JP2006280099A - 自動車およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両の加減速によるショックを抑制する。
【解決手段】 入力された加速度Gと前回入力された加速度Gになまし処理を施した値としてのなまし値Gpreとの偏差ΔGが閾値ΔGrefより大きいときには(ステップS150)、加速度の変化が大きく運転者が乗り心地の悪さを感じるようなショックが発生すると判断して、偏差ΔGに係数Kを乗じて得られるトルクの変化量(ΔG・K)を補正トルクTmrrとして設定し(ステップS160)、設定した補正トルクTmrrを用いてモータのトルク指令Tm*を補正して(ステップS180)、補正したトルク指令Tm*でモータ42が駆動するよう制御する(ステップS190)。こうすれば、モータ42から加速度の変化を抑制するよう補正したトルクを出力するから、加減速によるショックの発生を抑制することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 入力された加速度Gと前回入力された加速度Gになまし処理を施した値としてのなまし値Gpreとの偏差ΔGが閾値ΔGrefより大きいときには(ステップS150)、加速度の変化が大きく運転者が乗り心地の悪さを感じるようなショックが発生すると判断して、偏差ΔGに係数Kを乗じて得られるトルクの変化量(ΔG・K)を補正トルクTmrrとして設定し(ステップS160)、設定した補正トルクTmrrを用いてモータのトルク指令Tm*を補正して(ステップS180)、補正したトルク指令Tm*でモータ42が駆動するよう制御する(ステップS190)。こうすれば、モータ42から加速度の変化を抑制するよう補正したトルクを出力するから、加減速によるショックの発生を抑制することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、自動車およびその制御方法に関し、詳しくは、走行用の動力を出力可能な電動機を備える自動車およびその制御方法に関する。
従来、この種の自動車としては、前輪に接続された前軸に変速機を介して動力を出力するエンジンと、後輪に接続された後軸に動力を出力するモータとを備え、4輪を駆動させて走行できるものが提案されている(特に、特許文献1参照)。この自動車では、変速機の変速中において、4輪の駆動力の合計値が変速開始前の4輪の駆動力の合計値より少ないときには不足分の駆動力をモータで補うことにより、エンジンから前軸への動力の伝達が途切れて減速することによるショックの発生を抑制している。
特開2001−347846号公報
しかしながら、上述の自動車では、変速機の変速中における減速によるショックを抑制することについては考慮されているが、走行時に路面の凹凸などを乗り越える際の加減速によるショックについては考慮されていない。走行時に路面の凹凸を乗り越える際のショックを抑える方法として、タイヤやサスペンションを用いて路面からのショックを吸収する方法があるが、この方法では車両の加減速によるショックを充分に抑制することができるない。
本発明の自動車およびその制御方法は、加減速によるショックの発生を抑制することを目的とする。
本発明の自動車およびその制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
走行用の動力を出力可能な電動機を備える自動車であって、
加速度を検出する加速度検出手段と、
該検出された加速度の変化が所定変化以上であるときには、該加速度の変化を抑制する抑制トルクを出力するよう前記電動機を制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
走行用の動力を出力可能な電動機を備える自動車であって、
加速度を検出する加速度検出手段と、
該検出された加速度の変化が所定変化以上であるときには、該加速度の変化を抑制する抑制トルクを出力するよう前記電動機を制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
本発明の自動車では、車両の加速度の変化が所定変化以上であるときには、加速度の変化を抑制する抑制トルクを出力するよう電動機を制御する。車両の加速度の変化を抑制することができるから、加減速によるショックの発生を抑制することができる。
本発明の自動車において、前記制御手段は、前記検出された加速度の時間微分値が所定値以上であるときを前記加速度の変化が所定変化以上であるときとして、前記抑制トルクを出力するよう前記電動機を制御する手段であるものとすることもできる。車両の加速度の時間微分値が所定値以上であるときに抑制トルクを出力するよう電動機を制御するから、加減速によるショックの発生を抑制することができる。
また、本発明の自動車において、前記制御手段は、前記検出された加速度の時間微分値に基づいて前記抑制トルクを設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、車両の加速度の時間微分値に応じた抑制トルクを電動機から出力することができる。この場合、前記制御手段は、前記検出された加速度の時間微分値に加えて該自動車の重量に基づいて前記抑制トルクを設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、車両の加速度の時間微分値に加えて自動車の重量に応じた抑制トルクを電動機から出力することができる。この結果、より適正に加減速によるショックの発生を抑制することができる。
さらに、本発明の自動車において、前記制御手段は、前記検出された加速度の時間微分値に基づいて加速度の変化を推定すると共に該推定された加速度の変化に基づいて前記抑制トルクを設定し、該設定された抑制トルクを出力するよう前記電動機を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、推定された加速度の変化に基づく抑制トルクを電動機から出力することができる。
そして、本発明の自動車において、第1の車軸に動力を出力する内燃機関を備え、前記電動機は、第2の車軸に動力を出力可能であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関からの動力を第1の車軸に出力すると共に電動機からの抑制トルクを第2の車軸に出力することができる。
本発明の自動車の制御方法は、
走行用の動力を出力可能な電動機を備える自動車の制御方法であって、
加速度を検出し、
該検出された加速度の変化が所定変化以上であるときには、該加速度の変化を抑制する抑制トルクを出力するよう前記電動機を制御する
ことを要旨とする。
走行用の動力を出力可能な電動機を備える自動車の制御方法であって、
加速度を検出し、
該検出された加速度の変化が所定変化以上であるときには、該加速度の変化を抑制する抑制トルクを出力するよう前記電動機を制御する
ことを要旨とする。
本発明の自動車の制御方法では、車両の加速度の変化が所定変化以上であるときには、加速度の変化を抑制する抑制トルクを出力するよう電動機を制御する。車両の加速度の変化を抑制することができるから、加減速によるショックの発生を抑制することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン用電子制御ユニット(図中、エンジンECU)33により制御されるエンジン32からの動力をCVT用電子制御ユニット(図中、CVTECU)38により制御されるトルクコンバータ36と無段変速機としてのCVT37とを介して前輪22a,22bに出力する前輪駆動系30と、モータ用電子制御ユニット(図中、モータECU)43によりインバータ44のスイッチング素子をスイッチング制御することにより制御されるモータ42からの動力を後輪24a,24bに出力する後輪駆動系40と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
前輪駆動系30のエンジン32のクランクシャフト34にはオルタネータ52が取り付けられており、その発電電力を高圧バッテリ46やインバータ44を介してモータ42に供給したり、DC/DCコンバータ54を介して低圧バッテリ56や複数の補機58a,58bに供給する。前輪駆動系30のトルクコンバータ36は、クラッチC1を介してCVT37と接続されている。クラッチC1は、エンジン32やトルクコンバータ36を前輪22a,22bから切り離すことができるようになっている。また、前輪駆動系30のエンジン用電子制御ユニット33やCVT用電子制御ユニット38は、エンジン32やCVT37の状態を図示しない各種センサから入力し、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの指令に基づいてエンジン32やCVT37,クラッチC1,トルクコンバータ36などを制御している。
後輪駆動系40のモータ用電子制御ユニット43は、モータ42に取り付けられた回転位置センサ42aなどから入力した信号やハイブリッド用電子制御ユニット70からの指令に基づいてモータ42を制御している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速を検出する車速センサ87からの車速V,加速度を検出する加速度センサ88からの加速度Gなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、オルタネータ52への駆動信号やDC/DCコンバータ54への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、エンジン用電子制御ユニット33やCVT用電子制御ユニット38,モータ用電子制御ユニット43と通信しており、各種制御信号やデータのやり取りを行なっている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、高圧バッテリ46や低圧バッテリ56の管理も行なっており、高圧バッテリ46や低圧バッテリ56を管理するのに必要な信号、例えば,各バッテリの出力端子に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流や各バッテリに取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度Tbなどが入力されている。なお、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、各バッテリを管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて各バッテリの残容量(SOC)も演算している。
こうして構成されたハイブリッド自動車20は、操作者のアクセル操作に応じて、主としてエンジン32からの動力を前輪22a,22bに出力して走行し、必要に応じてモータ42からの動力を後輪24a,24bに出力して4輪駆動により走行する。4輪駆動により走行する場合の例としては、アクセルペダル83が大きく踏み込まれた急加速時や車輪がスリップしたときなどがあげられる。また、走行中にブレーキペダル85が踏み込まれたときなどの減速時には、クラッチC1の接続を解除しエンジン32をCVT38から切り離した状態でエンジン32を停止すると共にモータ42を回生制御して後輪24a,24bに制動力を付与すると共にその運動エネルギーを電力に変換して高圧バッテリ46に回収する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に走行中に加速度が変化したときの動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるモータ駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
モータ駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accやブレーキペダルポジションセンサ85からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ87からの車速V,加速度センサ88からの加速度G,モータ42の回転数Nm,モータ42のトルク指令Tm*など制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータ42の回転数Nmは、回転位置検出センサ42aにより検出されるモータ42の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータ用電子制御ユニット43から通信により入力するものとした。また、モータトルク指令Tm*は、モータ42からの動力を後輪24a,24bに出力して4輪駆動により走行しているときに、本ルーチンとは別にハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンにおいてアクセル開度Accや車速Vなどに基づいて設定されるモータ42のトルク指令Tm*を入力するものとした。なお、トルク指令Tm*は、モータ42の図示しない温度センサにより検出された高圧バッテリ46の電池温度と高圧バッテリ46の残容量(SOC)とに基づいて設定される高圧バッテリ46の入出力制限Win,Woutの範囲内で設定されている。
こうしてデータを入力すると、入力された車速Vが車両の停車が推測されるような低速で走行中であると判断できる車速の閾値Vrefより高いか否かを判定する(ステップS110)。車速Vが閾値Vrefより高いときには、車両が低速走行中ではないと判断して、続いて、ブレーキペダルポジションBPが運転者によりブレーキペダル85が大きく踏み込まれていて運転者が制動を要求していると判断できる踏み込み量の閾値BPrefより小さいか否かを判定する(ステップS120)。ブレーキペダルポジションBPが閾値BPrefより小さいときには、運転者が制動を要求していないと判断して、次に、アクセル開度Accの時間変化率ΔAccが運転者によりアクセルペダル83が急激に踏み込まれていて運転者が急加速を要求していると判断できる変化率の閾値ΔAcrefより小さいか否かを判定する(ステップS130)。アクセル開度Accの時間変化率ΔAccが閾値ΔAccrefより小さければ、運転者が急加速を要求していないと判断して、続いて、入力された加速度Gと前回本ルーチンを実行した際に入力された加速度Gになまし処理を施した値としてのなまし値Gpreとの偏差を偏差ΔGとして設定して(ステップS140)、設定された偏差ΔGの絶対値が閾値ΔGrefより大きいか否かを判定する(ステップS150)。ここで、閾値ΔGrefは、運転者が乗り心地の悪さを感じるようなショックが発生することが推定される加速度の時間微分値の絶対値に本ルーチンが繰り返し実行される時間(例えば、数msec)を乗じた値として設定されている。
偏差ΔGの絶対値が閾値ΔGrefより大きいときには、運転者が乗り心地の悪さを感じるようなショックが発生すると判断して、偏差ΔGに係数Kを乗じて得られるトルクの変化量(ΔG・K)を補正トルクTmrrとして設定する(ステップS160)。ここで、係数Kは、加速度の偏差としての偏差ΔGをトルク値に変換する変換係数であり、車両重量や後輪24a,24bのタイヤ径などから求めるものとした。
こうして補正トルクTmrrを設定すると、ステップS100の処理で入力されたモータトルク指令Tm*から補正トルクTmrrを減じた値をモータ42のトルク指令Tm*として設定する(ステップS180)。このようにモータ42のトルク指令Tm*を設定することにより、モータ42から出力するトルクを補正トルクTmrrで補正したトルク、つまり、加速度の変化を抑制するトルクとして設定することができる。
トルク指令Tm*を設定すると、モータ42のトルク指令Tm*をモータ用電子制御ユニット43に送信して(ステップS190)、モータ駆動制御ルーチンを終了する。トルク指令Tm*を受信したモータ用電子制御ユニット43は、トルク指令Tm*でモータ42が駆動されるようインバータ41のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
図3は、車両の加速度の時間変化の一例を示す説明図である。図中、実線AはステップS100の処理で入力されたトルク指令Tm*を補正トルクTmrrで補正したときの加速度の時間変化を示し、破線BはステップS100の処理で入力されたトルク指令Tm*を補正トルクTmrrで補正しないときの加速度の時間変化を示している。車両が一定の加速度で走行しているときに時間t0で路面の凹凸を乗り越えて時間t1で時間t0以前の走行状態に戻ったとすると、トルク指令Tm*を補正トルクTmrrで補正せずにそのままモータ42から出力したときには、破線Bに示すように、時間t0から時間t1の間で車両の加速度が大きく増減する。一方、補正トルクTmrrで補正したトルクをモータ42から出力したときには、実線Aに示すように、時間t0で偏差ΔGの絶対値が閾値ΔGrefより大きい、つまり、加速度の変化が大きいと判定されると、モータ42から加速度の変化を抑制するトルクが出力されるから、時間t0から時間t1での車両の加速度の増減が緩和される。このように、加速度の変化が大きいときには、モータ42からステップS100の処理で入力されたトルク指令Tm*を補正トルクTmrrで補正したトルクを出力することにより、車両の加速度の増減を抑制することができる。こうすれば、車両の加減速によるショックの発生を抑えることができる。なお、このように、モータ42のトルク指令Tm*を補正すると高圧バッテリ46の入出力制限Win,Woutを超える場合があるが、超えたとしても瞬間的なものだから高圧バッテリ46が破損に至ることはない。
一方、偏差ΔGの絶対値が閾値ΔGref以下であるときには、加速度の変化が小さくショックが発生しても運転者が乗り心地の悪さを感じるほどではないため加速度の増減を抑制する制御を行なう必要がないと判断して、本ルーチンを終了する。
また、入力された車速Vが車速の閾値Vrefより低かったり(ステップS110)、ブレーキペダルポジションBPが閾値BPrefより大きかったり(ステップS120)、アクセル開度Accの時間変化率ΔAccが閾値ΔAcrefより大きいときには(ステップS130)、車両が停車する可能性があったり、運転者が制動や急加速を要求しているため、加速度の増減を抑制する制御を行なうのは適切ではないと判断して、本ルーチンを終了する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、加速度の変化が大きいときには、モータ42から加速度の変化を抑制するように補正したトルクを出力するから車両の加速度の変化を抑制することができる。この結果、加減速によるショックの発生を抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS140の処理で、前回本ルーチンを実行した際に入力された加速度Gになまし処理を施した値としてのなまし値Gpreを用いて偏差ΔGを設定するものとしたが、前回本ルーチンを実行したときに入力された加速度Gをそのまま用いて偏差ΔGを設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS150の処理で、加速度の偏差ΔGと運転者が乗り心地の悪さを感じるようなショックが発生する加速度の時間微分値の絶対値に本ルーチンが繰り返し実行される時間(例えば、数msec)を乗じた値としての閾値ΔGrefとを比較するものとしたが、加速度の偏差ΔGを本ルーチンが繰り返し実行される時間(例えば、数msec)で除した時間微分値と運転者が乗り心地の悪さを感じるようなショックが発生する加速度の時間微分値とを比較するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS160の処理で入力された加速度Gに基づいて設定される偏差ΔGを用いてモータ42のモータトルク指令を補正するものとしたが、偏差ΔGと加速度の時間変化との関係を予め実験で求めておき、偏差ΔGから加速度の時間変化を予測して、予測された加速度の変化に基づいて加速度の増減を抑制するようなトルクでモータ42のモータトルク指令を補正するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン32からの動力で前輪22a,22bを駆動する前輪駆動系30と、モータ42からの動力で後輪24a,24bを駆動する後輪駆動系とを備え、主として前輪駆動系で走行するものとしたが、前輪駆動系の構成と後輪駆動系の構成とを入れ替えて、主として後輪駆動系で走行するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、走行用の動力を出力する動力源として前輪駆動系30のエンジン32と後輪駆動系40のモータ42とを備えるものとしたが、走行用の動力を出力する動力源としてモータのみを備えるものとしたり、前輪駆動系30のエンジン32に換えて他の動力源(例えば、モータなど)を備えるものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22a,22b 前輪、24a,24b 後輪、30 前輪駆動系、32 エンジン、33 エンジン用電子制御ユニット、34 クランクシャフト、36 トルクコンバータ、37 CVT、38 CVT用電子制御ユニット、40 後輪駆動系、42 モータ、42a 回転位置センサ、43 モータ用電子制御ユニット、44 インバータ、46 高圧バッテリ、52 オルタネータ、54 DC/DCコンバータ、56 低圧バッテリ、58a,58b 補機、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、87 車速センサ、88 加速度センサ、C1 クラッチ。
Claims (7)
- 走行用の動力を出力可能な電動機を備える自動車であって、
加速度を検出する加速度検出手段と、
該検出された加速度の変化が所定変化以上であるときには、該加速度の変化を抑制する抑制トルクを出力するよう前記電動機を制御する制御手段と、
を備える自動車。 - 前記制御手段は、前記検出された加速度の時間微分値が所定値以上であるときを前記加速度の変化が所定変化以上であるときとして、前記抑制トルクを出力するよう前記電動機を制御する手段である請求項1記載の自動車。
- 前記制御手段は、前記検出された加速度の時間微分値に基づいて前記抑制トルクを設定する手段である請求項1または2記載の自動車。
- 前記制御手段は、前記検出された加速度の時間微分値に加えて該自動車の重量に基づいて前記抑制トルクを設定する手段である請求項3記載の自動車。
- 前記制御手段は、前記検出された加速度の時間微分値に基づいて加速度の変化を推定すると共に該推定された加速度の変化に基づいて前記抑制トルクを設定し、該設定された抑制トルクを出力するよう前記電動機を制御する手段である請求項1または2記載の自動車。
- 請求項1ないし5いずれか記載の自動車であって、
第1の車軸に動力を出力する内燃機関を備え、
前記電動機は、第2の車軸に動力を出力可能である
自動車。 - 走行用の動力を出力可能な電動機を備える自動車の制御方法であって、
加速度を検出し、
該検出された加速度の変化が所定変化以上であるときには、該加速度の変化を抑制する抑制トルクを出力するよう前記電動機を制御する
自動車の制御方法。
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