JP2006278541A - 化合物半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 HBTとFETを1チップに集積化する際、HBTのエミッタキャップ層をFETのチャネル層としており、FETのピンチオフ性が悪く相互インダクタンスgmが低い。また、複数回のイオン注入、アニール、ベースペデスタルの形成、さらには2回のエピタキシャル成長を行うなど製造工程が複雑であった。
【解決手段】 HBTのエミッタ層とFETのチャネル層を、同一のn型InGaP層とする。また、HBTのベース層であるp+型GaAs層を、FETのp型バッファ層として利用する。これにより、FETのピンチオフ性が良好となり相互インダクタンスgmを高めることができる。またエピタキシャル成長が1回で、イオン注入、アニール工程も不要のため製造工程も簡素化でき、ウエハコストも低減できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 HBTのエミッタ層とFETのチャネル層を、同一のn型InGaP層とする。また、HBTのベース層であるp+型GaAs層を、FETのp型バッファ層として利用する。これにより、FETのピンチオフ性が良好となり相互インダクタンスgmを高めることができる。またエピタキシャル成長が1回で、イオン注入、アニール工程も不要のため製造工程も簡素化でき、ウエハコストも低減できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ヘテロ接合型バイポーラトランジスタと電界効果トランジスタを集積化した化合物半導体装置およびその製造方法に係り、特に特性の向上とウエハの低コスト化を実現した化合物半導体装置およびその製造方法に関する。
ヘテロ接合型バイポーラトランジスタ(Heterojunction Bipolar Transistor:以下HBT)は、通常のホモ接合型バイポーラトランジスタに比べエミッタ効率が高く電流増幅率hFEが高いためベース濃度を大幅に上げることができ、ベース全体に渡ってトランジスタ動作を均一にできる。HBTや他のデバイスを同一基板に集積化した半導体装置も知られている。
図12を参照してHBTと、MESFET(Metal Semiconductor Field Effect Transistor)を集積化した半導体装置を説明する。
半絶縁性のGaAs基板312上にn型GaAsサブコレクタ層314が形成され、サブコレクタ層314上にn型GaAsコレクタ層316、p型GaAsベース層318、n型AlGaAsエミッタ層320、n型GaAsエミッタキャップ層322、エミッタコンタクト層324がメサ型に積層され、HBT311とFET315が集積化されている(例えば特許文献1参照。)。
また、1つの基板に複数の半導体層を積層し、不純物の注入領域で分離した領域にHBTと、E/D−HFET(ヘテロ接合電界効果トランジスタ)または、MESFET、JFET(Junction FET)を集積化した構造も知られている(例えば特許文献2参照。)。
米国特許第5250826号明細書
特開平6−177332号公報
HBTは、コレクタ層、ベース層、エミッタ層となる半導体層を積層し、少なくとも1つのヘテロ接合を持つように形成したトランジスタである。つまりHBTと他のデバイスを同一基板に集積化する場合、他のデバイスはHBTの基板構造の制約を少なからず受けることになる。そこで、他のデバイスの形成領域においては不要な半導体層をエッチングにより除去したり、半導体層に不純物をイオン注入するなどして、他のデバイスが所望の特性となるように工夫されている。
例えば特許文献1の場合、FET315は、エミッタコンタクト層324上に、ソースコンタクトSおよびドレインコンタクトDが設けられており、HBT311のエミッタキャップ層を構成するn型GaAs層322がFET315のチャネル層となっている。そして、チャネル層322の下層に、HBT311のエミッタ層となるn型AlGaAs層320が配置され、その下にHBT311のベース層を構成するp型GaAs層318がFET315のp型バッファ層として配置されている。
そして、チャネル層のn型GaAs層322とp型バッファ層318の間にn型AlGaAs層320が配置されている。しかし、n型AlGaAs層320はFET動作としては不要な層であるため、これによりキャリアリークのパスを提供することとなり、結果としてチャネルのピンチオフ性が悪くなる。すなわちピンチオフ電圧が余分に大きくなってしまう。またn型AlGaAs層320もチャネル層として使用した場合には、チャネル層をバンドギャップの異なるGaAsとAlGaAsの2種類の化合物で構成することになり、その不連続性からFETのゲート電圧−ドレイン電流特性の線形性が失われ、回路の歪み特性が悪くなる。
一方、特許文献2では、メサ構造とせず不純物注入によりHBTと他のデバイスの集積化を実現している。
例えば、HBTと共に集積化されるHFETやMESFET、J−FETはいずれもHBTのコレクタ層(GaAs)にイオン注入することにより形成している。また、HFETには、チャネルから基板側にリークするキャリアを防止するためのp型バッファ層を設けているが、これもコレクタ層に不純物をイオン注入することにより形成している。更に、HBT側においても、ベース層の加工(ベースぺデスタル形成)や複数回のイオン注入およびアニールを行っている。さらにその後、さらにエミッタ層、エミッタコンタクト層を形成する2回目のエピタキシャル成長工程が必要となる。しかし、これにより製造工程の複雑化、長期化は避けられず、コストが上がる問題がある。
本発明はかかる課題に鑑みてなされ、第1に、少なくとも1つのヘテロ接合を形成する複数の半導体層を積層した化合物半導体基板の第1領域および第2領域にそれぞれバイポーラトランジスタおよび電界効果トランジスタを集積化する化合物半導体装置であって、前記第1領域の1つの一導電型半導体層を前記バイポーラトランジスタのエミッタ層とし、前記第2領域の前記一導電型半導体層を前記電界効果トランジスタのチャネル層とすることにより解決するものである。
第2に、化合物半導体基板の第1領域および第2領域にそれぞれバイポーラトランジスタと電界効果トランジスタを集積化する化合物半導体装置の製造方法であって、一度のエピタキシャル成長により、前記基板上に少なくとも1つのヘテロ接合を含み前記バイポーラトランジスタと前記電界効果トランジスタを形成する複数の半導体層を連続して形成する工程と、第1のメサエッチングを行い、前記第1領域の一導電型半導体層により前記バイポーラトランジスタのエミッタ層を形成し、前記第2領域の前記一導電型半導体層により前記電界効果トランジスタのチャネル層を形成する工程と、第2のメサエッチングを行い、前記第1領域の前記一導電型半導体層の下層の逆導電型半導体層により前記バイポーラトランジスタのベース層を形成する工程と、分離領域を形成し、前記第1領域と前記第2領域を分離する工程と、オーミック金属層により、前記バイポーラトランジスタおよび前記電界効果トランジスタの第1層目の電極を形成する工程と、前記第2領域の前記一導電型半導体層表面にゲート金属層を蒸着し前記電界効果トランジスタのゲート電極を形成する工程と、配線金属層により、前記第1層目の電極とコンタクトする第2層目の電極を形成する工程と、を具備することにより解決するものである。
本実施形態によれば、第1に、FETのチャネル層(n型InGaP層またはn型AlGaAs層)に当接してその下層に、HBTのベース層となるp+型GaAs層を配置する。従ってn型不純物の不純物濃度が除々に低くなっていくチャネル層の底部において、不純物濃度の薄いn型不純物をp型バッファ層のp型不純物で電気的に打ち消すことができる。これにより電気的に、不純物濃度プロファイルを、チャネル層底部において急峻にすることと同じ効果が得られ、結果としてピンチオフ電圧Vpを小さくできる。
またチャネル層の底部にpn接合があるため、pn接合のビルトイン電圧により空乏層が発生し、その空乏層によりキャリアがチャネル層の外にリークすることを防止できる。そのためさらにピンチオフ電圧Vpを小さくでき、結果として相互コンダクタンスgmを高めることができる。
FETのチャネル層としてInGaP層を採用すると、バンドギャップが大きいため高耐圧が得られる。また、InGaP層は組成上、化学的ストレスに強いため、FETのゲート電極の周囲にチャネル層が露出する構造の場合、チャネル層を十分保護することができる。
第2に、エミッタ層(チャネル層)上に、ノンドープ層を設けることにより、HBTにおいてはノンドープ層がエミッタバラスト抵抗層となり二次降伏による破壊を防止できる。またFETにおいては、ノンドープ層が安定化層となり、チャネル表面の表面空乏層がチャネル内に伸びることを防止できる。すなわちFETの高電流密度化と低オン抵抗化を図ることができる。つまり、一層のエピタキシャル層を追加することにより、HBTの信頼性向上とFETの高性能化を同時に図ることができる。例えば、安定化層をInGaP層で形成すると、チャネル層の保護効果が非常に大きい。
第3に、本実施形態では1度のエピタキシャル成長工程ですべてのエピタキシャル層を形成する。さらに多数回のイオン注入およびアニール工程や、ベースぺデスタル形成など半導体層の加工の工程が不要となるため、製造工程の複雑化を回避することができる。
以下に図1から図11を用いて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を示す断面図である。化合物半導体装置100は、少なくとも1つのヘテロ接合を形成する複数の半導体層を積層した化合物半導体基板に、HBT101とFET102を集積化したものである。以下、FET102としてGaAsのMESFETを例に説明する。尚、図ではHBT101およびFET102の最小単位の構成を示し、2層目以上の電極を省略する。
図1の如く、半絶縁性のGaAs基板1上に、複数の半導体層、すなわちn+型GaAs層2、n−型GaAs層3、p+型GaAs層4、n型InGaP層5、n+型GaAs層6が積層される。半導体層の一部はエッチングにより除去され、メサ状に形成される。またn+型GaAs層2は連続しており基板1に達する分離領域20が設けられる。分離領域20は、B+等の不純物のイオン注入による絶縁化領域である。
半導体装置100は、メサと絶縁化領域20により第1領域31および第2領域32に分離される。第1領域31にはHBT101が形成され、第2領域32にはFET102が形成される。HBT101およびFET102の各電極は、図示は省略するが平面パターンにおいて櫛状に形成される。そして図の構成を最小の単位(単位素子)とし、櫛状の単位素子を複数並列接続して能動素子を構成する。尚、図では第1領域31と第2領域32を隣接して配置しているが、同一基板上であれば隣接していなくても良い。
HBT101のサブコレクタ層2は、基板1上にエピタキシャル成長法によって形成され、3〜6E18cm−3の比較的高不純物濃度にシリコン(Si)ドープされたn+型GaAs層である。その膜厚は数千Åである。コレクタ層3は、サブコレクタ層2の一部領域上に形成され、シリコンドープによって1〜10E16cm−3程度に不純物濃度にドープされたn−型GaAs層である。その膜厚は数千Åである。ベース層4aは、コレクタ層3の上に形成され、カーボン(C)ドープによって1〜50E18cm−3程度の不純物濃度にドープされたp+型GaAs層である。膜厚は数百〜2000Åである。エミッタ層5aは、ベース層4aの一部領域上に形成され、シリコンドープによって1〜10E17cm−3程度の不純物濃度にドープされたn型InGaP層である。膜厚は1000〜5000Åである。エミッタ層5aは、上層および下層のGaAs層と格子整合する。エミッタコンタクト層6aは、エミッタ層5aの上に形成され、シリコンドープによって3〜6E18cm−3程度の不純物濃度にドープされたn+型GaAs層で、膜厚は数千Åである。
HBT101は、エミッタ層5aとベース層4aとで、InGaP/GaAsへテロ接合を形成している。
また、エミッタ層5aの下部は、両側に配置されるベース電極8側に張り出す形状のレッジ(棚)Lが設けられている。レッジLは空乏化しており、レッジL下方のベース層4a表面においてエミッタ−ベース間の再結合電流が流れることを防止している。
サブコレクタ層2の表面には、コレクタ層3を挟む位置にオーミック金属層(AuGe/Ni/Au)からなる1層目のコレクタ電極7が配置される。ベース層4aの表面には、エミッタ層5aを囲むパターンで、オーミック金属層(Pt/Ti/Pt/Au)からなるベース電極8が配置される。エミッタコンタクト層6aの上部にはオーミック金属層(AuGe/Ni/Au)からなる1層目のエミッタ電極9が配置される。
FET102は、n型InGaP層5をチャネル層5bとする。チャネル層5bは具体的にはキャリア(電子)が流れる領域である。又、チャネル層5bは、HBT101のエミッタ層5aと同一の半導体層である。
InGaP層はバンドギャップが大きく、化学的ストレスに強い。つまりチャネル層5bのバンドギャップが大きくなるため高耐圧が得られる。また、図1の如く、ゲート電極12の周囲にチャネル層5bが露出する構造であっても、化学的ストレスに強いため、チャネル層5bを十分保護することができる。
チャネル層5bの上層には、コンタクト層6bd、6bsが設けられる。コンタクト層6bd、6bsは、HBT101のエミッタコンタクト層6aと同一の半導体層である。コンタクト層6bd、6bsもメサ状に形成され、それらの間に露出したチャネル層5bにゲート電極12が設けられる。コンタクト層6bd、6bs上には、オーミック金属層によって1層目のドレイン電極10、ソース電極11がそれぞれ形成される。
また、チャネル層5bをHBT101のエミッタ層5aと同じ半導体層とすることにより、チャネル層5bの下層にはHBT101のベース層と同一の半導体層であるp+GaAs層4が配置される。p+GaAs層4はp型バッファ層4bとなり、ピンチオフ性を改善し、チャネル層5bから基板側にリークするキャリアを防止できる。
GaAsFETのピンチオフ性を良くすることはGaAsFETのデバイス設計において最も重要なテーマの1つである。GaAsFETの不純物濃度プロファイルにおいて、チャネル層の底部は、一定の不純物濃度から急激にノンドープとなる構造が理想的である。このときピンチオフ電圧Vpを最も小さくすることができる。
しかし実際には不純物濃度プロファイルを一定濃度から急激にノンドープとすることは不可能であり、チャネル層の底部において不純物濃度は除々にしか減らすことができない。この結果ピンチオフ電圧付近においてゲート電圧−ドレイン電流特性が緩慢になり(ゲート電圧を下げて行ってもすぐにはドレイン電流が0にならず)、その分ピンチオフ電圧Vpが大きくなる。また実際にはチャネル層外の基板側にキャリアリークが発生するため、ピンチオフ電圧Vpがさらに大きくなる。FETのピンチオフ電圧Vpが余分に大きくなってしまうと回路設計上FET動作に対して余分な電圧配分をする必要が出てくるため、その分回路の高周波特性を劣化させる結果となる。従って高周波特性を劣化させない工夫が必要であり、ピンチオフ電圧が余分に大きくならないようにする対策、すなわちピンチオフ性の改善が必要である。
本実施形態ではピンチオフ性を改善する方法としてチャネル層5bに当接してその下にp型バッファ層4bを配置する方法を採用した。この手法により、n型不純物の不純物濃度が除々に低くなっていくチャネル層の底部において、不純物濃度の低いn型不純物をp型バッファ層4bのp型不純物で電気的に打ち消すことができる。従って電気的に、不純物濃度プロファイルを、チャネル層の底部において急峻にすることと同じ効果が得られ、結果としてピンチオフ電圧Vpを小さくできる。またチャネル層の底部にpn接合があるため、pn接合のビルトイン電圧により空乏層が発生し、その空乏層によりキャリアがチャネル外にリークすることを防止できる。そのためさらにピンチオフ電圧Vpを小さくできる。さらにその結果として相互コンダクタンスgmを高めることができる。
本実施形態では、HBT101のベース層4aとなるp+型GaAa層4をp型バッファ層4bとすることで、イオン注入、アニールやベースペデスタルの形成など、特別な工程を付加することなく、チャネル層5bと逆導電型のバッファ層4bを得ることができる。
尚、n型InGaP層5に変えて、n型AlGaAs層でもよい。この場合、HBT101では、エミッタ層5aとベース層4aとで、AlGaAs/GaAsへテロ接合を形成する。
図2は、本発明の第2実施形態を示す断面図である。第2実施形態は、n型InGaP層と、n+型GaAs層の間にノンドープ層を配置するものである。
図はノンドープのInGaP層21を配置した場合を示す。ノンドープInGaP層21は、HBT101においては、エミッタ層5aとエミッタコンタクト層6aの間に配置され、エミッタバラスト抵抗層21aとなる。
一般に、HBTはHEMT(High Electron Mobility Transistor)に比べ潜在的に非常に高い電流密度を得られ、非常に低いオン抵抗Ronを得ることができる。しかしHBTは通常、図示したようなHBT101の単位素子が櫛状に並列に複数配置されている。その場合、1つの単位素子に電流が集中して二次降伏により破壊に至りやすい。
HBTのベース−エミッタ間電圧VBE−ベース電流の特性は温度に対して正の係数を持つ。このため、何らかの設計上の不均一要因により、単位素子(HBT101)が他の単位素子(HBT101)に対してベース−エミッタ間電圧VBEバイアスが少し大きく印加される場合がある。その結果ベース電流、コレクタ電流が多く流れ、温度が上がってより多くのベース電流、コレクタ電流が流れ、最後に破壊に至る。これが通常の二次降伏のプロセスである。このため、実際のところ十分に電流密度を上げることができない。
しかし、本実施形態のHBT101はエミッタ層5a上にエミッタバラスト抵抗層21aが配置される。つまりHBT101のエミッタにバラスト抵抗が接続された構成であるため、二次降伏のプロセスが実際に開始されることはない。すなわちある単位素子において温度上昇によりベース電流、コレクタ電流が増加する正帰還が発生し始めても、増加したベース電流はバラスト抵抗両端の電圧ドロップを増加させ、結果としてベース電流が減少し、コレクタ電流も減少する。以上が一般的なバラスト抵抗が二次降伏を防ぐメカニズムである。本実施形態の場合、バラスト抵抗はエピタキシャル層としてHBT101のデバイスの中に組み込まれており、HBT101の発熱は直接バラスト抵抗に伝わる。バラスト抵抗は負の温度係数を有するため、HBT101が発熱するとエミッタバラスト抵抗層21bの抵抗値が大きくなる。従って、HBT101の発熱はHBT101のコレクタ電流をさらに低減させ、さらにHBT101を冷却する。つまり、結果として二次降伏の発生を効果的に防ぐことができ、信頼性を大幅に向上できる。
つまり、従来よりHBTの電流密度を大幅に上げることができる。その結果、例えば本実施形態のHBTによりパワーアンプ(高出力増幅器)等を構成した場合、二次降伏を回避し、且つHEMTに比べ圧倒的に電流密度を上げることができる。
一方、FET102においては、ノンドープInGaP層21がチャネル層5bとコンタクト層6bの間に配置され、安定化層21bとなる。安定化層21bを配置することにより、チャネル層5b表面の表面空乏層がチャネル層5b内に伸びることを防止できる。すなわちFET102の高電流密度化と低オン抵抗化を図り、高性能化を実現できる。
また、安定化層21bを化学的ストレスに強いInGaP層で形成すると、チャネル層5bの保護効果が非常に大きい利点を有する。
ノンドープInGaP層21は、n型InGaP層5に連続してエピタキシャル成長により成膜すればよい。つまり半導体層一層分のエピタキシャル成長のシーケンスを途中に追加するのみで、HBT101の信頼性向上とFET102の高性能化を同時に図ることができる。他の構成要素は、第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
尚、エミッタ層5aおよびチャネル層5bがn型AlGaAs層の場合は、エミッタバラスト抵抗層21aおよび安定化層21bはノンドープInGaP層でも良いし、ノンドープAlGaAs層でも良い。
図3は、第3実施形態を示す断面図である。図3(A)は半導体装置100の断面図、図3(B)はHBT101の特性図である。
本実施形態の半導体装置によりスイッチング素子を構成する場合には、HBT101は順方向と逆方向の双方向に対称に動作可能なHBT(以下対称型HBT)とするとよい。
図3(A)を参照して、第1領域31に対称型HBT101を形成する。対称型HBT101は、半絶縁性のGaAs基板1上にn+型GaAsのサブコレクタ層2が形成され、サブコレクタ層2上にn型InGaPのコレクタ層3、p型GaAsのベース層4a、n型InGaPのエミッタ層5a、n+型GaAsのエミッタコンタクト層6aがメサ型に積層されて構成されている。コレクタ層3は、サブコレクタ層2の一部領域上に形成され、シリコンドープによって1〜5E17cm−3程度に不純物濃度にドープされたn型のInGaP層である。膜厚は1000〜5000Åである。これ以外の構成は、図1の第1実施形態と同様である。尚、コレクタ層3およびエミッタ層5aはInGaP層に代えてAlGaAs層であってもよい。
対称型HBT101は、エミッタ層5aとベース層4aとで、InGaP/GaAsへテロ接合を形成しているのに加え、コレクタ層3とベース層4aとでもInGaP/GaAsへテロ接合を形成している。
そして、エミッタ層5aをエミッタとして動作する順方向のトランジスタ動作時(順トランジスタ動作時)と、エミッタ層5aをコレクタとして動作する逆方向のトランジスタ動作時(逆トランジスタ動作時)とで、トランジスタ特性がほぼ同じ特性となるように構造上の各パラメータを制御する。対称型HBTの詳細については図3(B)を参照して後述する。
第2領域32には、FET102を形成する。FET102のチャネル層5bは、対称型HBT101のエミッタ層5aと同じn型InGaP層5よりなる。またチャネル層5bの下には、対称型HBT101のベース層4aと同じp+型GaAs層4よりなるp型バッファ層4bが配置される。
対称型HBT101のため、バッファ層4b下層にコレクタ層と同じn型InGaP層3が配置される。しかし、バッファ層4bより下層はFET102の動作に影響を与えない。すなわち、対称型HBT101と同一基板に集積化する構造であっても、FET102は第1実施形態と同様の良好な特性が得られる。他の構成は第1実施形態と同様であり説明は省略する。
図3(B)は、対称型HBT101の特性図である。図は、対称型HBT101の、所定のベース電流IBにおけるコレクタ−エミッタ電圧VCEとコレクタ電流IcのV−Iカーブを示す。
ある所定のベース電流IBにおいてコレクタ−エミッタ電圧VCEおよびコレクタ電流Icが正(+)の値を示すトランジスタを順トランジスタといい、負(−)の値を示すトランジスタを逆トランジスタという。
図のごとく、対称型HBT101は、順トランジスタ動作時のオン抵抗Ron(=ΔVCE/ΔIC)と逆トランジスタ動作時のオン抵抗Ron’(=ΔVCE’/ΔIC’)がほぼ等しくなるように構成したHBTである。これを実現するために、エミッタ層5aとコレクタ層3は基本的に同じ構造とする。例えば、エミッタ層5aにInGaP層を使用する場合はコレクタ層3にもInGaP層を使用する。そして、エミッタ層5aとコレクタ層3にInGaP層を使用する場合はGaAs層(サブコレクタ層2およびエミッタコンタクト層6a)とそれぞれ格子整合させる。また、エミッタ層5aとコレクタ層3にAlGaAs層を使用する場合はAlのモル比率を同じにする。
そして、エミッタ層5aの不純物濃度とコレクタ層3の不純物濃度をほぼ同等の値に設定する。これにより、通常のHBTに比べベース−コレクタ耐圧が低下するが、スイッチ回路装置ではベース−コレクタ耐圧は7〜8Vあれば十分である。
対称型HBT101はコレクタ−エミッタ間電圧を0Vのバイアスで動作させることにより、基本的にコレクタ−エミッタ間の消費電流を0Aにすることができる。
スイッチング素子に一般的に使用されているHEMTはユニポーラデバイスであるのに比べHBTはバイポーラデバイスであるため、圧倒的に電流密度を上げることができ、オン抵抗Ronを非常に小さくできる。また対称型HBT101を使用することによりコレクタ−エミッタ間消費電流を0とすることができる。これはHEMTにおいてドレイン−ソース間消費電流が0であることと同様であり、省エネルギー動作が可能ということになる。理由はHEMTでドレイン−ソース間電圧を0Vにバイアスするのと同様に対称型HBT101でコレクタ−エミッタ間電圧を0Vにバイアスできるからである。
図4は、本発明の第4実施形態を示す。第4実施形態は、第3実施形態の構造において、n型InGaP層4上にノンドープ層21を配置するものである。
対称型HBT101のエミッタ層5aおよびFET102のチャネル層と5bなるn型InGaP層5上に、ノンドープInGaP層21を設ける。ノンドープInGaP層21は、対称型HBT101ではエミッタバラスト抵抗層21aとなり、FET102では安定層21bとなる。エミッタバラスト抵抗層21aおよび安定層21bの作用については、第2実施形態と同様である。
また、対称型HBT101であるので、コレクタ層であるn型InGaP層3の下層にもノンドープInGaP層22を配置する。ノンドープInGaP層22は、対称型HBT101においてコレクタバラスト抵抗層22aとなる。尚、FET102においては、動作に影響を与えない。
対称型HBT101を使用することによりコレクタ−エミッタ間消費電流を0とすることができる。また、HBTはHEMTに比べ潜在的に非常に高い電流密度を得られ、非常に低いオン抵抗Ronを得ることができる。しかしHBTは二次降伏により破壊するという問題をはらんでいる。
そこで、エミッタバラスト抵抗層21a、コレクタバラスト抵抗層22aを配置することにより、二次降伏を防止し、スイッチング素子のオン抵抗Ronを非常に小さくすることができる。つまりスイッチMMICを構成した場合にインサーションロスを非常に小さくできる。
図5から図11を参照して、本発明の化合物半導体装置の製造方法について第1実施形態の場合を例に説明する。
第1工程(図5):GaAs基板1上に、3〜6E18cm−3の比較的高不純物濃度にシリコン(Si)ドープされたn+型GaAs層2を形成する。膜厚は数千Åである。その上層に、シリコンドープによって1〜10E16cm−3程度の不純物濃度にドープされたn−型GaAs層3を膜厚数千Åに形成する。更に上層に、カーボン(C)ドープによって1〜50E18cm−3程度の不純物濃度にドープされたp+型GaAs層4を膜厚は数百〜2000Åに形成し、シリコンドープによって1〜10E17cm−3程度の不純物濃度にドープされたn型InGaP層5を1000〜5000Åの膜厚に形成する。n型InGaP層5は上層および下層のGaAs層と格子整合し、n型InGaP層5と下層のp+型GaAs層4がへテロ接合を形成する。n型InGaP層5の上層にはシリコンドープによって3〜6E18cm−3程度の不純物濃度にドープされたn+型GaAs層6を数千Åの膜厚に形成する。これらすべての半導体層は1回のエピタキシャル成長工程で連続して積層する。
レジスト(不図示)を設けてフォトリソグラフィプロセスによりアライメントマークのパターンを有するマスクを形成する。このマスクによりn+型GaAs層6の一部をエッチングしてアライメントマーク(不図示)を形成する。
第2工程(図6): 第1領域31にHBTのエミッタ層を形成するための第1のメサエッチングを行う。まず、第1領域31において所望のパターンでn+型GaAs層6をメサエッチングし、引き続きn型InGaP層5をメサエッチングする。このとき、n型InGaP層5の下方を一部残してエッチングする。その後新たなフォトエッチングプロセスにより残りのn型InGaP層5をメサエッチングし、レジストを除去する。これにより、第1領域31において、エミッタコンタクト層6aとエミッタ層5aがメサ状に形成され、エミッタ層5aの下方にレッジ(棚)Lが形成される。
また、同時に第2領域32において、FETのチャネル層5bが形成される。すなわち、第1のメサエッチングにより所望のパターンでコンタクト層6bおよびチャネル層5bがメサ状に形成される。
このように、本実施形態では半導体層一層分のエピタキシャル成長のシーケンスを途中に追加するのみで、FETの特性を向上させるチャネル層5bを得ることができる。更にイオン注入、アニールやベースペデスタルの形成など特別な工程を付加することなく、HBTの信頼性向上とFETの高性能化を同時に図るエピタキシャル構造を実現できる。
第3工程(図7): 次に、ベース層を形成するための第2のメサエッチングを行う。第1領域31において、所望のパターンでp+型GaAs層4とn−型GaAs層3とをメサエッチングし、レジストを除去する。
これにより、ベース層4aおよびコレクタ層3がメサ状に形成される。最上層にエミッタコンタクト層6aが露出し、エミッタ層5aの外側にはベース層4aが露出する。ベース層4aの外側にはサブコレクタ層2が露出する。
また、第2領域32においては、第1のメサエッチングと同じパターンでエッチングされ、p型バッファ層4bが形成される。このように、p型バッファ層4bは不純物のイオン注入などによらず、HBTのベース層4aのメサエッチングを行う工程により同時に形成される。
第4工程(図8):メサエッチングにより第1領域31および第2領域32の半導体層の一部は空間により分離されるが、コレクタ層となるn−型GaAs層より下層は連続している。次に基板全面に、スルーイオン注入用窒化膜(不図示)をデポジションする。
新たなレジスト(不図示)を設けてフォトリソグラフィプロセスにより分離領域20を形成するためのマスクを形成する。ボロン(B+)をイオン注入し、レジストを除去した後、500℃、30秒程度のアニールを行う。これにより、基板1に達し、分離領域となる絶縁化領域20が形成される。その後スルーイオン注入用窒化膜(不図示)を除去する。
絶縁化領域20は、電気的に完全な絶縁ではなく、不純物(B+)をイオン注入することによりエピタキシャル層にキャリアトラップを設け、絶縁化した領域である。これにより、第1領域31および第2領域32が分離される。
第5工程(図9): 次に、1層目の電極を形成する。まず1層目の電極を形成するためのフォトリソグラフィープロセスを行う。オーミック金属層(AuGe/Ni/Au)を蒸着後、リフトオフおよびアロイを行い、HBTのエミッタ電極9、コレクタ電極7、FETのドレイン電極10およびソース電極11を形成する。1層目のエミッタ電極9とコレクタ電極7、ドレイン電極10およびソース電極11は、例えば櫛状に形成される。
その後、ベース電極を形成するためのフォトリソグラフィープロセスを行う。オーミック金属層(Pt/Ti/Pt/Au)を蒸着後、リフトオフおよびアロイを行い、HBTのベース電極8を形成する。ベース電極8はエミッタ電極9を囲む位置に形成される。これにより、第1領域31に、HBT101の基本構造が形成される。
第6工程(図10): 全面に再び窒化膜51をデポジションする。フォトリソグラフィープロセスを行い窒化膜51をエッチングする。これにより第2領域32においてFETのゲートのリセスエッチングのマスクを形成する。
次に、ゲートのリセスエッチングを行う。すなわち、リセスエッチングのマスクから露出したコンタクト層6b(n+型GaAs層)をエッチングにより除去する。このときマスクの開口幅より大きくコンタクト層6bをサイドエッチングし、所定の耐圧を確保する。
コンタクト層6bはFETのソース領域となるコンタクト層6bsおよびドレイン領域となるコンタクト層6bdに分離される。さらにマスクの張り出し部をプラズマエッチングにより除去し、ゲート金属層(Pt/Mo)を蒸着する。その後リフトオフおよび熱処理を行い、Ptの一部をチャネル層5b表面に埋め込み、ゲート電極12を形成する。
これにより、第2領域32にFET102の基本構造が形成される。
更に、パッシベーション膜となる窒化膜51を全面にデポジションする。2層目の電極および配線とのコンタクトホールを形成するための、フォトリソグラフィープロセスを行う。窒化膜51をエッチングしてコンタクトホールCHを形成し、レジストを除去する。
第7工程(図11):配線金属層により、前記第1層目の電極とコンタクトする第2層目の電極を形成する工程。
新たなフォトリソグラフィープロセスを行い、全面に、2層目の電極および配線となる配線金属層(Ti/Pt/Au)を蒸着する。配線金属層をリフトオフし、2層目の電極および配線を形成する。すなわち、第1領域31においては1層目のコレクタ電極7、エミッタ電極9とそれぞれコンタクトする2層目のコレクタ電極13、エミッタ電極15を形成する。また、第2領域32においては、1層目のドレイン電極10、ソース電極11とそれぞれコンタクトする2層目のドレイン電極16、ソース電極17を形成する。2層目の電極は図に示すHBT101およびFET102の単位素子を他の単位素子と接続する配線となる。さらに、配線は抵抗、容量やボンディングパッドとの接続にも使用する。
また、必要に応じてこの後金メッキによる配線等を行う場合もある。
尚、第4工程の分離領域20形成工程は、1層目のオーミック金属層の形成前であれば、どの段階で行っても良い。
1 GaAs基板
2 サブコレクタ層
3 コレクタ層
4a ベース層
5a エミッタ層
6a エミッタコンタクト層
7、13 コレクタ電極
8 ベース電極
9、15 エミッタ電極
4b p型バッファ層
5b チャネル層
6bs、6bd コンタクト層
10、16 ドレイン電極
11、17 ソース電極
12 ゲート電極
20 分離領域
21 ノンドープInGaP層
22 ノンドープInGaP層
31 第1領域
32 第2領域
100 半導体装置
101 HBT
102 MESFET
2 サブコレクタ層
3 コレクタ層
4a ベース層
5a エミッタ層
6a エミッタコンタクト層
7、13 コレクタ電極
8 ベース電極
9、15 エミッタ電極
4b p型バッファ層
5b チャネル層
6bs、6bd コンタクト層
10、16 ドレイン電極
11、17 ソース電極
12 ゲート電極
20 分離領域
21 ノンドープInGaP層
22 ノンドープInGaP層
31 第1領域
32 第2領域
100 半導体装置
101 HBT
102 MESFET
Claims (14)
- 少なくとも1つのヘテロ接合を形成する複数の半導体層を積層した化合物半導体基板の第1領域および第2領域にそれぞれバイポーラトランジスタおよび電界効果トランジスタを集積化する化合物半導体装置であって、
前記第1領域の1つの一導電型半導体層を前記バイポーラトランジスタのエミッタ層とし、前記第2領域の前記一導電型半導体層を前記電界効果トランジスタのチャネル層とすることを特徴とする化合物半導体装置。 - 前記一導電型半導体層の下層に、逆導電型半導体層を配置することを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
- 前記一導電型半導体層は、InGaP層であることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
- 前記一導電型半導体層は、AlGaAs層であることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
- 前記逆導電型半導体層は、GaAs層であることを特徴とする請求項2に記載の化合物半導体装置。
- 前記第1領域の前記逆導電型半導体層を前記バイポーラトランジスタのベース層とし、前記第2領域の前記逆導電型半導体層を前記電界効果トランジスタのバッファ層とすることを特徴とする請求項2に記載の化合物半導体装置。
- 前記一導電型半導体層の上層にノンドープ層を配置することを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
- 前記第1領域の前記一導電型半導体層と同じ化合物の他の一導電型半導体層を前記バイポーラトランジスタのコレクタ層とすることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
- 前記他の一導電型半導体層の下層にノンドープ層を配置することを特徴とする請求項8に記載の化合物半導体装置。
- 化合物半導体基板の第1領域および第2領域にそれぞれバイポーラトランジスタと電界効果トランジスタを集積化する化合物半導体装置の製造方法であって、
一度のエピタキシャル成長により、前記基板上に少なくとも1つのヘテロ接合を含み前記バイポーラトランジスタと前記電界効果トランジスタを形成する複数の半導体層を連続して形成する工程と、
第1のメサエッチングを行い、前記第1領域の一導電型半導体層により前記バイポーラトランジスタのエミッタ層を形成し、前記第2領域の前記一導電型半導体層により前記電界効果トランジスタのチャネル層を形成する工程と、
第2のメサエッチングを行い、前記第1領域の前記一導電型半導体層の下層の逆導電型半導体層により前記バイポーラトランジスタのベース層を形成する工程と、
分離領域を形成し、前記第1領域と前記第2領域を分離する工程と、
オーミック金属層により、前記バイポーラトランジスタおよび前記電界効果トランジスタの第1層目の電極を形成する工程と、
前記第2領域の前記一導電型半導体層表面にゲート金属層を蒸着し前記電界効果トランジスタのゲート電極を形成する工程と、
配線金属層により、前記第1層目の電極とコンタクトする第2層目の電極を形成する工程と、
を具備することを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。 - 前記第2のメサエッチングにより、前記電界効果トランジスタのバッファ層を形成することを特徴とする請求項10に記載の化合物半導体装置の製造方法。
- 前記一導電型半導体層は、InGaP層であることを特徴とする請求項10に記載の化合物半導体装置の製造方法。
- 前記一導電型半導体層は、AlGaAs層であることを特徴とする請求項10に記載の化合物半導体装置の製造方法。
- 前記一導電型半導体層の下層にGaAs層を形成すること特徴とする請求項10に記載の化合物半導体装置の製造方法。
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JP2005092871A JP2006278541A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | 化合物半導体装置およびその製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018194399A1 (ko) * | 2017-04-21 | 2018-10-25 | 한양대학교 산학협력단 | 박막 트랜지스터, 및 그 제조 방법 |
CN113838848A (zh) * | 2021-10-27 | 2021-12-24 | 泉州市三安集成电路有限公司 | Bi-HEMT器件及其制备方法 |
-
2005
- 2005-03-28 JP JP2005092871A patent/JP2006278541A/ja active Pending
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