JP2006313586A - 光ヘッド、情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置及び情報再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】片面多層のディスクに対して層間クロストークおよび球面収差が無く、安定して記録/再生を行うことができる小型/軽量の光ヘッドを提供すること。
【解決手段】片面多層ディスクに対して少なくとも2つの位置にレーザ光B1、B2を収束させることができ、アクセスする記録層に応じて球面収差の無い集光スポットを使い分けることにより、いずれの記録層に対しても十分に絞り込まれた光ビームを照射することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】片面多層ディスクに対して少なくとも2つの位置にレーザ光B1、B2を収束させることができ、アクセスする記録層に応じて球面収差の無い集光スポットを使い分けることにより、いずれの記録層に対しても十分に絞り込まれた光ビームを照射することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は片面に複数の記録層を設けた光ディスクへの情報の記録または再生を行う光ヘッド、そのヘッドを用いた情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置及び情報再生方法に関する。
映像信号等の大量な情報を記録できる記録媒体として、DVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)が普及している。2時間程度の映画をDVDに記録し、再生装置により情報を再生することにより家庭で自由に映画を見ることが出来るようになった。近年、テレビジョン放送のディジタル化が提案され、高品位テレビジョン(HDTV)方式という高解像度のテレビジョン方式の実用化も計画されている。このため、記憶容量を増やした次世代DVDの規格が提案されている。記憶容量を増やす手法は波長を短くする、あるいは開口数NAを大きくする等によりビームスポットを絞り込む手法とは別に、ディスクの片面に複数(例えば2つ)の記録層を設け、対物レンズを光軸方向に動かしてそれぞれの層にビームを収束させ、記録層毎に再生することが考えられている。
このような片面多層ディスクを設計する際には、球面収差を考慮しなければならない。対物レンズは所定の厚み(所定の屈折率)の透明基板越しに記録層を再生するのに最適なようにその形状が設計されている。そのため、再生する記録層が複数あると、基板表面から記録層までの距離が変わり、対物レンズの中心部と周辺部とを通る光の集光位置がずれるという球面収差が生じる。球面収差が生じると、スポットサイズが大きくなったり、光量が低下したりするので、安定した記録・再生を行うことが困難となる。そのため、片面多層ディスクでは記録層間の距離は短い方が好ましい。
一方、片面多層ディスクにおいては、記録層間の距離が短いと、他の記録層からの信号の漏れ込みという層間クロストークが発生する。そのため、片面多層ディスクでは、層間クロストークが生じずかつ球面収差の影響が出ない範囲で各層を接近させて配置しなくてはならない。2層ディスクでは、基板表面から2つの記録層の中間位置までが所定の厚みとされ、球面収差の許容範囲内に2つの記録層が収まるように構成される。
しかし、片面3層以上のディスクでは、層間クロストークの影響が生じないように層間距離を大きくすると、全部の記録層を球面収差の許容範囲内に収めることが困難とある。そのため、球面収差を小さくするための収差補正が必要となる。なお、片面2層ディスクにおいても収差補正を行うことは好ましい。
従来の収差補正方法の一例として、レンズを移動して球面収差をなくす例がある(例えば、特許文献1参照)。
ここでは、透明層の厚みを計測し、基準値となる厚み誤差Δt=0のときの厚みデータとの差分を検出することにより厚みデータの差分を検出する。この差分に応じて厚みデータの誤差がなくなるように、二群対物レンズを構成する先玉レンズを光軸方向に移動させる。これにより球面収差の影響を小さくすることができる。
しかし、(1)先玉レンズ、およびその駆動機構を設ける必要がある、(2)先玉レンズを駆動するモータへ電源、制御信号を与えるための信号線が必要であることにより、ヘッドが大型化/重量化し、ヘッドの動きが制限され、ヘッドアクセス性が阻害されるという欠点がある。
レンズを移動する代わりに液晶シャッタを用いて対物レンズの周辺部を通過する光の集光位置を中心部を通過する光の収束位置に合わせて球面収差補正を行うことも考えられている。しかし、ここでも、(1)液晶シャッタを設ける必要がある、(2)液晶シャッタへ電源、制御信号を与えるための信号線が必要であることにより、やはり、ヘッドが大型化/重量化し、ヘッドの動きが制限され、ヘッドアクセス性が阻害されるという欠点がある。
上記二つの方法はレンズの移動、液晶シャッタへの通電、制御信号の供給が伴うので、動的(ダイナミック)な補正方法といえる。
特開平11−195229号公報(段落[0027]乃至段落[0032])
このように従来では、光ヘッドを大型化/重量化しない限り、球面収差が生じないように層間距離を短くすると、層間クロストークが生じてしまい、ディスクの片面に多層の記録層を設けることができなかった。
本発明の目的は片面多層のディスクに対して層間クロストークおよび球面収差が無く、安定して記録/再生を行うことができる小型/軽量の光ヘッドを提供することである。
本発明の他の目的は片面多層のディスクに対して層間クロストークおよび球面収差が無く、安定して記録/再生を行うことができる装置/方法を提供することである。
上記した課題を解決し目的を達成するために、本発明は以下に示す手段を用いている。
(1)本発明の光ヘッドは、片面に複数の記録層を設けた記録媒体に対して少なくとも2つの位置にレーザ光を収束させることができる。
(2)本発明の情報記録装置は、片面に複数の記録層を設けた記録媒体に対して少なくとも2つの位置にレーザ光を収束させることができる光ヘッドを具備し、記録層に応じたいずれかのレーザ光により記録層に対して情報を記録する。
(3)本発明の情報記録方法は、片面に複数の記録層を設けた記録媒体に対して少なくとも2つの位置にレーザ光を収束させることができる光ヘッドを用いて、記録層に応じたレーザ光により記録層に対して情報を記録する。
(4)本発明の情報再生装置は、片面に複数の記録層を設けた記録媒体に対して少なくとも2つの位置にレーザ光を収束させることができる光ヘッドを具備し、記録層に応じたレーザ光により記録層の情報を再生する。
(5)本発明の情報再生方法は、片面に複数の記録層を設けた記録媒体に対して少なくとも2つの位置にレーザ光を収束させることができる光ヘッドを用いて、記録層に応じたレーザ光により記録層の情報を再生する。
以上説明したように本発明によれば、片面多層のディスクに対して層間クロストークおよび球面収差が無く、安定して記録/再生を行うことができる小型/軽量の光ヘッドを提供することができる。
また、本発明によれば、片面多層のディスクに対して層間クロストークおよび球面収差が無く、安定して記録/再生を行うことができる装置/方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本発明は再生専用、書換型、追記型のいずれのディスクにも適用可能であるが、説明の便宜上再生専用ディスクに適用した場合を例に取り説明する。書換型、追記型のディスクに適用する場合は、以下の説明で「再生」とあるのを「記録または再生」と読み替えれば良い。
実施の形態を説明する前に、先ず、片面多層ディスクの構成を説明する。一例として、図1を参照して片面3層ディスクの構成を説明する。中心部に孔があいている光ディスク10はその寸法は外径120mm、内径15mm、総厚1.2mm±0.03mmである。光ディスク10は、対物レンズOLから照射されるレーザ光LBの入射面IF側にポリカーボネートから成る第1の成形板101を有する。第1の成形板101は、レーザ光LBの波長に対して透光性を有する。レーザ光の波長は405(±10)nmである。
第1の成形板101の入射面IFと反対側の面には銀または銀合金からなる第1の記録層L0としての半透過膜102が設けられる。半透過膜102には記録情報に応じたピットが設けられる。
第1の記録層L0(半透過膜102)上には透光性の第1の中間層103を介して銀または銀合金からなる第2の記録層L1としての半透過膜104が設けられる。半透過膜104にも記録情報に応じたピットが設けられる。
第2の記録層L1(半透過膜104)上には透光性の第2の中間層105を介してアルミニウムあるいはアルミニウム合金からなる第3の記録層L2としての反射膜106が設けられる。反射膜106にも記録情報に応じたピットが設けられる。
第3の記録層L2(反射膜106)上にはポリカーボネートから成る第2の成形板107が設けられる。
ピットは、最短長が0.204μmであり、0.40μmのトラックピッチでスパイラル状に形成されている。溝の間隔は0.40μm〜0.80μmである。
レーザ光の入射面から各記録層L0、L1、L2までの距離は600±55μmの範囲内である。なお、±55μmは球面収差の許容値である。記録層L0の厚さは7〜15nm、記録層L1の厚さは13〜22nm、記録層L2の厚さは20〜35nmである。各記録層の反射率は、高く、しかもバランスが取れていることが望ましいため、理想的には各層とも33%である。しかし、各層で10%程度の光量ロスは避けられないため、3層ディスクならば、(100%−10%×3層)/3層=23%となり、上限は23%となる。また、最低でも記録系ディスク並みの反射率がないと記録再生装置側でSN比が不足するため、反射率の下限は4%となるが、上記の反射膜材料と膜厚を採用すれば各層の反射率は10%以上を確保することが出来る。そのため、記録層L0、L1、L2の反射率は4%から33%(より好ましくは10%から23%)の範囲内である。
第1、第2の中間層103、105はフォトポリマー(紫外線硬化樹脂)からなる。第1、第2の中間層103、105の厚みは15μm以上、55μm以下(より好ましくは23μm以上、30μm以下)である。フォトポリマーは粘弾性係数が1300MPa以上であり、硬化前の粘度が300cps以下である。
なお、記録層L0、L1の半透過膜としては銀や銀合金の代わりに、成形板(n=1.62)や中間層材料(n=1.5)と屈折率の異なる材料(SiO2、ZnSや誘電体材料など)を用いても、銀や銀合金と同じ効果が得られる。
なお、光ディスク10は、上述した形態に限られるわけではなく、4層以上の情報記録層を持ってもよいし、2層の記録層でもよい。また、有機色素を用いた追記型光ディスクや無機記録膜(相変化膜)を用いた記録再生型の光ディスクでもよい。また、より高密度または低密度のパターンでもよく、外径80mmの小径ディスクでもよい。
本発明の光ヘッドは片面多層ディスクに対して少なくとも2つの位置にレーザ光を収束させることができ、アクセスする記録層に応じて球面収差の無い集光スポットを使い分けることにより、いずれの記録層に対しても十分に絞り込まれた光ビームを照射することができる。本発明は電流、制御信号を光ヘッドに与える必要がなく、レンズの移動も無いので、静的な球面収差補正とも言える。
集光スポットの数は必ずしも記録層の数と等しい必要は無く、記録層の数よりも少なくてもよい。記録層と同じ数だけ集光スポットを形成する場合は、各集光スポットの位置を記録層の位置とするが、少ない場合は、一つの集光スポットで球面収差の許容値以内の範囲にある複数、例えば2つの記録層の情報を再生する。一例として、片面3層、片面4層、片面5層ディスクに対して2つの集光スポットを形成する場合を図2、図3、図4に示す。以下の図面では、説明の便宜上、記録層の厚みは0とし、ピット、中間層は図示省略する。
片面3層ディスクの場合は図2に示すように、第1の集光スポットB1は同図(a)に示すように記録層L0、L1の中間位置に、他の集光スポットB2は同図(b)に示すように記録層L1、L2の中間位置に形成する。ここでは、集光スポットは二つの記録層までを球面収差の許容範囲内に収めることができるとする。記録層は対物レンズOL側から順にL0、L1、L2層とする。記録層L0の再生には、集光スポットB1を使う。記録層L1の再生には、集光スポットB1、集光スポットB2のいずれを使ってもよい。記録層L2の再生には、集光スポットB2を使う。
片面4層ディスクの場合は図3に示すように、第1の集光スポットB1は記録層L0、L1の中間位置に、他の集光スポットB2は記録層L2、L3の中間位置に形成する。記録層L0、L1の再生には、集光スポットB1を使う。記録層L2、L3の再生には、集光スポットB2を使う。あるいは、図示しないが、第1の集光スポットB1は記録層L0、またはL1の位置に、他の集光スポットB2は記録層L2、またはL3の位置に形成してもよい。
片面5層ディスクの場合は図4に示すように、第1の集光スポットB1は記録層L1の位置に、他の集光スポットB2は記録層L3の位置に形成する。記録層L0、L1の再生には、集光スポットB1を使う。記録層L2の再生には、集光スポットB1、集光スポットB2のいずれを使ってもよい。記録層L3、L4の再生には、集光スポットB2を使う。
片面6層以上の媒体に対して2つの集光スポットを形成する場合、あるいは3つ以上の集光スポットを形成する場合も、上記と同様にいくつか記録層は1つの集光スポットで共通に再生する。
複数の集光スポットの具体的な形成方法は、(1)対物レンズに入る光の発散性/収束性を変えることにより、複数スポットを光軸に沿った方向での異なる位置に形成する方法と、(2)対物レンズの中心部を通る光の収束位置をディスクの同一面上で異なる位置に形成する(対物レンズの周辺部を通る光は光軸に沿った方向での異なる位置に収束させ、その結果、全体としては複数スポットを光軸に沿った方向での異なる位置に形成する)方法がある。
(1)の実現手段としては、(1A)複数の光源を用意し、対物レンズに入る時の各光源から出た光の発散性/収束性が異なるような位置に各光源を配置する、(1B)一つの光源から照射されたレーザ光の光路にホログラムあるいはフレネルレンズを選択的に入れて、対物レンズに入る時の光の発散性/収束性を変える手段がある。
(2)の実現手段としては、一つの光源から照射されたレーザ光の光路に球面収差補正用のホログラムを入れて0次光、+1次光、−1次光等の球面収差を予め与えた複数の光を作る手段がある。
第1の実施の形態
以下、光ヘッドの各実施形態を説明する。以下の説明は、2つの集光スポットB1、B2を片面3層の再生専用媒体上に形成する場合であるが、4層以上の再生専用媒体、あるいは3層以上の記録可能な媒体の場合も同様である。
以下、光ヘッドの各実施形態を説明する。以下の説明は、2つの集光スポットB1、B2を片面3層の再生専用媒体上に形成する場合であるが、4層以上の再生専用媒体、あるいは3層以上の記録可能な媒体の場合も同様である。
先ず、(1A)複数の光源を用意し、対物レンズに入る時の各光源から出た光の発散性/収束性が異なるような位置に各光源を配置する第1の実施形態を図5、図6を参照して説明する。図5は1つの集光スポットB1を記録層L0とL1の中間位置に形成する場合、図6は他の集光スポットB2を記録層L1とL2の中間位置に形成する場合を説明する。
光ヘッド(ピックアップヘッドとも称する)は、例えば半導体レーザ素子であるレーザダイオード(LD)からなる光源24、26を含む。光源24、26から出力されるレーザ光の波長は、例えば405(±10)nmである。光源24、26はコリメータレンズに対する光路長が異なる位置に配置され、その結果、対物レンズに対する収束性/発散性が異なる。
図5に示すように、光源24からのレーザ光はビームスプリッタ22で反射され、コリメータレンズ20を介して平行光とされる。平行光は偏光ビームスプリッタ18および1/4波長板(偏光制御素子)14を通過して集光素子である対物レンズ12に入射され、対物レンズ12により所定の収束性が与えられる。この結果、記録層L0とL1の中間位置に集光スポットB1が形成される。対物レンズ12は、例えばプラスチック製で、その開口数NAは、例えば0.65である。対物レンズ12はアクチュエータ16により再生する記録層に応じた位置に集光スポットが形成されるように光軸に沿って移動されるとともに、フォーカシングサーボ制御により光軸方向の位置が微調整される。例えば、記録層L0の再生時は図5に示す位置に集光スポットが形成され、記録層L1、またはL2の再生時は図6に示す位置に集光スポットが形成されるように光軸方向の位置が可変される。なお、記録層L1の再生時は図5に示す位置に集光スポットが形成されてもよい。
記録層L0で反射されたレーザ光は、対物レンズ12により入射時と同じ平行光とされ、1/4波長板14により偏光方向が光ディスク10に照射される時の偏光方向から90度変化され、偏光ビームスプリッタ18に戻される。このため、光ディスク10から反射された反射レーザ光は、偏光ビームスプリッタ18で反射され、2枚の光分割素子28、30を介してフォーカスレンズ32に入射される。光分割素子28、30は図7の(a)、(b)に示すように、トラック方向、トラック方向に直交する方向に沿って光を分割する。このため、光分割素子28、30を介してレーザ光は4分割される。
フォーカスレンズ32は平行光をビームスプリッタ34を通過してフォトディテクタ36の受光面に結像させる。第1実施形態の光学系は共焦光学系であり、フォトディテクタ36は光源24の共焦点位置に設けられ、フォトディテクタ38は光源26の共焦点位置に設けられる。そのため、フォーカスレンズ32から出た平行光はビームスプリッタ34で反射してフォトディテクタ38の方向に光路が曲げられても、光源24の共焦点位置に設けられていないフォトディテクタ38では検出されない。
他方の光源26からのレーザ光は図6に示すようにコリメータレンズ20を介して発散光として対物レンズ12に入射される。このため、対物レンズ12は光源26からのレーザ光を光源24からのレーザ光よりも遠くで収束させる。すなわち、光源26からのレーザ光は記録層L1とL2の中間位置に集光スポットB2が形成される。
記録層L2、またはL1で反射されたレーザ光は、対物レンズ12により収束光とされフォーカスレンズ32に入射される。フォーカスレンズ32を通過した光はビームスプリッタ34で反射し、光源26の共焦点位置に設けられたフォトディテクタ38の受光面に結像する。ここでも、ビームスプリッタ34を通過してフォトディテクタ36の方向に進む光は、光源26の共焦点位置に設けられていないフォトディテクタ36では検出されない。
フォトディテクタ36、38は図8に示すように4つに分割された検出素子70a、70b、70c、70dからなる。検出素子70a、70b、70c、70dにより検出された信号は、プリアンプ/RF信号処理回路72、サーボ回路74に供給される。プリアンプ/RF信号処理回路72は4つの検出信号から再生信号であるRF信号と、アドレス情報、すなわち光ヘッドの対物レンズOLが現在対向している光ディスク10のトラックまたはセクタを示す情報が得られる。サーボ回路74は4つの検出信号からフォーカス誤差信号及びトラック誤差信号を得る。これらの回路72、74で得られた信号はコントローラ76に供給される。コントローラ76では、フォーカスサーボ(対物レンズの焦点位置に対する光ディスクの記録層と対物レンズとの間の距離の差の制御)信号およびトラッキングサーボ(対物レンズの光ディスクのトラックを横切る方向の位置の制御)信号が生成され、各信号が、それぞれーカスアクチュエータとトラッキングアクチュエータ(レンズ位置制御機構)とに出力される。コントローラ76においては、アドレス情報を元に、所望の位置のユーザーデータ等のデータを読み出すために、あるいは所望の位置にユーザーデータや管理情報を記録するために、光ヘッドの位置も制御される。また、コントローラ76では、情報の記録や情報の再生に際し、光源24、26から出力されるレーザ光の強度が可変できる。これにより、記録情報に応じた強度のレーザ光を記録可能な記録層に収束させ、記録層の反射率を情報に応じた値にすることができる。
このように、2つの光源24、26を、各光源から出た光の対物レンズに入る時の発散性/収束性が異なるような位置に配置することにより、ディスクの光入射面から異なる距離の2つの位置に集光スポットを形成することができる。さらに、2つの光源の共焦点位置に2つの光検出器を配置することにより、各光検出器では意図する記録層からの反射光のみを検出することができる。これにより、球面収差の影響なく、しかも層間クロストークの無い片面3層ディスクの光ヘッドが実現される。
なお、他方の光源26からの光が対物レンズに対して発散光とし、一方の光源24からの集光スポットB1よりも遠くに集光スポットB2を形成したが、逆に収束光としても良い。その場合は、集光スポットB1よりも手前に集光スポットB2が形成される。本実施形態の光ヘッドは片面3層ディスクに限らず、図3、図4に示すように片面4層、5層ディスクに対しても記録、再生が可能である。
以下、他の実施の形態を説明する。他の実施の形態の説明において第1の実施の形態と同一部分は同一参照数字を付してその詳細な説明は省略する。
第2の実施の形態
次に、(1B)一つの光源から照射されたレーザ光の光路にホログラムあるいはフレネルレンズを選択的に入れて、対物レンズに入る時の光の発散性/収束性を変える第2の実施形態を図9、図10を参照して説明する。図9は1つの集光スポットB1を記録層L0とL1の中間位置に形成する場合、図10は他の集光スポットB2を記録層L1とL2の中間位置に形成する場合を説明する。
次に、(1B)一つの光源から照射されたレーザ光の光路にホログラムあるいはフレネルレンズを選択的に入れて、対物レンズに入る時の光の発散性/収束性を変える第2の実施形態を図9、図10を参照して説明する。図9は1つの集光スポットB1を記録層L0とL1の中間位置に形成する場合、図10は他の集光スポットB2を記録層L1とL2の中間位置に形成する場合を説明する。
図9に示すように、光源24からのレーザ光はコリメータレンズ20を介して平行光とされ、偏光ビームスプリッタ18および1/4波長板14を通過して対物レンズ12に入射され、所定の収束性が与えられ、記録層L0とL1の中間位置に集光スポットB1が形成される。
記録層L0で反射されたレーザ光は、対物レンズ12により入射時と同じ平行光とされ、1/4波長板14により偏光方向が光ディスク10に照射される時の偏光方向から90度変化され、偏光ビームスプリッタ18で反射され、2枚の光分割素子28、30を介してフォーカスレンズ32に入射される。
フォーカスレンズ32は平行光をビームスプリッタ34を通過して光源24の共焦点位置に設けられるフォトディテクタ36の受光面に結像する。この光はビームスプリッタ34で反射してフォトディテクタ38の方向に光路が曲げられても、光源24の共焦点位置に設けられていないフォトディテクタ38では検出されない。
記録層L1、またはL2の再生時には、図10に示すようにコリメータレンズ20と偏光ビームスプリッタ18の間にホログラムあるいはフレネルレンズ90を配置し、コリメータレンズ20からの平行光が発散光とされる。このため、図6に示す第1の実施形態の第2の光源26からのレーザ光と同じ発散光として対物レンズ12に入射され、記録層L1とL2の中間位置に集光スポットB2が形成される。すなわち、ホログラムあるいはフレネルレンズ90を入れることにより、光源24があたかも図6に示す光源26として作用する。
記録層L2、またはL1で反射されたレーザ光は、対物レンズ12により収束光とされフォーカスレンズ32に入射される。フォーカスレンズ32を通過した光はビームスプリッタ34で反射して光源24の共焦点位置には設けられていないフォトディテクタ38の受光面に結像する。ホログラムあるいはフレネルレンズ90を入れることにより、光源24があたかも図6に示す光源26として作用しているので、フォトディテクタ38は図6に示す第1の実施形態の第2の光源26の共焦点位置に設けられる。ここでも、ビームスプリッタ34を通過してフォトディテクタ36の方向に進む光は、光源26の共焦点位置には設けられていないフォトディテクタ36では検出されない。第2実施形態の光学系も共焦光学系である。
このため、第2実施形態によっても、レーザ光の光路にホログラムあるいはフレネルレンズを選択的に入れることにより、第1実施形態と同様に対物レンズに入る光の発散性/収束性を変えることができ、複数スポットを光軸に沿った方向での異なる位置に形成することができ、球面収差の影響なく、しかも層間クロストークの無い3層以上の片面多層ディスクの光ヘッドが実現される。
なお、第2実施形態においても、ホログラムあるいはフレネルレンズ90で平行光を発散光とする代わりに収束光としても良い。
次に、一つの光源から照射されたレーザ光の光路にホログラムを入れて0次光、+1次光、−1次光等の複数の光を作る実施の形態を説明する。
図11を参照してホログラムの回折について説明する。レーザ光を凹凸の無い平面フィルムに垂直に入射させると、回折が無いので、透過光は直進する。直進光を0次光と称する。
レーザ光を凹凸のあるフィルム(ホログラムまたはグレーティング)に垂直に入射させると、図11の(a)に示すように、直進する0次光と、回折を生じ斜めの方向に進む+1次光、−1次光が得られる。ホログラムの凹凸が鋸歯状になっているブレーズドホログラムの場合は、図11の(b)に示すように、回折光は殆ど+1次光になり、−1次光が出来ない。以下、単にホログラムと称する場合は、ホログラム(非ブレーズドホログラム)、グレーティング、ブレーズドホログラムを総称する。
0次光と±1次光の比率は凹凸の段差量dと、ピッチに対する凹凸の幅の比率w/pを変えることにより変えることが出来る。例えば、ピッチに対する凹凸の幅の比率w/p=0.5で、凹と凸との通過後の光の位相差(凹凸の段差量に相当)がλ/2の時、0次光の光量を0とする(±1次光のみとする)ことが出来る。
また、ブレーズドホログラムの場合は、ブレーズ角θを変えることにより、+1次光と−1次光の比率を変えることが出来る。このように、1枚のホログラム上で凹凸の段差量d、ピッチに対する凹凸の幅の比率w/p、ブレーズ角θを変えることにより、平行光を所望の発散性、収束性を持つ光に変化することが出来る。しかも、0次光、+1次光、−1次光それぞれに異なる発散性、収束性を持たせることが出来る。
ここで、球面収差補正について説明する。前述したように、球面収差とは対物レンズの周辺部を通過する光の収束位置が中心部を通過する光の収束位置より手前、あるいは遠くになり、集光スポットが絞りきれないことを言う。そのため、これを補正するためには、対物レンズの手前にホログラムを入れ、対物レンズに入る光に逆の収差を予め与え、周辺部を通過する光の収束位置が遠く、あるいは手前になるようにすればよい。例えば、図12の(a)に示すように、0次光を平行光として対物レンズに入射させると、中心部を通過する光も周辺部を通過する光も同じ点αで収束する。
収差補正を与えるため、図12の(b)に示すように、−1次光を収束光として対物レンズに入射させる。すると、中心部を通過する光はα点で収束するが、周辺部を通る光はα点の手前で収束する。収束点は周辺部に行く程手前になる。そのため、−1次光全体としてはα点より手前のβ点に集光スポットが形成され、β点において球面収差が0となる。
反対に、図12の(c)に示すように、+1次光を発散光として対物レンズに入射させると、中心部を通過する光はα点で収束するが、周辺部を通る光はα点の手前で収束する。収束点は周辺部に行く程遠くになる。そのため、+1次光全体としてはα点より遠くのγ点に集光スポットが形成され、γ点において球面収差が0となる。
このように±1次光に球面収差補正を与えることにより、0次光、±1次光を対物レンズの中心部を通る光は媒体の同一面上で収束するが、周辺部を通る光も含めた全体としては異なる面で収束する。なお、0次光は球面収差ホログラムを入れても収束特性は変わらない。
球面収差補正は、先ず、ディスク内の光軸上のある位置αにおいて0次光の球面収差が無い(中心部を通る光と周辺部を通る光が同じ点で収束する)ように対物レンズの形状を決定する。次に、±1次光がγ、β点で球面収差が無いようにホログラムのパターン(発散角)を決定する。
なお、1次光のプラスとマイナスの定義は逆でも構わないので、+1次光を図12の(b)に示すように収束光として対物レンズに入射させα点より遠くで収束させ、−1次光を図12の(c)に示すように発散光として対物レンズに入射させα点より手前で収束させても良い。
また、ホログラムは集光スポットの形成位置を光軸に沿って異なせるだけではなく、光軸をずらすことも出来る。対物レンズの中心部を通過する光がディスクの同一面で収束するが全体として光軸に沿って異なる位置で収束する複数の集光スポットを識別して検出するためには「光軸ずらし」が必要である。
上記原理に基づいて、(2)対物レンズの中心部を通る光の収束位置をディスクの同一面上で異なる位置に形成する(対物レンズの周辺部を通る光は光軸に沿った方向での異なる位置に収束させ、その結果、全体としては複数スポットを光軸に沿った方向での異なる位置に形成する)第3の実施の形態を説明する。
図13はホログラムを用いてレーザ光を0次光と+1次光と−1次光の3つの光に分け、+1次光と−1次光の光軸を0次光からずらした場合の集光スポットの位置を示す。
片面3層ディスクの場合は図13の(a)に示すように、0次光は記録層L1の位置で集光スポットB0を形成し、−1次光は記録層L0の位置で集光スポットB−1を形成し、+1次光は記録層L2の位置で集光スポットB+1を形成するように構成する。
片面4層ディスクの場合は図13の(b)に示すように、0次光は記録層L1、L2の中間位置で集光スポットB0を形成し、−1次光は記録層L0、L1の中間位置で集光スポットB−1を形成し、+1次光は記録層L2、L3の中間位置で集光スポットB+1を形成するように構成する。記録層L0の再生には−1次光の集光スポットB−1を用い、記録層L1の再生には−1次光の集光スポットB−1あるいは0次光の集光スポットB0を用い、記録層L2の再生には0次光の集光スポットB0あるいは+1次光の集光スポットB+1を用い、記録層L3の再生には+1次光の集光スポットB+1を用いる。
片面5層ディスクの場合は図13の(c)に示すように、0次光は記録層L2の位置で集光スポットB0を形成し、−1次光は記録層L0、L1の中間位置で集光スポットB−1を形成し、+1次光は記録層L3、L4の中間位置で集光スポットB+1を形成するように構成する。記録層L0、L1の再生には−1次光の集光スポットB−1を用い、記録層L2の再生には0次光の集光スポットB0を用い、記録層L3、L4の再生には+1次光の集光スポットB+1を用いる。
図14はホログラムを用いてレーザ光を+1次光と−1次光の2つの光に分ける(0次光の光量を0とする)場合の集光スポットの位置を示す。
片面3層ディスクの場合は図14の(a)に示すように、−1次光は記録層L0、L1の中間位置で集光スポットB−1を形成し、+1次光は記録層L1、L2の中間位置で集光スポットB+1を形成するように構成する。記録層L0の再生には、集光スポットB−1を使う。記録層L1の再生には、集光スポットB−1、B+1のいずれを使ってもよい。記録層L2の再生には、集光スポットB+1を使う。
片面4層ディスクの場合は図14の(b)に示すように、−1次光は記録層L0、L1の中間位置で集光スポットB−1を形成し、+1次光は記録層L2、L3の中間位置で集光スポットB+1を形成するように構成する。記録層L0、L1の再生には、集光スポットB−1を使う。記録層L2、L3の再生には、集光スポットB+1を使う。
片面5層ディスクの場合は図14の(c)に示すように、−1次光は記録層L0、L1の中間位置で集光スポットB−1を形成し、+1次光は記録層L3、L4の中間位置で集光スポットB+1を形成するように構成する。記録層L0、L1の再生には、集光スポットB−1を使う。記録層L2の再生には、集光スポットB−1、B+1のいずれを使ってもよい。記録層L3、L4の再生には、集光スポットB+1を使う。あるいは、片面5層ディスクの場合は図14の(d)に示すように、−1次光は記録層L1の位置で集光スポットB−1を形成し、+1次光は記録層L3の位置で集光スポットB+1を形成するように構成する。記録層L0、L1の再生には、集光スポットB−1を使う。記録層L2の再生には、集光スポットB−1、B+1のいずれを使ってもよい。記録層L3、L4の再生には、集光スポットB+1を使う。
なお、図示していないが、2つの集光スポットを形成する場合、ブレーズドホログラムを用いて、0次光と+1次光の2つの集光スポットを形成しても良い。
第3の実施の形態
図13も図14も球面収差補正ホログラムの原理は同じであるが、説明の便宜上図14の(a)に示す集光スポットを形成する第3の実施形態の光ヘッドを図15、図16を参照して説明する。
図13も図14も球面収差補正ホログラムの原理は同じであるが、説明の便宜上図14の(a)に示す集光スポットを形成する第3の実施形態の光ヘッドを図15、図16を参照して説明する。
図15は−1次光の集光スポットB−1を記録層L0、L1の中間の位置に形成し、図16は+1次光の集光スポットB+1を記録層L1、L2の中間の位置に形成する構成を示す。すなわち、非ブレーズドホログラムあるいはグレーティングを用いてw/p=0.5で、凹と凸との通過後の光の位相差をλ/2として0次光の光量を0とする。
−1次光と+1次光の2つの集光スポットを使う場合は、−1次光と+1次光の2つの集光スポットの形成位置の中間位置で球面収差が0となるように対物レンズを設計する。そして、−1次光と+1次光が集光スポットB−1、B+1の形成位置で球面収差が0となるように球面収差補正ホログラム50を設計する。
ディスクからの反射光はフォーカスレンズ32により検出器62に結像される。第3の実施形態は図12に示したように対物レンズの中心部を通過した光はディスクの同一面(点αに対応する面)内で収束しているが、全体としては光軸に沿って異なる位置に収束され、しかも+1次光の集光スポットB+1は−1次光の集光スポットB−1に対して光軸がずれて形成されている。そのため、集光スポットB−1、B+1の反射光を検出する検出セルを同一面内に配置でき、光学系の小型化に可能となる。
検出器62は図17に示すように、集光スポットB−1が形成される層に最適な光のフォーカシングエラー検出セル64a、64bと、集光スポットB−1が形成される層に最適な光のトラッキングエラー検出セル64c、64dと、集光スポットB+1が形成される層に最適な光のフォーカシングエラー検出セル66a、66bと、集光スポットB+1が形成される層に最適な光のトラッキングエラー検出セル66c、66dとが同一基板上に形成される。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、レーザ光にホログラム50を介して0次光、±1次光の複数の光に分け、±1次光に対して対物レンズの周辺部を通過する光に対して逆の球面収差を与えるような発散性、収束性を与えることにより、ディスク表面からの距離が異なる複数の記録層のそれぞれに対して球面収差の無い集光スポットを形成することができる。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、種々変形して実施可能である。例えば、上述の説明では、3層以上の片面多層ディスクについて説明したが、2層ディスクの光ヘッドとしても適用可能であることは言うまでも無い。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
10…片面多層ディスク、12…対物レンズ、14…1/4波長板、18…偏光ビームスプリッタ、20…コリメータレンズ、22,34…ビームスプリッタ、24,26…光源、28,30…光分割素子、36,38…フォトダイオード。
Claims (5)
- 片面に複数の記録層を設けた記録媒体に対して少なくとも2つの位置にレーザ光を収束させることができる光ヘッド。
- 片面に複数の記録層を設けた記録媒体に対して少なくとも2つの位置にレーザ光を収束させることができる光ヘッドを具備し、
記録層に応じたいずれかのレーザ光により記録層に対して情報を記録する情報記録装置。 - 片面に複数の記録層を設けた記録媒体に対して少なくとも2つの位置にレーザ光を収束させることができる光ヘッドを用いて、記録層に応じたレーザ光により記録層に対して情報を記録する情報記録方法。
- 片面に複数の記録層を設けた記録媒体に対して少なくとも2つの位置にレーザ光を収束させることができる光ヘッドを具備し、
記録層に応じたレーザ光により記録層の情報を再生する情報再生装置。 - 片面に複数の記録層を設けた記録媒体に対して少なくとも2つの位置にレーザ光を収束させることができる光ヘッドを用いて、記録層に応じたレーザ光により記録層の情報を再生する情報再生方法。
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2005
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