JP2006218984A - シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト装置付車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車両に搭載されるシートベルト装置のシートベルトリトラクタ1において、検出センサ50によって検出されたスプール4の回転動作情報に基づいて、シートベルト格納操作が必要であると判定した場合に、動力伝達状態となるように制御してシートベルト巻き取り動作を遂行するように構成する。
【選択図】 図2
Description
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、車両に搭載されるシートベルトリトラクタにおいて、シートベルト格納操作に関する信頼性を高めるのに有効な技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりのシートベルトリトラクタである。
請求項1に記載のこのシートベルトリトラクタは、スプール、電動モータ、動力伝達機構、検出センサ、制御手段を少なくとも備える。
本発明のスプールは、シートベルトの巻き取り及び巻き出しを行う部材として構成される。このスプールに対し巻き取り及び巻き出しされるシートベルトは、シートに着座した車両乗員に装着される長尺状のベルトであり、「ウェビング」とも称呼される。典型的には、車両シートに着座した車両乗員を、車両衝突などの乗員拘束時にシートベルトにより拘束することによって当該車両乗員の保護が図られる。
本発明の動力伝達機構は、本発明の電動モータの動力をスプールに伝達することでスプールの巻き取り動作及び巻き出し動作を可能とする機構として構成される。
本発明の検出センサは、スプール側部材の動作に関する動作情報を検出するセンサとして構成される。ここでいう「スプール側部材」には、スプール自体はもちろん、スプールの動作に伴って動作する部材、例えばシートベルトが包含される。また、「動作情報」としては、スプール側部材の動作の有無、動作方向、動作速度、動作量などを適宜用いることができる。
本発明の制御手段は、動力伝達機構を、スプールにモータの動力が伝達される動力伝達状態と、当該動力伝達が解除された動力伝達解除状態とに切り換える手段として構成される。具体的には、電動モータの回転動作に伴って動力伝達機構が動力伝達状態と動力伝達解除状態とに切り換えられる構成において、制御手段が電動モータを制御する構成や、動力伝達機構自体の制御によって動力伝達状態と動力伝達解除状態とに切り換えられる構成において、制御手段が動力伝達機構を制御する構成が用いられる。この制御手段は、典型的にはCPU(演算処理装置)、入出力装置、記憶装置、周辺装置等によって構成される。
本発明では、特に、制御手段は、検出センサによって検出されたスプール側部材の動作情報に基づいて、シートベルト格納操作が必要であると判定した場合に、動力伝達状態となるように制御してシートベルト巻き取り動作を遂行する構成とされる。これによって、シートベルト格納操作が行われることとなる。
前記課題を解決する本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりのシートベルトリトラクタである。
請求項2に記載のこのシートベルトリトラクタでは、請求項1に記載の制御手段は、検出センサによって検出されたスプール側部材の動作情報に基づき、シートベルト装着解除操作後、シートベルト装着操作中断後、車両乗員の降車時のうちの少なくとも1つの場合において、シートベルト巻き出しのままの状態が継続されていることを検出したときに、シートベルト格納操作が必要であると判定する。具体的には、シートベルト装着解除操作がなされた後にスプール側部材の動作が停止している第1の状態、シートベルト装着解除及び電動モータ停止時に、スプール側部材が規定量動作し、その後に当該動作が停止した第2の状態、車両ドア開放操作がなされた後にスプール側部材の動作が停止した第3の状態のうちの少なくとも1つの状態が形成されたことを条件にして、シートベルト格納操作が必要であると判定する。
このような構成によれば、シートベルト格納操作の開始条件に関し、きめ細かい設定が可能となる。
前記課題を解決する本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりのシートベルトリトラクタである。
請求項3に記載のこのシートベルトリトラクタでは、請求項1または請求項2に記載の検出センサは、スプール側部材としてスプールの回転動作に関する回転動作情報を検出する構成とされる。ここでいう「回転動作情報」としては、スプールの回転動作の有無、回転角度、回転方向、回転速度、回転量などを適宜用いることができる。この場合、シートベルト装着解除操作がなされた後にスプールの回転動作が停止している第1の状態、シートベルト装着解除及び電動モータ停止時に、スプールが規定量回転動作し、その後に当該回転動作が停止した第2の状態、車両ドア開放操作がなされた後にスプールの回転動作が停止した第3の状態のうちの少なくとも1つの状態が形成されたことを条件にして、シートベルト格納操作が必要であると判定する。
このような構成によれば、スプール自体の回転動作情報を検出センサによって検出する構成によって、スプール側部材の動作情報を簡便に検出することが可能となる。
前記課題を解決する本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりのシートベルト装置である。
請求項4に記載のこのシートベルト装置は、シートベルト、シートベルトバックル、バックルスイッチ、スプール、電動モータ、動力伝達機構、検出センサ、制御手段を少なくとも備える。
本発明のシートベルトは、シートに着座した車両乗員に装着される長尺状のベルトであり、「ウェビング」とも称呼される。典型的には、車両シートに着座した車両乗員を、車両衝突などの乗員拘束時にシートベルトにより拘束することによって当該車両乗員の保護が図られる。
本発明のバックルスイッチは、シートベルトバックルに対するシートベルト装着情報を検出可能なバックルスイッチとして構成される。ここでいう「シートベルト装着情報」の検出態様として、シートベルトがシートベルトバックルに対し装着された状態ではバックルスイッチがON状態でありシートベルト装着操作中であることが検出され、またシートベルトのシートベルトバックルに対する装着が解除された状態ではバックルスイッチがOFF状態でありシートベルト装着解除操作中であることが検出され、またシートベルトがシートベルトバックルに対し装着されバックルスイッチがON状態になるとシートベルト装着操作へと切り換えられたことが検出され、またシートベルトのシートベルトバックルに対する装着が解除されバックルスイッチがOFF状態になるとシートベルト装着解除操作へと切り換えられたことが検出される。
本発明のスプール、電動モータ、動力伝達機構、検出センサ、制御手段は、請求項1に記載のシートベルトリトラクタにおけるスプール、電動モータ、動力伝達機構、検出センサ、制御手段と実質的に同様の構成を有する。特に、本発明の制御手段は、検出センサによって検出されたスプール側部材の動作情報、及びバックルスイッチによって検出されたシートベルト装着情報に基づいて、シートベルト格納操作が必要であると判定した場合に、動力伝達状態となるように制御してシートベルト巻き取り動作を行う。
前記課題を解決する本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりのシートベルト装置である。
請求項5に記載のこのシートベルト装置では、請求項4に記載の制御手段は、検出センサによって検出されたスプール側部材の動作情報、及びバックルスイッチによって検出されたシートベルト装着情報に基づき、シートベルト装着解除操作後、シートベルト装着操作中断後、車両乗員の降車時のうちの少なくとも1つの場合において、シートベルト巻き出しのままの状態が継続されていることを検出したときに、シートベルト格納操作が必要であると判定する。
このような構成によれば、シートベルト格納操作の開始条件に関し、きめ細かい設定が可能となる。
前記課題を解決する本発明の第6発明は、請求項6に記載されたとおりのシートベルト装置である。
請求項6に記載のこのシートベルト装置では、請求項5または請求項6に記載の検出センサは、スプール側部材としてスプールの回転動作に関する回転動作情報を検出する構成とされる。具体的には、シートベルト装着解除操作がなされた後にスプールの回転動作が停止している第1の状態、シートベルト装着解除及び電動モータ停止時に、スプールが規定量回転動作し、その後に当該回転動作が停止した第2の状態、車両ドア開放操作がなされた後にスプールの回転動作が停止した第3の状態のうちの少なくとも1つの状態が形成されたことを条件にして、シートベルト格納操作が必要であると判定する。
このような構成によれば、スプール自体の回転動作情報を検出センサによって検出する構成によって、スプール側部材の動作情報を簡便に検出することが可能となる。
前記課題を解決する本発明の第7発明は、請求項7に記載されたとおりのシートベルト装置付車両である。
請求項7に記載のこのシートベルト装置付車両は、請求項4〜請求項6のいずれかに記載のシートベルト装置が、車両内の収容空間、例えばピラー内の収容空間、シート内の収容空間、あるいは車両内のその他の部位の収容空間に収容された構成の車両である。このような構成によれば、シートベルトリトラクタのシートベルト格納操作に関する信頼性を向上させたシートベルト装置が、車両内の収容空間に収容された構成の車両が提供される。
ここで、図1は、本発明にかかる「シートベルト装置」の一実施の形態であるシートベルト装置100の構成を示す図である。また、図2は、図1中のシートベルトリトラクタ1まわりの構成を示す図である。また、図3は、本発明にかかる「シートベルトリトラクタ」の一実施の形態であるシートベルトリトラクタ1の分解斜視図を示す。また、図4は、図3に示す例のシートベルトリトラクタをリテーナカバーを外した状態で示し、図中(a)は斜視図、図中(b)は左側面図である。なお、以下の説明において、特に断らない限り、「左」、「右」は説明に使用する図において「左」、「右」であり、また、「時計回り」、「反時計回り」は説明に使用する図において「時計回り」、「反時計回り」である。
また、本実施の形態のモータ6の駆動は、モータ電流検出計69で検出されるモータ電流値に基づいてECU68により制御される構成とされる。
図3に示すように、この例のシートベルトリトラクタ1は、大きく分けてフレーム2と、必要時に乗員を拘束するシートベルト3と、このシートベルト3を巻き取るスプール4と、フレーム2の一側に配設され、衝突時等の所定減速度以上の大減速度時に作動してスプール4のベルト引出し方向αの回転を阻止するロック手段5と、スプール4に付与する回転トルクを発生するモータ6と、モータ6の回転を比較的高い減速比で減速してスプール4に伝達する高減速比減速機構7aとモータ6の回転を比較的低い減速比で減速してスプール4に伝達する低減速比減速機構7bとを有するとともに、第1動力伝達経路と第2動力伝達経路とが設定されて、モータ6の回転トルクをこれらの第1動力伝達経路および第2動力伝達経路のいずれか一方を選択的に介してスプール4に伝達する動力伝達機構8と、動力伝達機構8を第1動力伝達経路と第2動力伝達経路のいずれか一方に選択的に切り換え設定する動力伝達モード切換機構9とからなっている。これら動力伝達機構8及び動力伝達モード切換機構9は、モータ6の動力をスプール4に伝達することでスプール4の巻き取り動作及び巻き出し動作を可能とする機構を構成するものであり、本発明における「動力伝達機構」に対応している。
第3回転連結部14cには、例えばスプライン溝のような軸方向に延びる所定数の係合溝が周方向に等間隔をおいて形成されている。
キャリヤギヤ17の内周面17aのコネクタ14側部分には、例えばスプライン溝のような軸方向に延びる所定数の係合溝が周方向に等間隔をおいて形成されている。この内周面17aの係合溝がコネクタ14の第3回転連結部14cの係合溝間の凸部に嵌合しかつ内周面17aの係合溝間の凸部がコネクタ14の第3回転連結部14cの係合溝に嵌合(スプライン嵌合と同様の嵌合)することで、キャリヤギヤ17がコネクタ14に相対回転不能に、つまりコネクタ14と一体回転可能に連結される。また、このキャリヤギヤ17の外周面には、外歯17bが形成されている。
リング部材19は、内周面に形成されたインターナルギヤ19aと外周面に形成されたラチェット歯19bとを備えており、これらのインターナルギヤ19aとラチェット歯19bは互いに一体に回転するようになっている。
そして、キャリヤギヤ17に支持された各プラネットギヤ18がともにサンギヤ20aとインターナルギヤ19aとに常時噛合して、遊星機構が構成されている。これにより、減速機構7は、サンギヤ20a入力でキャリヤギヤ17出力の遊星歯車減速機構として構成される。
コネクトギヤ23は、リテーナ11に立設された回転軸11cに回転可能に支持され、大径の外歯からなる第1コネクトギヤ23aと小径の第2コネクトギヤ23bを備えており、これらの第1および第2コネクトギヤ23a,23bは互いに一体に回転するようになっている。その場合、図4(a)および(b)に示すように大径の第1コネクトギヤ23aはモータギヤ13に常時噛合されている。
各プーリ25には、それぞれクラッチスプリング24が第1湾曲係止部24aが係止されている。更に、下側コネクトギヤ26の一側の回転軸26aには上側コネクトギヤ27が下側コネクトギヤ26と一体回転可能に支持されている。
そして、各プーリ25、下側コネクトギヤ26および上側コネクトギヤ27がリテーナ11に立設された回転軸11dに回転可能に支持される。
図4(a)および(b)に示すように、このアイドルギヤ29は、サンギヤ部材20の外歯20b、コネクトギヤ23の小径の第2コネクトギヤ23bおよび上側コネクトギヤ27のいずれにも常時噛合されている。
したがって、アイドルギヤ29に伝達されたモータ6の回転トルクは、アイドルギヤ29から低減速比減速機構7bを介してスプール4に伝達されるか、あるいはアイドルギヤ29から高減速比減速機構7aを介してスプール4に伝達されるようになる。
図7に示すようにクラッチギヤ31は、このクラッチギヤ31より大径のキャリヤギヤ17の外歯17bに噛合可能とされているとともに、図示しないが下側コネクトギヤ26に常時噛合されている。回転軸32は、クラッチギヤ31の中心孔31aを貫通してこのクラッチギヤ31を回転可能に支持している。
この凹部35bには、クラッチアーム33の係合部33eが係脱可能とされている。図6に示すように、この係合部33eが凹部35bに係合した状態では、支持溝33cの延設方向がガイド孔11gの円弧の接線方向となり、回転軸32がガイド孔11gから支持溝33cへおよび逆の支持溝33cからガイド孔11gへ移動可能となっている。
前述の減速機構7、動力伝達機構8および動力伝達モード切換機構9の各構成要素が、リテーナ11のフレーム2取付側と反対側の面に形成された凹部内に組み付けられた状態で、この面にリテーナカバー39が所定数(図示例では4個)のねじ40で取り付けられて、これらの構成要素がカバーされる。
図6に示すように、動力伝達遮断モードでは動力伝達モード切換機構9におけるクラッチアーム33の係合部33eが抵抗スプリング35の凹部35bに係合した状態にされる。また、係合部33eが凹部35bに係合した状態では、クラッチパウル34の係止爪34bがリング部材19のラチェット歯19bに係合されなく、リング部材19は回転自由となっている。これにより、サンギヤ部材20とキャリヤギヤ17との間のトルク伝達経路(後述するように、低速かつ高トルク伝達経路)は遮断される。この動力伝達遮断モードは、スプール4にモータ6の動力が伝達される動力伝達状態が解除された状態として規定され、本発明における「動力伝達解除状態」に相当する。
したがって、動力伝達遮断モードはスプール4とモータ6が接続されず、モータ6の回転トルクがスプール4へ伝達されない、かつ、スプール4の回転トルクもモータ6へ伝達されない動力伝達モードである。
図7に示すように、低減速比動力伝達モードでは、動力伝達遮断モードと同様にクラッチアーム33の係合部33eが抵抗スプリング35の凹部35bに係合した状態にされる。また、係合部33eが凹部35bに係合した状態では、クラッチパウル34の係止爪34bがリング部材19のラチェット歯19bに係合されなく、リング部材19は回転自由となっている。これにより、サンギヤ部材20とキャリヤギヤ17との低速かつ高トルク伝達経路は遮断される。
いる。
このように、この低減速比動力伝達モードは低減速比で、高速かつ低トルク伝達経路が設定される動力伝達モードである。この低減速比動力伝達モードでは、モータ6の駆動により迅速なベルト巻取りが可能となる。この低減速比動力伝達モード及び後述の高減速比動力伝達モードは、いずれもスプール4にモータ6の動力が伝達される動力伝達状態として規定され、本発明における「動力伝達状態」に相当する。
図8に示すように、高減速比動力伝達モードでは、クラッチアーム33の係合部33eが抵抗スプリング35の凹部35bから脱出し、抵抗スプリング35の凹部35bより上方の湾曲部に位置した状態にされる。また、このように係合部33eが凹部35bから脱出した状態では、クラッチパウル34の係止爪34bがリング部材19のラチェット歯19bに時計回りに係合し、リング部材19は時計回りの回転が阻止されている。これにより、サンギヤ部材20とキャリヤギヤ17との低速かつ高トルク伝達経路が接続される。すなわち、モータ6は、モータギヤ13、コネクトギヤ23、アイドルギヤ29、サンギヤ部材20の外歯20b、サンギヤ20a、プラネットギヤ18、キャリヤギヤ17およびコネクタ14を介してスプール4に接続されている。したがって、遊星機構により高減速比の動力伝達経路が設定される。
このように、この高減速比動力伝達モードは高減速比で、低速かつ高トルク伝達経路が設定される動力伝達モードである。この高減速比動力伝達モードでは、モータ6の駆動により高ベルト張力でのベルト巻取りが行われる。
(1)動力伝達遮断モード→低減速比動力伝達モードの動力伝達モード切換
図6に示す動力伝達遮断モードの状態から、モータ6が正回転(図6においてモータ回転軸6aが時計回り:スプール4のベルト巻取り方向(図3中の方向β)の回転に対応)すると、モータギヤ13、コネクトギヤ23、アイドルギヤ29および上側クラッチギヤ27を介して下側コネクトギヤ26とプーリ25とがそれぞれスプール4のベルト巻取り方向βに対応した方向に回転する。すると、クラッチギヤ31はキャリヤギヤ17の外歯17bに噛合していないので空転するとともに、回転軸32が抵抗を受けないのでクラッチスプリング24がプーリ25と同方向に回動する。これにより、クラッチギヤ31および回転軸32がガイド孔11gに沿って左方に移動し、図7に示すように回転軸32がクラッチアーム33に当接する。
こうして、動力伝達機構8の動力伝達遮断モードから低減速比動力伝達モードへの動力伝達モード切換が行われ、動力伝達機構8は低減速比動力伝達モードに設定される。
高減速比動力伝達モードはモータ6の比較的高い回転トルクにより設定される。その場合、高減速比動力伝達モードは、動力伝達遮断モードから低減速比動力伝達モードを介して設定される。
動力伝達遮断モードから低減速比動力伝達モードの動力伝達モード切換は前述と同じである。しかし、高減速比動力伝達モードの設定ではシートベルト3の張力が所定値より大きいので、図7に示す低減速比動力伝達モードの状態で、回転軸32の押圧力によりクラッチアーム33に加えられるモーメントが、係合部33eと凹部35bとの係合力による、この時計回りのモーメントに対向するモーメントより大きくなる。このため、係合部33eが凹部35bから脱出可能となる。
こうして、動力伝達機構8の低減速比動力伝達モードから高減速比動力伝達モードへの動力伝達モード切換が行われ、動力伝達機構8は高減速比動力伝達モードに設定される。
図8に示す高減速比動力伝達モードの状態で、モータ6が逆回転(図6においてモータ回転軸6aが反時計回り:スプール4のベルト引出し方向(図3中の方向α)の回転に対応)すると、下側コネクトギヤ26およびプーリ25も前述と逆回転する。すると、クラッチスプリング24も同様に前述と逆方向に回動するので、クラッチギヤ31および回転軸32がクラッチアーム33を反時計回りに回動させながらガイド孔11gに沿って右方へ移動する。
こうして、動力伝達機構8の高減速比動力伝達モードから動力伝達遮断モードへの動力伝達モード切換が行われ、動力伝達機構8は動力伝達遮断モードに設定される。
具体的には、低減速比動力伝達モードに関しては、モータ6が正回転方向に回転制御されることによって動力伝達遮断モードから低減速比動力伝達モードへと切り換り当該低減速比動力伝達モードが継続される一方、モータ6が逆回転方向に回転制御されることによって低減速比動力伝達モードから動力伝達遮断モードへと切り換り当該低減速比動力伝達モードが解除される。
また、高減速比動力伝達モードに関しては、モータ6が逆回転方向に制御されることによって低減速比動力伝達モードから高減速比動力伝達モードへと切り換り当該高減速比動力伝達モードが継続される一方、モータ6が正回転方向に制御されることによって高減速比動力伝達モードから低減速比動力伝達モードへと切り換り当該高減速比動力伝達モードが解除される。
このようにモータ6の回転方向が切り換ることによって動力伝達機構8の設定が切り換る構成のシートベルトリトラクタにおいては、クラッチ解除動作を行う際に動力伝達機構8が如何なる伝達状態にあるかが不明であり、従って如何なる方向へモータ6を回転制御する必要があるのかが不明である。このような場合には、所望のクラッチ解除動作を行うことができないという問題がある。また、例えばクラッチが既にOFFの状態(動力伝達解除状態)であるにもかかわらずモータ6を回転制御が遂行されることによって不要なモータ回転が行われる可能性があり、これによりノイズ音が発生するという問題が起こり得る。
そこで、このような問題を解消するべく、本実施の形態のシートベルトリトラクタ1では、ECU68が、クラッチ解除動作を行う際に伝達状態を判定し、この判定結果に基づいて最適な態様でクラッチ解除動作を開始するように構成している。
図9に示すクラッチ解除処理では、まずステップS10によって、伝達状態判定が可能な態様、すなわち伝達状態が切り換らない程度の低駆動力にてモータ6を回転制御する。
そして、ステップS20によって、ステップS10によってモータ6を回転させたときのモータ電流値を検出(測定)する。このモータ電流値は、図2中のモータ電流検出計69により検出する。
ステップS30では、ステップS20によって検出したモータ電流値と、予め設定された規定値との比較を行う。具体的には、ステップS20によって検出したモータ電流値が規定値以上である場合には、モータ負荷が相対的に高くクラッチがON状態(低減速比動力伝達モード若しくは高減速比動力伝達モード)であると判定し、当該モータ電流値が規定値未満である場合には、モータ負荷が相対的に低くクラッチがOFF状態(動力伝達遮断モード)であると判定する。
そして、クラッチがON状態であると判定した場合(ステップ30のYES)には、ステップS40のクラッチ解除制御を行う一方、クラッチがOFF状態であると判定した場合(ステップ30のNO)には、そのままクラッチ解除処理を終了し動力伝達遮断モードを継続する。ステップS40のクラッチ解除制御では、モータ6を逆回転方向に回転制御して動力伝達モード(低減速比動力伝達モード若しくは高減速比動力伝達モード)の解除操作を行う。
このようなクラッチ解除処理を採用することによって、動力伝達機構8の伝達状態に見合った所望の態様でクラッチ解除動作を行うことが可能となる。例えばクラッチが既にOFFの状態(動力伝達解除状態)であるにもかかわらずモータ6が回転制御されるのを防止し、不要なモータ回転によるノイズ音の発生を阻止することができる。
(1)ベルト格納モード
ベルト格納モードは、シートベルト3が使用されずスプール4に完全に巻き取られている状態のベルトモードである。このベルト格納モードでは、シートベルトリトラクタ1は、モータ6が駆動されず、かつ動力伝達機構8が動力伝達遮断モードに設定される。したがって、シートベルト3にごく弱いベルト張力が生じているだけであり(ごく弱いベルト張力が生じていることについては、後述の格納用ベルト巻取りモードで説明)、また消費電力がゼロである。
ベルト引出しモードは、シートベルト3を装着するためにスプール4から引き出す状態のベルトモードである。同様にこのベルト引出しモードでも、シートベルトリトラクタ1は動力伝達遮断モードに設定される。したがって、シートベルト3を弱い力で引き出すことが可能となっている。このときにも、モータ6が駆動されず、消費電力がゼロである。
フィッティング用ベルト巻取りモードは、シートベルト3を引き出してトング(図1中のトング(タング)62)をバックルに挿入係合してバックルスイッチ(図1中のバックルスイッチ66a)がONした後、シートベルト3を乗員にフィットさせるために、余分に引き出されたシートベルト3を巻き取る状態、およびシートベルト3の通常装着状態(このとき、バックルスイッチはON状態となっている)で、乗員が動いてシートベルト3が所定量引き出された後、乗員が再び正規位置に着座したとき、引き出されたシートベルト3を巻き取る状態のベルトモードである。このフィッティング用ベルト巻取りモードでは、シートベルトリトラクタ1は、モータ6がベルト巻取り方向に駆動され、かつ動力伝達機構8が低減速比動力伝達モードに設定される。したがって、シートベルト3は低トルクで迅速に巻き取られ、ごく弱い所定のベルト張力が生じたときモータ6が停止することで、シートベルト3は乗員にフィットした状態で装着される。
通常装着モード(コンフォートモード)は、フィッティング用ベルト巻取りモード終了後に設定される、シートベルト3の通常装着状態のベルトモードである。この通常装着モードでは、シートベルトリトラクタ1は、モータ6が駆動されず、かつ動力伝達機構8が動力伝達遮断モードに設定される。したがって、シートベルト3にごく弱いベルト張力が生じているだけであるので、乗員はシートベルト3が装着されても圧迫感を抱くことはない。また、消費電力がゼロである。
警報モードは、通常装着モードで車両走行中にドライバの居眠りや車輌進行方向前方の障害物を検知して、シートベルト3の巻取りを所定回数繰り返すことで、ドライバに警報を発する状態のベルトモードである。この警報モードでは、シートベルトリトラクタ1は、モータ6が繰り返し駆動されるように設定される。
したがって、シートベルト3に比較的強いベルト張力(後述する緊急モードのベルト張力より弱い)とごく弱いベルト張力とが乗員に繰り返し加えられるので、ドライバは居眠りや車輌進行方向前方の障害物に対して注意を促される。
警報モードは、通常装着モードで車両走行中に車輌が障害物等に衝突するおそれがきわめて高い場合に設定されるベルトモードであり、次の2つの段階からなる。
(i)初期段階
緊急モードの初期段階では、シートベルトリトラクタ1は、モータ6が比較的高い回転トルクで正回転される。すると、動力伝達遮断モードからクラッチスプリング24が回動して、クラッチギヤ31および回転軸32が前述の最高位置に移動し、クラッチギヤ31がキャリヤギヤ17の外歯17bに噛合する。この時点では、シートベルト3のスラックが除去されかつシートベルト3の張力が所定値以下であるので、キャリヤギヤ17からのクラッチギヤ31への抵抗が比較的小さい。このため、モータ6の回転トルクが比較的高くても、回転軸32はクラッチアーム33を回動させないので、動力伝達機構8は低減速比動力伝達モードに設定される。したがって、クラッチギヤ31の回転がキャリヤギヤ17に伝達されてキャリヤギヤ17が回転し、シートベルト3は低トルクで迅速に巻き取ら
れて、シートベルト3のスラックが迅速に除去される。
前述の初期段階においてシートベルト3のスラックが除去されると、この初期段階に続いて緊急モードの後期段階となる。この後期段階では、シートベルト3の張力が所定値より大きくなるのに伴い、キャリヤギヤ17からのクラッチギヤ31への抵抗が比較的大きくなるのでキャリヤギヤ17およびクラッチギヤ31が回転しなくなる。しかし、モータ6の回転トルクにより下側コネクトギヤ26が回転しようとするので、下側コネクトギヤ26の回転トルクにより、回転軸32に前述の最左位置方向に向かう力が加えられる。このとき、モータ6の回転トルクが比較的高いので、回転軸32の押圧力によるクラッチアーム33を時計回りに回転させようとするモーメントが、係合部33eと凹部35bとの係合力による、この時計回りのモーメントに対向するモーメントより大きくなる。このため、クラッチアーム33の係合部33eと抵抗スプリング35の凹部35bとの係合が解除されて、回転軸32がクラッチアーム33を回動させながら前述の最左位置の方へ移動する。このクラッチアーム33の回動に連動してクラッチパウル34が回動するので、クラッチパウル34の係止爪34bがラチェット歯19bに係合し、リング部材19の回転が阻止される。これにより、動力伝達機構8が高減速比動力伝達モードに設定される。したがって、シートベルト3は高トルクで巻き取られて、きわめて強いベルト張力で乗員が拘束される。
格納用ベルト巻取りモードは、シートベルト3の装着を解除するために、トング(図1中のトング(タング)62)をバックルから抜き出し、バックルスイッチ(図1中のバックルスイッチ66a)がOFFとなったとき、シートベルト3を格納状態にするために完全に巻き取る状態のベルトモードである。この格納用ベルト巻取りモードでは、シートベルトリトラクタ1は、モータ6が比較的低い回転トルクでベルト巻取り方向に駆動されて、動力伝達機構8が低減速比動力伝達モードに設定される。したがって、引き出されたシートベルト3は低トルクで迅速に巻き取られる。
そして、シートベルト3が完全に巻き取られて、ごく弱い所定のベルト張力が生じたときにモータ6が停止することで、シートベルト3は前述のごく弱いベルト張力が生じているベルト格納モードとなる。
また、第2の格納開始条件として、バックルスイッチ66aがOFF、モータ6が停止状態で、スプール4が予め設定された規定角度以上回転動作した後、再度スプール4の回転動作が停止したことが検出された場合が挙げられる。この場合は、乗員がシートベルトを引き出した時にバックル66にトング(タング)62が装着されずに動作を終了した状態であり、シートベルト3の格納動作を行うのが好ましいと判定される。
また、第3の格納開始条件として、バックルスイッチ66aがOFFで、閉止状態の車両ドアが開放操作された後、スプール4の回転動作が停止したことが検出された場合が挙げられる。この場合は、乗員がシートベルト解除操作を実施して降車しようとする状態であり、シートベルト3の格納動作を行うのが好ましいと判定される。
なお、本実施の形態におけるこの態様が、本発明における「検出センサによって検出されたスプール側部材の動作情報に基づいて、シートベルト格納操作が必要であると判定した場合に、動力伝達状態となるように制御してシートベルト巻き取り動作を行う。」という態様や、「検出センサによって検出されたスプール側部材の動作情報に基づき、シートベルト装着解除操作後、シートベルト装着操作中断後、車両乗員の降車時のうちの少なくとも1つの場合において、シートベルト巻き出しのままの状態が継続されていることを検出したときに、シートベルト格納操作が必要であると判定する。」という態様に相当する。
また、前述の2つの巻取り性能を実現できることで、シートベルトリトラクタ1にモータ6の回転トルクによるプリテンショニング機能を持たせることができる。したがって、従来のシートベルトリトラクタにおける反応ガスを用いたプリテンショナーを不要にできるので、コストを削減することができる。
更に、動力伝達機構8にモータ6の回転トルクをスプールに伝達しない動力伝達遮断モードを設定しているので、シートベルト3の引出し、シートベルト3の圧迫感のない通常装着、非装着時のシートベルト3の格納を、モータ6に影響されることなく行うことができる。
その場合、この巻取り手段による付勢力を、乗員がシートベルト3の装着時に行うフィッティング動作のために最低限必要な範囲内で設定した場合であっても、モータ6の回転を低減速比動力伝達モードでスプール4に伝達することによりシートベルト3の巻取りを補助することで、シートベルト3の格納巻取り動作を確実に行うことが可能となる。
更に、シートベルト3の張力に応じて動力伝達モード切換機構9により遊星機構のインターナルギヤ19aの回転制御および小径のクラッチギヤ31と大径のキャリヤギヤ17の外歯17bとの間の噛合制御を行うことで、動力伝達モードを簡単に切り換えることができるようになる。
また、高減速比減速機構7aのキャリヤと低減速比減速機構7bの外歯17bとを1つの共通のキャリヤギヤ17で構成する必要はなく、別部材で構成することもできる。
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
また、本発明のシートベルト装置は、モータの回転トルクをより効率よく利用してスプールの巻取り力をよりきめ細かく制御することで、例えば自動車、飛行機、船舶等の乗員を効果的に拘束保護するシートベルト装置に好適に利用することができる。
2 フレーム
3 シートベルト
4 スプール
5 ロック手段
6 モータ
6a モータ回転軸
7 減速機構
7a 高減速比減速機構
7b 低減速比減速機構
8 動力伝達機構
9 動力伝達モード切換機構
13 モータギヤ
17 キャリヤギヤ
18 プラネットギヤ
19 リング部材
19a インターナルギヤ
19b ラチェット歯
20 サンギヤ部材
20a サンギヤ
23 コネクトギヤ
24 クラッチスプリング
25 プーリ
26 下側コネクトギヤ
27 上側コネクトギヤ
29 アイドルギヤ
31 クラッチギヤ
32 回転軸
33 クラッチアーム
33c 支持溝
33e 係合部
34 クラッチパウル
34b 係止爪
35 抵抗スプリング
35b 凹部
40 ねじ
50 検出センサ
60 ショルダーガイドアンカー
62 トング(タング)
64 アウトアンカー
66 バックル
66a バックルスイッチ
68 ECU
69 モータ電流検出計
70 入力要素
80 車両シート
82 Bピラー
100 シートベルト装置
Claims (7)
- シートベルトの巻き取り及び巻き出しを行うスプールと、
電動モータと、
前記電動モータの動力を前記スプールに伝達することで前記スプールの巻き取り動作及び巻き出し動作を可能とする動力伝達機構と、
スプール側部材の動作に関する動作情報を検出する検出センサと、
前記動力伝達機構を、前記スプールに前記電動モータの動力が伝達される動力伝達状態と、当該動力伝達が解除された動力伝達解除状態とに切り換える制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記検出センサによって検出された前記スプール側部材の動作情報に基づいて、シートベルト格納操作が必要であると判定した場合に、前記動力伝達状態となるように制御してシートベルト巻き取り動作を行うことを特徴とするシートベルトリトラクタ。 - 請求項1に記載のシートベルトリトラクタであって、
前記制御手段は、前記検出センサによって検出された前記スプール側部材の動作情報に基づき、シートベルト装着解除操作後、シートベルト装着操作中断後、車両乗員の降車時のうちの少なくとも1つの場合において、シートベルト巻き出しのままの状態が継続されていることを検出したときに、シートベルト格納操作が必要であると判定することを特徴とするシートベルトリトラクタ。 - 請求項1または2に記載のシートベルトリトラクタであって、
前記検出センサは、前記スプール側部材として前記スプールの回転動作に関する回転動作情報を検出する構成であることを特徴とするシートベルトリトラクタ。 - 車両乗員に対し装着されるシートベルトと、
シートベルトバックルと、
前記シートベルトバックルに対するシートベルト装着情報を検出可能なバックルスイッチと、
前記シートベルトの巻き取り及び巻き出しを行うスプールと、
電動モータと、
前記電動モータの動力を前記スプールに伝達することで前記スプールの巻き取り動作及び巻き出し動作を可能とする動力伝達機構と、
スプール側部材の動作に関する動作情報を検出する検出センサと、
前記動力伝達機構を、前記スプールに前記電動モータの動力が伝達される動力伝達状態と、当該動力伝達が解除された動力伝達解除状態とに切り換える制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記検出センサによって検出された前記スプール側部材の動作情報、及び前記バックルスイッチによって検出されたシートベルト装着情報に基づいて、シートベルト格納操作が必要であると判定した場合に、前記動力伝達状態となるように制御してシートベルト巻き取り動作を行うことを特徴とするシートベルト装置。 - 請求項4に記載のシートベルト装置であって、
前記制御手段は、前記検出センサによって検出された前記スプール側部材の動作情報、及び前記バックルスイッチによって検出されたシートベルト装着情報に基づき、シートベルト装着解除操作後、シートベルト装着操作中断後、車両乗員の降車時のうちの少なくとも1つの場合において、シートベルト巻き出しのままの状態が継続されていることを検出したときに、シートベルト格納操作が必要であると判定することを特徴とするシートベルト装置。 - 請求項4または5に記載のシートベルト装置であって、
前記検出センサは、前記スプール側部材として前記スプールの回転動作に関する回転動作情報を検出する構成であることを特徴とするシートベルト装置。 - 請求項4〜6のいずれかに記載のシートベルト装置が、車両内の収容空間に収容された構成のシートベルト装置付車両。
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