JP2006348928A - 圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧縮機構部により圧縮された冷媒が導入されるモータ室から貯油室を独立させ、圧縮機の小型化を図る。
【解決手段】圧縮機1は、モータ5を挟んで圧縮機構部4と反対側のハウジング3内に、仕切部材7を設け、仕切部材7を、モータ5の固定子5aで押圧することにより、ハウジング3に液密状態で固定し、モータ5が収容されるモータ室2とは独立して貯油室6を形成し、簡便な構造で潤滑油を高効率で冷媒から分離する。
【選択図】 図3
【解決手段】圧縮機1は、モータ5を挟んで圧縮機構部4と反対側のハウジング3内に、仕切部材7を設け、仕切部材7を、モータ5の固定子5aで押圧することにより、ハウジング3に液密状態で固定し、モータ5が収容されるモータ室2とは独立して貯油室6を形成し、簡便な構造で潤滑油を高効率で冷媒から分離する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、ハウジング内に、冷媒の吸入、圧縮および吐出を行う圧縮機構部と、この圧縮機構部を駆動するモータとを収容したモータ内蔵型の圧縮機に関し、特に潤滑油を貯留する貯油室を備えた圧縮機の液分離装置に関する。
この種の圧縮機は、家庭用ルームエアコン用や冷蔵庫用の圧縮機として実際に利用されている。また、最近は自動車用の空気調和装置用の圧縮機としても利用され始めている。
かかる圧縮機では、内蔵のモータにより圧縮機構部が駆動されると、ハウジングの吸入口を通じて冷凍サイクル内の冷媒を吸入し、これを圧縮してハウジング内に吐出した後、ハウジングの吐出口から冷凍サイクルに供給することを繰り返す。これに併せ、ハウジング内の貯油室に貯留されている潤滑油が、直接又は冷媒による持ち運びによって圧縮機構部を含む摺動部に供給され、機械的摺動部の潤滑が行なわれる。これによりメンテナンスフリーな運転が可能となっている。このような潤滑システムのため、圧縮機構部から吐出され、冷凍サイクルに供給される冷媒中には、潤滑油が含まれている。
この冷凍サイクルに供給される冷媒中に含まれる潤滑油は、冷凍サイクル中の熱交換器の内壁に付着するなどして熱交換の効率を低下させ、冷凍サイクル自体の効率を低下させる。また、同時に冷凍サイクル中に多くの潤滑油が循環すると、ハウジング内での圧縮機構部等の機械的摺動部の潤滑が不足するという不具合を生じるおそれがある。
これらの不具合を解消するために、従来から、圧縮機構部から吐出される冷媒中の潤滑油を、冷凍サイクルに供給する前に冷媒から分離して、ハウジングの貯油室に戻すようにする技術が種々知られている。中でも、潤滑油を含んだ冷媒を旋回させ、旋回時の遠心力により潤滑油を分離する遠心分離型の潤滑油分離技術は、他の潤滑油分離技術に比べて分離効率が高いと考えられている(例えば、特許文献1参照)。
従って、特許文献1に開示された遠心分離型の潤滑油分離技術を応用すれば、潤滑油を冷媒から高効率で分離できるようになり、冷凍サイクルの効率が向上すると共にハウジング内で潤滑油を効率よく循環させることが可能となり、少ない潤滑油で機械的摺動部の潤滑を効率よく行うことが可能となる。
一方、圧縮機が自動車の冷暖房用に搭載されるようになり、一部ルームエアコン用の圧縮機も用いられているが、環境やエネルギー問題の高まりの中で、車両の軽量化が求められている。特に電気自動車やハイブリッド車での電動走行時にガソリン車レベルの駆動力が得られないことから、車両の軽量化は重要である。そこで、圧縮機を車両に搭載する上でも、車両同様に圧縮機の小型、軽量化が求められている。
特開2003−336588号公報
かかる圧縮機では、内蔵のモータにより圧縮機構部が駆動されると、ハウジングの吸入口を通じて冷凍サイクル内の冷媒を吸入し、これを圧縮してハウジング内に吐出した後、ハウジングの吐出口から冷凍サイクルに供給することを繰り返す。これに併せ、ハウジング内の貯油室に貯留されている潤滑油が、直接又は冷媒による持ち運びによって圧縮機構部を含む摺動部に供給され、機械的摺動部の潤滑が行なわれる。これによりメンテナンスフリーな運転が可能となっている。このような潤滑システムのため、圧縮機構部から吐出され、冷凍サイクルに供給される冷媒中には、潤滑油が含まれている。
この冷凍サイクルに供給される冷媒中に含まれる潤滑油は、冷凍サイクル中の熱交換器の内壁に付着するなどして熱交換の効率を低下させ、冷凍サイクル自体の効率を低下させる。また、同時に冷凍サイクル中に多くの潤滑油が循環すると、ハウジング内での圧縮機構部等の機械的摺動部の潤滑が不足するという不具合を生じるおそれがある。
これらの不具合を解消するために、従来から、圧縮機構部から吐出される冷媒中の潤滑油を、冷凍サイクルに供給する前に冷媒から分離して、ハウジングの貯油室に戻すようにする技術が種々知られている。中でも、潤滑油を含んだ冷媒を旋回させ、旋回時の遠心力により潤滑油を分離する遠心分離型の潤滑油分離技術は、他の潤滑油分離技術に比べて分離効率が高いと考えられている(例えば、特許文献1参照)。
従って、特許文献1に開示された遠心分離型の潤滑油分離技術を応用すれば、潤滑油を冷媒から高効率で分離できるようになり、冷凍サイクルの効率が向上すると共にハウジング内で潤滑油を効率よく循環させることが可能となり、少ない潤滑油で機械的摺動部の潤滑を効率よく行うことが可能となる。
一方、圧縮機が自動車の冷暖房用に搭載されるようになり、一部ルームエアコン用の圧縮機も用いられているが、環境やエネルギー問題の高まりの中で、車両の軽量化が求められている。特に電気自動車やハイブリッド車での電動走行時にガソリン車レベルの駆動力が得られないことから、車両の軽量化は重要である。そこで、圧縮機を車両に搭載する上でも、車両同様に圧縮機の小型、軽量化が求められている。
しかしながら、特許文献1に開示された遠心分離型の潤滑油分離技術を応用するには、圧縮機構部により圧縮された冷媒が導入されるモータ室から、貯油室を独立させる必要がある。
一方、潤滑油を含んだ冷媒を旋回させ、その遠心力により潤滑油を分離する潤滑油分離技術では、遠心分離中の冷媒の流れと遠心分離後の冷媒の流れとを確保できる広さが必要である。このため、それら流れを隔離する機構は比較的大径のものとなり、その分、ハウジング内に占める軸線方向スペースが大きくなるので、圧縮機の小径化や軽量化の妨げになっている。
一方、潤滑油を含んだ冷媒を旋回させ、その遠心力により潤滑油を分離する潤滑油分離技術では、遠心分離中の冷媒の流れと遠心分離後の冷媒の流れとを確保できる広さが必要である。このため、それら流れを隔離する機構は比較的大径のものとなり、その分、ハウジング内に占める軸線方向スペースが大きくなるので、圧縮機の小径化や軽量化の妨げになっている。
したがって本発明は、上記従来の問題点に鑑み、モータ室から独立した貯油室を簡便に形成できる構造の圧縮機を提供することを目的としている。
即ち、小さなスペースで潤滑油の分離ができ、小型化や軽量化が図られる圧縮機を提供することを目的としている。
即ち、小さなスペースで潤滑油の分離ができ、小型化や軽量化が図られる圧縮機を提供することを目的としている。
請求項1記載の本発明の圧縮機は、ハウジング内に、圧縮機構部と前記圧縮機構部を駆動するモータとを収容した圧縮機であって、前記モータを挟んで前記圧縮機構部と反対側の前記ハウジング内に、前記モータが収容されるモータ室とは独立して貯油室が形成されたことを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の圧縮機において、前記モータ室と前記貯油室の間に、前記モータ室と前記貯油室を液密状態で仕切る仕切部材が配置されたことにより、前記貯油室が形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載の圧縮機において、前記モータ室と前記貯油室を液密状態で仕切る仕切部材が配置され、前記仕切部材は前記モータを構成する固定子に押圧されることにより前記ハウジングに固定されることを特徴とする。
請求項4記載の本発明の圧縮機は、ハウジング内に、冷媒の吸入、圧縮および吐出を行う圧縮機構部と、前記圧縮機構部を駆動するモータと、前記圧縮機構部を含む摺動部を潤滑する潤滑油を貯留する貯油室と、前記貯油室に貯まった前記潤滑油を吸い上げる油通路とを備えた圧縮機であって、前記貯油室と前記圧縮機構部及び前記モータとを分離する仕切部材を設け、前記仕切部材の上部のみには冷媒吐出のための通し孔を備え、前記仕切部材の下部では前記圧縮機構部及び前記モータと完全に分離し、前記油通路は前記仕切部材で仕切られた前記貯油室の下部に備えられたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の圧縮機において、前記通し孔より吐出した冷媒を、前記ハウジングの一部に衝突させて前記潤滑油を冷媒から分離することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の圧縮機において、前記モータ室と前記貯油室の間に、前記モータ室と前記貯油室を液密状態で仕切る仕切部材が配置されたことにより、前記貯油室が形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載の圧縮機において、前記モータ室と前記貯油室を液密状態で仕切る仕切部材が配置され、前記仕切部材は前記モータを構成する固定子に押圧されることにより前記ハウジングに固定されることを特徴とする。
請求項4記載の本発明の圧縮機は、ハウジング内に、冷媒の吸入、圧縮および吐出を行う圧縮機構部と、前記圧縮機構部を駆動するモータと、前記圧縮機構部を含む摺動部を潤滑する潤滑油を貯留する貯油室と、前記貯油室に貯まった前記潤滑油を吸い上げる油通路とを備えた圧縮機であって、前記貯油室と前記圧縮機構部及び前記モータとを分離する仕切部材を設け、前記仕切部材の上部のみには冷媒吐出のための通し孔を備え、前記仕切部材の下部では前記圧縮機構部及び前記モータと完全に分離し、前記油通路は前記仕切部材で仕切られた前記貯油室の下部に備えられたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の圧縮機において、前記通し孔より吐出した冷媒を、前記ハウジングの一部に衝突させて前記潤滑油を冷媒から分離することを特徴とする。
本発明の圧縮機によれば、簡便な構造で潤滑油を高効率で冷媒から分離できるモータ内蔵型の圧縮機を提供することが可能となる。即ち、潤滑油の分離性能を低下させることなく、小さなスペースで潤滑油の分離ができ、圧縮機の小型化、軽量化が可能となる。従って、従来よりも効率の高い冷凍サイクルを提供できる。
本発明の第1の実施の形態による圧縮機は、モータを挟んで圧縮機構部と反対側のハウジング内に、モータが収容されるモータ室とは独立して貯油室が形成されたものである。本実施の形態によれば、遠心分離型の潤滑油分離技術をモータ内蔵型の圧縮機に応用することが可能となり、簡便な構造で潤滑油を分離することができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による圧縮機において、モータ室と貯油室の間に、モータ室と貯油室を液密状態で仕切る仕切部材が配置されたことにより、貯油室が形成されているものである。本実施の形態によれば、独立した貯油室を簡便に形成することができる。
本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の形態による圧縮機において、モータ室と貯油室を液密状態で仕切る仕切部材が配置され、仕切部材はモータを構成する固定子に押圧されることによりハウジングに固定されるものである。本実施の形態によれば、モータ室と貯油室の間を液密状態で仕切る仕切部材を、押圧によってハウジングに固定するので、圧縮機の構造及びその組立作業が複雑化するのを抑制できる。
本発明の第4の実施の形態による圧縮機は、貯油室と圧縮機構部及びモータとを分離する仕切部材を設け、仕切部材の上部のみには冷媒吐出のための通し孔を備え、仕切部材の下部では圧縮機構部及びモータと完全に分離し、油通路は仕切部材で仕切られた貯油室の下部に備えられたものである。本実施の形態によれば、小さなスペースで潤滑油の分離ができ、圧縮機の小型化や軽量化が図られる。その上、圧縮機構部からハウジング内に吐出される潤滑油を含んだ冷媒は、仕切部材の上部の通し孔を通り潤滑油と分離し、潤滑油のみが貯油室の下部に貯められる。完全に分離されて貯油室に貯められて安定した状態の潤滑油を、貯油室の下部に設けた油通路を通して摺動部等へ供給することができる。
本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態による圧縮機において、通し孔より吐出した冷媒を、ハウジングの一部に衝突させて潤滑油を冷媒から分離するものである。本実施の形態によれば、通し孔を通った冷媒のハウジングへの衝突作用によって潤滑油を分離し、効率よく貯油室に貯めることができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による圧縮機において、モータ室と貯油室の間に、モータ室と貯油室を液密状態で仕切る仕切部材が配置されたことにより、貯油室が形成されているものである。本実施の形態によれば、独立した貯油室を簡便に形成することができる。
本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の形態による圧縮機において、モータ室と貯油室を液密状態で仕切る仕切部材が配置され、仕切部材はモータを構成する固定子に押圧されることによりハウジングに固定されるものである。本実施の形態によれば、モータ室と貯油室の間を液密状態で仕切る仕切部材を、押圧によってハウジングに固定するので、圧縮機の構造及びその組立作業が複雑化するのを抑制できる。
本発明の第4の実施の形態による圧縮機は、貯油室と圧縮機構部及びモータとを分離する仕切部材を設け、仕切部材の上部のみには冷媒吐出のための通し孔を備え、仕切部材の下部では圧縮機構部及びモータと完全に分離し、油通路は仕切部材で仕切られた貯油室の下部に備えられたものである。本実施の形態によれば、小さなスペースで潤滑油の分離ができ、圧縮機の小型化や軽量化が図られる。その上、圧縮機構部からハウジング内に吐出される潤滑油を含んだ冷媒は、仕切部材の上部の通し孔を通り潤滑油と分離し、潤滑油のみが貯油室の下部に貯められる。完全に分離されて貯油室に貯められて安定した状態の潤滑油を、貯油室の下部に設けた油通路を通して摺動部等へ供給することができる。
本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態による圧縮機において、通し孔より吐出した冷媒を、ハウジングの一部に衝突させて潤滑油を冷媒から分離するものである。本実施の形態によれば、通し孔を通った冷媒のハウジングへの衝突作用によって潤滑油を分離し、効率よく貯油室に貯めることができる。
以下、本発明による圧縮機の実施例について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施例に説明する技術的要素は本発明の目的に反しない限り、それぞれを種々の組合せで採用することが可能である。
図1は本発明の第1実施例による圧縮機の外観正面図であり、図2は図1に示す圧縮機の外観右側面図である。図3は図2に示す圧縮機のA−A断面図である。そして、図4は図2に示す圧縮機のB−B断面図であり、圧縮冷媒に含まれる潤滑油を分離する分離室の断面を示している。
図示したように本実施例の圧縮機は、圧縮機構部を駆動するモータの回転中心軸が略水平方向に沿った状態で設置される、いわゆる横置きのモータ内蔵型の圧縮機に本発明を適用した例である。そして、圧縮機構部にはスクロールタイプの圧縮機構が採用されている。
図1は本発明の第1実施例による圧縮機の外観正面図であり、図2は図1に示す圧縮機の外観右側面図である。図3は図2に示す圧縮機のA−A断面図である。そして、図4は図2に示す圧縮機のB−B断面図であり、圧縮冷媒に含まれる潤滑油を分離する分離室の断面を示している。
図示したように本実施例の圧縮機は、圧縮機構部を駆動するモータの回転中心軸が略水平方向に沿った状態で設置される、いわゆる横置きのモータ内蔵型の圧縮機に本発明を適用した例である。そして、圧縮機構部にはスクロールタイプの圧縮機構が採用されている。
本実施例の圧縮機1のハウジング3内には、圧縮機構部4とこれを駆動するモータ5とが内蔵されている。また、モータ5を挟んで圧縮機構部4と反対側のハウジング3内には、モータ5が収容されるモータ室2とは独立して、貯油室6が形成されている。即ち、この貯油室6は、ハウジング3の内側に突出して形成された軸受支持部3aとハウジング3の内周壁との間に、仕切部材7が嵌め込まれることにより、モータ室2と仕切られて形成されている。そして、仕切部材7は円環状のプレートであり、仕切部材7とハウジング3との間には図示しないゴムパッキン等が用いられ、液密状態でモータ室2と貯油室6とは仕切られている。
仕切部材7とハウジング3の固定は、モータ5を構成する固定子5aを通しボルト(図示せず)によりハウジング3に固定することにより、ハウジング3に対して仕切部材7が押圧、挟持されることにより行われている。
仕切部材7とハウジング3の固定は、モータ5を構成する固定子5aを通しボルト(図示せず)によりハウジング3に固定することにより、ハウジング3に対して仕切部材7が押圧、挟持されることにより行われている。
図4に示すように、ハウジング3には、分離室8が一体形成されている。分離室8は、圧縮機構部4により圧縮されてハウジング3外に吐出される圧縮冷媒に含まれる潤滑油27を分離する。また、分離室8は円筒状部分8aとこれに結合した逆円錐状部分8bとから成る。分離室8の円筒状部分8aには、モータ室2から圧縮冷媒を導入する導入孔9が、円筒状部分8aの内周面に接するように連通している。また、仕切部材7には、導入孔9にモータ室2内の圧縮冷媒を導くための通し孔7aが、分離室8上方の位置に形成されている。モータ室2内の圧縮冷媒は、通し孔7a及び導入孔9を通って分離室8に導かれる。従って、貯油室6は分離室8や通し孔7a等を介して間接的にモータ室2と連通している。
分離室8に導入された圧縮冷媒は、分離室8内周面に沿って旋回し、旋回による遠心力を得る。よって、冷媒ガスよりも質量の大きい潤滑油27は、分離室8の内周面に接触して圧縮冷媒から分離される。分離された潤滑油27は、重力に従って分離室8下方に移動し、分離室8の下端部に連通する導油路19を介して貯油室6に導かれ、貯油室6内に貯留される。
分離室8に導入された圧縮冷媒は、分離室8内周面に沿って旋回し、旋回による遠心力を得る。よって、冷媒ガスよりも質量の大きい潤滑油27は、分離室8の内周面に接触して圧縮冷媒から分離される。分離された潤滑油27は、重力に従って分離室8下方に移動し、分離室8の下端部に連通する導油路19を介して貯油室6に導かれ、貯油室6内に貯留される。
図3に示すように、貯油室6に貯留された潤滑油27は、モータ5の駆動軸14端部に設けられたトロコイド型のポンプ13により、ハウジング3に形成された油通路3bを介して吸い上げられる。そして、駆動軸14内部に形成された給油路15を通って、圧縮機構部4やモータ5の軸受等の機械的摺動部に供給され、各摺動部の潤滑に用いられる。
なお、分離室8と貯油室6との間には、貯油室6のガス抜き孔6a(図4参照)が形成されている。ガス抜き孔6aは貯油室容積を効率よく利用できるよう、なるべく鉛直方向の高い位置に形成することが望ましい。
なお、分離室8と貯油室6との間には、貯油室6のガス抜き孔6a(図4参照)が形成されている。ガス抜き孔6aは貯油室容積を効率よく利用できるよう、なるべく鉛直方向の高い位置に形成することが望ましい。
圧縮機構部4は、図3に示すように、スクロール型の圧縮機構となっている。つまり、固定鏡板11aから渦巻状の羽根が立ち上がった固定渦巻部11と、旋回鏡板12aから渦巻状の羽根が立ち上がった旋回渦巻部12とが噛み合わされている。旋回渦巻部12は、固定渦巻部11に対して旋回運動する。その圧縮機構の気体圧縮のメカニズムや動作は公知であるので、本実施例ではその詳細な説明は省略する。
圧縮機構部4は、ハウジング3に設けられた吸入口3c(図1参照)を介して冷凍サイクル中の冷媒を、吸入・圧縮し、固定鏡板11aの中央部に設けられた吐出孔31から吐出する。吐出された圧縮冷媒は、図示しない通路を通ってモータ室2に導かれ、モータ5を冷却した後、分離室8に導入される。そして、圧縮冷媒に含まれる潤滑油27は、分離室8で分離され、潤滑油27が分離された圧縮冷媒は、ハウジング3に設けられた吐出口3dから吐出される。
なお、上述の実施例においては、貯油室6に貯留されている潤滑油27を、ポンプ13により積極的に潤滑を要する機械的摺動部等に供給するが、ポンプ13を設けずにハウジング3内の差圧を利用して、潤滑油27を、駆動軸14内に形成された給油路15を通して潤滑を要する機械的摺動部等に供給する構成としてもよい。
圧縮機構部4は、ハウジング3に設けられた吸入口3c(図1参照)を介して冷凍サイクル中の冷媒を、吸入・圧縮し、固定鏡板11aの中央部に設けられた吐出孔31から吐出する。吐出された圧縮冷媒は、図示しない通路を通ってモータ室2に導かれ、モータ5を冷却した後、分離室8に導入される。そして、圧縮冷媒に含まれる潤滑油27は、分離室8で分離され、潤滑油27が分離された圧縮冷媒は、ハウジング3に設けられた吐出口3dから吐出される。
なお、上述の実施例においては、貯油室6に貯留されている潤滑油27を、ポンプ13により積極的に潤滑を要する機械的摺動部等に供給するが、ポンプ13を設けずにハウジング3内の差圧を利用して、潤滑油27を、駆動軸14内に形成された給油路15を通して潤滑を要する機械的摺動部等に供給する構成としてもよい。
このように本実施例の圧縮機では、仕切部材7を配置してモータ室2から独立した貯油室6を簡便に形成できるので、遠心分離型の潤滑油分離技術をモータ内蔵型の圧縮機に応用することができる。
また、貯油室6の下部は、完全に仕切部材7で圧縮機構部4及びモータ5と分離されている。そのため、圧縮機構部4及びモータ5に存在する撹拌冷媒に影響されず、貯油室6には、安定した状態で潤滑油27が存在する。そして、貯油室6の下部に油通路3bを備える構成としているので、その安定した状態の潤滑油27を貯油室6の下部から、吸い上げることができる。
また、貯油室6の下部は、完全に仕切部材7で圧縮機構部4及びモータ5と分離されている。そのため、圧縮機構部4及びモータ5に存在する撹拌冷媒に影響されず、貯油室6には、安定した状態で潤滑油27が存在する。そして、貯油室6の下部に油通路3bを備える構成としているので、その安定した状態の潤滑油27を貯油室6の下部から、吸い上げることができる。
図5は、本発明の第2実施例による圧縮機の断面図である。
図5において、圧縮機1の胴部の周りにある取付け脚20によって横向きに設置される、横型の電動方式圧縮機の一例を示している。
本実施例の圧縮機1は、ハウジング3内に圧縮機構部4およびこれを駆動するモータ5を内蔵する。貯油室6は、圧縮機構部4を含む各摺動部の潤滑に用いる潤滑油27を貯留する。モータ5は、図示しないモータ駆動回路部によって駆動する。取り扱う冷媒はガス冷媒であり、潤滑油27は各摺動部の潤滑のほか、圧縮機構部4の摺動部のシールにも用いる。また、冷媒に対して相溶性のある潤滑油27を用いる。
しかし、圧縮機は、本実施例の圧縮機1に限られることはない。基本的には、冷媒の吸入、圧縮および吐出を行う圧縮機構部4と、この圧縮機構部4を駆動するモータ5と、圧縮機構部4を含む各摺動部の潤滑に用いる潤滑油27を貯留する貯油室6とをハウジング3に内蔵し、モータ5をモータ駆動回路部により駆動する構成であればよい。
図5において、圧縮機1の胴部の周りにある取付け脚20によって横向きに設置される、横型の電動方式圧縮機の一例を示している。
本実施例の圧縮機1は、ハウジング3内に圧縮機構部4およびこれを駆動するモータ5を内蔵する。貯油室6は、圧縮機構部4を含む各摺動部の潤滑に用いる潤滑油27を貯留する。モータ5は、図示しないモータ駆動回路部によって駆動する。取り扱う冷媒はガス冷媒であり、潤滑油27は各摺動部の潤滑のほか、圧縮機構部4の摺動部のシールにも用いる。また、冷媒に対して相溶性のある潤滑油27を用いる。
しかし、圧縮機は、本実施例の圧縮機1に限られることはない。基本的には、冷媒の吸入、圧縮および吐出を行う圧縮機構部4と、この圧縮機構部4を駆動するモータ5と、圧縮機構部4を含む各摺動部の潤滑に用いる潤滑油27を貯留する貯油室6とをハウジング3に内蔵し、モータ5をモータ駆動回路部により駆動する構成であればよい。
また、本実施例の圧縮機構部4はスクロール方式の圧縮機構の一例である。図5に示すように、圧縮空間10は、固定鏡板11aから羽根が立ち上がった固定渦巻部11と、旋回鏡板12aから羽根が立ち上がった旋回渦巻部12とを噛み合わせて形成される。旋回渦巻部12は、モータにより駆動される駆動軸14によって固定渦巻部11に対して円軌道の運動を行う。その運動に伴って圧縮空間10は、容積が変化し、外部サイクルから帰還する冷媒をサブケーシング80に設けた吸入口3cから吸入して圧縮する。圧縮された冷媒は、ハウジング3に設けた吐出口3dから外部サイクルへ吐出される。
貯油室6に貯留されている潤滑油27は、容積型のポンプ13によって駆動軸14内の給油路15に導かれる。ポンプ13は、駆動軸14により駆動される。また、ポンプ13を用いる代わりに、ハウジング3内の差圧を利用してもよい。給油路15に導かれた潤滑油27は、旋回渦巻部12の旋回駆動に伴い、旋回渦巻部12の背面の液溜り21に供給される。なお、液溜り21とともに液溜り22に供給してもよい。
そして、この液溜り21に供給された潤滑油27の一部は、旋回渦巻部12の絞り23で減圧された後、旋回渦巻部12の外周部の背面側に供給される。そして、旋回渦巻部12の外周部の背面側に供給された潤滑油27は、旋回渦巻部12を固定渦巻部11に押圧するとともに、チップシール24を保持する保持溝25に供給される。チップシール24は、旋回渦巻部12の羽根先端と固定渦巻部11との間のシール部材である。このように、潤滑油27によって、固定渦巻部11と旋回渦巻部12との間のシールおよび潤滑が行われる。
また、液溜り21に供給された潤滑油27の他の一部は、偏心軸受43、液溜り22、主軸受42を通りながら、主軸受42、偏心軸受43を潤滑した後、モータ5側に流出し、貯油室6へと回収される。
貯油室6に貯留されている潤滑油27は、容積型のポンプ13によって駆動軸14内の給油路15に導かれる。ポンプ13は、駆動軸14により駆動される。また、ポンプ13を用いる代わりに、ハウジング3内の差圧を利用してもよい。給油路15に導かれた潤滑油27は、旋回渦巻部12の旋回駆動に伴い、旋回渦巻部12の背面の液溜り21に供給される。なお、液溜り21とともに液溜り22に供給してもよい。
そして、この液溜り21に供給された潤滑油27の一部は、旋回渦巻部12の絞り23で減圧された後、旋回渦巻部12の外周部の背面側に供給される。そして、旋回渦巻部12の外周部の背面側に供給された潤滑油27は、旋回渦巻部12を固定渦巻部11に押圧するとともに、チップシール24を保持する保持溝25に供給される。チップシール24は、旋回渦巻部12の羽根先端と固定渦巻部11との間のシール部材である。このように、潤滑油27によって、固定渦巻部11と旋回渦巻部12との間のシールおよび潤滑が行われる。
また、液溜り21に供給された潤滑油27の他の一部は、偏心軸受43、液溜り22、主軸受42を通りながら、主軸受42、偏心軸受43を潤滑した後、モータ5側に流出し、貯油室6へと回収される。
さらに、本実施例の圧縮機構部4は、ハウジング3の一方の端部壁3eから軸線方向の順に、ポンプ13、副軸受41を支持する軸受支持部3a、モータ5、主軸受42を支持する主軸受部材51が配置されている。ポンプ13は、端部壁3eの外面から収容され、その後に嵌め付けた蓋体52と端部壁3eとの間に保持されている。そして、蓋体52の内側に貯油室6に通じるポンプ室53が形成され、このポンプ室53は油通路3bを介して貯油室6に通じている。また、副軸受41は、ポンプ13に連結している駆動軸14を軸受している。そして、モータ5は、その固定子5aを焼き嵌めなどしてハウジング3の内周に固定され、駆動軸14は、駆動軸14に固定した回転子5bによって回転駆動する。
主軸受部材51は、サブケーシング80の内周にボルト17などにて固定され、圧縮機構部4の駆動軸14を主軸受42により軸受している。主軸受部材51の外面には、固定渦巻部11が図示しないボルトなどによって取付けられ、これらの主軸受部材51と固定渦巻部11との間に旋回渦巻部12を挟み込んでいる。主軸受部材51と旋回渦巻部12との間には、オルダムリングなどの旋回渦巻部12の自転を防止して円運動させるための自転拘束部57が設けられ、偏心軸受43を介して駆動軸14を旋回渦巻部12に接続し、旋回渦巻部12を円軌道で旋回させている。
主軸受部材51は、サブケーシング80の内周にボルト17などにて固定され、圧縮機構部4の駆動軸14を主軸受42により軸受している。主軸受部材51の外面には、固定渦巻部11が図示しないボルトなどによって取付けられ、これらの主軸受部材51と固定渦巻部11との間に旋回渦巻部12を挟み込んでいる。主軸受部材51と旋回渦巻部12との間には、オルダムリングなどの旋回渦巻部12の自転を防止して円運動させるための自転拘束部57が設けられ、偏心軸受43を介して駆動軸14を旋回渦巻部12に接続し、旋回渦巻部12を円軌道で旋回させている。
圧縮機構部4のサブケーシング80側の露出部分は、ハウジング3によって覆われている。サブケーシング80とハウジング3とは、それぞれの開口部同士を突き合わせてボルト18にて固定している。ハウジング3の一方には端部壁3eが、ハウジング3の他方には端部壁80aが形成されている。また、圧縮機構部4はサブケーシング80の吸入口3cとハウジング3の吐出口3dとの間に位置している。圧縮機構部4の吸入孔16はサブケーシング80の吸入口3cに連通している。圧縮機構部4の吐出孔31は、吐出室62に連通している。この吐出室62は端部壁80aによって形成されている。吐出孔31と吐出室62との間には、リード弁31aが設けられている。そして、吐出室62は、固定渦巻部11及び主軸受部材51を貫通する連絡通路63と連通している。この連絡通路63は、モータ5が配置されるモータ室2に連通している。なお、連絡通路63は、固定渦巻部11とハウジング3との間、及び主軸受部材51とハウジング3との間に形成してもよい。
モータ5は、モータ駆動回路部によって駆動される。駆動軸14は、モータ5によって回転して、圧縮機構部4を円軌道運動させるとともに、ポンプ13を駆動する。このとき圧縮機構部4には、ポンプ13により貯油室6の潤滑油27が供給される。この潤滑油27は、圧縮機構部4を潤滑するとともにシールを行う。サブケーシング80の吸入口3cから吸入される冷媒は、固定渦巻部11に設けた吸入孔16から圧縮機構部4内に吸入される。そして、圧縮機構部4は、吸入した冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒を吐出孔31から吐出室62に吐出する。吐出室62に吐出された冷媒は、連絡通路63を通ってモータ5側に入り、モータ5を冷却しながらハウジング3の吐出口3dから吐出される。この吸入から吐出までの過程で、衝突や気液分離によって潤滑油27は冷媒から分離する。なお、冷媒に随伴している一部潤滑油27によって副軸受41の潤滑が行われる。
モータ5は、モータ駆動回路部によって駆動される。駆動軸14は、モータ5によって回転して、圧縮機構部4を円軌道運動させるとともに、ポンプ13を駆動する。このとき圧縮機構部4には、ポンプ13により貯油室6の潤滑油27が供給される。この潤滑油27は、圧縮機構部4を潤滑するとともにシールを行う。サブケーシング80の吸入口3cから吸入される冷媒は、固定渦巻部11に設けた吸入孔16から圧縮機構部4内に吸入される。そして、圧縮機構部4は、吸入した冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒を吐出孔31から吐出室62に吐出する。吐出室62に吐出された冷媒は、連絡通路63を通ってモータ5側に入り、モータ5を冷却しながらハウジング3の吐出口3dから吐出される。この吸入から吐出までの過程で、衝突や気液分離によって潤滑油27は冷媒から分離する。なお、冷媒に随伴している一部潤滑油27によって副軸受41の潤滑が行われる。
本実施例では、モータ5を挟んで圧縮機構部4とは反対側に仕切部材7を配設している。特に、仕切部材7は、上部のみに通し孔7aを設け、さらに貯油室6の下部を、圧縮機構部4及びモータ5と完全に分離している。
以上のような構成によると、潤滑油27を含んだ冷媒は、仕切部材7の上部に設けられた通し孔7aを通ってハウジング3の内壁へ衝突することで、潤滑油27と冷媒とに分離する。そして、分離後の潤滑油27は、ハウジング3の内壁および仕切部材7などを伝って貯油室6に回収される。
また、貯油室6の下部は、完全に仕切部材7で圧縮機構部4及びモータ5と分離されている。そのため、圧縮機構部4及びモータ5に存在する撹拌冷媒に影響されず、貯油室6には、安定した状態で潤滑油27が存在する。そして、貯油室6の下部に油通路3bを備える構成としているので、その安定した状態の潤滑油27を貯油室6の下部から、吸い上げることができる。
以上のような構成によると、潤滑油27を含んだ冷媒は、仕切部材7の上部に設けられた通し孔7aを通ってハウジング3の内壁へ衝突することで、潤滑油27と冷媒とに分離する。そして、分離後の潤滑油27は、ハウジング3の内壁および仕切部材7などを伝って貯油室6に回収される。
また、貯油室6の下部は、完全に仕切部材7で圧縮機構部4及びモータ5と分離されている。そのため、圧縮機構部4及びモータ5に存在する撹拌冷媒に影響されず、貯油室6には、安定した状態で潤滑油27が存在する。そして、貯油室6の下部に油通路3bを備える構成としているので、その安定した状態の潤滑油27を貯油室6の下部から、吸い上げることができる。
このように本実施例の圧縮機では、仕切部材7を圧縮機1内部に設置することによって、少ないスペースで効率よく安定した潤滑油27を貯めること、貯油室6のスペースを大きく確保することができる。従って、コンパクトな液分離装置とすることで、小型、軽量で高性能な圧縮機を実現できる。
本発明にかかる圧縮機は、冷凍サイクルの効率を向上させることが可能であり、家庭用ルームエアコンや自動車用空調装置などに用いる場合に有用である。
1 圧縮機
2 モータ室
3 ハウジング
3b 油通路
4 圧縮機構部
5 モータ
5a 固定子
6 貯油室
7 仕切部材
7a 通し孔
8 分離室
11 固定渦巻部
12 旋回渦巻部
13 ポンプ
14 駆動軸
27 潤滑油
2 モータ室
3 ハウジング
3b 油通路
4 圧縮機構部
5 モータ
5a 固定子
6 貯油室
7 仕切部材
7a 通し孔
8 分離室
11 固定渦巻部
12 旋回渦巻部
13 ポンプ
14 駆動軸
27 潤滑油
Claims (5)
- ハウジング内に、圧縮機構部と前記圧縮機構部を駆動するモータとを収容した圧縮機であって、
前記モータを挟んで前記圧縮機構部と反対側の前記ハウジング内に、前記モータが収容されるモータ室とは独立して貯油室が形成されたことを特徴とする圧縮機。 - 前記モータ室と前記貯油室の間に、前記モータ室と前記貯油室を液密状態で仕切る仕切部材が配置されたことにより、前記貯油室が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- 前記モータ室と前記貯油室を液密状態で仕切る仕切部材が配置され、前記仕切部材は前記モータを構成する固定子に押圧されることにより前記ハウジングに固定されることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
- ハウジング内に、冷媒の吸入、圧縮および吐出を行う圧縮機構部と、前記圧縮機構部を駆動するモータと、前記圧縮機構部を含む摺動部を潤滑する潤滑油を貯留する貯油室と、前記貯油室に貯まった前記潤滑油を吸い上げる油通路とを備えた圧縮機であって、
前記貯油室と前記圧縮機構部及び前記モータとを分離する仕切部材を設け、前記仕切部材の上部のみには冷媒吐出のための通し孔を備え、前記仕切部材の下部では前記圧縮機構部及び前記モータと完全に分離し、前記油通路は前記仕切部材で仕切られた前記貯油室の下部に備えられたことを特徴とする圧縮機。 - 前記通し孔より吐出した冷媒を、前記ハウジングの一部に衝突させて前記潤滑油を冷媒から分離することを特徴とする請求項4に記載の圧縮機。
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070116 |