JP2006289717A - 印字装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】印字しようとする画像のサイズに適合したサイズの被記録紙がない場合でも、ユーザの手間をかけることなく、当該画像が形成された所望のサイズの被記録紙を出力することができる印字装置を提供する。
【解決手段】画像サイズに適合したサイズの被記録紙がない場合、その画像サイズよりも大きいサイズの被記録紙を使用する。切断位置設定手段97は、コンピュータ100から送られた被記録紙のサイズ、画像のサイズ及び画像の印字方向に基づき、当該被記録紙が当該画像のサイズに対応するサイズとなるような当該被記録紙の切断位置を設定する。CPU98は、印字が行われた被記録紙がセットされると、副走査モータ40を制御して、切断位置設定手段97により設定された切断位置がカッター部に対応する位置に達するまで被記録紙を搬送した後、カッター部を制御して、被記録紙を切断する。
【選択図】図2
【解決手段】画像サイズに適合したサイズの被記録紙がない場合、その画像サイズよりも大きいサイズの被記録紙を使用する。切断位置設定手段97は、コンピュータ100から送られた被記録紙のサイズ、画像のサイズ及び画像の印字方向に基づき、当該被記録紙が当該画像のサイズに対応するサイズとなるような当該被記録紙の切断位置を設定する。CPU98は、印字が行われた被記録紙がセットされると、副走査モータ40を制御して、切断位置設定手段97により設定された切断位置がカッター部に対応する位置に達するまで被記録紙を搬送した後、カッター部を制御して、被記録紙を切断する。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像データに基づいてプリントヘッドにより被記録紙に画像を印字する印字装置に関するものである。
従来、各種サイズの被記録紙に画像を印字することができるインクジェット式の印字装置が知られている。このインクジェット式の印字装置は、インクの吐出を行うプリントヘッドと、プリントヘッドを搭載するキャリッジとを有する。このような印字装置の中でも、特に大判プリンタにおいては、多くのサイズの被記録紙を扱うことができる。また、最近では、被記録紙の種類も多様化してきている。所望のサイズの画像を印字する場合、通常は、その画像のサイズと同じサイズのカット紙を用いて印字を行うか、又はロール紙を用いて印字を行う。
インクジェット式印字装置における印字動作は次のように行われる。すなわち、まず、カット紙又はロール紙を印字装置にセットする。ホストコンピュータからインターフェースを介して画像データが印字装置に転送されると、印字装置は、キャリッジを往復移動しながら、その画像データに基づいて、キャリッジに搭載されたプリントヘッドからインク滴を吐出することにより、被記録紙上に画像を形成する。そして、印字が終了すると、被記録紙を排紙する。ここで、被記録紙としてロール紙を使用している場合には、カッターユニットによりその後端部を切断して切り離す。
このように、インクジェット式印字装置には、被記録紙を切断するためのカッターユニットが設けられている。かかるカッターユニットとしては、キャリッジに搭載され、キャリッジを移動させることにより被記録紙を切断するように構成されたものや、印字装置の排紙口近辺に配置され、カッターユニットを単独でキャリッジの移動方向に移動させることにより、被記録紙を切断するように構成されたものがある。
ところで、通常印字している画像サイズよりも小さなサイズの画像を出力しなければならなくなったときに、手元にその画像サイズに適合したサイズの被記録紙がないことがある。このような場合には、例えば、上記適合したサイズよりも大きなサイズの被記録紙を用いて印字を行い、その印字されて出力された被記録紙の余白部分をユーザが手動で切断することにより、当該画像が形成された所望のサイズの被記録紙を得ることができる。また、最近では、画像サイズよりも大きなサイズの被記録紙に画像を形成する際に、その被記録紙の余白部分に輪郭線を印字するという技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。ユーザは印字後にその輪郭線に沿って被記録紙を切断することにより、所望のサイズの被記録紙を容易に得ることができる。
しかしながら、上記の先行技術を適用したとしても、特に大きなサイズの被記録紙に印字を行った場合には、被記録紙を置いておく広い場所が必要になると共に、被記録紙の取り扱いが容易でないため、被記録紙を手動で切断する際に画像を傷付けてしまうおそれがある。また、被記録紙を手動で切断する作業はユーザにとって甚だ手間のかかる作業である。
尚、複数の画像を被記録紙に印字する場合に、被記録紙の無駄を省くために、小さな画像を並び替えて印字するネスティングという方法が採られる場合がある。かかるネスティングの方法を用いたとしても、被記録紙の切断はユーザが行わなければならないので、かかる切断作業に手間がかかることには変わりがない。
一方、どのようなサイズの画像の出力にも対応できるように、さまざまな種類、さまざまなサイズの被記録紙を予め用意しておけばよいという考えもある。しかしながら、実際、被記録紙のサイズに関しては、ISO、JIS、ANSI等さまざまな規格があるので、すべてのサイズの被記録紙を予め用意しておくことは、ユーザに大きな経済的負担を強いることになる。しかも、たまにしか使用しないサイズの被記録紙をも揃えておくのは、経済的な無駄であり、現実的ではない。また、それらの被記録紙の保管場所を確保しなければならず、この点でもユーザに多くの負担を与えることになる。特に、被記録紙としてロール紙を使用している場合に、現在、印字装置にセットされているロール紙のサイズよりも小さいサイズの画像を数枚だけ印字するからといって、いちいちロール紙を交換したのでは、その交換作業に手間がかかり、ユーザに大きな負担を与えることになる。
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、印字しようとする画像のサイズに適合したサイズの被記録紙がない場合でも、ユーザの手間をかけることなく、当該画像が形成された所望のサイズの被記録紙を出力することができる印字装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明に係る印字装置は、被記録紙を載置するためのプラテンと、前記被記録紙に印字を行うプリントヘッドと、前記被記録紙を搬送する搬送手段と、前記被記録紙を切断するための切断手段と、各種の設定を行うための操作手段と、印字が行われて出力された前記被記録紙にそのサイズよりも小さなサイズの画像が印字されている場合に、当該被記録紙が当該画像のサイズに対応するサイズとなるような当該被記録紙の切断位置を設定する切断位置設定手段と、印字が行われて出力された前記被記録紙が前記プラテン上に載置されたときに、前記搬送手段を制御することにより、前記切断位置設定手段によって設定された当該被記録紙の前記切断位置が前記切断手段に対応する位置に達するまで当該被記録紙を搬送した後、前記切断手段を制御することにより、当該被記録紙を当該被記録紙の前記切断位置で切断する制御手段と、を具備することを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の印字装置において、前記切断位置設定手段は、ホストコンピュータから送られてきた、前記被記録紙のサイズ、当該被記録紙に印字する画像のサイズ、及び当該画像の印字方向に基づいて、当該被記録紙の前記切断位置を算出することを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の印字装置において、前記切断位置設定手段は、前記操作手段から入力された、前記被記録紙の前記切断位置に関する設定情報に基づいて、当該被記録紙の前記切断位置を設定することを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載の印字装置において、前記被記録紙が前記プラテン上に載置されたことを検知する検知手段を備えており、前記制御手段は、前記プリントヘッドを用いて前記被記録紙に画像を印字する印字モードから、印字が行われて出力された前記被記録紙を前記切断位置設定手段によって設定された当該被記録紙の前記切断位置で切断する切断モードへの移行を制御すると共に、装置本体が前記切断モードにある場合に、前記検知手段から前記被記録紙が前記プラテン上に載置された旨の信号を受けると、前記搬送手段の制御及び前記切断手段の制御を行うことにより、当該被記録紙の切断動作を実行することを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の印字装置において、前記制御手段は、印字を行う前にホストコンピュータから印字後に前記切断モードへ移行する旨の設定情報が送られた場合、当該印字が終了したときに装置本体を前記印字モードから前記切断モードに移行させることを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載の印字装置において、前記制御手段は、前記操作手段から、前記切断モードへ移行する旨の設定情報が送られたときに、装置本体を前記切断モードに移行させることを特徴とするものである。
請求項1記載の発明では、印字しようとする画像のサイズに適合したサイズの被記録紙がない場合には、その画像のサイズよりも大きいサイズの被記録紙を使用する。そして、その画像の印字が行われて出力された被記録紙がプラテン上に載置されたときに、制御手段は、搬送手段を制御することにより、切断位置設定手段によって設定された当該被記録紙の切断位置が切断手段に対応する位置に達するまで当該被記録紙を搬送した後、切断手段を制御することにより、当該被記録紙を当該被記録紙の切断位置で切断する。このため、本発明の印字装置は、印字しようとする画像のサイズに適合したサイズの被記録紙がない場合でも、ユーザの手間をかけることなく、当該画像が形成された所望のサイズの被記録紙を出力することができる。
請求項2記載の発明では、切断位置設定手段は、ホストコンピュータから送られてきた、被記録紙のサイズ、当該被記録紙に印字する画像のサイズ、及び当該画像の印字方向に基づいて、当該被記録紙の切断位置を算出する。したがって、ユーザは、被記録紙のサイズ等、通常の印字の際における設定情報を入力するだけでよく、実際に被記録紙の先端から切断位置までの長さを計算したり、計測したりする必要はない。
請求項3記載の発明では、切断位置設定手段は、操作手段から入力された、被記録紙の切断位置に関する設定情報に基づいて、当該被記録紙の切断位置を設定する。したがって、ユーザは操作手段を操作することにより被記録紙の切断位置に関する設定情報を入力することができる。
請求項4記載の発明では、制御手段は、印字モードから切断モードへの移行を制御すると共に、装置本体が切断モードにある場合に、検知手段から被記録紙がプラテン上に載置された旨の信号を受けると、搬送手段の制御及び切断手段の制御を行う。これにより、装置本体が切断モードにある場合、制御手段は、検知手段からの信号を受けたときに、直ちに被記録紙の切断動作を開始することができる。
請求項5記載の発明では、制御手段は、印字を行う前にホストコンピュータから印字後に切断モードへ移行する旨の設定情報が送られた場合、当該印字が終了したときに装置本体を印字モードから切断モードに移行させる。これにより、印字後に装置本体を印字モードから切断モードに自動的に移行させることができるので、被記録紙に画像を印字する処理とその被記録紙の余白部を切断する処理とを連続して行うことができる。
請求項6記載の発明では、制御手段は、操作手段から、切断モードへ移行する旨の設定情報が送られたときに、装置本体を切断モードに移行させる。これにより、任意のタイミングで装置本体を切断モードに移行させることができるので、この切断モードを利用して、例えば任意サイズのフチなし印字を行うことが可能である。
以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態である印字装置の概略構成図、図2はその印字装置の概略ブロック図である。
本実施形態の印字装置は、図1及び図2に示すように、プラテン10と、キャリッジ20と、プリントヘッド30と、副走査モータ(搬送手段)40と、主走査モータ50と、カッター部(切断手段)60と、操作部70と、被記録紙先端検知センサ80(検知手段)と、制御ユニット部90とを備える。
プラテン10は、その上面に被記録紙2を載置するものである。副走査モータ40は、被記録紙2を搬送するものである。すなわち、被記録紙2は、副走査モータ40により所定の方向(副走査方向)に沿って搬送されて、プラテン10上を移動する。また、キャリッジ20は、主走査モータ50によって、プラテン10の上方において、副走査方向と直交する方向(主走査方向)に沿って往復移動することができる。このキャリッジ20には、プリントヘッド30が搭載されている。プリントヘッド30は、インクを吐出することにより、被記録紙2に印字を行うものである。
カッター部60は、被記録紙2を切断するためのものである。本実施形態では、カッター部60はキャリッジ20に搭載されている。カッター部60からカッター刃を降ろした状態で、キャリッジ20を移動させることにより、カッター部60のカッター刃は被記録紙2を主走査方向に沿って切断することができる。
操作部70は、各種の設定を行うものである。この操作部70には、電源ON/OFFを切り替えるための電源スイッチ、ONLINE/OFFLINEを切り替えるためのスイッチ、各種の設定ボタン、表示部等が設けられている。この表示部は、LCDやLEDにより構成されており、具体的には、設定メニュー、印字装置の状態等を表示する。
被記録紙先端検知センサ80は、被記録紙2の先端を検知するものである。被記録紙先端検知センサ80からの信号は、制御ユニット部90に送られる。制御ユニット部90は、かかる信号に基づいて副走査モータ40を制御することにより、被記録紙2を所定の位置で停止させることができる。また、制御ユニット部90は、被記録紙先端検知センサ80からの信号に基づいて被記録紙2の有無を判断することができる。この意味で、被記録紙先端検知センサ80は、被記録紙2がプラテン10上に載置されたことを検知するという役割をも果たす。
制御ユニット部90は、図2に示すように、インターフェース91a,91b,91c,91d,91e,91fと、RAM92と、ROM93と、バンドメモリ94と、副走査モータ制御手段95と、主走査モータ制御手段96と、切断位置設定手段97と、CPU(制御手段)98とを備える。
制御ユニット部90は、インターフェース91aを介してホストコンピュータ100から送られてくる画像データを受信する。RAM92は、受信バッファや作業エリアとして使用されるメモリである。ROM93には、CPU98により実行される各種のプログラム等が格納されている。バンドメモリ94は、CPU98がホストコンピュータ100から送られた画像データを処理することにより得られた、副走査方向に分割されたバンド状の画像データを一時記憶するものである。
CPU98は、印字装置の各部の制御を統括するものである。例えば、CPU98は、ホストコンピュータ100から送られた画像データの受信処理、その画像データをバンド状の画像データに変換する画像処理を行う。また、CPU98は、被記録紙2の搬送制御のための信号を副走査モータ制御手段95に送る。これにより、副走査モータ制御手段95はインターフェース91eを介して副走査モータ40を駆動し、被記録紙2が副走査方向に沿って移動することになる。更に、CPU98は、キャリッジ20の移動制御のための信号を主走査モータ制御手段96に送る。これにより、主走査モータ制御手段96はインターフェース91fを介して主走査モータ50を駆動し、キャリッジ20が主走査方向に沿って移動することになる。また、CPU98は、バンドメモリ94に記憶された画像データを、インターフェース91dを介してプリントヘッド30に送る。尚、CPU98と操作部70との間では、インターフェース91bを介してデータの送受が行われる。また、CPU98は、インターフェース91cを介して被記録紙先端検知センサ80からの信号を受け取る。
CPU98は、副走査モータ制御手段95、主走査モータ制御手段96、バンドメモリ94を所定のタイミングで制御することにより、画像の印字処理を実行する。具体的に、CPU98は、まず、副走査モータ制御手段95を制御して副走査モータ40を駆動させることにより被記録紙2を搬送し、被記録紙2を所定の位置に停止させる。次に、CPU98は、主走査モータ制御手段96を制御して主走査モータ50を駆動させることにより、キャリッジ20を移動する。このとき、CPU98は、バンドメモリ94を制御して、そのバンドメモリ94に記憶されている画像データをプリントヘッド30に送信する。これにより、プリントヘッド30のノズルからインク滴が吐出し、被記録紙2には一ライン分の画像が印字される。その後、CPU98は、キャリッジ20の動作を制御して、キャリッジ20の位置を所定の退避位置に戻すと共に、その間に、被記録紙2を一ライン分だけ搬送させる。かかるインクを吐出する動作と被記録紙2を搬送する動作とを交互に繰り返すことにより、被記録紙2には画像全体が印字される。
本実施形態の印字装置には、装置本体の状態として、三つの状態モード、すなわち「待機モード」、「印字モード」、「切断モード」がある。待機モードは、ホストコンピュータ100から画像データが送信されるのを待ち受けるモードである。印字モードは、プリントヘッド30を用いて、ホストコンピュータ100から送られた画像データを被記録紙2に印字するモードである。そして、切断モードは、印字が行われて出力された被記録紙2を所定の切断位置で切断するモードである。すなわち、装置本体が切断モードにあるときには、被記録紙2への印字は行われず、被記録紙2の切断動作だけが行われる。例えば、印字が行われて出力された被記録紙2にそのサイズよりも小さなサイズの画像が印字されており、当該画像サイズに適合したサイズの被記録紙2を得たいという場合に、切断モードが利用される。
また、切断モードにおいて被記録紙2を切断するためには、その被記録紙2の切断位置を設定する必要がある。かかる切断位置の設定は、切断位置設定手段80によって行われる。すなわち、切断位置設定手段97は、印字が行われて出力された被記録紙2にそのサイズよりも小さなサイズの画像が印字されている場合に、当該被記録紙2が当該画像のサイズに対応するサイズとなるような当該被記録紙2の切断位置を設定するものである。
CPU98は、装置本体の状態が上記三つの状態モードの間で移行するのを管理する。具体的には、CPU98は、装置本体が待機モードにあるときに、画像データが送られてくると、装置本体を印字モードに移行させる。一方、CPU98は、ユーザの指示にしたがって装置本体を切断モードに移行させる。例えば、ユーザはホストコンピュータ100におけるプリンタドライバの設定画面で、印字後に切断モードへ移行する旨の設定を行うことができる。CPU98は、印字を行う前にホストコンピュータ100から、印字後に切断モードへ移行する旨の設定情報が送られた場合、当該印字が終了したときに装置本体を印字モードから切断モードに移行させる。また、ユーザは操作部70の表示部に表示されたメニューの中で、切断モードへ移行する旨の設定を行うことができる。CPU98は、操作部70から、切断モードへ移行する旨の設定情報が送られたときに、装置本体を直ちに切断モードに移行させる。
次に、ホストコンピュータ100におけるプリンタドライバの設定画面で行われる設定の内容について説明する。通常、かかるプリンタドライバの設定画面では印字設定が行われる。例えば、ユーザは、その設定画面上で、装置本体に現在セットされている被記録紙2のサイズ、その被記録紙2の種類、その被記録紙2に印字する画像の印字方向、印字枚数等についての情報を入力する。被記録紙2の種類としては、例えば、カット紙、ロール紙等の種類がある。画像の印字方向とは、画像を縦向きにして出力するか、横向きにして出力するか、その向きのことである。また、本実施形態では、この設定画面上に、切断モードの移行の有無を選択するためのチェックボックスが設けられている。このチェックボックスにチェックを入れると、上述したように、印字後に切断モードへ移行する旨の設定が行われる。一方、このチェックボックスにチェックを入れないと、印字後に切断モードへ移行しない旨の設定が行われる。このようにプリンタドライバの設定画面で印字後に切断モードへ移行する旨の設定が行われた場合には、切断位置設定手段97は、ホストコンピュータ100から送られてきた、被記録紙2のサイズ、当該被記録紙2に印字する画像のサイズ、及び当該画像の印字方向に基づいて、印字後の当該被記録紙2の切断位置を算出することになる。
また、プリンタドライバの設定画面上で、印字枚数を二枚以上に設定すると共に、切断モードへの移行についてのチェックボックスにチェックを入れると、印字モードにおいては、その設定された枚数の被記録紙2に画像を印字し、その後に移行する切断モードにおいては、その同じ枚数の被記録紙2を所定の切断位置で切断するという設定が行われる。すなわち、この場合には、複数の被記録紙2に対する印字処理が行われた後に、それらの被記録紙2に対する切断処理が行われることになる。
ところで、大抵の場合、複数の被記録紙2に印字するのは同じサイズの画像であるが、ときには、複数の被記録紙2に異なるサイズの画像を印字することもある。一方、複数の被記録紙2に画像を連続して印字し、排紙ストッカに被記録紙2を溜めておく場合には、最後に出力された被記録紙2が一番上に置かれているので、ユーザにとっては、最初に出力された被記録紙2を取り出すよりも、最後に出力された被記録紙2を取り出す方が容易である。したがって、複数の被記録紙2に異なるサイズの画像を印字する場合には、最後に印字されて出力された被記録紙2から順に切断モードにおける切断処理を行うことができれば、とても便利である。これを実現するために、本実施形態では、例えば、プリンタドライバの設定画面上に、切断モードにおいて複数の被記録紙2を切断する場合、最初に印字されて出力された被記録紙2から順に切断するか、最後に印字されて出力された被記録紙2から順に切断するかを選択するためのチェックボックスを設けている。
次に、操作部70の表示部に表示されるメニュー項目について説明する。図3は操作部70の表示部に表示されるメニューの構成を説明するための図である。図3に示すように、操作部70の表示部に表示されるメニューは階層構造になっている。すなわち、最上層に「メインメニュー」の項目があり、その一つ下の階層に「ヘッドクリーニング」、「メディアタイプ」、・・・、「切断モード」の各項目がある。そして、「切断モード」の項目の一つ下の階層に「設定」、「実行」の各項目がある。
この「設定」の項目は、被記録紙2の切断位置に関する設定を行うためのものである。具体的に、「設定」の項目の下の階層には、「A0→A2縦」、「A0→A2横」、「A0→A3縦」、・・・、「A1ノビ→A2横」、「設定値mm」の各項目が設けられている。例えば、ユーザが「A0→A2縦」の項目を選択すると、A0サイズの被記録紙2にA2サイズの画像が縦方向に印字されており、その被記録紙2を当該画像のサイズに適合したA2サイズに切断するという切断位置の設定が行われる。このように、被記録紙2の切断位置に関する設定の内容を、定形のサイズと向きとで表現したことにより、ユーザはその設定の内容を容易に理解することができる。また、ユーザは、「設定値mm」の項目において、被記録紙2の先端から切断する位置までの長さ(mm)を入力することができる。この場合には、そのユーザの入力した長さが、当該被記録紙2の切断位置に関する設定情報となる。このように長さを直接入力する項目を設けたのは、ユーザが被記録紙2を定形のサイズよりも長く切断したい、或いは短く切断したいと考える場合もあることを考慮したためである。被記録紙2の切断位置に関する設定を行った後、「実行」の項目を選択すると、切断モードへ移行する旨の設定が行われる。このように操作部70の表示部に表示されたメニューの中で切断モードへ移行する旨の設定が行われた場合には、切断位置設定手段97は、操作部70から入力された、被記録紙2の切断位置に関する設定情報に基づいて、当該被記録紙2の切断位置を設定することになる。尚、操作部70には、切断モードに移行する旨の指示する専用のボタンを設けるようにしてもよい。
CPU98は、切断モードにおける被記録紙2の切断動作を制御する。具体的に、装置本体が切断モードにある場合に、被記録紙先端検知センサ80から信号が送られると、CPU98は、印字が行われて出力された被記録紙2がプラテン10上に載置されたと判断する。そして、副走査モータ制御手段95を制御して、副走査モータ40を駆動することにより、切断位置設定手段97によって設定された当該被記録紙2の切断位置がカッター部60のカッター刃に対応する位置に達するまで当該被記録紙2を搬送する。次に、CPU98は、カッター部60のカッター刃を降ろす。そして、主走査モータ制御手段96を制御して、主走査モータ50を駆動することにより、当該被記録紙2を当該切断位置で切断する。
本実施形態の印字装置には、切断モードに関連のある使用態様が、大きく分けて三つある。すなわち、第一の使用態様は、装置本体を印字モードから切断モードへ自動的に移行させることにより、一枚の被記録紙2に画像を印字した後にその被記録紙2の切断を行うというものであり、第二の使用態様は、装置本体を印字モードから切断モードへ自動的に移行させることにより、複数の被記録紙2に画像を印字した後にそれらの被記録紙2の切断を行うというものである。そして、第三の使用態様は、印字モードとは全く独立に、装置本体を切断モードに移行させることにより、被記録紙2の切断を行うというものである。この第三の使用態様では、以前に印字された一又は複数の被記録紙2を所定の位置で切断するためだけに印字装置を使用することができる。第三の使用態様が適するケースとしては、例えば、ネスティングされた二つの画像が印字された一枚の被記録紙2を、画像毎に二枚に切断する場合がある。また、印字装置を第三の使用態様で使用すれば、印字がなされていない被記録紙2を所定のサイズに切断することも可能である。
次に、本実施形態の印字装置を第一の使用態様で使用する場合の処理手順について説明する。図4は本実施形態の印字装置を第一の使用態様で使用する場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。また、図5は被記録紙2に印字される画像の配置を説明するための図、図6は切断モードにおける被記録紙2のセット方法を説明するための図、図7は切断位置設定手段97による切断位置の算出例を説明するための図である。以下では、印字しようとする画像のサイズに適合したサイズの被記録紙2がないため、その画像のサイズよりも大きいサイズの被記録紙2を使用する場合を考える。
まず、ユーザは、印字装置に被記録紙2をセットする(S1)。予め被記録紙2がセットされている場合には、そのままで構わない。一般に、被記録紙2としては、カット紙、ロール紙のいずれでも用いることができる。ここでは、24インチサイズのロール紙がセットされたとする。尚、実際に出力しようとしている画像のサイズはA2サイズである。
次に、ユーザは、ホストコンピュータ100においてプリンタドライバの印字設定を行う(S2)。具体的には、ユーザは、現在のセットされている被記録紙2のサイズ及び種類、画像の印字方向、印字枚数等を設定する。ここでは、24インチサイズのロール紙がセットされているので、被記録紙2のサイズとして「A1」、被記録紙2の種類として「ロール紙」を設定する。また、画像の印字方向として「横」を設定する。更に、第一の使用態様においては、一枚の被記録紙2に画像を印字するので、印字枚数として「一枚」を設定する。また、印字終了後に印字装置を自動的に切断モードに移行させるために、プリンタドライバの印字設定において、切断モードへの移行についてのチェックボックスにチェックを入れておく。
こうして、プリンタドライバの印字設定が終了すると、ユーザは印字開始のボタンを押す。これにより、ホストコンピュータ100から印字装置に、画像データ及び印字設定の情報等が送られる。ここで、印字設定の情報には画像のサイズに関する情報も含まれる。かかる印字設定の情報は、RAM92に一時記憶される。そして、CPU98は、セットされている24インチのロール紙に印字を行う処理を開始する(S3)。このとき、CPU98は、セットされている被記録紙2のサイズと、出力しようとする画像のサイズとが一致しない場合には、なるべく紙を無駄に使わないように、画像の配置を決定する。例えば、24インチのロール紙にA2サイズの画像を横向きに配置して印字する場合には、CPU98は、図5(a)に示すように、横向きに配置したA2サイズの画像を被記録紙2の右端に合わせて印字することを決定する。尚、複数の画像を出力する場合であって、プリンタドライバの設定画面においてネスティングを行う旨を設定した場合には、CPU98は、図5(b)に示すように、画像を横並びにして出力することを決定することもある。
図5(a)に示すようにロール紙にA2サイズの画像が印字された後、CPU98は、カッター部60のカッター刃を降ろす。そして、主走査モータ制御部96を制御して主走査モータ50を駆動することにより、キャリッジ20を主走査方向に沿って移動させると、被記録紙2がカッター刃によって切断される。これにより、A2サイズの画像が印字された被記録紙2が出力される。こうして印字が終了すると、CPU98は装置本体を印字モードから直ちに切断モードに移行させる(S4)。
このように、印字終了後に印字装置は切断モードに移行するが、この時点で、ユーザが、被記録紙2を切断するのを中止したい、或いは、正しく印字できなかったために切断しないで次の印字を開始しようと判断した場合には、操作部70又はホストコンピュータ100から所定の操作を行うことにより、切断モードから抜けて、印字装置を待機モードに移行させることができる。ここで、切断モードから抜ける操作部70の操作の例としては、ストップキーを押すこと、メニューの中に切断モードから待機モードへの移行という選択項目を設けておくこと等が考えられる。
次に、ユーザは、図6(a)に示すように、印字されて出力された被記録紙(出力物)2を印字装置にセットする(S5)。このとき、切断して切り落とされる余白部が先頭に位置するように被記録紙2をセットする。これは次の理由による。すなわち、通常、余白部の長さは印字部の長さよりも短い。このため、余白部が後側に位置するように被記録紙2をセットすると、その被記録紙2を所定の切断位置まで搬送するには、被記録紙2の大部分を送り出さなければならないので、被記録紙2を印字装置で保持することができず、したがって切断することができないこともあり得るからである。
被記録紙2が印字装置にセットされると、被記録紙先端検知センサ80は、被記録紙2がセットされたことを検知し、その旨の信号をCPU98に送る。CPU98は、かかる信号を受け取ると、被記録紙2がセットされたことを認識する。そして、副走査モータ制御部95を制御して副走査モータ40を駆動することにより、切断位置設定手段97によって算出された被記録紙2の切断位置がカッター部60のカッター刃に対応する位置に達するまでその被記録紙2を搬送する(S6)。
この被記録紙2の切断位置は、ホストコンピュータ100から送られた印字設定の情報(被記録紙のサイズ、画像のサイズ、及び画像の印字方向)に基づいて、切断位置設定手段97によって算出される。具体的には、次のような計算が行われる。すなわち、今の例では、印字の際に、セットされている被記録紙2のサイズが24インチ、出力しようとしている画像のサイズがA2サイズであり、また、画像を横方向に印字するという設定が行われたのであるから、切断位置設定手段97は、図7に示すように、24インチサイズの幅610mmからA2サイズの高さ420mmを差し引いて、190mmという値を得る。すなわち、被記録紙2の先端から190mm後方の位置を当該被記録紙2の切断位置とする。かかる切断位置設定手段97による切断位置の算出は、所定のタイミングで行われる。尚、図5(b)に示すように、複数の画像データを並べて印字された場合には、切断位置設定手段97は、画像データの境界位置を切断位置として算出することになる。
次に、CPU98は、カッター部60のカッター刃を降ろすと共に、主走査モータ制御部96を制御して主走査モータ50を駆動することにより、キャリッジ20を主走査方向に沿って移動させる。これにより、図6(b)に示すように、被記録紙2は当該切断位置で切断される(S7)。その後、CPU98は、副走査モータ制御部95を制御して副走査モータ40を駆動することにより、残された被記録紙2を搬送する。これにより、画像のサイズに対応するサイズになった被記録紙2が排紙される。最後に、CPU98は、装置本体を切断モードから待機モードに移行させる(S8)。以上で、図4に示す処理フローが終了する。
次に、本実施形態の印字装置を第二の使用態様で使用する場合の処理手順について説明する。図8は本実施形態の印字装置を第二の使用態様で使用する場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。以下では、印字しようとする画像のサイズに適合したサイズの被記録紙2がないため、その画像のサイズよりも大きいサイズの被記録紙2を使用する場合を考える。
まず、ユーザは、印字装置に被記録紙2をセットする(S11)。次に、ユーザは、ホストコンピュータ100においてプリンタドライバの印字設定を行う(S12)。具体的には、ユーザは、現在のセットされている被記録紙2のサイズ及び種類、画像の印字方向、印字枚数等を設定する。ここで、第二の使用態様においては、複数の被記録紙2に画像を印字するので、印字枚数として二枚以上の所定の枚数を設定する。また、印字終了後に印字装置を自動的に切断モードに移行させるために、プリンタドライバの印字設定において、切断モードへの移行についてのチェックボックスにチェックを入れておく。更に、複数の被記録紙2に異なるサイズの画像を印字する場合には、最後に印字されて出力された被記録紙2から順に切断する旨のチェックボックスにもチェックを入れておく。
こうして、プリンタドライバの印字設定が終了すると、ユーザは印字開始のボタンを押す。これにより、ホストコンピュータ100から印字装置に、画像データ及び印字設定の情報等が送られる。ここで、印字設定の情報には画像のサイズに関する情報も含まれる。次に、CPU98は、セットされている被記録紙2に画像を印字する処理を開始する(S13)。そして、一枚分の印字処理が終了する度に、CPU98は、現在までに印字の終了した被記録紙2の枚数が所定の印字枚数に達したか否かを判断する(S14)。この所定の印字枚数は、プリンタドライバ上で設定された印字枚数である。現在までに印字の終了した被記録紙2の枚数が所定の印字枚数に達していなければ、ステップS13に移行し、CPU98は、再び印字処理を行う。一方、現在までに印字の終了した被記録紙2の枚数が所定の印字枚数に達していれば、CPU98は、装置本体を切断モードに移行させる(S15)。こうして、プリンタドライバ上で設定された枚数分の被記録紙2に画像が印字される。
次に、ユーザは、印字されて出力された被記録紙(出力物)2を印字装置にセットする(S16)。このとき、ステップS12においてプリンタドライバ上で設定した順番にしたがって被記録紙2が切断されるように、被記録紙2を印字装置にセットする。例えば、最後に印字されて出力された被記録紙2から順に切断する旨のチェックボックスにチェックを入れた場合には、ユーザは、最後に出力された被記録紙2から順に切断が行われるように、複数の被記録紙2を印字装置にセットする。
次に、CPU98は、被記録紙先端検知センサ80からの信号を受け取ると、被記録紙2がセットされたことを認識する。そして、副走査モータ制御部95を制御して副走査モータ40を駆動することにより、切断位置設定手段97によって算出された被記録紙2の切断位置がカッター部60のカッター刃に対応する位置に達するまでその被記録紙2を搬送する(S17)。この切断位置は、ホストコンピュータ100から送られた印字設定の情報(被記録紙のサイズ、画像のサイズ、及び画像の印字方向)に基づいて、切断位置設定手段97によって算出される。
次に、CPU98は、カッター部60のカッター刃を降ろすと共に、主走査モータ制御部96を制御して主走査モータ50を駆動することにより、キャリッジ20を主走査方向に沿って移動させる。これにより、被記録紙2は当該切断位置で切断される(S18)。その後、CPU98は、副走査モータ制御部95を制御して副走査モータ40を駆動することにより、残された被記録紙2を搬送する。これにより、画像のサイズに対応するサイズになった被記録紙2が排紙される。
こうして、一枚分の切断処理が終了する度に、CPU98は、現在までに切断処理の終了した被記録紙2の枚数が所定の印字枚数に達したか否かを判断する(S19)。この所定の印字枚数は、プリンタドライバ上で設定された印字枚数である。現在までに切断処理の終了した被記録紙2の枚数が所定の印字枚数に達していなければ、ステップS16に移行し、CPU98は、再び切断処理を行う。一方、現在までに切断処理の終了した被記録紙2の枚数が所定の印字枚数に達していれば、CPU98は、装置本体を待機モードに移行させる(S20)。こうして、プリンタドライバ上で設定された枚数分だけ、画像のサイズに対応するサイズになった被記録紙2が得られる。以上で、図8に示す処理フローが終了する。
複数の被記録紙2に画像を印字する場合、本実施形態の印字装置を第一の使用態様で使用すると、一枚の被記録紙2に画像を印字した後にその被記録紙2の余白部を切断するという処理を各被記録紙2に対して行うことになるが、これではあまりにも手間がかかる。これに対して、複数の被記録紙2に画像を印字する場合には、本実施形態の印字装置を第二の使用態様で使用すれば、複数の被記録紙2に対して一度に印字処理を行った後に各被記録紙2の余白部を切断する処理をまとめて行うことができるので、ユーザにとってはとても使い勝手がよい。
次に、本実施形態の印字装置を第三の使用態様で使用する場合の処理手順について説明する。図9は本実施形態の印字装置を第三の使用態様で使用する場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。以下では、被記録紙2にそのサイズよりも小さなサイズの画像が印字されており、その被記録紙2を、その画像のサイズに対応するサイズとなるように切断する場合を考える。
まず、ユーザは、操作部70を操作して、被記録紙2の切断位置を設定する(S31)。例えば、図7に示すように、A1サイズの被記録紙2にA2サイズの画像が縦方向に印字されており、当該被記録紙2の余白部を切断する場合には、ユーザは、図3に示すメニューにおいて、切断モードの「設定」の項目の中で「A1→A2縦」を選択する。次に、ユーザは、当該被記録紙2を印字装置にセットする(S32)。このとき、切断して切り落とされる余白部が先頭に位置するように被記録紙2をセットする。その後、ユーザは、メニューにおいて、切断モードの「実行」項目を選択すると(S33)、印字装置は切断モードに移行する。尚、操作部70からの操作ではなく、ホストコンピュータ100からの操作により切断モードに移行すべきことを指示することも可能である。
こうして印字装置が切断モードに移行すると、切断位置設定手段97は、ステップS31でユーザによって設定された被記録紙2の切断位置に関する設定情報に基づいて、被記録紙2の切断位置を算出する。図7に示す例では、切断位置設定手段97は、被記録紙2の先端から190mm後方の位置を当該被記録紙2の切断位置とする。次に、CPU98は、その切断位置設定手段97が算出した被記録紙2の切断位置についての情報を受け取ると、副走査モータ制御部95を制御して副走査モータ40を駆動することにより、被記録紙2の切断位置がカッター部60のカッター刃に対応する位置に達するまでその被記録紙2を搬送する(S34)。
次に、CPU98は、カッター部60のカッター刃を降ろすと共に、主走査モータ制御部96を制御して主走査モータ50を駆動することにより、キャリッジ20を主走査方向に沿って移動させる。これにより、被記録紙2は当該切断位置で切断される(S35)。その後、CPU98は、副走査モータ制御部95を制御して副走査モータ40を駆動することにより、残された被記録紙2を搬送する。これにより、画像のサイズに対応するサイズになった被記録紙2が排紙される。次に、ユーザは、操作部70を操作して、待機モードに移行する旨のボタンを押すと、CPU98は、装置本体を切断モードから待機モードに移行させる(S36)。以上で、図9に示す処理フローが終了する。
本実施形態の印字装置では、印字しようとする画像のサイズに適合したサイズの被記録紙がない場合には、その画像のサイズよりも大きいサイズの被記録紙を使用する。そして、その画像の印字が行われて出力された被記録紙がプラテン上に載置されたときに、CPUは、副走査モータを制御することにより、切断位置設定手段によって設定された当該被記録紙の切断位置がカッター部に対応する位置に達するまで当該被記録紙を搬送した後、主走査モータを制御することにより、キャリッジを移動させて、当該被記録紙を当該被記録紙の切断位置で切断する。このため、本発明の印字装置は、印字しようとする画像のサイズに適合したサイズの被記録紙がない場合でも、ユーザの手間をかけることなく、当該画像が形成された所望のサイズの被記録紙を出力することができる。
ところで、本実施形態の印字装置は、いわゆるフチなし印字を行う場合にも適用することができる。従来、フチなし印字を行う場合には、印字中に印字を一時停止させて、先端余白部を切断した後、印字を再開する。このため、その印字が一時停止したところの部分において色味が変わってしまうという画質劣化の問題があった。これに対し、本実施形態の印字装置では、次のような手順でフチなし印字を行う。すなわち、まず、先端余白部を切断することなく、左右の端部と後端部のみのフチなし印字を行う。こうして、先端部にのみ余白部のある被記録紙が出力される。次に、装置本体を切断モードに移行させて、その被記録紙の先端部に残っている余白部を切断する。したがって、本実施形態の印字装置では、上述した画質劣化のないフチなし印字を実現することができる。また、従来の印字装置では、フチなし印字を行うことができる被記録紙のサイズが限定されていることが多いが、本実施形態の印字装置を用いれば、先端部、後端部、左右の端部における余白部を、切断モードを利用して任意の長さに切断することができるので、任意のサイズのフチなし印字を行うことが可能である。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、カッター部をキャリッジに搭載した場合について説明したが、カッター部を印字装置の排紙口近辺に配置するようにしてもよい。この場合には、カッター部は、キャリッジの移動機構とは別の機構により、キャリッジの移動方向に沿って移動することができるように構成される。このカッター部の移動はCPUによって制御される。
以上説明したように、本発明の印字装置では、印字しようとする画像のサイズに適合したサイズの被記録紙がない場合には、その画像のサイズよりも大きいサイズの被記録紙を使用する。そして、その画像の印字が行われて出力された被記録紙がプラテン上に載置されたときに、制御手段は、搬送手段を制御することにより、切断位置設定手段によって設定された当該被記録紙の切断位置が切断手段に対応する位置に達するまで当該被記録紙を搬送した後、切断手段を制御することにより、当該被記録紙を当該被記録紙の切断位置で切断する。このため、本発明の印字装置は、印字しようとする画像のサイズに適合したサイズの被記録紙がない場合でも、ユーザの手間をかけることなく、当該画像が形成された所望のサイズの被記録紙を出力することができる。したがって、本発明は、例えば、各種サイズの被記録紙に画像を印字することができるインクジェット式の印字装置に適用することができる。
2:被記録紙、10:プラテン、20:キャリッジ、30:プリントヘッド、40:副走査モータ、50:主走査モータ、60:カッター部、70:操作部、80:被記録紙先端検知センサ、90:制御ユニット部、91a,91b,91c,91d,91e,91f:インターフェース、92:RAM、93:ROM、94:バンドメモリ、95:副走査モータ制御手段、96:主走査モータ制御手段、97:切断位置設定手段、98:CPU、100:ホストコンピュータ
Claims (6)
- 被記録紙を載置するためのプラテンと、
前記被記録紙に印字を行うプリントヘッドと、
前記被記録紙を搬送する搬送手段と、
前記被記録紙を切断するための切断手段と、
各種の設定を行うための操作手段と、
印字が行われて出力された前記被記録紙にそのサイズよりも小さなサイズの画像が印字されている場合に、当該被記録紙が当該画像のサイズに対応するサイズとなるような当該被記録紙の切断位置を設定する切断位置設定手段と、
印字が行われて出力された前記被記録紙が前記プラテン上に載置されたときに、前記搬送手段を制御することにより、前記切断位置設定手段によって設定された当該被記録紙の前記切断位置が前記切断手段に対応する位置に達するまで当該被記録紙を搬送した後、前記切断手段を制御することにより、当該被記録紙を当該被記録紙の前記切断位置で切断する制御手段と、
を具備することを特徴とする印字装置。 - 前記切断位置設定手段は、ホストコンピュータから送られてきた、前記被記録紙のサイズ、当該被記録紙に印字する画像のサイズ、及び当該画像の印字方向に基づいて、当該被記録紙の前記切断位置を算出することを特徴とする請求項1記載の印字装置。
- 前記切断位置設定手段は、前記操作手段から入力された、前記被記録紙の前記切断位置に関する設定情報に基づいて、当該被記録紙の前記切断位置を設定することを特徴とする請求項1又は2記載の印字装置。
- 前記被記録紙が前記プラテン上に載置されたことを検知する検知手段を備えており、
前記制御手段は、前記プリントヘッドを用いて前記被記録紙に画像を印字する印字モードから、印字が行われて出力された前記被記録紙を前記切断位置設定手段によって設定された当該被記録紙の前記切断位置で切断する切断モードへの移行を制御すると共に、装置本体が前記切断モードにある場合に、前記検知手段から前記被記録紙が前記プラテン上に載置された旨の信号を受けると、前記搬送手段の制御及び前記切断手段の制御を行うことにより、当該被記録紙の切断動作を実行することを特徴とする請求項1、2又は3記載の印字装置。 - 前記制御手段は、印字を行う前にホストコンピュータから印字後に前記切断モードへ移行する旨の設定情報が送られた場合、当該印字が終了したときに装置本体を前記印字モードから前記切断モードに移行させることを特徴とする請求項4記載の印字装置。
- 前記制御手段は、前記操作手段から、前記切断モードへ移行する旨の設定情報が送られたときに、装置本体を前記切断モードに移行させることを特徴とする請求項4又は5記載の印字装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005111855A JP2006289717A (ja) | 2005-04-08 | 2005-04-08 | 印字装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2005111855A Withdrawn JP2006289717A (ja) | 2005-04-08 | 2005-04-08 | 印字装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016175340A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | ブラザー工業株式会社 | 印刷装置 |
JP2018008389A (ja) * | 2016-07-11 | 2018-01-18 | 株式会社リコー | 後処理剤付与制御装置、画像形成装置、画像形成システム、印刷物生産方法およびプログラム |
WO2024209928A1 (ja) * | 2023-04-03 | 2024-10-10 | ブラザー工業株式会社 | 印刷装置 |
-
2005
- 2005-04-08 JP JP2005111855A patent/JP2006289717A/ja not_active Withdrawn
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