JP2006194811A - 装飾部材の固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ねじを用いずに、簡単な取付作業で、確実に且つ強固に装飾部材をケース本体に固定できるようにする。
【解決手段】 ケース本体4の外側面に軟質合成樹脂製の装飾部材7をピン部材8で取り付けるときに、装飾部材7のピン取付孔25にピン部材8を挿入し、このピン部材8の両端部をケース本体4に形成された一対の係止突起部28の各上面に配置し、この状態で装飾部材7を上方から押圧する。すると、ピン部材8の両端部が一対の係止突起部28の各上面に沿って移動しながら装飾部材7を弾性変形させて一対の係止突起部28の各凹部29に係合する。これにより、装飾部材7の係合凹部21がケース本体4の係止凸部27に係合して、装飾部材7がケース本体4に固定される。従って、ねじを用いずに、ピン部材8が取り付けられた装飾部材7を上方から押圧するだけの簡単な作業で、装飾部材7をケース本体4に確実に且つ強固に固定することができる。
【選択図】 図7
【解決手段】 ケース本体4の外側面に軟質合成樹脂製の装飾部材7をピン部材8で取り付けるときに、装飾部材7のピン取付孔25にピン部材8を挿入し、このピン部材8の両端部をケース本体4に形成された一対の係止突起部28の各上面に配置し、この状態で装飾部材7を上方から押圧する。すると、ピン部材8の両端部が一対の係止突起部28の各上面に沿って移動しながら装飾部材7を弾性変形させて一対の係止突起部28の各凹部29に係合する。これにより、装飾部材7の係合凹部21がケース本体4の係止凸部27に係合して、装飾部材7がケース本体4に固定される。従って、ねじを用いずに、ピン部材8が取り付けられた装飾部材7を上方から押圧するだけの簡単な作業で、装飾部材7をケース本体4に確実に且つ強固に固定することができる。
【選択図】 図7
Description
この発明は、腕時計ケースなどの機器ケースに用いられる装飾部材の固定構造に関する。
従来、腕時計ケースにおいては、特許文献1に記載されているように、ケース本体の上部外周に装飾リングを取り付ける場合、ケース本体の側面に時計バンドを取り付けるためのバンド取付部品を複数のねじによって固定し、このバンド取付部品に装飾リングを保持するための爪部を形成し、このバンド取付部品の爪部によって装飾リングの外周に僅かのクリアランスを有して装飾リングを抱え込んで保持すように構成したものがある。
実開平3−36992号公報
しかしながら、このような従来の腕時計ケースでは、ケース本体の側面にバンド取付部品を複数のねじで固定しているため、ケース本体の側面に形成された複数のねじ孔と、バンド取付部品に形成された複数のねじ挿通孔とに位置ずれが生じると、バンド取付部品をケース本体の側面の所定位置に正確に取り付けることができなくなり、バンド取付部品の爪部が装飾リングの外周に僅かのクリアランスを有して正確に且つ良好に装飾リングを抱え込むことが困難になり、バンド取付部品の爪部が装飾リングを傷付ける恐れが生じる。
このため、このような従来の腕時計ケースでは、バンド取付部品をケース本体に取り付ける際、その位置合わせ作業が非常に面倒で、時間がかかるという問題があるほか、特にバンド取付部品をケース本体に取り付けるためには、複数のねじを用いなければ、バンド取付部品をケース本体に確実に固定することができず、このため部品点数が増大し、これによってもバンド取付部品の取付作業が煩雑になり、取付作業に時間がかかるという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、ねじを用いずに、簡単な取付作業で、確実に且つ強固に装飾部材をケース本体に固定することができる装飾部材の固定構造を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
なお、各構成要素には、後述する実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図7に示すように、ケース本体(4)と、このケース本体の側面に配置される合成樹脂製の装飾部材(7)と、この装飾部材を前記ケース本体に取り付けるためのピン部材(8)とを備え、前記装飾部材には、前記ケース本体の側面に対応する係合部(係合凹部21)が形成されていると共に、この係合部の下側に位置する下部に前記ピン部材が挿入する取付孔(ピン取付孔25)が形成されており、前記ケース本体の側面には、前記装飾部材の前記係合部が係合する係止部(係止凸部27)が形成されていると共に、この係止部の下側に位置する下部に前記ピン部材の両端部を係止する凹部(29)を有する一対の突起部(係止突起部28)が形成されており、前記ピン部材は、前記装飾部材の前記取付孔に挿入され、この状態で前記ピン部材の両端部が、前記ケース本体の前記突起部の上面に沿って移動しながら前記装飾部材を弾性変形させて、前記突起部の前記凹部に係合することにより、前記装飾部材の前記係合部を前記ケース本体の前記係止部に係合させて、前記装飾部材を前記ケース本体に固定することを特徴とする装飾部材の固定構造である。
請求項2に記載の発明は、図1〜図7に示すように、前記ケース本体(4)の前記一対の突起部(係止突起部28)の各上面に、前記ピン部材(8)の両端部を前記突起部の前記凹部(29)にガイドするガイド傾斜面(30)がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の装飾部材の固定構造である。
請求項3に記載の発明は、図1〜図7に示すように、前記装飾部材(7)における前記係合部(係合凹部21)と前記取付孔(ピン取付孔25)との間に、食込み凹部(22)が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装飾部材の固定構造である。
請求項4に記載の発明は、図1〜図7に示すように、前記ケース本体(4)の外周部にベゼル(5)が装着され、このベゼルに前記装飾部材(7)が挿入する切欠き部(6)が形成され、これにより前記ケース本体には、前記ベゼルが装着されると共に、前記装飾部材が前記ベゼルの前記切欠き部内に配置された状態で前記ピン部材(8)によって取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の装飾部材の固定構造である。
請求項1に記載の発明によれば、ケース本体の側面に合成樹脂製の装飾部材をピン部材で取り付けるときに、装飾部材の取付孔にピン部材を挿入し、この装飾部材の係合部をケース本体の側面に対応させると共に、ピン部材の両端部をケース本体に形成された一対の突起部の各上面に配置し、この状態で装飾部材を上方から押圧すると、ピン部材の両端部が一対の突起部の各上面に沿って移動しながら合成樹脂製の装飾部材を弾性変形させ、ピン部材の両端部が一対の突起部の各凹部に係合すると、装飾部材がその弾性復帰力によってケース本体の側面に押し付けられることにより、装飾部材の係合部がケース本体の係止部に係合して、装飾部材がケース本体に固定されるので、ピン部材が取付孔に挿入された装飾部材を上方から押圧するだけの簡単な作業で、装飾部材をケース本体に確実に且つ強固に固定することができる。
このため、従来例のように複数のねじで装飾部材をケース本体に取り付ける必要がないので、ケース本体に対する装飾部材の位置合わせ作業が簡単で且つ容易にでき、これにより取付作業の時間を大幅に短縮することができ、生産性の向上を図ることができるほか、特に複数のねじを用いてないので、部品点数を最小限に抑えることができ、これにより部品点数の増大を防ぐことができるので、部品管理の簡素化をも図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ケース本体に形成された一対の突起部の各上面に、ピン部材の両端部を一対の突起部の各凹部にガイドするガイド傾斜面がそれぞれ形成されていることにより、装飾部材の取付孔に挿入されたピン部材の両端部を一対の突起部の各上面に配置した状態で、装飾部材を上方から押圧したときに、一対の突起部の各上面に形成されたガイド傾斜面によってピン部材の両端部を一対の突起部の各凹部に円滑にガイドすることができるので、ピン部材の両端部を一対の突起部の各凹部に確実に且つ良好に係合させることができ、これによっても取付作業性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、装飾部材における係合部と取付孔との間に位置する個所に、食込み凹部が形成されていることにより、装飾部材における食込み凹部に対応する個所に、肉厚の薄いくびれ部を形成することができる。このため、装飾部材を上方から押圧してピン部材の両端部がケース本体の一対の突起部の各上面に沿って移動するときに、装飾部材に形成された肉厚の薄いくびれ部によって、装飾部材の下部側を弾性変形しやすくすることができる。
これにより、ピン部材の両端部を一対の突起部の各上面に沿って円滑に移動させることができるので、ピン部材の両端部を一対の突起部の各凹部に確実に且つ良好に係合させることができると共に、ピン部材の両端部が一対の突起部の各凹部に係合すると、装飾部材がその弾性復帰力によってケース本体の側面に押し付けられるので、装飾部材の係合部をケース本体の係止部に確実に且つ良好に係合させることができる。このため、ケース本体に対する装飾部材の上部のめくれを防ぐことができ、これによっても装飾部材をケース本体に確実に且つ強固に固定することができる。
請求項4に記載の発明によれば、ケース本体の外周部にベゼルが装着され、このベゼルに装飾部材が挿入する切欠き部が形成され、これによりケース本体には、ベゼルが装着されると共に、装飾部材がベゼルの切欠き部内に配置された状態でピン部材によって取り付けられていることにより、ベゼルによる装飾効果と、装飾部材によるアクセントとしての装飾効果との両方の装飾効果を得ることができ、これにより装飾性の高いものを得ることができる。
以下、図1〜図7を参照して、この発明の装飾部材の固定構造を腕時計ケースに適用した実施形態について説明する。
図1はこの発明の腕時計の外観斜視図、図2は図1の側面図、図3は図2の腕時計ケースの分解斜視図、図4は図3の装飾部材を左右反転させて示した斜視図、図5は図1のA−A矢視における拡大断面である。
この腕時計ケース1は、図1〜図5に示すように、12時と6時とに対応する個所に時計バンド2がそれぞれ取り付けられていると共に、3時側と9時側とに対応する個所(9時側の個所は図示せず)に押釦スイッチ3が設けられた構成になっている。
図1はこの発明の腕時計の外観斜視図、図2は図1の側面図、図3は図2の腕時計ケースの分解斜視図、図4は図3の装飾部材を左右反転させて示した斜視図、図5は図1のA−A矢視における拡大断面である。
この腕時計ケース1は、図1〜図5に示すように、12時と6時とに対応する個所に時計バンド2がそれぞれ取り付けられていると共に、3時側と9時側とに対応する個所(9時側の個所は図示せず)に押釦スイッチ3が設けられた構成になっている。
この腕時計ケース1は、図3および図5に示すように、ケース本体4と、このケース本体4の外周面に装着されるベゼル5と、このベゼル5に形成された切欠き部6内に配置されてケース本体4の側面に取り付けられる装飾部材7と、この装飾部材7をケース本体4に取り付けるためのピン部材8とを備えている。ケース本体4は、硬質の合成樹脂または金属からなり、図3に示すように、全体がほぼ円筒形のリング状に形成されており、その内側上部には、図5に示すように、時計ガラス9が装着されている。この時計ガラス9の下側に位置するケース本体4の内部には、図5に示すように、時計モジュール10が配置されている。
この時計モジュール10は、図1に示すように、時刻などの情報を表示する表示部を備えているほか、時計機能に必要な各種の部品を備えている。この場合、表示部は、液晶表示素子やEL(エレクトロ・ルミネッセンス)表示素子などの平面型の表示素子からなり、時刻などの情報を電気光学的に表示するもので、時計ガラス9に対応して配置されている。また、ケース本体4内における時計モジュール10と時計ガラス9との間には、図5に示すように、見切り板11が配置されている。さらに、ケース本体4の下部には、図2および図5に示すように、裏蓋12が防水リング13を介して取り付けられている。
また、このケース本体4の外側面における12時と6時とに対応する個所には、図3に示すように、バンド取付部14が形成されている。このバンド取付部14は、時計バンド2をケース本体4に取り付けるためのものであり、ケース本体4の外側面における下部から外部側方に向けて突出する一対の取付アーム部14aを有し、これら一対の取付アーム部14aの各側面にバンド取付用のねじ孔15が互いに対応して設けられた構成になっている。また、ケース本体4の外側面における3時側と9時側とに位置する個所には、図3に示すように、押釦スイッチ3のスイッチ取付凹部16とベゼル取付凹部17とが設けられている。
ベゼル5は、ポリウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなり、図1〜図3に示すように、全体がほぼリング状に形成され、ケース本体4の外周部にその上端面から側面を覆って装着されるように構成されている。すなわち、このベゼル5は、上部が小径で下部が大径の段差を有するほぼリング状に形成され、その上部の内周面がケース本体4の上端面に配置され、下部の内周面がケース本体4の側面に配置されるように形成されている。
このベゼル5におけるバンド取付部14に対応する個所、つまり12時と6時とに対応する個所には、図3に示すように、装飾部材7を配置するための切欠き部6が上部から下部に亘って形成されていると共に、この切欠き部6内には、ベゼル5同士を連結するための連結部18が形成されている。この連結部18は、図5に示すように、ほぼ平板状に形成されて、切欠き部6の対向面に架け渡され、ケース本体4の外周部における上端面に両面接着テープ18aを介して配置されるように構成されている。
また、このベゼル5の下端部には、図3に示すように、バンド取付部14の一対の取付アーム部14aを覆うバンド取付カバー部19が形成されていると共に、ケース本体4のベゼル取付凹部17に配置されるベゼル取付カバー部20が形成されている。この場合、バンド取付カバー部19には、各取付アーム部14aのねじ孔15に対応するねじ挿入孔19aが設けられている。また、ベゼル取付カバー部20には、ねじ20aが挿入するねじ挿入孔20bが設けられている。このねじ20aは、ベゼル取付カバー部20のねじ挿入孔20bを通してケース本体4のベゼル取付凹部17内のねじ孔16cに螺着することにより、ベゼル取付カバー部20をケース本体4に固定するように構成されている。
ところで、ベゼル5の切欠き部6内に配置される装飾部材7は、ベゼル5と同様、ポリウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなり、図3および図4に示すように、ベゼル5の切欠き部6とほぼ同じ形状に形成されている。この場合、装飾部材7の内面、つまりケース本体4の外側面に対向する面には、図4および図5に示すように、係合凹部21が形成されており、この係合凹部21の下側に位置する装飾部材7の内面には、食込み凹部22が形成されている。これにより、装飾部材7は、食込み凹部22に対応する部分に肉厚の薄いくびれ部23が形成されている。
また、この装飾部材7の下端部には、図3〜図5に示すように、ピン取付部24が下方に突出して形成されている。すなわち、このピン取付部24は、図3に示すように、ベゼル5のバンド取付カバー部19に位置する切欠き部6を通して、バンド取付部14の一対の取付アーム部14a間に配置されるように形成されており、このピン取付部24の中心部には、ピン部材8が圧入により取り付けられるピン取付孔25が形成されている。また、この装飾部材7の上端部には、図5に示すように、ケース本体4の外周部における上端面に配置されたベゼル5の連結部18を押える押え部26が形成されている。
一方、バンド取付部14に対応する個所におけるケース本体4の外側面の上部には、図3〜図5に示すように、装飾部材7の係合凹部21が係合する係止凸部27が外方に突出して形成されている。この係止凸部27は、図3および図5に示すように、上部から下部に向けて次第に突出して傾斜する傾斜面を有し、この傾斜面の下端面がほぼ水平な平面をなし、これにより全体がほぼ楔形状に形成されている。また、この係止凸部27の下側に位置するケース本体4の側面の下部には、図3および図5に示すように、ピン部材8の両端部を係止するための一対の係止突起部28が、バンド取付部14の一対の取付アーム部14a間に位置した状態で形成されている。
すなわち、これら一対の係止突起部28は、図3に示すように、バンド取付部14の一対の取付アーム部14aにおける対向面に一体的に設けられ、その外側への突出長さが取付アーム部14aの長さよりも短く、且つ上面が取付アーム部14aの上面よりも低く形成されている。これにより、一対の取付アーム部14aは、その対向面が一対の係止突起部28の上側および先端側に亘ってガイド壁をなすように構成されている。この場合、一対の係止突起部28の各先端部には、図5に示すように、ピン部材8の両端部がそれぞれ挿入する半円弧状の凹部29が形成されている。また、これら一対の係止突起部28の上面には、ピン部材8の両端部を各凹部29にガイドするガイド傾斜面30がそれぞれ所定角度で傾斜して形成されている。
また、ピン部材8は、図3および図5に示すように、その外径が装飾部材7のピン取付孔25の内径とほぼ同じ大きさの丸棒状に形成され、これにより装飾部材7のピン取付孔25内に圧入されるように構成されている。また、このピン部材8は、その長さがバンド取付部14の一対の取付アーム部14a間の幅と同じか、それよりも少し短く形成され、これによりピン部材8の両端部が一対の係止突起部28の各上面に配置されると共に、ピン部材8の両端面が一対の取付アーム部14aの対向面間に配置され、この状態でピン部材8の両端部が一対の係止突起部28の各上面に沿って移動して一対の係止突起部28の各先端部に形成された各凹部29にそれぞれ挿入して係止されるように構成されている。
次に、このような腕時計ケース1を組み立てる場合について説明する。
予め、ケース本体4内の上部に時計ガラス9を装着し、ケース本体4内に時計モジュール10を収納し、ケース本体4の下部に防水リング13を介して裏蓋12を取り付ける。そして、ケース本体4の外周面にベゼル5を取り付ける。このときには、図3に示すように、ベゼル5の切欠き部6をケース本体4のバンド取付部14に対応させると共に、ベゼル5のベゼル取付カバー部20をケース本体4のベゼル取付凹部17に対応させる。
予め、ケース本体4内の上部に時計ガラス9を装着し、ケース本体4内に時計モジュール10を収納し、ケース本体4の下部に防水リング13を介して裏蓋12を取り付ける。そして、ケース本体4の外周面にベゼル5を取り付ける。このときには、図3に示すように、ベゼル5の切欠き部6をケース本体4のバンド取付部14に対応させると共に、ベゼル5のベゼル取付カバー部20をケース本体4のベゼル取付凹部17に対応させる。
この状態で、ベゼル5の上部の内周面をケース本体4の上端面に当接させると共に、ベゼル5の下部の内周面をケース本体4の外周面に当接させると、バンド取付カバー部19がバンド取付部14の一対の取付アーム部14aを覆い、このバンド取付カバー部19のねじ挿通孔19aが取付アーム部14aのねじ孔15に対応し、ベゼル取付カバー部20のねじ挿入孔20bがベゼル取付凹部17のねじ孔16cに対応する。これにより、ねじ20aをベゼル取付カバー部20のねじ挿入孔20bに挿入させてベゼル取付凹部17のねじ孔16cに螺着すると、ベゼル5がケース本体4に固定される。
この後、図3に示すように、ピン部材8を装飾部材7のピン取付部24に形成されたピン取付孔25に圧入により挿入して取り付ける。そして、このピン部材8が取り付けられた装飾部材7をベゼル5の切欠き部6内に配置する。このときには、図6に示すように、装飾部材7の係合凹部21をバンド取付部14に対応する個所のケース本体4の外側面に対向させて、ピン部材8の両端部を一対の係止突起部28の各上面に配置すると共に、ベゼル5の切欠き部6内に位置する連結部18とケース本体4の外周部における上端面との間に両面接着テープ18aを配置する(図7参照)。
この状態で、図6に示すように、装飾部材7を上方から押圧すると、装飾部材7がケース本体4の外側面に押し付けられた状態で下方に移動すると共に、ピン部材8の両端部が一対の係止突起部28の各上面に沿って移動するので、装飾部材7の下部側がケース本体4の外側に向けて押し出されるように弾性変形する。このときには、装飾部材7の内面に形成された食込み凹部22によって装飾部材7に肉厚の薄いくびれ部23が形成されているので、このくびれ部23によって装飾部材7の下部側がピン部材8の移動に応じて容易に且つ良好に弾性変形する。
また、装飾部材7が弾性変形しながらピン部材8の両端部が一対の係止突起部28の各上面に沿って移動するときには、図7に示すように、係止突起部28の上面に形成されたガイド傾斜面30によってピン部材8の両端部が一対の係止突起部28の各凹部29に向けて円滑に且つ良好にガイドされる。特に、このときには、バンド取付部14の一対の取付アーム部14aの対向面が一対の係止突起部28の各上面および各先端面よりも突出してガイド壁を構成しているので、この取付アーム部14aの対向面によるガイド壁によってピン部材8の両端面をガイドすることができ、これによりピン部材8が横方向に位置ずれすることなく、一対の係止突起部28の各凹部29に確実にガイドされる。
そして、ピン部材8の両端部が一対の係止突起部28の凹部29に係合すると、図5および図7に示すように、装飾部材7がその弾性復帰力によってケース本体4の外側面に押し付けられて、装飾部材7の係合凹部21がケース本体4の外側面の係止凸部27に係合すると共に、装飾部材7の上部の押え部26がケース本体4の外周部における上端面に配置されたベゼル5の連結部18を両面接着テープ18aを介して押え付け、この状態で装飾部材7がケース本体4の外側面に固定される。
なお、この後は、ケース本体4のバンド取付部14に時計バンド2を取り付ける。このときには、図3および図5に示すように、時計バンド2の先端面を装飾部材7の外側面とベゼル5の外側面とに当接させることにより、時計バンド2の先端部でバンド取付部14を覆い、この状態で時計バンド2に設けられたねじ挿通孔2aを通してねじ31をバンド取付部14の各取付アーム部14aに設けられた各ねじ孔15に螺着することにより、時計バンド2がケース本体4のバンド取付部14に取り付けられる。
このように、この腕時計ケース1によれば、ケース本体4の外側面に軟質合成樹脂製の装飾部材7をピン部材8で取り付けるときに、装飾部材7のピン取付孔25にピン部材8を圧入し、このピン部材8の両端部をケース本体4に形成された一対の係止突起部28の各上面に配置し、この状態で装飾部材7を上方から押圧すると、ピン部材8の両端部が一対の係止突起部28の各上面に沿って移動しながら装飾部材7の下部側を弾性変形させ、ピン部材8の両端部が一対の係止突起部28の各凹部29に係合すると、装飾部材7がその弾性復帰力によってケース本体4の側面に押し付けられ、これにより装飾部材7の係合凹部21がケース本体4の係止凸部27に係合して、装飾部材7がケース本体4に固定されるので、ピン部材8が取り付けられた装飾部材7を上方から押圧するだけの簡単な作業で、装飾部材7をケース本体4に確実に且つ強固に固定することができる。
このため、従来例のように複数のねじで装飾部材7をケース本体4に取り付ける必要がないので、ケース本体4に対する装飾部材7の位置合わせ作業が簡単で且つ容易にでき、これにより取付作業の時間を大幅に短縮することができるので、生産性の向上を図ることができるほか、特に複数のねじを用いてないので、部品点数を最小限に抑えることができ、これにより部品点数の増大を防ぐことができ、これにより部品管理の簡素化をも図ることができる。
この場合、ケース本体4の一対の係止突起部28の各上面には、ピン部材8の両端部を係止突起部28の凹部29にガイドするガイド傾斜面30がそれぞれ所定角度で傾斜して形成されているので、装飾部材8のピン取付孔25に挿入されたピン部材8の両端部を一対の係止突起部28の各上面に配置した状態で、装飾部材7を上方から押圧するときに、一対の係止突起部28の各上面に形成されたガイド傾斜面30によってピン部材8の両端部を係止突起部28の凹部29に円滑にガイドすることができ、このためピン部材8の両端部を一対の係止突起部28の各凹部29に確実に係合させることができ、これによっても取付作業性を向上させることができる。
また、このときには、装飾部材8における係合凹部21とピン取付孔25との間に食込み凹部22が形成されていることにより、装飾部材7における食込み凹部22に対応する個所に肉厚の薄いくびれ部23を形成することができる。このため、装飾部材7が上方から押圧されて、装飾部材7に取り付けられたピン部材8の両端部がケース本体4に形成された一対の係止突起部28の各上面に沿って移動するときに、装飾部材7に形成された肉厚の薄いくびれ部23によって、装飾部材7の下部側を弾性変形しやすくすることができる。
これにより、ピン部材8の両端部を一対の係止突起部28の各上面に沿って円滑に移動させることができるので、装飾部材7とケース本体4とが互いに傷付けることなく、ピン部材8の両端部を一対の係止突起部28の各凹部29に円滑に且つ良好に係合させることができると共に、ピン部材8の両端部が一対の係止突起部28の各凹部29に係合すると、装飾部材7がその弾性復帰力によってケース本体4の外側面に押し付けられるので、装飾部材7の係合凹部21をケース本体4の係止凸部27に確実に且つ良好に係合させることができる。
このため、図7に示すように、装飾部材7の上端部の押え部26が矢印B方向から外力が加わっても、ケース本体4に対する装飾部材7の上部のめくれを防ぐことができ、これによりベゼル5の切欠き部6内に位置する連結部18を装飾部材7の押え部26によって確実に押えることができる。この場合、特にバンド取付部14に時計バンド2が取り付けられると、この時計バンド2の先端面が装飾部材7の外面に当接して装飾部材7が押えられるので、図5における矢印E方向の外力が装飾部材7に加わっても、装飾部材7の押え部26が連結部18から外れるのを確実に防ぐことができる。
さらに、この腕時計ケース1では、ケース本体4の外周部にベゼル5が装着され、このベゼル5に装飾部材7が挿入する切欠き部6が形成され、これによりケース本体4には、ベゼル5が装着されると共に、装飾部材7がベゼル5の切欠き部6内に配置された状態でピン部材8によって取り付けられることにより、ベゼル5による装飾効果と装飾部材7によるアクセントとしての装飾効果との両方の装飾効果が得られ、これにより装飾性の高いものを得ることができる。
なお、上記実施形態では、ケース本体4の外側面に固定される装飾部材7とベゼル5とを別々に形成した場合について述べたが、これに限らず、装飾部材7にベゼル5を一体に形成した構成でも良い。このようにすれば、部品点数を削減できるばかりか、組み付け作業の簡素化をも図ることができ、より一層、生産性の向上を図ることができる。
また、上記実施形態では、機器ケースとして、腕時計ケース1に適用した場合について述べたが、これに限らず、例えばトラベルウォッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの時計ケースにも適用することができるほか、携帯電話機や電卓、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)などの各種電子機器の機器ケースに広く適用することができる。
1 腕時計ケース
4 ケース本体
5 ベゼル
6 切欠き部
7 装飾部材
8 ピン部材
14 バンド取付部
21 係合凹部
22 食込み凹部
23 くびれ部
24 ピン取付部
25 ピン取付孔
27 係止凸部
28 係止突起部
29 凹部
30 ガイド傾斜面
4 ケース本体
5 ベゼル
6 切欠き部
7 装飾部材
8 ピン部材
14 バンド取付部
21 係合凹部
22 食込み凹部
23 くびれ部
24 ピン取付部
25 ピン取付孔
27 係止凸部
28 係止突起部
29 凹部
30 ガイド傾斜面
Claims (4)
- ケース本体と、このケース本体の側面に配置される合成樹脂製の装飾部材と、この装飾部材を前記ケース本体に取り付けるためのピン部材とを備え、
前記装飾部材には、前記ケース本体の側面に対応する係合部が形成されていると共に、この係合部の下側に位置する下部に前記ピン部材が挿入する取付孔が形成され、
前記ケース本体の側面には、前記装飾部材の前記係合部が係合する係止部が形成されていると共に、この係止部の下側に位置する下部に前記ピン部材の両端部を係止する凹部を有する一対の突起部が形成され、
前記ピン部材は、前記装飾部材の前記取付孔に挿入され、この状態で前記ピン部材の両端部が、前記ケース本体の前記突起部の上面に沿って移動しながら前記装飾部材を弾性変形させて、前記突起部の前記凹部に係合することにより、前記装飾部材の前記係合部を前記ケース本体の前記係止部に係合させて、前記装飾部材を前記ケース本体に固定する
ことを特徴とする装飾部材の固定構造。 - 前記ケース本体の前記一対の突起部の各上面には、前記ピン部材の両端部を前記突起部の前記凹部にガイドするガイド傾斜面がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の装飾部材の固定構造。
- 前記装飾部材における前記係合部と前記取付孔との間に位置する個所には、食込み凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装飾部材の固定構造。
- 前記ケース本体の外周部にはベゼルが装着され、このベゼルには前記装飾部材が挿入する切欠き部が形成され、これにより前記ケース本体には、前記ベゼルが装着されると共に、前記装飾部材が前記ベゼルの前記切欠き部内に配置された状態で前記ピン部材によって取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の装飾部材の固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005008672A JP2006194811A (ja) | 2005-01-17 | 2005-01-17 | 装飾部材の固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005008672A JP2006194811A (ja) | 2005-01-17 | 2005-01-17 | 装飾部材の固定構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006194811A true JP2006194811A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36801000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005008672A Pending JP2006194811A (ja) | 2005-01-17 | 2005-01-17 | 装飾部材の固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006194811A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108614409A (zh) * | 2018-06-25 | 2018-10-02 | 深圳市博士豪珠宝精密科技有限公司 | 百变珠宝首饰腕表及快拆式穿戴设备 |
JP2021117078A (ja) * | 2020-01-24 | 2021-08-10 | カシオ計算機株式会社 | ケースおよび時計 |
CN116165865A (zh) * | 2021-11-25 | 2023-05-26 | 卡西欧计算机株式会社 | 壳体以及时钟 |
-
2005
- 2005-01-17 JP JP2005008672A patent/JP2006194811A/ja active Pending
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JP7409109B2 (ja) | 2020-01-24 | 2024-01-09 | カシオ計算機株式会社 | ケースおよび時計 |
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