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JP2006523311A - 9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777を使用してaidsおよびhiv関連障害を処置するための方法および組成物 - Google Patents

9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777を使用してaidsおよびhiv関連障害を処置するための方法および組成物 Download PDF

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JP2006523311A JP2006508928A JP2006508928A JP2006523311A JP 2006523311 A JP2006523311 A JP 2006523311A JP 2006508928 A JP2006508928 A JP 2006508928A JP 2006508928 A JP2006508928 A JP 2006508928A JP 2006523311 A JP2006523311 A JP 2006523311A
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Abstract

本発明は、AIDSまたはHIV関連疾患もしくは障害の診断および処置のための方法に関する。特に、本発明は、正常な障害状態または非AIDSもしくはHIV関連障害状態における9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982および46777遺伝子の発現に対して、かつ/またはAIDSもしくはHIV関連障害に対する操作に応答して、AIDSまたはHIV関連障害に関する組織におけるこれらの遺伝子の差次的発現を同定する。

Description

(関連出願)
本出願は、2003年3月12日に出願された米国仮出願番号60/454,202、2003年3月20日に出願された米国仮出願番号60/456,326、2003年4月24日に出願された米国仮出願番号60/465,240、2003年6月2日に出願された米国仮出願番号60/475,233、2003年6月16日に出願された米国仮出願番号60/478,952、2003年6月16日に出願された米国仮出願番号60/487,836、および2003年9月4日に出願された米国仮出願番号60/500,111の利益を主張する。これらの仮特許出願の内容全体は、それらの全体が本明細書中で参考として援用される。
(発明の背景)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、Retroviridae科のレンチウイルス属のメンバーである。血清学的特性および分子クローニングされたゲノムの配列分析に基づいて、ヒトレンチウイルス単離株は、HIV−1およびHIV−2と称される。ウイルスエンベロープ(env)タンパク質の配列に基づく分類スキームは、いくつかのサブタイプ/クレード(例えば、HIV−1A−I)を認識する。ウイルスの多様化は、HIV系統発生の重要な特徴である。各サブタイプ(subtyp)は、高度の変異性を提示する。誤りがちのウイルス逆転写酵素によって導入された変異は、バリエーションの主な要因を代表するが、異なるクレードに感染した個体内での組換えもまた起こる。分子疫学研究は、ウイルスの変異よりもむしろウイルスの移動/輸送が、グローバルなバリエーションおよび分布のパターンの生態学的推進力であることを示す。
HIVは、エンベロープに包まれたウイルスを表し、9つの構造ウイルスタンパク質および調節ウイルスタンパク質をコードする、長さが9.2kbの(+)鎖RNAゲノムの2つの同一コピーを有する。感染の最初の工程は、ウイルスエンベロープ糖タンパク質と、主要宿主細胞レセプターCD4および特異的コレセプター(coreceptor)CXCR4(T−troph)/CCR5(M−troph)との特異的相互作用を通して媒介される。侵入後、ビリオンRNAは、ウイルス逆転写酵素によって二本鎖DNAへと変換される。同時に、ウイルスインテグラーゼおよび宿主細胞タンパク質は、宿主細胞ゲノムへの直鎖状DNAの組込みを実施して、プロウイルスを産生する。この細胞内ゲノム形態は、細胞のRNAポリメラーゼIIによって触媒される、全長のゲノムまたはサブゲノム(スプライシング形態および非スプライシング形態)の1本鎖ウイルスRNAの合成についてのテンプレートを表す。
HIVは、前駆体ポリタンパク質ならびにさらなるオープンリーディングフレームをコードする。gag遺伝子、pol遺伝子およびenv遺伝子は、それぞれ、ビリオンキャプシドタンパク質、いくつかのビリオン酵素(プロテアーゼ、逆転写酵素/RNAseH、インテグラーゼ)ならびにエンベロープ糖タンパク質についての前駆体をコードする。転写アクチベーター(tat)およびウイルス転写調節因子(rev)は、非構造的必須タンパク質をコードする。対照的に、vif、vpr(HIV−1)、vpu(HIV−2)およびnefによってコードされる遺伝子は、非必須「アクセサリー」タンパク質を表す。このアクセサリータンパク質は、いくつかの異なる宿主細胞コードタンパク質との特異的相互作用を介して多面的な調節/調整効果を発揮すると考えられる。
各段階での密接な宿主/ウイルス関係に基づいて、このウイルスのライフサイクルは、宿主細胞機能の阻害に対して感受性である。例のまとめ(第4.2節を参照のこと)は、相互関係を例示する。レンチウイルスを除いて、大部分のレトロウイルスによる標的細胞の産生的感染は、感染細胞の増殖および付随した核膜溶解に依存する。HIVのようなレンチウイルスは、増殖していない細胞型(例えば、マクロファージおよび細胞分裂の必要性を克服した、他の最終分化した細胞)に感染し得る。活性化CD4−陽性Tヘルパー細胞および休止CD4−陽性Tヘルパー細胞、ならびにマクロファージは、HIVに対する主な標的細胞を表す。HIV増殖および(神経)−病因における樹状細胞ならびに神経膠細胞の役割は、論争上議論されている。
HIVは、後天性免疫不全症候群(AIDS)の病因因子であることが示されている。このウイルスは、感染者の体液への曝露によって感染する。性的感染、血液輸血、ならびに静脈内薬物濫用は、主な経路を構成する。HIVによる感染は、CD4−陽性Tヘルパーリンパ球の数および機能の両方における容赦なくかつ進行性の減少によって特徴付けられる。CD4−陽性Tヘルパーリンパ球は、協調した免疫応答において中心的役割を果たす。最終的に、弱った免疫系は、このウイルスを制御することも根絶することもできず、AIDSが発症し、これはしばしば、他の日和見感染を伴う。HIVがヒト集団に罹患したこの40年間の うちに、ウイルスの蔓延によって、2200万人を超える人々が死亡した。世界中で約3600万の人々がHIVに感染していると見積もられる。
主に、このウイルスの逆転写酵素のヌクレオシドインヒビター、このウイルス逆転写酵素の非ヌクレオシドインヒビター、ならびにこのウイルスのプロテアーゼインヒビターの異なる組み合わせを包含する、抗レトロウイルス薬物治療法は、薬物処置を受ける人々の生命を劇的に改善した。しかし、現在の治療法は、病気の進行を遅延させるだけであり、このウイルスを根絶することはできない。さらに、薬物耐性は、顕著な問題として再出現し、患者の50%近くが、主に耐性の問題および寛容/現在の薬物レジメンのコンプライアンスに起因して、処置でウイルス複製を効率的に抑制することができない。従って、さらなるHIV治療法が緊急に必要とされている。
(発明の詳細な説明)
本発明は、AIDSおよびHIV関連障害の診断および処置のための方法および組成物を提供する。
「処置」は、本明細書中で使用される場合、疾患もしくは障害、疾患もしくは障害の少なくとも1つの症状、または疾患もしくは障害に向かう素因を、治療(cure)、治癒(heal)、緩和(alleviate)、軽減(relieve)、変更(alter)、改善(remedy)、回復(ameliorate)、改善(improve)するかまたは影響を与える(affect)目的での、疾患もしくは障害、疾患もしくは障害の症状、または疾患もしくは障害に対する素因を有する患者に向かう治療薬剤の適用もしくは投与、またはこの患者由来の単離された組織もしくは細胞株に対する治療薬剤の適用もしくは投与と定義される。治療薬剤としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:低分子、ペプチド、抗体、リボザイムおよびアンチセンスオリゴヌクレオチド。代表的分子は、本明細書中に記載される。
本発明は、少なくとも部分的に、核酸分子およびタンパク質分子(以下に記載される)が、疾患状態において、正常な、すなわち非疾患状態におけるそれらの発現と比較して示差的に発現されるという知見に基づく。本発明の方法に従って同定された、本発明の分子のモジュレーターを用いて、疾患(AIDSおよびHIV関連障害を含むがこれらに限定されない)を調整(例えば、阻害、処置または予防)または診断し得る。
「示差的発現」は、本明細書中で使用される場合、遺伝子の時間的発現パターンおよび/または組織的発現パターンにおける、定量的な差および定性的な差の両方を包含する。従って、示差的に発現される遺伝子は、その発現が、疾患状態と比較して、正常状態において、活性化または不活化された状態であり得る。正常状態対疾患状態またはコントロール状態対実験状態において発現が異なる程度は、標準的特徴付け技術(例えば、定量的PCR、ノーザン分析、差し引きハイブリダイゼーション)によって可視化されるに充分大きいことのみを必要とする。示差的に発現される遺伝子の発現パターンは、疾患(例えば、AIDSおよびHIV関連障害)の予後もしくは診断、評価の一部として用いられ得るか、または疾患(例えば、AIDSおよびHIV関連障害)の処置のために有用な化合物を同定するための方法において用いられ得る。さらに、疾患に関与する示差的に発現された遺伝子は、標的遺伝子発現レベルの調整または標的遺伝子産物活性の調整が、疾患状態(例えば、AIDSおよびHIV関連障害)を治療、治癒、緩和、軽減、変更、改善、回復、改善するかまたは影響を与えるように作用するような標的遺伝子を表し得る。標的遺伝子発現または標的遺伝子産物の活性を調整する化合物は、疾患の処置において用いられ得る。本明細書中に記載される遺伝子は、疾患に関して示差的に発現され得、そして/またはそれらの産物は、疾患に対して重要な遺伝子産物と相互作用し得るが、この遺伝子はまた、さらなる疾患細胞プロセスに重要な機構に関与し得る。
「AIDS関連細胞またはHIV関連細胞」は、本明細書中で使用される場合、胸腺細胞、樹状細胞、T細胞、マクロファージ、末梢血単核細胞(PBMC)、リンパ球、単球、白血球およびリンパ様細胞が挙げられるが、これらに限定されない。
(本発明の分子)
(遺伝子ID 9145)
ヒト9145配列は、11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(11β−HSD)としても公知であり、非翻訳領域(配列番号1)を含めて約1348ヌクレオチド長である。配列番号1の核酸約102〜980に位置するコード配列は、292アミノ酸タンパク質(配列番号2)をコードする。
TaqMan分析によって評価したところ、9145 mRNA発現を、胸腺細胞、樹状細胞、樹状細胞CD4+T細胞(DC/CD4)同時培養物、T細胞およびマクロファージにおいて検出した。9145mRNA発現は、樹状細胞、DC/CD4、マクロファージおよび胸腺細胞、ならびにCD4+T細胞におけるHIV感染によって高度に誘導された。
9145は、活性なグルココルチコイドコルチソルへの不活性なコルチゾンの変換を触媒する。主要なグルココルチコイドはコルチソルである。コルチソルは、炎症の媒介因子(例えば、サイトカインおよびプロスタグランジン)の阻害を含む多くの免疫抑制効果を有することが知られている。コルチソルは、マクロファージからのIL−1およびIL−6の産生ならびにブラジキニン、血小板活性化因子およびセロトニンの炎症性効果の生成を阻害する。コルチソルレベルは、疾患進行に関連するHIV感染した個体において上昇する。HIVタンパク質は、増強されたレセプター発現に起因して、グルココルチコイドに対する増加した感受性を有することが実証されている(The Journal of Immunology、2002、169:6361−6368)。9145 mRNA発現は、主に、T細胞、樹状細胞、マクロファージおよび単球由来のKupfer細胞を多数含む肝臓に限定されている。9145は、T細胞およびマクロファージの活性化後、ならびにHIVでの感染後に非常に高い発現レベルで誘導される。9145の誘導は、局所的なそして場合によると漸進的なコルチソルレベルの増加をもたらし得、これにより、免疫応答(炎症促進性サイトカイン、細胞傷害性T細胞およびウイルス感染した細胞を殺傷するNK細胞の産生)減少し得、そしてウイルス複製が増強され得る。それゆえに、9145の阻害は、グルココルチコイドレベルを減少し得、HIV複製を阻害し得、そしてコルチソルの免疫抑制効果を防ぎ得る。
胸腺細胞、樹状細胞、樹状細胞CD4+T細胞(DC/CD4)同時培養物、T細胞およびマクロファージにおける9145 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、9145活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の9145ポリペプチドは、9145活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 1725)
ヒト1725配列(配列番号3)は、アンジオテンシン変換酵素(精巣特異的アイソフォーム)(ACE−T)としても公知であり、非翻訳領域を含めて約2478ヌクレオチド長である。配列番号3の核酸約29〜2227に位置するコード配列は、732アミノ酸タンパク質(配列番号4)をコードする。
TaqMan分析によって評価したところ、1725 mRNAは、マクロファージ、PBMC、扁桃およびリンパ節において高度に発現された。1725 mRNAは、CD4+T細胞、胸腺細胞、樹状細胞、樹状細胞/CD4+T同時培養物のHIV感染によって誘導され、許容性Jurkat T細胞クローン10Hにおいて高度に発現された。
1725は、リンパ球、樹状細胞およびマクロファージにおいて高いレベルで発現されるプロテアーゼである。1725は、マクロファージにおいてCD4+T細胞によって誘導され(Clin Exp Immunol、1992、88(2):288−94)、CD4+T細胞の活性化に関与することが知られていうる。1725はまた、HIV感染によって誘導される場合、リンパ球、樹状細胞およびマクロファージにおいては発現レベルが高い。1725は、HIV複製に必要なT細胞活性化に関与する。それゆえに、1725をアンタゴナイズすることは、HIV複製を阻害する。
マクロファージ、PBMC、扁桃およびリンパ節における1725 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、1725活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の1725ポリペプチドは、1725活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 311)
ヒト311配列(配列番号5)は、ニコチン酸レセプター(HM74A)としても公知であり、非翻訳領域を含めて約2051ヌクレオチド長である。配列番号5の核酸約61〜1224に位置するコード配列は、387アミノ酸タンパク質(配列番号6)をコードする。
TaqMan分析によって評価したところ、311 mRNAは、脾臓、扁桃、リンパ節およびPBMCにおいて高度に発現された。311 mRNAは、樹状細胞、樹状細胞/T細胞同時培養物およびマクロファージのHIV感染によって誘導された。
311は、ニコチン酸レセプター(HM74A(JBC、2003、278:9869−9874))である。ニコチン酸の投与は、異常脂肪血症(dyslipidemia)の処置に使用され、これは、Gi結合レセプターの活性を介する脂肪細胞脂肪分解を阻害すると考えられる。Gi結合レセプター刺激により、サイトカインの産生および細胞分裂に関与しているMAPキナーゼおよびJNKキナーゼの活性化が生じる。HIV複製には、T細胞活性化が必要である。311をアンタゴナイズすることにより、T細胞活性化の減少およびHIV複製の減少が生じる。
脾臓、扁桃、リンパ節およびPBMCにおける311 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、311活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の311ポリペプチドは、311活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 837)
ヒト837配列(配列番号7)は、アセチルコリンレセプターのα7サブユニットとしても公知であり、非翻訳領域を含めて約2087ヌクレオチド長である。配列番号7の核酸約104〜1612に位置するコード配列は、502アミノ酸タンパク質(配列番号8)をコードする。
TaqMan分析によって評価したところ、837 mRNAは、末梢血リンパ球(PBL)および扁桃において高度に発現された。837 mRNAは、CD4+T細胞、胸腺細胞、樹状細胞、樹状細胞/CD4+T同時培養物のHIV感染によって誘導された。
837は、マクロファージによるTNFa分泌を阻害する抗炎症性応答に必要である(Nature、May 2000、405(6785):458−462)。837ノックアウトは、上昇したレベルのTNFaを提示する。TNFaは、マクロファージによって分泌され、これにより、パラクリン様式でHIV複製が増強される。837をアゴナイズすることにより、マクロファージによって分泌されるTNFaのレベルが減少し、その結果、HIV複製が減少する。
PBLおよび扁桃における837 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、837活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の837ポリペプチドは、837活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 58305)
ヒト58305配列(配列番号9)は、ベシクル状阻害アミノ酸トランスポーター(GABAおよびグリシン)(hVIAAT)としても公知であり、非翻訳領域を含めて約2585ヌクレオチド長である。配列番号9の核酸約248〜1825に位置するコード配列は、525アミノ酸タンパク質(配列番号10)をコードする。
転写プロファイリングによって評価したところ、58305 mRNA発現は、SIV感染したカニクイザルのPBMCにおいてアップレギュレートされた。このことをRT−PCRによって確認した。
Tリンパ球活性化は、ウイルス複製に必要である。活性化されたT細胞は、代謝的に非常に活性であり、複数回の細胞分裂を経験する。各細胞分裂には、細胞タンパク質の倍化が必要であり、これにより、タンパク質合成のために上昇したアミノ酸の細胞取り込みが必要とされる。HIV複製の間、全細胞mRNAの30%までが、高いレベルのウイルスタンパク質合成を生じるウイルス転写物であり得る。それゆえに、58305の阻害は、T細胞活性化およびウイルスタンパク質合成を阻害し、ウイルス複製を減少させる。
HIV感染T細胞における58305 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、58305活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の58305ポリペプチドは、58305活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 156)
ヒト156配列(配列番号11)は、ホルミルペプチドレセプター様2(FPRL2)としても公知であり、約1062ヌクレオチド長である。配列番号11の核酸約1〜1062に位置するコード配列は、353アミノ酸タンパク質(配列番号12)をコードする。
転写プロファイリングによって評価したところ、156 mRNA発現は、樹状細胞/CD4+T細胞同時培養物においてアップレギュレートされた。TaqMan分析は、156 mRNAは、ほとんどの組織において比較的低いレベルで発現され、樹状細胞/CD4+T細胞およびマクロファージにおいてより高いレベルで発現されたことを示した。156 mRNAはまた、HIV感染したマクロファージ、初代CD4+Tリンパ球、胸腺細胞およびT細胞においてアップレギュレートされた。
未成熟樹状細胞(iDC)は、化学戦術的に(chemotactically)かつCa(2+)可動化によって、N−ホルミル−Met−Leu−Pheおよび最近同定された合成ペプチドTrp−Lys−Tyr−Met−Val−D−Met(WKYMVm;配列番号53)に対して応答し、一方、同じドナー由来の成熟樹状細胞(mDC)は、WKYMVmにのみ応答する。さらに、iDCおよびmDCは、FPRL2 mRNAおよびFPRL2タンパク質を発現する。mDCは、ヒトFPRサブファミリーの他のメンバーのいずれも発現しないので、DCによって発現されたFPRL2は、機能的であり、そしてDCに対するWKYMVmの効果を媒介するはずである(J Leukoc Biol、2002 Sep;72(3):598−607)。
GPCR(Gi結合している156を含む)の刺激は、T細胞の活性化および増殖をもたらす。HIV複製にはT細胞活性化が必要である。骨髄性DCにおいて発現されたFPRL2は、その成熟を維持する。このことは、FPRL2とその内因性リガンドとの相互作用が、末梢における抗原取り込みおよびプロセッシングならびに免疫応答のT細胞刺激相の間に、DC交通の調節に関与し得ることを示唆する。それゆえに、156をアンタゴナイズすることにより、T細胞活性化およびHIV複製を阻害するための手段が提供される。
Tリンパ球およびT細胞株における156 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、156活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の156ポリペプチドは、156活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 14175)
ヒト14175配列(配列番号13)は、セリン/トレオニンプロテインキナーゼ10またはリンパ球配向キナーゼ(LOK)としても公知であり、非翻訳領域を含めて約4221ヌクレオチド長である。配列番号13の核酸約51〜2957に位置するコード配列は、968アミノ酸タンパク質(配列番号14)をコードする。
TaqMan分析によって評価したところ、14175 mRNA発現は、SIV感染したカニクイザルのリンパ球において検出された。器官説明パネルのTaqMan分析は、14175 mRNAが、他の器官と比較してPBMCにおいて高度に発現されたことを示した。また、炎症パネルのTaqMan分析により、リンパ球および単球における14175 mRNA発現が確認された。
Tリンパ球活性化は、ウイルス複製に必要である。多くのキナーゼが、T細胞レセプターによる刺激後におけるT細胞活性化に関与する。14175は、セリン/トレオニンキナーゼ活性を有するSTE20ファミリーの新規でかつ特有のメンバーであり、その発現は、ほぼリンパ様細胞に限定されている(Immunogenetics、1999 May;49(5):369−75)。14175は、マイトジェン活性化プロテイン(MAP)キナーゼカスケードに関与し、これは、ウイルス複製により誘導される。14175遺伝子発現は、T細胞活性化およびHIV感染に応答してわずかに誘導される。このことは、14175がウイルス複製に必要であることを示唆する。それゆえに、14175をアンタゴナイズすることで、T細胞活性化およびウイルス複製が阻害される。
リンパ球およびPBMCにおける14175 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、14175活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の14175ポリペプチドは、14175活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 50352)
ヒト50352配列(配列番号15)は、ユビキチントランスフェラーゼとしても公知であり、非翻訳領域を含めて約3513ヌクレオチド長である。配列番号15の核酸約82〜3150に位置するコード配列は、1022アミノ酸タンパク質(配列番号16)をコードする。
TaqMan分析によって評価したところ、50352 mRNA発現は、HIV感染した樹状細胞/CD4 +T細胞同時培養物においてアップレギュレートされた。器官説明パネルのTaqMan分析は、PBMCおよびマクロファージにおける50352 mRNAの高い発現を示した。HIV感染したPBMC、単球およびT細胞株CEMのRT−PCRは、50352 mRNAの発現の増加を示した。
ユビキチントランスフェラーゼは、細胞タンパク質へのユビキチンの付加を触媒し、それにより、プロテオソームによる分解が生じる。HIVゲノムの転写に必要な多くの分子は、調節にユビキチントラスフェラーゼ(NFkBを含む)を必要とする。Tリンパ球活性化はまた、ウイルス複製に必要であるユビキチントランスフェラーゼを調節に必要とする。50352は、HIV Gagタンパク質のプロセッシングに必要である。細胞タンパク質のユビキチン化は、50352によるタンパク質の分解またはプロセッシングに先んじる。それゆえに、50352の阻害は、T細胞活性化およびウイルス複製を阻害する。
樹状細胞/CD4+T細胞同時培養物およびT細胞株における14175 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、50352活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の50352ポリペプチドは、50352活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 32678)
ヒト32678配列(配列番号17)は、酸感受性チャネル(ASIC1)としても公知であり、非翻訳領域を含めて約3923ヌクレオチド長である。配列番号17の核酸約230〜1954に位置するコード配列は、574アミノ酸タンパク質(配列番号18)をコードする。
転写プロファイリングによって評価したところ、32678 mRNA発現は、HIV感染した胸腺細胞およびT細胞株C8166においてアップレギュレートされた。TaqMan分析により、複数の時点で、HIV感染した初代マクロファージにおいて32678 mRNAの発現の増加が確認された。32678 mRNA発現は、2つのTリンパ球株、H9およびC8166の感染のピークにおいて劇的に増加した。
32678またはASIC1は、カルシウムに対して透過性である酸感受性チャネルであり、細胞膜の脱分極を引き起こす。細胞膜の脱分極は、電圧感受性カルシウムチャネル(VSCC)を開き、これにより、細胞内カルシウムの蓄積が増加する。(Nature、1997 Mar 13;386(6621):173−7)。カルシウムは、イノシトール三リン酸(InsP3)の生成後に細胞内貯蔵区画および血漿膜Ca++チャネルから放出される重要な細胞内メッセンジャーである。InsP3は、T細胞レセプター(TCR)/CD3複合体を介するシグナル伝達に関与し、これによりT細胞活性化が生じる(Cell、1989 Oct 6;59(1):15−20)。TCR/CD3複合体を介するT細胞活性化は、Tリンパ球におけるHIV複製に必要である。それゆえに、32678をアンタゴナイズすることにより、TCR/CD3複合体を介するシグナル伝達が阻害され得、T細胞活性化およびHIV複製が減少する。
HIV感染したT細胞における32678 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、32678活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の32678ポリペプチドは、32678活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 5560)
ヒト5560配列(配列番号19)は、アスパルチルプロテアーゼ3としても公知であり、非翻訳領域を含めて約1373ヌクレオチド長である。配列番号19の核酸約31〜1373に位置するコード配列は、448アミノ酸タンパク質(配列番号20)をコードする。
転写プロファイリングによって評価したところ、5560 mRNA発現は、HIV感染した胸腺細胞および初代CD4+T細胞において増加した。5560 mRNA発現は、T細胞およびリンパ様組織に非常に限定されており、T細胞活性化およびHIV感染の際にさらに誘導される。HIV感染した胸腺細胞、CD4+T細胞、樹状細胞、単球およびT細胞株ACH2における増加した5560 mRNA発現は、TaqMan分析により確認された。
5560はアスパルチルプロテアーゼである。5560は、HIV感染後に非常に誘導され、このことは、この酵素が、効率的なウイルス複製に必要であることを示唆する。幾つかの細胞プロテアーゼは、HIV gap−polタンパク質前駆体を切断することが知られている。5560の阻害は、HIV複製を阻害し得る。
HIV感染した胸腺細胞およびT細胞における5560 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、5560活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の5560ポリペプチドは、5560活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 7240)
ヒト7240配列(配列番号21)は、アルデヒドデヒドロゲナーゼ1(ALDH1)またはレチナールデヒドロゲナーゼ1としても公知であり、約1506ヌクレオチド長である。配列番号21の核酸約1〜1506に位置するコード配列は、501アミノ酸タンパク質(配列番号22)をコードする。
転写プロファイリングによって評価したところ、7240 mRNA発現は、HIV感染した樹状細胞/CD4+T細胞同時培養物(DC/TC)においてアップレギュレートされた。RT−PCRにより、HIV感染したDC/TC、マクロファージおよびT細胞株ACH2における発現が確認された。
レチノイン酸(RA)へのレチナールアルデヒドの代謝は、組織限定的であり、ALDH1は、DC/TC、マクロファージおよびT細胞株ACH2において高いレベルで発現される。ALDH1は、レチノールをRAへと代謝して、レチノイドシグナル伝達を開始するのに必要である(Chem Biol Interact、2003 Feb 1;143−144:201−10)。レチノイン酸レセプターα(RXRα)は、RAの存在下で、核レセプター応答性エレメントへの結合によるHIV LTRからの転写を刺激する。ALDH1の阻害は、RAへのレチナールアルデヒドの変換を防止し、HIV LTRからのRXRα刺激転写を防止し、HIV複製を減少させる。ALDH1のFDA認可の低分子インヒビターとしては(ジスルフィラム)が存在する。(J.Biol.Chem.、Feb 1994;269:5944−5951)。
HIV感染したDC/TCにおける7240 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、7240活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の7240ポリペプチドは、7240活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 8865)
ヒト8865配列(配列番号23)は、トランスグルタミナーゼ2(TGase)としても公知であり、非翻訳領域を含めて約3257ヌクレオチド長である。配列番号23の核酸約136〜2199に位置するコード配列は、687アミノ酸タンパク質(配列番号24)をコードする。
転写プロファイリングによって評価したところ、8865 mRNA発現は、樹状細胞/T細胞同時培養物(DC/TC)のHIV感染の遺伝子アレイにおいて脱調節された。RT−PCRにより、HIV感染したT細胞株、マクロファージ、初代CD4+細胞およびDC/TCにおける8865 mRNA発現が確認された。
TGaseは、ポリアミンと標的タンパク質とを架橋し、TGaseのGTP結合活性によって調節される。(J.Biol.Chem.、2003年1月3日、278(1):391−399)。TGaseのアミド基転移反応は、多くの生物学的プロセス(細胞分化およびアポトーシスを含む)に関連する。マイトジェン、腫瘍プロモーター、および細胞分化誘導因子は、細胞内シグナル伝達カスケードを誘発し、これは、Ras GTPaseおよびRho GTPaseが関与し、マイトジェン活性化プロテイン(MAP)キナーゼの活性化をもたらす。HIVは、細胞シグナル伝達経路(MAPキナーゼを含む)を誘導することもまた知られている。レチノイン酸(RA)は、TGaseの活性化およびインビボでのRhoAのアミド基転移を促進する。RhoAは、RhoA関連キナーゼ−2(ROCK−2)(GTP結合RhoAの下流標的およびエフェクター)に結合/活性化し、このGTP結合RhoAは、MAP/ERKキナーゼの活性化を促進し、これは核事象の調節をもたらす。TGaseの阻害は、MAP/ERKキナーゼのRho GTPase活性化を防ぎ、それによりHIV複製が減少される。
HIV感染したT細胞株、マクロファージ、初代CD4+細胞およびDC/TCにおける8865 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、8865活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の8865ポリペプチドは、8865活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 12396)
ヒト12396配列(配列番号25)は、GPCR GPR41としても公知であり、非翻訳領域を含めて約1061ヌクレオチド長である。配列番号25の核酸約11〜1051に位置するコード配列は、346アミノ酸タンパク質(配列番号26)をコードする。
転写プロファイリングによって評価したところ、12396 mRNA発現は、主に白血球に限定されていた。RT−PCRは、HIV感染したマクロファージ、樹状細胞、T細胞株 ACH2、ならびにCD3に対する抗体によって刺激されたT細胞において12396 mRNA発現の増加を示した。
プロピオネートは、GPR41に対する最も強力なアゴニストであった。このレセプターは、イノシトール1,4,5−三リン酸(IP3)形成、細胞内Ca+放出、ERK1/2活性化および環状アデノシンモノホスフェート(cAMP)蓄積の阻害に関連がある。GPR41は、もっぱらPertussisトキシン感受性Gi/Oファミリーを介して結合される(J.Biol.Chem.2003年4月23日;[印刷前に電子出版された])。HIV複製は、cAMP蓄積を必要とするT細胞活性化を必要とする。このレセプターをアゴナイズすることは、cAMP蓄積の阻害およびHIV感染の処置において有益なHIV複製の減少を生じる。
HIV感染したマクロファージ、樹状細胞、T細胞株ACH2、およびCD3に対する抗体によって刺激されたT細胞における12396 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、12396活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の12396ポリペプチドは、12396活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 12397)
ヒト12397配列(配列番号27)は、GPCR GPR43としても公知であり、非翻訳領域を含めて約1013ヌクレオチド長である。配列番号27の核酸約11〜1003に位置するコード配列は、330アミノ酸タンパク質(配列番号28)をコードする。
転写プロファイリングによって評価したところ、12397 mRNA発現は、主に白血球に限定されていた。RT−PCRは、HIV感染したマクロファージ、樹状細胞、T細胞株ACH2において12397 mRNA発現の増加を示した。
プロピオネートは、GPR43に対する最も強力なアゴニストであった。このレセプターは、IP3形成、細胞内Ca+放出、ERK1/2活性化およびcAMP蓄積の増加に関連がある。GPR43は、Gi/OおよびPertussisトキシン非感受性Gqタンパク質ファミリーを介する二重連結を示した。GPCR 43は、炎症促進性免疫応答の誘導に関与すると考えられる(J.Biol.Chem.2003 Apr 23;[印刷前に電子出版された])。HIV感染は、疾患進行に関連する高いレベルの免疫活性化によって特徴付けられる。免疫活性化を標的化する治療は、ヒトにおけるHIVの処置に有効であることが示されている。このレセプターをアンタゴナイズすることは、白血球による免疫応答の活性化を防ぎ、HIV感染を阻害する。
HIV感染したマクロファージ、樹状細胞、およびT細胞株ACH2における12397 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、12397活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の12397ポリペプチドは、12397活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 13644)
ヒト13644配列(配列番号29)は、モノカルボキシレートトランスポーター4(MCT4)としても公知であり、非翻訳領域を含めて約1982ヌクレオチド長である。配列番号29の核酸約63〜1460に位置するコード配列は、465アミノ酸タンパク質(配列番号30)をコードする。
転写プロファイリングによって評価したところ、13644 mRNAは、T細胞およびマクロファージにおいて高度に発現された。13644 mRNAは、非許容性マクロファージと比較して、HIV許容性マクロファージにおいて高いレベルで発現した。HIV感染は、マクロファージ、樹状細胞(DC)、および樹状細胞/T細胞同時培養物(DC/TC)における13644 mRNA発現を誘導した。
MCT4は、白色筋および高い糖分解率を有する他の細胞(例えば、腫瘍細胞および白血球)においてもっとも明らかであり、このことは、MCT4が、乳酸流出が主である場合に発現されることを示唆する(Biochem.J.、1999、343:281−299)。T細胞活性化は、効率的なHIV複製に必要である。活性化されたT細胞は、糖分解を介してエネルギー需要の大部分を生成する。MCT4の阻害は、乳酸流出の阻害によってT細胞活性化のレベルを低下させ、これにより、HIV複製の阻害が生じる(Biochem.J.、1999、343:281−299)。
HIV感染したマクロファージ、樹状細胞、およびT細胞における13644 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、13644活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の13644ポリペプチドは、13644活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 19938)
ヒト19938配列(配列番号31)は、キヌレニン3−ヒドロキシラーゼとしても公知であり、非翻訳領域を含めて約1999ヌクレオチド長である。配列番号31の核酸約53〜1513に位置するコード配列は、486アミノ酸タンパク質(配列番号32)をコードする。
転写プロファイリングによって評価したところ、19938 mRNA発現は、HIV感染した樹状細胞/CD4+細胞同時培養物(DC/TC)においてアップレギュレートされた。RT−PCR分析により、DC、DC/TCおよび単球における発現が確認された。
IDO(インデオールアミン2,3−ジオキシゲナーゼ)は、キヌレニンへのトリプトファンの分解を触媒し、続く、代謝副産物への分解を触媒するIDOは、T細胞耐性の誘導に関連する。トリプトファンの利用可能性およびその代謝副産物の存在の局所的な減少は、T細胞増殖を阻害し、アポトーシス性死を誘導し得る(Nature Immunology、2002、3:1056−1057)。19938は、キヌレニンをヒドロキシキヌレニンへと変換する。19938 mRNA発現は、HIV感染したDCおよびDC/TCにおいて誘導される。
この酵素の誘導は、HIV感染の直接的な効果を有し得る。T細胞耐性は、HIV感染に罹患する患者において見られる。アポトーシスレベルの増加はまた、病原性HIVおよびSIV感染のヒトモデルおよび霊長類モデルにおいて見られる。トリプトファンレベルの減少およびキヌレニンの蓄積は、HIV感染したTリンパ球および非感染Tリンパ球における増加したT細胞耐性および増加したアポトーシスレベルの原因であり得る。それゆえに、19938の阻害は、T細胞耐性およびHIV感染に罹患する患者に見られるTリンパ球のアポトーシスの増加を防ぎ得る。
HIV感染した樹状細胞/CD4+細胞同時培養物(DC/TC)における19938 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、19938活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の19938ポリペプチドは、19938活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 2077)
ヒト2077配列(配列番号33)は、糸球体上皮タンパク質1(GLEPP1)またはタンパク質−チロシン−ホスファターゼレセプターO型前駆体としても公知であり、非翻訳領域を含めて約5415ヌクレオチド長である。配列番号33の核酸約173〜3739に位置するコード配列は、1188アミノ酸タンパク質(配列番号34)をコードする。
転写プロファイリングによって評価したところ、2077 mRNAは、樹状細胞およびマクロファージにおいて高度に発現された。HIV感染は、マクロファージ、樹状細胞(DC)、および樹状細胞/T細胞同時培養物(DC/TC)における2077 mRNA発現を誘導した。
2077は、HIV感染によって誘導され、このことは、ウイルス複製における役割を示唆する。2077は、複製の阻害に関与する細胞タンパク質を脱リン酸化し得る。このホスファターゼがウイルス複製を増強する場合、2077をアンタゴナイズすることにより、HIV複製が阻害される。
HIV感染したマクロファージ、樹状細胞(DC)および樹状細胞/T細胞同時培養物(DC/TC)における2077 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、2077活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の2077ポリペプチドは、2077活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 1735)
ヒト1735配列(配列番号35)は、マトリクスメタロプロテイナーゼ−9(MMP−9)としても公知であり、非翻訳領域を含めて約2373ヌクレオチド長である。配列番号35の核酸約6〜2129に位置するコード配列は、707アミノ酸タンパク質(配列番号36)をコードする。
転写プロファイリングによって評価したところ、1735 mRNA発現は、HIV感染したマクロファージおよび樹状細胞において増加した。1735 mRNA発現は、マクロファージおよび樹状細胞に非常に限定され、HIV感染の際にさらに誘導された。HIV感染したマクロファージおよび樹状細胞における1735 mRNA発現の増加は、TaqMan分析によって確認された。
1735はマトリクスメタロプロテアーゼである。1735は、HIV感染後に非常に誘導され、このことは、この酵素が効率的なウイルス複製に必要であることを示唆する。MMP9は、免疫活性化に関連し、脳への白血球進入に影響し得る(J Virol.2001年7月;75(14):6572−83)。MMP−9の阻害は、減少したウイルス複製および減少したHIV関連神経障害を生じ得る。
HIV感染したマクロファージおよび樹状細胞における1735 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、1735活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の1735ポリペプチドは、1735活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 1786)
ヒト1786配列(配列番号37)は、グランザイムBとしても公知であり、非翻訳領域を含めて約934ヌクレオチド長である。配列番号37の核酸約8〜751に位置するコード配列は、247アミノ酸タンパク質(配列番号38)をコードする。
転写プロファイリングによって評価したところ、1786 mRNA発現は、HIV感染した胸腺細胞および初代CD4+T細胞ならびに感染に対して高度に許容性であるJurkat T細胞クローンにおいて増加した。1786 mRNA発現は、T細胞およびリンパ様組織に非常に限定されており、T細胞活性化およびHIV感染の際にさらに誘導された。HIV感染した胸腺細胞、CD4+T細胞およびJurkat T細胞株における1786 mRNA発現の増加は、TaqMan分析によって確認された。
グランザイムBは、T細胞特異的トリプシン様セリンプロテアーゼであり、かつ細胞傷害性細胞殺傷の間にエフェクター細胞から放出されるナチュラルキラー細胞特異的トリプシン様セリンプロテアーゼである。グランザイムBは、標的細胞におけるDNA切断およびアポトーシスの誘導に必須である。グランザイムBは、正常な個体の血液において見出され、慢性関節リウマチおよび急性EBVおよびHIV感染に罹患する患者においては増加したレベルで見出され、このことは、グランザイムがさらなる生物学的効果を有することを示唆する。グランザイムBは、線維芽細胞におけるIL−6およびIL−8の産生を誘導し、IL−6、IL−8および単球由来のTNFαを刺激することが知られている(J Immunol.1998年4月1日;160(7):3610−3616)。炎症促進性サイトカインは、免疫活性化およびウイルス複製のレベルの増加に寄与し、それゆえに、グランザイムBの阻害は、HIV複製を阻害するはずである。
HIV感染した胸腺細胞、CD4+T細胞、およびJurkat T細胞株における1786 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、1786活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の1786ポリペプチドは、1786活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 10220)
ヒト10220配列(配列番号39)は、向イオン性プリンレセプター(P2X7)としても公知であり、非翻訳領域を含めて約1853ヌクレオチド長である。配列番号39の核酸約27〜1814に位置するコード配列は、595アミノ酸タンパク質(配列番号40)をコードする。
10220は、HIV感染した単球の転写プロファイリングにおいて同定された。10220は、ほとんどの組織において発現され、単球、樹状細胞、胸腺細胞、Tリンパ球およびマクロファージにおいてより高いレベルで発現された。10220 mRNA発現は、RT−PCRによって確認されたようにHIV感染後のマクロファージにおいてアップレギュレートされた。
P2X7は、ヒトプリンレセプター7(ATPレセプター)であり、これは、カチオンチャネル活性化およびLPSプライムマクロファージからのIL−1βの分泌を促進する(J.Immunol.2003年1月1日;170(11):5728−38)。マクロファージにおけるHIV複製は、インビボおよびインビトロにおいてIL−1産生を刺激し、これは、オートクリンおよびパラクリン様式で作用し、T細胞および単球におけるHIV複製を増強する。IL−1に対する抗体は、インビトロでのIL−1産生に起因する増強されたHIV複製を阻害する。P2X7ノックアウトマウスは、健常であり、繁殖可能である。従って、P2X7Rが存在しないことは、ATPに応答してIL−1を放出するための腹腔マクロファージの不能性を導く(J.Biol.Chem.、2001年1月5日;276(1):125−132)。P2X7依存性IL−1産生の阻害は、HIV複製を減少し、ノックアウトマウスによって実証されるように有害な効果は有さない。
HIV感染した単球およびマクロファージにおける10220 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、10220活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の10220ポリペプチドは、10220活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 17822)
ヒト17822配列(配列番号41)は、ミクロソームジペプチダーゼ前駆体1(MDP1)に類似するジペプチダーゼであり、非翻訳領域を含めて約1700ヌクレオチド長である。配列番号41の核酸約125〜1585に位置するコード配列は、486アミノ酸タンパク質(配列番号42)をコードする。
TaqMan分析によって評価したところ、17822 mRNAは、樹状細胞およびマクロファージにおいて高度に発現された。17822 mRNA発現は、HIV非許容性マクロファージに対してHIV許容性マクロファージにおいてより高いレベルで誘導された。HIV感染は、マクロファージ、樹状細胞(DC)および樹状細胞/T細胞同時培養物(DC/TC)における17822 mRNA発現を誘導した。
17822は、膜結合ジペプチダーゼである。17822は、ロイコトリエンE4(LTE4)へのロイコトリエンD4(LTD4)の変換を触媒する(The FASEB Journal.2003;17:1313−1315)。17822はまた、喘息に罹患する患者において上昇するロイコトリエンが関与する免疫/炎症プロセスに関与し得、病原において役割を果たし得る。炎症促進性分子は、HIV感染を増強し、LTE4が複製を増強し得ることが可能であり、それゆえに、17822の阻害がウイルス複製を阻害するはずである。
HIV感染したマクロファージ、樹状細胞(DC)および樹状細胞/T細胞同時培養物(DC/TC)における17822 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、17822活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の17822ポリペプチドは、17822活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 33945)
ヒト33945配列(配列番号43)は、UDP−N−アセチル−α−D−ガラクトサミン:ポリペプチドN−アセチルガラクトサミニルトランスフェラーゼ12(GalNAc−T12)としても公知であり、非翻訳領域を含めて約2850ヌクレオチド長である。配列番号43の核酸約81〜1826に位置するコード配列は、581アミノ酸タンパク質(配列番号44)をコードする。
33945は、HIV感染した単球の転写プロファイリングによって同定された。33945 mRNAは、T細胞、樹状細胞およびマクロファージにおいて高度に発現され、TaqMan分析によって確認されたように、単球のHIV感染の際にさらに誘導された。
GalNAc−T12は、HIVエンベロープのV3ループを含む多くの基質のO結合グリコシル化に関与する(FEBS Lett.、2002年7月月31日;524(1−3):211−8)。33945は、HIV感染後に非常に誘導され、このことは、この酵素が効率的なウイルス複製に必要であることを示唆する。HIVエンベロープのグリコシル化は、感染性に必要である。33945のインヒビターは、HIVエンベロープのV3ループのO結合グリコシル化を防ぐことによってHIVの感染性を阻害する。
HIV感染した単球における33945 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、33945活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の33945ポリペプチドは、33945活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 43748)
ヒト43748配列(配列番号45)は、アクアポリン9(AQP9)としても公知であり、非翻訳領域を含めて約2890ヌクレオチド長である。配列番号45の核酸約229〜1116に位置するコード配列は、295アミノ酸タンパク質(配列番号46)をコードする。
TaqMan分析によって評価したところ、43748 mRNAは、樹状細胞およびマクロファージにおいて高度に発現された。43748 mRNA発現は、HIV非許容性マクロファージに対してHIV許容性マクロファージにおいて増加した。HIV感染は、マクロファージ、樹状細胞(DC)および樹状細胞/T細胞同時培養物(DC/TC)において43748 mRNA発現を誘導した。
AQP9は、白色筋および高い糖分解率を有する他の細胞(例えば、腫瘍細胞および白血球)において最も明らかであり、このことは、AQP9が、乳酸流出が主である場合に発現されることを示唆する。T細胞活性化は、効率的なHIV複製に必要である。活性化されたT細胞は、糖分解を介してそれらのエネルギー需要の大部分を生成する。AQP9は、白血球において最も優勢であり、それは、生理学的pHにおいてグリセロールおよび尿素を輸送する(Proc Natl Acad Sci USA、2003年3月4日;100(5):2945−50.;E pub 2003年2月19日)。AQP9の阻害は、グリセロールおよび尿素の輸送の阻害によるT細胞代謝活性のレベルを低下させ、それにより、HIV複製の阻害が生じる。
HIV感染したマクロファージ、樹状細胞(DC)および樹状細胞/T細胞同時培養物(DC/TC)における43748 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、43748活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の43748ポリペプチドは、43748活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 47161)
ヒト47161配列(配列番号47)は、N−アセチルガラクトサミニルトランスフェラーゼ6(GalNAc−T6)としても公知であり、約1869ヌクレオチド長である。配列番号47の核酸約1〜1869に位置するコード配列は、622アミノ酸タンパク質(配列番号48)をコードする。
47161は、HIV感染した単球の転写プロファイリングによって同定された。47161 mRNA発現は、T細胞、樹状細胞およびマクロファージに非常に限定されており、それらにおいて高度に発現された。そして、47161 mRNA発現は、TaqMan分析によって確認されたように、単球のHIV感染の際にさらに誘導される。
GalNAc−T6は、HIVエンベロープのV3ループを含む多くの基質のO結合グリコシル化に関与する(J Biol Chem.、1999年9月3日;274(36):25362−70)。47161は、HIV感染後に非常に誘導され、このことは、この酵素が、効率的なウイルス複製に必要であることを示唆する。HIVエンベロープのグリコシル化は、感染性に必要である。47161の阻害は、HIVエンベロープのV3ループのO結合グリコシル化を防ぐことによってHIVの感染性を阻害する。
HIV感染した単球における47161 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、47161活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の47161ポリペプチドは、47161活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 81982)
ヒト81982配列(配列番号49)は、「可能性のあるセリンプロテアーゼHTRA4レセプター」としても公知であり、非翻訳領域を含めて約1544ヌクレオチド長である。配列番号49の核酸約87〜1517に位置するコード配列は、476アミノ酸タンパク質(配列番号50)をコードする。
転写プロファイリングによって評価したところ、81982 mRNA発現は、HIV感染したマクロファージおよび樹状細胞において増加した。81982 mRNA発現は、マクロファージおよび樹状細胞に非常に限定されており、HIV感染の際にさらに誘導された。HIV感染したマクロファージおよび樹状細胞における81982 mRNA発現の増加は、TaqMan分析によって確認された。
81982は、セリンプロテアーゼである。81982は、HIV感染後に非常に誘導され、このことは、この酵素が効率的なウイルス複製に必要であることを示唆する。5−ヒドロキシトリプタミン(セロトニン)レセプター4(HTr4)は、分泌経路に存在し、HIVタンパク質上に見出される損傷したタンパク質およびシグナルペプチドの分解に関与する。高いレベルのタンパク質合成がHIV複製の間に生じる。これらのタンパク質は、細胞膜内に蓄積し、集合してビリオンを形成する。インビボでは、凝集物形成は、極端に高い細胞内タンパク質濃度に起因して、非常に有利なプロセスである。HTr4は、凝集物形成を防ぐプロテアーゼ−シャペロン熱ショックタンパク質である(Molecular Cell、2002年9月;10:443−455)。この酵素の阻害は、ビリオンタンパク質集合、成熟およびウイルス粒子の放出を阻害し得る。
HIV感染したマクロファージおよび樹状細胞における81982 mRNA発現に起因して、その機能的役割と共に、81982活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の81982ポリペプチドは、81982活性のモジュレーターをスクリーニングするのに有用である。
(遺伝子ID 46777)
ヒト46777配列(配列番号51)は、ディスインテグリンプロテアーゼとしても公知であり、非翻訳領域を含めて約2187ヌクレオチド長である。配列番号51の核酸約61〜1473に位置するコード配列は、470アミノ酸タンパク質(配列番号52)をコードする。
転写プロファイリングによって評価したところ、46777 mRNA発現のレベルは、非感染サンプルと比較して、HIV感染した胸腺細胞および初代DC/TC(樹状細胞/T細胞同時培養物)において増加した。46777組織発現は、T細胞およびリンパ様組織に非常に限定されており、T細胞活性化およびHIV感染の際にさらに誘導された。TaqMan実験によって、46777 mRNA発現が、HIV感染した胸腺細胞、樹状細胞および単球において増加したことがさらに確認された。
46777は、HIV感染後に非常に誘導されるプロテアーゼであり、このことは、この酵素が、効率的なウイルス複製に必要であることを示唆する。幾つかの細胞プロテアーゼが、HIV gap−polタンパク質前駆体を切断することが知られている。それゆえに、46777の阻害は、HIV複製を阻害する。
従って、HIV感染した組織および細胞型(例えば、胸腺細胞およびT細胞)の特異的発現および調節に基づいて、46777活性のモジュレーターは、AIDS関連障害およびHIV関連障害の処置において有用である。本発明の46777ポリペプチドは、46777活性のモジュレーターをスクリーニングする際に有用である。
本発明の種々の局面は、以下の節におけるさらに詳細に記載される:
(I.スクリーニングアッセイ)
本発明は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質に結合するか、例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現に対して、または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性に対して、刺激効果または阻害効果を有するか、あるいは、例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の基質の発現または活性に対して刺激効果または阻害効果を有する、モジュレーター、すなわち、候補化合物もしくは試験化 合物または候補薬剤もしくは試験薬剤(例えば、ペプチド、ペプチド模倣物、低分子(有機もしくは無機)または他の薬物)を同定するための方法(本明細書中で、「スクリーニングアッセイ」ともいう)を提供する。本明細書中に記載のアッセイを用いて同定された化合物は、AIDSまたはHIV関連障害(dsorder)を処置するために有用であり得る。
これらのアッセイは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質に結合し、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質と相互作用する他の細胞内または細胞外のタンパク質に結合し、そして9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質と、他の細胞間または細胞外のタンパク質との相互作用を妨害する、化合物を同定するように設計される。例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の場合、これらのタンパク質は、膜貫通レセプター型タンパク質であり、このような技術は、このようなレセプターについてのリガンドを同定し得る。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質リガンドまたは基質を用いて、例えば、AIDSまたはHIV関連障害の少なくとも1つの症状を回復させ得る。このような化合物は、ペプチド、抗体、または有機低分子化合物もしくは無機低分子化合物を包含し得るがこれらに限定されない。このような化合物はまた、他の細胞タンパク質を含み得る。
アッセイ(例えば、本明細書中に記載されるアッセイ)を介して同定される化合物は、例えば、AIDSまたはHIV関連障害を処置するために有用であり得る。AIDSまたはHIV関連障害が、細胞または組織における、全体的に低いレベルの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子発現および/または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質からもたらされる例では、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質と相互作用する化合物は、結合した、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の活性を強調または増幅する化合物を包含し得る。このような化合物は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の活性レベルの有効な上昇をもたらし、従って、症状を回復させる。
他の例では、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子内での変異は、異常な型または過剰な量の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質が作製されることを引き起こし得、このことは、AIDSまたはHIV関連障害をもたらす有害な影響を有する。同様に、生理学的状態は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子発現における過剰な増大を引き起こし得、このことは、AIDSまたはHIV関連障害をもたらす。このような場合、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質のタンパク質の活性を阻害する、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質に結合する化合物が同定され得る。技術(例えば、この節に記載された技術)によって同定された化合物の有効性を試験するためのアッセイは、本明細書中に考察される。
1つの実施形態では、本発明は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質もしくはポリペプチドまたはそれらの生物学的に活性な部分の基質である候補化合物または試験化合物をスクリーニングするためのアッセイを提供する。別の実施形態では、本発明は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質もしくはポリペプチドまたはそれらの生物学的に活性な部分に結合するか、またはそれらの活性を調節する、候補化合物または試験化合物をスクリーニングするためのアッセイを提供する。本発明の試験化合物は、以下を含む当該分野で公知のコンビナトリアルライブラリー法において、多数のアプローチのうちのいずれかを用いて入手され得る:生物学的ライブラリー;空間的に位置付け可能な平行固相ライブラリーもしくは液相ライブラリー;逆重畳を必要とする、合成ライブラリー法;「1ビーズ1化合物」ライブラリー法;およびアフィニティークロマトグラフィー選択を用いた合成ライブラリー法。生物学的ライブラリーのアプローチは、ペプチドライブラリーに制限されるが、他の4つのアプローチは、化合物のペプチドライブラリー、非ペプチドオリゴマーライブラリーまたは低分子ライブラリーに適用可能である(Lam、K.S.(1997)AnticancerDrugDes.12:145)。
分子ライブラリーの合成のための方法の例は、当該分野において、例えば、以下において見出され得る:DeWittら(1993)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.90:6909;Erbら(1994)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91:11422;Zuckermannら(1994)J.Med.Chem.37:2678;Choら(1993)Science 261:1303;Carrellら(1994)Angew.Chem.Int.Ed.Engl.33:2059;Carellら(1994)Angew.Chem.Int.Ed.Engl.33:2061;およびGallopら(1994)J.Med.Chem.37:1233。
ライブラリーの化合物は、溶液中(例えば、Houghten(1992)Biotechniques 13:412−421)、またはビーズ上(Lam(1991)Nature 354:82−84)、チップ上(Fodor(1993)Nature 364:555−556)、細菌上(Ladner USP 5,223,409)、芽胞上(Ladner USP’409)、プラスミド上(Cullら(1992)Proc Natl Acad Sci USA 89:1865−1869)またはファージ上(ScottおよびSmith(1990)Science 249:386−390);(Devlin(1990)Science 249:404−406);(Cwirlaら(1990)Proc.Natl.Acad.Sci.87:6378−6382);(Felici(1991)J.Mol.Biol.222:301−310);(Ladner(前出))にて提示され得る。
1つの実施形態では、アッセイは、細胞ベースのアッセイであり、ここでは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質またはそれらの生物学的に活性な部分を発現する細胞を、試験化合物と接触させ、そしてこの試験化合物が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する能力が決定される。この試験化合物が9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する能力を決定することは、例えば、細胞内のカルシウム、IP、cAMP、またはジアシルグリセロールの濃度、細胞内タンパク質のリン酸化プロファイル、細胞の増殖および/または遊走、例えば、細胞表面接着分子またはAIDSもしくはHIV関連障害に関連した遺伝子の遺伝子発現、あるいは9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777によって調節される転写因子の活性をモニタリングすることによって達成され得る。細胞は、哺乳動物起源の細胞(例えば、神経細胞)であり得る。1つの実施形態では、レセプタードメインと相互作用する化合物は、リガンドとして機能する能力、すなわち、レセプターに結合してシグナル伝達経路を調整する能力についてスクリーニングされ得る。リガンドの同定、およびリガンド−レセプター複合体の活性を測定することは、この相互作用のモジュレーター(例えば、アンタゴニスト)の同定をもたらす。このようなモジュレーターは、AIDSまたはHIV関連障害の処置において有用であり得る。
この試験化合物が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の基質への結合を調整する能力またはこの試験化合物が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777へと結合する能力もまた決定され得る。この試験化合物が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の基質に対する結合を調整する能力を決定することは、例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777に対する、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の基質の結合が、複合体中の、標識された9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の基質を検出することによって決定され得るように、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の基質と、放射性同位体または酵素標識とを結合させることによって達成され得る。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777もまた、放射性同位体または酵素標識と結合されて、試験化合物が、複合体中の、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の基質に対する、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の結合を調整する能力がモニタリングされ得る。試験化合物が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777を結合する能力を決定することは、例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777に対するこの化合物の結合が、複合体中の標識された9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の化合物を検出することによって決定され得るように、この化合物を、放射性同位体または酵素標識と結合させることによって達成され得る。例えば、化合物(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のリガンドまたは基質)は、125I、35S、14C、またはHを用いて、直接的または間接的のいずれかで標識され得、そしてこの放射性同位体は、電波放出(radioemmission)の直接的カウンティングまたはシンチレーションカウンティングによって、検出され得る。化合物は、例えば、西洋ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、またはルシフェラーゼを用いてさらに酵素的に標識され得、そして酵素標識は、適切な基質の、産物への変換の決定によって検出され得る。
相互作用する物質のいずれも標識することなく、化合物(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のリガンドまたは基質)が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777と相互作用する能力を決定することもまた本発明の範囲内である。例えば、微小生理機能測定器(microphysiometer)を用いて、化合物と、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777とのいずれをも標識することなく、化合物と、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777との相互作用を検出し得る(McConnell,H.M.ら(1992)Science 257:1906−1912)。本明細書中で用いられる場合、「微小生理機能測定器」(例えば、Cytosensor)は、細胞がその環境を酸性化する速度を測定する、光位置付け可能な電位差センサー(LAPS)を用いる分析機器である。この酸性化速度における変化は、化合物と、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777との間での相互作用の指標として用いられ得る。
別の実施形態では、アッセイは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の標的分子(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の基質)を発現する細胞を、試験化合物と接触させる工程、およびこの試験化合物が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の標的分子の活性を調整(例えば、刺激または阻害)する能力を決定する工程を包含する、細胞ベースのアッセイである。この試験化合物が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の標的分子の活性を調整する能力を決定することは、例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の標的分子に結合する能力またはこれらと相互作用する能力を決定することによって達成され得る。
9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質またはそれらの生物学的に活性なフラグメントが、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の標的分子に結合する能力またはそれらと相互作用する能力を決定することは、直接的結合を決定するための上記の方法のうちの1つによって達成され得る。好ましい実施形態では、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の標的分子に結合する能力またはそれらと相互作用する能力を決定することは、この標的分子の活性を決定することによって達成され得る。例えば、この標的分子の活性は、その標的の細胞セカンドメッセンジャー(すなわち、細胞内Ca2+、ジアシルグリセロール、IP、cAMP)の誘導を検出すること、適切な基質に対するこの標的の触媒活性/酵素活性を検出すること、レポーター遺伝子(検出可能なマーカー(例えば、ルシフェラーゼ)をコードする核酸に作動可能に連結された標的応答性調節エレメントを含む)の誘導を検出すること、または標的によって調節される細胞応答(例えば、遺伝子発現)を検出することによって、決定され得る。
なお別の実施形態では、本発明のアッセイは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質またはそれらの生物学的に活性な部分を、試験化合物と接触させ、そしてこの試験化合物が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質またはそれらの生物学的に活性な部分に結合する能力を決定する、無細胞アッセイである。本発明のアッセイにおいて用いられるべき、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質のうちの好ましい生物学的に活性な部分としては、非9145、非1725、非311、非837、非58305、非156、非14175、非50352、非32678、非5560、非7240、8865、非12396、非12397、非13644、非19938、非2077、非1735、非1786、非10220、非17822、非33945、非43748、非47161、非81982または非46777の分子との相互作用に関与するフラグメント(例えば、高い表面確率スコアを有するフラグメント)が挙げられる。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質に対する試験化合物の結合は、上記のとおり、直接的または間接的のいずれかで決定され得る。好ましい実施形態では、このアッセイは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質またはそれらの生物学的に活性な部分を、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777を結合する既知の化合物と接触させて、アッセイ混合物を形成する工程、このアッセイ混合物を試験化合物と接触させる工程、およびこの試験化合物が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質と相互作用する能力を決定する工程を包含し、ここで、この試験化合物が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質と相互作用する能力を決定する工程は、この試験化合物が、既知の化合物と比較して、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777またはそれらの生物学的に活性な部分に対して優先的に結合する能力を決定することを包含する。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777と、既知の標的タンパク質との相互作用を調整する化合物は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質(特に、変異体である、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質)の活性を調節する際に有用であり得る。
別の実施形態では、このアッセイは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質またはそれらの生物学的に活性な部分を試験化合物と接触させ、そしてこの試験化合物が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質またはそれらの生物学的に活性な部分の活性を調整(例えば、刺激または阻害)する能力を決定する、無細胞アッセイである。この試験化合物が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の活性を調整する能力を決定することは、例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の標的分子に対して結合する能力を、直接的結合を決定することについての上記の方法のうちの1つによって決定することによって、達成され得る。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の標的分子に対して結合する能力を決定することはまた、技術(例えば、リアルタイム生体分子相互作用分析(BIA)(Sjolander,S.およびUrbaniczky,C.(1991)Anal.Chem.63:2338−2345およびSzaboら(1995)Curr.Opin.Struct.Biol.5:699−705)を用いて達成され得る。本明細書中で用いられる場合、「BIA」は、相互作用物質のいずれをも標識することなく、リアルタイムで生物特異的相互作用を研究するための技術(例えば、BIAcore)である。表面プラズモン共鳴(SPR)の光学現象における変化は、生物学的分子間のリアルタイム反応の指標として用いられ得る。
別の実施形態では、この試験化合物が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の活性を調整する能力を決定することは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の標的分子の下流のエフェクターの活性をさらに調整する能力決定することによって達成され得る。例えば、適切な標的に対するこのエフェクター分子の活性が決定され得るか、または適切な標的に対するエフェクターの結合が、以前に記載されるとおりに決定され得る。
なお別の実施形態では、この無細胞アッセイは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質またはそれらの生物学的に活性な部分を、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質を結合する既知の化合物と接触させて、アッセイ混合物を形成させる工程、このアッセイ混合物を試験化合物と接触させる工程、およびこの試験化合物が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質と相互作用する能力を決定する工程を包含し、ここで、この試験化合物が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質と相互作用する能力を決定する工程は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の標的分子に対して優先的に結合する能力、またはそれらの標的分子の活性を調整する能力を決定することを包含する。
本発明の上記のアッセイ方法のうちの1より多くの実施形態では、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777またはその標的分子のいずれかを固定して、非複合体化形態の一方または両方のタンパク質からの複合体化形態のタンパク質の分離を容易にすること、ならびにこのアッセイの自動化に適応させることが所望され得る。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質に対する試験化合物の結合、または候補化合物の存在下および不存在下での9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質と、標的分子との相互作用は、反応物を収容するのに適した任意の容器中で達成され得る。このような容器の例としては、マイクロタイタープレート、試験管、および微量遠心管が挙げられる。1つの実施形態では、これらのタンパク質のうちの一方または両方がマトリクスに結合するのを可能にするドメインを付加する、融合タンパク質が提供され得る。例えば、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ/9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の融合タンパク質、またはグルタチオン−S−トランスフェラーゼ/標的融合タンパク質は、グルタチオンセファロースビーズ(Sigma Chemical,St.Louis,MO)またはグルタチオン誘導体化マイクロタイタープ レートへと吸着され得、次いでこれは、この試験化合物、あるいはこの試験化合物と吸着されていない標的タンパク質または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質のいずれかと組合され、そしてこの混合物は、複合体形成に好都合な条件下で(例えば、塩およびpHについて生理学的状態で)インキュベートされる。インキュベーション後、ビーズまたはマイクロタイタープレートウェルは、結合していないあらゆる成分を除去するために洗浄され、ビーズの場合、このマトリクスは固定され、複合体が、例えば、上記の通り、直接的または間接的のいずれかで決定される。あるいは、この複合体は、このマトリクスから解離され得、そして9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の結合または活性のレベルが、標準的技術を用いて決定され得る。
タンパク質をマトリクス上に固定するための他の技術もまた、本発明のスクリーニングアッセイにおいて用いられ得る。例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の標的分子のいずれかは、ビオチンとストレプトアビジンとの結合体化を利用して固定され得る。ビオチン化された9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質または標的分子は、当該分野で公知の技術(例えば、ビオチン化キット,Pierce Chemicals,Rockford,IL)を用いてビオチン−NHS(N−ヒドロキシ−スクシンイミド)から調製され得、そしてストレプトアビジンコーティング96ウェルプレート(Pierce Chemical)のウェル中に固定され得る。あるいは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質または標的分子と反応性であるが、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の、その標的分子に対する結合を妨害しない抗体は、このプレートのウェルに誘導体化され得、そして結合していない標的または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質が、抗体結合体化によってウェル中に捕捉され得る。GST固定化複合体についての上記の方法に加えて、このような複合体を検出するための方法としては、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質または標的分子と反応性である抗体を用いた複合体の免疫検出、ならびに9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質または標的分子に関連した酵素活性を検出することに依存する酵素結合アッセイが挙げられる。
別の実施形態では、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現のモジュレーターは、細胞を候補化合物と接触させ、そしてこの細胞内での9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAまたはタンパク質の発現を決定する方法において同定される。この候補化合物の存在下での9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAまたはタンパク質の発現レベルは、この候補化合物の不存在下での9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAまたはタンパク質の発現レベルに対して比較される。次いで、この候補化合物は、この比較に基づいて、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現のモジュレーターと同定され得る。例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAまたはタンパク質の発現が、この候補化合物の存在下において、その不存在下よりも多い(統計学的に有意に多い)場合、この候補化合物は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAまたはタンパク質の発現の刺激因子として同定される。あるいは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAまたはタンパク質の発現が、この候補化合物の存在下において、その不存在下よりも少ない(統計学的に有意に少ない)場合、この候補化合物は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAまたはタンパク質の発現のインヒビターと同定される。細胞内での9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAまたはタンパク質発現のレベルは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAまたはタンパク質を検出することについての、本明細書中に記載される方法によって決定され得る。
本発明の別の局面では、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質は、ツーハイブリッドアッセイまたはスリーハイブリッドアッセイ(例えば、米国特許第5,283,317号;Zervosら(1993)Cell 72:223−232;Maduraら(1993)J.Biol.Chem.268:12046−12054;Bartelら(1993)Biotechniques 14:920−924;Iwabuchiら(1993)Oncogene 8:1693−1696;およびBrent WO94/10300を参照のこと)において「ベイト(bait)タンパク質」として用いられて、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777と結合または相互作用し、そして9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性と関与する、他のタンパク質(「9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の結合タンパク質」あるいは「9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777−bp」)を同定し得る。このような9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の結合タンパク質はまた、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の標的によるシグナルの伝達に、例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777によって媒介されるシグナル伝達経路の下流のエレメントとして関与するようである。あるいは、このような9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の結合タンパク質は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のインヒビターであるようである。
ツーハイブリッドシステムは、分離可能なDNA結合ドメインおよび活性化ドメインからなる、大部分の転写因子のモジュラーの性質に基づく。手短に述べると、このアッセイは、2つの異なるDNA構築物を利用する。1つの構築物においては、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質をコードする遺伝子は、既知の転写因子(例えば、GAL−4)のDNA結合ドメインをコードする遺伝子へと融合される。他方の構築物では、同定されていないタンパク質(「プレイ(prey)」または「サンプル」)をコードする(DNA配列のライブラリー由来の)DNA配列は、既知の転写因子の活性化ドメインをコードする遺伝子と融合される。「ベイト」タンパク質と「プレイ」タンパク質とがインビボで相互作用して、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777に依存した複合体を形成し得る場合、この転写因子のDNA結合ドメインおよび活性化ドメインは、近位にされる。この近位になることによって、その転写因子に対して応答性の転写調節部位へと作動可能に連結されたレポーター遺伝子(例えば、LacZ)の転写が可能になる。そのレポーター遺伝子の発現は、検出され得、そして機能的転写因子を含む細胞コロニーが単離されて用いられて、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質と相互作用するタンパク質をコードするクローン化遺伝子が入手され得る。
別の局面では、本発明は、本明細書中に記載される2以上のアッセイの組み合わせに関する。例えば、調整薬剤は、細胞ベースのアッセイまたは無細胞アッセイを用いて同定され得、そしてその薬剤が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の活性を調整する能力が、本明細書中に記載されるとおり、インビボで(例えば、動物(例えば、AIDSおよびHIV関連障害についての動物モデル)中で)確認され得る。
本発明はさらに、上記のスクリーニングアッセイによって同定された新規薬剤に関する。従って、適切な動物モデルにおいて本明細書中に記載されたとおりに同定された薬剤をさらに使用することは、本発明の範囲内である。例えば、本明細書中に記載のとおりに同定された薬剤(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の調整薬剤、アンチセンスな9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸分子、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777に特異的な抗体、または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の結合パートバー)は、動物モデルにおいて用いられて、このような薬剤を用いた処置の効力、毒性または副作用が決定され得る。あるいは、本明細書中に記載されたとおりの薬剤は、動物モデルにおいて用いられて、このような薬剤の作用機構が決定され得る。さらに、本発明は、本明細書中に記載されたとおりの処置のために、上記のスクリーニングアッセイによって同定された新規薬剤の使用に関する。
例えば、上記のアッセイシステムにおいて同定された化合物を含むがこれらに限定されない任意の化合物は、AIDSまたはHIV関連障害の少なくとも1つの症状を回復させる能力について試験され得る。AIDSまたはHIV関連障害の少なくとも1つの症状を回復させるような能力を示す化合物の同定のための、細胞ベースのアッセイおよび動物モデルベースのアッセイは、本明細書中に記載される。
さらに、AIDSまたはHIV関連障害の動物ベースのモデル(例えば、本明細書中に記載されるモデル)を用いて、AIDSまたはHIV関連障害を処置し得る化合物が同定され得る。このような動物モデルは、AIDSまたはHIV関連障害を処置する際に有効であり得る、薬物、薬剤、治療、および介入の同定のための試験基質として用いられ得る。例えば、動物モデルは、AIDSまたはHIV関連障害を処置する能力を示す疑いのある化合物へと、この曝露された動物におけるAIDSまたはHIV関連障害の少なくとも1つの症状のこのような回復を誘発するに充分な濃度でかつ充分な時間にわたって、曝露され得る。この曝露に対するこの動物の応答は、処置の前および後でのAIDSまたはHIV関連障害の症状の逆転を評価することによってモニタリングされ得る。
本発明に関して、ウイルス障害の任意の局面を逆転させる(すなわち、AIDSまたはHIV関連障害に対して効果を有する)任意の処置は、AIDSまたはHIV関連障害の治療介入の候補と考えられるべきである。試験薬剤の投薬量は、用量応答曲線を導くことによって決定され得る。
さらに、遺伝子発現パターンを利用して、化合物が、AIDSまたはHIV関連障害の少なくとも1つの症状を回復させる能力を評価し得る。例えば、1以上の遺伝子の発現パターンは、「遺伝子発現プロファイル」または「転写プロファイル」の一部を形成し得、次いでこれらは、このような評価において用いられ得る。「遺伝子発現プロファイル」または「転写プロファイル」は、本明細書中で使用される場合、所定のセットの条件下で、所定の組織または細胞型から得られたmRNA発現のパターンを包含し得る。遺伝子発現プロファイルは、例えば、ディファレンシャルディスプレイ手順、ノーザン分析および/またはRT−PCRを利用することによって作製され得る。1つの実施形態では、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子配列は、このような遺伝子発現プロファイルの作製および確証のためのプローブおよび/またはPCRプライマーとして用いられ得る。
遺伝子発現プロファイルは、細胞ベースおよび/または動物ベースのモデル系において、AIDSもしくはHIV関連障害または正常のいずれかの既知の状態について特徴付けられ得る。続いて、これらの既知の遺伝子発現プロファイルは比較されて、試験化合物が有する効果がこのような遺伝子発現プロファイルを調整すること、およびこのプロファイルを、より望ましいプロファイルのうちの、より密接に似たものとすることが確認され得る。
例えば、化合物の投与は、AIDSまたはHIV関連障害の疾患モデル系の遺伝子発現プロファイルが、コントロール系とより密接に似たものとなるようにし得る。あるいは、化合物の投与は、コントロール系の遺伝子発現プロファイルが、AIDSもしくはHIV関連障害またはAIDS状態もしくはHIV関連疾患状態を模倣し始めることを引き起こし得る。このような化合物は、例えば、目的の化合物をさらに特徴付ける際に用いられ得るか、またはさらなる動物モデルの作製において用いられ得る。
(II.Cellベースのモデル系および動物ベースのモデル系)
本明細書中に記載されるのは、AIDSまたはHIV関連障害についてのモデルとして作用する細胞ベースの系および動物ベースの系である。これらの系は、種々の適用において用いられ得る。例えば、細胞ベースのモデル系および動物ベースのモデル系を用いて、AIDSまたはHIV関連障害に関連して、示差的に発現される遺伝子(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777)をさらに特徴付けし得る。さらに、動物ベースのアッセイおよび細胞ベースのアッセイは、以下に記載のとおり、AIDSまたはHIV関連障害の少なくとも1つの症状を回復し得る化合物を同定するために設計されたスクリーニングストラテジーの一部として用いられ得る。従って、動物ベースのモデルおよび細胞ベースのモデルを用いて、AIDSまたはHIV関連障害を処置する際に有効であり得る、薬物、薬剤、治療および介入を同定し得る。さらに、このような動物モデルを用いて、動物被験体においてLD50およびED50を決定し得、そしてこのようなデータを用いて、可能性のあるAIDS処置またはHIV関連障害の処置のインビボでの効力を決定し得る。
(A.動物ベースの系)
AIDSまたはHIV関連障害の動物ベースのモデル系は、非組換え動物および操作されたトランスジェニック動物を包含し得るがこれらに限定されない。
AIDSまたはHIV関連障害についての非組換え動物モデルは、例えば、遺伝子モデルを包含し得る。
さらに、AIDSまたはHIV関連障害を示す動物モデルは、当業者に周知である、トランスジェニック動物を作製するための技術に関連して、例えば、上記の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子配列を用いることによって操作され得る。例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子配列は、目的の動物のゲノム中に導入されて過剰発現され得るか、または内因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子配列が存在する場合、これらは、過剰発現されるか、あるいは9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子発現を発現不足もしくは不活化するために破壊されるかのいずれかであり得る。
本発明の宿主細胞をまた用いて、非ヒトトランスジェニック動物が作製され得る。例えば、1つの実施形態では、本発明の宿主細胞は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のコード配列が導入されている、受精した卵母細胞または胚性幹細胞である。次いで、このような宿主細胞を用いて、内因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の配列がそれらのゲノムに導入されている非ヒトトランスジェニック動物、または内因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の配列が変更されている相同組換え動物が作製され得る。このような動物は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の機能および/または活性を研究するために、ならびに9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性のモジュレーターを同定および/または評価するために有用である。本明細書中で用いられる場合、「トランスジェニック動物」は、動物のうちの1以上の細胞が、導入遺伝子を含む、非ヒト動物(好ましくは哺乳動物、より好ましくは齧歯動物(例えば、ラットまたはマウス))である。トランスジェニック動物の他の例としては、非ヒト霊長類、ヒツジ、イヌ、ウシ、ヤギ、ニワトリ、両生類などが挙げられる。導入遺伝子は、トランスジェニック動物を発生させる細胞のゲノムへと組み込まれ、かつ成長しきった動物のゲノム内に保持され、その結果、このトランスジェニック動物中での1以上の細胞型または組織中での、コードされる遺伝子産物の発現を指向する、外因性DNAである。本明細書中で用いられる場合、「相同組換え動物」は、内因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子が、その動物の発生の前に、内因性遺伝子と、その動物の細胞(例えば、その動物の胚性細胞)中に導入されている外因性DNA分子との間の相同組換えによって改変されている、非ヒト動物(好ましくは哺乳動物、より好ましくはマウス)である。
本発明の方法において用いられるトランスジェニック動物は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777をコードする核酸を、例えば、マイクロインジェクション、レトロウイルス感染によって、受精した卵母細胞の雄性前核へと導入し、そしてこの卵母細胞を偽妊娠の雌性里親動物中で発生させることによって作製され得る。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のcDNA配列は、導入遺伝子として非ヒト動物のゲノムへと導入され得る。あるいは、ヒトの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の非ヒトホモログ(例えば、マウスまたはラットの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子)は、導入遺伝子として用いられ得る。あるいは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子ホモログ(例えば、別の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のファミリーのメンバー)は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のcDNA配列に対するハイブリダイゼーションに基づいて単離され得、そして導入遺伝子として用いられ得る。イントロン配列およびポリアデニル化シグナルもまた、導入遺伝子中に含まれて、この導入遺伝子の発現効率を増大させ得る。組織特異的調節配列は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の導入遺伝子に対して作動可能に連結されて、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の発現を特定の細胞へと指向させ得る。胚操作およびマイクロインジェクションを介してトランスジェニック動物(特に、マウスのような動物)を作製するための方法は、当該分野において従来技術となっており、そして例えば、米国特許第4,736,866号および同第4,870,009号(両方とも、Lederらによる)、Wagnerらによる米国特許第4,873,191号、ならびにHogan,B.,Manipulating the Mouse Embryo、(Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.,1986)において記載される。同様の方法は、他のトランスジェニック動物の作製のために用いられる。トランスジェニック創始動物は、そのゲノムにおける9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の導入遺伝子の存在、および/またはその動物の組織もしくは細胞における9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAの発現に基づいて同定され得る。次いで、トランスジェニック創始動物を用いて、この導入遺伝子を保有するさらなる動物が交配され得る。さらに、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質をコードする導入遺伝子を保有するトランスジェニック動物は、他の導入遺伝子を保有する他のトランスジェニック動物に対してさらに交配され得る。
相同組換え動物を作製するために、欠失、付加または置換が導入されて、それによって、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子が改変(例えば、機能的に破壊)されている、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の少なくとも一部分を含むベクターが調製される。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子は、ヒト遺伝子であり得るが、より好ましくは、ヒトの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の非ヒトホモログである。例えば、ラットの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子を用いて、マウスゲノム中の内因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子を変化させるために適切な相同組換え核酸分子(例えば、ベクター)を構築し得る。好ましい実施形態では、核酸分子の相同組換えは、相同組換えの際に、この内因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子が機能的に破壊される(すなわち、もはや機能的タンパク質をコードしない)であるように設計される(「ノックアウト」ベクターともいう)。あるいは、この相同組換え核酸分子は、相同組換えの際に、この内因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子が、変異されるかさもなければ改変されるが、機能的タンパク質を依然としてコードするように設計され得る(例えば、上流の調節領域を改変して、それによって、この内因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の発現を改変し得る)。相同組換え核酸分子では、この9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の改変された部分は、その5’末端および3’末端で、この9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子のさらなる核酸配列に隣接して、この相同組換え核酸分子によって保有されるこの外因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子と、細胞(例えば、胚性幹細胞)内の内因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子との間で相同組換えが生じるのを可能にする。さらなる隣接する9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸の配列は、内因性遺伝子との好首尾の相同組換えのために充分な長さの配列である。代表的に、(5’末端および3’末端の両方での)数キロベースの隣接DNAは、相同組換え核酸分子中に含まれる(例えば、相同組換えベクターの説明について、Thomas,K.R.およびCapecchi,M.R.(1987)Cell 51:503を参照のこと)。この相同組換え核酸分子は、細胞(例えば、胚性幹細胞株)中へと(例えば、エレクトロポレーションによって)導入され、そしてこの導入された9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子が、内因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子と相同組換えされている細胞が選択される(例えば、Li,E.ら(1992)Cell 69:915を参照のこと)。次いで、選択された細胞は、動物(例えば、マウス)の胚盤胞中に注入されて、集合キメラを形成し得る(例えば、Bradley,A.、Teratocarcinomas and Embryonic Stem Cells:A Practical Approach,E.J.Robertson編(IRL,Oxford,1987)113−152頁を参照のこと)。次いで、キメラ胚は適切な偽妊娠の雌性里親動物中に移植され得、そしてこの胚は、分娩され得る。それらの生殖細胞中に相同組換えされたDNAを保有する子孫は、その動物の全ての細胞が、その導入遺伝子の生殖系伝播によって、相同組換えされたDNAを含む動物を交配するために用いられ得る。相同組換え核酸分子(例えば、ベクター)または相同組換え動物を構築するための方法は、以下にさらに記載される:Bradley,A.(1991)Current Opinion in Biotechnology 2:823−829、ならびにPCT国際公開第WO 90/11354号(Le Mouellecらによる);同第WO 91/01140号(Smithiesらによる);同第WO 92/0968号(Zijlstraらによる);および同第WO 93/04169号(Bernsらによる)。
別の実施形態では、その導入遺伝子の調節された発現を可能にする選択された系を含む、本発明の方法において使用するためのトランスジェニック非ヒト動物が作製され得る。このような系の1例は、バクテリオファージP1のcre/loxPリコンビナーゼ系である。cre/loxPリコンビナーゼ系の説明については、例えば、Laksoら(1992)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:6232−6236を参照のこと。リコンビナーゼ系の別の例は、Saccharomyces cerevisiaeのFLPリコンビナーゼ系である(O’Gormanら(1991)Science 251:1351−1355。cre/loxPリコンビナーゼ系を用いて導入遺伝子の発現を調節する場合、Creリコンビナーゼおよび選択されたタンパク質の両方をコードする導入遺伝子を含む動物が必要とされる。このような動物は、例えば、一方が、選択されたタンパク質をコードする導入遺伝子を含み、他方が、リコンビナーゼをコードする導入遺伝子を含む、2頭のトランスジェニック動物を交尾させることによる、「二重」トランスジェニック動物の構築を通して提供され得る。
本明細書中に記載される非ヒトトランスジェニック動物のクローンはまた、Wilmut,I.ら(1997)Nature 385:810−813ならびにPCT国際公開第WO 97/07668号および同第WO 97/07669号に記載される方法に従って作製され得る。手短に述べると、このトランスジェニック動物由来の細胞(例えば、体細胞)が単離され得、そして増殖周期を脱してG期に入るように誘導され得る。次いで、静止細胞は、静止細胞を単離した動物と同種の動物由来の除核された卵母細胞に対して、例えば、電気パルスの使用を通して融合され得る。次いで、再構築された卵母細胞は、発生して桑実胚または未分化胚芽細胞となるように培養され、次いで偽妊娠の雌性里親動物へと移される。この雌性里親動物から生まれた子孫は、細胞(例えば、体細胞)を単離した動物のクローンである。
次いで、容易に検出可能なレベルで、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAまたは(9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のエピトープに対する抗体を用いて免疫細胞化学的に検出される)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のペプチドを発現する、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のトランスジェニック動物は、さらに評価されて、特徴的なHIV関連障害を提示する動物が同定されるべきである。
(B.細胞ベースの系)
9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質をコードする、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子配列を含みそして発現し、そしてさらに、AIDSまたはHIV関連障害に関連した細胞表現型を示す細胞を用いて、AIDSまたはHIV関連障害に対する影響を示す化合物が同定され得る。このような細胞としては、以下が挙げられる:非組換え単球細胞株(例えば、U937(ATCC番号CRL−1593)、THP−1(ATCC番号TIB−202)、およびP388D1(ATCC番号TIB−63));内皮細胞(例えば、ヒト臍静脈内皮細胞(HUVEC)、ヒト微小血管内皮細胞(HMVEC)、およびウシ大動脈内皮細胞(BAEC));ならびに一般的哺乳動物細胞株(例えば、HeLa細胞およびCOS細胞(例えば、COS−7(ATCC番号CRL−1651)およびT細胞株または単球細胞株)。さらに、このような細胞は、組換えトランスジェニック細胞株を包含し得る。例えば、上記で考察した本発明のAIDSまたはHIV関連障害の動物モデルを用いて、この障害についての細胞培養モデルとして用いられ得る細胞株(AIDSまたはHIV関連障害に関与する1以上の細胞型を含む)を作製し得る。本発明のAIDSまたはHIV関連障害のモデルのトランスジェニック動物に由来する初代培養物が利用され得るとはいえ、継続性の細胞株の作製が好ましい。トランスジェニック動物から継続性の細胞株を誘導するために用いられ得る技術の例については、Smallら,(1985)Mol.Cell Biol.5:642−648を参照のこと。
あるいは、AIDSまたはHIV関連障害に関与することが公知の細胞型の細胞は、細胞内での9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子発現量を増大または低減し得る配列でトランスフェクトされ得る。例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子配列は、目的の細胞のゲノム中に導入されて過剰発現され得るか、または内因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子配列が存在する場合、これらは、過剰発現されるか、あるいは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子発現を発現不足または不活化するために破壊されるかのいずれかであり得る。
9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子を過剰発現させるために、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子のコード部分は、目的の細胞型(例えば、内皮細胞)における遺伝子発現を駆動し得る調節配列へと連結され得る。このような調節領域は、当業者に周知であり、そして過度の実験を行わずとも利用され得る。標的遺伝子を発現するための組換え方法は、上記に記載される。
内因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子配列の発現不足のためには、このような配列は、単離され得、そして目的の細胞型のゲノム中に導入された場合に、この内因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の対立遺伝子が不活化されるように操作され得る。好ましくは、操作された9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の配列は、この内因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の配列が、操作された9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の配列の、細胞ゲノム内への組込みの際に破壊されるように、遺伝子標的化を介して導入される。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子での宿主細胞のトランスフェクションは、上記で考察される。
化合物で処理された細胞または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子でトランスフェクトされた細胞は、AIDSまたはHIV関連障害に関連した表現型について調べられ得る。
9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸のトランスフェクションは、標準的技術(例えば、Ausubel(1989)前出に記載される)を用いることによって達成され得る。トランスフェクトされた細胞は、組換え体の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子配列の存在について、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAの発現および蓄積について、ならびに組換え体の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質産生の存在について、評価されるべきである。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子発現における低減が所望される場合、標準的技術を用いて、内因性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子発現における低減および/または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質産生における低減が達成されるか否かが実証され得る。
細胞またはその精製された調製物(例えば、ヒト細胞)もまた提供され、ここで、内因性9118、990、17662、81982、630、21472、17692、19290、21620、21689、28899、53659、64549、9465、23544、7366、27417、57259、21844、943、2061、5891、9137、13908、14310、17600、25584、27824、28469、38947、53003、965、56639、9661、16052、1521、6662、13913、12405または5014は、内因性の9118、990、17662、81982、630、21472、17692、19290、21620、21689、28899、53659、64549、9465、23544、7366、27417、57259、21844、943、2061、5891、9137、13908、14310、17600、25584、27824、28469、38947、53003、965、56639、9661、16052、1521、6662、13913、12405または5014の遺伝子の発現を通常制御しない調節配列の制御下にある。細胞(例えば、細胞株または微生物)内での内因性遺伝子の発現特徴は、細胞のゲノムへの異種DNA調節エレメントの挿入によって改変され得、その結果、挿入された調節エレメントは、内因性の9118、990、17662、81982、630、21472、17692、19290、21620、21689、28899、53659、64549、9465、23544、7366、27417、57259、21844、943、2061、5891、9137、13908、14310、17600、25584、27824、28469、38947、53003、965、56639、9661、16052、1521、6662、13913、12405または5014の遺伝子に作動可能に連結される。例えば、内因性の9118、990、17662、81982、630、21472、17692、19290、21620、21689、28899、53659、64549、9465、23544、7366、27417、57259、21844、943、2061、5891、9137、13908、14310、17600、25584、27824、28469、38947、53003、965、56639、9661、16052、1521、6662、13913、12405または5014の遺伝子(例えば、「転写的にサイレント」な遺伝子(例えば、通常発現されないか、または非常に低いレベルでしか発現されない遺伝子))は、その細胞における通常発現される遺伝子産物の発現を促進し得る調節エレメントを挿入することによって活性化され得る。標的化相同組換えのような技術を使用して、Chappel、米国特許第5,272,071号;1991年3月16日に公開されたWO 91/06667に記載されるように、異種DNAを挿入し得る。
(III.予測薬:)
本発明はまた、診断アッセイ、予後アッセイ、およびモニタリング臨床試験が、それによって個体を予防的に処置するという予後(予測)目的のために用いられる、予測薬の分野に関する。従って、本発明の1つの局面は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質および/または核酸発現、ならびに9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を、生物学的サンプル(例えば、血液、血清、細胞(例えば、内皮細胞)または組織(例えば、血管組織、リンパ組織、末梢血細胞))に関して決定して、それによって、個体が、AIDSまたはHIV関連障害の素因に罹患しているかまたはそれらを経験しているかを決定する、診断アッセイに関する。本発明はまた、個体が、AIDSまたはHIV関連障害を発症する危険性があるか否かを決定するための予後(または予測的)アッセイを提供する。例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子における変異は、生物学的サンプル中でアッセイされ得る。このようなアッセイは、AIDSまたはHIV関連障害の発症の前に、それによって個体を予防的に処置するために、予後または予測的目的のために用いられ得る。
本発明の別の局面は、臨床試験において、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現または活性に対する、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のモジュレーター(例えば、抗9145抗体、抗1725抗体、抗311抗体、抗837抗体、抗58305抗体、抗156抗体、抗14175抗体、抗50352抗体、抗32678抗体、抗5560抗体、抗7240抗体、抗8865抗体、抗12396抗体、抗12397抗体、抗13644抗体、抗19938抗体、抗2077抗体、抗1735抗体、抗1786抗体、抗10220抗体、抗17822抗体、抗33945抗体、抗43748抗体、抗47161抗体、抗81982抗体または抗46777抗体、または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のリボザイム)の影響をモニタリングすることに関する。
これらの薬剤および他の薬剤は、以下の節においてさらに詳細に記載される。
(A.診断アッセイ)
被験体が、疾患に罹っているか否かを決定するために、生物学的サンプルが被験体から入手され得、そしてこの生物学的サンプルを、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質をコードする核酸(例えば、mRNAまたはゲノムDNA)を検出し得る化合物または薬剤と、生物学的サンプル中で、接触させ得る。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAまたはゲノムDNAを検出するための好ましい薬剤は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAまたはゲノムDNAに対してハイブリダイズし得る標識核酸プローブである。この核酸プローブは、例えば、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51に示される、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸、またはそれらの一部(例えば、少なくとも15、20、25、30、25、40、45、50、100、250または500のヌクレオチド長のオリゴヌクレオチドであって、かつストリンジェントな条件下で、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAまたはゲノムDNAに対して特異的にハイブリダイズするに充分なオリゴヌクレオチド)であり得る。本発明の診断アッセイにおいて用いるために他の適切なプローブは、本明細書中に記載される。
サンプル中の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質を検出するために好ましい薬剤は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質に対して結合し得る抗体(好ましくは、検出可能な標識を有する抗体)である。抗体は、ポリクローナルまたはより好ましくはモノクローナルであり得る。インタクトな抗体(またはそのフラグメント(例えば、FabまたはF(ab’)2))が用いられ得る。用語「標識された」は、このプローブまたは抗体に関して、検出可能な物質をこのプローブまたは抗体に対してカップリングする(すなわち、物理的に連結する)ことによる、このプローブまたは抗体の直接的標識、ならびに直接的に標識される別の試薬との反応によるこのプローブまたは抗体の間接的標識を包含することが意図される。間接的標識の例としては、蛍光標識された二次抗体を用いた一次抗体の検出、および蛍光標識されたストレプトアビジンを用いてそれが検出され得るような、ビオチンを用いたDNAプローブの末端標識が挙げられる。
用語「生物学的サンプル」は、被験体から単離された組織、細胞、および生物学的流体ならびに被験体中に存在する、組織、細胞および流体を包含することが意図される。すなわち、本発明の検出方法を用いて、インビトロおよびインビボでの生物学的サンプル中の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNA、タンパク質、またはゲノムDNAを検出し得る。例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAの検出のためのインビボでの技術としては、ノーザンハイブリダイゼーションおよびインサイチュハイブリダイゼーションが挙げられる。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の検出のためのインビトロでの技術としては、酵素結合イムノソルベントアッセイ(ELISA)、ウェスタンブロット、免疫沈降および免疫蛍光が挙げられる。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のゲノムDNAの検出のためのインビトロ技術としては、サザンハイブリダイゼーションが挙げられる。さらに、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の検出のためのインビボでの技術は、標識された、抗9145抗体、抗1725抗体、抗311抗体、抗837抗体、抗58305抗体、抗156抗体、抗14175抗体、抗50352抗体、抗32678抗体、抗5560抗体、抗7240抗体、抗8865抗体、抗12396抗体、抗12397抗体、抗13644抗体、抗19938抗体、抗2077抗体、抗1735抗体、抗1786抗体、抗10220抗体、抗17822抗体、抗33945抗体、抗43748抗体、抗47161抗体、抗81982抗体または抗46777抗体を被験体中に導入することを包含する。例えば、この抗体は、被験体中でのその存在および位置が標準的画像化技術によって検出され得る放射性マーカーで標識され得る。
別の実施形態では、この方法はさらに、コントロール生物学的サンプルをコントロール被験体から入手する工程、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、mRNAまたはゲノムDNAの存在が、この生物学的サンプル中で検出されるように、このコントロールサンプルを、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、mRNA、またはゲノムDNAを検出し得る化合物または薬剤と接触させる工程、およびコントロールサンプル中での9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、mRNAまたはゲノムDNAの存在を、試験サンプル中での9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、mRNAまたはゲノムDNAの存在下と比較する工程を包含する。
(B.予後アッセイ)
本発明はさらに、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の異常な発現または活性に関連した疾患を有するかまたはこのような疾患を発症する危険性がある被験体を同定するための方法に関する。
本明細書中で用いられる場合、用語「異常な」は、野生型の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現または活性から逸脱した、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現または活性を包含する。異常な発現または活性としては、増大または低減した発現または活性、ならびに野生型の発生発現パターンにも細胞内発現パターンにも従わない発現または活性が挙げられる。例えば、異常な9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現または活性は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子における変異が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の過少発現または過剰発現を引き起こす場合、およびこのような変異が、機能的でない9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、または野生型の様式では機能しないタンパク質(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の基質と相互作用しないタンパク質、または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のいずれでもない基質と相互作用するタンパク質)をもたらす状況を包含することが意図される。
本明細書中に記載されるアッセイ(例えば、上記の診断アッセイまたは以下のアッセイ)を用いて、疾患を有するかまたは疾患を発症する危険性を有する被験体を同定し得る。生物学的サンプルは、被験体から入手され得、そして遺伝的改変の存在または不存在について試験され得る。例えば、このような遺伝的改変は、以下のうちの少なくとも1つの存在を確認することによって検出され得る:1)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子からの1以上のヌクレオチドの欠失、2)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子に対する1以上のヌクレオチドの付加、3)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の1以上のヌクレオチドの置換、4)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の染色体再配置、5)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子のメッセンジャーRNA転写産物のレベルにおける改変、6)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の(例えば、ゲノムDNAのメチル化パターンの)異常な修飾、7)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子のメッセンジャーRNA転写産物の非野生型スプライシングパターンの存在、8)非野生型レベルの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、9)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の対立遺伝子の喪失、および10)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の不適切な翻訳後修飾。
本明細書中で記載されるとおり、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子における遺伝子改変を検出するために用いられ得る、当該分野で公知の多数のアッセイが存在する。例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子における遺伝子改変は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)(例えば、米国特許第4,683,195号および同第4,683,202号を参照のこと)(例えば、アンカーPCRまたはRACEPCR)、あるいは、連結連鎖反応(LCR)(例えば、Landegranら(1988)Science 241:1077−1080;およびNakazawaら(1994)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91:360−364を参照のこと)において、プローブ/プライマーを用いて検出され得、これらのうちの後者は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子における点変異を検出するために特に有用であり得る(Abravayaら(1995)Nucleic Acids Res.23:675−682を参照のこと)。この方法は、生物学的サンプルを被験体から収集する工程、核酸(例えば、ゲノムDNA、mRNAまたは両方)をサンプルから単離する工程、この核酸サンプルを、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子(存在する場合)のハイブリダイゼーションおよび増幅が生じるような条件下で、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子に対して特異的にハイブリダイズする1本以上のプライマーと接触させる工程、ならびに増幅産物の存在または不存在を検出する工程または増幅産物のサイズを検出してその長さをコントロールサンプルに対して比較する工程を包含する。PCRおよび/またはLCRが、本明細書中に記載される、変異を検出するために用いられる技術のいずれかと組合わせて、予備的増幅工程として所望され得ることが予測される。
代替的増幅方法としては、以下が挙げられる:自己持続性配列複製(Guatelli,J.C.ら(1990)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87:1874−1878)、転写増幅系(Kwoh,D.Y.ら(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:1173−1177)、Qβレプリカーゼ(Lizardi,P.M.ら(1988)Bio−Technology 6:1197)、または任意の他の核酸増幅方法、続いて当業者に周知の技術を用いた、増幅された分子の検出。これらの検出スキームは、このような分子が非常に少数で存在する場合、核酸分子の検出のために特に有用である。
代替的実施形態では、生物学的サンプル由来の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子における変異は、制限酵素切断パターンの変更によって同定され得る。例えば、サンプルDNAおよびコントロールDNAが単離され、(必要に応じて)増幅され、1以上の制限エンドヌクレアーゼで消化され、そしてフラグメント長のサイズが、ゲル電位泳動によって決定されて比較される。サンプルDNAとコントロールDNAとの間のフラグメント長のサイズの相違は、サンプルDNA中の変異を示す。さらに、配列特異的リボザイム(例えば、米国特許第5,498,531号を参照のこと)の使用を用いて、リボザイム切断部位の発生または喪失による特異的変異の存在をスコア付けし得る。
他の実施形態では、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777における遺伝子変異は、生物学的サンプル由来の核酸およびコントロール核酸(例えば、DNAまたはRNA)を、数百または数千のオリゴヌクレオチドプローブを含む高密度アレイ(Cronin,M.T.ら(1996)Human Mutation 7:244−255;Kozal,M.J.ら(1996)Nature Medicine 2:753−759)に対してハイブリダイズすることによって同定され得る。例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777における遺伝的変異は、Cronin,M.T.ら(1996)前出に記載されるように、光生成DNAプローブを含む二次元アレイにおいて同定され得る。手短に述べると、連続した重複プローブの直鎖状アレイを作製することによって、プローブの第1ハイブリダイゼーションアレイを用いて、サンプルおよびコントロール中のDNAの長いストレッチを通してスキャンして、これらの配列間の塩基の変化が同定され得る。この工程は、点変異の同定を可能にする。この工程には、検出された全ての改変または変異に対して相補的な、より小さな、特定化されたプローブアレイを用いることによる、特異的変異の特徴付けを可能にする第2ハイブリダイゼーションアレイが続く。各変異アレイは、一方が野生型遺伝子に相補的であり、他方が変異体遺伝子に相補的である、並行プローブセットから構成される。
なお別の実施形態では、当該分野で公知の種々の配列決定反応のうちのいずれかを用いて、生物学的サンプル中の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子を直接的に配列決定し得、そして生物学的サンプル中の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の配列を、対応する野生型(コントロール)配列と比較することによって、変異を検出し得る。配列決定反応の例としては、MaxamおよびGilbert(1977)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 74:560)またはSanger(1977)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 74:5463)によって開発された技術に基づく配列決定反応が挙げられる。質量分析法によって配列決定すること(例えば、PCT国際公開第WO 94/16101号;Cohenら(1996)Adv.Chromatogr.36:127−162;およびGriffinら(1993)Appl.Biochem.Biotechnol.38:147−159)を含め、種々の自動化配列決定手順のうちのいずれかが、診断アッセイを実施する際に利用され得る(Naeve,C.W.(1995)Biotechniques 19:448−53)こともまた意図される。
9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子における変異を検出するための他の方法としては、切断剤からの保護がRNA/RNAヘテロ二重鎖またはRNA/DNAヘテロ二重鎖中でミスマッチした塩基を検出するために使用される方法が挙げられる(Myersら(1985)Science 230:1242)。一般に、「ミスマッチ切断」の分野の技術は、野生型の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の配列を含む(標識された)RNAまたはDNAを、組織サンプルより得られた潜在的変異RNAまたはDNAとハイブリダイズさせることによって形成されるヘテロ二重鎖を提供することによって開始する。二本鎖二重鎖は、コントロール鎖とサンプル鎖との間の塩基対ミスマッチに起因して存在するような二本鎖の一本鎖領域を切断する因子で処理される。例えば、ミスマッチ領域を酵素的に消化するために、RNA/DNA二重鎖はRNaseで処理され得、DNA/DNAハイブリッドはS1ヌクレアーゼで処理され得る。他の実施形態において、DNA/DNA二重鎖またはRNA/DNA二本鎖のいずれかが、ヒドロキシルアミンまたは四酸化オスミウムで処理され、そして、ミスマッチ領域を消化するためにピペリジンで処理され得る。ミスマッチ領域の消化後、次いで、生じた物質が、変異部位を決定するために変性ポリアクリルアミドゲル上でサイズで分けられる。例えば、Cottonら(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:4397およびSaleebaら(1992)Methods Enzymol.217:286−295を参照のこと。好ましい実施形態において、コントロールDNAまたはRNAが、検出のために標識され得る。
さらに別の実施形態において、ミスマッチ切断反応は、細胞のサンプルより得られた9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のcDNA中の点変異を検出およびマッピングするために規定された系において二本鎖DNA中のミスマッチ塩基対を認識する1つ以上のタンパク質(いわゆる「DNAミスマッチ修復」酵素)を使用する。例えば、E.coliのmutY酵素は、G/AミスマッチでAを切断し、そしてHeLa細胞由来のチミジンDNAグリコシラーゼは、G/TミスマッチでTを切断する(Hsuら(1994)Carcinogenesis 15:1657−1662)。例示的実施形態に従って、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の配列(例えば、野生型の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の配列)に基くプローブは、試験細胞からのcDNA産物または他のDNA産物にハイブリダイズされる。二重鎖は、DNAミスマッチ修復酵素で処理され、そして存在する場合、切断産物は、電気泳動的プロトコルなどから検出され得る。例えば、米国特許第5,459,039号を参照のこと。
他の実施形態において、電気泳動的移動度の変更を使用して、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子における変異を同定する。例えば、一本鎖コンフォーメーション多型(SSCP)を使用して、変異体核酸と野生型核酸との間の電気泳動的移動度の差異を検出し得る(Oritaら(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA:86:2766;Cotton(1993)Mutat.Res.285:125−144およびHayashi(1992)Genet.Anal.Tech.Appl.9:73−79もまた参照のこと)。サンプルおよびコントロールの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸の一本鎖DNAフラグメントは変性され、そして再生される。一本鎖核酸の二次構造は、配列に従って変化し、電気泳動的移動度において生じた変更は、単一の塩基変化の検出さえ可能にする。DNAフラグメントは、標識されたプローブで標識されても検出されてもよい。このアッセイの感度は、(DNAではなく)RNAを用いることにより増強され、ここで二次構造は、配列の変化により感受性である。好ましい実施形態において、本発明の方法は、電気泳動的移動度の変化に基いて二本鎖へテロ二重鎖分子を分離するためにヘテロ二重鎖分析を利用する(Keenら(1991)Trends Genet 7:5)。
なお別の実施形態において、変性剤の勾配を含有するポリアクリルアミドゲル中での変異体フラグメントまたは野生型フラグメントの移動は、変性勾配ゲル電気泳動(DGGE)(Myersら(1985)Nature 313:495)を使用してアッセイされる。DGGEが分析法として使用される場合、DNAは、例えば、PCRによって約40bpの高温融解GCリッチDNAのGCクランプを付加することにより完全に変性しないことを保証するように改変される。さらなる実施形態において、温度勾配は、コントロールDNAおよびサンプルDNAの移動度の差異を同定するための変性勾配の代わりに使用される(RosenbaumおよびReissner(1987)Biophys Chem 265:12753)。
点変異を検出するための他の技術の例としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:選択的オリゴヌクレオチドハイブリダイゼーション、選択的増幅、または選択的プライマー伸長。例えば、オリゴヌクレオチドプライマーが調製され得、ここで、公知の変異が中心におかれ、次いで、完全な一致が見出される場合にのみハイブリダイゼーションを可能にする条件下で標的DNAにハイブリダイズされる(Saikiら(1986)Nature 324:163);Saikiら(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:6230)。このような対立遺伝子特異的オリゴヌクレオチドは、このオリゴヌクレオチドがハイブリダイズ膜に結合しそして標識標的DNAとハイブリダイズする場合に、PCR増幅標的DNAまたは多くの種々の変異にハイブリダイズされる。
あるいは、選択的PCR増幅に依存する対立遺伝子特異的増幅技術は、本発明と組合わせて使用され得る。特異的増幅のためのプライマーとして使用されるオリゴヌクレオチドは、分子の中心に目的の変異を保有し得るか(その結果、増幅は、差示的ハイブリダイゼーションに依存する)(Gibbsら(1989)Nucleic Acids Res.17:2437−2448)、または適切な条件下で、ミスマッチが、防がれ得るかまたはポリメラーゼ伸長を低減され得る場合、一方のプライマーの3’末端で目的の変異を保有し得る(Prossner(1993)Tibtech 11:238)。さらに、切断ベース検出を作製するために、変異領域中に新規の制限部位を導入することが、望ましくあり得る(Gaspariniら(1992)Mol.Cell Probes 6:1)。特定の実施形態において、増幅のためにTaqリガーゼを使用して増幅もまた行われ得ることが、明らかである(Barany(1991)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:189)。このような場合に、連結は、5’配列の3’末端で完全なミスマッチが存在する場合にのみ生じ、これにより、増幅の存在または非存在を探索することによって特定の部位で既知の変異の存在を検出し得る。
さらに、本明細書中に記載される予後アッセイを使用して、疾患を効果的に処置するために、被験体が9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のモジュレーター(例えば、アゴニスト、アンタゴニスト、ペプチド模倣物、タンパク質、ペプチド、核酸または低分子)を投与され得るか否かを、決定し得る。
(C.臨床試験の間の効果のモニタリング)
本発明はさらに、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のモジュレーター(例えば、本明細書中において同定された9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のモジュレーター)の、疾患の処置に対する有効性を決定するための方法を提供する。例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の発現増加、タンパク質レベル増加、あるいは9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性のアップレギュレートにおける、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のモジュレーターの有効性は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の発現減少、タンパク質レベル減少、あるいは9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性のダウンレギュレートを示す被験体の臨床試験においてモニタリングされ得る。あるいは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の発現減少、タンパク質レベル減少、あるいは9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性のダウンレギュレートにおける9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のモジュレーターの有効性は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の発現増加、タンパク質レベル増加、あるいは9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性の増加を示す被験体の臨床試験においてモニタリングされ得る。このような臨床試験において、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子、好ましくは、痛覚に関与する任意の遺伝子の発現または活性が、「読み出し」すなわち特定の細胞の表現型のマーカーとして使用され得る。
例えば(限定のためではなく)、(例えば、本明細書中に記載されるようなスクリーニングアッセイにおいて同定される)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する因子での処置によって細胞において調節される、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777を含む遺伝子が、同定され得る。よって、AIDS関連障害またはHIV関連障害に罹患する被験体に対する9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する因子の効果を(例えば、臨床試験において)研究するために、細胞が単離され得、そしてRNAが調製され得、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777、およびHIV関連障害に関連する他の遺伝子の発現レベルについて分析され得る。遺伝子発現レベル(例えば、遺伝子発現パターン)は、本明細書中に記載されるようなノザンブロット分析またはRT−PCRによって、あるいは本明細書中に記載される方法の1つによって生成されるタンパク質の量を測定することによって、または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777、または他の遺伝子の活性レベルを測定することによって、定量され得る。このようにして、遺伝子発現パターンは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する因子に対する細胞の生理学的応答を示すマーカーとして働き得る。この応答状態は、個体を9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する因子で処置する前、あるいはその間の種々の時点で測定され得る。
好ましい実施形態において、本発明は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する因子(例えば、アゴニスト、アンタゴニスト、ペプチド模倣物、タンパク質、ペプチド、核酸、または本明細書中に記載されるスクリーニングアッセイによって同定される低分子)での被験体の処置の有効性をモニタリングするための方法を提供し、以下の工程を包含する:(i)この因子の投与前に予め投与するサンプルを被験体から得る工程;(ii)この予め投与するサンプル中の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、mRNA、またはゲノムDNAの発現レベルを検出する工程;(iii)1つ以上の後に投与するサンプルを被験体から得る工程;(iv)これらの後に投与するサンプル中の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、mRNA、またはゲノムDNAの発現レベルまたは活性レベルを検出する工程;(v)予め投与するサンプル中の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、mRNA、またはゲノムDNAの発現レベルまたは活性レベルを、後に投与するサンプル中の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、mRNA、またはゲノムDNAの発現レベルまたは活性レベルと比較する工程;ならびに(vi)それに応じて被験体に対する因子の投与を変更する工程。例えば、因子の投与増加は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現または活性を、検出された(すなわち、因子の有効性を増加させる)レベルよりも高いレベルに増加することが、望ましくあり得る。あるいは、因子の投与減少は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現または活性を、検出された(すなわち、因子の有効性を減少させる)レベルよりも低いレベルに減少することが、望ましくあり得る。この実施形態に従って、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現または活性は、観察可能な表現型応答の非存在下ですら、因子の有効性の指標として使用され得る。
(IV.処置方法)
本発明は、被験体(例えば、疾患の危険性のある(または疾患を罹患しそうな)ヒト)を処置する予防法および治療法を提供する。処置の予防法および治療法の両方の観点で、このような処置は、薬理ゲノム学(pharmacogenomics)の分野から得られる知識に基いて、特異的に仕立てられ(tailore)得るかまたは改変され得る。本明細書中で使用される場合、「薬理ゲノム学」は、遺伝子配列決定、統計的遺伝学および遺伝子発現分析のようなゲノム技術の、臨床開発および市場での薬物への適用をいう。より詳細には、この用語は、患者の遺伝子がどのように薬物に対する患者の応答(例えば、患者の「薬物応答表現型」または「薬物応答遺伝子型」)を決定するのかについての研究をいう。
従って、本発明の別の局面は、個々の薬物応答遺伝子型に従って、本発明の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の分子、または、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のモジュレーターのいずれかを用いる被験体の予防処置または治療処置を仕立てるための方法を提供する。薬理ゲノム学によって、臨床医(clinician)または内科医(physician)は、この処置から最も利益を得る患者に対して予防処置または治療処置を標的化することが可能になり、そして毒性薬物関連副作用を被る患者の処置を避けることが可能になる。
(A.予防法)
1つの局面において、本発明は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する因子を被験体に投与することによって、被験体において疾患を予防するための方法を提供する。AIDSまたはHIV関連障害の危険性のある患者は、例えば、本明細書中に記載される診断アッセイまたは予防アッセイのいずれかまたはその組合わせによって、同定され得る。予防剤の投与は、異常な9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現または活性に特徴的な症状の発現の前に生じ得、その結果、疾患が、その進行において予防、あるいは遅延される。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の異常の型に依存して、例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のアゴニスト剤、あるいは9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のアンタゴニスト剤が、被験体の処置のために使用され得る。適切な因子は、本明細書中に記載されるスクリーニングアッセイに基いて決定され得る。
(B.治療法)
AIDSまたはHIV関連障害が改善され得る方法および組成物が、本明細書中に記載される。特定のウイルス学的障害が、過剰なレベルの遺伝子産物によってか、または異常な活性もしくは過剰な活性を示す遺伝子産物の存在によって、少なくとも部分的にもたらされる。よって、このような遺伝子産物のレベルおよび/または活性の減少は、AIDS関連障害またはHIV関連障害の少なくとも1つの症状の改善をもたらす。遺伝子発現レベルまたはタンパク質活性の減少のための技術は、以下に議論される。
あるいは、特定の他のHIV関連障害が、遺伝子発現レベルの非存在または減少によってかまたはタンパク質活性レベルの減少によって、少なくとも部分的にもたらされる。よって、このようなタンパク質の遺伝子発現および/または活性のレベルの増加は、AIDSまたはHIV関連障害の少なくとも1つの症状の改善をもたらす。
いくつかの場合において、疾患状態における遺伝子のアップレギュレートは、疾患状態に応じたその遺伝子産物に対する保護的役割を反映する。このような遺伝子発現の増加、または遺伝子産物の活性の増加は、それが発揮する保護的効果を強化する。いくつかのAIDSまたはHIV関連疾患の状態は、このような保護的遺伝子の異常に低いレベルの活性から生じ得る。これらの場合においてまた、遺伝子発現のレベルの増加および/またはこのような遺伝子産物の活性の増加は、AIDSまたはHIV関連障害の少なくとも1つの症状の改善をもたらす。標的遺伝子発現レベルまたは標的遺伝子産物活性レベルを増加するための技術は、本明細書中に議論される。
従って、本発明の別の局面は、治療目的で9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現または活性を調節する方法に関する。よって、例示的実施形態において、本発明の調節方法は、細胞を、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777、あるいは細胞(例えば、内皮細胞、卵巣細胞、T細胞または単球)に関連する9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質活性の1つ以上の活性を調節する因子と接触させる工程を、包含する。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質活性を調節する因子は、本明細書中に記載されるような因子(例えば、核酸またはタンパク質、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の天然に存在する標的分子(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のリガンドまたは基質)、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の抗体、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のアゴニストまたはアンタゴニスト、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のアゴニストまたはアンタゴニストのペプチド模倣物、あるいは、他の低分子)であり得る。1つの実施形態において、この因子は、1つ以上の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を刺激する。このような刺激因子の例としては、活性な9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、および細胞中に導入された9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777をコードする核酸分子が挙げられる。別の実施形態において、この因子は、1つ以上の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を阻害する。このような阻害因子の例としては、アンチセンスの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸分子、抗9145抗体、抗1725抗体、抗311抗体、抗837抗体、抗58305抗体、抗156抗体、抗14175抗体、抗50352抗体、抗32678抗体、抗5560抗体、抗7240抗体、抗8865抗体、抗12396抗体、抗12397抗体、抗13644抗体、抗19938抗体、抗2077抗体、抗1735抗体、抗1786抗体、抗10220抗体、抗17822抗体、抗33945抗体、抗43748抗体、抗47161抗体、抗81982抗体または抗46777抗体、および9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のインヒビターが挙げられる。これらの調節法は、(例えば、細胞を因子とともに培養することによって)インビトロで、あるいは(例えば、因子を被験体に投与することによって)インビボで行われ得る。よって、本発明は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質または核酸分子の、異常な発現もしくは活性または所望されない発現もしくは活性によって特徴付けられる疾患または障害に罹患した個体を処置する方法を提供する。1つの実施形態において、本発明は、因子(例えば、本明細書中に記載されるスクリーニングアッセイによって同定される因子)、あるいは9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現または活性を調節する(例えば、アップレギュレートするかまたはダウンレギュレートする)因子の組合わせを投与する工程を包含する。別の実施形態において、本方法は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の減少した異常な発現もしくは活性または所望されない発現もしくは活性を補う治療薬として、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質または核酸分子を投与する工程を包含する。
9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性の刺激は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777が異常にダウンレギュレートされる状況および/または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の増加した活性が有益な効果を有するようである状況において望ましい。同様に、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性の阻害は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777が異常にアップレギュレートされる状況および/または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の減少した活性が有益な効果を有するようである状況において望ましい。
((i)標的遺伝子の発現、合成、または活性を阻害するための方法)
上で考察されるように、ウイルス学的障害に関連する遺伝子は、遺伝子活性の増加したレベルを介してこのような障害を引き起こし得る。いくつかの場合において、このようなアップレギュレーションは、疾患状態に対して原因となるかまたは増悪させる影響を有し得る。種々の技術が、このような遺伝子および/またはタンパク質の発現、合成、または活性を阻害するために使用され得る。
例えば、上記のアッセイを介して同定される化合物のような化合物(阻害性活性を示す)は、本発明に従って、AIDSまたはHIV関連障害の少なくとも1つの症状を軽減するために使用され得る。このような分子としては、有機低分子、ペプチド、抗体などが挙げられ得るが、これらに限定されない。
例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質に対する内因性リガンドと競合する化合物が投与され得る。リガンド結合した9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の量に生じる減少は、内皮細胞生理学を調節する。この目的のために特に有用であり得る化合物は、例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の可溶性タンパク質または可溶性ペプチド、1つ以上の細胞外ドメインを含むペプチド、またはその一部および/もしくはアナログ(例えば、Ig−テールド(tailed)融合タンパク質のような可溶性融合タンパク質を含む)が挙げられる(Ig−テールド融合タンパク質の産生についての考察について、例えば、米国特許第5,116,964号を参照のこと)。あるいは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のレセプター部位に結合するが、タンパク質を活性化しない、リガンドアナログまたは抗体のような化合物(例えば、レセプター−リガンドアンタゴニスト)は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の活性を阻害するのに有効であり得る。
さらに、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777遺伝子の発現を阻害するアンチセンス分子およびリボザイム分子もまた、本発明に従って、異常な9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子活性を阻害するために使用され得る。なおさらに、3重らせん分子は、異常な9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子活性を阻害する際に利用され得る。
本発明の方法に使用されるアンチセンス核酸分子は、代表的に、被験体に投与されるかまたはインサイチュで産生され、その結果、これらは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質をコードする細胞性mRNAおよび/またはゲノムDNAにハイブリダイズするかまたは結合して、それによって、例えば、転写および/または翻訳を阻害することによって、タンパク質の発現を阻害する。ハイブリダイゼーションは、安定な二重鎖を形成するための従来のヌクレオチド相補性によって、または、例えば、DNA二重鎖に結合するアンチセンス核酸分子の場合、二重らせんの主溝における特異的な相互作用を介してであり得る。本発明のアンチセンス核酸分子の投与の経路の例としては、組織部位での直接的注射が挙げられる。あるいは、アンチセンス核酸分子を改変して、選択された細胞を標的化し、次いで、全身に投与し得る。例えば、全身投与に関して、アンチセンス分子は、例えば、細胞表面レセプターまたは抗原に結合するペプチドまたは抗体に、アンチセンス核酸分子を連結することによって、このアンチセンス分子が、選択された細胞表面上で発現されたレセプターまたは抗原に特異的に結合するように改変され得る。このアンチセンス核酸分子はまた、本明細書中で記載されるベクターを使用して、細胞に送達され得る。アンチセンス分子の十分な細胞内濃度を達成するために、アンチセンス核酸分子が、強力なpol IIプロモーターまたはpol IIIプロモーターの制御下に配置されるベクター構築物が、好ましい。
なお別の実施形態において、本発明の方法に使用されるアンチセンス核酸分子は、α−アノマー核酸分子である。α−アノマー核酸分子は、相補的RNAと特異的な二本鎖ハイブリッドを形成する。ここでは、通常のβ−ユニットとは対照的に、鎖は互いに対して平行に走る(Gaultierら(1987)Nucleic Acids Res.15:6625−6641)。アンチセンス核酸分子はまた、2’−o−メチルリボヌクレオチド(Inoueら(1987)Nucleic Acids Res.15:6131−6148)またはキメラRNA−DNAアナログ(Inoueら(1987)FEBS Lett.215:327−330)を含み得る。
なお別の実施形態において、本発明の方法に使用されるアンチセンス核酸は、リボザイムである。リボザイムは、これらのリボザイムが相補的領域を有する、一本鎖核酸(例えば、mRNA)を切断し得るリボヌクレアーゼ活性を有する触媒性RNA分子である。従って、リボザイム(例えば、ハンマーヘッドリボザイム(HaselhoffおよびGerlach(1988)Nature 334:585−591に記載される))は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAの転写物を触媒的に切断するために使用されて、それによって、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAの翻訳を阻害し得る。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のコード核酸に対して特異性を有するリボザイムは、本明細書中に開示される9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のcDNA(すなわち、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51)のヌクレオチド配列に基づいて設計され得る。例えば、Tetrahymena L−19 IVS RNAの誘導体は、活性部位のヌクレオチド配列が9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のコードmRNAにおいて切断されるべきヌクレオチド配列に対して相補的であるように構築され得る(例えば、Cechら、米国特許第4,987,071号;およびCechら、米国特許第5,116,742号を参照のこと)。あるいは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAを使用して、RNA分子のプールから特異的なリボヌクレアーゼ活性を有する触媒性RNAを選択し得る(例えば、Bartel,D.およびSzostak,J.W.(1993)Science 261:1411−1418を参照のこと)。
9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の発現はまた、標的細胞中で9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の転写を阻害する三重らせん構造を形成するために、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の調節領域(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のプロモーターおよび/またはエンハンサー)に相補的なヌクレオチド配列を標的化することによって阻害され得る(例えば、Helene,C.ら(1991)Anticancer Drug Des.6(6):569−84;Helene,C.(1992)Ann.N.Y.Acad.Sci.660:27−36;およびMaher,L.J.(1992)Bioassays 14(12):807−15を参照のこと)。
9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質に特異的であり、かつその活性を妨害する抗体もまた、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質機能を調節または阻害するために使用され得る。このような抗体は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質自体、あるいはこのタンパク質の部分に対応するペプチドに対して、本明細書中に記載される標準的技術を使用して作製され得る。このような抗体としては、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、Fabフラグメント、単鎖抗体、またはキメラ抗体が挙げられるが、これらに限定されない。
標的遺伝子タンパク質が細胞内であり、かつ全抗体が使用される例において、内部移行(internalizing)抗体が好ましくあり得る。リポフェクチンリポソームは、標的エピトープを細胞に結合するFab領域の抗体またはフラグメントを送達するために使用され得る。抗体のフラグメントが使用される場合、標的タンパク質の結合ドメインに結合する最小の阻害性フラグメントが、好ましい。例えば、標的遺伝子タンパク質に結合する抗体の可変領域のドメインに対応するアミノ酸配列を有するペプチドが使用され得る。このようなペプチドは、当該分野で周知の方法を使用して、化学的に合成され得るかまたは組換えDNA技術を介して産生され得る(例えば、Creighton(1983)、上記;およびSambrookら、(1989)上記に記載される)。細胞内標的遺伝子エピトープに結合する単鎖中和抗体もまた、投与され得る。このような単鎖抗体は、例えば、Marascoら、(1993)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:7889−7893に記載されるような技術を利用することにより、例えば、標的細胞集団内で単鎖抗体をコードするヌクレオチド配列を発現させることによって、投与され得る。
いくつかの例において、標的遺伝子タンパク質は、細胞外であるか、または膜貫通タンパク質(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質)である。例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の1つ以上の細胞外ドメインに特異的であり、かつその活性を妨害する抗体は、AIDSまたはHIV関連障害の処置に特に有用である。このような抗体は、特に効率的である。なぜなら、これらは、血流から直接的に標的ドメインにアクセスし得るからである。ペプチド投与に適切な、以下に記載される任意の投与技術が、阻害性標的遺伝子抗体をそれらの作用部位に効率的に投与するために利用され得る。
((ii)標的遺伝子活性を再生または増大させる方法)
AIDSまたはHIV関連障害を引き起こす遺伝子は、BPHおよび/またはUI内で過小発現され得る。あるいは、このような遺伝子のタンパク質産物の活性は、低下され得、AIDSまたはHIV関連障害の発症を導く。このような遺伝子発現のダウンレギュレートまたはタンパク質活性の低下は、疾患状態に対する原因的影響または悪化させる影響を有し得る。
いくつかの場合、疾患状態においてアップレギュレートされる遺伝子は、予防効果を発揮し得る。種々の技術が、AIDSまたはHIV関連障害に対する予防効果を発揮する、遺伝子および/またはタンパク質の発現、合成、または活性を増大させるために用いられ得る。
この節に記載されるものは、HIV関連障害の症状が改善されるレベルまで、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性のレベルが増大され得る方法である。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性のレベルは、例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子発現のレベルを増加させるか、または存在する活性な9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質のレベルを増加させることのいずれかによって、増加され得る。
例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質は、AIDSまたはHIV関連障害の少なくとも1つの症状を改善するのに十分なレベルで、このような症状を示す患者に投与され得る。以下で議論される技術のいずれかが、このような投与のために用いられ得る。当業者は、以下に記載されるような技術を利用して、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の有効な、非毒性用量の濃度を決定する方法を容易に知る。
さらに、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質をコードするRNA配列は、AIDSまたはHIV関連障害を示す患者に、AIDSまたはHIV関連障害が改善される9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質のレベルを生じるのに十分な濃度で、直接投与され得る。化合物の細胞内投与を達成する以下に記載される技術(例えば、リポソーム投与)のいずれかは、このようなRNA分子の投与のために用いられ得る。RNA分子は、例えば、本明細書中に記載されるような組換え技術により作製され得る。
さらに、被験体は、遺伝子置換治療により処置され得る。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の機能を有する、正常な9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の産生を指向する、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子、あるいはその部分の1以上のコピーは、DNAを細胞へと導入する他の粒子(例えば、リポソーム)に加えて、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、およびレトロウイルスベクターを含むが、これらに限定されない、ベクターを用いて細胞へと挿入され得る。さらに、上記のような技術は、ヒト細胞への、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子配列の導入のために用いられ得る。
次いで、細胞、好ましくは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現遺伝子配列を含む自系の細胞は、AIDSまたはHIV関連障害の少なくとも1つの症状の改善を可能にする位置で被験体へと導入または再導入され得る。このような細胞置換技術は、例えば、遺伝子産物が、分泌された、細胞外遺伝子産物である場合、好適であり得る。
(C.薬学的組成物)
本発明の別の局面は、疾患に罹患した被験体を処置するための方法に関する。これらの方法は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現または活性を調節する因子(例えば、本明細書中に記載されるスクリーニングアッセイにより同定される因子)、またはこのような因子の組み合わせを、被験体に投与することを包含する。別の実施形態では、この方法は、低下した、異常な、または望ましくない、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現または活性を補償するための治療として、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質または核酸分子を、被験体に投与することを包含する。
9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性の刺激は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777が異常にダウンレギュレートされる、そして/あるいは上昇した9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性が、有益な効果を有すると考えられる状況において望ましい。同様に、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性の阻害は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777が、異常にアップレギュレー トされる、そして/あるいは減少した9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性が、有益な効果を有すると考えられる状況において望ましい。
9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する因子は、このような投与に適切な薬学的組成物を用いて、被験体に投与され得る。このような組成物は、代表的には、因子(例えば、核酸分子、タンパク質、または抗体)および薬学的に受容可能なキャリアを含む。本明細書中で使用される場合、語「薬学的に受容可能なキャリア」は、薬学的投与に適合性の、任意および全ての溶媒、分散媒体、コーティング、抗菌性および抗真菌性の薬剤、等張剤および吸収遅延剤などを含むことが意図される。このような媒体および薬剤の、薬学的に活性な物質のための使用は、当該分野で周知である。活性な化合物と非適合性の任意の従来の媒体または薬剤の範囲を除いて、このような媒体の本発明の組成物における使用が意図される。補助的な活性化合物もまた、この組成物に組み込まれ得る。
本発明の治療方法において用いられる薬学的組成物は、その意図される投与経路と適合性となるように処方される。投与経路の例としては、非経口的(例えば、静脈内)、皮内、皮下、経口(例えば、吸入)、経皮(局所的)、経粘膜、および直腸投与が挙げられる。非経口、皮内、または皮下適用のために使用される溶液または懸濁液は、以下の成分を含み得る:滅菌希釈剤(例えば、注射のための水、生理食塩水溶液、不揮発性油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールまたは他の合成溶媒);抗菌剤(例えば、ベンジルアルコールまたはメチルパラベン);抗酸化剤(例えば、アスコルビン酸または亜硫酸水素ナトリウム);キレート剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸);緩衝液(例えば、酢酸塩、クエン酸塩、またはリン酸塩)、および張性を調整するための薬剤(例えば、塩化ナトリウムまたはデキストロース)。pHは、酸または塩基(例えば、塩酸または水酸化ナトリウム)を用いて調整され得る。非経口的調製物は、ガラス製またはプラスチック製のアンプル、使い捨てシリンジ、または複数用量のバイアルに封入され得る。
注射用途に適切な薬学的組成物は、滅菌注射溶液または分散液の即時調製物のための滅菌水溶液(水溶性の場合)または分散液、および滅菌粉末を含む。静脈内投与については、適切なキャリアには、生理学的生理食塩水、静菌水、CremophorELTM(BASF;Parsippany、NJ)またはリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)が挙げられる。全ての場合において、この組成物は、滅菌されなければならず、そして容易なシリンジ能力(syringability)が存在する程度にまで流動性であるべきである。これは製造および貯蔵の条件下で安定でなければならず、そして微生物(例えば、細菌および真菌)の汚染作用に対して保存されなければならない。このキャリアは、溶媒または分散媒体(例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、および液体ポリエチレングリコールなど)を含む)、ならびにそれらの安定な混合物であり得る。適切な流動性は、例えば、コーティング(例えば、レシチン)の使用によって、分散の場合に必要とされる粒子サイズの維持によって、および界面活性剤の使用によって維持され得る。微生物の作用の予防は、種々の抗菌剤および抗真菌剤(例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、アスコルビン酸、チメロサールなど)によって達成され得る。多くの場合、等張剤(例えば、糖、ポリアルコール(例えば、マンニトール、ソルビトール)、および塩化ナトリウム)をこの組成物中に含むことが好ましい。注射用組成物の延長した吸収は、吸収を遅延させる薬剤(例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチン)をこの組成物中に含むことによって、もたらされ得る。
滅菌注射用溶液は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する因子(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質のフラグメント、あるいは抗9145抗体、抗1725抗体、抗311抗体、抗837抗体、抗58305抗体、抗156抗体、抗14175抗体、抗50352抗体、抗32678抗体、抗5560抗体、抗7240抗体、抗8865抗体、抗12396抗体、抗12397抗体、抗13644抗体、抗19938抗体、抗2077抗体、抗1735抗体、抗1786抗体、抗10220抗体、抗17822抗体、抗33945抗体、抗43748抗体、抗47161抗体、抗81982抗体または抗46777抗体)を、上記で列挙した成分の1以上の組合せを用いて、必要とされる量で、適切な溶媒中に取り込ませ、必要に応じて、続いて濾過滅菌することによって調製され得る。一般に、分散剤は、活性化合物を、塩基性分散媒体および上記に列挙された成分のうちの必要とされる他の成分を含む滅菌ビヒクル中に取り込むことによって調製される。滅菌注射用溶液の調製のための滅菌粉末の場合、調製の好ましい方法は、減圧乾燥および凍結乾燥であり、これらは、予め滅菌濾過された溶液から活性成分および任意のさらなる所望の成分の粉末を生じる。
経口組成物は、一般に、不活性希釈剤または食用キャリアを含む。これらは、ゼラチンカプセルに封入され得るか、または錠剤に加圧され得る。経口治療投与の目的で、この活性化合物は、賦形剤と共に組み込まれ、そして錠剤、トローチ、またはカプセルの形態で使用され得る。経口組成物はまた、うがい薬としての使用のための流体キャリアを使用して調製され得、ここで、流体キャリア中の化合物は、経口的に適用され、そしてスウィッシュ(swish)されて、吐き出されるか、または飲み込まれる。薬学的に適合性の結合剤、および/またはアジュバント材料が、この組成物の一部として含まれ得る。錠剤、丸剤、カプセル剤、トローチ剤などは、以下の成分のいずれかまたは同様の性質を有する化合物を含み得る:結合剤(例えば、微結晶セルロース、ガムトラガントまたはゼラチン);賦形剤(例えば、デンプンまたはラクトース)、崩壊剤(例えば、アルギン酸、Primogel、またはコーンスターチ);滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウムまたはSterotes);グライダント(glidant)(例えば、コロイド状二酸化ケイ素);甘味剤(例えば、スクロースまたはサッカリン);あるいは矯味矯臭剤(例えば、ペパーミント、サリチル酸メチル、またはオレンジフレーバー)。
吸入による投与のために、化合物は、適切な噴霧剤(例えば、二酸化炭素のような気体)を含む加圧容器もしくはディスペンサー、またはネブライザーからのエアロゾルスプレーの形態で送達される。
全身投与もまた、経粘膜手段または経皮手段によってなされ得る。経粘膜投与または経皮投与のために、透過されるべき障壁に対して適切な透過剤が、処方物中に使用される。そのような透過剤は、当該分野で一般的に公知であり、そのような透過剤としては、例えば、経粘膜投与のためには、界面活性剤、胆汁酸塩、およびフシジン酸誘導体が挙げられる。経粘膜投与は、経鼻スプレーまたは坐剤の使用を介して達成され得る。経皮投与のために、活性化合物は、当該分野で一般的に公知であるような、軟膏、軟膏剤、ゲル、またはクリームへと処方される。
9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する薬剤もまた、(例えば、カカオ脂および他のグリセリドのような、従来の坐剤基剤を用いて)坐剤の形態で調製され得るか、または経直腸送達のために保持浣腸の形態で調製され得る。
1つの実施形態において、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する薬剤は、その化合物が身体から迅速に排出されるのを防ぐキャリアを用いて調製される(例えば、移植物および微小カプセル化送達システムを含む、徐放性処方物)。生分解性の生体適合性ポリマー(例えば、エチレン酢酸ビニル、ポリ無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、およびポリ乳酸)が、使用され得る。そのような処方物の調製方法は、当業者にとって明らかである。それらの物質はまた、Alza CorporationおよびNova Pharmaceuticals,Inc.から商業的に入手され得る。リポソーム懸濁物(ウイルス抗原に対するモノクローナル抗体を含む、感染細胞標的化リポソームを含む)もまた、薬学的に受容可能なキャリアとして使用され得る。これらは、例えば、米国特許第4,522,811号に記載されるような、当業者に公知の方法に従って調製され得る。
投与の容易さおよび投与量の均一さのために、単位投与形態で、経口組成物または非経口組成物を処方することが、特に有利である。本明細書中で使用される場合、単位投与形態とは、処置される被験体にとっての単位投与量として適切な、物理的に別個の単位を指す;各単位は、必要な薬学的キャリアに付随した状態で、所望の治療効果を生じるように計算された所定量の活性化合物を含む。本発明の単位投薬形態についての説明は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する薬剤の独特の特徴、ならびに達成されるべき特定の治療効果、ならびに被験体の処置のためにそのような薬剤を配合する分野に固有の制限により決定され、直接依存する。
そのような薬剤の毒性および治療効力は、例えば、LD50(集団の50%に対して致死生である用量)およびED50(集団のうちの50%において治療上有効な用量)を決定するための、細胞培養物または実験動物における標準的薬学的手順によって決定され得る。毒性効果と治療効果との間の用量比は、治療指数であり、そしてそれは、比LD50/ED50として表され得る。大きな治療指数を示す薬剤が、好ましい。毒性副作用を示す薬剤が使用され得るが、非感染細胞に対して生じ得る損傷を最小にして副作用を低減するために、罹患した組織部位にそのような薬剤を標的化する送達システムを設計するために注意が払われるべきである。
細胞培養アッセイおよび動物実験から得られるデータは、ヒトにおける使用のために一定範囲の投与量を処方する際に使用され得る。そのような9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の調節薬剤の投与量は、好ましくは、毒性をほとんど伴わないかまたは全く伴わない、ED50を含む一定範囲の循環濃度内に存在する。その投与量は、使用される投与形態および利用される投与経路に依存して、この範囲内で変動し得る。本発明の治療方法において使用されるどの薬剤についても、治療上有効な用量は、細胞培養アッセイからまず推定され得る。細胞培養において決定されるようなIC50(すなわち、症状の最大阻害半分を達成する試験化合物濃度)を含む循環血漿濃度範囲を達成するための用量が、動物モデルにおいて処方され得る。そのような情報は、ヒトにおいて有用な用量をより正確に決定するために、使用され得る。血漿中のレベルは、例えば、高速液体クロマトグラフィーによって測定され得る。
本明細書中で規定される場合、タンパク質またはポリペプチドの治療上有効な量(すなわち、有効投与量)は、約0.001〜30mg/kg体重、好ましくは、約0.01〜25mg/kg体重、より好ましくは、約0.1〜20mg/kg体重、およびなおより好ましくは、約1〜10mg/kg体重、2〜9mg/kg体重、3〜8mg/kg体重、4〜7mg/kg体重、または5〜6mg/kg体重の範囲である。特定の要因が、被験体を有効に処置するために必要な投与量に影響し得ることを当業者は認識し、そのような要因としては、疾患もしくは障害の重篤度、以前の処置、被験体の全身の健康および/または年齢、ならびに存在する他の疾患が挙げられるが、これらに限定されない。さらに、治療上有効な量のタンパク質、ポリペプチド、または抗体を用いる被験体の処置は、単回処置を包含し得るかまたは、好ましくは、一連の処置を包含し得る。
好ましい例において、被験体は、約0.1mg/kg体重〜20mg/kg体重の間の範囲にある抗体、タンパク質、またはポリペプチドを用いて、1週間に1回、約1〜10週間の間、好ましくは2〜8週間の間、より好ましくは約3〜7週間の間、なおより好ましくは約4週間、5週間、または6週間の間、処置される。処置に使用される抗体、タンパク質、またはポリペプチドの有効投与量は、特定の処置経過にわたって増加または減少し得ることもまた、認識される。投与量の変化は、本明細書中に記載される診断アッセイの結果から生じ得、そしてその結果から明らかになり得る。
本発明は、発現または活性を調節する薬剤を包含する。薬剤は、例えば、低分子であり得る。例えば、そのような低分子としては、ペプチド、ペプチド模倣物、アミノ酸、アミノ酸アナログ、ポリヌクレオチド、ポリヌクレオチドアナログ、ヌクレオチド、ヌクレオチドアナログ、約10,000グラム/モル未満の分子量を有する有機化合物もしくは無機化合物(すなわち、ヘテロ有機化合物および有機金属化合物を含む)、約5,000グラム/モル未満の分子量を有する有機化合物もしくは無機化合物、約1,000グラム/モル未満の分子量を有する有機化合物もしくは無機化合物、約500グラム/モル未満の分子量を有する有機化合物もしくは無機化合物、ならびにそのような化合物の塩、エステル、および他の薬学的に受容可能な形態が挙げられるが、これらに限定されない。低分子薬剤の適切な用量は、当業者である医師、獣医師、または研究者の知識内にある多数の要因に依存することが理解される。この低分子の用量は、例えば、処置される被験体またはサンプルの身元、サイズおよび状態に依存して変化し、さらに、適用可能な場合は、その組成物が投与される経路、ならびに本発明の核酸もしくはポリペプチドに対してその低分子が有することを実施者が望む効果に依存して変化する。
例示的な用量としては、被験体またはサンプルの重量1kgあたり、ミリグラム量またはマイクログラム量の低分子(例えば、約1μg/kg〜約500mg/kg、約100μg/kg〜約5mg/kg、または約1μg/kg〜約50μg/kg)が挙げられる。低分子の適切な用量は、調節されるべき発現または活性に関するその低分子の能力に依存することが、さらに理解される。そのような適切な用量は、本明細書中に記載されるアッセイを使用して決定され得る。これらの低分子のうちの1つ以上が、本発明のポリペプチドまたは核酸の発現もしくは活性を調節するために動物(例えば、ヒト)に投与される場合、医師、獣医師、または研究者は、例えば、最初に比較的低用量を処方し、その後、適切な応答が得られるまでその用量を増加させ得る。さらに、特定の任意の動物被験体についての特定の用量レベルは、種々の要因(使用される特定の化合物の活性、被験体の年齢、被験体の体重、被験体の全身の健康、被験体の性別、および被験体の食餌、投与時期、投与経路、排出速度、任意の薬物組み合わせ、ならびに調節されるべき発現または活性の程度を含む)に依存することが、理解される。
さらに、抗体(またはそのフラグメント)は、治療部分(例えば、サイトトキシン)、治療剤、または放射性金属イオンに結合体化され得る。サイトトキシンまたは細胞傷害性薬剤は、細胞に対して有害な任意の薬剤を包含する。例としては、タキソール、サイトカラシンB、グラミシジンD、臭化エチジウム、エメチン、マイトマイシン、エトポシド、テノポシド、ビンクリスチン、ビンブラスチン、コルヒチン、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ジヒドロキシアントラシンジオン、ミトキサントロン、ミトラマイシン、アクチノマイシンD、1−デヒドロテストステロン、グルココルチコイド、プロカイン、テトラカイン、リドカイン、プロパロノール、およびピューロマイシン、ならびにそれらのアナログまたはホモログが挙げられる。治療剤としては、代謝拮抗物質(例えば、メトトレキサート、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、シタラビン、5−フルオロウラシル、ダカルバジン(decarbazine))、アルキル化剤(例えば、メクロレタミン、チオエパクロラムブシル、メルファラン、カルムスチン(BSNU)、およびロムスチン(CCNU)、シクロホスファミド(cyclothosphamide)、ブスルファン、ジブロモマンニトール、ストレプトゾトシン、マイトマイシンC、およびcis−ジクロロジアミン白金(II)(DDP)シスプラチン)、アントラサイクリン(例えば、ダウノルビシン(前名ダウノマイシン)およびドキソルビシン)、抗生物質(例えば、ダクチノマイシン(前名アクチノマイシン)、ブレオマイシン、ミトラマイシン、およびアントラマイシン(AMC))、ならびに抗有糸分裂薬(例えば、ビンクリスチンおよびビンブラスチン)が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の結合体は、所定の生物学的応答を改変するために使用され得、その薬物部分は、古典的な化学的治療剤に限定するように解釈されるべきではない。例えば、その薬物部分は、所望の生物学的活性を保有するタンパク質またはポリペプチドであり得る。そのようなタンパク質としては、例えば、トキシン(例えば、アブリン、リシンA、シュードモナス外毒素、またはジフテリアトキシン);タンパク質(例えば、腫瘍壊死因子、α−インターフェロン、β−インターフェロン、神経成長因子、血小板由来増殖因子、組織プラスミノゲン活性化因子);または生物学的応答改変因子(例えば、リンホカイン、インターロイキン−1(「IL−1」)、インターロイキン−2(「IL−2」)、インターロイキン−6(「IL−6」)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(「GM−CSF」)、顆粒球コロニー刺激因子(「G−CSF」)、あるいは他の増殖因子が挙げられ得る。
そのような治療部分を抗体に結合体化するための技術は、周知である。例えば、Monoclonal Antibodies And Cancer Therapy,Reisfeldら編(Alan R.Liss,Inc.,1985)、pp.243〜56のArnonら、「Monoclonal Antibodies For Immunotargeting Of Drugs In Cancer Therapy」;Controlled Drug Delivery(第2版)、Robinsonら編(Marcel Dekker,Inc.,1987)pp.623〜53の Hellstromら「Antibodies For Drug Delivery」;Monoclonal Antibodies ’84:Biological And Clinical Applications,Pincheraら編,pp.475〜506(1985)のThorpe、「Antibody Carriers Of Cytotoxic Agents In Cancer Therapy:A Review]、Monoclonal Antibodies For Cancer Detection And Therapy,Baldwinら編(Academic Press 1985)pp.303〜16の「Analysis,Results,And Future Prospective Of The Therapeutic Use Of Radiolabeled Antibody In Cancer Therapy」;ならびにThorpeら 「The Preparation And Cytotoxic Properties Of Antibody−Toxin Conjugates」 Immunol.Rev.62:119〜58(1982)を参照のこと。あるいは、抗体は、Segalによって米国特許第4,676,980号中に記載されるように、抗体へテロ結合体を形成するために二次抗体と結合され得る。
本発明の方法において使用される核酸分子は、ベクター中に挿入され得、そして遺伝子治療ベクターとして使用され得る。遺伝子治療ベクターは、例えば、静脈内注射、局所投与(米国特許第5,328,470号を参照のこと)または定位注射(例えば、Chenら、(1994)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91:3054〜3057を参照のこと)によって、被験体に送達され得る。その遺伝子治療ベクターの薬学的調製物は、受容可能な希釈剤中に遺伝子治療ベクターを含み得るか、または遺伝子送達ビヒクルが組み込まれた徐放マトリクスを含み得る。あるいは、完全な遺伝子送達ベクター(例えば、レトロウイルスベクター)が組換え細胞からインタクトで産生され得る場合、その薬学的調製物は、遺伝子送達系を産生する1つ以上の細胞を含み得る。
(D.薬理ゲノム学(pharmacogenomics))
本発明の治療法と組み合わせて、薬理ゲノム学(すなわち、被験体の遺伝子型と、外来化合物または外来薬物に対するその被験体の応答との間の関連性の研究)が、考慮され得る。治療剤の代謝における差異は、薬理学的に活性な薬物の用量と血液濃度との間の関係を変更することによって、重篤な毒性または治療の失敗をもたらし得る。従って、医師または臨床医は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する薬剤を投与するか否か、ならびに9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する薬剤を用いる処置の投与量および/もしくは治療レジメンを調整するか否かを決定する際に、関連のある薬理ゲノム学研究において得られる知識を適用することを考慮し得る。
薬理ゲノム学は、罹患した個人における変化した薬物の性質および異常な作用に起因する、薬物に対する応答における臨床学的に有意な遺伝的変動を取り扱う。例えば、Eichelbaum,M.ら、(1996)Clin.Exp.Pharmacol.Physiol.23(10〜11):983〜985およびLinder,M.W.ら、(1997)Clin.Chem.43(2):254〜266を参照のこと。一般に、2つの型の薬理ゲノム学的条件は、区別され得る。遺伝的条件は、薬物が身体に作用する様式を変更する(変化した薬物作用)単一因子として伝達したか、または遺伝的条件は、身体が薬物に作用する様式を変更する(変化した薬物代謝)単一因子として伝達した。これらの薬理ゲノム学的条件は、稀な遺伝子欠損または天然に存在する多型のいずれかとして、存在し得る。例えば、グルコース−6−リン酸アミノペプチダーゼ欠損(G6PD)は、一般的な遺伝性酵素病であり、ここで、主な臨床学的合併症は、酸化剤薬物(抗マラリア薬、スルホンアミド、鎮痛薬、ニトロフラン)の摂取およびソラマメの消費後の溶血である。
「ゲノムワイド相関解析(genome−wide association)」として知られている、薬物応答を予測する遺伝子を同定するための1つの薬理ゲノム学的アプローチは、すでに知られている遺伝子関連マーカー(例えば、「二座対立遺伝子」マーカーマップ(これは、ヒトゲノム上の60、000〜100,000の多型部位または変動部位からなり、その部位の各々は、2つの改変体を有する))からなるヒトゲノムの高分離度マップに、主に依存する。このような高分離度ゲノムマップは、特定の観察された薬物応答または副作用に関連したマーカーを同定するために、フェーズII/フェーズIIIの薬物試験に参加した統計学的に有意な数の患者の各々のゲノムのマップと比較され得る。あるいは、このような高分離度マップは、ヒトゲノムにおいて、数千万個の公知の一塩基多型(SNP)の組み合わせから生じ得る。本明細書中で使用される場合、「SNP」とは、DNAストレッチにおいて、単一のヌクレオチド塩基において生じる共通の変化である。例えば、SNPは、1000塩基のDNAごとに1回生じ得る。SNPは、疾患プロセスに関与し得るが、大部分は、疾患に関連していないかもしれない。このようなSNPの発生に基づく遺伝地図を考慮すると、個体は、これらの個々のゲノムにおける特定のSNPパターンに依存して、遺伝カテゴリーへと分類され得る。このような様式において、処置レジメンは、遺伝的に類似する個体の間で共通であり得る特性を考慮して、遺伝的に類似する個体の群に合わせて変更され得る。
あるいは、「候補遺伝子アプローチ」と呼ばれる方法が、薬物応答を予測する遺伝子を同定するために用いられ得る。この方法に従って、薬物標的をコードする遺伝子が既知である場合(例えば、本発明の方法において使用される9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質)、その遺伝子の共通のすべての改変体は、その集団においてかなり容易に同定され得、そして別の遺伝子バージョンに対する1つの遺伝子バージョンを有することが特定の薬物応答に関連するか否かが決定され得る。
例示的実施形態として、薬物代謝酵素の活性は、薬物作用の強度および持続時間の両方の主要な決定因子である。薬物代謝酵素(例えば、N−アセチルトランスフェラーゼ2(NAT2)およびシトクロムP450酵素であるCYP2D6およびCYP2C19)の遺伝子多型の発見は、患者が標準的かつ安全な用量の薬物を摂取した後に、予測される薬物効果を得ることも過大な薬物応答および重篤な毒性を示すこともない理由に関する説明を提供した。これらの多型は、その集団中で2つの表現型(代謝が速い者(EM)および代謝が遅い者(PM))で発現される。PMの有病率は、種々の集団間で異なる。例えば、CYP2D6をコードする遺伝子は、非常に多型性であり、いくつかの変異が、PMにおいて同定されており、そのすべてが、機能的CYP2D6の不在をもたらす。CYP2D6およびCYP2C19の代謝速度が遅い者は、標準的用量を受けたときに、過大な薬物応答および副作用を非常に頻繁に経験する。代謝物が活性な治療部分である場合、PMは、CYP2D6が形成した代謝物であるモルヒネにより媒介されるコデインの鎮痛効果について示されるような、治療応答を示さない。その他の極端な者は、標準的用量に対して応答しない、いわゆる代謝が著しく速い者である。最近、著しく速い代謝の分子的基礎が、CYP2D6遺伝子増幅に起因することが同定された。
あるいは、「遺伝子発現プロファイリング」と呼ばれる方法が、薬物応答を予測する遺伝子を同定するために用いられ得る。例えば、薬物(例えば、本発明の方法において使用される9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の分子、または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のモジュレーター)を投薬された動物の遺伝子発現は、毒性に関連する遺伝子経路が作動するかの指標を与え得る。
上記薬理ゲノム学的アプローチのうちの1つより多くから得られる情報が、被験体の予防的処置または治療的処置のための、適切な投薬量および処置レジメンを決定するために使用され得る。この知識は、投薬または薬物選択に適用される場合、有害な反応または治療の失敗を回避し得、それによって、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する薬剤で、AIDSまたはHIV関連障害に罹患している被験体を処置する場合、治療効果または予防効果を増強し得る。
(V.本発明の方法において使用される、組換え発現ベクターおよび宿主細胞)
本発明の方法(例えば、本明細書中に記載されるスクリーニングアッセイ)は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質(またはその一部)をコードする核酸を含むベクター(好ましくは発現ベクター)の使用を包含する。本明細書中で使用される場合、用語「ベクター」とは、連結された別の核酸を輸送可能である、核酸分子を指す。1つの型のベクターは、「プラスミド」であり、「プラスミド」とは、さらなるDNAセグメントが連結され得る、環状の二本鎖DNAの輪を指す。別の型のベクターは、ウイルスベクターであり、そのベクターにおいて、さらなるDNAセグメントが、ウイルスゲノム中に連結され得る。特定のベクターは、導入される宿主細胞中で自律複製可能である(例えば、細菌複製起点を有する細菌ベクター、およびエピソーム性哺乳動物ベクター)。他のベクター(例えば、非エピソーム性哺乳動物ベクター)は、宿主細胞中に導入された際に、宿主細胞のゲノム中に組み込まれ、それによって、その宿主ゲノムとともに複製される。さらに、特定のベクターは、作動可能に連結された遺伝子の発現を指向可能である。そのようなベクターは、本明細書中で「発現ベクター」と呼ばれる。一般に、組換えDNA技術において有用な発現ベクターは、しばしば、プラスミドの形態である。本明細書において、「プラスミド」と「ベクター」とは、互換可能に使用され得る。なぜなら、プラスミドは、ベクターの最も一般的に使用される形態であるからである。しかし、本発明は、等価な機能を提供する、そのような他の形態の発現ベクター(例えば、ウイルスベクター(例えば、複製欠損レトロウイルス、アデノウイルス、およびアデノ随伴ウイルス))を包含することが意図される。
本発明の方法において使用される組換え発現ベクターは、宿主細胞中での核酸の発現に適切な形態にある本発明の核酸を含む。このことは、その組換え発現ベクターが、発現されるべき核酸配列に作動可能に連結された1つ以上の調節配列(発現のために使用される宿主細胞に基いて選択される)を含むことを意味する。組換え発現ベクターにおいて、「作動可能に連結された」とは、目的のヌクレオチド配列が、(例えば、インビトロでの転写/翻訳系において、またはそのベクターが宿主細胞中に導入される場合は、その宿主細胞において)そのヌクレオチド配列の発現を可能にする様式で調節配列に連結されていることを意味することが意図される。用語「調節配列」は、プロモーター、エンハンサー、および他の発現制御エレメント(例えば、ポリアデニル化シグナル)を含むことが意図される。そのような調節配列は、例えば、Goeddel(1990)MethodsEnzymol.185:3〜7に記載される。調節配列とは、多くの型の宿主細胞においてヌクレオチド配列の構成的発現を指向する配列、および特定の宿主細胞においてのみそのヌクレオチド配列の発現を指向する配列(例えば、組織特異的調節配列)を包含する。発現ベクターの設計は、形質転換される宿主細胞の選択、所望されるタンパク質発現レベルなどのような因子に依存し得ることが、当業者により認識される。本発明の発現ベクターは、宿主細胞内に導入され得、それにより本明細書中に記載されるような核酸によってコードされるタンパク質またはペプチド(融合タンパク質または融合ペプチドを含む)(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の変異体形態、融合タンパク質など)を産生し得る。
本発明の方法において使用される組換え発現ベクターは、原核生物細胞または真核生物細胞における9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の発現のために設計され得る。例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質は、E.coliのような細菌細胞、昆虫細胞(バキュロウイルス発現ベクターを使用する)、酵母細胞、または哺乳動物細胞において発現され得る。適切な宿主細胞は、Goeddel(1990)前出においてさらに記載される。あるいは、組換え発現ベクターは、例えば、T7プロモーター調節配列およびT7ポリメラーゼを使用して、インビトロで転写および翻訳され得る。
原核生物におけるタンパク質の発現は、融合タンパク質または非融合タンパク質のいずれかの発現を指向する構成性プロモーターまたは誘導性プロモーターを含むベクターを使用して、E.coliにおいて最も頻繁に行われる。融合ベクターは、ベクター中にコードされるタンパク質に、通常は、組換えタンパク質のアミノ末端に、多くのアミノ酸を付加する。このような融合ベクターは、代表的には、3つの目的を果たす:1)組換えタンパク質の発現を増大させること;2)組換えタンパク質の可溶性を増大させること;および3)アフィニティー精製におけるリガンドとして作用することにより、組換えタンパク質の精製を補助すること。しばしば、融合発現ベクターにおいて、タンパク質分解性切断部位は、融合部分と組換えタンパク質の接合部に導入され、融合タンパク質の精製に続いて、組換えタンパク質を融合部分から分離することが可能になる。このような酵素、およびそれらのコグネイト認識配列は、第Xa因子、トロンビンおよびエンテロキナーゼを含む。代表的な融合発現ベクターとしては、それぞれ、グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)、マルトースE結合タンパク質、またはプロテインAを、標的組換えタンパク質に融合させる、pGEX(Pharmacia Biotech Inc;Smith,D.B.および Johnson,K.S.(1988)Gene 67:31−40)、pMAL(New England Biolabs,Beverly,MA)およびpRIT5(Pharmacia,Piscataway,NJ)が挙げられる。
精製融合タンパク質は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性アッセイ(例えば、以下に詳細に記載される直接的アッセイまたは競合アッセイ)において、または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質に特異的な抗体を生成するために利用され得る。好ましい実施形態において、本発明のレトロウイルス発現ベクターにおいて発現される9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の融合タンパク質は、骨髄細胞に感染させるために利用され得る。続いて、この骨髄細胞は、照射されたレシピエントに移植される。次いで、被験体レシピエントの病態は、十分な時間(例えば、6週間)が経過した後に試験される。
別の実施形態において、本発明の核酸は、哺乳動物発現ベクターを使用して、哺乳動物細胞において発現される。哺乳動物発現ベクターの例としては、pCDM8(Seed,B.(1987)Nature 329:840)およびpMT2PC(Kaufmanら(1987)EMBO J.6:187−195)が挙げられる。哺乳動物細胞において使用される場合、発現ベクターの制御機能は、しばしば、ウイルス調節エレメントにより提供される。例えば、一般に使用されるプロモーターは、ポリオーマウイルス、アデノウイルス2、サイトメガロウイルスおよびシミアンウイルス40に由来する。原核生物細胞および真核生物細胞両方について適切な他の発現系については、Sambrook,J.ら,Molecular Cloning:A Laboratory Manual.第2版、Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY,1989の第16章および第17章を参照のこと。
別の実施形態において、組換え哺乳動物発現ベクターは、特定の細胞型においてこの核酸の発現を優先的に指向し得る(例えば、組織特異的調節エレメントがこの核酸を発現させるために使用される)。
本発明の方法は、本発明のDNA分子を含む組換え発現ベクター(このDNA分子は、この発現ベクターにアンチセンス方向にてクローニングされる)をさらに使用し得る。すなわち、このDNA分子は、(このDNA分子の転写による)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAに対してアンチセンスであるRNA分子の発現を可能にする様式にて、調節配列に作動可能に連結される。種々の細胞型(例えば、ウイルスプロモーターおよび/またはエンハンサー)におけるアンチセンスRNA分子の連続的発現を指向する、アンチセンス方向にクローニングされる核酸に作動可能に連結される調節配列が選択され得るか、またはアンチセンスRNAの構成的発現、組織特異的発現、または細胞型特異的発現を指向する調節配列が、選択され得る。このアンチセンス発現ベクターは、組換えプラスミド、ファージミド、または弱毒化ウイルスの形態にあり得、この中でアンチセンス核酸は、高効率調節領域の制御下で生成され、その活性は、ベクターが導入される細胞型により決定され得る。アンチセンス遺伝子を使用する遺伝子発現の調節の議論については、Weintraub,H.ら,Antisense RNA as a molecular tool for genetic r analysis,Reviews−Trends in Genetics,Vol.1(1)1986を参照のこと。
本発明の別の局面は、本発明の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸分子(例えば、組換え発現ベクター内の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸分子、あるいは宿主細胞ゲノムの特定の部位への相同組換えを可能にする配列を含む、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸分子)が導入される宿主細胞の使用に関する。用語「宿主細胞」および「組換え宿主細胞」は、本明細書中で交換可能に使用される。このような用語は、特定の被験体細胞のみならず、このような細胞の子孫または潜在的子孫もまた言及することが理解される。特定の改変が、変異または環境的影響のいずれかに起因して、次の世代に生じ得るので、このような子孫は、実際に、親細胞と同一でなくてもよいが、本明細書中で使用される用語の範囲内になお含まれる。
宿主細胞は、任意の原核生物細胞または真核生物細胞であり得る。例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質は、細菌細胞(例えば、E.coli)、昆虫細胞、酵母または哺乳動物細胞(例えば、チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)またはCOS細胞)で発現され得る。他の適切な宿主細胞は、当業者に公知である。
ベクターDNAは、従来の形質転換技術またはトランスフェクション技術を介して、原核生物細胞または真核生物細胞に導入され得る。本明細書中で使用される場合、用語「形質転換」および「トランスフェクション」とは、外来性の核酸(例えば、DNA)を宿主細胞中に導入するための当該分野で認識される種々の技術をいうことを意図し、これらとしては、リン酸カルシウムまたは塩化カルシウムの共沈殿、DEAEデキストラン媒介性トランスフェクション、リポフェクション、またはエレクトロポレーションが挙げられる。宿主細胞を形質転換またはトランスフェクトするための適切な方法は、Sambrookら(Molecular Cloning:A Laboratory Manual,第2版,Cold Spring Harbor r Laboratory,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY、1989)および他の実験室マニュアルに見出され得る。
本発明の方法において使用される宿主細胞(例えば、培養物中の原核生物宿主細胞または真核生物宿主細胞)を使用して、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質を生成(すなわち、発現)し得る。従って、本発明はさらに、本発明の宿主細胞を使用して9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質を生成するための方法を提供する。1つの実施形態において、本方法は、本発明の宿主細胞(この細胞中に9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質をコードする組換え発現ベクターが導入されている)を適切な培地中で培養して、その結果9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質を生成する工程を、包含する。別の実施形態において、本方法はさらに、その培地または宿主細胞から9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質を単離する工程を包含する。
(VI.本発明の方法において使用される、単離された核酸分子)
本発明の方法は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、またはそれらの生物学的に活性な部分をコードする、単離された核酸分子の使用、ならびに、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777をコードする核酸分子(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNA)を同定するための、ハイブリダイゼーションプローブとしての使用に十分な核酸フラグメントの使用、ならびに9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸分子を増幅または変異させるためのPCRプライマーとしての使用のためのフラグメントの使用を、包含する。本明細書中で使用される場合、用語「核酸分子」は、DNA分子(例えば、cDNAまたはゲノムDNA)およびRNA分子(例えば、mRNA)、ならびにヌクレオチドアナログを使用して生成されたDNAアナログまたはRNAアナログを含むことが意図される。この核酸分子は、一本鎖でも二本鎖でもあり得るが、好ましくは二本鎖DNAである。
本発明の方法において使用される核酸分子(例えば、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51のヌクレオチド配列またはその部分を有する核酸分子)は、標準的な分子生物学的技術および本明細書中に提供される配列情報を使用して単離され得る。ハイブリダイゼーションプローブとして、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51の核酸配列の全部または一部を使用して、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸分子が、(例えば、Sambrook,J.Fritsh,E.F.,およびManiatis,T.Molecular Cloning:A Laboratory Manual,第2版,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY、1989に記載されるような)標準的なハイブリダイゼーション技術およびクローニング技術を使用して単離され得る。
さらに、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51の全部または一部を含有する核酸分子が、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51の配列に基づいて設計した合成オリゴヌクレオチドプライマーを使用するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって、単離され得る。
本発明の方法において使用される核酸は、標準的なPCR増幅技術に従って、テンプレートとしてのcDNA、mRNAあるいはゲノムDNAと、適切なオリゴヌクレオチドプライマーとを使用して、増幅され得る。さらに、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のヌクレオチド配列に対応するオリゴヌクレオチドが、標準的な合成技術(例えば、自動DNA合成機を使用すること)によって、調製され得る。
好ましい実施形態において、本発明の方法において使用される単離された核酸分子は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51に示されるヌクレオチド配列の相補体;またはこれらのヌクレオチド配列のいずれかの部分を含む。配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51に示されるヌクレオチド配列に相補的である核酸分子とは、この核酸分子は配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51に示されるヌクレオチド配列にハイブリダイズし得それによって安定な二重鎖を形成するように、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51に示されるヌクレオチド配列に十分に相補的である核酸分子である。
なお別の好ましい実施形態において、本発明の方法において使用される単離された核酸分子は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51に示されるヌクレオチド配列の全長、またはこのヌクレオチド配列のいずれかの部分に、少なくとも約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%以上同一であるヌクレオチド配列を含有する。
さらに、本発明の方法において使用される核酸分子は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51の核酸配列の部分(例えば、プローブもしくはプライマーとして使用され得るフラグメント)のみ、または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の部分(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の生物学的に活性な部分)をコードするフラグメントのみを含み得る。代表的に、プローブ/プライマーは、実質的に精製されたオリゴヌクレオチドを含む。代表的に、このオリゴヌクレオチドは、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51のセンス配列のうちか;配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51のアンチセンス配列のうちか;あるいは配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51の天然に存在する対立遺伝子改変体もしくは対立遺伝子変異体のうちの、少なくとも約12個または15個、好ましくは約20個または25個、より好ましくは約30個、35個、40個、45個、50個、55個、60個、65個または75個連続したヌクレオチドに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列領域を含む。1つの実施形態において、本発明の方法において使用される核酸分子は、100ヌクレオチド長、100ヌクレオチド長〜200ヌクレオチド長、200ヌクレオチド長〜300ヌクレオチド長、300ヌクレオチド長〜400ヌクレオチド長、400ヌクレオチド長〜500ヌクレオチド長、500ヌクレオチド長〜600ヌクレオチド長、600ヌクレオチド長〜700ヌクレオチド長、700ヌクレオチド長〜800ヌクレオチド長、800ヌクレオチド長〜900ヌクレオチド長、900ヌクレオチド長〜1000ヌクレオチド長、1000ヌクレオチド長〜1100ヌクレオチド長、1100ヌクレオチド長〜1200ヌクレオチド長、1200ヌクレオチド長〜1300ヌクレオチド長以上よりも長く、かつストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51の核酸分子にハイブリダイズする、ヌクレオチド配列を含む。
本明細書中で使用される場合、用語「ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする」とは、互いに有意に同一または相同であるヌクレオチ配列が、互いにハイブリダイズされたままである、ハイブリダイゼーションおよび洗浄するための条件を記載することを意図する。好ましくは、この条件は、互いに対して少なくとも約70%、より好ましくは少なくとも約80%、なおより好ましくは少なくとも約85%または90%同一である配列が、互いにハイブリダイズしたままであるような条件である。このようなストリンジェントな条件は、当業者に公知であり、そしてCurrent Protocols in Molecular Biology,Ausubelら編、John Wiley & Sons,Inc.(1995),2節,4節および6節に見出され得る。さらなるストリンジェントな条件は、Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Sambrookら、Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor、NY(1989),7節、9節および11節に見出され得る。ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件の好ましい非限定的な例としては、約65〜70℃での、4×塩化ナトリウム/クエン酸ナトリウム(SSC)中でのハイブリダイゼーション(または約42〜50℃での、4×SSC+50%ホルムアミド中でハイブリダイゼーション)、次いで約65℃〜70℃での、1×SSCで1回以上の洗浄が挙げられる。高度にストリンジェントなハイブリダイゼーション条件の好ましい非限定的な例としては、約65〜70℃での、1×SSC中でのハイブリダイゼーション(または約42〜50℃での、1×SSC+50%ホルムアミド中でのハイブリダイゼーション)、次いで約65℃〜70℃での、0.3×SSCで1回以上の洗浄が挙げられる。低いストリンジェンシーのハイブリダイゼーション条件の好ましい非限定的な例としては、約50〜60℃での、4×SSC中でのハイブリダイゼーション(または約40〜45℃での、6×SSC+50%ホルムアミド中でのハイブリダイゼーション)、次いで約50℃〜60℃での、2×SSCで1回以上の洗浄が挙げられる。上記の値の中間の範囲(例えば、65〜70℃または42〜50℃)もまた、本発明に含まれることが意図される。SSPE(1×SSPEは、0.15M NaCl、10mM NaHPOおよび1.25mM EDTA、pH 7.4である)が、ハイブリダイゼーション緩衝液および洗浄緩衝液中でSSC(1×SSCは、0.15M NaClおよび15mMクエン酸ナトリウムである)に代わって置き換わり得る;洗浄は、各ハイブリダイゼーションが終了した後で、15分間実行される。50塩基対長未満であることが予測されるハイブリッドのためのハイブリダイゼーション温度は、ハイブリッドの融解温度(T)より5〜10℃低くあるべきであり、ここでTが以下の式に従って決定される。18塩基対長未満であるハイブリッドについて、T(℃)=2(A塩基+T塩基の数)+4(G塩基+C塩基の数)。18塩基対長と49塩基対長との間であるハイブリッドについて、T(℃)=81.5+16.6(log10[Na])+0.41(%G+C)−(600/N)(ここで、Nはハイブリッド中の塩基の数であり、そして[Na]は、ハイブリダイゼーション緩衝液中のナトリウムイオンの濃度である(1×SSCについての[Na]=0.165M))。膜(例えば、ニトロセルロース膜、またはナイロン膜)への核酸分子の非特異的ハイブリダイゼーションを減少させるために、さらなる試薬が、ハイブリダイゼーション緩衝液および/または洗浄緩衝液に添加され得ることが当業者によってまた認識され、この試薬としては、限定されないが以下が挙げられる:ブロッキング剤(例えば、BSA、もしくはサケまたはニシンの精子キャリアDNA)、界面活性剤(例えば、SDS)、キレート剤(例えば、EDTA)、Ficoll、PVPなど。ナイロン膜が使用される場合、ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件の特にさらなる好ましい非限定的な例としては、65℃での、0.25M〜0.5M NaHPO、7% SDS中でハイブリダイゼーション、次いで65℃での、0.02M NaHPO、1% SDSでの1回以上の洗浄である(例えば、ChurchおよびGilbert(1984)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:1991−1995,(または代替的に0.2×SSC、1% SDS)。
好ましい実施形態において、プローブは、そのプローブに結合した標識基をさらに含む(例えば、その標識基は、放射性同位体、蛍光化合物、酵素または酵素補因子であり得る)。このようなプローブは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質を誤発現する(misexpress)細胞または組織を(例えば、被験体由来の細胞サンプル中の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のコード核酸のレベルを測定すること、例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAレベルを検出するか、またはゲノムの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子が変異されているか除去されているかを測定することによって)同定するための診断試験キットの一部として使用され得る。
本発明の方法は、遺伝暗号の縮重に起因して、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51に示されるヌクレオチド配列とは異なり、従って、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51に示されるヌクレオチド配列によってコードされるタンパク質と同じ9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質をコードする、核酸分子の使用をさらに包含する。別の実施形態において、本発明の方法に含まれる単離された核酸分子は、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50および52に示されたアミノ酸配列を有するタンパク質をコードするヌクレオチド配列を有する。
本発明の方法は、ヒトの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のの対立遺伝子改変体(例えば、機能的対立遺伝子改変体および非機能的対立遺伝子改変体)の使用をさらに包含する。機能的対立遺伝子改変体は、ヒトの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の天然に存在するアミノ酸配列改変体であって、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を維持するアミノ酸配列改変体である。機能的対立遺伝子改変体は、代表的に、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50および52の1つ以上のアミノ酸の保存的置換、またはそのタンパク質の非必須領域における非必須残基の置換、欠失、もしくは挿入のみを含む。
非機能的対立遺伝子改変体は、ヒトの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の天然に存在するアミノ酸配列改変体であって、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を有さないアミノ酸配列改変体である。非機能的対立遺伝子改変体は、代表的には、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50および52のアミノ酸配列の非保存的な置換、欠失、もしくは挿入または未成熟短縮化(prematuretruncation)、あるいはこのタンパク質の必須残基または必須領域での置換、挿入、または欠失を含む。
本発明の方法は、ヒトの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の非ヒトオルソログをさらに使用し得る。ヒトの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質のオルソログは、非ヒト生物から単離されておりそして同じ9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を有する、タンパク質である。
本発明の方法は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51のヌクレオチド配列またはそれらの一部を含む核酸分子の使用をさらに包含し、この核酸分子において、変異が導入されている。変異は、「非必須」アミノ酸残基または「必須」アミノ酸残基でのアミノ酸置換を導き得る。「非必須」アミノ酸残基とは、その生物学的活性を変化することなく9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の野生型配列(例えば、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50および52の配列)から変化され得る残基であり、一方、「必須」アミノ酸残基は、生物学的活性のために必要とされる。例えば、本発明の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の間で保存されたアミノ酸残基は、変化を受容しそうにない。
変異は、標準技術(例えば、部位特異的変異誘発およびPCR媒介変異誘発)により配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51に導入され得る。好ましくは、保存的アミノ酸置換が、1つ以上の予想される非必須アミノ酸残基でなされる。「保存的アミノ酸置換」とは、アミノ酸残基が類似の側鎖を有するアミノ酸残基で置換されるアミノ酸置換である。類似の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーが、当該分野において規定されている。これらのファミリーとしては、塩基性側鎖を有するアミノ酸(例えば、リジン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖を有するアミノ酸(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、非荷電の極性側鎖を有するアミノ酸(例えば、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖を有するアミノ酸(例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、β−分枝鎖を有するアミノ酸(例えば、トレオニン、バリン、イソロイシン)および芳香族側鎖を有するアミノ酸(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)が挙げられる。従って、好ましくは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質において予想される非必須アミノ酸残基は、同じ側鎖のファミリーからの別のアミノ酸残基で置換される。あるいは、別の実施形態において、変異は、例えば、飽和変異誘発(saturation mutagenesis)によって、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のコード配列の全てまたは一部に沿って、ランダムに導入され得、そして得られた変異体は、活性を保持する変異体を同定するために、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の生物学的活性についてスクリーニングされ得る。配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51の変異誘発の後、コードされたタンパク質が、組換え発現され得、そしてそのタンパク質の活性が、本明細書中に記載されたアッセイを用いて決定され得る。
本発明の別の局面は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、41、43、45、47、49および51のヌクレオチド配列に対してアンチセンスである単離された核酸分子の使用に関する。「アンチセンス」核酸は、タンパク質をコードする「センス」核酸に相補的である(例えば、二本鎖cDNA分子のコード鎖に相補的であるかまたはmRNA配列に相補的である)ヌクレオチド配列を含む。従って、アンチセンス核酸は、センス核酸に水素結合し得る。アンチセンス核酸は、全長の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のコード鎖または、それらの一部のみに相補的であり得る。1実施形態において、アンチセンス核酸分子は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777をコードするヌクレオチド配列のコード鎖の「コード領域」に対してアンチセンスである。用語「コード領域」とは、アミノ酸残基に翻訳されるコドンを含むヌクレオチド配列の領域をいう。別の実施形態において、このアンチセンス核酸分子は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777をコードするヌクレオチド配列のコード鎖の「非コード領域」に対してアンチセンスである。用語「非コード領域」とは、アミノ酸に翻訳されない、コード領域隣接5’配列およびコード領域隣接3’配列をいう(5’非翻訳領域および3’非翻訳領域ともいう)。
本明細書中に開示される9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777をコードするコード鎖配列を考慮して、本発明のアンチセンス核酸は、WatsonおよびCrickの塩基対形成の法則に従って、設計され得る。アンチセンス核酸分子は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAのコード領域全体に相補的であり得るが、より好ましくは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAのコード領域または非コード領域の一部のみに対してアンチセンスであるオリゴヌクレオチドである。例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のmRNAの翻訳開始部位の周辺領域に相補的であり得る。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、例えば、約5ヌクレオチド長、10ヌクレオチド長、15ヌクレオチド長、20ヌクレオチド長、25ヌクレオチド長、30ヌクレオチド長、35ヌクレオチド長、40ヌクレオチド長、45ヌクレオチド長または50ヌクレオチド長であり得る。本発明のアンチセンス核酸は、当該分野で公知の手順を使用して、化学的合成および酵素的連結反応を使用して構築され得る。例えば、アンチセンス核酸(例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチド)は、天然に存在するヌクレオチド、あるいは分子の生物学的安定性を増大するように、またはアンチセンス核酸とセンス核酸との間に形成される二重鎖の物理的安定性を増大するように設計された、種々に改変されたヌクレオチドを使用して、化学的に合成され得る。例えば、ホスホロチオエート誘導体およびアクリジン置換ヌクレオチドが使用され得る。アンチセンス核酸を生成するために使用され得る改変ヌクレオチドの例としては、以下が挙げられる:5−フルオロウラシル、5−ブロモウラシル、5−クロロウラシル、5−ヨードウラシル、ヒポキサンチン、キサンチン、4−アセチルシトシン、5−(カルボキシヒドロキシルメチル)ウラシル、5−カルボキシメチルアミノメチル−2−チオウリジン、5−カルボキシメチルアミノメチルウラシル、ジヒドロウラシル、β−D−ガラクトシルキューオシン、イノシン、N6−イソペンテニルアデニン、1−メチルグアニン、1−メチルイノシン、2,2−ジメチルグアニン、2−メチルアデニン、2−メチルグアニン、3−メチルシトシン、5−メチルシトシン、N6−アデニン、7−メチルグアニン、5−メチルアミノメチルウラシル、5−メトキシアミノメチル−2−チオウラシル、β−D−マンノシルキューオシン、5’−メトキシカルボキシメチルウラシル、5−メトキシウラシル、2−メチルチオ−N6−イソペンテニルアデニン、ウラシル−5−オキシ酢酸(v)、ワイブトキソシン(wybutoxosine)、プソイドウラシル、キューオシン、2−チオシトシン、5−メチル−2−チオウラシル、2−チオウラシル、4−チオウラシル、5−メチルウラシル、ウラシル−5−オキシ酢酸メチルエステル、ウラシル−5−オキシ酢酸(v)、5−メチル−2−チオウラシル、3−(3−アミノ−3−N−2−カルボキシプロピル)ウラシル、(acp3)wおよび2,6−ジアミノプリン。あるいは、アンチセンス核酸は、核酸がアンチセンス方向でサブクローニングされた発現ベクター(すなわち、挿入された核酸から転写されるRNAは、目的の標的核酸に対してアンチセンス方向のRNAである)を使用して、生物学的に生成され得る。本発明の方法において使用されるアンチセンス核酸分子は、さらに、上記の第IV節において記載される。
なお別の実施形態において、本発明の方法において使用される9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸分子は、塩基部分、糖部分またはリン酸骨格において改変されて、例えば、分子の安定性、ハイブリダイゼーションまたは可溶性を改善し得る。例えば、核酸分子のデオキシリボースリン酸骨格は、ペプチド核酸を生成するために改変され得る(Hyrup B.ら、(1996)Bioorganic&Medicinal Chemistry 4(1):5−23を 参照のこと)。本明細書中で使用される場合、用語「ペプチド核酸」すなわち「PNA」は、核酸模倣物(例えば、DNA模倣物)をいい、ここで、デオキシリボースリン酸骨格は、シュードペプチド(pseudopeptide)骨格によって置換されており、そして4種の天然の核酸塩基だけが維持されている。PNAの天然の骨格は、低イオン強度の条件下で、DNAおよびRNAへの特異的ハイブリダイゼーションを可能にすることが示されている。PNAオリゴマーの合成は、標準的な固相ペプチド合成プロトコルを使用して、Hyrup B.ら、(1996)前出;Perry−O’Keefeら、(1996)Proc.Natl.Acad.Sci.93:14670−675に記載されるように実施され得る。
9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸分子のPNAは、本明細書中に記載される治療適用および診断適用において使用され得る。例えば、PNAは、例えば、転写の停止もしくは翻訳の停止を誘導することによってか、または複製を阻害することによって、遺伝子発現の配列特異的調節のためのアンチセンス因子またはアンチジーン(antigene)因子として使用され得る。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸分子のPNAはまた、遺伝子中の単一塩基対変異の分析において(例えば、PNA指向性のPCRクランピングによって);他の酵素(例えば、S1ヌクレアーゼ(Hyrup B.ら、(1996)前出))と組み合わせて使用する場合には、「人工制限酵素」として;またはDNA配列決定もしくはハイブリダイゼーションのためのプローブもしくはプライマーとして(Hyrup B.ら、(1996)前出;Perry−O’Keefeら、(1996)前出)、使用され得る。
別の実施形態において、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のPNAは、(例えば、PNAの安定性または細胞取り込みを増強するために)、PNAに新油性基もしくは他のヘルパー基を結合させることによってか、PNA−DNAキメラの形成によってか、またはリポソームの使用もしくは当該分野で公知の他の薬物送達技術の使用によって、改変され得る。例えば、PNAおよびDNAの有利な特性を組み合わせ得る、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸分子のPNA−DNAキメラが、生成され得る。このようなキメラは、DNA認識酵素(例えば、RNAse HおよびDNAポリメラーゼ)に、DNA部分と相互作用させ、一方、PNA部分は、高い結合親和性および結合特異性を提供する。PNA−DNAキメラは、塩基スタッキング、核酸塩基間の結合の数および方向に関して選択される、適切な長さのリンカーを使用して、連結され得る(Hyrup B.ら、(1996)前出)。PNA−DNAキメラの合成は、Hyrup B.ら、(1996)前出およびFinn P.J.ら、(1996)Nucleic Acids Res.24(17):3357−63に記載されるように実施され得る。例えば、DNA鎖は、標準的なホスホロアミダイトカップリング化学および改変ヌクレオシドアナログを使用して、固体支持体上で合成され得る。例えば、5’−(4−メトキシトリチル)アミノ−5’−デオキシ−チミジンホスホロアミダイトが、PNAとDNAの5’末端との間として使用され得る(Mag、M.ら、(1989)Nucleic Acid Res.17:5973−88)。次いで、PNAモノマーは、段階的な様式でカップリングされて、5’PNAセグメントおよび3’DNAセグメントを有するキメラ分子を生成する(Finn P.J.ら、(1996)前出)。あるいは、キメラ分子は、5’DNAセグメントおよび3’PNAセグメントを用いて合成され得る(Peterser、K.H.ら、(1975)Bioorganic Med.Chem.Lett.5:1119−11124)。
他の実施形態において、本発明の方法において使用されるオリゴヌクレオチドは、他の付随的な基(例えば、(例えば、インビボで宿主細胞レセプターを標的化するための)ペプチド、または細胞膜を通る輸送を促進するための因子(例えば、Letsingerら、(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:6553−6556;Lemaitreら、(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:648−652;PCT公開番号W088/09810を参照のこと)もしくは血液−脳関門を通る輸送を促進するための因子(例えば、PCT公開番号W089/10134を参照のこと)を含み得る。さらに、オリゴヌクレオチドは、ハイブリダイゼーション誘発性切断因子(例えば、Krolら、(1988)Bio−Techniques6:958−976を参照のこと)またはインターカレート剤を用いて改変され得る(例えば、Zon(1988)Pharm.Res.5:539−549を参照のこと)。このために、このオリゴヌクレオチドは、別の分子(例えば、ペプチド、ハイブリダイゼーション誘発性架橋剤、輸送因子またはハイブリダイゼーション誘発性切断因子)に結合体化され得る。
(VII.本発明の方法において使用される、単離された9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、および抗9145抗体、抗1725抗体、抗311抗体、抗837抗体、抗58305抗体、抗156抗体、抗14175抗体、抗50352抗体、抗32678抗体、抗5560抗体、抗7240抗体、抗8865抗体、抗12396抗体、抗12397抗体、抗13644抗体、抗19938抗体、抗2077抗体、抗1735抗体、抗1786抗体、抗10220抗体、抗17822抗体、抗33945抗体、抗43748抗体、抗47161抗体、抗81982抗体または抗46777抗体)
本発明の方法は、単離された9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の使用およびこれらの生物学的に活性な部分の使用、ならびに抗9145抗体、抗1725抗体、抗311抗体、抗837抗体、抗58305抗体、抗156抗体、抗14175抗体、抗50352抗体、抗32678抗体、抗5560抗体、抗7240抗体、抗8865抗体、抗12396抗体、抗12397抗体、抗13644抗体、抗19938抗体、抗2077抗体、抗1735抗体、抗1786抗体、抗10220抗体、抗17822抗体、抗33945抗体、抗43748抗体、抗47161抗体、抗81982抗体または抗46777抗体を惹起するための免疫原として使用されるのに適切なポリペプチドフラグメントの使用を包含する。1つの実施形態において、ネイティブの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質は、標準的なタンパク質精製技術を使用する、適切な精製スキームによって、細胞供給源または組織供給源から単離され得る。別の実施形態において、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質は、組換えDNA技術によって生成される。組換え発現に対する代替法として、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質またはポリペプチドは、標準的なペプチド合成技術を使用して、化学的に合成され得る。
本明細書中で使用する場合、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の「生物学的に活性な部分」は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を有する、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質のフラグメントを含む。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の生物学的に活性な部分は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質のアミノ酸配列に十分に同一であるかあるいはこれらのアミノ酸配列に由来するアミノ酸配列(例えば、全長の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質より少ないアミノ酸を含み、かつ9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の少なくとも1つの活性を示す、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50および52に示されるアミノ酸配列)を含むペプチドを含む。代表的には、生物学的に活性な部分は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の少なくとも1つの活性を有するドメインまたはモチーフ(例えば、アポトーシス活性の調節に関与すると考えられている、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質のN末端領域)を含む。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の生物学的に活性な部分は、例えば、25アミノ酸長、50アミノ酸長、75アミノ酸長、100アミノ酸長、125アミノ酸長、150アミノ酸長、175アミノ酸長、200アミノ酸長、250アミノ酸長、300アミノ酸長以上である、ポリペプチドであり得る。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の生物学的に活性な部分は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の活性を調節する薬剤を開発するための標的として使用され得る。
好ましい実施形態において、本発明の方法において使用されるvタンパク質は、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50および52に示されるアミノ酸配列を有する。他の実施形態において、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質は、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50および52に対して実質的に同一であり、そして配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50および52のタンパク質の機能的活性を保持するが、上記第V小節において詳細に記載されるように、天然の対立遺伝子変化または変異誘発に起因して、アミノ酸配列が異なる。従って、別の実施形態において、本発明の方法において使用される9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質は、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50および52に対して少なくとも約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%またはそれ以上同一なアミノ酸配列を含む、タンパク質である。
2つのアミノ酸配列または2つの核酸配列の同一性パーセントを決定するために、これらの配列は、最適比較目的で整列される(例えば、ギャップが、最適な整列のために、第1および第2のアミノ酸配列または核酸配列の一方または両方に導入され得、そして非相同配列は、比較目的で無視され得る)。好ましい実施形態において、比較目的で整列される参照配列の長さは、その参照配列の長さの少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%、より好ましくは少なくとも50%、なおより好ましくは少なくとも60%、およびさらにより好ましくは、少なくとも70%、80%または90%である(例えば、500アミノ酸残基を有する、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50および52の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のアミノ酸配列に対して第2の配列を整列させる場合、少なくとも75アミノ酸残基、好ましくは少なくとも150アミノ酸残基、より好ましくは少なくとも225アミノ酸残基、なおより好ましくは少なくとも300アミノ酸残基およびなおより好ましくは少なくとも400アミノ酸残基またはそれ以上のアミノ酸残基が整列される)。次いで、対応するアミノ酸位置またはヌクレオチド位置のアミノ酸残基またはヌクレオチドが、比較される。第1の配列における位置が、第2の配列の対応する位置と同じアミノ酸残基またはヌクレオチドで占められる場合、これらの分子は、その位置で同一である(本明細書中で使用される場合、アミノ酸または核酸の「同一性」は、アミノ酸または核酸の「相同性」と等価である)。2つの配列間の同一性パーセントは、それらの配列により共有される同一位置数の関数である(その2つの配列の最適なアラインメントのために導入される必要のある、ギャップの数、および各ギャップの長さが考慮される)。
2つの配列間の配列の比較および同一性パーセントの決定は、数学的アルゴリズムを用いて達成され得る。好ましい実施形態において、2つのアミノ酸配列間の同一性パーセントは、GCGソフトウェアパッケージ中のGAPプログラムに組み込まれたNeedlemanおよびWunsch(J.Mol.Biol.48:444−453(1970))のアルゴリズムを用い、Blosum 62マトリクスまたはPAM250マトリクスのいずれか、ならびにギャップウェイト16、14、12、10、8、6、または4およびレングスウェイト(length weight)1、2、3、4、5、または6を用いて決定される。さらに別の好ましい実施形態において、2つのヌクレオチド配列間の同一性パーセントは、GCGソフトウェアパッケージ中のGAPプログラムを用い、NWSgapdna.CMPマトリクスならびにギャップウェイト40、50、60、70、または80、およびレングスウェイト1、2、3、4、5、または6を用いて決定される。別の実施形態において、2つのアミノ酸配列間または2つのヌクレオチド配列間の同一性パーセントは、ALIGNプログラム(バージョン2.0または2.0U)に組みこまれたE.MeyersおよびW.Millerのアルゴリズム(Comput.Appl.Biosci.4:11−17(1988))を使用し、PAM120ウェイトレジデューテーブル(weight redidue table)、ギャップレングスペナルティー12、およびギャップペナルティー4を用いて決定される。
本発明の方法はまた、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のキメラタンパク質または融合タンパク質を使用し得る。本明細書中で使用される場合、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の「キメラタンパク質」または「融合タンパク質」は、非9145、非1725、非311、非837、非58305、非156、非14175、非50352、非32678、非5560、非7240、非8865、非12396、非12397、非13644、非19938、非2077、非1735、非1786、非10220、非17822、非33945、非43748、非47161、非81982または非46777のポリペプチドに作動可能に連結された、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のポリペプチドを含む。「9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のポリペプチド」とは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の分子に対応するアミノ酸配列を有するポリペプチドをいい、一方、「非9145、非1725、非311、非837、非58305、非156、非14175、非50352、非32678、非5560、非7240、非8865、非12396、非12397、非13644、非19938、非2077、非1735、非1786、非10220、非17822、非33945、非43748、非47161、非81982または非46777のポリペプチド」とは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質に実質的に相同でないタンパク質に対応するアミノ酸配列を有するポリペプチド(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質とは異なり、かつ同じ生物または異なる生物由来のタンパク質)をいう。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の融合タンパク質において、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のポリペプチドは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の全てまたは一部に対応し得る。好ましい実施形態において、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の融合タンパク質は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の生物学的に活性な部分のうち少なくとも1つを含む。別の好ましい実施形態において、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の融合タンパク質は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の生物学的に活性な部分のうち少なくとも2つを含む。融合タンパク質において、用語「作動可能に連結した」は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のポリペプチドと、非9145、非1725、非311、非837、非58305、非156、非14175、非50352、非32678、非5560、非7240、非8865、非12396、非12397、非13644、非19938、非2077、非1735、非1786、非10220、非17822、非33945、非43748、非47161、非81982または非46777のポリペプチドとが、互いにインフレームで融合されていることを示すことが、意図される。この非9145、非1725、非311、非837、非58305、非156、非14175、非50352、非32678、非5560、非7240、非8865、非12396、非12397、非13644、非19938、非2077、非1735、非1786、非10220、非17822、非33945、非43748、非47161、非81982または非46777のポリペプチドは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のポリペプチドのN末端またはC末端に融合され得る。
例えば、1つの実施形態において、融合タンパク質は、GST−9145、GST−1725、GST−311、GST−837、GST−58305、GST−156、GST−14175、GST−50352、GST−32678、GST−5560、GST−7240、GST−8865、GST−12396、GST−12397、GST−13644、GST−19938、GST−2077、GST−1735、GST−1786、GST−10220、GST−17822、GST−33945、GST−43748、GST−47161、GST−81982またはGST−46777の融合タンパク質であり、ここで、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の配列が、GST配列のC末端に融合されている。このような融合タンパク質は、組換えの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の精製を容易にし得る。
別の実施形態において、この融合タンパク質は、そのN末端において異種シグナル配列を含む、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質である。特定の宿主細胞(例えば、哺乳動物宿主細胞)において、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の発現および/または分泌は、異種シグナル配列の使用によって増大され得る。
本発明の方法において使用される9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の融合タンパク質は、薬学的組成物中に組み込まれ得、そして被験体にインビボで投与され得る。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の融合タンパク質は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の基質のバイオアベイラビリティーに影響を与えるために使用され得る。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の融合タンパク質の使用は、例えば、以下によって引き起こされる障害の処置のために治療的に有用であり得る:(i)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質をコードする遺伝子の異常な改変または変異;(ii)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の遺伝子の誤調節;ならびに(iii)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の異常な翻訳後修飾。
さらに、本発明の方法において使用される9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の融合タンパク質は、被験体において抗9145抗体、抗1725抗体、抗311抗体、抗837抗体、抗58305抗体、抗156抗体、抗14175抗体、抗50352抗体、抗32678抗体、抗5560抗体、抗7240抗体、抗8865抗体、抗12396抗体、抗12397抗体、抗13644抗体、抗19938抗体、抗2077抗体、抗1735抗体、抗1786抗体、抗10220抗体、抗17822抗体、抗33945抗体、抗43748抗体、抗47161抗体、抗81982または抗46777抗体を産生するための免疫原として、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のリガンドを精製するために、そして9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777と、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の基質との相互作用を阻害する分子を同定するためのスクリーニングアッセイにおいて、使用され得る。
好ましくは、本発明の方法において使用される9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のキメラタンパク質または融合タンパク質は、標準的な組換えDNA技術によって産生される。例えば、異なるポリペプチド配列をコードするDNAフラグメントが、従来技術に従って、例えば、連結のために平滑末端または付着末端を使用し、適切な末端を提供するための制限酵素消化を使用し、適切なように付着末端をフィルインすることを使用し、望ましくない連結を回避するためにアルカリホスファターゼ処理を使用し、そして酵素的連結を使用することによって、一緒にインフレームで連結される。別の実施形態において、融合遺伝子は、自動化DNA合成機を含む従来技術によって合成され得る。あるいは、遺伝子フラグメントのPCR増幅は、引き続いてアニーリングおよび再増幅されてキメラ遺伝子配列を生成し得る2つの連続遺伝子フラグメント間に相補的突出を生じるアンカープライマーを使用して、実施され得る(例えば、Current Protocols in Molecular Biology、Ausubelら編、John Wiley&Sons:1992を参照のこと)。さらに、すでに融合部分(例えば、GSTポリペプチド)をコードしている多くの発現ベクターが、市販されている。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のコード核酸は、この融合部分が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質にインフレームで連結されるように、このような発現ベクター中にクローニングされ得る。
本発明はまた、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のアゴニスト(模倣物)、または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のアンタゴニストのいずれかとして機能する、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の改変体は、変異誘発(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の分散した点変異または短縮)によって生成され得る。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質のアゴニストは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の、天然に存在する形態の生物学的活性と実質的に同じ生物学的活性またはそのセブセットを保持し得る。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質のアンタゴニストは、例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の媒介性活性を拮抗的に調節することによって、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の天然に存在する形態の活性のうちの1つ以上を阻害し得る。従って、特定の生物学的効果が、機能が限定された改変体を用いる処置によって排除され得る。1つの実施形態において、タンパク質の天然に存在する形態の生物学的活性のサブセットを有する改変体を用いる被験体の処置は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の天然に存在する形態を用いた処置と比較して、被験体における副作用が小さい。
1つの実施形態において、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のアゴニスト(模倣物)、または9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のアンタゴニストのいずれかとして機能する、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の改変体は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質のアゴニスト活性またはアンタゴニスト活性について、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の変異体(例えば、短縮変異体)のコンビナトリアルライブラリーをスクリーニングすることによって、同定され得る。1つの実施形態において、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の改変体の多様なライブラリーは、核酸レベルでのコンビナトリアル変異誘発によって生成され、そして多様な遺伝子ライブラリーによってコードされる。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の改変体の多様なライブラリーは、例えば、合成オリゴヌクレオチドの混合物を、潜在的な9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の配列の縮重セットが、個々のポリペプチドとしてか、あるいは中に9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の配列のセットを含むより大きい融合タンパク質のセットとして(例えば、ファージディスプレイのために)発現可能であるように、遺伝子配列に酵素的に連結することによって生成され得る。縮重オリゴヌクレオチド配列から潜在的な9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の改変体のライブラリーを生成するために、種々の方法が使用され得る。縮重遺伝子配列の化学的合成は、自動化DNA合成機において実施され得、次いで、この合成遺伝子は、適切な発現ベクター中に連結され得る。遺伝子の縮重セットの使用は、潜在的な9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の配列の所望のセットをコードする配列のすべてを1つの混合物中で提供することを可能にする。縮重オリゴヌクレオチドを合成するための方法は、当該分野で公知である(例えば、Narang、S.A.(1983)Tetrahedron 39:3;Itakuraら、(1984)Annu.Rev.Biochem.53:323;Itakuraら、(1984)Science 198:1056;Ikeら、(1983)Nucleic Acid Res.11:477を参照のこと)。
さらに、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質コード配列のフラグメントのライブラリーは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の改変体のスクリーニングおよび引き続く選択のために、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のフラグメントの多様な集団を生成するために使用され得る。1つの実施形態において、コード配列フラグメントのライブラリーは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のコード配列の二本鎖PCRフラグメントを、1分子当たりほぼ1回だけニック形成が生じるような条件下にてヌクレアーゼを用いて処理すること、その二重鎖DNAを変性すること、異なるニック形成産物由来のセンス/アンチセンス対を含み得る二重鎖DNAを形成するためにDNAを再生すること、再形成された二重鎖からS1ヌクレアーゼを用いる処理によって一本鎖部分を除去すること、そして得られたフラグメントライブラリーを発現ベクター中に連結することによって、生成され得る。この方法によって、種々のサイズの9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質のN末端フラグメント、C末端フラグメントおよび内部フラグメントをコードする、発現ライブラリーが誘導され得る。
点変異または短縮によって作製されたコンビナトリアルライブラリーの遺伝子産物をスクリーニングするためのいくつかの技術、および選択された特性を有する遺伝子産物についてのcDNAライブラリーをスクリーニングするためのいくつかの技術が、当該分野で公知である。このような技術は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質のコンビナトリアル変異誘発によって生成された遺伝子ライブラリーの迅速なスクリーニングのために適合可能である。大きい遺伝子ライブラリーをスクリーニングするための高スループット分析に使用されやすい、最も広く使用される技術は、代表的には、遺伝子ライブラリーを複製可能な発現ベクター中にクローニングする工程、得られたベクターのライブラリーで適切な細胞を形質転換する工程、および産物が検出された遺伝子をコードするベクターの単離を所望の活性の検出により容易になるような条件下でコンビナトリアル遺伝子を発現する工程を包含する。再帰的アンサンブル変異誘発(recursive ensemble mutagenesis(REM))(これは、ライブラリー中の機能的変異体の頻度を増強する新たな技術である)は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の改変体を同定するためにスクリーニングアッセイと組み合わせて使用され得る(Arkinおよび Yourvan(1992)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:7811−7815;Delgraveら、(1993)Protein Engineering 6(3):327−331)。
本発明の方法はさらに、抗9145抗体、抗1725抗体、抗311抗体、抗837抗体、抗58305抗体、抗156抗体、抗14175抗体、抗50352抗体、抗32678抗体、抗5560抗体、抗7240抗体、抗8865抗体、抗12396抗体、抗12397抗体、抗13644抗体、抗19938抗体、抗2077抗体、抗1735抗体、抗1786抗体、抗10220抗体、抗17822抗体、抗33945抗体、抗43748抗体、抗47161抗体、抗81982または抗46777抗体の使用を包含する。単離された9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、またはそれらの一部分もしくはフラグメントは、ポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体の調製のための標準的な技術を用いて、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777に結合する抗体を生成するための抗原として使用され得る。全長の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質が使用され得るか、あるいは9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の抗原性ペプチドフラグメントが、免疫原として使用され得る。9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の抗原性ペプチドは、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50および52に示されるアミノ酸配列のうちの少なくとも8アミノ酸残基を含み、そして9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質とこのペプチドに対して惹起された抗体が特異的に免疫複合体を形成するように、上記抗原性ペプチドは、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のエピトープを含む。好ましくは、抗原性ペプチドは、少なくとも10アミノ酸残基、より好ましくは、少なくとも15アミノ酸残基、さらにより好ましくは、少なくとも20アミノ酸残基、そして最も好ましくは、少なくとも30アミノ酸残基を含む。
抗原性ペプチドにより含まれる好ましいエピトープは、タンパク質の表面に位置するs9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の領域(例えば、親水性領域)、および高抗原性を有する領域である。
9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の免疫原は、代表的に、適切な被験体(例えば、ウサギ、ヤギ、マウス、または他の哺乳動物)を、免疫原を用いて免疫することにより抗体を調製するために使用される。適切な免疫原性調製物は、例えば、組換え発現された9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質、あるいは化学合成された9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のポリペプチドを含み得る。この調製物はさらに、アジュバント(例えば、フロイント完全アジュバントもしくはフロイント不完全アジュバント)、あるいは類似の免疫刺激剤を含み得る。免疫原性の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の調製物を用いる、適切な被験体の免疫は、ポリクローナル抗9145抗体、ポリクローナル抗1725抗体、ポリクローナル抗311抗体、ポリクローナル抗837抗体、ポリクローナル抗58305抗体、ポリクローナル抗156抗体、ポリクローナル抗14175抗体、ポリクローナル抗50352抗体、ポリクローナル抗32678抗体、ポリクローナル抗5560抗体、ポリクローナル抗7240抗体、ポリクローナル抗8865抗体、ポリクローナル抗12396抗体、ポリクローナル抗12397抗体、ポリクローナル抗13644抗体、ポリクローナル抗19938抗体、ポリクローナル抗2077抗体、ポリクローナル抗1735抗体、ポリクローナル抗1786抗体、ポリクローナル抗10220抗体、ポリクローナル抗17822抗体、ポリクローナル抗33945抗体、ポリクローナル抗43748抗体、ポリクローナル抗47161抗体、ポリクローナル抗81982またはポリクローナル抗46777抗体応答を誘導する。
本明細書中で使用される場合、用語「抗体」は、免疫グロブリン分子、および免疫グロブリン分子の免疫学的に活性な部分(すなわち、抗原(例えば、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777)に特異的に結合する(抗原と免疫反応する)抗原結合部位を含む分子)をいう。免疫グロブリン分子の免疫学的に活性な部分の例としては、ペプシンのような酵素で抗体を処理することによって生成され得るF(ab)フラグメントおよびF(ab’)フラグメントが挙げられる。本発明は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の分子に結合するポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体を提供する。本明細書中で使用される場合、用語「モノクローナル抗体」または「モノクローナル抗体組成物」は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の特定のエピトープと免疫反応し得る抗原結合部位の1つの種のみを含む抗体分子の集団をいう。従って、モノクローナル抗体組成物は、代表的に、その抗体が免疫反応する、特定の9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質に対して、単一の結合親和性を示す。
ポリクローナル抗9145抗体、ポリクローナル抗1725抗体、ポリクローナル抗311抗体、ポリクローナル抗837抗体、ポリクローナル抗58305抗体、ポリクローナル抗156抗体、ポリクローナル抗14175抗体、ポリクローナル抗50352抗体、ポリクローナル抗32678抗体、ポリクローナル抗5560抗体、ポリクローナル抗7240抗体、ポリクローナル抗8865抗体、ポリクローナル抗12396抗体、ポリクローナル抗12397抗体、ポリクローナル抗13644抗体、ポリクローナル抗19938抗体、ポリクローナル抗2077抗体、ポリクローナル抗1735抗体、ポリクローナル抗1786抗体、ポリクローナル抗10220抗体、ポリクローナル抗17822抗体、ポリクローナル抗33945抗体、ポリクローナル抗43748抗体、ポリクローナル抗47161抗体、ポリクローナル抗81982またはポリクローナル抗46777抗体応答は免疫原、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の免疫原を用いて適切な被験体を免疫することによって、上記のように調製され得る。免疫された被験体における、抗9145抗体、抗1725抗体、抗311抗体、抗837抗体、抗58305抗体、抗156抗体、抗14175抗体、抗50352抗体、抗32678抗体、抗5560抗体、抗7240抗体、抗8865抗体、抗12396抗体、抗12397抗体、抗13644抗体、抗19938抗体、抗2077抗体、抗1735抗体、抗1786抗体、抗10220抗体、抗17822抗体、抗33945抗体、抗43748抗体、抗47161抗体、抗81982または抗46777抗体の力価は、標準的な技術(例えば、固定した9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777を用いる、酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA))によって、経時的にモニターされ得る。所望の場合、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777に対する抗体分子は、哺乳動物から(例えば、血液から)単離され得、そしてさらに、周知の技術(例えば、IgG画分を得るためのプロテインAクロマトグラフィー)によって精製され得る。免疫後の適切な時点(例えば、抗9145抗体、抗1725抗体、抗311抗体、抗837抗体、抗58305抗体、抗156抗体、抗14175抗体、抗50352抗体、抗32678抗体、抗5560抗体、抗7240抗体、抗8865抗体、抗12396抗体、抗12397抗体、抗13644抗体、抗19938抗体、抗2077抗体、抗1735抗体、抗1786抗体、抗10220抗体、抗17822抗体、抗33945抗体、抗43748抗体、抗47161抗体、抗81982または抗46777抗体の力価が最も高いとき)にて、抗体産生細胞が被験体から入手され得、そして標準的な技術(例えば、KohlerおよびMilstein(1975)Nature 256:495−497によって最初に記載されたハイブリドーマ技術(Brownら(1981)J.Immunol.127:539−46;Brownら(1980)J.Biol.Chem.255:4980−83;Yehら(1976)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 76:2927−31;ならびにYehら(1982)Int.J.Cancer 29:269−75もまた参照のこと)、より最近のヒトB細胞ハイブリドーマ技術(Kozborら(1983)Immunol Today 4:72)、EBV−ハイブリドーマ技術(Coleら(1985)Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy,Alan R.Liss,Inc.,pp.77−96)またはトリーマ技術)によって、モノクローナル抗体を調製するために使用され得る。モノクローナル抗体ハイブリドーマを生成するための技術は周知である(一般的に、Kenneth,R.H.in Monoclonal Antibodies:A New Dimension In Biological Analyses,Plenum Publishing Corp.,New York,New York(1980);Lerner,E.A.(1981)Yale J.Biol.Med.54:387−402;Gefter,M.L.ら(1977)Somatic Cell Genet.3:231−36を参照のこと)。簡単に言えば、不死化した細胞株(代表的に黒色腫)が、上記のような9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の免疫原で免疫した哺乳動物に由来するリンパ球(代表的に脾細胞)と融合され、そして得られたハイブリドーマ細胞の細胞培養上清が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777に結合するモノクローナル抗体を生成するハイブリドーマを同定するためにスクリーニングされる。
リンパ球と不死化細胞株との融合のために使用される、任意の多くの周知のプロトコルが、抗9145モノクローナル抗体、抗1725モノクローナル抗体、抗311モノクローナル抗体、抗837モノクローナル抗体、抗58305モノクローナル抗体、抗156モノクローナル抗体、抗14175モノクローナル抗体、抗50352モノクローナル抗体、抗32678モノクローナル抗体、抗5560モノクローナル抗体、抗7240モノクローナル抗体、抗8865モノクローナル抗体、抗12396モノクローナル抗体、抗12397モノクローナル抗体、抗13644モノクローナル抗体、抗19938モノクローナル抗体、抗2077モノクローナル抗体、抗1735モノクローナル抗体、抗1786モノクローナル抗体、抗10220モノクローナル抗体、抗17822モノクローナル抗体、抗33945モノクローナル抗体、抗43748モノクローナル抗体、抗47161モノクローナル抗体、抗81982モノクローナル抗体または抗46777モノクローナル抗体を生成する目的のために適用され得る(例えば、G.Galfreら(1977)Nature 266:550−52;Gefterら(1977)前出;Lerner(1981)前出;およびKenneth(1980)前出を参照のこと)。さらに、これもまた有用であるこのような方法の多くのバリエーションが存在することを、当業者は理解する。代表的に、不死化細胞株(例えば、黒色腫細胞株)は、リンパ球のような同一の哺乳動物由来である。例えば、マウスハイブリドーマは、本発明の免疫原性調製物で免疫したマウスに由来するリンパ球を、不死化マウス細胞株と融合することによって作製され得る。好ましい不死化細胞株は、ヒポキサンチン、アミノプテリンおよびチミジンを含む培養培地(「HAT培地」)に対して感受性である、マウス黒色腫細胞株である。多くの黒色腫細胞株のいずれもが、標準的な技術に従って融合パートナーとして使用され得る(例えば、P3−NS1/1−Ag4−1黒色種細胞株、P3−x63−Ag8.653黒色種細胞株またはSp2/O−Ag14黒色種細胞株)。これらの黒色種細胞株は、ATCCから入手可能である。代表的に、HAT感受性マウス黒色種細胞株は、ポリエチレングリコール(「PEG」)を用いてマウス脾細胞に融合される。次いで、融合によって得られたハイブリドーマ細胞は、HAT培地を用いて選択される(これは、融合していない黒色腫細胞および非生産性融合黒色腫細胞を死滅させる(融合していない脾細胞は形質転換されないので、数日後に死滅する))。本発明のモノクローナル抗体を生成するハイブリドーマ細胞は、例えば、標準的なELISAアッセイを用いて、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777に結合する抗体について、ハイブリドーマ培養上清をスクリーニングすることによって検出される。
モノクローナル抗体スクリーニングハイブリドーマを調製する代替法として、抗9145モノクローナル抗体、抗1725モノクローナル抗体、抗311モノクローナル抗体、抗837モノクローナル抗体、抗58305モノクローナル抗体、抗156モノクローナル抗体、抗14175モノクローナル抗体、抗50352モノクローナル抗体、抗32678モノクローナル抗体、抗5560モノクローナル抗体、抗7240モノクローナル抗体、抗8865モノクローナル抗体、抗12396モノクローナル抗体、抗12397モノクローナル抗体、抗13644モノクローナル抗体、抗19938モノクローナル抗体、抗2077モノクローナル抗体、抗1735モノクローナル抗体、抗1786モノクローナル抗体、抗10220モノクローナル抗体、抗17822モノクローナル抗体、抗33945モノクローナル抗体、抗43748モノクローナル抗体、抗47161モノクローナル抗体、抗81982モノクローナル抗体または抗46777モノクローナル抗体が、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777を用いて、組換えコンビナトリアル免疫グロブリンライブラリー(例えば、抗体ファージディスプレイライブラリー)をスクリーニングすることによって、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777に結合する免疫グロブリンライブラリーメンバーが単離することによって同定および単離され得る。ファージディスプレイライブラリーを生成およびスクリーニングするためのキットは、市販されている(例えば、the Pharmacia Recombinant Phage Antibody System、カタログ番号27−9400−01;および the Stratagene SurfZAPTM Phage Display Kit、カタログ番号240612)。さらに、抗体ディスプレイライブラリーの生成およびスクリーニングにおける使用のために特に使用しやすい方法および試薬の例が、以下において見出され得る:例えば、Ladnerら、米国特許第5,223,409号;Kangら、PCT国際出願番号WO92/18619;Dowerら、PCT国際出願番号WO91/17271;Winterら、PCT国際出願WO92/20791;Marklandら、PCT国際出願番号WO92/15679;Breitlingら、PCT国際出願WO93/01288;McCaffertyら、PCT国際出願番号WO92/01047;Garrardら、PCT国際出願番号WO92/09690;LadnerらPCT国際出願番号WO90/02809;Fuchsら(1991)Bio/Technology 9:1370−1372;Hayら(1992)Hum.Antibod.Hybridomas 3:81−85;Huseら(1989)Science 246:1275−1281;Griffithsら(1993)EMBO J 12:725−734;Hawkinsら(1992)J.Mol.Biol.226:889−896;Clarksonら(1991)Nature 352:624−628;Gramら(1992)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:3576−3580;Garradら(1991)Bio/Technology 9:1373−1377;Hoogenboomら(1991)Nuc.Acid Res.19:4133−4137;Barbasら(1991)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:7978−7982;およびMcCaffertyら(1990)Nature 348:552−554。
さらに、標準的な組換えDNA技術を用いて作製され得る、組換えの抗9145抗体、抗1725抗体、抗311抗体、抗837抗体、抗58305抗体、抗156抗体、抗14175抗体、抗50352抗体、抗32678抗体、抗5560抗体、抗7240抗体、抗8865抗体、抗12396抗体、抗12397抗体、抗13644抗体、抗19938抗体、抗2077抗体、抗1735抗体、抗1786抗体、抗10220抗体、抗17822抗体、抗33945抗体、抗43748抗体、抗47161抗体、抗81982または抗46777抗体(例えば、ヒト部分および非ヒト部分の両方を含む、キメラモノクローナル抗体およびヒト化モノクローナル抗体)は、本発明の方法の範囲内にある。このようなキメラモノクローナル抗体およびヒト化モノクローナル抗体は、例えば、以下に記載される方法を用いて、当該分野に公知の組換えDNA技術によって作製され得る:Robinsonら国際出願番号PCT/US86/02269;Akiraら、欧州特許出願第184,187号;Taniguchi,M.,欧州特許出願第171,496号;Morrisonら、欧州特許出願第173,494号;Neubergerら、PCT国際出願番号WO86/01533;Cabillyら、米国特許第4,816,567号;Cabillyら、欧州特許出願第125,023号;Betterら(1988)Science 240:1041−1043;Liuら(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:3439−3443;Liuら(1987)J.Immunol.139:3521−3526;Sunら(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:214−218;Nishimuraら(1987)Canc.Res.47:999−1005;Woodら(1985)Nature 314:446−449;Shawら(1988)J.Natl.Cancer Inst.80:1553−1559;Morrison,S.L.(1985)Science 229:1202−1207;Oiら(1986)BioTechniques 4:214;Winter、米国特許第5,225,539号;Jonesら(1986)Nature 321:552−525;Verhoeyanら(1988)Science 239:1534;およびBeidlerら(1988)J.Immunol.141:4053−4060。
抗9145抗体、抗1725抗体、抗311抗体、抗837抗体、抗58305抗体、抗156抗体、抗14175抗体、抗50352抗体、抗32678抗体、抗5560抗体、抗7240抗体、抗8865抗体、抗12396抗体、抗12397抗体、抗13644抗体、抗19938抗体、抗2077抗体、抗1735抗体、抗1786抗体、抗10220抗体、抗17822抗体、抗33945抗体、抗43748抗体、抗47161抗体、抗81982または抗46777抗体は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質の存在量および発現パターンを評価するために、(例えば、細胞溶解物または細胞上清において)9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のタンパク質を検出するために使用され得る。抗9145抗体、抗1725抗体、抗311抗体、抗837抗体、抗58305抗体、抗156抗体、抗14175抗体、抗50352抗体、抗32678抗体、抗5560抗体、抗7240抗体、抗8865抗体、抗12396抗体、抗12397抗体、抗13644抗体、抗19938抗体、抗2077抗体、抗1735抗体、抗1786抗体、抗10220抗体、抗17822抗体、抗33945抗体、抗43748抗体、抗47161抗体、抗81982または抗46777抗体は、臨床試験手順の一部として(例えば、所定の処置レジメンの効力を決定するために)、組織においてタンパク質のレベルをモニタリングするために診断的に使用され得る。検出は、検出可能な物質に抗体を結合させる(すなわち、物理的に連結させる)ことによって促進され得る。検出可能な物質の例としては、種々の酵素、補欠分子団、蛍光物質、発光物質、生物発光物質、および放射性物質が挙げられる。適切な酵素の例としては、西洋ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、β−ガラクトシダーゼまたはアセチルコリンエステラーゼが挙げられ;適切な補欠分子団複合体の例としては、ストレプトアビジン/ビオチンおよびアビジン/ビオチンが挙げられ;適切な蛍光物質の例としては、ウンベリフェロン、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、ローダミン、ジクロロトリアジニルアミンフルオレセイン、ダンシルクロリドまたはフィコエリトリンが挙げられ;発光物質の例としては、ルミノールが挙げられ;生物発光物質の例としては、ルシフェラーゼ、ルシフェリンおよびエクオリンが挙げられ;そして適切な放射性物質の例としては、125I、131I、35SまたはHが挙げられる。
本発明は、限定として解釈されるべきではない以下の実施例によってさらに例示される。本出願、ならびに図面および配列表を通して引用される全ての参考文献、特許および公開された特許出願の内容は、本明細書中に参考として援用される。
(実施例1:TaqManTM分析を使用する組織分布)
この実施例は、TaqManTM手順を記載する。TaqManTM手順は、mRNAを検出するための定量的で、逆転写PCRに基づくアプローチである。RT−PCRは、AmpliTaq GoldTM DNAポリメラーゼの5’ヌクレアーゼ活性を利用して、PCRの間のTaqManTMプローブを切断する。簡単に言うと、cDNAを目的のサンプル(例えば、心臓、腎臓、肝臓、骨格筋、および種々の血管)から作製し、PCR増幅のための出発物質として使用した。5’および3’遺伝子特異的プライマーに加えて、遺伝子特異的オリゴヌクレオチドプローブ(増幅される領域に相補的である)を反応に含めた(すなわち、TaqManTMプローブ)。TaqManTMプローブは、プローブ(例えば、FAM(6−カルボキシフルオレセイン)、TET(6−カルボキシ−4,7,2’−、7’−テトラクロロフルオレセイン)、JOE(6−カルボキシ−4,5−ジクロロ−2,7−ジメトキシフルオレセイン)、またはVIC)の5’末端に共有結合された蛍光レポーター色素およびこのプローブの3’末端においてクエンチャー色素(TAMRA(6−カルボキシ−N,N,N’,N’−テトラメチルローダミン))を有するオリゴヌクレオチドを含む。
PCR反応の間、プローブの切断は、レポーター色素およびクエンチャー色素を分離し、その結果、レポーターの蛍光が増加する。PCR産物の蓄積は、レポーター色素の蛍光の増加をモニタリングすることによって直接検出される。このプローブがインタクトである場合、クエンチャー色素へのレポーター色素の接近は、レポーター蛍光の抑制を生じる。PCRの間、目的の標的が存在する場合、このプローブは、順方向プライマー部位と逆方向プライマー部位との間を特異的にアニーリングする。AmpliTaqTM Gold DNAポリメラーゼの5’−3’核酸分解活性は、プローブが標的にハイブリダイズする場合にのみ、レポーターとクエンチャーとの間のプローブを切断する。次いで、プローブフラグメントは、標的から置換され、鎖の重合が継続する。プローブの3’末端は、PCRの間にプローブの伸長を防ぐためにブロックされる。このプロセスは、全てのサイクルにおいて生じ、産物の指数関数的蓄積を妨害しない。RNAをトリゾール法を使用して調製し、DNaseを用いて処理して、混在するゲノムDNAを除去した。cDNAを標準的な技術を使用して合成した。逆転写酵素の非存在下でのMock cDNA合成は、コントロール遺伝子の検出可能なPCR増幅を有さないサンプルを生じ、これにより、ゲノムDNA混在の効率的な除去が確認される。
(等価物)
当業者は、本明細書中に記載される本発明の特定の実施形態に対する多くの等価物を認識するか、または慣用的に過ぎない実験を使用して確認し得る。このような等価物は、添付の特許請求の範囲によって包含されることが意図される。

Claims (20)

  1. AIDSまたはHIV関連障害を処置し得る化合物を同定するための方法であって、該方法は、以下:
    a)ポリペプチドへの該化合物の結合に適切な条件下で、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のポリペプチドと試験されるべき化合物とを合わせる工程;ならびに
    b)該ポリペプチドへの該試験化合物の結合を検出し、それにより、該ポリペプチドに結合する化合物を同定し、それにより、AIDSまたはHIV関連障害を処置し得る化合物を同定する工程、
    を包含する、方法。
  2. 前記化合物が、低分子、ペプチドまたは抗体からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ポリペプチドが、異種配列をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記ポリペプチドが、単離されたポリペプチド、単離されたポリペプチドの膜結合形態または該ポリペプチドを含む細胞である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記細胞が、AIDS関連細胞またはHIV関連細胞である、請求項4に記載の方法。
  6. 請求項1に記載の方法であって、前記ポリペプチドへの前記試験化合物の結合が、以下:
    a)競合結合アッセイ;
    b)イムノアッセイ;および
    c)酵母ツーハリブリッドアッセイ、
    からなる群より選択される方法によって検出される、方法。
  7. AIDSまたはHIV関連障害を処置し得る化合物を同定するための方法であって、該方法は、以下:
    a)ポリペプチドへの該試験化合物の結合に適切な条件下で、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のポリペプチドを発現する宿主細胞と試験されるべき化合物とを合わせる工程;および
    b)該ポリペプチドへの該試験化合物の結合を検出し、それにより、該ポリペプチドに結合する化合物を同定し、それにより、AIDSまたはHIV関連障害を処置し得る化合物を同定する工程、
    を包含する、方法。
  8. 前記化合物が、低分子、ペプチド、抗体またはアンチセンス核酸分子からなる群より選択される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記ポリペプチドが、異種配列をさらに含む、請求項7に記載の方法。
  10. 前記宿主細胞が、AIDS関連細胞またはHIV関連細胞である、請求項7に記載の方法。
  11. 請求項7に記載の方法であって、前記ポリペプチドへの前記化合物の結合が、以下:
    a)競合結合アッセイ;
    b)イムノアッセイ;および
    c)酵母ツーハリブリッドアッセイ、
    からなる群より選択される方法によって検出される、方法。
  12. AIDSもしくはHIV関連障害を有するか、またはAIDSもしくはHIV関連障害を発症する危険性を有する被験体を同定する方法であって、該方法は、以下:
    a)ポリペプチドを含む該被験体から得られたサンプルと、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の結合基質とを接触させる工程;および
    b)該サンプル中の、該9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の結合基質に結合するポリペプチドの存在を検出し、それにより、AIDSもしくはHIV関連障害を有するか、またはAIDSもしくはHIV関連障害を発症する危険性を有する被験体を同定する工程、
    を包含する、方法。
  13. 前記結合基質が抗体である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記結合基質が検出可能に標識されている、請求項12に記載の方法。
  15. 異常な9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982もしくは46777のポリペプチド活性または異常な9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982もしくは46777の核酸発現によって特徴付けられる、AIDSまたはHIV関連障害を有する被験体を処置するための方法であって、該方法は、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のモジュレーターを該被験体に投与し、それにより、AIDSまたはHIV関連障害を有する被験体を処置する工程、を包含する、方法。
  16. 前記障害が、AIDSまたはHIV関連障害に関連するがこれに限定されない障害である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のモジュレーターが、薬学的に受容可能な処方物で投与される、請求項15に記載の方法。
  18. 前記9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のモジュレーターが、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のポリペプチド活性を調節し得る、請求項15に記載の方法。
  19. 前記9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のモジュレーターが、抗9145抗体、抗1725抗体、抗311抗体、抗837抗体、抗58305抗体、抗156抗体、抗14175抗体、抗50352抗体、抗32678抗体、抗5560抗体、抗7240抗体、抗8865抗体、抗12396抗体、抗12397抗体、抗13644抗体、抗19938抗体、抗2077抗体、抗1735抗体、抗1786抗体、抗10220抗体、抗17822抗体、抗33945抗体、抗43748抗体、抗47161抗体、抗81982または抗46777抗体である、請求項18に記載の方法。
  20. 前記9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777のモジュレーターが、9145、1725、311、837、58305、156、14175、50352、32678、5560、7240、8865、12396、12397、13644、19938、2077、1735、1786、10220、17822、33945、43748、47161、81982または46777の核酸発現を調節し得る、請求項15に記載の方法。
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