JP2006318788A - シールドコネクタ - Google Patents
シールドコネクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006318788A JP2006318788A JP2005140942A JP2005140942A JP2006318788A JP 2006318788 A JP2006318788 A JP 2006318788A JP 2005140942 A JP2005140942 A JP 2005140942A JP 2005140942 A JP2005140942 A JP 2005140942A JP 2006318788 A JP2006318788 A JP 2006318788A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor terminal
- outer conductor
- connector
- shield
- terminal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims abstract description 171
- 230000013011 mating Effects 0.000 claims abstract description 28
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims abstract description 11
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims abstract description 11
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 7
- 239000003989 dielectric material Substances 0.000 claims description 5
- 238000002788 crimping Methods 0.000 description 14
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 4
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 2
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
Abstract
【課題】
シールド電線の端末部に取り付けられる外導体端子の先端部分を保護し、その変形による相手側シールドコネクタとの嵌合不良を防止するシールドコネクタを提供する。
【解決方法】
シールドコネクタ100aの外導体端子150aの筒状収容部152のコネクタハウジングへの挿入先端部位にシールド電線10の径方向に弾性変形可能な弾性接触片164が周方向複数形成され、この外導体端子150aの筒状収容部152内に収容される誘電体140のコネクタハウジングへの挿入方向先端外周縁には前記弾性接触片164を保護する張り出し部142が径方向に形成されている。
【選択図】 図5
シールド電線の端末部に取り付けられる外導体端子の先端部分を保護し、その変形による相手側シールドコネクタとの嵌合不良を防止するシールドコネクタを提供する。
【解決方法】
シールドコネクタ100aの外導体端子150aの筒状収容部152のコネクタハウジングへの挿入先端部位にシールド電線10の径方向に弾性変形可能な弾性接触片164が周方向複数形成され、この外導体端子150aの筒状収容部152内に収容される誘電体140のコネクタハウジングへの挿入方向先端外周縁には前記弾性接触片164を保護する張り出し部142が径方向に形成されている。
【選択図】 図5
Description
本発明は、シールド電線に接続されるシールドコネクタコネクタに関し、更に詳しくはシールド電線の端末に接続されるコネクタ端子のインピーダンス整合が図られたシールドコネクタに関する。
近年、自動車、OA機器、家電製品等を中心に高性能、多機能化が急速に進められてきており、それに伴い伝送される電気信号は高速度化・高周波化されてきている。一般に、このような高周波の電気信号を伝送するためには同軸ケーブルからなるシールド電線が用いられるが、伝送される電気信号の高周波化に伴って、このシールド電線に接続されるシールドコネクタにも高周波特性の向上の要求が高まっている。
従来、このようなシールド電線の端末接続構造としては例えば図7に示すようなものが知られている。シールド電線10は、金属製の複数の素線を撚り束ねた信号導体12を、絶縁体14を介して、同じく複数の素線を編んだ編組線16よりなるシールド導体が被覆され、更にその外周を絶縁性のシース18が覆った同軸の構造になっており、シールド導体16が信号導体12の外周を一定の間隔を置いて隙間なく覆うことで高周波の電気信号の伝送に適した構造になっている。
このシールド電線10の端末に接続されるシールドコネクタ10aは、シールド電線10の信号導体12と接続される図示しない内導体端子20aを、所定の誘電率を有する誘電体40を介して外導体端子50aの筒状収容部52で覆って電磁的にシールドする構造になっている。
この内導体端子20aは導電性の金属板を屈曲形成して雄又は雌端子状に形成されており、先端から相手方の雌又は雄端子と嵌合するように嵌合部が形成されており、そしてこの後端に設けられた信号導体圧着部により、シールド電線10の信号導体12に接続されている。
一方、外導体端子50aは、筒状収容部52とシールド導体圧着部54、シース圧着56からなり、前後に開口した略円筒状に形成されている。内導体端子20aを誘電体40を介して覆ってシールドするための筒状収容部52はコネクタハウジングに挿入されるその先端から後端までほぼ一定の外径に形成されており、この外導体端子50aは、その筒状収容部52の後端に形成されたシールド導体圧着部54でシールド電線10のシールド導体16を挟着し、その更に後端に形成されたシース圧着部56でシールド電線10のシース18を挟着して、シールド電線10に接続されている。
この外導体端子52aの筒状収容部52の先端には、軸方向に延びるスリット62が切欠き形成され、円周方向に広がる弾性接触片64が形成されている。さらに、その弾性接触片64の先端には径方向に張り出した膨出部66が、相手側シールドコネクタの外導体端子と接触可能に設けられている。
図7に示されたシールドコネクタ10aが相手側シールドコネクタ10bと嵌合した状態のD−D断面図を図8(a)に、そしてそのE−E断面を図8(b)に示す。前記外導体端子50aの弾性接触片64が形成された収容筒部52先端が、相手側コネクタ10bの外導体端子の筒状収容部先端60bに挿入されて接触接続されて、同じく嵌合接続されている内導体端子20a,20bを隙間なく覆っている。
この時、外導体端子50aの筒状収容部52の先端に形成されて、径方向に張り出した膨出部66の外径が、相手側の外導体端子50bの筒状収容部先端60bの内径より僅かに大きく形成されている。
さらに、前記外導体端子50aの筒状収容部52内に収容される誘電体40は、軸方向にほぼ一定の外径をもった略円筒に形成されているが、前記外導体端子の弾性接触片52bに覆われた部分には、前記弾性接触片52bの内側方向への変位を許容するために僅かに細い小径部42が形成されている。そして前記外導体端子50aの筒状収容部52の先端よりわずかに突出して、その筒状収容部52内に収容されている。
そしてシールドコネクタ10a,10bが嵌合した際には、外導体端子50aの筒状収容部52の弾性接触片64先端に形成された膨出部66を相手側外導体端子50bの筒状収容部先端60bの内壁によって、僅かに内側に押さえつけて弾性変形させつつ接触させることで、この弾性接触片64の反発力によって、良好な電気的接続を得ている。
このようなシールドコネクタの例としては、特許文献1に記載されたシールドコネクタ等が知られている。
しかし、このようなシールドコネクタ10aの先端部は、外導体端子50aの筒状収容部52の弾性接触片64の先端と筒状収容部52に収容されている誘電体40の先端との間に生じる隙間が保護されておらず剥き出しになった構造となっているので、外部からの衝撃等により破壊されやすいという問題がある。
例えば、シールドコネクタの10aのシールド電線10への接続作業時に、外導体端子50aの筒状収容部52の先端と誘電体40先端との間の隙間に異物が入り込んで弾性接触片64が捲れ上がり、押し曲げられて変形してしまうことがある。また、このシールドコネクタ10aを絶縁性の樹脂よりなるコネクタハウジング70に挿入する際には(図9)、外導体端子50a先端の膨出部66がコネクタハウジング70のキャビティ72の内径より張り出しているので、外導体端子の弾性接触片64を弾性変形させつつ挿入しなければならないため、大きな挿入力が必要となるだけでなく、この弾性接触片64に過大な力が掛かりすぎて変形してしまうこともある。また、図10に示すように、相手側シールドコネクタ10bとの嵌合作業時に、シールドコネクタ10a,10bが軸方向にずれて嵌合しようとした場合、誘電体40先端の外周端縁と外導体端子50aの弾性接触片64の先端との間にある隙間に、相手側の外導体端子先端60bが引っかかって正しく嵌合されないというような問題も生じる。
そこで本発明の目的は、シールド電線の端末部に取り付けられる外導体端子の先端部分を保護し、その変形と、これによる相手側シールドコネクタとの嵌合不良を防止して、良好な電気的接続を得ることができ、さらに小型化を可能にするシールドコネクタを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るシールドコネクタは、シールド電線の信号導体の端末に内導体端子が接続され、この内導体端子が誘電体を介して外導体端子の筒状収容部に収容されると共に、この外導体端子がシールド電線の前記シールド導体に接続されてコネクタハウジングに挿入されてなるシールドコネクタにおいて、前記外導体端子の筒状収容部の前記コネクタハウジングへの挿入先端部位に、そのシールド電線の径方向に弾性変形可能な弾性接触片が周方向複数形成され、この外導体端子の筒状収容部内に収容される誘電体の前記コネクタハウジングへの挿入方向先端外周縁には前記弾性接触片を保護する張り出し部が径方向に形成されてなることを要旨とするものである。
また、本発明の請求項2記載のシールドコネクタは、請求項1記載のシールドコネクタにおいて、前記外導体端子の筒状収容部に収容される前記誘電体の張り出し部の前記コネクタハウジングへの挿入方向先端外周縁には、前記コネクタハウジングに挿入される相手側コネクタ端子との嵌合の際の相手側コネクタ端子の外導体端子先端部がシールド電線の径方向所定位置に誘導されるようテーパ状又はR状に面取り形成されていることを要旨とするものである。
また、本発明の請求項3記載のシールドコネクタは、請求項1および請求項2記載のシールドコネクタにおいて、前記外導体端子の筒状収容部の途中部位からコネクタハウジング挿入方向先端部位にかけて小径筒状に形成され、その先端部位に前記弾性接触片が形成されていることを要旨とするものである。
また、本発明の請求項4記載のシールドコネクタは、請求項1乃至請求項3記載のシールドコネクタにおいて、前記外導体端子の筒状収容部の前記小径筒状部に部分的に開口部を形成し、該開口部を介して前記誘電体が露呈されていることを要旨とするものである。
上記請求項1に記載されるシールドコネクタの保護構造によれば、前記外導体端子の筒状収容部に収容される誘電体の先端に前記外導体端子の弾性接触片を保護する張り出し部が形成されているので、外導体端子の先端に異物が衝突しても弾性接触片が変形するのを防ぐことができる。また、この張り出し部の外径を調節することにより、前記外導体端子の弾性接触片の、その弾性限界を超えた内側への無理な変位を防止することも可能になる。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記誘電体の張り出し部の先端外周縁がテーパ面に形成されているので、相手側シールドコネクタとの嵌合時に、これらのシールドコネクタの嵌合突き合わせ面同士が軸方向に微小なずれをもって当接した場合でも、相手側シールドコネクタの外導体端子先端をこのテーパ面に沿って滑らせて移動することで、相手側シールドコネクタを正しい嵌合位置に誘導して嵌合させることが可能となる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記外導体端子先端に小径部を形成することにより、この外導体端子をコネクタハウジングに挿入する際の挿入抵抗を低減させることができ、スムーズな組付けを可能とし、組み付け作業性が向上する。また、過大な力を加えて外導体端子をコネクタハウジングに無理に挿入することによる外導体端子の変形、破損を防ぐことができる。また、相手側シールドコネクタの外導体端子との嵌合部分の外径も小さくすることができ、シールドコネクタの小型化が可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、前記筒状収容部先端の小径部に部分的に開口を形成することにより、インピーダンス整合を図ることができる。一般に、このように部分的に外導体端子の内径を小さく形成するとインピーダンスの低下が起きるが、この小径部に部分的に開口を形成することにより、空気層を介在させることになり、インピーダンスの低下を防いで、インピーダンス整合を図ることが可能となる。
請求項5に記載のシールドコネクタによれば、前記請求項1乃至請求項4記載のシールドコネクタ外導体端子の保護構造を有しているので、外導体端子先端部に形成された弾性接触片の変形による破損を防ぎ、相手側シールドコネクタとの嵌合作業性が良く、また良好な電気的接続が可能となる。また、コネクタハウジングへの組み付け作業性も良く、更に小型化が可能で、インピーダンス整合を図ることもできるため、良好な高周波特性を得ることも可能となる。
以下に本発明の第1の実施の形態について図1〜6を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態であるシールドコネクタ100にシールド電線10を接続する前の分解斜視図、図2は組み立て接続後のシールドコネクタ100の斜視図である。
図1に示されるシールド電線10は電気信号等の伝送路として金属製の複数の素線を撚り束ねた信号導体12の周りに絶縁体14を介して同じく複数の素線を編んだ編組線よりなるシールド導体16が被覆され、その外周をシース18で覆った同軸線のシールド構造になっており、シールド導体16が信号導体12の外周を隙間なく覆うことで高周波の電気信号の伝送に適したものとなっている。
このシールド電線10の端末に接続されるシールドコネクタ100は、シールド電線10の信号導体12と接続される内導体端子120を、所定の誘電率を有する誘電体140を介して外導体端子150の筒状収容部152で覆って電磁的にシールドする構造になっている。
この内導体端子120は導電性の金属板を屈曲形成して雄又は雌端子状に形成されており、先端から相手方の雌又は雄端子と嵌合するように嵌合部122が形成されている。そしてこの後端には、シールド電線10の信号導体12を圧着接続するための信号導体接続部124を備えている。シールド電線10は、シース18と絶縁体14が所定の長さ皮剥ぎされて、信号導体12とシールド導体16が露出され、信号導体12の先端に内導体端子120の信号導体接続部124が接続されている。
一方、外導体端子150は、前後に開口した略円筒状に形成され、内導体端子120を誘電体140を介して覆ってシールドするための筒状収容部152と、この筒状収容部152の後端に、シールド電線10のシールド導体16を挟着する一対の圧着片が上方に向かって突出するように形成されたシールド導体圧着部54と、その更に後端にシールド電線10のシース18を挟着する同じく一対の圧着片が同じく上方に向かって突出するように形成されたシース圧着部56とが形成されている。
この外導体端子150の筒状収容部152の先端部分には、その後端部分より細く形成された小径部160が設けられており、この小径部160に、軸方向に延びるスリット162が切欠き形成され、径方向に弾性変形可能な弾性接触片164が形成されている。さらに、その弾性接触片164の先端には径方向に張り出した膨出部66が、相手側シールドコネクタの外導体端子と接触可能に設けられている。
誘電体140は、絶縁性の樹脂からなり、前記内導体端子120を収容する内導体端子収容孔149を有する略円筒状に形成されている。この誘電体140の後端部148は前記外導体端子150の筒状収容部152の内径とほぼ同じ外径に形成されており、誘電体140の先端部146は、前記外導体端子150の小径部160に形成される弾性接触片の内側方向への変位を許容する空間を設けるために、外導体端子の小径部160の内径よりも若干小さくその外径が形成されている。そしてこの先端部の端縁には、径方向に張り出した張り出し部142が設けられており、この先端外周端縁は面取りされてテーパ面144に形成されている。
この誘電体140を前記外導体端子150の筒状収容部152に後方から挿入する際は、誘電体140の先端に形成された張り出し部142が、外導体端子150の小径部160に形成された弾性接触片164を外側に押し広げて通過し、この張り出し部142が小径部160の先端から突出する位置まで差し込まれると、前記押し広げられた弾性接触片164はその弾性により元の位置に復元する。
このようにして外導体端子150に収容された誘電体140の内導体端子収容孔149にシールド電線10の信号導体12が接続された内導体端子120を挿入する。その後シールド電線10のシールド導体16を外導体端子150のシールド導体圧着部54でかしめて接続固定し、シース18をシース圧着部56でかしめて機械的固着力を補強する。
図2に示すように、本実施例のシールドコネクタ100は外導体端子150の先端に形成された弾性接触片164が、誘電体140の張り出し部142に保護されているので、このシールドコネクタ100のシールド電線10への接続作業等の間に異物等に接触して、弾性接触片164が引っかかって破損する心配がない。
図3は、図2に示されるシールドコネクタ100に相手側シールドコネクタ200が嵌合される際の様子をA−A断面矢視図で示したものである。相手側シールドコネクタ200も前記シールドコネクタ100と同様に、外導体端子250、誘電体40及び内導体端子220からなり、内導体端子220にはシールド電線10の信号導体12が、外導体端子250にはシールド電線10のシールド導体が接続されている。前記シールドコネクタ100の内導体端子120と、相手側のシールドコネクタ200の内導体端子220が互いに嵌合接続して電気信号を伝達し、更にこれら内導体端子120,220を誘電体140,240を介して覆う外導体端子150,250が同じく互いに嵌合接続して内導体端子120,220を電磁的にシールドするものである。
これらシールドコネクタ100,200の嵌合時には、それぞれが同一線上に対向して配置されて、互いに接近して一方の外導体端子に他方の外導体端子が挿入されて嵌合するのが望ましいが、特にコネクタの小型化が進むと、部品間の押さえ代が減少して、がたつき等が生じ、ずれの無い状態で外導体端子150,250を配置するのが困難になる。このようなときには、図3に示すように、前記外導体端子150と相手側の外導体端子250の先端が軸方向にずれた状態で配置される場合が生じやすくなる。
このような場合においても、本実施例のように、外導体端子150の筒状収容部152内に収容された誘電体140の先端の張り出し部144は、外導体端子150の筒状収容部152の先端端縁よりも突出して軸方向に張り出しているので、相手側コネクタとの嵌合突き合わせ面が前記誘電体140の張り出し部144で覆われており、相手側外導体端子と引っかかる部分が無く、外導体端子150の先端が保護される。
そして、この張り出し部142の外周端縁は面取りされてテーパ面144に形成されているので、図3のように、外導体端子150,250が軸方向にずれて嵌合を開始した場合でも、相手側外導体端子250の先端260をこのテーパ面144に沿って滑らせて、正しい嵌合位置に誘導することができるので、嵌合作業性がよい。
図4は、このシールドコネクタ100を絶縁性の樹脂よりなるコネクタハウジング70に挿入する様子を示した断面図である。このコネクタハウジングは、合成樹脂材料により略筒状に一体に形成されており、その内部にシールドコネクタ100がコネクタ挿入口74から挿入されて、コネクタ収容室72に収容される。
このコネクタハウジング70の内径は、コネクタ挿入口74ではシールドコネクタ100のシールド導体圧着部54およびシース圧着部56の外径にほぼ等しく、コネクタ収容室72ではシールドコネクタ100の筒状収容部150の基端部分の外径にほぼ等しく形成されており、シールドコネクタ100挿入後は図示しないリテーナやランス等により固定されて抜落が防止される。
従って、このシールドコネクタ100は、その外導体端子150の先端に小径部160が設けられているため、この小径部160の外径がコネクタハウジング70のコネクタ収容室72の内壁に比べて十分小さく、弾性接触片164の先端に形成された膨出部166がコネクタ収容室72の内壁に接触することなく、スムーズに挿入することができる。そのため、弾性接触片164のが変形して接触不良等を起こすことがない。
図5は、本発明の第2の実施形態であるシールドコネクタ100aがシールド電線10に接続された状態の斜視図である。この外導体端子150aは前記第1の実施形態のシールドコネクタ100と同じく、外導体端子150aの筒状収容部152先端部分には小径部160が形成されており、弾性接触片164が形成されている。そして、誘電体140の先端部分は前記弾性接触片164より軸方向に突出して径方向に張り出した張り出し部142を備えており、前記弾性接触片164を保護している。
そして、このシールドコネクタ100aの外導体端子150aは、前記弾性接触片164に部分的に開口部168が形成され、筒状収容部152に収容された誘電体140が露呈した状態となっている。
この図5に示されるシールドコネクタ100aが相手側シールドコネクタ200と嵌合接続した状態のB−B断面図を図6(a)に、そのC−C断面図を図6(b)に示す。シールド電線10の信号導体12に接続されたシールドコネクタ100aの内導体端子120と別のシールド電線10の信号導体12に接続されたシールドコネクタ200の内導体端子220は互いに嵌合接続して電気信号を伝達し、シールド電線10のシールド導体16に接続された外導体端子150a,250も互いに嵌合接続して、これら内導体端子120,220を誘電体140,240を介して覆って電磁的にシールドしている。
この相手側シールドコネクタ200の外導体端子250の筒状収容部252は、シールドコネクタ100aの外導体端子150の小径部160の外径とほぼ等しい内径に形成されている。そして、シールドコネクタ100aの外導体端子150a先端の小径部160が、相手側外導体端子250の筒状収容部先端260に挿入されて、前記小径部160に形成された弾性接触片164先端の膨出部166が、相手側外導体端子250の筒状収容部252の内壁に押されて弾性変形し、その反発力によって相手側外導体端子200の筒状収容部先端260の内壁と安定して接続される。従って、シールドコネクタ100aの外導体端子150aはその先端が小径に形成されているので、相手側外導体端子200の筒状収容部252もこれに合わせて従来より径を細く形成することができるので、コネクタを小型化することができる。
しかし、この外導体端子150aの小径部152では、この部分でだけ外導体端子150aの内径が小さくなっているため、インピーダンスが低下してしまう。そこで、外導体端子150aの先端の弾性接触片164に部分的に開口部168に形成することにより、内導体端子120と相手側外導体端子250との間で、誘電体140の外周部分に部分的に空気層を介在させて、インピーダンスの低下を抑え、インピーダンス整合を図ることができる。この開口部168の大きさは、所定のインピーダンスになるように適宜調節することができる。また、この開口部168に部分的に誘電体140を張り出させて空気層の厚さを調節してインピーダンスを所定の値に調整することも可能である。
以上説明したように、本発明に係るシールドコネクタ及びその外導体端子の保護構造によれば、シールドコネクタの組み付け時、及び嵌合時等において、外導体端子の先端に形成された弾性接触片を保護することが可能となり、その変形を防止し、更に相手側シールドコネクタとの嵌合作業性向上することができ、良好な電気的接続を得ることが可能となる。さらに、シールドコネクタを小型化することができるだけでなく、コネクタ全体として精度良くインピーダンス整合されたものとすることができ、良好な高周波特性を得ることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。前記第1および第2の実施形態では前記外導体端子の弾性接触片の先端に、相手側外導体端子と接触するための膨出部を設けたが、例えばこれを弾性接触片の中間部位に設けることもできる。
また、前記第1および第2の実施形態は、雌型の内導体端子と雄型の外導体端子の組み合わせの例で示したが、内導体端子、外導体端子およびコネクタハウジングの雌雄の組み合わせは、その用途に応じて種々の組み合わせが可能である。
また、シールド電線のシールド導体と絶縁体の間に挿入されるスリーブを備えたものや、嵌合部が角型のシールドコネクタにも適用可能なのは言うまでもない。
本発明に係るシールドコネクタは、外導体端子の変形が防止され、接続信頼性があり、更にインピーダンス整合が図られて高周波信号の伝送に適しているので、例えば、自動車用ワイヤハーネスのコネクタ部材およびその製造等に好適に利用することができる。
10 シールド電線
100,100a シールドコネクタ
120 内導体端子
140 誘電体
142 張り出し部
144 テーパ面
150 外導体端子
152 筒状収容部
160 小径部
164 弾性接触片
166 膨出部
200 相手側シールドコネクタ
100,100a シールドコネクタ
120 内導体端子
140 誘電体
142 張り出し部
144 テーパ面
150 外導体端子
152 筒状収容部
160 小径部
164 弾性接触片
166 膨出部
200 相手側シールドコネクタ
Claims (4)
- シールド電線の信号導体の端末に内導体端子が接続され、この内導体端子が誘電体を介して外導体端子の筒状収容部に収容されると共に、この外導体端子がシールド電線の前記シールド導体に接続されてコネクタハウジングに挿入されてなるシールドコネクタにおいて、
前記外導体端子の筒状収容部の前記コネクタハウジングへの挿入先端部位に、そのシールド電線の径方向に弾性変形可能な弾性接触片が周方向複数形成され、この外導体端子の筒状収容部内に収容される誘電体の前記コネクタハウジングへの挿入方向先端外周縁には前記弾性接触片を保護する張り出し部が径方向に形成されてなることを特徴とするシールドコネクタ。 - 前記外導体端子の筒状収容部に収容される前記誘電体の張り出し部の前記コネクタハウジングへの挿入方向先端外周縁には、前記コネクタハウジングに挿入される相手側コネクタ端子との嵌合の際の相手側コネクタ端子の外導体端子先端部がシールド電線の径方向所定位置に誘導されるようテーパ状又はR状に面取り形成されていることを特徴とする請求項1記載のシールドコネクタ。
- 前記外導体端子の筒状収容部の途中部位からコネクタハウジング挿入方向先端部位にかけて小径筒状に形成され、その先端部位に前記弾性接触片が形成されていることを特徴とする請求項1および請求項2記載のシールドコネクタ。
- 前記外導体端子の筒状収容部の前記小径筒状部に部分的に開口部を形成し、該開口部を介して前記誘電体が露呈されていることを特徴とする前記請求項1乃至前記請求項3記載のシールドコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005140942A JP2006318788A (ja) | 2005-05-13 | 2005-05-13 | シールドコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005140942A JP2006318788A (ja) | 2005-05-13 | 2005-05-13 | シールドコネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006318788A true JP2006318788A (ja) | 2006-11-24 |
Family
ID=37539269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005140942A Pending JP2006318788A (ja) | 2005-05-13 | 2005-05-13 | シールドコネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006318788A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7497730B2 (en) | 2006-06-23 | 2009-03-03 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Outer conductor terminal |
JP2009252379A (ja) * | 2008-04-01 | 2009-10-29 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | シールドコネクタ |
JP2010272396A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Yazaki Corp | 同軸ケーブル、同軸ケーブルの圧着構造、および同軸ケーブルの端末処理方法 |
JP2010277923A (ja) * | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | コネクタ |
JP2011150891A (ja) * | 2010-01-21 | 2011-08-04 | Nippon Antenna Co Ltd | 直列ユニット |
US8277249B2 (en) | 2010-06-23 | 2012-10-02 | J.S.T. Mfg. Co., Ltd. | Contact for coaxiable cable having a tearable band between a conductor barrel and a crimp barrel |
CN108110464A (zh) * | 2016-11-25 | 2018-06-01 | 星电株式会社 | 连接器端子 |
JP2020161214A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | ヒロセ電機株式会社 | コネクタおよびコネクタ装置 |
CN115133351A (zh) * | 2022-06-22 | 2022-09-30 | 中航光电科技股份有限公司 | 一种射频同轴连接器及其屏蔽套筒 |
KR20220133292A (ko) * | 2020-02-07 | 2022-10-04 | 티이 커넥티비티 솔루션스 게엠베하 | 접촉 조립체의 탄성 암을 스터빙으로부터 보호하기 위한 보호 부재 |
CN115411578A (zh) * | 2021-05-27 | 2022-11-29 | 电连技术股份有限公司 | 全屏蔽式高频连接器和连接器组件 |
DE102019121329B4 (de) | 2018-08-07 | 2023-05-17 | Smk Corporation | Koaxialverbinder |
WO2025009390A1 (ja) * | 2023-07-05 | 2025-01-09 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | コネクタ |
-
2005
- 2005-05-13 JP JP2005140942A patent/JP2006318788A/ja active Pending
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7497730B2 (en) | 2006-06-23 | 2009-03-03 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Outer conductor terminal |
JP2009252379A (ja) * | 2008-04-01 | 2009-10-29 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | シールドコネクタ |
JP2010272396A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Yazaki Corp | 同軸ケーブル、同軸ケーブルの圧着構造、および同軸ケーブルの端末処理方法 |
JP2010277923A (ja) * | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | コネクタ |
JP2011150891A (ja) * | 2010-01-21 | 2011-08-04 | Nippon Antenna Co Ltd | 直列ユニット |
US8277249B2 (en) | 2010-06-23 | 2012-10-02 | J.S.T. Mfg. Co., Ltd. | Contact for coaxiable cable having a tearable band between a conductor barrel and a crimp barrel |
CN108110464A (zh) * | 2016-11-25 | 2018-06-01 | 星电株式会社 | 连接器端子 |
DE102019121329B4 (de) | 2018-08-07 | 2023-05-17 | Smk Corporation | Koaxialverbinder |
JP7008659B2 (ja) | 2019-03-25 | 2022-01-25 | ヒロセ電機株式会社 | コネクタおよびコネクタ装置 |
JP2020161214A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | ヒロセ電機株式会社 | コネクタおよびコネクタ装置 |
KR20220133292A (ko) * | 2020-02-07 | 2022-10-04 | 티이 커넥티비티 솔루션스 게엠베하 | 접촉 조립체의 탄성 암을 스터빙으로부터 보호하기 위한 보호 부재 |
KR102774577B1 (ko) * | 2020-02-07 | 2025-03-04 | 티이 커넥티비티 솔루션스 게엠베하 | 접촉 조립체의 탄성 암을 스터빙으로부터 보호하기 위한 보호 부재 |
JP7662208B2 (ja) | 2020-02-07 | 2025-04-15 | ティーイー コネクティビティ ソリューソンズ ゲーエムベーハー | コンタクトアセンブリの弾性アームをスタッビングから保護するための保護部材 |
CN115411578A (zh) * | 2021-05-27 | 2022-11-29 | 电连技术股份有限公司 | 全屏蔽式高频连接器和连接器组件 |
CN115133351A (zh) * | 2022-06-22 | 2022-09-30 | 中航光电科技股份有限公司 | 一种射频同轴连接器及其屏蔽套筒 |
WO2025009390A1 (ja) * | 2023-07-05 | 2025-01-09 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | コネクタ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9444167B2 (en) | Terminal and terminal manufacturing method | |
JP3946096B2 (ja) | シールドコネクタ | |
US10027073B2 (en) | Coaxial connector with electromagnetic shield | |
EP3849020B1 (en) | Contact member for electrical connector | |
JP5244427B2 (ja) | 電子部品実装・絶縁体一体型内導体端子、及び同軸コネクタ | |
US7819694B2 (en) | Electrical connector | |
JP4096190B2 (ja) | 同軸ケーブル用シールド端子 | |
JP7074804B2 (ja) | ケーブルアッセンブリ | |
WO2009096368A1 (ja) | 同軸コネクタ及び同軸コネクタの組み付け方法 | |
JP2003297493A (ja) | 同軸コネクタ | |
JP2006318788A (ja) | シールドコネクタ | |
JPH08250218A (ja) | シールド線のシースずれ防止構造 | |
JP2003317882A (ja) | 同軸コネクタ | |
JP2008123913A (ja) | 内導体端子及び同軸コネクタ | |
WO2017026251A1 (ja) | シールドコネクタ及びその製造方法 | |
WO2006132358A1 (ja) | 同軸コネクタ及び同軸コネクタのコネクタハウジングへの取付け構造 | |
JP4606932B2 (ja) | 同軸ケーブル、同軸ケーブルの端末処理構造、及び、同軸ケーブル用シールド端子 | |
JP7128511B2 (ja) | シールドコネクタ | |
JP2010277880A (ja) | シールドケーブル用コネクタ、及びシールドケーブルの組付け方法 | |
US11742624B2 (en) | High-frequency coaxial electrical connector with shields covering cable conductors and terminals | |
JP2006024499A (ja) | 同軸ケーブル用コネクタ | |
JP5086932B2 (ja) | 電気コネクタ | |
JP2007122900A (ja) | インナーターミナルの製造方法及びインナーターミナル | |
JP2019087517A (ja) | 電気コネクタ | |
JP2022153116A (ja) | 電気コネクタ |