブル処理方法を説明する。なお、外被2dやシールド導体2cを切断する際の上記YAGレーザ切断手段4およびCO2レーザ切断手段5の動作は上記第1の処理方法と同様であるので、詳細な説明は省略する。
この第2の処理方法においても、最初は上記第1の処理方法と同様、支持手段3はシールド導体2cをCO2レーザ切断手段5へと搬送し、第3焦点位置F3、F3’に焦点位置を設定して外被2dの全周を切断し、除去手段によって外被2dを所定距離だけ引張り、シールド導体2cを露出させる。
次に、支持手段3は同軸ケーブル2をYAGレーザ切断手段4へと搬送し、このときYAGレーザ切断手段4の焦点切換手段14a,14bはYAGレーザ光が上記第2焦点位置F2、F2’に集光されるように移動させている。
これにより、最初にレーザ照射側となるシールド導体2cの上方および下方のシールド導体2cがYAGレーザ光によって切断され((C)(F))、その後、焦点切換手段14a,14bによって焦点位置を第1焦点位置F1、F1’に切換えることで、中心線近傍のシールド導体2cを切断し((A)(B)(D)(E))、シールド導体2cの全周を切断する。
その後、除去手段によってシールド導体2cと外被2dとを除去したら、支持手段3は同軸ケーブル2を絶縁体切断位置C3に移動させ、再びCO2レーザ切断手段5へと搬送し、焦点切換手段24a,24bによって第4焦点位置F4、F4’にCO2レーザ光を集光して絶縁体2bの切断を行い、これを除去する。
この第2の処理方法においても、最初は上記第1の処理方法と同様、支持手段3はシールド導体2cをCO2レーザ切断手段5へと搬送し、第3焦点位置F3、F3’に焦点位置を設定して外被2dの全周を切断し、除去手段によって外被2dを所定距離だけ引張り、シールド導体2cを露出させる。
次に、支持手段3は同軸ケーブル2をYAGレーザ切断手段4へと搬送し、このときYAGレーザ切断手段4の焦点切換手段14a,14bはYAGレーザ光が上記第2焦点位置F2、F2’に集光されるように移動させている。
これにより、最初にレーザ照射側となるシールド導体2cの上方および下方のシールド導体2cがYAGレーザ光によって切断され((C)(F))、その後、焦点切換手段14a,14bによって焦点位置を第1焦点位置F1、F1’に切換えることで、中心線近傍のシールド導体2cを切断し((A)(B)(D)(E))、シールド導体2cの全周を切断する。
その後、除去手段によってシールド導体2cと外被2dとを除去したら、支持手段3は同軸ケーブル2を絶縁体切断位置C3に移動させ、再びCO2レーザ切断手段5へと搬送し、焦点切換手段24a,24bによって第4焦点位置F4、F4’にCO2レーザ光を集光して絶縁体2bの切断を行い、これを除去する。
この第2の処理方法では、第1焦点位置F1のシールド導体2cを切断する前に第2焦点位置F2、F2’にYAGレーザ光を集光してシールド導体2c((C)(F))を切断しているので、後に切断する中心線近傍のシールド導体2c((A)(B)(D)(E))の残り量に合わせて、適切なYAGレーザ光の照射時間を制御することができる。
そのため、この第2の処理方法においては、YAGレーザ光の第1焦点位置F1、F1’をカメラで撮影し、制御手段がシールド導体2cに照射されたYAGレーザ光の発光強度やスペクトルを解析することで、YAGレーザ光の照射時間を調整し、最適な加工品質を保持することができる。
そのため、この第2の処理方法においては、YAGレーザ光の第1焦点位置F1、F1’をカメラで撮影し、制御手段がシールド導体2cに照射されたYAGレーザ光の発光強度やスペクトルを解析することで、YAGレーザ光の照射時間を調整し、最適な加工品質を保持することができる。
次に、同軸ケーブル処理装置1を用いた第3の同軸ケーブル処理方法を説明する。なお、外被2dやシールド導体2cを切断する際の上記YAGレーザ切断手段4およびCO2レーザ切断手段5の動作は上記第1の処理方法と同様であるので、詳細な説明は省略する。
この第3の処理方法では、支持手段3は最初に同軸ケーブル2をYAGレーザ切断手段4へと搬送し、このときYAGレーザ切断手段4の焦点切換手段14a,14bは最初に上記第1焦点位置F1、F1’にYAGレーザ光を集光させるようになっている。
また、この方法で処理する同軸ケーブル2の外被2dは、YAGレーザ光を透過する素材となっており、上記YAGレーザ光は外被2dを透過して、中心線近傍のシールド導体2c((A)(B)(D)(E))が切断される。
中心線近傍のシールド導体2cの切断が終了したら、支持手段3は同軸ケーブル2を外被切断位置C1に移動させると共に、シールド導体2cをCO2レーザ切断手段5へと搬送し、外被2dの全周を切断する。
上記除去手段は切断された外被2dを所定距離だけ引張り、完全に除去しない状態でシールド導体2cを露出させ、支持手段3は同軸ケーブル2をシールド導体切断位置C2に移動させ、再びYAGレーザ切断手段4へと搬送する。
そしてYAGレーザ切断手段4では、焦点切換手段14a,14bによりYAGレーザ光を第2焦点位置F2、F2’に集光し、これによりシールド導体2cの上方および下方の部分((C)(F))が切断され、シールド導体2cの全周が切断される。
除去手段によってシールド導体2cと外被2dとを除去したら、支持手段3は同軸ケーブル2を絶縁体切断位置C3へと移動させると共に、CO2レーザ切断手段5へと搬送し、絶縁体2bの切断および除去を行って、中心導線2aを露出させる。
この第3の処理方法では、支持手段3は最初に同軸ケーブル2をYAGレーザ切断手段4へと搬送し、このときYAGレーザ切断手段4の焦点切換手段14a,14bは最初に上記第1焦点位置F1、F1’にYAGレーザ光を集光させるようになっている。
また、この方法で処理する同軸ケーブル2の外被2dは、YAGレーザ光を透過する素材となっており、上記YAGレーザ光は外被2dを透過して、中心線近傍のシールド導体2c((A)(B)(D)(E))が切断される。
中心線近傍のシールド導体2cの切断が終了したら、支持手段3は同軸ケーブル2を外被切断位置C1に移動させると共に、シールド導体2cをCO2レーザ切断手段5へと搬送し、外被2dの全周を切断する。
上記除去手段は切断された外被2dを所定距離だけ引張り、完全に除去しない状態でシールド導体2cを露出させ、支持手段3は同軸ケーブル2をシールド導体切断位置C2に移動させ、再びYAGレーザ切断手段4へと搬送する。
そしてYAGレーザ切断手段4では、焦点切換手段14a,14bによりYAGレーザ光を第2焦点位置F2、F2’に集光し、これによりシールド導体2cの上方および下方の部分((C)(F))が切断され、シールド導体2cの全周が切断される。
除去手段によってシールド導体2cと外被2dとを除去したら、支持手段3は同軸ケーブル2を絶縁体切断位置C3へと移動させると共に、CO2レーザ切断手段5へと搬送し、絶縁体2bの切断および除去を行って、中心導線2aを露出させる。
この第3の処理方法では、外被2dを切断する前に第1焦点位置F1、F1’にYAGレーザ光を集光して中心線近傍のシールド導体2cを切断しているので、外被2dを引っ張ることによる同軸ケーブル2の位置ずれがおきる前に、YAGレーザ光の照射位置とシールド導体2cとの位置とを一致させることができる。
一方、上記第1の方法の場合、外被2dを切断した後当該外被2dを除去手段によって引張っていることから、同軸ケーブル2の位置がずれることが考えられ、中心線近傍のシールド導体2cの位置とYAGレーザ光の照射位置とを一致させるのに、カメラやセンサ等が必要となる場合がある。
一方、上記第1の方法の場合、外被2dを切断した後当該外被2dを除去手段によって引張っていることから、同軸ケーブル2の位置がずれることが考えられ、中心線近傍のシールド導体2cの位置とYAGレーザ光の照射位置とを一致させるのに、カメラやセンサ等が必要となる場合がある。
そして、同軸ケーブル処理装置1を用いた第4の同軸ケーブル処理方法を説明する。ここでは上記CO2レーザ切断手段5によって上記外被5dの切断が終了した状態から説明する。
支持手段3は同軸ケーブル2をYAGレーザ切断手段4へと搬送し、YAGレーザ切断手段4では、焦点切換手段14a,14bによって集光レンズ13a,13bをその焦点位置が上記第1焦点位置F1,F1’となるように移動させている。
この状態から、支持手段3は同軸ケーブル2の搬送方向下流側(図示右方)に位置するシールド導体2cを、上方の集光レンズ13aによるYAGレーザ光の照射位置で停止させ、図示右方に位置する中心線近傍のシールド導体2cを切断する(図2A部)。
続いて、焦点切換手段14aは集光レンズ13aを上昇させてYAGレーザ光を第2焦点位置F2に集光させ、支持手段3は同軸ケーブル2を所定の搬送速度で図示左方側に搬送を開始し、中心線の上方に位置するシールド導体2cを切断する。(図2C部)
そして、焦点切換手段14aは集光レンズ13aを下降させてYAGレーザ光を第1焦点位置F1に集光させ、図示左方に位置する中心線近傍のシールド導体2cを切断し(図2B部)、これにより中心線の上方に位置するシールド導体が切断される。
次に、光路切換手段12は移動ミラー12aをYAGレーザ光の光路上に移動させ、上述したのと同じ手順で、図示左方に位置する中心線近傍シールド導体2c(図2E部)、レーザ照射側のシールド導体(図2F部)、図示右方に位置する中心線近傍シールド導体2c(図2D部)を切断し、これによりシールド導体2cの全周が切断される。
シールド導体2cの全周が切断されたら、その後は上記処理方法と同様の手順で、絶縁体の切断を行い、中心導線2aを露出させる。
この第4の処理方法を用いれば、同軸ケーブル2の搬送方向上流端から下流端にむけて、連続的にシールド導体2cを切断することができるので、同軸ケーブル2を往復させる回数を少なくすることが可能となる。
支持手段3は同軸ケーブル2をYAGレーザ切断手段4へと搬送し、YAGレーザ切断手段4では、焦点切換手段14a,14bによって集光レンズ13a,13bをその焦点位置が上記第1焦点位置F1,F1’となるように移動させている。
この状態から、支持手段3は同軸ケーブル2の搬送方向下流側(図示右方)に位置するシールド導体2cを、上方の集光レンズ13aによるYAGレーザ光の照射位置で停止させ、図示右方に位置する中心線近傍のシールド導体2cを切断する(図2A部)。
続いて、焦点切換手段14aは集光レンズ13aを上昇させてYAGレーザ光を第2焦点位置F2に集光させ、支持手段3は同軸ケーブル2を所定の搬送速度で図示左方側に搬送を開始し、中心線の上方に位置するシールド導体2cを切断する。(図2C部)
そして、焦点切換手段14aは集光レンズ13aを下降させてYAGレーザ光を第1焦点位置F1に集光させ、図示左方に位置する中心線近傍のシールド導体2cを切断し(図2B部)、これにより中心線の上方に位置するシールド導体が切断される。
次に、光路切換手段12は移動ミラー12aをYAGレーザ光の光路上に移動させ、上述したのと同じ手順で、図示左方に位置する中心線近傍シールド導体2c(図2E部)、レーザ照射側のシールド導体(図2F部)、図示右方に位置する中心線近傍シールド導体2c(図2D部)を切断し、これによりシールド導体2cの全周が切断される。
シールド導体2cの全周が切断されたら、その後は上記処理方法と同様の手順で、絶縁体の切断を行い、中心導線2aを露出させる。
この第4の処理方法を用いれば、同軸ケーブル2の搬送方向上流端から下流端にむけて、連続的にシールド導体2cを切断することができるので、同軸ケーブル2を往復させる回数を少なくすることが可能となる。
なお上記各実施例の同軸ケーブルの処理方法において、上記YAGレーザ切断手段4における焦点切換手段14a,14bによる上記第1焦点位置F1、F1’のいずれか一方を、上記中心線上に位置させることが可能である。
このようにすることで、シールド導体2bの中心線の上下に位置するシールド導体2c(図2(A)および(E)、(B)および(D))をそれぞれ同時に切断することができ、YAGレーザ切断手段4の他方の集光レンズ13については、第2焦点位置F2にだけYAGレーザ光を集光させれば良いので、当該集光レンズ13については上記焦点切換手段13が不要となる。
また、上記各実施例ではYAGレーザ光の波長を1064nmとしたが、波長532nmのYAGレーザ光の第2高調波であってもよく、またYVO4レーザ光やその第2高調波なども使用することができる。つまり、シールド導体2bに吸収されやすい波長のレーザ光を使用することができる。
さらに、上記実施例では支持手段3によって同軸ケーブル2を搬送し、レーザ光の焦点位置と同軸ケーブル2とを相対移動させていたが、同軸ケーブル2を固定し、レーザ光の照射する位置を水平方向に移動させるようにしてもよい。
例えば、上記図1に示す実施例において、上記集光レンズ13aとその上方に位置する反射ミラー12bとを、共に水平方向に移動させることが考えられる。
また他の例として、上記集光レンズ13aに代えてfθレンズを設けるとともに、上記反射ミラー12bをガルバノミラーとし、上記ガルバノミラーを揺動させて反射するYAGレーザ光を切断位置に沿って移動させ、これを上記fθレンズによって鉛直下方に向けて屈折させることが考えられる。
さらに、上記支持手段3に同軸ケーブル2を180°反転させる反転手段を設けても良い。この場合、同軸ケーブル2の上方もしくは下方の一方よりYAGレーザ光を照射すればよいので、他方の集光レンズ、反射ミラー、光路切換手段が不要となる。
また上記実施例では1本の同軸ケーブル2の処理方法を説明したが、同軸ケーブル2を軸方向に平行に並べてこれを連結した同軸フラットケーブルも同様に処理可能である。
このようにすることで、シールド導体2bの中心線の上下に位置するシールド導体2c(図2(A)および(E)、(B)および(D))をそれぞれ同時に切断することができ、YAGレーザ切断手段4の他方の集光レンズ13については、第2焦点位置F2にだけYAGレーザ光を集光させれば良いので、当該集光レンズ13については上記焦点切換手段13が不要となる。
また、上記各実施例ではYAGレーザ光の波長を1064nmとしたが、波長532nmのYAGレーザ光の第2高調波であってもよく、またYVO4レーザ光やその第2高調波なども使用することができる。つまり、シールド導体2bに吸収されやすい波長のレーザ光を使用することができる。
さらに、上記実施例では支持手段3によって同軸ケーブル2を搬送し、レーザ光の焦点位置と同軸ケーブル2とを相対移動させていたが、同軸ケーブル2を固定し、レーザ光の照射する位置を水平方向に移動させるようにしてもよい。
例えば、上記図1に示す実施例において、上記集光レンズ13aとその上方に位置する反射ミラー12bとを、共に水平方向に移動させることが考えられる。
また他の例として、上記集光レンズ13aに代えてfθレンズを設けるとともに、上記反射ミラー12bをガルバノミラーとし、上記ガルバノミラーを揺動させて反射するYAGレーザ光を切断位置に沿って移動させ、これを上記fθレンズによって鉛直下方に向けて屈折させることが考えられる。
さらに、上記支持手段3に同軸ケーブル2を180°反転させる反転手段を設けても良い。この場合、同軸ケーブル2の上方もしくは下方の一方よりYAGレーザ光を照射すればよいので、他方の集光レンズ、反射ミラー、光路切換手段が不要となる。
また上記実施例では1本の同軸ケーブル2の処理方法を説明したが、同軸ケーブル2を軸方向に平行に並べてこれを連結した同軸フラットケーブルも同様に処理可能である。
1 同軸ケーブル切断装置 2 同軸ケーブル
2a 中心導線 2b 絶縁体
2c シールド導体 2d 外被
3 支持手段 4 YAGレーザ切断手段
5 CO2レーザ切断手段 11 YAGレーザ発振器
13 集光レンズ 14 焦点切換手段
F1 第1焦点位置 F2 第2焦点位置
2a 中心導線 2b 絶縁体
2c シールド導体 2d 外被
3 支持手段 4 YAGレーザ切断手段
5 CO2レーザ切断手段 11 YAGレーザ発振器
13 集光レンズ 14 焦点切換手段
F1 第1焦点位置 F2 第2焦点位置
Claims (8)
- 中心導線に絶縁体、シールド導体、外被を順次積層させた同軸ケーブルに対し、当該同軸ケーブルの端末位置の外被、シールド導体、絶縁体を切断して中心導体を露出させる同軸ケーブル処理方法であって、
上記シールド導体に対して吸収率の高い波長のレーザ光を照射して上記シールド導体を切断する工程は、
上記レーザ光の焦点位置を、上記同軸ケーブルの中心を横切る中心線近傍の第1焦点位置に位置させて、少なくともシールド導体における上記中心線が横切る部分を切断する工程と、
また上記レーザ光の焦点位置を、上記第1焦点位置よりもレーザ照射側に変位した第2焦点位置に位置させて、少なくともシールド導体における上記中心線が横切る部分以外の部分を切断する工程とを有することを特徴とする同軸ケーブル処理方法。 - 上記レーザ光はYAGレーザ光もしくはYVO4レーザ光、又はYAGレーザ光もしくはYVO4レーザ光の第2高調波であることを特徴とする請求項1に記載の同軸ケーブル処理方法。
- CO2レーザ光を上記外被に照射することで、当該外被を切断することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の同軸ケーブル処理方法。
- 上記第1焦点位置のシールド導体を切断してから、上記第2焦点位置のシールド導体を切断することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の同軸ケーブル処理方法。
- 上記第2焦点位置のシールド導体を切断してから、上記第1焦点位置のシールド導体を切断することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の同軸ケーブル処理方法。
- 中心導線に絶縁体、シールド導体、外被を順次積層させた同軸ケーブルに対し、当該同軸ケーブルの端末位置の外被、シールド導体、絶縁体を切断して中心導体を露出させる同軸ケーブル処理装置であって、
同軸ケーブルを保持する支持手段と、シールド導体に対して吸収率の高い波長のレーザ光を発振するレーザ発振器と、このレーザ発振器からのレーザ光の照射位置を同軸ケーブルを横切る方向に相対移動させる移動手段と、上記レーザ光の焦点位置を上記相対移動方向と平行に同軸ケーブルの中心を横切る中心線近傍の第1焦点位置と、当該第1焦点位置よりもレーザ照射側に変位した第2焦点位置とに切換える焦点切換手段とを設け、
上記レーザ光をシールド導体に照射してこれを切断することを特徴とする同軸ケーブル処理装置。 - 上記レーザ発振器は、YAGレーザ光もしくはYVO4レーザ光、又はYAGレーザ光もしくはYVO4レーザ光の第2高調波を発振する請求項6に記載の同軸ケーブル処理装置。
- 同軸ケーブルを搬送方向に平行に結合した同軸フラットケーブルに対して処理するようにした請求項6または請求項7のいずれかに記載の同軸ケーブル処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005200743A JP2007020342A (ja) | 2005-07-08 | 2005-07-08 | 同軸ケーブル処理方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005200743A JP2007020342A (ja) | 2005-07-08 | 2005-07-08 | 同軸ケーブル処理方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007020342A true JP2007020342A (ja) | 2007-01-25 |
Family
ID=37756975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005200743A Pending JP2007020342A (ja) | 2005-07-08 | 2005-07-08 | 同軸ケーブル処理方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007020342A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010263698A (ja) * | 2009-05-07 | 2010-11-18 | Hitachi Cable Ltd | 極細同軸線の端末処理方法及び端末処理構造 |
CN101950911A (zh) * | 2010-09-27 | 2011-01-19 | 深圳市大族激光科技股份有限公司 | 一种激光剥离线材的方法 |
CN101950910A (zh) * | 2010-09-27 | 2011-01-19 | 深圳市大族激光科技股份有限公司 | 一种激光剥线材的方法 |
WO2014038395A1 (ja) * | 2012-09-04 | 2014-03-13 | 株式会社 アマダ | レーザ加工ヘッド |
CN104901142A (zh) * | 2015-06-04 | 2015-09-09 | 歌尔声学股份有限公司 | 同时加工不同结构的同轴线的方法 |
CN108767615A (zh) * | 2018-06-08 | 2018-11-06 | 深圳市泰嘉电子有限公司 | 一种多芯精细同轴线缆焊接方法 |
CN111200226A (zh) * | 2018-11-19 | 2020-05-26 | 波音公司 | 处理屏蔽线缆的系统、方法和装置 |
CN119589127A (zh) * | 2024-12-31 | 2025-03-11 | 南京航空航天大学 | 一种同轴熔丝增材过程同步整形的装置及方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004273333A (ja) * | 2003-03-11 | 2004-09-30 | Kel Corp | フラットケーブル |
-
2005
- 2005-07-08 JP JP2005200743A patent/JP2007020342A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004273333A (ja) * | 2003-03-11 | 2004-09-30 | Kel Corp | フラットケーブル |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010263698A (ja) * | 2009-05-07 | 2010-11-18 | Hitachi Cable Ltd | 極細同軸線の端末処理方法及び端末処理構造 |
US8302295B2 (en) | 2009-05-07 | 2012-11-06 | Hitachi Cable, Ltd. | Very thin coaxial cable end processing method |
CN101950911A (zh) * | 2010-09-27 | 2011-01-19 | 深圳市大族激光科技股份有限公司 | 一种激光剥离线材的方法 |
CN101950910A (zh) * | 2010-09-27 | 2011-01-19 | 深圳市大族激光科技股份有限公司 | 一种激光剥线材的方法 |
WO2014038395A1 (ja) * | 2012-09-04 | 2014-03-13 | 株式会社 アマダ | レーザ加工ヘッド |
JP2014046361A (ja) * | 2012-09-04 | 2014-03-17 | Amada Co Ltd | レーザ加工ヘッド |
CN104901142A (zh) * | 2015-06-04 | 2015-09-09 | 歌尔声学股份有限公司 | 同时加工不同结构的同轴线的方法 |
CN108767615A (zh) * | 2018-06-08 | 2018-11-06 | 深圳市泰嘉电子有限公司 | 一种多芯精细同轴线缆焊接方法 |
CN111200226A (zh) * | 2018-11-19 | 2020-05-26 | 波音公司 | 处理屏蔽线缆的系统、方法和装置 |
JP2020115736A (ja) * | 2018-11-19 | 2020-07-30 | ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company | シールドケーブルを加工するためのシステム、方法、及び、装置 |
CN111200226B (zh) * | 2018-11-19 | 2024-02-13 | 波音公司 | 处理屏蔽线缆的系统和方法 |
JP7437138B2 (ja) | 2018-11-19 | 2024-02-22 | ザ・ボーイング・カンパニー | シールドケーブルを加工するためのシステム、方法、及び、装置 |
CN119589127A (zh) * | 2024-12-31 | 2025-03-11 | 南京航空航天大学 | 一种同轴熔丝增材过程同步整形的装置及方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN106041329B (zh) | 晶片的生成方法 | |
US8847104B2 (en) | Wafer cutting method and a system thereof | |
KR20170082974A (ko) | SiC 웨이퍼의 생성 방법 | |
US20140213040A1 (en) | Laser processing method | |
JP5536319B2 (ja) | レーザスクライブ方法および装置 | |
CN1481290A (zh) | 半导体材料的激光加工 | |
JP2014510398A (ja) | 光電素子の改良されたレーザスクライビングのための方法及び装置 | |
US8071464B2 (en) | Manufacturing method for light emitting device | |
JP2007020342A (ja) | 同軸ケーブル処理方法およびその装置 | |
JP2017080796A (ja) | 加工樹脂基板の製造方法およびレーザー加工装置 | |
KR101530390B1 (ko) | 레이저 가공 장치 | |
WO2012098930A1 (ja) | レーザ加工装置 | |
KR20130076440A (ko) | 레이저 절단 장치 및 절단 방법 | |
KR20140029168A (ko) | 광섬유, 광섬유 장치 및, 레이저 가공 장치 | |
KR20130042894A (ko) | 웨이퍼 다이싱용 레이저 개질 장치 및 웨이퍼 다이싱 방법 | |
US20130115756A1 (en) | Processing method for semiconductor wafer having passivation film on the front side thereof | |
WO2018110415A1 (ja) | レーザ加工装置及びレーザ加工方法 | |
JP2009039732A (ja) | レーザ加工装置 | |
EP3138821A1 (en) | Method of glass plate fusion mediated by laser beam and laser processing device | |
EP4238684B1 (en) | Welding method and laser device | |
US20220395930A1 (en) | Laser cutting method and laser cutting device | |
JP3667709B2 (ja) | レーザ加工方法 | |
JP6845115B2 (ja) | 絶縁被膜の除去方法 | |
JP3385504B2 (ja) | レーザ加工装置、及びレーザ加工装置による照射方法 | |
JP2009208118A (ja) | レーザ加工方法及びレーザ加工装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080630 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100414 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100615 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101112 |