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JP2006254659A - 分散型電源装置 - Google Patents

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JP2006254659A
JP2006254659A JP2005071081A JP2005071081A JP2006254659A JP 2006254659 A JP2006254659 A JP 2006254659A JP 2005071081 A JP2005071081 A JP 2005071081A JP 2005071081 A JP2005071081 A JP 2005071081A JP 2006254659 A JP2006254659 A JP 2006254659A
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健一 鈴木
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Abstract

【課題】商用系統が停電しているとき、重要負荷に電力を供給するインバータが故障したときでも、重要負荷に電力を供給することのできる分散型電源装置を安価に提供する。
【解決手段】分散型電源装置は、交直変換装置、分散型電源およびインバータにより重要負荷に電力を供給する分散型電源装置において、区分開閉器と交直変換装置との間に備えられたPCS用開閉器と、重要負荷の接続先をインバータまたはバイパス回路に切り換える無瞬断切換スイッチと、接続開閉器とPCS用開閉器との間と無瞬断切換スイッチとを接続するバイパス回路と、が備えられ、交直変換装置は、商用系統が停電し、且つインバータが故障したとき、直流電力を交流電力に変換してバイパス回路を充電し、無瞬断切換スイッチは、バイパス回路が充電されたのち、重要負荷をバイパス回路に接続する。
【選択図】図1

Description

この発明は、負荷平準化機能、瞬時電圧低下対策機能および停電対策機能を併せ持ち、分散型電源が備えられた分散型電源装置に関する。
分散型電源装置は、主にナトリウム−硫黄電池やレドックスフロー電池などの二次電池や超電導コイル電力貯蔵装置などの分散型電源を電力供給源とする常時インバータ給電方式の無停電電源装置を主構成要素とする。その無停電電源装置は、直流電源に相当する二次電池や超電導コイルなどの分散型電源と交直変換装置およびインバータとを必須の構成要素としており、さらに遮断器などの開閉器や、変圧器および電力系統に接続された無瞬断バイパス回路を有する装置である。
分散型電源装置では、上記分散型電源を充電する場合には、例えば6.6kVの電力系統から供給される交流電力が、変圧器で低圧、例えば210Vに降圧され、交直変換装置で直流電力に変換され、分散型電源に充電するとともに、インバータに供給され、インバータにより再び交流電力に変換され、重要負荷に供給される。あるいは、充電された分散型電源から放電させる場合には、交直変換装置から直流回路に供給される直流電力を減少させる、あるいは遮断することで、分散型電源の出力の一部または全部がインバータを経由して重要負荷に供給される。
そして、商用系統が停電すると、分散型電源から直流電力が放電され、インバータに供給されるので、瞬断なくインバータから重要負荷に交流電力が供給される。このようにして、分散型電源装置は、無停電電源機能を実現する。また、分散型電源装置は、交直変換装置を双方向変換が可能な装置とすることで、二次電池から重要負荷に供給する電力の余剰分を負荷平準化のために一般負荷に電力を供給することが可能となり、負荷平準化機能を大きく生かすことが出来る(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−289980号公報
しかし、分散型電源装置では、商用系統が停電しているときは、分散型電源に蓄電されている電力をインバータを介して重要負荷に供給しているが、バイパス給電回路の電源も同一商用系統である場合には、インバータが故障したときには、重要負荷への電力の供給が停止してしまうという問題がある。
この発明の目的は、商用系統が停電しているとき、重要負荷に電力を供給するインバータが故障したときでも、重要負荷に電力を供給することのできる分散型電源装置を安価に提供することである。
この発明に係わる分散型電源装置は、商用系統から区分開閉器を介して供給される交流電力を交直変換装置により一旦直流電力に変換し、その直流電力をインバータにより所定の交流電力に変換して重要負荷に供給するとともに、直流電力を充放電する二次電池や超電導コイルなどの分散型電源が備えられ、さらに上記区分開閉器と上記交直変換装置との間を開閉するPCS用開閉器と、上記重要負荷の接続先を上記インバータまたはバイパス回路に切り換える無瞬断切換スイッチと、上記区分開閉器と上記PCS用開閉器との間に上記無瞬断切換スイッチを接続する上記バイパス回路が備えられる。
この分散型電源装置において、上記商用系統が停電した場合には、上記交直変換装置は一旦停止し、上記PCS用開閉器および上記区分開閉器を開放する。そして上記PCS用開閉器を再び投入し、双方向変換が可能な上記交直変換装置を逆変換動作させて直流電力を交流電力に変換して上記バイパス回路を充電する。そして、このような状態においてインバータが故障により停止すると、上記無瞬断切換スイッチは重要負荷の接続先として上記バイパス回路に切り換える。
この発明に係わる分散型電源装置の効果は、商用系統が停電し、かつインバータに故障が起こっても、二次電池や超電導コイルなどの分散型電源に貯えられている電力を双方向変換が可能な交直変換装置およびバイパス回路を介して重要負荷に供給できる。
図1は、この発明の実施の形態1に係わる分散型電源装置が備えられている所内系統のブロック図である。
この実施の形態1に係わる所内系統1は、図1に示すように、商用系統2と連系点3において連系用遮断器4を介して連系されている。そして、所内系統1には、商用系統2が瞬低または停電しているとき電力の供給が絶たれる一般負荷5と商用系統2が瞬低または停電しているときも電力の供給が必要な重要負荷6とが接続されている。
そして、所内系統1に接続されている分散型電源装置7は、負荷平準化機能と重要負荷6に対する瞬時電圧低下対策機能および停電対策機能とを併せ持ったシステムである。
負荷平準化機能は、一般負荷5および重要負荷6の消費電力が小さくなる夜間にナトリウム−硫黄電池8を充電し、一般負荷5および重要負荷6の消費電力が大きくなる昼間にナトリウム−硫黄電池8から放電して重要負荷6に電力を供給し、その余剰分を一般負荷5に電力を供給することにより商用系統2から供給されるデマンド量を減少して電気料金を低減することである。
また、重要負荷6に対する瞬時電圧低下対策機能および停電対策機能は、通常は商用系統2から常時インバータ給電方式により電力を重要負荷6に供給しているが、商用系統2が瞬低または停電になったとき、ナトリウム−硫黄電池8からインバータ21を介して重要負荷6に電力を供給してバックアップすることである。
そして、分散型電源装置7は、図1に示すように、所内系統1の電圧を計測するための所内系統計器用変圧器9、所内系統計器用変圧器9で計測された所内系統電圧が所定の電圧以下になったとき不足電圧信号ζを論理「0」から論理「1」に変化する交流不足電圧継電器10、分散型電源装置7を所内系統1から接続・開放するための区分開閉器11、所内系統1からバイパス回路12と交直変換装置13とが分岐される分岐点15と交直変換装置13との間を接続・開放するためのPCS用開閉器16、PCS用開閉器16と交直変換装置13との間に配設され、交直変換装置13の交流側の電流を計測するためのPCS計器用変流器17、PCS用開閉器16と交直変換装置13との間に配設され、交直変換装置13の交流側の電圧を計測するためのPCS計器用変圧器18、PCS用開閉器16と直流回路19との間に配設され、交流を直流、または逆に直流を交流に電力を変換する交直変換装置13、交直変換装置13とインバータ21とを接続する直流回路19、インバータ21に並列に直流回路19に接続され、直流電力が充電され、または直流電力が放電される分散型電源としてのナトリウム−硫黄電池8、直流回路19の直流電力を重要負荷6に供給する交流電力に変換するインバータ21、インバータ21の交流出力の電圧を計測するINV計器用変圧器22、交直変換装置13またはインバータ21が故障したときに商用系統2から重要負荷6に電力を供給するために分岐点15から分岐され、無瞬断スイッチ23に接続されているバイパス回路12、重要負荷6への電力の供給をインバータ21またはバイパス回路12のいずれかに切り換える無瞬断スイッチ23、バイパス回路12の電圧を計測するバイパス計器用変圧器24、分散型電源装置7を制御する制御装置25から構成されている。
交直変換装置13は、大きく分けて2つの制御がおこなわれる。一方は、商用系統2が正常時にナトリウム−硫黄電池8に充電し、またはナトリウム−硫黄電池8から放電して負荷平準化する連系時の電力制御である。他方は、商用系統2において瞬低や停電が発生しているときの自立運転時の交流電圧制御である。
そして、交直変換装置13は、図示しない電力用半導体素子が用いられて構成されている順変換動作および逆変換動作が可能な電力変換装置である。この電力用半導体素子のゲートをON、OFFするゲートパルスのパルス幅を制御することにより、電力および電圧が制御される。
この分散型電源装置7では分散型電源としてナトリウム−硫黄電池8を用いている。なお、分散型電源は、ナトリウム−硫黄電池8以外にもレドックスフロー電池、超電導コイル電力貯蔵装置、フライホイール電力貯蔵装置、電気二重層コンデンサ、リチウムイオン電池など商用系統2から電力を受電して貯蔵し、逆に電力を放電して一般負荷5に供給できるものであれば、この発明をナトリウム−硫黄電池8と同様に適用することができる。
次に、分散型電源装置7の制御装置25に入力される信号について説明する。
交流不足電圧継電器10から不足電圧信号ζが入力されており、交流不足電圧継電器10が動作したとき不足電圧信号ζの論理が「0」から「1」に変化し、不動作になったとき「1」から「0」に変化する。
PCS計器用変流器17から3相のPCS電流IPa、IPb、IPcが入力される。また、PCS計器用変圧器18から3相のPCS電圧VPa、VPb、VPcが入力される。また、INV計器用変圧器22から3相のINV電圧VLa、VLb、VLcが入力される。また、バイパス計器用変圧器24から3相のバイパス電圧VBPa、VBPb、VBPcが入力される。また、図示しない保護リレーから商用系統2における瞬低または停電が発生したことを検出した図示しない保護リレーから自立指令信号τが入力される。
制御装置25から出力される信号としては、PCS用開閉器16を開閉するためのPCS用開閉器開放信号/PCS用開閉器投入信号がPCS用開閉器16に出力される。
また、交直変換装置13とインバータ21とにゲートパルス信号が出力される。
また、インバータ21が故障のときに無瞬断スイッチ23を切り換えるバイパス供給指令信号が無瞬断スイッチ23に出力される。
制御装置25は、図1に示すように、商用系統2が正常なときには図示しない有効電力調整部、無効電力調整部からPCS有効電流指令値およびPCS無効電流指令値を出力するPCS電力制御部31、PCS有効電流指令値およびPCS無効電流指令値に基づいてd軸PCS電圧指令値およびq軸PCS電圧指令値を算出するPCS交流電流制御部33、商用系統2が瞬低または停電しているときに重要負荷6を充電する電圧に対応するd軸負荷電圧指令値およびq軸負荷電圧指令値に基づいてd軸PCS電圧指令値およびq軸PCS電圧指令値を算出するPCS交流電圧制御部32、d軸PCS電圧指令値およびq軸PCS電圧指令値に基づいて交直変換装置13をPWM制御するゲートパルスを出力するPCSPWM制御部34、d軸負荷電圧指令値およびq軸負荷電圧指令値に基づいてd軸INV電圧指令値およびq軸INV電圧指令値を算出するINV交流電圧制御部35、d軸INV電圧指令値およびq軸INV電圧指令値に基づいてインバータ21をPWM制御するゲートパルスを出力するINVPWM制御部36、商用系統2が正常なときに内部信号電圧に、商用系統2が瞬低または停電しているときに交直変換装置13の逆変換動作により充電されるバイパス回路12の電圧にインバータ21の位相を合わせる位相検出部37、分散型電源装置7の運転モードを切り替える運転操作シーケンス切替部38を有している。
次に、制御装置25の各構成要素について説明する。図2は、PCS交流電流制御部33、PCS交流電圧制御部32、PCSPWM制御部34の制御に係わるブロック線図であり、四角や丸が演算要素を表している。さらに、矢印線は信号の出力から入力を表している。なお、3相静止座標系では、a相が基準に取られており、b相がa相から電気角で120度遅れ、さらにc相はb相から120度遅れている。また、直交2相座標系では、α相がa相に一致し、β相がα相から電気角で90度遅れている。
PCS交流電流制御部33は、図2に示すように、交直変換装置13の交流側の3相PCS電流IPa、IPb、IPcをα相PCS電流IPαおよびβ相PCS電流IPβに変換するPCS電流3相/αβ変換部41、α相PCS電流IPαおよびβ相PCS電流IPβをd軸PCS電流IPdおよびq軸PCS電流IPqに変換するPCS電流αβ/dq変換部42、PCS有効電流指令値IdREFからd軸PCS電流IPdを減算してd軸電流差分ΔIを算出するd軸電流減算器43、PCS無効電流指令値IqREFからq軸PCS電流IPqを減算してq軸電流差分ΔIを算出するq軸電流減算器44、d軸電流差分ΔIをPI制御するd軸電流調整部45、q軸電流差分ΔIをPI制御するq軸電流調整部46、交直変換装置13の交流側の3相PCS電圧VPa、VPb、VPcをα相PCS電圧VPαおよびβ相PCS電圧VPβに変換するPCS電圧3相/αβ変換部47、α相PCS電圧VPαおよびβ相PCS電圧VPβをd軸PCS電圧VPdおよびq軸PCS電圧VPqに変換するPCS電圧αβ/dq変換部48、d軸電流差分ΔIをd軸電流調整部45でPI制御された信号とd軸PCS電圧VPdとを加算してd軸PCS電圧指令値VdREFdを求めるd軸加算器49、q軸電流差分ΔIをq軸電流調整部46でPI制御された信号とq軸PCS電圧VPqとを加算してq軸PCS電圧指令値qREFqを求めるq軸加算器50から構成されている。
また、PCS交流電圧制御部32は、図2に示すように、交直変換装置13の交流側の3相PCS電圧VPa、VPb、VPcをα相PCS電圧VPαおよびβ相PCS電圧VPβに変換するPCS電圧3相/αβ変換部47、α相PCS電圧VPαおよびβ相PCS電圧VPβをd軸PCS電圧VPdおよびq軸PCS電圧VPqに変換するPCS電圧αβ/dq変換部48、d軸PCS電圧VPdからd軸INV電圧指令値Vdrefを減算してd軸電圧差分ΔVを求めるd軸電圧減算器51、q軸PCS電圧VPqからq軸INV電圧指令値Vqrefを減算してq軸電圧差分ΔVを求めるq軸電圧減算器52、d軸電圧差分ΔVをPI制御してd軸PCS電圧指令値VdREFdを求めるd軸電圧調整部53、q軸電圧差分ΔVをPI制御してq軸PCS電圧指令値VqREFqを求めるq軸電圧調整部54から構成されている。
また、PCSPWM制御部34は、図2に示すように、商用系統2が正常なときに連系中、商用系統2が瞬低または停電であるときに自立中にそれぞれ運転操作シーケンス切替部38からの信号に基づき切り換えられる連系スイッチ55、d軸PCS電圧指令値VdREFdとq軸PCS電圧指令値VqREFqとをα相PCS電圧指令値V(ハット)αとβ相PCS電圧指令値V(ハット)βとに変換するPCSdq/αβ変換部56、α相PCS電圧指令値V(ハット)αとβ相PCS電圧指令値V(ハット)βとを3相PCS電圧指令値V(ハット)、V(ハット)、V(ハット)に変換するPCSαβ/3相変換部57、3相PCS電圧指令値V(ハット)、V(ハット)、V(ハット)に基づき交直変換装置13の半導体素子のゲートをON/OFFするゲートパルスを発生するゲートパルス発生部58から構成されている。
図3は、INV交流電圧制御部35、INVPWM制御部36の制御に係わるブロック線図である。INV交流電圧制御部35は、図3に示すように、インバータ21の交流側の3相INV電圧VLa、VLb、VLcをα相INV電圧VLαおよびβ相INV電圧VLβに変換するINV電圧3相/αβ変換部61、α相INV電圧VLαおよびβ相INV電圧VLβをd軸INV電圧VLdおよびq軸INV電圧VLqに変換するINV電圧αβ/dq変換部62、d軸INV電圧VLdからd軸INV電圧指令値Vdrefを減算してd軸INV電圧差分ΔVLdを求めるd軸電圧減算器63、q軸INV電圧VLqからq軸INV電圧指令値Vqrefを減算してq軸INV電圧差分ΔVLqを求めるq軸電圧減算器64、d軸INV電圧差分ΔVLdをPI制御してd軸INV電圧指令値V(ハット)Ldを求めるINVD軸電圧調整部65、q軸INV電圧差分ΔVLqをPI制御してq軸INV電圧指令値V(ハット)Lqを求めるINVQ軸電圧調整部66から構成されている。
また、INVPWM制御部36は、図3に示すように、d軸INV電圧指令値V(ハット)Ldとq軸INV電圧指令値V(ハット)Lqとをα相INV電圧指令値V(ハット)Lαとβ相INV電圧指令値V(ハット)Lβとに変換するINVdq/αβ変換部67、α相INV電圧指令値V(ハット)Lαとβ相INV電圧指令値V(ハット)Lβとを3相INV電圧指令値V(ハット)La、V(ハット)Lb、V(ハット)Lcに変換するINVαβ/3相変換部68、3相INV電圧指令値に基づきインバータ21の半導体素子のゲートをON/OFFするゲートパルスを発生するINVゲートパルス発生部69から構成されている。
図4は、位相検出部37の制御に係わるブロック線図である。位相検出部37は、図4に示すように、バイパス側電圧または内部信号電圧の一方を選択してそれを基準3相電圧とするスイッチ71、基準3相電圧を基準α相電圧と基準β相電圧とに変換する基準3相/αβ変換部72、基準α相電圧と基準β相電圧とを基準d軸電圧と基準q軸電圧とに変換する基準αβ/dq変換部73、電圧制御発振器76から出力されるインバータ21の制御用の周波数fからINV位相θをθ=2πftに基づき求め、基準α相電圧VMαと基準d軸電圧VMdとの位相差ΔΘを、ΔΘ=arctan(VMq/VMd)に従って求める位相差検出部74、位相差ΔΘが零になるように例えば(比例+積分)演算し、その演算結果を基準周波数50Hzに加算して周波数を補正し、その周波数に対応するように演算して電圧制御発振器76に送られる制御電圧Vを求める周波数調整器75、制御電圧Vに基づいて周波数fを可変する電圧制御発振器76から構成されている。
このように、位相のずれを周波数の偏差として補正し、基準3相電圧とインバータ21の出力電圧の位相を一致させることができる。そして、この一致したときの位相θを用いてインバータ21のPWM制御が行われる。
図5は、運転操作シーケンス切替部38の制御に係わる論理図である。
図5の運転操作シーケンス切替部38の動作について詳細に説明する。
商用系統2が正常なとき、交直変換装置13は連系運転中であり、運転モード切替器81の自立中を表す信号ζは論理「0」、連系中を表す信号ζは論理「1」である。
また、商用系統2が正常なとき、交流不足電圧継電器10は不動作状態にあり、交流不足電圧継電器10の出力信号ζは論理「0」、交流不足電圧継電器10の出力信号ζと連系中を表す信号ζが入力される論理積部82の出力信号ζは論理「0」、出力信号ζが論理「1」のときカウントアップする復電待ち時間タイマー84の出力信号ζは論理「0」である。
また、商用系統2が正常なとき、連系中用操作信号切替器85の出力信号ζは論理「0」、出力信号ζは論理「1」、連系中を表す信号ζと連系中用操作信号切替器85の出力信号ζが入力される論理積部86の出力信号ζ11は論理「0」、連系中を表す信号ζと連系中用操作信号切替器85の出力信号ζが入力される論理積部87の出力信号ζ12は論理「1」である。
また、商用系統2が正常なとき、自立中用操作信号切替器90の出力信号ζは論理「0」、出力信号ζ10は論理「1」、自立中を表す信号ζと自立中用操作信号切替器90の出力信号ζが入力される論理積部88の出力信号ζ13は論理「0」、自立中を表す信号ζと自立中用操作信号切替器90の出力信号ζ10が入力される論理積部89の出力信号ζ14は論理「0」の状態にある。
連系中を表す信号ζと連系中用操作信号切替器85の出力信号ζが入力される論理積部86の出力信号ζ11は、論理「1」のとき、連系中の交直変換装置13を停止させ、PCS用開閉器16を開放させる信号であり、出力信号ζ12は、論理「0」のとき、連系中に瞬低等で一旦停止した交直変換器13を運転させ、また開放したPCS用開閉器16を投入させる信号である。
また、自立中を表す信号ζと自立中用操作信号切替器90の出力信号ζが入力される論理積部88の出力信号ζ13は、論理「1」で、自立中の区分開閉器11を開放、交直変換装置13を運転、PCS用開閉器16を投入させる信号であり、出力信号ζ14は、論理「1」で、交直変換装置13を停止、PCS用開閉器16を開放、区分開閉器11を投入して自立中から連系中に戻す信号である。
商用系統2で停電が発生すると、交流不足電圧継電器10が動作して、交流不足電圧継電器10の出力信号ζが論理「1」となり、出力信号ζが論理「1」になり、復電待ち時間タイマー84がカウントアップする。同時に、連系中用操作信号切替器85の出力信号ζが論理「1」となって、交直変換装置13を停止させ、PCS用開閉器16を開放する。
復電待ち時間タイマー84の設定時限よりも先に商用系統2が復電し、交流不足電圧継電器10が復帰すると、連系中用操作信号切替器85の出力信号ζが論理「1」となって、交直変換装置13が運転され、PCS用開閉器16が投入される。
復電待ち時間タイマー84の設定時限に達しても商用系統2が復電しない場合には、復電待ち時間タイマー84の出力信号ζが論理「1」となって運転モード切替器81の出力信号ζを論理「1」、出力信号ζを論理「0」にして、運転シーケンスを自立運転モードに切り換える。
運転モード切替器81の出力信号ζが論理「1」になると、自立中用操作信号切替器90の出力信号ζを論理「1」、出力信号ζ10を論理「0」に切換えられ、出力信号ζ13が論理「1」になることによって区分開閉器11が開放され、PCS用開閉器16が投入され、交直変換装置13が運転される。
分散型電源装置7において、これが連系している商用系統2が正常なとき、交直変換装置13は、あらかじめ定められたd軸電流指令値とq軸電流指令値とに基づいて連系運転が行われている。また、インバータ21は、d軸負荷電圧指令値とq軸負荷電圧指令値とに基づいてPWM制御されている。
このように運転されている分散型電源装置7において、商用系統2が停電したときの動作について図6を参照して説明する。図6は、商用系統2で停電が発生したときおよび復電したときの分散型電源装置7の動作の手順を示すフローチャートである。
S101で、商用系統2で停電が発生すると交流不足電圧継電器10では、商用系統2の停電を検出してS102へ進む。
S102で、交流不足電圧継電器10の出力信号ζが論理「1」に切り替えられることにより交直変換装置13の運転が停止され、S103へ進む。
S103で、交直変換装置13の運転停止とともに連系中の操作信号ζ11によりPCS用開閉器16が開放され、S104へ進む。
S104で、商用系統2の停電が設定する復電待ち時間以内か否かを判断する。復電待ち時間以内であればS105へ進み、復電待ち時間以上経過していればS106へ進む。
S105で、復電していなければS104に戻り、所内系統電圧の復電の監視を続け、復電を検出すればS118へ進む。
S106で、区分開閉器11が開放され、S107へ進む。
S107で、PCS用開閉器16が投入され、S108へ進む。
S108で、交直変換装置13にゲート信号が与えられて交直変換装置13が自立運転され、S109へ進む。
S109で、交直変換装置13の自立運転により、交直変換装置13の交流側電圧は確立し、バイパス回路12の電圧が確立する。バイパス回路12の電圧が確立すると、位相検出部37の選択スイッチ71により内部信号電圧からバイパス電圧に切換られ、基準3相/αβ変換部72に入力される。
S110で、位相検出部37によりインバータ21の運転電圧の位相がバイパス回路12の電圧の位相に合わされる。
S111で、インバータ21が故障しているか否かを判断する。故障していないとき、インバータ21から重要負荷6に電力が供給され、S112へ進み、故障しているときにはS113へ進む。
S112で、所内系統電圧の復電が検出されれば、S114へ進み、停電が継続中であればS111へ戻り所内系統電圧の復電監視を継続する。
S113で、無瞬断スイッチ23がバイパス回路12側に切り換えられ、交直変換装置13からバイパス回路12を経由して重要負荷6に電力が供給される。
S114で、商用系統2の復電を交流不足電圧継電器10が検出すると、交流不足電圧継電器10の出力信号ζは論理「1」から論理「0」に切換えられ、否定回路83の出力信号ζが論理「1」に切り替わって、論理積部89の出力信号ζ14が論理「0」から論理「1」に切り替わり、交直変換装置13は停止する。
S115で、論理積部89の出力信号ζ14の論理「1」により、PCS用開閉器16を開放する。
S116で、論理積部89の出力信号ζ14の論理「1」により、区分開閉器11を投入する。論理積部89の出力信号ζ14の論理「1」によりタイマー91がカウントアップし、設定時限が経過すると、タイマー91の出力信号ζ15を論理「1」に切り替えられ、運転モード切替器81を切り替えて連系中を表す出力信号ζを論理「1」に切り替えられ、S117へ進む。
S117で、PCS用開閉器16が投入され、S118へ進む。
S118で、交直変換装置13が運転され、通常の負荷平準化運転状態に戻る。
このようにして、商用系統が停電し、かつインバータに故障が起こっても、ナトリウム−硫黄電池に貯えられている電力をバイパス回路を介して重要負荷に供給できる。
また、従来の分散型電源装置にPCS用開閉器を分岐点と交直変換装置との間に設けるだけで、インバータに故障が起こっても重要負荷への電力供給を継続することができる。
この発明の実施の形態1に係わる分散型電源装置が備えられている所内系統のブロック図である。 PCS交流電流制御部、PCS交流電圧制御部、PCSPWM制御部の制御に係わるブロック線図である。 INV交流電圧制御部、INVPWM制御部の制御に係わるブロック線図である。 位相検出部の制御に係わるブロック線図である。 運転操作シーケンス切替部の制御に係わる論理図である。 商用系統で停電が発生したときの分散型電源装置の動作の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 所内系統、2 商用系統、3 連系点、4 連系用遮断器、5 一般負荷、6 重要負荷、7 分散型電源装置、8 ナトリウム−硫黄電池、9 所内系統計器用変圧器、10 交流不足電圧継電器(UVR)、11 区分開閉器、12 バイパス回路、13 交直変換装置、15 分岐点、16 PCS用開閉器、17 PCS計器用変流器、18 PCS計器用変圧器、19 直流回路、21 インバータ、22 INV計器用変圧器、23 無瞬断スイッチ、24 バイパス計器用変圧器、25 制御装置、31 PCS電力制御部、32 PCS交流電圧制御部、33 PCS交流電流制御部、34 PCSPWM制御部、35 INV交流電圧制御部、36 INVPWM制御部、37 位相検出部、38 運転操作シーケンス切替部、41 PCS電流3相/αβ変換部、42 PCS電流αβ/dq変換部、43 d軸電流減算器、44 q軸電流減算器、45 d軸電流調整部、46 q軸電流調整部、47 PCS電圧3相/αβ変換部、48 PCS電圧αβ/dq変換部、49 d軸加算器、50 q軸加算器、51 d軸電圧減算器、52 q軸電圧減算器、53 d軸電圧調整部、54 q軸電圧調整部、55 連系スイッチ、56 PCSdq/αβ変換部、57 PCSαβ/3相変換部、58 PCSゲートパルス発生部、61 INV電圧3相/αβ変換部、62 INV電圧αβ/dq変換部、63 d軸電圧減算器、64 q軸電圧減算器、65 INVD軸電圧調整部、66 INVQ軸電圧調整部、67 INVdq/αβ変換部、68 INVαβ/3相変換部、69 INVゲートパルス発生部、71 選択スイッチ、72 基準3相/αβ変換部、73 基準αβ/dq変換部、74 位相差検出部、75 周波数調整器、76 電圧制御発振器、81 運転モード切替器、82、86、87、88、89 論理積部、83 否定回路、84 復電待ち時間タイマー、85 連系中用操作信号切替器、90 自立中用操作信号切替器、91 タイマー。

Claims (4)

  1. 商用系統から区分開閉器を介して供給される交流電力を交直変換装置により一旦直流電力に変換し、該直流電力をインバータにより所定の交流電力に変換して重要負荷に供給するとともに上記直流電力が充放電される分散型電源が備えられている分散型電源装置において、
    上記区分開閉器と上記交直変換装置との間を開閉するPCS用開閉器と、
    上記重要負荷の接続先を上記インバータまたはバイパス回路に切り換える無瞬断切換スイッチと、
    上記区分開閉器と上記PCS用開閉器との間に上記無瞬断切換スイッチを接続する上記バイパス回路と、
    が備えられ、
    上記商用系統が停電し、上記区分開閉器が開放されているとき、上記PCS用開閉器が投入され、上記交直変換装置は、直流電力を交流電力に変換して上記バイパス回路を充電し、上記無瞬断切換スイッチは、上記重要負荷の接続先として上記バイパス回路に切り換えることを特徴とする分散型電源装置。
  2. 上記インバータは、上記商用系統が停電し、上記区分開閉器が開放されているとき、上記バイパス回路の電圧と同じ振幅と位相とを有する電圧を出力することを特徴とする請求項1に記載する分散型電源装置。
  3. 上記区分開閉器と上記PCS用開閉器との間に非常用負荷が接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載する分散型電源装置。
  4. 上記分散型電源は、ナトリウム−硫黄電池、レドックスフロー電池、超電導コイル電力貯蔵装置またはフライホイール電力貯蔵装置のいずれか1つからなることを特徴とする請求項1または2に記載する分散型電源装置。
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