JP2006234050A - 湯水混合栓 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ハンドルを所望の位置に位置させたときに所望の温度の混合水が得られる湯水混合栓を提供する。
【解決手段】栓本体(図示せず)に固定された弁押さえ4の上端部には、ハンドル10を水平方向へ回動可能に設ける。ハンドル10の貫通孔10cには、操作ボタン13の小径部13aを上下方向へ移動可能に、かつ水平方向へ回動不能に嵌合させる。弁本体6の上端部には、連結軸部12を水平方向へ回動不能に設ける。操作ボタン13は、図に示す上位置に位置しているときには、連結軸部12に回動不能に嵌合し、それによってハンドル10を弁本体6に回動不能に連結する。操作ボタン13は、上位置から所定の下位置まで下方へ移動すると、連結軸部12に対して回動可能になり、ハンドル10が弁本体6に対して回動することを許容する。
【選択図】図1
【解決手段】栓本体(図示せず)に固定された弁押さえ4の上端部には、ハンドル10を水平方向へ回動可能に設ける。ハンドル10の貫通孔10cには、操作ボタン13の小径部13aを上下方向へ移動可能に、かつ水平方向へ回動不能に嵌合させる。弁本体6の上端部には、連結軸部12を水平方向へ回動不能に設ける。操作ボタン13は、図に示す上位置に位置しているときには、連結軸部12に回動不能に嵌合し、それによってハンドル10を弁本体6に回動不能に連結する。操作ボタン13は、上位置から所定の下位置まで下方へ移動すると、連結軸部12に対して回動可能になり、ハンドル10が弁本体6に対して回動することを許容する。
【選択図】図1
Description
この発明は、一つのハンドルの回動操作で混合水の温度調節を行うことができる湯水混合栓に関する。
一般に、この種の湯水混合栓は、下記特許文献1,2に記載されているように、湯導入口、水導入口及び混合水吐出口を有する栓本体と、この栓本体に固定して設けられた固定弁と、栓本体に回動可能に設けられ、固定弁の一端面に回動可能に摺接する可動弁と、栓本体に回動可能に設けられ、可動弁に回動不能に連結されたハンドルとを備えている。固定弁には、各一端が可動弁と対向する端面にそれぞれ開口し、各他端が湯導入口、水導入口及び混合水吐出口にそれぞれ連通した第1湯孔、第1水孔及び第1混合孔が形成されている。一方、可動弁には、固定弁と対向する端面にそれぞれ開口する第2湯孔、第2水孔及び第2混合孔が形成されている。
可動弁をハンドルによって回動させて所定の角度範囲内に位置させると、第1、第2湯孔が連通するとともに、第1、第2水孔が連通する。一方、第1、第2混合孔は、常時連通している。第1、第2湯孔が連通するとともに、第1、第2水孔が連通した状態においては、湯導入口から栓本体内に導入された湯が第1及び第2湯孔を順次通過した後、栓本体の内部に形成された混合室に入り込み、水導入口から栓本体内に導入された水が第1、第2水孔を順次通過した後、混合室に入り込む。そして、湯及び水は、混合室内において混合された後、第2混合孔及び第1混合孔を順次通過した後、混合水となって混合水吐出口から吐出される。
混合水吐出口から吐出される混合水の温度は、ハンドルの回動操作に応じて変化する。すなわち、ハンドルによって可動弁を回動させると、上記第1、第2湯孔の連通面積と上記第1、第2水孔の連通面積とが変化する。この場合、可動弁を高温位置側へ回動させると、第1、第2湯孔の連通面積が大きくなる一方、第1、第2水孔の連通面積が小さくなる。この結果、混合水吐出口から吐出される混合水の温度が高くなる。逆に、可動弁を低温位置側へ回動させると、第1、第2湯孔の連通面積が小さくなる一方、第1、第2水孔の連通面積が大きくなる。したがって、混合水吐出口から吐出される混合水の温度が低くなる。
上記従来の湯水混合栓において、いま春季及び秋季にはハンドルをその回動範囲の中央に位置させたとき、混合水の温度が使用者の使用頻度が最も高い温度(以下、最適温度という。)になるものとする。しかるに、混合水の温度は、ハンドルの位置が同一であっても、水導入口に導入される水(水道水)の温度が変化するとそれに応じて変化してしまう。したがって、夏季及び冬季には、ハンドルを中央位置に回動させたとしても、最適温度の混合水が得られない。最適温度の混合水を得るためには、夏季にはハンドルをその回動範囲の中央より低温側に位置調節しなければならず、冬季にはハンドルを高温側へ位置調節しなければならない。このため、従来の湯水混合栓は、ハンドルを所定の位置(例えば、回動範囲の中央位置)に回動したときには常に最適温度の混合水が得られるようにしたいという要望があったとしても、それには応えることができないという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するために、湯導入口、水導入口及び混合水吐出口を有する栓本体と、この栓本体に回動不能に設けられた固定弁と、上記栓本体に回動可能に設けられ、上記固定弁の一端面に回動可能に摺接する可動弁と、基端部が上記栓本体に回動可能に設けられ、上記可動弁を回動させるハンドルとを備え、上記固定弁には、各一端が上記可動弁と対向する端面にそれぞれ開口し、各他端が上記湯導入口、上記水導入口及び上記混合水吐出口にそれぞれ連通した第1湯孔、第1水孔及び第1混合孔が形成され、上記可動弁には、上記固定弁と対向する端面にそれぞれ開口する第2湯孔、第2水孔及び第2混合孔が形成され、上記第1混合孔と上記第2混合孔とが所定の大きさ以上の連通面積で連通し、上記第1湯孔と上記第2湯孔との連通面積及び上記第1水孔と上記第2水孔との連通面積が、上記可動弁の回動に伴って一方が増大すると他方が減少するように変化する湯水混合栓において、上記可動弁と上記ハンドルとの間には、上記ハンドルを上記可動弁に対して回動不能に連結する第1の状態と、上記ハンドルの上記可動弁に対する回動を許容する第2の状態とに切換可能な断続手段を設けたことを特徴としている。
この場合、上記断続手段が、上記ハンドルの基端部の内部に上位置と下位置との間を上下方向へ移動可能に設けられ、上端部に上記ハンドルの基端部上面から上方へ突出する操作部が設けられた押圧部材と、この押圧部材を上方へ付勢する付勢手段とを有し、上記押圧部材が上記上位置に位置しているときには、上記断続手段が上記第1の状態になり、上記押圧部材が上記下位置に位置しているときには、上記断続手段が上記第2の状態になるように構成してもよく、あるいは上記押圧部材が上記上位置に位置しているときには、上記断続手段が上記第2の状態になり、上記押圧部材が上記下位置に位置しているときには、上記断続手段が上記第1の状態になるように構成してもよい。
この場合、上記断続手段が、上記ハンドルの基端部の内部に上位置と下位置との間を上下方向へ移動可能に設けられ、上端部に上記ハンドルの基端部上面から上方へ突出する操作部が設けられた押圧部材と、この押圧部材を上方へ付勢する付勢手段とを有し、上記押圧部材が上記上位置に位置しているときには、上記断続手段が上記第1の状態になり、上記押圧部材が上記下位置に位置しているときには、上記断続手段が上記第2の状態になるように構成してもよく、あるいは上記押圧部材が上記上位置に位置しているときには、上記断続手段が上記第2の状態になり、上記押圧部材が上記下位置に位置しているときには、上記断続手段が上記第1の状態になるように構成してもよい。
上記構成を有するこの発明の湯水混合栓によれば、断続手段によってハンドルを可動弁に回動不能に連結した状態を維持しつつ、混合水の温度が最適温度になる位置までハンドルを適宜回動させる。その後、断続手段によってハンドルを可動弁に対して回動可能な状態にする。そして、その状態を維持しつつ、ハンドルを所望の位置、例えばハンドルの回動範囲の中央まで回動させる。このようにハンドルの位置調節を行うことにより、水の温度に拘わらず、ハンドルを所望の位置に回動させたときには常に最適温度の混合水が得られるようにすることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図2は、この発明に係る湯水混合栓の一実施の形態を示す。この混合栓は、後述する断続手段11を除き、周知の湯水混合栓と同様に構成されている。そこで、まず周知の湯水混合栓と同様な部分に関して説明し、その後この発明の主要部たる断続手段について説明する。
図2は、この発明に係る湯水混合栓の一実施の形態を示す。この混合栓は、後述する断続手段11を除き、周知の湯水混合栓と同様に構成されている。そこで、まず周知の湯水混合栓と同様な部分に関して説明し、その後この発明の主要部たる断続手段について説明する。
まず、周知の湯水混合栓と同様な部分について説明すると、図2において符号1は栓本体である。栓本体1は、断面略四角形の中空体であり、その長手方向を水平方向に向けて配置されている。栓本体1の背面の長手方向における一端部と他端部とには、湯導入口1a及び水導入口1bがそれぞれ設けられている。栓本体1の上面の長手方向における中央部には、突出部1cが形成されている。この突出部1cの前方を向く外面には、混合水吐出口1dが形成されている。
突出部1cの上端部には、固定弁部(固定弁)2が突出部1cと一体に形成されている。固定弁部2は、突出部1cと別体に形成し、突出部1cに固定してもよい。固定弁部2には、湯孔(第1湯孔)2a、水孔(第1水孔)2b及び混合孔(第1混合孔)2cが形成されている。各孔2a,2b,2cの一端は、固定弁部2の上端面(突出部1cの上端面)にそれぞれ開口している。湯孔1dの他端は湯導入口1aに連通し、水孔2bの他端は水導入口1bに連通し、混合孔2cの他端は混合水吐出口1dに連通している。
突出部1cの下部には、吐出パイプ3の基端部が水密状態で回動可能に嵌合されている。この吐出パイプ3の内部は、吐出パイプ3の回動位置に拘わらず混合水吐出口1dと常時連通している。吐出パイプ3の先端開口部からは、後述するハンドル10の回動位置に応じて湯、水又はそれらが混合した混合水が吐出される。突出部1cの上部には、筒状をなす弁押さえ4が螺合固定されている。これにより、吐出パイプ3の基端部が突出部1cから上方へ抜け出ることが阻止されている。
弁押さえ4の内部には、可動弁5が設けられている。可動弁5は、弁本体6と第1、第2及び第3弁体7,8,9とを有している。弁本体6は、弁押さえ4の内部に所定の角度範囲(この実施の形態では、周方向へ180°の範囲)だけ回動可能に嵌合されている。第1、第2及び第3弁体7,8,9は、円板状をなしており、それぞれの中央部には、各中央部を上下に貫通する第1弁孔(第2湯孔)7a、第2弁孔(第2水孔)8a及び第3弁孔(第2混合孔)9aが形成されている。第1、第2及び第3弁体7,8,9は、弁本体6の下端面に位置固定されている。第1、第2及び第3弁体7,8,9の下端面は、固定弁部2の上端面に水密状態で摺動可能に押し付けられている。第1、第2及び第3弁体7,8,9は、弁本体6の下端部に一体に形成してもよい。
第1、第2弁孔7a,8aは、弁本体6の回動位置に応じて湯孔2a及び水孔2bとそれぞれ対向、離間するようになっている。しかも、第1弁孔7aと湯孔2aとの対向面積(連通面積という。以下、同じ)と、第2弁孔8aと水孔2bとの対向面積とは、弁本体6の回動に伴って一方が増大すると、他方が減少するようになっている。すなわち、弁本体6をその回動範囲の中央の位置である中立位置に回動させると、第1弁孔7aと湯孔2aとの対向面積と、第2弁孔8aと水孔2bとの対向面積とが同一になる。弁本体5を中立位置から一方向(図2において時計方向)へ回動させると、弁本体6の回動に伴って、第1弁孔7aと湯孔2aとの対向面積が増大する一方、第2弁孔8aと水孔2bとの対向面積が減少する。そして、弁本体8を一方向側への最大角度(この実施の形態では90°)だけ回動させると、第1弁孔7aと湯孔2aとの対向面積が最大になる一方、第2弁孔8aが水孔2bから離間し、それらの間が遮断される。以下、このときの弁本体6の回動位置を高温側限界位置という。逆に、弁本体6を中立位置から他方向へ回動させると、第1弁孔7aと湯孔2aとの対向面積が減少する一方、第2弁孔8aと水孔2bとの対向面積が増大する。そして、弁本体6を他方向側への最大角度(この実施の形態では、中立位置と高温側限界位置との間の角度と同一である90°)だけ回動させると、第1弁孔7aが湯孔2aから周方向へ離間してそれらの間が遮断される一方、第2弁孔8aと水孔2bとの連通面積が最大になる。以下、このときの弁本体6の回動位置を低温側限界位置という。一方、第3弁孔9aは、弁本体6の回動位置に拘わらず所定の大きさ以上の連通面積をもって混合孔2cと常時連通している。
湯導入口1aから栓本体1内に入り込んだ湯は、湯孔2a及び第1弁孔7aを通った後、弁本体6の下部に形成された混合室(図示せず)に入り込む。同様に、水導入口1bから栓本体1内に入り込んだ水は、水孔2b及び第2弁孔8aを通った後、混合室に入り込む。弁本体6が高温側限界位置又は低温側限界位置に位置しているときには、湯又は水が混合室内に単独で入り込むが、弁本体6が高温側限界位置と低温側限界位置との間に位置しているときには、湯及び水が同時に混合室内に入り込み、混合室内において混合される。混合室内の湯、水又は混合水は、第3弁孔9a及び混合孔2cを順次通過し、混合水吐出口1dから吐出パイプ3内に入り込む。そして、吐出パイプ3の先端開口部から吐出される。
弁押さえ4の上端部外周面には、ハンドル10の基端部に形成された収容部10aが嵌合されている。収容部10aは、弁押さえ4の上端部に上下方向へ所定角度だけ回動可能に連結されている。この結果、収容部10aから前方へ向かって延びる把持部10bが収容部10aを中心として上下方向へ回動するようになっている。ハンドル10の上下方向への回動範囲は、停止位置とこの停止位置から把持部10bの先端部が所定角度だけ上方へ回動した供給位置との間に規制されている。ハンドル10を供給位置に回動させると、吐出パイプ3から湯、水又は混合水が吐出される。逆に、ハンドル10を停止位置に回動させると、吐出パイプ3からの湯等の吐出が停止する。このような作用を達成するための構成は周知であり、しかもこの発明の主要部でもないのでその詳細な説明は省略する。
ハンドル10の収容部10aは、停止位置と供給位置とのいずれの位置に回動した状態においても弁押さえ4の上端部に水平方向へ回動可能に連結されている。この結果、ハンドル10が水平方向へ回動可能になっている。ハンドル10の水平方向への回動範囲は、ストッパ機構(図示せず)により所定の角度範囲(この実施の形態では140°の範囲)に規制されている。
次に、この発明の主要部たる断続手段について説明すると、この実施の形態においては、図1に示すように、断続手段として断続機構11が用いられている。断続機構11は、ハンドル10と弁本体6との間に設けられており、次に述べる構成により、ハンドル10を弁本体6に水平方向へ回動不能に連結する第1の状態と、ハンドル10を弁本体6に対して水平方向へ自由に回動することができるようにする第2の状態とに切換可能になっている。
すなわち、断続機構11は、連結軸部12と操作ボタン(押圧部材)13とを有している。連結軸部12は、弁本体6の上端部に回動不能に設けられており、その軸線を弁本体6の軸線と一致させて配置されている。連結軸部12の上端部外周面には、スプライン部12aが形成されている。
操作ボタン13は、上部の小径部(操作部)13aと下部の大径部13bを有しており、その軸線を連結軸部12の軸線と一致させて配置されている。小径部13aは、ハンドル10の収容部10aの上壁部の中央部を貫通する貫通孔10cに上下方向へは移動可能であるが、回動不能に嵌合されている。したがって、操作ボタン13は、ハンドル10と一体に回動する。
大径部13bの下端面と弁本体6の上端面との間には、付勢手段たるコイルばね14が設けられている。このコイルばね14により操作ボタン13が上方へ付勢され、大径部132bの上端面がハンドル10の収容部10aの上壁部に当接させられている。以下、このときの操作ボタン13の位置を上位置という。
大径部13bには、その下端面から上方へ向かって延びる連結孔13cが形成されている。この連結孔13cは、その軸線を連結軸部12の軸線と一致させて配置されている。操作ボタン13が上位置に位置しているとき、連結孔13cの下部には連結軸部12の上部が上下方向へ移動可能に挿入されている。その状態から操作ボタン13をコイルばね14の付勢力に抗して下方へ移動させると、連結孔13cの上底面が連結軸部12の上端面に突き当たり、それ以上操作ボタン13が下方へ移動することができなくなる。以下、このときの操作ボタン13の位置を下位置という。
連結孔13cの下端部には、スプライン孔部13dが形成されている。このスプライン孔部13dには、操作ボタン13が上位置に位置しているとき、連結軸部12のスプライン部12aが回動不能に、かつ上下方向へ移動可能に嵌合している。したがって、操作ボタン13が上位置に位置しているときには、ハンドル10が操作ボタン13及び連結軸部12を介して弁本体6に回動不能に連結されており、ハンドル10の水平方向への回動が操作ボタン13及び連結軸部12を介して弁本体6に伝達される。このときの連結機構11の状態が第1の状態である。操作ボタン13をコイルばね14の付勢力に抗して下位置まで移動させると、スプライン部12aが操作ボタン13に対して相対的に上方へ移動してスプライン孔部13dから抜け出る。この結果、操作ボタン13が連結軸部12に対して回動可能になり、ひいてはハンドル10が弁本体6に対して水平方向へ回動可能になる。このときの連結機構11の状態が第2の状態である。
上記構成を有する湯水混合栓において、いま弁本体6が中立位置に位置しているとともに、ハンドル10がその把持部10bを栓本体1の長手方向と直交する方向に向けて位置している(以下、このときのハンドル10の位置を中央位置という。)ものとする。そして、弁本体6及びハンドル10をこのような位置に位置させると、春季及び秋季には使用者が最適温度と感じる温度の混合水が吐出パイプ3から吐出されるものとする。なお、ハンドル10は、中央位置から高温側及び低温側へそれぞれ70°づつ回動可能である。
冬季には、栓本体1の水導入口1bに供給される水(水道水)の温度が春季又は秋季に供給される水の温度より低くなる。このため、ハンドル10を中央位置に回動したとしても最適温度の混合水が得られない。吐出パイプ3から吐出される混合水の温度が水の温度低下の分だけ最適温度より低くなってしまうからである。このような場合には、次の操作を行うことにより、ハンドル10を中央位置に位置させたときに最適温度の混合水が得られるようにすることができる。
まず、ハンドル10を供給位置に位置させ、かつ操作ボタン13を上位置に位置させた状態で、ハンドル10を中央位置から高温側へ回動させる。すると、ハンドル10の回動に追随して弁本体6が高温側へ回動するので、吐出パイプ3から吐出される混合水の温度がハンドル10の回動に伴って上昇する。混合水の温度が最適温度に達したら、ハンドル10を停止する。次に、操作ボタン13を押して下位置まで移動させる。それによって、ハンドル10を弁本体6に対して回動可能な状態にする。操作ボタン13を下位置に位置させた状態を維持しつつ、ハンドル10を低温側へ中央位置まで回動させる。ハンドル10が中央位置に達したら、操作ボタン13をコイルばね14によって上位置まで移動させる。すると、ハンドル10が弁本体6に回動不能に連結される。この状態では、ハンドル10が中央位置に位置しているにも拘わらず、弁本体6が中立位置より高温側に位置している。したがって、水温が低い冬季においてもハンドル10を中央位置に位置させることによって最適温度の混合水が得られる。
逆に、水導入口1bに供給される水の温度が春季又は秋季より高くなる夏季には、最適温度が得られるまでハンドル10を低温側へ回動させる。次に、操作ボタン13を下位置に位置させた状態を維持しつつハンドル10を中央位置に戻す。その後、操作ボタン13をコイルばね14によって上位置に戻す。この結果、夏季にもハンドル10を中央位置に位置させることにより、最適温度の混合水が得られる。
また、この実施の形態では、弁本体6の中立位置から高温側及び低温側への回動範囲(いずれも、90°)をハンドル10の中央位置からの高温側及び低温側への回動範囲(いずれも70°)より大きくしているので、弁本体6の中立位置からの調節角度が所定の角度(この実施の形態では20°)を越えない限り、ハンドル10の回動範囲を最大に確保することができる。なお、弁本体6の中立位置から高温側又は低温側への調節角度が20°を越えると、ハンドル10の高温側又は低温側へ回動範囲が、弁本体6の回動範囲によって規制される結果、弁本体6の調節角度が20°を越えた分だけ70°より小さくなる。
図3及び図4は、この発明の第2実施の形態の要部を示す。この実施の形態においては、断続機構11に代えて断続機構(断続手段)20が用いられている。断続機構20は、上記の断続機構11とは逆に、操作ボタン21を下位置に位置させると、ハンドル10が弁本体6に水平方向へ回動不能に連結され(第1の状態)、操作ボタン21を上位置に位置させるとハンドル10が弁本体6に対して水平方向へ回動可能になる(第2の状態)ように構成されている。
すなわち、操作ボタン21は、ハンドル10の貫通孔10cを上下方向へ移動可能にかつ回動可能に貫通する本体部(操作部)21aを有しており、この本体部21aの下端部には本体部21aより大径の当接部21bが形成されている。操作ボタン21は、付勢手段たるコイルばね22によって上方へ付勢されており、下方へ押されない限り当接部21bが収容部10aの上壁部に突き当たっている。このときの操作ボタン21の位置が上位置である。上位置に位置している操作ボタン21を付勢手段たるコイルばね22に抗して図4に示す下位置まで押すと、可動部材23が付勢手段たるコイルばね24の付勢力に抗して下方へ移動し、可動部材23のスプライン孔部23aが連結軸部12のスプライン部12aに回動不能に嵌合する。この結果、ハンドル10が、それに固定された固定部材25及びこの固定部材25に回動不能に、かつ上下方向へ移動可能に嵌合した可動部材23を介して弁本体6に水平方向へ回動不能に連結される。下位置に位置している操作ボタン21を上下方向へ自由に移動することができる状態にすると、可動部材23がコイルばね24によって上方へ若干押し戻され、係合位置まで移動させられる。それに伴って操作ボタン21も若干上方へ移動させられる。可動部材23が係合位置に位置しているときにも、可動部材23のスプライン孔部23aが連結軸部12のスプライン部12aに回動不能に嵌合している。したがって、ハンドル10によって弁本体6を回動させる場合には、操作ボタン21を下位置に維持しておいてもよく、操作ボタン21を係合位置に移動させておいてもよい。
係合位置に位置している操作ボタン21を再度下位置まで押圧移動させた後、手を離すと、操作ボタン21がコイルばね22によって上位置まで移動させられる。そして、それに追随して可動部材23がコイルばね24によって元の位置まで上方へ移動させられる。この結果、可動部材23が連結軸部12から上方へ離間し、ハンドル10が弁本体6に対して回動可能になる。操作ボタン21及び可動部材23を上記のように挙動させるための構成は、例えば実願昭60−80893号(実開昭61−198868号)のマイクロフィルムに記載されているように周知であるので、その詳細な説明は省略する。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、弁本体6の中立位置からの高温側及び低温側への回動範囲とハンドル10の中央位置からの高温側及び低温側への回動範囲とを異なる角度にしているが、同一角度にしてもよい。
また、上記の実施の形態においては、ハンドル10を中央位置に位置させたときに、最適温度の混合水が得られるようにしているが、中央位置から高温側又は低温側へ外れた位置にハンドル10が位置したときに最適温度の混合水が得られるようにしてもよい。
また、後の実施の形態においては、操作ボタン21をコイルばね22によって上方へ付勢しているが、操作ボタン21に可動部材23を移動不能に設ける場合には、コイルばね22を省略し、コイルばね24によって可動部材23及び操作ボタン21を上方へ付勢するようにしてもよい。その場合には、コイルばね24が操作ボタン21を上方へ付勢する付勢手段となる。
例えば、上記の実施の形態においては、弁本体6の中立位置からの高温側及び低温側への回動範囲とハンドル10の中央位置からの高温側及び低温側への回動範囲とを異なる角度にしているが、同一角度にしてもよい。
また、上記の実施の形態においては、ハンドル10を中央位置に位置させたときに、最適温度の混合水が得られるようにしているが、中央位置から高温側又は低温側へ外れた位置にハンドル10が位置したときに最適温度の混合水が得られるようにしてもよい。
また、後の実施の形態においては、操作ボタン21をコイルばね22によって上方へ付勢しているが、操作ボタン21に可動部材23を移動不能に設ける場合には、コイルばね22を省略し、コイルばね24によって可動部材23及び操作ボタン21を上方へ付勢するようにしてもよい。その場合には、コイルばね24が操作ボタン21を上方へ付勢する付勢手段となる。
1 栓本体
1a 湯導入口
1b 水導入口
1c 混合水吐出口
2 固定弁部(固定弁)
2a 湯孔(第1湯孔)
2b 水孔(第1水孔)
2c 混合孔(第1混合孔)
5 可動弁
7a 第1弁孔(第2湯孔)
8a 第2弁孔(第2水孔)
9a 第3弁孔(第2混合孔)
10 ハンドル
11 断続機構(断続手段)
13 操作ボタン(押圧部材)
13a 小径部(操作部)
14 コイルばね(付勢手段)
20 断続機構(断続手段)
21 操作ボタン(押圧部材)
21a 本体部(操作部)
22 コイルばね(付勢手段)
24 コイルばね(付勢手段)
1a 湯導入口
1b 水導入口
1c 混合水吐出口
2 固定弁部(固定弁)
2a 湯孔(第1湯孔)
2b 水孔(第1水孔)
2c 混合孔(第1混合孔)
5 可動弁
7a 第1弁孔(第2湯孔)
8a 第2弁孔(第2水孔)
9a 第3弁孔(第2混合孔)
10 ハンドル
11 断続機構(断続手段)
13 操作ボタン(押圧部材)
13a 小径部(操作部)
14 コイルばね(付勢手段)
20 断続機構(断続手段)
21 操作ボタン(押圧部材)
21a 本体部(操作部)
22 コイルばね(付勢手段)
24 コイルばね(付勢手段)
Claims (3)
- 湯導入口、水導入口及び混合水吐出口を有する栓本体と、この栓本体に回動不能に設けられた固定弁と、上記栓本体に回動可能に設けられ、上記固定弁の一端面に回動可能に摺接する可動弁と、基端部が上記栓本体に回動可能に設けられ、上記可動弁を回動させるハンドルとを備え、上記固定弁には、各一端が上記可動弁と対向する端面にそれぞれ開口し、各他端が上記湯導入口、上記水導入口及び上記混合水吐出口にそれぞれ連通した第1湯孔、第1水孔及び第1混合孔が形成され、上記可動弁には、上記固定弁と対向する端面にそれぞれ開口する第2湯孔、第2水孔及び第2混合孔が形成され、上記第1混合孔と上記第2混合孔とが所定の大きさ以上の連通面積で連通し、上記第1湯孔と上記第2湯孔との連通面積及び上記第1水孔と上記第2水孔との連通面積が、上記可動弁の回動に伴って一方が増大すると他方が減少するように変化する湯水混合栓において、
上記可動弁と上記ハンドルとの間には、上記ハンドルを上記可動弁に対して回動不能に連結する第1の状態と、上記ハンドルの上記可動弁に対する回動を許容する第2の状態とに切換可能な断続手段を設けたことを特徴とする湯水混合栓。 - 上記断続手段が、上記ハンドルの基端部の内部に上位置と下位置との間を上下方向へ移動可能に設けられ、上端部に上記ハンドルの基端部上面から上方へ突出する操作部が設けられた押圧部材と、この押圧部材を上方へ付勢する付勢手段とを有し、上記押圧部材が上記上位置に位置しているときには、上記断続手段が上記第1の状態になり、上記押圧部材が上記下位置に位置しているときには、上記断続手段が上記第2の状態になることを特徴とする請求項1に記載の湯水混合栓。
- 上記断続手段が、上記ハンドルの基端部の内部に上位置と下位置との間を上下方向へ移動可能に設けられ、上端部に上記ハンドルの基端部上面から上方へ突出する操作部が設けられた押圧部材と、この押圧部材を上方へ付勢する付勢手段とを有し、上記押圧部材が上記上位置に位置しているときには、上記断続手段が上記第2の状態になり、上記押圧部材が上記下位置に位置しているときには、上記断続手段が上記第1の状態になることを特徴とする請求項1に記載の湯水混合栓。
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---|---|---|---|
JP2005049050A JP2006234050A (ja) | 2005-02-24 | 2005-02-24 | 湯水混合栓 |
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JP2005049050A JP2006234050A (ja) | 2005-02-24 | 2005-02-24 | 湯水混合栓 |
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JP2006234050A true JP2006234050A (ja) | 2006-09-07 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006234050A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8479609B2 (en) * | 2011-08-09 | 2013-07-09 | Alexander Yeh Industry Co. Ltd. | Wall-mounted faucet control handle |
CN112610746A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-04-06 | 路达(厦门)工业有限公司 | 一种龙头把手连接件、连接装置及龙头 |
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-
2005
- 2005-02-24 JP JP2005049050A patent/JP2006234050A/ja active Pending
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