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JP2006345246A - 立体撮影機能付き携帯電話機 - Google Patents

立体撮影機能付き携帯電話機 Download PDF

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JP2006345246A
JP2006345246A JP2005169259A JP2005169259A JP2006345246A JP 2006345246 A JP2006345246 A JP 2006345246A JP 2005169259 A JP2005169259 A JP 2005169259A JP 2005169259 A JP2005169259 A JP 2005169259A JP 2006345246 A JP2006345246 A JP 2006345246A
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Tatsuhiko Mizushima
達彦 水島
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】カメラ間の視差を大きくでき、立体画像を生成するのに適したスライド式の立体撮影機能付き携帯電話機を提供する。
【解決手段】第一のカメラ3Lと表示部6が配置された第一の筐体1と、第一の筐体1をスライド自在に載置し、第二のカメラ3Rが配置された第二の筐体2とで構成された立体撮影機能付き携帯電話機であって、第一のカメラ3Lは、第一の筐体1のスライド方向の端部に配置され、第二のカメラ3Rは、第二の筐体2の第一のカメラ3Lのスライド方向とは反対側の方向の端部に配置され、第一の筐体1をスライドさせると第一のカメラ3Lと第二のカメラ3Rの間の距離が大きくなるように構成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、カメラ撮影機能を有する携帯電話に係わり、さらに詳しくは、立体画像の撮影・表示が可能なスライド式の携帯電話機に関する。
図3は、非特許文献1(NTT‐DoCoMo「取り扱い説明書FOMA D901i」)に記載されている従来のカメラ撮影機能を有する携帯電話機の構成を示す外観図である。
図に示すように、この携帯電話機は、画像表示用のLCD(Liquid Crystal Display)102を配置した第一の筐体100が電池を収納した第二の筐体200に対してスライド可能に取り付けられている。
なお、図3(a)は正面側(第一の筐体側であって携帯電話機の操作者がいる側)からみたときの図であり、図3(b)は裏面側(第二の筐体側)からみたときの図である。
図3(a)からわかるように、LCD102が配置された第一の筐体100にはテレビ電話用の自分撮りカメラ101が配置されている。
自分撮りカメラ101の向き(即ち、撮影方向)は固定であり、自分撮りカメラ101はLCD表示側(即ち、携帯電話機の操作者がいる側)のみが撮影可能である。
なお、LCD101は、通常の2D(2‐Dimension:2次元)表示用のものである。
また、図3(b)からわかるように、第二の筐体200の背面側(裏面側)には動画・静止画撮影用の高画素カメラ201が配置されている。
高画素カメラ201の向き(撮影方向)も固定であり、携帯電話機の背面側(即ち、携帯電話機の操作者の前方側)のみの撮影が可能である。
なお、高画素カメラ201で撮影(いわゆるデジカメモードでの撮影)を行うときには、第一の筐体100に配置されているLCD101をファインダとして撮影を行うことが可能である。
このように、非特許文献1に記載されている携帯電話機D901iは、一般的なカメラと同様に2D画像を撮影するためのカメラ(自分撮りカメラ101あるいは高画素カメラ201)を備え、2D画像の撮影と表示のみを行うことが可能である。
また、特許文献1〜4に記載のように、視差を利用した2つの画像を同時撮影することによって、立体画像を記録するアイデアも存在する。
例えば、特許文献1(特開2005−6266号公報)には、一体構成のビデオカメラあるいは携帯電話にレンズを2個設け、独立かつ同時に録画できるようにし、各々の映像を左右の目で独立かつ同時に見られるようにし、専用の眼鏡である3D再生グラスを使用して立体画像を鑑賞可能とすることが記載されている。
特許文献2(特開2004−242092号公報)には、立体撮影を行うための2つのデジタルカメラを一体構成の端末(即ち、携帯電話端末)の長手方向に配置することによって、視差を稼ぎ、立体感のある3次元画像を表示するように構成されたカメラ付き携帯電話が記載されている。
特許文献3(特開2004−120611号公報)には、立体視用の画像を取得するための2つのカメラが一体構成の筐体に組み込まれ、さらにこの2つのカメラのうち一方を回転させるように構成された複数画像同時撮影機能付き携帯機器が記載されている。
特許文献4(特開2003−51872号公報)には、第一のカメラが搭載された第一の筐体と第二のカメラが搭載された第二の筐体とが回転軸によって折りたたみ可能に構成され、第一の筐体に対して第二の筐体を開くことにより、第一のカメラと第二のカメラの視差を稼ぎ、立体画像を生成するようにした携帯型通信装置が記載されている。
また、特許文献4には、カメラを回転させ、立体自分撮りと立体相手撮りとを切り替えるアイデアや、同一端末に3D(3‐Dimension:3次元)表示可能(即ち、立体画像表示可能)な表示装置を同時に搭載するアイデアも記載されている。
特開2005−6266号公報(図3、段落0004) 特開2004−242092号公報(図2、段落0030) 特開2004−120611号公報(図1、段落0022) 特開2003−51872号公報(図5、図6、段落0039、段落0013、段落0008) NTT‐DoCoMo「取り扱い説明書FOMA D901i」
従来の一般的な携帯電話は一つのカメラしか備えず、また、非特許文献1に示された従来の携帯電話では、2つのカメラを備えてはいるが、この2つのカメラは、固定の異なる方向(正面側および背面側)を撮影するように固定的に組み込まれているために、立体画像を撮影することは出来なかった。
特許文献1〜3に記載の携帯電話は、2つのカメラを用いて、立体画像を生成あるいは鑑賞することが記載されているが、いずれも一体構成の筐体(携帯電話)に2つのカメラを配置しているものである。
特許文献4には、「第一のカメラが搭載された第一の筐体と第二のカメラが搭載された第二の筐体とが折りたたみ可能であり、第一の筐体に対して第二の筐体を開くことにより第一のカメラと第二のカメラの視差を稼ぎ、立体撮影画像を得る」ことは示されているが、「第一の筐体に対して第二の筐体をスライドさせることにより第一のカメラと第二のカメラの視差を稼ぐ」ことを示唆する記載はない。
また、一般的に、カメラを2つ使用して立体撮影を行った場合、2つのカメラは互いに独立に動作するため、下記のような問題が発生する。
* 右眼用画像と左眼用画像の撮影タイミングが異なるため、移動する物体や変化する物体を立体撮影した場合には、違和感のある撮影画像となる。
* 右眼用カメラと左眼用カメラは独立の自動画像調整を行うため、右眼用画像と左眼用画像とが異なる明るさ、色調、ピント位置になり、違和感のある撮影画像となる。
特許文献1〜4に記載の携帯電話では、立体撮影および撮影した立体画像を立体鑑賞する手方法については記載されているものの、右眼用カメラと左眼用カメラの影タイミングが異なるためや、右眼用カメラと左眼用カメラが独立して自動画像調整を行うために起因する違和感のある撮影画像を防止するための画像信号処理方法については、一切記載されていない。
なお、特許文献1〜4には、立体撮影した画像を保存する方法は記載されていないが、立体撮影画像のデータ量を減らして保存するための動画圧縮伸張方式には、立体画像専用の符号化処理が必要となる。
図4は、従来の立体撮影再生機能付き携帯電話機における画像処理系の構成を示すブロック図であり、後述する本発明による立体撮影機能付き携帯電話機における画像信号処理系の構成を示すブロック図と対比させて示したものである。
図において、300Rは右眼用カメラであり、右眼用カメラ300Rは、右眼用AF(Auto Focus)レンズ駆動部301R、右眼用イメージセンサ302R、右眼用画像信号処理部303R、右眼用イメージセンサ制御部304R、右眼用撮影条件処理部305R、右眼用AF制御部306Rで構成されている。
また、300Lは左眼用カメラであり、左眼用カメラ300Lは、左眼用AFレンズ駆動部301L、左眼用イメージセンサ302L、左眼用画像信号処理部303L、左眼用イメージセンサ制御部304L、左眼用撮影条件処理部305L、左眼用AF制御部306Lで構成されている。
また、400Rは右眼用画像圧縮部、450Rは右眼用画像伸張部、600Rは右眼用画像表示部、400Lは左眼用画像圧縮部、450Lは左眼用画像伸張部、600Lは左眼用画像表示部、500は記憶メモリ部である。
なお、図において、二重線の矢印は画像信号の流れを、細線の矢印は制御情報の流れを、太線の矢印は圧縮された画像情報の流れを示す。
また、波線にて囲んだ範囲(即ち、右眼用カメラ300Rあるいは右眼用カメラ300L)は、一般的なカメラが備える構成要素を示している。
従来の立体撮影再生機能付き携帯電話では、立体撮影を行うための2つのカメラ(即ち、右眼用カメラおよび左眼用カメラ)は、互いに独立分離して動作を行うので、以下のような問題が生じる。
* イメージセンサ制御部が右眼用と左眼用で独立していると考えられ、その結果、右眼用画像の露光タイミングと左眼用画像の露光タイミングが異なり、特に移動物体を撮影した場合には露光タイミングのズレにより被写体が写りこむ位置が変化し、立体鑑賞時に違和感が生じる原因となる。
* カメラの露光条件を決定する撮影信号処理部が右眼用と左眼用で独立していると考えられ、その結果、右眼用イメージセンサと左眼用イメージセンサのアナログゲインが異なるため右眼用画像と左眼用画像の明るさが異なる、右眼用イメージセンサと左眼用イメージセンサの露光時間が異なるため右眼用画像と左眼用画像に写りこむ移動被写体のブレかたが異なる、など、立体鑑賞時に違和感が生じる原因となる。
* カメラの焦点位置を決定するAF制御部が右眼用と左眼用で独立していると考えられ、その結果、右眼用カメラの焦点位置と左眼用カメラの焦点位置が異なり、右眼用画像と左眼用画像の被写体のボケ方が異なり、立体鑑賞時に違和感が生じる原因となる。
* 画像圧縮処理が右眼用と左眼用で独立していると考えられ、その結果、右眼用画像と左眼用画像の圧縮条件が異なり、圧縮ノイズの出方などに差が出るため、立体鑑賞時に違和感が生じる原因となる。
* 画像伸張処理が右眼用と左眼用で独立していると考えられ、その結果、右眼用画像と左眼用画像の伸張条件が異なり、伸張タイミングなどに差が出るため、立体鑑賞時に違和感が生じる原因となる。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、第一のカメラが配置された第一の筐体と第二のカメラが配置された第二の筐体をスライド自在に配置することにより、第一のカメラと第二のカメラの視差を大きく取ることが可能とし、立体画像を生成するのに適したスライド式の立体撮影機能付き携帯電話機を提供することを目的とする。
また、この発明は、更に、生成された立体画像の鑑賞時に違和感を感じることがなく、高品位な立体画像を提供することができる立体撮影機能付き携帯電話機を提供することを目的とする。
また、この発明は、更に、立体画像を生成すると同時ステレオ録音したり、立体画像を圧縮・伸張したり、オートフォーカスの収束を早めたりすることができる立体撮影機能付き携帯電話機を提供することを目的とする。
この発明に係る立体撮影再生機能付き携帯電話機は、第一のカメラと表示部が配置された第一の筐体と、上記第一の筐体をスライド自在に載置し、第二のカメラが配置された第二の筐体とで構成された立体撮影機能付き携帯電話機であって、上記第一のカメラは上記第一の筐体のスライド方向の端部に配置され、上記第二のカメラは上記第二の筐体の上記第一のカメラのスライド方向とは反対側の方向の端部に配置され、上記第一の筐体をスライドさせると、上記第一のカメラと上記第二のカメラの間の距離が大きくなるように構成されたものである。
また、この発明に係る立体撮影再生機能付き携帯電話機は、上記第一のカメラの近傍に第一のマイクロフォンが配置され、上記第二のカメラの近傍に第二のマイクロフォンが配置されているものである。
また、この発明に係る立体撮影再生機能付き携帯電話機では、同期して動作する上記第一のカメラおよび上記第二のカメラは、同一の撮影条件で制御されるものである。
また、この発明に係る立体撮影再生機能付き携帯電話機は、同期して動作する上記第一のカメラおよび上記第二のカメラから出力する2系統の画像信号をフレーム毎に連結して1系統の画像信号に変換するものである。
また、この発明に係る立体撮影再生機能付き携帯電話機は、同期して動作する上記第一のカメラおよび上記第二のカメラの撮影画像に写る被写体位置の差に基づいて被写体までの距離を推測し、フォーカス位置を自動的に合わせるものである。
この発明によれば、第一のカメラは上記第一の筐体のスライド方向の端部に配置され、第二のカメラは第二の筐体の第一のカメラのスライド方向とは反対側の方向の端部に配置され、第一の筐体をスライドさせると、第一のカメラと第二のカメラの間の距離が大きくなるように構成されているので、第一の筐体をスラスドさせることにより第一のカメラと第二のカメラの視差を大きく取ることが可能であり、立体画像を生成するのに適した画像の撮影を容易に行うことができる。
また、この発明によれば、第一のカメラの近傍に第一のマイクロフォンが配置され、第二のカメラの近傍に第二のマイクロフォンが配置されているので、立体撮影と同時にステレオ録音が可能となる。
また、この発明によれば、同期して動作する第1および第二の2つのカメラは、同一の撮影条件で制御されるので、違和感のない、より高品位な立体画像撮影が可能となる。
また、この発明によれば、第一のカメラおよび第二のカメラから出力する2系統の画像信号をフレーム毎に連結して1系統の画像信号に変換するので、立体画像に非対応の画像圧縮/伸張処理を利用して立体画像を圧縮伸張することが可能となる。
また、この発明によれば、第一のカメラおよび第二のカメラの撮影画像に写る被写体位置の差に基づいて被写体までの距離を推測し、フォーカス位置を自動的に合わせるので、立体撮影あるいは非立体撮影のいずれの場合においても、オートフォーカスの収束を早めることができる。
実施の形態1.
以下、図面に基づいて、本発明の一実施の形態について説明する。
なお、各図間において、同一符合は、同一あるいは相当のものであること表す。
図1は、本発明に係わる立体撮影機能付き携帯電話機の外観構成を示す斜視図である。
図おいて、1は第一の筐体(表示側筐体)、2は第二の筐体(電池側筐体)、3Lは第一の筐体(表示側筐体)1の端部に配置され、略180度回転可能な左眼用カメラ(第一のカメラ)、3Rは第二の筐体(表示側筐体)2の端部に配置され、略180度回転可能な右眼用カメラ(第二のカメラ)、4Lは左眼用カメラ(第一のカメラ)3Lと一体に配置された左側マイクロフォン(第一のマイクロフォン)の集音孔、4Rは右眼用カメラ(第二のカメラ)3Rと一体に配置された右側マイククロフン(第二のマイクロフォン)の集音孔、5Lは第一の筐体(表示側筐体)1に配置された左側スピーカーの放音孔、5Rは第一の筐体(表示側筐体)1に配置された右側スピーカーの放音孔、6は第一の筐体(表示側筐体)1に配置された表示部(立体表示パネル)、7は第一の筐体(表示側筐体1)に配置された操作キー、8は第二の筐体(電池側筐体)2に配置された操作キーである。
第一の筐体(表示側筐体)1は、第二の筐体(電池側筐体)2にスライド自在に取り付けられている。
なお、図1(a)は第一の筐体(表示側筐体)1がスライドされておらず第二の筐体(電池側筐体)2に重なっている時の状態を示しており、図1(b)は第一の筐体(表示側筐体)1が第二の筐体2に対して左方向にスライドされている時の状態を示している。
即ち、第一の筐体(表示側筐体)1と第二の筐体(電池側筐体)2とで構成されたものを携帯電話機の本体とすると、図1(a)は本体を閉じた時の状態を示しており、図1(b)は本体を開いた時の状態を示している。
本実施の形態による立体撮影機能付き携帯電話機は、図1(a)に示した本体を閉じた状態では、右側スピーカー(右側スピーカーの放音孔5Rに対応して第一の筐体1の内部に配置されている)と左側マイクロフォン(左側マイクロフォンの集音孔4Lと対応して左眼用カメラ3Lと一体に配置されている)とを使用し、音声通話の用途に供することができる。
通話先ダイヤル番号を入力する必要がある場合には、本体を開き(即ち、第一の筐体1を左方向にスライドして)、第二の筐体(電池側筐体)2に配置された操作キー8を用いて通話先ダイヤル番号を入力することが可能である。
テレビ電話として使用する場合も同様に、ダイヤル入力が不要な場合には本体を閉じたままで(即ち、第二の筐体2に第一の筐体を重ねた状態で)、右側スピーカー、左側スピーカー、左側マイクロフォン、左眼用カメラ3L、表示パネル6(2D表示モード)にて通信を行うことができる。
カメラにて自分(撮影者)を撮影する場合は、第一の筐体1の端部に配置されている左眼用カメラ3Lが撮影する画像を、表示パネル6(2D表示モード)にてファインダ表示しながら、撮影を行うことができる。
カメラにて遠方を撮影する場合は、第二の筐体2の端部に配置されている右眼用カメラ3Rを撮影者前方の撮影が可能なように回転させて、右眼用カメラ3Rが撮影する画像を表示パネル6(2D表示モード)にてファインダ表示しながら、撮影を行うことができる。
このように、従来の携帯電話機に行えることは、一通り実現可能である。
本実施の形態による立体撮影機能付き携帯電話機において、自分の立体撮影を行う場合、第一の筐体(表示側筐体)1をスライドさせて本体を開いた状態とし、左眼用カメラ3Lと右眼用カメラ3Rを正面(即ち、撮影者のいる方向)に向けた状態で撮影することにより、左眼用カメラ3Lと右眼用カメラ3Rの視差を利用した立体撮影が可能である。
撮影中の立体画像は、リアルタイムで表示パネル6(3D表示モード)にてファインダ表示しながら、撮影を行うことができる。
本携帯電話において、遠方の立体撮影を行う場合、本体をスライドさせ、左眼用カメラ3Lと右眼用カメラ3Rを背面(即ち、撮影者の前方の方向)に向けた状態で、左眼用カメラ3Lと右眼用カメラ3Rの視差を利用した立体撮影が可能である。
撮影中の立体画像は、リアルタイムで表示部6にてファインダ表示(3D表示モード)しながら、撮影を行うことができる。
図2は、本実施の形態による立体撮影再生機能付き携帯電話機における画像信号処理系の構成を示すブロック図である。
図において、3Lは左眼用カメラ(第一のカメラ)であり、左眼用カメラ3Lは、左眼用AFレンズ駆動部31L、左眼用イメージセンサ32L、左眼用画像信号処理部33Lで構成されている。なお、左眼用カメラ3Lには、図示しない左眼用レンズが存在する。
また、3Rは右眼用カメラ(第二のカメラ)であり、右眼用カメラ3Rは、右眼用AFレンズ駆動部31R、右眼用イメージセンサ32R、右眼用画像信号処理部33Rで構成されている。なお、右眼用カメラ3Rには、図示しない左眼用レンズが存在する。
また、41はイメージセンサ制御部、42は画像連結部、43は撮影条件処理部、44はAF(Auto Focus)制御部、45は画像圧縮部、46は記憶メモリ部、47は画像伸張部、48は画像分離部である。
また、6は表示部(立体表示パネル)であり、表示部6は右眼用画像表示部6Rと左眼用画像表示部6Lが1枚の表示面に集積されたものである。
この表示部6は、2D表示の際には右眼用画像表示部6Rと左眼用画像表示部6Lには同一の画像が表示され、このため立体視効果は表れない。
3D表示(立体画像表示)の際には右眼用画像表示部6Rと左眼用画像表示部6Lには、右眼用カメラ3Rと左眼用カメラ3L間の視差を利用した異なる画像が表示され、このため立体視効果が表れる。
なお、図には、マイクロフォンやスピーカーなどは図示していない、また、図において、二重線の矢印は画像信号の流れを、細線の矢印は制御情報の流れを、太線の矢印は圧縮された画像情報の流れを示す。
AFレンズ駆動部は、イメージセンサに光学像を結像するレンズとイメージセンサの結像面との間の距離をAF制御部からの制御信号に従って可変可能とするものであり、通常はステッピングモーター等のアクチュエータでレンズを光軸方向に機械的に動かす機構である。
本実施の形態においては、右眼用AFレンズ駆動部31Rと左眼用レンズ駆動部31Lは、左眼用カメラ(第一のカメラ)1および右眼用カメラ(第二のカメラ)のそれぞれに対応させて別々に設けてある。
これは、視差を稼ぐために、右眼用カメラ3Rと左眼用カメラ3Lの位置関係が離れて配置されることを想定しているためである。
もし右眼用カメラと左眼用カメラが近傍に配置されていれば、一つのAFレンズ駆動部で右眼用レンズ3Rと左眼用レンズ3Lの両方を駆動することも可能である。
イメージセンサは、イメージセンサ制御部の制御に従って、結像面に結像した光学像を電気信号に変換し、電気的な画像情報を出力する。一般的にCCDセンサやCMOSセンサと呼ばれる部分である。
ただし、CMOSセンサの場合は、センサ制御部や画像信号処理まで一つのシリコンチップに集積されている場合が多い。
本実施の形態においては、右眼用カメラ3Rには右眼用イメージセンサ32Rが、左眼用カメラ3Lには左眼用イメージセンサ32Lが配置されている。
イメージセンサ制御部41は、右眼用イメージセンサ32Rおよび左眼用イメージセンサ32Lの動作タイミングを制御する信号を生成する。
例えば、イメージセンサとしてCCDイメージセンサを使用する場合は、以下のような制御を行う。
(1)蓄積電荷の放電(電荷蓄積前に蓄積部の不要電荷を放電する)。
(2)露光・電荷蓄積開始(蓄積電荷が放電された後、結像面の画素に光が入力すると、その強さに応じた電荷が蓄積される)。
(3)蓄積電荷を垂直転送路へ移動(各画素に蓄積した電荷をチップ外部に出力するため、電荷を転送路へ移動する)。
(4)垂直転送路の電荷を移動(垂直転送路の電荷を1画素分づつ縦方向に移動し、最下段画素1列分は水平転送路に入る)。
(5)水平転送路の電荷を移動(水平転送路の電荷を1画素分づつ横方向に移動し、一番端の電荷はAD変換機に入る)。
(6)AD変換実行・AD変換データ出力(1画素の電荷の量をデジタルデータに変換する)。この際、AD変換のフルスケールはアナログゲインの値で決まる。
(7)水平画素数の数だけ、(5)から繰り返す。
(8)垂直画素数の数だけ、(4)ら繰り返す。
なお、上記のような制御において、(2)から(3)までの間の時間が露光時感となる。
右眼用画像信号処理部33Rは、右眼用イメージセンサ32Rの出力画像が適正な色を再現するよう、加工を行う。
同様に、左眼用画像信号処理部33Lは、左眼用イメージセンサ32Lの出力画像が適正な色を再現するよう、加工を行う。
右眼用イメージセンサ32Rあるいは左眼用イメージセンサ32Lの出力は、光源の色温度(光の色)を忠実に出力するが、そのまま記録すると、再生された画像を鑑賞する際に不自然な色合いとなる。
従って、通常、カメラ(即ち、右眼用カメラ3Rあるいは左眼用カメラ3L)は、撮影した画像から光源の色温度を推定し、白色光下の色合いとなるよう加工する。
なお、本実施の形態には関係ないが、右眼用イメージセンサ32Rおよび左眼用イメージセンサ32Lは、イメージセンサの欠陥画素を補正したり、イメージセンサ出力をビットマップ形式やYUV形式など、後処理が容易なデータ形式に変換する。
画像連結部42は、右眼用画像信号処理部33Rおよび左眼用画像信号処理部33Lから入力される2枚の画像を1枚に連結して出力する。
例えば、右眼用イメージセンサ32Rおよび左眼用イメージセンサ32Lの出力が、横640ドット×縦480ドット×毎秒30フレームであれば、画像連結部42は横640ドット×縦480ドット×毎秒30枚×2系統の入力画像を横1280ドット×縦480ドット×毎秒30枚の画像に変換し出力する。
なお、立体撮影を行わない場合、画像連結部42は、右眼用画像信号処理部33Rあるいは左眼用画像信号処理部33Lのうちの片方からの入力画像をそのまま出力する。
撮影条件処理部43は、入力画像の露光状態を調べ、右眼用イメージセンサ32Rおよび左眼用イメージセンサ32Lのアナログゲインおよび露光時感が適切か否かを判断し、修正が必要であればイメージセンサ制御部41に修正信号を出力する。
AF制御部44は、入力される画像のコントラストを調べ、カメラの焦点が正しく被写体に合っているか否かを判断し、修正が必要であればAFレンズ駆動部に修正信号を出力する。
この際、右眼用カメラ3Rに写る被写体の画像位置と左眼用カメラ3Lに写る被写体の画像位置との差分から被写体までの距離を推測することで、高速かつ連続的な焦点制御を行うことができる。
なお、通常の単眼カメラにおいては、レンズの位置を動かしながら複数枚の画像を撮影し、その中で最もコントラストの高い画像が得られたレンズ位置を最適な焦点位置と判断している。
そのため、1回のピント合わせに複数回の露光が必要となり、オートフォーカス制御が遅くなってしまう。
また、動画撮影中はレンズ位置を可変した画像を取得できないために、オートフォーカス制御が行えない。
画像圧縮部45は、例えばJPEG圧縮処理やMPEG圧縮処理である。
本実施の形態による立体撮影機能付き携帯電話機では、画像圧縮部45は立体撮影を意識した処理を行う必要はなく、一般的なものでよい。
なお、立体撮影と同時にステレオ音声を録音する場合には、音声圧縮部および圧縮済み音声と圧縮済み画像の多重化処理が必要であるが、これは既存のビデオカメラやTV電話機能付き携帯電話にて既に実装されている機能であるので、説明は省略する。
記憶メモリ部46は、携帯電話が内蔵するNandFlashや、携帯電話のメモリカードスロットに装着したminiSDカードまたはMS‐Duoカードにデータを書き込み/読み出しする部分である。これは既存の携帯電話に実装されている機能であるので、説明は省略する。
画像伸張部47は、例えばJPEG伸張処理やMPEG伸張処理である。本実施の形態による立体撮影機能付き携帯電話機の画像伸張部47は立体撮影を意識した処理を行う必要はなく、一般的なものでよい。
なお、立体画像と同時にステレオ音声が録音されているデータを再生する場合には、圧縮済み音声と圧縮済み画像の分離処理および音声の伸張処理が必要であるが、これは既存のビデオカメラやTV電話機能付き携帯電話に既に実装されている機能であるので、説明は省略する。
画像分離部48は、画像連結部42あるいは画像伸張部47から送られてくる1枚の画像を2枚の画像に分離して出力する。
画像分離部48に入力される入力画像が横1280ドット×縦480ドット×毎秒30枚であれば、画像分離部は横640ドット×縦480ドット×毎秒30枚×2系統の画像を出力する。
なお、入力画像が立体撮影された画像ではない場合、画像分離部48は両方の出力に入力画像をそのまま出力する。
表示部6は、入力された画像情報を表示パネルの表示面に可視的に表示する。
本実施の形態では、立体撮影された画像を立体表示するために、視差を利用して撮影した2枚の画像を立体表示可能な表示パネルが必要であり、表示部6は、右眼用画像表示部6Rと左眼用画像表示部6Lとを備えている。
立体表示パネルの詳細については、各種の方式が既存技術として発表されているので、説明は省略する。
図1および図2に示した構成の立体撮影機能付き携帯電話機を用いて、通常撮影を行う場合と立体撮影を行う場合の動作について説明する。
通常撮影を行う場合は、左眼用カメラ3Lあるいは右眼用カメラ3Rのいずれか一方のカメラのみを動作させる。
例えば左眼用カメラ3Lを使用して通常撮影を行う場合、画像連結部42は右眼用画像信号処理部33Rの出力を使用せず、左眼用画像信号処理部33Lの出力画像をそのまま出力する。
撮影条件処理部43は、画像連結部42が出力する左眼用画像信号処理部33Lの画像を解析し、左眼用画像のみの露光条件やホワイトバランス条件を出力する。
イメージセンサ制御部41は、左眼用画像のみから解析された露光条件に従って、イメージセンサの露出時間、フレームレート、アナログゲイン等を調整し、左眼用画像が最適な露出条件となるよう左眼用イメージセンサ32Lを制御する。
左眼用画像信号処理部33Lは、左眼用画像のみから解析されたホワイトバランス条件に従って、イメージセンサ出力に適切な色変換処理を行い、左眼用画像が最適な色再現性を保つよう、画像信号を加工する。
AF制御部44は、画像連結部が出力する左眼用画像信号処理の画像を解析し、左眼用画像が最適なコントラストとなるよう左眼用AFレンズ駆動部を制御して焦点を合わせる動作を行う。
左眼用AFレンズ駆動部31Lは、AF制御部44の出力に従って、左眼用カメラ3Lのレンズ(図示なし)を動かし、左眼用カメラ3Lの焦点位置を変える。
画像圧縮部45は、撮影画像を保存する際に機能し、画像連結部が出力する左眼用画像信号処理の画像を、静止画であれば例えばJPEGフォーマットに、動画であれば例えばMPEGフォーマットに圧縮したデータを出力する。
記憶メモリ部46は、画像圧縮部45が圧縮した画像データを、携帯電話機本体に内蔵するNandFlashメモリや、携帯電話機本体のメモリカードスロットに装着されたminiSDカードやMS‐Duo等のメモリカードに保存する。
画像伸張部47は、保存済み画像を再生する際に機能し、記憶メモリ部が保存している圧縮されたデータを受け、それを伸張し、圧縮前の画像に復元する。
画像分離部48は、画像連結部42が出力する画像または画像伸張部が出力する画像のどちらか一方を選択し、選択した画像が通常撮影されたものであれば、その画像を右眼用画像表示部6Rと左眼用画像表示部6Lにそのまま出力する。
右眼用画像表示部6Rおよび左眼用画像表示部RLは、画像分離部48が出力する画像を表示部(立体表示パネル)6の表示面に表示する。
立体撮影を行う場合は、左眼用カメラ3Lと右眼用カメラ3Lの両方を動作させる。
この場合、画像連結部42は、右眼用画像信号処理部33Rの出力と左眼用画像信号処理部33Lの出力画像を、画素数が2倍の1枚の画像に合成する。
例えば、右眼用画像および左眼用画像が横640ドット×縦480ドットの画像である場合、画像連結部の出力画像は横1280ドット×縦480ドットとなる。
この際、右眼用イメージセンサ32Rと左眼用イメージセンサ32Lは一つのイメージセンサ制御部41にて同一タイミングで駆動されるため、右眼用画像と左眼用画像は同一フレームレートで、同一タイミングで画像連結部42に入力される。
撮影条件処理部43は、この画像連結部42が出力する左右合成画像を解析し、左右合成画像の露光条件やホワイトバランス条件を出力する。
イメージセンサ制御部41は、左右合成画像から解析された露光条件に従い、イメージセンサの露出時間、フレームレート、アナログゲイン等を調整し、左右合成画像が最適な露出条件となるよう右眼用イメージセンサ32Rおよび左眼用イメージセンサ32Lを制御する。
その結果、右眼用イメージセンサ32Rの露光条件と左眼用イメージセンサ32Lの露光条件が同一となり、右眼用画像と左眼用画像の露光条件に不整合が生じない。
右眼用画像信号処理部33Rおよび左眼用画像信号処理部33Lは、左右合成画像から解析されたホワイトバランス条件に従って、各イメージセンサ出力に適切な色変換処理を行い、左右合成画像が最適な色再現性を保つよう、各イメージセンサの出力画像に同一内容の画像信号加工を実施する。
その結果、右眼用画像と左眼用画像のホワイトバランスに不整合が生じない。
AF制御部44は、画像連結部42が出力する左右合成画像を解析し、左右合成画像が最適なコントラストとなるよう右眼用AFレンズ駆動部31Rおよび左眼用AFレンズ駆動部31Lを制御して焦点を合わせる動作を行う。
その結果、右眼用カメラ3Rの焦点位置と左眼用カメラ3Lの焦点位置とが同一となり、右眼用画像と左眼用画像の焦点位置に不整合が生じない。
右眼用AFレンズ駆動部31Rおよび左眼用AFレンズ駆動部31Lは、一つのAF制御部44の一つの出力に従い、各々のカメラのレンズ(図示なし)を動かし焦点位置を変える。
画像圧縮部45は、撮影画像を保存する際に機能し、画像連結部が出力する左右連結画像を、静止画であれば、例えばJPEGフォーマットに、動画であれば、例えばMPEGフォーマットに圧縮したデータを出力する。
左右連結画像を一つの画像として処理するため、右眼用画像の圧縮条件と左眼用画像の圧縮条件が同一となり、右眼用画像と左眼用画像の圧縮条件に不整合が生じない。
記憶メモリ部46は、画像圧縮部45が圧縮した画像データを保存する。この部分の動作は、データ量が異なる以外は、通常撮影時と同一である。
画像伸張部47は、保存済み画像を再生する際に機能し、記憶メモリ部が保存している圧縮されたデータを受け、それを伸張し、圧縮前の画像に復元する。
圧縮されたデータが立体撮影されたものであれば、右眼用画像と左眼用画像が1枚に連結された状態の画像を復元する。
このため、右眼用画像の伸張条件と左眼用画像の伸張条件が同一となり、かつ同一タイミングで伸張処理を行うため、伸張した右眼用画像と伸張した左眼用画像に不整合が生じない。
画像分離部48は、画像連結部42が出力する画像または画像伸張部47が出力する画像のどちらか一方を選択し、選択した画像が立体撮影されたものであれば、1枚に連結された右眼用画像と左眼用画像とを分離し、右眼用画像表示部6Rへは右眼用画像を、左眼用画像表示部6Lへは左眼用画像を、各々出力する。
例えば、左右連結された画像が横1280ドット×縦480ドットである場合、右眼用画像と左眼用画像の各々は横640ドット×縦480ドットとなる。
右眼用画像表示部6Rおよび左眼用画像表示部6Lは、画像分離部48が出力する右眼用画像と左眼用画像を表示部(立体表示パネル)6の表示面に表示する。
右眼用画像と左眼用画像は、もともと視差を利用した立体視画像であるため、表示面には立体視可能な画像が表示される。
なお、立体撮影時においては、AF制御部44は、左右連結画像の中から右眼用画像と左眼用画像とを独立に認識し、右眼用カメラ3Rと左眼用カメラ3Lの視差と、その中に撮影されている被写体が写りこんでいる位置との関係から、三角測量の原理で被写体までの距離を演算することで、より高速にAF制御を行うことが可能となる。
また、動画撮影中においても焦点位置を変えることなく被写体の移動に追従して焦点位置を調整することが可能となる。
また、カメラの近傍に配置されカメラと同じ向きを向く右側マイクおよび左側マイクを使用して、立体動画撮影中にステレオ音声を録音することが可能となる。
また、ステレオ音声が付加された立体撮影動画を再生する際には、表示部の両側に配置された右側スピーカーおよび左側スピーカーを使用して、ステレオ再生を行うことが可能となる。
ステレオ音声の録音再生に関しては、既存のビデオカメラやステレオICレコーダー等と同等であり、MPEG画像にステレオ音声を付加/分離する手法も確立されているため、ここでは説明は省略する。
ここで、本実施の形態による立体撮影機能付き携帯電話機の主たる構成・動作の特徴をまとめて説明しておく。
本実施の形態による立体撮影機能付き携帯電話機は、同一仕様の二つのカメラと一つの立体表示パネルとを搭載するスライド型の携帯端末(携帯電話機)において、カメラの一つは表示側筐体に、もう一つは電池側筐体に配置し、端末をスライドさせることで端末長手方向の寸法以上の視差を得ることを可能とする。
表示側筐体に配置したカメラは、端末正面側(即ち、撮影者がいる側)の撮影と端末背面側(即ち、撮影者の前方側)の撮影を切り替え可能なように、機構的に180度回転する構造を有している。
そして下記のカメラ撮影モードを備える。
* 正面撮影状態にした表示側筐体(第一の筐体)に配置されたカメラによる端末正面側の平面撮影(自分撮りモード)
* 背面撮影状態にした表示側筐体(第一の筐体)に配置されたカメラによる端末背面側の平面撮影(デジカメモード)
* 背面撮影状態にした表示側筐体(第一の筐体)に配置されたカメラと背面撮影状態にした電池側筐体(第二の筐体)に配置されたカメラによる立体撮影(立体撮影モード)
* 正面撮影状態にした表示側筐体(第一の筐体)に配置されたカメラと正面撮影状態にした電池側筐体(第二の筐体)に配置されたカメラによる立体撮影(立体撮影モード)
立体撮影モードにおいて、二つのカメラに対する撮影条件制御(カメラの露光タイミング制御、明るさ制御、露光時感制御、ホワイトバランス制御、焦点位置制御)を1系統とすることで、右眼用画像と左眼用画像とで撮影条件の差が生じないよう制御するカメラ制御機能を備える。
1系統の動画圧縮処理にて右眼用画像と左眼用画像とを同時に圧縮可能なように、2つのカメラが出力する2系統の画像信号を1系統の画像信号に連結する機能を備える。
動画伸張処理にて再生した1系統の連結済み立体撮影画像情報から、右眼用画像と左眼用画像とを抽出し独立した2系統の画像信号に分割する画像情報分割機能を備える。
二つのカメラが出力する、または前記画像情報分割機能が出力する右眼用画像と左眼用画像とを同時に1枚の表示パネルに立体視表示する機能を備える。
以上のように構成されるため、自分撮りモードおよびデジカメモードでは従来のカメラ付き携帯電話と同様の機能を実現しながら、立体撮影モードでは立体表示パネルをファインダとして立体画像を確認しながら立体画像撮影を行える。
また、立体撮影した画像をメモリに保存し、それを再生することで立体撮影画像を立体鑑賞することが可能となる。
立体撮影する際は、右眼用画像と左眼用画像撮影条件が同じに制御されており、違和感の無い立体画像を記録することが可能となる。
また、立体画像用の特別な動画像圧縮伸張処理を必要とせず、一般的な非立体撮影用の動画像圧縮伸張処理にて立体画像の圧縮伸張を行え、かつ圧縮伸張処理の際に起こる処理時間のずれが生じないため、違和感の無い立体画像を記録再生することが可能となる。
また、デジカメモードおよび立体撮影モードにおいては、二つのカメラの視差を利用し被写体までの距離を測定することで、従来の単一カメラでのTTL測距方式に比べ格段に高速にオートフォーカス制御を行うことが可能となる。
また、二つのカメラの近傍にマイクを取り付け、立体表示LCDの両側にスピーカーを取り付けることにより、立体画像撮影時にステレオ音声を記録し、立体画像再生時にステレオ記録した音声をステレオ再生する機能も実現可能である。
以上説明したように、本実施の形態による立体撮影機能付き携帯電話機は、第一のカメラ3Lと表示部6が配置された第一の筐体1と、第一の筐体1をスライド自在に載置し、第二のカメラ3Rが配置された第二の筐体2とで構成された立体撮影機能付き携帯電話機であって、第一のカメラ3Lは、第一の筐体1のスライド方向の端部に配置され、第二のカメラ3Rは、第二の筐体2の第一のカメラ3Lのスライド方向とは反対側の方向の端部に配置され、第一の筐体1をスライドさせると、第一のカメラ3Lと第二のカメラ3Rの間の距離が大きくなるように構成されている。
従って、第一の筐体1をスラスドさせることにより、第一のカメラ3Lと第二のカメラ3Rの視差を大きく取ることが可能であり、立体画像を生成するのに適した画像の撮影を容易に行うことができる。
また、本実施の形態による立体撮影機能付き携帯電話機の第一のカメラ3Lは、第二のカメラ3Rが撮影する方向と同一方向の撮影が可能となるように回転可能に配置されているので、通常は自分撮りモードで使用する第一のカメラを回転させてデジカメモードで立体撮影が可能となる。
また、本実施の形態による立体撮影機能付き携帯電話機の第二のカメラ3Rは、第一のカメラ3Lが撮影する方向と同一方向の撮影が可能となるように回転可能に配置されているので、通常はデジカメモードで使用する第二のカメラ3Rを回転させて自分撮りモードで立体撮影が可能とる。
また、本実施の形態による立体撮影機能付き携帯電話機の第一のカメラ3Lおよび第二のカメラ3Rは、正面側および背面側いずれの方向も撮影可能なように回転可能に配置されているので、自分撮りモードおよびデジカメモードのいずれの撮影モードにおいても立体撮影が可能となる。
また、本実施の形態による立体撮影機能付き携帯電話機では、第一のカメラ3Lの近傍に第一のマイクロフォンが配置され、第二のカメラ3Rの近傍に第二のマイクロフォンが配置されているので、立体撮影と同時にステレオ録音が可能となる。
また、本実施の形態による立体撮影機能付き携帯電話機では、第一のマイクロフォンは第一のカメラ3Lと連動して回転し、第二のマイクロフォンは第二のカメラ3Rと連動して回転するように構成されているので、第1および第二のマイクロフォンは、それぞれ第1および第二のカメラの撮影方向を集音することが可能であり、種々の撮影モードにおいて立体撮影と同時にステレオ録音が可能となる。
また、本実施の形態による立体撮影機能付き携帯電話機では、同期して動作する第一のカメラ3Lおよび第二のカメラ3Rは、同一の撮影条件で制御されるので、違和感のない、より高品位な立体画像撮影が可能となる。
また、本実施の形態による立体撮影機能付き携帯電話機では、同期して動作する第一のカメラ3Lおよび第二のカメラ3Rから出力する2系統の画像信号をフレーム毎に連結して1系統の画像信号に変換するので、立体画像に非対応の画像圧縮/伸張処理を利用して、立体画像を圧縮伸張することが可能となる。
また、本実施の形態による立体撮影機能付き携帯電話機では、同期して動作する上記第一のカメラおよび上記第二のカメラの撮影画像に写る被写体位置の差に基づいて被写体までの距離を推測し、フォーカス位置を自動的に合わせるので、立体撮影あるいは非立体撮影のいずれの場合においても、オートフォーカスの収束を早めることができる。
この発明は、カメラ間の視差を大きくでき、立体画像を生成するのに適したスライド式の立体撮影機能付き携帯電話機の実現に有用である。
実施の形態1による立体撮影機能付き携帯電話機の外観構成を示す斜視図である。 実施の形態1による立体撮影機能付き携帯電話機における画像信号処理系の構成を示すブロック図である。 非特許文献1に記載されている従来のカメラ撮影機能を有する携帯電話機の構成を示す外観図である。 従来の立体撮影再生機能付き携帯電話機における画像処理系の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 第一の筐体(表示側筐体)
2 第二の筐体(電池側筐体)
3L 左眼用カメラ(第一のカメラ)
31L 左眼用AFレンズ駆動部
32L 左眼用イメージセンサ
33L 左眼用画像信号処理部
3R 右眼用カメラ(第二のカメラ)
31R 右眼用AFレンズ駆動部
32R 右眼用イメージセンサ
33R 右眼用画像信号処理部
4L 左側マイクロフォン(第一のマイクロフォン)の集音孔
4R 右側マイククロフン(第二のマイクロフォン)の集音孔
5L 左側スピーカーの放音孔
5R 右側スピーカーの放音孔
6 表示部(立体表示パネル)
6L 左眼用画像表示部
6R 右眼用画像表示部
7 第一の筐体(表示側筐体)に配置された操作キー
8 第二の筐体(電池側筐体)に配置された操作キー
41 イメージセンサ制御部
42 画像連結部
43 撮影条件処理部
44 AF制御部
45 画像圧縮部
46 記憶メモリ部
47 画像伸張部
48 画像分離部

Claims (9)

  1. 第一のカメラと表示部が配置された第一の筐体と、上記第一の筐体をスライド自在に載置し、第二のカメラが配置された第二の筐体とで構成された立体撮影機能付き携帯電話機であって、
    上記第一のカメラは、上記第一の筐体のスライド方向の端部に配置され、
    上記第二のカメラは、上記第二の筐体の上記第一のカメラのスライド方向とは反対側の方向の端部に配置され、
    上記第一の筐体をスライドさせると、上記第一のカメラと上記第二のカメラの間の距離が大きくなることを特徴とする立体撮影機能付き携帯電話機。
  2. 上記第一のカメラは、上記第二のカメラが撮影する方向と同一方向の撮影が可能となるように回転可能に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の立体撮影機能付き携帯電話機。
  3. 上記第二のカメラは、上記第一のカメラが撮影する方向と同一方向の撮影が可能となるように回転可能に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の立体撮影機能付き携帯電話機。
  4. 上記第一のカメラおよび上記第二のカメラは、正面側および背面側いずれの方向も撮影可能なように回転可能に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の立体撮影機能付き携帯電話機。
  5. 上記第一のカメラの近傍に第一のマイクロフォンが配置され、上記第二のカメラの近傍に第二のマイクロフォンが配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の立体撮影機能付き携帯電話機。
  6. 上記第一のマイクロフォンは上記第一のカメラと連動して回転し、上記第二のマイクロフォンは上記第二のカメラと連動して回転するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の立体撮影機能付き携帯電話機。
  7. 同期して動作する上記第一のカメラおよび上記第二のカメラは、同一の撮影条件で制御されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の立体撮影機能付き携帯電話機。
  8. 同期して動作する上記第一のカメラおよび上記第二のカメラから出力する2系統の画像信号をフレーム毎に連結して1系統の画像信号に変換することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の立体撮影機能付き携帯電話機。
  9. 同期して動作する上記第一のカメラおよび上記第二のカメラの撮影画像に写る被写体位置の差に基づいて被写体までの距離を推測し、フォーカス位置を自動的に合わせることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の立体撮影機能付き携帯電話機。
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