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JP2007005695A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 平流しの搬送ライン上で被処理基板に供給した第1の処理液を分別回収して第2の処理液に置き換える動作を効率よくスムースに行うこと。
【解決手段】基板Gは、その可撓性により基板全長の一部に搬送ライン120の隆起部120aに倣った突条の基板隆起部Gaを形成し、かつ搬送速度に等しい速度で基板隆起部Gaを基板の前端から後端まで搬送方向と反対方向に相対的に移動させながら隆起部120aを通過する。上り傾斜路M2では、基板G上で現像液Rが重力により基板後方へ流れ、基板Gの前端から後端に向ってほぼ搬送速度に等しい速度で現像液Rの液膜が液盛りの状態から薄膜R'の状態に変化する。基板Gが下り傾斜路M3に移ると、上方のリンスノズル138より帯状の吐出流でリンス液Sを供給され、基板G上のリンス液Sが着液するライン付近で薄膜状態の現像液R'はリンス液Sに置換されて現像が完全に停止する。

【選択図】 図12

Description

本発明は、被処理基板上に処理液を供給して所定の処理を行う基板処理技術に係り、特に基板を平流し方式で水平方向に搬送しながら液処理を行う基板処理装置に関する。
最近、LCD(液晶表示ディスプレイ)製造におけるレジスト塗布現像処理システムでは、LCD用基板(たとえばガラス基板)の大型化に有利に対応できる現像方式として、コロを水平方向に敷設した搬送路上で基板を搬送しながら搬送中に現像、リンス、乾燥等の一連の現像処理工程を行うようにした、いわゆる平流し方式が普及している。このような平流し方式は、基板を回転運動させるスピンナ方式と較べて、大型基板の取扱いが簡単であり、ミストの発生ないし基板への再付着が少ない等の利点がある。
平流し方式を採用する従来の現像処理装置は、現像液の分別回収率を高めるために、たとえば特許文献1で開示されるように、平流しの搬送路において現像液供給部の下流側に基板を搬送方向で傾ける基板傾斜機構を設置し、現像液供給部で水平な基板上に現像液を盛ってそのまま平流しで基板を搬送路の下流側へ搬送し、所定時間後に搬送路上の所定位置で基板傾斜機構が基板を前向きまたは後向きに傾斜させて基板上の現像液を重力で落とし、下に落ちた現像液を現像液回収用のパンで受け集めるようにしている。そして、基板傾斜機構が上記のような傾斜姿勢による液切りを一定時間内に済ませて基板を水平姿勢に戻すと、次に基板は下流側のリンス部へ平流しで送られ、そこでリンスノズルが水平姿勢の基板上にリンス液を噴き掛けることにより、基板上で現像液からリンス液への置換(現像停止)が行われる。このリンス部で基板から落ちた液はリンス液回収用のパンに受け集められる。そして、リンス処理の済んだ基板が下流側の乾燥部を平流しで通過する間に、エアナイフが水平姿勢の基板に搬送方向と逆向きで高圧のエア流を当てて液切りすることにより、基板表面が乾くようになっている。
特開2003−7582号公報
しかしながら、上記のような従来の現像処理装置においては、現像液を盛られた基板を搬送路上で停止させて水平状態から傾斜状態に姿勢変換し、傾斜姿勢で液切りを行った後に再び水平姿勢に戻して平流しの搬送を再開するという機構および一連の動作が結構煩雑で非効率であるという一面があった。さらに、現像液の液切りを開始してから下流側のリンス部で液置換つまり現像停止用のリンス処理を開始するまでの時間遅れが長いために、リンス処理を実行する前に基板の前端側から被処理面が乾いてしまって斑のしみが発生するという現像処理品質の低下も懸念されている。
また、現像時間についても、基板上の面内均一性を保証するのが難しかった。すなわち、現像液を盛られた基板を停止位置で水平姿勢から傾斜姿勢に姿勢変換するに際しては、基板の各部で運動速度、運動範囲(特に高さ位置)等が異なるために、現像液供給時と同じ時間差で各部の液切りを行うことは不可能であり、結果として現像液の供給から現像停止までの時間つまり現像時間が基板の各部(特に基板前端部と後端部との間)でばらつくという問題があった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、平流しの搬送ライン上で被処理基板に供給した第1の処理液を分別回収して第2の処理液に置き換える動作を効率よくスムースに行えるようにした基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明の別の目的は、平流しの搬送ライン上で被処理基板に供給した第1の処理液を所定の処理時間経過後に分別回収して第2の処理液に置き換える動作を効率よく面内均一に行えるようにした基板処理装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、平流しの搬送ライン上で被処理基板を搬送しながら基板上に一連の処理を順次施すに際して各処理間の連続性ないしスループットの向上と相互干渉の防止とを同時に実現する基板処理装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の基板処理装置は、被処理基板を被処理面を上に向けた仰向けの姿勢で搬送するための搬送体を水平な所定の搬送方向に敷設してなり、前記搬送方向において実質的に水平な搬送路を有する第1の搬送区間と、前記第1の搬送区間に続く上り傾斜の搬送路を有する第2の搬送区間と、前記第2の搬送区間に続く下り傾斜の搬送路を有する第3の搬送区間と、前記第3の搬送区間に続く実質的に水平な搬送路を有する第4の搬送区間とを含む平流しの搬送ラインと、前記搬送ライン上で前記基板を搬送するために前記搬送体を駆動する搬送駆動部と、前記第1または第2の搬送区間内で前記基板上に第1の処理液を供給する第1の処理液供給部と、前記第3の搬送区間内で前記基板上に第2の処理液を供給する第2の処理液供給部とを有する。
上記の装置構成においては、第2および第3の搬送区間の中に第1および第4の搬送区間よりも高く隆起した隆起部が形成される。基板がこの隆起部の上り傾斜路(第2の搬送区間)を上る際に、基板上の第1の処理液が下方つまり後方へ重力で移動して基板後端から流れ落ちる。この時、基板上では基板の前端側から後端側へ向って搬送速度とほぼ等しい移動速度で第1の処理液の液切りが行われる。こうして隆起部の上り傾斜路を乗り越えた基板は、その上面に第1の処理液が非常に薄い液膜で残っている状態で、下り傾斜路(第3の搬送区間)に入る。ここで、この下り傾斜路を下りる基板に対して第2の処理液供給部が第2の処理液を供給することにより、基板上の各部に薄く残っていた第1の処理液が重力と第1の処理液の流れの圧力を受けて前方へ流下し基板前端から追い出される。こうして基板上で基板の前端側から後端側へ向って搬送速度とほぼ等しい速度で、第1の処理液が第2の処理液に置換される。
本発明の好適な一態様によれば、搬送方向において第2の搬送区間が基板のサイズよりも短い長さに設定され、さらに好ましは第2の搬送区間と第3の搬送区間とを足し合わせた区間が基板のサイズよりも短い長さに設定される。この場合、基板は、その可撓性により全長の一部に隆起部に倣った突条の基板隆起部を形成し、かつ搬送速度に等しい速度で基板隆起部を基板の前端から後端まで搬送方向と反対方向に相対的に移動させながら搬送ラインの隆起部(第2および第3の搬送区間)を通過する。
本発明における平流しの搬送ラインは、各搬送区間の境界地点で急角度に折れ曲がるような進路変更を行うよりは、その付近で適度な曲率半径を描いて進路変更するのが好ましく、また隆起部の頂点がフラットになっている構成、つまり第2の搬送区間の終端部と第3の搬送区間の始端部との間に実質的に水平な搬送路が形成される構成も可能である。
また、本発明の好ましい一態様によれば、第2の搬送区間内で搬送ラインの搬送路から上方に離れる基板の部位を所定の高さ位置で抑えるための基板抑え部が設けられる。この基板抑え部は、好ましくは、基板の左右両縁部に当接する回転可能な一対のローラを有するものであってよい。基板が第2の搬送区間内の上り傾斜路を上る際には、基板の後端部が搬送ラインの搬送路から上方に離れても、基板抑え部による高さ規制を受けながら頂上付近まで後傾姿勢を維持できるため、基板上の液切りを最後(基板後端)まで首尾よく行うことができる。
また、好ましい一態様として、第1の処理液供給部よりも下流側の第2の搬送区間内の所定位置で基板上にガスを吹き付ける第1のエアナイフが設けられる。基板が第2の搬送区間内の上り傾斜路を上る際に、第1のエアナイフよりガス流を基板上に当てることで、基板上の第1の処理液の液切りを援助または促進することができる。
また、第1の処理液供給部よりも下流側の第1または第2の搬送区間内の所定位置で基板の後端から第1の処理液が流れ落ちるのを触発するための液切り触発部を設けるのも好ましい。好適な一態様として、この液切り触発部は、搬送路上に搬送体として配置される外径が一定の円柱状または円筒状のコロによって構成されてよい。あるいは、別の好適な一態様として、液切り触発部が、基板の後端部に上方から搬送方向と逆向きにガス流を当てるガスノズルによって構成されてもよい。
本発明の好適な一態様によれば、第1の処理液供給部が第1の搬送区間内の所定位置で基板に向けて第1の処理液を吐出する処理液供給ノズルを有し、搬送駆動部が第1および第2の搬送区間を通じて基板を一定の速度で搬送する。この場合、下流側の第2および第3の搬送区間では、第1の搬送区間で基板上に第1の処理液が供給された時とほぼ同じ走査速度で基板の前端から後端に向って第1の処理液の液切りないし第2の処理液への置換が行われる。
好適な一態様によれば、第1および第2の搬送区間で搬送路の下に落ちた液を受け集めるための第1の集液部と、第3および第4の搬送区間で搬送路の下に落ちた液を受け集めるための第2の集液部とが設けられる。かかる構成においては、第1の処理液供給部より基板上に供給した第1の処理液の大部分を第1の集液部に分別回収することができる。第2の集液部には、主として第2の処理液が回収される。
好適な一態様によれば、第2の搬送区間と第3の搬送区間との境界付近に搬送ラインに沿った周囲の空間を上流側と下流側とに隔てるための第1の隔壁が設けられる。この第1の隔壁には、搬送ラインを通すための開口が形成される。
また、好適な一態様によれば、搬送ラインが、第4の搬送区間に続く上り傾斜の搬送路を有する第5の搬送区間と、第5の搬送区間に続く実質的に水平な搬送路を有する第6の搬送区間とを含む。かかる構成においては、第4の搬送区間から第6の搬送区間にかけて上り段差部が形成される。この上り段差部または第5の搬送区間は基板のサイズよりも短い長さに設定されるが好ましい。これにより、基板は、その可撓性を利用して基板全長の一部に該段差部に倣ったライン状の基板段差部を形成し、かつ搬送速度に等しい速度で基板段差部を基板の前端から後端まで搬送方向と反対方向に相対的に移動させながら搬送ラインの上り段差部(第5の搬送区間)を通過する。この上り段差部(第5の搬送区間)では、基板上に残っていた第2の処理液が基板前端側から後方へ重力で移動して基板後端から流れ落ちる。
好適な一態様によれば、第5または第6の搬送区間内で基板上からの液(第2の処理液)の液切りを援助するために搬送方向と逆向きに基板上にガスを吹き付ける第2のエアナイフが設けられる。
好適な一態様によれば、第5の搬送区間と第6の搬送区間との境界付近に搬送ラインに沿った周囲の空間を上流側と下流側とに隔てるための第2の隔壁が設けられる。この第2の隔壁にも、搬送ラインを通すための開口が形成される。
好適な一態様によれば、搬送ラインが、第1の搬送区間よりも上流側で第1の搬送区間よりも高い位置で実質的に水平な搬送路を有する第7の搬送区間と、この第7の搬送区間と第1の搬送区間との間で下り傾斜の搬送路を有する第8の搬送区間とを含む。かかる構成においては、第7の搬送区間から第1の搬送区間にかけて下り段差部が形成される。この下り段差部は、基板上に供給された第1の処理液が基板上を伝って上流側隣の他のユニットまたは処理部に及ぶのを塞き止める機能を奏することができる。この上り段差部つまり第8の搬送区間は基板のサイズよりも短い長さに設定されてよい。また、第8の搬送区間と第1の搬送区間との境界付近に搬送ラインに沿った周囲の空間を上流側と下流側とに隔てるための第3の隔壁が設けられてよい。
なお、本発明において搬送ライン上でとる基板の仰向け姿勢は、水平姿勢や搬送方向における傾斜姿勢だけでなく任意の方向(たとえば左右の横方向)で傾斜する姿勢を含む。
本発明の基板処理装置によれば、上記のような構成および作用により、平流しの搬送ライン上で被処理基板に供給した第1の処理液を分別回収して第2の処理液に置き換える動作を効率よくスムースに行うことができる。また、第1の処理液を所定の処理時間経過後に分別回収して第2の処理液に置き換える動作を効率よく面内均一に行うこともできる。さらには、平流しの搬送ライン上で被処理基板を搬送しながら基板上に一連の処理を順次施すに際して各処理間の連続性ないしスループットの向上と相互干渉の防止とを同時に実現することも可能である。
図1に、本発明の基板処理装置を適用できる一構成例としての塗布現像処理システムを示す。この塗布現像処理システム10は、クリーンルーム内に設置され、たとえばLCD用のガラス基板を被処理基板とし、LCD製造プロセスにおいてフォトリソグラフィー工程の中の洗浄、レジスト塗布、プリベーク、現像およびポストベーク等の各処理を行うものである。露光処理は、このシステムに隣接して設置される外部の露光装置12で行われる。
この塗布現像処理システム10は、中心部に横長のプロセスステーション(P/S)16を配置し、その長手方向(X方向)両端部にカセットステーション(C/S)14とインタフェースステーション(I/F)18とを配置している。
カセットステーション(C/S)14は、システム10のカセット搬入出ポートであり、基板Gを多段に積み重ねるようにして複数枚収容可能なカセットCを水平な一方向(Y方向)に4個まで並べて載置可能なカセットステージ20と、このステージ20上のカセットCに対して基板Gの出し入れを行う搬送機構22とを備えている。搬送機構22は、基板Gを保持できる手段たとえば搬送アーム22aを有し、X,Y,Z,θの4軸で動作可能であり、隣接するプロセスステーション(P/S)16側と基板Gの受け渡しを行えるようになっている。
プロセスステーション(P/S)16は、水平なシステム長手方向(X方向)に延在する平行かつ逆向きの一対のラインA,Bに各処理部をプロセスフローまたは工程の順に配置している。より詳細には、カセットステーション(C/S)14側からインタフェースステーション(I/F)18側へ向う上流部のプロセスラインAには、洗浄プロセス部24と、第1の熱的処理部26と、塗布プロセス部28と、第2の熱的処理部30とを横一列に配置している。ここで、洗浄プロセス部24は、1本の平流し搬送ラインを共有する平流し方式のエキシマUV照射ユニット(e−UV)41およびスクラバ洗浄ユニット(SCR)42を備えている。また、塗布プロセス部28は、レジスト塗布ユニット(CT)82、減圧乾燥ユニット(VD)84およびエッジリムーバ・ユニット(ER)86を備えている。
一方、インタフェースステーション(I/F)18側からカセットステーション(C/S)14側へ向う下流部のプロセスラインBには、第2の熱的処理部30と、現像プロセス部32と、脱色プロセス部34と、第3の熱的処理部36とを横一列に配置している。ここで、現像プロセス部32と脱色プロセス部34は平流し型であり、共通の平流し搬送ラインで接続されている。
両プロセスラインA,Bの間には補助搬送空間38が設けられており、基板Gを1枚単位で水平に載置可能なシャトル40が図示しない駆動機構によってライン方向(X方向)で双方向に移動できるようになっている。
洗浄プロセス部24の下流側に隣接する第1の熱的処理部26は、プロセスラインAに沿って中心部に縦型の搬送機構46を設け、その前後両側に複数のユニットを多段に積層配置している。たとえば、図2に示すように、上流側の多段ユニット部(TB)44には、基板受け渡し用のパスユニット(PASS)50、脱水ベーク用の加熱ユニット(DHP)52,54およびアドヒージョンユニット(AD)56が下から順に積み重ねられる。ここで、パスユニット(PASS)50は、スクラバ洗浄ユニット(SCR)42側から基板Gを平流しで受け取るために用いられる。また、下流側の多段ユニット部(TB)48には、基板受け渡し用のパスユニット(PASS)60、冷却ユニット(COL)62,64およびアドヒージョンユニット(AD)66が下から順に積み重ねられる。ここで、パスユニット(PASS)60は、塗布プロセス部28側へ基板Gを平流しで送るためのものである。
図2に示すように、縦型搬送機構46は、鉛直方向に延在するガイドレール68に沿って昇降移動可能な昇降搬送体70と、この昇降搬送体70上でθ方向に回転または旋回可能な旋回搬送体72と、この旋回搬送体72上で基板Gを支持しながら前後方向に進退または伸縮可能な搬送アームまたはピンセット74とを有している。昇降搬送体70を昇降駆動するための駆動部76が垂直ガイドレール68の基端側に設けられ、旋回搬送体72を旋回駆動するための駆動部78が昇降搬送体70に取り付けられ、搬送アーム74を進退駆動するための駆動部80が回転搬送体72に取り付けられている。各駆動部76,78,80はたとえば電気モータ等で構成されてよい。かかる構成の搬送機構46は、高速に昇降ないし旋回運動して両隣の多段ユニット部(TB)44,48の中の任意のユニットにアクセス可能であり、補助搬送空間38側のシャトル40とも基板Gを受け渡しできるようになっている。
塗布プロセス部28の下流側に隣接する第2の熱的処理部30も、上記第1の熱的処理部26と同様の構成を有しており、両プロセスラインA,Bの間に縦型の搬送機構90を設け、プロセスラインA側(最後尾)に一方の多段ユニット部(TB)88を設け、プロセスラインB側(先頭)に他方の多段ユニット部(TB)92を設けている。また、現像プロセス部32の下流側に配置される第3の熱的処理部36も、上記第1の熱的処理部26や第2の熱的処理部30と同様の構成を有しており、プロセスラインBに沿って縦型の搬送機構100とその前後両側に一対の多段ユニット部(TB)98,102を設けている。
インタフェースステーション(I/F)18は、隣接する露光装置12と基板Gのやりとりを行うための搬送装置104を有し、その周囲にバッファ・ステージ(BUF)106、エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108および周辺装置110を配置している。バッファ・ステージ(BUF)106には定置型のバッファカセット(図示せず)が置かれる。エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108は、冷却機能を備えた基板受け渡し用のステージであり、プロセスステーション(P/S)16側と基板Gをやりとりする際に用いられる。周辺装置110は、たとえばタイトラー(TITLER)と周辺露光装置(EE)とを上下に積み重ねた構成であってよい。搬送装置104は、基板Gを保持できる手段たとえば搬送アーム104aを有し、隣接する露光装置12や各ユニット(BUF)106、(EXT・COL)108、(TITLER/EE)110と基板Gの受け渡しを行えるようになっている。
図3に、この塗布現像処理システムにおける1枚の基板Gに対する処理の手順を示す。先ず、カセットステーション(C/S)14において搬送機構22がステージ20上の所定のカセットCの中から基板Gを取り出し、プロセスステーション(P/S)16の洗浄プロセス部25の搬送ラインに搬入する(ステップS1)。
洗浄プロセス部24内で基板Gは搬送ライン上をプロセスラインA方向に平流しで搬送され、途中のエキシマUV照射ユニット(e−UV)41およびスクラバ洗浄ユニット(SCR)42で紫外線洗浄処理やスクラビング洗浄処理等を順次施される(ステップS2,S3)。スクラバ洗浄ユニット(SCR)42内で洗浄処理の済んだ基板Gは、該搬送ライン上に載せられたまま第1の熱的処理部26の上流側オーブンタワー(TB)44内のパスユニット(PASS)50に搬入される。
第1の熱的処理部26において、基板Gは縦型搬送機構46により所定のシーケンスで所定のユニットを回される。たとえば、基板Gは、最初にパスユニット(PASS)50から加熱ユニット(DHP)52,54の1つに移され、そこで脱水処理を受ける(ステップS4)。次に、基板Gは、冷却ユニット(COL)62,64の1つに移され、そこで一定の基板温度まで冷却される(ステップS5)。しかる後、基板Gはアドヒージョンユニット(AD)56,66の一つに移され、そこで疎水化処理を受ける(ステップS6)。この疎水化処理の終了後に、基板Gは冷却ユニット(COL)62,64の1つで一定の基板温度まで冷却される(ステップS7)。最後に、基板Gは下流側多段ユニット部(TB)48に属するパスユニット(PASS)60に移される。
このように、第1の熱的処理部26内では、基板Gが、搬送機構46を介して上流側の多段ユニット部(TB)44と下流側の多段ユニット部(TB)48との間で任意に行き来できるようになっている。なお、第2および第3の熱的処理部30,36でも同様の基板搬送動作を行えるようになっている。
第1の熱的処理部26で上記のような一連の熱的または熱系の処理を受けた基板Gは、下流側多段ユニット部(TB)48内のパスユニット(PASS)60から下流側隣の塗布プロセス部28のレジスト塗布ユニット(CT)82へ移される。
基板Gはレジスト塗布ユニット(CT)82でたとえばスピンコート法により基板上面(被処理面)にレジスト液を塗布され、直後に下流側隣の減圧乾燥ユニット(VD)84で減圧による乾燥処理を受け、次いで下流側隣のエッジリムーバ・ユニット(ER)86で基板周縁部の余分(不要)なレジストを取り除かれる(ステップS8)。なお、レジスト塗布ユニット(CT)82にたとえば長尺ノズルを用いるスピンレスのスリットコート法を採用する場合は、レジスト塗布後のエッジリンスが不要であり、エッジリムーバ・ユニット(ER)86を省くことができる。
塗布プロセス部28で上記のようなレジスト塗布処理を受けた基板Gは、下流側隣に位置する第2の熱的処理部30の上流側多段ユニット部(TB)88に属するパスユニット(PASS)に受け渡される。
第2の熱的処理部30内で、基板Gは、搬送機構90により所定のシーケンスで所定のユニットを回される。たとえば、基板Gは、最初に該パスユニット(PASS)から加熱ユニット(PREBAKE)の1つに移され、そこでレジスト塗布後のベーキングを受ける(ステップS9)。次に、基板Gは、冷却ユニット(COL)の1つに移され、そこで一定の基板温度まで冷却される(ステップS10)。しかる後、基板Gは下流側多段ユニット部(TB)92側のパスユニット(PASS)を経由して、あるいは経由せずにインタフェースステーション(I/F)18側のエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108へ受け渡される。
インタフェースステーション(I/F)18において、基板Gは、エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108から周辺装置110の周辺露光装置(EE)に搬入され、そこで基板Gの周辺部に付着するレジストを現像時に除去するための露光を受けた後に、隣の露光装置12へ送られる(ステップS11)。
露光装置12では基板G上のレジストに所定の回路パターンが露光される。そして、パターン露光を終えた基板Gは、露光装置12からインタフェースステーション(I/F)18に戻されると(ステップS11)、先ず周辺装置110のタイトラー(TITLER)に搬入され、そこで基板上の所定の部位に所定の情報が記される(ステップS12)。しかる後、基板Gはエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108に戻される。インタフェースステーション(I/F)18における基板Gの搬送および露光装置12との基板Gのやりとりは搬送装置104によって行われる。
プロセスステーション(P/S)16では、第2の熱的処理部30において搬送機構90がエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108より露光済の基板Gを受け取り、プロセスラインB側の多段ユニット部(TB)92内のパスユニット(PASS)を介して現像プロセス部32へ受け渡す。
現像プロセス部32では、該多段ユニット部(TB)92内のパスユニット(PASS)から受け取った基板Gを平流しで現像ユニット(DEV)94に搬入する。現像ユニット(DEV)94において、基板Gは、プロセスラインBの下流に向って平流しの搬送ライン上を搬送される間に現像、リンス、乾燥の一連の現像処理を施される(ステップS13)。
現像プロセス部32で現像処理を受けた基板Gは、平流しの搬送ラインに載せられたまま下流側隣の脱色プロセス部34へ搬入され、そこでi線照射ユニット(i−UV)96による脱色処理を受ける(ステップS14)。脱色処理の済んだ基板Gは、第3の熱的処理部36の上流側多段ユニット部(TB)98内のパスユニット(PASS)に受け渡される。
第3の熱的処理部36において、基板Gは、最初に該パスユニット(PASS)から加熱ユニット(POBAKE)の1つに移され、そこでポストベーキングを受ける(ステップS15)。次に、基板Gは下流側多段ユニット部(TB)102内のパスクーリング・ユニット(PASS・COL)に移され、そこで所定の基板温度に冷却される(ステップS16)。第3の熱的処理部36における基板Gの搬送は搬送機構100によって行われる。
カセットステーション(C/S)14側では、搬送機構22が、第3の熱的処理部36のパスクーリング・ユニット(PASS・COL)から塗布現像処理の全工程を終えた基板Gを受け取り、受け取った基板Gをいずれか1つ(通常は元)のカセットCに収容する(ステップS1)。
この塗布現像処理システム10においては、平流しの搬送ラインを有する現像プロセス部32および洗浄プロセス部24に本発明を適用することができる。
[実施形態1]
以下、図4〜図13を参照して本発明を現像プロセス部32の現像ユニット(DEV)94に適用した一実施形態を説明する。
図4に、この実施形態における現像ユニット(DEV)94内の全体構成を模式的に示す。この現像ユニット(DEV)94は、図示のように、プロセスラインBに沿って水平方向(X方向)に延びる平流しの搬送ライン120を設置しており、この搬送ライン120に沿って上流側から順に現像部122、リンス部124および乾燥部126を設けている。
搬送ライン120は、基板Gを被処理面を上に向けた仰向けの姿勢で搬送するためのコロ128を搬送方向(X方向)に一定間隔で敷設してなり、第2の熱的処理部30(図1)における多段ユニット部(TB)92内のパスユニット(PASS)を始点とし、現像ユニット(DEV)94および脱色プロセス部34を通り抜け、第3の熱的処理部36(図1)における多段ユニット部(TB)98内のパスユニット(PASS)で終端している。搬送ライン120の各コロ128は、たとえば電気モータを有する搬送駆動部(図示せず)に歯車機構またはベルト機構等の伝動機構を介して接続されている。
この搬送ライン120は、搬送方向(X方向)において始点から終点まで同じ高さ位置で続いているのではなく、途中で所定の箇所に隆起部120a,120b,および段差部120cを有しており、図4に示すように、搬送方向(X方向)の一サイドから見た搬送路の形状に応じて9つの搬送区間M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8,M9に区分できる。
第1の搬送区間M1は、多段ユニット部(TB)92のパスユニット(PASS)内の始点P0から現像部122内の出口よりも少し手前(上流側)の位置に設定された第1の区間変更点P1までの区間であり、始点P0の高さ位置を保ったままほぼ水平一直線に延びる水平搬送路を有している。第2の搬送区間M2は、上記第1の区間変更点P1から現像部122とリンス部124との境界付近の位置に設定された第2の区間変更点P2までの区間であり、始点P0の高さ位置よりも所定量(たとえば10〜25mm)高い第1の隆起部120aの頂上まで所定の傾斜角(たとえば2〜5°)で上る上り傾斜の搬送路を有している。
第3の搬送区間M3は、上記第2の区間変更点P2からリンス部124の入口付近に設定された第3の区間変更点P3までの区間であり、上記第1の隆起部120aの頂上からそれよりも所定量(たとえば10〜25mm)低い第1のボトム位置まで所定の傾斜角(たとえば2〜5°)で下る下り傾斜の搬走路を有している。第4の搬送区間M4は、リンス部124内で入口付近の上記第3の区間変更点P3から内奥の所定位置に設定された第4の区間変更点P4までの区間であり、上記第1のボトム位置と同じ高さでほぼ水平一直線に延びる水平搬送路を有している。
第5の搬送区間M5は、リンス部124内で上記第4の区間変更点P4からそれよりも所定の距離だけ下流側の位置に設定された第5の区間変更点P5までの区間であり、第1のボトム位置よりも所定量(たとえば10〜25mm)高い第2の隆起部120bの頂上まで所定の傾斜角(たとえば2〜5°)で上る上り傾斜の搬走路を有している。第6の搬送区間M6は、リンス部124内で上記第5の区間変更点P5からそれよりも所定の距離だけ下流側の位置に設定された第6の区間変更点P6までの区間であり、上記第2の隆起部120bの頂上からそれよりも所定量(たとえば10〜25mm)低い第2のボトム位置まで所定の傾斜角(たとえば2〜5°)で下る下り傾斜の搬走路を有している。
第7の搬送区間M7は、リンス部124内で上記第6の区間変更点P6からそれよりも所定の距離だけ下流側の位置つまり出口より少し手前(上流側)の位置に設定された第7の区間変更点P7までの区間であり、上記第2のボトム位置と同じ高さでほぼ水平一直線に延びる水平搬送路を有している。第8の搬送区間M8は、上記第7の区間変更点P7からリンス部124と乾燥部126との境界付近に設定された第8の区間変更点P8までの区間であり、上記第2のボトム位置よりも所定量(たとえば10〜25mm)高い段差部120cの上段位置まで所定の傾斜角(たとえば2〜5°)で上る上り傾斜の搬走路を有している。
第9の搬送区間M9は、上記第8の区間変更点P8から乾燥部126および脱色プロセス部34(図1)を通って多段ユニット部(TB)98(図1)のパスユニット(PASS)内の終点まで至る区間であり、上記段差部120cの上段位置の高さを一定に保ったまま水平一直線に延びる水平搬走路を有している。
なお、搬送ライン120は、各区間変更点Pで急角度に折れ曲がるような進路変更を行うよりは、その付近で適度な曲率半径を描いて進路変更するのが好ましく、また隆起部120a,120bがフラット(水平)な頂上を有する台形の形状になっていてもよい。
現像部122においては、第1の搬送区間M1内の所定位置に、搬送ライン120上をコロ搬送で移動する水平姿勢の基板Gに向けて上方から基準濃度の現像液を吐出する現像液供給ノズル(以下、「現像ノズル」と略称する。)130が搬送方向に沿って1本または複数本配置されている。各現像ノズル130は、たとえばスリット状の吐出口または1列に配置された多数の微細径吐出口を有する長尺型のノズルからなり、図示しない現像液供給源から配管を介して現像液を給液されるようになっている。
現像部122内には、搬送ライン120の下に落ちた現像液を受け集めるためのパン132も設けられている。このパン132の排液口は排液管134を介して現像液再利用機構136に通じている。現像液再利用機構136は、現像液ノズル130により基板G上に現像液を盛る際にこぼれ落ちた現像液をパン132および排液管134を介して回収し、回収した現像液に原液や溶媒を加え、基準濃度に調整したリサイクルの現像液を上記現像液供給源に送るようになっている。
リンス部124においては、入口付近の第3の搬送区間M3内の所定位置に、搬送ライン120の上記第1の隆起部120aの下り斜面を通過する基板Gに向けて上方から液置換(現像停止)用のリンス液を吐出する第1のリンス液供給ノズル(以下、「リンスノズル」と略称する。)138が搬送方向に沿って1本または複数本配置されている。また、中心部の第5の搬送区間M5内の所定位置に、搬送ライン120の上記第2の隆起部120bの上り斜面を通過する基板Gに向けて上方から洗浄用のリンス液を吐出する第2のリンスノズル140が搬送方向に沿って1本または複数本配置されている。また、その下流側隣の第6の搬送区間M6内の所定位置に、搬送ライン120の第2の隆起部120bの下り斜面を通過する基板Gに向けて上方から仕上げ洗浄用のリンス液を吐出する第3のリンスノズル142が搬送方向に沿って1本または複数本配置されている。さらに、出口付近にて第8の搬送区間M8内の所定位置に、搬送ライン120の上り段差部120cを上る基板Gに向けて上方から最終洗浄用のリンス液を吐出する第4のリンスノズル145が搬送方向に沿って1本または複数本配置されている。各リンスノズル138,140,142,145は、たとえば上記現像液ノズル130と同様の構成を有する長尺型ノズルからなり、図示しないリンス液供給源から配管を介してリンス液を給液されるようになっている。
リンス部124内には、搬送ライン120の下に落ちたリンス液を受け集めるためのパン144が設けられている。このパン144の排液口は排液管146を介してリンス液回収部(図示せず)に通じている。図示省略するが、搬送ライン120の下から基板Gの下面に対して洗浄用のリンス液を噴き掛ける下部リンスノズルを設けることもできる。
乾燥部126においては、第9の搬送区間M9の始端付近の所定位置に、搬送ライン120の上記段差部120cを上ってきた直後の基板Gに向けて上方から搬送方向と逆向きに液切りないし乾燥用の高圧ガス流(通常はエア流)を当てる長尺型のガスノズルまたはエアナイフ148が搬送方向に沿って1本または複数本配置されている。搬送ライン120の下から基板Gの下面に向けて液切りないし乾燥用の高圧ガス流を当てる下部エアナイフ(図示せず)も設置可能である。また、乾燥部126内で搬送ライン120の下に落ちた液を受け集めるためのパン(図示せず)を設けてもよい。
下流側隣の脱色プロセス部34には、搬送ライン120上をコロ搬送で移動する基板Gに向けて上方から脱色処理用のi線(波長365nm)を照射するi線照射ユニット(i−UV)96が設けられている。
現像ユニット(DEV)94は、一体的なハウジング150内に現像部122,リンス部124および乾燥部126を収容しており、異なる処理部間の境界には搬送ライン120に沿った周囲の空間を上流側と下流側とに隔てるための鉛直方向に延在する隔壁152,154を設けている。より詳細には、現像部122とリンス部124との境界つまり第2の搬送区間M2と第3の搬送区間M3との境界付近に隔壁152が設けられ、リンス部124と乾燥部126との境界つまり第8の搬送区間M8と第9の搬送区間M9との境界付近に隔壁154が設けられる。各隔壁152,154には、搬送ライン120を通す開口156,158がそれぞれ形成されている。
この現像ユニット(DEV)94において、各処理部122,124,126内の空間は隔壁152,154の開口156,158を介して相互に連通している。現像部122および乾燥部126では、室外の空気を引き込むためのファン160,162と、これらのファン160,162からの空気流を除塵するエアフィルタ164,166とによって、天井から清浄な空気がダウンフローで室内に供給されるようになっている。このうち、現像部122の天井から供給される清浄空気は、現像処理時に発生する現像液のミストを巻き込むようにして上記隔壁152の開口156を通ってリンス部124の室内に流入する。一方、乾燥部126の天井から供給される清浄空気は、乾燥(液切り)処理で発生するリンス液のミストを巻き込むようにして上記隔壁154の開口158を通ってリンス部124の室内に流入するようになっている。リンス部124の底部には、たとえば排気ポンプまたは排気ファンを有する排気機構168に通じる排気口170が設けられている。上記のようにして現像部122側から流入してきたミスト混じりの空気と、乾燥部126側から流入してきたミスト混じりの空気は、リンス部124内で発生するミストをも巻き込んで左右から合流して排気口170から排出されるようなっている。
ここで、この現像ユニット(DEV)94における全体の動作を説明する。上記のように、第2の熱的処理部30(図1)において露光後の一連の熱処理を終えた基板Gは搬送機構90によって多段ユニット部(TB)92のパスユニット(PASS)に搬入される。図4に示すように、このパスユニット(PASS)内には、搬送機構90(図1)から基板Gを受け取るリフトピン昇降機構172が設けられている。このリフトピン昇降機構172により搬送ライン120上に基板Gが水平に移載されると、搬送駆動部の駆動による一定速度のコロ搬送で基板Gは隣の現像ユニット(DEV)94に向けて搬送される。
現像ユニット(DEV)94では、最初に現像部122において、基板Gが搬送ライン120の第1の搬送区間M1内を水平姿勢で移動する間に定置の現像ノズル130より現像液を供給され、基板G上には基板前端から基板後端に向って搬送速度と等しい走査速度で現像液が盛られる。基板Gからこぼれた現像液はパン132に受け集められる。
上記のようにして現像液を盛られた基板Gは、直後に第2の搬送区間M2で第1の隆起部120aの上り傾斜路を上り、ここで基板G上の現像液が下方つまり後方へ重力で移動して基板後端から流れ落ちる。流れ落ちた現像液はパン132に受け集められる。この時、基板G上では基板の前端側から後端側へ向って搬送速度とほぼ等しい移動速度で現像液の液切りが行われる。こうして第1の隆起部120aを乗り越えた基板Gは、その上面に現像液が非常に薄い液膜で残っている状態で、リンス部124側の下り傾斜路(第3の搬送区間M3)に差し掛かる。
リンス部124において、基板Gが第3の搬送区間M3の下り傾斜路を下りる時、上方のリンスノズル138が基板G上にリンス液を供給することにより、基板G上の各部に薄く残っていた現像液は重力とリンス液の流れの圧力を受けて前方へ流下し基板前端から追い出される。基板Gの前方へ流れおちた現像液およびリンス液はパン144に受け集められる。こうして基板G上で基板の前端側から後端側へ向って搬送速度とほぼ等しい走査速度で、現像液がリンス液に置換され、現像が停止する。
上記のようにして現像処理を終えた基板Gは、水平な第4の搬送区間M4を通過し、次の第5の搬送区間M5で第2の隆起部120bの上り傾斜路を上る。この時、基板G上に残っている置換用のリンス液が基板前端側から後方へ重力で移動して基板後端から流れ落ちる。さらに、上方のリンスノズル140より基板G上に一次洗浄用のリンス液が供給され、古いリンス液を追い出しながらこの新たなリンス液も基板後端から流れ落ちる。基板の後方に流れ落ちたリンス液はパン144に受け集められる。こうして、第2の隆起部120bの頂点を越える基板Gは、その上面に一次洗浄用のリンス液が薄い液膜で残っている状態で、第2の隆起部120bの下り傾斜路(第6の搬送区間M6)に差し掛かる。
次いで、第2の隆起部120bの下り傾斜路(M6)を基板Gが下りる際には、上方のリンスノズル142により基板G上に二次洗浄用の新たなリンス液が供給され、基板G上に薄く残っていた一次洗浄液を前方に追いやりながら新たなリンス液も基板前端から流れ落ちる。基板Gの前方に流れ落ちたリンス液はパン144に受け集められる。
上記のようにしてリンス処理を終えた基板Gは、水平な第7の搬送区間M7を通過し、次の第8の搬送区間M8で上り段差部120cの傾斜路を上る。この時、基板G上に残っている仕上げ用リンス液が基板前端側から後方へ重力で移動して基板後端から流れ落ちる。さらに、上方のリンスノズル145より基板G上に最終洗浄用のリンス液が供給され、古いリンス液を追い出しながらこの新たなリンス液も基板後端から流れ落ちる。基板Gの後方に流れ落ちたリンス液はパン144に受け集められる。そして、基板Gが段差部120cを上り、乾燥部126側つまり第9の搬送区間M6内の上段搬走路に入ると、エフナイフ148が基板Gに対して搬送方向と逆向きに高圧ガス流を当てることにより、基板G上の残っていたリンス液が基板後方へ寄せられて基板後端から追い出される(液切りされる)。基板Gの後方に飛ばされたリンス液はパン144に受け集められる。
こうして現像ユニット(DEV)32内で一連の現像処理工程を終えた基板Gは、そのまま搬送ライン120上をまっすぐ移動して下流側隣の脱色プロセス部34で脱色処理を受けてから、多段ユニット部(TB)98(図1)のパスユニット(PASS)へ送られる。
上記のように、この実施形態の現像ユニット(DEV)32においては、ユニットを縦断する搬送ライン120上を基板Gが一定速度のコロ搬送で移動し、その平流しの移動中に現像部122、リンス部124および乾燥部126でそれぞれ現像処理、リンス処理、乾燥処理を順次施されるようになっている。
特に、現像部122では、水平搬送路(M1)上の所定位置で水平姿勢の基板G上に現像液が盛られ、そこから搬送ライン120の下流側に所定の距離だけ離れた場所に位置する第1の隆起部120aの傾斜路上で重力を利用した現像液の液切りないし現像停止が行われる。特に、基板Gが第1の隆起部120aの上り傾斜路(M2)を上る際に基板G上の現像液の大部分が後方へ落ちるので、わざわざ基板を停止させ持ち上げて水平姿勢から傾斜変換へ姿勢変換する必要はない。しかも、基板Gが上り傾斜路(M2)を乗り越えると、基板Gの上面(被処理面)が乾かないうちに間髪を入れずに下り傾斜路(M3)で液置換用のリンス液が供給されるので、液置換前の不所望な乾燥に起因する現像不良(斑の発生等)を防止できる。また、基板G上の各部で現像液の除去ないし現像停止が行われる走査の向きおよび速度が、基板G上の各部に現像液が盛られたときの走査の向きおよび速度と等しいので、現像時間の面内均一性ひいては現像均一性を向上させることができる。また、基板Gが隆起部120aを通過する際に形成される基板隆起部または傾斜部が局所的(瘤状)であり、基板全体でみると基板上の現像液の流れは低速でゆっくりしている。このことにより、基板上の液に乱流や液割れが起こり難い。この点、基板全体を水平姿勢から急激に所定角度の傾斜姿勢に姿勢変換する従来方式においては、基板上で急速に流下する現像液が乱流や液割れを起こしやすく、現像ムラの原因になることがあった。
リンス部124では、基板Gが搬送ライン120の第2の隆起部120bを通過する際に、その上り傾斜路(M5)で一次洗浄が行われ、下り傾斜路(M6)で二次洗浄が行われる。傾斜路(M5,M6)で基板G上のリンス液が重力で自然に基板後方または基板前方へ流下するので、基板の洗浄を効率よく行うことができる。なお、上り傾斜路(M5)を通過する際に基板G上のリンス液は後方へ寄せられて基板後端から落ちるので、この上り傾斜路(M5)で洗浄水を供給するリンスノズル140を省くことも可能である。しかし、現像停止に用いたリンス液を必要最小限の洗浄水で速やかに洗い流すうえで、この上り傾斜路(M5)で一次洗浄を行うのは非常に効率がよい。したがって、下り傾斜路(M6)側だけにリンスノズル142を複数本並べるよりは、その中の1本を上り傾斜路(M5)側に一次洗浄用のリンスノズル140として配置する方がコストパフォーマンスの面で優れている。
この実施形態では、その少し下流側で上り段差部120cの上方に設けられるリンスノズル145が上記リンスノズル140と同様の作用効果を奏するので、第2の隆起部120bを省く構成、つまり水平一直線の搬送路に置き換える構成も可能である。その場合、上記リンスノズル140,142を水平搬送路に沿って配置してもよく、あるいは省いてもよい。
乾燥部126では、基板Gが搬送ライン120の段差部120cを通過する際に、その上り傾斜路(M8)で基板G上に残っていたリンス液の多くが重力で自然に基板後方へ流下するので、上段の水平搬送路(M9)側に配置するエアナイフ148の本数や乾燥用ガスの消費量を節減することができる。なお、エアナイフ148を上り傾斜路(M8)の上方に設置することも可能である。
また、現像ユニット(DEV)32のハウジング150内では、現像部122に設けた清浄空気供給部(160,164)より供給される清浄空気流を現像部122からリンス部124へ流し、乾燥部126に設けた清浄空気供給部(162,166)より供給される清浄空気流を乾燥部126からリンス部124へ流すようにしている。現像部122および乾燥部126内で発生するミストは速やかにリンス部124へ集められ、リンス部124から現像部122および乾燥部126へミストが逆流することはない。このことにより、現像部122および乾燥部126内で基板Gにミストが再付着するのを効率よく確実に防止できる。なお、リンス部124内では基板Gにミストが付着してもすぐにリンス液と一緒に洗い流されるので、なんら支障はない。
次に、図5〜図13につき、この実施形態の現像ユニット(DEV)32における各部の実施例および作用を説明する。
上記のように、現像液を盛られた基板Gが搬送ライン120の隆起部120aの上り傾斜路M2を上る際に基板G上の液が重力で基板後方へ寄せられる。この時、表面張力が働いて基板Gの後端から現像液が落ち難くいこともあるので、この表面張力を崩して現像液の円滑ないし均一な流下を促進する適当な外力または作用を与えるのが好ましい。
図5は、かかる観点から上り傾斜路M2に用いて好適なコロ搬送路の構成を示す。この構成例において、搬送ライン120のコロ128には、搬送区間に応じて2種類のコロ128A,128Bが使われている。詳細には、水平搬送路M1および下り傾斜搬送路M3を構成する第1タイプのコロ128Aは、比較的細いシャフト172の数箇所に太径のローラ部174を固着してなり、ローラ部174に基板Gを載せて回転するようになっている。上り傾斜路M2に用いられる第2タイプのコロ128Bは、第1タイプのローラ部174と同径の円柱または円筒状シャフト176を有し、このシャフト176自体に基板Gを載せて回転するようになっている。なお、第2タイプのコロ128Bには、軸方向に適当な間隔を置いてたとえばゴム製のすべり止めリング177を複数装着するのが好ましい。
図7に示すように、第2タイプのコロ128Bが基板Gの後端を押して送り出す際に基板Gの後端縁部全体にコロ128Bのシャフト176が触れることにより、基板Gの後端縁部全体から均一に現像液Rがシャフト176に巻き取られるようにしてこぼれ落ちる。
図5において、各コロ128(128A,128B)は、両端部を軸受178に回転可能に支持されており、一端部側の軸受178よりも外側の端に取り付けた歯車プーリ180にベルト伝動機構のタイミングベルト182が巻き掛けられている。このタイミングベルト182は電気モータからなる搬送駆動部(図示せず)の回転駆動軸に接続されている。なお、各コロ128の歯車プーリ180およびタイミングベルト182はハウジング150の外に配置されている。
図6に示すように、相隣接するコロ128,128の間にはアイドラプーリ184が配置されている。各アイドラプーリ184は、タイミングベルト182を各歯車プーリ180に巻き掛けるためのオン位置(実線で示す位置)と、タイミングベルト182を各歯車プーリ180から外すためのオフ位置(鎖線で示す位置)との間で切り換えられるようになっている。
図8に、搬送ライン120の上り傾斜路M2で基板Gの後端から現像液のこぼれ落ちるのを援助するための別の方法を示す。この方法は、上り傾斜路M2の適当な位置たとえば麓の位置の上方にガスノズルまたはエアナイフ186を配置し、基板Gの後端部に向けてこのガスノズル186より高圧ガス(通常は高圧エア)を一時的または瞬間的に噴出させて、その高圧ガスの圧力で基板Gの後端から現像液Rを後方へ落とすものである。
図9に示す構成は、搬送ライン120の上り傾斜路M2を急勾配に形成する場合に用いて好適なもので、図示のように、相隣接するコロ128,128の間に帯状無端ベルト188を掛け渡している。基板Gが上り傾斜路M2の入口でそれまでの水平移動から上向き移動に変わる際に、基板Gの前端がベルト188に載せられて上段側のコロ122へスムースに乗り移ることができる。
図10に示す構成は、搬送ライン120の上り傾斜路M2における液切りで基板Gの後端部に現像液の液溜まりが残るのを確実に防止するためのもので、上り傾斜路M2の上方、好ましくは頂上部よりも少し上流側の位置に、所定の高さ位置で基板Gの左右両縁部に当接する一対のローラ190を配置する。
基板Gが上り傾斜路M2を通過する際に基板G上の液が重力で基板後方へ寄せられ基板後端から流れ落ちるが、基板前端から基板Gの大部分が下り傾斜路M3側に移ると基板Gの後端部が上り傾斜路M2から上方へ離れる。この時、基板Gの後端部が鎖線G'で示すように大きく跳ね上がると、基板Gの後端部に現像液の液溜まりが残るおそれがある。しかし、この構成例によれば、基板Gの後端部が上り傾斜路M2から上方へ離れてもローラ190による高さ規制を受けながら頂上付近まで後傾姿勢を維持できるため、基板G上の液切りを最後の最後まで遂行することができる。なお、基板Gを前方へ送る向きにローラ190を回転駆動する構成も可能である。
図11は、搬送ライン120の上り傾斜路M2の上方に液切り促進用のエアナイフ192を配置する構成を示している。基板Gが上り傾斜路M2を上る際に、エアナイフ192が上方からエア流を吹き降ろすことにより、基板G上で現像液が後方へ流下するのを促進することができる。この構成は、上り傾斜路M2の傾斜角や高度差が小さいときに好適に適用できる。
なお、上述した各部の実施例(図5〜図11)は、搬送ライン120の第1の隆起部120aへの適用に限定されるものではなく、第2の隆起部120bや段差部120cにも適用可能である。
図12に、搬送ライン120上で基板Gが第1の隆起部120aを通過するときの液処理の作用を模式的に示す。図示のように、基板Gは、その可撓性を利用して全長の一部に隆起部120aに倣った突条の基板隆起部Gaを形成し、かつ搬送速度に等しい速度で基板隆起部Gaを基板の前端から後端まで搬送方向と反対方向に相対的に移動させながら搬送ライン120の隆起部120aを通過する。搬送方向における第1の隆起部120aの区間長、つまり搬送区間M2,M3を足し合わせた長さはたとえば数十cm前後であり、基板Gの全長(たとえば100〜250cm)よりも短い。
上り傾斜路M2では、基板G上で現像液Rが重力により基板後方へ流れ、基板Gの前端から後端に向ってほぼ搬送速度に等しい速度で現像液Rの液膜が液盛りの状態から薄膜R'の状態に変化する。薄膜R'の状態になった時点で現像は終盤(たとえば95%以上)に差し掛かる。
基板Gが隆起部120aの頂点を越えて下り傾斜路M3に移ると、上方のリンスノズル138より帯状の吐出流でリンス液Sを供給されることにより、基板G上のリンス液Sが着液するライン付近で薄膜状態の現像液R'は速やかにリンス液Sに置換されて現像が完全に停止する。置換された現像液R'は前方へ流下して基板前端から落ちる。この際、リンス液に置換された現像液R'が流れる領域は既に(一足先に)現像を停止しているので、現像の進行に何の影響も受けない。また、図12に示すように、隆起部120aを挟んで基板後端側の領域には現像液Rが流れる一方で、基板前端側の領域にはリンス液Sが流れるので、基板Gの全体が液の重みで安定な姿勢を保ったまま搬送ライン120の隆起部120aを通過することができる。また、基板Gが隆起部120aを通過する際に、その頂上部の前後で、つまり基板前端側と基板後端側とに、異なる液(現像液とリンス液)を混ざることなく供給可能であり、現像ムラを防止することができる。因みに、基板G上で現像液とリンス液が混ざると、基板G上の各部で液濃度が異なり現像ムラが起こりやすい。さらに、基板Gの搬送を停止することなく、短い距離またはスペース内で効率よく基板上の異なる液をそれぞれ個別のパン132,144に分別回収することができる。
搬送ライン120の第2の隆起部120bでも、液が異なるだけで上記第1の隆起部120aと同様の作用が奏される。もっとも、上記したように、第2の隆起部120bを省いて、この区間を水平一直線の搬走路で構成することも可能である。
図13に、基板Gが搬送ライン120の段差部120c(搬送区間M8)を通過するときの液切りの作用を模式的に示す。図示のように、基板Gは、その可撓性を利用して全長の一部に段差部120cに倣ったライン状の基板段差部Gcを形成し、かつ搬送速度に等しい速度で基板段差部Gcを基板の前端から後端まで搬送方向と反対方向に相対的に移動させながら搬送ライン120の上り段差部120c(M8)を通過する。
この上り段差部120c(M8)では、基板G上で使用済みのリンス液Sおよびリンスノズル145より基板G上に供給された新たなリンス液Sが重力により基板後方へ流れ、基板Gの前端から後端に向ってほぼ搬送速度に等しい速度でリンス液Sの液膜がほぼ液盛りの状態から薄膜S'の状態に変化する。基板Gが段差部120c(M8)を越えて上段の水平搬走路M9に入ると、上方のエアナイフ148よりナイフ状の吐出流で高圧ガス流を搬送方向と逆向きに吹き付けられることにより、基板G上に薄膜状態で残っていたリンス液S'は根こそぎ基板後端側へ寄せられて基板から除去される。
[実施形態2]
次に、図14〜図17を参照して本発明を洗浄プロセス部24に適用した一実施形態を説明する。
図14に、本発明の一実施形態による洗浄プロセス部24内の構成を示す。この洗浄プロセス部24は、図示のように、プロセスラインAに沿って水平方向(X方向)に延びる平流しの搬送ライン200を設置しており、この搬送ライン200に沿ってエキシマ照射ユニット(e−UV)41とスクラバ洗浄ユニット(SCR)42とを配置している。そして、スクラバ洗浄ユニット(SCR)42内には、上流側から順に搬入部202、スクラビング洗浄部204、ブロー洗浄部206、リンス部208、乾燥部210および搬出部212を設けている。
搬送ライン200は、基板Gを被処理面が上を向いた仰向けの姿勢で搬送するためのコロ214を搬送方向(X方向)に一定間隔で敷設してなり、洗浄プロセス部24の入口に始点を有し、エキシマ照射ユニット(e−UV)41およびスクラバ洗浄ユニット(SCR)42を通り抜け、第1の熱的処理部26(図1)における多段ユニット部(TB)44内のパスユニット(PASS)50(図2)で終端している。搬送ライン200の各コロ214は、たとえば電気モータを有する搬送駆動部(図示せず)に歯車機構またはベルト機構等の伝動機構を介して接続されている。
この搬送ライン200も、搬送方向(X方向)において始点から終点まで同じ高さ位置で続いているのではなく、途中で所定の箇所に隆起部200a、200b,上り段差部200cおよび下り段差部200dを有している。より詳細には、搬入部202内に第1の隆起部200aが設けられ、ブロー洗浄部206内に第2の隆起部200bが設けられ、リンス部208内に上り段差部200cが設けられ、乾燥部210と搬出部212との境界付近に下り段差部200dが設けられており、それら起伏部以外の搬送区間は水平一直線の搬送路に形成されている。
エキシマUV照射ユニット(e−UV)41は、搬送ライン200の上方に紫外線ランプ216を収容したランプ室218を設けている。紫外線ランプ216は、たとえば誘電体バリア放電ランプからなり、有機汚染の洗浄に好適な波長172nmの紫外線(紫外エキシマ光)を直下の搬送ライン200上の基板Gに石英ガラス窓220を通して照射するようになっている。紫外線ランプ216の背後または上には横断面円弧状の凹面反射鏡222が設けられている。
スクラバ洗浄ユニット(SCR)42において、搬入部202の天井には、清浄な空気をダウンフローで供給するファン・フィルタ・ユニット(FFU)224が取り付けられている。第1の隆起部200aの上方には特にノズル、エアナイフ等のツールは設けられない。
スクラビング洗浄部204内には、搬送路ライン200に沿って上流側から順にエアカーテンノズル226、薬液供給ノズル228、ロールブラシ230および洗浄スプレー管232が配置されている。エアカーテンノズル226は、直下を通過する基板Gの上面に対してスリット状の空気流を搬送方向の下流側に向けて吹き付けるように配置される。エアカーテンノズル226の直下には、全長に亘って円筒状のシャフトを有する第2タイプのコロ214Bが配置されている。薬液供給ノズル228、ロールブラシ230および洗浄スプレー管232は、搬送ライン200を挟んでその上下両側に設けることも可能である。
ブロー洗浄部206内には、第2の隆起部200bの上り傾斜路の上方にブロー洗浄用ノズルとしてたとえば2流体ジェットノズル234が設けられている。リンス部208内には、上り段差部200cの上方にリンスノズル236が設けられている。乾燥部210内には、水平搬送路の上方にエアナイフ238が設けられている。なお、リンスノズル236およびエアナイフ238を搬送ライン200を挟んでその上下両側に設けることも可能である。また、ブロー洗浄部206にも搬送ライン200の下から基板Gの下面(裏面)に対して洗浄用のリンス液を吹き掛ける下部リンスノズル(図示せず)を設けることができる。搬出部212の天井にも、清浄な空気をダウンフローで供給するファン・フィルタ・ユニット(FFU)240が取り付けられている。下り段差部200dの上方には特にノズル、エアナイフ等のツールは設けられない。
相隣接するユニットまたは処理部41,202,204,206,208,210,212の間には、隔壁242,244,246,248,250,252がそれぞれ設けられている。また、液を扱う処理部204,206,208,210内には、搬送ライン200の下に落ちた液を受け集めるためのパン254,256,258,260がそれぞれ設けられている。各パンの底に設けられた排液口には回収系統または排液系統の配管が接続されている。また、スクラバ洗浄ユニット(SCR)42の中心部に位置するブロー洗浄部206内の底部には、たとえば排気ポンプまたは排気ファンを有する排気機構(図示せず)に通じる排気口262が設けられている。
ここで、この洗浄プロセス部24における全体の動作および作用を説明する。
上記のようにカセットステーション(C/S)14側の搬送機構22により未処理の基板Gが搬送ライン200上に搬入され、コロ搬送による平流しでプロセスラインAの下流側に向けて搬送されてくる。
エキシマUV照射ユニット(e−UV)41では、ランプ室218内の紫外線ランプ216より発せられた紫外線が石英ガラス窓220を透過して搬送ライン200上の基板Gに照射される。この紫外線により基板表面付近の酸素が励起されてオゾンが生成され、このオゾンによって基板表面の有機物が酸化・気化して除去される。
こうしてエキシマUV照射ユニット(e−UV)41で紫外線洗浄処理を受けた基板Gは、下流側隣のスクラバ洗浄ユニット(SCR)42に入り、搬入部202内の第1の隆起部200aを通過してスクラビング洗浄部204に送られる。
スクラビング洗浄部204において、基板Gは最初に薬液ノズル228よりたとえば酸またはアルカリ系の薬液を吹き掛けられる。基板G上に残った薬液は、エアカーテンノズル226からの空気流を受けるため、基板G上を上流側に流れて搬入部202側へ入ることはない。また、円筒コロ214Bは、基板Gの裏面側を塞ぎながら搬送することにより、基板Gの裏面を伝わって液が搬入部202側へ行かないように機能する。薬液を供給された基板Gは、直後にロールブラシ230の下を擦りながら通り抜ける。ロールブラシ230は、図示しないブラシ駆動部の回転駆動力で搬送方向と対抗する向きに回転し、基板表面の異物(塵埃、破片、汚染物等)を擦り取る。その直後に、洗浄スプレー管232が基板Gに洗浄液たとえば純水を吹き掛け、基板上に浮遊している異物を洗い流す。スクラビング洗浄部204内で基板Gないし搬送ライン200の下に落ちた液はパン254に受け集められる。
この後、基板Gはブロー洗浄部206に入って、第2の隆起部200bに差し掛かり、その上り傾斜路を上る際に2流体ジュットノズル234によりブロー洗浄を受ける。2流体ジュットノズル234は、第2の隆起部200bの上り傾斜路を上る基板G上で液の膜厚が薄くなっているところをめがけて、加圧した洗浄液(たとえば水)と加圧した気体(たとえば窒素)との混合流体を噴射し、基板Gの表面に付着または残存している異物を加圧2流体の非常に強い衝撃力で除去する。基板G上の液の大部分は隆起部200bの上り傾斜路側で下方(上流側)へ吹き飛ばされ、パン256に受け集められる。基板G上で隆起部200bの下り傾斜路側つまりリンス部208に持ち込まれる液は殆どない。
リンス部208では、上り段差部200cを上る基板Gに向けて、リンスノズル236が最終洗浄用のリンス液を供給する。基板G上に供給されたリンス液は基板後端側へ向って基板上を流れ、その多くがリンス部208内のパン258に落ちる。このように上り段差部200cを上る傾斜姿勢の基板Gにリンス液を吹き掛けてリンス処理を行う方式は、水平姿勢の基板に対してリンス液を吹き掛ける従来方式と較べて、基板上の液の流れや置換効率が良く、リンス液の使用量を大幅に低減できる。
基板Gが上り段差部200cを上りきって水平搬走路の区間に入ると、エフナイフ238が待ち構えており、基板Gに対して搬送方向と逆向きに高圧ガス流を当てる。これによって、基板G上の残っていたリンス液が基板後方へ寄せられて基板後端から追い出される(液切りされる)。
搬入部202天井のファン・フィルタ・ユニット(FFU)224からダウンフローで供給される清浄空気は、上記隔壁244,246の開口(基板通路)を通ってブロー洗浄部206の室内に流入し、その際にスクラビング洗浄部204内で発生する薬液等のミストもブロー洗浄部206内に運んでくる。一方、搬出部212天井のファン・フィルタ・ユニット(FFU)240からダウンフローで供給される清浄空気は、上記隔壁252,250,248の開口(基板通路)を通ってブロー洗浄部206の室内に流入し、その際に乾燥室210およびリンス部208内で発生するリンス液等のミストもブロー洗浄部206内に運んでくる。こうして、搬入部202側から流れてきたミスト混じりの空気と、搬出部212側から流れてきたミスト混じりの空気は、ブロー洗浄部206内で発生するミストをも巻き込んで左右から合流して底部の排気口262から排出される。したがって、ブロー洗浄部206内で発生するミストが隣室、特にリンス部124には入ることがない。
上記のように、スクラバ洗浄ユニット(SCR)42においては、平流しの搬送ライン200の途中に隆起部200bおよび上り段差部200cを設け、かつそれらの上方またはその付近にブロー洗浄用ノズルやリンスノズル等のツールを配置する構成により、基板G上の液処理に関して、上記した第1の実施形態に係る現像ユニット(DEV)32と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、このスクラバ洗浄ユニット(SCR)42は、その入口または搬入部202内に隆起部200aを設け、その出口または搬出部212内に下り段差部200dを設けている。
図15〜図17につき、搬入部202内に設けられる隆起部200aの作用を説明する。なお、エアカーテンノズル226を省いている。
スクラバ洗浄ユニット(SCR)42内の薬液供給ノズル228より基板G上に滴下された薬液Kは、隆起部200aの壁により、図15および図16に示すように上流側への広がり(特に鎖線270で示すような基板中央部での広がり)を阻止される。
また、システムの稼働中に突然アラームが発生して搬送ライン200が止まると、搬送ライン200上を移動していた各基板Gは液処理途中の各位置で停止することになる。このとき、エキシマUV照射ユニット(e−UV)41とスクラバ洗浄ユニット(SCR)42とに跨って基板Gが停止したとしても、図17に示すように、基板G上の薬液Kはやはり隆起部200aの壁によってエキシマUV照射ユニット(e−UV)41への侵入を阻止される(塞き止められる)。
エキシマUV照射ユニット(e−UV)41内に薬液その他の液体が入ると、石英ガラス窓220や紫外線ランプ216等の劣化や故障の原因になる。そこで、従来は、エキシマUV照射ユニット(e−UV)41と薬液供給ノズル224との間に基板1枚分の空間的な隔たりまたは緩衝領域を設けていた。この実施形態によれば、上記のような隆起部200aの塞き止め機能によりそのような大スペースの緩衝領域を省くことが可能であり、スクラバ洗浄ユニット(SCR)42側の最上流に配置する処理液供給ノズル224を可及的にエキシマUV照射ユニット(e−UV)41に近づけて配置することができる。なお、この隆起部200aを下り段差部で代用することも可能である。
搬出部212内の下り段差部200dは、搬送ライン200の始点と終点を同じ高さ位置に合わせるためのものである。上記のように搬入部202内に下り段差部を設ける場合は、搬出部212内に下り段差部200dは不要となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の変形または変更が可能である。たとえば、上記現像プロセス部32の搬送ライン120あるいは洗浄プロセス部24の搬送ライン200において上記のような隆起部や段差部を任意の順序および任意の箇所に設置することが可能である。たとえば、上記現像プロセス部32の搬送ライン120においても、現像部122の入口付近に隆起部または下り段差部を設けることが可能である。これにより、現像ノズル130より基板G上に供給された現像液が上流側隣の他のユニットへ及ばないようにしたり、搬送ライン120の始点の高さ位置を終点の高さ位置に合わせることができる。また、スクラバ洗浄ユニット(SCR)42に設けたエアカーテンノズル226および円筒コロ214Bの構成または機能を現像ユニット(DEV)94に適用することも可能である。上記実施形態の搬送ライン120,200における基板Gの仰向け姿勢は水平姿勢または前後方向(X方向)の傾斜姿勢であったが、左右方向(Y方向)その他の方向で傾斜姿勢をとることも可能である。
上記した実施形態は現像処理装置および洗浄処理装置に係るものであったが、本発明は1種類または複数種類の処理液を用いて基板に所望の処理を施す任意の処理装置に適用可能である。本発明における被処理基板はLCD基板に限るものではなく、フラットパネルディスプレイ用の各種基板や、半導体ウエハ、CD基板、ガラス基板、フォトマスク、プリント基板等も可能である。
本発明の適用可能な塗布現像処理システムの構成を示す平面図である。 上記塗布現像処理システムにおける熱的処理部の構成を示す側面図である。 上記塗布現像処理システムにおける処理手順を示すフローチャートである。 実施形態における現像ユニット内の全体構成を示す正面図である。 実施形態における搬送ラインの構成を示す平面図である。 実施形態における搬送ラインの駆動部の構成を示す側面図である。 実施形態の搬送ラインにおいて基板上から液が落ちるときの一実施例の作用を示す図である。 実施形態において基板上から液が落ちるのを促進するための一実施例を示す図である。 実施形態における搬送ラインの上り傾斜路に適用可能な一実施例を示す斜視図である。 実施形態における搬送ラインの上り傾斜路に適用可能な一実施例を示す斜視図である。 実施形態における搬送ラインの上り傾斜路に適用可能な一実施例を示す斜視図である。 実施形態において搬送ラインの隆起部付近で行われる液処理の作用を示す図である。 実施形態において搬送ラインの上り段差部付近で行われる液処理ないし乾燥処理の作用を示す図である。 実施形態における洗浄プロセス部内の全体構成を示す正面図である。 図14の実施形態において下り段差部の一作用を示す部分側面図である。 図14の実施形態において下り段差部の一作用を示す平面図である。 図14の実施形態において下り段差部の一作用を示す部分側面図である。
符号の説明
10 塗布現像処理システム
24 洗浄プロセス部
32 現像プロセス部
41 紫外線照射ユニット(e−UV)
42 スクラバ洗浄ユニット(SCR)
94 現像ユニット(DEV)
120 搬送ライン
120a,120b 隆起部
120c 段差部
122 現像部
124 リンス部
126 乾燥部
128 コロ
130 現像液供給ノズル(現像ノズル)
136 現像液再利用機構
138,140,142 リンス液供給ノズル(リンスノズル)
140 リンス液供給ノズル(リンスノズル)
148 エアナイフ
152,154 隔壁
182 タイミングベルト
186 ガスノズル
188 帯状無端ベルト
190 ローラ
192 エアナイフ
200 搬送ライン
200a 下り傾斜路
200b,200c 隆起部
200d 上り傾斜路
224 薬液供給ノズル
226 ロールブラシ
228 洗浄スプレー管
230 エアナイフ
232 ブロー洗浄ノズル
234 エアナイフ
236 リンス液供給ノズル(リンスノズル)
238 エアナイフ

Claims (20)

  1. 被処理基板を被処理面を上に向けた仰向けの姿勢で搬送するための搬送体を水平な所定の搬送方向に敷設してなり、前記搬送方向において実質的に水平な搬送路を有する第1の搬送区間と、前記第1の搬送区間に続く上り傾斜の搬送路を有する第2の搬送区間と、前記第2の搬送区間に続く下り傾斜の搬送路を有する第3の搬送区間と、前記第3の搬送区間に続く実質的に水平な搬送路を有する第4の搬送区間とを含む平流しの搬送ラインと、
    前記搬送ライン上で前記基板を搬送するために前記搬送体を駆動する搬送駆動部と、
    前記第1または第2の搬送区間内で前記基板上に第1の処理液を供給する第1の処理液供給部と、
    前記第3の搬送区間内で前記基板上に第2の処理液を供給する第2の処理液供給部と
    を有する基板処理装置。
  2. 前記搬送方向において前記第2の搬送区間の長さは前記基板のサイズよりも短い請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記搬送方向において前記第2の搬送区間と前記第3の搬送区間とを足し合わせた区間の長さは前記基板のサイズよりも短い請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 前記搬送方向において前記第2の搬送区間の終端部と前記第3の搬送区間の始端部との間に実質的に水平な搬送路が形成される請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記第2の搬送区間内で前記搬送ラインの搬送路から上方に離れる前記基板の部位を所定の高さ位置で抑える基板抑え部を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記基板抑え部が、前記基板の左右両縁部に当接する回転可能な一対のローラを有する請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記第1の処理液供給部よりも下流側の前記第2の搬送区間内の所定位置で前記基板上に液切り用のガスを吹き付ける第1のエアナイフを有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  8. 前記第1の処理液供給部よりも下流側の前記第1または第2の搬送区間内の所定位置で前記基板の後端から前記第1の処理液が流れ落ちるのを触発するための液切り触発部を有する請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  9. 前記液切り触発部が、前記搬送路上に前記搬送体として配置される外径が一定の円柱状または円筒状のコロによって構成される請求項8に記載の基板処理装置。
  10. 前記液切り触発部が、前記基板の後端部に上方から前記搬送方向と逆向きにガス流を当てるガスノズルを含む請求項8または請求項9に記載の基板処理装置。
  11. 前記第1の処理液供給部が、前記第1の搬送区間内の所定位置で前記基板に向けて前記第1の処理液を吐出する処理液供給ノズルを有し、
    前記搬送駆動部が、前記第1および第2の搬送区間を通じて前記基板を一定の速度で搬送する請求項1〜10のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  12. 前記第1および第2の搬送区間で前記搬送路の下に落ちた液を受け集めるための第1の集液部と、前記第3および第4の搬送区間で前記搬送路の下に落ちた液を受け集めるための第2の集液部とを有する請求項1〜11のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  13. 前記第2の搬送区間と前記第3の搬送区間との境界付近に前記搬送ラインに沿った周囲の空間を上流側と下流側とに隔てるための第1の隔壁を有する請求項1〜12のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  14. 前記搬送ラインが、前記第4の搬送区間に続く上り傾斜の搬送路を有する第5の搬送区間と、前記第5の搬送区間に続く実質的に水平な搬送路を有する第6の搬送区間とを含む請求項1〜13のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  15. 前記搬送方向において前記第5の搬送区間の長さは前記基板のサイズよりも短い請求項14に記載の基板処理装置。
  16. 前記第5または第6の搬送区間内で前記基板上からの前記処理液の液切りを援助するために前記搬送方向と逆向きに前記基板上にガスを吹き付ける第2のエアナイフを有する請求項14または請求項15に記載の基板処理装置。
  17. 前記第5の搬送区間と前記第6の搬送区間との境界付近に前記搬送ラインに沿った周囲の空間を上流側と下流側とに隔てるための第2の隔壁を有する請求項14〜16のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  18. 前記搬送ラインが、前記第1の搬送区間よりも上流側で前記第1の搬送区間よりも高い位置で実質的に水平な搬送路を有する第7の搬送区間と、前記第7の搬送区間と前記第1の搬送区間との間で下り傾斜の搬送路を有する第8の搬送区間とを含む請求項1〜17のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  19. 前記搬送方向において前記第8の搬送区間の長さは前記基板のサイズよりも短い請求項18に記載の基板処理装置。
  20. 前記第8の搬送区間と前記第1の搬送区間との境界付近に前記搬送ラインに沿った周囲の空間を上流側と下流側とに隔てるための第3の隔壁を有する請求項18または請求項19に記載の基板処理装置。



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