JP2006283415A - ロック構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 2つ必要であったロック装置を1つにまとめられるようにする。
【解決手段】 2個のロック解除用押ボタン12,13と1個のロックレバー14とを有するロック装置4を設け、ロック装置4に、片方のロック解除用押ボタン12,13のみの単独操作により片ロック解除状態となり、両方のロック解除用押ボタン12,13の同時操作により両ロック解除状態となるようロックレバー14を操作する機械的解除機構15を設けるようにしている。
【選択図】 図1
【解決手段】 2個のロック解除用押ボタン12,13と1個のロックレバー14とを有するロック装置4を設け、ロック装置4に、片方のロック解除用押ボタン12,13のみの単独操作により片ロック解除状態となり、両方のロック解除用押ボタン12,13の同時操作により両ロック解除状態となるようロックレバー14を操作する機械的解除機構15を設けるようにしている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、ロック構造に関するものである。
自動車などの車両には、車室内に各種の車両用収納装置が設けられている。このような車両用収納装置には、2枚のリッド(蓋体)が観音開きするように取付けられたものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
このような観音開きする2枚のリッドを備えた車両用収納装置では、リッドを1枚ずつ別々に開く片開きか、或いは、2枚同時に開く両開きかを選択できるようにする場合に、各リッドに対して、それぞれ別個にロック装置を設けるようにしていた。
特開平5−38983号公報
しかしながら、2枚のリッドに対してロック装置を2個別々に設けた場合、ロック装置が2つ必要となるため、部品点数および部品取付工数が倍かかってコストアップを招くと共に、ロック装置が別々となるため2枚のリッドを閉状態とした時に面差が発生するおそれがある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、2個のロック解除用押ボタンと1個のロックレバーとを有するロック装置を設け、該ロック装置に、片方のロック解除用押ボタンのみの単独操作により片ロック解除状態となり、両方のロック解除用押ボタンの同時操作により両ロック解除状態となるよう前記ロックレバーを操作する操作機構を設けたロック構造を特徴としている。
請求項1の発明によれば、2個のロック解除用押ボタンと1個のロックレバーとを有するロック装置を設け、該ロック装置に、片方のロック解除用押ボタンのみの単独操作により片ロック解除状態となり、両方のロック解除用押ボタンの同時操作により両ロック解除状態となるよう前記ロックレバーを操作する操作機構を設けたので、ロック装置を1つにまとめることが可能となり、その分、部品点数および部品取付工数を半分に減らせるので、コストダウンを図ることができる。また、ロック装置が一つになるため、2枚のリッドを閉状態とした時の面差を容易に管理することができる。
2つ必要であったロック装置を1つにまとめられるようにするという目的を、2個のロック解除用押ボタンと1個のロックレバーとを有するロック装置を設け、ロック装置に、片方のロック解除用押ボタンのみの単独操作により片ロック解除状態となり、両方のロック解除用押ボタンの同時操作により両ロック解除状態となるようロックレバーを操作する操作機構を設ける、という手段で実現した。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
図1〜図14は、この発明の実施例を示すものである。
まず、構成を説明すると、図1に示すように、自動車などの車両には、車室内に各種の車両用収納装置1が設けられている。このような車両用収納装置1には、2枚のリッド2,3(蓋体)が観音開きするように取付けられたものが存在する。
このような観音開きする2枚のリッド2,3を備えた車両用収納装置1に対し、図6に示すように、リッド2,3を1枚ずつ別々に開く片開きか(この場合、リッド3が開いているが、リッド2を開くこともできる)、図10に示すように、2枚同時に開く両開きかを、1個で選択的に操作可能なロック装置4を設ける。観音開きする2枚のリッド2,3を備えた車両用収納装置1には、例えば、図1に示すようなコンソールボックス5などがある。以下、コンソールボックス5の例で説明する。なお、このコンソールボックス5の詳細については後述する。
この実施例のロック装置4は、図2〜図5(主に図2参照)に示すように、2個のロック解除用押ボタン12,13と1個のロックレバー14とを有している。このロック装置4に、片方のロック解除用押ボタン12,13のみの単独操作により片ロック解除状態となり、両方のロック解除用押ボタン12,13の同時操作により両ロック解除状態となるよう、ロックレバー14を作動させる機械的解除機構15(図4または図5参照)を設ける。
この機械的解除機構15は、片方のロック解除用押ボタン12,13を図2中縦方向19(ロック解除用押ボタン12,13の押込方向および戻り方向。なお、図2では上下方向となっているがこれに限るものではない)へ押込んだ時にロックレバー14を横方向16へ移動させることによって片ロック解除状態となり、両方のロック解除用押ボタン12,13を同時に縦方向19へ押込んだ時にロックレバー14を前後方向17へ移動させる(この場合には引込ませる)ことによって両ロック解除状態となるように構成する。
そのために、先ず、ケーシング18に、2個のロック解除用押ボタン12,13とロックレバー14とを取付けると共に、ケーシング18に、機械的解除機構15を設ける。このケーシング18は、縦方向19の両面にボタン用開口部20(図中上面側)と底面部21(図中下面側)とをそれぞれ有し、横方向16に両横面部22をそれぞれ有し、前後方向17に前後面部24を有する概略6面体形状を呈している。
ここで、ボタン用開口部20は横方向16へ延びるほぼ長方形状を呈している。ボタン用開口部20の周囲には補強用のフランジ26が形成されている。このフランジ26は、コンソールボックス5にセットする時には、縦方向19のストッパーとしても機能するものである。両横面部22は、ほぼ中間部に互いに横方向16へ近接する段差側面27を有しており、この段差側面27よりもボタン用開口部20側が広幅側面28となり、底面部21側が狭幅側面29となる段差形状を呈している。この段差形状の両横面部22により、前後面部24は、ボタン用開口部20の側が広幅部30となり、底面部21の側が狭幅部31となる逆さ凸形状を呈している。また、前後面部24にはそれぞれロックレバー用貫通孔32が形成されている。このロックレバー用貫通孔32は、ほぼ狭幅部31の位置に形成されている。このロックレバー用貫通孔32は、底面部21に沿って横方向16へ延びるほぼ長方形状を呈している。また、ロックレバー用貫通孔32は、縦方向19に対しては、段差側面27を越えて若干広幅部30側へ及ぶ寸法を有している。なお、必要に応じてケーシング18に軽量化のための抜き孔34を形成することができる。この抜き孔34は、例えば、狭幅側面29から底面部21にかけて部分的に形成されている。
上記ロック解除用押ボタン12,13は、図4、図5(主に図4参照)に示すように、乗員が指で操作するボタン部42,43と、このボタン部42,43から図中縦方向19下方へ向けて一体的に延びる操作ロッド部44,45とを備えている。この操作ロッド部44,45は機械的解除機構15の一部を構成するものである。この場合、ボタン部42,43は平面視ほぼ正方形状を呈しており、ロック解除用押ボタン12,13を横方向16へ2個並べた時にボタン用開口部20のフランジ26とほぼ等しい大きさとなるように構成されている。また、操作ロッド部44,45は、ロック解除用押ボタン12,13を横方向16へ2個並べた時に狭幅側面29と狭幅部31とで囲まれた空間の内側へ入り得る大きさおよび配置を有している。即ち、ボタン部42,43に対し、操作ロッド部44,45は、横方向16の内寄りの位置に設けられている。また、操作ロッド部44,45は、縦方向19へほぼ均一に延びる内向きコ字状の断面形状をそれぞれ有している。よって、両操作ロッド部44,45の間には、所要の内部空間46が形成される。操作ロッド部44,45は、中間部連結壁47と両側壁49とでコ字状に形成されている。操作ロッド部44,45の図中下端部は、コ字状の両側壁49が一部切欠かれて、中間部連結壁47のみが延長される延長部50となっている。
そして、ロック解除用押ボタン12,13を横方向16へ2個並べた状態にして、各操作ロッド部44,45の下部からそのほぼ半部を、ボタン用開口部20を通してケーシング18の内部に、縦方向19へスライド可能に挿入配置する。図5に示すように、各操作ロッド部44,45の図中下端部は、ほぼ狭幅側面29に達しない深さまで挿入される。また、各操作ロッド部44,45の後端部は、ロック解除用押ボタン12,13の押込ストロークの長さ分が挿入されずに外部に突出される。そして、図4に示すように、ケーシング18の前後面部24の内面と操作ロッド部44,45の両側壁49の外面との間に、ガイド部51を設けて縦方向19のスライドをガイドさせ得るようにする。このガイド部51は、例えば、縦方向19へ延びるガイド溝52とこのガイド溝52にガイドされるガイド突条53とで構成する。ガイド溝52とガイド突条53とは、前後面部24と両側壁49とのどちら側に形成しても良い。そして、ケーシング18とロック解除用押ボタン12,13との間に、各ロック解除用押ボタン12,13を戻り側(縦方向19のボタン用開口部20側)へ付勢する復帰バネ54をそれぞれ別個に介装する。この復帰バネ54は、コイルスプリングで構成されており、ケーシング18の広幅側面28の内面とコ字状の操作ロッド部44,45の中間部連結壁47の外面との間に形成される隙間48に挿入配置される。そして、復帰バネ54の両端は、ケーシング18の段差側面27の内側上面と、各操作ロッド部44,45の中間部連結壁47の外面から上記隙間48へ向けて横方向16へ突設された張出部55との間に係止される。この張出部55は、ロック解除用押ボタン12,13の非押込時にボタン用開口部20とほぼ面一となる位置に設置されることにより、目隠部材として機能する。
また、上記ロックレバー14は、ロック用の係止片部14aと、この係止片部14aと一体のロックレバー本体56とを備えている。このロックレバー本体56は、機械的解除機構15の一部を構成するものである。そして、ロックレバー14は、ロックレバー本体56が横方向16および前後方向17へ移動自在となるようにロックレバー用貫通孔32に挿通配置される。ロックレバー本体56は、図中縦方向19の上面に開口部57を有して前後方向17へ延びる平面視ほぼ長方形状の箱型を呈している。ロックレバー本体56は、縦方向19の寸法がロックレバー用貫通孔32とほぼ同一に構成されている。ロックレバー本体56は、横方向16の寸法がロックレバー用貫通孔32よりも短く構成されている。ロックレバー本体56は、ロック解除用押ボタン12,13の非押込時にロックレバー用貫通孔32の中央部に位置されるよう構成されている。そして、ロック用の係止片部14aはケーシング18に対し外方へ露出した状態で配置される。ロック用の係止片部14aは、ロックレバー本体56の前後方向17の一方の端面部58(前端面部)と開口部57とのコーナー部分に、前後方向17および縦方向19へ突出するように形成されている。係止片部14aは、前後方向17外方へ突出した部分の図中下面にロック用係止面59を有すると共に、縦方向19外方(図中上方)へ突出した部分に、ロックレバー用貫通孔32の縁部に係止可能なストッパ面60を有している。係止片部14aの上記以外の部分(上面部分)には、縦方向19からの押圧によってロックレバー本体56をケーシング18の内側へ向けて押込ませるための面取部が形成されている。また、ロックレバー本体56の前後方向17の他方の端面部61(後端面部)の内面側には、ガイドテーパ面62が形成されている。このガイドテーパ面62は、一方の端面部58(前端面部)側へ向って進むに従い底面部21へ向かう下り勾配とされている。
更に、ケーシング18内の操作ロッド部44,45とロックレバー本体56との間の部分には、機械的解除機構15の主要部を構成し、挺および押棒として機能する可動駒部材65が配置されている。この可動駒部材65は、横方向16の両側へ延びる両横腕部66,67と、両横腕部66,67の中央部から図中縦方向19下方へ延びる縦脚部68とを有する正面視ほぼT字状を呈している。このT字状の可動駒部材65の両横腕部66,67は、両操作ロッド部44,45間の内部空間46へ収容可能な大きさおよび厚味を有している。また、T字状の可動駒部材65の縦脚部68は、開口部57からロックレバー本体56の内部へ収容可能な大きさおよび厚味を備えている。
そして、図4に示すように、各操作ロッド部44,45の両側壁49の図中下端部近傍部分に円形の軸孔69,70を形成する。また、ケーシング18の前後面部24の対応する位置に縦方向19へ延びて、ロック解除用押ボタン12,13の押込ストロークとほぼ等しい長さの縦長孔71,72を形成する。そして、この軸孔69,70と縦長孔71,72との間に、それぞれ前後方向17へ延びる入力軸73,74を嵌挿して、ロック解除用押ボタン12,13の押込動作により縦長孔71,72に沿って入力軸73,74が縦方向19へ移動し得るように構成する。更に、可動駒部材65の両横腕部66,67に横方向16へ延びる横長孔75,76をそれぞれ形成し、この横長孔75,76に上記入力軸73,74をそれぞれ嵌挿して、片方のロック解除用押ボタン12,13のみの単独操作により可動駒部材65が反対側の入力軸73,74を支点として傾動し、且つ、両方のロック解除用押ボタン12,13の同時操作により可動駒部材65が底面部21側へ平行移動するよう構成する。
また、ロックレバー本体56の前後方向17の両端面部58,61に円形の軸孔81を形成し、この軸孔81に前後方向17へ延びる作用軸82を嵌挿する。そして、可動駒部材65の縦脚部68に縦方向19へ延びる縦長孔83を形成し、この縦長孔83に上記作用軸82を嵌挿して、縦脚部68に対しロックレバー本体56が前後方向17へ移動可能で、縦脚部68とロックレバー本体56とが横方向16へ一体的に移動可能で、且つ、ロックレバー本体56に対し縦脚部68が縦方向19へ移動して、縦脚部68でガイドテーパ面62を押圧操作可能となるように構成する。更に、作用軸82の外周で且つロックレバー本体56の一方の端面部58(前端面部)内面と縦脚部68の対向する面との間に、係止片部14aをケーシング18から前後方向17に離反する方向(突出方向)へ付勢する復帰バネ84を介装する。ロック解除用押ボタン12,13の非押込時に、復帰バネ54の付勢力によって可動駒部材65の縦脚部68がロックレバー本体56に対して縦方向19の離反する側へ移動されると、上記した復帰バネ84の付勢力が作用して、ロックレバー14が外方へ突出し、ガイドテーパ面62の直上部に縦脚部68が位置された状態となる。
そして、このロック装置4を、観音開きする2枚のリッド2,3を備えた車両用収納装置1、例えば、上記した図1のコンソールボックス5に取付ける。このコンソールボックス5は、運転席と助手席との間の部分に設けられるコンソールボックス本体91(車両用収納装置本体)を備えている。このコンソールボックス本体91は上面に物の出入用の開口部92を有している。この開口部92は、車両前後方向93へ延びるほぼ長方形状を呈している。そして、この開口部92に対して、上記したように開閉可能なリッド2,3が2枚配設されている。この2枚のリッド2,3は、車両前後方向93へ延びる分割線(合せ線94)を境に開口部92を車幅方向95にほぼ二等分した短冊形状を呈している。そして、この2枚のリッド2,3からほぼ車両前後方向93へ延びるヒンジ軸96,97が延設される。このヒンジ軸96,97は、各リッド2,3の車両前後方向93の両短辺における車幅方向95に互いに最も離れた部分に設けられる。2枚のリッド2,3はこのヒンジ軸96,97を中心として車幅方向95外側へ回動可能となるように、コンソールボックス本体91の車両前後方向93の両短辺における両コーナー部分近傍に軸支される。
そして、各リッド2,3の前側の短辺における上記合せ線94の近傍部分に、ロック用の係止受部98,99(図6、図10参照)をそれぞれ設置する。この係止受部98,99は、各リッド2,3の裏面から下方へ向けて突設される垂直部と、この垂直部の下端から前方へ延びる水平部とを備えることにより側面視ほぼL字状を呈している。また、2枚のリッド2,3とコンソールボックス本体91との間には、各リッド2,3を開方向へ付勢する図示しないバネなどの付勢部材がそれぞれ別個に介装される。
このようなコンソールボックス5に対し、上記ロック装置4を、係止受部98,99と対応する位置に設ける。即ち、ロック装置4を、コンソールボックス本体91の前側の短辺における上記合せ線94の部分に設ける。
この際、ロック装置4の縦方向19を上下方向102と、前後方向17を車両前後方向93と、横方向16を車幅方向95と一致させる。また、ロック装置4は、2個のロック解除用押ボタン12,13を、各リッド2,3と対応させて横並びに配置する。そして、ロック装置4は、ロックレバー14の係止片部14aを各リッド2,3の係止受部98,99側へ向けて配置すると共に、ロック解除用押ボタン12,13の非押込時に、係止片部14aが両係止受部98,99を同時に係止し得るように設置する。なお、2個のロック解除用押ボタン12,13は、非押込時にその上面が、閉状態の2枚のリッド2,3とほぼ面一になるように配置するのが好ましい。
次に、この実施例の作用について説明する。
図1に示すように、コンソールボックス5などの車両用収納装置1の2枚のリッド2,3が全閉状態となっている場合には、図2に示すように、ロック装置4は、ロック解除用押ボタン12,13が非押込状態となって、ロックレバー14は、ロックレバー本体56がロックレバー用貫通孔32の横方向16中央部に位置されると共に、係止片部14aがケーシング18から前後方向17に飛出した状態となっている。そして、ロックレバー本体56の係止片部14aは、各リッド2,3の両係止受部98,99を同時に係止している。
そして、図6に示すように、リッド2,3を1枚ずつ別々に開く(片開き)場合には、片方のロック解除用押ボタン12,13のみを単独操作して片ロック解除状態とする。即ち、図7〜図9(主に図9参照)に示すように、片方のロック解除用押ボタン12,13を縦方向19へ押込むことにより、機械的解除機構15が、ロックレバー14を横方向16へ移動させることによって、ロックレバー本体56の係止片部14aがリッド2,3の一方の係止受部98,99から外れ、片ロック解除状態となる。
例えば、ロック解除用押ボタン13を押すと、図9に示すように、操作ロッド部45のみが図中下方に変移され入力軸74のみの位置が下がるので、可動駒部材65は反対側の入力軸73を支点として傾動し、可動駒部材65が作用軸82を図中左方に変移する。これにより、ロックレバー14が図中左方に変移され、リッド2の係止受部98に対する係止状態を保持したまま、リッド3の係止受部99に対する係止状態が解除される。よって、リッド3のみが付勢部材の付勢力によって開かれる。
反対に、ロック解除用押ボタン12を押すと、特に図示しないが、操作ロッド部44のみが図中下方に変移され入力軸73のみの位置が下がるので、可動駒部材65は反対側の入力軸74を支点として傾動し、可動駒部材65が作用軸82を図中右方に変移する。これにより、ロックレバー14が図中右方に変移され、リッド3の係止受部99に対する係止状態を保持したまま、リッド2の係止受部98に対する係止状態が解除される。よって、リッド2のみが付勢部材の付勢力によって開かれる。
更に、図10に示すように、リッド2,3を2枚同時に開く(両開き)場合には、両方のロック解除用押ボタン12,13を同時操作して両ロック解除状態とする。即ち、図11〜図14(主に図13参照)に示すように、両方のロック解除用押ボタン12,13を同時に縦方向19へ押込むことにより、機械的解除機構15が、ロックレバー14を前後方向17へ移動させる(この場合には引込ませる)ことによって両ロック解除状態となる。
即ち、両方のロック解除用押ボタン12,13を同時に押すと、図13に示すように、操作ロッド部44,45が同時に図中下方に変移され入力軸73,74の位置が同時に下がり、可動駒部材65が図中下方へ平行移動する。これにより、可動駒部材65の下端がガイドテーパ面62を押圧し、図14に示すように、ロックレバー14が図中右方に変移され(引込められ)、リッド2,3の係止受部98,99に対する係止状態が同時に解除される。よって、リッド2,3がそれぞれ付勢部材の付勢力によって同時に開かれる。
なお、上記何れの場合でも、リッド2,3を閉じる場合には、係止受部98,99によってロックレバー14を押込ませるようにする。これにより、ロックレバー14は一時的に退避され、その後、復帰バネ54,84の付勢力で復帰されることにより、ロックがかかる。なお、リッド2,3を片側ずつ閉じる場合には、ロックレバー14は横方向16に退避され、両方のリッド2,3を同時に閉じる場合には、ロックレバー14は前後方向17に退避される(この場合には引込められる)。
このように、この実施例によれば、2個のロック解除用押ボタン12,13と1個のロックレバー14とを有するロック装置4を設け、ロック装置4に、片方のロック解除用押ボタン12,13のみの単独操作により片ロック解除状態となり、両方のロック解除用押ボタン12,13の同時操作により両ロック解除状態となるようロックレバー14を操作する機械的解除機構15を設けたので、ロック装置4を1つにまとめることが可能となり、その分、部品点数および部品取付工数を半分に減らせるので、コストダウンを図ることができる。また、ロック装置4が一つになるため、2枚のリッド2,3を閉状態とした時の面差を容易に管理することができる。
また、片方のロック解除用押ボタン12,13を図2中縦方向19へ押込んだ時にロックレバー14を横方向16へ移動させることによって片ロック解除状態となり、両方のロック解除用押ボタン12,13を同時に縦方向19へ押込んだ時にロックレバー14を前後方向17へ移動させる(この場合には引込ませる)ことによって両ロック解除状態となるように、機械的解除機構15を構成したことにより、上記機能を有するロック装置4を実現することが可能となる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。例えば、車両用収納装置1は、上記コンソールボックス5に限るものではない。また、コンソールボックス5も上記したものに限るものではない。
4 ロック装置
12 ロック解除用押ボタン
13 ロック解除用押ボタン
14 ロックレバー
15 機械的解除機構
12 ロック解除用押ボタン
13 ロック解除用押ボタン
14 ロックレバー
15 機械的解除機構
Claims (1)
- 2個のロック解除用押ボタンと1個のロックレバーとを有するロック装置を設け、
該ロック装置に、片方のロック解除用押ボタンのみの単独操作により片ロック解除状態となり、両方のロック解除用押ボタンの同時操作により両ロック解除状態となるよう前記ロックレバーを操作する操作機構を設けたことを特徴とするロック構造。
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