JP2006270022A - 低温容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構成で、液体ヘリウム槽等の低温内槽にその外側の熱シールド部材が接触する異常事態を的確に検出できるようにする。
【解決手段】 液体ヘリウム槽14と液体窒素槽18との間に熱シールド板16が介在する低温容器10において、前記熱シールド板16が液体ヘリウム槽14または液体窒素槽18に異常接触しているか否かを判別すべく、熱シールド板16及び槽14,18を導電性材料で構成し、かつ、熱シールド板16を液体ヘリウム槽14から電気的に絶縁する。例えば、熱シールド板16と液体ヘリウム槽14との間に、熱伝導性の高い窒化アルミニウム等の電気絶縁部材を介在させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 液体ヘリウム槽14と液体窒素槽18との間に熱シールド板16が介在する低温容器10において、前記熱シールド板16が液体ヘリウム槽14または液体窒素槽18に異常接触しているか否かを判別すべく、熱シールド板16及び槽14,18を導電性材料で構成し、かつ、熱シールド板16を液体ヘリウム槽14から電気的に絶縁する。例えば、熱シールド板16と液体ヘリウム槽14との間に、熱伝導性の高い窒化アルミニウム等の電気絶縁部材を介在させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、超電導マグネット及びその冷却のための液体ヘリウム等を収容する低温容器に関するものである。
近年、超電導マグネットが核磁気共鳴分析装置(以下、MRS装置と称する。)や医療診断用核磁気共鳴コンピュータ断層撮影装置(MRI装置)等に応用されるのに伴い、前記超電導マグネットを液体ヘリウム等の低温液体で冷却するためのクライオスタット等の開発が急速に進められている(特許文献1)。
図4は、前記MRS装置に用いられるクライオスタットの一例を示したものである。このクライオスタット10は、その内側から順に、超電導マグネット12及び液体ヘリウム13を収容する液体ヘリウム槽(内槽)14と、熱シールド板(熱シールド部材)16と、液体窒素槽(外槽)18と、これら全体を収容する真空容器20とを備えている。
前記超電導マグネット12は、コイル素線が中空状に巻回されてドーナツ状に形成されたものであり、その形状に応じて前記液体ヘリウム槽14、熱シールド板16、液体窒素槽18、及び真空容器20も中央の中空部分(試料空間)を取り巻くドーナツ状となっている。
前記液体窒素槽18は、その周壁が容器状に形成され、この周壁部分に液体窒素19を収容している。そして、その周壁部分の内側に前記液体ヘリウム槽14が収容され、さらに、この液体ヘリウム槽14と液体窒素槽18との間に前記熱シールド板16が介在している。
前記液体ヘリウム槽14及び液体窒素槽18の上部からは小径で長尺の首管14a,18bがそれぞれ上方に延設されている。これら首管14a,18bに対応して真空容器20の上部にも管部21,22が延設されており、これらの管部21,22に前記各首管14a,18bが挿入された状態で当該首管14a,18bの上端部が管部21,22の上端部に溶接で固定されている。また、熱シールド板16及び液体窒素槽18から延設された首管16a,18aの上端部は前記首管14aの途中の個所に固定されている。
前記首管16aの構造例を図5に示す。図示の首管16aは、熱シールド板16の本体とは別の部材として構成され、その下端部がボルト28によって熱シールド板16の天板16bに締結される一方、上端が前記液体ヘリウム槽14の首管14aの外周面に半田付け等で固着されている。
なお、前記各槽14,16,18の振れを規制するため、これらの槽14,16,18の底面に複数個の突出部24が周方向に沿って設けられるとともに、これらの突出部24のうち、液体ヘリウム槽14の底面に設けられた突出部24が支持棒26を介して熱シールド板16の側壁下部に連結され、同様に、熱シールド板16の底面に設けられた突出部24が液体窒素槽18の側壁下部に、液体窒素槽18の底面に設けられた突出部24が真空容器20の側壁下部に、それぞれ支持棒26を介して連結されている。
実開平6−29109号マイクロフィルム
前記低温容器の小型化を図るためには、前記液体ヘリウム槽14、熱シールド板16、液体窒素槽18、及び真空容器20の各部材同士の隙間を小さく抑えることが望ましい。特に、図示のような中空状の超電導マグネット12は、主としてその中心付近の空間が試料空間として活用される関係から、この超電導マグネットの小型化及び軽量化を図りながら前記試料空間に十分な強さの磁場を形成するには、当該マグネットの巻線部分の内側面をなるべく前記試料空間に近づける必要があり、このような要求を満たすためには、必然的に隣接する部材同士の隙間を小さく抑えることが必要となる。
しかしながら、このように各部材間の隙間を抑えると、僅かな組立誤差があっても、低温容器の冷却時に隣接する部材同士が接触するおそれが高くなる。特に、超電導マグネットの高磁場化のために当該マグネットのコイル巻数が増やされると、必然的に各部材の軸長(図例では縦方向の寸法)が大きくなり、その分断面形状のひずみや撓みが大きくなるため、前記接触のおそれが高くなる。
かかる事情により、例えば前記図4に示した熱シールド板16が液体ヘリウム槽14に接触すると、同槽14への熱侵入量が大幅に増え、液体ヘリウムの蒸発速度が増加して本来の設計値を超えてしまう。このような異常事態はいち早く検出して迅速に対応することが望まれる。
このような異常事態を検出する方法として、例えば前記熱シールド板16に温度センサを取付け、この熱シールド板16から前記液体ヘリウム槽14への熱侵入に伴う熱シールド板16の温度低下を検出することが考えられるが、当該熱シールド板16の温度が低下する原因は必ずしも液体ヘリウム槽14との接触に限られないため、前記異常事態の有無を正確に判定することは困難である。
例えば、超電導マグネット12の内部に発熱がある場合や、液体ヘリウムに熱振動が発生する場合、これに起因して液体ヘリウム槽14内の液体ヘリウムの蒸発速度が上昇し、首管14aを流れるヘリウムガスの量が増えるため、この場合にも、前記首管14aに首管16aが接触している熱シールド板16の温度が異常に低下し得る。従って、このような熱シールド板16の温度低下を検出するだけでは、その温度低下が前記液体ヘリウム槽14等との異常接触に起因するものであるのか否かを明確に判別することは難しい。
本発明は、このような事情に鑑み、簡単な構成で、液体ヘリウム槽等の低温内槽にその外側の熱シールド部材が接触する異常事態を的確に検出できるようにすることを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、導電性を有する材料からなり、超電導マグネット及びその冷却のための低温液体を収容する内槽と、この内槽を収容する外槽とを備え、前記内槽と外槽との間に、少なくとも前記内槽から電気的に絶縁された状態で、導電性を有する材料からなる熱シールド部材が介在しているものである。
この低温容器によれば、内槽と熱シールド部材とが不当な部位で接触していない状態では、これら内槽と熱シールド部材との間が電気的に絶縁されているので、当該内槽と熱シールド部材との間の電気抵抗はほぼ無限大となる。従って、例えばこの電気抵抗を測定することにより、当該内槽と熱シールド部材との不当な接触の有無を正確に判別することができる。すなわち、前記内槽と熱シールド部材との間の電気抵抗が異常に低下していれば、その熱シールド部材が内槽またはこの内槽と電気的に導通している部位(例えば外槽)に不当に接触していると判定することができる。
この低温容器の具体的構成としては、前記熱シールド部材が熱伝導性を有する電気絶縁部材を介して前記内槽に接続されているものが、好適である。
この構成によれば、前記熱シールド部材と前記内槽とを電気的に絶縁させながら両者間を熱伝導可能な状態で接続して熱シールド部材の良好な冷却を図ることができる。
前記電気絶縁部材としては、例えば窒化アルミニウムからなるものが、好適である。このような電気絶縁部材を用いれば、前記熱シールド部材と前記内槽との間に高い電気絶縁性及び熱伝導性を両立させることができる。
前記熱シールド部材と前記内槽とを接続するための具体的な構造としては、前記内槽が容器外部に通ずる首管を有し、この首管の周囲に前記電気絶縁部材が配設され、この電気絶縁部材に前記熱シールド部材が熱伝導可能となる状態で接続されているものが、好適である。
この構造によれば、内槽の首管との熱シールド部材との間に電気絶縁部材を介入させるだけの簡単な構造で、当該内槽と熱シールド部材とを電気絶縁しながら熱伝導可能となる状態で接続することができる。
特に、前記電気絶縁部材が前記首管の周方向に分割される一方、前記熱シールド部材は前記首管の周囲に相互組合わされた電気絶縁部材を径方向外側から締め付ける締付部を有し、この締付部の締付けにより前記電気絶縁部材が前記首管と前記締付部の双方に圧接するように構成すれば、複数に分割された電気絶縁部材を首管周囲に容易に配設することができるとともに、この電気絶縁部材を熱シールド部材側の締付部によって径方向外側から締め付けて当該締付部と前記首管の双方に圧接させることにより、簡単な作業で前記首管と熱シールド部材とを前記電気絶縁部材を介して熱伝導可能に接続することができる。
以上のように、本発明によれば、導電性を有する内槽と熱シールド部材との間を電気的に絶縁することにより、両者間の電気抵抗を測定するだけの簡単な作業で前記熱シールド部材の不当な部位への接触を確実に検出することができる効果がある。
本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この実施の形態に係る低温容器であるクライオスタット10の左半部を示したものである。このクライオスタット10の基本構成は前記図4に示したものと同等であり、その図4に示される構成要素に対応する構成要素については同じ参照符を付してその説明を省略する。
この実施の形態に係るクライオスタット10では、液体ヘリウム槽14、熱シールド板16、及び液体窒素槽18がそれぞれ導電性を有する材料で構成されている。その具体的な材質は特に問わないが、前記液体ヘリウム槽14の材質としては例えばステンレス鋼が好適であり、熱シールド板16及び液体窒素槽18の材質としては例えば熱伝導性に優れたアルミニウム合金が好適である。
さらに、この実施の形態に係るクライオスタット10の特徴として、前記図4及び図5に示したものと異なり、内槽に相当する液体ヘリウム槽14と外槽に相当する液体窒素槽18との間に介在する熱シールド板16が、前記液体ヘリウム槽14に対して電気的に絶縁された状態で、かつ、熱伝導可能な状態で、当該液体ヘリウム槽14に接続されている。
その構造の詳細を図2に示す。この図は、前記図1において破線30で囲まれた部分の詳細図である。同図に示されるように、前記液体ヘリウム槽14の首管14aの外周面と熱シールド板16の首管16aの内周面との間に電気絶縁部材34が介在しており、この電気絶縁部材34を挟みこむようにして両首管14a,16a同士が締結されるようになっている。
前記電気絶縁部材34は、図3に示すように全体が略円錐台状をなす電気絶縁材を首管14aの周方向に分割(図例では4分割)したものとなっており、それぞれが、前記首管14aの外周面に沿う円筒状の内周面34aと、上方に向かうに従って縮径する向きに傾斜する円錐状の外周面34bとを有している。この電気絶縁部材34の材質は、電気絶縁性及び熱伝導性の双方に優れたものが好ましく、具体的には窒化アルミニウムの焼結体が好適である。その他、窒化ケイ素やセラミックス等の使用も可能である。
前記電気絶縁部材34を支持するための構造として、前記首管14aの外周面には、その適当な高さ位置に支持リング36が半田付け等で固定されている。そして、この支持リング36上に前記各電気絶縁部材34を周方向に並べて載置するようにしながら当該電気絶縁部材34を組み上げることが可能となっている。
これに対し、前記熱シールド板16の首管16aは、その下端にフランジ部31を有し、このフランジ部31が熱シールド板16の天板16bにボルト28で固定される一方、上端には拘束部32を有している。この拘束部32は、前記支持リング36上で相互組み合わされた電気絶縁部材34を径方向外側から拘束する形状を有している。具体的には、前記各電気絶縁部材34の外周面34bに密着可能な円錐状の内周面32bを有するとともに、この内周面32bと略平行な外周面を有し、この外周面の上部に雄ねじ32sが刻まれている。
さらに、この構造では、前記雄ねじ32sに螺合可能なテーパー状の雌ねじ38sを有するテーパーナット38を具備しており、当該テーパーナット38の雌ねじ38sを前記雄ねじ32sに対して上側から螺合させていくことにより、前記拘束部32さらにはその内側の電気絶縁部材34が径方向内側に圧縮されるようになっている。
すなわち、前記拘束部32及びテーパーナット38は、前記電気絶縁部材34を縮径方向に締め付ける締付部を構成しており、その締付けによって、前記電気絶縁部材34の内周面34aが首管14aの外周面に圧接するとともに当該電気絶縁部材34の外周面34bが前記拘束部32の内周面32bに圧接するようになっている。
前記熱シールド板16には、その温度を測定するための図略の温度センサが装着されている。
さらに、このクライオスタット10においては、その熱シールド板16と液体ヘリウム槽14及び液体窒素槽18との間の電気抵抗R1,R2を測定するための電気抵抗測定手段が設けられている。
具体的に、当該クライオスタット10の下部においては、前記液体ヘリウム槽14、熱シールド板16、及び液体窒素槽18の適当な部位(図1の例では底部)から導線44,46,48がそれぞれ導出され、真空容器20の側壁下部に設けられたコネクタ42に接続されている。そして、このコネクタ42を介して前記各導線44,46,48が容器外の電気抵抗計40に接続されている。この電気抵抗計40は、前記各導線44,46,48に適当な電圧をかけることにより、前記熱シールド板16と前記液体ヘリウム槽14との間の電気抵抗R1、及び、当該熱シールド板16と液体窒素槽18との間の電気抵抗R2をそれぞれ計測し、その計測値を表示する。
前記各導線44,46,48については、例えばコンスタンタンのような熱伝導率の低いCu−Ni合金等からなるものを用い、また、伝熱面積の小さい細径のものを用いることが、より好ましい。
なお、この実施の形態においても、前記図4に示した装置と同様に、前記各槽14,18及び熱シールド板16の振れを規制するため、その部材同士の間及び液体窒素槽18と真空容器20との間にそれぞれ支持棒26を介在させることが好ましいが、これらの支持棒26にはカーボン等の絶縁材料を用いて部材間の電気絶縁を保つようにする。
次に、このクライオスタット10における異常判定方法を説明する。
このクライオスタット10の立上げが完了した時点(常温状態から液体ヘリウム槽14内が液体ヘリウム温度まで低下した時点で)、液体ヘリウム槽14と液体窒素槽18との間に位置する熱シールド板16の温度は、本来であれば約40Kまで低下することになるが、仮にこの熱シールド板16が不当な部位(例えば下部)で液体ヘリウム槽14と接触していた場合、その温度は液体ヘリウム槽14の設計温度(約4.2K)近くまで低下することになる。逆に、前記熱シールド板16が液体窒素槽18と接触していた場合、その温度は液体窒素槽18の温度(約70K)近くまでしか低下しない。
ここで従来の低温容器では、前記熱シールド板16の温度異常が前記のような液体ヘリウム槽14や液体窒素槽18との異常接触によるものなのか、あるいはそれ以外の要因(例えば超電導マグネット12の内部発熱や液体ヘリウムの熱振動に起因する液体ヘリウムの蒸発速度上昇による熱シールド板16の冷却)によるものなのかを明確に判別することが困難であったが、図示のクライオスタット10では、熱伝導性を有する熱シールド板16及び液体ヘリウム槽14が電気的に相互絶縁されていることから、前記異常接触が生ずると当該異常接触がない場合に比べて熱シールド板16と液体ヘリウム槽14及び液体窒素槽18との間の電気抵抗R1,R2が著しく低下するため、当該電気抵抗の測定により異常原因の判定を容易に行うことが可能になる。
具体的に、前記熱シールド板16が液体ヘリウム槽14とも液体窒素槽18とも接触していない状態では、電気抵抗器40により測定される前記電気抵抗R1,R2はともにほぼ無限大を維持するため、このような非導通状態で熱シールド板16の温度に異常がある場合には、その異常が前記接触以外の原因によるものであると判定することができる。
これに対し、熱シールド板16が液体ヘリウム槽14に接触している状態では、両者間の電気抵抗R1はほぼ0となり、熱シールド板16と液体窒素槽18との間の電気抵抗R2は、前記電気抵抗R1よりも僅かに高い値(すなわち前記接触の部位から液体窒素槽18と導線48との接続部位に至るまでの導電経路がもつ微小抵抗が加わった値)となる。逆に、熱シールド板16が液体窒素槽18に接触している状態では、両者間の電気抵抗R2はほぼ0となり、熱シールド板16と液体ヘリウム槽14との間の電気抵抗R1は、前記電気抵抗R2よりも僅かに高い値(すなわち前記接触の部位から液体ヘリウム槽14と導線44との接続部位に至るまでの導電経路がもつ微小抵抗が加わった値)となる。従って、熱シールド板16の温度に異常がある場合において、前記電気抵抗R1,R2にも異常があるときには、前記の温度異常が熱シールド板16と液体ヘリウム槽14または液体窒素槽18との不当な接触によるものであると判定することができる。
なお、本発明では必ずしも熱シールド板16の温度測定をしなくてもよく、前記電気抵抗R1,R2を測定するだけでも熱シールド板16の異常接触の有無を推定することが可能である。
また、電気抵抗についても、必ずしも両電気抵抗R1,R2を測定する必要はなく、いずれか一方の電気抵抗のみを測定するようにしても、異常接触の有無は検知することが可能である。例えば、熱シールド板16と液体窒素槽18との間の電気抵抗R2のみを測定する場合でも、結果として熱シールド板16と液体ヘリウム槽14との間の電気抵抗を間接的に測定することになるので、その電気抵抗の監視によって熱シールド板16と液体ヘリウム槽14や液体窒素槽18との不当な接触の有無を判定することができる。
内槽と熱シールド部材との間に電気絶縁部材を介在させるための具体的な構造についても、適宜設定可能である。例えば、図1に示す液体ヘリウム槽14の首管14aの周囲にリング状の電気絶縁部材を固定し、この電気絶縁部材の上面または外周面に熱シールド板16の首管16aを前記首管14aと非接触の状態で接合するようにしてもよい。
10 クライオスタット
12 超電導マグネット
13 液体ヘリウム
14 液体ヘリウム槽(内槽)
14a 液体ヘリウム槽の首管
16 熱シールド板(熱シールド部材)
16a 熱シールド板の首管
18 液体窒素槽(外槽)
20 真空容器
32 拘束部(締付部を構成)
34 電気絶縁部材
38 テーパーナット(締付部を構成)
40 電気抵抗計
44,46,48 導線
12 超電導マグネット
13 液体ヘリウム
14 液体ヘリウム槽(内槽)
14a 液体ヘリウム槽の首管
16 熱シールド板(熱シールド部材)
16a 熱シールド板の首管
18 液体窒素槽(外槽)
20 真空容器
32 拘束部(締付部を構成)
34 電気絶縁部材
38 テーパーナット(締付部を構成)
40 電気抵抗計
44,46,48 導線
Claims (6)
- 導電性を有する材料からなり、超電導マグネット及びその冷却のための低温液体を収容する内槽と、この内槽を収容する外槽とを備え、前記内槽と外槽との間に、少なくとも前記内槽から電気的に絶縁された状態で、導電性を有する材料からなる熱シールド部材が介在していることを特徴とする低温容器。
- 請求項1記載の低温容器において、前記熱シールド部材は、熱伝導性を有する電気絶縁部材を介して前記内槽に接続されていることを特徴とする低温容器。
- 請求項2記載の低温容器において、前記電気絶縁部材が窒化アルミニウムからなることを特徴とする低温容器。
- 請求項2または3記載の低温容器において、前記内槽は容器外部に通ずる首管を有し、この首管の周囲に前記電気絶縁部材が配設され、この電気絶縁部材に前記熱シールド部材が熱伝導可能となる状態で接続されていることを特徴とする低温容器。
- 請求項4記載の低温容器において、前記電気絶縁部材が前記首管の周方向に分割される一方、前記熱シールド部材は前記首管の周囲に相互組合わされた電気絶縁部材を径方向外側から締め付ける締付部を有し、この締付部の締付けにより前記電気絶縁部材が前記首管と前記締付部の双方に圧接するように構成されていることを特徴とする低温容器。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の低温容器において、前記内槽と前記熱シールド部材との間の電気抵抗を測定する電気抵抗測定手段を備えたことを特徴とする低温容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005190824A JP2006270022A (ja) | 2005-02-28 | 2005-06-30 | 低温容器 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005052400 | 2005-02-28 | ||
JP2005190824A JP2006270022A (ja) | 2005-02-28 | 2005-06-30 | 低温容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006270022A true JP2006270022A (ja) | 2006-10-05 |
Family
ID=37205602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005190824A Pending JP2006270022A (ja) | 2005-02-28 | 2005-06-30 | 低温容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006270022A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008288545A (ja) * | 2007-04-17 | 2008-11-27 | National Institute For Materials Science | 超伝導マグネット装置 |
CN112712958A (zh) * | 2020-12-23 | 2021-04-27 | 中国科学院电工研究所 | 一种液氮屏蔽混合液体介质冷却的高温超导磁体 |
CN114068132A (zh) * | 2021-10-15 | 2022-02-18 | 江苏美时医疗技术有限公司 | 基于液氦循环的核磁共振超高场磁体循环制冷装置 |
-
2005
- 2005-06-30 JP JP2005190824A patent/JP2006270022A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008288545A (ja) * | 2007-04-17 | 2008-11-27 | National Institute For Materials Science | 超伝導マグネット装置 |
CN112712958A (zh) * | 2020-12-23 | 2021-04-27 | 中国科学院电工研究所 | 一种液氮屏蔽混合液体介质冷却的高温超导磁体 |
CN114068132A (zh) * | 2021-10-15 | 2022-02-18 | 江苏美时医疗技术有限公司 | 基于液氦循环的核磁共振超高场磁体循环制冷装置 |
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