JP2006250396A - 空気清浄機能付喫煙室 - Google Patents
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Abstract
【課題】室内の見栄えを良好なものとしながら、室外に煙等を排出することを確実に低減させることができる空気清浄機能付喫煙室を提供すること。
【解決手段】既存建物の所定個所に設置され、給気口11を通じて給気した空気を清浄化させ、かつ排気口3を通じて清浄化させた空気を室外に排気するようにした空気清浄機能付喫煙室において、側壁12に配設され、吸い込んだ空気を清浄化して吹き出す空気清浄機20と、排気口3が形成された天井2と、天井2の下方に設けられ、室内を上下に分けて、空気清浄機20が空気を吸い込む喫煙領域Kと、空気清浄機20により清浄化された空気を通過させる排気領域Hとに区画する仮天井部2aとを備えたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】既存建物の所定個所に設置され、給気口11を通じて給気した空気を清浄化させ、かつ排気口3を通じて清浄化させた空気を室外に排気するようにした空気清浄機能付喫煙室において、側壁12に配設され、吸い込んだ空気を清浄化して吹き出す空気清浄機20と、排気口3が形成された天井2と、天井2の下方に設けられ、室内を上下に分けて、空気清浄機20が空気を吸い込む喫煙領域Kと、空気清浄機20により清浄化された空気を通過させる排気領域Hとに区画する仮天井部2aとを備えたものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、空気清浄機能付喫煙室に関し、より詳細には、既存建物の所定個所に設置され、給気口を通じて給気した空気を清浄化させ、かつ排気口を通じて清浄化させた空気を室外に排気するようにした空気清浄機能付喫煙室の改良に関する。
従来、既存建物の所定個所に設置された空気清浄機能付喫煙室は、自在に組立・分解可能なユニット室と、空気清浄機とを備えて構成されている。ユニット室は、利用者が進入するのに充分な広さ、高さを有しており、利用者(喫煙者)が進入して快適な喫煙が実現できる空間を有している。このユニット室には、天井に内部の空気を排気するための排気口が設けられているとともに、一の側壁に利用者が出入りするための出入口が設けられている。出入口は、室外の空気を室内に給気するための給気口を兼ねている。
空気清浄機は、ユニット室の内部、より具体的には、給気口と排気口との間に配設されている。この空気清浄機は、室内の空気を吸い込んで清浄化させ、清浄化させた空気を排気口に向けて吹き出すものである。
そのような空気清浄機能付喫煙室では、給気口から空気清浄機および排気口を経由して室外に至る気流を形成している。そして、この気流に、室内における喫煙者の喫煙により発生する煙の粉塵成分やそれに由来する臭い(以下、煙等ともいう)を乗せて、煙等を含む空気を清浄化させて、室外に排気している(例えば、特許文献1参照)。
また、そのような空気清浄機能付喫煙室では、空気清浄機が清浄化させた空気を吹き出す吹出口と排気口とを排気ダクトで連通させたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、上記空気清浄機能付喫煙室では、空気清浄機で清浄化させた空気についても気流に乗せて排気口まで送出するようにしていたため、清浄化させた空気と、喫煙者からの煙等とが完全に遮断されておらず、両者が混合してしまう虞れがあった。清浄化させた空気と煙等とが混合すると、排気口を通じて室外に煙等が排出されることになった。また、排気ダクトで空気清浄機の吹出口と排気口とを連通させれば、清浄化させた空気は煙等と混合する虞れはないが、室内に排気ダクトがむき出しとなって露出されており、見栄えが良くないものであった。
本発明は、上記実情に鑑みて、室内の見栄えを良好なものとしながら、室外に煙等を排出することを確実に低減させることができる空気清浄機能付喫煙室を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1にかかる発明は、既存建物の所定個所に設置され、給気口を通じて給気した空気を清浄化させ、かつ排気口を通じて清浄化させた空気を室外に排気するようにした空気清浄機能付喫煙室において、側壁に配設され、吸い込んだ空気を清浄化して吹き出す空気清浄機と、前記排気口が形成された天井部と、前記天井部の下方に設けられ、室内を上下に分けて、前記空気清浄機が空気を吸い込む喫煙領域と、前記空気清浄機により清浄化された空気を通過させる排気領域とに区画する仮天井部とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2にかかる発明は、上記請求項1にかかる発明において、前記喫煙領域における利用者の有無を検知する人検知手段を備え、前記空気清浄機は、前記人検知手段による検知結果に応じて、清浄化した空気の吹出量を調整することを特徴とする。
本発明の請求項3にかかる発明は、上記請求項1または上記請求項2にかかる発明において、前記喫煙領域における粉塵物の濃度を検知する粉塵物検知手段を備え、前記空気清浄機は、前記粉塵物検知手段による検知結果に応じて、空気の清浄化量を調整することを特徴とする。
本発明の請求項4にかかる発明は、上記請求項1〜3のいずれか一つにかかる発明において、前記喫煙領域におけるガス濃度を検知するガス検知手段を備え、前記空気清浄機は、前記ガス検知手段による検知結果に応じて、空気の清浄化量を調整することを特徴とする。
本発明の請求項5にかかる発明は、上記請求項1〜4のいずれか一つにかかる発明において、前記既存建物の所定個所に予め設けられた換気装置の風量を測定する風量測定手段を備え、前記空気清浄機は、前記風量測定手段による測定結果に応じて、清浄化した空気の吹出量を調整することを特徴とする。
本発明の請求項6にかかる発明は、上記請求項1〜5のいずれか一つにかかる発明において、設置個所における既存建物の床面と、前記給気口が形成された底部との間に間隙を設け、前記給気口および前記間隙を通じて室外から室内に給気するようにしたことを特徴とする。
本発明の請求項7にかかる発明は、上記請求項6にかかる発明において、前記間隙の大きさを調整できるようにしたことを特徴とする。
入口5が設けてある。
入口5が設けてある。
本発明の請求項8にかかる発明は、上記請求項1〜7のいずれか一つにかかる発明において、少なくとも一つの側壁が着脱可能な態様で設けてあり、該側壁を取り外して、室内を別個の喫煙室の室内と連通可能にしたことを特徴とする。
本発明の請求項9にかかる発明は、上記請求項1〜8のいずれか一つにかかる発明において、前記空気清浄機における清浄化させた空気を吹き出すための吹出口と、前記排気口とを連結する連結ユニットを有し、前記連結ユニットが着脱可能に配設してあることを特徴とする。
本発明の請求項10にかかる発明は、上記請求項1〜9のいずれか一つにかかる発明において、前記排気口を構成する排気部材が着脱可能に設けてあることを特徴とする。
本発明の請求項11にかかる発明は、上記請求項1〜10のいずれか一つにかかる発明において、前記排気口近傍に除塵装置および脱臭装置の少なくとも一つが付設してあることを特徴とする。
本発明の請求項12にかかる発明は、上記請求項1〜11のいずれか一つにかかる発明において、前記排気口および前記給気口の少なくとも一方の近傍に、マイナスイオン発生器が付設してあることを特徴とする。
本発明の請求項13にかかる発明は、上記請求項1〜12のいずれか一つにかかる発明において、前記排気口および前記給気口の少なくとも一方の近傍に、加湿器が付設してあることを特徴とする。
本発明の請求項14にかかる発明は、上記請求項1〜13のいずれか一つにかかる発明において、前記排気口および前記給気口の少なくとも一方の近傍に、消臭装置および芳香装置の少なくとも一つが付設してあることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の発明によれば、吸い込んだ空気を清浄化して吹き出す空気清浄機が側壁に配設されており、仮天井部が、室内を上下に分けて、空気清浄機が空気を吸い込む喫煙領域と、空気清浄機により清浄化された空気を通過させる排気領域とに区画するので、室内の空気と清浄化された空気とを完全に遮断させることができ、両者が混合する虞れがない。これにより、排気口を通じて煙等を排出することを確実に低減させることができる。また、仮天井部で喫煙領域と排気領域とを区画することにより、喫煙領域に進入することになる利用者にとっては、仮天井部が喫煙室の天井であると認識するとともに、従来構成のダクト等がむき出しになっていないため、見栄えが良好なものである。したがって、室内の見栄えを良好なものとしながら、室外に煙等を排出することを確実に低減させることができるという効果を奏する。
本発明の請求項2に記載の発明によれば、人検知手段が喫煙領域における利用者の有無を検知し、空気清浄機が、人検知手段による検知結果に応じて、清浄化した空気の吹出量を調整するので、無駄に空気清浄機が駆動する虞れがなく、省エネルギー化を図ることができるという効果を奏する。
本発明の請求項3に記載の発明によれば、粉塵物検知手段が喫煙領域における粉塵物の濃度を検知し、空気清浄機が、粉塵物検知手段による検知結果に応じて、空気の清浄化量を調整するので、無駄に空気清浄機を駆動する虞れがなく、省エネルギー化を図ることができるという効果を奏する。
本発明の請求項4に記載の発明によれば、ガス検知手段が喫煙領域におけるガス濃度を検知し、空気清浄機が、ガス検知手段による検知結果に応じて、空気の清浄化量を調整するので、無駄に空気清浄機を駆動する虞れがなく、省エネルギー化を図ることができるという効果を奏する。
本発明の請求項5に記載の発明によれば、風量測定手段が、既存建物の所定個所に予め設けられた換気装置の風量を測定し、空気清浄機が、風量測定手段による測定結果に応じて、清浄化した空気の吹出量を調整するので、清浄化された空気のほとんどを既存建物の屋外に排出させることが可能になるという効果を奏する。
本発明の請求項6に記載の発明によれば、設置個所における既存建物の床面と、給気口が形成された底部との間に間隙を設け、給気口および間隙を通じて室外から室内に給気するようにしたので、特別な構造を必要とせず、給気構造に要するコストの低減化を図ることができるという効果を奏する。
本発明の請求項7に記載の発明によれば、間隙の大きさを調整できるようにしたので、既存建物の所定の部屋などの使用環境に則して、室外から室内への給気風速を設定できるという効果を奏する。
本発明の請求項8に記載の発明によれば、少なくとも一つの側壁が着脱可能な態様で設けてあり、該側壁を取り外して、室内を別個の喫煙室の室内と連通可能にしたので、使用状況に応じた大きさを確保することができるという効果を奏する。
本発明の請求項9に記載の発明によれば、空気清浄機における清浄化させた空気を吹き出すための吹出口と排気口とを連結する連結ユニットが着脱可能に配設してあるので、排気領域において清浄化された空気を排気口に送出させるためのダクトとして機能することになり、排気領域が清浄化された空気に僅かに含まれる可能性のあるガス成分により汚染されることを有効に防止することができるという効果を奏する。また、必要に応じて、連結ユニットを取り外すことにより、かかる連結ユニットを洗浄することができるという効果を奏する。
本発明の請求項10に記載の発明によれば、排気口を構成する排気部材が着脱可能に設けてあるので、排気部材を取り外して洗浄することが可能になり、長期使用による汚れの付着等を除去することができるという効果を奏する。
本発明の請求項11に記載の発明によれば、排気口近傍に除塵装置および脱臭装置の少なくとも一つが付設してあるので、排気口から排気される空気をさらに清浄化させることができ、非喫煙環境下への煙等の成分の流出をさらに低減させることができるという効果を奏する。
本発明の請求項12に記載の発明によれば、排気口および給気口の少なくとも一方の近傍に、マイナスイオン発生器が付設してあるので、マイナスイオンを発生させて利用者をリラックスさせることができ、プラスイオンの影響を低減させることができるという効果を奏する。
本発明の請求項13に記載の発明によれば、排気口および給気口の少なくとも一方の近傍に、加湿器が付設してあるので、加湿することにより、特に冬場の乾燥を緩和させることができるという効果を奏する。
本発明の請求項14に記載の発明によれば、排気口および給気口の少なくとも一方の近傍に、消臭装置および芳香装置の少なくとも一つが付設してあるので、喫煙領域における臭いを緩和させたり、屋外に排出された臭いを軽減させたりすることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる空気清浄機能付喫煙室の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における空気清浄機能付喫煙室を模式的に示した側断面図である。この図1において、空気清浄機能付喫煙室は、既存建物の所定の部屋に設置されるものであり、ユニット室1を備えている。
ユニット室1は、自在に組立・分解可能なものであり、略直方状の形態をなしている。このユニット室1には、天井(天井部)2に排気口3が設けてあるとともに、一の側壁4に出入口5が設けてある。排気口3は、内部の空気(以下、室内空気ともいう)を排気するためのものであり、開口部に通気性を有する蓋部材(排気部材;図示せず)が着脱可能に設けてあることにより構成してある。かかる蓋部材は、例えば樹脂や板金などから形成されるものであり、洗浄性が良好であって洗浄耐久が高いものが用いられる。これにより、必要に応じて、蓋部材を取り外して洗浄することが可能になり、長期使用による汚れの付着等を除去することができる。この排気口3は、図には明示していないが、既存建物の所定の部屋に予め配設されている換気装置の近くに設けてあることが好ましい。出入口5は、利用者が出入りするための開口である。この出入口5は、扉体7により開閉されるものである。
上記ユニット室1は、複数の支柱8に支持された態様で既存建物の所定個所に設置してある。つまり、ユニット室1の底部9と、所定の部屋の床面10との間には、間隙Sが形成してある。
ユニット室1の底部9には、複数の給気口11が形成してある。給気口11は、室外の空気を室内に給気するための開口である。給気口11は、底部9に孔を形成することにより構成してある。本実施の形態では、底部9に複数の孔を形成することにより給気口11を構成している場合について説明するが、これに限定されるものではなく、扉体7に孔を形成、あるいはガラリを設けることにより給気口を構成しても構わないし、側壁に孔を形成、あるいはガラリを設けることにより給気口を構成しても構わない。また、給気口の近傍には、給気用ファンを設けても良い。給気用ファンは、給気口を通じての給気を促進させるものであり、一般に排気口3を通じて空気を排気させるものよりも小さい風量のものである。
出入口5を設けた側壁に対向する側壁12の上方部位には、空気清浄機20が配設してある。空気清浄機20は、側壁12に掛けられる壁掛式のものであり、吸込口21を通じて吸い込んだ室内空気を清浄化させ、清浄化させた空気(以下、清浄空気ともいう)を吹出口22を通じて吹き出すものである。吸込口21は、空気清浄機20の下部に設けてあり、吹出口22は、空気清浄機20の上方側部に設けてある。
この空気清浄機20は、図には明示しないが、本体内に粗大な灰や埃を除去するプレフィルター、たばこの煙の粉塵成分やそれに由来する臭い(以下、煙等ともいう)あるいは一部のガスを除去分解する電気集塵機23(図2参照)、および臭気成分を除去する脱臭フィルターを収納してあるとともに、送風機24(図2参照)が収納してある。送風機24は、清浄空気を吹出口22を通じて吹き出すためのものである。尚、ここでは、空気清浄機20として電気集塵式のものについて説明したが、本発明では、空気清浄機としては他の方式のものを用いることができ、例えばヘパフィルタ等を利用して機械的に集塵するものであっても良いし、活性炭等の吸着剤、あるいはプラズマ等を使用して脱臭を行うものであっても良い。
一方、上記ユニット室1には、仮天井部2aが設けてある。仮天井部2aは、板状体であり、天井2より下方に水平に設けてある。この仮天井部2aは、ユニット室1の内部を上下に分けるもので、下方側の喫煙領域Kと、上方側の排気領域Hとに区画するものである。
喫煙領域Kは、利用者が出入口5を通じて進入するのに充分な広さ、高さを有しており、利用者(喫煙者)が進入して快適な喫煙が実現できる空間を有している。この喫煙領域Kには、空気清浄機20の吸込口21が臨んでおり、かかる喫煙領域Kは、空気清浄機20が室内空気を吸い込むための領域となっている。
排気領域Hは、仮天井部2aと天井2との間の間隙である。この排気領域Hには、空気清浄機20の吹出口22が臨んでおり、かかる排気領域Hは、空気清浄機20が清浄空気を吹き出すための領域となっている。また、排気領域Hには、仕切板6が着脱可能に配設してある。仕切板6は、空気清浄機20の吹出口22から吹き出される清浄空気が流れる領域を規制するものであり、図1中において排気領域Hを左右に区画して仕切るものである。より詳細には、仕切板6は、吹出口22からの清浄空気が流れることを許容する許容領域(図1中の右側の領域)H1と、清浄空気が流れることを禁止する禁止領域(図1中の左側の領域)H2とに区画して仕切るものである。
図2は、空気清浄機の制御系について示したものである。空気清浄機20の制御系として、空気清浄制御部30が設けられている。空気清浄制御部30は、空気清浄機20の駆動、すなわち空気清浄機20による空気清浄を制御するものである。より詳細には、人検知センサ(人検知手段)31、並びに風量測定センサ(風量測定手段)32により出力される各種信号により、メモリ33に格納してあるプログラムやデータに基づいて、空気清浄機20の各部、電気集塵機23および送風機24を駆動させる。人検知センサ31は、喫煙領域Kにおける利用者の有無を検知するものであり、赤外線方式等の利用者の有無を検知できるものであれば特にその構成はどのようなものであっても構わない。この人検知センサ31は、喫煙領域Kに利用者が進入していることを検出した場合には、空気清浄制御部30に駆動信号を出力するとともに、喫煙領域Kにおいて利用者の存在を検出しない場合には、空気清浄制御部30に停止信号を出力するものである。風量測定センサ32は、ユニット室1(空気清浄機能付喫煙室)が設置される既存建物の所定の部屋に予め設けられた換気装置(図示せず)の風量を測定するものであり、その測定結果を風量信号として空気清浄制御部30に出力するものである。
空気清浄制御部30は、人検知センサ31からの駆動信号により空気清浄機20の電気集塵機23および送風機24を駆動させ、風量測定センサ32からの風量信号により送風機24の風量を調整するものである。具体的には、送風機24の風量を、換気装置の風量以下の大きさに調整するものである。そして、空気清浄制御部30は、人検知センサ31からの停止信号により空気清浄機20の各部の駆動を停止させるものである。
以上のような構成を有する空気清浄機能付喫煙室は、次のようにして室内空気を清浄化させて、清浄空気を室外に排気する。利用者が出入口5を通じて喫煙領域Kに進入すると、人検知センサ31は、利用者の存在を検知し、空気清浄制御部30に駆動信号を出力する。空気清浄制御部30は、駆動信号が出力されると、メモリ33に格納してあるデータやプログラムに基づいて空気清浄機20の各部(主に電気集塵機23および送風機24)を駆動させる。これにより、空気清浄機20は、吸込口21を通じて吸い込んだ室内空気を清浄化させ、清浄空気を吹出口22を通じて吹き出すことになる。その際、風量測定センサ32は、換気装置の風量を測定し、その測定結果を風量信号として空気清浄制御部30に出力する。空気清浄制御部30は、風量信号が出力されると、メモリ33に格納してあるデータやプログラムに基づいて送風機24の風量を調整する。具体的には、送風機24を風量を、換気装置の風量以下の大きさに調整する。
そのようにして空気清浄機20が駆動することにより、空気清浄機能付喫煙室では、給気口11を通じて室外の空気が喫煙領域K(室内)に給気されるとともに、排気口3を通じて清浄空気が室外に排気されることになる。つまり、空気清浄機能付喫煙室では、間隙Sから給気口11、喫煙領域K、空気清浄機20、排気領域Hおよび排気口3を経由して室外に至る気流(図1中の矢印)が形成されることになる。
そして、この気流に、喫煙領域Kにおける喫煙者の喫煙により発生する煙等を乗せて、煙等を含む空気を空気清浄機20で清浄化させて、清浄空気を排気領域H(許容領域H1)および排気口3を通じて室外に排気している。
その後、利用者が喫煙領域Kから出入口5を通じて出て行くと、人検知センサ31は、喫煙流域における人の存在を検知しないものとなり、空気清浄制御部30に対して停止信号を出力する。そうすると、空気清浄制御部30は、空気清浄機20の各部の駆動を停止させる。尚、ここでは、停止信号が出力された場合に空気清浄機20の各部の駆動を停止させているが、本発明では、これに限定されず、停止信号が出力されてから所定時間(例えば5分間等の数分間)経過後に空気清浄機を停止させるようにしても構わない。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る空気清浄機能付喫煙室によれば、空気清浄機20が側壁12に配設してあり、仮天井部2aが、ユニット室1の室内を上下に分けて、喫煙領域Kと排気領域Hとに区画するので、室内空気と清浄空気とを完全に遮断させることができ、両者が混合する虞れがない。これにより、排気口3を通じて煙等を排出することを確実に低減させることができる。また、仮天井部2aで喫煙領域Kと排気領域Hとを区画することにより、喫煙領域Kに進入することになる利用者にとっては、仮天井部2aが喫煙室の天井2であると認識するとともに、従来構成のダクト等がむき出しになっていないため、見栄えが良好なものである。したがって、室内の見栄えを良好なものとしながら、室外に煙等を排出することを確実に低減させることができる。
また、上記空気清浄機能付喫煙室によれば、仕切板6が、空気清浄機20の吹出口22から吹き出される清浄空気が流れる領域を規制するので、排気口3を通じて排気される清浄空気の排気効率を向上させることができる。また、仕切板6は、着脱可能に配設してあるので、必要に応じて取り外すことにより清掃等が可能になる。
さらに、上記空気清浄機能付喫煙室によれば、人検知センサ31が喫煙領域Kにおける利用者の有無を検出し、その検出結果に応じて空気清浄機20の駆動を制御していたので、喫煙領域Kに利用者が存在しない場合に無駄に空気清浄機20を駆動させることがなく、省エネルギー化を図ることができる。
またさらに、上記空気清浄機能付喫煙室によれば、風量測定センサ32が換気装置の風量を測定し、その測定結果に応じて空気清浄機20の吹出量を調整していたので、清浄空気のほとんどを既存建物の屋外に排出させることが可能になる。これにより、排気口3から排気した空気が既存建物の内部における他の場所(非喫煙場所)に流出することを低減させることができる。
また、上記空気清浄機能付喫煙室によれば、給気口11を底部9に形成し、かかる底部9と既存建物の床面10との間の間隙Sを利用して給気を行うようにしたことにより、特別な構造を必要とせず、給気構造に要するコストの低減化を図ることができる。また、本実施の形態では底部9に孔を形成して給気口11を構成していたが、扉体にガラリを設けることにより給気口を構成した場合には、利用者が手などを挟む危険を回避することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。以下において各変形例について説明する。
本発明では、喫煙領域における粉塵物の濃度を検知する粉塵物検知センサ(粉塵物検知手段)、あるいは、喫煙領域におけるガス濃度を検知するガス濃度検知センサ(ガス濃度検知手段)を用いても良い。粉塵物検知センサは、喫煙領域における粉塵物の濃度を検知するものであればどのようなものでも良く、一般的な光学式センサなどであっても良い。この粉塵物検知センサは、例えば0.1mg/m3以上の一定値以上の粉塵物の濃度を検知した場合には、空気清浄制御部に対して吹出量を増加、または集塵電圧を増加させる旨の作動信号を出力するものである。これにより、喫煙領域における粉塵物の割合に応じて空気清浄機を駆動させることができ、つまり空気清浄機を無駄に駆動させることがなく、省エネルギー化を図ることができる。また、ガス濃度検知センサは、複数のガスの濃度を検知できるもの、定められたガス(例えばアンモニア、硫化水素、一酸化炭素など)の濃度を検知できるものであっても良く、一般的な半導体センサなどでも良い。このガス濃度検知センサは、特定のガスについての一定値以上のガス濃度を検知した場合には、空気清浄制御部に対して吹出量を増加、または集塵電圧を増加させる旨の作動信号を出力するものである。これにより、喫煙領域における特定のガス濃度の割合に応じて空気清浄機を駆動させることができ、つまり空気清浄機を無駄に駆動させることがなく、省エネルギー化を図ることができる。ここでは、一定値以上の粉塵物濃度を検知するもの、あるいは一定値以上のガス濃度を検知するものについて説明したが、一定値という絶対値ではなく、変化分を検知し制御する相対値制御のものを用いても構わない。
本発明では、間隙を形成するための支柱を、伸縮自在なロッドにより構成しても良い。これにより、間隙の大きさを調整することができ、既存建物の所定の部屋などの使用環境に則して、室外から室内への給気風速を設定できるようになる。また、支柱にはキャスタが設けてあっても良い。これにより空気清浄機能付喫煙室を自由に移動させることができる。
本発明では、空気清浄機の吹出口と排気口とを、連通状態を確保した態様で連結する連結ユニットを着脱可能に設けても良い。かかる連結ユニットは、例えば熱可塑性樹脂などの樹脂材から形成されており、排気領域(許容領域)において清浄空気を排気口に送出させるためのダクトとして機能することにより、排気領域が清浄空気に僅かに含まれる可能性のあるガス成分により汚染されることを有効に防止することができる。また、必要に応じて、連結ユニットを取り外すことにより、かかる連結ユニットを洗浄することができる。
本発明では、少なくとも一つの側壁が着脱可能な態様で設けてあっても良い。これにより、該側壁を取り外してユニット室(空気清浄機能付喫煙室)の室内を、別個のユニット室の室内と連通させることが可能になり、使用状況に応じた大きさを確保することができる。
本発明では、排気口の近傍に除塵装置および脱臭装置の少なくとも一つを付設しても良い。除塵装置としては、電気的に集塵を行うものであっても、ヘパフィルタなどの機械的に集塵を行うものであっても良く、脱臭装置としては、活性炭を利用したものやプラズマを利用したものであっても良い。これにより、排気口から排気される空気(清浄空気)をさらに清浄化させることができ、非喫煙環境下への煙等の成分の流出をさらに低減させることができる。
本発明では、排気口および給気口の少なくとも一方の近傍に、マイナスイオン発生器、加湿器、消臭装置および芳香装置の少なくとも一つを付設しても良い。マイナスイオン発生器としては、電子放射式や水を利用したレナード方式などの種々のものを用いることができ、加湿器としては、超音波を利用した放出式や蒸気方式などの種々のものを用いることができる。このような各種機器を付設することにより、マイナスイオンを発生させて利用者をリラックスさせることができ、プラスイオンの影響を低減させることができる。また、加湿することにより、特に冬場の乾燥を緩和させることができる。さらに、消臭装置や芳香装置を付設することにより、喫煙領域における臭いを緩和させたり、屋外に排出された臭いを軽減させたりすることができる。
以上のように、本発明にかかる空気清浄機能付喫煙室は、既存建物の所定個所に設置され、給気口を通じて給気した空気を清浄化させ、かつ排気口を通じて清浄化させた空気を室外に排気するのに有用である。
1 ユニット室
2 天井
2a 仮天井部
3 排気口
11 給気口
20 空気清浄機
21 吸込口
22 吹出口
23 電気集塵機
24 送風機
30 空気清浄制御部
S 間隙
K 喫煙領域
H 排気領域
H1 許容領域
H2 禁止領域
2 天井
2a 仮天井部
3 排気口
11 給気口
20 空気清浄機
21 吸込口
22 吹出口
23 電気集塵機
24 送風機
30 空気清浄制御部
S 間隙
K 喫煙領域
H 排気領域
H1 許容領域
H2 禁止領域
Claims (14)
- 既存建物の所定個所に設置され、給気口を通じて給気した空気を清浄化させ、かつ排気口を通じて清浄化させた空気を室外に排気するようにした空気清浄機能付喫煙室において、
側壁に配設され、吸い込んだ空気を清浄化して吹き出す空気清浄機と、
前記排気口が形成された天井部と、
前記天井部の下方に設けられ、室内を上下に分けて、前記空気清浄機が空気を吸い込む喫煙領域と、前記空気清浄機により清浄化された空気を通過させる排気領域とに区画する仮天井部と
を備えたことを特徴とする空気清浄機能付喫煙室。 - 前記喫煙領域における利用者の有無を検知する人検知手段を備え、
前記空気清浄機は、前記人検知手段による検知結果に応じて、清浄化した空気の吹出量を調整することを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機能付喫煙室。 - 前記喫煙領域における粉塵物の濃度を検知する粉塵物検知手段を備え、
前記空気清浄機は、前記粉塵物検知手段による検知結果に応じて、空気の清浄化量を調整することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気清浄機能付喫煙室。 - 前記喫煙領域におけるガス濃度を検知するガス検知手段を備え、
前記空気清浄機は、前記ガス検知手段による検知結果に応じて、空気の清浄化量を調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の空気清浄機能付喫煙室。 - 前記既存建物の所定個所に予め設けられた換気装置の風量を測定する風量測定手段を備え、
前記空気清浄機は、前記風量測定手段による測定結果に応じて、清浄化した空気の吹出量を調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の空気清浄機能付喫煙室。 - 設置個所における既存建物の床面と、前記給気口が形成された底部との間に間隙を設け、
前記給気口および前記間隙を通じて室外から室内に給気するようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の空気清浄機能付喫煙室。 - 前記間隙の大きさを調整できるようにしたことを特徴とする請求項6に記載の空気清浄機能付喫煙室。
- 少なくとも一つの側壁が着脱可能な態様で設けてあり、該側壁を取り外して、室内を別個の喫煙室の室内と連通可能にしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の空気清浄機能付喫煙室。
- 前記空気清浄機における清浄化させた空気を吹き出すための吹出口と、前記排気口とを連結する連結ユニットを有し、
前記連結ユニットが着脱可能に配設してあることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の空気清浄機能付喫煙室。 - 前記排気口を構成する排気部材が着脱可能に設けてあることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の空気清浄機能付喫煙室。
- 前記排気口近傍に除塵装置および脱臭装置の少なくとも一つが付設してあることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の空気清浄機能付喫煙室。
- 前記排気口および前記給気口の少なくとも一方の近傍に、マイナスイオン発生器が付設してあることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の空気清浄機能付喫煙室。
- 前記排気口および前記給気口の少なくとも一方の近傍に、加湿器が付設してあることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一つに記載の空気清浄機能付喫煙室。
- 前記排気口および前記給気口の少なくとも一方の近傍に、消臭装置および芳香装置の少なくとも一つが付設してあることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一つに記載の空気清浄機能付喫煙室。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005065301A JP2006250396A (ja) | 2005-03-09 | 2005-03-09 | 空気清浄機能付喫煙室 |
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JP2005065301A JP2006250396A (ja) | 2005-03-09 | 2005-03-09 | 空気清浄機能付喫煙室 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101272058B1 (ko) | 2013-02-08 | 2013-06-07 | 주식회사 에스엠비테크놀로지 | 이동식 흡연실 |
KR101305914B1 (ko) * | 2012-07-26 | 2013-09-09 | 주식회사 제너지 | 신재생에너지를 이용한 흡연부스 |
KR101333533B1 (ko) * | 2012-07-09 | 2013-11-28 | 고기봉 | 유료 흡연실 시스템 |
JP2017020735A (ja) * | 2015-07-13 | 2017-01-26 | 三菱電機株式会社 | 空気清浄装置 |
CN107505247A (zh) * | 2017-09-19 | 2017-12-22 | 湖州宸唯环保科技有限公司 | 一种空气净化过滤材料的测试装置 |
-
2005
- 2005-03-09 JP JP2005065301A patent/JP2006250396A/ja active Pending
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