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JP2006309034A - マルチモード光ファイバ - Google Patents

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JP2006309034A
JP2006309034A JP2005133748A JP2005133748A JP2006309034A JP 2006309034 A JP2006309034 A JP 2006309034A JP 2005133748 A JP2005133748 A JP 2005133748A JP 2005133748 A JP2005133748 A JP 2005133748A JP 2006309034 A JP2006309034 A JP 2006309034A
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optical fiber
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layer
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JP2005133748A
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English (en)
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Moriaki Negishi
司明 根岸
Yasushi Koyano
裕史 小谷野
Itaru Sakabe
至 坂部
Masahiko Matsui
雅彦 松井
Masashi Onishi
正志 大西
Tetsuya Nakanishi
哲也 中西
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】 容易に製造することが可能であり、水素による伝送損失の増加を引き起こすことのないマルチモードの光ファイバを提供する。
【解決手段】 コア部2とクラッド部3を有するマルチモードの光ファイバ1のコア部2が、最内層の第1コア層2aから最外層の第3コア層2cへ段階的に屈折率が減少する同心円状の複数層構造を有し、この複数層構造は、シリカガラスに対するフッ素の添加量が調節されることにより形成されており、クラッド部3は、コア部2の最外層である第3コア層2cより屈折率が低くなるようにフッ素が添加されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、コア部とクラッド部を有するマルチモードの光ファイバに関する。
コア部に複数のモードの光信号を伝搬させるマルチモードの光ファイバには、その屈折率分布の種別としてステップインデックス(SI)型とグレーテッドインデックス(GI)型の2種類に大別される。このうち、GI型の光ファイバは、コアの中心部が最も高い屈折率を有し、半径方向の外方に向かって次第に低い屈折率になるα乗型の屈折率分布を持っており、伝搬する各モードの遅延時間差を極力小さく抑える構造となっている。
このGI型の光ファイバとしては、ガラスの屈折率を高くする屈折率調整用添加物としてのゲルマニウム(Ge)が、コア部の外縁から中心に向かって次第に多く含有されたものが一般的である。
また、ガラスの屈折率を低下させる屈折率調整用添加物としてのフッ素(F)を、中心から径方向外方へ向かって次第に多く含有させたGI型のマルチモード光ファイバも考えられている(例えば、非特許文献1参照)。
一方、コアを純シリカガラスとし、クラッドにはフッ素を添加して屈折率を下げたシングルモードの光ファイバも知られている(例えば、非特許文献2参照)。この光ファイバはピュアシリカコアファイバ(Zファイバ)と呼ばれ、耐水素特性、耐放射線特性、及び低損失特性を有している。
International Wire & Cable Symposium Proceedings 1984 (244〜250頁) Lightwave Technology, Vol.LT-4, No.8
ところで、海底資源の探索を行うとき等に、GI型のマルチモード光ファイバを用いた分布型光ファイバ温度計測システム(DTS)により温度を測定することが行われている。この測定方法は、配設した光ファイバへ測定光を入射し、入射端に戻るラマン散乱光のうちのストークス光及びアンチストークス光の強度比を検出することにより、その測定時間に応じた測定位置における温度を測定するものである。
ところで、このような温度測定に、コアに屈折率調整用としてゲルマニウムを含有させた光ファイバを用いると、海底資源中の水素によって伝送損失が増加してしまうため、高精度の測定を行う事ができない。例えば、伝送波長1400nm帯で水素により伝送損失が増加すると、そのロス増の影響はアンチストークス光(1455nm)にも及び、1400nm帯から離れたストークス光(1633nm)との伝送損失の増加量に差が生じる。その伝送損失の増加量差がDTSの温度検出精度を悪化させてしまう。
従来、コアにゲルマニウムを添加したGI型のマルチモード光ファイバの表面にカーボンコーティングを施すことで、水素の浸入を防ぐものも知られているが、この光ファイバでは高温(例えば120℃以上)の環境下においては水素の浸入を防ぐことができない。
これに対して、非特許文献1に記載されているコア及びクラッドにフッ素を添加した光ファイバでは、水素による伝送損失増加が生じず、高精度の測定が可能であるが、フッ素の含有量を径方向に連続的に変化させてα乗型の屈折率分布を精度良く形成することは極めて困難であった。
なお、非特許文献2に記載されているシングルモードファイバ(ピュアシリカコアファイバ)では、コア径が小さいため大きなパワーの光を入射できない。また、開口数NAが小さいためラマン散乱光の捕捉確率が減少してS/Nが悪くなりDTSの温度検出精度が悪い。仮に入射パワーを大きくした場合には、誘導ラマン散乱を起こしてS/Nが悪くなり光の伝送ができなくなる。
本発明は、容易に製造することが可能であり、水素による伝送損失の増加を引き起こすことのないマルチモードの光ファイバを提供することを目的としている。
上記課題を解決することのできる本発明のマルチモード光ファイバは、コア部とクラッド部を有するマルチモードの石英系光ファイバであって、前記コア部は、屈折率が中心領域ほど高く層毎に段階的に変化する同心円状の複数層構造を有し、シリカガラスに対するフッ素の添加量が全体として外層ほど多くなるように調節されていることを特徴とする。
また、本発明のマルチモード光ファイバにおいて、前記コア部の屈折率分布は、径方向の中心部及び端部を理想的屈折率分布である下記式(1)
n(r)=n1{1−2Δ(r/a)α}1/2, 2.0≦α≦2.1 …(1)
nは屈折率差、n1はコア中心の屈折率、Δは比屈折率差、aはコア半径、rはコア中心からの距離、αは屈折率分布係数、
に一致させた場合に、前記層のうち中心の層を除く少なくとも一層が、前記式(1)の理想的屈折率分布と接触または交差していることが好ましい。
また、本発明のマルチモード光ファイバにおいて、前記コア部の全ての層が、前記式(1)の理想的屈折率分布と接触または交差していることが好ましい。
また、本発明のマルチモード光ファイバにおいて、前記コア部の層数Mは、3≦M≦20の範囲内であることが好ましい。
また、本発明のマルチモード光ファイバにおいて、水素雰囲気2atmかつ150℃の環境下で300時間経過後、800nm以上1700nm以下の範囲の波長域で、伝送損失の増加が0.2dB以下であることが好ましい。
また、上記課題を解決することのできる本発明のマルチモード光ファイバは、水素雰囲気2atmかつ150℃の環境下で300時間経過後、800nm以上1700nm以下の範囲の波長域で、伝送損失の増加が0.2dB以下であることを特徴とする。
また、本発明のマルチモード光ファイバにおいて、開口数NAが0.18以上であることが好ましい。
また、本発明のマルチモード光ファイバにおいて、伝送帯域が200MHz・km以上であることが好ましい。
本発明のマルチモード光ファイバは、コア部が、屈折率が中心領域ほど高く層毎に段階的に変化する同心円状の複数層構造を有しているため、屈折率分布を高精度かつ連続的に変化させる必要がなく、製造が容易であり、なおかつα乗型に近似した屈折率分布とすることができるため、GI型のマルチモード光ファイバに近い伝送特性を得ることができる。また、層構造の屈折率分布はフッ素の添加により形成されているため、ゲルマニウムを添加した光ファイバと比較して、水素の影響による伝送損失の増加がない。
以下、本発明に係るマルチモード光ファイバの実施形態の例について、図面を参照しつつ説明する。
図1は本実施形態の光ファイバの断面図であり、図2は光ファイバの屈折率分布を示す模式図である。
図1に示すように、光ファイバ1は、中央のコア部2とその周囲のクラッド部3とを有している。さらに、コア部2は、中心の第1コア層2aから径方向外方へ向かって第2コア層2b、第3コア層2cを有した複数層(ここでは一例として3層)構造とされている。
そして、コア部2は、純シリカガラスに対してフッ素の添加量を調節することにより、各コア層2a、2b、2cの屈折率が調節されており、また、クラッド部3は、コア部2の最外層である第3コア層2cより屈折率が低くなるようにフッ素が添加されている。なお、本実施形態では、コア層2aは製造の過程で塩素が含んでいる。
具体的な屈折率分布の一例としては、図2に示すように、クラッド部3の屈折率n0に対する各コア層2a、2b、2cの屈折率n1、n2、n3の比屈折率差は、第1コア層2aで0.60%、第2コア層2bで0.45%、第3コア層2cで0.22%である。
すなわち、コア部2は、屈折率が中心領域ほど高く層毎に段階的に変化する同心円状の複数層構造を有し、シリカガラスに対するフッ素の添加量が全体として外層ほど多くなるように調節されている。なお、コア部の最内層から最外層へ段階的に屈折率が減少しているが、その途中に少しだけ屈折率が増加している層があるものも本発明には含まれる。
また、具体的な各部の大きさの一例としては、コア部2の第1コア層2aの直径d1が25μm、第2コア層2bの直径d2が40μm、第3コア層2cの直径d3が50μmであり、クラッド部3の直径d0が125μmである。
そして、この光ファイバ1は、例示した上記の構造の場合、伝送帯域が260MHz・kmであり、温度測定用として良好な伝送特性を備えたマルチモード光ファイバとなる。
また、各コア層2a、2b、2c及びクラッド部3の屈折率n1、n2、n3及びn0の各屈折率差は、クラッド部3と第1コア層2aとの屈折率差をΔn、コア部2の層数をMとした場合に、Δni=Δn/Mで求められる平均値とすることが好ましいが、必ずしも平均化しなくても良く、平均値に対して小さい層や大きい層があっても構わない。理想的には、GI型のマルチモード光ファイバの屈折率分布に近い伝送特性を得るために、α乗型の屈折率分布に近似するように各層の屈折率及び直径を設定すると良い。
すなわち、コア部2の屈折率分布は、径方向の中心部(コア層2aの中心)及び端部(コア層2cの外縁)を理想的なα乗の屈折率分布である下記式(1)
n(r)=n1{1−2Δ(r/a)α}1/2, 2.0≦α≦2.1 …(1)
nは屈折率差、n1はコア中心の屈折率、Δは比屈折率差、aはコア半径、rはコア中心からの距離、αは屈折率分布係数、
に一致させた場合に、中心の第1コア層2aを除く各コア層2b、2cのうち少なくとも一層が、前記式(1)の理想的屈折率分布と接触または交差していることが好ましい。また、各コア層2b、2cの全ての層が、前記式(1)の理想的屈折率分布と接触または交差していることが好ましい。
なお、中心のコア層2aは、理想的なα乗の屈折率分布と当然に接触するものである。
図3から図5に示す例は、コア部の屈折率分布を、径方向の中心部及び端部を理想的なα乗の屈折率分布に一致させて示したものである。
図3に示したコア部の屈折率分布Pは、理想的屈折率分布IPに対して、中心の第1コア層で接触し、第2コア層で交差し(図中点A)、第3コア層で交差している(図中点B)。すなわち、屈折率分布Pが理想的屈折率分布IPに対して良好に近似されている。
図4に示したコア部の屈折率分布Pは、理想的屈折率分布IPに対して、中心の第1コア層で接触し、第2コア層で接触し(図中点C)、第3コア層で接触している(図中点D)。すなわち、屈折率分布Pが理想的屈折率分布IPに対して概ね近似されている。
図5に示したコア部の屈折率分布Pは、理想的屈折率分布IPに対して、中心の第1コア層で接触しているのは当然であるが、第2コア層及び第3コア層では接触も交差もしていない。すなわち、屈折率分布Pが理想的屈折率分布IPに対して離れており、殆ど近似されていない。
図3から図5に示した例のうち、図3の例が最も大きい伝送帯域となり、次いで図4の例が大きい伝送帯域となる。また、図3や図4に示した例のように理想的屈折率分布IPに対して接触または交差するように近似した屈折率分布の場合、層数を多くするとさらに大きい伝送帯域が得られる。
また、温度測定用として良好な伝送特性を得るためには、クラッド部3と第1コア層2aとの比屈折率差Δn1は、0.5%〜1.0%とするのが好ましい。
上記の光ファイバ1が線引きされる光ファイバ母材を製造する方法としては、第1コア層2aとなるガラスロッドを第2コア層2bとなるガラスパイプに挿入した状態で加熱して一体化(所謂ロッドインコラプス)し、次に、これを第3コア層2cとなるガラスパイプに挿入した状態で加熱して一体化し、さらに、これをクラッド部3となるガラスパイプに挿入した状態で加熱して一体化する方法が一例として挙げられる。
このようにロッドインコラプス法で製造する場合、ガラスロッド及び各ガラスパイプを、フッ素の添加量をそれぞれ一定にして製造し、それぞれ所望の屈折率としておくことにより、極めて容易にマルチモードの光ファイバ1用の母材を製造することができる。ロッドインコラプス法では、各層のガラスをOVD法やVAD法等により別々に形成すればよいため、各層に対するフッ素の添加量を調節することが容易である。また、ロッドインコラプス法により各層のガラスを一体化させることで、200MHz・km以上の伝送帯域を容易に得ることができる。
そして、このようにして製造した光ファイバ母材を、線引き装置によって線引きすることにより、屈折率が段階的に調節された上記の光ファイバ1を得ることができる。
また、光ファイバ1が得られる光ファイバ用母材の他の製造方法としては、クラッド部3となるガラスパイプ内に、ガラス原料を含むガス(例えば四塩化珪素)を流しつつフッ素の添加量を段階的に調節して、第3コア層2c、第2コア層2b及び第1コア層2aを順に形成するMCVD法、ガラスパイプ内にプラズマを発生させて各層のガラスの形成を行うPCVD法や、あるいは第1コア層2aに相当するロッドの外周に、フッ素の添加量を段階的に調節しながらガラス微粒子を堆積させて、第2コア層2b、第3コア層2c及びクラッド部3を順に形成するOVD法などがある。また、ロッドインコラプス法、MCVD法、PCVD法、及びOVD法を適宜組み合わせて製造することもできる。
なお、図1及び図2に示した光ファイバ1は、コア部2の層数M=3としたが、このコア部2の層数Mは、3≦M≦20の範囲内であることが望ましい。
コア部2が2層以下であると、伝送帯域を大きくするのが困難となり、コア部2が20層を超えると、その層数だけ製造工程が増えるために製造コストが多大となってしまう。また、図6に示すようにコア部の層数Mが増加すると層の厚さが薄くなるためにロッドインコラプス法で製造する場合には非円化しやすくなってしまう。なお、図6に示したグラフでは、コア中心の比屈折率差を層数Mで均等に分割した場合の最外層の厚さをコア部全体の半径に対する割合(%)で示している。コア部2の層数Mを3≦M≦20の範囲内とすることにより、温度測定用の光ファイバとして十分な伝送特性を有し、しかも、製造が容易である。
なお、第1コア層2aは、屈折率を低くする必要がない場合は、フッ素を添加せず、純シリカガラスのままで形成しても良く、また、ガラス合成時に混入する塩素(Cl)により屈折率が純シリカガラスより多少高くなっていても良い。もしくは、クラッドに対する屈折率差を大きくするために、あえて塩素を適量だけ添加することも有効である。なお、塩素を含んでも、ある一定濃度以下では耐水素特性には影響を与えない。
光ファイバは、水素雰囲気に曝されると伝送損失が増加する。水素による伝送損失増加の原因は2つあり、1つは、“(A)光ファイバ中に浸透した水素ガスが伝送光を吸収することによって生じる伝送損失の増加”であり、もう1つは、“(B)光ファイバ中に浸透した水素と光ファイバのガラスの組成とが化学反応して新たに生じた結合による伝送光の吸収によって生じる伝送損失の増加”である。(A)は、光ファイバを水素雰囲気から取り出せば、水素ガスが光ファイバの外へ抜けていくため伝送損失の増加は解消されるが、(B)は、結合が安定しているために伝送損失の増加を解消することができない。
水素ガスのガラス中への浸透速度及び溶解度は、石英系ガラスをベース材料とする光ファイバであれば、光ファイバのガラスに対して添加された添加物による差は殆どないため、前記(A)は添加物の種類による差がないが、前記(B)は添加物の種類によって大きな差が生じる。一般的に、光ファイバの添加物にはゲルマニウムやリンが使用されることが多いが、これらの添加物を添加した光ファイバが高温環境下で水素雰囲気に曝されると、伝送損失が大幅に増加してしまう。
本実施形態の光ファイバ1では、図2に示した屈折率分布を得るためにフッ素を添加物として用いているため、前記(B)の伝送損失の増加が殆ど起こらない。そのため、120℃以上の高温環境下で水素雰囲気に曝されても良好な伝送特性が得られるとともに、一般的なGI型のマルチモード光ファイバと同等のS/N及び開口数NAが得られる。
以上説明した光ファイバ1によれば、コア部2が、その最内層である第1コア層2aから最外層である第3コア層2cへ段階的に屈折率が減少する複数層構造とされているため、各層ごとにフッ素の添加量を調節するだけで容易に製造することができ、また、水素の影響による伝送損失の増加がないため、水素が存在する環境下においても伝送特性を悪化させることなく使用することができる。
また、海底資源の探索を行うとき等に使用する分布型光ファイバ温度計測システム(Fiber-Optic Distributed Temperature Sensing System;DTS )では、光ファイバへ入射した光のラマン散乱光を検出し、そのストークス光とアンチストークス光の強度比から温度を換算するシステムとなっている。このシステムでは、光ファイバそのものを温度センサーとして、数kmの長距離にわたり光ファイバに沿った連続的な温度分布をリアルタイムに測定することができる。
水素により光ファイバの伝送損失が経時的に増加し、かつ波長に依存して増加してしまうと、ラマン散乱光の強度比も経時的に変化して温度測定精度が低下し、測定した温度の絶対値も変わってしまう。したがって、DTSに使用される光ファイバには、特に耐水素特性が要求されることとなる。本実施形態の光ファイバ1は、DTSの使用波長域に渡って水素による伝送損失増加がなく、DTSに使用される光ファイバとして極めて好適である。
次に、図7から図21を参照して、光ファイバの構造例を示す。なお、図7から図21は、それぞれ屈折率分布を示すグラフであり、コア部の屈折率分布を、径方向の中心部及び端部を理想的なα乗(α=2.00とした)の屈折率分布に一致させて示したものである。グラフの縦軸はコア中心の屈折率に対する屈折率差Δ(%)を示し、グラフの横軸はコア中心からの径方向の距離r(μm)を示している。なお、各例とも、クラッド部の直径は125μmである。
(例1)
例1の光ファイバのコア部の屈折率分布は、図7に示すように3段ステップ型(コア部の層数M=3)であり、コア部の直径が50μmである。第1コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn1=0.60%、直径d1=25μmである。第2コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn2=0.45%、直径d2=40μmである。第3コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn3=0.22%、直径d3=50μmである。本例では、第2コア層及び第3コア層において、理想的屈折率分布と接触する部分を有している。
この光ファイバの伝送帯域は、波長1550nmにおいて260MHz・kmである。すなわち、本例1の光ファイバは、図1及び図2を参照して説明した上記実施形態の光ファイバ1と同じものである。
(例2)
例2の光ファイバのコア部の屈折率分布は、図8に示すように3段ステップ型(コア部の層数M=3)であり、コア部の直径が50μmである。第1コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn1=0.60%、直径d1=22μmである。第2コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn2=0.45%、直径d2=38μmである。第3コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn3=0.22%、直径d3=50μmである。本例では、第2コア層及び第3コア層において、理想的屈折率分布と交差する部分を有している。
この光ファイバの伝送帯域は、波長1550nmにおいて250MHz・kmである。
(例3)
例3の光ファイバのコア部の屈折率分布は、図9に示すように3段ステップ型(コア部の層数M=3)であり、コア部の直径が50μmである。第1コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn1=0.60%、直径d1=15μmである。第2コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn2=0.45%、直径d2=35μmである。第3コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn3=0.22%、直径d3=50μmである。本例では、第2コア層及び第3コア層において、理想的屈折率分布と交差する部分を有している。
この光ファイバの伝送帯域は、波長1550nmにおいて200MHz・kmである。
(例4)
例4の光ファイバのコア部の屈折率分布は、図10に示すように3段ステップ型(コア部の層数M=3)であり、コア部の直径が20μmである。第1コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn1=0.60%、直径d1=10μmである。第2コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn2=0.45%、直径d2=16μmである。第3コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn3=0.22%、直径d3=20μmである。本例では、第2コア層及び第3コア層において、理想的屈折率分布と接触する部分を有している。
この光ファイバの伝送帯域は、波長1550nmにおいて300MHz・kmである。
(例5)
例5の光ファイバのコア部の屈折率分布は、図11に示すように1段ステップ型(コア部の層数M=1)であり、コア部の直径が20μmである。第1コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn1=0.60%、直径d1=20μmである。本例では、コア部の径方向の中心部及び端部を除き、理想的屈折率分布と接触または交差する部分を有していない。
この光ファイバの伝送帯域は、波長1550nmにおいて50MHz・kmである。
(例6)
例6の光ファイバのコア部の屈折率分布は、図12に示すように1段丸ステップ型(コア部の層数M=1)であり、コア部の直径が20μmである。丸ステップ型とは、径方向の外側へ向かって徐々に屈折率が減少するように変化したステップ型の構造である。第1コア層は、クラッド部に対するコア中心の比屈折率差Δn1=0.60%、直径d1=20μmである。本例では、コア部の径方向の中心部及び端部を除き、理想的屈折率分布と接触または交差する部分を有していない。
この光ファイバの伝送帯域は、波長1550nmにおいて55MHz・kmである。
(例7)
例7の光ファイバのコア部の屈折率分布は、図13に示すように2段ステップ型(コア部の層数M=2)であり、コア部の直径が20μmである。第1コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn1=0.60%、直径d1=14μmである。第2コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn2=0.31%、直径d2=20μmである。本例では、第2コア層において、理想的屈折率分布と接触する部分を有している。
この光ファイバの伝送帯域は、波長1550nmにおいて120MHz・kmである。
(例8)
例8の光ファイバのコア部の屈折率分布は、図14に示すように3段ステップ型(コア部の層数M=3)であり、コア部の直径が50μmである。第1コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn1=0.60%、直径d1=30μmである。第2コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn2=0.45%、直径d2=42μmである。第3コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn3=0.22%、直径d3=50μmである。本例では、コア部の径方向の中心部及び端部を除き、理想的屈折率分布と接触または交差する部分を有していない。
この光ファイバの伝送帯域は、波長1550nmにおいて150MHz・kmである。
(例9)
例9の光ファイバのコア部の屈折率分布は、図15に示すように5段ステップ型(コア部の層数M=5)であり、コア部の直径が50μmである。第1コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn1=0.60%、直径d1=24μmである。第2コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn2=0.48%、直径d2=33μmである。第3コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn3=0.36%、直径d3=41μmである。第4コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn4=0.24%、直径d4=47μmである。第5コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn5=0.12%、直径d5=50μmである。本例では、第2コア層、第3コア層、第4コア層、及び第5コア層において、理想的屈折率分布と接触する部分を有している。
この光ファイバの伝送帯域は、波長1550nmにおいて320MHz・kmである。
(例10)
例10の光ファイバのコア部の屈折率分布は、図16に示すように3段ステップ型(コア部の層数M=3)であり、コア部の直径が62.5μmである。第1コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn1=0.60%、直径d1=30.2μmである。第2コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn2=0.45%、直径d2=50μmである。第3コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn3=0.22%、直径d3=62.5μmである。本例では、第2コア層及び第3コア層において、理想的屈折率分布と接触する部分を有している。
この光ファイバの伝送帯域は、波長1550nmにおいて200MHz・kmである。
(例11)
例11の光ファイバのコア部の屈折率分布は、図17に示すように3段ステップ型(コア部の層数M=3)であり、コア部の直径が20μmである。第1コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn1=0.60%、直径d1=12μmである。第2コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn2=0.45%、直径d2=16μmである。第3コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn3=0.22%、直径d3=20μmである。本例では、第2コア層及び第3コア層において、理想的屈折率分布と接触する部分を有している。
この光ファイバの伝送帯域は、波長1550nmにおいて290MHz・kmである。
(例12)
例12の光ファイバのコア部の屈折率分布は、図18に示すように3段ステップ型(コア部の層数M=3)であり、コア部の直径が50μmである。第1コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn1=0.78%、直径d1=32.6μmである。第2コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn2=0.45%、直径d2=43.1μmである。第3コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn3=0.20%、直径d3=50μmである。本例では、第2コア層及び第3コア層において、理想的屈折率分布と接触する部分を有している。
この光ファイバの伝送帯域は、波長1550nmにおいて180MHz・kmである。
(例13)
例13の光ファイバのコア部の屈折率分布は、図19に示すように10段ステップ型(コア部の層数M=10)であり、コア部の直径が50μmである。本例の光ファイバの母材はMCVD製法で製造され、第1コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn1=0.6%である。本例では、全ての各コア層において、理想的屈折率分布と接触する部分を有している。
この光ファイバの伝送帯域は、波長1550nmにおいて950MHz・kmである。
(例14)
例14の光ファイバのコア部の屈折率分布は、図20に示すように20段ステップ型(コア部の層数M=20)であり、コア部の直径が50μmである。本例の光ファイバの母材はMCVD製法で製造され、第1コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn1=0.6%である。本例では、全ての各コア層において、理想的屈折率分布と接触する部分を有している。
この光ファイバの伝送帯域は、波長1550nmにおいて1500MHz・kmである。
(例15)
例15の光ファイバのコア部の屈折率分布は、図21に示すように30段ステップ型(コア部の層数M=30)であり、コア部の直径が50μmである。本例の光ファイバの母材はMCVD製法で製造され、第1コア層は、クラッド部に対する比屈折率差Δn1=0.6%である。本例では、全ての各コア層において、理想的屈折率分布と接触する部分を有している。
この光ファイバの伝送帯域は、波長1550nmにおいて2100MHz・kmである。
本発明に係る光ファイバの実施例(上記例1)と、従来のマルチモード光ファイバの比較例について、耐水素特性の試験を行った。
本発明に係る例1の光ファイバは、図1及び図2に具体的に示した光ファイバ1であり、比較例の光ファイバはゲルマニウムを添加してGI型の屈折率分布を形成したマルチモード光ファイバである。
外部からの水素ガスを例えばケーブルが防いで水素ガスが低濃度である場合には、前記(A)に記載した水素ガスが伝送光を吸収する事による伝送損失の増加は少なく、前記(B)で記載した水素とガラスとの結合による伝送損失の増加が支配的となる。
そこで前記(B)に記載した水素とガラスとの結合による伝送損失の増加のみに関する耐水素特性の試験を行った。
上記例1の光ファイバと上記比較例の光ファイバを、水素雰囲気2atm(水素100%)、温度150℃の環境に300時間放置した。その後、数日間空気中に置いて光ファイバの中から水素ガスを抜いてから、各光ファイバにおける伝送損失の増加量(すなわち前記(B)の伝送損失の増加量)を測定し、耐水素特性を調べた。例1の結果を図22に示し、比較例の結果を図23に示す。
図22に示すように、例1の光ファイバでは、測定した全波長で伝送損失が増加せず、ほぼ測定誤差程度の変化のみであった。これに対して、図23に示す比較例の光ファイバでは、測定した全波長で伝送損失が増加し、特に1400nmに増加のピークが見られた。これは、水素とガラスとの結合による伝送損失の増加と考えられる。
次に、上記の例1,例6,例7,例9について、コア部の層数Mと伝送帯域を比較したグラフを図24に示す。なお、層数M=1である例6(図12参照)を除いて、層数M=2である例7(図13参照)、層数M=3である例1(図7参照)、層数M=5である例9(図15参照)は、それぞれの屈折率分布が各層で理想屈折率分布に接触しているものであり、理想屈折率分布に対する近似の程度がほぼ等しい。
図24に示すように、層数Mが多くなるほど伝送帯域は大きくなる傾向が見られ、層数Mが3以上の場合には、温度測定用として要求される200MHz・km以上の伝送帯域が得られやすいことがわかる。そのため、温度測定用として使用する光ファイバの場合には、200MHz・km以上の伝送帯域が得られ、なおかつ製造性も良くするには、層数Mを3から5とすることが好ましい。
次に、上記の例1と例4について、伝送損失を比較したグラフを図25に示す。例1と例4は、クラッド部が同一の直径(125μm)であるが、例1のコア部の直径は50μmであり、例4のコア部の直径は20μmである。コア部の直径が小さい例4の方が伝送損失が小さくなっており、これは、コア径が小さい方が、クラッド部の外側の構造(樹脂被覆層など)から受ける側圧に対して強いことが理由として考えられる。また、例1より例4の方が伝送帯域が大きいため、例えばDTSの温度測定精度と距離分解能を改善するにはコア径を小さくすることが有効な手段である。但し、DTSの測定光入射側のピグテール等のコア径が50μmである場合、コア径が20μmの光ファイバを接続すると接続損失が増加して温度測定誤差が発生するため、検出したラマン散乱光の強度比から温度を換算する際に温度補正を施すと良い。
上記の例1,例4,及び例6の光ファイバを用いて、DTSの距離分解能と伝送帯域の関係を調べた。その結果を図26に示す。DTSの距離分解能とは、急激な温度変化のある箇所に対して測定値が正確に追従するまでの距離である。図26に示したグラフの縦軸はDTSの距離分解能の相対値を示しており、光ファイバへの測定光の入射端における距離分解能を基準として、5km離れた位置で増加した値を示すものである。伝送帯域が55MHz・kmである例6では、距離分解能の相対値が4を超えているのに対して、伝送帯域が200MHz・km以上である例1及び例4では、距離分解能の相対値がほぼゼロに近い値を示している。このように、距離分解能は伝送帯域に依存して変化し、伝送帯域が大きい方が距離分解能は小さくなる。そして、距離分解能を良好にするためには、伝送帯域を200MHz・km以上とすることが好ましいことがわかる。
次に、上記の例1,例12,比較例,及び純シリカガラスコアを有するシングルモードファイバの参考例について、伝送損失の波長依存性を比較したグラフを図27に示す。例1はNAが0.15であり、側圧の影響を受けて比較例(通常のGI型のマルチモード光ファイバ)より伝送損失が大きい。NAが0.18である例12は、比較例より伝送損失が小さい。DTSの温度測定精度は、水素などによって経時的に増加してしまう伝送損失の他に、光ファイバ自体の特性による伝送損失にも依存し、伝送損失が大きいと温度測定精度が悪くなる。例12の光ファイバは、通常に温度センサーとして使用されている比較例の光ファイバよりDTSの使用波長域に渡って伝送損失が小さいため、温度測定精度も改善される。なお、参考例の光ファイバは、上記のピュアシリカコアファイバ(Zファイバ)と呼ばれるものであり、伝送損失は小さいがシングルモードであるためにコア径が小さく、NAが小さいために、温度測定精度は悪くなってしまう。これに対して、例12の光ファイバは、コア径が十分大きく伝送損失が小さいため、DTSへの使用に適している。
次に、上記の例1,例10,及び例11について、コア径と伝送帯域を比較したグラフを図28に示す。例1のコア部の直径は50μmであり、例10のコア部の直径は62.5μmであり、例11のコア部の直径は20μmである。なお、例1,例10,及び例11は、それぞれコア部の層数Mが3であって、屈折率分布が各層で理想屈折率分布に接触しているものであり、理想屈折率分布に対する近似の程度がほぼ等しい。
図28に示すように、例11の光ファイバが最も伝送帯域が大きく、コア径が大きくなるほど伝送帯域は小さくなる傾向が見られるが、コア径が62.5μmであっても伝送帯域は200MHz・km以上となっている。温度センサー用の光ファイバには、コア径、NA、伝送損失の観点から、通常はコア径50μmのGI型のマルチモード光ファイバ(上記比較例)が使用されているが、DTSの測定光入射側で接続損失を補正できれば、コア径は20μm以上62.5μm以下の範囲内で選択できる。コア径が20μm以下であると接続損失が60℃以上発生してしまい、またコア径が62.5μm以上であると光ファイバが側圧の影響を受けて接続損失が増加し、温度測定精度が悪くなってしまうことが想定される。
次に、コア部の直径50μm、層数M=3とした光ファイバを製造する方法の例を示す。
コア部は、中心の第1コア層(純シリカガラスに対する屈折率差:+0.08%)のガラスと、その外側の第2コア層(純シリカガラスに対する屈折率差:−0.1%)のガラスと、その外側の第3コア層(純シリカガラスに対する屈折率差:−0.3%)のガラスとからなる。コア部の外側のクラッド部は、純シリカガラスに対する屈折率差が−0.52%のガラスからなる。
まず、第1コア層、第2コア層、第3コア層、及びクラッド部となる母材を、それぞれ別々に製造する。これらは何れも、まずVAD法でガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラス母材を製造し、次いで、それらを脱水剤としての塩素ガス(Cl)を4vol%含むヘリウム雰囲気中で1150℃に加熱して脱水処理を行う。
なお、多孔質ガラス母材はVAD法以外の製法で製造しても良く、脱水剤、屈折率調整用の添加剤は他のものを用いても良い。
第1コア層となる母材は、脱水処理後、ヘリウム100%の雰囲気中で1550℃に加熱することで透明ガラス化させる。
第2コア層となる母材は、脱水処理後、屈折率調整用の四フッ化珪素(SiF)ガスを0.25vol%含むヘリウム雰囲気中で1530℃に加熱することで透明ガラス化させる。
第3コア層となる母材は、脱水処理後、屈折率調整用の四フッ化珪素ガスを2.8vol%含むヘリウム雰囲気中で1500℃に加熱することで透明ガラス化させる。
クラッド部となる母材は、脱水処理後、屈折率調整用の四フッ化珪素ガスを30vol%含むヘリウム雰囲気中で1500℃に加熱することで透明ガラス化させる。
第1コア層の透明ガラス母材は、抵抗加熱炉により加熱して、外径が13mmとなるように延伸する。
第2コア層の透明ガラス母材は、抵抗加熱炉により加熱して、外径が28mmとなるように延伸し、冷却した後、中心に直径17mmの孔を形成する。次に、孔の中に六フッ化硫黄(SF)ガスを流しながら1200℃に加熱して気相エッチングを行い、その後孔の内側に延伸した第1コア層の透明ガラス母材を挿入する。その後、塩素100%の雰囲気中で1000℃に加熱して不純物の除去を行った後、第1コア層の透明ガラス母材との隙間を−4kPaで減圧しつつ、第2コア層の透明ガラス母材を1350℃で加熱してロッドインコラプス法により第1コア層の透明ガラス母材と一体化させる。それを冷却後、プリフォームアナライザにより第1コア層と第2コア層の径方向の倍率を測定し、所定の倍率となるように外周を機械的に研削して、外径が20mmとなるように調整する。
第3コア層の透明ガラス母材は、抵抗加熱炉により加熱して、外径が30mmとなるように延伸し、冷却した後、中心に直径20mmの孔を形成する。次に、孔の中に六フッ化硫黄ガスを流しながら1200℃に加熱して気相エッチングを行い、その後孔の内側に第1コア層と第2コア層を一体化した透明ガラス母材を挿入する。その後、塩素100%の雰囲気中で1000℃に加熱して不純物の除去を行った後、第1,第2コア層からなる透明ガラス母材との隙間を−4kPaで減圧しつつ、第3コア層の透明ガラス母材を1400℃で加熱してロッドインコラプス法により第1,第2コア層からなる透明ガラス母材と一体化させる。それを冷却後、プリフォームアナライザにより第2コア層と第3コア層の径方向の倍率を測定し、所定の倍率となるように外周を機械的に研削して、外径が25mmとなるように調整する。
クラッド部の透明ガラス母材は、抵抗加熱炉により加熱して、外径が70mmとなるように延伸し、冷却した後、中心に直径25mmの孔を形成する。次に、孔の中に六フッ化硫黄ガスを流しながら1200℃に加熱して気相エッチングを行い、その後孔の内側に第1,第2,第3コア層を一体化した透明ガラス母材を挿入する。その後、塩素100%の雰囲気中で1000℃に加熱して不純物の除去を行った後、第1,第2,第3コア層からなる透明ガラス母材との隙間を−4kPaで減圧しつつ、クラッド部の透明ガラス母材を1480℃で加熱してロッドインコラプス法により第1,第2,第3コア層からなる透明ガラス母材と一体化させる。それを冷却後、プリフォームアナライザにより第3コア層とクラッド部の径方向の倍率を測定し、所定の倍率となるように外周を機械的に研削して、外径が63mmとなるように調整する。
以上の工程により、コア部が3層のコア層からなる所定の屈折率分布を有するガラス母材ができあがる。なお、各ロッドインコラプス法の実施後に外周を研削して倍率を調整する工程は、条件によっては省略可能である。
このようにして製造されたガラス母材を線引き装置により線引きして、ガラス径125μmの光ファイバを製造することができる。
次に、コア部の直径50μm、層数M=5とした光ファイバを製造する方法の例を示す。
コア部は、中心の第1コア層(純シリカガラスに対する屈折率差:+0.08%)のガラスと、その外側の第2コア層(純シリカガラスに対する屈折率差:−0.4%)のガラスと、その外側の第3コア層(純シリカガラスに対する屈折率差:−0.16%)のガラスと、その外側の第4コア層(純シリカガラスに対する屈折率差:−0.28%)のガラスと、その外側の第5コア層(純シリカガラスに対する屈折率差:−0.4%)のガラスとからなる。コア部の外側のクラッド部は、純シリカガラスに対する屈折率差が−0.47%のガラスからなる。
まず、第1コア層、第2コア層、第3コア層、第4コア層、第5コア層及びクラッド部となる母材を、それぞれ別々に製造する。これらは何れも、まずVAD法でガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラス母材を製造し、次いで、それらを脱水剤としての塩素ガス(Cl)を4vol%含むヘリウム雰囲気中で1150℃に加熱して脱水処理を行う。
なお、多孔質ガラス母材はVAD法以外の製法で製造しても良く、脱水剤、屈折率調整用の添加剤は他のものを用いても良い。
第1コア層となる母材は、脱水処理後、ヘリウム100%の雰囲気中で1550℃に加熱することで透明ガラス化させる。
第2コア層となる母材は、脱水処理後、屈折率調整用の四フッ化珪素(SiF)ガスを0.03vol%含むヘリウム雰囲気中で1530℃に加熱することで透明ガラス化させる。
第3コア層となる母材は、脱水処理後、屈折率調整用の四フッ化珪素ガスを0.6vol%含むヘリウム雰囲気中で1530℃に加熱することで透明ガラス化させる。
第4コア層となる母材は、脱水処理後、屈折率調整用の四フッ化珪素ガスを3.3vol%含むヘリウム雰囲気中で1500℃に加熱することで透明ガラス化させる。
第5コア層となる母材は、脱水処理後、屈折率調整用の四フッ化珪素ガスを10.8vol%含むヘリウム雰囲気中で1500℃に加熱することで透明ガラス化させる。
クラッド部となる母材は、脱水処理後、屈折率調整用の四フッ化珪素ガスを19vol%含むヘリウム雰囲気中で1500℃に加熱することで透明ガラス化させる。
第1コア層の透明ガラス母材は、抵抗加熱炉により加熱して、外径が13mmとなるように延伸する。
第2コア層の透明ガラス母材は、抵抗加熱炉により加熱して、外径が28mmとなるように延伸し、冷却した後、中心に直径13mmの孔を形成する。次に、孔の中に六フッ化硫黄(SF)ガスを流しながら1200℃に加熱して気相エッチングを行い、その後孔の内側に延伸した第1コア層の透明ガラス母材を挿入する。その後、塩素100%の雰囲気中で1000℃に加熱して不純物の除去を行った後、第1コア層の透明ガラス母材との隙間を−4kPaで減圧しつつ、第2コア層の透明ガラス母材を1350℃で加熱してロッドインコラプス法により第1コア層の透明ガラス母材と一体化させる。それを冷却後、プリフォームアナライザにより第1コア層と第2コア層の径方向の倍率を測定し、所定の倍率となるように外周を機械的に研削して、外径が18mmとなるように調整する。
第3コア層の透明ガラス母材は、抵抗加熱炉により加熱して、外径が33mmとなるように延伸し、冷却した後、中心に直径18mmの孔を形成する。次に、孔の中に六フッ化硫黄ガスを流しながら1200℃に加熱して気相エッチングを行い、その後孔の内側に第1コア層と第2コア層を一体化した透明ガラス母材を挿入する。その後、塩素100%の雰囲気中で1000℃に加熱して不純物の除去を行った後、第1,第2コア層からなる透明ガラス母材との隙間を−4kPaで減圧しつつ、第3コア層の透明ガラス母材を1350℃で加熱してロッドインコラプス法により第1,第2コア層からなる透明ガラス母材と一体化させる。それを冷却後、プリフォームアナライザにより第2コア層と第3コア層の径方向の倍率を測定し、所定の倍率となるように外周を機械的に研削して、外径が22mmとなるように調整する。
第4コア層の透明ガラス母材は、抵抗加熱炉により加熱して、外径が37mmとなるように延伸し、冷却した後、中心に直径22mmの孔を形成する。次に、孔の中に六フッ化硫黄ガスを流しながら1200℃に加熱して気相エッチングを行い、その後孔の内側に第1,第2,第3コア層を一体化した透明ガラス母材を挿入する。その後、塩素100%の雰囲気中で1000℃に加熱して不純物の除去を行った後、第1,第2,第3コア層からなる透明ガラス母材との隙間を−4kPaで減圧しつつ、第4コア層の透明ガラス母材を1350℃で加熱してロッドインコラプス法により第1,第2,第3コア層からなる透明ガラス母材と一体化させる。それを冷却後、プリフォームアナライザにより第3コア層と第4コア層の径方向の倍率を測定し、所定の倍率となるように外周を機械的に研削して、外径が26mmとなるように調整する。
第5コア層の透明ガラス母材は、抵抗加熱炉により加熱して、外径が40mmとなるように延伸し、冷却した後、中心に直径26mmの孔を形成する。次に、孔の中に六フッ化硫黄ガスを流しながら1200℃に加熱して気相エッチングを行い、その後孔の内側に第1,第2,第3,第4コア層を一体化した透明ガラス母材を挿入する。その後、塩素100%の雰囲気中で1000℃に加熱して不純物の除去を行った後、第1,第2,第3,第4コア層からなる透明ガラス母材との隙間を−4kPaで減圧しつつ、第5コア層の透明ガラス母材を1350℃で加熱してロッドインコラプス法により第1,第2,第3,第4コア層からなる透明ガラス母材と一体化させる。それを冷却後、プリフォームアナライザにより第4コア層と第5コア層の径方向の倍率を測定し、所定の倍率となるように外周を機械的に研削して、外径が29mmとなるように調整する。
クラッド部の透明ガラス母材は、抵抗加熱炉により加熱して、外径が69mmとなるように延伸し、冷却した後、中心に直径29mmの孔を形成する。次に、孔の中に六フッ化硫黄ガスを流しながら1200℃に加熱して気相エッチングを行い、その後孔の内側に第1,第2,第3,第4,第5コア層を一体化した透明ガラス母材を挿入する。その後、塩素100%の雰囲気中で1000℃に加熱して不純物の除去を行った後、第1,第2,第3,第4,第5コア層からなる透明ガラス母材との隙間を−4kPaで減圧しつつ、クラッド部の透明ガラス母材を1480℃で加熱してロッドインコラプス法により第1,第2,第3,第4,第5コア層からなる透明ガラス母材と一体化させる。それを冷却後、プリフォームアナライザにより第3コア層とクラッド部の径方向の倍率を測定し、所定の倍率となるように外周を機械的に研削して、外径が63mmとなるように調整する。
以上の工程により、コア部が5層のコア層からなる所定の屈折率分布を有するガラス母材ができあがる。なお、各ロッドインコラプス法の実施後に外周を研削して倍率を調整する工程は、条件によっては省略可能である。
このようにして製造されたガラス母材を線引き装置により線引きして、ガラス径125μmの光ファイバを製造することができる。
次に、コア部の層数Mを6から20のうち何れかとした光ファイバを製造する方法の例を示す。
まず、シリカガラスにフッ素が含まれたガラスパイプを用意する。ガラスパイプの外径は34mm、厚さは4mmとする。
そして、下記の堆積工程、フッ素拡散工程、及び焼結工程を、コア部の層数Mだけ繰り返し行う。
(堆積工程)
まず、四塩化ケイ素を1000cc/分、酸素を1850cc/分、ヘリウムを1000cc/分、ガラスパイプの内側に導入する。次に、ガラスパイプを1500℃以上の加熱温度で加熱するために、熱源を昇温させる。そして、熱源をガラスパイプの一端側から他端側に向けてトラバースする。ガラス原料ガスが導入されている状態で熱源がガラスパイプの長手方向にトラバースされると、加熱された領域におけるガラスパイプの内側では、四塩化ケイ素が酸化反応を起こして、シリカガラス(SiO)であるガラス微粒子(ススと呼ばれる)が生成される。そして、このガラス微粒子は、サーモフォレシス効果によって、ガラス原料ガスの流れの下流側におけるガラスパイプの内側に付着して堆積していく。そして、ガラス微粒子の堆積(スス付けと呼ばれる)により、ガラスパイプの内側には、多孔質状のガラス微粒子堆積体の層が形成される。なお、このスス付けによるガラス微粒子の堆積速度は0.8g/分とし、ガラス微粒子堆積体の嵩密度は0.2g/cmとする。
(フッ素拡散工程)
ガラス微粒子を堆積させ、熱源をガラスパイプの他端側までトラバースした後、熱源の温度を、ガラスパイプの内側でガラス微粒子が透明化しない程度の温度(例えば、ガラスパイプの表面温度が500℃程度となる温度)まで下げる。
四フッ化ケイ素(SiF)ガスとヘリウムガスの流量をそれぞれ調節してガラスパイプの内側に導入する。そして、温度を下げた熱源を、ガラスパイプの他端側から一端側に向けてトラバースする。これにより、ガラスパイプの内側に導入された四フッ化ケイ素が加熱されてフッ素とケイ素に分離し、分離したフッ素が多孔質状のガラス微粒子堆積体内に入り込む。その際、ガラス微粒子堆積体が形成されたときに含まれていた塩素が、フッ素と入れ代わるようにしてガラス微粒子堆積体の外側に追い出される。
なお、このフッ素拡散工程において、純シリカガラスに対する屈折率差が−0.7%の層(コア部の最外層)を形成する際には、四フッ化ケイ素の流量を1000cc/分としヘリウムを流さない。コア中心の層(コア部の最内層)を形成する際には、四フッ化ケイ素を流さずヘリウムの流量を1000cc/分とする。これらの間の層では、四フッ化ケイ素とヘリウムの両方を、要求される屈折率に合わせて流す。
(焼結工程)
四フッ化ケイ素を含むガスの導入(またはヘリウムガスのみの導入)を行っている状態で、熱源の温度を、ガラス微粒子堆積体が透明化する温度(例えば、ガラスパイプの表面温度が2000℃程度となる温度)まで上げる。そして、熱源を出発ガラスパイプの長手方向にトラバースする。これにより、ガラス微粒子堆積体が、フッ素ガスの雰囲気中で透明化し、フッ素を含んだガラス層が形成される。
なお、堆積工程において、四塩化ケイ素の流量が少ない(500cc/分未満)場合には、形成されるガラス微粒子堆積体の層が薄くなりすぎるために、フッ素を高濃度で添加することが難しい。
また、堆積工程におけるガラスパイプの加熱温度が高すぎる場合(ガラスパイプの表面温度が1850℃を超える)は、形成されるガラス微粒子堆積体の嵩密度が大きくなりすぎるためにフッ素を高濃度で添加することが難しい。
本発明に係る光ファイバの一実施形態を示す断面図である。 図1に示した光ファイバの屈折率分布を示す模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の層数と層の厚さの関係を示すグラフである。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 コア部の屈折率分布の一例を理想的屈折率分布とともに示した模式図である。 本発明に係る光ファイバの水素の影響による伝送損失変化を示すグラフ図である。 GI型のマルチモード光ファイバの水素の影響による伝送損失変化を示すグラフ図である。 コア部の層数と伝送帯域の関係を示すグラフである。 異なるコア径の光ファイバについて波長と伝送損失の関係を示すグラフである。 伝送帯域と距離分解能の関係を示すグラフである。 種類の異なる光ファイバについて波長と伝送損失の関係を示すグラフである。 コア径と伝送帯域の関係を示すグラフである。
符号の説明
1 光ファイバ
2 コア部
2a 第1コア層(最内層)
2b 第2コア層
2c 第3コア層(最外層)
3 クラッド部

Claims (8)

  1. コア部とクラッド部を有するマルチモードの石英系光ファイバであって、
    前記コア部は、屈折率が中心領域ほど高く層毎に段階的に変化する同心円状の複数層構造を有し、シリカガラスに対するフッ素の添加量が全体として外層ほど多くなるように調節されていることを特徴とするマルチモード光ファイバ。
  2. 前記コア部の屈折率分布は、径方向の中心部及び端部を理想的屈折率分布である下記式(1)
    n(r)=n1{1−2Δ(r/a)α}1/2, 2.0≦α≦2.1 …(1)
    nは屈折率差、n1はコア中心の屈折率、Δは比屈折率差、aはコア半径、rはコア中心からの距離、αは屈折率分布係数、
    に一致させた場合に、前記層のうち中心の層を除く少なくとも一層が、前記式(1)の理想的屈折率分布と接触または交差していることを特徴とする請求項1に記載のマルチモード光ファイバ。
  3. 前記コア部の全ての層が、前記式(1)の理想的屈折率分布と接触または交差していることを特徴とする請求項2に記載のマルチモード光ファイバ。
  4. 前記コア部の層数Mは、3≦M≦20の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のマルチモード光ファイバ。
  5. 水素雰囲気2atmかつ150℃の環境下で300時間経過後、800nm以上1700nm以下の範囲の波長域で、伝送損失の増加が0.2dB以下であることを特徴とする請求項1に記載のマルチモード光ファイバ。
  6. 水素雰囲気2atmかつ150℃の環境下で300時間経過後、800nm以上1700nm以下の範囲の波長域で、伝送損失の増加が0.2dB以下であることを特徴とするマルチモード光ファイバ。
  7. 開口数NAが0.18以上であることを特徴とする請求項1または6に記載のマルチモード光ファイバ。
  8. 伝送帯域が200MHz・km以上であることを特徴とする請求項1または6に記載のマルチモード光ファイバ。
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