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JP2006507269A - ピロロ[3,4−c]カルバゾールおよびピリド[2,3−b]ピロロ[3,4−e]インドール誘導体、その製造法、ならびにそれを含有する医薬組成物 - Google Patents

ピロロ[3,4−c]カルバゾールおよびピリド[2,3−b]ピロロ[3,4−e]インドール誘導体、その製造法、ならびにそれを含有する医薬組成物 Download PDF

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JP2006507269A JP2004544379A JP2004544379A JP2006507269A JP 2006507269 A JP2006507269 A JP 2006507269A JP 2004544379 A JP2004544379 A JP 2004544379A JP 2004544379 A JP2004544379 A JP 2004544379A JP 2006507269 A JP2006507269 A JP 2006507269A
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プリュドム,ミッシェル
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ピエール,アラン
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レナール,ピエール
ファイファ,ブルーノ
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レ ラボラトワール セルヴィエ
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Abstract

本発明は、式(I)の化合物[式中、Zは、明細書中に定義されたような式U−Vで示される基であり;W1は、それが結合する炭素原子とともに、フェニル基またはピリジニル基を表し;W2は、明細書中に定義されたような基であり;X1、X2は、それぞれ、水素原子、ヒドロキシル、アルコキシ、メルカプトもしくはアルキルチオ基を表し;Y1、Y2は、それぞれ、水素原子を表すか、またはX1およびY1、X2およびY2は、それぞれ、水素原子、ヒドロキシル、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルコキシ、メルカプト、および直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキルチオ基を表し;R1は、明細書中に定義されたような基であり;Qは、酸素原子、または明細書中に定義されたようなNR2基を表す]で示される化合物に関する。
【化115】

Description

本発明は、新規なピロロ[3,4−c]カルバゾールおよびピリド[2,3−b]ピロロ[3,4−e]インドール化合物、その製造法、ならびにそれを含有する医薬組成物に関するものである。
抗癌療法の必要性は、より活性に富み、より良く忍容される医薬を得ることを目的として、新規な抗増殖剤の不断の開発を要求する。本発明の化合物は、特に抗腫瘍特性を有していて、そのため、その特性によって、癌の処置に役立つ。
本発明の化合物で処置することができる癌の種類のうちでは、腺癌および癌腫、肉腫、神経膠腫、ならびに白血病を、いかなる限定も意味することなく列挙し得る。
その特性のために、本発明の化合物は、好都合にも、現在用いられている細胞毒性処置全体に結び付けることはもとより、その毒性がそのために増大しない放射線療法、および癌に対抗する様々なホルモン療法(乳癌および前立腺癌)にも結び付けることができる。
特許出願のWO 95/07910およびWO 96/04906は、インドール化合物を記載し、一方ではその抗ウイルス活性に、他方では再発狭窄症の治療および予防についてクレームしている。特許出願WO 00/47583、WO 97/21677およびWO 96/11933は、そのインドール部分およびシクロペンテン部分で融合して芳香族および非芳香族環系を形成し、場合によりヘテロ原子を含む、シクロペンタ[g]ピロロ[3,4−e]インドール化合物を開示している。これらの化合物は、癌の処置に特に有用な薬理活性を有する。特定出願WO 01/85686は、神経変性性疾患、炎症、虚血および癌の処置に用いるための、ピロロ[3,4−c]カルバゾール化合物を記載している。
本発明は、より具体的には、式(I):
Figure 2006507269
[式中、
・Aは、飽和されているか、または部分的もしくは全体的に不飽和である六員環であって、不飽和が、場合により、芳香族の性質を環に与えている六員環を表し、
・Zは、式U−Vで示される同一であるか、または異なる一つ以上の基を表し、ここで、
Uは、単結合、あるいはハロゲンおよびヒドロキシルから選ばれる、同一であるか、もしくは異なる一つ以上の置換基で場合により置換されているか、かつ/または一つ以上の不飽和結合を場合により含む、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキレン鎖を表し、
Vは、水素原子、ハロゲン原子、ならびにシアノ、ニトロ、アジド、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、アリール、アルキル部分が直鎖または分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキル、ヒドロキシル、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシ、アリールオキシ、アルコキシ基が直鎖または分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルコキシ、ホルミル、カルボキシル、アミノカルボニル、NR34、−C(O)−T1、−C(O)−NR3−T1、−NR3−C(O)−T1、−O−C(O)−T1、−C(O)−O−T1、−O−T2−NR34、−O−T2−OR3、−O−T2−CO23、−NR3−T2−NR34、−NR3−T2−OR3、−NR3−T2−CO23および−S(O)t−R3基から選ばれる基を表し、ここで
3およびR4は、同一であるか、または異なって、それぞれ、水素原子、ならびに直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、アリール、およびアルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキル基から選ばれる基を表すか、あるいはR3およびR4が、それらを担う窒素原子とともに、5〜10個の環原子を有し、場合により、酸素および窒素から選ばれる第二のヘテロ原子を環系内に含み、場合により、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、アリール、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキル、ヒドロキシル、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルコキシ、アミノ、直鎖もしくは分枝鎖モノC1〜C6アルキルアミノ、およびアルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るジC1〜C6アルキルアミノから選ばれる基で置換された、飽和された単環または二環式複素環を形成し、
1は、−OR3、−NR34、−CO23、−C(O)R3および−C(O)NR34(R3およびR4は上記に定義されたとおり)から選ばれる基で場合により置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、アリール、およびアルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキルから選ばれる基を表すか、またはT1は、−OR3、−NR34、−CO23、−C(O)R3および−C(O)NR34(R3およびR4は上記に定義されたとおり)から選ばれる基で場合により置換された、直鎖もしくは分枝鎖C2〜C6アルケニル鎖を表し、
2は、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキレン鎖を表し、
tは、両端を含めて0〜2の整数を表すか、または
Zは、メチレンジオキシまたはエチレンジオキシ基を表し、
・W1は、それが結合する炭素原子とともに、フェニル基またはピリジル基を表し、
・W2は、下式:
Figure 2006507269
で示される基から選ばれる基を表し、ここで
6は、水素原子、ならびに直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、アリール、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキル、シクロアルキル、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るシクロアルキルC1〜C6アルキル、−OR3、−NR34、−O−T2−NR34、−NR3−T2−NR34−、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6ヒドロキシアルキルアミノ、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るジ(C1〜C6ヒドロキシアルキル)アミノ、−C(O)−R3および−NH−C(O)−R3基から選ばれる基を表すか、またはR6は、ハロゲン原子、ならびにシアノ、ニトロ、−OR3、−NR34、−CO23、−C(O)R3、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6ヒドロキシアルキルアミノ、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るジ(C1〜C6ヒドロキシアルキル)アミノおよび−C(O)−NHR3基から選ばれる、同一であるか、または異なる一つ以上の基で置換された、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキレン鎖(基R3、R4およびT2は、上記に定義されたとおり)を表し、
・X1は、水素原子、ならびにヒドロキシル、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルコキシ、メルカプト、および直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキルチオ基から選ばれる基を表し、
・Y1は、水素原子を表すか、または
・X1およびY1は、それらを担う炭素原子とともに、カルボニルもしくはチオカルボニル基を形成し、
・X2は、水素原子、ならびにヒドロキシル、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルコキシ、メルカプト、および直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキルチオから選ばれる基を表し、
・Y2は、水素原子を表すか、または
・X2およびY2は、それらを担う炭素原子とともに、カルボニルもしくはチオカルボニル基を形成し、
・R1は、水素原子、一つ以上のヒドロキシル、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルコキシ、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6ヒドロキシアルコキシ基で場合により置換された、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基、またはNR34(R3およびR4は上記に定義されたとおり)から選ばれる基を表すか、あるいはR1は、式C(O)−O−T3で示される基を表し、ここで、T3は、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、アリール、およびアルキル部分が直鎖または分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキルから選ばれる基を表すか、あるいはR1は、式(a):
Figure 2006507269
で示される基を表し、式中、
a、Rb、RcおよびRdは、同一であるか、または異なって、それぞれ互いに独立して、結合、または水素原子、ハロゲン原子、ならびにヒドロキシル、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルコキシ、アリールオキシ、アルコキシ部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルコキシ、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキル、アリール、−NR34(R3およびR4は上記に定義されたとおり)、アジド、−N=NR3(R3は上記に定義されたとおり)、および−O−C(O)−R5基から選ばれる基を表し、ここで、R5は、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキルアミノ、およびアルキル部分が直鎖または分枝鎖であり得るジ(C1〜C6アルキル)アミノから選ばれる一つ以上の基で場合により置換された、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基を表すか、またはR5は、アリール、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを表し、
eは、メチレン基(H2C=)または式−U1−Ra(式中、U1は、単結合またはメチレン基を表し、Raは、上記に定義されたとおりである)で示される基を表し、
nは、0または1の値を表し、
式(a)は、Ra、Rb、Rc、RdまたはReによって窒素原子に結合されていると理解され、
・Qは、酸素原子、および基NR2から選ばれる基を表し、ここで、R2は、水素原子、ならびに直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、アリール、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキル、シクロアルキル、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るシクロアルキルC1〜C6アルキル、−OR3、−NR34、−O−T2−NR34、−NR3−T2−NR34、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6ヒドロキシアルキルアミノ、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るジ(C1〜C6ヒドロキシアルキル)アミノ、−C(O)−R3および−NH−C(O)−R3基から選ばれる基を表すか、あるいはR2は、ハロゲン原子、ならびにシアノ、ニトロ、−OR3、−NR34、−CO23、−C(O)R3、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6ヒドロキシアルキルアミノ、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るジ(C1〜C6ヒドロキシアルキル)アミノおよび−C(O)−NHR3基から選ばれる、同一であるか、または異なる一つ以上の基で置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキレン鎖(基R3、R4およびT2は、上記に定義されたとおり)を表すが、
1が、それに結合している炭素原子とともに、非置換フェニル基、または臭素原子で置換されたフェニル基を表すときは、R1は、水素原子、グルコピラノシルまたは2,3,4,6−テトラ−O−ベンジルグルコピラノシル基から選ばれる基を表し、R2は、水素原子を表し、そうしてW2は、下式:
Figure 2006507269
(式中、R6は、上記に定義されたとおりである)
から選ばれる基を表し、また
1が、それに結合している炭素原子とともに、非置換フェニル基を表すときは、R1は、水素原子を表し、R2は、メチル基を表し、そうしてW2は、下式:
Figure 2006507269
(式中、R6は、上記に定義されたとおりである)
から選ばれる基を表す]
で示される化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩
[アリールは、それぞれ、ハロゲン、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜C6トリハロアルキル、ヒドロキシル、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシおよびNR34(R3およびR4は上記に定義されたとおり)から選ばれる、同一であるか、または異なる一つ以上の置換基で場合により置換された、フェニル、ナフチル、ジヒドロナフチル、テトラヒドロナフチル、インデニルまたはインダニル基であると理解される]に関するものである。
薬学的に許容され得る酸のうちでは、塩酸、臭化水素酸、硫酸、ホスホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、アスコルビン酸、シュウ酸、メタンスルホン酸、ショウノウ酸等々が、いかなる限定も意味せずに列挙され得る。
薬学的に許容され得る塩基のうちでは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、tert−ブチルアミン等々が、いかなる限定も意味せずに列挙され得る。
本発明の好適な化合物は、X1およびY1が、それらを担う炭素原子とともにカルボニル基を形成し、X2およびY2が、それらを担う炭素原子とともにカルボニル基を形成するそれらである。
関心のある実施態様では、本発明によれば好ましいとされる基Qは、R2が式(I)について定義されたとおりである、基−NR2である。
好都合な実施態様によれば、本発明の好適な化合物は、より具体的には、式(IA):
Figure 2006507269
[式中、R1、R2、W1およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
に相当する式(I)の化合物である。
第二の好都合な実施態様によれば、本発明の好適な化合物は、より具体的には、式(IB):
Figure 2006507269
[式中、R1、R2およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
に相当する式(I)の化合物である。
第三の好都合な実施態様によれば、本発明の好適な化合物は、より具体的には、式(IC):
Figure 2006507269
[式中、R1、R2およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
に相当する式(I)の化合物である。
第四の好都合な実施態様によれば、本発明の好適な化合物は、より具体的には、式(ID):
Figure 2006507269
[式中、R1、R2、R6、W1およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
に相当する式(I)の化合物である。
第五の好都合な実施態様によれば、本発明の好適な化合物は、より具体的には、式(IE):
Figure 2006507269
[式中、R1、R2、R6およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
に相当する式(I)の化合物である。
第六の好都合な実施態様によれば、本発明の好適な化合物は、より具体的には、式(IF):
Figure 2006507269
[式中、R1、R2、R6およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
に相当する式(I)の化合物である。
第七の好都合な実施態様によれば、本発明の好適な化合物は、より具体的には、式(IG):
Figure 2006507269
[式中、R1、R2、W1およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
に相当する式(I)の化合物である。
第八の好都合な実施態様によれば、本発明の好適な化合物は、より具体的には、式(IH):
Figure 2006507269
[式中、R1、R2およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
に相当する式(I)の化合物である。
第九の好都合な実施態様によれば、本発明の好適な化合物は、より具体的には、式(II):
Figure 2006507269
[式中、R1、R2およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
に相当する式(I)の化合物である。
第十の好都合な実施態様によれば、本発明の好適な化合物は、より具体的には、式(IJ):
Figure 2006507269
[式中、R1、R2、W1およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
に相当する式(I)の化合物である。
第十一の好都合な実施態様によれば、本発明の好適な化合物は、より具体的には、式(IK):
Figure 2006507269
[式中、R1、R2およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
に相当する式(I)の化合物である。
第十二の好都合な実施態様によれば、本発明の好適な化合物は、より具体的には、式(IL):
Figure 2006507269
[式中、R1、R2およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
に相当する式(I)の化合物である。
好都合には、本発明によれば好ましいとされる基R1は、水素原子、式C(O)−O−T3[式中、T3は、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキルを表す]で示される基、または下式で示されるグルコピラノシル基である:
Figure 2006507269
関心のある実施態様では、本発明によれば好ましいとされる基R2は、水素原子、または直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基である。
好都合には、本発明によれば好ましいとされる基R6は、水素原子である。
好ましいとされる本発明の化合物は、
ピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3[2H,8H]−ジオン、
11−ブロモピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3[2H,8H]−ジオン、
11−クロロピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3[2H,8H]−ジオン、
イミダゾ[2’,1’:6,1]ピロロ[3’,4’:4,5]ピリド[2,3−b]インドール−1,3[2H,8H]−ジオン
である。
好適化合物の鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基との付加塩は、本発明の不可欠の部分を形成する。
本発明は、式(I)の化合物を製造する方法であって、式(II):
Figure 2006507269
[式中、R2aは、水素原子またはメチル基を表し、X1、Y1、X2およびY2は、式(I)について定義されたとおりである]
で示される化合物を出発材料として用い、式(II)の化合物を、式(III):
Figure 2006507269
[式中、W1およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
で示される化合物の存在下で、ハロゲン化アルキルマグネシウムで処理して、式(IV):
Figure 2006507269
[式中、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、式(IV)の化合物を、4−ジメチルアミノピリジンの存在下で、ジ−tert−ブチル=ジカルボナートと反応させて、式(V):
Figure 2006507269
[式中、Bocは、tert−ブチルカルボニルオキシ基を表し、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、式(V)の化合物を、
・ピロリル化合物の存在下で、ハロゲン化アルキルマグネシウムで処理して、式(VI):
Figure 2006507269
[式中、R6は、式(I)について定義されたとおりであり、Boc、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、式(VI)の化合物を、
*ハロゲン灯で照射して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/a):
Figure 2006507269
[式中、Boc、R6、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、場合により、式(I/a)の化合物をギ酸で処理して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/b):
Figure 2006507269
[式中、R6、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得るか、または
*R6が水素原子を表す特定の場合に、式(VI)の化合物を、パラジウム黒で処理して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/c):
Figure 2006507269
[式中、Boc、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、場合により、式(I/c)の化合物を式(I/a)の化合物と同じ反応条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/d):
Figure 2006507269
[式中、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得るか、あるいは
・式(V)の化合物を、ピロリル化合物の存在下で、リチウムヘキサメチルジシラザンで処理して、式(VII):
Figure 2006507269
[式中、Boc、R6、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、式(VII)の化合物を、非極性非プロトン性溶媒中、ハロゲン灯で照射して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/e):
Figure 2006507269
[式中、Boc、R6、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、場合により、式(I/e)の化合物を式(I/a)の化合物と同じ反応条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/f):
Figure 2006507269
[式中、R6、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得るか、あるいは
・式(V)の化合物を、イミダゾールの存在下で、ハロゲン化アルキルマグネシウムで処理して、式(VIII):
Figure 2006507269
[式中、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、式(VIII)の化合物を、式(IX):
1a−G (IX)
[式中、R1aは、水素原子以外であって、式(I)でのR1と同じ定義を有し、Gは、ヒドロキシル基または離脱基を表す]
で示される化合物で処理して、式(X):
Figure 2006507269
[式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、式(X)の化合物をハロゲン灯で照射して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/g1)および(I/g2):
Figure 2006507269
[式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、場合により、式(I/g1)および(I/g2)の化合物を、二酸化マンガンで処理して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/h1)および(I/h2):
Figure 2006507269
[式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、R1aがtert−ブチルカルボニルオキシ基を表す特定の場合に、場合により、式(I/h1)および(I/h2)の化合物を、式(I/a)の化合物と同じ反応条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/i1)および(I/i2):
Figure 2006507269
[式中、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得るか、あるいは
・式(V)の化合物を、イミダゾリル化合物(XI):
Figure 2006507269
[式中、R7は、当業者に公知の第二級アミン保護基を表す]
の存在下で、ハロゲン化アルキルマグネシウムで処理して、式(XII):
Figure 2006507269
[式中、R2a、R7、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、式(XII)の化合物を式(VIII)の化合物と同じ反応条件に付して、式(XIII):
Figure 2006507269
[式中、R1a、R2a、R7、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、式(XIII)の化合物中のイミダゾリル環を、当業者に公知の慣用の有機合成法によって脱保護して、式(XIV):
Figure 2006507269
[式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、式(XIV)の化合物を、パラジウム黒で処理して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/j):
Figure 2006507269
[式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、場合により、式(I/j)の化合物を式(I/h)の化合物と同じ反応条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/k):
Figure 2006507269
[式中、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得るか、あるいは
・式(V)の化合物を、イミダゾリル化合物(XV):
Figure 2006507269
[式中、R7は、上記に定義されたとおりである]
の存在下、ハロゲン化アルキルマグネシウムで処理して、式(XVI):
Figure 2006507269
[式中、R2a、R7、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、式(XVI)の化合物をラネーニッケルで処理して、式(XVII):
Figure 2006507269
[式中、R2a、R7、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、式(XVII)の化合物を、式(XII)および(XIII)の化合物と同じ反応条件に逐次付して、式(XVIII):
Figure 2006507269
[式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、式(XVIII)の化合物を、
*炭素担持パラジウムの存在下、ハロゲン灯で照射して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/l):
Figure 2006507269
[式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、場合により、式(I/l)の化合物を、式(I/h)の化合物と同じ反応条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/m):
Figure 2006507269
[式中、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得るか、または
*式(XVIII)の化合物を、式(XIV)の化合物と同じ反応条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/n):
Figure 2006507269
[式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、場合により、式(I/n)の化合物を、式(I/l)の化合物と同じ反応条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/o):
Figure 2006507269
[式中、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得るが、式(I/a)ないし(I/o)の化合物は、式(I/p):
Figure 2006507269
[式中、A、R1、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を構成して、場合により、式(I/p)の化合物を水性水酸化ナトリウムで処理し、次いで、塩酸の存在下に置いて、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/q):
Figure 2006507269
[式中、A、R1、X1、Y1、X2、Y2、W1、W2およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、場合により、式(I/q)の化合物を式(XIX):
2b−NH2 (XIX)
[式中、R2bは、水素原子およびメチル基以外であって、式(I)でのR2について定義されたとおりである]
で示される化合物で処理して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/r):
Figure 2006507269
[式中、A、R1、R2b、X1、Y1、X2、Y2、W1、W2およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得るが、
式(I/a)ないし(I/r)の化合物は、式(I)の化合物全体を構成し、必要な場合は、これを慣用の精製手法に従って精製し、望みであれば、慣用の分離手法に従って、その異なる異性体へと分離してもよく、望みであれば、薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩へと転換する
ことを特徴とする方法にも関するものである。
本発明の実施態様によれば、W2が特定の定義:
Figure 2006507269
を有する式(I)の化合物は、式(XX):
Figure 2006507269
[式中、W1およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
で示される化合物から出発して、式(XX)の化合物を、式(XXI):
Figure 2006507269
[式中、R2、X1、Y1、X2およびY2は、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物と反応させて、式(XXII):
Figure 2006507269
[式中、R2、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、式(XXII)の化合物を炭素担持パラジウムで処理して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/s):
Figure 2006507269
[式中、R2、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、
必要な場合は、式(I/s)の化合物を、慣用の精製手法に従って精製し、望みであれば、慣用の分離手法に従って、その異なる異性体へと分離してもよく、望みであれば、薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩へと転換して、製造することができる。
式(II)、(III)、(IX)、(XI)、(XV)、(XIX)、(XX)および(XXI)の化合物は、商業的に入手できる化合物であるか、または当業者には容易に利用できる、慣用の有機合成法に従って得られる。
式(I)の化合物は、特に有用な抗腫瘍特性を有する。この化合物に特徴的である特性は、これらが抗腫瘍剤として治療法に用いられるのを可能とする。
本発明の化合物は、たとえば、パクリタキセル、タモキシフェンおよびその誘導体、シスプラチンおよびその類似体、イリノテカンおよびその代謝物、その先導者がシクロホスファミドである様々なアルキル化剤、エトポシド、ビンカアルカロイド、ドキソルビシンその他のアントラサイクリンおよびニトロソ尿素のような、もう一つの抗癌剤との治療上の組み合わせにも用いることができる。
本発明は、活性成分として、式(I)の少なくとも一つの化合物、その光学異性体、または薬学的に許容され得る塩基もしくは酸とのその付加塩を、単独でか、または薬学的に許容され得る、1種類以上の不活性かつ無害の賦形剤もしくは担体と組み合わせて含む医薬組成物にも関するものである。
本発明による医薬組成物のうちでは、より具体的には、経口、非経口(静脈内、筋内または皮下)、経皮または貫皮、鼻内、直腸内、舌下、点眼または呼吸器投与に適したもの、特に錠剤または糖衣錠、舌下錠、ゼラチンカプセル剤、カプセル剤、坐薬、クリーム剤、軟膏、皮膚ゲル、注射または服用可能製剤、エアゾル、点眼薬および点鼻薬等々であるものを列挙し得る。
式(I)の化合物に特徴的である薬理特性のために、式(I)の化合物を活性成分として含む医薬組成物は、上記により、癌の処置に特に有用である。
有用な用量は、患者の年齢および体重、投与経路、傷害の性質および重篤さ、ならびに付随するいかなる処置にも応じて変動し、1回またはそれ以上の投与で1日あたり1〜500mgにわたる。
以下に続く実施例は、本発明を、いかなる方法でも限定することなしに例示するものである。用いられる出発材料は、公知の生成物であるか、または公知の手順に従って製造される。
実施例に記載された化合物の構造は、慣用の分光光度法の手法(赤外線、核磁気共鳴、質量分析法等々)に従って決定した。
製造例A:2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール
記載された生成物は、Bocchiら[Tetrahedron, 1984, 40, pp.3251-3256]が記載した方法に従って得た。
製造例B:5−(ベンジルオキシ)−2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール
工程A:5−(ベンジルオキシ)−3−ブロモ−1H−インドール
ジメチルホルムアミド20ml中の臭素(4mmol)の溶液を、ジメチルホルムアミド20ml中の5−ベンジルオキシインドール(4mmol)の溶液に滴加した。混合物を、環境温度で24時間、光を排除しつつ撹拌した。未精製反応混合物を、水酸化アンモニウム1mlおよびチオ硫酸ナトリウム0.2mlを含有する氷冷水200mlに注入した。晶出、フリット越しの濾過、次いで蒸留水による洗浄によって、記載の生成物を得た。
融点:89〜92℃
IR(KBr):νNH=3,420cm-1
質量スペクトル(FAB):301.01[M+
工程B:5−(ベンジルオキシ)−2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール
無水ジクロロメタン8mlに溶解した、前記工程で得られた化合物(1.5mmol)の溶液に、無水ジクロロメタン7mlに溶解したピロール(1.5mmol)の溶液、次いでトリフルオロ酢酸(45μl)を加えた。混合物を、環境温度で4時間撹拌した。水酸化アンモニウム数滴で、溶液を塩基性にさせ、次いで蒸発乾固した。シリカゲル越しのクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン:2/8)によって精製して、期待される生成物を得た。
融点:178〜182℃
IR(KBr):νNH=3,380〜3,420cm-1
質量スペクトル(FAB):289.13[M+H+
製造例C:5−ブロモ−2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール
製造例Bに記載の方法に従い、5−ブロモインドールから出発して、期待される生成物を得た。
融点:245℃
IR(KBr):νNH=3,400、3,410cm-1
質量スペクトル(FAB):259.99[M+
製造例D:5−クロロ−2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール
製造例Bに記載の方法に従い、5−クロロインドールから出発して、期待される生成物を得た。
融点:223〜227℃
IR(KBr):νNH=3,400、3,420cm-1
質量スペクトル(FAB):217.05[M+H+
製造例E:3−(4−ブロモ−1−メチル−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル)−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル
工程A:3−ブロモ−4−(1H−インドール−3−イル)−1−メチル−1H−ピロール−2,5−ジオン
乾テトラヒドロフラン29mlに溶解したインドール1.445gを含有する溶液を、アルゴン下で−20〜−10℃にさせ、次いで、LiHMDS(ヘキサン中1M)26mlを15分間にわたって滴加した。−10℃で45分後、溶液を、更に15mlのテトラヒドロフランで希釈し、テトラヒドロフラン17mlに溶解したN−メチル−2,3−ジブロモマレイミド2gを含有する溶液を、30分間にわたって滴加した。−10℃で15分、かつ0℃で15分後、反応を、0℃の0.3N塩酸溶液50mlによって停止させた。反応混合物を、酢酸エチルで抽出し、有機相を、飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、次いで減圧下で蒸発させた。望みの生成物を、メタノールで沈澱させた。
融点:167〜168℃
工程B:3−(4−ブロモ−1−メチル−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル)−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル
工程Aで得た生成物1g、4−ジメチルアミノピリジン30mg、ジ−tert−ブチル=ジカルボナート1.58gおよび乾テトラヒドロフラン15mlを含有する、不活性雰囲気下の溶液を、環境温度で24時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去した後、未精製反応混合物を、シリカゲル越しのクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル/トリエチルアミン:8/2/1%)によって精製して、期待される生成物を単離させた。
融点:137〜138℃
製造例F:3−(4−ブロモ−1−メチル−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
工程A:3−ブロモ−1−メチル−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピロール−2,5−ジオン
ブロモエタン(12.7mmol)および乾テトラヒドロフラン(5ml)中の懸濁液としたマグネシウム(12.7mmol)から、臭化エチルマグネシウムの溶液を調製した。この溶液を、環境温度で1時間撹拌し、次いで、無水トルエン40mlに溶解した7−アザインドール(12.7mmol)を滴加した。環境温度で1.5時間の撹拌後、無水トルエン40ml中のN−メチル−2,3−ジブロモマレイミド(3.53mmol)の溶液を滴加した。20分後、乾ジクロロメタン60mlを加え、次いで、反応混合物を、40℃で75時間撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウム溶液で加水分解した。有機生成物を、酢酸エチルで抽出し、次いで、有機相を併せ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した。溶媒の蒸発、およびシリカゲル越しのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル:3/2)による残渣の精製後、期待される生成物を単離した。
融点:158℃
工程B:3−(4−ブロモ−1−メチル−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
製造例Eの工程Bに記載の方法に従い、前記工程に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:102〜103℃
IR(KBr):νC=O=1,710、1,740、1770cm-1
製造例G:2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
シクロヘキサン(25mmol)中のブチルリチウムの2M溶液を、テトラヒドロフラン30ml中のN,N−ジイソプロピルアミン(25mmol)の0℃の溶液に加えた。3−メチルピリジン(5.35mmol)を、このリチウムN,N−ジイソプロピルアミン溶液のうち16mmolに加えた。反応混合物を、0℃で10分間撹拌し、次いで−78℃にしてから、2−シアノピロール(5.35mmol)を加えた。温度を、1.5時間にわたって0℃まで上昇させてから、リチウムN,N−ジイソプロピルアミン溶液の残余(9mmol)を加えた。次いで、反応混合物を、45℃に5時間加熱した。混合物が環境温度に復帰した後、水、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液を加えた。混合物を、酢酸エチルで抽出し、有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、次いで濃縮した。シリカゲル越しのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン:6/4)による精製によって、期待される生成物を得た。
融点:>150℃(分解)
IR(KBr):νNH=3,420cm-1
実施例1:ピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
工程A:3−[2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−イル]−2,5−ピロリジンジオン
無水トルエン15ml中の製造例Aの化合物(0.274mmol)、マレイミド(0.548mmol)、および触媒量のSnCl2の混合物を、還流にて24時間加熱した。トルエンを蒸発させた後、得られた残渣を、シリカゲル越しのクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン:3/7)によって精製して、記載される生成物を得た。
融点:67〜69℃
IR(KBr):νC=O=1,700、1,780cm-1;νNH=3,100、3,500cm-1
質量スペクトル(FAB):279.10[M+
工程B:ピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
ニトロベンゼン5ml中の前記工程の化合物(0.358mmol)およびパラジウム黒(0.358mmol)の懸濁液を、還流にて8時間加熱した。未精製反応混合物を、環境温度まで冷却し、シクロヘキサン(5ml)で希釈し、シリカゲルのプラグ(5〜6cm)を有するフリット上に置いた。シクロヘキサン、次いでシクロヘキサン/ジクロロメタン混合物(95/5)を用いて、ニトロベンゼンを溶出させた。反応の生成物を、ジクロロメタン/メタノール/トリフルオロ酢酸混合物(10/1/0.05)を用いて溶出させた。得られた溶液を濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解した。この新規溶液を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水、次いで飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過かつ濃縮して、記載される生成物を得た。
融点:218〜220℃
IR(KBr):νC=O=1,710、1,750cm-1;νNH=2,900〜3,300cm-1
質量スペクトル(FAB):275.07[M+
実施例2:2−メチルピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
工程A:1−メチル−3−[2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−イル]−2,5−ピロリジンジオン
実施例1の工程Aに記載の方法に従い、N−メチルマレイミドを用いて、期待される生成物を得た。
融点:142℃
IR(KBr):νC=O=1,740、1,770cm-1;νNH=3,200〜3,400cm-1
質量スペクトル(FAB):294.12[M+H+
工程B:2−メチルピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
実施例1の工程Bに記載の方法に従い、前記工程に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:226〜228℃
IR(KBr):νC=O=1,700〜1,750cm-1;νNH=3,400cm-1
質量スペクトル(FAB):290.09[M+H+
実施例3:11−(ベンジルオキシ)ピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
工程A:3−[5−(ベンジルオキシ)−2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−イル]−2,5−ピロリジンジオン
実施例1の工程Aに記載の方法に従い、製造例Bに記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:103〜107℃
IR(KBr):νC=O=1,690、1,740cm-1;νNH=3,250〜3,440cm-1
質量スペクトル(FAB):386.15[M+H+
工程B:11−(ベンジルオキシ)ピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
実施例1の工程Bに記載の方法に従い、前記工程に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:275℃
IR(KBr):νC=O=1,710、1,720cm-1;νNH=3,100〜3,500cm-1
質量スペクトル(FAB):382.12[M+H+
実施例4:11−ヒドロキシピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
工程A:3−[5−ヒドロキシ−2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−イル]−2,5−ピロリジンジオン
酢酸エチル(5ml)およびメタノール(10ml)の混合物中の実施例3の工程Aの化合物(0.259mmol)および10%炭素担持パラジウム(25mg)の懸濁液を、1気圧にて24時間水素化した。セライト越しの混合物の濾過の後、固体を、酢酸エチルおよびメタノールで洗浄した。濾液を濃縮して、期待される生成物を得ることができた。
融点:178〜180℃
IR(KBr):νC=O=1,700、1,720cm-1;νNH,OH=3,000〜3,500cm-1
質量スペクトル(FAB):295.09[M+H+
工程B:11−ヒドロキシピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
実施例1の工程Bに記載の方法に従い、前記工程に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:>275℃
IR(KBr):νC=O=1,710、1,740cm-1;νNH,OH=3,000〜3,300cm-1
実施例5:11−(ベンジルオキシ)−2−メチルピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
工程A:3−[5−(ベンジルオキシ)−2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−イル]−1−メチル−2,5−ピロリジンジオン
実施例1の工程Aに記載の方法に従い、製造例Bに記載の化合物、およびN−メチルマレイミドから出発して、期待される生成物を得た。
融点:89〜94℃
IR(KBr):νC=O=1,680〜1,700cm-1;νNH=3,300〜3,420cm-1
質量スペクトル(FAB):400.17[M+H+
工程B:11−(ベンジルオキシ)−2−メチルピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
実施例1の工程Bに記載の方法に従い、前記工程に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:120℃
IR(KBr):νC=O=1,680〜1,700cm-1;νNH=3,200〜3,600cm-1
質量スペクトル(FAB):396.13[M+H+
実施例6:11−ヒドロキシ−2−メチルピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
工程A:3−[5−ヒドロキシ−2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−イル]−1−メチル−2,5−ピロリジンジオン
実施例4の工程Aに記載の方法に従い、実施例5の工程Aに記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:148〜154℃
IR(KBr):νC=O=1,680、1,720cm-1;νNH,OH=3,300〜3,400cm-1
質量スペクトル(FAB):310.12[M+H+
工程B:11−ヒドロキシ−2−メチルピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
実施例1の工程Bに記載の方法に従い、前記工程に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:192℃
IR(KBr):νC=O=1,700、1,750cm-1;νNH,OH=3,350〜3,420cm-1
質量スペクトル(FAB):306.09[M+H+
実施例7:11−ブロモピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
工程A:3−[5−ブロモ−2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−イル]−2,5−ピロリジンジオン
実施例1の工程Aに記載の方法に従い、製造例Cに記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:163℃
IR(KBr):νC=O=1,720、1,780cm-1;νNH=3,260〜3,420cm-1
質量スペクトル(FAB):357.01[M+
工程B:11−ブロモピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
実施例1の工程Bに記載の方法に従い、前記工程に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:>300℃
IR(KBr):νC=O=1,720cm-1;νNH=3,200〜3,440cm-1
質量スペクトル(FAB):352.98[M+
実施例8:11−ブロモ−2−メチルピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
工程A:3−[5−ブロモ−2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−イル]−1−メチル−2,5−ピロリジンジオン
実施例1の工程Aに記載の方法に従い、製造例Cに記載の化合物、およびN−メチルマレイミドから出発して、期待される生成物を得た。
融点:81℃
IR(KBr):νC=O=1,750〜1,790cm-1;νNH=3,340〜3,400cm-1
質量スペクトル(FAB):371.03[M+
工程B:11−ブロモ−2−メチルピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
実施例1の工程Bに記載の方法に従い、前記工程に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:>300℃
IR(KBr):νC=O=1,650〜1,690cm-1;νNH=3,300〜3,500cm-1
質量スペクトル(FAB):366.99[M+
実施例9:11−クロロピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
工程A:3−[5−クロロ−2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−イル]−2,5−ピロリジンジオン
実施例1の工程Aに記載の方法に従い、製造例Dに記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:138〜144℃
IR(KBr):νC=O=1,700、1,780cm-1;νNH=3,100〜3,500cm-1
質量スペクトル(FAB):316.06[M+H+
工程B:11−クロロピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
実施例1の工程Bに記載の方法に従い、前記工程に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:298〜304℃
IR(KBr):νC=O=1,700、1,710cm-1;νNH=3,100〜3,400cm-1
質量スペクトル(FAB):310.04[M+H+
実施例10:11−クロロ−2−メチルピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
工程A:3−[5−クロロ−2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−インドール−3−イル]−1−メチル−2,5−ピロリジンジオン
実施例1の工程Aに記載の方法に従い、製造例Dに記載の化合物、およびN−メチルマレイミドから出発して、期待される生成物を得た。
融点:92〜102℃
IR(KBr):νC=O=1,690、1,770cm-1;νNH=3,200〜3,500cm-1
質量スペクトル(FAB):327.08[M+
工程B:11−クロロ−2−メチルピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3(2H,8H)ジオン
実施例1の工程Bに記載の方法に従い、前記工程に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:249℃
IR(KBr):νC=O=1,690、1,710cm-1;νNH=3,200〜3,600cm-1
質量スペクトル(FAB):324.05[M+H+
実施例11:2−メチル−1,3−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−7H−ジピロロ[3,2−a:3,4−c]カルバゾール−7−カルボン酸tert−ブチル
工程A:3−[1−メチル−2,5−ジオキソ−4−(2−ピロリル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル]−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル
テトラヒドロフラン中2Mの臭化エチルマグネシウム(1.493mmol)を、無水テトラヒドロフラン3ml中のピロール(1.493mmol)の0℃に保った溶液に滴加した。混合物が環境温度に復帰した後、無水テトラヒドロフラン6ml中の製造例Eに記載の化合物(0.553mmol)の溶液を滴加した。環境温度で24時間撹拌した後、反応混合物を、塩化アンモニウム水溶液で加水分解し、次いで酢酸エチルで抽出した。有機相を、併せ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、次いで濃縮した。シリカゲル越しのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン/トリエチルアミン:1/4/1%)による精製の後、期待される生成物を単離した。
融点:82〜83℃
IR(KBr):νC=O=1,700〜1,740cm-1;νNH=3,400cm-1
工程B:2−メチル−1,3−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−7H−ジピロロ[3,2−a:3,4−c]カルバゾール−7−カルボン酸tert−ブチル
水浴中に保った、アセトニトリル10ml中の前記工程に記載の化合物(0.204mmol)の溶液を、ハロゲン灯(500W)で31時間照射した。溶媒の蒸発、およびトリエチルアミンで中和したシリカゲル越しのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン/トリエチルアミン:3/7/1%)による精製の後、期待される生成物を単離した。
融点:172℃(分解)
IR(KBr):νC=O=1,690、1,740、1,760cm-1;νNH=3,300cm-1
質量スペクトル(FAB):390.14[M+H+
実施例12:2−メチル−4,7−ジヒドロ−1H−ジピロロ[3,2−a:3,4−c]カルバゾール−1,3−(2H)ジオン
実施例11に記載の化合物(0.164mmol)を、ギ酸40mlに溶解した。環境温度で16時間撹拌した後、溶液を、トリエチルアミン、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液の滴加によって中和した。混合物を、酢酸エチルで数回抽出した。有機相を、併せ、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、次いで濃縮した。シリカゲル越しのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン:3/7)による精製の後、期待される生成物を単離した。
融点:292℃
IR(KBr):νC=O=1,660、1,740cm-1;νNH=3,320、3,380cm-1
質量スペクトル(FAB):290.09[M+H+
実施例13:6−メチル−5,7−ジオキソ−5,6,7,7a−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[2,3−c]ピロロ[3,4−e]ピリジン−12(4aH)−カルボン酸tert−ブチル
工程A:3−(1H−イミダゾール−1−イル)−1−メチル−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−1H−ピロール−2,5−ジオン
実施例11の工程Aに記載の方法に従い、製造例Fに記載の化合物およびイミダゾールから出発して、期待される生成物を得た。
融点:246〜248℃
IR(KBr):νC=O=1,710cm-1;νNH=3,320〜3,500cm-1
質量スペクトル(FAB):296.11[M+2H+
工程B:3−[4−(1H−イミダゾール−1−イル)−1−メチル−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
製造例Eの工程Bに記載の方法に従い、前記工程に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:144〜145℃
IR(KBr):νC=O=1,720、1,740、1,780cm-1
質量スペクトル(FAB):394.15[M+H+
工程C:6−メチル−5,7−ジオキソ−5,6,7,7a−テトラヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[2,3−c]ピロロ[3,4−e]ピリジン−12(4aH)−カルボン酸tert−ブチル
実施例11の工程Bに記載の方法に従い、前記工程に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:270℃
IR(KBr):νC=O=1,720、1,750cm-1
実施例14:6−メチル−5,7−ジオキソ−6,7−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[2,3−c]ピロロ[3,4−e]ピリジン−12(5H)−カルボン酸tert−ブチル
二酸化マンガン(0.478mmol)を、無水ジクロロメタン5ml中の実施例13の化合物(0.081mmol)の溶液に加えた。混合物を、環境温度で12時間撹拌し、次いでジクロロメタンおよびメタノールとともにセライト(登録商標)越しに濾過した。溶媒を蒸発乾固した後に、期待される生成物を得た。
実施例15:6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[2,3−c]ピロロ[3,4−e]ピリジン−5,7(6H,12H)−ジオン
実施例12に記載の方法に従い、実施例14に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:258℃(分解)
IR(KBr):νC=O=1,710、1,760cm-1;νNH=3,400〜3,450cm-1
質量スペクトル(FAB):394.15[M+H+
実施例16:2−メチル−1,3−ジオキソ−2,3,3a,12c−テトラヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[2,3−c]ピロロ[3,4−e]ピリジン−8(1H)−カルボン酸tert−ブチル
実施例11の工程Bに記載の方法に従い、製造例Fに記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:152℃
IR(KBr):νC=O=1,720、1,750cm-1
実施例17:2−メチル−1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[2,3−c]ピロロ[3,4−e]ピリジン−8(1H)−カルボン酸tert−ブチル
実施例14に記載の方法に従い、実施例16に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
実施例18:2−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[2,3−c]ピロロ[3,4−e]ピリジン−1,3(2H,8H)−ジオン
実施例12に記載の方法に従い、実施例17に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:304〜307℃
IR(KBr):νC=O=1,710、1,760cm-1;νNH=3,450cm-1
質量スペクトル(FAB):292.08[M+H+
実施例19:6−メチル−7a,12−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[3’,2’:4:5]ピロロ[2,3−c]ピロロ[3,4−e]ピリジン−5,7(4aH,6H)−ジオン
アセトニトリル6ml中の、実施例13の工程Bに記載の化合物(0.254mmol)の溶液を、ハロゲン灯(500W)で6.5時間照射した。溶媒の蒸発、およびトリエチルアミンで中和したシリカゲル越しのカラムクロマトグラフィー(テトラヒドロフラン/トルエン/トリエチルアミン:3/7/1%〜テトラヒドロフラン)による精製の後、期待される生成物を単離した。
融点:222〜224℃
IR(KBr):νC=O=1,710、1,790cm-1;νNH=3,480cm-1
質量スペクトル(FAB):294.10[M+H+
実施例20:2−メチル−8−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシル)−8,12c−ジヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[2,3−c]ピロロ[3,4−e]ピリジン−1,3(2H,3aH)−ジオン
工程A:3−(1H−イミダゾール−1−イル)−1−メチル−4−[1−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−1H−ピロール−2,5−ジオン
2,3,4,6−テトラ−O−アセチルグルコピラノース(0.756mmol)およびトリフェニルホスフィン(0.756mmol)を、乾テトラヒドロフラン11mlに溶解した、実施例13の工程Aに記載の化合物(0.341mmol)の溶液に加えた。反応混合物を−78℃に冷却し、次いでDEAD(0.756mmol)を滴加した。温度を環境温度まで徐々に上昇させ、次いで、反応混合物を更に15時間撹拌した。加水分解した後、有機生成物を、酢酸エチルで抽出した。有機相を、併せ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発し去った。シリカゲル越しのクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル:7/3〜酢酸エチル)による精製の後、期待される生成物を単離した。
融点:88〜90℃
IR(KBr):νC=O=1,710、1,750cm-1
工程B:2−メチル−8−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシル)−8,12c−ジヒドロイミダゾ[1,5−a]ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[2,3−c]ピロロ[3,4−e]ピリジン−1,3(2H,3aH)−ジオン
水浴中に保ったアセトニトリル10ml中の、前記工程で得た化合物(0.208mmol)の溶液を、ハロゲン灯(500W)で6時間照射した。溶媒の蒸発、およびシリカゲル越しのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン:3/7/〜酢酸エチル)による精製の後、期待される生成物を単離した。
実施例21:2−メチル−8−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシル)イミダゾ[1,5−a]ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[2,3−c]ピロロ[3,4−e]ピリジン−1,3(2H,3aH)−ジオン
実施例14に記載の方法に従い、実施例20に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:204℃
IR(KBr):νC=O=1,710、1,720、1,750、1,760cm-1
質量スペクトル(FAB):622.18[M+H+
実施例22:2−メチル−8−(β−D−グルコピラノシル)イミダゾ[1,5−a]ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[2,3−c]ピロロ[3,4−e]ピリジン−1,3(2H,8H)−ジオン
ナトリウムメトキシドの1N溶液(20μl)を、無水メタノール6ml中の、実施例21に記載の化合物(0.032mmol)の溶液に滴加した。混合物を、環境温度で12時間撹拌した。溶媒を蒸発乾固し、固体を、フリット越しにメタノールで洗浄して、期待される生成物を単離させた。
融点:>300℃
IR(KBr):νC=O=1,710、1,720cm-1;νNH,OH=3,240〜3,600cm-1
質量スペクトル(FAB):454.14[M+H+
実施例23:6−メチル−12−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシル)−7a,12−ジヒドロイミダゾ[1,2−a]ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[2,3−c]ピロロ[3,4−e]ピリジン−5,7(4aH,6H)−ジオン
実施例20の工程Bに記載の方法に従って、期待される生成物を得た。
実施例24:6−メチル−12−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−グルコピラノシル)イミダゾ[1,2−a]ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[2,3−c]ピロロ[3,4−e]ピリジン−5,7(6H,12H)−ジオン
実施例14に記載の方法に従い、実施例23に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
質量スペクトル(FAB):622.18[M+H+
実施例25:6−メチル−12−(β−D−グルコピラノシル)イミダゾ[1,2−a]ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[2,3−c]ピロロ[3,4−e]ピリジン−5,7(6H,12H)−ジオン
実施例22に記載の方法に従い、実施例24に記載の化合物から出発して、期待される生成物を得た。
融点:298℃
IR(KBr):νC=O=1,710、1,720cm-1;νNH,OH=3,240〜3,600cm-1
実施例26:ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[3,2−g]ピロロ[3,4−e]インドリジン−1,3(2H,8H)−ジオン
工程A:3−[2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル]−2,5−ピロリジンジオン
水/メタノール溶液:2/1中の、製造例Gの化合物(0.546mmol)およびマレイミド(5.46mmol)の、アルゴン下に置いた混合物を、50℃に48時間加熱した。次いで、メタノールを蒸発し去り、飽和塩化ナトリウム水溶液を混合物に加えた。反応混合物を、酢酸エチルで数回抽出した。有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、蒸発させた。シリカゲル越しのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン:1/1〜1.5/1)による精製によって、期待される生成物を得た。
融点:>200℃(分解)
IR(KBr):νC=O=1,700、1,770cm-1;νNH=3,300〜3,600cm-1
工程B:ピリド[3’,2’:4,5]ピロロ[3,2−g]ピロロ[3,4−e]インドリジン−1,3(2H,8H)−ジオン
ニトロベンゼン5ml中の、前記工程の化合物(0.295mmol)およびパラジウム黒(0.295mmol)の懸濁液を、還流にて7時間加熱した。反応混合物を、シリカゲル越しに濾過し、ジクロロメタン、次いでテトラヒドロフランで溶出させた。シリカゲル越しのカラムクロマトグラフィー(テトラヒドロフラン/ジクロロメタン:1/9、次いで2/8)による精製によって、期待される生成物を得た。
融点:>300℃(分解)
IR(KBr):νC=O=1,720、1,760cm-1;νNH=3,150〜3,300cm-1
本発明の化合物の薬理学的研究
実施例27:in vitro活性
4系統の細胞系を用いた:
・L1210マウス白血病
・A549ヒト非小細胞肺癌
・HT29ヒト結腸癌
・DU145前立腺癌
L1210マウス白血病をin vitroで用いた。細胞を、10%ウシ胎児血清、2mMグルタミン、50単位/mlのペニシリン、50μg/mlのストレプトマイシン、および10mMのHEPESを含有するRPMI1640完全培地(pH:7.4)で培養した。細胞を、マイクロプレート上に散布し、細胞毒性化合物に、倍増した4期間、または48時間接触させた。次いで、生存可能細胞の数を、比色分析的アッセーである、微量培養テトラゾリウムアッセー[J. Carmichael et al., Cancer Res., 47:936-942 (1987)]によって定量した。結果を、IC50、すなわち処理細胞の増殖を50%阻害する細胞毒性薬剤の濃度として表した。例示するならば、実施例1の化合物は、L1210に対して3.1μM、A549に対して1.99μM、HT29に対して3.3μM、およびDU145に対して1.4μMの値を示した。
実施例28:医薬組成物:注射可能溶液
実施例9の化合物..................10mg
注射用製剤用の蒸留水................25ml

Claims (23)

  1. 式(I):
    Figure 2006507269

    [式中、
    ・Aは、飽和されているか、または部分的もしくは全体的に不飽和である六員環であって、不飽和が、場合により、芳香族の性質を環に与えている六員環を表し、
    ・Zは、式U−Vで示される同一であるか、または異なる一つ以上の基を表し、ここで、
    Uは、単結合、あるいはハロゲンおよびヒドロキシルから選ばれる、同一であるか、もしくは異なる一つ以上の置換基で場合により置換されているか、かつ/または一つ以上の不飽和結合を場合により含む、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキレン鎖を表し、
    Vは、水素原子、ハロゲン原子、ならびにシアノ、ニトロ、アジド、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、アリール、アルキル部分が直鎖または分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキル、ヒドロキシル、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシ、アリールオキシ、アルコキシ基が直鎖または分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルコキシ、ホルミル、カルボキシル、アミノカルボニル、NR34、−C(O)−T1、−C(O)−NR3−T1、−NR3−C(O)−T1、−O−C(O)−T1、−C(O)−O−T1、−O−T2−NR34、−O−T2−OR3、−O−T2−CO23、−NR3−T2−NR34、−NR3−T2−OR3、−NR3−T2−CO23および−S(O)t−R3基から選ばれる基を表し、ここで
    3およびR4は、同一であるか、または異なって、それぞれ、水素原子、ならびに直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、アリール、およびアルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキル基から選ばれる基を表すか、あるいはR3およびR4は、それらを担う窒素原子とともに、5〜10個の環原子を有し、場合により、酸素および窒素から選ばれる第二のヘテロ原子を環系内に含み、場合により、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、アリール、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキル、ヒドロキシル、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルコキシ、アミノ、直鎖もしくは分枝鎖モノC1〜C6アルキルアミノ、およびアルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るジC1〜C6アルキルアミノから選ばれる基で置換された、飽和された単環または二環式複素環を形成し、
    1は、−OR3、−NR34、−CO23、−C(O)R3および−C(O)NR34(R3およびR4は上記に定義されたとおり)から選ばれる基で場合により置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、アリール、およびアルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキルから選ばれる基を表すか、またはT1は、−OR3、−NR34、−CO23、−C(O)R3および−C(O)NR34(R3およびR4は上記に定義されたとおり)から選ばれる基で場合により置換された、直鎖もしくは分枝鎖C2〜C6アルケニル鎖を表し、
    2は、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキレン鎖を表し、
    tは、両端を含めて0〜2の整数を表すか、または
    Zは、メチレンジオキシまたはエチレンジオキシ基を表し、
    ・W1は、それが結合する炭素原子とともに、フェニル基またはピリジル基を表し、
    ・W2は、下式:
    Figure 2006507269

    で示される基から選ばれる基を表し、ここで
    6は、水素原子、ならびに直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、アリール、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキル、シクロアルキル、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るシクロアルキルC1〜C6アルキル、−OR3、−NR34、−O−T2−NR34、−NR3−T2−NR34−、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6ヒドロキシアルキルアミノ、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るジ(C1〜C6ヒドロキシアルキル)アミノ、−C(O)−R3および−NH−C(O)−R3基から選ばれる基を表すか、またはR6は、ハロゲン原子、ならびにシアノ、ニトロ、−OR3、−NR34、−CO23、−C(O)R3、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6ヒドロキシアルキルアミノ、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るジ(C1〜C6ヒドロキシアルキル)アミノおよび−C(O)−NHR3基から選ばれる、同一であるか、または異なる一つ以上の基で置換された、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキレン鎖(基R3、R4およびT2は、上記に定義されたとおり)を表し、
    ・X1は、水素原子、ならびにヒドロキシル、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルコキシ、メルカプト、および直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキルチオ基から選ばれる基を表し、
    ・Y1は、水素原子を表すか、または
    ・X1およびY1は、それらを担う炭素原子とともに、カルボニルもしくはチオカルボニル基を形成し、
    ・X2は、水素原子、ならびにヒドロキシル、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルコキシ、メルカプト、および直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキルチオから選ばれる基を表し、
    ・Y2は、水素原子を表すか、または
    ・X2およびY2は、それらを担う炭素原子とともに、カルボニルもしくはチオカルボニル基を形成し、
    ・R1は、水素原子、一つ以上のヒドロキシル、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルコキシ、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6ヒドロキシアルコキシ基で場合により置換された、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基、またはNR34(R3およびR4は上記に定義されたとおり)から選ばれる基を表すか、あるいはR1は、式C(O)−O−T3で示される基を表し、ここで、T3は、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、アリール、およびアルキル部分が直鎖または分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキルから選ばれる基を表すか、あるいはR1は、式(a):
    Figure 2006507269

    で示される基を表し、式中、
    a、Rb、RcおよびRdは、同一であるか、または異なって、それぞれ互いに独立して、結合、または水素原子、ハロゲン原子、ならびにヒドロキシル、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルコキシ、アリールオキシ、アルコキシ部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルコキシ、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキル、アリール、−NR34(R3およびR4は上記に定義されたとおり)、アジド、−N=NR3(R3は上記に定義されたとおり)、および−O−C(O)−R5基から選ばれる基を表し、ここで、R5は、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキルアミノ、およびアルキル部分が直鎖または分枝鎖であり得るジ(C1〜C6アルキル)アミノから選ばれる一つ以上の基で場合により置換された、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基を表すか、またはR5は、アリール、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを表し、
    eは、メチレン基(H2C=)または式−U1−Ra(式中、U1は、単結合またはメチレン基を表し、Raは、上記に定義されたとおりである)で示される基を表し、
    nは、0または1の値を表し、
    式(a)は、Ra、Rb、Rc、RdまたはReによって窒素原子に結合されていると理解され、
    ・Qは、酸素原子、および基NR2から選ばれる基を表し、ここで、R2は、水素原子、ならびに直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、アリール、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るアリールC1〜C6アルキル、シクロアルキル、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るシクロアルキルC1〜C6アルキル、−OR3、−NR34、−O−T2−NR34、−NR3−T2−NR34、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6ヒドロキシアルキルアミノ、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るジ(C1〜C6ヒドロキシアルキル)アミノ、−C(O)−R3および−NH−C(O)−R3基から選ばれる基を表すか、あるいはR2は、ハロゲン原子、ならびにシアノ、ニトロ、−OR3、−NR34、−CO23、−C(O)R3、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6ヒドロキシアルキルアミノ、アルキル部分が直鎖もしくは分枝鎖であり得るジ(C1〜C6ヒドロキシアルキル)アミノおよび−C(O)−NHR3基から選ばれる、同一であるか、または異なる一つ以上の基で置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキレン鎖(基R3、R4およびT2は、上記に定義されたとおり)を表すが、
    1が、それに結合している炭素原子とともに、非置換フェニル基、または臭素原子で置換されたフェニル基を表すときは、R1は、水素原子、グルコピラノシルまたは2,3,4,6−テトラ−O−ベンジルグルコピラノシル基から選ばれる基を表し、R2は、水素原子を表し、そうしてW2は、下式:
    Figure 2006507269

    (式中、R6は、上記に定義されたとおりである)
    から選ばれる基を表し、また
    1が、それに結合している炭素原子とともに、非置換フェニル基を表すときは、R1は、水素原子を表し、R2は、メチル基を表し、そうしてW2は、下式:
    Figure 2006507269

    (式中、R6は、上記に定義されたとおりである)
    から選ばれる基を表す]
    で示される化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩
    [アリールは、それぞれ、ハロゲン、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜C6トリハロアルキル、ヒドロキシル、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシおよびNR34(R3およびR4は上記に定義されたとおり)から選ばれる、同一であるか、または異なる一つ以上の置換基で場合により置換された、フェニル、ナフチル、ジヒドロナフチル、テトラヒドロナフチル、インデニルまたはインダニル基であると理解される]。
  2. 1およびY1が、それらを担う炭素原子とともにカルボニル基を形成し、X2およびY2が、それらを担う炭素原子とともにカルボニル基を形成することを特徴とする、請求項1記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  3. Qが、R2が式(I)について定義されたとおりである、基−NR2を表すことを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  4. 式(IA):
    Figure 2006507269

    [式中、R1、R2、W1およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物を表すことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  5. 式(IB):
    Figure 2006507269

    [式中、R1、R2およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物を表すことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  6. 式(IC):
    Figure 2006507269

    [式中、R1、R2およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物を表すことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  7. 式(ID):
    Figure 2006507269

    [式中、R1、R2、R6、W1およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物を表すことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  8. 式(IE):
    Figure 2006507269

    [式中、R1、R2、R6およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物を表すことを特徴とする、請求項1〜3および7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  9. 式(IF):
    Figure 2006507269

    [式中、R1、R2、R6およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物を表すことを特徴とする、請求項1〜3および7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  10. 式(IG):
    Figure 2006507269

    [式中、R1、R2、W1およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物を表すことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  11. 式(IH):
    Figure 2006507269

    [式中、R1、R2およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物を表すことを特徴とする、請求項1〜3および10のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  12. 式(II):
    Figure 2006507269

    [式中、R1、R2およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物を表すことを特徴とする、請求項1〜3および10のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  13. 式(IJ):
    Figure 2006507269

    [式中、R1、R2、W1およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物を表すことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  14. 式(IK):
    Figure 2006507269

    [式中、R1、R2およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物を表すことを特徴とする、請求項1〜3および13のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  15. 式(IL):
    Figure 2006507269

    [式中、R1、R2およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物を表すことを特徴とする、請求項1〜3および13のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  16. 1が、水素原子、式C(O)−O−T3[式中、T3は、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキルを表す]で示される基、または下式:
    Figure 2006507269

    で示されるグルコピラノシル基を表すことを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  17. 2が、水素原子、または直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基を表すことを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  18. 6が水素原子を表すことを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  19. ピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3[2H,8H]−ジオン、
    11−ブロモピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3[2H,8H]−ジオン、
    11−クロロピロロ[3’,4’:5,6]インドリジノ[8,7−b]インドール−1,3[2H,8H]−ジオン、
    イミダゾ[2’,1’:6,1]ピロロ[3’,4’:4,5]ピリド[2,3−b]インドール−1,3[2H,8H]−ジオン
    である式(I)の化合物、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  20. 請求項1記載の式(I)の化合物を製造する方法であって、式(II):
    Figure 2006507269

    [式中、R2aは、水素原子またはメチル基を表し、X1、Y1、X2およびY2は、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物を出発材料として用い、式(II)の化合物を、式(III):
    Figure 2006507269

    [式中、W1およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物の存在下で、ハロゲン化アルキルマグネシウムで処理して、式(IV):
    Figure 2006507269

    [式中、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、式(IV)の化合物を、
    4−ジメチルアミノピリジンの存在下で、ジ−tert−ブチル=ジカルボナートと反応させて、式(V):
    Figure 2006507269

    [式中、Bocは、tert−ブチルカルボニルオキシ基を表し、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、式(V)の化合物を、
    ・ピロリル化合物の存在下で、ハロゲン化アルキルマグネシウムで処理して、式(VI):
    Figure 2006507269

    [式中、R6は、式(I)について定義されたとおりであり、Boc、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、式(VI)の化合物を、
    *ハロゲン灯で照射して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/a):
    Figure 2006507269

    [式中、Boc、R6、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、場合により、式(I/a)の化合物をギ酸で処理して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/b):
    Figure 2006507269

    [式中、R6、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得るか、または
    *R6が水素原子を表す特定の場合に、式(VI)の化合物を、パラジウム黒で処理して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/c):
    Figure 2006507269

    [式中、Boc、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、場合により、式(I/c)の化合物を式(I/a)の化合物と同じ反応条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/d):
    Figure 2006507269

    [式中、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得るか、あるいは
    ・式(V)の化合物を、ピロリル化合物の存在下で、リチウムヘキサメチルジシラザンで処理して、式(VII):
    Figure 2006507269

    [式中、Boc、R6、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、式(VII)の化合物を、非極性非プロトン性溶媒中、ハロゲン灯で照射して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/e):
    Figure 2006507269

    [式中、Boc、R6、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、場合により、式(I/e)の化合物を式(I/a)の化合物と同じ反応条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/f):
    Figure 2006507269

    [式中、R6、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得るか、あるいは
    ・式(V)の化合物を、イミダゾールの存在下で、ハロゲン化アルキルマグネシウムで処理して、式(VIII):
    Figure 2006507269

    [式中、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、式(VIII)の化合物を、式(IX):
    1a−G (IX)
    [式中、R1aは、水素原子以外であって、式(I)でのR1と同じ定義を有し、Gは、ヒドロキシル基または離脱基を表す]
    で示される化合物で処理して、式(X):
    Figure 2006507269

    [式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、式(X)の化合物をハロゲン灯で照射して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/g1)および(I/g2):
    Figure 2006507269

    [式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、場合により、式(I/g1)および(I/g2)の化合物を、二酸化マンガンで処理して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/h1)および(I/h2):
    Figure 2006507269

    [式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、R1aがtert−ブチルカルボニルオキシ基を表す特定の場合に、場合により、式(I/h1)および(I/h2)の化合物を、式(I/a)の化合物と同じ反応条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/i1)および(I/i2):
    Figure 2006507269

    [式中、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得るか、あるいは
    ・式(V)の化合物を、イミダゾリル化合物(XI):
    Figure 2006507269

    [式中、R7は、当業者に公知の第二級アミン保護基を表す]
    の存在下で、ハロゲン化アルキルマグネシウムで処理して、式(XII):
    Figure 2006507269

    [式中、R2a、R7、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、式(XII)の化合物を式(VIII)の化合物と同じ反応条件に付して、式(XIII):
    Figure 2006507269

    [式中、R1a、R2a、R7、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、式(XIII)の化合物中のイミダゾリル環を、当業者に公知の慣用の有機合成法によって脱保護して、式(XIV):
    Figure 2006507269

    [式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、式(XIV)の化合物を、パラジウム黒で処理して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/j):
    Figure 2006507269

    [式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、場合により、式(I/j)の化合物を式(I/h)の化合物と同じ反応条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/k):
    Figure 2006507269

    [式中、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得るか、あるいは
    ・式(V)の化合物を、イミダゾリル化合物(XV):
    Figure 2006507269

    [式中、R7は、上記に定義されたとおりである]
    の存在下、ハロゲン化アルキルマグネシウムで処理して、式(XVI):
    Figure 2006507269

    [式中、R2a、R7、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、式(XVI)の化合物をラネーニッケルで処理して、式(XVII):
    Figure 2006507269

    [式中、R2a、R7、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、式(XVII)の化合物を、式(XII)および(XIII)の化合物と同じ反応条件に逐次付して、式(XVIII):
    Figure 2006507269

    [式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、式(XVIII)の化合物を、
    *炭素担持パラジウムの存在下、ハロゲン灯で照射して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/l):
    Figure 2006507269

    [式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、場合により、式(I/l)の化合物を、式(I/h)の化合物と同じ反応条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/m):
    Figure 2006507269

    [式中、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得るか、または
    *式(XVIII)の化合物を、式(XIV)の化合物と同じ反応条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/n):
    Figure 2006507269

    [式中、R1a、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、場合により、式(I/n)の化合物を、式(I/l)の化合物と同じ反応条件に付して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/o):
    Figure 2006507269

    [式中、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得るが、式(I/a)ないし(I/o)の化合物は、式(I/p):
    Figure 2006507269

    [式中、A、R1、R2a、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を構成して、場合により、式(I/p)の化合物を水性水酸化ナトリウムで処理し、次いで、塩酸の存在下に置いて、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/q):
    Figure 2006507269

    [式中、A、R1、X1、Y1、X2、Y2、W1、W2およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、場合により、式(I/q)の化合物を式(XIX):
    2b−NH2 (XIX)
    [式中、R2bは、水素原子およびメチル基以外であって、式(I)でのR2について定義されたとおりである]
    で示される化合物で処理して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/r):
    Figure 2006507269

    [式中、A、R1、R2b、X1、Y1、X2、Y2、W1、W2およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得るが、
    式(I/a)ないし(I/r)の化合物は、式(I)の化合物全体を構成し、必要な場合は、これを慣用の精製手法に従って精製し、望みであれば、慣用の分離手法に従って、その異なる異性体へと分離してもよく、望みであれば、薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩へと転換する
    ことを特徴とする方法。
  21. 請求項1記載の式(I)の化合物を製造する方法であって、W2が特定の定義:
    Figure 2006507269

    を有して、式(XX):
    Figure 2006507269

    [式中、W1およびZは、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物から出発して、式(XX)の化合物を、式(XXI):
    Figure 2006507269

    [式中、R2、X1、Y1、X2およびY2は、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物と反応させて、式(XXII):
    Figure 2006507269

    [式中、R2、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、式(XXII)の化合物を炭素担持パラジウムで処理して、式(I)の化合物の特定の場合である、式(I/s):
    Figure 2006507269

    [式中、R2、X1、Y1、X2、Y2、W1およびZは、上記に定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、
    必要な場合は、式(I/s)の化合物を、慣用の精製手法に従って精製し、望みであれば、慣用の分離手法に従って、その異なる異性体へと分離してもよく、望みであれば、薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩へと転換して、製造することができる方法。
  22. 活性成分として、請求項1〜19のいずれか一項に記載の式(I)の少なくとも一つの化合物を、単独でか、または薬学的に許容され得る、1種類以上の不活性かつ無害の賦形剤もしくは担体と組み合わせて含む医薬組成物。
  23. 癌の処置に医薬として用いるための、請求項22記載の医薬組成物。
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