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JP2006227444A - 印刷装置、印刷方法、印刷プログラム、および記録媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷方法、印刷プログラム、および記録媒体 Download PDF

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JP2006227444A JP2005043212A JP2005043212A JP2006227444A JP 2006227444 A JP2006227444 A JP 2006227444A JP 2005043212 A JP2005043212 A JP 2005043212A JP 2005043212 A JP2005043212 A JP 2005043212A JP 2006227444 A JP2006227444 A JP 2006227444A
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English (en)
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Katsuhiro Nagayama
勝浩 永山
Hiroshi Kono
浩史 河野
Takashi Usui
孝 臼井
Kiyoto Motoyama
清人 本山
潔 ▲高▼東
Kiyoshi Takato
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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Abstract

【課題】 複数の画質モードを選択可能に備えた印刷装置において、各画質モードを選択した場合のトナー消費量の削減効果または各画質モードを選択した場合の印刷コストをユーザーが定量的に把握できる印刷装置を提供する。
【解決手段】 入力された画像データに基づいて、高画質モード,標準モード,節約モードa,節約モードbの各画質モードを選択して印刷する場合のトナー消費量および印刷単価を、印刷を実行する前に事前に算出して表示する。そして、ユーザーがこの表示を参照して選択した画質モードに基づいて、印刷を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力される画像データに対応する画像を、複数の画質モードのいずれかを選択して印刷する印刷装置に関するものである。
従来より、入力される画像データを印刷するための複数の画質モードを備え、いずれかの画質モードを選択して印刷する印刷装置がある。
例えば、特許文献1には、通常印刷モードと黒ドットの間引き処理を行って印刷するトナー節約モードとを備えた画像処理装置が記載されている。この画像処理装置は、トナー節約モードが選択された場合に、黒ドットの間引き処理を行った場合の画像データを表示し、その後、ユーザーの選択に応じて通常印刷モードまたはトナー節約モードの印刷を行うようになっている。つまり、印刷を行う前に黒ドット間引き後の画像を表示することにより、ユーザーがこの画像に基づいて、黒ドット間引き処理をして印刷するかまたは黒ドット間引き処理をせずに印刷するかを選択できるようになっている。これにより、特許文献1では、トナー節約モードを選択した場合に、印刷した文字等の判読ができなくなるといった不具合が生じることの防止が図られている。
また、特許文献1には、トナー残量検出部によってトナー残量が少なくなったことを検出した場合に、上記のような処理を行うことが記載されている。この場合、上記したように印刷物に不具合が生じることを防止できることに加えて、トナー残量が少ない場合に印刷途中でトナーがなくなり印刷が中断することを防止できるようになっている。
特開平10−97161号公報(公開日:平成10年(1998年)4月14日)
ところで、上記のように複数の画質モードを備えることによる効果は、印刷する画像データあるいはユーザーの要望に応じた画質モードを選択することにより、トナーの消費量を削減できることである。そして、トナー消費量を削減することにより、印刷にかかるコストを低減できることが、ユーザーにとって大きな利点である。
しかしながら、従来の印刷装置では、各画質モードを選択した場合のトナー消費量、あるいは印刷コストを、ユーザーが定量的に把握することができないという問題がある。つまり、従来の印刷装置では、各画質モードを選択した場合に、どの程度のトナー量削減効果あるいは印刷コストの削減効果があるのかといった情報を、ユーザーが定量的に把握することができない。
また、例えば、1ページあたりの印刷にかかる単価を所定金額以内あるいは所定金額程度に抑えたいといったユーザーの要望がある場合に、設定された印刷単価に応じた画質モードの選択を行うことができないという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の画質モードを選択可能に備えた印刷装置において、各画質モードを選択した場合のトナー消費量および/または各画質モードを選択した場合の印刷コストをユーザーが定量的に把握できる印刷装置、あるいは、印刷単価の設定値に応じて画質モードを選択可能な印刷装置を提供することにある。また、そのような印刷装置を実現するための印刷方法、上記印刷方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、そのプログラムを格納した記録媒体を提供することにある。
本発明の第1の印刷装置は、上記の課題を解決するために、入力される画像データに対応する画像を、複数の画質モードのいずれかを選択して印刷する印刷装置において、入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出手段と、上記トナー消費量算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を表示する表示手段と、印刷を行う画質モードの選択指示を受け付ける操作入力手段とを備え、上記選択指示によって選択された画質モードで印刷を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、入力された画像データに対応する画像の印刷を開始する前に、各画質モードを選択した場合のトナー消費量をトナー消費量算出手段が算出し、算出した結果を表示手段に表示される。これにより、ユーザーは、各画質モードを選択して印刷する場合のトナー消費量を、印刷を開始する前に定量的に把握することができ、把握した結果に基づいて印刷を行う画質モードを選択することができる。また、ユーザーは、操作入力手段を介して印刷を行う画質モードの選択指示を入力し、選択した画質モードで印刷を実行させることができる。したがって、ユーザーは、画質とトナー消費量との両方を考慮した上で、印刷を行う画質モードを選択することができる。
本発明の第2の印刷装置は、上記の課題を解決するために、入力される画像データに対応する画像を、複数の画質モードのいずれかを選択して印刷する印刷装置において、入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出手段と、上記トナー消費量算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量に基づいて、上記各画質モードで印刷する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出手段と、上記印刷コスト算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合の印刷コストを表示する表示手段と、印刷を行う画質モードの選択指示を受け付ける操作入力手段とを備え、上記選択指示によって選択された画質モードで印刷を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、入力された画像データに対応する画像の印刷を開始する前に、各画質モードを選択した場合のトナー消費量をトナー消費量算出手段が算出する。また、その算出結果に基づいて、各画質モードを選択した場合の印刷コストを印刷コスト算出手段が算出し、算出した各画質モードを選択した場合の印刷コストが、表示手段に表示される。これにより、ユーザーは、各画質モードを選択して印刷する場合の印刷コストを、印刷を開始する前に定量的に把握することができ、把握した結果に基づいて印刷を行う画質モードを選択することができる。また、ユーザーは、操作入力手段を介して印刷を行う画質モードの選択指示を入力し、選択した画質モードで印刷を実行させることができる。したがって、ユーザーは、画質と印刷コストとの両方を考慮した上で、印刷を行う画質モードを選択することができる。
本発明の第3の印刷装置は、上記の課題を解決するために、入力される画像データに対応する画像を、複数の画質モードのいずれかを選択して印刷する印刷装置において、入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出手段と、上記トナー消費量算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量に基づいて、上記各画質モードで印刷する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出手段と、印刷コストの設定値に関する指示を受け付ける設定値入力手段と、上記印刷コスト算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合の印刷コスト、および、上記設定値入力手段が受け付けた設定値に基づいて、印刷を行う画質モードを選択する画質モード選択手段と、を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、入力された画像データに対応する画像の印刷を開始する前に、各画質モードを選択した場合のトナー消費量をトナー消費量算出手段が算出する。また、その算出結果に基づいて、各画質モードを選択した場合の印刷コストを印刷コスト算出手段が算出する。また、画質モード選択手段が、印刷コスト算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合の印刷コストと、設定値入力手段を介して入力される印刷コストの設定値とに基づいて、印刷を行う画質モードを選択する。これにより、ユーザーが所望する印刷コストの設定値に応じた画質モードを選択して印刷を実行することができる。この場合、ユーザーは、印刷コストの設定値を、設定値入力手段を介して入力しておくことで、入力した設定値に応じた画質モードによる印刷を行わせることができる。
また、上記第3の印刷装置において、上記印刷コストの設定値は、印刷コストの上限値であり、上記画質モード選択手段は、上記印刷単価の上限値以下の印刷コストで印刷でき、かつ、より上質な画像を印刷できる画質モードを、印刷を行う画質モードとして選択する構成としてもよい。
この場合、上記画質モード選択手段は、設定された印刷コストの上限値以下の印刷コストで印刷でき、かつ、より上質な画像を印刷できる画質モードを、印刷を行う画質モードとして選択する。したがって、ユーザーは、印刷コストの上限値を、設定値入力手段を介して入力しておくことで、設定した上限値以下の印刷コストで、より画質のよい印刷を行わせることができる。
あるいは、上記第3の印刷装置において、上記印刷コストの設定値は、印刷コストの目標値であり、上記画質モード選択手段は、上記印刷単価の目標値に最も近い印刷コストで印刷できる画質モードを、印刷を行う画質モードとしてとして選択する構成としてもよい。
この場合、上記画質モード選択手段は、設定された印刷コストの目標値に最も近い印刷コストで印刷できる画質モードを、印刷を行う画質モードとしてとして選択する。したがって、ユーザーは、印刷コストの目標値を、設定値入力手段を介して入力しておくことで、設定した目標値に最も近い印刷コストで印刷できる画質モードによる印刷を行わせることができる。
また、上記第2の印刷装置または第3の印刷装置において、上記印刷コストは、用紙1枚あたりの印刷単価であってもよい。
この場合、用紙枚数の異なる複数のジョブの印刷を行うときでも、ユーザーは、各ジョブにおける印刷コストを相対的に比較しやすい。したがって、ユーザーは、印刷コストの管理を適切に行うことができる。
また、上記第1の印刷装置または第2の印刷装置において、各画質モードが選択された回数の累積を記憶する選択履歴記憶手段を備え、上記操作入力手段に対して、印刷を行う画質モードの選択指示がなされなかった場合に、上記選択履歴記憶手段に記憶されている累積回数が最も多い画質モードを選択する画質モード選択手段を備えている構成としてもよい。
この場合、例えば、ユーザーが、上記操作入力手段に対して、印刷を行う画質モードの選択指示を入力しなかった場合には、累積選択回数の最も多い画質モードが選択(デフォルト選択)される。したがって、上記の構成によれば、ユーザーは、頻繁に用いる画質モードで印刷したい場合には、画質モードの選択指示入力を省略することができるので、ユーザーの操作性および利便性を向上させることができる。
また、上記第1〜第3のいずれかの印刷装置において、上記トナー消費量算出手段は、入力される画像データの階調データに基づいて、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出する構成としてもよい。
上記の構成によれば、入力される画像データに対応する画像を、各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を適切に算出することができる。
また、この場合、上記トナー消費量算出手段は、入力される画像データの階調データを複数の階調範囲に分割し、各階調範囲と各階調範囲に対応する画像を印刷する場合のトナー消費量とを関連付けたテーブルを用いて、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出する構成としてもよい。
例えば、入力される画像データの階調数が256階調である場合、256階調を16階調ごとに、16個の各階調範囲に分割すればよい。そして、各階調範囲と各階調範囲に対応する画像を印刷する場合のトナー消費量とを関連付けたテーブルを用意しておき、このテーブルに基づいて、入力される画像データに対応する画像を上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するようにすればよい。
上記の構成によれば、入力される画像データの階調データにおける各階調値と、当該各階調値に対応する画像を印刷する場合のトナー消費量とを関連付けたテーブルを用いる場合よりも、上記テーブルを格納するためのメモリーの容量を小さくすることができる。
本発明の第1の印刷方法は、上記の課題を解決するために、入力される画像データに対応する画像を、複数の画質モードのいずれかを選択して印刷する印刷方法において、入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出工程と、上記トナー消費量算出工程によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を表示する表示工程と、印刷を行う画質モードの選択指示を受け付ける画質モード入力工程と、上記選択指示によって選択された画質モードで印刷を行う印刷工程と、を含むことを特徴としている。
上記の印刷方法によれば、入力された画像データに対応する画像の印刷を開始する前に、各画質モードを選択した場合のトナー消費量をトナー消費量算出工程で算出し、算出した結果を表示工程で表示する。これにより、ユーザーは、各画質モードを選択して印刷する場合のトナー消費量を、印刷を開始する前に定量的に把握することができ、把握した結果に基づいて印刷を行う画質モードを選択することができる。また、ユーザーは、画質モード選択工程で、印刷を行う画質モードの選択指示を入力し、印刷工程において、選択した画質モードで印刷を実行させることができる。したがって、ユーザーは、画質とトナー消費量との両方を考慮した上で、印刷を行う画質モードを選択することができる。
本発明の第2の印刷方法は、上記の課題を解決するために、入力される画像データに対応する画像を、複数の画質モードのいずれかを選択して印刷する印刷方法において、入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出工程と、上記トナー消費量算出工程によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量に基づいて、上記各画質モードで印刷する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出工程と、上記印刷コスト算出工程によって算出した各画質モードで印刷する場合の印刷コストを表示する表示工程と、印刷を行う画質モードの選択指示を受け付ける画質モード入力工程と、上記選択指示によって選択された画質モードで印刷を行う印刷工程と、を含むことを特徴としている。
上記の印刷方法によれば、入力された画像データに対応する画像の印刷を開始する前に、各画質モードを選択した場合のトナー消費量をトナー消費量算出工程で算出する。また、その算出結果に基づいて、各画質モードを選択した場合の印刷コストを印刷コスト算出工程で算出し、算出した各画質モードを選択した場合の印刷コストを、表示工程で表示する。これにより、ユーザーは、各画質モードを選択して印刷する場合の印刷コストを、印刷を開始する前に定量的に把握することができ、把握した結果に基づいて印刷を行う画質モードを選択することができる。また、ユーザーは、画質モード入力工程で印刷を行う画質モードの選択指示を入力し、印刷工程において、選択した画質モードで印刷を実行させることができる。したがって、ユーザーは、画質と印刷コストとの両方を考慮した上で、印刷を行う画質モードを選択することができる。
本発明の第3の印刷方法は、上記課題を解決するために、入力される画像データに対応する画像を、複数の画質モードのいずれかを選択して印刷する印刷方法において、入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出工程と、上記トナー消費量算出工程によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量に基づいて、上記各画質モードで印刷する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出工程と、印刷コストの設定値に関する指示を受け付ける設定値入力工程と、上記印刷コスト算出工程によって算出した各画質モードで印刷する場合の印刷コスト、および、上記設定値入力工程で受け付けた設定値に基づいて、印刷を行う画質モードを選択する画質モード選択工程と、を含むことを特徴としている。
上記の印刷方法によれば、入力された画像データに対応する画像の印刷を開始する前に、各画質モードを選択した場合のトナー消費量をトナー消費量算出工程で算出する。また、その算出結果に基づいて、各画質モードを選択した場合の印刷コストを印刷コスト算出工程で算出する。また、画質モード選択工程では、印刷コスト算出工程で算出した各画質モードで印刷する場合の印刷コストと、設定値入力工程で入力された印刷コストの設定値とに基づいて、印刷を行う画質モードを選択する。これにより、ユーザーが所望する印刷コストの設定値に応じた画質モードを選択して印刷を実行することができる。この場合、ユーザーは、印刷コストの設定値を、設定値入力工程で入力しておくことで、入力した設定値に応じた画質モードによる印刷を行わせることができる。
また、上記第3の印刷方法において、上記印刷コストの設定値は、印刷コストの上限値であり、上記画質モード選択工程において、上記上限値以下の印刷コストで印刷でき、かつ、より上質な画像を印刷できる画質モードを、印刷を行う画質モードとして選択するようにしてもよい。
この場合、上記画質モード選択工程では、設定された印刷コストの上限値以下の印刷コストで印刷でき、かつ、より上質な画像を印刷できる画質モードを、印刷を行う画質モードとして選択する。したがって、ユーザーは、印刷コストの上限値を設定値入力工程で入力しておくことで、設定した上限値以下の印刷コストで、より画質のよい印刷を行わせることができる。
あるいは、上記第3の印刷方法において、上記印刷コストの設定値は、印刷コストの目標値であり、上記画質モード選択工程において、上記目標値に最も近い印刷コストで印刷できる画質モードを、印刷を行う画質モードとして選択するようにしてもよい。
この場合、上記画質モード選択工程では、設定された印刷コストの目標値に最も近い印刷コストで印刷できる画質モードを、印刷を行う画質モードとしてとして選択する。したがって、ユーザーは、印刷コストの目標値を、設定値入力工程で入力しておくことで、設定した目標値に最も近い印刷コストで印刷できる画質モードによる印刷を行わせることができる。
また、上記第2の印刷方法または第3の印刷方法において、上記印刷コストは、用紙1枚あたりの印刷単価であってもよい。
この場合、用紙枚数の異なる複数のジョブの印刷を行うときでも、ユーザーは、各ジョブにおける印刷コストを相対的に比較しやすい。したがって、ユーザーは、印刷コストの管理を適切に行うことができる。
また、上記第1の印刷方法または第2の印刷方法において、各画質モードが選択された回数の累積を記憶する選択履歴記憶工程を含み、上記画質モード入力工程において、印刷を行う画質モードの選択指示がなされなかった場合に、累積選択回数が最も多い画質モードを、印刷を行う画質モードとして選択するようにしてもよい。
この場合、例えば、ユーザーが、上記操作入力手段に対して、印刷を行う画質モードの選択指示を入力しなかった場合には、累積選択回数の最も多い画質モードが選択(デフォルト選択)される。したがって、上記の印刷方法によれば、ユーザーは、頻繁に用いる画質モードで印刷したい場合には、画質モードの選択指示入力を省略することができるので、ユーザーの操作性および利便性を向上させることができる。
また、上記第1〜第3のいずれかの印刷方法は、上記トナー消費量算出工程において、入力される画像データの階調データに基づいて、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するようにしてもよい。
上記の印刷方法によれば、入力される画像データに対応する画像を、各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を適切に算出することができる。
また、この場合、上記トナー消費量算出工程において、入力される画像データの階調データを複数の階調範囲に分割し、各階調範囲と各階調範囲に対応する画像を印刷する場合のトナー消費量とを関連付けたテーブルを用いて、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するようにしてもよい、
上記の印刷方法によれば、入力される画像データの階調データにおける各階調値と、当該各階調値に対応する画像を印刷する場合のトナー消費量とを関連付けたテーブルを用いる場合よりも、上記テーブルを格納するためのメモリーの容量を小さくすることができる。
本発明の印刷プログラムは、上記したいずれかの印刷方法を、コンピュータに実行させるためのものである。コンピュータにこれらのプログラムを読み取らせることで、本発明の第1〜第3の印刷方法における各工程の処理を、そのコンピュータによって実現することが可能となる。
また、これらのプログラムをコンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録させておくことで、プログラムの保存・流通を容易に行えるようになる。さらに、この記録媒体を読み込ませることで、コンピュータによって、本発明の印刷方法における各工程の処理を実施できる。
以上のように、本発明の第1の印刷装置は、入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出手段と、上記トナー消費量算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を表示する表示手段と、印刷を行う画質モードの選択指示を受け付ける操作入力手段とを備え、上記選択指示によって選択された画質モードで印刷を行う。
それゆえ、ユーザーは、各画質モードを選択して印刷する場合のトナー消費量を、印刷を開始する前に定量的に把握することができ、把握した結果に基づいて印刷を行う画質モードを選択し、選択した画質モードで印刷を実行させることができる。すなわち、ユーザーは、画質とトナー消費量との両方を考慮した上で、印刷を行う画質モードを選択することができる。
本発明の第2の印刷装置は、入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出手段と、上記トナー消費量算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量に基づいて、上記各画質モードで印刷する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出手段と、上記印刷コスト算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合の印刷コストを表示する表示手段と、印刷を行う画質モードの選択指示を受け付ける操作入力手段とを備え、上記選択指示によって選択された画質モードで印刷を行う。
それゆえ、ユーザーは、各画質モードを選択して印刷する場合の印刷コストを、印刷を開始する前に定量的に把握することができ、把握した結果に基づいて印刷を行う画質モードを選択し、選択した画質モードで印刷を実行させることができる。すなわち、ユーザーは、画質と印刷コストとの両方を考慮した上で、印刷を行う画質モードを選択することができる。
本発明の第3の印刷装置は、入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出手段と、上記トナー消費量算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量に基づいて、上記各画質モードで印刷する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出手段と、印刷コストの設定値に関する指示を受け付ける設定値入力手段と、上記印刷コスト算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合の印刷コスト、および、上記設定値入力手段が受け付けた設定値に基づいて、印刷を行う画質モードを選択する画質モード選択手段と、を備えている。
それゆえ、ユーザーが所望する印刷コストの設定値に応じた画質モードを選択して印刷を実行することができる。すなわち、ユーザーは、印刷コストの設定値を、設定値入力手段を介して入力しておくことで、入力した設定値に応じた画質モードによる印刷を行わせることができる。
本発明の第1の印刷方法は、入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出工程と、上記トナー消費量算出工程によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を表示する表示工程と、印刷を行う画質モードの選択指示を受け付ける画質モード入力工程と、上記選択指示によって選択された画質モードで印刷を行う印刷工程と、を含む。
それゆえ、ユーザーは、各画質モードを選択して印刷する場合のトナー消費量を、印刷を開始する前に定量的に把握することができ、把握した結果に基づいて印刷を行う画質モードを選択し、選択した画質モードで印刷を実行させることができる。
本発明の第2の印刷方法は、入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出工程と、上記トナー消費量算出工程によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量に基づいて、上記各画質モードで印刷する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出工程と、上記印刷コスト算出工程によって算出した各画質モードで印刷する場合の印刷コストを表示する表示工程と、印刷を行う画質モードの選択指示を受け付ける画質モード入力工程と、上記選択指示によって選択された画質モードで印刷を行う印刷工程と、を含む。
それゆえ、ユーザーは、各画質モードを選択して印刷する場合の印刷コストを、印刷を開始する前に定量的に把握することができ、把握した結果に基づいて印刷を行う画質モードを選択し、選択した画質モードで印刷を実行させることができる。
本発明の第3の印刷方法は、入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出工程と、上記トナー消費量算出工程によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量に基づいて、上記各画質モードで印刷する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出工程と、印刷コストの設定値に関する指示を受け付ける設定値入力工程と、上記印刷コスト算出工程によって算出した各画質モードで印刷する場合の印刷コスト、および、上記設定値入力工程で受け付けた設定値に基づいて、印刷を行う画質モードを選択する画質モード選択工程と、を含む。
それゆえ、ユーザーが所望する印刷コストの設定値に応じた画質モードを選択して印刷を実行することができる。すなわち、ユーザーは、印刷コストの設定値を、設定値入力手段を介して入力しておくことで、入力した設定値に応じた画質モードによる印刷を行わせることができる。
本発明の印刷プログラムは、上記したいずれかの印刷方法を、コンピュータに実行させるためのものである。コンピュータにこれらのプログラムを読み取らせることで、本発明の第1〜第3の印刷方法における各工程の処理を、そのコンピュータによって実現することが可能となる。
また、これらのプログラムをコンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録させておくことで、プログラムの保存・流通を容易に行えるようになる。さらに、この記録媒体を読み込ませることで、コンピュータによって、本発明の印刷方法における各工程の処理を実施できる。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について説明する。なお、本実施形態では、複数の画質モードを備えた印刷装置において、各画質モードを選択して印刷を行う場合のトナー消費量および/または印刷単価(印刷コスト)を、印刷を行う前にユーザーに提示し、ユーザーによる画質モードの選択指示に応じて印刷を行う場合について説明する。
(複合機(印刷装置)1の構成)
図2は、本実施形態にかかる印刷装置である複合機(ディジタルカラー複合機)1の断面図である。この複合機1は、通常の複写機としての機能に加えて、ファクシミリ装置およびプリンターとしての機能を兼ね備えたものである。また、複合機1は、高画質モード,標準モード,節約モードa,節約モードbの4つの画質モードの中から、いずれかの画質モードを選択して印刷するようになっている。
まず、複合機1の構成について説明する。図2に示すように、複合機1は、RADF112,スキャナー部110,画像形成部210および給紙機構211が設けられた構成であり、さらに、後述する表示/操作パネル(図3参照)が備えられている。
RADF112は、複合機1における原稿送り装置であり、両面自動原稿送り装置(RADF;Recirculating Automatic Document Feeder)としての機能を有している。
すなわち、RADF112は、所定位置にセットされた原稿を、スキャナー部110における原稿台111上に搬送するものである。そして、スキャナー部110による原稿画像の読み取りが行われた後、所定の取り出し位置にまで搬出する機能を有している。
また、RADF112は、スキャナー部110による原稿画像の読み取り後、原稿を裏返し、再び原稿台111に搬送する機能も有している。これにより、複合機1では、原稿における両面の画像を、スキャナー部110に読み取らせることが可能となっている。
さらに、RADF112は、原稿台111に対して開閉自在となっている。したがって、ユーザーは、RADF112を使用する際には、このRADF112を閉じておく一方、RADF112を開けることで、原稿台111上に、原稿を直接載置することができる。
スキャナー部110は、RADF112により搬送された原稿の画像を読み取るためのものであり、複合機1における画像入力装置である。そして、このスキャナー部110は、図2に示すように、上記した原稿台111に加えて、第1の走査ユニット113,第2の走査ユニット114,光学レンズ115およびCCD116を備えている。
走査ユニット113・114は、原稿台111と平行に往復移動することにより、この原稿台111上に載置された原稿の画像を読み取るためのものである。第1の走査ユニット113は、原稿画像を露光する露光ランプと、原稿からの反射光像を所定の方向に偏向させる第1ミラーとを有している。そして、原稿台111の下面に対して一定の距離を保ちながら、所定の走査速度で原稿台111と平行に往復移動するように設定されている。
また、第2の走査ユニット114は、第1ミラーにより偏向された反射光像を、光学レンズ115が位置する方向に偏向させるための第2・第3ミラーを有している。そして、第1の走査ユニット113と一定の速度関係を保って、原稿台111と平行に往復移動するようになっている。
光学レンズ115は、第1〜第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮小し、CCD116上の所定位置に結像させるものである。
CCD116は、結像された反射光像を光電変換して電気信号の画像情報を生成し、画像形成部210に出力するための光電変換素子(CCD;Charge Coupled Device)ラインセンサである。
さらに、このCCD116は、カラー画像の読み取りが可能なものである。すなわち、CCD116は、カラーの反射光像から、R(赤),G(緑)およびB(青)の各色成分毎に色分解されたラインデータの画像情報を生成することができる。
このCCD116により生成された画像情報は、さらに、後述する画像処理部(図3参照)に転送されて、後述する画質モード設定部(図4参照)によって設定された画質モードに応じた所定の画像処理が施された後、画像形成部210に出力される。
画像形成部210は、CCD116から出力された画像情報に基づいて、シートに画像を印刷するためのものである。そして、この画像形成部210は、図2に示すように、黒画像転写部301,黄色画像転写部302,マゼンタ画像転写部303およびシアン画像転写部304から構成されている。
これら転写部301〜304は、実質的に同一の構成を有しており、画像情報に基づいて、シートに対してそれぞれ黒画像,黄色画像,マゼンタ画像およびシアン画像を転写するように設定されている。
図2に示すように、これら転写部301〜304は、それぞれLSU227a〜227dと、画像形成ステーションGa〜Gdとを有している。
LSU(レーザビームスキャナユニット)227a〜227dには、それぞれ画像情報における黒色成分,黄色成分,マゼンタ成分およびシアン成分に対応する画素信号が入力されるようになっている。そして、各LSU227a〜227dは、これらの画像信号に基づいて、画像形成ステーションGa〜Gdにおける後述する感光体ドラム222a〜222dを露光し、静電潜像を生成するように設定されている。
また、これらLSU227a〜227dは、画像情報に応じて変調されたドット状のレーザービームを発生させるために、図示しない半導体レーザーダイオードと、半導体レーザーダイオードのパワーや光発生のタイミングを制御するレーザー調整部とを有している。
さらに、LSU227a〜227dは、図2に示すように、ポリゴンミラー240a〜240d,f−θレンズ241a〜241dおよびミラー242a〜242d・243a〜243dを備えている。
ポリゴンミラー240a〜240dは、半導体レーザー素子から発せられるレーザービームを、主走査方向に偏向させる機能を有している。また、上記した各f−θレンズおよびミラーは、ポリゴンミラー240a〜240dにより偏向されたレーザービームを、感光体ドラム222a〜222dの表面に結像させるためのものである。
画像形成ステーションGa〜Gdは、LSU227a〜227dから照射されるレーザービームに基づいて、各色に応じたトナー像を生成し、順次的にシートに転写するものである。図2に示すように、これら画像形成ステーションGa〜Gdは、感光体ドラム222a〜222dを備えている。そして、帯電器223a〜223d,現像装置224a〜224d,転写用放電器225a〜225dおよびクリーニング装置226a〜226dが、感光体ドラム222a〜222dの周囲に、矢印F方向に沿って配置されている。
各感光体ドラム(転写ドラム)222a〜222dは、感光体材料を表面に有するドラム形状の転写ローラであり、矢印F方向に回転駆動されるように設定されている。
帯電器223a〜223dは、感光体ドラム222a〜222dをそれぞれ一様に帯電するための、スコロトロン方式のコロナ放電器である。
また、現像装置224a〜224dは、それぞれ黒色,黄色,マゼンタおよびシアンのトナーを収容している。そして、これらのトナーによって、感光体ドラム222a〜222d上に生成された静電潜像を現像し、トナー像を生成する機能を有している。
転写用放電器225a〜225dは、感光体ドラム222a〜222d上のトナー像を、シートへ転写するためのコロナ放電器である。なお、これら転写用放電器225a〜225dのパワー(電位)は、図示しないパワー調整部によって制御されるようになっている。さらに、図2に示すクリーニング装置226a〜226dは、シートへの転写後に感光体ドラム222a〜222d上に残留するトナーを除去する機能を有している。
給紙機構211は、画像形成部210にて生成された各色のトナー像をシートに転写させるために、シートを画像形成部210の所定位置に搬送するものである。さらに、給紙機構211は、トナー像が転写された後、シートを外部に排出する機能を有している。
図2に示すように、給紙機構211は、シートカセット251,取り出しローラ253,複数の搬送ローラ252・261,レジストローラ212,転写搬送ベルト機構213,定着装置217,搬送方向切り換えゲート218,排紙ローラ219および排紙トレイ220を備えている。
シートカセット251は、複合機1において使用されるカットシート状のシートPを収容するためのものである。
取り出しローラ252は、シートカセット251から、シートPを1枚毎に出紙するためのピックアップローラーである。
また、搬送ローラ252…は、シートカセット251から出紙されたシートPを、主搬送路Lに送り込み、この搬送路L上を搬送させるものである。
レジスト前検知スイッチは、搬送ローラ252…によって搬送されたシートPが主搬送路L上の所定の位置を通過したことを検知し、所定の検知信号を出力するためのものである。
レジストローラ212は、主搬送路Lを搬送されてきたシートPをいったん保持するものである。そして、感光体ドラム222a〜222d上のトナー像をシートPに良好に転写できるように、各画像形成ステーションGa〜Gdとタイミングを取って、転写搬送ベルト機構213に送り込む機能を有している。
すなわち、レジストローラ212は、レジスト前検知スイッチが出力した検知信号に基づいて、感光体ドラム222a〜222d上のトナー画像の先端がシートPにおける印刷範囲の先端に押し付けられるように、シートPを転写搬送ベルト機構213に送り込むように設定されている。
転写搬送ベルト機構213は、図2に示すように、駆動ローラ214,従動ローラ215,搬送ベルト216,吸着用帯電器228,除電器229,補助ローラ231,光学センサ232を有している。
搬送ベルト216は、駆動ローラ214と従動ローラ215との間にかけられたベルトであり、ローラ214・215によって矢印Z方向に摩擦駆動されるようになっている。そして、レジストローラ212によって送り込まれたシートPを静電吸着させ、各画像形成ステーションGa〜Gdおよび定着装置217に搬送する機能を有している。
吸着用帯電器228は、画像形成ステーションGaとレジストローラ212との間に設けられたブラシであり、搬送ベルト216の表面を帯電させるためのものである。すなわち、複合機1では、搬送ベルト216を帯電させ、シートPを静電吸着させることで、搬送中におけるシートのずれを防止するようになっている。
除電器229は、画像形成ステーションGdと定着装置217との間に設けられており、交流電流によって搬送ベルト216の表面を除電するためのものである。
すなわち、各画像形成ステーションGa〜Gdに搬送されたシートPには、各色のトナー像がそれぞれ転写され、重ね合わされる。そして、画像形成ステーションGdによる転写が完了すると、シートPは、除電器229により、その先端部分から順次、搬送ベルト216上から剥離され、定着装置217へと導かれるように設定されている。
定着装置217は、シートPに転写された未定着のトナー像を熱定着させるものである。そして、熱定着処理されたシートPは、搬送方向切り換えゲート218に搬送される。
切り換えゲート218は、定着後のシートPの搬送経路を、排紙トレイ220に向かう排出経路と、副搬送経路Sとの間で選択的に切り換えるものである。
この副搬送経路Sは、シートPを裏返して画像形成部210に再供給するための搬送経路である。すなわち、副搬送経路Sに送り込まれたシートPは、スイッチバック搬送経路221を介して裏返された後、搬送ローラ261…によって副搬送経路S上を搬送されて、画像形成部210へと再度供給されるように設定されている。
排紙ローラ219は、切り換えゲート218を抜けたシートを排紙トレイ220に向けて排出するローラである。
光学センサ232は、画像形成部210の印刷条件の補正に使用されるセンサである。なお、この光学センサ232については後述する。
また、複合機1は、電話線などの通信回線,モバイル装置,デジタルカメラ,ディジタルビデオカメラ,パーソナルコンピュータ(PC)などの外部機器とともにネットワーク(イントラネット,インターネット)に接続される。そして、これらの機器から画像データを受信して、この画像データに応じた画像を印刷する、ディジタルプリンターあるいはデジタルファクシミリとして機能することもできる。
また、複合機1には、複合機1の全動作を制御するCPU(Central Processing Unit)等の制御部(図示せず)が備えられている。
また、複合機1は、制御部の指示に応じた情報を表示するとともに、ユーザーからの指示を受け付けて制御部に伝達する、表示/操作パネル(後述する図3参照)を備えている。この表示/操作パネルには、制御部の指示によって、画質モード、各画質モードを選択したときのトナー消費量および/または印刷単価などが表示されるようになっている。また、この表示/操作パネルはタッチパネル式になっており、ユーザーは、表示されている各画質モードのうち、所望の画質モードが表示されている部分に触れることにより、印刷を行う画質モードを選択できるようになっている。なお、このようなタッチパネル式の表示/操作パネルを備えた構成に限らず、表示パネルとは別に備えられる操作部を設けてもよい。例えば、複数のボタンからなるキー操作部を用いてもよい。
(画像処理部2の構成)
次に、複合機1の画像処理部2について説明する。図3は、画像処理部2の構成を示すブロック図である。
この図に示すように、画像処理部2は、A/D(アナログ/デジタル)変換部20、シェーディング補正部21、入力階調補正部22、領域分離処理部(領域分離手段)23、色補正部24、黒生成/下色除去部25、空間フィルタ処理部26、出力階調補正部27、階調再現処理部28、記憶部29を備えている。
A/D(アナログ/デジタル)変換部20は、スキャナー部110から出力されたアナログのRGBデータを、デジタル信号(デジタルRGBデータ)に変換するものである。
シェーディング補正部21は、A/D変換部20によって生成されたデジタルRGBデータに対し、スキャナー部110の照明系,結像系,撮像系に起因する各種の歪みを取り除く処理(歪み除去処理)を施して、入力階調補正部22に出力するものである。また、シェーディング補正部21は、外部機器から入力された画像データを、入力階調補正部22に出力する機能も有している。
入力階調補正部22は、シェーディング補正部21によって歪み除去処理を施されたデジタルRGBデータ(RGBの反射率信号)に対し、カラーバランスを整える処理を施すものである。
領域分離処理部23は、入力階調補正部22から出力されたデジタルRGBデータに応じた画像(原稿画像)中の各画素が、テキスト領域(文字領域),グラフィック領域,写真領域(フォト領域)のいずれの領域に属するかを判断する領域分離処理を行うものである。
また、領域分離処理部23は、領域分離処理の結果に基づいて、各画素の属する領域を示す信号(領域識別信号、領域分離情報)を、黒生成/下色除去部25,空間フィルタ処理部26,出力階調補正部27、階調再現処理部28に出力する。また、領域分離処理部23は、入力階調補正部22から入力された入力信号(デジタルRGBデータ)をそのまま後段の色補正部24に出力する。
色補正部24は、領域分離処理部23から入力されたデジタルRGBデータに対して最適な色補正を行ってデジタルCMYデータを生成し、生成したデジタルCMYデータを黒生成/下色除去部25に出力するものである。つまり、色補正部24は、RGB色空間(第1の色空間)で表される領域データを、CMY色空間(第2の色空間)で表される領域データに変換(色補正処理)する。また、色補正部24は、色を忠実に再現するために、CMYデータから、トナーの分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行う。なお、この色濁りは、CMYトナーに不要吸収成分が含まれていることに起因するものである。
黒生成/下色除去部25は、CMYデータから黒(K)データを生成するものである。また、黒生成/下色除去部25は、CMYデータからKデータを差し引いて、新たなCMYデータを生成し、さらに、この新たなCMYデータとKデータとから、CMYKからなる4色のデータ(CMYKデータ)を生成する機能を有している。
空間フィルタ処理部26は、領域識別信号に基づいて、CMYKデータに対してデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行うものである。すなわち、空間フィルタ処理部26は、CMYKデータの空間周波数特性を補正して、出力画像のぼやけや粒状性劣化を防止する機能を有している。
出力階調補正部27は、画像形成部210の出力階調特性を調整するために、空間フィルタ処理部26から出力されるCMYKデータの階調データ(入力階調データ)を補正するものである。なお、この補正は、記憶部29に記憶されている修正テーブルを用いて行われる。
階調再現処理部28は、出力階調補正部27から出力されるCMYKデータを画素毎に分離し、各画素の階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成処理)を実行するものである。そして、処理後のCMYKデータを、画質モード設定部3に出力するように設計されている。
記憶部29は、画像処理部2に備えられる各部材において用いられる画像データや領域データなどを一時的に記憶するものである。記憶部29は、これらの画像データや領域データなどを電子的に記録できる、書き換え可能な(読み出し及び書き込み可能な)記録媒体であればよい。すなわち、記憶部29は、上記の各部材がアクセス可能な場所にあればよく、また、形状も特に限定されるものではない。さらに、記憶部29の性質は揮発性であっても非揮発性であってもよく、また、記憶部29に対する記録方法は、どのようなものでかまわない。
(画質モード設定部3の構成)
次に、複合機1の画像処理部2について説明する。図4は、画質モード設定部3の構成を示すブロック図である。
この図に示すように、画質モード設定部3は、画質モード係数格納部31,トナー消費量算出部32,トナー消費量算出テーブル格納部33,記憶部34,印刷単価算出部35,トナー単価記憶部36,出力階調決定部37,画質モード選択履歴記憶部38を備えている。
画質モード係数格納部31には、画質モードごとに設定された画質モード係数Cが格納されている。表1に、画質モード係数格納部31に格納される画質モード係数Cの一例を示す。この表に示すように、複合機1では、高画質モードの場合の画質モード係数Cを100%,標準モードの場合の画質モード係数Cを90%,節約モードaの場合の画質モード係数Cを80%,節約モードbの場合の画質モード係数Cを70%に設定している。
Figure 2006227444
トナー消費量算出部32は、画像処理部2から入力される画像データ(CMYKデータ)および領域識別信号と、画質モード係数格納部31に格納されている各画質モードの画質モード係数Cと、トナー消費量算出テーブル格納部33に格納されているトナー消費量算出テーブルとに基づいて、各画質モードを選択して印刷する場合のCMYKの各色についてのトナー消費量を算出するものである。また、トナー消費量算出部32は、算出した各色についてのトナー消費量を、表示/操作パネル4および印刷単価算出部35に出力する。
トナー消費量算出テーブル格納部33には、出力階調数(出力階調値)と、テキスト領域,グラフィック領域,写真領域の各領域についての1画素あたりのトナー消費量とを関連付けたトナー消費量算出テーブルが格納されている。なお、出力階調値とは、画像処理部2から入力されるCMYKデータの階調値(入力階調値)に、各画質モードの画質モード係数Cを掛け合わせた階調値である。
表2に、トナー消費量算出テーブルの一例を示す。なお、表2に示す例では、0階調〜255階調を0〜15の各階調範囲(階調領域)に分割し、分割した階調範囲ごとに、トナー消費量の算出に用いる1画素あたりのトナー消費量を設定している。また、表2は、K(黒)色についてのトナー消費量算出テーブルのみを示しているが、トナー消費量算出テーブル格納部33には、CMYKの各色についてのトナー消費量算出テーブルが格納されている。
Figure 2006227444
また、複合機1では、テキスト領域,グラフィック領域,写真領域の各領域について、表3に示すように画素構成が異なる。
Figure 2006227444
つまり、テキスト領域は1画素が2ドット×2ドットで構成され、グラフィック領域は1画素が4ドット×4ドットで構成され、写真領域は1画素が6ドット×6ドットで構成されている。したがって、1画素の面積はテキスト領域,グラフィック領域,写真領域の各領域について異なっており、同じ階調数(あるいは階調範囲)のデータを印刷する場合であっても、トナー消費量が領域ごとに異なる。
このため、本実施形態では、表2に示したように、テキスト領域,グラフィック領域,写真領域の各領域ついて、トナー消費量の算出に用いる1画素あたりのトナー消費量をそれぞれ設定している。
記憶部34は、各画質モードを選択して印刷する場合の階調値に応じた画像データを記憶するものである。
印刷単価算出部35は、トナー消費量算出部32の算出したCMYKの各色についてのトナー消費量と、トナー単価記憶部36に記憶している各色のトナーおよび用紙の単価とに基づいて、各画質モードを選択した場合の印刷単価(用紙1枚あたりの印刷単価;印刷コスト)を算出するものである。また、印刷単価算出部35は、各画質モードを選択した場合の印刷単価を算出した結果を、表示/操作パネル4に出力する。
トナー単価記憶部36には、CMYKの各色のトナー単価および用紙単価が記憶されている。表4に、トナー単価記憶部36に記憶されるトナー単価および用紙単価の一例を示す。
Figure 2006227444
出力階調決定部37には、表示/操作パネル4を介してユーザーが選択した画質モードを特定する信号が、表示/操作パネル4から入力される。そして、出力階調決定部37は、選択された画質モードに対応する画質モード係数Cと、記憶部34に記憶されている画像データ(CMYKデータ)とに基づいて出力階調値を決定し、出力階調値に応じた画像データを生成して画像形成部204に出力する。なお、表示/操作パネル4に対して、ユーザーからの画質モードの選択指示が入力されなかった場合、出力階調決定部37は、画質モード選択履歴記憶部38に記憶されている、各画質モードが選択された回数の累積回数が最も多い画質モードを選択(デフォルト選択)して印刷を行うようになっている。
画質モード選択履歴記憶部38は、各画質モードが選択された回数の累積値を記憶するものである。
なお、表示/操作パネル4には、各画質モードを選択して印刷を行う場合のトナー消費量および印刷単価が表示されるようになっている。そして、この表示された情報に基づいて、ユーザーが所望する画質モードを選択する選択指示を表示/操作パネル4を介して入力し、ユーザーによって選択された画質モードを特定する信号が表示/操作パネル4から出力階調決定部37に伝達されるようになっている。
(画質モード設定部3の動作)
次に、画質モード設定部3の動作について説明する。図1は、画質モード設定部3における動作の流れを示すフロー図である。なお、上記したように、複合機1の各部における全ての処理は、複合機1に備えられた制御部によって制御される。また、図1では、1枚の用紙に対して印刷を行う場合について説明する。
まず、制御部は、画像処理部2に、階調再現処理を行った画像データ(CMYKデータ)を画質モード設定部3へ出力させる(S1)。これにより、画質モード設定部3に備えられたトナー消費量算出部32は、階調再現処理後の画像データ(CMYKデータ)を取得する。
次に、制御部は、トナー消費量算出部32に、高画質モードを選択する場合の、CMYK各色についての1画素のトナー消費量を算出させ、各画素について算出したトナー消費量を順次積算させる(S2)。なお、表1に示したように、高画質モードの場合の画質モード係数は100%であるので、画像処理部2から入力されたCMYKデータの階調値に対応するトナー消費量を、トナー消費量算出テーブル格納部33に格納されている各色のトナー消費量算出テーブルから抽出する。また、S2の処理は各画素について行い、各画素についてのトナー消費量を順次積算していく。また、積算結果を記憶部34に、順次、記憶・更新する。
次に、制御部は、トナー消費量算出部32に、標準モードを選択する場合の、CMYK各色についての1画素のトナー消費量を算出させ、各画素について算出したトナー消費量を順次積算させる(S3)。
なお、表1に示したように、標準モードの場合の画質モード係数Cは90%である。この場合、画像処理部2から入力されたCMYKデータの階調値(入力階調数)に、標準モードの画質モード係数C(C=90%)を掛けた階調値(作像階調数)に対応するトナー消費量を、トナー消費量算出テーブル格納部33に格納されている各色のトナー消費量算出テーブルから抽出する。つまり、「作像階調数=入力階調数×画質モード係数」として計算した作像階調数に対応するトナー消費量を、トナー消費量算出テーブル格納部33に格納されている各色のトナー消費量算出テーブルから抽出する。また、S3の処理は、S2と同様、各画素について行い、各画素についてのトナー消費量を順次積算する。また、積算結果を記憶部34に、順次、記憶・更新する。
次に、制御部は、トナー消費量算出部32に、節約モードaを選択する場合の、CMYK各色についての1画素のトナー消費量を算出させ、各画素について算出したトナー消費量を順次積算させる(S4)。この場合、節約モードaの場合の画質モード係数Cは80%であるので、画像処理部2から入力されたCMYKデータの階調値に、節約モードaの画質モード係数C(C=80%)を掛けた階調値に対応するトナー消費量を、トナー消費量算出テーブル格納部33に格納されている各色のトナー消費量算出テーブルから抽出する。また、S4の処理は、S2およびS3と同様、各画素について行い、各画素についてのトナー消費量を順次積算する。また、積算結果を記憶部34に、順次、記憶・更新する。
次に、制御部は、トナー消費量算出部32に、節約モードbを選択する場合の、CMYK各色についての1画素のトナー消費量を算出させ、各画素について算出したトナー消費量を順次積算させる(S5)。この場合、節約モードbの場合の画質モード係数Cは70%であるので、画像処理部2から入力されたCMYKデータの階調値に、節約モードbの画質モード係数C(C=70%)を掛けた階調値に対応するトナー消費量を、トナー消費量算出テーブル格納部33に格納されている各色のトナー消費量算出テーブルから抽出する。また、S4の処理は、S2〜S4と同様、各画素について行い、各画素についてのトナー消費量を順次積算する。また、積算結果を記憶部34に、順次、記憶・更新する。
次に、制御部は、S2〜S4の処理を全画素について行ったかどうか、すなわち、各画質モードを選択した場合のトナー消費量の算出を全画素について行ったかどうかを判断する(S6)。
そして、S6において、全画素についてのトナー消費量の算出が完了していないと判断した場合、未算出の画素についてS2〜S5の処理を繰り返す。
一方、S6において、全画素についてのトナー消費量の算出が完了したと判断した場合、制御部は、印刷単価算出部35に印刷単価を算出させる(S7)。ここで、印刷単価は、例えば、下記の式(1)を用いて計算する。
印刷単価 = Yのトナー消費量(g/枚)×Yのトナー単価(円/g)
+Mのトナー消費量(g/枚)×Mのトナー単価(円/g)
+Cのトナー消費量(g/枚)×Cのトナー単価(円/g)
+Kのトナー消費量(g/枚)×Kのトナー単価(円/g)
+用紙単価(円/枚) ・・・(1)
なお、上記式(1)では、用紙単価を印刷単価の計算に含めているが、これに限らず、各色のトナー消費量とトナー単価とを用いて印刷単価を算出してもよい。
次に、制御部は、S2〜S4で算出した各画質モードを選択した場合のトナー消費量、および、S7で算出した印刷単価を、表示/操作パネル4に表示させる(S7)。なお、トナー消費量の表示については、各色のトナー消費量を加算したものを表示してもよく、各色ごとのトナー消費量を表示してもよい。また、トナー消費量を表示せずに印刷単価を表示してもよく、逆に、印刷単価を表示せずにトナー消費量を表示してもよい。
次に、制御部は、表示/操作パネル4に対して、ユーザーからの印刷開始指示がなされたかどうかを判断する(S9)。そして、印刷指示がなされていない場合には、印刷開始指示を待機する。
一方、印刷開始指示がなされた場合、制御部は、画質モードの選択指示がなされているかどうかを判断する(S10)。
そして、画質モードの選択指示がなされている場合には、選択された画質モードに応じた出力階調値の画像データを出力階調決定部37に生成させ、生成した画像データを画像形成部201に出力させて印刷を開始させる(S11)。これにより、画質モード設定部3の処理が終了する。
一方、画質モードの選択指示がなされていない場合、制御部は、画質モード選択履歴記憶部38に記憶されている累積選択回数が最も多い画質モードに応じた出力階調値の画像データを出力階調決定部37に生成させ、生成した画像データを画像形成部201に出力させて印刷を開始させる(S12)。これにより、画質モード設定部3における処理が終了する。なお、ここでは、累積選択回数が最も多い画質モードを選択するものとしているが、これに限らず、ユーザーからの画質モードの選択指示がなされていない場合には特定の画質モード(例えば標準モード)を選択するようにしてもよく、あるいは画質モードの選択指示が行われなかった場合に選択する画質モードを、ユーザーがあらかじめ設定できるようにしてもよい。
以上のように、本実施形態にかかる複合機1は、複数の画質モードを備えており、印刷を開始する前に、各画質モードを選択した場合のトナー消費量および/または印刷単価を表示するようになっている。これにより、ユーザーは、各画質モードを選択した場合のトナー濃度および/または印刷単価を、定量的に把握することができる。すなわち、ユーザーは、各画質モードを選択した場合に、どの程度のトナー消費量削減効果あるいは印刷コストの削減効果があるのかといった情報を、定量的に把握することができる。したがって、ユーザーは、必要とする画質と印刷コストとの両方を考慮した上で、印刷を行う画質モードを選択することができる。
(画質モード設定部の変形例(画質モード設定部3b))
また、複合機1では、各画素についてトナー消費量を算出し、それを全画素について積算することで用紙1枚あたりのトナー消費量を求めているが、これに限るものではない。例えば、あらかじめ求めておいた用紙1枚の全域に同じ階調数(階調値)のベタ画像を印刷する場合の各階調数とトナー濃度との関係と、入力される画像データから算出した用紙1枚あたりの印字率とに基づいて用紙1枚あたりのトナー消費量を算出するようにしてもよい。
この場合、例えば、図4に示した画質モード設定部3に代えて、図5に示す画質モード設定部3bを用いればよい。この図に示すように、画質モード設定部3bは、印字率算出部40,平均階調値算出部50,画質モード係数格納部31,トナー消費量算出部32b,トナー消費量算出テーブル格納部33b,記憶部34b,印刷単価算出部35,トナー単価記憶部36,出力階調決定部37,画質モード選択履歴記憶部38を備えている。なお、画質モード係数格納部31,印刷単価算出部35,トナー単価記憶部36,出力階調決定部37,画質モード選択履歴記憶部38については、図4に示した構成と同様の機能を有するものとし、説明を省略する。
画像処理部2から出力されたCMYKデータは、印字率算出部40,平均階調値算出部50,および記憶部34bに入力される。記憶部34bは、入力されたCMYKデータを一時的に記憶するものである。
平均階調値算出部50は、入力されたCMYKデータの各画素についての階調値から、印字を行う各画素についての平均階調値を算出し、算出した結果をトナー消費量算出部32bに出力するものである。
印字率算出部40は、画像処理部2から入力された画像データ(CMYKデータ)に対して、画素(ピクセル)単位で重み付け係数を掛け合わせながら画素カウントを行い、画素カウントの積算値と用紙1枚に対する画像形成領域の面積との比率である印字率(面積率)を算出し、算出した結果をトナー消費量算出部32bに出力するものである。
ここで、印字率を算出する処理について、より詳細に説明する。なお、以下に述べる処理は、CMYKの各色について、それぞれ行われるものとする。
図5に示すように、印字率算出部40は、カウント部41、重み付け演算部42、重み付け係数テーブル格納部43、積算部44、印字率演算部45を備えている。
カウント部41は、画像処理部2から入力されたCMYKデータの階調数(入力階調値)を画素ごとにカウントする。つまり、CMYKデータを構成する画素ごとの入力階調値をカウントする。なお、ここでは、入力されたCMYKデータが0〜255のいずれかの入力階調値を取る256階調の多階調の画像データである場合について説明する。
重み付け演算部42は、カウント部41によって画素をカウントする際に、画素ごとに重み付けを行う。具体的には、重み付け演算部42は、画素ごとの入力階調値に対応する重み付け係数を重み付け係数テーブル格納部43に格納されている重み付け係数テーブルから取得して、入力階調値に取得した重み付け係数を掛け合わせる。重み付け係数テーブルには、入力階調値ごとに対応する重み付け係数が格納されている。なお、重み付け係数テーブルに格納される入力階調値ごとの各重み付け係数は、必ずしも一定値でなくてもよく、例えば、複合機1の機差や経年変化に伴うトナー消費特性の変化などに応じて、算出するトナー消費量と実際のトナー消費量との誤差が少なくなるように、書き換え可能な構成としてもよい。
次に、画素ごとに行われた画素カウントの積算が積算部44によって行われる。つまり、積算部44は、重み付け演算部42によって入力階調値に重み付け係数を掛け合わせた画素ごとの演算値を、入力されたCMYKデータの全ての画素について積算する。
その後、印字率演算部45が、積算部44の積算結果(画素カウントの積算値)の合計と、用紙1枚に対する画像形成領域の面積との比である印字率(面積率)を算出し、算出した印字率をトナー消費量算出部32bに出力する。
トナー消費量算出部32bは、平均階調値算出部50から入力された平均階調値と、画質モード係数格納部31に格納されている各画質モードの画質モード係数Cと、トナー消費量算出テーブル格納部33bに格納されているトナー消費量算出テーブルとに基づいて、各画質モードを選択して印刷する場合のCMYKの各色についてのトナー消費量を算出するものである。また、トナー消費量算出部32bは、算出した各色についてのトナー消費量を、表示/操作パネル4および印刷単価算出部35に出力する。
トナー消費量算出テーブル格納部33bには、平均出力階調値と、その平均出力階調値で用紙1枚の画像形成領域の全面にベタ画像を印刷する場合のトナー消費量とを関連付けたトナー消費量算出テーブルが格納されている。なお、平均出力階調値とは、平均階調値算出部50から入力された平均階調値に、各画質モードの画質モード係数Cを掛け合わせた階調値である。
表5に、トナー消費量算出テーブル格納部33bに格納されるトナー消費量算出テーブルの一例を示す。
Figure 2006227444
なお、表5は、K(黒)色についてのトナー消費量算出テーブルのみを示しているが、トナー消費量算出テーブル格納部33bには、CMYKの各色についてのトナー消費量算出テーブルが格納されている。
また、表5に示す例では、0階調〜255階調を16階調ごとに分割した0〜15の階調範囲(階調領域)ごとに、用紙1枚あたりのトナー消費量を設定している。この場合、0〜255の各階調値について用紙1枚あたりのトナー消費量を求めたテーブルを用いる場合に比べて、テーブルを記憶(格納)するためのメモリーの容量を1/16に圧縮することができる。なお、分割する階調範囲の数は16に限るものではなく、任意に設定すればよい。また、0〜255の各階調値について用紙1枚あたりのトナー消費量を関連付けたトナー消費量算出テーブルを用いてもよい。また、表5では、入力される画像データが256階調の場合を示しているが、入力される画像データの階調数はこれに限るものではない。
次に、画質モード設定部3bの動作について説明する。図6は、画質モード設定部3bにおける動作の流れを示すフロー図である。なお、図6では、用紙1枚に対する印刷を行う場合について説明する。
まず、制御部は、画像処理部2に、階調再現処理を行った画像データ(CMYKデータ)を画質モード設定部3bへ出力させる(S21)。これにより、画質モード設定部3bに備えられた印字率算出部40および平均階調値算出部50は、階調再現処理後の画像データ(CMYKデータ)を取得する。
次に、制御部は、印字率算出部40に、用紙1枚あたりの印字率を算出させる(S22)。
さらに、制御部は、平均階調値算出部50に、入力されたCMYKデータの各画素についての階調値から、印字を行う各画素についての平均階調値を算出させる(S23)。
次に、制御部は、トナー消費量算出部32bに、高画質モードを選択する場合の、CMYK各色についての用紙1枚あたりのトナー消費量を算出させる(S24)。なお、表1に示したように、高画質モードの場合の画質モード係数は100%であるので、ここでは、平均階調値算出部50から入力された平均階調値に対応するトナー消費量を、トナー消費量算出テーブル格納部33bに格納されている各色のトナー消費量算出テーブルから抽出する。
次に、制御部は、トナー消費量算出部32bに、標準モードを選択する場合の、CMYK各色についての用紙1枚あたりのトナー消費量を算出させる(S25)。なお、表1に示したように、標準モードの場合の画質モード係数Cは90%である。この場合、平均階調値算出部50から入力された平均階調値に、標準モードの画質モード係数C(C=90%)を掛けた平均出力階調値(作像階調数)に対応するトナー消費量を、トナー消費量算出テーブル格納部33bに格納されている各色のトナー消費量算出テーブルから抽出する。つまり、「平均出力階調数(作像階調数)=平均階調数×画質モード係数」として計算した作像階調数に対応するトナー消費量を、トナー消費量算出テーブル格納部33bに格納されている各色のトナー消費量算出テーブルから抽出する。
次に、制御部は、トナー消費量算出部32bに、節約モードaを選択する場合の、CMYK各色についての用紙1枚あたりのトナー消費量を算出させる(S26)。この場合、平均階調値算出部50から入力された平均階調値に、節約モードaの画質モード係数C(C=80%)を掛けた平均出力階調値(作像階調数)に対応するトナー消費量を、トナー消費量算出テーブル格納部33bに格納されている各色のトナー消費量算出テーブルから抽出する。
次に、制御部は、トナー消費量算出部32bに、節約モードbを選択する場合の、CMYK各色についての用紙1枚あたりのトナー消費量を算出させる(S27)。この場合、平均階調値算出部50から入力された平均階調値に、節約モードbの画質モード係数C(C=70%)を掛けた平均出力階調値(作像階調数)に対応するトナー消費量を、トナー消費量算出テーブル格納部33bに格納されている各色のトナー消費量算出テーブルから抽出する。
その後、制御部は、図1に示したS7〜S12と同様の処理を行い(S28)、処理を終了する。
このように、あらかじめ求めておいた用紙1枚の全域に同じ階調値のベタ画像を印刷する場合の階調数とトナー濃度との関係と、入力される画像データから算出した用紙1枚あたりの印字率とに基づいて用紙1枚あたりのトナー消費量を算出する場合にも、各画素についてトナー消費量を算出し、それを全画素について積算することで用紙1枚あたりのトナー消費量を求める場合と略同様の効果を得ることができる。
なお、各画質モードを選択した場合の作像階調数に応じた画像濃度IDを求め、それに応じたトナー消費量および印刷単価を算出するようにしてもよい。表6に、印字率が40%の画像データについて、各画質モードを選択する場合の、画像濃度ID,トナー消費量,印刷単価の一例を示す。また、表7に、印字率が25%の画像データについて、各画質モードを選択する場合の、画像濃度ID,トナー消費量,印刷単価の一例を示す。
Figure 2006227444
Figure 2006227444
(複数枚の印刷を行う場合の実施例)
また、図1および図6では、1枚の用紙に対して印刷を行う場合について説明したが、これに限らず、複数枚の用紙に連続して印刷を行う場合にも、本発明を適用することができる。つまり、本発明は、用紙1枚の印刷を行うジョブに限らず、複数枚の用紙に印刷を行うジョブにも適用できる。
この場合、例えば、図1におけるS2〜S7の処理を各用紙について行い、各用紙について算出したトナー消費量および/または印刷単価を積算した結果を、S8と同様、表示/操作パネル4に表示するようにしてもよい。また、図6におけるS22〜S27の処理を各用紙について行ってジョブあたりのトナー消費量を算出し、ジョブあたりの(そのジョブで印刷を行う全用紙についての)トナー消費量および/または印刷コストを表示/操作パネル4に表示するようにしてもよい。
また、各用紙について算出したトナー消費量および/または印刷単価を平均して得られる用紙1枚あたりのトナー消費量および/または印刷単価を、表示/操作パネル4に表示するようにしてもよい。この場合、用紙枚数の異なる複数のジョブの印刷を行うときでも、ユーザーは、各ジョブにおける印刷コストを相対的に比較しやすい。したがって、用紙1枚あたりのトナー消費量および/または印刷単価を表示することにより、ユーザーは、各ジョブに対する印刷コストの管理を行いやすくなる。
また、各用紙について算出したトナー消費量および/または印刷単価を表示し、用紙ごとに画質モードの選択指示を受け付けるようにしてもよい。ただし、同一のジョブで印刷する各用紙について、用紙ごとに画質モードが異なることが好ましくない場合には、ジョブごとに画質モードの選択指示を設定することが好ましい。
(印刷する色の組み合わせ例)
また、本実施形態では、C,M,Y,Kの4色からなる画像を印刷する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、これら4色に加えて、他の色(例えばライトシアンやライトマゼンダなど)を含む画像を印刷するものであってもよい。あるいは、3色以下の組み合わせからなる画像を印刷する構成であってもよく、いずれか単色のみ(例えばKのみ)を印刷する構成であってもよい。
また、本実施形態では、領域データに適用されるRGB色空間をCMYK色空間に変換する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、RGB色空間のデータに代えて、YCrCb(Y:輝度、Cr・Cb:色差)色空間のデータが入力される構成であってもよい。
(複合機1をプリンターとして機能させる場合の実施例)
また、本実施形態では、複合機1がスキャナー部110で原稿から読み取ったアナログRGBデータの印刷を行う場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、複合機1に接続されたコンピュータやデジタルカメラなどの外部機器から入力されるデータを印刷する場合にも、本発明を適用することができる。つまり、本発明の印刷装置は、複写機としての機能のみを有するものに限らず、印刷装置に接続されたコンピュータやデジタルカメラなどの外部機器から入力されるデータを出力(印刷)するプリンターとして機能を併せ持つものであってもよく、あるいはこれらの機能を単独で備えるものであってもよい。
図7は、複合機1をプリンターとして機能させる場合の、複合機1に接続されたコンピュータ60と、画像処理部2と、画質モード設定部3と、画像形成部210とからなる印刷システム(印刷装置)の構成を示すブロック図である。なお、図7では、コンピュータ60から、デジタルRGB信号と領域識別信号とが画像処理部2に入力されるものとし、画像処理部2におけるA/D変換部20、シェーディング補正部21、入力階調補正部22、領域分離処理部23を省略している。また、図7に示す印刷システムでは、図3及び図4に示した構成において表示/操作パネル4に表示していた情報が、コンピュータ60のアプリケーション部61に出力されるようになっている。また、図7では、画質モード設定部3を用いているが、これに代えて、画質モード設定部3bを用いてもよい。
この図に示すように、コンピュータ60は、アプリケーション部61とプリンタドライバー部62とを備えている。
アプリケーション部61は、ユーザーや他のソフトウェアからの印刷開始命令を受け付けて、画像処理部2の記憶部29に対してドキュメントデータを書き出す機能を有する部材である。
また、アプリケーション部61は、画質モード設定部3から入力される、各画質モードを選択した場合のトナー消費量および/または印刷単価の情報を、コンピュータ60に接続された表示装置(表示手段,図示せず)に表示してユーザーに提示する機能を有する。さらに、アプリケーション部61は、例えばキーボードやマウス等(操作入力手段,設定値入力手段)を介して入力される、ユーザーからの画質モードの選択指示や印刷単価(印刷コスト)の設定値に関する入力を受け付けて、画質モード設定部3の出力階調決定部37や単価設定値記憶部70に伝達する機能を有する。
アプリケーション部61には、例えばワードプロセッサ、ドローイングソフトウェア、フォトレタッチソフトウェア(画像編集ソフトウェア)などが該当する。また、アプリケーション部61は、上記のワードプロセッサのように、ドキュメントデータを編集する機能は有しなくとも、あらかじめ記憶部29に記憶されているドキュメントデータを、画像処理部2が画像処理すべきデータであると設定し、さらにトリガを画像処理部2に対して出力するような、いわゆる印刷出力専用ソフトウェアであってもよい。
ここで、ドキュメントデータとは、上記のワードプロセッサやドローイングソフトウェアなどのソフトウェアによって、コンピュータ上で作成されるデータである。このドキュメントデータには、複数個の部分データが含まれる。このような部分データとして、テキストデータ(文字データ)、グラフィックデータ(図形データ)、そしてイメージデータなどの、互いに属性の異なるデータが挙げられる。ドキュメントデータに含まれる部分データの属性は、これらのうち一種類であってもよく、複数の種類であってもよい。
ここで、テキストデータとは、フォントの情報によってコード化されるデータをいう。また、グラフィックデータとは、ベジェ曲線などによって図形が符号化された形で表現されているデータをいう。
また、イメージデータとは、データに含まれる情報をビット(画素)として保持するデータをいう。具体的には、例えばビットマップデータが該当する。他にも、例えば、JPEG(Joint Photographic Expert Group)などの、圧縮が施されたイメージデータも該当する。また、イメージデータは、外界のアナログ情報をデジタル情報に変換して取得する入力装置によって作成されるデータであってもよく、また、このようなイメージデータを作成する機能を有するソフトウェアによってコンピュータ上で作成されるイメージデータでもあってもよい。なお、ここでいう入力装置には、例えばスキャナーやデジタルカメラが該当するが、これらに限定されるものではない。さらに、ここでいうイメージデータ作成機能を有するソフトウェアには、例えばフォトレタッチソフトウェアが該当するが、これに限定されるものではない。
本実施形態では、上記のドキュメントデータは、RGB色空間が適用されるデータである。より詳しく説明すると、上記のドキュメントデータに含まれるテキストデータ、グラフィックデータ、そしてイメージデータは、いずれもRGB色空間が適用されるデータである。ここで、Rは赤、Gは緑、Bは青をそれぞれ表す、色信号(色材料)である。これらRGBはいずれも、上述のデータが表すテキスト等の色を構成する原色である。したがって、これらのR,G,Bの値を、例えば8ビット(0〜255)の範囲内で任意の値に設定することにより、テキスト、グラフィック、そしてイメージを、さまざまな色で表現することができる。なお、R,G,B色信号のビット数は、8ビットに限定されるものではなく、任意のビット数であってよい。例えば、R,G,B色信号のビット数は、4ビット、16ビット、24ビット、または32ビットとしてもよい。
プリンタドライバー部62は、上記のドキュメントデータを、ページ記述言語(Page Description Language、PDL)で記述された画像データ(デジタルRGBデータ)に変換する機能を有するドライバである。このとき、プリンタドライバー部62によって、ドキュメントデータに含まれる部分データ(テキストデータ、グラフィックデータ、イメージデータ)は、ページ記述言語で記述される領域データ(テキスト領域データ、グラフィック領域データ、イメージ領域データ)に変換される。したがって、変換後の画像データは、これらの領域データからなるデータとなる。なお、プリンタドライバー部62が行う部分データから領域データへの変換は、1対1の対応であってもよく、複数対複数の対応であってよい。具体的には、プリンタドライバー部62は、1つの部分データを1つの領域データに変換してもよいし、複数の部分データをまとめて1つの領域データに変換してもよい。あるいは、プリンタドライバー部62は、1つの部分データを分割して複数の領域データに変換してもよい。
また、プリンタドライバー部62は、領域データへの変換結果に基づいて、各画素の属する領域を示す信号(領域識別信号)を生成し、画像処理部2に出力する。
これにより、コンピュータ60から画像処理部2に入力される領域データ(デジタルRGBデータ)と領域識別信号とを用いて、画像処理部2における画像処理が行われる。
(プログラムの実施例)
また、本実施形態における、画質モード設定部3を構成するトナー消費量算出部32,印刷単価算出部35,出力階調決定部37、または、画質モード設定部3bを構成する印字率算出部40,平均階調値算出部50,トナー消費量算出部32b,印刷単価算出部35,出力階調決定部37の各部材は、CPUなどの演算手段が、ROMやRAMなどの記録媒体に格納されたプログラムコードを実行することで実現される機能ブロックである。したがって、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像処理プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置に備えられるコンピュータ(またはCPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによって、達成することができる。
一方で、これらの部材は、上記ソフトウェアと同様の処理を行うハードウェアとして実現してもよい。この場合、本発明の目的は、ハードウェアであるトナー消費量算出部32,印刷単価算出部35,出力階調決定部37、あるいは、印字率算出部40,平均階調値算出部50,トナー消費量算出部32b,印刷単価算出部35,出力階調決定部37によって達成されることになる。また、これらの部材は、処理の一部を行うハードウェアと、当該ハードウェアの制御や当該ハードウェアが行う処理以外の処理を行うプログラムコードを実行する上記演算手段とを組み合わせた構成としても実現できる。さらに、上記各部材のうち、ハードウェアとして説明した部材であっても、処理の一部を行うハードウェアと、当該ハードウェアの制御や当該ハードウェアが行う処理以外の処理を行うプログラムコードを実行する上記演算手段とを組み合わせた構成としても実現できる。
なお、上記演算手段は、単体構成であっても良いし、装置内部のバスや各種の通信路を介して接続された複数の演算手段が協同してプログラムコードを実行する構成であっても良い。
したがって、本発明にかかる画質モード設定部3または画質モード設定部3bは、印刷装置内の任意の場所に備えられることができる。例えば、画質モード設定部3または画質モード設定部3bは、上記各実施形態では複合機1上に構成されているが、コンピュータ60上に構成されていてもよく、独立した装置として構成されていてもよい。さらに、画像処理装置は、この装置に含まれる上記各部材の一部が印刷装置上やコンピュータ上にあり、残りの部材が独立した構成であり、これらの部材が有機的に連携して機能する画像処理装置であってもよい。また、トナー消費量および/または印刷単価を、印刷装置に備えられる表示/操作パネル(表示手段)4に表示してもよく、コンピュータ60に接続される表示手段に表示してもよい。
また、上記演算手段によって直接的に実行可能なプログラムコード自体、または、後述する解凍などの処理によってプログラムコードを生成可能なデータとしてのプログラムは、当該プログラム(プログラムまたは上記データ)を記録媒体に格納し、当該記録媒体を配布したり、あるいは、上記プログラムを、有線または無線の通信路を介して伝送するための通信手段によって送信したりして配布され、上記演算手段で実行されるものとする。
なお、通信路を介して伝送する場合、通信路を構成する各種の伝送媒体が、プログラムを示す信号列を伝搬し合うことによって、当該通信路を介して、上記プログラムが伝送される。また、上記信号列を伝送する際、送信装置が、プログラムを示す信号列により搬送波を変調することによって、上記信号列を搬送波に重畳してもよい。この場合、受信装置が搬送波を復調することによって、信号列が復元される。一方、上記信号列を伝送する際、送信装置が、デジタルデータ列としての信号列をパケット分割してもよい。この場合、受信装置は、受信したパケット群を連結して、上記信号列を復元する。また、送信装置が、信号列を送信する際、時分割/周波数分割/符号分割などの方法で、信号列を他の信号列と多重化して伝送しても良い。この場合、受信装置は、多重化された信号列から、ここの信号列を抽出して復元する。いずれの場合であっても、通信路を介してプログラムを伝送できれば、同様の効果を得られる。
ここで、上記プログラムを配布する際の記録媒体は、取り外し可能であることが好ましいが、プログラムを配布した後の記録媒体は、取り外し可能であるか否かを問わない。また、上記記録媒体は、上記プログラムが記録されている媒体であれば良く、書き換え(書き込み)可能か否か、あるいは揮発性か否かは問われず、また、記録方法および形状も問われない。このような記録媒体を例示すると、磁気テープやカセットテープなどのテープ、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスクなどの磁気ディスク、CD−ROMや光磁気ディスク(MO)、ミニディスク(MD)、デジタルビデオディスク(DVDなどのディスクなどである。また、上記記録媒体は、ICカードや光カードのようなカード、あるいは、マスクROMやEPROM、EEPROMまたはフラッシュROMなどの半導体メモリーであってもよい。あるいは、CPUなどの演算手段内に形成されるメモリーであってもよい。
なお、上記プログラムコードは、上記各処理の全手段を上記演算手段へ指示するコードであってもよいし、所定の手順で呼び出すことで、上記各処理の一部または全部を実行可能な基本プログラム(例えば、オペレーティングシステムやライブラリなど)がすでに存在していれば、当該基本プログラムの呼び出しを、上記演算装置へ指示するコードやポインタなどで、上記全手順の一部または全部を置き換えてもよい。
また、上記記録媒体にプログラムを格納する際の形式は、例えば、実メモリーに配置した状態のように、演算手段がアクセスして実行可能な格納形式であってもよいし、実メモリーに配置する前で、演算手段が常時アクセス可能なローカルな記録媒体(例えば、実メモリやハードディスクなど)にインストールした後の格納形式、あるいは、ネットワークや搬送可能な記録媒体などから、上記ローカルな記録媒体にインストールする前の格納形式であってもよい。
また、プログラムは、コンパイルされた後のオブジェクトコードに限る物ではなく、ソースコードや、インタプリトまたはコンパイルの途中で生成される中間コードとして、上記記録媒体に格納されていてもよい。いずれの場合であっても、圧縮された情報の解凍、符号化された情報の復元、インタプリト、コンパイル、リンク、または、実メモリーへの配置などの処理、あるいは、これらの処理の組み合わせによって、上記中間コードを上記演算手段が実行可能な形式に変換可能であれば、プログラムを記録媒体に格納する際の形式にかかわらず、同様の効果を得ることができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1における複合機(印刷装置)1と同様の機能を有する部材については、実施形態1と同じ符号を用い、その説明を省略する。
本実施形態では、複数の画質モードを備えた印刷装置において、各画質モードを選択して印刷を行う場合の印刷単価を、印刷を行う前に事前に算出し、その算出結果と、あらかじめ設定された印刷単価の設定値に基づいて、画質モードを選択して印刷を行う場合について説明する。
図8は、本実施形態にかかる複合機1に備えられる画質モード設定部3cの概略構成を示すブロック図である。この図に示すように、画質モード設定部3cは、実施形態1で図4に示した画質モード設定部3に加えて、単価設定値記憶部70を備えている。また、出力階調決定部37に代えて、出力階調決定部37cを備えている。
単価設定値記憶部70は、表示/操作パネル4を介して入力される印刷単価の設定値を記憶するものである。本実施形態にかかる複合機1では、ユーザーが、表示/操作パネル4を介して、印刷単価の設定値を指定(入力)できるようになっている。なお、印刷単価の設定値については後述するが、例えば、印刷単価の上限値を設定値としてもよく、あるいは印刷単価の目標値を設定値としてもよい。
出力階調決定部37cには、単価設定値記憶部70から、ユーザーが指定した印刷単価の上限値または印刷単価の目標値が入力される。そして、出力階調決定部37は、入力された印刷単価の設定値と、印刷単価算出部35によって算出した各画質モードを選択した場合の印刷単価とに基づいて、印刷を行う画質モードを選択する。また、出力階調決定部37は、選択した画質モードに対応する画質モード係数Cと、記憶部34に記憶されている画像データ(CMYKデータ)とに基づいて出力階調値を決定し、画像形成部204に出力する。
(印刷単価の上限値を設定する場合の実施例)
次に、画質モード設定部3cの動作について説明する。図9は、画質モード設定部3cにおける処理の流れを示すフロー図である。なお、ここでは、ユーザーによってあらかじめ設定された印刷単価の上限値に基づいて、出力階調決定部37cが画質モードを選択する場合について説明する。
まず、制御部は、画像処理部2に、階調再現処理を行った画像データ(CMYKデータ)を画質モード設定部3cへ出力させる(S31)。これにより、画質モード設定部3cに備えられたトナー消費量算出部32は、階調再現処理後の画像データ(CMYKデータ)を取得する。
次に、制御部は、実施形態1で図1に示したS2〜S7と同様の処理を行い、画像処理部2から入力された画像データを各画質モードで印刷する場合の印刷単価を算出する(S32)。
次に、制御部は、画像処理部2から入力された画像データを高画質モードで印刷する場合の印刷単価が、単価設定値記憶部70に記憶されている、ユーザーによってあらかじめ設定された印刷単価の上限値(設定値)以下かどうかを判断する(S33)。
そして、S33において、高画質モードで印刷する場合の印刷単価が、ユーザーによってあらかじめ設定された印刷単価の上限値以下であると判断した場合、制御部は、印刷に用いる画質モードとして、高画質モードを選択し(S34)、後述するS40の処理を行う。
一方、S33において、高画質モードで印刷する場合の印刷単価が、ユーザーによってあらかじめ設定された印刷単価の上限値よりも高いと判断した場合、制御部は、画像処理部2から入力された画像データを標準モードで印刷する場合の印刷単価が、ユーザーによってあらかじめ設定された印刷単価の上限値以下かどうかを判断する(S35)。
そして、S35において、標準モードで印刷する場合の印刷単価が、ユーザーによってあらかじめ設定された印刷単価の上限値以下であると判断した場合、制御部は、印刷に用いる画質モードとして、標準モードを選択し(S36)、後述するS40の処理を行う。
また、S35において、標準モードで印刷する場合の印刷単価が、ユーザーによってあらかじめ設定された印刷単価の上限値よりも高いと判断した場合、制御部は、画像処理部2から入力された画像データを節約モードaで印刷する場合の印刷単価が、ユーザーによってあらかじめ設定された印刷単価の上限値以下かどうかを判断する(S37)。
そして、S37において、節約モードaで印刷する場合の印刷単価が、ユーザーによってあらかじめ設定された印刷単価の上限値以下であると判断した場合、制御部は、印刷に用いる画質モードとして、節約モードaを選択し(S38)、後述するS40の処理を行う。
一方、S38において、節約モードaで印刷する場合の印刷単価が、ユーザーによってあらかじめ設定された印刷単価の上限値よりも高いと判断した場合、制御部は、印刷に用いる画質モードとして、節約モードbを選択し(S39)、後述するS40の処理を行う。
S34,S36,S38,S39のいずれかで印刷を行う画質モードを選択した後、制御部は、選択した画質モードに応じた出力階調値の画像データを出力階調決定部37cに生成させ、生成した出力階調値を画像形成部201に出力させて印刷を開始させる(S40)。これにより、画質モード設定部3cにおける処理が終了する。
以上のように、本実施形態にかかる複合機1では、複数の画質モードを備えた印刷装置であって、各画質モードを選択して印刷を行う場合の印刷単価を、印刷を行う前に事前に算出し、算出結果とユーザーによってあらかじめ設定された印刷単価の上限値とに基づいて、画質モードを選択して印刷を行う。
つまり、本実施形態にかかる複合機1では、画像処理部2から入力された画像データを印刷する場合の印刷単価が、ユーザーの設定した上限値以下である画質モードのうち、画質が最も上質である画質モードを選択して印刷を行う。
これにより、印刷コストをユーザーによってあらかじめ設定した上限値以下に抑えるとともに、上質な画質モードを選択して印刷を行うことができる。つまり、例えば、1ページ(用紙1枚)あたりの印刷にかかる印刷単価を所定金額以内に抑えたいといったユーザーの要望がある場合に、その条件を満たすことができる最上質の画質モードを選択して印刷を行うことができる。
(印刷単価の目標値を設定する場合の実施例)
なお、上記の説明では、ユーザーが印刷単価の上限値を設定する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、画像処理部2から入力された画像データを各画質モードで印刷する場合の印刷単価をそれぞれ算出し、算出した印刷単価が、ユーザーのあらかじめ設定した印刷単価の目標値に最も近い画質モードを選択するようにしてもよい。
この場合、単価設定値記憶部70に、表示/操作パネル4を介してユーザーから入力される印刷単価の目標値を記憶するようにすればよい。
また、単価設定値記憶部70から出力階調決定部37cに、ユーザーが指定した印刷単価の目標値を入力し、出力階調決定部37が、入力された印刷単価の目標値と、印刷単価算出部35によって算出した各画質モードを選択した場合の印刷単価とに基づいて、印刷を行う画質モードを選択するようにすればよい。
この場合の画質モード設定部3cの動作について説明する。図10は、この場合の画質モード設定部3cにおける処理の流れを示すフロー図である。
まず、制御部は、画像処理部2に、階調再現処理を行った画像データ(CMYKデータ)を画質モード設定部3cへ出力させる(S51)。これにより、画質モード設定部3cに備えられたトナー消費量算出部32は、階調再現処理後の画像データ(CMYKデータ)を取得する。
次に、制御部は、実施形態1で図1に示したS2〜S7と同様の処理を行い、画像処理部2から入力された画像データを各画質モードで印刷する場合の印刷単価を算出する(S52)。
次に、制御部は、画像処理部2から入力された画像データを各画質モードで印刷する場合の印刷単価と、単価設定値記憶部70に記憶されている、ユーザーによってあらかじめ設定された印刷単価の目標値との差の絶対値を算出する(S53)。
その後、制御部は、各画質モードで印刷する場合の印刷単価と目標値との差の絶対値を比較し、高画質モードで印刷する場合の印刷単価と目標値との差の絶対値が最小であるかどうかを判断する(S54)。
そして、S54において、高画質モードで印刷する場合の印刷単価と目標値との差の絶対値が最小であると判断した場合、制御部は、印刷に用いる画質モードとして、高画質モードを選択し(S55)、後述するS61の処理を行う。
一方、S54において、高画質モードで印刷する場合の印刷単価と目標値との差の絶対値が最小ではないと判断した場合、制御部は、標準モードで印刷する場合の印刷単価と目標値との差の絶対値が最小であるかどうかを判断する(S56)。
そして、S56において、標準モードで印刷する場合の印刷単価と目標値との差の絶対値が最小であると判断した場合、制御部は、印刷に用いる画質モードとして、標準モードを選択し(S57)、後述するS61の処理を行う。
また、S56において、標準モードで印刷する場合の印刷単価と目標値との差の絶対値が最小ではないと判断した場合、制御部は、節約モードaで印刷する場合の印刷単価と目標値との差の絶対値が最小であるかどうかを判断する(S58)。
そして、S58において、節約モードaで印刷する場合の印刷単価と目標値との差の絶対値が最小であると判断した場合、制御部は、印刷に用いる画質モードとして、節約モードaを選択し(S59)、後述するS61の処理を行う。
一方、S58において、節約モードaで印刷する場合の印刷単価と目標値との差の絶対値が最小ではないと判断した場合、制御部は、印刷に用いる画質モードとして、節約モードbを選択し(S60)、後述するS61の処理を行う。
S55,S57,S59,S60のいずれかで印刷を行う画質モードを選択した後、制御部は、選択した画質モードに応じた出力階調値の画像データを出力階調決定部37cに生成させ、生成した出力階調値を画像形成部201に出力させて印刷を開始させる(S61)。これにより、画質モード設定部3cにおける処理が終了する。
このように、本実施形態にかかる複合機1は、複数の画質モードを備えた印刷装置であって、各画質モードを選択して印刷を行う場合の印刷単価を、印刷を行う前に事前に算出し、算出結果とユーザーによってあらかじめ設定された印刷単価の目標値とに基づいて、画質モードを選択して印刷を行う構成としてもよい。
つまり、本実施形態にかかる複合機1は、画像処理部2から入力された画像データを印刷する場合の印刷単価が、ユーザーの設定した印刷単価の目標値に最も近い画質モードを選択して印刷を行う構成としてもよい。
これにより、印刷コストをユーザーによってあらかじめ設定した目標値に近い額に抑えることができる。つまり、例えば、1ページ(用紙1枚)あたりの印刷にかかる印刷単価を所定金額程度に抑えたいといったユーザーの要望がある場合に、その条件を満たすことができる画質モードを選択して印刷を行うことができる。
また、本実施形態では、各画素についてトナー消費量を算出し、それを全画素について積算することで用紙1枚あたりのトナー消費量を求める構成において、各画質モードを選択した場合の印刷コストを事前に算出し、その算出結果に応じて画質モードを設定する構成について説明したが、これに限るものではない。例えば、実施形態1における画質モード設定部3bのように、あらかじめ求めておいた用紙1枚の全域に同じ階調値のベタ画像を印刷する場合の階調値とトナー濃度との関係と、入力される画像データから算出した用紙1枚あたりの印字率とに基づいて用紙1枚あたりのトナー消費量を算出する構成において、各画質モードを選択した場合の印刷コストを事前に算出し、その算出結果に応じて画質モードを設定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、複合機1がスキャナー部110で原稿から読み取ったアナログRGBデータの印刷を行う場合について説明したが、これに限るものではない。実施形態1と同様、例えば、複合機1に接続されたコンピュータやデジタルカメラなどの外部機器から入力されるデータを印刷する場合にも、本発明を適用することができる。
例えば、実施形態1において図7に示したように、複合機1に接続されたコンピュータ60と、画像処理部2と、画質モード設定部3と、画像形成部210とからなる印刷システム(印刷装置)を構成してもよい。
この場合、ユーザーによってあらかじめ設定された印刷単価の上限値あるいは印刷単価目標値と、画質モード設定部3から入力された各画質モードを選択した場合の印刷単価とに基づいて、アプリケーション部61が、印刷に用いる画質モードを選択するようにしてもよい。
また、本実施形態では、C,M,Y,Kの4色からなる画像を印刷する場合について説明したが、実施形態1と同様、これに限るものではない。
また、本実施形態では、1枚の用紙に対して印刷を行う場合について説明したが、実施形態1と同様、これに限るものではなく、複数枚の用紙に連続して印刷を行うジョブにも、本発明を適用することができる。
また、実施形態1と同様、画質モード設定部3を構成するトナー消費量算出部32,印刷単価算出部35,出力階調決定部37、または、画質モード設定部3bを構成する印字率算出部40,平均階調値算出部50,トナー消費量算出部32b,印刷単価算出部35,出力階調決定部37は、CPUなどの演算手段が、ROMやRAMなどの記録媒体に格納されたプログラムコードを実行することで実現されるものであってもよく、あるいはハードウェアが実現するものであってもよい。
また、上記した各実施形態では、本発明を複合機1に適用する場合について説明したが、本発明の印刷装置はこれに限るものではない。コピー機(複写機)としての機能、ファクシミリ装置としての機能、コンピュータやデジタルカメラなどの外部機器から入力されるデータを出力(印刷)するプリンターとして機能、などを組み合わせたものであってもよく、あるいはいずれかの機能を単独で備えるものであってもよい。また、本発明の印刷装置は、電子写真方式の印刷装置であってもよく、インクジェット方式の印刷装置であってもよい。また、本発明の印刷装置は、モノクロの印刷を行う印刷装置であってもよく、カラー印刷を行う印刷装置であってもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、入力される画像データに対応する画像を、複数の画質モードのいずれかを選択して印刷する印刷装置に適用できる。また、このような印刷装置における印刷方法、上記印刷方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、そのプログラムを格納した記録媒体に適用できる。
本発明の一実施形態にかかる印刷装置における、画質モード設定処理の流れを示すフロー図である。 本発明の一実施形態にかかる印刷装置の断面図である。 本発明の一実施形態にかかる印刷装置における画像処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる印刷装置における画質モード設定部の一構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる印刷装置における画質モード設定部の他の構成例を示すブロック図である。 図5に示した画質モード設定部の動作を示すフロー図である。 本発明の一実施形態にかかる印刷装置と、当該印刷装置に外部機器として接続されるコンピュータとを示すブロック図である。 本発明の他の実施形態にかかる印刷装置に備えられる画質モード設定部の概略構成を示すブロック図である。 図8に示した画質モード設定部における動作の一例を示すフロー図である。 図8に示した画質モード設定部における動作の他の例を示すフロー図である。
符号の説明
1 複合機(印刷装置)
2 画像処理部
3 画質モード設定部
4 表示/操作パネル(表示手段,操作入力手段、設定値入力手段)
31 画質モード係数格納部
32,32b トナー消費量算出部(トナー消費量算出手段)
33,33b トナー消費量算出テーブル格納部
34,34b 記憶部
35 印刷単価算出部(印刷コスト算出手段)
36 トナー単価記憶部
37,37c 出力階調決定部(画質モード選択手段)
38 画質モード選択履歴記憶部(選択履歴記憶手段)
40 印字率算出部
41 カウント部
42 演算部
43 係数テーブル格納部
44 積算部
45 印字率演算部
50 平均階調値算出部
60 コンピュータ
61 アプリケーション部
62 プリンタドライバー部
70 単価設定値記憶部
110 スキャナー部
210 画像形成部

Claims (20)

  1. 入力される画像データに対応する画像を、複数の画質モードのいずれかを選択して印刷する印刷装置において、
    入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出手段と、
    上記トナー消費量算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を表示する表示手段と、
    印刷を行う画質モードの選択指示を受け付ける操作入力手段と、を備え、
    上記選択指示によって選択された画質モードで印刷を行うことを特徴とする印刷装置。
  2. 入力される画像データに対応する画像を、複数の画質モードのいずれかを選択して印刷する印刷装置において、
    入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出手段と、
    上記トナー消費量算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量に基づいて、上記各画質モードで印刷する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出手段と、
    上記印刷コスト算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合の印刷コストを表示する表示手段と、
    印刷を行う画質モードの選択指示を受け付ける操作入力手段と、を備え、
    上記選択指示によって選択された画質モードで印刷を行うことを特徴とする印刷装置。
  3. 入力される画像データに対応する画像を、複数の画質モードのいずれかを選択して印刷する印刷装置において、
    入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出手段と、
    上記トナー消費量算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量に基づいて、上記各画質モードで印刷する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出手段と、
    印刷コストの設定値に関する指示を受け付ける設定値入力手段と、
    上記印刷コスト算出手段によって算出した各画質モードで印刷する場合の印刷コスト、および、上記設定値入力手段が受け付けた設定値に基づいて、印刷を行う画質モードを選択する画質モード選択手段と、を備えていることを特徴とする印刷装置。
  4. 上記印刷コストの設定値は、印刷コストの上限値であり、
    上記画質モード選択手段は、上記上限値以下の印刷コストで印刷でき、かつ、より上質な画像を印刷できる画質モードを、印刷を行う画質モードとして選択することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 上記印刷コストの設定値は、印刷コストの目標値であり、
    上記画質モード選択手段は、上記目標値に最も近い印刷コストで印刷できる画質モードを、印刷を行う画質モードとしてとして選択することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  6. 上記印刷コストは、用紙1枚あたりの印刷単価であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 各画質モードが選択された回数の累積を記憶する選択履歴記憶手段を備え、
    上記操作入力手段に対して、印刷を行う画質モードの選択指示がなされなかった場合に、上記選択履歴記憶手段に記憶されている累積回数が最も多い画質モードを選択する画質モード選択手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
  8. 上記トナー消費量算出手段は、
    入力される画像データの階調データに基づいて、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  9. 上記トナー消費量算出手段は、
    入力される画像データの階調データを複数の階調範囲に分割し、各階調範囲と各階調範囲に対応する画像を印刷する場合のトナー消費量とを関連付けたテーブルを用いて、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出することを特徴とする請求項8に記載の印刷装置。
  10. 入力される画像データに対応する画像を、複数の画質モードのいずれかを選択して印刷する印刷方法において、
    入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出工程と、
    上記トナー消費量算出工程によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を表示する表示工程と、
    印刷を行う画質モードの選択指示を受け付ける画質モード入力工程と、
    上記選択指示によって選択された画質モードで印刷を行う印刷工程と、を含むことを特徴とする印刷方法。
  11. 入力される画像データに対応する画像を、複数の画質モードのいずれかを選択して印刷する印刷方法において、
    入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出工程と、
    上記トナー消費量算出工程によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量に基づいて、上記各画質モードで印刷する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出工程と、
    上記印刷コスト算出工程によって算出した各画質モードで印刷する場合の印刷コストを表示する表示工程と、
    印刷を行う画質モードの選択指示を受け付ける画質モード入力工程と、
    上記選択指示によって選択された画質モードで印刷を行う印刷工程と、を含むことを特徴とする印刷方法。
  12. 入力される画像データに対応する画像を、複数の画質モードのいずれかを選択して印刷する印刷方法において、
    入力される画像データに対応する画像を、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出するトナー消費量算出工程と、
    上記トナー消費量算出工程によって算出した各画質モードで印刷する場合のトナー消費量に基づいて、上記各画質モードで印刷する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出工程と、
    印刷コストの設定値に関する指示を受け付ける設定値入力工程と、
    上記印刷コスト算出工程によって算出した各画質モードで印刷する場合の印刷コスト、および、上記設定値入力工程で受け付けた設定値に基づいて、印刷を行う画質モードを選択する画質モード選択工程と、を含むことを特徴とする印刷方法。
  13. 上記印刷コストの設定値は、印刷コストの上限値であり、
    上記画質モード選択工程において、上記上限値以下の印刷コストで印刷でき、かつ、より上質な画像を印刷できる画質モードを、印刷を行う画質モードとして選択することを特徴とする請求項12に記載の印刷方法。
  14. 上記印刷コストの設定値は、印刷コストの目標値であり、
    上記画質モード選択工程において、上記目標値に最も近い印刷コストで印刷できる画質モードを、印刷を行う画質モードとして選択することを特徴とする請求項12に記載の印刷装置。
  15. 上記印刷コストとして、用紙1枚あたりの印刷単価を用いることを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の印刷装置。
  16. 各画質モードが選択された回数の累積を記憶する選択履歴記憶工程を含み、
    上記画質モード入力工程において、印刷を行う画質モードの選択指示がなされなかった場合に、累積選択回数が最も多い画質モードを、印刷を行う画質モードとして選択することを特徴とする請求項10または11に記載の印刷装置。
  17. 上記トナー消費量算出工程において、
    入力される画像データの階調データに基づいて、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出することを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の印刷方法。
  18. 上記トナー消費量算出工程において、
    入力される画像データの階調データを複数の階調範囲に分割し、各階調範囲と各階調範囲に対応する画像を印刷する場合のトナー消費量とを関連付けたテーブルを用いて、上記各画質モードで印刷する場合のトナー消費量を算出することを特徴とする請求項17に記載の印刷方法。
  19. 請求項10〜18のいずれか1項に記載の印刷方法における各工程の処理をコンピュータに実行させるための印刷プログラム。
  20. 請求項19に記載の印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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