JP2006211131A - 受信機および受信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】MIMOシステムで用いられる信号分離アルゴリズムの演算量を大幅に削減可能な受信機を得ること。
【解決手段】MIMOシステムを構成する受信機であって、ZFアルゴリズムにより特定チャネルの送信信号推定値およびS/Nを求めるZFフィルタ部(21)と、前記特定チャネルのS/Nに基づいて当該チャネルに割り振る候補点数を決定し、さらに、送信コンステレーション、送信信号推定値および候補点数に基づいて、当該チャネルのレプリカ生成用の候補点を選択する候補点抽出部(22)と、候補点に基づいて前記特定チャネルのレプリカを生成するレプリカ作成部(23)と、レプリカと実際の受信信号により得られる最小ユークリッド距離に基づいてビット尤度を算出するユークリッド距離演算部(24)および最小ユークリッド距離選択/軟判定メトリック生成部(25)と、をチャネル毎に備える。
【選択図】 図1
【解決手段】MIMOシステムを構成する受信機であって、ZFアルゴリズムにより特定チャネルの送信信号推定値およびS/Nを求めるZFフィルタ部(21)と、前記特定チャネルのS/Nに基づいて当該チャネルに割り振る候補点数を決定し、さらに、送信コンステレーション、送信信号推定値および候補点数に基づいて、当該チャネルのレプリカ生成用の候補点を選択する候補点抽出部(22)と、候補点に基づいて前記特定チャネルのレプリカを生成するレプリカ作成部(23)と、レプリカと実際の受信信号により得られる最小ユークリッド距離に基づいてビット尤度を算出するユークリッド距離演算部(24)および最小ユークリッド距離選択/軟判定メトリック生成部(25)と、をチャネル毎に備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、MIMOシステムを構成する受信機に関するものであり、特に、複数のアンテナから同時送信された信号を分離するための所定のアルゴリズムを実行する受信機に関するものである。
広帯域信号を移動体環境において送受信する場合、周波数選択性フェージングの克服が必要となる。この周波数選択性フェージングへの対応技術の一つとして、たとえば、マルチキャリア変復調方式、特に、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が各種無線システムにおいて採用されている。一方で、更なる伝送容量の増大のために、複数アンテナを用いて2つ以上の信号を同時に伝送するMIMO(Multiple Input Multiple Output)システムが注目を集めている。このMIMOシステムは、大きくSDM(Space Division Multiplexing)方式とSTC(Space Time Coding)方式に分けられる。
また、上記SDM方式では、複数の異なる信号系列が同時に伝送されるため、受信側で各信号系列を分離するチャネル分離処理が必要となる。このチャネル分離には、大きくZF(Zero Forcing)およびMLD(Maximum Likelihood Detection)の2種のアルゴリズム(非特許文献1,2参照)が用いられる。ZFは、受信特性が劣化するものの、非常にシンプルな構成(低演算量)で実現が可能であり、MLDは、優れた受信特性を有するが、莫大な演算量が必要となる。
黒崎,淺井,杉山,梅比良 "MIMOチャネルにより100Mbit/sを実現する広帯域移動通信用SDM-COFDM方式の提案" 信学技報 RCS2001-135,Oct.2001.
R.van Nee, A.van Zelst, Geert Awater, "Maximum Likelihood Decoding in a Space Division Multiplexing System" IEEE VTC2000,Vol.1 pp.6-11,May.2000.
上記MLDは、MIMOの信号検出(信号分離)を実現するための優れたアルゴリズムであるが、送信信号のレプリカを生成するため、送信信号の組み合わせの増大により指数関数的に演算量が増加する。また、MIMOシステムでは、アンテナ数の増加,各チャネルの変調多値数の増加に伴って、演算量が増加する。さらに、今後の無線通信システムは、周波数利用効率向上の観点からますます多値化が進むと考えられる。したがって、上記将来的に想定される状況を考慮した場合、MIMOシステムを実現するためには、信号分離アルゴリズムの演算量削減が不可欠となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、特定劣化を抑えつつ、MIMOシステムで用いられる信号分離アルゴリズムの演算量を大幅に削減可能な受信機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる受信機は、MIMOシステムを構成し、複数のアンテナから同時送信された信号を分離するための所定の信号分離(チャネル分離)アルゴリズムを実行する受信機であって、たとえば、前記信号分離アルゴリズムにより特定チャネルの送信信号推定値およびS/Nを求める信号分離手段(後述する実施の形態のZFフィルタ部21に相当)と、前記特定チャネルのS/Nに基づいて当該チャネルに割り振る候補点数を決定し、さらに、送信信号点配置(コンステレーション)、前記送信信号推定値および前記候補点数に基づいて、当該チャネルのレプリカ生成用の信号点(候補点)を選択する候補点選択手段(候補点抽出部22に相当)と、前記候補点に基づいて前記特定チャネルのレプリカを生成するレプリカ生成手段(レプリカ作成部23に相当)と、前記レプリカと複数アンテナによる実際の受信信号とを用いた所定の演算結果により得られる最小ユークリッド距離に基づいて、軟判定メトリック(ビット尤度)を算出する尤度算出手段(ユークリッド距離演算部24、最小ユークリッド距離選択/軟判定メトリック生成部25に相当)と、をチャネル毎に備えることを特徴とする。
この発明によれば、各チャネルのS/Nに応じて候補点数を割り振ることとした。また、候補点のみの情報を利用してビット尤度を求めることとした。また、ビット尤度を求める際に最小ユークリッド距離で正規化することとした。
この発明によれば、各チャネルのS/Nに応じて候補点数を割り振ることとし、また、候補点のみの情報を利用してビット尤度を求めることとし、また、ビット尤度を求める際に最小ユークリッド距離で正規化することとしたので、従来まで使用していたMLDアルゴリズムと比較して、伝送特性の劣化を抑えながら、大幅な計算量削減を実現できる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる受信機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる受信機の実施の形態1の構成例を示す図である。この受信機は、複数の受信アンテナ1と、各受信アンテナにおける受信信号S1を用いてチャネル単位の受信機出力S8−1〜S8−Mを生成するM個のMIMO演算部2−1〜2−Mと、を備えている。
図1は、本発明にかかる受信機の実施の形態1の構成例を示す図である。この受信機は、複数の受信アンテナ1と、各受信アンテナにおける受信信号S1を用いてチャネル単位の受信機出力S8−1〜S8−Mを生成するM個のMIMO演算部2−1〜2−Mと、を備えている。
また、上記各MIMO演算部は、それぞれ、伝送路情報S9を用いてZFアルゴリズムによる信号検出を行い、送信信号推定情報S2およびS/N情報S3を出力するZFフィルタ部21と、送信信号推定情報S2およびS/N情報S3から各送信チャネルの候補点情報S4を生成する候補点抽出部22と、候補点情報S4および伝送路情報S9から受信信号レプリカS5を生成するレプリカ生成部23と、各受信アンテナによる受信信号S1と受信信号レプリカS5から各レプリカのユークリッド距離S6を算出するユークリッド距離演算部24と、上記ユークリッド距離S6からビット毎に最小ユークリッド距離を算出し、軟判定メトリックS7を生成する最小ユークリッド距離選択/軟判定メトリック生成部25と、軟判定メトリックS7を利用して誤り訂正処理を行い、最終的な各チャネル(#1〜#M)の受信機出力S8(S8−1〜S8−M)を生成する誤り訂正部26と、を備えている。
つづいて、上記実施の形態1の受信機の動作を説明する。なお、MIMO通信システムにおいて、複数の信号ストリームの同時伝送を行う場合は、受信側においても複数の受信アンテナを準備することが一般的である。
まず、ZFフィルタ部21では、ZFアルゴリズムにより信号分離(チャネル分離)を行う。すなわち、各受信アンテナで受信した受信信号S1を線形合成し、合成結果として得られる信号をチャネル毎に分離し、各チャネルの送信信号推定情報S2およびS/N情報S3を出力する。ZFアルゴリズムによる信号分離には、それぞれの送受信アンテナ間の伝送路情報S9が必要となる。なお、伝送路情報S9は、一般的に、受信信号中に含まれる既知信号部分を解析して求められるが、伝送路情報生成機能の説明については省略する。
つぎに、候補点抽出部22では、上記情報S2,S3を用いて、各チャネルの送信候補点を選択し、その選択結果として候補点情報S4を生成し、出力する。
図2は、上記受信アンテナ1から候補点抽出部22までの処理手順の一例を示す図であり、たとえば、送信機側が、3つのアンテナから同時送信を行い、各チャネルの変調方式として16QAMを用いている場合について示している。まず、ZFアルゴリズムにより、各チャネルの送信信号推定値(受信点)を求める(図中×印参照)。つぎに、規定の信号点配置(コンステレーション:図2では16QAMのコンステレーション)の中から受信点に近い順に候補点を選択する。このとき、受信機側では雑音の影響により推定値に誤差が生じ、誤差の大きさは雑音電力に依存するため、各チャネルにおいて選択される候補点の数は、雑音電力に応じて変動させる。たとえば、図2では、雑音電力が「Ch#3>Ch#1>Ch#2」の場合が示されており、雑音電力の大きいCh#3に最も多くの候補点が割り当てられている(白抜き丸が候補点を示す)。なお、上記候補点選択処理における拘束条件としては、たとえば、全チャネルの候補点数の「積一定」,「和一定」などの条件が適用される。また、上記雑音電力による候補点数に代えて、送信信号推定値から半径Cx(xは図示の1,2,3)の円内に存在する信号点を候補点としてもよい。この場合、半径Cxは雑音電力に応じてチャネル毎に設定される。
つぎに、レプリカ作成部23では、上記候補点情報S4および伝送路情報S9を用いて受信信号レプリカS5を作成する。レプリカとは、特定の送信信号点が指定された場合の受信機における信号点であり、レプリカと実際の受信信号S1とを比較することにより、各信号点の「確らしさ」を求めることができる。
つぎに、ユークリッド距離演算部24では、受信信号レプリカS5と受信信号S1とを比較し、各信号点に対してユークリッド距離S6を算出する。基本的にユークリッド距離の最も小さな信号点が、最も送信確率の高い(最も確からしい)信号点となる。
つぎに、最小ユークリッド距離選択/軟判定メトリック生成部25では、上記で算出したユークリッド距離S6に基づいて、最小のユークリッド距離を有するレプリカを選択し、軟判定メトリックS7を算出する。
図3−1,図3−2は、軟判定メトリック生成処理の一例を示す図であり、ここでは、たとえば、変調方式が16QAMの場合を示している。軟判定メトリックの生成には、各ビットの“0”および“1”のメトリック情報が必要となる。図3−1,図3−2の例では、特定のチャネルに割り当てられた候補点数が4で、“0110”,“1110”,“0111”,“1111”の4点が候補点として選択され、全チャネルにおける最小ユークリッド距離を有する信号点が“1111”であった場合を示している。この場合、たとえば、第2ビットに注目にすると、“1”のメトリック情報は最小ユークリッド距離の情報から求めることが可能である。一方で、候補点に第2ビットが“0”の信号点が存在しないため、このままでは軟判定メトリックを求めることができない。そこで、本実施の形態では、以下の2種の候補点選択法のいずれか一方を用いる。
たとえば、第1の候補点選択法(図3−1参照)では、第2ビットが“0”の信号点の中で、ZFアルゴリズムによる送信信号推定位置(受信点)に最も距離の近い信号点を、レプリカ作成の信号点(代替候補点)として使用する。図3−1の例では、第2ビットが“0”でかつ最も受信点に近い信号点である“1001”をレプリカ作成の信号点として選択する。すなわち、ここで選択された信号点と他チャネルの候補点(他のチャネルは変更なし)からレプリカを作成し、さらに“0”の最小ユークリッド距離を求め、軟判定メトリックを算出する。
また、第2の候補点選択法(図3−2参照)では、候補点の中で最も送信信号推定位置(受信点)から遠い信号点を、レプリカ作成の信号点(代替候補点)として使用する。図3−2の例では、4つの信号点の中の“0110”がレプリカ作成の信号点に該当する。すなわち、この信号点と他チャネルの候補点(他のチャネルは変更なし)からレプリカを生成し、“0”の最小ユークリッド距離を求め、軟判定メトリックを算出する。
ここで、上記最小ユークリッド距離選択/軟判定メトリック生成部25による軟判定メトリック生成処理について説明する。各ビットの軟判定メトリックは、通常、2つの最小ユークリッド距離の差、すなわち、下記(1)式により求められる。
軟判定メトリック=「“0”の最小ユークリッド距離(=A)」
−「“1”の最小ユークリッド距離(=B)」 …(1)
軟判定メトリック=「“0”の最小ユークリッド距離(=A)」
−「“1”の最小ユークリッド距離(=B)」 …(1)
しかしながら、本実施の形態のように、候補点制限を行った場合には、MLDを行った場合に選択される信号点が候補点から漏れてしまう可能性がある。そこで、本実施の形態では、軟判定メトリック(ビット尤度)を下記(2)式により求める。
(A−B)・α/min(A,B) …(2)
なお、上記minは、小さい方の値を選ぶ関数である。また、αは重み付係数であり、たとえば、受信電力(S/N情報)や上記代替候補点を使用したかどうか、などで決定される。
(A−B)・α/min(A,B) …(2)
なお、上記minは、小さい方の値を選ぶ関数である。また、αは重み付係数であり、たとえば、受信電力(S/N情報)や上記代替候補点を使用したかどうか、などで決定される。
つぎに、誤り訂正部26では、得られた軟判定メトリックS7に対して誤り訂正処理を行い、最終的な受信機出力S8を出力する。なお、上記の処理は、同時送信されるチャネル毎に行われる。たとえば、図1に示すように、同時にM個のチャネルの送信処理が行われる場合は、チャネル#1の出力S8−1からチャネル#Mの出力S8−Mを、個別に出力する。
なお,本実施の形態においては、ZFアルゴリズムを用いて処理を行ったが、これに限らず、MMSEアルゴリズム等、線形合成によるチャネル分離を行う他のアルゴリズムで代替してもよい。また、図1においては、高周波信号からベースバンド信号へ変換を行うための、たとえば、RF部などの構成を省略している。
このように、本実施の形態によれば、各チャネルのS/N情報に応じて候補点数を割り振ることとした。また、軟判定メトリック生成時に候補点のみの情報を利用してビット尤度を求めることとした。また、ビット尤度を求める際に、最小ユークリッド距離で正規化することとした。これにより、従来まで使用していたMLDアルゴリズムと比較して、伝送特性の劣化を抑えながら、大幅な計算量削減を実現できる。
実施の形態2.
図4−1は、前述した候補点抽出部22の構成例を示す図である。候補点抽出部22は、S/Nと各チャネルの候補点配分とを関連付ける候補点配分テーブル31と、候補点配分テーブル31の内容に基づいてチャネル毎の候補点数を決定する候補点数決定部32と、各チャネルの候補点数情報S11に基づいて候補点を決定する候補点決定部33と、を備えている。
図4−1は、前述した候補点抽出部22の構成例を示す図である。候補点抽出部22は、S/Nと各チャネルの候補点配分とを関連付ける候補点配分テーブル31と、候補点配分テーブル31の内容に基づいてチャネル毎の候補点数を決定する候補点数決定部32と、各チャネルの候補点数情報S11に基づいて候補点を決定する候補点決定部33と、を備えている。
ここで、上記のように構成される候補点抽出部22を用いて、実施の形態2の動作を説明する。なお、候補点抽出部22以外の動作については前述した実施の形態1と同様である。
候補点数決定部32では、各チャネルのS/N情報S3および候補点配分テーブル31の内容に基づいて、各チャネルの候補点数を決定し、その結果を候補点数情報S11として出力する。候補点配分テーブル31には、たとえば、図4−2のように、S/N,変調方式の組み合わせと候補点数とが関連付けられている。ここでは、同一の変調方式の場合、S/Nが高いチャネルにはより少ない候補点数を、S/Nが低いチャネルにはより多くの候補点数を、割り当てている。そして、候補点決定部32では、候補点数情報S11に基づいて、送信信号推定位置(受信点)に近い順に指定された候補点数分の信号点を、候補点として決定する。
このように、本実施の形態においては、S/Nと各チャネルの候補点配分とを関連付けたテーブルを用いて、各チャネルに対する候補点数の割り振りを行うこととした。これにより、候補点抽出部22の処理を簡素化することができる。
実施の形態3.
図5は、本発明にかかる受信機の実施の形態3の構成例を示す図である。この受信機は、複数の受信アンテナ1で受信される受信信号(マルチキャリア信号)S20を利用して時間,周波数同期を確立する同期部11と、同期信号S21に基づいて受信アンテナ単位にGI(ガードインターバル)を除去するGI除去部12と、GI除去後の時間信号S22に対してそれぞれFFT処理を行い、周波数信号S23を出力するFFT部13と、サブキャリア毎(#1〜#N)にMIMO演算を行い、各チャネルの軟判定メトリックS24−1〜S24−Nを出力するMIMO演算部14−1〜14−Nと、チャネル単位にインターリーブを解除し、軟判定メトリックS7−1〜S7−Mを出力するインターリーブ解除部15−1〜15−Mと、チャネル単位の誤り訂正部7−1〜7−Mと、を備えている。
図5は、本発明にかかる受信機の実施の形態3の構成例を示す図である。この受信機は、複数の受信アンテナ1で受信される受信信号(マルチキャリア信号)S20を利用して時間,周波数同期を確立する同期部11と、同期信号S21に基づいて受信アンテナ単位にGI(ガードインターバル)を除去するGI除去部12と、GI除去後の時間信号S22に対してそれぞれFFT処理を行い、周波数信号S23を出力するFFT部13と、サブキャリア毎(#1〜#N)にMIMO演算を行い、各チャネルの軟判定メトリックS24−1〜S24−Nを出力するMIMO演算部14−1〜14−Nと、チャネル単位にインターリーブを解除し、軟判定メトリックS7−1〜S7−Mを出力するインターリーブ解除部15−1〜15−Mと、チャネル単位の誤り訂正部7−1〜7−Mと、を備えている。
つづいて、上記実施の形態3の受信機の動作を説明する。なお、本実施の形態においては、マルチキャリア信号に対して信号分離を適用する場合について説明する。
まず、同期部11では、各マルチキャリア信号S20に含まれる既知信号を用いて、時間/周波数同期を確立する。そして、GI除去部12が、同期信号S21に基づいて受信信号中のGIを除去し、有効シンボルS22を得る。その後、FFT13が、有効シンボルS22に対してFFT処理を実行し、時間信号を周波数信号S23に変換する。周波数信号S23は各サブキャリア上の信号として表現される。
また、MIMO演算部14−1〜14−Nは、前述した実施の形態1のMIMO演算部2−1〜2−Mと基本的に同様の処理を行い、すべての入力アンテナにおける同一サブキャリア信号を合成して軟判定メトリックを生成する。また、この演算部は、サブキャリア単位に存在し、たとえば、軟判定メトリックS24−1は、サブキャリア#1のチャネル#1の軟判定メトリックであり、軟判定メトリックS24−Nは、サブキャリア#Nのチャネル#1の軟判定メトリックである。また、各演算部は、内部に、同時送信チャネル数分の信号分離部を有する(実施の形態1のZFフィルタに相当)。
その後、各サブキャリアの軟判定メトリックを受け取ったインターリーブ解除部15−1〜15−Mが、チャネル毎に、インターリーブを解除し、さらに、誤り訂正部7−1〜7−Mが、チャネル毎の誤り訂正を行う。
このように、本実施の形態においては、マルチキャリア信号に対して、前述した実施の形態1および2に記載の信号分離アルゴリズムを適用する。これにより、マルチキャリアMIMOシステムについても、前述した実施の形態1と同様の効果(計算量削減)を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる受信機は、MIMOシステムを構成する受信機として有用であり、特に、複数のアンテナから同時送信された信号を分離するための所定のアルゴリズムを実行する機能を備えた受信機に適している。
1 受信アンテナ
2−1,2−M MIMO演算部
11 同期部
12 GI除去部
13 FFT部
14−1,14−N MIMO演算部
15−1〜15−M インターリーブ解除部
21 ZFフィルタ部
22 候補点抽出部
23 レプリカ生成部
24 ユークリッド距離演算部
25 最小ユークリッド距離選択/軟判定メトリック生成部
26 誤り訂正部
31 候補点配分テーブル
32 候補点数決定部
33 候補点決定部
2−1,2−M MIMO演算部
11 同期部
12 GI除去部
13 FFT部
14−1,14−N MIMO演算部
15−1〜15−M インターリーブ解除部
21 ZFフィルタ部
22 候補点抽出部
23 レプリカ生成部
24 ユークリッド距離演算部
25 最小ユークリッド距離選択/軟判定メトリック生成部
26 誤り訂正部
31 候補点配分テーブル
32 候補点数決定部
33 候補点決定部
Claims (10)
- MIMOシステムを構成し、複数のアンテナから同時送信された信号を分離するための所定の信号分離(チャネル分離)アルゴリズムを実行する受信機において、
前記信号分離アルゴリズムにより特定チャネルの送信信号推定値およびS/Nを求める信号分離手段と、
前記特定チャネルのS/Nに基づいて当該チャネルに割り振る候補点数を決定し、さらに、送信信号点配置(コンステレーション)、前記送信信号推定値および前記候補点数に基づいて、当該チャネルのレプリカ生成用の信号点(候補点)を選択する候補点選択手段と、
前記候補点に基づいて前記特定チャネルのレプリカを生成するレプリカ生成手段と、
前記レプリカと複数アンテナによる実際の受信信号とを用いた所定の演算結果により得られる最小ユークリッド距離に基づいて、軟判定メトリック(ビット尤度)を算出する尤度算出手段と、
をチャネル毎に備えることを特徴とする受信機。 - マルチキャリアMIMOシステムを構成し、複数のアンテナから同時送信された信号を分離するための所定の信号分離(チャネル分離)アルゴリズムを実行する受信機において、
受信アンテナ毎に、
時間領域から周波数領域への信号変換を行う信号変換手段、
を備え、
さらに、サブキャリア毎に、
前記信号分離アルゴリズムにより特定チャネルの送信信号推定値およびS/Nを求める信号分離手段と、
前記特定チャネルのS/Nに基づいて当該チャネルに割り振る候補点数を決定し、さらに、送信信号点配置(コンステレーション)、前記送信信号推定値および前記候補点数に基づいて、当該チャネルのレプリカ生成用の信号点(候補点)を選択する候補点選択手段と、
前記候補点に基づいて前記特定チャネルのレプリカを生成するレプリカ生成手段と、
前記レプリカと受信アンテナによる実際の受信信号とを用いた所定の演算結果により得られる最小ユークリッド距離に基づいて、軟判定メトリック(ビット尤度)を算出する尤度算出手段と、
を備えることを特徴とする受信機。 - 前記尤度算出手段は、
特定ビットの尤度を求める場合に、当該特定ビットが、前記最小ユークリッド距離を有する候補点と反転する信号点を、前記候補点の中から選択し、当該選択信号点を含むレプリカの最小ユークリッド距離を算出し、
前記2つの最小ユークリッド距離から特定ビットの尤度を求めることを特徴とする請求項1または2に記載の受信機。 - 前記特定ビットが反転する信号点が候補点の中に存在しない場合、前記送信信号推定値に最も距離の近い、前記特定ビットが反転する信号点を選択し、当該選択信号点を含むレプリカの最小ユークリッド距離を算出することを特徴とする請求項3に記載の受信機。
- 前記特定ビットが反転する信号点が候補点の中に存在しない場合、候補点の中で前記送信信号推定値から最も離れた信号点を選択し、当該選択信号点を含むレプリカの最小ユークリッド距離を算出することを特徴とする請求項3に記載の受信機。
- 前記2つの最小ユークリッド距離から特定ビットの尤度を求める場合、当該2つの最小ユークリッド距離の差を、小さい方の最小ユークリッド距離で正規化することを特徴とする請求項4または5に記載の受信機。
- 前記候補点選択手段は、前記チャネルのS/Nに反比例し、かつ全チャネルの候補点数の和が一定となるように、候補点数を決定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の受信機。
- 前記候補点選択手段は、前記チャネルのS/Nに反比例し、かつ全チャネルの候補点数の積が一定となるように、候補点数を決定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の受信機。
- 前記候補点選択手段は、S/Nと候補点数とを関連付けたテーブルを参照して、候補点数を決定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の受信機。
- MIMOシステムおよびマルチキャリアMIMOシステムにおいて、受信機が複数のアンテナから同時送信された信号を分離するための所定の信号分離(チャネル分離)アルゴリズムを実行する場合の、受信方法であって、
前記信号分離アルゴリズムにより特定チャネルの送信信号推定値およびS/Nを求める第1の工程と、
前記特定チャネルのS/Nに基づいて当該チャネルに割り振る候補点数を決定し、さらに、送信信号点配置(コンステレーション)、前記送信信号推定値および前記候補点数に基づいて、当該チャネルのレプリカ生成用の信号点(候補点)を選択する第2の工程と、
前記候補点に基づいて前記特定チャネルのレプリカを生成する第3の工程と、
前記レプリカと複数アンテナによる実際の受信信号とを用いた所定の演算結果により得られる最小ユークリッド距離に基づいて、軟判定メトリック(ビット尤度)を算出する第4の工程と、
を含むことを特徴とする受信方法。
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