[go: up one dir, main page]

JP2007010983A - ロッドインテグレータ - Google Patents

ロッドインテグレータ Download PDF

Info

Publication number
JP2007010983A
JP2007010983A JP2005191749A JP2005191749A JP2007010983A JP 2007010983 A JP2007010983 A JP 2007010983A JP 2005191749 A JP2005191749 A JP 2005191749A JP 2005191749 A JP2005191749 A JP 2005191749A JP 2007010983 A JP2007010983 A JP 2007010983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
rod integrator
light
liquid case
outlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005191749A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Inamoto
雅之 稲本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Original Assignee
Fujinon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujinon Corp filed Critical Fujinon Corp
Priority to JP2005191749A priority Critical patent/JP2007010983A/ja
Publication of JP2007010983A publication Critical patent/JP2007010983A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】 ロッドインテグレータの冷却効率を向上させる。
【解決手段】 ガラス等の透明な板材を組み合わせて構成され、透明な液体を流入口と流出口とを設けた中空の液体ケース31と、この液体ケース31の中空部に隙間なく満たされた透明な液体と、この液体を循環させるポンプ37及び液体を冷却する冷却部38からなる冷却装置32とからロッドインテグレータを構成することとした。これにより、中空部の液体はポンプ37によって強制的に循環されるので、流出口から流出した液体は冷却部38によって冷却されて、再び流入口から中空部に流入する。したがって、中空部は、冷却部38によって冷却された液体で満たされているので、光源からの放射熱で加熱される液体ケース31を効率よく冷却することが可能になる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光源から照射された光を導光するロッドインテグレータに関するものである。
画像が付与された光をスクリーンに投影してスクリーン上で画像を表示するプロジェクタとして、液晶パネルを用いた液晶プロジェクタ等が知られている。液晶プロジェクタでは、液晶パネルに照射した光を透過させたり、或いは、照射した光を液晶パネルで反射させることによって、液晶パネルに表示された画像をスクリーンに投影させる。スクリーン上では、液晶パネルで表示された画像が拡大して表示される。
液晶プロジェクタには、光源から照射された照明光を導光するロッドインテグレータが設けられている。ロッドインテグレータは、液晶パネルに照射される光源からの照明光が入射する入射面、この入射した照明光を全反射させる側面、及び側面で全反射することによって面内の強度が均一化された照明光を出射する出射面を備えている。出射面から出射した照明光は、レンズや偏光変換素子等を含む照明光学系を介して液晶パネルに照射される。液晶パネルには、明るく均一な光が照射されることが好ましく、そのためには、光源から照射される光の光度が高く、かつ、その光束が均一であることが望まれる。このため、光源には、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等の高輝度放電ランプを用いるのが一般的である。
しかし、光源から照射される光の光度を高くするために光源を高輝度にすると、光源から放射される放射熱の影響をロッドインテグレータが受けやすくなり、ロッドインテグレータが高温になりやすいという問題があった。そこで、従来は、ロッドインテグレータに耐熱性の高いガラスを使用したり、ロッドインテグレータを保持する筐体に冷却機構を設けることによってロッドインテグレータを冷却していた。
例えば、特許文献1には、ロッドインテグレータを保持する筐体に冷却用の気体を流入させてロッドインテグレータを冷却する光インテグレータが、特許文献2には、ロッドインテグレータを保持する筐体の内部に冷却用の液体を流入させて、ロッドインテグレータを冷却する冷却装置が、特許文献3には、ロッドインテグレータに照明光を照射する光源にファンで風を送り、光源を冷却する表示装置が記載されている。
特許第3589856号公報 特開2004−361768号公報 特開2000−231154号公報
しかしながら、一般のガラスに比べて耐熱性の高いガラスは高価なので、このような材料をロッドインテグレータに使用するとコストアップに繋がるという問題がある。また、特許文献1及び2のようにロッドインテグレータを保持する筐体に冷却機構を設けると筐体の構造が複雑化するので、これらの方法を採用した場合もコストアップに繋がるという問題がある。さらに、特許文献3のように光源を冷却することとしても、光源は非常に高温になっているので、その冷却効率が悪いという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ロッドインテグレータ及び筐体の構造を複雑化することなくロッドインテグレータの冷却効率を向上させて、かつ製造時のコストを抑制することを目的とする。
上記問題点を解決するにあたり、本発明のロッドインテグレータは、入射面から入射した照明光を内面全反射により出射面に導き、前記出射面から均一化された照明光を出射させるロッドインテグレータにおいて、透明な板材を組み合わせて構成され、液体の流入口と流出口とが設けられた中空の液体ケースと、前記液体ケースの中空部内に隙間なく満たされるとともに前記流入口及び流出口を通して前記液体ケースの内外にわたって循環され、前記板材と略等しい屈折率を有する透明な液体と、前記流出口から流出して前記流入口に戻される液体を冷却する冷却手段とを備えたことを特徴とする。
なお、前記液体ケースが細長い形状を有し、長手方向の端面がそれぞれ前記入射面及び出射面となることが好ましい。
また、前記流入口及び流出口が前記入射面及び出射面を除く面に設けられ、その一方が前記入射面の近傍に、他方が前記出射面の近傍に設けられていることが好ましい。
また、前記液体ケースは、その長手方向が略水平に配置され、前記流出口が前記流入口よりも上方に位置することが好ましい。
本発明によれば、液体ケースの中空部に透明な液体を隙間なく満たし、液体ケースに流出口及び流入口を設けて液体を内外にわたって循環させ、流出口から流出して流入口に戻される液体を冷却するので、ロッドインテグレータの冷却効率を飛躍的に向上させることが可能になる。また、上述した構成でロッドインテグレータの冷却を行うから、ロッドインテグレータの構造を複雑化させることなく、製造時におけるコストを削減することも可能になる。さらに、液体ケースを細長い形状にし、長手方向の端面がそれぞれ入射面、出射面となるようにしたから、ロッドインテグレータの入射面及び出射面以外の面で、照明光を全反射させる回数を増加させることができ、出射面から出射する照明光の光強度をより均一化させることが可能になる。
また、流出口及び流入口を入射面及び出射面を除く面に設けたから、流出口及び流入口を取り付けるスペースを入射面及び出射面に確保する必要がなくなり、照明光の入射及び出射のみに用いることができる。したがって、例えば、入射面及び出射面の少なくとも何れか一方に流出口又は流入口を設けた場合と比較して、ロッドインテグレータを小型化することが可能になる。また、長手方向が略水平になるように液体ケースを配置し、流出口を流入口よりも上方に位置づけたから、光源からの放射熱によって暖められた液体が中空部で自然対流しているときに、暖められた液体を効率的に流出口から流出させることができ、ロッドインテグレータの冷却効率をさらに向上させることが可能になる。さらには、入射面の近傍に流入口を設けることにより、ロッドインテグレータの冷却効率をより向上させることが可能になる。
本発明を適用した液晶プロジェクタの概略的な構成を図1に基づいて説明する。液晶プロジェクタ10は、照明光学系11、照射された光の照射方向を変化させるためのミラー12a,12b,12c,12d,12e、ダイクロイックミラー13,14、3枚の透過型の液晶パネル15R,15G,15B、クロスダイクロイックプリズム16、投影レンズ17、スクリーン18、ランプ19及びロッドインテグレータ20を備えている。
照明光学系11は、レンズ21、偏光変換素子22を備えている。ランプ19からは赤色光(R光)、緑色光(G光)、青色光(B光)を含む白色の光が下流側に照射される。ランプ19から照射された光は、ロッドインテグレータ20(図2参照)で均一化された後、レンズ21に入射する。レンズ21に入射した光は、平行光となってレンズ21の下流側に照射される。偏光変換素子22は、レンズ21の下流側に配置されている。偏光変換素子22は、ランプ19から照射された光を透過させることによって、特定の偏波面をもたないR光、G光、B光をS偏光に変換する。偏光変換素子22を透過した各色光は、ミラー12a及びミラー12bで反射してダイクロイックミラー13に入射する。
ダイクロイックミラー13は、白色光に含まれるB光を透過し、R光及びG光を反射することによりB光を分離する。分離されたB光はミラー12cで反射して液晶パネル15Bに入射する。ダイクロイックミラー13を反射したR光及びG光は、ダイクロイックミラー14に入射する。ダイクロイックミラー14はR光を透過し、G光を反射してR光とG光とを分離する。ダイクロイックミラー14を透過したR光は、ミラー12d及びミラー12eで反射して液晶パネル15Rに入射する。ダイクロイックミラー14で反射したG光は、液晶パネル15Gに入射する。
液晶パネル15R,15G,15Bでは、入射したR光、G光、B光のそれぞれに画像が付与される。液晶パネル15R,15G,15Bを透過したR光、G光、B光の光束は、クロスダイクロイックプリズム16に入射する。クロスダイクロイックプリズム16は、4つの直角プリズムの組み合わせからなる。クロスダイクロイックプリズム16は、R光を反射するR光反射面16aと、B光を反射するB光反射面16bの2種類のダイクロイック面を有しており、R光反射面16aとB光反射面16bとが互いに直交するように配置されている。
液晶パネル15Rを透過したR光がR光反射面16aで反射すると、その照射方向が投影レンズ17に向かうように液晶パネル15Rを透過した方向と直交する方向に変化する。これにより、R光は投影レンズ17に入射する。液晶パネル15Gを透過したG光は、R光反射面16a及びB光反射面16bを透過して直進し、投影レンズ17に入射する。液晶パネル15Bを透過したB光がB光反射面16bで反射すると、その照射方向が投影レンズ17に向かうように液晶パネル15Bを透過した方向と直交する方向に変化する。これにより、B光は投影レンズ17に入射する。投影レンズ17は、クロスダイクロイックプリズム16によって合成された各色の光束を拡大投影してスクリーン18に結像させる。これにより、スクリーン18に画像が表示される。
図2及び図3に示すように、ロッドインテグレータ20は、液体ケース31、液体32及び冷却装置33から構成されており、液体ケース31及び冷却装置33は、パイプ34a,34b,34cによってつながっている。液体ケース31は、透明な複数のガラス板を組み合わせて、細長い矩形状になるように構成されている。また、液体ケース31は、ランプ19から照射された照明光が入射する入射面31a、入射した照明光を全反射させることにより均一化させる4つの側面31b,31c,31d,31e、及び均一化された照明光を出射させる出射面31fを有している。なお、側面31b,31c,31d,31eには、入射した照明光を効率よく全反射させるためのコーディングを施しておいてもよいし、側面31b,31c,31c,31eの周囲にミラーを配置して、側面31b,31c,31d,31eで入射した照明光を全反射させるようにしてもよい。また、これら以外の方法であっても、照明光を全反射させることが可能な方法は適宜用いることが可能である。また、本実施形態では、透明な複数のガラス板を組み合わせて液体ケースを構成しているが、液体ケースの構成はこれに限定されるものではない。例えば、L字型の部材と、入射面又は出射面のいずれかを有する板状の部材とを組み合わせて構成しても良いし、筒状の部材に入射面又は出射面のいずれかを有する板状の部材を組み合わせて構成しても良い。また、これら以外の構造を適宜用いることも可能である。
図3に示すように、液体ケース31には中空部31gが形成されている。この中空部31gには液体32が満たされている。また、側面31bには、流出口35及び流入口36が設けられている。流出口35は、パイプ34aによって後述するポンプ37と連通しており、加熱された液体ケース31によって暖められた液体32を中空部31gから流出させるように設けられている。また、流出口35は、液体ケース31の出射面31fの近傍に設けられている。流入口36は、パイプ34cによって後述する冷却部38と連通しており、冷却部38で冷却された液体32を中空部31gに流入させるように設けられている。また、流入口36は、液体ケース31の入射面31aの近傍に設けられている。
なお、図示していないが、流出口35及び流入口36には、パイプ34a,34cを取り付ける際に用いられるコネクタが設けられている。これらのパイプ34a,34bは、液体32を循環させることが可能であればどのようなものを使用してもよく、例えば金属製のものを使用してもよいし、フレキシブルホース等を使用してもよい。また、本実施形態では、流出口35を出射面31fの近傍に、流入口36を入射面31aの近傍に設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、流出口35を入射面31aの近傍に、流入口36を出射面31fの近傍に設けることとしてもよい。
液体32には、その屈折率nd1が液体ケース31を構成するガラスの屈折率nd2と等しいか、または屈折率nd2よりも小さいものが使用されている。例えば、液体32として使用されるものとしては、屈折率nd1=1.3〜1.5程度のものが選定される。具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ベンジルアルコール、シリコン系オイル、これらの液体のうちの相溶性のある混合液体等が挙げられる。液体32は、液体ケース31との間に隙間が生じないように中空部31gに満たされており、これにより中実のロッドインテグレータ20と同様の機能を発揮するように構成されている。すなわち、図3に示すように、光源から照射された照明光L1及びL2が液体ケース31の入射面31aから入射した場合には、照明光は、液体32と液体ケース31との界面で全反射せず、側面31b,31c,31d,31eで照明光が全反射するように構成されている。また、液体32は、後述するポンプ37によって液体ケース31の内外にわたって循環するようになっている。液体ケース31の内外にわたって循環しているときには、液体32は、流出口35を通って液体ケース31の中空部31gから流出し、冷却部38によって冷却された後に流入口36を通って再び液体ケース31の中空部31gに流入するようになっている。
冷却装置33は、ポンプ37及び冷却部38から構成されている。ポンプ37には液体循環ポンプが使用されている。ポンプ37は、上流側が流出口35と、下流側が冷却部38と連通しており、中空部31gに満たされた液体32を強制的に循環するようになっている。また、冷却部38は、ポンプ37によって液体ケース31の外部に流出した液体32を冷却する。冷却部38には放熱板を備えており、冷却部38の内部に液体32を通すことにより液体32を冷却する。冷却部38は、上流側がポンプ37と、下流側が流入口36と連結されており、流出口35から流出した液体32を冷却するように構成されている。なお、ポンプ37及び冷却部38は、上述した構成のものに限定されるものではなく、液体32の循環及び冷却ができればどのような構造のものでもよい。
なお、図示していないが、冷却装置33は、液晶プロジェクタ10の電源がオンにされると作動を開始し、電源がオフにされると停止するようになっており、電源がオンにされている間は、冷却装置33は常に作動して、液体32の循環及び冷却を行うように構成されている。
次に、本形態のロッドインテグレータ20の作用について説明する。電源がオンされると、液晶プロジェクタ10は、ランプ19を点灯させてロッドインテグレータ20に照明光を照射し始める。また、液晶プロジェクタ10は、ポンプ37及び冷却部38の作動を開始して、中空部31gに満たされている液体32の循環及び冷却を開始する。
液晶プロジェクタ10の電源がオンにされている間は、ロッドインテグレータ20には、ランプ19から放射熱が放射され続けている。このため、ランプ19の近傍に配置されている液体ケース31は加熱されて、温度が上昇する。一方、中空部31gに満たされている液体32は、暖められたものが流出口から流出し、かつ、冷却部38によって冷却されたものが流入口から流入するように常時流動している。この液体32は、流出口35から流出するとポンプ37を通って冷却部38で冷却される。そして冷却された液体32は流入口36を通って中空部31gに流入する。このため、中空部31gには、冷却部38によって冷却された液体32が常に満たされた状態になる。したがって、液体ケース31は中空部31gの液体32によって常に冷却され、ランプ19によって加熱されても急激に温度が上昇するようなことを防止し、また液体ケース31の温度も低温に維持される。
液晶プロジェクタ10の電源がオフされると、冷却装置33は停止され、それと同時にランプ19も消灯する。したがって、ランプ19の放射熱によって液体ケース31が加熱されなくなる。このとき、冷却装置33も停止しているので、液体32の循環及び冷却も行われなくなる。しかし、電源がオフにされている場合には、液体ケース31も加熱されないので、液体ケース31及び液体32は、外気によって液晶プロジェクタ11が置かれている温度まで自然に冷却される。
このように、液晶プロジェクタの電源がオンされているときには、冷却装置によって液体を強制的に循環及び冷却させて液体ケースを内部から冷却することとしているので、ロッドインテグレータの冷却効率を飛躍的に向上させることが可能になる。また、ロッドインテグレータを冷却するために、筐体を複雑な構造にすることがなくなるので部品点数も減少させることができ、さらには、耐熱性に優れた高価なガラスではなく、一般に使用されている安価なガラスを液体ケースに使用することができるので、製造時におけるコストダウンも図ることが可能になる。
また、屈折率の略等しい液体を液体ケースの中空部に隙間なく満たしているから、本形態のロッドインテグレータは、中実のロッドインテグレータと同一の機能を有する。したがって、従来と同様の機能を有し、かつ冷却効率の高いロッドインテグレータを提供することが可能になる。
また、液体ケースを細長い形状にすることによって、照明光が入射してから出射するまでの間に、液体ケースの側面で全反射する回数を増加させることができるので、出射面から出射させる照明光を均一化することが可能になる。
また、流出口及び流入口を側面に設けることとしているので、入射面及び出射面を照明光の入射及び出射のみに用い、入射面及び出射面に流出口及び流入口を設けるスペースを確保する必要がなくなる。したがって、入射面及び出射面の少なくとも何れか一方に流出口又は流入口を設けた場合と比較して、ロッドインテグレータを小型化することが可能になる。
なお、本形態のロッドインテグレータでは、ポンプ及び冷却部から構成される冷却装置を使用して液体の循環及び冷却を行うこととしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、冷却装置の構成をポンプのみにして液体を循環させる構成にしてもよい。このような構成にすることにより、部品点数を減らすことができ、さらに製造時におけるコストを減少させることができる。なお、この場合には、パイプの距離を長くすることによってパイプと液体とが接する内面積を確保して、液体を冷却できるようにすればよい。また、この場合には、液体が冷却されやすい材料をパイプに使用すればよい。これにより、さらに液体を冷却しやすくすることが可能になる。
次に、本発明のロッドインテグレータの変形例を図4及び図5に基づいて説明する。図4及び図5に示すように、本変形例のロッドインテグレータ51は、液体ケース52、液体32及び冷却部38から構成されており、液体ケース52及び冷却部38はパイプ34a,34cによってつながっている。なお、液体32及び冷却部38の構成は既に説明したものと同一であるから、ここではその説明を省略する。
液体ケース52は、透明な複数のガラス板を組み合わせて、細長い矩形状になるように構成されている。また、液体ケース52は、ランプ19から照射された照明光が入射する入射面52a、入射した照明光を全反射させて光強度を均一化させる4つの側面52b,52c,52d,52e、及び均一化された照明光を出射させる出射面52fを有している。なお、側面52b,52c,52d,52eには、入射した照明光を効率よく全反射させるためのコーディングを施しておいてもよいし、側面52b,52c,52c,52eの周囲にミラーを配置して、側面52b,52c,52d,52eで入射した照明光を全反射させるようにしてもよい。また、これら以外の方法であっても、照明光を全反射させることが可能な方法は適宜用いることが可能である。また、本変形例では、透明な複数のガラス板を組み合わせて液体ケースを構成しているが、液体ケースの構成はこれに限定されるものではない。例えば、L字型の部材と、入射面又は出射面のいずれかを有する板状の部材とを組み合わせて構成しても良いし、筒状の部材に入射面又は出射面のいずれかを有する板状の部材を組み合わせて構成しても良い。また、これら以外の構造を適宜用いることも可能である。
液体ケース52には中空部52gが形成されており、液体ケース52との間に隙間が生じないように液体32が満たされている。すなわち、図5に示すように、光源から照射された照明光L1及びL2が液体ケース51の入射面51aから入射した場合には、照明光は、液体32と液体ケース51との界面で全反射せず、側面51b,51c,51d,51eで照明光が全反射するように構成されている。また、側面52bには、流出口55及び流入口56が設けられている。流出口55は、パイプ34aによって冷却部38と連通しており、中空部52gで暖められた液体32を中空部52gから流出させるように設けられている。また、流出口55は、液体ケース52の出射面52fの近傍であって、後述する流入口56よりも上方に位置するように設けられている。流入口56は、パイプ34cによって冷却部38と連通しており、冷却部38で冷却された液体32を中空部52gに流入させるように開口している。また、流入口56は、液体ケース52の入射面52aの近傍であって、流出口55より下方に位置するように設けられている。なお、図示していないが、流出口55及び流入口56にはパイプ34a,34cを取り付ける際に用いられるコネクタが設けられている。
なお、本変形例では、流出口55を出射面52fの近傍に、流入口56を入射面52aの近傍に位置づけているが、本発明はこれに限定されるものではなく、流出口55を入射面52aの近傍に、流入口56を出射面52fの近傍に設けることとしてもよい。
次に、本変形例のロッドインテグレータ51の作用を説明する。電源がオンされると、液晶プロジェクタ10は、ランプ19を点灯させてロッドインテグレータ51に照明光を照射し始める。それと同時に、液晶プロジェクタ10は、冷却部38の作動を開始して、中空部52gに満たされている液体32の冷却を開始する。
液晶プロジェクタ10の電源がオンにされている間は、ロッドインテグレータ51には、ランプ19から放射熱が放射され続けている。このため、液体ケース52は加熱されて温度が上昇する。中空部52gには液体32が満たされているので、液体ケース52の温度が上昇すると液体32が暖められる。このため、中空部52gに満たされた液体32の中で温度差が生じ、自然対流が発生する。ここで、自然対流が発生すると、液体ケース52によって暖められた液体32は、暖められていない液体32の上方を流動するようになるから、流入口56より上方に位置づけられた流出口55から流出する。一方、冷却部38によって冷却された液体32は、流出口55より下方に位置づけられた流入口56を通って中空部52gに流入する。すなわち、中空部52gの自然対流によって、液体32が循環することになる。
液体32は、液体ケース52から受けた熱量の大きさによって、その自然対流する速度が変化する。例えば、液体ケース52によって急激に液体32が暖められた場合には、自然対流の速度が速くなり、液体32が循環する速度も速くなる。一方、放射熱によって液体ケース52が加熱されているものの、その加熱されている温度が高くない場合には、液体32が液体ケース52から受ける熱量も少なくなる。したがって、液体32の温度上昇の変化も緩やかになるので、自然対流の速度も遅くなり、液体32の循環する速度も遅くなる。
したがって、液体ケース52の温度が高い場合には、冷却部38によって冷却された液体32が大量に中空部52gに流入し、液体ケース52を冷却する。一方、液体ケース52の温度が低い場合には、冷却部38によって冷却された液体32が中空部52gに流入しにくくなるので、既に中空部52gに満たされている液体32が液体ケース52を冷却する。このように、液体32が中空部52gにおいて自然対流して循環することにより、液体ケース52の温度も一定に維持される。
液晶プロジェクタ10の電源がオフされると、冷却部38は停止され、それと同時にランプ19も消灯する。したがって、ランプ19からの放射熱によって液体ケース52が加熱されなくなる。このとき、冷却部38は停止しているものの、液体ケース52の温度が高い場合には、中空部52gでは液体32が自然対流を行っている。このため、電源がオフされた後も、液体ケース52の温度が下がるまで液体32は循環し、外気によって液晶プロジェクタ11が置かれた温度まで自然に冷却される。
以上より、本変形例によれば、中空部の自然対流を利用して液体を循環させることとしているので、冷却装置の構造を簡素化することができる。したがって、製造時におけるコストの削減を行うことが可能になる。
なお、本変形例では、冷却部を使用して液体の冷却を行うこととしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば流入口と流出口との間をパイプで繋ぎ、液体がパイプを通過している間に液体の冷却を行うようにしてもよい。このような構成にすることにより、さらに部品点数を減らすことができ、製造時におけるコストを減少させることができる。なお、この場合には、パイプの距離を長くすることによってパイプと液体とが接する内面積を確保して、液体が冷却されるようにすればよい。また、この場合には、液体が冷却されやすい材料をパイプに使用することによってさらに液体を冷却しやすくすることができる。
なお、本実施形態では、ロッドインテグレータの形状を細長の矩形状となるように形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、出射面の面積が入射面の面積よりも大きくなるように形成されていてもよい。
また、本実施形態では、液体ケースを構成する1つの側面に流出口及び流入口を設けることとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば流出口を横側の側面に、流入口を下側の側面(底面)に設ける等、流出口及び流入口を別の側面に設けることとしてもよい。
さらに、本実施形態は、ガラスを使用してロッドインテグレータを形成することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、プラスチック材料その他の透明な材料を使用することとしてもよい。
本発明のロッドインテグレータを適用した液晶プロジェクタの概略的な構成を表した説明図である。 ロッドインテグレータの外観及び構成を表した斜視図である。 ロッドインテグレータの内部構成を表した断面図である。 本発明の変形例であるロッドインテグレータの外観及び構成を表した斜視図である。 変形例のロッドインテグレータの内部構成を表した説明図である。
符号の説明
20,51 ロッドインテグレータ
31,52 液体ケース
31a,52a 入射面
31g,52g 中空部
31f,52f 出射面
32 液体
33 冷却装置(冷却手段)
35,55 流出口
36,56 流入口
37 ポンプ(冷却手段)
38 冷却部(冷却手段)

Claims (4)

  1. 入射面から入射した照明光を内面全反射により出射面に導き、前記出射面から均一化された照明光を出射させるロッドインテグレータにおいて、
    透明な板材を組み合わせて構成され、液体の流入口と流出口とが設けられた中空の液体ケースと、
    前記液体ケースの中空部内に隙間なく満たされるとともに前記流入口及び流出口を通して前記液体ケースの内外にわたって循環され、前記板材と略等しい屈折率を有する透明な液体と、
    前記流出口から流出して前記流入口に戻される液体を冷却する冷却手段とを備えたことを特徴とするロッドインテグレータ。
  2. 前記液体ケースが細長い形状を有し、長手方向の端面がそれぞれ前記入射面及び出射面となることを特徴とする請求項1記載のロッドインテグレータ。
  3. 前記流入口及び流出口が前記入射面及び出射面を除く面に設けられ、その一方が前記入射面の近傍に、他方が前記出射面の近傍に設けられていることを特徴とする請求項2記載のロッドインテグレータ。
  4. 前記液体ケースは、その長手方向が略水平に配置され、前記流出口が前記流入口よりも上方に位置することを特徴とする請求項2又は3記載のロッドインテグレータ。
JP2005191749A 2005-06-30 2005-06-30 ロッドインテグレータ Pending JP2007010983A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005191749A JP2007010983A (ja) 2005-06-30 2005-06-30 ロッドインテグレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005191749A JP2007010983A (ja) 2005-06-30 2005-06-30 ロッドインテグレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007010983A true JP2007010983A (ja) 2007-01-18

Family

ID=37749583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005191749A Pending JP2007010983A (ja) 2005-06-30 2005-06-30 ロッドインテグレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007010983A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019037328A1 (zh) * 2017-08-21 2019-02-28 深圳光峰科技股份有限公司 液冷循环散热装置、液冷循环散热系统及光学投影系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019037328A1 (zh) * 2017-08-21 2019-02-28 深圳光峰科技股份有限公司 液冷循环散热装置、液冷循环散热系统及光学投影系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2875284B1 (en) Phosphor-based lamps for projection display
JP4438423B2 (ja) 投射型映像表示装置
CN106104179B (zh) 冷却装置、投影仪
US10890835B2 (en) Light conversion device, light source apparatus, and projection display apparatus with improved cooling efficiency
US20090244922A1 (en) Light pipe, illumination optical system and image projection device
JP5618120B2 (ja) 発光装置及び光源装置並びにこの光源装置を用いたプロジェクタ
US9429829B2 (en) Illumination system and projection apparatus
CN106814528B (zh) 投影装置及其照明系统
JP2015166787A (ja) 光源装置及び投影装置
JP2016200656A (ja) プロジェクター
WO2016163124A1 (ja) プロジェクター
JP5979199B2 (ja) 発光装置及び光源装置並びにこの光源装置を用いたプロジェクタ
JP2010197500A (ja) 発光装置及び光源装置並びにこの光源装置を用いたプロジェクタ
JP2005309337A (ja) 投映型画像表示装置
TW200627054A (en) Rear projector
JP2005274957A (ja) プロジェクタ
JP2007010983A (ja) ロッドインテグレータ
JP2005283918A (ja) 照明用光源装置
JP2005338236A (ja) プロジェクタ
JP2007033513A (ja) 光インテグレータ
JPWO2017122409A1 (ja) プロジェクタ
JP2004286946A (ja) プロジェクタおよび照明光学系
CN110095925B (zh) 投影仪以及动作控制方法
KR20120097083A (ko) 투사 표시 장치
JP2020020822A (ja) 照明光学系およびこれを有する投射型表示装置