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JP2006261827A - ネットワーク機器、その管理装置、そのネットワーク接続方法およびそのネットワーク接続管理方法 - Google Patents

ネットワーク機器、その管理装置、そのネットワーク接続方法およびそのネットワーク接続管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信ネットワークに接続するための初期設定の管理側での負荷を軽減したネットワーク機器、その管理装置、そのネットワーク接続方法およびそのネットワーク接続管理方法を得る。
【解決手段】通信ネットワークにADSL回線設備を介して接続するADSLモデム等のネットワーク機器をADSL回線設備のポートに物理的に接続すると(ステップS301)、最初の接続(あるいはアクセス)であるかどうかがチェックされ(ステップS302)、最初であれば初回フラグの付与を受け(ステップS303)、これをADSL回線設備に通知して初期設定を管理側に要求する。
【選択図】図10

Description

本発明は、ADSLモデムや電話端末等のネットワーク機器、これらのネットワーク機器を通信ネットワークに接続する管理を行うネットワーク機器管理装置、ネットワーク機器のネットワーク接続方法およびネットワーク機器のネットワーク接続管理方法に係わり、特に通信ネットワークへの接続を簡易に行うことのできるネットワーク機器、その管理装置、そのネットワーク接続方法およびそのネットワーク接続管理方法に関する。
ADSLモデムや電話端末等のネットワーク機器をADSL事業者網やFTTH(Fiber To The Home)事業者網等の通信ネットワークに接続する際には、これらのネットワーク機器に各種の設定を行う必要がある。このためには、ネットワーク機器の設定に専門的な知識を必要とするだけでなく、通信ネットワークへの接続の際に加入者側に時間的、また経済的な負担を強いることになる。そこで、ネットワーク機器を自動で通信ネットワークに接続する提案が行われている(たとえば特許文献1参照)。
この提案では、ネットワーク機器が中継装置と接続されている状態で、まず、このネットワーク機器がDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバにアドレスを要求し、DHCPサーバからアドレスを設定されるようになっている。この後、中継装置はネットワーク機器の電源投入のタイミングを監視し、電源投入を検出すると管理装置に通知するようになっている。管理装置はこれを基にしてネットワーク機器のMAC(Media Access Control)アドレスまたはIP(Internet Protocol)アドレスを取得することで、初期設定要求を受けて、ネットワーク機器の初期設定を行う。
特開2003−32277号公報(第0068〜第0073段落、図6、図7)
このように、従来の提案ではネットワーク機器が中継装置に接続された後、そのネットワーク機器の電源が投入されることによって中継装置がこれを検出して管理装置に検出結果を伝えることで初期設定の処理が開始する。したがって、ネットワーク機器を通信ネットワークに接続しようとする場合には、該当のネットワーク機器を中継装置に接続して、ネットワーク機器側の電源を投入すれば自動的に初期設定が完了する。
ところが、この提案によると、ネットワーク機器の電源が投入されるたびにそのネットワーク機器の初期設定が行われることになる。もちろん、ネットワーク機器を常時、通信ネットワークに接続しておく環境が急速に整っており、一度、初期設定を行ったネットワーク機器の多くは通信ネットワークに常時接続されている。したがって、このようなネットワーク機器は電源を投入した状態となっている場合が多く、電源のオン・オフは極めて限定した回数となる。このため、ネットワーク機器の電源をオンにするたびにその初期設定を行うことにしても問題は少ないと一般に考えられている。
しかしながら、災害時あるいは電力事情がひっ迫した状態では、時として比較的広いエリアで停電が発生する。また、地球の環境を考慮して、電力消費の節約を行ったり、通信ネットワークを介した情報処理装置に対するハッキングをできるだけ防止しようとする動きもあり、就業時間以外あるいは就寝時間にネットワーク機器の電源をオフにする動きもある。提案のネットワーク接続管理では、ネットワーク機器の電源が投入されるたびに管理装置がその初期設定の繰り返しを行うことになる。
したがって、災害が復旧したときや、朝の就業開始時間帯等の比較的限定された時間帯に、非常に多くのネットワーク機器の電源が一斉に投入される状況が十分想定されることになる。このように電源の投入が一斉に行われると、管理装置はこれらのネットワーク機器の初期設定を集中して行うことになり、過負荷の状態になって、その処理が麻痺することになる。もちろん、このような過負荷の状態は、管理装置としての処理能力を十分向上させたり、複数台の管理装置で処理を分散するといった工夫で対処することができる。しかしながら、このためには管理装置に必要とするコストが増大することになる。
そこで本発明の目的は、通信ネットワークに接続するための初期設定における管理側での負荷を軽減したネットワーク機器、その管理装置、そのネットワーク接続方法およびそのネットワーク接続管理方法を提供することにある。
本発明では、(イ)通信ネットワークに接続する際に自装置側で設定しておく必要のある加入者設定情報を記憶する加入者設定情報記憶手段と、(ロ)通信ネットワークに接続するための中継装置に伝送路を介して物理的に接続したとき、加入者設定情報記憶手段に加入者設定情報が記憶されているかどうかを判別する加入者設定情報記憶有無判別手段と、(ハ)この加入者設定情報記憶有無判別手段が加入者設定情報記憶手段に加入者設定情報が記憶されていないことを判別したとき、中継装置に接続され、配下の各種機器の加入者設定情報の管理を行うネットワーク機器管理装置に加入者設定情報を要求する加入者設定情報要求手段と、(ニ)この加入者設定情報要求手段の要求により加入者設定情報がネットワーク機器管理装置から送られてきたとき加入者設定情報格納手段にこの加入者設定情報を格納する加入者設定情報格納手段とをネットワーク機器に具備させる。
すなわち本発明では、ADSLモデム、IP電話端末等のネットワーク機器をインターネット等の通信ネットワークに接続する際に、ネットワーク機器を中継装置に物理的に接続した時点で、加入者設定情報が加入者設定情報記憶手段に記憶されているかどうかの判別を行うようにしている。ネットワーク機器の工場出荷時には、まだ自装置を通信ネットワークに接続するための加入者設定情報は存在せず、したがって加入者設定情報記憶手段に加入者設定情報は記憶されていない。これに対して、そのネットワーク機器を通信ネットワークに一度接続した後では、加入者設定情報が接続のために使用されているので、加入者設定情報記憶手段に加入者設定情報が記憶されている。このように加入者設定情報が記憶さているかどうかをチェックすることで、そのネットワーク機器が通信ネットワークに最初に接続されるものであるかを判別することができる。加入者設定情報記憶有無判別手段が加入者設定情報記憶手段に加入者設定情報の記憶されていないことを判別したとき、すなわちネットワーク機器がまだ通信ネットワークに接続されたことがない場合、そのネットワーク機器は配下の各種機器の加入者設定情報の管理を行うネットワーク機器管理装置に加入者設定情報を要求することになる。そして、この要求により加入者設定情報がネットワーク機器管理装置から送られてきたとき、加入者設定情報格納手段にこの加入者設定情報を格納する。したがって、たとえば一度、通信ネットワークに接続されたネットワーク機器に電源が再度投入されたような場合には、加入者設定情報記憶手段に加入者設定情報が記憶されている。このため、本発明ではネットワーク機器管理装置に加入者設定情報を再度要求するといった無駄な処理が不要になる。
また本発明では、(イ)通信ネットワークに接続するための中継装置に伝送路を介して物理的に接続したとき、この接続が初回であるか否かを判別する初回有無判別手段と、(ロ)この初回有無判別手段が物理的な接続を初回であると判別したとき、中継装置に接続され、配下の各種機器の加入者設定情報の管理を行うネットワーク機器管理装置にこの中継装置を経由する形で通信ネットワークに接続する際に自装置側で設定しておく必要のある加入者設定情報を要求する加入者設定情報要求手段と、(ハ)この加入者設定情報要求手段の要求により加入者設定情報がネットワーク機器管理装置から送られてきたとき、これを自装置に設定する加入者設定情報設定手段とをネットワーク機器に具備させる。
すなわち本発明では、ADSLモデム、IP電話端末等のネットワーク機器をインターネット等の通信ネットワークに接続する際に、ネットワーク機器を中継装置に物理的に接続した時点で、この接続が初回であるか否かを初回有無判別手段で判別するようにしている。そして、初回有無判別手段が物理的な接続を初回であると判別したとき、そのネットワーク機器は配下の各種機器の加入者設定情報の管理を行うネットワーク機器管理装置に加入者設定情報を要求することになる。そして、この要求により加入者設定情報がネットワーク機器管理装置から送られてきたとき、ネットワーク機器はこれを自装置に設定する。したがって、通信ネットワークへの接続がこれ以後、可能になる。物理的な接続が初回であることの判別は、公知の各種の手法を採用可能である。
また本発明では、(イ)通信ネットワークおよび自己の属する回線事業者網に接続される中継装置に伝送路を介してネットワーク機器が物理的に接続されたとき、その接続が初回であるか否かをこのネットワーク機器から送られてきた情報を基にして判別する初回有無判別手段と、(ロ)この初回有無判別手段が接続が初回であると判別したとき、通信ネットワークに接続する際にネットワーク機器側で設定しておく必要のある加入者設定情報を作成する加入者設定情報作成手段と、(ハ)この加入者設定情報作成手段によって作成された加入者設定情報をネットワーク機器に送信する加入者設定情報送信手段とをネットワーク機器管理装置に具備させる。
すなわち本発明は、各種のネットワーク機器の管理を行うネットワーク機器管理装置側の技術的な工夫である。ネットワーク機器管理装置は、ネットワーク機器が中継装置に物理的に接続されたときにこの中継装置を経由して送られてくる情報を基にして、ネットワーク機器が中継装置に物理的に接続されたのが初めてであるかどうかを判別する。たとえば、ネットワーク機器側に通信ネットワークに接続する際に必要とする加入者設定情報が存在しない場合には、ネットワーク機器が中継装置に初めて物理的に接続されたものとされる。このように初回有無判別手段が接続が初回であると判別したとき、加入者設定情報作成手段は加入者設定情報を作成して、これをその中継装置に物理的に接続したネットワーク機器に送信することになる。したがって、中継装置に物理的に接続されたネットワーク機器の電源が再度投入されたとしても、そのネットワーク機器が過去に通信ネットワークに接続したものであれば、ネットワーク機器から送られた情報を基にしてネットワーク機器管理装置側は加入者設定情報を作成する必要がない。この結果、加入者設定情報を重複して作成する無駄を省くことができる。
また本発明では、(イ)通信ネットワークとこの通信ネットワークに接続する際に仲介する回線事業者網の双方に接続可能な中継装置の所定のポートに物理的に接続したとき、この接続が初回であるか否かを判別する初回有無判別ステップと、(ロ)この初回有無判別ステップで所定のポートとの物理的な接続を初回であると判別したとき、中継装置に接続され、配下の各種機器の加入者設定情報の管理を行うネットワーク機器管理装置にこの中継装置を経由する形で通信ネットワークに接続する際に自装置側で設定しておく必要のある加入者設定情報を要求する加入者設定情報要求ステップと、(ハ)この加入者設定情報要求ステップによる要求により加入者設定情報がネットワーク機器管理装置から送られてきたとき、これを自装置に設定する加入者設定情報設定ステップと、(ニ)この加入者設定情報設定ステップで加入者設定情報を自装置に設定した後、ネットワーク機器管理装置に代わって加入者設定情報を用いて通信ネットワークに接続する通信ネットワーク接続ステップとをネットワーク機器のネットワーク接続方法に具備させる。
すなわち本発明では、ネットワーク機器側におけるネットワーク接続方法を規定している。ネットワーク機器側では、まず中継装置の所定のポートに物理的に接続したのが初回であるかどうかを判別し、物理的な接続が初回であると判別した場合には、ネットワーク機器管理装置に対して加入者設定情報を要求することにしている。そして、この要求に基づいて加入者設定情報がネットワーク機器管理装置から送られてきたときには、これを自装置に設定し、この時点まで接続していたネットワーク機器管理装置に代わってネットワーク機器を通信ネットワークに接続できるようにする。このようにして、通信ネットワークへの接続を自動で行うことができるようになる。
また本発明では、(イ)通信ネットワークおよび自己の属する回線事業者網に接続される中継装置に伝送路を介してネットワーク機器が物理的に接続されたとき、その接続に伴って送られてくる情報を基にして、その接続が初回であるか否かを判別する初回有無判別ステップと、(ロ)この初回有無判別ステップで接続が初回であると判別したとき中継装置から送られてくる情報を基にして、通信ネットワークに接続する際にネットワーク機器側で設定しておく必要のある加入者設定情報を作成する加入者設定情報作成ステップと、(ハ)この加入者設定情報作成ステップによって作成された加入者設定情報をネットワーク機器に送信する加入者設定情報送信ステップとをネットワーク機器のネットワーク接続管理方法に具備させる。
すなわち本発明では、ネットワーク接続管理装置側におけるネットワーク機器のためのネットワーク接続管理方法について規定している。ネットワーク機器管理装置側は、中継装置に伝送路を介してネットワーク機器が物理的に接続されたとき、その接続に伴って送られてくる情報を基にして、その接続が初回であるか否かを判別するようにしている。そして、物理的な接続が初回であると判別された場合には、中継装置から送られてくる情報を基にして、通信ネットワークに接続する際にネットワーク機器側で設定しておく必要のある加入者設定情報を作成し、この加入者設定情報をネットワーク機器の設定のために該当のネットワーク機器に送信するようにしている。したがって、通信ネットワークに過去に接続されたネットワーク機器が停電でその動作を一時的に停止させたような場合に、電源の供給が復旧しても、中継装置に対する物理的な接続が初回とはならないので、ネットワーク接続管理装置が同一のネットワーク機器に対して加入者設定情報を重複して作成する無駄を省くことができる。
以上説明したように本発明によれば、中継装置を介して通信ネットワークやネットワーク機器管理装置に接続されるネットワーク機器がその中継装置に初めて物理的に接続されたときのみ、ネットワーク機器管理装置が加入者設定情報を該当のネットワーク機器に送って通信ネットワークに対する設定を行わせるので、電源がオンとなるたびにネットワーク機器管理装置が該当のネットワーク機器の加入者設定情報を作成したり、加入者設定情報をネットワーク機器に頻繁に送信する手間を省くことができる。したがって、ネットワーク機器管理装置の負荷を軽減させることができる。特に、大地震が発生して特定のエリアに属するネットワーク機器の電源が一度に落ちたような場合であっても、電源復旧時にこれらのネットワーク機器が一斉に加入者設定情報を要求するといった不都合が発生することはない。前記した他の原因で電源をほぼ一斉に投入するような場合も同様である。
図1は本発明の実施の形態によるネットワーク接続システムの原理的な構成を表わしたものである。このネットワーク接続システム100は、アクセス回線接続用にk個(ただし「k」は1以上の整数)の物理ポート1011〜101kを備えた回線設備102を有している。この回線設備102には、アクセス回線1031〜103kをそれぞれ用いて第1〜第kの加入者終端装置1041〜104kが接続されるようになっている。また、回線設備102は、回線事業者網105を介して、あるいはISP(Internet Service Provider)網106を介して、回線事業者サーバ108と接続されるようになっている。
図2は、第1の加入者終端装置の構成の概要を表わしたものである。第1〜第kの加入者終端装置1041〜104kの構成は同一なので、ここでは第1の加入者終端装置1041の構成のみを具体的に説明する。第1の加入者終端装置1041は、アクセス回線1031に接続される送受信部121を備えている。送受信部121は、アクセス回線1031を介して回線設備102(図1)とデータの送受信を行うと共に、データの変復調等の送受信に伴う処理を行うようになっている。この送受信部121は、データの送信を制御する送信制御部122およびデータの受信を制御する受信制御部123と接続されている。送信制御部122は、端末識別子付与部124、初回フラグ付与部125および設定情報格納部126とそれぞれ接続されている。受信制御部123は、設定情報格納部126と接続されている。
ここで端末識別子付与部124は、送信制御部122によってデータの送信を行う際に、第1の加入者終端装置1041自体を識別させる端末識別子をデータに付与する部位である。端末識別子としては、NIC(Network Interface Card)ごとに割り当てられるMACアドレス(Media Access Control Address)や、通信ネットワークに割り振るIPアドレスを一例として挙げることができる。
初回フラグ付与部125は、この第1の加入者終端装置1041が図1に示す回線事業者サーバ108にアクセス回線103を介して初めて接続されるときに、通信サービスの設定の要求を管理するための「初回フラグ」を送信するデータに付与する部位である。本発明の実施の形態では、第1〜第kの加入者終端装置1041〜104kがアクセスする最初の場合のみ「初回フラグ」を付与することで、回線事業者サーバ108側が作成するデータベースを最少のものとすることができるようにしている。データベースについては後に説明する。
したがって、第1の加入者終端装置1041を例にとると、この装置の電源が投入されるたびに「初回フラグ」の設定が行われる訳ではない。従来技術では、既に説明したように電源のオン・オフに応じて通信ネットワークの接続のための設定を要求している。このような従来のネットワーク接続システムでは、ある程度広い範囲の地域に停電が発生したような場合では、回線事業者サーバ108側に加入者終端装置104側から非常に多くの設定要求が一度に到来することが想定される。したがて、回線事業者サーバ108側では、処理が混乱するという問題が発生する。初回フラグ付与部125を用いることで、このような問題を発生させないようにすることができる。「初回フラグ」としては、たとえば物理レイヤに特別に割り当てられた制御用ビットや、VLAN(Virtual Local Area Network)タグ(tag)が、一例として用いられる。
設定情報格納部126は、加入者設定情報を格納する部位である。なお、第1の加入者終端装置1041は、図示しないCPU(中央処理装置)と、制御プログラムを格納した記憶媒体を備えており、この記憶媒体の一部が設定情報格納部126を構成している。また、CPUが制御プログラムを実行することで、設定情報格納部126を除く前記した各部の全部または一部をソフトウェアで実現している。
図3は、回線設備の構成の概要を表わしたものである。回線設備102は、図1に示す第1〜第kの加入者終端装置1041〜104kとアクセス回線1031〜103kを介して個別に接続する物理ポート部131と、この物理ポート部131に接続された端末側送受信部132と、回線事業者網105およびISP網106と接続されたサーバ側送受信部133と、設備側情報格納部134と、これら端末側送受信部132、サーバ側送受信部133および設備側情報格納部134と接続された設備側制御部135から構成されている。
ここで物理ポート部131は、k個の物理ポート1011〜101kから構成されている。これらの物理ポート1011〜101kには、それぞれ互いに異なる加入者終端装置1041〜104kに一端を接続されたアクセス回線1031〜103kが任意の数(ここではk)だけ接続される、あるいは接続可能になっている。各物理ポート1011〜101kには、それぞれを他のポートから識別するための物理ポート番号が設定されている。設備側情報格納部134には、これらのポートと物理ポート番号の対応付けを示す情報と、回線設備102についての接続情報が格納される。回線設備102の接続情報とは、たとえば回線設備の設置場所、回線設備番号、管理IPアドレス、物理ポート番号等の情報が含まれる。
端末側送受信部132は、物理ポート部131の物理ポート1011〜101kに接続されたアクセス回線1031〜103kを介してデータの送受信を行うと共に、第1〜第kの加入者終端装置1041〜104kから受信した端末識別子や初回フラグを識別する処理を行う。また、一般的な処理としてデータの変復調等の処理を行うと共に、制御用ビットをデータから抽出したり、VLANタグの着脱を行うようになっている。
サーバ側送受信部133は、図1に示す回線事業者網105あるいはISP網106を介してデータの送受信を行うようになっている。たとえばイーサネット(登録商標)によるパケットデータの送受信処理を行う。
設備側制御部135は、図示しないCPUと、このCPUによって実行される制御プログラムや制御プログラムを実行する際に必要とされるデータを一時的に格納する同じく図示しない記憶媒体とを備えており、回線設備102全体の制御を行うようになっている。
このような構成の回線設備102は、たとえば回線事業者によって管理されており、アクセス回線103と回線事業者網105あるいはISP網106を接続するネットワーク中継装置として機能する。そして、第1〜第kの加入者終端装置1041〜104kのいずれか1つから通信サービスの設定要求としての初回フラグを受信すると、その要求が入力された物理ポート番号と、その通信サービスの設定要求に含まれる要求元の加入者終端装置の端末識別子ならびに回線設備102に関する情報を回線事業者サーバ108側に通知するようになっている。
図4は、回線事業者サーバの構成の概要を表わしたものである。回線事業者サーバ108は、図1に示したアクセス回線1031〜103kの利用を、加入者に提供する回線事業者によって管理される装置である。この回線事業者サーバ108は、サーバ側制御部141と、サーバ側送受信部142およびサーバ側情報格納部143を備えている。そして、後に説明するデータベースを基にして、加入者終端装置1041〜104kからのアプリケーション接続を許容するようになっている。アプリケーション接続とは、既に説明したように、http(HyperText Transfer Protocol)あるいはhttps(Secure HTTP)等の接続を意味している。サーバとクライアントの認証や、IDやパスワードによるアクセス制限を行う際に使用されるBASIC認証(Basic Authentication)を含んでいる。このような構成の回線事業者サーバ108は、たとえばウエブサーバを構成するワークステーション等のハイエンドなパーソナルコンピュータで構成することができる。
ここでサーバ側制御部141は、サーバ側送受信部142およびサーバ側情報格納部143と接続されており、これらを含む回線事業者サーバ108の全体の制御を行うようになっている。このようなサーバ側制御部141は、たとえば図示しないCPUと、このCPUによって実行される制御プログラムや制御プログラムを実行する際に必要とされるデータを一時的に格納する記憶媒体とを備えた構成となっている。
サーバ側送受信部142は、回線事業者網105あるいはISP網106を介してデータの送受信を行うようになっており、たとえばイーサネット(登録商標)によるパケットデータの送受信処理を行う。サーバ側情報格納部143は、回線事業者加入者管理情報144、物理ポート情報145、加入者設定情報146および加入者特定データベース147を格納している。
ここで回線事業者加入者管理情報144は、加入者に関する情報である。回線事業者加入者管理情報144は、たとえば、各加入者の氏名、住所、電話番号等の個人情報によって構成されている。物理ポート情報145は、加入者に係わる施設に敷設されたアクセス回線として図1に示したアクセス回線1031〜103kがそれぞれ接続された回線設備102の物理ポートに係わる情報である。たとえば、回線設備102の設置場所や、回線設備番号、管理IPアドレス、物理ポート番号が物理ポート情報145に含まれる。
加入者設定情報146は、たとえば第1の加入者終端装置1041がISP網106に接続して通信サービスを受けるための認証情報である。この加入者設定情報146には、PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet(登録商標))のID(Identification)、パスワード、IP電話を使用するためのIDあるいはパスワードが含まれる。
加入者特定データベース147は、回線設備102により通知された加入者終端装置1041〜104kそれぞれの端末識別子、ならびにこれらの装置が接続される物理ポート番号、ならびにサーバ側制御部141により回線事業者加入者管理情報144、物理ポート情報145、加入者設定情報146と関連付けが行われた情報を、一時的に格納するようになっている。
このような回線事業者サーバ108では、たとえば第1の加入者終端装置1041によるアプリケーション接続があったとき、サーバ側制御部141は、通知されたその第1の加入者終端装置1041の端末識別子に一致する加入者を加入者特定データベース147より検索する。そして、対応する加入者設定情報をその第1の加入者終端装置1041に通知する処理を行う。回線設備102は、ISPが加入者に対して接続サービスを提供する通信ネットワークである。本発明の実施の形態ではこのような通信ネットワークを、たとえばインターネットであるとすることができる。加入者設定情報146の設定が必要なものであれば、ネットワークの種類は特に問われないことは当然である。
図5は、このようなネットワーク接続システムで加入者を特定する加入者特定方法の全体的な流れを表わしたものである。ここでは第1の加入者終端装置1041が通信サービスの設定要求を行うものとして、概要を説明する。第1の加入者終端装置1041が、その設置された加入者宅(図示せず)で回線設備102の物理ポート1011にアクセス回線1031を介して物理的に接続されると(ステップS151)、端末識別子と初回フラグとが、回線事業者設備148を構成する回線設備102、回線事業者網105および回線事業者サーバ108中の回線設備102に通知される(ステップS152)。回線設備102では、初回フラグを受信すると、その受信した物理ポートを特定して(ステップS153)、その物理ポートを表わした物理ポート情報と端末識別子を回線事業者網105を介して回線事業者サーバ108に通知する(ステップS154)。
回線事業者サーバ108は、回線事業者加入者管理情報144から回線設備102に収容されている加入者を管理する物理ポート情報145と、回線設備102からステップS154で通知された物理ポート情報とを照合する。そして、第1の加入者終端装置1041を使用する加入者を特定して、端末識別子と加入者設定情報146から構成される加入者特定データベース147を作成する(ステップS155)。
この段階で、第1の加入者終端装置1041は、論理的な接続によって自己のIPアドレスの取得を行う(ステップS156)。そして、第1の加入者終端装置1041は自己の端末識別子を、加入者設定情報要求として回線事業者サーバ108に通知する(ステップS157)。
すると、回線事業者サーバ108は、通知された第1の加入者終端装置1041の端末識別子を用いて加入者特定データベース147を検索し、その加入者を特定する(ステップS158)。そして、端末識別子に相当する加入者の加入者設定情報146を抽出して、第1の加入者終端装置1041に通知する(ステップS159)。
第1の加入者終端装置1041では、通知された加入者設定情報146を「装置展開」する。すなわち、第1の加入者終端装置1041で加入者設定情報146を設定情報格納部126に格納することで、プログラムが実行可能な状態にする(ステップS160)。そして、論理的な切断を行って(ステップS161)、設定されたサービスに関する情報をもってISP網(インターネット)106に論理的に接続する(ステップS162)。第1の加入者終端装置1041は、設定完了通知として自己の端末識別子をISP網106を介して回線事業者サーバ108に通知する(ステップS163)。回線事業者サーバ108は、この設定完了通知を受信したことで加入者特定データベース147を削除する(ステップS164)。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1に示すネットワーク接続システム100を更に具体化した第1の実施例を説明する。第1の実施例では、ADSLによるネットワーク接続システムで加入者を特定するようにしている。
図6は、図1に対応するもので、第1の実施例におけるADSL回線利用のネットワーク接続システムの構成を表わしたものである。ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線利用のネットワーク接続システム200は、アクセス回線接続用にk個(ただし「k」は2以上の整数)の物理ポート2011〜201kを備えたADSL回線設備202を有している。このADSL回線設備202には、アクセス回線2031〜203kをそれぞれ用いて第1〜第kの加入者終端装置としての第1〜第kのADSLモデム2041〜204kが接続されるようになっている。また、ADSL回線設備202は、ADSL事業者網205を介して、あるいはISP網206を介して、ADSL事業者サーバ208と接続されるようになっている。
図7は図2に対応するもので、第1のADSL装置の構成の概要を表わしたものである。また、図8は図3に対応するもので、ADSL回線設備の構成の概要を表わしたものである。更に、図9は図4に対応するもので、ADSL事業者サーバの構成の概要を表わしたものである。ただし、これらの図で図2〜図4と対応する箇所にはそれぞれ図2〜図4で使用した符号の数値に「100」を加えた数値を符号として付しており、これらの説明を省略する。また、第1の実施例の場合には、第1のADSLモデム2041が通信サービスの設定要求を行うものとして、説明を行う。
図10は、第1の実施例における第1のADSLモデム側における通信サービスの設定要求の流れを表わしたものである。図7〜図9と共に説明を行う。第1のADSLモデム2041の図示しないCPUは、ユーザがこの第1のADSLモデム2041をアクセス回線2031を介してADSL回線設備202の物理ポート2011〜201k(図8)のいずれかに物理的に接続するのを待機している(ステップS301)。たとえば第1のADSLモデム2041がADSL回線設備202の物理ポート2011に物理的に接続されたら(Y)、送信制御部222はADSL事業者サーバ208に対する最初のアクセス(最初の物理的接続)であるかどうかを判別する(ステップS302)。
「最初のアクセスであるかどうか」の判別は、本実施例の場合に次のようにして行っている。第1のADSLモデム2041は、図7に示す設定情報格納部226を工場出荷時に所定の制御ビット列(たとえばオール“0”のブランク(空白)からなる制御ビット列)にしている。第1のADSLモデム2041の初回フラグ付与部225は、ADSL回線設備202に接続するたびに、この設定値記憶領域の内容を読み出して、接続先のADSL回線設備202に通知する。したがって、第1のADSLモデム2041が最初にADSL回線設備202に接続されたとき、設定情報格納部226の空白のデータとしての制御ビット列からなる「初回フラグ」が送り出されることになる。この後、設定情報格納部226に加入者設定情報が格納(上書き)されると、加入者設定情報が読み出されることになるので、「初回フラグ」の送り出しは無くなることになる。
もちろん、第1のADSLモデム2041における初回フラグ付与部225あるいは送信制御部222等の制御部が設定情報格納部226を監視して、ここに加入者設定情報が格納される前に「初回フラグ」をオフとし、加入者設定情報が格納された時点以降は「初回フラグ」をオンとするようにしてもよい。この後者の場合には、第1のADSLモデム2041の電源が投入されている状態で、かつ「初回フラグ」がオフとなっているときには加入者設定情報が格納される時点の監視が行われることになるが、「初回フラグ」がオンとなった後は第1のADSLモデム2041の電源が投入されても、加入者設定情報が格納される時点の監視が行われることはない。
なお、使用済みの第1のADSLモデム2041等のADSLモデム204を他人に譲り渡したような場合、そのADSLモデム204には加入者設定情報が設定されている。したがって、その他人が過去に接続した環境と異なる通信環境でこのADSLモデム204をADSL回線設備202に接続したとすると、加入者設定情報が適切ではなくなり、ISP網206に接続できない可能性がある。このような場合には、そのADSLモデム204を工場出荷時の状態に戻せばよい。これにより、これ以後のADSL回線設備202への物理的な接続が初回の接続となる。これは、ADSLモデム204等のネットワーク機器の電源が投入されるたびに加入者設定情報の再設定を行う概念とは異なる。
図10に戻って説明を続ける。ステップS302で、ADSL事業者サーバ208に対する最初のアクセスであると判別された場合には(Y)、これに対するデータの送信を開始する際に、端末識別子付与部224から端末識別子として自身のMACアドレスを取り出し、また初回フラグ付与部225から初回フラグの付与を受ける(ステップS303)。そして、MACアドレスと初回フラグとがADSL回線設備202に通知される(ステップS304)。すなわち、第1のADSLモデム2041が加入者宅で物理的な接続を行うと、物理レイヤが有する制御ビット列あるいは制御ビットを用いて、この第1のADSLモデム2041が固有に有するMACアドレスならびに加入者設定情報を要求するADSLレイヤの制御ビットである初回フラグがADSL回線設備202に通知される(ステップS304)。以上で通信サービスの設定要求の処理が終了する(エンド)。
一方、ステップS302でADSL事業者サーバ208に対する最初のアクセスではないと判別された場合(N)、送信制御部222は端末識別子付与部224から端末識別子として自身のMACアドレスを取り出す(ステップS305)。初回フラグ付与部225から初回フラグの付与は受けない。そして、このMACアドレスのみをADSL回線設備202に通知することになる(ステップS304)。
図11は、第1のADSLモデム等のADSLモデムからのステップS304の通知を受信した際のADSL回線設備側の処理の流れを表わしたものである。ADSL回線設備202では、ステップS304の通知を受信すると(ステップS321:Y)、その通知に初回フラグが存在しているかどうかをチェックする(ステップS322)。存在していない場合には(N)、すでに通信サービスの設定が行われているので、そのまま処理を終了する(エンド)。
これに対して、ステップS304の通知に初回フラグが存在していた場合には(ステップS322:Y)、第1のADSLモデム2041がアクセス回線2031を介して接続された物理ポートを特定する(ステップS323)。そして、その物理ポートを表わした物理ポート情報と端末識別子としてのMACアドレスをADSL事業者網205を介して、ADSL事業者サーバ208に通知する(ステップS324)。そして、処理を終了させる(エンド)。
図12は、ステップS324の通知を受信するADSL事業者サーバ側における処理の流れを表わしたものである。ADSL事業者サーバ208側では、ステップS324の通知をADSL事業者網205を介して受信すると(ステップS341:Y)、回線事業者加入者管理情報244からADSL回線設備202に収容されている加入者を管理する物理ポート情報245と、ADSL回線設備202からステップS324(図11)で通知された物理ポート情報とを照合する。そして、第1のADSLモデム2041を使用する加入者を特定して、MACアドレスと加入者設定情報246から構成される加入者特定データベース247を作成する(ステップS342)。これにより、第1のADSLモデム2041はADSL事業者網205からPPPoEのIDとパスワードを取得して、これとの間にPPPoE接続が行われる。これを基に、第1のADSLモデム2041はそのMACアドレスをADSL事業者サーバ208に送信して加入者設定情報要求を行う。
図13は、加入者特定データベースを作成した後のADSL事業者サーバ側における加入者特定データベースの処理の流れを表わしたものである。ADSL事業者サーバ208は、物理ポート情報245と端末識別子としてのMACアドレスを登録する(ステップS361)。そして、タイマによる計時を開始する(ステップS362)。タイマの計時が満了する前に(ステップS363:N)、第1のADSLモデム2041から、アプリケーション接続による加入者設定情報要求が到来するかどうかを監視する(ステップS364)。アプリケーション接続については、前記した通りである。
計時が満了する前に第1のADSLモデム2041からアプリケーション接続による加入者設定情報要求が到来した場合には(ステップS364:Y)、このタイマによる期間満了前に第1のADSLモデム2041から設定完了通知が到来するかを更にチェックする(ステップS365)。これは、ステップS364で第1のADSLモデム2041から加入者設定情報要求が到来した場合には、加入者の特定が行われて、加入者の加入者設定情報246が、第1のADSLモデム2041に通知されるので、これを基にして第1のADSLモデム2041が設定完了通知をADSL事業者サーバ208に送ってくるからである。このようにして設定完了通知がタイマによる期間満了前に送られてきた場合には(ステップS365:Y)、加入者特定データベース247の削除が行われる(ステップS366)。
一方、第1のADSLモデム2041から加入者設定情報要求が到来する前に(ステップS364:N)、あるいは設定完了通知を受信する前に(ステップS365:N)、タイマによる期間満了となる場合がある(ステップS363:Y)。この場合には、何らかの異常が発生したものとして異常通知が第1のADSLモデム2041に対して行われる(ステップS367)。この場合には、加入者特定データベース247が削除されることになる(ステップS366)。
図12に戻って説明を続ける。ADSL事業者サーバ208はステップS342で加入者特定データベース247を作成したら、第1のADSLモデム2041から加入者設定情報要求(図13ステップS364参照)が到来するのを待機する(ステップS343)。加入者設定情報要求が到来したら、これに付された第1のADSLモデム2041の端末識別子としてのMACアドレスを用いて第1のADSLモデム2041の加入者を特定する(ステップS344)。そして、この特定された加入者の加入者終端装置としての第1のADSLモデム2041に対して加入者設定情報246の通知を行う(ステップS345)。この加入者設定情報246には、ISP網206(図6参照)用のPPPoE接続のためのIDとパスワードが含まれている。このようにして、第1のADSLモデム2041に対する加入者設定情報の通知処理が終了する(エンド)。これにより、第1のADSLモデム2041はADSL事業者網205との間にPPPoE接続が可能になる。
図14は、図12のステップS345による加入者設定情報の通知を受信した加入者終端装置側の処理を表わしたものである。加入者設定情報246を受信した第1のADSLモデム2041は、ステップS345による加入者設定情報246の通知を受けると(ステップS381:Y)、この加入者設定情報246を図7に示した設定情報格納部226に格納することで、装置展開して、これらを第1のADSLモデム2041で実行可能な状態に設定する(ステップS382)。その後、第1のADSLモデム2041はADSL事業者網205との間を論理的に切断して(ステップS383)、代わってISP網206(図6参照)に接続する(ステップS384)。このとき、第1のADSLモデム2041は、PPPoE接続のためのIDとパスワードを使用してISP網206とPPPoE接続(論理的接続)を行う。そして、アプリケーション接続として、ADSL事業者サーバ208に対して設定完了通知を送信する(ステップS385)。このとき、この通知に伴って第1のADSLモデム2041から送られた端末識別子としてのMACアドレスをキーとして、前記したようにADSL事業者サーバ208は加入者特定データベース247を削除することになる(ステップS366参照)。
図15は、図5に対応するもので、第1の実施例のネットワーク接続システムで加入者を特定する加入者特定方法の全体的な流れを表わしたものである。ただし、この図15の説明は以上の説明と重複するので省略し、適宜、ステップ番号あるいは構成部品の番号を付記することにする。なお、図15でADSL事業者設備248は、ADSL回線設備202、ADSL事業者網205およびADSL事業者サーバ208から構成されている。
以上説明した第1の実施例によれば、次のような効果がある。
(1)第1の実施例では第1に、回線設備の受信側で加入者を特定している。この結果として、加入者を特定した情報を加入者側に受け渡すことなく、秘密にすることができるという効果が生じる。
(2)また、第1の実施例では、加入者終端装置としてのADSLモデムが固有に有する端末識別子を基にして、物理回線を特定し、かつこの固有情報をキーとして加入者を特定している。したがって、あらかじめMACアドレス等の装置固有の端末識別子を回線事業者が管理する必要なく、加入者を特定することができるという効果が生じる。
(3)更に第1の実施例では、加入者特定データベース247で物理ポートを特定した時間管理を行っている。このため、ADSLモデム等の加入者終端装置が固有に有する端末識別子を詐称しても、物理接続が行われてからの特定時間内に装置固有情報を通知しなければならない。この結果、加入者になりすます不正なアクセスを困難にすることができるという効果がある。
(4)また、第1の実施例では、ADSL事業者サーバ208が、ADSLモデムの設定時にのみ有効にするADSL回線設備202への設定要求フラグの通知を受けて、設定要求フラグが存在する加入者のみで加入者特定データベース247を作成している。このため、加入者設定情報要求が実行されたADSLモデム204で、限定された情報の中から検索を容易に行うことができる。
(5)更に第1の実施例では回線設備の論理構成によらず、ADSLモデムが接続された物理ポートにより加入者の特定が可能になっている。このため、第5の効果としてADSL回線設備202内の論理構成がネットワーク接続システム200に影響を及ぼさない。
図16は、本発明の第2の実施例におけるネットワーク接続システムの構成を表わしたものである。このネットワーク接続システム400は、FTTH(Fiber To The Home)等によって加入者終端装置が図示しないモデムやメディアコンバータと分離しているような場合の加入者の特定方法について工夫している。
ネットワーク接続システム400では、ブロードバンド常時接続サービスの提供に当たって図示しない通信局舎内に設置されるBAS(Broadband Access Server)401の第1〜第kの収容ポート4021〜402kに、第1層の第1〜第kのレイヤ2スイッチ4031〜403kが接続されるようになっている。これら第1層の第1〜第kのレイヤ2スイッチ4031〜403kは、それぞれ第1〜第kの物理ポート4041〜404kを備えており、それぞれが第2層の第1〜第mのレイヤ2スイッチ4051〜405mと接続されている。ここで、数値“m”は、最大で“k×k”である。第2層の第1〜第mのレイヤ2スイッチ4051〜405mもそれぞれ第1〜第kの物理ポート4061〜406kを備えており、それぞれにアクセス回線4071〜407k、……を介してIP電話端末4081〜408k、……を接続している。BAS401のアップリンク側には、FTTH事業者網411およびISP網412を介してFTTH事業者サーバ413が接続されている。
FTTH事業者サーバ413には、第1の実施例のADSL事業者サーバ208(図9参照)と同様に、回線事業者加入者管理情報444、物理ポート情報445、加入者設定情報446および加入者特定データベース447が設けられている。また、この第2の実施例のネットワーク接続システム400で、IP電話端末4081〜408k、……には、図示を省略するが第1の実施例の図7に示したADSLモデム204の回路と同様の回路が備えられている。また、BAS401には、同じく図示を省略するが第1の実施例の図8に示したADSL回線設備202の回路と同様の回路が備えられている。ただし、IP電話端末4081〜408k、……は、アクセス回線4071〜407k、……へ接続するための変復調手段を備える必要はない。
図17および図18は、この第2の実施例におけるネットワーク接続システムで加入者を特定する加入者特定方法の全体的な流れの前半および後半を表わしたものである。第2の実施例の場合には、図16に示した第1のIP電話端末4081が通信サービスの設定要求を行うものとして説明を行う。なお、図17および図18でFTTH事業者設備448は、レイヤ2スイッチ403、405、BAS401、FTTH事業者網411およびFTTH事業者サーバ413によって構成されている。
第1のIP電話端末4081が図示しない加入者宅で、設定要求を行う場合にのみ第2層の第1のレイヤ2スイッチ4051と物理的な接続を行うものとする。物理的な接続が行われると(図17ステップS501)、設定要求を行う場合にのみ付与されるVLAN(Virtual Local Area Network)タグ(tag)を用いて、第1のIP電話端末4081固有のMACアドレスで第2層の第1のレイヤ2スイッチ4051に論理的な接続が行われ、通信サービスの設定要求の通知が行われる(ステップS502)。
第1のIP電話端末4081は、更にFTTH事業者網411に対して、PPPoEのIDとパスワードを用いて、論理的な接続によって自己のIPアドレスの取得を行う(ステップS503)。ここで、PPPoEのIDとパスワードは、第1のIP電話端末4081に対して設定要求を行うためのデータとして工場出荷時にあらかじめセットされたものである。BAS401は、この論理的な接続によってその収容ポート(BASポート)4021を特定する(ステップS504)。そして、第1のIP電話端末4081がアクセスしてきたそのBASポート4021およびMACアドレスをFTTH事業者サーバ413に通知する(ステップS505)。これにより、FTTH事業者サーバ413は第1のIP電話端末4081に対するレイヤ2スイッチを特定する(ステップS506)。
次にFTTH事業者サーバ413は、ネットワークの構成を管理するために、BAS401の各ポートに接続される複数のレイヤ2スイッチ403、405に対して、MACアドレスのラーニングテーブル読出コマンドを発行する(ステップS507)。これにより、どのレイヤ2スイッチの物理ポートにそのMACアドレスがラーニングされているかを判別して、これらのレイヤ2スイッチ403、405の物理ポートを特定する(ステップS508)。そして、その物理ポートを表わした物理ポート情報と端末識別子としてのMACアドレスおよびレイヤ2スイッチに関するレイヤ2スイッチ(L2SW)情報をFTTH事業者サーバ413に通知する(ステップS509)。
FTTH事業者サーバ413は、ステップS509の通知を受信すると、図12で説明したような処理によって、MACアドレス、加入者設定情報446から構成される加入者特定データベース447を作成する(図18ステップS510)。
この加入者特定データベース447についても、図13で説明した第1の実施例における加入者特定データベース247の場合と同様に、物理ポート情報445およびMACアドレスを登録する(ステップS361参照)と共に、タイマの計時を開始し(ステップS362参照)、タイマの計時の満了を監視する(ステップS363参照)。タイマの計時が満了する前に、第1のIP電話端末4081からアプリケーション接続(ステップS511)による加入者設定情報要求が到来すれば(ステップS364:Y参照、ステップS512)、加入者の特定が行われて(ステップS513)、加入者の加入者設定情報446が、第1のIP電話端末4081に通知される(ステップS514)。
第1のIP電話端末4081では、加入者設定情報446が通知されたら、これを装置展開する(ステップS515)。その後、第1のIP電話端末4081はFTTH事業者サーバ413との間を論理的に切断して(ステップS516)、代わってISP網412に接続する(ステップS517)。このとき、第1のIP電話端末4081は、PPPoE接続のためのIDとパスワードを使用してISP網412とPPPoE接続(論理的接続)を行う。そして、アプリケーション接続として、FTTH事業者サーバ413に対して設定完了通知を送信する(ステップS518)。このとき、この通知に伴って第1のIP電話端末4081から送られた端末識別子としてのMACアドレスをキーとして、FTTH事業者サーバ413は加入者特定データベース447を削除することになる(ステップS519)。
このように第2の実施例では、初回フラグにVLANタグを使用している。このため、MACアドレスのラーニングテーブルの検索を行う際に、第1のIP電話端末4081等のIP電話端末が初回のみにアクセスするVLAN網に接続しているMACアドレスのみを検索すればよい。このため、検索効率が向上するという利点がある。
また、第三者がIP電話端末の端末識別子を偽造してFTTH事業者サーバ413にアクセスしたとしても、初回のみにアクセスするVLAN網に属していなければ、他人に成りすましてアクセスすることが極めて困難であり、不正なアクセスを効果的に防止することができるという効果がある。
なお、第2の実施例ではBAS401を使用したが、これに限るものではない。たとえばDHCPサーバ等のサーバを使用して、IPアドレスを割り振ることで、本発明のネットワーク接続システムを構成することも可能である。
また、実施例ではネットワーク機器の一例としてADSLモデム204とIP電話端末を例示したが、これらに限るものではない。中継装置と物理的に接続して、加入者設定情報を使用して通信ネットワークにアクセスするものであれば、あらゆるネットワーク機器に本発明を適用することができることは当然である。また、ネットワーク機器の物理的な接続が初回であるか否かの判別も、既に知られたあらゆる技術が適用可能であることも当然である。
更に、事業者網はADSL事業者網やFTTH事業者網に限定されるものではない。たとえばCATV(Community Antenna TeleVision; CAble TeleVision)事業者網もこれに含まれる。
本発明の実施の形態によるネットワーク接続システムの原理的な構成を表わしたシステム構成図である。 本発明の実施の形態による第1の加入者終端装置の構成の概要を表わしたブロック図である。 本発明の実施の形態による回線設備の構成の概要を表わしたブロック図である。 本発明の実施の形態による回線事業者サーバの構成の概要を表わしたブロック図である。 図1に示したネットワーク接続システムで加入者を特定する処理の全体的な流れを表わした説明図である。 本発明の第1の実施例におけるネットワーク接続システムの構成を表わしたシステム構成図である。 第1の実施例における第1のADSL装置の構成の概要を表わしたブロック図である。 第1の実施例におけるADSL回線設備の構成の概要を表わしたブロック図である。 第1の実施例におけるADSL事業者サーバの構成の概要を表わしたブロック図である。 第1の実施例における第1のADSLモデム側における通信サービスの設定要求の流れ図である。 第1の実施例でADSLモデムからのステップS304の通知を受信した際のADSL回線設備側の処理の流れ図である。 第1の実施例でADSL事業者サーバ側の加入者設定情報の通知処理の流れを表わした流れ図である。 第1の実施例で加入者特定データベースの処理の流れを表わした流れ図である。 第1の実施例で加入者設定情報の通知を受信した加入者終端装置側の処理を表わした流れ図である。 第1の実施例のネットワーク接続システムで加入者を特定する加入者特定方法の全体的な流れを表わした説明図である。 本発明の第2の実施例におけるネットワーク接続システムの構成を表わしたシステム構成図である。 第2の実施例におけるネットワーク接続システムで加入者を特定する加入者特定方法の全体的な流れの前半を表わした説明図である。 第2の実施例におけるネットワーク接続システムで加入者を特定する加入者特定方法の全体的な流れの後半を表わした説明図である。
符号の説明
100、200、400 ネットワーク接続システム
101 物理ポート
102 回線設備
103、203 アクセス回線
104 加入者終端装置
105 回線事業者網
106、206、412 ISP網
108 回線事業者サーバ
124、224 端末識別子付与部
125、225 初回フラグ付与部
126、226 設定情報格納部
134、234 設備側情報格納部
135、235 設備側制御部
141、241 サーバ側制御部
143、243 サーバ側情報格納部
202 ADSL回線設備
205 ADSL事業者網
208 ADSL事業者サーバ
244、444 回線事業者加入者管理情報
245、445 物理ポート情報
246、446 加入者設定情報
247、447 加入者特定データベース
401 BAS
402 収容ポート(BASポート)
403、405 レイヤ2スイッチ
408 IP電話端末
411 FTTH事業者網
413 FTTH事業者サーバ

Claims (14)

  1. 通信ネットワークに接続する際に自装置側で設定しておく必要のある加入者設定情報を記憶する加入者設定情報記憶手段と、
    前記通信ネットワークに接続するための中継装置に伝送路を介して物理的に接続したとき、前記加入者設定情報記憶手段に前記加入者設定情報が記憶されているかどうかを判別する加入者設定情報記憶有無判別手段と、
    この加入者設定情報記憶有無判別手段が前記加入者設定情報記憶手段に前記加入者設定情報が記憶されていないことを判別したとき、前記中継装置に接続され、配下の各種機器の加入者設定情報の管理を行うネットワーク機器管理装置に前記加入者設定情報を要求する加入者設定情報要求手段と、
    この加入者設定情報要求手段の要求により前記加入者設定情報が前記ネットワーク機器管理装置から送られてきたとき前記加入者設定情報格納手段にこの加入者設定情報を格納する加入者設定情報格納手段
    とを具備することを特徴とするネットワーク機器。
  2. 通信ネットワークに接続するための中継装置に伝送路を介して物理的に接続したとき、この接続が初回であるか否かを判別する初回有無判別手段と、
    この初回有無判別手段が物理的な接続を初回であると判別したとき、前記中継装置に接続され、配下の各種機器の加入者設定情報の管理を行うネットワーク機器管理装置にこの中継装置を経由する形で前記通信ネットワークに接続する際に自装置側で設定しておく必要のある加入者設定情報を要求する加入者設定情報要求手段と、
    この加入者設定情報要求手段の要求により前記加入者設定情報が前記ネットワーク機器管理装置から送られてきたとき、これを自装置に設定する加入者設定情報設定手段
    とを具備することを特徴とするネットワーク機器。
  3. 前記加入者設定情報が前記ネットワーク機器管理装置から送られてきて、これを自装置に設定した後、前記ネットワーク機器管理装置との間の回線を論理的に切断する論理的切断手段と、この論理的切断手段による論理的な切断が行われた後、前記加入者設定情報を使用して前記通信ネットワークに論理的に接続する論理的接続手段
    とを具備することを特徴とする請求項1または請求項2記載のネットワーク機器。
  4. 前記中継装置は、物理ポートを備え、自装置と前記物理ポートとをアクセス回線を介して接続する加入者終端装置であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のネットワーク機器。
  5. 前記中継装置は、前記ネットワーク機器管理装置の属する回線事業者網および前記通信ネットワークに接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のネットワーク機器。
  6. 前記通信ネットワークはインターネットであり、前記回線事業者網はADSLあるいはFTTH等による事業者網であることを特徴とする請求項5記載のネットワーク機器。
  7. 前記ネットワーク機器管理装置は、前記インターネットおよび前記回線事業者網に接続された事業者サーバであることを特徴とする請求項6記載のネットワーク機器。
  8. 通信ネットワークおよび自己の属する回線事業者網に接続される中継装置に伝送路を介してネットワーク機器が物理的に接続されたとき、その接続が初回であるか否かをこのネットワーク機器から送られてきた情報を基にして判別する初回有無判別手段と、
    この初回有無判別手段が接続が初回であると判別したとき、通信ネットワークに接続する際に前記ネットワーク機器側で設定しておく必要のある加入者設定情報を作成する加入者設定情報作成手段と、
    この加入者設定情報作成手段によって作成された加入者設定情報を前記ネットワーク機器に送信する加入者設定情報送信手段
    とを具備することを特徴とするネットワーク機器管理装置。
  9. 前記加入者設定情報作成手段の作成した加入者設定情報を格納する加入者設定情報格納手段と、
    前記加入者設定情報送信手段が加入者設定情報を送信した前記ネットワーク機器からその加入者設定情報の設定が完了したことの通知があったとき、前記加入者設定情報格納手段から該当する加入者設定情報を削除する加入者設定情報削除手段
    とを具備することを特徴とする請求項8記載のネットワーク機器管理装置。
  10. 前記加入者設定情報作成手段が前記加入者設定情報の作成を着手してから完了するまでの間の所定の時点で計時を開始する計時開始手段と、
    この計時開始手段が計時を開始してから所定の有限時間以内に、その加入者設定情報に対応する前記ネットワーク機器から前記加入者設定情報の取得の要求が受信されるか否かを監視する受信監視手段と、
    この受信監視手段によって前記有限時間以内に、その加入者設定情報に対応する前記ネットワーク機器から前記加入者設定情報の取得の要求が受信されなかったとき、そのネットワーク機器に異常を通知する異常通知手段
    とを具備することを特徴とする請求項8記載のネットワーク機器管理装置。
  11. 前記加入者設定情報作成手段が前記加入者設定情報の作成を着手してから完了するまでの間の所定の時点で計時を開始する計時開始手段と、
    この計時開始手段が計時を開始してから所定の有限時間以内に、その加入者設定情報に対応する前記ネットワーク機器から前記加入者設定情報の取得の要求が受信されるか否かを監視する受信監視手段と、
    この受信監視手段によって前記有限時間以内に、その加入者設定情報に対応する前記ネットワーク機器から前記加入者設定情報の取得の要求が受信されなかったとき、前記加入者設定情報作成手段の作成した該当する加入者設定情報を前記加入者設定情報格納手段から削除する異常時削除手段
    とを具備することを特徴とする請求項9記載のネットワーク機器管理装置。
  12. 前記通信ネットワークはインターネットであり、前記回線事業者網はADSLあるいはFTTHによる事業者網であることを特徴とする請求項8記載のネットワーク機器管理装置。
  13. 通信ネットワークとこの通信ネットワークに接続する際に仲介する回線事業者網の双方に接続可能な中継装置の所定のポートに物理的に接続したとき、この接続が初回であるか否かを判別する初回有無判別ステップと、
    この初回有無判別ステップで前記所定のポートとの物理的な接続を初回であると判別したとき、前記中継装置に接続され、配下の各種機器の加入者設定情報の管理を行うネットワーク機器管理装置にこの中継装置を経由する形で前記通信ネットワークに接続する際に自装置側で設定しておく必要のある加入者設定情報を要求する加入者設定情報要求ステップと、
    この加入者設定情報要求ステップによる要求により前記加入者設定情報が前記ネットワーク機器管理装置から送られてきたとき、これを自装置に設定する加入者設定情報設定ステップと、
    この加入者設定情報設定ステップで前記加入者設定情報を自装置に設定した後、前記ネットワーク機器管理装置に代わって前記加入者設定情報を用いて前記通信ネットワークに接続する通信ネットワーク接続ステップ
    とを具備することを特徴とするネットワーク機器のネットワーク接続方法。
  14. 通信ネットワークおよび自己の属する回線事業者網に接続される中継装置に伝送路を介してネットワーク機器が物理的に接続されたとき、その接続に伴って送られてくる情報を基にして、その接続が初回であるか否かを判別する初回有無判別ステップと、
    この初回有無判別ステップで接続が初回であると判別したとき前記中継装置から送られてくる情報を基にして、通信ネットワークに接続する際に前記ネットワーク機器側で設定しておく必要のある加入者設定情報を作成する加入者設定情報作成ステップと、
    この加入者設定情報作成ステップによって作成された加入者設定情報を前記ネットワーク機器に送信する加入者設定情報送信ステップ
    とを具備することを特徴とするネットワーク機器のネットワーク接続管理方法。
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