[go: up one dir, main page]

JP2006500401A - ビスホスホネートおよびhmg−coaレダクターゼインヒビターを含む組合せ治療 - Google Patents

ビスホスホネートおよびhmg−coaレダクターゼインヒビターを含む組合せ治療 Download PDF

Info

Publication number
JP2006500401A
JP2006500401A JP2004535458A JP2004535458A JP2006500401A JP 2006500401 A JP2006500401 A JP 2006500401A JP 2004535458 A JP2004535458 A JP 2004535458A JP 2004535458 A JP2004535458 A JP 2004535458A JP 2006500401 A JP2006500401 A JP 2006500401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hmg
coa reductase
bisphosphonate
reductase inhibitor
combination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004535458A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006500401A5 (ja
Inventor
シンディ・マリー・ボールチ−ブラウン
アンドリュー・スペンサー
Original Assignee
ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト filed Critical ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト
Publication of JP2006500401A publication Critical patent/JP2006500401A/ja
Publication of JP2006500401A5 publication Critical patent/JP2006500401A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • A61K45/06Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/40Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom, e.g. sulpiride, succinimide, tolmetin, buflomedil
    • A61K31/403Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom, e.g. sulpiride, succinimide, tolmetin, buflomedil condensed with carbocyclic rings, e.g. carbazole
    • A61K31/404Indoles, e.g. pindolol
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/40Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom, e.g. sulpiride, succinimide, tolmetin, buflomedil
    • A61K31/403Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom, e.g. sulpiride, succinimide, tolmetin, buflomedil condensed with carbocyclic rings, e.g. carbazole
    • A61K31/404Indoles, e.g. pindolol
    • A61K31/405Indole-alkanecarboxylic acids; Derivatives thereof, e.g. tryptophan, indomethacin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/66Phosphorus compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/66Phosphorus compounds
    • A61K31/662Phosphorus acids or esters thereof having P—C bonds, e.g. foscarnet, trichlorfon
    • A61K31/663Compounds having two or more phosphorus acid groups or esters thereof, e.g. clodronic acid, pamidronic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

同時的、逐次的または個別的使用のための、ビスホスホネート、たとえばゾレドロン酸またはその塩もしくはエステル、およびHMG−CoAレダクターゼインヒビターを組み合わせて含む悪性腫瘍、特に多発性骨髄腫(MM)の処置のための医薬組成物。また、悪性疾患を患う患者の処置方法であって、当該患者に、ビスホスホネートの有効量およびHMG−CoAレダクターゼインヒビターの有効量を投与することを含んでなる方法も提供される。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、ビスホスホネート、特にビスホスホネートの新規医薬的使用およびそれを含む組成物に関する。
ビスホスホネートは、過剰なまたは不適切な骨吸収を含む広範な良性および悪性疾患の両方における破骨細胞活性を阻害するために広く使用されている。これらのピロホスフェートアナログは、骨格関連事象の発生を減少させるのみならず、患者に臨床的利点を提供し、そして生存率を改善する。ビスホスホネートはインビボの骨吸収を予防することができる;ビスホスホネートの治療効果は、骨粗鬆症、骨減少症、骨ページェット病、腫瘍誘導性高カルシウム血症(TIH)および、骨転移(BM)および多発性骨髄腫(MM)の処置において証明されている(総説としては、Fleisch H 1997 Bisphosphonates clinical. In Bisphosphonates in Bone Disease. From the Laboratory to the Patient. Eds: The Parthenon Publishing Group, New York/London pp 68-163参照)。ビスホスホネートが骨吸収を阻害するメカニズムは、未だ完全には理解されておらず、そして試験されるビスホスホネートに応じて変わるようである。ビスホスホネートは、骨のハイドロキシアパタイトに強く結合し、骨代謝および骨吸収を減少させ、血中のヒドロキシプロリンまたはアルカリホスファターゼの濃度を減少させ、そしてさらに、破骨細胞の形成、補充、活性化および活性を阻害することが示されている。
また、最近の研究により、いくつかのビスホスホネートは腫瘍細胞に対して直接的な作用を有し得ることが示された。したがって、たとえば、比較的高濃度のビスホスホネート(ゾレドロネートを含む)が、インビトロで乳房および前立腺カルシノーマおよび骨髄腫細胞のアポトーシスを誘導することが見いだされた(Senaratne et al. Br. J. Cancer, 82: 1459-1468, 2000; Lee et al., Cancer Res., 61: 2602-2608, 2001, Shipman et al. Br. J. Cancer, 98: 665-672 (1997)。
スタチン、たとえばフルバスタチン(Lescol, Novartis Pharma AG)は、酵素3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリルコエンザイムAレダクターゼのインヒビター、すなわちHMG−CoAレダクターゼインヒビターであり、そしてコレステロール低減化剤として広く使用されている。
今回、インビトロでヒト骨髄腫細胞を処置するために一定の種類のビスホスホネートが一定の種類のHMG−CoAレダクターゼインヒビターと組み合わせて使用された場合、ビスホスホネートおよびHMG−CoAレダクターゼインヒビターは骨髄腫細胞の増殖を阻害し、そして骨髄腫細胞のアポトーシスを誘導するよう相乗的に作用することが見いだされた。さらに、HMG−CoAレダクターゼインヒビター、フルバスタチン自体が増殖を阻害し、そしてインビトロでヒト骨髄腫細胞のアポトーシスを誘導することが見いだされた。
したがって、本発明は、同時的、逐次的または個別的使用のための、ビスホスホネートおよびHMG−CoAレダクターゼインヒビターを組み合わせて含む悪性腫瘍の処置のための医薬組成物を提供する。
さらに、本発明は、悪性疾患の処置のためのビスホスホネートと組み合わせて用いるための、医薬の製造のためのHMG−CoAレダクターゼインヒビターの使用を提供する。
あるいは、本発明は、悪性疾患の処置のための、HMG−CoAレダクターゼインヒビターと組み合わせて用いるための医薬の製造のためのビスホスホネートの使用を提供する。
さらなる態様において、本発明は、悪性疾患を患う患者の処置方法であって、当該患者に、ビスホスホネートの有効量およびHMG−CoAレダクターゼインヒビターの有効量を投与することを含んでなる方法を提供する。
さらに、本発明は、癌細胞増殖を阻害するか、または癌細胞アポトーシスを誘導するためのビスホスホネートと組み合わせたHMG−CoAレダクターゼインヒビターの使用を提供する。
したがって、また、本発明はさらに、同時的、逐次的または個別的使用のためのビスホスホネートおよびHMG−CoAレダクターゼインヒビターを組み合わせて含む癌細胞増殖を阻害するか、または癌細胞アポトーシスを誘導するための医薬組成物を提供する。
さらに、本発明は、癌細胞増殖を阻害するかまたは癌細胞アポトーシスを誘導するためにHMG−CoAレダクターゼインヒビターと組み合わせて用いるための、医薬の製造のためのビスホスホネートの使用を提供する。
本発明にしたがって、HMG−CoAレダクターゼインヒビター自体が癌細胞増殖を阻害するか、または癌細胞アポトーシスを誘導することが見いだされた。
したがって、いっそうさらなる実施態様において、本発明は、
悪性疾患を患う患者を処置するための方法であって、当該患者に、HMG−CoAレダクターゼインヒビターの有効量を投与することを含む方法;および
抗癌医薬の製造のためのHMG−CoAレダクターゼインヒビターの使用
を提供する。
本明細書において、「処置」なる用語は、予防的(prophylactic)または阻止的(preventative)処置ならびに治癒的または疾患修飾的処置を含み、罹患しているリスクのある患者または罹患していると疑われる患者ならびに発病患者の処置を含む。
本発明は、一般に、ビスホスホネート処置が適用される悪性疾患の処置に適用可能である。したがって、典型的には、疾患は、骨転移または過剰な骨吸収の発症に関係する悪性疾患である。かかる疾患の例としては、癌、たとえば乳癌および前立腺癌、多発性骨髄腫(MM)、腫瘍誘導性高血圧(TIH)および同様の疾患および病状が挙げられる。特に、本発明は、多発性骨髄腫(MM)およびそれに伴う骨転移(BM)の処置に適用可能である。
本発明の組成物、使用および方法は、たとえば骨転移または過剰な骨吸収の発症を予防または阻害するための、ビスホスホネートが使用され、そしてビスホスホネート処置が癌細胞増殖を阻害するか、または癌細胞アポトーシスを誘導する悪性疾患の現行の治療への改善を表す。ビスホスホネートとHMG−CoAレダクターゼインヒビターの組合せは、有利には、たとえば増加した、有利には相乗的なレベルの、癌細胞増殖または癌細胞アポトーシスを生じる。
本発明において使用するためのビスホスホネートは、好ましくはN−ビスホスホネートである。
本明細書の目的のために、N−ビスホスホネートは、特徴的なジェミナルビスホスフェート部分に加えて、窒素含有側鎖を含む化合物、たとえば式I
Figure 2006500401
〔式中、
Xは、水素、ヒドロキシル、アミノ、アルカノイル、またはC−Cアルキルで置換されたアミノ基、またはアルカノイルであり;
Rは、水素またはC−Cアルキルであり、そして
Rxは、所望により置換されていてもよいアミノ基、または窒素含有ヘテロ環(芳香族窒素含有ヘテロ環を含む)を含む側鎖である。〕
で示される化合物、
および医薬上許容されるその塩またはそれらの任意の水和物である。
したがって、たとえば、本発明において使用するためのN−ビスホスホネートは、以下の化合物または医薬上許容されるその塩、またはそれらの任意の水和物を含み得る:3−アミノ−1−ヒドロキシプロパン−1,1−ジホスホン酸(パミドロン酸)、たとえばパミドロネート(APD);3−(N,N−ジメチルアミノ)−1−ヒドロキシプロパン−1,1−ジホスホン酸、たとえばジメチル−APD;4−アミノ−1−ヒドロキシブタン−1,1−ジホスホン酸(アレンドロン酸)、たとえばアレドロネート;1−ヒドロキシ−3−(メチルペンチルアミノ)−プロピリデン−ビスホスホン酸、イバンドロン酸、たとえばイバンドロネート;6−アミノ−1−ヒドロキシヘキサン−1,1−ジホスホン酸、たとえばアミノ−ヘキシル−BP;3−(N−メチル−N−n−ペンチルアミノ)−1−ヒドロキシプロパン−1,1−ジホスホン酸、たとえばメチル−ペンチル−APD(=BM 21.0955);1−ヒドロキシ−2−(イミダゾール−1−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸、たとえばゾレドロン酸;1−ヒドロキシ−2−(3−ピリジル)エタン−1,1−ジホスホン酸(リセドロン酸)、たとえばリセドロネート(そのN−メチル ピリジニウム塩を含む)、たとえばN−メチル ピリジニウムアイオダイド、たとえばNE−10244またはNE−10446;3−[N−(2−フェニルチオエチル)−N−メチルアミノ]−1−ヒドロキシプロパン−1,1−ジホスホン酸;1−ヒドロキシ−3−(ピロリジン−1−イル)プロパン−1,1−ジホスホン酸、たとえばEB 1053(Leo);1−(N−フェニルアミノチオカルボニル)メタン−1,1−ジホスホン酸、たとえばFR 78844(Fujisawa);5−ベンゾイル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラゾール−3,3−ジホスホン酸テトラエチルエステル、たとえばU−81581(Upjohn);および1−ヒドロキシ−2−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸、たとえばYM 529。
1つの実施態様において、特に本発明において使用するのに好適なN−ビスホスホネートは、式II
Figure 2006500401
〔式中、
Hetは、イミダゾール、オキサゾール、イソキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、チアジアゾール、ピリジン、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾールまたはベンズイミダゾールラジカルであり、これは、所望により、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、カルボキシル、アミノ基(これは、所望により、アルキルもしくはアルカノイルラジカルで置換されていてもよい。)またはベンジルラジカル(これは、所望により、アルキル、ニトロ、アミノもしくはアミノアルキルで置換されていてもよい。)により置換されていてもよく;
Aは、1〜8個の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖、飽和または不飽和炭化水素部分であり;
X'は、水素原子であるか、所望によりアルカノイルで置換されていてもよいか、またはアミノ基(これは、所望によりアルキルもしくはアルカノイルラジカルで置換されていてもよい。)であり、そして
Rは、水素原子またはアルキルラジカルである。〕
で示される化合物、
および薬理学的に許容されるその塩を含む。
さらなる実施態様において、本発明において使用するのに特に好適なビスホスホネートは、式III
Figure 2006500401
〔式中、
Het'は、イミダゾリル、イミダゾリニル、イソキサゾリル、オキサゾリル、オキサゾリニル、チアゾリル、チアゾリニル、トリアゾリル、オキサジアゾリルおよびチアジアゾリルからなる群から選択される飽和または不飽和ヘテロ芳香族5員環であり、当該環は、部分的に水素化されていてもよく、そして当該置換基は、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、フェニル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、ハロゲンおよびアミノからなる群の少なくとも1つから選択され、そしてHetの2つの隣接するアルキル置換基は一体となって第2の環を形成していてもよく;
Yは、水素またはC−Cアルキルであり;
X''は、水素、ヒドロキシル、アミノ、またはC−Cアルキルで置換されたアミノ基であり、そして
Rは、水素またはC−Cアルキルである。〕
で示される化合物;
ならびに医薬上許容されるその塩および異性体を含む。
いっそうさらなる実施態様において、本発明において使用するのに特に好適なビスホスホネートは、式IV
Figure 2006500401
〔式中、
Het'''は、イミダゾリル、2H−1,2,3−、1H−1,2,4−もしくは4H−1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリルまたはチアジアゾリルラジカルであり、これは、非置換であるか、あるいは低級アルキル、低級アルコキシ、フェニル(これは、低級アルキル、低級アルコキシおよび/もしくはハロゲンでモノもしくはジ置換されていてもよい。)、ヒドロキシ、ジ−低級アルキルアミノ、低級アルキルチオおよび/またはハロゲンでC−モノ−またはジ置換されていてもよく、そして置換可能なN原子が低級アルキルまたはフェニル−低級アルキル(これは、フェニル部分が低級アルキル、低級アルコキシおよび/またはハロゲンでモノ−またはジ−置換されていてもよい。)によりN置換されており、そして
R2は、水素、ヒドロキシ、アミノ、低級アルキルチオまたはハロゲン、7まで(7を含む)の炭素原子を有する低級ラジカルである。〕
で示される化合物、
または薬理学的に許容されるその塩を含む。
本発明において使用するのに特に好適なN−ビスホスホネートの例は、
2−(1−メチルイミダゾール−2−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(1−ベンジルイミダゾール−2−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(1−メチルイミダゾール−4−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸;
1−アミノ−2−(1−メチルイミダゾール−4−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
1−アミノ−2−(1−ベンジルイミダゾール−4−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(1−メチルイミダゾール−2−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(1−ベンジルイミダゾール−2−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(イミダゾール−1−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(イミダゾール−1−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(チアゾール−2−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(イミダゾール−2−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(2−メチルイミダゾール−4(5)−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(2−フェニルイミダゾール−4(5)−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸;
2−(4,5−ジメチルイミダゾール−1−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、および
2−(2−メチルイミダゾール−4(5)−イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、
ならびに薬理学的に許容されるそれらの塩である。
本発明において使用するのに最も好適なN−ビスホスホネートは、2−(イミダゾール−1イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(ゾレドロン酸)または医薬上許容されるその塩である。
上記のN−ビスホスホン酸誘導体はすべて、文献からよく知られている。これは、それらの製造を含む(たとえばEP−A−513760、pp. 13−48参照)。たとえば、3−アミノ−1−ヒドロキシプロパン−1,1−ジホスホン酸は、たとえば米国特許第3,962,432号に記載されたように製造され、そしてその二ナトリウム塩は、米国特許第4,639,338号および同4,711,880号において記載されたように製造され、そして1−ヒドロキシ−2−(イミダゾール−1−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸は、たとえば米国特許第4,939,130号において記載されたように製造される。また、米国特許第4,777,163号および同4,687,767号参照。
N−ビスホスホネートは、異性体または異性体の混合物の形態で、適当な場合には光学異性体、たとえばエナンチオマーまたはジアステレオ異性体または幾何異性体、典型的にはシス−トランス異性体の形態で使用され得る。光学異性体は、純粋な対掌体の形態で、および/またはラセミ体として得られる。
N−ビスホスホネートは、また、それらの水和物の形態で使用されるか、またはそれらの結晶化に使用された他の溶媒を含み得る。
本発明の医薬組成物および処置方法で使用されるHMG−CoAレダクターゼインヒビターは、好ましくは、たとえば、アトルバスタチン、セリバスタチン、ニスバスタチン(nisvastatin)、ピタバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチンおよび同様の化合物ならびにその塩およびエステルを含む、スタチンである。
特に、HMG−CoAレダクターゼインヒビターは、フルバスタチンまたは関連化合物、たとえばEP 0 114 027B、US 4,739,073およびUS 5,354,772において記載されたHMG−CoAレダクターゼインヒビターならびに医薬上される塩およびエステルである。
ビスホスホネートおよびHMG−CoAレダクターゼインヒビターの薬理学的に許容される塩は、好ましくは塩基との塩、簡便には、元素の周期表のIa、Ib、IIaおよびIIb族に由来する金属塩(アルカリ金属塩、たとえばカリウムおよびとりわけナトリウム塩、またはアルカリ土類金属塩、好ましくはカルシウムもしくはマグネシウム塩およびアンモニアもしくは有機アミンとのアンモニウム塩)である。
N−ビスホスホネートのとりわけ好適な医薬上許容される塩は、ビスホスホン酸の酸性水素のうち1、2、3または4、特に1または2個が医薬上許容されるカチオン、特にナトリウム、カリウムまたはアンモニウム、第一にナトリウムにより置換されたものである。
N−ビスホスホネートの医薬上許容される塩の非常に好適な群は、各ホスホン酸基中に、1つの酸性水素および1つの医薬上許容されるカチオン、とりわけナトリウムを有することにより特徴づけられる。
本発明の剤、すなわちHMG−CoAレダクターゼインヒビターおよびビスホスホネートは、好ましくは、所望により、投与に適した無機もしくは有機固体もしくは液体、医薬上許容される担体とともにまたはそれらと混合して、各活性成分の相当する治療上有効量(個別または組合せのいずれかで)を含む医薬調製物の形態で使用される。HMG−CoAレダクターゼインヒビターおよびビスホスホネート活性成分は、たとえば固定された組合せとして、好ましくは個別の医薬組成物中で、同一の医薬組成物中に存在し得る。したがって、活性成分は、同時(たとえば同時的)または異なる時点(たとえば逐次的)および異なる時間帯(これは、互いに別個であるか、または重複して投与され得る。)で投与され得る。
N−ビスホスホネートは、好ましくは、所望により投与に適した無機または有機固体または液体、医薬上許容される担体とともにまたは混合した、活性成分の治療上有効量を含有する医薬組成物の形態で使用される。
N−ビスホスホネート医薬組成物は、たとえば、経腸、たとえば経口、経直腸、エアロゾル吸入または経鼻投与のための組成物、非経腸、たとえば静脈内または皮下投与のための組成物、あるいは経皮投与(たとえば受動的またはイオン泳動的)のための組成物であり得る。
好ましくは、N−ビスホスホネート医薬組成物を、経口または非経腸(とりわけ静脈内、動脈内または経皮)投与に適合させる。経皮および経口、第一に静脈内投与は、特に重要であるとみなされる。好ましくは、N−ビスホスホネート活性成分は非経腸形態、最も好ましくは静脈内形態である。
特定の投与様式および用量は、患者の特性、とりわけ年齢、体重、ライフスタイル、活動レベル、および必要に応じて疾患の状態を考慮する担当医により選択され得る。最も好ましくは、しかしながら、N−ビスホスホネートは経静脈的に投与される。
本発明において使用するためのN−ビスホスホネートの用量は、種々の要因、たとえば活性成分の有効性および作用の持続時間、投与様式、温血動物の種、ならびに/または温血動物の性別、年齢、体重および個々の病状に依存し得る。
通常、用量は、0.002〜20.0mg/kg、とりわけ0.01〜10.0mg/kgのビスホスホネート活性成分の単回用量が、体重約75kgの温血動物に投与されるような用量である。所望により、この用量を、数回、所望により等量の部分的用量で服用してもよい。
「mg/kg」は、処置されるべき哺乳類(ヒトを含む)の体重1kgあたりの薬物のmgを意味する。
HMG−CoAレダクターゼ医薬組成物は、たとえば、経腸、たとえば経口、経直腸、エアロゾル吸入または経鼻投与のための組成物、非経腸、たとえば静脈内または皮下投与のための組成物、あるいは経皮投与(たとえば受動的またはイオン泳動的)のための組成物であり得る。
好ましくは、HMG−CoAレダクターゼ医薬組成物を、経口または非経腸(とりわけ経口)投与に適合させる。好ましくは、HMG−CoAレダクターゼインヒビター活性成分は、経口形態である。
特定の投与様式および用量は、患者の特性、とりわけ年齢、体重、ライフスタイル、活動レベルなどを考慮する担当医により選択され得る。
本発明の剤の用量は、種々の要因、たとえば活性成分の有効性および作用の持続時間、投与様式、温血動物の種、および/または温血動物の性別、年齢、体重および個々の状態に依存し得る。
本発明の薬理活性化合物は、経腸または非経腸適用に適した賦形剤または担体と連係的または混合した、その有効量を含む医薬組成物の製造において有用である。(a)希釈剤、たとえばラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロースおよび/またはグリシン;(b)滑沢剤、たとえば、シリカ、タルカム、ステアリン酸、そのマグネシウムもしくはカルシウム塩および/またはポリエチレングリコール;また、錠剤のために、(c)結合剤、たとえば、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、スターチペースト、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースおよび/またはポリビニルピロリドン;所望により(d)崩壊剤、たとえばスターチ、寒天、アルギン酸もしくはそのナトリウム塩、または発泡性混合物;および/または(e)吸収剤、着色剤、着香剤および甘味料とともに活性成分を含む錠剤およびゼラチンカプセルが好適である。
注射用組成物は、好ましくは水性等張性溶液または懸濁液であり、そして坐剤は有利には脂肪エマルジョンまたは懸濁液から製造される。かかる組成物は、滅菌され、そして/またはアジュバント、たとえば保存剤、安定剤、湿潤剤または乳化剤、溶解推進剤(solution promoter)、浸透圧調節用塩および/または緩衝化剤を含有してもよい。さらに、それらは、また、他の治療上価値のある物質を含有し得る。当該組成物は、それぞれ、慣用的混合、造粒またはコーティング法にしたがって製造され、そして約0.1〜75%、好ましくは約1〜50%の活性成分を含有する。
錠剤を、当分野において既知の方法にしたがって、フィルム被覆または腸溶性被覆してもよい。
経皮適用に適した製剤は、担体とともに本発明の化合物の有効量を含む。有利な担体としては、宿主の皮膚の通過を助ける吸収可能な薬理学的に許容される溶媒が挙げられる。たとえば、経皮デバイス(transdermal device)は、裏当て部分(backing member)、所望により担体と共に化合物を含有するリザーバー、所望により予め定められた制御速度で長期間にわたって化合物を宿主の皮膚へ送達する速度制御バリアーおよび当該デバイスを皮膚に固定する手段を含むバンデージ(bandage)の形態である。
たとえば皮膚および目への、局所適用に適した製剤としては、水溶液、懸濁液、軟膏、クリーム、ゲルまたはスプレー可能な製剤(たとえばエアロゾルによる送達)などが挙げられる。かかる局所送達システムは、特に、たとえば皮膚癌の処置のための、たとえばクリーム、ローションスプレーなどの予防のための、皮膚適用に適している。
投与されるHMG−CoAレダクターゼインヒビターの用量は、温血動物(哺乳類)の種、体重、年齢および個々の状態ならびに投与形態に依存する。約50〜70kgの哺乳類への経口適用のための単位用量は、約5〜1000mg、たとえば100〜800mg、好ましくは50〜200mgの活性成分を含み得る。
単回用量単位形態のHMG−CoAレダクターゼインヒビター製剤は、好ましくは約1%〜約90%を含み、そして単回用量単位形態でない製剤は、好ましくは約0.1%〜約50%の活性成分を含む。カプセル剤、錠剤または糖衣錠のような単回用量単位形態は、たとえば約1mg〜約1000mgの活性成分を含む。
経腸および非経腸投与のためのHMG−CoAレダクターゼインヒビター医薬調製物は、たとえば、単位用量形態、たとえば糖衣錠、錠剤またはカプセル剤およびアンプル剤である。それらは、自体公知の方法、たとえば慣用的混合、造粒、糖衣化、溶解または凍結乾燥プロセスにより製造される。たとえば、経口投与のための医薬調製物は、活性成分を固体担体と合わせ、適当な場合には得られた混合物を造粒し、そして当該混合物または顆粒を加工し、所望または必要ならば、適当な添加剤の添加後に錠剤または糖衣錠の核にすることにより得られ得る。
HMG−CoAレダクターゼインヒビターの好適な製剤は、GB 2,262,229AおよびUS 5,356,896に記載されている。
その他の経口投与可能な医薬製剤は、ゼラチンで製造した乾燥充填カプセル剤(dry-filled capsule)、ならびに可塑化剤およびゼラチン、たとえばグリセロールまたはソルビトールから製造した密封軟カプセル剤である。乾燥充填カプセル剤は顆粒の形状の有効成分と、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤、および/またはタルクまたはステアリン酸マグネシウムなどの流動促進剤(glidant)、また適当な場合には安定剤と混合して含有する。軟カプセルの場合、有効成分を、好ましくは、脂肪油、パラフィン油または液状ポリエチレングリコールなどの適当な液体に溶かすかまたは懸濁させ、安定化剤を添加することも可能である。
非経腸製剤は、とりわけ注射可能な液体であり、種々の方法、たとえば、静脈内、筋肉内、腹腔内、鼻腔内、皮内または皮下投与に有効である。かかる液体は、好ましくは、たとえば、有効成分のみ、あるいは医薬上許容される担体と共に含有する凍結乾燥製剤から用時調製し得る等張性水溶液または懸濁液である。該医薬調製物は、滅菌されるか、および/または添加剤、たとえば、保存剤、安定剤、湿潤剤および/または乳化剤、可溶化剤、浸透圧調整用の塩、および/または緩衝化剤を含有し得る。
経皮適用に適した製剤は、担体とともに活性成分の有効量を含む。有利な担体としては、宿主の皮膚の通過を助ける吸収可能な薬理学的に許容される溶媒が挙げられる。特徴として、経皮デバイス(transdermal device)は、裏当て部分(backing member)、所望により担体と共に化合物を含有するリザーバー、所望により予め定められた制御速度で長期間にわたって化合物を宿主の皮膚へ送達する速度制御バリアーおよび当該デバイスを皮膚に固定する手段を含むバンデージ(bandage)の形態である。
好適な実施態様において、ビスホスホネートおよびHMG−CoAレダクターゼインヒビターの相乗効果の観点から、ビスホスホネートまたはHMG−CoAレダクターゼインヒビターが単独処置として使用される場合よりも、両化合物のより少ない用量が使用され得る。
以下の実施例は本発明を説明することを意図するものであり、そして本発明に対する限定であると解釈してはならない。
A. 製剤実施例
実施例1
湿式造粒錠剤組成物
Figure 2006500401
5〜125mgの錠剤力価を、総重量、および最初の3つの成分の比を変えることにより適合させ得る。一般に、微晶性セルロース:ラクトース一水和物の比を1:1に維持することが好適である。
実施例2
直接圧縮錠剤組成物
Figure 2006500401
5〜125mgの錠剤力価を、総重量、および最初の3つの成分の比を変えることにより適合させ得る。一般に、微晶性セルロース:ラクトース一水和物の比を1:1に維持することが好適である。
実施例3
硬ゼラチンカプセル組成物
Figure 2006500401
1〜50mgのカプセル用量力価を、総充填重量、および最初の3つの成分の比を変えることにより適合させ得る。一般に、微晶性セルロース:ラクトース一水和物の比を1:1に維持することが好適である。
実施例4
経口液剤
Figure 2006500401
実施例5
経口懸濁液
Figure 2006500401
経口懸濁液
Figure 2006500401
1〜50mg/5mlの懸濁液用量力価を、最初の2つの成分の比を変えることにより適合させ得る。
実施例6
静脈内注射
Figure 2006500401
実施例7:
活性成分、たとえば活性成分としてパミドロン酸二ナトリウム五水和物の被覆ペレットを含むカプセル剤
Figure 2006500401
パミドロン酸二ナトリウムとアビセル(Avicel)(登録商標)PH 105の混合物を水で湿らせ、そして練合し、押し出し、そして球形にする。次いで、乾燥したペレットを、セルロース HP−M 603、ポリエチレングリコール(PEG)8000およびタルクからなる内部コーティング、ならびにユードラギット(登録商標)L 30 D、クエン酸トリエチルおよびアンチフォーム(登録商標)AFからなる水性胃液耐性コートで流動床において連続的に被覆する。被覆したペレットにタルクをふりかけ、そして市販のカプセル充填機、たとえばHoefliger and Kargによりカプセル(カプセルサイズ0)に充填する。
実施例8
活性成分として、たとえば1−ヒドロキシ−2−(イミダゾール−1−イル)−エタン−1,1−ジホスホン酸を含む、モノリス接着経皮システム:
Figure 2006500401
製造:
上記の成分を、ローラーギア床上を回転させることにより150gの特別沸点石油フラクション100−125に溶かす。溶液を、300mmドクターブレードを用いる拡散デバイスによりポリエステルフィルム(Hostaphan, Kalle)に適用すると、約75g/mのコーティングを得る。乾燥(60℃で15分)後、シリコン処理ポリエステルフィルム(厚さ75mm、Laufenberg)を、ピールオフ・フィルム(peel-off film)として適用する。終了した系を、パンチングツールを用いて5〜30cmの所望の形態のサイズに押し出す。一式の系を、アルミメッキした紙のサシェに個々に密閉する。
実施例9
1.0mgの凍結乾燥1−ヒドロキシ−2−(イミダゾール−1−イル)エタン−1,1−ジホスホン酸(その混合ナトリウム塩)を含むバイアル。1mlの水で希釈後、静脈注射のための溶液(濃度、1mg/ml)を得る。
Figure 2006500401
1mlの水中で、活性成分をクエン酸三ナトリウム×2HOで滴定してpH6.0とする。次いで、マンニトールを添加し、そして溶液を凍結乾燥し、凍結乾燥物をバイアルに充填する。
実施例10
水に溶かした活性成分、たとえばパミドロン酸二ナトリウム五水和物を含むアンプル。該溶液(濃度、3mg/ml)は、希釈後に静脈注射するためのものである。
Figure 2006500401
実施例11
単独およびゾメタ(Zometa)(登録商標)(ゾレドロン酸)と組み合わせた3'−ヒドロキシ−3−メチルグルタリルコエンザイムA(HMG−CoA)レダクターゼインヒビター フルバスタチンによるヒト骨髄腫細胞株における増殖阻害およびアポトーシス誘導のインビトロ分析
我々は、テトラゾリウム減少アッセイを用いて、ヒト多発性骨髄腫細胞株LP−1、OPM−2、U266、NCI−H929およびRPMI−8226に対するHMG−CoAレダクターゼインヒビター フルバスタチンの細胞毒性作用をインビトロで調べた。0〜50μMフルバスタチンの入った培地中で3日後、Promega MTSアッセイ試薬を用いて、細胞増殖および/または細胞死の阻害のレベルを測定した。2.5μMと低濃度のフルバスタチンがRPMI−8226以外のすべての細胞株の増殖を有意に阻害した(対によるスチューデントt検定(paired Student's t-test)によりp<0.05)。25μMおよび50μMの濃度は、すべての細胞株の増殖を阻害し(対によるスチューデントt検定(paired Student's t-test)によりp<0.05)、例えば50μMではU266およびOPM−2について45から90%を超える範囲であった。
同じアッセイを用いて、我々は、インビトロでの多発性骨髄腫に対するフルバスタチンの活性がビスホスホネート ゾメタ(登録商標)(ゾレドロン酸)の添加により増強され得るかどうかを調べた。エンドポイントとして80%細胞阻害を用いて、アイソボログラムを構築して、フルバスタチンおよびゾメタ(登録商標)の間の相互作用を可視化した。アイソボログラム分析は、フルバスタチンおよびゾメタ(登録商標)は、ヒト骨髄腫細胞株において相乗的に細胞死を誘導することを示した。この点を証明するために、単独では、50μMを超えるフルバスタチンまたは100μM未満のゾメタ(登録商標)が骨髄腫細胞LP−1において80%細胞死を誘導するために必要とされたが、25μMフルバスタチンおよび0.21μMゾメタ(登録商標)の組合せは同じ効果を有していた。
これらの初期データは、フルバスタチンが、単独の剤、およびゾメタ(登録商標)のような他の剤との組合せの両方で、多発性骨髄腫の可能性のある治療剤であることを示す。

Claims (12)

  1. 同時的、逐次的または個別的使用のための、ビスホスホネートおよびHMG−CoAレダクターゼインヒビターを組み合わせて含む悪性腫瘍の処置用医薬組成物。
  2. 悪性疾患の処置のためのビスホスホネートと組み合わせて用いるための、医薬の製造のためのHMG−CoAレダクターゼインヒビターの使用。
  3. 悪性疾患の処置のための、HMG−CoAレダクターゼインヒビターと組み合わせて用いるための医薬の製造のためのビスホスホネートの使用。
  4. 癌細胞増殖を阻害するか、または癌細胞アポトーシスを誘導するためのビスホスホネートと組み合わせたHMG−CoAレダクターゼインヒビターの使用。
  5. 悪性疾患を患う患者の処置方法であって、当該患者に、ビスホスホネートの有効量およびHMG−CoAレダクターゼインヒビターの有効量を投与することを含んでなる方法。
  6. 癌細胞増殖の阻害または癌細胞アポトーシスの誘導のための、請求項1に記載の組成物、請求項2〜4に記載の使用、または請求項5に記載の方法。
  7. ビスホスホネートがN−ビスホスホネートである、請求項1に記載の組成物、請求項2〜4に記載の使用、または請求項5に記載の方法。
  8. 式I
    Figure 2006500401
    〔式中、
    Xは、水素、ヒドロキシル、アミノ、アルカノイル、またはC−Cアルキルで置換されたアミノ基、またはアルカノイルであり;
    Rは、水素またはC−Cアルキルであり、そして
    Rxは、所望により置換されていてもよいアミノ基、または窒素含有ヘテロ環(芳香族窒素含有ヘテロ環を含む)を含む側鎖である。〕
    で示される化合物、
    または医薬上許容されるその塩またはそれらの任意の水和物である、請求項1に記載の組成物、請求項2〜4に記載の使用、または請求項5に記載の方法。
  9. ビスホスホネートが2−(イミダゾール−1イル)−1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(ゾレドロン酸)または薬理学的に許容されるその塩である、請求項1に記載の組成物、請求項2〜4に記載の使用、または請求項5に記載の方法。
  10. 悪性疾患を患う患者の処置方法であって、当該患者に、HMG−CoAレダクターゼインヒビターの有効量を投与することを含んでなる方法。
  11. HMG−CoAレダクターゼインヒビターがスタチンである、請求項5または請求項10に記載の方法。
  12. HMG−CoAレダクターゼインヒビターがフルバスタチンまたは医薬上許容されるその塩もしくはエステルである、請求項11に記載の方法。
JP2004535458A 2002-09-09 2003-09-08 ビスホスホネートおよびhmg−coaレダクターゼインヒビターを含む組合せ治療 Pending JP2006500401A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB0220885.8A GB0220885D0 (en) 2002-09-09 2002-09-09 Organic compounds
PCT/EP2003/009972 WO2004024165A1 (en) 2002-09-09 2003-09-08 Combination therapy comprising a bisphosphonate and a hmg-coa reductase inhibitor

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006500401A true JP2006500401A (ja) 2006-01-05
JP2006500401A5 JP2006500401A5 (ja) 2006-10-26

Family

ID=9943733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004535458A Pending JP2006500401A (ja) 2002-09-09 2003-09-08 ビスホスホネートおよびhmg−coaレダクターゼインヒビターを含む組合せ治療

Country Status (9)

Country Link
US (2) US20060234985A1 (ja)
EP (1) EP1539186A1 (ja)
JP (1) JP2006500401A (ja)
CN (1) CN1327844C (ja)
AU (1) AU2003270154A1 (ja)
BR (1) BR0314081A (ja)
CA (1) CA2497182A1 (ja)
GB (1) GB0220885D0 (ja)
WO (1) WO2004024165A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0327742D0 (en) * 2003-11-28 2003-12-31 Isis Innovation Novel uses of known drugs
WO2006039721A2 (en) 2004-10-08 2006-04-13 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Bisphosphonate compounds and methods for bone resorption diseases, cancer, bone pain, immune disorders, and infectious diseases
US8012949B2 (en) 2004-10-08 2011-09-06 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Bisphosphonate compounds and methods with enhanced potency for multiple targets including FPPS, GGPPS, and DPPS
KR20080111070A (ko) 2006-03-17 2008-12-22 더 보오드 오브 트러스티스 오브 더 유니버시티 오브 일리노이즈 비스포스포네이트 화합물 및 방법
FR2903312B1 (fr) 2006-07-05 2008-09-26 Univ Aix Marseille Ii Utilisation d'inhibiteurs d'hmg-coa reductase et de farnesyl-pyrophosphate synthase dans la preparation d'un medicament
CN101990432B (zh) * 2008-01-03 2016-01-20 艾克斯-马赛大学 抗hiv治疗期间使用的组合物和方法
ES2339524B1 (es) * 2008-08-28 2011-03-22 Proyecto De Biomedicina Cima, S.L. Nuevo biomarcador como diana terapeutica en cancer de pulmon.
KR101813728B1 (ko) 2009-07-31 2017-12-29 그뤼넨탈 게엠베하 결정화 방법 및 생체이용률
US9169279B2 (en) 2009-07-31 2015-10-27 Thar Pharmaceuticals, Inc. Crystallization method and bioavailability
US20160016982A1 (en) 2009-07-31 2016-01-21 Thar Pharmaceuticals, Inc. Crystallization method and bioavailability
CA2825424A1 (en) * 2010-02-08 2011-08-11 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Biomineral and metal binding liposomes, their synthesis, and methods of use thereof
US9107983B2 (en) 2010-10-27 2015-08-18 Warsaw Orthopedic, Inc. Osteoconductive matrices comprising statins
US8877221B2 (en) 2010-10-27 2014-11-04 Warsaw Orthopedic, Inc. Osteoconductive matrices comprising calcium phosphate particles and statins and methods of using the same
WO2012071517A2 (en) 2010-11-24 2012-05-31 Thar Pharmaceuticals, Inc. Novel crystalline forms
WO2012170417A2 (en) 2011-06-06 2012-12-13 Warsaw Orthopedic, Inc. Methods and compositions to enhance bone growth comprising a statin
US10195218B2 (en) 2016-05-31 2019-02-05 Grunenthal Gmbh Crystallization method and bioavailability

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6080779A (en) * 1996-12-13 2000-06-27 Osteoscreen, Inc. Compositions and methods for stimulating bone growth
US20010025028A1 (en) * 1998-03-13 2001-09-27 Merck & Co., Inc. Methods of inhibiting bone resorption
WO1999045923A1 (en) * 1998-03-13 1999-09-16 Merck & Co., Inc. Methods of inhibiting bone resorption
NZ508357A (en) * 1998-05-12 2002-09-27 Warner Lambert Co Combinations of protein farnesyltransferase and HMG COA reductase inhibitors and their use to treat cancer restenosis, psoriasis and proliferative cardiovascular disorders
US20020028826A1 (en) * 2000-06-15 2002-03-07 Robl Jeffrey A. HMG-CoA reductase inhibitors and method
US6620821B2 (en) * 2000-06-15 2003-09-16 Bristol-Myers Squibb Company HMG-CoA reductase inhibitors and method
WO2002028270A2 (en) * 2000-10-06 2002-04-11 Probiochem, Llc The treatment of cancer utilizing a cox-2 inhibitor and a hmg-coa reductase inhibitor

Also Published As

Publication number Publication date
US20090209493A1 (en) 2009-08-20
HK1080734A1 (en) 2006-05-04
US20060234985A1 (en) 2006-10-19
AU2003270154A1 (en) 2004-04-30
WO2004024165A1 (en) 2004-03-25
CA2497182A1 (en) 2004-03-25
BR0314081A (pt) 2005-07-05
CN1327844C (zh) 2007-07-25
GB0220885D0 (en) 2002-10-16
CN1681515A (zh) 2005-10-12
EP1539186A1 (en) 2005-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2427161C (en) Use of bisphosphonates for pain treatment
US20090209493A1 (en) Combination therapy comprising a bisphosphonate and a hmg-coa reductase inhibitor
AU2001274109B2 (en) Method of administering bisphosphonates
RU2297229C2 (ru) Фармацевтическое применение бисфосфонатов
AU2002217061A1 (en) Use of bisphosphonates for pain treatment
AU2002257802A1 (en) Use of bisphosphonates in the treatment of bone metastasis associated with prostate cancer
JP2006506365A (ja) ビスホスホネートの投与方法
CA2461085A1 (en) Pharmaceutical composition for use for the treatment of malignancies comprising in combination a bisphosphonates, a cox-2 inhibitor and a taxol
HK1080734B (en) Combination therapy comprising a bisphosphonate and a hmg-coa reductase inhibitor
JP2007513118A (ja) ビスホスホネートの医薬的使用
HK1080733B (en) Pharmaceutical composition for use for the treatment of malignancies comprising in combination a bisphosphonates,a cox-2 inhibitor and a taxol
MXPA06006278A (en) Pharmaceutical uses of bisphosphonates

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060906

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100119

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100615