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JP2006241153A - アルキレングリコールの製造方法 - Google Patents

アルキレングリコールの製造方法 Download PDF

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JP2006241153A
JP2006241153A JP2006048599A JP2006048599A JP2006241153A JP 2006241153 A JP2006241153 A JP 2006241153A JP 2006048599 A JP2006048599 A JP 2006048599A JP 2006048599 A JP2006048599 A JP 2006048599A JP 2006241153 A JP2006241153 A JP 2006241153A
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dialkyl ether
glycol
alkylene
polyalkylene glycol
mol
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JP2006048599A
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Achim Stankowiak
アヒム・シュタンコヴィアク
Erwin Holzhauser
エルヴィン・ホルツハウザー
Alexander Snell
アレクサンダー・シュネル
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Clariant Produkte Deutschland GmbH
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Clariant Produkte Deutschland GmbH
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/09Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by hydrolysis
    • C07C29/10Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by hydrolysis of ethers, including cyclic ethers, e.g. oxiranes
    • C07C29/103Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by hydrolysis of ethers, including cyclic ethers, e.g. oxiranes of cyclic ethers
    • C07C29/106Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by hydrolysis of ethers, including cyclic ethers, e.g. oxiranes of cyclic ethers of oxiranes

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Abstract

【課題】 過剰の水を用いずともまたは少過剰の水のみを用いて行うことができる一方で、モノアルキレングリコールの形成への選択性は同じかまたはむしろ高められる、アルキレングリコールの製造方法を開発すること。
【解決手段】
次式で表されるポリアルキレングリコールジアルキルエーテルの存在下にアルキレンオキシドを水加することによってアルキレングリコールを製造する方法。
R1-O-[-(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2)-O]n-R2
[但し式中、
mは0〜100であり、
nは0〜100であり、
但しn+mは少なくとも1に等しく、
1はC1〜C6アルキル基であり、
2はC1〜C6アルキル基であり、但しR2はR1と異なることができるが、
上記ポリアルキレングリコールジアルキルエーテルの少なくとも50モル%においては、m+nは11以上である]

Description

本発明は、ポリグリコールジアルキルエーテルの存在下に対応するアルキレンオキシドを加水分解することによってアルキレングリコールを製造する方法に関する。
アルキレンオキシドを加水分解して対応するアルキレングリコールにし得ることは従来から知られている(Ullmann´s Encyclopedia of Industrial Chemistry, Wiley-VCH Verlag, 6th edition, CD-ROM 2003)。公知方法の欠点の一つは、ジ−、トリ−及びポリアルキレングリコールの生成をできる限り避けるためには、大過剰の水(アルキレンオキシドと水とのモル比が1:6〜1:20)が必要なことである。生じる水性の粗製アルキレングリコール溶液は蒸発器中で濃縮し、そして複数の減圧塔中で分別蒸留する。これには、装置及びエネルギーに多大な支出を要するためにコストが高くつく。更に、大過剰の水の他、例えばモノエチレングリコールの製造における選択性はわずか約90%しかない。余分な生成物は約9%のジグリコール及び1%のトリグリコール及びより高級のエチレングリコール類である(K. Weissermel, H. J. Arpe “Industrielle Organische Chemie“, 5th edition, 1998, pp. 167-168参照)。所望の選択性を向上させるかまたは水の必要量を低減させるための多くの方法が文献に記載されている。
DE-A-29 24 680は、グリコールエステル中間物を介してCO2の存在下にかつ有機溶剤の存在下において接触的加水分解が行われる、アルキレングリコールの製造方法を記載している。記載されている溶剤はエステル類、ケトン類及びエーテル類、特にアセトン及びジオキサンである。その方法では、モノエチレングリコールへの選択性が最大99%であり、非常に高い選択性が達成される。しかし、極めて多量の触媒(エチレンオキシド1Lあたり触媒0.22mol)が必要であり、そのためこの方法の効率には疑問が残る。この方法の更に別の欠点の一つは、圧縮された二酸化炭素を供給しなければならず、そのため装置の複雑さが増すことである。
US-4760200は、有機共溶剤、好ましくは1,2−ジメトキシエタンの存在下に及び必要に応じて周期律表の第VI族の水溶性メタレートアニオンの存在下に加水分解が行われる方法を記載している。モノエチレングリコールへの選択性は良好であるが、好ましい溶剤である1,2−ジメトキシエタンは有毒であり、妊性及び胎児の両方に有害な作用を与える恐れある。
同じくメタレートに触媒される方法がEP-A-0156448に記載されている。この場合、ベンゼン、キシレン、トルエン、ジクロロメタンまたは1,1,2−トリクロロエタンが、使用済みの触媒を再利用するために共溶剤として使用される。
本発明の狙いは、上記の欠点を解消することである。本発明は、過剰の水を用いずともまたは少過剰の水のみを用いて行うことができる一方で、モノアルキレングリコールの形成への選択性は同じかまたはむしろ高められる、アルキレングリコールの製造方法を開発するという課題に基づくものであった。
本発明は、次式
R1-O-[-(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2)-O]n-R2
で表されるポリアルキレングリコールジアルキルエーテルの存在下にアルキレンオキシドを水加することによってアルキレングリコールを製造する方法に関する。
但し上記式中
mは0〜100であり、
nは0〜100であり、
但しn+mは少なくとも1に等しく、
1は、C1〜C6アルキル基であり、
2は、C1〜C6アルキル基であり、但しR2はR1とは異なることができるが、
前記ポリアルキレングリコールジアルキルエーテルの少なくとも50モル%においては、m+nは11以上である。
1は好ましくはメチルまたはエチルである。
2は好ましくはメチルまたはエチルである。
mは好ましくは4〜60、特に好ましくは11〜30である。
nは好ましくは1〜20である。
m+nは、上記ポリアルキレングリコールジアルキルエーテルの少なくとも50モル%においては、好ましくは12より大きく、特に13より大きく、とりわけ14より大きい数である。
アルキレンオキシドは、好ましくはエチレンオキシド、プロピレンオキシドまたはブチレンオキシド、あるいはこれらの混合物である。
上記ポリアルキレングリコールジアルキルエーテルを加え得る量は、使用する水の量に対して約0.1〜20倍(重量%)、好ましくは1〜10倍(重量%)である。相対分子量は400〜12000g/モル、好ましくは500〜4000g/モルであることができる。
上記ポリアルキレングリコールジアルキルエーテルはそれ自体公知であるか、またはポリアルキレングリコールをアルキル化剤と反応させることによる公知方法によって製造することができる。
触媒は必ずしも必要ではないが、選択性を更に高めるために使用することができる。適当な触媒は、塩基性化合物、例えばアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩である。これらの触媒には、水酸化カリウム及び水酸化ナトリウム、酢酸カリウム及び酢酸ナトリウム、リン酸カリウム及びリン酸ナトリウム、ハロゲン化カリウム及びハロゲン化ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸ナトリウム、並びにこれらの類似物などが挙げられる。触媒は、塩として加えてもよいし、または反応の場で発生させてもよい。
本発明の方法は、連続式にまたはバッチ式に行うことができる。連続的な方法が好ましい。加えて、該方法は、工業的方法に通常の温度及び圧力条件下(Ullmann´s Encyclopedia of Industrial Chemistry, Wiley-VCH Verlag, 6th edition, CD-ROM 2003)に行われる。80〜400℃の温度及び50bar以下の圧力が好ましい。100〜300℃の温度及び20〜40barの圧力が特に好ましい。
該方法は、CO2雰囲気下に行うことができ、そして恐らくカーボネート中間物を介して進行する。
本発明の方法を例を用いてより詳細に説明する。
500ccmの容積を持つステンレススチール製の攪拌オートクレーブを反応器として使用した。このオートクレーブに、ガス導入管、熱電要素、攪拌機、電気加熱ジャケット及び冷却コイルを装備した。運転中、反応器には、蒸留水、場合によっては触媒としての1%ヨウ化カリウム、分子量540g/モルのポリエチレングリコールジメチルエーテル200g(ガスクロマトグラフィにより測定してn≧11の同族体を平均で58%の含有率で含むクラリアント社製のPolyglykol(ポリグリコール) DME 500)、及びN2もしくはCO2のいずれかを含む混合物を仕込み、そして反応温度に加熱した。所望の反応温度に達したら、反応器にエチレンオキシドを装入した。2時間の反応時間の後、反応器を解圧し、そして反応生成物をガスクロマトグラフィにより分析した。
1,2−ジメトキシエタン(n=1のクラリアント社製のモノエチレングリコールジメチルエーテル)、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(クラリアント社製,n=4)またはPolyglykol DME 250(約240g/モルの分子量及びガスクロマトグラフィーで測定してn≧11の同族体を最大5%の含有率で含むポリエチレングリコールジメチルエーテル)の各々200gを、比較例で使用した。
以下の表は、使用した反応条件、並びに製造されたモノエチレングリコール(MEG)、ジエチレングリコール(DEG)及びトリエチレングリコール(TEG)(各々重量%)を示す。グリコール類へのエチレンオキシドの転化率は実質定量的であった。
Figure 2006241153
これらの例により、かなりの量の水を加えた場合と比べて、Polyglykol DME 500を加えることによってより高い選択性を達成し得ることは明らかである。最終生成物から水量を除去するのに必要なエネルギーは、ポリアルキレングリコールジメチルエーテルを除去するのに必要なエネルギーと比べて非常に大きい。それ故、本発明の方法は、実質的に経済性がより高い。

Claims (8)

  1. 次式で表されるポリアルキレングリコールジアルキルエーテルの存在下にアルキレンオキシドを水加することによってアルキレングリコールを製造する方法。
    R1-O-[-(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2)-O]n-R2
    [但し式中、
    mは0〜100であり、
    nは0〜100であり、
    但しn+mは少なくとも1に等しく、
    1はC1〜C6アルキル基であり、
    2はC1〜C6アルキル基であり、但しR2はR1と異なることができるが、
    上記ポリアルキレングリコールジアルキルエーテルの少なくとも50モル%においては、m+nは11以上である]
  2. 1がメチルまたはエチルである、請求項1の方法。
  3. 2がメチルまたはエチルである、請求項1または2の方法。
  4. mが4〜60である、請求項1〜3のいずれか一つの方法。
  5. nが1〜20である、請求項1〜4のいずれか一つの方法。
  6. 上記ポリアルキレングリコールジアルキルエーテルの少なくとも50モル%においてm+nが12を超える数である、請求項1〜5のいずれか一つの方法。
  7. アルキレンオキシドが、エチレンオキシド、プロピレンオキシドまたはブチレンオキシド、あるいはこれらの混合物である、請求項1〜6のいずれか一つの方法。
  8. ポリアルキレングリコールジアルキルエーテルの添加量が、アルキレンオキシドの使用量に基づいて1〜20重量%である、請求項1〜7のいずれか一つの方法。
JP2006048599A 2005-03-01 2006-02-24 アルキレングリコールの製造方法 Withdrawn JP2006241153A (ja)

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