JP2006254662A - 回転子およびモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】 組立精度が高く、さらに生産性が向上する回転子を提供する。
【解決手段】 回転子は、シャフトに固定されるべき第1管部1と、第1管部1の外側に配置された第2管部2と、第1管部1および第2管部2を互いに固定するためのリブ部3とを備える。第1管部1および第2管部2は、互いに離れて配置されている。回転子は、第1管部1、第2管部2およびリブ部3で囲まれる第1空洞部4を有するように形成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 回転子は、シャフトに固定されるべき第1管部1と、第1管部1の外側に配置された第2管部2と、第1管部1および第2管部2を互いに固定するためのリブ部3とを備える。第1管部1および第2管部2は、互いに離れて配置されている。回転子は、第1管部1、第2管部2およびリブ部3で囲まれる第1空洞部4を有するように形成されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、回転子およびモータに関する。
回転運動を行なう回転体には、シャフトと回転子を備えるものがある。たとえば、モータは、外側の筐体と、筐体の内部に配置されシャフトを中心に回転する回転体とを備える。回転体は、シャフトと回転子とを含む。回転子は、シャフトに固定され、たとえば、外側の筐体の内側に配置された磁石と関わって、シャフトと一体的に回転するように形成されている。
回転体を形成する工程においては、回転子とシャフトとを焼き嵌めにより固定していた。はじめに、回転子全体を熱することにより回転子を全体的に膨張させる。次に、シャフトを回転子の中に挿入して回転子を冷却する。回転子が収縮することにより、シャフトに対して回転子が固定される。
または、特開平10−257723号公報においては、ロータコア組立とシャフトとを溶接接合するロータにおいて、ロータコア組立の内径とシャフトの外径との嵌め合いをスキマ嵌めにして、ロータコア組立の内径にシャフトを挿入後、ロータコア組立とシャフトとを溶接接合することが開示されている。この回転子においては、シャフトをロータコア組立に圧入する必要がなく、また、シャフトに傷が付かないのでシャフトが変形せず、シャフトを修正する必要がないと開示されている。
特開平10−257723号公報
シャフトに対して回転子を焼き嵌めによって固定する方法においては、回転子全体を加熱する。たとえば、回転子の内面と外面との両方を加熱して、回転子全体を膨張させる必要がある。このため、回転子の加熱量が多く、時間がかかって生産性が悪いという問題があった。
また、たとえば、モータの磁石内蔵型の回転子においては、温度が上昇することによって、磁石の性能が劣化するという問題があった。磁石の温度上昇による性能劣化を避けるために、加熱量を抑えた場合には、加熱不足による焼き嵌め不良が生じるという問題があった。
上記の特開平10−257723号公報に開示された回転子の固定方法においては、回転子をシャフトに固定する方法が回転子の端部の溶接のみであるため、シャフトと回転子との結合強度が必ずしも十分ではない。このため、運転中にシャフトと回転子との固定が外れてしまって、回転体が損傷することがあるという問題があった。
さらに、溶接によって回転子をシャフトに固定するため、溶接による熱歪みでシャフトや回転子が変形する場合がある。シャフトや回転子が変形すると、回転体の運転時に振動や騒音が増大するという問題があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、組立精度が高く、さらに生産性が向上する回転子およびモータを提供することを目的とする。
本発明に基づく回転子は、シャフトに固定されるべき第1管部と、上記第1管部の外側に配置された第2管部と、上記第1管部および上記第2管部を互いに固定するためのリブ部とを備える。上記第1管部および上記第2管部は、互いに離れて配置され、上記第1管部、上記第2管部および上記リブ部で囲まれる第1空洞部を有するように形成されている。
本発明に基づくモータは、上記回転子を備える。
本発明によれば、組立精度が高く、さらに生産性が向上する回転子およびモータを提供することができる。
(実施の形態1)
図1から図3を参照して、本発明に基づく実施の形態1における回転子およびモータについて説明する。
図1から図3を参照して、本発明に基づく実施の形態1における回転子およびモータについて説明する。
図1は、本実施の形態における回転体の概略断面図である。図2は、図1におけるII−II線に関する矢視断面図である。本実施の形態における回転体は、モータの回転体である。
モータの回転体は筐体の内部に配置され、回転体は回転子20およびシャフト10を含む。シャフト10は、棒状に形成され、シャフト10に回転子20が固定されている。本実施の形態においては、シャフト10は、円柱状に形成されている。
本実施の形態における回転子20は、シャフト10に固定されるべき第1管部1と、第1管部1の外側に配置された第2管部2とを含む。第1管部1および第2管部2は、それぞれが管状に形成されている。すなわち、本実施の形態における回転子は、第1管部1と第2管部2との二重管構造を有する。第1管部1と第2管部2とは同心円状に形成されている。第1管部1の内面は、断面形状がほぼ円形になるように形成され、シャフト10を挿入するためのシャフト挿入穴12が形成されている。
シャフト10は、シャフト挿入穴12に締め付けられることによって固定される。シャフト挿入穴12の径は、シャフトを十分に締付けることができるように、シャフトの外径とほぼ同じ大きで形成されている。
第1管部1および第2管部2は、互いに離れて配置されている。すなわち第1管部1の外面と、第2管部2の内面とが離れて固定されている。
第1管部1と第2管部2とは、リブ部3で互いに固定されている。本実施の形態においては、リブ部3は、周方向において120°ごとに3個形成されている。リブ部3は、周方向において、規則的に配置されている。また、リブ部3は、シャフト10の長手方向に沿って形成されている。リブ部3は、シャフト10の長手方向における回転子の一方の端面から他方の端面まで形成されている。
リブ部3が形成されることにより、第1管部1、第2管部2およびリブ部3で囲まれる第1空洞部4が形成されている。第1空洞部4は、第1管部1の形状に沿って、周方向に延びるように形成されている。本実施の形態においては、3個の第1空洞部4が形成されている。第1空洞部は、シャフトの長手方向に沿って、回転子の一方の端面から他方の端面まで貫通するように形成されている。
本実施の形態においては、第2管部2の内部に、磁石11が配置されている。磁石11は、周方向において90°ごとに4個配置されている。磁石は、回転子20の断面形状である円の中心を対称点として対称に形成されている。
図3に、本実施の形態における回転子をシャフトに固定するときの回転子の概略断面図を示す。補助線41は、シャフトの断面形状を示す。
本実施の形態における回転子をシャフトに固定する際には、回転子20の内面を加熱する。すなわち、第1管部1におけるシャフト挿入穴12を加熱する。または、第1管部1に対して加熱を行なう。回転子を内面から熱する方法においては、たとえば、回転子20のシャフト挿入穴12にコイルを挿入して、高周波により加熱する。
第1管部1は、矢印31に示すように外側に向かって膨らむ。第1管部1は、2つのリブ部3を支点として、外側に向かって膨らむように膨張する。第1空洞部4は、小さくなる。このとき、従来の技術における焼き嵌めのように、回転体の外側から加熱を行なう必要はない。
回転子20を内面から加熱することによって、シャフト挿入穴12が大きくなる。次に、シャフト挿入穴12に対してシャフトを挿入する。シャフトは、加熱されていないため、シャフト挿入穴12に挿入することができる。
次に、第1管部1を冷却することによって、第1管部1が元の大きさに収縮しようとする。この際に、第1管部1がシャフトを締め付けて、回転子20がシャフト10に固定される。
このように、本実施の形態における回転体の製造方法は、シャフトに対して回転子を焼き嵌めによって固定する方法において、回転子の内部にシャフトの外面に沿うような第1空洞部を形成した回転子を用いる。次に、回転子を内面から加熱する。または、第1管部を加熱する。次に、シャフトを挿入した後に冷却を行なう。
第1管部1を加熱する際には、第1管部1と第2管部2との間に第1空洞部4が形成されているため、第1管部1から第2管部2への熱伝達を抑制することができる。すなわち第1空洞部4は断熱効果を有する。このため、第2管部2は大きな温度上昇を伴わずに、第1管部1の温度が選択的に上昇する。この結果、第1管部1を選択的に膨張させることができる。
本実施の形態においては、第2管部2を外側から加熱する必要がないため、従来の技術よりも少ない加熱時間で足り、生産性を向上させることができる。特に、温度を上昇させる部分は第1管部1で足りるため、加熱時間を短くすることができる。この結果、生産性が向上する。
また、第1空洞部4が断熱効果を有するため、たとえば、第2管部1の内部に磁石11が配置されている場合には、磁石11の温度上昇を抑制して性能劣化を抑制することができる。または、第1空洞部4が形成されていることにより、第1管部1を選択的に十分に高い温度にすることができ、加熱量不足による焼き嵌め不良を抑制することができる。
また、本実施の形態における回転子は、第1管部1の内面とシャフト10の外面とが、面によって密着するため、大きな接触面積で回転子とシャフトとを固定することができる。この結果、回転体の運転中にシャフトと回転子との固定が外れてしまうことを防止できる。
また、第1管部1の内面を加熱するため、たとえば溶接による接合の際に生じるシャフトや回転子の変形を防止できる。すなわち、局所的に熱することに起因するシャフトや回転子の変形を防止することができる。このように組立精度を向上することができ、回転体の運転時における振動や騒音を抑制することができる。
本発明におけるモータは、上記の回転子を備えるため、生産性が向上して、さらに組立精度が向上する。
本実施の形態においては、第1空洞部がシャフトの長手方向に沿って、一方の端面から他方の端面まで貫通するように形成されているが、この形態に限られず、シャフトの長手方向において、一部分に第1空洞部が形成されるようにリブ部が形成されていても構わない。この場合には、シャフトに与える歪みを低減させるために、回転子とシャフトとの間の一部分に隙間(逃げ)が生じるようにシャフト挿入穴が形成されていることが好ましい。
また、図2を参照して、本実施の形態においては、周方向に3個のリブ部3が形成されているが、この形態に限られず、任意の数のリブ部を形成することができる。第1管部は、加熱したときにシャフトを中心に外側に広がることが好ましい。このため、リブ部3は、規則的に配置されていることが好ましい。たとえば、本実施の形態におけるリブ部のように、周方向において一定の間隔をあけて形成されていることが好ましい。または、対称にリブ部が形成されていることが好ましい。
第1管部、リブ部および第2管部は、一体的に形成されていてもよいし、個別に形成された第1管部、第2管部およびリブ部が互いに固定されることによって、回転子が形成されていても構わない。
また、本実施の形態においては、モータの回転子を例に取上げて説明を行なったが、この形態に限られず、シャフトと回転子を有する回転体や、軸体と部品を有する構造体に本発明を適用することができる。すなわち、回転子をシャフトに固定する構成を有する回転体に、また部品を軸体に固定する構成を有する構造体に、本発明を適用することができる。
(実施の形態2)
図4および図5を参照して、本発明に基づく実施の形態2における回転子およびモータについて説明する。図4は、本実施の形態における回転子をシャフト挿入穴が延びる方向に垂直な面で切断したときの概略断面図である。補助線41は、シャフトの断面形状を示す。
図4および図5を参照して、本発明に基づく実施の形態2における回転子およびモータについて説明する。図4は、本実施の形態における回転子をシャフト挿入穴が延びる方向に垂直な面で切断したときの概略断面図である。補助線41は、シャフトの断面形状を示す。
回転子21が第1管部および第2管部を備え、第1管部と第2管部とがリブ部で接続されていることは、実施の形態1と同様である。本実施の形態においては、第1管部のシャフト挿入穴の形状が実施の形態1と異なる。
シャフト挿入穴13は、外側に向かって一部分が欠けるように形成された切欠き部6を有する。すなわち、シャフト挿入穴13に切欠き部6が形成されている。切欠き部6は、第1管部5の内面の断面形状である円の一部分を、所定の長さのみ外側に向かって凹んだ形状を有する。切欠き部6は、補助線41で示すシャフトの径よりも大きくなるように形成されている。
切欠き部6は、リブ部3が配置されている位置に対応するように形成されている。それぞれの切欠き部6の外側には、それぞれのリブ部3が形成されている。または、切欠き部6は、第1空洞部4同士の間に対応するように配置されている。第1管部5は、リブ部が形成されている部分の厚さが薄くなるように形成されている。
図5に、第1管部を加熱したときの概略断面図を示す。補助線41は、シャフトの断面形状を示し、補助線42は、加熱する前の第1管部5の外面を示す。たとえば、第1管部5の内面を加熱したときには、第1管部5が選択的に加熱されて膨張する。第1管部5は、矢印31に示すように、リブ部3と接続されている部分を支点として外側に膨らむ。第1管部5は、半径方向の外側に向かって膨らむ。
半径方向に剛性の高いリブ部3は、加熱されることによって熱膨張する。リブ部3は、半径方向の内側に向かってわずかながら熱膨張することがある。しかし、切欠き部6を形成することによって、シャフトとリブ部3が形成されている部分との間に、十分な隙間を形成することができ、容易にシャフトをシャフト挿入穴13に挿入することができる。この後に冷却することにより、シャフトを第1管部で締付けて固定することができる。
たとえば、材料として鉄を用いて、シャフト挿入穴13の径をφ20mmに形成する。第1空洞部4が形成されている部分の径をφ22mm以上φ24mm以下になるように形成する。また、第1空洞部を中心角度が100°になるように3個形成する。シャフト挿入穴13のリブ部3に対応する位置に切欠き6を3個形成する。
次に、第1管部5の内面を300℃程度に加熱する。第1管部5は、半径方向の外側に向かって最大50μm程度熱膨張する。リブ部3が形成されている部分においても、切欠き部6が形成されているために、シャフトと第1管部5とは離れている。したがって、容易にシャフトをシャフト挿入穴13に挿入することができる。回転子21とシャフトとの位置合わせを行なった後に、冷却することによって、回転子21をシャフトに固定することができる。
その他の構成、作用および効果については、実施の形態1と同様であるのでここでは説明を繰返さない。
(実施の形態3)
図6を参照して、本発明に基づく実施の形態3における回転子およびモータについて説明する。図6は、本実施の形態における回転子をシャフト挿入穴が延びる方向に垂直な面で切断したときの概略断面図である。補助線41は、シャフトの断面形状を示す。
図6を参照して、本発明に基づく実施の形態3における回転子およびモータについて説明する。図6は、本実施の形態における回転子をシャフト挿入穴が延びる方向に垂直な面で切断したときの概略断面図である。補助線41は、シャフトの断面形状を示す。
回転子22が、第1管部と第2管部とを備え、第1管部および第2管部がリブ部で接続されていることは、実施の形態1と同様である。本実施の形態においては、第1管部のシャフト挿入穴の形状が実施の形態1と異なる。
シャフト挿入穴14は、リブ部3が形成されている部分において、径が大きくなるように形成されている。すなわち、第1管部7は、少なくともリブ部3と接続されている部分の厚さが、リブ部3同士の間における厚さよりも薄くなるように形成されている。本実施の形態における第1管部7は、周方向において、3個のリブ部3の位置に対応するように肉厚の薄い部分を有する。
または、第1管部の厚さを全周に亘って均等にして、本実施の形態におけるシャフト挿入穴14と同様の形状を有する挿入穴を形成してもよい。この構成を採用することによっても、下記の本実施の形態における回転子およびモータと同等の効果を得ることができる。
第1管部7を加熱した場合においては、第1管部7は、2個のリブ部3を支点として外側に膨らむ。したがって、シャフト挿入穴14の径を大きくすることができる。リブ部3が形成されている部分が熱膨張のために、わずかながら半径方向の内側に向かって大きくなる場合がある。しかしながら、第1管部のリブ部3が接続されている部分の厚さが、リブ部3同士の間の厚さよりも薄く形成されていることによって、リブ部3が形成されている部分においても、シャフトとシャフト挿入穴14との間に隙間が形成される。この結果、容易にシャフトをシャフト挿入穴14に挿入することができる。
さらに、補助線41に示すシャフトの形状に合わせて、リブ部における第1管部7の厚さを調整することにより、第1管部7でシャフトを締付ける強さを調整することができる。すなわち、加熱時および冷却時における第1管部7の半径方向への膨張および収縮を利用して、シャフトを締付ける強さを調整することができる。
その他の構成、作用および効果については、実施の形態1と同様であるのでここでは説明を繰返さない。
(実施の形態4)
図7および図8を参照して、本発明に基づく実施の形態4における回転子およびモータについて説明する。図7は、本実施の形態における回転子をシャフト挿入穴が延びる方向に垂直な面で切断したときの概略断面図である。
図7および図8を参照して、本発明に基づく実施の形態4における回転子およびモータについて説明する。図7は、本実施の形態における回転子をシャフト挿入穴が延びる方向に垂直な面で切断したときの概略断面図である。
回転子が第1管部と第2管部とを備え、第1管部と第2管部とがリブ部で接続されていることは、実施の形態1と同様である。本実施の形態においては、第2管部の構成が実施の形態1と異なる。
本実施の形態における第2管部8は、周方向に延びる第2空洞部9を有する。第2空洞部9は、リブ部3の外側に形成されている。第2空洞部9は、リブ部3の半径方向の外側に形成されている。第2空洞部9は、リブ部3を覆うように形成されている。たとえば、第2空洞部9は、断面形状が円弧状に延びるように形成されている。
本実施の形態においては、3個のリブ部3に対応するように、3個の第2空洞部9が形成されている。第2空洞部9は、シャフトの軸方向に沿って延びるように形成され、回転子23の一方の端面から他方の端面まで貫通するように形成されている。シャフト挿入穴12は、断面形状が円形になるように形成されている。
図8に、第1管部を加熱したときの概略断面図を示す。補助線41は、シャフトの断面形状を示す。補助線42は、加熱する前の第1管部1の外面を示す。補助線43は、加熱する前の第1空洞部4の外側の表面を示す。補助線44は、加熱する前の第2空洞部9の内側の表面を示す。
回転子23の内面を加熱することにより、シャフト挿入穴12は、半径方向にほぼ均一に大きくなる。リブ部3は、外側に向かって矢印32に示すように移動する。第1空洞部4および第2空洞部9は圧縮されて小さくなる。シャフト挿入穴12を、全体的に大きくすることができ、シャフトをシャフト挿入穴12に容易に挿入することができる。この後に冷却することにより、シャフトを第1管部で締付けて固定することができる。
たとえば、材料として鉄を用いて、シャフト挿入穴12の径がφ20mmになるように形成する。また、径がφ22mm以上φ24mm以下の範囲内になるように第1空洞部4を形成する。第1空洞部4の周方向の長さは、中心角度が100°になるように形成する。さらに、径がφ26mm以上φ28mm以下の範囲内になるように第2空洞部9を形成する。第2空洞部9の周方向の長さは、中心角度が90°になるように形成する。
次に、第1管部1の内面を300℃程度に加熱することによって、第1管部1は、リブ部3も含めて全体的に、半径方向の外側に向かって50μm程度膨張する。このため、シャフトをシャフト挿入穴12に容易に挿入することができる。
その他の構成、作用および効果については、実施の形態1と同様であるのでここでは説明を繰返さない。
図面において、同一または相当する部分には同一の符号を付している。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1,5,7 第1管部、2,8 第2管部、3 リブ部、4 第1空洞部、6 切欠き部、9 第2空洞部、10 シャフト、11 磁石、12〜14 シャフト挿入穴、20〜23 回転子、31,32 矢印、41〜44 補助線。
Claims (5)
- シャフトに固定されるべき第1管部と、
前記第1管部の外側に配置された第2管部と、
前記第1管部および前記第2管部を互いに固定するためのリブ部と
を備え、
前記第1管部および前記第2管部は、互いに離れて配置され、
前記第1管部、前記第2管部および前記リブ部で囲まれる第1空洞部を有するように形成された、回転子。 - 前記第1管部は、前記リブ部が接続されている部分における厚さが、前記リブ部同士の間における厚さよりも薄くなるように形成された、請求項1に記載の回転子。
- 前記第1管部は、内面から外側に向かって一部分が欠けるように形成された切欠き部を有し、
前記切欠き部は、前記リブ部と対向するように形成された、請求項1または2に記載の回転子。 - 前記第2管部は、前記リブ部の外側に形成された第2空洞部を有し、
前記第2空洞部は、前記リブ部を覆うように形成された、請求項1から3のいずれかに記載の回転子。 - 請求項1から4のいずれかに記載の回転子を備える、モータ。
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