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JP2006291120A - 粘着テープ又はシート - Google Patents

粘着テープ又はシート Download PDF

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JP2006291120A
JP2006291120A JP2005116671A JP2005116671A JP2006291120A JP 2006291120 A JP2006291120 A JP 2006291120A JP 2005116671 A JP2005116671 A JP 2005116671A JP 2005116671 A JP2005116671 A JP 2005116671A JP 2006291120 A JP2006291120 A JP 2006291120A
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pressure
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JP2005116671A
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Masato Shirai
稚人 白井
Kenichi Nishijima
研一 西島
Naoki Okochi
直樹 大河内
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Abstract

【課題】 オレフィン系樹脂による支持体が用いられていても、被着体の金属成分に起因する劣化を抑制又は防止することができる粘着テープ又はシートを提供する。
【解決手段】 粘着テープ又はシートは、オレフィン系樹脂を含むオレフィン系樹脂組成物により構成された支持体と、該支持体の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層とを有する粘着テープ又はシートであって、支持体の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層中に、ハイドロタルサイト系化合物が含まれていることを特徴とする。前記ハイドロタルサイト系化合物としては、ハイドロタルサイトが好適である。ハイドロタルサイト系化合物の割合は、粘着剤層中の樹脂成分全量に対して0.01重量%以上であることが好ましい。このような粘着テープ又はシートは、単数乃至複数の配線類を固定乃至結束するための配線類用粘着テープ又はシートとして好適に用いることができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、オレフィン系樹脂による支持体が用いられた粘着テープ又はシートに関し、さらに詳細には、オレフィン系樹脂による支持体が用いられていても、被着体の金属成分に起因する劣化を抑制又は防止することができる粘着テープ又はシートに関する。
従来、電気機器用電線や自動車用電線(自動車用ワイヤーハーネスなど)等の各種電線や、電力線用ケーブルや通信用ケーブル等のケーブル類などの配線類では、塩化ビニル系樹脂を含む塩化ビニル系樹脂組成物による被覆層を有する塩化ビニル系配線類が広く利用されており、この塩化ビニル系配線類の束を結束する際には、塩化ビニル系樹脂を含む塩化ビニル系樹脂組成物により構成された支持体が用いられている塩化ビニル系粘着テープ又はシートが使用されてきた。
近年、環境問題等により、オレフィン系樹脂を含むオレフィン系樹脂組成物による被覆層を有するオレフィン系配線類が開発され、一部で使用され始めている。そのため、時には、オレフィン系配線類と塩化ビニル系配線類とが混成されて配線使用されている場合がある。このように、オレフィン系配線類と塩化ビニル系配線類とが束になった状態の配線類束について、高温下で耐久性試験を評価した場合、オレフィン系配線類の被覆層(オレフィン系樹脂組成物による被覆層)が、想定以上に早く劣化してしまう問題がある。しかも、特に、この早期劣化の問題は、配線類束を結束する際に用いられる粘着テープ又はシートとして、オレフィン系樹脂を含むオレフィン系樹脂組成物により構成された支持体が用いられているオレフィン系粘着テープ又はシートを用いた場合に、激しく起きる事が分かっている。(特許文献1参照)
特開2003−157737号公報
このように、オレフィン系配線類に関する早期劣化が生じる現象のメカニズムは、証明されていないが、以下のような現象が起きており、これにより、早期劣化が生じていると考えられる。
高温雰囲気下では、ポリ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂は脱塩酸が生じ、この脱塩酸が生じた初期の段階では、脱塩酸による成分(脱塩酸成分)は、塩化ビニル系樹脂中に含まれる安定剤により補足されるが、この安定剤による脱塩酸成分の補足能は、安定剤の添加量に比例しており、有限である。補足能を超えた脱塩酸成分は、もはや安定剤により補足されないので、配線の導体である銅成分を腐食し、この際、銅イオンが発生すると想定される。この銅イオンは、オレフィン系樹脂(特に、ポリプロピレン等のプロピレン系樹脂)に対して劣化を促進するものとして作用する。このような反応が、通常の熱劣化とは別のメカニズムで発生することにより、オレフィン系配線類が、塩化ビニル系配線類と混成された配線類束として用いられている場合、オレフィン系配線類の被覆層が、想定以上に早く劣化してしまっていると考えられる。
特に、オレフィン系粘着テープ又はシートにより結束されている配線類束において、オレフィン系配線類の被覆層の劣化がより一層早期に起きる理由としては、オレフィン系粘着テープ又はシートのガス透過性が、塩化ビニル系粘着テープ又はシートのガス透過性に比較して低く、オレフィン系粘着テープ又はシートを用いて結束した配線類束内では、発生したガスが溜まり易く、ガス濃度が高く維持されているために、早期の劣化につながっていると考えられる。
従って、本発明の目的は、オレフィン系樹脂による支持体が用いられていても、被着体の金属成分に起因する劣化を抑制又は防止することができる粘着テープ又はシートを提供することにある。
本発明の他の目的は、さらに、優れた粘着性を有している粘着テープ又はシートを提供することにある。
本発明者らは前記目的を達成するために鋭意検討した結果、オレフィン系樹脂による支持体が用いられた粘着テープ又はシートにおいて、支持体の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層中に、ハイドロタルサイト系化合物が含まれていると、被着体の金属成分に起因する劣化を効果的に抑制又は防止することができることを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて完成されたものである。
すなわち、本発明は、オレフィン系樹脂を含むオレフィン系樹脂組成物により構成された支持体と、該支持体の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層とを有する粘着テープ又はシートであって、支持体の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層中に、ハイドロタルサイト系化合物が含まれていることを特徴とする粘着テープ又はシートである。
前記ハイドロタルサイト系化合物としては、ハイドロタルサイトが好適である。ハイドロタルサイト系化合物の割合は、粘着剤層中の樹脂成分全量に対して0.01重量%以上であることが好ましい。
本発明の粘着テープ又はシートは、単数乃至複数の配線類を固定乃至結束するための配線類用粘着テープ又はシートとして好適に用いることができる。前記配線類は、オレフィン系樹脂を含むオレフィン系樹脂組成物による被覆層を有するオレフィン系配線類と、塩化ビニル系樹脂を含む塩化ビニル系樹脂組成物による被覆層を有する塩化ビニル系配線類とが束状になった状態の配線類束であってもよい。前記オレフィン系配線類に係るオレフィン系樹脂組成物が、プロピレン系樹脂を含むプロピレン系樹脂組成物が好適である。
本発明の粘着テープ又はシートによれば、オレフィン系樹脂による支持体が用いられていても、被着体の金属成分に起因する劣化を抑制又は防止することができる。また、さらに優れた粘着性を有することができる。従って、本発明の粘着テープ又はシートは、オレフィン系配線類を少なくとも含む単数乃至複数の配線類を、固定乃至結束するための配線類用粘着テープ又はシートとして有用である。
本発明の粘着テープ又はシートは、オレフィン系樹脂を含むオレフィン系樹脂組成物により構成された支持体と、該支持体の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層とを有している粘着テープ又はシート(オレフィン系粘着テープ又はシート)であり、支持体の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層中に、ハイドロタルサイト系化合物が含まれている。このように、オレフィン系粘着テープ又はシートは、支持体ではなく、粘着剤層中にハイドロタルサイト系化合物が含まれているので、被着体内で金属イオン(特に、銅イオン)を発生させる要因となるガス成分(特に、塩酸ガス成分)が発生しても、該ガス成分を、粘着剤層中または被着体内中でハイドロタルサイト系化合物により補足することができ、金属イオン(特に、銅イオン)の発生を抑制又は防止することができる。そのため、オレフィン系粘着テープ又はシートは、支持体がオレフィン系樹脂組成物による支持体であっても、被着体の金属成分(銅成分など)に起因する劣化を効果的に抑制又は防止することができる。
[ハイドロタルサイト系化合物]
オレフィン系粘着テープ又はシートにおける粘着剤層中に含有されているハイドロタルサイト系化合物としては、ハイドロタルサイト構造を有する化合物であれば特に制限されない。具体的には、ハイドロタルサイト系化合物としては、例えば、下記式(1)で表されるハイドロタルサイト系化合物を用いることができる。
2+ (b-a)3+ a(OH)2bn- (a/n)・mH2O (1)
[式(1)において、X2+は2価の金属元素、Y3+は3価の金属元素、Zn-はn価の陰イオンを示す。aは正数であり、bは2a以上の正数である。また、mは0又は正数である。]
前記式(1)において、X2+は2価の金属元素であり、例えば、マグネシウム元素(Mg)、ニッケル元素(Ni)、カルシウム元素(Ca)、亜鉛元素(Zn)などが挙げられる。X2+としては、Mg、Niが好ましく、特にMgが好適である。
また、Y3+は3価の金属元素であり、例えば、アルミニウム元素(Al)、鉄元素(Fe)、クロム元素(Cr)、マンガン元素(Mn)などが挙げられる。Y3+としては、Al、Fe、Crが好ましく、特にAlが好適である。
さらにまた、Zn-はn価の陰イオンであり、例えば、炭酸イオン(CO3 2-)、硫酸イオン(SO4 2-)、水酸化イオン(OH-)、塩素イオン(Cl-)、臭素イオン(Br-)、ヨウ素イオン(I-)、硝酸イオン(NO3 -)、メタ珪酸イオン(SiO3 2-)、硼酸水素イオン(HBO3 2-)、リン酸水素イオン(HPO4 2-)、リン酸イオン(PO4 3-)、過塩素酸イオン(ClO4 -)、ヘキサシアノ鉄(III)イオン[Fe(CN)6 3-]、ヘキサシアノ鉄(II)イオン[Fe(CN) 6 4-]、酢酸イオン(CH3COO-)、シュウ酸イオン(-OOC−COO-)、テレフタル酸イオン(-OOC−C64−COO-)、4−ヒドロキシ安息香酸イオン(HO−C64−COO-)、1−ナフタレンスルホン酸イオン(C107−SO3 2-)等の1〜4価の陰イオンなどが挙げられる。Zn-としては、CO3 2-、SO4 2-が好ましく、特にCO3 2-が好適である。
aは正数(0より大きい数)であれば特に制限されず、また、bは2a以上の正数であれば特に制限されない。
mは結晶水の数であり、0又は正数であれば特に制限されないが、正数であることが好ましい。なお、mが0の場合、ハイドロタルサイト系化合物は、結晶水が脱水された形態のハイドロタルサイト系化合物となる。
前記ハイドロタルサイト系化合物としては、前記式(1)におけるX2+がMgであり、Y3+がAlであるハイドロタルサイトを好適に用いることができる。このようなハイドロタルサイトとしては、例えば、Mg6Al2(OH)16CO3・mH2O(mは0又は正数)などが挙げられる。ハイドロタルサイトとしては、例えば、商品名「アルカマイザイー」(協和化学工業株式会社製)等の市販品を用いることができる。
他のハイドロタルサイト系化合物としては、例えば、前記式(1)におけるX2+がMgであり、Y3+がFeであるピローライト(Pyroaurite)、前記式(1)におけるX2+がMgであり、Y3+がCrであるスチシタイト(Stichtite)、前記式(1)におけるX2+がMgであり、Y3+がMnであるデソーテルサイト(Desautelsite)、前記式(1)におけるX2+がNiであり、Y3+がAlであるタコバイト(Takovite)、前記式(1)におけるX2+がNiであり、Y3+がFeであるリーベサイト(Reevesite)などが挙げられる。
ハイドロタルサイト系化合物の使用量としては、例えば、粘着剤層中の樹脂成分全量に対して0.01重量%以上(例えば、0.01〜100重量%)の範囲から選択することができる。本発明では、ハイドロタルサイト系化合物の割合としては、粘着剤層中の樹脂成分全量に対して0.05〜50重量%であることが好ましく、なかでも1〜20重量%(特に5〜10重量%)であることが好適である。
[粘着剤層]
オレフィン系粘着テープ又はシートにおける粘着剤層(ハイドロタルサイトを含有している粘着剤層)を構成する粘着剤としては、特に制限されず、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤(天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤など)、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、エポキシ系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、フッ素系粘着剤などの公知の粘着剤を用いることができる。また、粘着剤は、ホットメルト型粘着剤であってもよい。粘着剤は、単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。粘着剤は、エマルジョン系粘着剤、溶剤系粘着剤、オリゴマー系粘着剤、固系粘着剤などのいずれの形態の粘着剤であってもよい。
なお、粘着剤は、粘着性成分(ベースポリマー)等のポリマー成分の他に、粘着剤の種類等に応じて、粘着付与樹脂、架橋剤、紫外線吸収剤、老化防止剤、難燃剤、充填剤、可塑剤(軟化剤)、酸化防止剤、着色剤、帯電防止剤、増粘剤、発泡剤、界面活性剤などの適宜な添加剤を含んでいてもよい。粘着付与樹脂としては、例えば、ロジン誘導体[例えば、ロジン、重合ロジン、水添ロジンやこれらの誘導体(ロジンエステル系樹脂、水添ロジンエステル系樹脂など)など]、テルペン系樹脂(例えば、テルペン樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、テルペン−フェノール樹脂など)、フェノール系樹脂(例えば、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、アルキルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂など)、石油系炭化水素樹脂[例えば、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂を水添した脂環族系石油樹脂(脂環族系飽和炭化水素樹脂)など]、スチレン系樹脂、クロマン系樹脂(例えば、クマロンインデン樹脂など)などの公知の粘着付与樹脂から適宜選択して用いることができる。また、他の添加剤(架橋剤、紫外線吸収剤、老化防止剤、難燃剤など)も、それぞれ、公知のものの中から適宜選択して用いることができる。
粘着剤としては、耐久性や製品の使用作業性などの観点から、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤を好適に用いることができる。
アクリル系粘着剤は、アクリル系重合体(単独重合体又は共重合体)をベースポリマーとして含有している。このようなアクリル系重合体には、1種又は2種以上の(メタ)アクリル酸エステルを単量体の主成分として含有し、必要に応じて、1種又は2種以上の共重合性単量体を共重合成分として含有するアクリル系重合体が含まれる。前記単量体主成分としての(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシルなどの(メタ)アクリル酸C1-20アルキルエステル[好ましくは(メタ)アクリル酸C1-14アルキルエステル]などが挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、特に、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルが好適である。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、目的とする粘着性などに応じて適宜選択することができる。
また、共重合成分としての共重合性単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸等のカルボキシル基含有単量体又はその無水物;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルなどの水酸基含有単量体;(メタ)アクリル酸グリシジルなどのエポキシ基含有単量体;酢酸ビニル等のビニルエステル類;(メタ)アクリロニトリル等のシアノ基含有単量体;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有単量体;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリル酸アルキルエステル等のアミノ基含有単量体などの各種の官能基(特に極性基)を有している共重合性モノマー(官能基含有共重合性モノマー)の他、スチレン等のスチレン系単量体;エチレン、プロピレン、ブタジエンなどのα−オレフィン系単量体などが挙げられる。
ゴム系粘着剤は、天然ゴムや合成ゴムなどのゴム成分をベースポリマーとして含有している。このようなゴム成分において、合成ゴムとしては、例えば、ポリイソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体ゴム、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体ゴム、再生ゴム、ブチルゴム、ポリイソブチレンなどが挙げられる。
粘着剤層は、公知乃至慣用の形成方法[例えば、支持体上に、粘着剤を塗布する方法(塗布方法)、剥離ライナーなどの剥離フィルム上に、粘着剤を塗布して粘着剤層を形成した後、該粘着剤層を支持体上に転写する方法(転写方法)など]を利用して形成することができる。なお、粘着剤層の形成に際しては、公知乃至慣用の方法(流延方法、ロールコーター方法、リバースコータ方法、ドクターブレード方法など)を適宜利用することができる。
粘着剤層は、単層、積層体のいずれの形態を有していてもよい。粘着剤層の厚さとしては、特に制限されず、例えば、1〜100μm(好ましくは10〜50μm)程度の範囲から選択することができる。
[支持体]
支持体は、オレフィン系樹脂を含むオレフィン系樹脂組成物により構成されている。オレフィン系樹脂としては、少なくともオレフィンをモノマー成分として含有している樹脂であれば特に制限されず、例えば、ポリプロピレン、プロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体(プロピレン系共重合体)等のプロピレン系樹脂;ポリエチレン(例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンなど)、エチレンと他のα−オレフィンとの共重合体(エチレン系共重合体)の他、ポリブテン、ポリブチレン、ポリブタジエンなどが挙げられる。オレフィン系樹脂は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、オレフィン系樹脂としては、例えば、エチレンやプロピレン等のα−オレフィンと、ビニルエステル系化合物及び/又はα、β−不飽和カルボン酸又はその誘導体(無水物、エステル、塩化物など)とを用いて得られるカルボニル基を有するエチレン系共重合体またはその金属塩(アイオノマー)なども用いることができる。なお、前記ビニルエステル系化合物としては、酢酸ビニル等のビニルアルコールと低級のカルボン酸とのエステル(低級カルボン酸のビニルエステル)などが挙げられる。また、α,β−不飽和カルボン酸としては、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などが挙げられる。α,β−不飽和カルボン酸の誘導体として、α,β−不飽和カルボン酸の無水物としては、例えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸などが挙げられる。α,β−不飽和カルボン酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸エステル[例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステルなど]の他、マレイン酸エステル、フマル酸エステルなどが挙げられる。ビニルエステル系化合物及び/又はα、β−不飽和カルボン酸又はその誘導体としては、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステルを好適に用いることができる。ビニルエステル系化合物及び/又はα、β−不飽和カルボン酸又はその誘導体は、単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
さらにまた、オレフィン系樹脂としては、例えば、エチレン成分とプロピレン成分とを含むポリマーアロイを使用することもできる。エチレン成分とプロピレン成分とを含むポリマーアロイとしては、例えば、ポリプロピレン(ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン)とポリエチレン(エチレンと少量の他のα−オレフィンとの共重合体を含む)との混合物(物理的混合物)、プロピレン/エチレン共重合体、プロピレンとエチレンとこれら以外の他のα−オレフィンとの3元共重合体(他のα−オレフィンとしては、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン等が挙げられ、1−ブテンが好ましい。)などが挙げられる。なお、前記「ホモポリプロピレン」とは、モノマー成分が実質的にプロピレンのみからなる(100%からなる)重合体(プロピレンの単独重合体)を意味しており、また「ランダムポリプロピレン」とは、全モノマー成分に対して数%程度のエチレン成分がプロピレンとランダムに共重合したポリプロピレン系ランダム共重合体を意味している。
本発明では、オレフィン系樹脂としては、耐熱性、破断強度などの観点から、プロピレン系樹脂(特に、ポリプロピレン)が好適である。
支持体には、必要に応じて無機物が含まれていてもよい。無機物としては、特に制限されないが、例えば、クレーなどの粘土鉱物;水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化ジルコニウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等の金属水酸化物;塩基性炭酸マグネシウム、炭酸マグネシウム−カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、ドロマイト等の金属炭酸塩;ハイドロタルサイト、硼砂等の金属水和物(金属化合物の水和物);メタホウ酸バリウム、酸化マグネシウム、赤リンなどが挙げられる。このような無機物は、難燃剤として用いることも可能である。無機物は単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、支持体には、必要に応じて、紫外線吸収剤(例えば、サリチル酸誘導体、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系紫外線吸収剤など)、酸化防止剤、老化防止剤(例えば、アミン系老化防止剤、キノリン系老化防止剤、ヒドロキノン系老化防止剤、フェノール系老化防止剤、リン系老化防止剤、亜リン酸エステル系老化防止剤など)、可塑剤、充填剤、着色剤、滑剤、造核剤、重金属不活性剤等の各種添加剤が配合されていてもよい。
なお、支持体としては、実質的にハロゲン原子を含んでいないことが好ましい。ここで、「実質的にハロゲン原子を含んでいない」とは、支持体の構成材料(オレフィン系樹脂組成物中の成分)として、分子中にハロゲン原子を含む物質を使用していないことを意味している。従って、機器分析手段によって支持体の組成分析をした場合に、極微量レベルで検出されるハロゲン原子(例えば、化合物(支持体の構成材料)の合成時に触媒として使用したハロゲン原子含有物質によるハロゲン原子が、支持体の構成材料中に混入した結果、支持体から検出される極微量のハロゲン原子など)の含有等は許容される。
本発明では、支持体の製造方法(例えば、ポリオレフィン系樹脂の成膜方法)は、特に制限されない。例えば、ポリオレフィン系樹脂と、必要に応じて各種添加剤とを、ドライブレンドし、該混合物をバンバリミキサー、ロール、押出し機等を用いて混練し(この際、必要に応じて加熱することができる)、該混練物を公知乃至慣用の成形方法(例えば、圧縮成形方法、カレンダ成形方法、射出成形方法、押出成形方法等)により、フィルム状又はシート状に成形することにより、支持体を得ることができる。支持体の製造方法に際しては、インフレ押出方法、Tダイ押出方法、カレンダ圧延方法を好適に採用することができる。
支持体は、通常、フィルム状またはシート状の形態を有している。支持体の厚さは、特に制限されず、オレフィン系粘着テープ又はシートの用途によっても異なるが、一般に、0.01〜1mm(好ましくは0.05〜5mm)程度である。
なお、支持体は単層の形態を有していてもよく、複層の形態を有していてもよい。支持体には、必要に応じて、コロナ放電処理、クロム酸処理、オゾン処理、火炎処理、高圧電撃処理、イオン化放射線処理等の表面処理が施されていてもよく、また下塗り剤によるコーティング処理、背面処理剤(剥離処理剤)による背面処理、帯電防止処理などが施されていてもよい。
[オレフィン系粘着テープ又はシート]
本発明のオレフィン系粘着テープ又はシートは、前述のように、オレフィン系樹脂を含むオレフィン系樹脂組成物により構成された支持体と、該支持体の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層とを有している。オレフィン系粘着テープ又はシートは、支持体の片面のみに粘着剤層が形成された形態を有していてもよく、支持体の両面に粘着剤層が形成された形態を有していてもよい。なお、オレフィン系粘着テープ又はシートが、支持体の片面のみに粘着剤層が形成された形態を有している場合、オレフィン系粘着テープ又はシートが、例えば、支持体と、前記支持体の一方の面に形成された粘着剤層と、前記支持体の他方の面に形成された背面処理層とで構成されていると、粘着剤層をシート背面(背面処理層の面)と重ね合わせてロール状に巻回することにより、ロール状に巻回された状態又は形態のオレフィン系粘着テープ又はシートとして作製することができる。この際、粘着剤層はシート背面の背面処理層により保護されている。
もちろん、オレフィン系粘着テープ又はシートが、両面粘着テープの形態を有している場合や、支持体のシート背面が剥離処理面となっていない場合などでは、粘着剤層を、剥離ライナ(セパレータ)により保護した状態でロール状に巻回して、ロール状に巻回された状態又は形態のオレフィン系粘着テープ又はシートを作製することができる。
オレフィン系粘着テープ又はシートは、本発明の効果を損なわない範囲で、他の層(例えば、中間層、下塗り層など)を有していてもよい。
本発明のオレフィン系粘着テープ又はシートは、被着体に貼着させることにより、粘着剤層中に含まれているハイドロタルサイト系化合物が、銅イオン等の金属イオンを生じさせる要因となるガス成分(特に、塩酸ガス成分)を補足する機能を発揮するので、被着体に金属イオン(銅イオンなど)による劣化が生じることを効果的に抑制又は防止することができる。そのため、オレフィン系粘着テープ又はシートは、銅イオン等の金属イオンを発生することが可能な部材を有している被着体に対して貼着させるための粘着テープ又はシートとして好適に用いることができる。このような被着体としては、特に制限されないが、例えば、銅系化合物などの金属系化合物を素材とする導体(電気導体)と、該導体を被覆している被覆層とを有している配線類などが挙げられる。従って、本発明のオレフィン系粘着テープ又はシートは、単数乃至複数の配線類を固定乃至結束するための配線類用粘着テープ又はシートとして好適に用いることができ、特に、複数の配線類が束状になった状態の配線類束を結束する際の配線類用粘着テープ又はシートとして好適に用いることができる。
このような配線類としては、例えば、オレフィン系樹脂を含むオレフィン系樹脂組成物による被覆層を有するオレフィン系配線類や、塩化ビニル系樹脂を含む塩化ビニル系樹脂組成物による被覆層を有する塩化ビニル系配線類などが挙げられる。
なお、配線類束は、同種の配線類が複数用いられた配線類束、2種以上の配線類(異種の配線類)が複数用いられた配線類束のいずれであってもよい。従って、配線類束としては、例えば、オレフィン系配線類と、塩化ビニル系配線類とが束状になった状態の配線類束であってもよい。特に、塩化ビニル系配線類が用いられていると、高温雰囲気下などでは、配線類中の導体である銅線を腐食する脱塩酸成分(塩酸ガス成分)が生じ、この脱塩酸成分による腐食により生じる銅イオンがオレフィン系配線類のオレフィン系樹脂による被覆層を劣化させる場合があるが、本発明のオレフィン系粘着テープ又はシートを用いると、粘着剤層中のハイドロタルサイト系化合物が塩酸ガス成分を補足して、銅線の腐食を抑制又は防止することができるので、オレフィン系配線類と、塩化ビニル系配線類とが束状になった状態の配線類束であっても、オレフィン系配線類の劣化を効果的に抑制又は防止することができる。
オレフィン系配線類において、被覆層を構成しているオレフィン系樹脂組成物のオレフィン系樹脂としては、少なくともオレフィンをモノマー成分として含有している樹脂であれば特に制限されず、例えば、前記オレフィン系粘着テープ又はシートにおける支持体に係るオレフィン系樹脂と同様のオレフィン系樹脂を用いることができる。具体的には、オレフィン系配線類に係るオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリプロピレン、プロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体(プロピレン系共重合体)等のプロピレン系樹脂;ポリエチレン(例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンなど)や、エチレンと他のα−オレフィンとの共重合体(エチレン系共重合体)などが挙げられる。オレフィン系樹脂は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
このようなオレフィン系樹脂としては、耐熱性、破断強度などの観点から、プロピレン系樹脂(特に、ポリプロピレン)が好適である。従って、オレフィン系配線類に係るオレフィン系樹脂組成物としては、プロピレン系樹脂(特に、ポリプロピレン)を含むプロピレン系樹脂組成物が好適である。
なお、前記配線類としては、各種電線やケーブル類などのいずれの配線であってもよく、なかでも電化製品用電線や自動車用電線(特に、自動車用電線)が好適である。このように、本発明のオレフィン系粘着テープ又はシートは、電気絶縁性を必要とする箇所で用いられる配線類用粘着テープ又はシートとして好適に用いることができる。
また、本発明のオレフィン系粘着テープ又はシートは、支持体がオレフィン系樹脂により構成されており、実質的にハロゲン原子を含有していない支持体が用いられているので、オレフィン系粘着テープ又はシートを使用した後、焼却する際には、有毒ガスの発生を防止することができる。さらにまた、支持体として、難燃機能が付加された支持体が用いられていることにより、オレフィン系粘着テープ又はシートの耐熱性を向上させることができる。従って、本発明のオレフィン系粘着テープ又はシートとしては、耐熱性が優れており、焼却時には有毒ガスを発生させないオレフィン系粘着テープ又はシートとすることもできる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
(実施例1)
アクリル系粘着剤に、ハイドロタルサイトを、アクリル系粘着剤中の樹脂成分全量に対して0.05重量%添加して、ハイドロタルサイト含有アクリル系粘着剤を調製し、該ハイドロタルサイト含有アクリル系粘着剤を、プロピレン系樹脂を含むプロピレン系樹脂組成物により構成された支持体(厚さ80μm)上に塗布して、粘着剤層(厚さ20μm)を形成して、オレフィン系粘着テープ又はシートを作製した。
(実施例2〜7)
ハイドロタルサイトの添加量が、表1に示す割合であること以外は、実施例1と同様にして、オレフィン系粘着テープ又はシートを作製した。なお、表1において、ハイドロタルサイトの添加量(重量%)は、アクリル系粘着剤中の樹脂成分全量に対する割合である。
(比較例1)
ハイドロタルサイトを添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、オレフィン系粘着テープ又はシートを作製した。
(評価)
実施例1〜7、比較例1により得られたオレフィン系粘着テープ又はシートについて、粘着力、配線類の劣化防止性を、下記の測定方法又は評価方法により、測定又は評価した。評価結果は、それぞれ、表1の「粘着力」、「劣化防止性」の欄に示した。
(粘着力の測定方法)
JIS Z 0237に準じて、ステンレス板に対する粘着力を測定した。具体的には、実施例1〜7、比較例1に係る各オレフィン系粘着テープ又はシートを、幅19mm、長さ100mmの大きさに切断し、この19mm×100mmのオレフィン系粘着テープ又はシートを、ステンレス板(SUS板)に、2kgのローラーを1往復させる方法で圧着し、23℃×20分の放置条件で放置させた後、180°ピール剥離試験(剥離角度:180°、引張り速度:300mm/分、23℃、50%RH)により、その剥離に要する力(180°剥離力)(N/19mm)を測定して、粘着力を評価した。
(配線類の劣化防止性の評価方法)
実施例1〜7、比較例1により得られたオレフィン系粘着テープ又はシートを、それぞれ、塩化ビニル系樹脂を含む塩化ビニル系樹脂組成物による被覆層を有する塩化ビニル系配線類10本と、オレフィン系樹脂を含むオレフィン系樹脂組成物による被覆層を有するオレフィン系配線類5本とを、300mmの長さに切断して、これらを混成して束状とした配線類束の周囲に、50%の表面積の割合で覆われるように、巻き付けて、評価用サンプルを作製した。
この評価用サンプルを、ギヤオーブン(東洋精機社製)中に、空気置換率:3回/時間、温度:130℃の条件で投入した。表1に示されている加熱時間(150時間、170時間、190時間)投入した後、評価サンプルをギヤオーブンより取り出し、常温で室温まで放冷させ、その後、オレフィン系粘着テープ又はシートを解いた。そして、配線類束からオレフィン系配線類を取り出し、該オレフィン系配線類を屈曲させて、被覆層(電線被覆層)のクラックの発生濃霧を観察し、クラックが発生したオレフィン系配線類の数を測定した。なお、オレフィン系配線類の総数は5本である。
もちろん、クラックが発生したオレフィン系配線類は、劣化していると判断されるので、クラックが発生したオレフィン系配線類の数が少ないほど、配線類の劣化防止性が良好である。
Figure 2006291120
表1から明らかなように、実施例1〜7に係るオレフィン系粘着テープ又はシートは、配線類の劣化防止性の評価では、オレフィン系配線類にクラックが全く生じておらず、配線類の劣化防止性が極めて優れていることが確認された。特に、実施例1〜6により得られたオレフィン系粘着テープ又はシートは、粘着力も良好であり、強固に配線類束を結束させることができる。
なお、比較例1に係るオレフィン系粘着テープ又はシートは、粘着剤層にハイドロタルサイトが含まれていないので、配線類の劣化防止性の評価では、オレフィン系配線類のすべてにクラックが生じており、配線類の劣化防止性が極めて低いことが分かる。
従って、実施例に係るオレフィン系粘着テープ又はシートは、オレフィン系樹脂による被覆層を有する配線類の劣化を抑制又は防止することができる。特に、粘着剤層中のハイドロタルサイト系化合物の割合を調整することにより、優れた粘着性も発揮することができる。そのため、実施例に係るオレフィン系粘着テープ又はシートは、配線類を固定乃至結束するための配線類用粘着テープ又はシートとして好適に用いることができる。
なお、実施例に係るオレフィン系粘着テープ又はシートにおける基材は、オレフィン系樹脂により構成されているので、ハロゲン原子を含んでおらず、焼却時などで有害ガスを発生させない。

Claims (6)

  1. オレフィン系樹脂を含むオレフィン系樹脂組成物により構成された支持体と、該支持体の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層とを有する粘着テープ又はシートであって、支持体の少なくとも一方の面に形成された粘着剤層中に、ハイドロタルサイト系化合物が含まれていることを特徴とする粘着テープ又はシート。
  2. ハイドロタルサイト系化合物が、ハイドロタルサイトである請求項1記載の粘着テープ又はシート。
  3. ハイドロタルサイト系化合物の割合が、粘着剤層中の樹脂成分全量に対して0.01重量%以上である請求項1又は2記載の粘着テープ又はシート。
  4. 単数乃至複数の配線類を固定乃至結束するための配線類用粘着テープ又はシートである請求項1〜3の何れかの項に記載の粘着テープ又はシート。
  5. 配線類が、オレフィン系樹脂を含むオレフィン系樹脂組成物による被覆層を有するオレフィン系配線類と、塩化ビニル系樹脂を含む塩化ビニル系樹脂組成物による被覆層を有する塩化ビニル系配線類とが束状になった状態の配線類束である請求項4記載の粘着テープ又はシート。
  6. オレフィン系配線類に係るオレフィン系樹脂組成物が、プロピレン系樹脂を含むプロピレン系樹脂組成物である請求項5記載の粘着テープ又はシート。
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