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JP2006299793A - 鉄筋構造体及び配筋方法 - Google Patents

鉄筋構造体及び配筋方法 Download PDF

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JP2006299793A
JP2006299793A JP2006066722A JP2006066722A JP2006299793A JP 2006299793 A JP2006299793 A JP 2006299793A JP 2006066722 A JP2006066722 A JP 2006066722A JP 2006066722 A JP2006066722 A JP 2006066722A JP 2006299793 A JP2006299793 A JP 2006299793A
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Norimitsu Kusagaki
範光 草垣
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Abstract

【課題】
鉄筋を組み立てまたは配置して配筋するに当たり、鉄筋の割り付けを容易かつ迅速に行うことができる鉄筋構造体を提供する。
【解決手段】
鉄筋構造体A1は所要長さの単一の鉄筋を折り曲げて立体的につくられている。鉄筋構造体A1は、それぞれ横筋10、縦筋11、12からなる主体部1、1aを有している。主体部1、1aは所要間隔をおいて平行に設けられ、一方側の各縦筋11の先端が横筋である繋部13でつながっている構造である。鉄筋構造体A1は自立性を有し、単に鉄筋を曲げてつくってあり溶接部のような均質につくる上での不安定な要素がなく、均質につくられて強度も安定している。
【選択図】図1

Description

本発明はコンクリート建造物の骨組みなどに使用される配筋を施工するための鉄筋構造体及び配筋方法に関するものである。更に詳しくは、複数の並設されたあばら筋などの主体部を有し、これを単一の鉄筋を曲げて形成することにより、溶接部のような均質につくる上での不安定な要素がなく、更に構成体そのものに自立性を付与するなどして、施工を容易迅速にかつ安価にできるようにした鉄筋構造体及び配筋方法に関する。
各種のコンクリート建造物においては、骨組みとして鉄筋を適宜組み立てまたは配置して配筋が施工されている。配筋を施工するにあたっては、現在でも、例えばU字状やL字状に形成されたあばら筋などの鉄筋を所要間隔で配置し、これら鉄筋に横方向に複数の主筋を通し、鉄筋との交差部を番線で結束したり溶接したりして配筋する工法が主流となっている。
この一般的工法では、各鉄筋を所要間隔で配置するときに各鉄筋が安定しない。このため、各鉄筋が固定されるまでは、筋交いや突支棒などを使用したり、場合によっては作業者が一時的に直接支えるなどして各鉄筋を支える必要があり、それだけ多くの工程と多くの作業者が必要になる。
また、鉄筋の連結をスポット溶接などで行うと、鉄筋が一時的に高温に熱せられ、脆くなって強度が落ちてしまったり、溶接によって鉄筋に断面欠損が起こり強度が落ちる場合もある。このため、近年では番線による結束が奨励される傾向にある。
なお、配筋を施工するにあたっては、各部ですでに組み立てられた鉄筋の上に作業者が乗って歩いたりすることがあるが、結束のみにより各鉄筋を連結した場合、結束部が緩んで各鉄筋が倒れて間隔が変わってしまうなど、後で手直しが必要になることがあった。
そこで近年においては、施工時において各鉄筋を支える手間を省くために、鉄筋を間接的に自立させることができるようにした配筋方法が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1記載の配筋方法は、自身が自立性を有している配筋用支持金具を使用し、各種形状の鉄筋を配筋用支持金具に結束や溶接によって固定して施工部に自立させるようにして適宜配置し、主筋で連結して配筋するという工法である。
特開平8−120932号公報
特許文献1記載の配筋方法は、鉄筋を配筋用支持金具によって支持した状態で配筋ができるので、上記一般的工法に比べれば作業性は向上しており、熟練していない作業者でも少人数での施工が可能である。しかし、次のような課題もあった。
すなわち、使用する配筋用支持金具は所要形状の鉄筋を複数の連結筋で連結した構造であり、多数の溶接箇所がある。鉄筋を溶接すると、上記したように高温に熱せられた部分が脆くなり、荷重がかかると折れやすい。更には、溶接部に断面欠損などの不良が生じやすい問題もあり、均質につくるには相当な熟練が必要であり、ロスが出やすく、このためコストが高くなっていた。
また、配筋用支持金具と鉄筋を固定する際、ひとつひとつ固定しなければならないので、鉄筋の割り付けについては従来と同様に手間がかかる。なお、番線による結束で固定した場合は、上記一般的工法と同様に作業者が乗って歩いたりすると、その重みで鉄筋が倒れたり間隔が乱れたりして、後で手直しが必要になるという問題は依然として残り、この点については改善ができない。
更に、配筋用支持金具は、構築された鉄筋の強度の観点からは本来必要なものではなく、いわば余分な鉄筋である。つまり、施工を多少容易にすることはできても、配筋用支持金具を使用することによって、上記材料費や加工費を含めると施工費用が相当に高くなるために、実用性には問題があった。
(本発明の目的)
本発明の目的は、鉄筋を組み立てまたは配置して配筋するに当たり、割り付けを容易かつ迅速に行うことができる鉄筋構造体及び配筋方法を提供することである。
本発明の他の目的は、溶接部のような鉄筋構造体を均質につくる上での不安定な要素がなく、その分だけ均質につくりやすく、強度が安定しており、更には製造コストも安価な鉄筋構造体を提供することである。
本発明の他の目的は、鉄筋構造体と主筋を結束によって連結した場合に、作業者が乗って歩いたりしても、その重みで鉄筋が倒れたり間隔が乱れたりしにくく、後で手直しが必要になることが少なくなるようにした鉄筋構造体及び配筋方法を提供することである。
本発明の更に他の目的は、鉄筋構造体そのものに自立性を付与することにより、鉄筋を更に容易かつ迅速に配筋することができるとともに、従来のものと相違して強度の観点からは余分な鉄筋を施工する必要がなく、施工費用も安価になる鉄筋構造体及び配筋方法を提供することである。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
所要形状に曲げられた鉄筋で構成される複数の主体部を有しており、各主体部は繋部でつながれて所要間隔をおいて並設されており、各主体部と繋部は単一の鉄筋を曲げることにより連続して形成されていることを特徴とする、
鉄筋構造体である。
第2の発明にあっては、
自立性を有することを特徴とする、
第1の発明に係る鉄筋構造体である。
第3の発明にあっては、
主体部があばら筋であることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る鉄筋構造体である。
第4の発明にあっては、
主体部がはかま筋であることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る鉄筋構造体である。
第5の発明にあっては、
主体部がいなずま筋であることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る鉄筋構造体である。
第6の発明にあっては、
主体部がL型筋であることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る鉄筋構造体である。
第7の発明にあっては、
所要形状に曲げられた鉄筋で構成される複数の主体部を有しており、各主体部は繋部でつながれて所要間隔をおいて並設されており、各主体部と繋部は単一の鉄筋を曲げることにより連続して形成された鉄筋構造体を施工部に並設し、各鉄筋構造体に主筋を通し、各鉄筋構造体の主体部と、通した主筋の交差部を番線で結束することを特徴とする、
配筋方法である。
本明細書及び特許請求の範囲で使用している「主体部」の用語は、例えば、あばら筋やはかま筋のように主筋に沿って所要間隔で配筋される鉄筋を総称するものとして使用している。
主体部の数は、例えば2であるが3以上でもよい。主体部は、例えば直線的な縦筋、横筋、斜筋または曲筋などで構成され、その形状はコ字状(U字状)、ロ字状、L字状、ジグザグ(いなずま)状などであるが、これらに限定するものではなく、施工部の各種条件に合わせて適宜の形状を使用することができる。また、一つの鉄筋構造体で、各主体部の形状は同じであってもよいし、異なっていてもよい。更には、各主体部は互いに平行であってもよいし、平行でなくてもよい。
繋部の数は、例えば1であるが、2以上になることもある。主体部と繋部の境界の折れ曲がり角度は、例えば直角であるが、鋭角または鈍角でもよく、更にはその部分が角(かど)でなく湾曲して形成されていてもよい。繋部が複数ある場合は、互いに平行であってもよいし、平行でなくてもよい。
また、各主体部の間隔を決める繋部の長さは特に限定されるものではなく、使用箇所などによって適宜設定されるものである。
単一の鉄筋とは、複数本を見かけ上で単一になるようにまとめたものも含む。なお、鉄筋は他の金属(合金を含む)で代替することもできる。
(作用)
本発明に係る鉄筋構造体の作用を説明する。なお、ここでは本発明の各構成要件のそれぞれに、後述する実施の形態(実施例1)において各部に付与した符号を対応させて付与し説明するが、この符号の付与は、あくまで説明の理解を容易にするためであって各構成要件の上記各部への限定を意味するものではない。
鉄筋構造体(A1)は、所要形状の複数の主体部(1,1a)を繋部(13)でつないだ構造で、しかも各主体部(1,1a)と繋部(13)は単一の鉄筋を折り曲げることにより形成されている。つまり、従来の支持具のように溶接部のような均質につくる上での不安定な要素がないので、その分だけ均質につくりやすく、強度も安定している。
また、鉄筋構造体(A1)は、いわば線材細工のように立体的につくられたものであり、自立性を有する。自立する姿勢(どの部分が下になるかなど)は、形状によって様々である。
配筋を施工するにあたっては、まず複数用意した鉄筋構造体(A1)を、各主体部(1,1a)が一定間隔となるように施工部に並設する。各鉄筋構造体(A1)は自立性を有しているので、例えば筋交いや突支棒を使用したり、作業者が支えなくても倒れることはなく、置かれたときの姿勢を維持することができる。
そして、各鉄筋構造体(A1)に主筋(100)を通し、交差した部分を番線で結束する。
これによれば、一度に多数の鉄筋構造体(A1)を置いて位置を決めることができ、その作業の後で、主筋(100)を通し番線で結束する固定(定着)作業を分けて行うことができる。これにより、一人の作業者でも容易迅速に作業ができる。
また、各主体部(1,1a)の間隔は繋部(13)であらかじめ決められているので、この間隔を必要な間隔に設定しておけば、鉄筋構造体(A1)を並べていくだけで各主体部(1,1a)の間隔が決まり、割り付け作業が迅速かつ正確にできる。
(a)本発明によれば、各主体部は繋部で間隔が決まっており、主体部の割り付けは鉄筋構造体自体の間隔の設定だけでよいので、容易かつ迅速な割り付けが可能であり、短期間で配筋ができる。
(b)鉄筋構造体は、単一の鉄筋を曲げることでつくられているので、従来のもののように、溶接部のような均質につくる上での不安定な要素がなく、その分だけ均質につくりやすい。従って、強度も安定しており、製造コストも安価になる。また、従来のものと相違して、強度の観点からは余分な鉄筋を施工する必要がなく、その分だけ施工費用も安価になる。
(c)配筋したときに、もともと間隔が繋部で固定された主体部が多く配筋されることになるので、鉄筋構造体と主筋を結束によって連結した場合に、作業者が乗って歩いたりしても、その重みで鉄筋が倒れたり間隔が乱れたりすることが防止または低減され、後で手直しが必要になることが少なくなるか、または防止できる。
(d)自立性を有しているものは、鉄筋を支えるための突支棒や筋交いが不要であり、作業者が支える必要もないので、更に容易かつ迅速に配筋をすることができる。
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る鉄筋構造体の第1実施例を示す斜視図である。
鉄筋構造体A1は、所要長さの単一の鉄筋(異形筋)を折り曲げて立体的につくられている。鉄筋構造体A1は、それぞれ横筋10、縦筋11、12からなる主体部1、1aを有している。主体部1、1aは所要間隔(規格で決められている間隔)をおいて平行に設けられ、一方側の各縦筋11の先端が横筋である繋部13でつながっている構造である。
他方側の各縦筋12の先端は切断部となっている。
縦筋11、12は平行であり、縦筋11、12と横筋10は直角を成し、また縦筋11、12と繋部13、横筋10と繋部13もそれぞれ直角を成している。
鉄筋構造体A1は、上記構造により自立性を有し、6方の全方向を下にして自立することができる。また、鉄筋構造体A1は、溶接部のような均質につくる上での不安定な要素がなく、単に鉄筋を曲げてつくってあるので均質につくりやすい。よって、強度は安定しており、製造コストも安価にできる。
(作用)
図2は図1に示す鉄筋構造体を使用した溝の施工状態を示す断面説明図、
図3は図1に示す鉄筋構造体を使用した配筋方法を示す斜視説明図である。
本例では、鉄筋構造体A1を使用して溝を施工する場合を例にとり鉄筋構造体A1の作用及び配筋方法を説明する。
地面に溝開口部D1を形成する。溝開口部D1の底面上にあらかじめ必要な数だけ用意した鉄筋構造体A1を並べる。鉄筋構造体A1は、図3に示すように各鉄筋構造体A1を横筋10が下になるようにして一定間隔で並べ、各主体部1、1a、1,1a・・・が等間隔になるように載置される。
各鉄筋構造体A1はそれぞれ自立性を有しているので、例えば筋交いや突支棒を使用したり作業者が支えなくても倒れることはなく、置かれたときの姿勢を維持することができる。また、鉄筋構造体A1を上記のように並べていくだけで各主体部1、1aの間隔が規格通りに決まり、割り付け作業が迅速かつ正確にできる。
このように本発明に係る鉄筋構造体A1を使用すれば、一度に多数の鉄筋構造体A1を置いて位置を決めることができ、その作業の後で、更に主筋100を通し番線で結束する固定作業を分けて行うことができる。これにより、作業者が一人あるいは少人数でも容易迅速に作業ができる。
そして、複数の主筋100を各鉄筋構造体A1の横筋10、縦筋11、12の内側の所要箇所に互いに平行になるように配する。各鉄筋構造体A1の高さは、溝開口部D1の底面との間にブロックを入れるなどして調節する。
そして、各主筋100と主体部1、1aとの交差部を番線(図示省略)で結束する。なお、各鉄筋の番線での結束は、後述する各実施例2ないし9においても同様に行われる。
また、主体部1、1aの間隔は、繋部13でほぼ固定されているので、結束後に作業者が上を歩いたような場合でも、従来と比較して主体部1、1aが倒れたり乱れたりすることを大幅に軽減でき、後で手直しが必要になることが少なくなる。
最後に、配筋された各鉄筋構造体A1、各主筋100を骨組みとして、型枠(図示省略)をつくり、更にコンクリートCを打って固化させ、溝Dを施工する。
図4は本発明に係る鉄筋構造体の第2実施例を示し、(a)は斜視図、(b)は施工状態を示す断面説明図である。
鉄筋構造体A2は、それぞれ横筋20と縦筋21からなり、互いに平行に設けられたほぼL型の主体部2、2aを有し、各縦筋21の一端側が繋部22でつながれた構造である。各横筋20の先端は短く下方へほぼ直角に曲げられて縦筋23が設けられており、その先端は切断部となっている。
鉄筋構造体A2は、例えばスラブ、バルコニー、手摺り、擁壁などの施工に使用されるものである。図4(b)を参照して、鉄筋構造体A2を使用して片持ちスラブを施工する場合を例にとり配筋方法の概略を説明する。
床の端部となる位置に沿うように、例えば後述する鉄筋構造体A4を横(図4(b)では奥行き方向)に一定間隔で複数並べて主筋100と共に配筋する。更に、鉄筋構造体A2を基部側(繋部22側)が鉄筋構造体A4とつながるように、同様に一定間隔で複数並べて主筋100と共にほぼ水平に配筋する。また、鉄筋構造体A4の下側には、例えば後述する鉄筋構造体A3を同様に配筋する。
そして、配筋された各鉄筋構造体A2、A3、A4及び各主筋100を骨組みとして、型枠(図示省略)をつくり、更にコンクリートCを打って固化させ、片持ちスラブS1を施工する。
なお、この施工では鉄筋構造体の自立性は特に必要ないが、例えば鉄筋構造体A2、A3、A4を上記のように並べていくだけで各主体部の間隔が規格通りに決まり、割り付け作業が迅速かつ正確にできること、主体部が倒れたり乱れたりすることを大幅に軽減でき、後で手直しが必要になることが少なくなることなど、他の作用については上記鉄筋構造体A1とほぼ同様である。また、施工面に載置する使用方法においては自立性があって施工が容易になるという作用を有する。
図5は本発明に係る鉄筋構造体の第3実施例を示す斜視図である。
鉄筋構造体A3は、それぞれ横筋30と縦筋31からなり、互いに平行に設けられたL型の主体部3、3aを有し、横筋30の一端側が繋部32でつながれた構造である。各縦筋31の先端は切断部となっている。
鉄筋構造体A3は、上記鉄筋構造体A2と同様にスラブ、バルコニー、手摺り、擁壁などの施工に使用されるものである。
なお、上記図4(b)で説明したような使用において、上記したように割り付け作業が迅速かつ正確にできること、主体部が倒れたり乱れたりすることを大幅に軽減でき、後で手直しが必要になることが少なくなること、あるいは施工面に載置する使用方法においては自立性があって施工が容易なことなどの作用については上記鉄筋構造体A1とほぼ同様である。
図6は本発明に係る鉄筋構造体の第4実施例を示す斜視図である。
鉄筋構造体A4は、それぞれ横筋40、41、43、44、45及び曲筋42で構成され、互いに平行なほぼ四角形状の主体部4、4aを有している。各曲筋42はほぼ半円形状に形成され、それらの先端が縦筋である繋部46でつながっている。なお、他端側の各横筋45は横筋41と平行に短く曲げられて形成されている。各横筋45の先端が切断部となっている。
鉄筋構造体A4は、例えばあばら筋(スターラップ筋)として柱や梁の施工などに使用されるものである。
柱のあばら筋として使用する場合は、各鉄筋構造体A4は図6において上下方向に取り付けられ、縦方向の主筋(柱筋や柱主筋ともいう)と番線で結束され固定される。
なお、この柱の施工での使用と上記図4(b)で説明したような使用において、上記したように割り付け作業が迅速かつ正確にできること、主体部が倒れたり乱れたりすることを大幅に軽減でき、後で手直しが必要になることが少なくなること、あるいは後述する図7(b)での使用のように施工面に載置する使用方法においては自立性があって施工が容易なことなどの作用については上記鉄筋構造体A1とほぼ同様である。
図7は本発明に係る鉄筋構造体の第5実施例を示し、(a)は斜視図、(b)は施工状態を示す断面説明図である。
鉄筋構造体A5は、それぞれ横筋50と縦筋51及び斜筋52からなり、互いに平行に設けられた主体部5、5aを有し、横筋50の一端側が繋部55でつながれた構造である。各斜筋52の先端は切断部となっている。
鉄筋構造体A5は、例えばはかま筋として布基礎の施工などに使用されるものである。
図7(b)を参照して、鉄筋構造体A5を使用して布基礎を施工する場合を例にとり配筋方法を説明する。
ベース筋109の上に基礎の擁壁となる位置に沿うように、例えば上記鉄筋構造体A4を横(図7(b)では奥行き方向)に一定間隔で自立させ複数並べて主筋100と共に配筋する。更に、鉄筋構造体A5を鉄筋構造体A4の下部両側に、斜筋52の先部側が鉄筋構造体A4とつながるように、同様に一定間隔で自立させ複数並べて主筋100と共に配筋する。
そして、配筋された各鉄筋構造体A4、A5及び各主筋100を骨組みとして、型枠(図示省略)をつくり、更にコンクリートCを打って固化させ、布基礎B1を施工する。
なお、鉄筋構造体A4、A5を上記のように並べていくだけで各主体部の間隔が規格通りに決まり、割り付け作業が迅速かつ正確にできること、主体部が倒れたり乱れたりすることを大幅に軽減でき、後で手直しが必要になることが少なくなること、自立性があって施工が容易になることなど、作用については上記鉄筋構造体A1とほぼ同様である。
図8は本発明に係る鉄筋構造体の第6実施例を示し、(a)は斜視図、(b)は施工状態を示す断面説明図である。
鉄筋構造体A6は、それぞれ横筋60、縦筋61、63及び短横筋62、64からなる主体部6、6aを有している。主体部6、6aは所要間隔をおいて平行に設けられ、一方側の各短横筋62の先端が横筋である繋部65でつながっている。他方側の各短横筋64の先端は切断部となっている。
鉄筋構造体A6は、はかま筋として杭基礎の施工などに使用されるものである。
図8(b)を参照して、鉄筋構造体A6を使用して布基礎を施工する場合を例にとり配筋方法を説明する。
ベース筋109の上に基礎の擁壁となる位置に沿うように、例えば上記鉄筋構造体A4を横(図8(b)では奥行き方向)に一定間隔で自立させ複数並べて主筋100と共に配筋する。更に、鉄筋構造体A6を鉄筋構造体A4の下部に両側が張り出すように、かつ鉄筋構造体A4とつながるように、同様に一定間隔で自立させ複数並べて主筋100と共に配筋する。
そして、配筋された各鉄筋構造体A4、A6及び各主筋100を骨組みとして、型枠(図示省略)をつくり、更にコンクリートCを打って固化させ、布基礎B2を施工する。
なお、作用については上記鉄筋構造体A5とほぼ同様であるので、説明を省略する。
図9は本発明に係る鉄筋構造体の第7実施例を示し、(a)は斜視図、(b)は施工状態を示す断面説明図である。
鉄筋構造体A7は、それぞれ横筋70と複数の横筋72及び複数の斜筋71でいわばジグザグ状に構成され、互いに平行に設けられた主体部7、7aを有している。主体部7、7aは、いなずま筋といわれる。各横筋70、72は互いに平行であり、各斜筋71も互いに平行である。最下段の各横筋70の先端は横筋である繋部75でつながっている。最上段の各横筋72の先端が切断部となっている。
鉄筋構造体A7は、主に階段の施工に使用されるが、その他、段のある庇の施工にも使用することができる。
図9(b)を参照し鉄筋構造体A7を使用して階段S2を施工する場合を例にとり配筋方法を説明する。
受壁間に型枠を組み、傾斜した下部枠に沿ってベース筋108を配筋する。ベース筋108の上に鉄筋構造体A7を横(図9(b)では奥行き方向)に一定間隔で複数並べて主筋100と共に配筋する。そして、配筋されたベース筋108、各鉄筋構造体A7及び各主筋100を骨組みとして、型枠(図示省略)をつくり、更にコンクリートCを打って固化させ、階段S2を施工する。
なお、この施工では鉄筋構造体の自立性は特に必要ないが、鉄筋構造体A7を上記のように並べていくだけで各主体部の間隔が規格通りに決まり、割り付け作業が迅速かつ正確にできること、主体部が倒れたり乱れたりすることを大幅に軽減でき、後で手直しが必要になることが少なくなることなどの作用については上記鉄筋構造体A1とほぼ同様である。
図10は本発明に係る鉄筋構造体の第8実施例を示す斜視図、
図11は鉄筋構造体の第8実施例の施工方法を示す説明図である。
鉄筋構造体A8は、それぞれ横筋80、縦筋81、82及びほぼ半円形の曲筋83、84からなる主体部8、8aを有している。主体部8、8aは所要間隔をおいて平行に設けられ、一方側の各曲筋83の先端が横筋である繋部85でつながっている。他方側の各曲筋84の先端は切断部となっている。
縦筋81、82は平行であり、縦筋81、82と横筋80は直角方向である。また、縦筋81、82と繋部85、横筋80と繋部85もそれぞれ直角方向である。なお、各曲筋83、84は、主筋100を通すときに当接して結束箇所となる通し部を構成している。
なお、通し部である曲筋83、84の部分に主筋100を通すときには、例えば内天部に当接させると、そこが自動的に結束箇所となり、位置決めが簡単である。
鉄筋構造体A8は、上記構造により自立性を有し、6方の全方向を下にして自立することができる。また、鉄筋構造体A8は、溶接部のような均質につくる上での不安定な要素がないので均質につくりやすく、製造コストも安価にできる。
鉄筋構造体A8は、上記鉄筋構造体A1と同様に溝部の施工に使用することができる。
また、梁、基礎などのあばら筋としての使用も可能である。その場合は、図11に示すように、並設された鉄筋構造体A8の上部には、鉄筋構造体A10を被せるように配し、結束により固定することもできる。
鉄筋構造体A10は横筋101とその先端の曲筋102と他端の下方へ直角に曲げられた縦筋103とで構成された主体部10a、10bを繋部104でつないだ構造である。
そして、図11に示すように、鉄筋構造体A10を繋部104が、鉄筋構造体A8の曲筋84側の縦筋82間に入るように固定することにより縦筋82の間隔が固定され、全体としての強度がより強固になる。
なお、繋部85には、これらに繋がれる鉄筋(主筋など)の固定部(載置固定部)としての使用も可能であり、その場合はつながれる鉄筋の高さにあわせて繋部85の高さがあらかじめ設定される。
図12は本発明に係る鉄筋構造体の第9実施例を示す斜視図である。
鉄筋構造体A9は、上記鉄筋構造体A8の発展型であり、四連の主体部9、9a、9b、9cを備えている。各主体部9、9a、9b、9cは、それぞれ横筋90、縦筋91、92及びほぼ半円形の曲筋93、94からなる。
主体部9、9aは曲筋93の先端で繋部95によりつながれ、主体部9a、9bは、曲筋94の先端で繋部95によりつながれ、主体部9b、9cは曲筋93の先端で繋部95によりつながれている。両端側の主体部9、9cの曲筋94の先端が切断部となっている。
鉄筋構造体A9は主体部が四連であり、二連の上記鉄筋構造体A8より更に施工性に優れている。実質的な作用は上記鉄筋構造体A1と同様であるので、説明は省略する。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
本発明に係る鉄筋構造体の第1実施例を示す斜視図。 図1に示す鉄筋構造体を使用した溝の施工状態を示す断面説明図。 図1に示す鉄筋構造体を使用した配筋方法を示す斜視説明図。 本発明に係る鉄筋構造体の第2実施例を示し、(a)は斜視図、(b)は施工状態を示す断面説明図。 本発明に係る鉄筋構造体の第3実施例を示す斜視図。 本発明に係る鉄筋構造体の第4実施例を示す斜視図。 本発明に係る鉄筋構造体の第5実施例を示し、(a)は斜視図、(b)は施工状態を示す断面説明図。 本発明に係る鉄筋構造体の第6実施例を示し、(a)は斜視図、(b)は施工状態を示す断面説明図。 本発明に係る鉄筋構造体の第7実施例を示し、(a)は斜視図、(b)は施工状態を示す断面説明図。 本発明に係る鉄筋構造体の第8実施例を示す斜視図。 鉄筋構造体の第8実施例の施工方法を示す説明図。 本発明に係る鉄筋構造体の第9実施例を示す斜視図。
符号の説明
A1 鉄筋構造体
1、1a 主体部
10 横筋
11、12 縦筋
13 繋部
A2 鉄筋構造体
2、2a 主体部
20 横筋
21、23 縦筋
22 繋部
A3 鉄筋構造体
3、3a 主体部
30 横筋
31 縦筋
32 繋部
A4 鉄筋構造体
4、4a 主体部
40、41、43、44、45 横筋
42 曲筋
46 繋部
A5 鉄筋構造体
5、5a 主体部
50 横筋
51 縦筋
52 斜筋
55 繋部
A6 鉄筋構造体
6、6a 主体部
60 横筋
61、63 縦筋
62、64 短横筋
65 繋部
A7 鉄筋構造体
7、7a 主体部
70 横筋
71 斜筋
72 横筋
75 繋部
A8 鉄筋構造体
8、8a 主体部
80 横筋
81、82 縦筋
83、84 曲筋
85 繋部
A9 鉄筋構造体
9、9a、9b 主体部
90 横筋
91、92 縦筋
93、94 曲筋
95 繋部
A10 鉄筋構造体
10a、10b 主体部
101 横筋
102 曲筋
103 縦筋
104 繋部
D 溝
D1 溝開口部
100 主筋
C コンクリート
S1 スラブ
B1 布基礎
109 ベース筋
B2 布基礎
S2 階段
108 ベース筋

Claims (7)

  1. 所要形状に曲げられた鉄筋で構成される複数の主体部を有しており、各主体部は繋部でつながれて所要間隔をおいて並設されており、各主体部と繋部は単一の鉄筋を曲げることにより連続して形成されていることを特徴とする、
    鉄筋構造体。
  2. 自立性を有することを特徴とする、
    請求項1記載の鉄筋構造体。
  3. 主体部があばら筋であることを特徴とする、
    請求項1または2記載の鉄筋構造体。
  4. 主体部がはかま筋であることを特徴とする、
    請求項1または2記載の鉄筋構造体。
  5. 主体部がいなずま筋であることを特徴とする、
    請求項1または2記載の鉄筋構造体。
  6. 主体部がL型筋であることを特徴とする、
    請求項1または2記載の鉄筋構造体。
  7. 所要形状に曲げられた鉄筋で構成される複数の主体部を有しており、各主体部は繋部でつながれて所要間隔をおいて並設されており、各主体部と繋部は単一の鉄筋を曲げることにより連続して形成された鉄筋構造体を施工部に並設し、各鉄筋構造体に主筋を通し、各鉄筋構造体の主体部と、通した主筋の交差部を番線で結束することを特徴とする、
    配筋方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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