JP2006226574A - 温水循環加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 循環ポンプの故障による過加熱や循環水の欠乏による空焚きによる事故を防止する温水循環加熱装置を提供する。
【解決手段】 着火後7秒経過後に(S6:YES)、燃焼能力を大から小に切り替えて(S8)、切り替え時点(t1時点)と切替3秒後(t2時点)との熱交換器の温度を比較して、異常であるか否かを判断する(S11)。そして、異常である場合には(S11:YES)、まず消火の後(S16)に水張りを行い(S19)、エアー噛み等への対処を試みる。そして、再度着火して(S4)、燃焼能力の大から小への切り替えを行い(S8)、異常判断を行っている(S11)。水張りにより異常が解消されれば(S11:NO)、通常の燃焼制御が行われるが(S12)、解消されていなければ(S11:YES)、循環ポンプ9に異常があると判断されて、循環ポンプ9を停止し(S20)、循環異常の処理が行われる。
【選択図】 図3
【解決手段】 着火後7秒経過後に(S6:YES)、燃焼能力を大から小に切り替えて(S8)、切り替え時点(t1時点)と切替3秒後(t2時点)との熱交換器の温度を比較して、異常であるか否かを判断する(S11)。そして、異常である場合には(S11:YES)、まず消火の後(S16)に水張りを行い(S19)、エアー噛み等への対処を試みる。そして、再度着火して(S4)、燃焼能力の大から小への切り替えを行い(S8)、異常判断を行っている(S11)。水張りにより異常が解消されれば(S11:NO)、通常の燃焼制御が行われるが(S12)、解消されていなければ(S11:YES)、循環ポンプ9に異常があると判断されて、循環ポンプ9を停止し(S20)、循環異常の処理が行われる。
【選択図】 図3
Description
本発明は温水循環加熱装置に監視、詳細には、循環ポンプの故障による過加熱や、循環水の欠乏による空焚きにより発生する事故を防止する温水循環加熱装置に関する。
従来、熱交換器内の水を加熱し、加熱された温水を循環ポンプにより温水循環管を循環させ、温水により加熱を行う温水循環加熱装置では、循環ポンプの異常や温水循環管の詰まりにより温水が循環しなかったり、温水循環管の破損により水漏れが発生して温水循環管の温水が欠乏していたりして、一部の水を継続的に加熱してしまったり、空焚きをしてしまったりして、熱交換器内の温度が異常に上昇してしまうという危険があった。そこで、特許文献1の発明の給湯暖房機では、暖房水回路に水の流れを検出する水流スイッチを設けて、暖房水回路を水が流れているかの監視を行っている。
また、熱交換器での加熱開始後所定時間(例えば、20秒)以内に、熱交換器から温水循環管へ出される湯の温度が所定温度(例えば、85℃)以上となった場合には、温水が循環していない可能性があるとして、加熱を停止した後に温水循環管へ水張りを行い、そして、再度加熱を行い所定温度(例えば、85℃)以上となった場合に、循環ポンプ異常であると判断している温水循環加熱装置もある。
特開2001−248895号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明のように水流スイッチを用いる給湯暖房機では、この水流スイッチが故障してしまったり、水流スイッチ近傍にゴミなどがかみ込まれて水流スイッチが正常に動作しなかったりすると、温水循環管内の異常を検知できないという問題点があった。
また、熱交換器での加熱開始後所定時間以内の温度を計測する方法では、所定時間が短い場合には、加熱前の水の温度が低い際には温水循環管に異常があったり、循環ポンプが故障していたりしても所定温度まで上昇せず、異常が発見できないことがあるという問題があった。また、所定時間を長くした場合には、異常がある際に所定温度まで上昇するが、異常の発見に時間がかかり周囲の部材を過加熱してしまい、破損の危険があるという問題があった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、循環ポンプの故障による過加熱や循環水の欠乏による空焚きによる事故を防止する温水循環加熱装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の温水循環加熱装置では、熱交換器内の水を加熱手段により加熱しつつ、加熱された温水を循環ポンプにより温水循環管に循環させ、当該温水により加熱を行う温水循環加熱装置であって、前記熱交換器内の温度を計測する温度計測手段と、前記加熱手段による加熱量を現在の加熱量より少ない状態に変化させる、又は、加熱を停止して加熱状態を切り替える加熱切替手段と、当該加熱切替手段により加熱状態を切り替えた後の前記温度計測手段により計測された前記熱交換器内の温度推移に基づいて、前記温水循環管の状態又は前記循環ポンプの状態が異常であるか否かを判断する異常判断手段と、当該異常判断手段により異常であると判断された場合に当該温水循環加熱装置を安全作動させる異常処理手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項2に係る発明の温水循環加熱装置では、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記異常判断手段は、加熱状態を切り替えた時又は直前又は直後に前記温度計測手段により計測された第1温度、及び、加熱状態を切り替えてから所定時間経過後に前記温度計測手段により計測された第2温度に基づいて前記熱交換器内の温度推移を検出することを特徴とする構成となっている。
また、請求項3に係る発明の温水循環加熱装置では、請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記異常判断手段は、前記第1温度から前記第2温度への温度変化が正常範囲から外れた場合に異常と判断することを特徴とする構成となっている。
また、請求項4に係る発明の温水循環加熱装置では、請求項2又は3に記載の発明の構成に加えて、前記異常判断手段は、前記第1温度よりも前記第2温度が高い場合に異常と判断することを特徴とする構成となっている。
また、請求項5に係る発明の温水循環加熱装置では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記加熱切替手段は、前記加熱手段による加熱開始後所定時間経過後に加熱状態を切り替えることを特徴とする構成となっている。
また、請求項6に係る発明の温水循環加熱装置では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記加熱切替手段は、前記熱交換器内の温度が所定の温度を超えた際に加熱状態を切り替えることを特徴とする構成となっている。
また、請求項7に係る発明の温水循環加熱装置では、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記異常処理手段は、前記加熱手段による加熱を停止した後に前記温水循環管への水張りを行い、その後、前記加熱手段による加熱を開始して、所定時間経過後又は前記熱交換器内の温度が所定の温度を超えた後に再び前記加熱切替手段により加熱状態を切り替えて前記異常判断手段による判断を行い、再度異常であると判断された場合には当該温水循環加熱装置を停止させることを特徴とする構成となっている。
請求項1に係る発明の温水循環加熱装置では、温度計測手段は熱交換器内の温度を計測し、加熱切替手段は加熱手段による加熱量を現在の加熱量より少ない状態に変化させる、又は、加熱を停止して加熱状態を切り替えることができる。そして、異常判断手段は、加熱切替手段により加熱状態を切り替えた後の温度計測手段により計測された熱交換器内の温度推移に基づいて、温水循環管の状態又は循環ポンプの状態が異常であるか否かを判断し、異常処理手段は異常判断手段により異常であると判断された場合に温水循環加熱装置を安全作動させることができる。したがって、温水循環管の状態又は循環ポンプの状態に異常があり、温水循環管を温水が正常に循環していなかったとしても、熱交換器内の温度が上昇し続けて、事故を起こすことがないので、安全である。
また、請求項2に係る発明の温水循環加熱装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、異常判断手段は、加熱状態を切り替えた時又は直前又は直後に温度計測手段により計測された第1温度、及び、加熱状態を切り替えてから所定時間経過後に温度計測手段により計測された第2温度に基づいて熱交換器内の温度推移を検出することができるので、容易に温度推移を検出することができる。したがって、温水循環管を温水が正常に循環しておらず、熱交換器内の温度が上昇し続ける危険を検知することができる。
また、請求項3に係る発明の温水循環加熱装置では、請求項2に記載の発明の効果に加えて、異常判断手段は、第1温度から第2温度への温度変化が正常範囲から外れた場合に異常と判断することができるので、容易に異常であるか否かを判断することができる。したがって、温水循環管を温水が正常に循環しておらず、熱交換器内の温度が上昇し続ける危険を検知することができる。
また、請求項4に係る発明の温水循環加熱装置では、請求項2又は3に記載の発明の効果に加えて、異常判断手段は、第1温度よりも第2温度が高い場合に異常と判断することができるので、容易に異常であるか否かを判断することができる。
また、請求項5に係る発明の温水循環加熱装置では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、加熱切替手段は、加熱手段による加熱開始後所定時間経過後に加熱状態を切り替えることができる。したがって、所定時間を加熱開始から数分以内程度の短い時間として設定すれば、加熱開始時に温水循環管の状態又は循環ポンプの状態が異常であることを検知することができるので、熱交換器内の温度が上昇し続ける危険を回避し、安全に温水循環加熱装置を作動させることができる。また、所定時間を数分以上の長い時間として設定したり、複数時間を設定したりすれば、加熱開始時には正常に温水が循環しており、正常稼動中に温水循環管の状態又は循環ポンプの状態が異常となった場合であっても、それを検知し、熱交換器内の温度が上昇し続ける危険を回避し、安全に温水循環加熱装置を使用することができる。
また、請求項6に係る発明の温水循環加熱装置では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、加熱切替手段は、熱交換器内の温度が所定の温度を超えた際に加熱状態を切り替えることができるので、十分に温水循環管内の水の温度が上昇してから、異常判断を行うことができる。したがって、加熱開始時の水の温度が低い場合であっても、適切な異常判断を行うことができる。
また、請求項7に係る発明の温水循環加熱装置では、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、異常処理手段は、加熱手段による加熱を停止した後に温水循環管への水張りを行い、その後、加熱手段による加熱を開始して、所定時間経過後又は熱交換器内の温度が所定の温度を超えた後に再び加熱切替手段により加熱状態を切り替えて異常判断手段による判断を行い、再度異常であると判断された場合には温水循環加熱装置を停止させることができる。したがって、循環ポンプ自体の故障による温水循環管の温水の循環不能ではなく、エアー噛み等による循環ポンプの一時的な機能停止であり一度水張りを行うことにより温水の循環が可能となるような場合には、異常を検知した場合であっても、温水循環加熱装置を停止させることなく、安全に温水循環装置を使用することができる。また、一度水張りを行っても温水の循環が正常に行われない場合には、温水循環加熱装置を停止させるので、熱交換器内の温度が上昇し続ける危険を回避し、安全に温水循環加熱装置を使用することができる。
以下、本発明の実施の形態の温水循環加熱装置である温水暖房装置を図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の温水暖房装置1の構成図である。温水暖房装置1は、温風暖房機である放熱器2内に温水を供給する。そして、放熱器2は供給された温水から熱エネルギーを得て、温風を送出している。
図1に示すように、温水暖房装置1の内部には温水循環管22(供給温水循環管22a、往き温水循環管22b、戻り温水循環管22c、バイパス22d)が設けられている。膨張タンク10に溜められている水が供給温水循環管22aを通って燃焼室3内の熱交換器5に供給されている。また、供給温水循環管22aには、膨張タンク10から熱交換器5へ供給される、つまり、温水循環管22を循環する水の量を調節する循環ポンプ9が設けられている。そして、熱交換器5を備えた燃焼室3にはバーナ4が設けられており、ガス供給管31から供給されるガスを燃焼して熱交換器5を熱し、その熱エネルギーが供給温水循環管22aから供給された水を熱している。そして、燃焼室3内は排気口34により換気が行われている。尚、このバーナ4が「加熱手段」に該当する。
そして、熱交換器5で熱せられた温水は、往き温水循環管22bを通って、放熱器2へ供給される。そして、放熱器2で熱エネルギーを奪われた温水は戻り温水循環管22cを通って膨張タンク10へ戻る。また、往き温水循環管22bと戻り温水循環管22cとはバイパス22dで繋がれており、放熱器2へ供給するのに余剰した温水が行き温水循環管22bから戻り温水循環管22cへ逃れるようにされている。また、膨張タンク10には補水ユニット11が取り付けられている。この補水ユニット11へは、蛇口等に取り付けられた給水口26から水を導入し、給水電磁弁12の制御により膨張タンク10内に水を補給することができる。また、膨張タンク10には排水口27が設けられており、膨張タンク10内の水が所定量を超えた場合には外部へ排出される。
また、ガス供給管31の途中には、ガス元電磁弁8、ガス比例制御弁7、ガスメイン弁6が設けられており、コントローラ41に接続している。コントローラ41は、CPU及びRAM、ROMを備えたコンピュータであり、ガス元電磁弁8、ガス比例制御弁7、ガスメイン弁6を制御して、バーナ4へ供給するガス量を調節し、熱交換器5の加熱量を制御している。また、燃焼室3にはファン15も設けられており、このファン15もコントローラ41へ接続している。そして、コントローラ41は加熱量を調整する際に、ファン15の制御も行っている。また、燃焼室3には器体過熱防止装置14が設けられており、コントローラ41に接続している。そして、燃焼室3の器体温度が所定値以上となった場合には、バーナ4の加熱を停止させる安全機能が働いている。
さらに、コントローラ41は循環ポンプ9も接続しており、温水循環管22に循環する水の量を調整するために、循環ポンプ9を制御している。また、コントローラ41には温水暖房装置1のリモコン42、放熱器2のリモコン43が接続しており、各機器のOFF/ONや温度設定等の指示を受け付けている。
さらに、コントローラ41は補水ユニット11の給水電磁弁12も接続しており、膨張タンク10内の水が不足した場合には、給水電磁弁12を制御して膨張タンク10内に補水ユニット11から水を供給している。また、補水ユニット11の供給管21の途中には凍結防止ヒーター13が設けられており、リモコン42からの凍結防止の指示がなされている場合には、コントローラ41の制御により凍結防止ヒーター13が加熱されて供給管21内の水が凍結しないよう温められている。
また、往き温水循環管22bの熱交換器5近傍にはサーミスタ16が設けられており、熱交換器5からの温水の出口温度を計測できるようになっている。尚、このサーミスタ16が「温度計測手段」に該当し、このサーミスタ16により計測される温度は、本発明の要部である熱交換器5の温度推移の検知以外にも、温水の温度管理のために使用される。また、このサーミスタ16によって検出される熱交換器5からの温水の出口温度は、熱交換器5の温度と相関関係にあるので、以下では、サーミスタ16によって検出された温度を熱交換器5の温度としている。
本発明の温水循環加熱装置では、加熱量を現在の加熱量より少ない状態に変化させる、又は、加熱を停止して加熱状態を切り替えて、熱交換器内の温水の温度推移を検知して温水循環管22の状態又は循環ポンプ9の状態の異常判断を行っている。そこで、本実施の形態では、実施例1として、所定時間経過後にバーナ4の加熱量を減らして、サーミスタ16により熱交換器5の温度推移を検知して異常判断を行う温水暖房装置1を説明する。そして、実施例2として、所定時間経過後にバーナ4の加熱を停止して、サーミスタ16により熱交換器5の温度推移を検知して異常判断を行う温水暖房装置1を説明する。
[実施例1]
図2は、所定時間経過後に加熱量を減らした場合の熱交換器5の温度推移を示すグラフである。横軸は時間を示し、左の縦軸は加熱量を示し、右の縦軸はサーミスタ16により計測された熱交換器5の温度を示している。実線のグラフは、温水循環管22の状態及び循環ポンプ9の状態が正常な場合の熱交換器5の温度推移グラフであり、一点鎖線のグラフは、温水循環管22の状態又は循環ポンプ9の状態に異常があり、温水が循環していない場合のグラフである。また、2点鎖線のグラフは、バーナ4による熱交換器5への加熱量を示すグラフである。
図2は、所定時間経過後に加熱量を減らした場合の熱交換器5の温度推移を示すグラフである。横軸は時間を示し、左の縦軸は加熱量を示し、右の縦軸はサーミスタ16により計測された熱交換器5の温度を示している。実線のグラフは、温水循環管22の状態及び循環ポンプ9の状態が正常な場合の熱交換器5の温度推移グラフであり、一点鎖線のグラフは、温水循環管22の状態又は循環ポンプ9の状態に異常があり、温水が循環していない場合のグラフである。また、2点鎖線のグラフは、バーナ4による熱交換器5への加熱量を示すグラフである。
本実施例1では、図2のグラフに示すt0において、バーナ4の着火が行われ、t1において加熱量の切り替えが行われている。そこで、加熱量のグラフは、着火時t0までは、0kwであり着火後は緩点火が行われ、その後、加熱量は7.26kw(能力大)で一定に加熱されている。そして、t1時点において加熱量が約半分の3.43kw(能力小)に減少されている。尚、本実施例1では、t0からt1までの時間は7秒としている。
熱交換器5の温度は、着火時t0までは約15℃であるが、着火時t0後緩点火終了後からは、徐々に上昇しt1時点においては、約23℃まで上昇している。ここで、加熱量が3.43kwに減少されると、温水循環が正常に行われている場合には、点火直後のため温水循環管22内の水が冷たい状態にあり、加熱量の減少によって熱交換器5内を通過する水の得る熱エネルギーが減るので、水の上昇温度も低くなり、サーミスタ16の検知する温度は下降している。そして、さらに3.43kwで加熱を続けると、一旦下降した温度は上昇を始めている。
しかしながら、温水循環が正常に行われていない場合には、熱交換器5内を水が通過しないので、熱交換器5内に滞っている水を継続的に加熱してしまうので、t1時点において加熱量が減少されても温度上昇が継続している。
そこで、本実施例1では、正常に温水が循環している場合に再度温度上昇を開始する前の時点t2の温度と、t1時点の温度とを比較して温度推移を検知する。つまり、正常であればt1の温度よりもt2の温度の方が低くなり、異常であればt1の温度よりもt2の温度の方が高くなる。尚、本実施例1では、t1からt2までの時間を3秒としている。
ここで、図3に示すフローチャートを参照して、コントローラ41において行われる暖房制御における異常対応について説明する。図3は、実施例1の暖房制御のフローチャートである。
まず、運転指示が行われているか否かの判断が行われる(S1)。そして、運転指示が行われていなければ(S1:NO)、運転指示が行われるまで繰り返し運転指示の確認が行われる(S1:NO,S1)。そして、運転指示が行われたら(S1:YES)、循環ポンプ9をONして稼動を開始させる(S2)。そして、異常発生回数カウンタCTに初期値の「0」がセットされ(S3)、バーナ4への着火処理が行われ(S4)、能力大(例えば、7.26kw)での燃焼処理が行われる(S5)。ここでは、バーナ4への着火時にはガス量を微少にして(緩点火)、バーナ4の燃焼が安定した後、加熱量が大とされる。そして、t1時点が経過したか否か(点火後7秒経過したか否か)の判断が行われる(S6)。t1時点が経過されるまでは繰り返しt1時点経過の判断が行われ、7秒経過が待機される(S6:NO,S6)。
そして、t1時点を経過したら(S6:YES)、その時点(t1時点)での温度がサーミスタ16から取得される(S7)。そして、能力小(例えば、3.43kw)での燃焼に切り替えられる(S8)。そして、t2時点が経過したか否か(切り替え後3秒経過したか否か)の判断が行われる(S9)。t2時点が経過されるまでは繰り返しt2時点経過の判断が行われ、3秒経過が待機される(S9:NO,S9)。そして、t2時点を経過したら(S9:YES)、その時点(t2時点)での温度がサーミスタ16から取得される(S10)。次いで、t1時点の温度とt2時点の温度とが比較される(S11)。
t2時点の温度がt1時点の温度よりも高ければ(S11:YES)、能力小にしても(加熱量を切り替えても)、熱交換器5の温度が下がっていないということになるので、温水循環管22の状態又は循環ポンプ9の状態に異常があり、温水が循環していないということになる。そこで、バーナ4が消され(S16)、異常発生回数カウンタCTに「1」が加算され、異常発生回数カウンタCTは「1」となる(S17)。異常発生回数カウンタCTは「1」であり消火された回数は2回目でないので(S18:NO)、循環ポンプ9停止後(S19)、温水循環管22への水張り処理が行われる(S20)。尚、水張り処理では、循環ポンプ9をONして作動させ膨張タンク10から温水循環管22へ給水を行う。これにより、循環ポンプ9内に空気が入り込み、水をうまく循環できなくなっているような状態である場合(所謂、エアー噛み状態)は、正常に戻り温水循環管22内を水が循環できるようになる。尚、この際に、温水循環管22に十分な水がなく、膨張タンク10内の水だけでは足りない場合には、補水ユニット11の給水電磁弁12が開かれ、給水口26から水が補給される。
そして、S4へ戻り、再び着火処理が行われ(S4)、能力大の燃焼が行われる(S5)。そして、再着火からt1時点を経過(7秒経過)したら(S6:YES)、その時点(t1時点)の温度が取得され(S7)、能力小の燃焼に切り替えられる(S8)。そして、t2時点を経過(切り替えから3秒経過)したら(S9:YES)、その時点(t2時点)の温度が取得され(S10)、t1時点の温度とt2時点の温度とが再び比較される(S11)。
2度目の比較においてもt2時点の温度がt1時点の温度よりも高ければ(S11:YES)、水張りを行っても温水循環管22内の温水が循環できていないということになる。そこで、バーナ4が消され(S16)、異常発生回数カウンタCTに「1」が加算され、異常発生回数カウンタCTは「2」となる(S17)。異常発生回数カウンタCTは「2」であり消火された回数は2回目であるので(S18:YES)、循環ポンプ9が停止され(S21)、循環異常のアラーム処理等を行う循環異常処理(図示外)へ進む。
尚、S11において、t2時点の温度がt1時点の温度よりも高くなければ(S11:NO)、能力小にしたら(加熱量を切り替えたら)、熱交換器5の温度が下がっており、温水循環管22内を正常に温水が循環していることになるので、通常の燃焼制御が行われる(S12)。そして、消火指示が成立するまでは通常の燃焼制御が継続される(S13:NO、S12)。そして、消火の指示がなされたら(S13:YES)、バーナ4が消火され(S14)、循環ポンプ9が停止され(S15)、S1へ戻る。
以上のようにして、着火後7秒経過後に、燃焼能力を大から小に切り替えて、切り替え時点(t1時点)と切り替えてから3秒後(t2時点)との熱交換器5の温度を比較することにより、切り替えによる熱交換器5の温度推移を検出し、異常であるか否かを判断している。そして、異常である場合には、まず消火の後に水張りを行い、エアー噛み等への対処を試みる。そして、再度、着火して燃焼能力の大から小への切り替えを行い、異常判断を行っている。水張りにより異常が解消されれば、通常の燃焼制御が行われるが、解消されていなければ、循環ポンプ9や温水循環管22に異常があると判断されて、循環ポンプ9を停止し、循環異常の処理が行われる。
尚、本実施例1におけるS8の処理を行うコントローラ41のCPUが「加熱切替手段」に相当し、S11の処理を行うコントローラ41のCPUが「異常判断手段」に相当し、S3,S16〜S21の処理を行うコントローラ41のCPUが「異常処理手段」に相当する。
[実施例2]
次に、実施例2について説明する。図4は、所定時間経過後に加熱を停止した場合の熱交換器5の温度推移を示すグラフである。図2のグラフと同様に、横軸は時間を示し、左の縦軸は加熱量を示し、右の縦軸はサーミスタ16により計測された熱交換器5の温度を示している。実線のグラフは、温水循環管22の状態及び循環ポンプ9の状態が正常な場合の熱交換器5の温度推移グラフであり、一点鎖線のグラフは、温水循環管22の状態又は循環ポンプ9の状態に異常があり、温水が循環していない場合のグラフである。また、2点鎖線のグラフは、バーナ4による熱交換器5への加熱量を示すグラフである。
次に、実施例2について説明する。図4は、所定時間経過後に加熱を停止した場合の熱交換器5の温度推移を示すグラフである。図2のグラフと同様に、横軸は時間を示し、左の縦軸は加熱量を示し、右の縦軸はサーミスタ16により計測された熱交換器5の温度を示している。実線のグラフは、温水循環管22の状態及び循環ポンプ9の状態が正常な場合の熱交換器5の温度推移グラフであり、一点鎖線のグラフは、温水循環管22の状態又は循環ポンプ9の状態に異常があり、温水が循環していない場合のグラフである。また、2点鎖線のグラフは、バーナ4による熱交換器5への加熱量を示すグラフである。
本実施例2では、図4のグラフに示すt0において、バーナ4の着火が行われ、t1において加熱の停止(加熱量の切り替え)が行われている。そこで、加熱量のグラフは、着火時t0までは、0kwであり着火後は緩点火が行われ、徐々に加熱量が上昇している。そして、緩点火後は7.26kw(能力大)で一定に加熱されている。そして、t1時点において加熱が停止されている。尚、本実施例2では、t0からt1までの時間は7秒としている。
そこで、熱交換器5の温度は、着火時t0までは約15℃であるが、着火時t0後緩点火終了後からは、徐々に上昇しt1時点においては、約23℃まで上昇している。ここで、加熱が停止されると、温水循環が正常に行われている場合には、点火直後のための温水循環管22内の水が冷たい状態にあり、加熱の停止によって熱交換器5内を通過する水の得る熱エネルギーがなくなるので、水の上昇温度もなくなり、サーミスタ16の検知する温度は下降している。
しかしながら、温水循環が正常に行われていない場合には、熱交換器5内を水が通過しないので、t1時点において加熱が停止されても余熱により熱交換器5内に滞っている水が加熱されてしまうので、温度上昇が継続している。
そこで、本実施例2では、正常に温水が循環している場合に再度温度上昇を開始する前の時点t2の温度と、t1時点の温度とを比較して温度推移を検知する。つまり、正常であればt1の温度よりもt2の温度の方が低くなり、異常であればt1の温度よりもt2の温度の方が高くなる。尚、本実施例2においてもt1からt2までの時間を3秒としている。
ここで、図5に示すフローチャートを参照して、コントローラ41において行われる暖房制御における異常対応について説明する。図5は、実施例2の暖房制御のフローチャートである。
まず、運転指示が行われているか否かの判断が行われる(S31)。そして、運転指示が行われていなければ(S31:NO)、運転指示が行われるまで繰り返し運転指示の確認が行われる(S31:NO,S31)。そして、運転指示が行われたら(S31:YES)、循環ポンプ9をONして稼動を開始させる(S32)。そして、異常発生回数カウンタCTに初期値の「0」がセットされ(S33)、バーナ4への着火処理が行われ(S34)、能力大(例えば、7.26kw)での燃焼処理が行われる(S35)。ここでは、バーナ4への着火時にはガス量を微少にして(緩点火)、バーナ4の燃焼が安定した後、加熱量が大とされる。そして、t1時点が経過したか否か(点火後7秒経過したか否か)の判断が行われる(S36)。t1時点が経過されるまでは繰り返しt1時点経過の判断が行われ、7秒経過が待機される(S36:NO,S36)。
そして、t1時点を経過したら(S36:YES)、その時点(t1時点)での温度がサーミスタ16から取得される(S37)。そして、バーナ4が消されて加熱が停止されて加熱量が切り替えられる(S38)。そして、t2時点が経過したか否か(切り替え後3秒経過したか否か)の判断が行われる(S39)。t2時点が経過されるまでは繰り返しt2時点経過の判断が行われ、3秒経過が待機される(S39:NO,S9)。そして、t2時点を経過したら(S39:YES)、その時点(t2時点)での温度がサーミスタ16から取得される(S40)。次いで、t1時点の温度とt2時点の温度とが比較される(S41)。
t2時点の温度がt1時点の温度よりも高ければ(S41:YES)、加熱を停止しても(加熱量を切り替えても)、熱交換器5の温度が下がっていないということになるので、温水循環管22の状態又は循環ポンプ9の状態に異常があり、温水が循環していないということになる。そこで、異常発生回数カウンタCTに「1」が加算され、異常発生回数カウンタCTは「1」となる(S47)。異常発生回数カウンタCTは「1」であり消火された回数は2回目でないので(S48:NO)、循環ポンプ9停止後(S49)、温水循環管22への水張り処理が行われる(S50)。
そして、S34へ戻り、再び着火処理が行われ(S34)、能力大の燃焼が行われる(S35)。そして、再着火からt1時点を経過(7秒経過)したら(S36:YES)、その時点(t1時点)の温度が取得され(S37)、バーナ4が消されて加熱が停止されて加熱量が切り替えられる(S38)。そして、t2時点を経過(切り替えから3秒経過)したら(S39:YES)、その時点(t2時点)の温度が取得され(S40)、t1時点の温度とt2時点の温度とが再び比較される(S41)。
2度目の比較においてもt2時点の温度がt1時点の温度よりも高ければ(S41:YES)、水張りを行っても温水循環管22内の温水が循環できていないということになる。そこで、異常発生回数カウンタCTに「1」が加算され、異常発生回数カウンタCTは「2」となる(S47)。異常発生回数カウンタCTは「2」であり消火された回数は2回目であるので(S48:YES)、循環ポンプ9が停止され(S51)、ポンプ異常のアラーム処理等を行う循環異常処理(図示外)へ進む。
尚、S41において、t2時点の温度がt1時点の温度よりも高くなければ(S41:NO)、燃焼を停止したら(加熱量を切り替えたら)、熱交換器5の温度が下がっており、温水循環管22内を正常に温水が循環していることになるので、通常の燃焼制御を行うために、バーナ4が着火され(S42)、通常の燃焼制御が行われる(S43)。そして、消火条件が成立するまでは通常の燃焼制御が継続される(S44:NO、S43)。そして、消火条件が成立したら(S44:YES)、バーナ4が消火され(S45)、循環ポンプ9が停止され(S46)、S31へ戻る。
以上のようにして、着火後、能力大で燃焼させ、7秒経過後に燃焼を停止させて加熱量を切り替え、切り替え時点(t1時点)と切り替えてから3秒後(t2時点)との熱交換器5の温度を比較することにより、切り替えによる熱交換器5の温度推移を検出し、異常であるか否かを判断している。そして、異常である場合には、まず消火の後に水張りを行い、エアー噛み等への対処を試みる。そして、再度、着火して能力大で燃焼させてから、燃焼を停止させて加熱量を切り替え、異常判断を行っている。水張りにより異常が解消されれば、通常の燃焼制御が行われるが、解消されていなければ、循環ポンプ9や温水循環管22に異常があると判断されて、循環ポンプ9を停止し、循環異常の処理が行われる。
尚、本実施例2におけるS38の処理を行うコントローラ41のCPUが「加熱切替手段」に相当し、S41の処理を行うコントローラ41のCPUが「異常判断手段」に相当し、S33,S47〜S51の処理を行うコントローラ41のCPUが「異常処理手段」に相当する。
したがって、上記実施例1及び実施例2のように本発明の温水循環加熱装置では、温水循環管22の状態に異常があったり、循環ポンプ9に異常があったりして、温水循環管22内の温水が正常に循環していない場合に、加熱を継続してしまい、温水暖房装置1を故障させてしまったり、事故を起こしてしまうことを回避することができる。
また、上記実施例1及び実施例2のように本発明の温水循環加熱装置では、温水循環加熱装置には必ず必要な温度計測手段を用いて、温水循環管の状態又は循環ポンプの状態の異常を判断するので、水流センサ等を別途設置する必要がなく、コストダウンが測れる。また、本発明の温水循環加熱装置では、着火時の温水循環管内の水温に関わらず温度推移により異常判断を行うので、着火時の温度が低く温水循環管内の水の温度上昇に時間がかかるような場合であっても、水温が上昇するのを待たずに異常判断が行われ、燃焼室3内の機器、部材を長時間加熱することがなく、機器、部材の傷みを押さえることができる。
尚、本発明の温水循環加熱装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。温水循環加熱装置は、温風暖房機である放熱器2を備えてた温水暖房装置1に限らない。放熱器2は、床暖房用パネルヒーターや室内暖房用パネルヒーターなどであってもよく、また、積雪を溶かすためのロードヒータやルーフヒータなどであってもよい。
上記実施例1及び実施例2において、t1時点を着火後7秒経過時点、t2時点を切り替え後3秒経過時点としているが、この時間はこれに限らない。t2時点は、加熱量切り替え後、少なくとも、正常稼働時のt1時点での温度まで上昇する時間以内であればよい。
また、上記実施例1及び実施例2においては、t2時点の温度がt1時点の温度よりも高いか否かにより温度推移を検出しているが、温度推移に基づく異常の判断方法はこれに限らない。例えば、t1時点の温度とt2時点の温度との差(温度変化)を算出し、その値が所定の範囲(正常範囲)に含まれているか否かにより判断してもよい。また、t1時点からt2時点への温度変化の傾きを算出して、その値が所定の範囲(正常範囲)に含まれているか否かにより判断してもよい。尚、この正常範囲は、燃焼大及び燃焼小の加熱量や熱交換器の容量、温水循環管22内の水量などにより異なる。
また、上記実施例1においては、加熱量の切り替えを行った際に熱交換器5の温度が下降する程度に加熱量を減少させ、t2時点の温度がt1時点の温度よりも高いか否かにより異常の判断を行っているが、熱交換器5の温度が下降せず、熱交換器の温度上昇率が軽減する程度の加熱量の減少として、t1時点の温度とt2時点の温度との差(温度変化)が予め登録されている所定の値より小さいか否かにより異常判断をしてもよい。また、着火時点の温度を計測し、着火時点の温度からt1時点の温度への温度上昇率と、t1時点の温度からt2時点の温度への温度上昇率とを比較して、t1時点の温度からt2時点の温度への温度上昇率の方が上昇率が低くなっているか否かにより異常判断をしてもよい。
また、上記実施例1及び実施例2においては、t1時点を着火後所定時間(7秒)経過後としたが、t1時点はこれに限らない。例えば、熱交換器5の温度が所定温度(例えば、80℃)を越えた時点としてもよい。
また、上記実施例1及び実施例2においては、着火後に加熱状態の切り替え、温度計測、その所定時間経過後の温度計測を行い、異常検知を行っているが、通常の燃焼制御中に異常検知を行うようにしてもよい。その場合には、実施例1では、S12の通常の燃焼制御において、S6〜S11の処理が行われ、実施例2では、S43の通常の燃焼制御において、S36〜S41の処理が行われる。ここで、t1時点は、予め設定されている時間とする。例えば、着火時点から10分経過した時点、そこからさらに10分経過した時点というように10分毎にt1時点を配置してもよい。また、毎時0分をt1時点として、1時間毎にt1時点として時刻に合わせてt1時点を配置してもよい。
また、上記実施例1及び実施例2においては、異常検知を2回行い、1回目に異常と判断された場合には水張りを行って、温水循環管22内に空気が入り込み(所謂、エアー噛み状態)、水をうまく循環できなくなっているような状態である場合への対処を行っているが、異常処理手段により行われる安全作動は、これに限らず、1回目の異常判断において、循環ポンプ9を停止させるようにしてもよい。
また、上記実施例1及び実施例2においては、バーナ4の加熱状態を切り替える(能力大→能力小、又は、能力大→消火)直前にサーミスタ16によって熱交換器5の温度(本発明における「第1温度」)を検出しているが、検出のタイミングはこれに限らず、加熱状態を切り替えるのと同時に、又は、加熱状態を切り替えた直後に検出するようにしてもよい。
本発明の温水循環加熱装置は、温水が循環して放熱器に熱エネルギーを伝達する温風暖房機や床暖房機といった温水暖房装置に限らず、温水を循環させ、その温水の熱エネルギーを他の装置や物体に供給する種々の温水循環加熱装置に適応可能である。
1 温水暖房装置
2 放熱器
3 燃焼室
4 バーナ
5 熱交換器
9 循環ポンプ
10 膨張タンク
11 補水ユニット
16 サーミスタ
22 温水循環管
22a 供給温水循環管
22b 往き温水循環管
22c 戻り温水循環管
22d バイパス
41 コントローラ
2 放熱器
3 燃焼室
4 バーナ
5 熱交換器
9 循環ポンプ
10 膨張タンク
11 補水ユニット
16 サーミスタ
22 温水循環管
22a 供給温水循環管
22b 往き温水循環管
22c 戻り温水循環管
22d バイパス
41 コントローラ
Claims (7)
- 熱交換器内の水を加熱手段により加熱しつつ、加熱された温水を循環ポンプにより温水循環管に循環させ、当該温水により加熱を行う温水循環加熱装置であって、
前記熱交換器内の温度を計測する温度計測手段と、
前記加熱手段による加熱量を現在の加熱量より少ない状態に変化させる、又は、加熱を停止して加熱状態を切り替える加熱切替手段と、
当該加熱切替手段により加熱状態を切り替えた後の前記温度計測手段により計測された前記熱交換器内の温度推移に基づいて、前記温水循環管の状態又は前記循環ポンプの状態が異常であるか否かを判断する異常判断手段と、
当該異常判断手段により異常であると判断された場合に当該温水循環加熱装置を安全作動させる異常処理手段と
を備えたことを特徴とする温水循環加熱装置。 - 前記異常判断手段は、加熱状態を切り替えた時又は直前又は直後に前記温度計測手段により計測された第1温度、及び、加熱状態を切り替えてから所定時間経過後に前記温度計測手段により計測された第2温度に基づいて前記熱交換器内の温度推移を検出することを特徴とする請求項1に記載に温水循環加熱装置。
- 前記異常判断手段は、前記第1温度から前記第2温度への温度変化が正常範囲から外れた場合に異常と判断することを特徴とする請求項2に記載の温水循環加熱装置。
- 前記異常判断手段は、前記第1温度よりも前記第2温度が高い場合に異常と判断することを特徴とする請求項2又は3に記載の温水循環加熱装置。
- 前記加熱切替手段は、前記加熱手段による加熱開始後所定時間経過後に加熱状態を切り替えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の温水循環加熱装置。
- 前記加熱切替手段は、前記熱交換器内の温度が所定の温度を超えた際に加熱状態を切り替えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の温水循環加熱装置。
- 前記異常処理手段は、前記加熱手段による加熱を停止した後に前記温水循環管への水張りを行い、その後、前記加熱手段による加熱を開始して、所定時間経過後又は前記熱交換器内の温度が所定の温度を超えた後に再び前記加熱切替手段により加熱状態を切り替えて前記異常判断手段による判断を行い、再度異常であると判断された場合には当該温水循環加熱装置を停止させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の温水循環加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005039134A JP2006226574A (ja) | 2005-02-16 | 2005-02-16 | 温水循環加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005039134A JP2006226574A (ja) | 2005-02-16 | 2005-02-16 | 温水循環加熱装置 |
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Family Applications (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010539380A (ja) * | 2007-09-20 | 2010-12-16 | グルンドフォス マネージメント アー/エス | エネルギー変換装置を監視する方法 |
JP2020200979A (ja) * | 2019-06-07 | 2020-12-17 | リンナイ株式会社 | 熱源装置 |
CN113983543A (zh) * | 2021-10-11 | 2022-01-28 | 河北工大科雅能源科技股份有限公司 | 用于热力站循环泵控制的方法、装置、终端及存储介质 |
CN114440438A (zh) * | 2022-02-15 | 2022-05-06 | 佛山市顺德区美的饮水机制造有限公司 | 即热装置及其工作状态诊断方法和装置、水处理装置 |
-
2005
- 2005-02-16 JP JP2005039134A patent/JP2006226574A/ja active Pending
Cited By (6)
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