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JP2006200662A - ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器 - Google Patents

ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器 Download PDF

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JP2006200662A JP2005014521A JP2005014521A JP2006200662A JP 2006200662 A JP2006200662 A JP 2006200662A JP 2005014521 A JP2005014521 A JP 2005014521A JP 2005014521 A JP2005014521 A JP 2005014521A JP 2006200662 A JP2006200662 A JP 2006200662A
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Masaru Kikuchi
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Strawberry Corp
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Abstract

【課題】 回動抵抗を生じさせて安全性良くスムーズに回動でき、この回動抵抗の設定によって手を放した位置で停止するフリーストップも容易に実現し得る構成であり、しかも抱込軸受部によって回動抵抗を生じさせる簡易な構成でありながら、双方向の回動抵抗が略等しくなり、それゆえ開閉回動がスムーズに行えると共に開放角度の調整も非常に行い易くなる極めて画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器を提供すること。
【解決手段】 第一部材1と第二部材2とを枢着するヒンジ装置であって、前記第一部材1に連結する第一連結部3若しくは前記第二部材2に連結する第二連結部4に枢着軸5を設け、前記第二連結部4若しくは前記第一連結部3に前記枢着軸5に抱き込み被嵌して回動抵抗を生じさせる断面C状の抱込軸受部6を設けたヒンジ装置において、前記枢着軸5に対する抱き込み方向が夫々反対となる前記抱込軸受部6を一対若しくは複数対設けたヒンジ装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば第一部材と第二部材とが重合した閉塞状態から前記第一部材に対して前記第二部材が伏面が露出する開放方向に開放回動するように第一部材と第二部材とを枢着するヒンジ装置並びにノート型パソコンや開閉式の携帯電話等の前記ヒンジ装置を用いた電子機器に関するものである。
枢着軸と軸受部とを軸着して第一部材と第二部材とを枢着するが、例えば開閉する部材(第二部材)が重量のあるものの場合には、十分なトルク(回動抵抗)が生じるように構成して、開閉する第二部材が開閉回動(起伏回動)途中でふらつかず安定性良く回動できるようにすると共に、例えば回動させている手を放したり回動させる力を弱めた時その位置で回動停止するフリーストップが実現するように構成することが望ましい。
特に例えばノート型パソコン等ディスプレイ部を有する開閉部(第一部材)を、操作部を有する本体部(第一部材)に対して開放回動する場合、使用に際してディスプレイ部が見易いように起立した開閉部の角度を手で押し引きして微調整し、適正な角度や見易い角度あるいは使用者の好みの角度で手を放し回動抵抗によってこの手を放した位置で停止保持されて開放角度が決定する(フリーストップする)ことが好ましい。
また、一方開放回動する第二部材(開閉部)の重量があってもこの第二部材の起伏動作が軽く(スムーズ)となるように開放方向に開き付勢を生じるトーションバネ(コイル状バネ)を設けてこのバネ力が重力(重み)を減じさせて軽くスムーズに回動できるようにさせることも好ましい。
そのため、ヒンジ装置の枢着軸にトーションバネを被嵌して一方端を第一部材に他方端を第二部材に連結して開き付勢が生じるように構成すると共に、例えば枢着軸に断面C状の抱込軸受部を締め付け被嵌し、この締め付け力による圧接摩擦抵抗によって大きな回動抵抗を生じさせる所謂P形ヒンジと称される軸着構造としている。
従って、回動抵抗が生じるもののトーションバネの開き付勢によって軽くスムーズに第一部材に対して第二部材を開放回動でき、また開いた使用位置ではバネ付勢力は小さくなるものの第二部材の重力も小さくなるため少なくともこの起立させた使用範囲ではP形ヒンジによる大きな回動抵抗によって所謂フリーストップが実現でき、前述のように起立角度(開放角度)の微調整が簡単に行えることとなる。
しかしながら、枢着軸を断面C状の抱込軸受部で締め付け係合する所謂P形ヒンジは、構成が簡易で簡易な設計によって締付力を可変して適切なトルクを生じさせ容易にフリーストップも実現可能な構成であるが、抱き込むカール方向即ち巻き締める方向にこの抱込軸受部を枢着軸に対して相対的に回動する場合と、反対方向即ち巻き緩む方向に相対的に回動する場合とで回動抵抗は等しくない。
即ち、第一部材に対して第二部材を開き方向に回動するときと閉じ方向に回動するときでは、回動抵抗が等しくならない。
そのため、例えばフリーストップを実現させた上で、この開放時に第二部材の開放角度を押し引きして微調整する場合、双方の回動抵抗が相違することで開閉操作しずらくなるだけでなく、前記角度調整がスムーズに行えず、特に開放角度を微調整しずらい。
本発明は、従来構成にこのような問題があることを見い出しこれを解決するもので、回動抵抗を生じさせて安全性良くスムーズに回動でき、この回動抵抗の設定によって手を放した位置で停止するフリーストップも容易に実現し得る構成であり、しかも抱込軸受部によって回動抵抗を生じさせる簡易な構成でありながら、双方向の回動抵抗が略等しくなり、それゆえ開閉回動がスムーズに行えると共に開放角度の調整も非常に行い易くなる極めて画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器を提供することを目的としている。
また、第一部材に対し第二部材を起伏して開閉回動させる場合、回動付勢部材を設けて例えば重量のある第二部材を開閉する場合も、軽くスムーズに開閉でき、しかも例えばこの前記第二部材が開放回動して略直立位置となるまで前記開放付勢(開き付勢)が生じ、この略直立位置となる範囲を超えて開放回動した範囲では逆方向の閉じ方向付勢(閉じ付勢)が生じて、前記略直立位置が前記回動付勢部材の付勢力が生じない中立域となるように前記回動付勢部材を設定することで、前述の軸受部による回動抵抗と開閉を軽くするための付勢力や開閉する部材の重力をも含めて開き方向と閉じ方向の回動抵抗を略等しくすることが容易に実現でき、それゆえ開閉回動が一層スムーズに行えると共に開放角度の調整も非常に行い易くなる極めて画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器を提供することを目的としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
第一部材1と第二部材2とを枢着するヒンジ装置であって、前記第一部材1に連結する第一連結部3若しくは前記第二部材2に連結する第二連結部4に枢着軸5を設け、前記第二連結部4若しくは前記第一連結部3に前記枢着軸5に抱き込み被嵌して回動抵抗を生じさせる断面C状の抱込軸受部6を設けたヒンジ装置において、前記枢着軸5に対する抱き込み方向が夫々反対となる前記抱込軸受部6を一対若しくは複数対設けたことを特徴とするヒンジ装置に係るものである。
また、前記各抱込軸受部6は、前記第二連結部4若しくは前記第一連結部3と連設する連設部6Aに断面C状に折曲形成した軸抱込部6Bを設けた構成としたことを特徴とする請求項1記載のヒンジ装置に係るものである。
また、前記第二連結部4若しくは前記第一連結部3に連設する前記連設部6A自体若しくはこの連設部6Aの先端部を夫々逆向きにカール折曲して夫々に前記軸抱込部6Bを形成し、夫々抱き込み方向が正反対となる前記抱込軸受部6を一対若しくは複数対設けたことを特徴とする請求項2記載のヒンジ装置に係るものである。
また、前記第二連結部4若しくは前記第一連結部3に並設状態に一体形成した夫々の連設部6A自体若しくはこの連設部6Aの先端部を夫々逆方向にカール折曲して前記軸抱込部6Bを夫々一体形成し、前記第二部材4若しくは前記第一連結部3に夫々抱き込み方向が正反対となる前記抱込軸受部6を並設状態にして一体突出形成したことを特徴とする請求項3記載のヒンジ装置に係るものである。
また、前記第一部材1に対して前記第二部材2を開放方向に付勢する回動付勢部材7を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒンジ装置に係るものである。
また、前記第一部材1と前記第二部材2とが重合した閉塞状態から前記第一部材1に対して前記第二部材2が伏面が露出する開放方向に少なくとも90度以上開放回動するように構成し、この第一部材1に対して第二部材2を開放方向に付勢する前記回動付勢部材7を備えたことを特徴とする請求項5記載のヒンジ装置に係るものである。
また、前記第二部材2が開放回動して略直立位置となるまで前記開放方向に開き付勢が生じ、この略直立位置となる範囲を超えて開放回動した範囲では逆方向の閉じ方向に閉じ付勢が生じて、前記略直立位置が前記回動付勢部材7の付勢力が生じない中立域となるように前記回動付勢部材7を設定したことを特徴とする請求項6記載のヒンジ装置に係るものである。
また、前記回動付勢部材7は前記枢着軸5若しくは前記枢着軸5の軸方向延長部に被嵌状態に配設されるコイル状バネで構成し、このコイル状の回動付勢部材7の一端を前記第一部材1側に連結し、他端を前記第二部材2側に連結した構成としたことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のヒンジ装置に係るものである。
また、前記第一部材1と前記第二部材2とが重合した閉塞状態から前記第一部材1に対して前記第二部材2が伏面が露出する開放方向に少なくとも90度以上開放回動するように第一部材1と第二部材2とを枢着するヒンジ装置であって、前記第一部材1に連結する第一連結部3若しくは前記第二部材2に連結する第二連結部4に枢着軸5を設け、前記第二連結部4若しくは前記第一連結部3に前記枢着軸5に抱き込み被嵌して回動抵抗を生じさせる断面C状の抱込軸受部6を設け、前記第一部材1に対して前記第二部材2を開放方向に付勢する回動付勢部材7を備えたヒンジ装置において、前記枢着軸5に対する抱き込み方向が夫々反対となる前記抱込軸受部を一対若しくは複数対設け、前記第二部材2が開放回動して略直立位置となるまで前記開放方向に開き付勢が生じ、この略直立位置となる範囲を超えて開放回動した範囲では逆方向の閉じ方向に閉じ付勢が生じて、前記略直立位置が前記回動付勢部材7の付勢力が生じない中立域となるように前記回動付勢部材7を設定したことを特徴とする請求項2,3,4,8のいずれか1項に記載のヒンジ装置に係るものである。
また、前記第一部材1を操作部を有する本体部1とし、前記第二部材2をこの本体部1に重合するディスプレイ部を有する開閉部2とし、この本体部1と開閉部2とを重合した閉塞状態から伏面が露出する開放方向に開放回動自在に枢着するヒンジ装置に前記請求項1〜9のいずれか1項に記載のヒンジ装置を用いた構成としたことを特徴とするヒンジ装置を用いた電子機器に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、回動抵抗を生じさせて安全性良くスムーズに回動でき、この回動抵抗の設定によって手を放した位置で停止するフリーストップも容易に実現し得る構成であり、しかも抱込軸受部によって回動抵抗を生じさせる簡易な構成でありながら、双方向の回動抵抗が略等しくなり、それゆえ開閉回動がスムーズに行えると共に開放角度の調整も非常に行い易くなる極めて画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器となる。
特に、請求項2,3,4記載の発明においては、一層簡易な構成で本発明を容易に実現でき、極めて実用性に秀れた画期的なヒンジ装置となる。
また、請求項5記載の発明においては、例えば開閉する第二部材が重量のあるものであっても軽くスムーズに開閉でき一層実用性に秀れ、更に請求項6,8記載の発明においては、一層実用性に秀れると共に容易に本発明を実現できるが、特に、請求項7,9記載の発明においては、単に回動付勢部材による開き付勢が第二部材を直立させた以上の範囲まで働くようにすると、この開き付勢と重力による負荷とが共に開き方向に加わるため、直立を超えた範囲では開き方向と閉じ方向(直立に戻す方向)での回動抵抗に差が生じることとなるが、本発明ではこのような回動抵抗の差もほとんど生じない。
即ち、前述のようにこの範囲では回動方向によって回動抵抗に差が仮に生じても抱込軸受部による回動抵抗に差がないことは、十分に前記作用・効果を生じ抱込軸受部による差がある場合に比して十分に実用性に秀れるが、更にこの差も少しでも解消すべく、本発明においては、前記第二部材が開放回動して略直立位置となるまで前記開き付勢が生じ、この略直立位置となる範囲を超えて開放回動した範囲では逆方向の閉じ付勢が生じて、前記略直立位置が前記回動付勢部材の付勢力が生じない中立域となるように前記回動付勢部材を設定したから、前述の軸受部による回動抵抗と開閉を軽くするための付勢力や開閉する部材の重力をも含めて開き方向と閉じ方向の回動抵抗を略等しくすることが容易に実現でき、それゆえ開閉回動が一層スムーズに行えると共に開放角度の調整も非常に行い易くなる極めて画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
枢着軸5に抱込軸受部6を締め付け状態に被嵌して枢着し、この抱込軸受部6による締め付け圧着による摩擦力で回動抵抗が生じるように構成する。
この所謂P形ヒンジは、構成が簡易で簡易な設計によって締付力を可変して適切なトルクを生じさせ容易にフリーストップも実現可能な構成であるが、抱き込むカール方向即ち巻き締める方向にこの抱込軸受部6を枢着軸5に対して相対的に回動する場合と、反対方向即ち巻き緩む方向に相対的に回動する場合とで回動抵抗は等しくない。
しかし、本発明では、前記枢着軸5に対する抱き込み方向が夫々反対となる前記抱込軸受部6を夫々被嵌して枢着するため、単に十分な回動抵抗が容易に得られるだけでなく、どちらの方向に回動する場合も、逆向きの抱込軸受部6を被嵌しているため回動抵抗に差が生じにくく、略等しい回動抵抗が生じることとなる。
従って、抱込軸受部6によって回動抵抗を生じさせる簡易な構成でありながら、双方向の回動抵抗が略等しくなり、それゆえ開閉回動がスムーズに行えると共に開放角度の調整も非常に行い易くなり、特に開放角度の微調整が容易に行えることとなる。
即ち、例えばフリーストップを実現させた上で、この開放時に第二部材2の開放角度を押し引きして微調整する場合、この押し引きの双方の回動抵抗を略同じとすることができるため、前記角度調整がスムーズに行え、特に開放角度を微調整し易い。
また、例えば更に前記第一部材1に対して前記第二部材2を開放方向に付勢する回動付勢部材7を備えると、例えば開閉させる第二部材2の重量に抗して開き付勢が生じているため、軽くスムーズに第二部材2が開閉作動できる。しかしこの場合、この回動付勢部材7による開き付勢によって多少回動方向によって回動抵抗に差が生じる場合があるが、少なくともフリーストップを実現させるための大きな回動抵抗を生じさせる抱込軸受部6による回動抵抗の差は本発明においてはほとんどないため前記作用・効果は十分に発揮され、回動付勢部材7を備える場合においても、十分に有効な発明である。
また、この回動付勢部材7を備えた場合、例えば回動付勢部材7を直立させるまでは開閉させる第二部材2の重量に抗するように開き付勢が生じ、この開き付勢は徐々に弱くなるが、重力による閉じ方向への負荷も小さくなることになる。
しかし、この開き付勢が直立させた以上の範囲まで働くようにすると、この開き付勢と重力による負荷とが共に開き方向に加わるため、直立を超えた範囲では開き方向と閉じ方向(直立に戻す方向)での回動抵抗に差が生じることとなる。
前述のようにこの範囲での回動方向による回動抵抗の差が生じても抱込軸受部6による回動抵抗の差がないことは、十分に前記作用・効果を生じ抱込軸受部6による差がある場合に比して十分に実用性に秀れるが、更にこの差も少しでも解消すべく、前記第二部材2が開放回動して略直立位置となるまで前記開放付勢が生じ、この略直立位置となる範囲を超えて開放回動した範囲では逆方向の閉じ方向付勢が生じて、前記略直立位置が前記回動付勢部材7の付勢力が生じない中立域となるように前記回動付勢部材7を設定すれば、即ち、略直立した位置を境に逆方向に付勢が生じるように回動付勢部材7を構成すれば、前述の軸受部による回動抵抗と開閉を軽くするための付勢力や開閉する部材の重力をも含めて開き方向と閉じ方向の回動抵抗を略等しくすることが容易に実現でき、それゆえ開閉回動が一層スムーズに行えると共に開放角度の調整も非常に行い易くなる。
本実施例は、本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
前記第一部材1を操作部を有する本体部1とし、前記第二部材2をこの本体部1に重合するディスプレイ部を有する開閉部2とし、この本体部1と開閉部2とを重合した閉塞状態から伏面が露出する開放方向に開放回動自在に枢着するヒンジ装置を用いてノート型パソコン等の電子機器を構成した実施例である。
即ち、本実施例は、前記第一部材1(本体部1)と前記第二部材2(開閉部2)とが重合した閉塞状態から前記第一部材1に対して前記第二部材2が伏面(操作部並びにディスプレイ部)が露出する開放方向に少なくとも90度以上開放回動するように第一部材1と第二部材2とを枢着するヒンジ装置であって、前記第二部材2に連結する第二連結部4に枢着軸5を設け、前記第一部材1に連結する第一連結部3に前記枢着軸5に抱き込み被嵌して回動抵抗を生じさせる断面C状の抱込軸受部6を設け、前記第一部材1に対して前記第二部材2を開放方向に付勢する回動付勢部材7を備えたヒンジ装置としている。
この本実施例のヒンジ装置は、前記枢着軸5に対する抱き込み方向が夫々反対となる前記抱込軸受部6を一対設けている。
具体的には、前記第一連結部3に並設状態に一体突出形成した夫々の連設部6A自体を夫々逆方向にカール折曲して前記軸抱込部6Bを夫々一体突出形成し、前記第一連結部3に夫々抱き込み方向が正反対となる前記抱込軸受部6を並設状態にして一体突出形成している。
即ち、連結板状の第一連結部3の一端部に連設部6Aを並設状態に打ち抜き形成してこの各連設部6A自体を夫々逆方向にカール折曲して枢着軸5に被嵌する軸抱込部6Bを形成して、枢着軸5に互い対称形状の抱込軸受部6を一体突出形成している。
本実施例では、左右に配設するヒンジ装置に夫々このようにして枢着軸5と一対の逆向きの抱込軸受部6を設けているが、左右の各ヒンジ装置の枢着軸5に夫々逆向きに被嵌する抱込軸受部6を夫々一対若しくは複数対設けても良く、略同様の作用・効果を奏する。
また、前記第二部材2が90度開放回動して直立位置となるまで開き付勢が生じ、この直立位置を超えて開放回動した時は逆方向の閉じ方向に閉じ付勢が生じて、前記直立位置が前記回動付勢部材7の付勢力が生じない中立位置となるように前記回動付勢部材7を設定している。
具体的には、前記回動付勢部材7は前記枢着軸5の軸方向延長部に被嵌状態に配設されるコイル状バネ(トーションバネ)で構成し、このコイル状の回動付勢部材7の一端を前記第一部材1側である第一連結部3に連結し、他端を前記第二部材2側である第二連結部4と対向位置に第二部材2に連結する連結部に連結した構成とし、第二部材2が直立した位置で付勢力が生じず中立で、第二部材2を第一部材1に重合した状態ではこの回動付勢部材7が巻き締められて戻り付勢によってこの閉塞状態から直立した位置までは開き付勢が生じ、直立した位置より更に開放回動すると回動付勢部材7が巻き緩む方向に力を受けて変形しこの戻り付勢によって逆に閉じ方向(直立した位置への戻り方向)に付勢力が生じるように構成している。
従って、単に開き付勢が直立させた以上の範囲まで働くようにすると、この開き付勢と重力による負荷とが共に開き方向に加わるため、直立を超えた範囲では開き方向と閉じ方向(直立に戻す方向)での回動抵抗に差が生じることとなるが、本実施例では、直立位置が前記回動付勢部材7の付勢力が生じない中立位置となるように前記回動付勢部材7を設定したから、前述の軸受部による回動抵抗と開閉を軽くするための付勢力や開閉する部材の重力をも含めて開き方向と閉じ方向の回動抵抗を略等しくすることが容易に実現でき、それゆえ開閉回動がスムーズに行えると共に開放角度の調整も非常に行い易くなる極めて画期的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器となる。
また、直立位置付近ではほとんど重力による倒れ負荷は少ないため回動付勢部材7の中立位置は厳密に90度直立位置でなくても略直立位置であれば十分に前記作用・効果を生じる。特に一対の抱込軸受部6による大きな回動抵抗を生じさせてフリーストップを実現させる場合は、この抱込軸受部6の中立位置はかなりラフに設定しても良く、使用範囲として用いる角度範囲内にこの中立位置が来るように設定すれば、従来に比して抱込軸受部6による回動方向による回動抵抗差がほとんどなくなる上に中立位置は重力負荷方向が切り換える位置に近く中立位置を境にして付勢方向が逆となることから、前記作用・効果は十分に発揮され、特に角度調整にあたって第二部材2を押し引きする動作がスムーズに行え、従来例に比して極めてスムーズに角度調整できることになる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例の説明斜視図である。 本実施例のヒンジ装置の斜視図である。 本実施例のヒンジ装置の分解斜視図である。 本実施例の使用状態での各開放角度での要部の説明斜視図である。 本実施例の一方の抱込軸受部6部分の要部の側断面図である。 本実施例の他方の抱込軸受部6部分の要部の側断面図である。 本実施例の使用状態の説明側面図である。
符号の説明
1 第一部材,本体部
2 第二部材,開閉部
3 第一連結部
4 第二連結部
5 枢着部
6 抱込軸受部
6A 連設部
6B 軸抱込部
7 回動付勢部材

Claims (10)

  1. 第一部材と第二部材とを枢着するヒンジ装置であって、前記第一部材に連結する第一連結部若しくは前記第二部材に連結する第二連結部に枢着軸を設け、前記第二連結部若しくは前記第一連結部に前記枢着軸に抱き込み被嵌して回動抵抗を生じさせる断面C状の抱込軸受部を設けたヒンジ装置において、前記枢着軸に対する抱き込み方向が夫々反対となる前記抱込軸受部を一対若しくは複数対設けたことを特徴とするヒンジ装置。
  2. 前記各抱込軸受部は、前記第二連結部若しくは前記第一連結部と連設する連設部に断面C状に折曲形成した軸抱込部を設けた構成としたことを特徴とする請求項1記載のヒンジ装置。
  3. 前記第二連結部若しくは前記第一連結部に連設する前記連設部自体若しくはこの連設部の先端部を夫々逆向きにカール折曲して夫々に前記軸抱込部を形成し、夫々抱き込み方向が正反対となる前記抱込軸受部を一対若しくは複数対設けたことを特徴とする請求項2記載のヒンジ装置。
  4. 前記第二連結部若しくは前記第一連結部に並設状態に一体形成した夫々の連設部自体若しくはこの連設部の先端部を夫々逆方向にカール折曲して前記軸抱込部を夫々一体形成し、前記第二部材若しくは前記第一連結部に夫々抱き込み方向が正反対となる前記抱込軸受部を並設状態にして一体突出形成したことを特徴とする請求項3記載のヒンジ装置。
  5. 前記第一部材に対して前記第二部材を開放方向に付勢する回動付勢部材を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒンジ装置。
  6. 前記第一部材と前記第二部材とが重合した閉塞状態から前記第一部材に対して前記第二部材が伏面が露出する開放方向に少なくとも90度以上開放回動するように構成し、この第一部材に対して第二部材を開放方向に付勢する前記回動付勢部材を備えたことを特徴とする請求項5記載のヒンジ装置。
  7. 前記第二部材が開放回動して略直立位置となるまで前記開放方向に開き付勢が生じ、この略直立位置となる範囲を超えて開放回動した範囲では逆方向の閉じ方向に閉じ付勢が生じて、前記略直立位置が前記回動付勢部材の付勢力が生じない中立域となるように前記回動付勢部材を設定したことを特徴とする請求項6記載のヒンジ装置。
  8. 前記回動付勢部材は前記枢着軸若しくは前記枢着軸の軸方向延長部に被嵌状態に配設されるコイル状バネで構成し、このコイル状の回動付勢部材の一端を前記第一部材側に連結し、他端を前記第二部材側に連結した構成としたことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のヒンジ装置。
  9. 前記第一部材と前記第二部材とが重合した閉塞状態から前記第一部材に対して前記第二部材が伏面が露出する開放方向に少なくとも90度以上開放回動するように第一部材と第二部材とを枢着するヒンジ装置であって、前記第一部材に連結する第一連結部若しくは前記第二部材に連結する第二連結部に枢着軸を設け、前記第二連結部若しくは前記第一連結部に前記枢着軸に抱き込み被嵌して回動抵抗を生じさせる断面C状の抱込軸受部を設け、前記第一部材に対して前記第二部材を開放方向に付勢する回動付勢部材を備えたヒンジ装置において、前記枢着軸に対する抱き込み方向が夫々反対となる前記抱込軸受部を一対若しくは複数対設け、前記第二部材が開放回動して略直立位置となるまで前記開放方向に開き付勢が生じ、この略直立位置となる範囲を超えて開放回動した範囲では逆方向の閉じ方向に閉じ付勢が生じて、前記略直立位置が前記回動付勢部材の付勢力が生じない中立域となるように前記回動付勢部材を設定したことを特徴とする請求項2,3,4,8のいずれか1項に記載のヒンジ装置。
  10. 前記第一部材を操作部を有する本体部とし、前記第二部材をこの本体部に重合するディスプレイ部を有する開閉部とし、この本体部と開閉部とを重合した閉塞状態から伏面が露出する開放方向に開放回動自在に枢着するヒンジ装置に前記請求項1〜9のいずれか1項に記載のヒンジ装置を用いた構成としたことを特徴とするヒンジ装置を用いた電子機器。
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