JP2006273258A - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】トレッド部センター領域における早期摩耗(センターウェア摩耗)を抑制できる重荷重用空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】この重荷重用空気入りタイヤ1は、トレッド部のショルダー領域に配置される複数の主ラグ溝2と、隣り合う一対の主ラグ溝2、2間に配置される副ラグ溝3とを含む。そして、トレッド展開幅TDWとタイヤ総幅SWとの比TDW/SWがTDW/SW≧0.85の範囲にありる。また、タイヤ子午線方向の断面視にて、トレッド部のショルダー領域のプロファイルがタイヤ径方向外側に中心を有する略円弧形状を有することによりトレッド部の縁部PDがセンター領域のプロファイルの延長線に対して隆起する。また、このセンター領域のプロファイルの延長線がサイドウォール面に交差する点PBとトレッド部の縁部PDとのタイヤ径方向にかかる距離Yが1.0[mm]≦Y≦2.5[mm]の範囲内にある。
【選択図】 図1
【解決手段】この重荷重用空気入りタイヤ1は、トレッド部のショルダー領域に配置される複数の主ラグ溝2と、隣り合う一対の主ラグ溝2、2間に配置される副ラグ溝3とを含む。そして、トレッド展開幅TDWとタイヤ総幅SWとの比TDW/SWがTDW/SW≧0.85の範囲にありる。また、タイヤ子午線方向の断面視にて、トレッド部のショルダー領域のプロファイルがタイヤ径方向外側に中心を有する略円弧形状を有することによりトレッド部の縁部PDがセンター領域のプロファイルの延長線に対して隆起する。また、このセンター領域のプロファイルの延長線がサイドウォール面に交差する点PBとトレッド部の縁部PDとのタイヤ径方向にかかる距離Yが1.0[mm]≦Y≦2.5[mm]の範囲内にある。
【選択図】 図1
Description
この発明は、重荷重用空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、トレッド部センター領域における早期摩耗(センターウェア摩耗)を抑制できる重荷重用空気入りタイヤに関する。
ダンプトラック等に装着されるラグパターンの重荷重用空気入りラジアルタイヤでは、センターウェア摩耗と呼ばれる偏摩耗が発生し易い。このセンターウェア摩耗とは、タイヤの溝が完全に摩耗する前にトレッド部センター領域の摩耗が促進される現象であり、トレッド展開幅が大きくなるほど発生し易い。特に、近年の空気入りタイヤでは、その摩耗寿命を延ばすためにトレッド部が広幅化する傾向にあり、かかるセンターウェア摩耗の発生が顕著となっている。
かかる課題において、従来の空気入りタイヤには、特許文献1に記載される技術が知られている。従来の空気入りタイヤは、トレッド部の内方かつカーカスの半径方向外側に、高弾性コードからなり前記カーカス側から半径方向外側に順次重なる複数枚のベルトプライを有するベルト層を具え、かつ前記トレッド部に周方向に連続する2本以上の縦溝Gを配するとともに、正規リムRにリム組して正規内圧を充填し、かつ正規荷重を負荷した標準状態での接地面における、タイヤ 赤道面Qを通る周方向のセンター接地長Lcと、接地端部における周方向のショルダー接地長Leに対する接地長比Lc/Leが1.0以上かつ1.2以下、かつ前記標準状態の接地面におけるタイヤ 軸方向最大となる最大接地幅W100に対する、正規荷重の35%の荷重を負荷したときの35%接地幅W35の35%接地幅比W35/W100が、0.91以上かつ0.98以下であることを特徴とする。
この発明は、トレッド部センター領域における早期摩耗(センターウェア摩耗)を抑制できる重荷重用空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる重荷重用空気入りタイヤは、トレッド部のショルダー領域に配置される複数の主ラグ溝と、隣り合う一対の前記主ラグ溝間に配置される副ラグ溝とを含み、トレッド展開幅TDWとタイヤ総幅SWとの比TDW/SWがTDW/SW≧0.85の範囲にあり、且つ、タイヤ子午線方向の断面視にて、トレッド部のショルダー領域のプロファイルがタイヤ径方向外側に中心を有する略円弧形状を有することによりトレッド部の縁部PDがセンター領域のプロファイルの延長線に対して隆起すると共に、このセンター領域のプロファイルの延長線がサイドウォール面に交差する点PBとトレッド部の縁部PDとのタイヤ径方向にかかる距離Yが1.0[mm]≦Y≦2.5[mm]の範囲内にあることを特徴とする。
この重荷重用空気入りタイヤでは、トレッド部の縁部PDがセンター領域のプロファイルの延長線に対して隆起しているので、タイヤ接地時におけるショルダー領域の接地長および接地圧が増加する。また、センター領域のプロファイルの延長線に対するショルダー領域のゲージ(プロファイルの延長線がサイドウォール面に交差する点PBとトレッド部の縁部PDとのタイヤ径方向にかかる距離Y)が適正化されているので、センター領域とショルダー領域との接地圧が均一化される。これにより、トレッド部センター領域の早期摩耗(センターウェア摩耗)が抑制される利点がある。
また、この発明にかかる重荷重用空気入りタイヤでは、ショルダー領域のプロファイルの半径TRSとタイヤ外径Xとの比TRS/Xが0.12≦TRS/X≦0.18の範囲内にある。
この重荷重用空気入りタイヤでは、ショルダー領域のプロファイルの半径TRSとタイヤ外径Xとの比TRS/Xが適正化されているので、ショルダー領域のプロファイルとセンター領域のプロファイルとを滑らかに接続させつつショルダー領域のゲージ(距離Y)を上記範囲内に容易に収め得る利点がある。
また、この発明にかかる重荷重用空気入りタイヤでは、センター領域のプロファイルの半径TRCとタイヤ外径Xとの比TRC/Xが0.5≦TRC/X≦0.7の範囲内にある。
この重荷重用空気入りタイヤでは、センター領域のプロファイルの半径TRCとタイヤ外径Xとの比TRC/Xが適正化されているので、センタークラウンCLから両トレッド展開幅TDWの1/4の位置までの領域における接地長の差が低減されて均一な摩耗が得られる利点がある。
また、この発明にかかる重荷重用空気入りタイヤでは、前記副ラグ溝の溝長さdlと前記主ラグ溝の溝長さDLとの比dl/DLが0.3≦dl/DL≦0.7の範囲内にあり、且つ、前記副ラグ溝の溝容積dvと前記主ラグ溝の溝容積DVとの比dv/DVが0.15≦dv/DV≦0.35の範囲内にある。
この重荷重用空気入りタイヤでは、副ラグ溝の溝長さdlと主ラグ溝の溝長さDLとの比dl/DL、ならびに、副ラグ溝の溝容積dvと主ラグ溝の溝容積DVとの比dv/DVが適正化されているので、トレッド部の耐久性能および耐カット性能の悪化が抑制される利点がある。
また、この発明にかかる重荷重用空気入りタイヤでは、前記主ラグ溝から前記副ラグ溝までのタイヤ周方向の距離pと前記主ラグ溝のピッチPとの比p/Pが0.4≦p/P≦0.6の範囲内にある。
この重荷重用空気入りタイヤでは、主ラグ溝から副ラグ溝までのタイヤ周方向の距離pと主ラグ溝のピッチPとの比p/Pが適正化されているので、一対の主ラグ溝間に一本の副ラグ溝が配置される構成において、副ラグ溝と両主ラグ溝との間隔が略均一化される。これにより、耐偏摩耗性の悪化が抑制される利点がある。
また、この発明にかかる重荷重用空気入りタイヤでは、前記主ラグ溝の先端位置が、センタークラウンCLからトレッド展開幅TDWの1/4の位置よりもタイヤ幅方向内側にある。
この空気入りタイヤでは、主ラグ溝の先端位置がセンタークラウンCLからタイヤ幅方向に対してトレッド展開幅TDWの1/4(1/4TDW)の範囲内にあるので、トレッド部の放熱作用が確保される利点がある。
また、この発明にかかる重荷重用空気入りタイヤでは、センタークラウンCLからトレッド展開幅TDWの1/4の位置における前記主ラグ溝の溝深さDGが20[mm]以上である。
この空気入りタイヤでは、主ラグ溝が、センタークラウンCLからトレッド展開幅TDWの1/4の位置にて20[mm]以上の溝深さDGを有するので、摩耗寿命の延長が可能となる利点がある。
この発明にかかる空気入りタイヤでは、トレッド部の縁部PDがセンター領域のプロファイルの延長線に対して隆起しており、また、センター領域のプロファイルの延長線に対するショルダー領域のゲージが適正化されているので、トレッド部センター領域の早期摩耗(センターウェア摩耗)が抑制される利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1〜図3は、この発明にかかる空気入りタイヤを示すトレッド部の平面図(図1)、タイヤ子午線方向の断面図(図2)および要部拡大図(図3)である。図4および図5は、この発明にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す表である。
この空気入りタイヤ1では、トレッド展開幅TDWおよびタイヤ総幅SWがTDW≧0.85SWの関係を有する。かかる構成では、一般に、センター領域の早期摩耗(センターウェア摩耗)が発生し易い。この空気入りタイヤ1は、かかる構成を前提としつつセンターウェア摩耗の発生を低減できる点に特徴を有する。
ここで、トレッド展開幅TDWとは、タイヤが正規リムに装着されて正規内圧を付与されると共に無負荷状態とされたときのタイヤのトレッド模様部分の両端の直線距離をいう。また、タイヤ総幅SWとは、タイヤが正規リムに装着されて正規内圧を付与されると共に無負荷状態とされたときのタイヤの両サイドウォール間の直線距離(タイヤ側面の模様および文字などのすべてが含まれる)をいう。
また、正規リムとは、JATMAに規定される「適用リム」、TRAに規定される「Design Rim」、あるいはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、正規内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。また、正規荷重とは、JATMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。
また、この重荷重用空気入りタイヤ1では、トレッド部の平面視にて、複数の主ラグ溝2と複数の副ラグ溝3とがショルダー領域の陸部(ショルダー陸部)に形成されている(図1および図2参照)。主ラグ溝2は、トレッド部の縁部からタイヤ幅方向内側に延在する。また、主ラグ溝2の先端が、センタークラウンCLからタイヤ幅方向に対してトレッド展開幅TDWの1/4(1/4TDW)の範囲内に位置する。また、複数の主ラグ溝2がトレッド部の両縁部に沿ってタイヤ周方向に配列されている。
副ラグ溝3は、隣り合う一対の主ラグ溝2、2間に配置され、トレッド部の縁部からタイヤ幅方向内側に延在する。また、複数の副ラグ溝3がトレッド部の両縁部に沿ってタイヤ周方向に配列されている。また、副ラグ溝3は、主ラグ溝2よりも小さい。具体的には、副ラグ溝3は、主ラグ溝2よりも短い溝長さおよび浅い溝深さを有すると共に、主ラグ溝2よりも小さい溝容積を有する(図1および図2参照)。
また、この重荷重用空気入りタイヤ1では、タイヤ子午線方向の断面視にて、トレッド部センター領域のプロファイルを構成する半径TRCの略円弧PC−PA−PEと、ショルダー領域のプロファイルを構成する半径TRSの略円弧PE−PDとにより、トレッド部全域のプロファイルPC−PA−PDが構成される(図2および図3参照)。また、センター領域およびショルダー領域のプロファイルが点PEにて滑らかに接続されている(接する)。
また、ショルダー領域のプロファイルの中心点がタイヤ径方向外側にある。このため、点PEよりもタイヤ幅方向外側の部分(トレッド部の縁部PD)にて、ショルダー領域のプロファイルが(センター領域のプロファイルの延長線PE−PBに対して)タイヤ径方向外側に緩やかに突出あるいは隆起しており、トレッドゴムのボリューム(ゲージ)が増量されている。具体的には、センター領域のプロファイルの延長線PE−PBがサイドウォール面に交差する点PBとトレッド部の縁部PDとのタイヤ径方向にかかる距離Yが1.0[mm]≦Y≦2.5[mm]の範囲内にあるように、ショルダー領域のプロファイルが構成される。
[効果]
この重荷重用空気入りタイヤ1では、トレッド部の縁部PDがセンター領域のプロファイルの延長線に対して隆起しているので、タイヤ接地時におけるショルダー領域の接地長および接地圧が増加する。また、センター領域のプロファイルの延長線に対するショルダー領域の厚さ(プロファイルの延長線がサイドウォール面に交差する点PBとトレッド部の縁部PDとのタイヤ径方向にかかる距離Y)が適正化されているので、センター領域とショルダー領域との接地圧が均一化される。これにより、トレッド部センター領域の早期摩耗(センターウェア摩耗)が抑制される利点がある。
この重荷重用空気入りタイヤ1では、トレッド部の縁部PDがセンター領域のプロファイルの延長線に対して隆起しているので、タイヤ接地時におけるショルダー領域の接地長および接地圧が増加する。また、センター領域のプロファイルの延長線に対するショルダー領域の厚さ(プロファイルの延長線がサイドウォール面に交差する点PBとトレッド部の縁部PDとのタイヤ径方向にかかる距離Y)が適正化されているので、センター領域とショルダー領域との接地圧が均一化される。これにより、トレッド部センター領域の早期摩耗(センターウェア摩耗)が抑制される利点がある。
また、ショルダー領域のゲージ(距離Y)が大き過ぎるとトレッドゴムの増量によりショルダー領域に過度の発熱が発生して、トレッド部の耐久性能が悪化する。一方、ショルダー領域のゲージが小さ過ぎるとショルダー領域の接地面が低くなり過ぎて、偏摩耗が発生する。この点において、この重荷重用空気入りタイヤ1では、上記のようにショルダー領域のゲージが適正化されているので、かかる課題の発生が抑制される利点がある。
また、かかる構成では、トレッド部縁部PDの隆起によりショルダー領域のトレッドゴムが増量されているので、タイヤ使用時にてショルダー領域の発熱量が増加し易い。この点において、この重荷重用空気入りタイヤ1では、上記のようにショルダー領域に副ラグ溝3が形成されているので、この副ラグ溝3の放熱作用により接地摩擦によるトレッドゴムの発熱が低減される。これにより、トレッド部の耐久性能が向上する利点がある。
また、この重荷重用空気入りタイヤ1では、タイヤ子午線方向の断面視にてトレッド部のショルダー領域のプロファイルがタイヤ径方向外側に中心を有する略円弧形状を有するので、ショルダー領域のプロファイルとセンター領域のプロファイルとが滑らかに接続される(点PEに接する)。これにより、これらのプロファイルの接続部(点PE)がトレッド面上にて平滑化されるので(図2および図3参照)、この接続部を起点とする偏摩耗の発生が抑制される利点がある。また、かかる構成では、この接続部による稜線がトレッド面に現れないので、タイヤの美観が向上する利点がある。
[変形例1]
また、この重荷重用空気入りタイヤ1では、ショルダー領域のプロファイルの半径TRS(タイヤ子午線方向の断面視における円弧形状の半径)とタイヤ外径Xとの比TRS/Xが0.12≦TRS/X≦0.18の範囲内にあることが好ましい。かかる構成では、ショルダー領域のプロファイルとセンター領域のプロファイルとを滑らかに接続させつつ、ショルダー領域の厚さ(距離Y)を上記範囲内に容易に収め得る利点がある。
また、この重荷重用空気入りタイヤ1では、ショルダー領域のプロファイルの半径TRS(タイヤ子午線方向の断面視における円弧形状の半径)とタイヤ外径Xとの比TRS/Xが0.12≦TRS/X≦0.18の範囲内にあることが好ましい。かかる構成では、ショルダー領域のプロファイルとセンター領域のプロファイルとを滑らかに接続させつつ、ショルダー領域の厚さ(距離Y)を上記範囲内に容易に収め得る利点がある。
[変形例2]
また、この重荷重用空気入りタイヤ1では、センター領域のプロファイルの半径TRC(タイヤ子午線方向の断面視における円弧形状の半径)とタイヤ外径Xとの比TRC/Xが0.5≦TRC/X≦0.7の範囲内にあることが好ましい。センタークラウンCLから両トレッド展開幅TDWの1/4の位置までの領域における接地長の差が低減されて均一な摩耗が得られる利点がある。
また、この重荷重用空気入りタイヤ1では、センター領域のプロファイルの半径TRC(タイヤ子午線方向の断面視における円弧形状の半径)とタイヤ外径Xとの比TRC/Xが0.5≦TRC/X≦0.7の範囲内にあることが好ましい。センタークラウンCLから両トレッド展開幅TDWの1/4の位置までの領域における接地長の差が低減されて均一な摩耗が得られる利点がある。
[変形例3]
また、この重荷重用空気入りタイヤ1では、副ラグ溝3の溝長さdlと主ラグ溝2の溝長さDLとの比dl/DLが0.3≦dl/DL≦0.7の範囲内にあり、且つ、副ラグ溝3の溝容積dvと主ラグ溝2の溝容積DVとの比dv/DVが0.15≦dv/DV≦0.35の範囲内にあることが好ましい(図1参照)。副ラグ溝3の溝長さdlおよび溝容積dvが小さ過ぎるとトレッド部の耐久性能が悪化し、大き過ぎるとトレッド剛性が弱くなり耐カット性能が悪化する。この点において、この重荷重用空気入りタイヤ1では、副ラグ溝3の溝長さdlおよび溝容積dvが適正化されているので、かかる課題の発生が抑制される利点がある。
また、この重荷重用空気入りタイヤ1では、副ラグ溝3の溝長さdlと主ラグ溝2の溝長さDLとの比dl/DLが0.3≦dl/DL≦0.7の範囲内にあり、且つ、副ラグ溝3の溝容積dvと主ラグ溝2の溝容積DVとの比dv/DVが0.15≦dv/DV≦0.35の範囲内にあることが好ましい(図1参照)。副ラグ溝3の溝長さdlおよび溝容積dvが小さ過ぎるとトレッド部の耐久性能が悪化し、大き過ぎるとトレッド剛性が弱くなり耐カット性能が悪化する。この点において、この重荷重用空気入りタイヤ1では、副ラグ溝3の溝長さdlおよび溝容積dvが適正化されているので、かかる課題の発生が抑制される利点がある。
なお、副ラグ溝3は、その溝深さがトレッド部の縁部からセンタークラウンCL側に向かって徐々に浅くなるように、また、その溝幅がトレッド部の縁部からセンタークラウンCL側に向かって徐々に狭くなるように、構成されることが好ましい。これにより、副ラグ溝3に噛み込んだ石が抜け易くなるという利点がある。
[変形例4]
また、この重荷重用空気入りタイヤ1では、主ラグ溝2から副ラグ溝3までのタイヤ周方向の距離pと主ラグ溝2、2のピッチPとの比p/Pが0.4≦p/P≦0.6の範囲内にあることが好ましい。かかる構成では、一対の主ラグ溝2、2間に一本の副ラグ溝3が配置される構成において、副ラグ溝3と両主ラグ溝2、2との間隔が略均一化されるので、耐偏摩耗性の悪化が抑制される利点がある。
また、この重荷重用空気入りタイヤ1では、主ラグ溝2から副ラグ溝3までのタイヤ周方向の距離pと主ラグ溝2、2のピッチPとの比p/Pが0.4≦p/P≦0.6の範囲内にあることが好ましい。かかる構成では、一対の主ラグ溝2、2間に一本の副ラグ溝3が配置される構成において、副ラグ溝3と両主ラグ溝2、2との間隔が略均一化されるので、耐偏摩耗性の悪化が抑制される利点がある。
また、主ラグ溝2のピッチ数PNが40≦PN≦50の範囲内にあることが好ましい。すなわち、片方のショルダー領域における主ラグ溝2の総数が40〜50の範囲内にあることが好ましい。これにより、主ラグ溝2の総数が適正化されるので、トレッド部の耐久性とトレッド剛性とのバランスが良好となる利点がある。
[変形例5]
また、この重荷重用空気入りタイヤ1では、主ラグ溝2の先端位置がセンタークラウンCLからタイヤ幅方向に対してトレッド展開幅TDWの1/4(1/4TDW)の範囲内にあることが好ましい(図1参照)。これにより、トレッド部の放熱作用が確保される利点がある。
また、この重荷重用空気入りタイヤ1では、主ラグ溝2の先端位置がセンタークラウンCLからタイヤ幅方向に対してトレッド展開幅TDWの1/4(1/4TDW)の範囲内にあることが好ましい(図1参照)。これにより、トレッド部の放熱作用が確保される利点がある。
また、かかる構成では、主ラグ溝2が、センタークラウンCLからトレッド展開幅TDWの1/4の位置にて20[mm]以上の溝深さDGを有することが好ましい。これにより、摩耗寿命の延長が可能となる利点がある。
[性能試験]
この実施例では、条件が異なる複数種類の空気入りタイヤについて、(1)センター領域およびショルダー領域間の耐偏摩耗性能、(2)トレッド部の耐久性能、および、(3)ショルダー陸部の耐カット性能にかかる性能試験が行われた(図4および図5参照)。この性能試験では、タイヤサイズ12R22.5の空気入りタイヤ(トラックバス用タイヤ)がリムサイズ22.5×9.00の正規リムに装着されて正規内圧(850[kPa])および正規荷重を付与される。そして、かかる8本の空気入りタイヤが試験車両の駆動軸に装着され、これらの空気入りタイヤについて試験が行われる。
この実施例では、条件が異なる複数種類の空気入りタイヤについて、(1)センター領域およびショルダー領域間の耐偏摩耗性能、(2)トレッド部の耐久性能、および、(3)ショルダー陸部の耐カット性能にかかる性能試験が行われた(図4および図5参照)。この性能試験では、タイヤサイズ12R22.5の空気入りタイヤ(トラックバス用タイヤ)がリムサイズ22.5×9.00の正規リムに装着されて正規内圧(850[kPa])および正規荷重を付与される。そして、かかる8本の空気入りタイヤが試験車両の駆動軸に装着され、これらの空気入りタイヤについて試験が行われる。
また、空気入りタイヤは、タイヤ外径X=1090[mm]、タイヤ総幅SW=300[mm]、トレッド部センター領域のプロファイルの半径TRC=600[mm]、主ラグ溝の溝深さDG=DS=25[mm]、主ラグ溝のピッチ数PN=45、副ラグ溝の位置p/P=0.5、主ラグ溝の溝長さDL=100[mm]、副ラグ溝の溝長さdl=50[mm]を有する。
(1)センター領域およびショルダー領域間の耐偏摩耗性能にかかる性能試験では、試験車両が悪路を含むテストコースを10000[km]走行し、トレッド部のセンタークラウンCLにおける摩耗量DCwと縁部PDにおける摩耗量DSwとの比DCw/DSwが測定される。この測定値は、DCw/DSw=1に近いほどトレッド部のセンター領域とショルダー領域との摩耗量が均一であり、好ましい。また、DCw/DSw>1となるとセンターウェア摩耗が発生しており、DCw/DSw<1となるとショルダーウェア摩耗が発生している。
(2)トレッド部の耐久性能にかかる性能試験では、米国のFMVSS#119耐久試験が行われる。そして、トレッド部に破損が発生するまでの走行時間が測定され、この測定結果に基づいて従来例を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、数値が高いほど好ましい。
(3)ショルダー陸部の耐カット性能にかかる性能試験では、(1)耐偏摩耗性能と同一の条件下で試験車両が走行し、ショルダー陸部に発生した切損の個数が測定される。この個数は、少ないほど好ましい。
従来例1の空気入りタイヤでは、トレッド部のプロファイルが単一の略円弧から成り、トレッド部の縁部PDがタイヤ径方向に突出していない。発明例1〜5および比較例1〜4の空気入りタイヤでは、トレッド部のプロファイルがセンター領域の略円弧およびショルダー領域の略円弧から成り、且つ、ショルダー領域の略円弧がタイヤ径方向外側に中心を有する(図2および図3参照)。また、従来例2の空気入りタイヤは、副ラグ溝を有していない。一方、発明例4、5および比較例3、4の空気入りタイヤは、副ラグ溝を有する。また、従来例2、発明例4、5および比較例3、4の空気入りタイヤでは、いずれも距離Y=2[mm]である。
まず、図4の試験結果に示すように、発明例1〜3の空気入りタイヤでは、従来例1の空気入りタイヤと比較して、耐偏摩耗性能および耐久性能が向上していることが分かる。また、発明例1〜3と比較例1、2とを比較すると、センター領域のプロファイルの延長線にかかる点PBとトレッド部の縁部PDとのタイヤ径方向の距離Y、および、ショルダー領域の略円弧の半径TRSが適正化されることにより、耐偏摩耗性能および耐久性能が向上することが分かる。
また、図5の試験結果に示すように、発明例4、5の空気入りタイヤでは、従来例2の空気入りタイヤと比較して、耐カット性能および耐久性能が向上することが分かる。また、発明例4、5と比較例3、4とを比較すると、主ラグ溝の溝長さDLと副ラグ溝の溝長さdlとの比DL/dl、および、主ラグ溝の溝容積DVと副ラグ溝の溝容積dvとの比DV/dvが適正化されることにより、耐カット性能および耐久性能が向上することが分かる。
以上のように、本発明にかかる重荷重用空気入りタイヤは、トレッド部センター領域における早期摩耗(センターウェア摩耗)を抑制できる点で有用である。
1 重荷重用空気入りタイヤ
2 主ラグ溝
3 副ラグ溝
2 主ラグ溝
3 副ラグ溝
Claims (7)
- トレッド部のショルダー領域に配置される複数の主ラグ溝と、隣り合う一対の前記主ラグ溝間に配置される副ラグ溝とを含み、
トレッド展開幅TDWとタイヤ総幅SWとの比TDW/SWがTDW/SW≧0.85の範囲にあり、且つ、
タイヤ子午線方向の断面視にて、トレッド部のショルダー領域のプロファイルがタイヤ径方向外側に中心を有する略円弧形状を有することによりトレッド部の縁部PDがセンター領域のプロファイルの延長線に対して隆起すると共に、このセンター領域のプロファイルの延長線がサイドウォール面に交差する点PBとトレッド部の縁部PDとのタイヤ径方向にかかる距離Yが1.0[mm]≦Y≦2.5[mm]の範囲内にあることを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。 - ショルダー領域のプロファイルの半径TRSとタイヤ外径Xとの比TRS/Xが0.12≦TRS/X≦0.18の範囲内にある請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
- センター領域のプロファイルの半径TRCとタイヤ外径Xとの比TRC/Xが0.5≦TRC/X≦0.7の範囲内にある請求項1または2に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
- 前記副ラグ溝の溝長さdlと前記主ラグ溝の溝長さDLとの比dl/DLが0.3≦dl/DL≦0.7の範囲内にあり、且つ、前記副ラグ溝の溝容積dvと前記主ラグ溝の溝容積DVとの比dv/DVが0.15≦dv/DV≦0.35の範囲内にある請求項1〜3のいずれか一つに記載の重荷重用空気入りタイヤ。
- 前記主ラグ溝から前記副ラグ溝までのタイヤ周方向の距離pと前記主ラグ溝のピッチPとの比p/Pが0.4≦p/P≦0.6の範囲内にある請求項1〜4のいずれか一つに記載の重荷重用空気入りタイヤ。
- 前記主ラグ溝の先端位置が、センタークラウンCLからトレッド展開幅TDWの1/4の位置よりもタイヤ幅方向内側にある請求項1〜5のいずれか一つに記載の重荷重用空気入りタイヤ。
- センタークラウンCLからトレッド展開幅TDWの1/4の位置における前記主ラグ溝の溝深さDGが20[mm]以上である請求項6に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
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