[go: up one dir, main page]

JP2006189591A - 感光性樹脂組成物、レリーフパターンの製造方法及び半導体装置 - Google Patents

感光性樹脂組成物、レリーフパターンの製造方法及び半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006189591A
JP2006189591A JP2005000950A JP2005000950A JP2006189591A JP 2006189591 A JP2006189591 A JP 2006189591A JP 2005000950 A JP2005000950 A JP 2005000950A JP 2005000950 A JP2005000950 A JP 2005000950A JP 2006189591 A JP2006189591 A JP 2006189591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
resin composition
photosensitive resin
substituent
coating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005000950A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Ueda
充 上田
Yuji Shibazaki
祐二 芝崎
Kenichi Fukukawa
健一 福川
Akihiko Ikeda
章彦 池田
Hiroyuki Hanabatake
博之 花畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Electronics Co Ltd
Tokyo Institute of Technology NUC
Original Assignee
Asahi Kasei Electronics Co Ltd
Tokyo Institute of Technology NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Electronics Co Ltd, Tokyo Institute of Technology NUC filed Critical Asahi Kasei Electronics Co Ltd
Priority to JP2005000950A priority Critical patent/JP2006189591A/ja
Publication of JP2006189591A publication Critical patent/JP2006189591A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

【課題】低温プロセスでポリイミド膜を得ることができる感光性樹脂組成物、当該感光性樹脂組成物を用いたパターンの形成方法、当該感光性樹脂組成物により製造される膜を備える半導体装置を提供する。
【解決手段】本発明の一態様における感光性樹脂組成物は、基体上にポリイミドのパターンを形成するための感光性樹脂組成物であって、(a)ポリアミド酸、(b)活性光線の照射によりα位に少なくとも一つの置換基を有する2級アミンを発生する光塩基発生剤、(c)溶媒を含有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、基材上にポリイミドのパターンを形成するための感光性樹脂組成物、当該感光性樹脂組成物を用いたレリーフパターンの製造方法、当該感光性樹脂組成物により製造される膜を備える半導体装置に関する。
近年、半導体装置の高集積化、高信頼性化等に伴って、回路配線等の層間絶縁膜、表面保護膜、マルチチップモジュール等として用いられる材料として、無機材料に代わり高耐熱性樹脂が脚光を浴びている。高耐熱性樹脂の中でもポリイミド樹脂は、1)耐熱性、2)機械特性、3)低誘電率や高絶縁性等の電気特性、4)平坦化能、5)加工性等に優れるため広く使用され、さかんに研究開発が行われている。
一般的なポリイミド材料にパターン形成を施す場合には、ポリイミド塗膜上にフォトレジストのパターンを形成し、次いでエッチング処理を行う必要がある。従って、工程の複雑化は避けられない。そこで、ポリイミド材料自身にパターン形成能を備えた感光性ポリイミド材料が使われている例が多い。
感光性ポリイミド材料としては、二重結合を有する化合物をエステル結合、アミド結合、イオン結合などを介してポリアミド酸誘導体に結合してなるポリイミド前駆体と、光重合開始剤等を含む感光性樹脂組成物を用いて直接パターンを形成する方法が提案されている(例えば、非特許文献1)。具体的なパターン形成方法は、上記感光性樹脂組成物をシリコンウェハー等の基材上に塗布し、フォトマスクを介して露光することにより、露光部と未露光部間で溶解性の差異を形成する。次いで、適当な現像液で未露光部を除去してポリイミド前駆体のパターン形成する。その後、高温に加熱して感光性基成分を除去せしめつつ、ポリイミド前駆体を熱的に安定なポリイミドに変換する。
別の感光性ポリイミド材料としては、ポリアミド酸アルキルエステルと光塩基発生剤を用いて直接パターンを形成する方法(特許文献1)、ポリアミド酸と光塩基発生剤を用いて直接パターンを形成する方法(特許文献2)が提案されている。特許文献1及び特許文献2に開示された技術は、感光性樹脂組成物を基材上に塗布して塗膜を形成し、フォトマスクを介して光塩基発生剤の活性光線を照射する。これによって、露光部のみに塩基を発生させる。そして、塗膜を加熱することによりポリイミド前駆体の部分的なイミド化を促進させる。そして、イミド化率の違いによる溶解性の差を利用して現像し、部分イミド化されたポリイミド前駆体のパターンを得るというものである。非特許文献2によれば、露光部と未露光部のイミド化率の差が25%以上あれば、パターン形成が可能である旨が記載されている。
半導体装置等の絶縁膜や保護膜として応用する場合、上述したポリイミド本来の特性を満足させるために、ポリイミド前駆体を十分にイミド化することが重要となる。上記特許文献1においては、十分なイミド化を達成するためには現像後の塗膜を高温(例えば350℃以上)環境下で加熱する旨が記載されている。また、上記特許文献2においては、ポリイミドパターンを得るための加熱例として、現像後に80℃/10分間+100℃/10分間+170℃/10分間+250℃/10分間+350℃/10分間加熱を行うものが記載されている。
ポリイミド前駆体から部分的にイミド化を進行させてパターンを形成する他の方法として、ポリイソイミドの例が提案されている(非特許文献3)。ポリイソイミドと、光塩基発生剤を含む感光性樹脂組成物を基材上に塗布して塗膜を形成し、露光、加熱工程を経て部分イミド化を進行させ、イミド化率の違いによる溶解性の差を利用して現像し、部分イミド化されたポリイミド前駆体のパターンを得るというものである。
しかしながら、ポリイソイミドは合成プロセスが複雑であり、感光性樹脂組成物としての安定性に劣るため実用性に乏しい。また、十分なイミド化を達成するためのプロセスについては検討されていない。
なお、下記特許文献3、4及び5については、後述する実施の形態において説明する。
ポリファイル 山岡、第27巻、第2号、14〜18頁、1990 ACSSYMPOSIUMSERIES、D.R.McKean、537巻、417〜427頁 Macromolecules A.Mochizuki,Vol.28、No.1、1995 特開平5−197148号公報 特開平8−227154号公報 特開平6―80776号公報 特開昭61−127731号公報 特開昭61−72022号号公報
近年においては、電子部品や半導体装置等に用いられる材料が多様化し、十分なイミド化を達成するための高温(例えば、350℃)のプロセスに耐えられない電子部品等がある。また、回路配線等がより高精細化し、高温プロセスに起因する回路配線等の歩留まりの低下も懸念される。さらに、バンプ形成プロセスでは金属薄膜を積層するが、高温プロセスに起因して、バンプと金属薄膜層間において相互拡散が生じる問題もある。
また、近年、製造の効率化のために、半導体製造に用いるシリコンウェハー等の基材を大径化する傾向が著しい。半導体装置における表面保護膜としてポリイミド膜を用いる場合、加熱硬化時の温度から室温に戻す際の基材とポリイミド膜との熱収縮率差によって界面に応力が発生する。そして、この応力は基材を曲げようとする方向に働く。この基材の屈曲量は、基材の径が大きいほど大きい。屈曲量が大きくなりすぎると製造プロセス上の不具合が生じたり、ポリイミド膜にクラックが発生する恐れがある。従って、ポリイミド膜を得るための加熱温度をできるだけ低く設定することが好ましい。
本発明は、上記背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、従来に比して低温プロセスでポリイミド膜を得ることができる感光性樹脂組成物、及び当該感光性樹脂組成物のレリーフパターンの製造方法、当該感光性樹脂組成物により形成された膜を備える半導体装置を提供することである。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ね、下記態様において本件発明の目的を達成し得ることを見出した。すなわち、α位に少なくとも一つの置換基を有する2級アミンを発生する光塩基発生剤を用いることにより、低温プロセスでポリイミドのパターンが得られることを見出した。
本発明の第1の態様に係る感光性樹脂組成物は、ポリイミド前駆体と、活性光線の照射により塩基を発生する光塩基発生剤と、溶媒を含有する感光性樹脂組成物であって、該ポリイミド前駆体は、下記式(I)の繰り返し単位を有するポリアミド酸、
Figure 2006189591
(ただし、Xは4価の脂肪族基又は4価の芳香族基、Yは4価の脂肪族基又は4価の芳香族基、−COOH基は、それぞれ−CONH基と互いにオルト位置にある。)であり、該光塩基発生剤は、活性光線の照射によりα位に少なくとも一つの置換基を有する2級アミンを発生するものであることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る感光性樹脂組成物は、ポリイミド前駆体と、活性光線の照射により塩基を発生する光塩基発生剤と、溶媒を含有する感光性樹脂組成物であって、該ポリイミド前駆体は、下記式(II)の繰り返し単位を有するポリアミド酸エステル、
Figure 2006189591
(ただし、Xは、4価の脂肪族基又は4価の芳香族基、Yは4価の脂肪族基又は4価の芳香族基、R及びRはそれぞれ独立に一価の基を示し、−COOR基及び−COOR基は、それぞれ−CONH基と互いにオルト位置にある。)であり、該光塩基発生剤は、活性光線の照射によりα位に少なくとも一つの置換基を有する2級アミンを発生するものであることを特徴とするものである。ここで、R及びRとしては、アルキル基、アルケン基、アルキニル基、C2nOC2m+1などで表されるエーテル基等を挙げることができる。
本発明の第3の態様に係る感光性樹脂組成物は、上記第2の態様の感光性樹脂組成物において、さらに光重合性開始剤を含有し、上記R及びRは、それぞれ独立にオレフィン性二重結合を有する一価の基であることを特徴とするものである。
本発明の第1の態様に係るレリーフパターンの製造方法は、上記態様の感光性樹脂組成物を基材上に塗布して塗膜を形成し、該塗膜に所定のパターン形状のマスクを介して該塗膜を露光し、該塗膜中に発生した塩基により該塗膜のイミド化を促進させるように加熱し、該塗膜の未露光部を現像液により除去し、該塗膜をポリイミドのパターンを得るように加熱することを特徴とするものである。
本発明の第2の態様に係るレリーフパターンの製造方法は、上記第3の態様の感光性樹脂組成物を基材上に塗布して塗膜を形成し、該塗膜に所定のパターン形状のマスクを介して該塗膜を露光し、該塗膜の未露光部を現像液により除去し、該塗膜をポリイミドのパターンを得るように加熱することを特徴とするものである。
本発明に係る半導体装置は、上記態様のレリーフパターンの製造方法により製造された膜を保護膜または絶縁膜として備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、従来よりも低温でポリイミドの膜を得ることが可能な感光性樹脂組成物、当該感光性樹脂組成物を用いたレリーフパターンの製造方法、当該感光性樹脂組成物により製造される膜を備える半導体装置を提供することができるという優れた効果がある。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態の一例について説明する。なお、本発明の趣旨に合致する限り、他の実施形態も本発明の範疇に属しうることは言うまでもない。
[実施形態1]
本実施形態1に係る感光性樹脂組成物は、(a)ポリイミド前駆体たるポリアミド酸、(b)活性光線の照射により塩基を発生する光塩基発生剤、(c)溶媒を含有するものである。
<(a)ポリアミド酸> 本実施形態1に係るポリアミド酸は、下記式(I)に示される繰り返し単位を有するものである。
Figure 2006189591
式中、Xは4価の脂肪族基又は4価の芳香族基を示し、Yは2価の脂肪族基又は2価の芳香族基を示す。高耐熱性を要する用途の場合には、芳香族基を選定することが好ましく、短波長光により感光性樹脂組成物をパターン形成する場合には、ポリマーの吸収特性の観点から脂肪族基を用いることが好ましい。Xが脂肪族基の場合の炭素数は、4〜20とすることが好ましく、芳香族基の場合の炭素数は6〜32とすることが好ましい。また、Yが脂肪族基の場合の炭素数は、2〜20とすることが好ましく、芳香族基の炭素数は4〜32とすることが好ましい。ポリアミド酸の好ましい分子量は、5000〜50万であり、より好ましくは1〜20万である。ポリマーの固有粘度は、0.1〜2dL/gとすることが好ましい。
本実施形態1に係るポリアミド酸において、その繰り返し単位中のX基は、原料として用いるテトラカルボン酸二無水物に由来する。本実施形態1で用いることのできるテトラカルボン酸二無水物の例としては、下記式(VII)で示されるものを挙げることができる。ただし、下記に示す具体例は一例であり、本発明の趣旨に反しない限り、公知のものを用いることができることは言うまでもない。
Figure 2006189591
式中のXは、上述したとおりである。
X基が4価の芳香族基の場合としては、ピロメリット酸二無水物、4、4'−オキシジフタル酸二無水物、3,3',4,4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'−ジフェニルスルフォンテトラカルボン酸二無水物、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2,2−ジフタル酸二無水物、3,3',4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、3,6−トリフルオロ−1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、及び下記式(VIII)の構造を有するテトラカルボン酸二無水物などの公知のテトラカルボン酸二無水物を用いることができる。
Figure 2006189591
ただし、式中R15は、下記式(IX)もしくは(X)で表される芳香族基を示す。
Figure 2006189591
また、3,3′,4,4′−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、1,4−ジメトキシ−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、1,4−ジトリメチルシリル−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、1,4−ビス(3,4−ジカルボキシルフェノキシ)ベンゼン二無水物、1,3−ビス(3,4−ジカルボキシルフェノキシ)ベンゼン二無水物、3,3′,4,4′−ジフェニルメタンテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシルフェノキシ)ジメチルシラン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシルフェノキシ)メチルアミン二無水物、4,4′−ビス(3,4−ジカルボキシルフェノキシ)ビフェニル二無水物、4,4′−ビス(3,4−ジカルボキシルフェノキシ)ジフェニルスルフォン二無水物を用いてもよい。
さらに、2,3,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,5,6−ピリジンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−キノリンテトラカルボン酸二無水物、3,3′,4,4′−ジフェニルスルフィドテトラカルボン酸二無水物、3,3′,4,4′−ジフェニルスルホキシドテトラカルボン酸二無水物、1,2,8,9−アントラセンテトラカルボン酸二無水物、1,4−ビス(3,4−ジカルボキシルフェニルスルフォニル)ベンゼン二無水物、1,4−ビス(3,4−ジカルボキシルフェニルチオ)ベンゼン二無水物、3,3″,4,4″−タ−フェニルテトラカルボン酸二無水物、4−フェニルベンゾフェノン−3,3″,4,4″−テトラカルボン酸二無水物、1,4−ビス(3,4−ジカルボキシルベンゾイル)−ベンゼン二無水物、3,3''',4,4'''−クアチルフェニルテトラカルボン酸二無水物、4,4′−ビス(3,4−ジカルボキシルフェノキシ)ベンゾフェノン二無水物、4,4′ビス(3,4−ジカルボキシルフェノキシ)ジフェニルスルホキシド二無水物などを用いてもよい。
X基が4価の脂肪族基を有する場合としては、ブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2−ジメチル−1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,3−ジメチル−1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,3−ジクロロ−1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−テトラメチル−1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物3,3',4,4'−ジシクロヘキシルテトラカルボン酸二無水物、2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物、3,5,6−トリカルボキシノルボルナン−2−酢酸二無水物、2,3,4,5−テトラヒドロフランテトラカルボン酸二無水物、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,3−ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5−メチル−5(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,3−ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5−エチル−5(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,3−ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−7−メチル−5(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,3−ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−7−エチル−5(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,3−ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−8−メチル−5(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,3−ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−8−エチル−5(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,3−ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5,8−ジメチル−5(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,3−ジオン、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸二無水物、ビシクロ[2,2,2]−オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物等を挙げることができる。
本実施形態1に係るポリアミド酸において、その繰り返し単位中のY基は、原料として用いるジアミン類に由来する。本実施形態1で用いることができるアミンは、下記式(XI)で示されるジアミンが挙げられる。ただし、下記のものは一例であり、本発明の趣旨に反しない限り、公知のものを用いることができることは言うまでもない。
Figure 2006189591
式中Yは、上述したとおりである。
Y基が2価の芳香族基である場合の例としては、パラフェニレンジアミン、3,3'−ジメチル−4,4'−ジアミノビフェニル、2,2'−ジメチル−4,4'−ジアミノビフェニル、3,3'−ジメトキシ−4,4'−ジアミノビフェニル、3,3'−ジクロロ−4,4'−ジアミノビフェニル、9,10−ビス(4−アミノフェニル)アントラセン、4,4'−ジアミノベンゾフェノン、4,4'−ジアミノジフェニルスルフォン、3,3'−ジアミノジフェニルスルフォン、4,4'−ジアミノジフェニルスルフォキシド、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルフォン、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルフォン、4,4'−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4'−ビス(3−アミノフェノキシビフェニル、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(3−アミノ−4−メチルフェニル)プロパン、メタフェニレンジアミン、4,4'−ジアミノジフェニルエーテル、4,4'−ジアミノジフェニルスルフィド、3,4'−ジアミノジフェニルエーテル、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼンを挙げることができる。
Y基が2価の脂肪族基である場合の例としては、1,1−メタキシリレンジアミン、1,3−プロパンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、4,4−ジアミノヘプタメチレンジアミン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、イソホロンジアミン、テトラヒドロジシクロペンタジエニレンジアミン、ヘキサヒドロ−4,7−メタノインダニレンジメチレンジアミン、トリシクロ[6.2.1.02,7]−ウンデシレンジメチルジアミン、4,4'−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)、イソホロンジアミンを挙げることができる。
また、別の例としては、下記式(XII)で示されるジアミノポリシロキサン等が挙げられる。
Figure 2006189591
ただし、式中、R16及びR17はそれぞれ独立して二価の炭化水素基を表し、R18及びR19は、それぞれ独立して一価の炭化水素基を表す。tは1以上、好ましくは1〜10の整数である。
具体的には、上記式(XII)におけるR16及びR17としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基等の炭素数1〜7のアルキレン基、フェニレン基等の炭素数6〜18のアリーレン基などが挙げられ、R18及びR19としては、メチル基、エチル基等の炭素数1〜7のアルキル基、フェニル基等の炭素数6〜12のアリール基などが挙げられる。
感光性樹脂組成物中のポリアミド酸は、単独のものであってもよいし、複数のものであってもよい。また、X又は/及びYがそれぞれ複数の構造からなる、共重合体であってもよい。
<(b)光塩基発生剤> 本実施形態1に係る光塩基発生剤は、活性光線の照射によりα位に少なくとも一つの置換基を有する2級アミンを発生するものである。このようにすることにより、発生するアミンが、ポリアミド酸や他の添加剤に求核攻撃することを抑制することができる。その結果、副反応の生成を抑えて効率的に部分的イミド化を促進することができる。塩基性度を高める観点から、α位の置換基は、電子供与性基であることが好ましい。
また、塩基性度を高める観点から、活性光線の照射により発生する2級アミンは、環状構造であることがより好ましい。なお、本発明において「2級アミンが環状構造である」とは、当該2級アミンの窒素原子を含む複素環構造の存在を意味し、当該2級アミンの窒素原子を含まない環状構造を意味するものではない。ここで、活性光線とは、可視光線、紫外線、電子線、X線等をいう。特に、365nm、435nmの紫外線が好ましい。使用する光塩基発生剤の量は、膜厚、光塩基発生剤の種類、ポリアミド酸の種類等に応じて適宜選択する。例えば、ポリアミド酸100重量部に対し、光塩基発生剤の添加量を1〜40重量部とする。より好ましくは5〜35重量部であり、さらに好ましくは10〜30重量部である。
光塩基発生剤に活性光線を照射することにより得られる上記2級アミンとしては、下記式(III)の構造を有していることが好ましい。
Figure 2006189591
ここで、式(III)において、R 及びRは、それぞれ独立して水素、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜8のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルコキシル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルケン基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキニル基、置換基を有していてもよいアリール基、又は置換基を有していてもよい複素環基を示す。ただし、R 及びRのいずれか1つは少なくとも水素ではない。
及びRは、それぞれ独立して水素、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜8のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルコキシル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルケン基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキニル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基、互いに結合して形成される置換基を有していてもよい単環、又は互いに結合して形成される置換基を有していてもよい多環を示す。上記基が有していてもよい置換基としては、本発明の趣旨に反しない限りいかなるものを用いてもよい。
本発明に係る光塩基発生剤の好適な例としては、下記式(IV)の構造を有するベンジルカルバメート構造を有するもの、ベンゾイン系化合物等を挙げることができる。
Figure 2006189591
ここで、式中Rは、置換基を有していてもよいニトロフェニル基を示す。R10及びR11は、それぞれ独立して水素、又は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を示す。R〜Rは、上記式(III)で説明したとおりである。上記ニトロフェニル基(Rと水素原子からなる化合物として吸収波長を測定する)は、230〜450nmに吸収極大を有するものであることが好ましい。波長365nmのi線を利用して後述するレリーフパターンの形成を行うためには、310〜390nmに吸収極大を有するものを用いることが好ましく、330〜370nmに吸収極大を有するものを用いることがさらに好ましい。
本実施形態1に係る光塩基発生剤の特に好ましい例としては、オルト−ニトロベンゼン構造を有する下記式(V)を挙げることができる。
Figure 2006189591
ここで、R12は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜8のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルコキシル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルケン基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキニル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基、隣接するR12同士が互いに結合して形成される置換基を有していてもよい単環、又は隣接するR12同士が互いに結合して形成される置換基を有していてもよい多環を示す。nは0〜4の整数を示し、他の記号は上述したとおりである。この場合において、R10、R11のどちらか少なくとも一方は、水素とする。オルト−ニトロベンジル構造を有することにより、光照射によるベンジル位の水素引き抜きが起こり、続いてニトロソアルデヒド及び二酸化炭素の脱離が起こることにより塩基を効率よく発生させることができるためである。
活性光線波長を365nmのi線とする場合の、好ましい光塩基発生剤の例としては、下記式(VI)を挙げることができる。
Figure 2006189591
ただし、R13及びR14は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルコキシル基である。また、mは0〜2の整数を示す。他の記号は上述したとおりである。ただし、R10及びR11のどちらか少なくとも一方は、水素とする。
上記式(IV)の具体例としては、N−{[(4、5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−ジイソプロピルアミン、N−{[(4、5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−ビス(3−ペンチル)アミン、N−{[(4、5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−ビス(4−ヘプチル)アミン、N−{[(4、5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−ジシクロプロピルアミン、N−{[(4、5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−ジシクロブチルアミン、N−{[(4、5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−ジシクロペンチルアミン、N−{[(4、5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−ジシクロヘキシルアミン、N−{[(4、5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−2、6−ジメチルピペリジン、N−{[(4、5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−2、6−ジメチルピロリジン、N−{[(4、5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−2、6−ジメチル−4−メチル−ピペラジン、N−{[(4、5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−2、6−ジメチルモルホリン、N−{[(4、5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−2、6−ジメチルチオモルホリン、N−{[(3、4−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−2、6−ジメチルピペリジン、N−{[(3、5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−2、6−ジメチルピペリジン、N−{[(3、6−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−2、6−ジメチルピペリジン、N−{[(4、6−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−2、6−ジメチルピペリジン、N−{[(5、6−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−2、6−ジメチルピペリジン等を挙げることができる。
図1は、光塩基発生剤に活性光線を照射した際の分解物の例を示したものである。例として、N−{[(4、5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−2、6−ジメチルピペリジンを用いている。この化合物に活性光線を照射すると、図1に示すようにアルデヒド化合物、α位に置換基を有する2級アミン、及び二酸化炭素に分解する。
光塩基発生剤の活性光線を照射した際に発生する分解物の50%熱重量減少温度は、感光性樹脂組成物を基材上に塗布して塗膜を形成したときの塗膜中のポリイミド前駆体の50%がポリイミドに変換するために必要な温度より低い温度であることが好ましい。塗膜中から、分解物を低温プロセスにて揮発させることができるためである。
感光性樹脂組成物の塗膜に活性光線を照射した際、厚み方向に均一に光塩基発生剤の分解が進行するように、ポリイミド前駆体や光塩基発生剤の組み合わせや添加量を、塗布膜厚等に応じて適宜選択する。低露光量化を達成し、厚膜化にも対応可能なよう、ポリイミド前駆体は、活性光線の波長に対して吸収が小さいものを用いることが好ましい。ポリイミド前駆体の分子設計により、吸収プロファイルを適宜変更することができる。例えば、ポリイミド前駆体の吸収領域を短波長シフトさせるためには、芳香族基を有するポリイミド前駆体を用いる場合、上記X又は/及びY等の共役系を短くすること、電荷移動錯体の形成を妨げること等が有用である。
光塩基発生剤は、活性光線の照射により分解して光吸収波長がシフトするものが特に好ましい。このようなものを用いることにより、効率的に光塩基発生剤の分解を促進できるからである。光塩基発生剤が活性光線の照射により分解しても光吸収波長が略同一である場合には、活性光線波長に対して、感光性樹脂組成物を基体上に塗布して乾燥後に形成される塗膜の活性光線波長における膜厚10μm当たりの吸光度が、1.5以下となるようにすることが好ましい。このようにすることにより、パターンを良好に形成することができる。
365nmのi線を用いてパターン形成を良好に行うためには、例えば上記式(VI)の光塩基発生剤を用い、波長365nmに対して、感光性樹脂組成物を基体上に塗布して乾燥後に形成される塗膜の活性光線波長における膜厚10μm当たりの吸光度が、1.5以下となるようにすることが好ましい。このようにすることにより、ポリイミドのパターンを良好に形成することができる。ただし、上述したように、波長365nmの照射により分解して光吸収波長が変わる光塩基発生剤を用いる場合には、感光性樹脂組成物を基体上に塗布して乾燥後に形成される塗膜の活性光線波長における膜厚10μm当たりの吸光度が、1.5以上であっても差し支えない。
<(c)溶媒> 感光性樹脂組成物中の溶媒としては、ポリアミド酸、光塩基発生剤、他の添加剤を溶解させるものであれば特に制限はない。一例としては、N,N'−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N,N'−ジメチルアセトアミド、ジエチレングリコールジメチルエーテル、シクロペンタノン、γ−ブチロラクトン、α−アセチル−γ−ブチロラクトン、テトラメチル尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリノン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド、ピリジン、γ−ブチロラクトン、ジエチレングリコールモノメチルエーテルを挙げることができる。これらは単独で用いても、二種以上を混合して用いてもかまわない。使用する溶媒の量は、塗布膜厚や粘度に応じて、ポリアミド酸100重量部に対し、100〜400重量部の範囲で用いることができる。
<その他の添加剤> 本実施形態1に係る感光性樹脂組成物には、更に光感度を向上させるために増感剤を添加することもできる。光感度を向上させるための増感剤としては、例えばミヒラーズケトン、4,4'−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、2,5−ビス(4'−ジエチルアミノベンザル)シクロペンタン、2,6−ビス(4'−ジエチルアミノベンザル)シクロヘキサノン、2,6−ビス(4'−ジメチルアミノベンザル)−4−メチルシクロヘキサノン、2,6−ビス(4'−ジエチルアミノベンザル)−4−メチルシクロヘキサノン、4,4'−ビス(ジメチルアミノ)カルコン、4,4'−ビス(ジエチルアミノ)カルコン、p−ジメチルアミノシンナミリデンインダノン、p−ジメチルアミノベンジリデンインダノン、2−(p−ジメチルアミノフェニルビフェニレン)−ベンゾチアゾール、2−(p−ジメチルアミノフェニルビニレン)ベンゾチアゾール、2−(p−ジメチルアミノフェニルビニレン)イソナフトチアゾール、1,3−ビス(4'−ジメチルアミノベンザル)アセトン、1,3−ビス(4'−ジエチルアミノベンザル)アセトン、3,3'−カルボニル−ビス(7−ジエチルアミノクマリン)、3−アセチル−7−ジメチルアミノクマリン、3−エトキシカルボニル−7−ジメチルアミノクマリン、3−ベンジロキシカルボニル−7−ジメチルアミノクマリン、3−メトキシカルボニル−7−ジエチルアミノクマリン、3−エトキシカルボニル−7−ジエチルアミノクマリン、N−フェニル−N′−エチルエタノールアミン、N−フェニルジエタノールアミン、N−p−トリルジエタノールアミン、N−フェニルエタノールアミン、4−モルホリノベンゾフェノン、ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、ジエチルアミノ安息香酸イソアミル、2−メルカプトベンズイミダゾール、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−(p−ジメチルアミノスチリル)ベンズオキサゾール、2−(p−ジメチルアミノスチリル)ベンズチアゾール、2−(p−ジメチルアミノスチリル)ナフト(1,2−d)チアゾール、2−(p−ジメチルアミノベンゾイル)スチレン等が挙げられ、感度の点で、メルカプト基を有する化合物とジアルキルアミノフェニル基を有する化合物を組み合わせて用いることが好ましい。これらは単独でまたは2〜5種類の組み合わせで用いることができる。光感度を向上させるための増感剤は、ポリイミド前駆体として用いるポリアミド酸100重量部に対し、0.1〜10重量部を用いるのが好ましい。
また、本実施形態1に係る感光性樹脂組成物には、基材との接着性向上のため接着助剤を添加することもできる。接着助剤としては、本発明の趣旨に反しない限り公知のものを用いることができる(例えば、上記特許文献3)。例えば、γ−アミノプロピルジメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、N−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]フタルアミド酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物と(トリエトキシシリル)プロピルアミンの反応生成物等を挙げることができる。接着助剤の添加量は、ポリアミド酸100重量部に対し、0.5〜10重量部の範囲が好ましい。
<感光性樹脂組成物のレリーフパターンの製造方法> 次に、上記感光性樹脂組成物を用いたレリーフパターンの製造方法について説明する。
まず、ステップS1として感光性樹脂組成物を基材上に塗布し、乾燥することにより塗膜を得る。感光性樹脂組成物を基材上に塗布する方法としては、従来から感光性樹脂組成物の塗布に用いられていた方法、例えば、スピンコーター、バーコーター、ブレードコーター、カーテンコーター、スクリーン印刷機等で塗布する方法、スプレーコーターで噴霧塗布する方法、さらにはインクジェット法等を用いることができる。塗膜の乾燥方法としては、風乾、オーブンまたはホットプレートによる加熱乾燥、真空乾燥等の方法が用いられる。また、塗膜の乾燥は、感光性樹脂組成物中のポリアミド酸のイミド化が起こらないような条件で行うことが望ましい。具体的には、風乾、あるいは加熱乾燥を行う場合、20℃〜140℃で1分〜1時間の条件で行うことができる。好ましくは、ホットプレート上で1〜5分行う。真空乾燥を行う場合は、室温で1分〜1時間の条件で行うことができる。
基材としては、半導体が形成されたシリコンウェハー等の基板を用いることができる。本実施形態1の感光性樹脂組成物を、半導体装置のパッシベーション保護膜として用いる場合には、例えば、トランジスター、熱酸化膜、電極等が形成された基板を用いる。
次に、ステップS2として上記塗膜を、パターンを有するフォトマスクを介して露光する。露光光線は、光塩基発生剤を分解させることができる波長のものを用いる。上述したように、適宜増感剤を用いて調整ことができる。露光装置としては、コンタクトアライナー、ミラープロジェクション、ステッパー等を用いることができる。これにより、光塩基発生剤が図1に示すように分解して塩基が発生する。
続いて、ステップS3として塗膜中に発生した塩基により塗膜のイミド化を促進させるように加熱する。これにより、上記ステップS2において露光部に発生した塩基が触媒となって、ポリアミド酸が部分的にイミド化する。加熱時間及び加熱温度は、用いるポリアミド酸、塗布膜厚、光塩基発生剤の種類によって適宜変更する。典型的には、10μm程度の塗布膜厚の場合、110〜200℃で2分〜10分程度である。加熱温度が低すぎると、部分的イミド化を効率的に達成することができない。一方、加熱温度が高すぎると、未露光部のイミド化が進行して、露光部と未露光部との溶解度差を小さくしてしまう。
次いで、ステップS4として塗膜を現像液で処理する。これにより、塗膜中の未露光部分を除去して、基材上にポリイミド前駆体及び部分的にイミド化したポリイミドからなるパターンを形成することができる。現像に用いる方法としては、従来知られているフォトレジストの現像方法、例えば回転スプレー法、パドル法、超音波処理を伴う浸せき法等の中から任意の方法を選択することができる。現像液としては、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等の有機アミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド等の四級アンモニウム塩類等の水溶液を挙げることができる。また、必要に応じて、これらにメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等の水溶性有機溶媒や界面活性剤を適当量添加した水溶液を使用することができる。その後、必要に応じて塗膜をリンス液により洗浄してパターン塗膜を得る。リンス液としては、蒸留水、メタノール、エタノール、イソプロパノール等を単独または組み合わせて用いることができる。
その後、ステップS5としてパターン化された塗膜を加熱する。加熱温度は、ポリイミドのパターンを得るように設定する。このようにしてポリイミドのパターンを得る。加熱は、例えば、ホットプレート、オーブン、温度プログラムを設定できる昇温式オーブンを用いることにより行う。このときの雰囲気気体としては空気を用いてもよく、窒素、アルゴン等の不活性ガスを用いてもよい。例えば、不活性ガス中で、150〜300℃で5〜120分程度の加熱を行う。加熱温度のより好ましい範囲は、150〜250℃であり、さらに好ましい範囲は180〜220℃である。
本実施形態1に係る感光性樹脂組成物によれば、光塩基発生剤に活性光線を照射することにより得られる塩基としてα位に少なくとも一つの置換基を有する2級アミンを用いることにより、従来に比して低温でポリイミドの膜を得ることができる。これは、類似構造の1級アミンに比して塩基性が高く、イミド化の促進能力が高いためと考えている。また、α位に置換基を有することにより光塩基発生剤から発生する塩基がポリイミド前駆体や他の添加剤に求核攻撃するのを抑制して、効率的にイミド化を促進することができるためと考えている。
また、ポリイミド前駆体としてポリアミド酸を用いているので、ポリアミド酸エステル、ポリイソイミドを用いる場合に比して合成や精製方法が簡便であり、かつ環境負荷の少ない水系現像液でパターン形成を行うことができるというメリットを有する。
[実施形態2]
次に、上記実施形態1とは異なる例について説明する。なお、以降の説明において、上記実施形態1と共通する部分については、適宜その説明を省略する。
本実施形態2に係る感光性樹脂組成物は、(A)ポリアミド酸エステル、(B)活性光線の照射により塩基を発生する光塩基発生剤、(C)溶媒を含有するものである。
<(A)ポリアミド酸エステル> 本実施形態2に係るポリアミド酸エステルは、下記式(II)に示される繰り返し単位を有するものである。ポリアミド酸エステルの好ましい分子量は、5000〜10万、より好ましくは1〜6万である。ポリマーの固有粘度は、0.1〜2dL/gとすることが好ましい。
Figure 2006189591
式中、X及びYは、上記実施形態1で説明したとおりである。R及びRは、それぞれ一価の基を示し、−COOR基及び−COOR基は、それぞれ−CONH基と互いにオルト位置にある。R及びRの好ましい例としては、アルキル基、アルケン基、アルキニル基、C2nOC2m+1などで表されるエーテル基を有するものを挙げることができる。無論、これらは置換基を有していてもよい。
本実施形態2に係るポリアミド酸エステルにおいて、その繰り返し単位中のX基及びY基は、それぞれ上述したように原料として用いるテトラカルボン酸二無水物、ジアミン類に由来し、R、R基は、テトラカルボン酸二無水物をエステル化したものに由来する。本実施形態に用いることのできるテトラカルボン酸二無水物、ジアミン類の一例としては、上記実施形態1に記載にものを挙げることができる。
上記テトラカルボン酸二無水物のエステル化は、アルコール類と反応させることにより行うことができる。アルコール類としては、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコールなどの飽和炭化水素基を有するアルコール、アリルアルコール等の芳香族基を有するアルコール、不飽和炭化水素基を有するアルコール、C2nOC2m+1などで表されるエーテル基を有するアルコール等を用いることができる。これらのアルコール類は、1種あるいは2種以上を混合して用いることができる。
本実施形態2に係るポリアミド酸エステルの具体的な合成方法に関しては従来の方法を採用することができる。例えば、上記特許文献4に開示された方法や、上記特許文献5の実施例5に示された、有機の脱水剤の存在下でテトラカルボン酸ジエステルとジアミンとの縮合反応を行う方法や、同特許文献5の比較例1に示された、テトラカルボン酸ジエステルジ酸塩化物を経由する方法によって合成することができる。ポリアミド酸エステルを合成する際のテトラカルボン酸ジエステルとジアミンのモル比は、1.0付近であることが好ましいが、目的とするポリアミド酸エステルの分子量に応じて0.7〜1.3の範囲で用いることができる。
<(B)光塩基発生剤> 本実施形態2に係る光塩基発生剤は、活性光線の照射によりα位に少なくとも一つの置換基を有する構造の2級アミンを発生するものである。光塩基発生剤に活性光線を照射することにより得られる2級アミン及び光塩基発生剤は、上記実施形態1で述べたとおりである。使用する光塩基発生剤の量は、膜厚、光塩基発生剤の種類、ポリアミド酸エステルの種類等に応じて適宜選択する。例えば、ポリアミド酸エステル100重量部に対し、光塩基発生剤の添加量を1〜40重量部とする。より好ましくは5〜35重量部であり、さらに好ましくは10〜30重量部である。
<(C)溶媒> 感光性樹脂組成物中の溶媒としては、ポリアミド酸エステル、光塩基発生剤、光重合開始剤、他の添加剤を溶解させるものであれば特に制限はない。一例としては、上記実施形態1に記載のものを挙げることができる。また、使用する溶媒の量は、塗布膜厚や粘度に応じて、ポリアミド酸エステル100重量部に対し、100〜400重量部の範囲で用いることができる。
<その他の添加剤> 本実施形態2に係る感光性樹脂組成物は、適宜増感剤、基材との接着性向上のため接着剤を添加することができる。増感剤、接着剤としては、例えば、上記実施形態1に記載のものを用いることができる。
[感光性樹脂組成物のレリーフパターンの製造方法]
次に、上記感光性樹脂組成物を用いたレリーフパターンの製造方法について説明する。基本的なレリーフパターンの製造方法は、上記実施形態1のステップS1〜ステップS5と同様であるが、下記の点が異なる。すなわち、上記実施形態1においては、ステップS4で用いる現像液として水系現像液を用いていたのに対し、本実施形態2においては有機系現像液を用いている点が異なる。以下、相違点について説明する。
有機系現像液としては、ポリアミド酸エステル及び部分的にイミド化したポリイミドに対する良溶媒または良溶媒と貧溶媒の組み合わせが好ましい。良溶媒としては、N−メチルピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、N,N′−ジメチルアセトアミド、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、γ−ブチロラクトン、α−アセチル−γ−ブチロラクトン等が好ましく、貧溶媒としてはトルエン、キシレン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、乳酸エチル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート及び水等が用いられる。良溶媒と貧溶媒とを混合して用いる場合には、ポリマーの溶解性によって良溶媒に対する貧溶媒の割合を調整する。また、各溶媒を数種類組み合わせて用いることもできる。
本実施形態2に係るステップS5において、R及びRは、加熱により塗膜中に残存させるようにしてもよいし揮発させるようにしてもよい。用途に求められる特性、性能等に応じて適宜選択する。揮発させる場合には、低温プロセス化の観点から、ポリイミドに変換する温度よりも揮発温度が低いものを用いることが好ましい。残存させる場合には、経時的過程において安定に膜中に存在し得るものを選定する。
本実施形態2に係る感光性樹脂組成物によれば、光塩基発生剤に活性光線を照射することにより得られる塩基としてα位に少なくとも一つの置換基を有する2級アミンを用いることにより、従来に比して低温でポリイミドの塗膜を得ることができる。これは、類似構造の1級アミンに比して塩基性が高く、イミド化の促進能力が高いためと考えている。また、α位に置換基を有することにより光塩基発生剤から発生する塩基がポリイミド前駆体や添加剤等に求核攻撃するのを抑制して、効率的にイミド化を促進することができるためと考えている。
[実施形態3]
次に、上記実施形態1及び2とは異なる例について説明する。本実施形態3に係る感光性樹脂組成物は、(A)ポリアミド酸エステル、(B)活性光線の照射により塩基を発生する光塩基発生剤、(C)溶媒、(D)光重合開始剤を含有するものである。
<(A)ポリアミド酸エステル> 本実施形態3に係るポリアミド酸エステルは、上記実施形態2で述べた式(I)に示される繰り返し単位を有するものである。ただし、R及びRは、それぞれ独立にオレフィン性二重結合を有する一価の基を示すものとする。ポリアミド酸エステルの好ましい分子量は、5000〜10万、より好ましくは1〜6万である。ポリマーの固有粘度は、0.1〜2dL/gとすることが好ましい。
上記テトラカルボン酸二無水物のエステル化を行う際のアルコール類としては、オレフィン性二重結合を有するものを用いる。具体的には、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、1−アクリロイルオキシ−3−プロピルアルコール、2−アクリルアミドエチルアルコール、メチロールビニルケトン、2−ヒドロキシエチルビニルケトン、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−t−ブトキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルオキシプロピルアクリレート、1−メタクリロイルオキシ−3−プロピルアルコール、2−メタクリルアミドエチルアルコール、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−tert−ブトキシプロピルメタクリレート、及び2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルオキシプロピルメタクリレート等を挙げることができる。これらの中でも、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、及び2−ヒドロキシエチルアクリレートを特に好ましく使用することができる。これらのアルコール類は、1種あるいは2種以上を混合して用いることができる。
また、上記特許文献3に記載のように、上記のオレフィン性二重結合を有するアルコールに、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール及びアリルアルコールなどを混合して用いてもよい。
<(B)光塩基発生剤> 本実施形態3に係る光塩基発生剤は、活性光線の照射によりα位に少なくとも一つの置換基を有する構造の2級アミンを発生するものである。光塩基発生剤に活性光線を照射することにより得られる2級アミン及び光塩基発生剤は、上記実施形態1で述べたとおりである。使用する光塩基発生剤の量は、膜厚、光塩基発生剤の種類、ポリアミド酸エステルの種類、光重合開始剤の添加量等に応じて適宜選択する。例えば、ポリアミド酸エステル100重量部に対し、光塩基発生剤の添加量を1〜40重量部とする。より好ましくは5〜35重量部であり、さらに好ましくは10〜30重量部である。
<(C)溶媒> 感光性樹脂組成物中の溶媒としては、ポリアミド酸エステル、光塩基発生剤、光重合開始剤、他の添加剤を溶解させるものであれば特に制限はない。一例としては、上記実施形態1に記載のものを挙げることができる。使用する溶媒の量は、塗布膜厚や粘度に応じて、ポリイミド前駆体として用いるポリアミド酸エステル100重量部に対し、100〜400重量部の範囲で用いることができる。
<(D)光重合開始剤> 本実施形態3に係る光重合開始剤としては、例えばベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4'−メチルジフェニルケトン、ジベンジルケトン、フルオレノン等のベンゾフェノン誘導体、2,2'−ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン等のアセトフェノン誘導体、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン等のチオキサントン誘導体、ベンジル、ベンジルジメチルケタール、ベンジル−β−メトキシエチルアセタール等のベンジル誘導体、ベンゾインメチルエーテル等のベンゾイン誘導体、2,6−ジ(4'−ジアジドベンザル)−4−メチルシクロヘキサノン、2,6'−ジ(4'−ジアジドベンザル)シクロヘキサノン等のアジト類、1−フェニル−1,2−ブタンジオン−2−(O−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニルプロパンジオン−2−(O−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニルプロパンジオン−2−(O−エトキシカルボニル)オキシム、1−フェニルプロパンジオン−2−(O−ベンゾイル)オキシム、1,3−ジフェニルプロパントリオン−2−(O−エトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−3−エトキシプロパントリオン−2−(O−ベンゾイル)オキシム等のオキシム類、N−フェニルグリシンなどのN−アリールグリシン類、ベンゾイルパーオキシドなどの過酸化物類、芳香族ビイミダゾール類、チタノセン類などが挙げられるが、光感度の点でオキシム類が好ましい。これらの光重合開始剤の添加量は、ポリイミド前駆体として用いるポリアミド酸エステル100重量部に対し、1〜15重量部が好ましい。
<その他の添加剤> 本実施形態3に係る感光性樹脂組成物は、上記したポリアミド酸エステル、光塩基発生剤、光重合開始剤に加え、光感度向上のために反応性炭素−炭素二重結合を有する化合物を加えることもできる。このような化合物としては、例えば、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオージ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ぺンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、トリメチロールプロパンプロピレンオキシド変性トリ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキシド変性トリ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキシド変性ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキシド変性トリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキシド・カプロラクトン変性(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ジアリルフタレート、トリアリルトリメリテート、トリアリルクロレンデート、トリアリルシアヌレート、及びトリアリルイソシアヌレートが挙げられる。また、これらの使用にあたっては、必要に応じて、単独でも2種以上を混合して用いてもかまわない。このような化合物は、ポリイミド前駆体として用いるポリアミド酸エステル100重量部に対して、1〜30重量部の範囲で添加するのが好ましい。
本実施形態3に係る感光性樹脂組成物は、適宜増感剤、基材との接着性向上のため接着剤を添加することができる。増感剤、接着剤としては、例えば、上記実施形態1に記載のものを用いることができる。
また、保存時の組成物溶液の粘度や光感度の安定性を向上させるために熱重合禁止剤を添加することができる。熱重合禁止剤としては、本発明の趣旨に反しない限り公知のものを用いることができる(例えば、上記特許文献3)。一例としては、ヒドロキノン、N−ニトロソジフェニルアミン、p−tert−ブチルカテコール、フェノチアジン、N−フェニルナフチルアミン、エチレンジアミン四酢酸、1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、2,6−ジ−tert−ブチル−p−メチルフェノール、5−ニトロソ−8−ヒドロキシキノリン、1−ニトロソ−2−ナフトール、2−ニトロソ−1−ナフトール、2−ニトロソ−5−(N−エチル−N−スルフォプロピルアミノ)フェノール、N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミンアンモニウム塩、N−ニトロソ−N(1−ナフチル)ヒドロキシルアミンアンモニウム塩等が挙げられる。感光性樹脂組成物に添加する熱重合禁止剤の量としては、ポリイミド前駆体として用いるポリアミド酸エステル100重量部に対し、0.005〜5重量部の範囲が好ましい。
<感光性樹脂組成物のレリーフパターンの製造方法> 次に、上記感光性樹脂組成物を用いたレリーフパターンの製造方法について説明する。基本的なレリーフパターンの製造方法は、上記実施形態1のステップS1〜ステップS5と同様である。
まず、ステップS1として、感光性樹脂組成物を基材上に塗布し、乾燥することにより塗膜を得る。塗布方法、塗布条件、用いる基材等は、例えば上記実施形態1のものを採用することができる。
次に、ステップS2として、上記塗膜を、パターンを有するフォトマスクを介して塗膜を露光する。露光光線、露光装置、露光条件等は例えば、上記実施形態1に記載のものを採用できる。露光光線としては、光塩基発生剤を分解させることができ、かつ光重合開始剤を活性化させることができる波長のものを用いる。上述したように、適宜増感剤を用いて調整することができる。本実施形態3に係るステップS2においては、露光により光塩基発生剤を分解させて塩基を発生させると共に、光重合開始剤を活性化させてオレフィン性二重結合の架橋を促進する。これにより、露光部と未露光部との現像液に対する溶解度差を形成することができる。
続いて、ステップS3として、塗膜中に発生した塩基により塗膜のイミド化を促進させるように加熱する。これにより、上記ステップS2において露光部に発生した塩基が触媒となって、ポリアミド酸エステルが部分的にイミド化する。本実施形態3においては、上記ステップS2において、架橋反応を促進させて、露光部と未露光部との現像液に対する溶解度差を出しているので、上記実施形態2に比して、より短時間又は/及び低温で部分イミド化を進行させることが可能である。このため、未露光部が熱によって部分的なイミド化が起こるのを抑制できる。このようにすることにより、相乗的に露光部と未露光部との溶解度差を大きくすることができる。
次いで、ステップS4として塗膜を現像液で処理する。これにより、塗膜中の未露光部分を除去して、基材上にポリイミド前駆体及び部分的にイミド化したポリイミドからなるパターンを得る。現像液としては、上記実施形態2と同様に有機系のものを用いる。
その後、ステップS5としてパターン化された塗膜を加熱する。加熱温度は、ポリイミドのパターンを得るように設定する。このようにしてポリイミドのパターンを得る。上記実施形態2で述べたとおり、R及びRは、用いる用途に応じて塗膜中に残存させてもよく、揮発させてもよい。
本実施形態3に係る感光性樹脂組成物によれば、光塩基発生剤に活性光線を照射することにより得られる塩基としてα位に少なくとも一つの置換基を有する2級アミンを用いることにより、従来に比して低温でポリイミドの膜を得ることができる。その理由は上述したとおりである。また、オレフィン性二重結合を側鎖に有するポリアミド酸エステルを用い、光照射により架橋反応と、部分イミド化反応を進行せしめることにより、露光後の加熱温度及び加熱時間を架橋反応をしない場合に比して低温又は/及び短時間に設定することができる。その結果、未露光部の熱によるイミド化を抑制し、露光部と未露光部の溶解度差を相乗的に大きく設定することができる。
[実施形態4]
次に、上記実施形態1、2及び3とは異なる例について説明する。本実施形態4は、上記実施形態3に係る感光性樹脂組成物と同じものを用いているが、レリーフパターンの製造方法が上記実施形態3に係るレリーフパターンの製造方法とは異なる。すなわち、上記実施形態3においては、ステップS3として、塗膜中に発生した塩基により塗膜のイミド化を促進させるように加熱するのに対し、本実施形態4においては、このステップS3を行わずに次のステップS4の現像処理を行う点が異なる。以下、本実施形態4に係るパターン形成方法について説明する。なお、上記実施形態3と共通する部分については、説明を適宜省略する。
本実施形態4に係るパターン形成方法は、まず、ステップSa1として、感光性樹脂組成物を基材上に塗布し、乾燥することにより塗膜を得る。塗布方法、塗布条件、用いる基材等は、例えば上記実施形態1と同様にすることができる。
次に、ステップSa2として、上記塗膜を、パターンを有するフォトマスクを介して露光する。露光光線としては、光塩基発生剤を分解させることができ、かつ光重合開始剤を活性化させることができる波長のものを用いる。上述したように、増感剤を適宜用いて調整することができる。本実施形態4に係るステップSa2においては、光重合開始剤を活性化させてオレフィン性二重結合の架橋を促進する。これにより、露光部と未露光部との現像液に対する溶解度差を形成する。
続いて、ステップSa3として、塗膜を現像液で処理する。これにより、塗膜中の未露光部分を除去して、基材上にポリイミド前駆体のパターンを形成する。
その後、ステップSa4として、ポリイミド前駆体のパターンを加熱してポリイミド膜を得る。この際、ステップSa2により塗膜中に発生せしめた塩基により塗膜のイミド化が促進され、ポリアミド酸エステルが加速的にイミド化する。その結果、光塩基発生剤が添加されていない感光性樹脂組成物に比して短時間で、かつ低温でイミド化を進行させることができる。用いる用途に応じて、感光基を塗膜中に残存させてもよく、揮発させるようにさらに加熱を加えてもよい。
本実施形態4に係るレリーフパターンの製造方法によれば、上記実施形態1、2及び3に比してさらにプロセスの短縮化を図ることができる。すなわち、露光後、現像前の加熱工程をカットし、かつ、従来に比して低温でポリイミドの塗膜を得ることができる。
[実施形態5]
次に、上記実施形態1〜4に記載の感光性樹脂組成物を再配線型フリップチップ構造を有する半導体装置における保護膜(表面保護膜等)、絶縁膜(層間絶縁膜等)に適用した例について説明する。
まず、ウェハー表面に半導体が形成された半導体チップ1上に、図2(a)に示すように、所望のパターン形状を有する第1の絶縁膜3を形成する。具体的には、上記実施形態に係る感光性樹脂組成物を塗布して塗膜を形成し、上述したレリーフパターンの製造方法により半導体のアルミ等の電極パッド2部分に開口部を有するポリイミド膜からなる第1の絶縁膜3を得る。
次に、図2(b)に示すように、半導体チップ1と外部接続端子との相互接続を行うための再配線4をウェハー上に形成する。具体的には、銅等の金属薄膜をスパッタで形成し、さらに必要に応じて電気めっきにより銅層を形成する。そして、フォトレジストを用いて第1の絶縁膜3上に、電極パッド2と外部接続端子たるはんだバンプ7とを接続するための再配線4を形成する。また、再配線4の形成と同時に所定の位置(はんだバンプ7を形成する位置)に円形電極を形成する。
その後、図2(c)に示すように、電極パッド2、第1の絶縁膜3及び再配線4上に、所定の開口形状を有する第2の絶縁膜5を形成する。具体的には、上記実施形態に係る感光性樹脂組成物を第1の絶縁膜3等の上に塗布し、上述したレリーフパターンの製造方法に従って上記円形電極の位置に開口を有するポリイミド膜を形成する。
次いで、図2(d)に示すように、金属薄膜層6とはんだバンプ7を形成する。まず、スパッタで2〜3層の金属薄膜層を形成する。金属としてはAl、TiW、Cu等を用いることができる。その後、不図示の厚膜のフォトレジスト若しくはドライフィルムレジスト層を塗布し、フォトリソグラフィー工程により円形電極の位置を開口する。次いで、上記金属薄膜層6を電極としてはんだめっきを実施する。その後、上記フォトレジスト若しくはドライフィルムレジストを剥離し、めっきで形成したはんだ(はんだバンプ7)をマスクとして金属薄膜をエッチングする。
その後、ダイシングを実施してウェハーを所定の大きさに切断する。このような工程を経て、本実施形態に係る感光性樹脂組成物からなる第1の絶縁膜3と第2の絶縁膜5を有する再配線型フリップチップ構造を有する半導体装置を製造することができる。
本実施形態5によれば、上記実施形態1〜4に係る感光性樹脂組成物とレリーフパターン形成方法により第1の絶縁膜3及び第2の絶縁膜5を得ているので、従来に比して低温でポリイミド膜を得ることができる半導体装置を提供することができる。従って、高温プロセスに耐えられない半導体装置に特に好適に用いることができる。また、高温プロセスに起因する上記金属薄膜層3間及びはんだとの間の相互拡散等を抑制できる。さらに、基材を大径化した場合に懸念される基材の屈曲量を抑制することができる。
なお、本実施形態5においては本件発明を半導体装置に適用した例について説明したが、これに限定されるものではなく、各種電子部品の保護部材、絶縁部材、光学素子部材、液晶素子部材等に本件発明の感光性樹脂組成物を適用することが可能である。
次に、実施例によりさらに本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されるものではない。
本実施例においては、ポリイミド前駆体として下記式(XIII)のポリアミド酸(以下、「PAA1」という)を用いた。また、光塩基発生剤としては、下記式(XVI)に記載の{[(4,5−ジメトキシ−2−ニトロベンジル)オキシ]カルボニル}−2,6−ジメチルピペリジン(以下、「DNCDP」と略記する)を用いた。以下に記載する試薬等は、特に断らない限りは一般に市販されているものである。
Figure 2006189591
[合成例]
PAA1は、オキシジアニリン(以下、「ODA」と略記する)0.600g(3.00mmol)のN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)8.50ml中に、4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(以下、「BPDA」と略記する)0.883g(3.00mmol)を一度に加え、室温環境下12時間攪拌せしめることにより、粘性の高い透明溶液のポリマー(式(XIII))溶液を得た。DMAc中のポリマーの固有粘度は、30℃、0.5g/dLの濃度で0.73dL/gであった。なお、DMAcは、減圧蒸留により精製したものを、ODA及びBPDAは、それぞれテトラヒドロフラン(THF)、無水酢酸から再結晶したものを用いた。
光塩基発生剤たるDNCDPは、非特許文献3に記載の方法により合成し、n−ペンタン/ベンゼンで再結晶した。得られたDNCDPは、収率76%、融点136.2℃であり、元素分析の結果は以下のとおりであった。すなわち、C17H24N2O6:計算値.C,57.94;H,6.86;N,7.95;O,27.24;実測値C,58.12;H,6.90;N,7.94;O,27.04.という結果を得た。
[特性評価]
DMAc中にPAA1が10wt%となるように調製し、さらにこのポリマー溶液にDNCDPを配合せしめることにより感光性樹脂組成物の溶液を得た。PAA1とDNCDPの配合量は、両者の総和に対して、それぞれPAA1を75wt%、DNCDPを25wt%とした。この感光性樹脂組成物の溶液をシリコンウェハー上に回転塗布し、100℃で120秒間加熱し、感光性樹脂組成物の塗膜を得た。
次いで、感光性樹脂組成物の塗膜に、ライン&スペース(L/S)フォトマスクを介して1000mJ/cmの365nm(i線)の活性光線を照射した。光源としては、超高圧水銀灯を用い、フィルターを組み合わせることにより365nmの活性光線を得た。続いて、ホットプレート上で160℃、300秒間加熱を行った。
その後、現像液にて現像を行った。現像液としては、2.38%テトラメチルアンモニウム水溶液(以下、「TMAH溶液」と略記する)にイソプロピルアルコールを加えた溶液を用いた。イソプロピルアルコールの添加量は、現像液中10wt%となるように調製した(以下、「iPrOH/TMAHaq=10/90」と略記する)。本実施例においては、40℃で480秒間、超音波中で現像を行い、蒸留水を用いてリンスを行った。その後、200℃で10分間加熱した。
上記工程後、露光部のパターンが良好に残存したネガ型のポリイミドのレリーフパターンが得られた。2.4μmの膜厚で、8μmのL/Sパターンが形成されていることを確認した。得られた塗膜中のDNCDPの分解物の残存量を調べた。具体的には、ポリイミド膜をアセトンにつけて、この溶液をリフラックスさせてアセトンを濃縮した。そして、このサンプルをNMR測定した。その結果、DNCDPの分解物であるアルデヒド化合物及び光塩基発生剤のピークが検出されなかった。すなわち、200℃、10分の加熱工程を経たポリイミド膜中には、DNCDPの分解物が存在しないという結果を得た。
次に、本実施例に係る感光性樹脂組成物の塗膜の露光部と未露光部の溶解度差を検討した。具体的には、15wt%のDNCDPとPAA1からなる感光性樹脂組成物を塗膜し、1000mJ/cmで露光した後に160℃で300秒間加熱した。その後、iPrOH/TMAHaq=10/90にて現像した。その結果、露光部の溶解速度は、未露光部の溶解速度に比して370倍高いという結果を得た。
続いて、本実施例に係る感光性樹脂組成物の塗膜の各プロセスにおけるFTIRスペクトルを測定し、各プロセス段階におけるイミド化の度合を追跡した。測定装置としては、HoribaFT−210を用いた。リファレンスとしては、空気中で200℃、250℃でそれぞれ30分ずつ加熱し、その後350℃で60分間加熱したサンプルのイミド基のC−N吸収(1376cm−1)とフェニルエーテル基のC−O吸収(1241cm−1)の吸光度を100%とし、他のサンプルのイミド化の度合を確認した。加熱は、ホットプレートで行った。
図3は、本実施例に係る感光性樹脂組成物の塗膜の各工程のIRスペクトルを示している。図中、(a)は感光性樹脂組成物を塗膜して100℃で120秒間加熱した後のサンプル、(b)は露光後に160℃で5分間加熱した後のサンプル、(c)は現像してさらに200℃で10分間加熱した後のサンプル、(d)はリファレンス(空気中で200℃、250℃でそれぞれ30分ずつ加熱し、その後350℃で60分間加熱したもの)である。
図3(b)のスペクトル(露光後に160℃で5分加熱した後のサンプル)は、リファレンスである図3(d)のスペクトルとは異なり、その違いから露光後に160℃で5分加熱しただけでは、イミド化の度合いは部分的であることがわかる。一方、図3(c)のサンプル(現像してさらに200℃で10分間加熱した後のサンプル)は、図3(d)のスペクトルと同一であることを確認した。これは、200℃の温度で10分間加熱を行えば、感光性樹脂組成物のイミド化を十分に達成できることを意味している。
本実施例に係る感光性樹脂組成物は、従来に比して低温環境下でしかも短時間でイミド化を達成できる。従って、高温プロセスに耐えられない半導体装置等の用途などに特に有用であるのみならず、プロセスの短縮化も達成できる。また、加熱してイミド化を行った後(200℃で10分間加熱を行った後)の膜中には、DNCDPの分解物が検出されなかった。
光塩基発生剤に活性光線を照射した場合の生成物を説明するための図。 実施形態5に係る半導体装置の製造方法を説明するための主要部断面図。 実施例に係る感光性樹脂組成物の各プロセスにおけるIR分析チャート。
符号の説明
1 半導体チップ
2 電極パッド
3 第1の絶縁膜
4 再配線
5 第2の絶縁膜
6 金属薄膜層
7 はんだバンプ

Claims (12)

  1. ポリイミド前駆体と、活性光線の照射により塩基を発生する光塩基発生剤と、溶媒を含有する感光性樹脂組成物であって、
    該ポリイミド前駆体は、下記式(I)の繰り返し単位を有するポリアミド酸、
    Figure 2006189591
    (ただし、Xは4価の脂肪族基又は4価の芳香族基、Yは4価の脂肪族基又は4価の芳香族基、−COOH基は、それぞれ−CONH基と互いにオルト位置にある。)
    であり、該光塩基発生剤は、活性光線の照射によりα位に少なくとも一つの置換基を有する2級アミンを発生するものであることを特徴とする感光性樹脂組成物。
  2. ポリイミド前駆体と、活性光線の照射により塩基を発生する光塩基発生剤と、溶媒を含有する感光性樹脂組成物であって、
    該ポリイミド前駆体は、下記式(II)の繰り返し単位を有するポリアミド酸エステル、
    Figure 2006189591
    (ただし、Xは4価の脂肪族基又は4価の芳香族基、Yは4価の脂肪族基又は4価の芳香族基、R及びRは、それぞれ独立に一価の基を示し、−COOR基及び−COOR基は、それぞれ−CONH基と互いにオルト位置にある。)
    であり、該光塩基発生剤は、活性光線の照射によりα位に少なくとも一つの置換基を有する2級アミンを発生するものであることを特徴とする感光性樹脂組成物。
  3. 請求項2に記載の感光性樹脂組成物において、
    さらに、光重合性開始剤を含有し、上記R及びRは、それぞれ独立にオレフィン性二重結合を有する一価の基であることを特徴とする感光性樹脂組成物。
  4. 請求項1、2又は3に記載の感光性樹脂組成物において、
    上記2級アミンは、環状構造であることを特徴とする感光性樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物において、
    上記2級アミンは、下記式(III)
    Figure 2006189591
    (式中、R、R、R及びRは、それぞれ独立して水素、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜8のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルコキシル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルケン基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキニル基、置換基を有していてもよいアリール基、又は置換基を有していてもよい複素環基を示し(ただし、R、R、R及びRのうちの少なくとも一つは水素ではない)、R及びRは、それぞれ独立して水素、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜8シクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルコキシル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルケン基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキニル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基、互いに結合して形成される置換基を有していてもよい単環、又は互いに結合して形成される置換基を有していてもよい多環を示す。)
    であることを特徴とする感光性樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物において、
    上記光塩基発生剤は、下記式(IV)
    Figure 2006189591
    (式中、Rは置換基を有していてもよいニトロフェニル基を示し、R10及びR11は、それぞれ独立して水素、又は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を示し、他の記号は請求項5と同意義を示す)
    であることを特徴とする感光性樹脂組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物において、
    上記光塩基発生剤は、下記式(V)
    Figure 2006189591
    (式中、R12は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜8のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルコキシル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルケン基、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキニル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環基、隣接するR12同士が互いに結合して形成される置換基を有していてもよい単環、又は隣接するR12同士が互いに結合して形成される置換基を有していてもよい多環を示し、R10及びR11は、それぞれ独立して水素、又は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を示し(ただし、R10及びR11の少なくとも一つは水素である)、nは0〜4の整数を示し、他の記号は請求項5及び6と同意義を示す)
    であることを特徴とする感光性樹脂組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物において、
    上記光塩基発生剤は、下記式(VI)
    Figure 2006189591
    (ただし、R13及びR14は、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルコキシル基を示し、mは0、1又は2を示し、他の記号は請求項5、6及び7と同意義を示す)
    であることを特徴とする感光性樹脂組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物において、
    上記光塩基発生剤に活性光線を照射したときに発生する分解物の50%熱重量減少温度は、上記感光性樹脂組成物を基材上に塗布して塗膜を形成したときの塗膜中のポリイミド前駆体の50%がポリイミドに変換するために必要な温度より低いことを特徴とする感光性樹脂組成物。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物を基材上に塗布して塗膜を形成し、
    該塗膜を所定のパターン形状のマスクを介して露光し、
    該塗膜中に発生した塩基により該塗膜のイミド化を促進させるように加熱し、
    該塗膜の未露光部を現像液により除去し、
    該塗膜をポリイミドのパターンを得るように加熱することを特徴とするレリーフパターンの製造方法。
  11. 請求項3に記載の感光性樹脂組成物を基材上に塗布して塗膜を形成し、
    該塗膜を所定のパターン形状のマスクを介して露光し、
    該塗膜の未露光部を現像液により除去し、
    該塗膜をポリイミドのパターンを得るように加熱することを特徴とするレリーフパターンの製造方法。
  12. 請求項10又は11に記載のレリーフパターンの製造方法により製造された膜を保護膜又は絶縁膜として備える半導体装置。
JP2005000950A 2005-01-05 2005-01-05 感光性樹脂組成物、レリーフパターンの製造方法及び半導体装置 Pending JP2006189591A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005000950A JP2006189591A (ja) 2005-01-05 2005-01-05 感光性樹脂組成物、レリーフパターンの製造方法及び半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005000950A JP2006189591A (ja) 2005-01-05 2005-01-05 感光性樹脂組成物、レリーフパターンの製造方法及び半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006189591A true JP2006189591A (ja) 2006-07-20

Family

ID=36796875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005000950A Pending JP2006189591A (ja) 2005-01-05 2005-01-05 感光性樹脂組成物、レリーフパターンの製造方法及び半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006189591A (ja)

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007056196A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Tokyo Institute Of Technology ポリイミド前駆体組成物、ポリイミド膜の製造方法及び半導体装置
JP2008214391A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Asahi Kasei Corp 熱塩基発生剤を含有する樹脂組成物
JP2008250111A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Dainippon Printing Co Ltd 塩基増殖剤、それを用いた樹脂組成物、及び物品
JP2008247747A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Dainippon Printing Co Ltd 光塩基発生剤、感光性樹脂組成物、物品、及びネガ型パターン形成方法
WO2009123122A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 大日本印刷株式会社 塩基発生剤、感光性樹脂組成物、当該感光性樹脂組成物からなるパターン形成用材料、当該感光性樹脂組成物を用いたパターン形成方法並びに物品
JP2009282084A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Asahi Kasei E-Materials Corp アルカリ現像可能なネガ型感光性樹脂組成物
WO2010038837A1 (ja) * 2008-10-02 2010-04-08 大日本印刷株式会社 感光性樹脂組成物、およびこれを用いた物品、及びネガ型パターン形成方法
JP2010106233A (ja) * 2008-03-31 2010-05-13 Dainippon Printing Co Ltd 感光性樹脂組成物、当該感光性樹脂組成物からなるパターン形成用材料、パターン形成方法、及び当該感光性樹脂組成物を用いた物品、並びに塩基発生剤
JP2010217545A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Asahi Glass Co Ltd フォトリソグラフィ方法および現像液組成物
JP2010254946A (ja) * 2008-09-30 2010-11-11 Dainippon Printing Co Ltd 感光性樹脂組成物、当該感光性樹脂組成物からなるパターン形成用材料、パターン形成方法、及び当該感光性樹脂組成物を用いた物品、並びに光潜在性樹脂硬化促進剤
JP2011089102A (ja) * 2009-03-11 2011-05-06 Dainippon Printing Co Ltd 塩基発生剤、感光性樹脂組成物、当該感光性樹脂組成物からなるパターン形成用材料、当該感光性樹脂組成物を用いたパターン形成方法並びに物品
CN102232065A (zh) * 2008-12-02 2011-11-02 和光纯药工业株式会社 光产碱剂
JP2012002917A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Dainippon Printing Co Ltd 感光性樹脂組成物、およびこれを用いた物品、及びレリーフパターンの製造方法
JP2012093746A (ja) * 2010-09-30 2012-05-17 Dainippon Printing Co Ltd 感光性樹脂組成物、パターン形成用材料及びパターン形成方法
JP2012096528A (ja) * 2010-10-08 2012-05-24 Ricoh Co Ltd インクジェット記録方法
JP2015014705A (ja) * 2013-07-05 2015-01-22 東京応化工業株式会社 ネガ型感光性樹脂組成物
KR20160027189A (ko) 2013-08-09 2016-03-09 다이요 홀딩스 가부시키가이샤 감광성 수지 조성물, 그의 릴리프 패턴막, 릴리프 패턴막의 제조 방법, 릴리프 패턴막을 포함하는 전자 부품 또는 광학 제품, 및 감광성 수지 조성물을 포함하는 접착제
WO2017110982A1 (ja) 2015-12-25 2017-06-29 富士フイルム株式会社 樹脂、組成物、硬化膜、硬化膜の製造方法および半導体デバイス
KR20170120646A (ko) * 2015-03-27 2017-10-31 도쿄 오카 고교 가부시키가이샤 감 에너지성 수지 조성물
WO2018221457A1 (ja) 2017-05-31 2018-12-06 富士フイルム株式会社 感光性樹脂組成物、ポリマー前駆体、硬化膜、積層体、硬化膜の製造方法および半導体デバイス
KR20200128029A (ko) 2018-03-01 2020-11-11 닛뽄 가야쿠 가부시키가이샤 신규 화합물, 당해 화합물을 포함하여 이루어지는 광 중합 개시제 및 당해 광 중합 개시제를 함유하는 감광성 수지 조성물
US10954340B2 (en) 2015-08-07 2021-03-23 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. Polyimide precursor composition
WO2021100768A1 (ja) 2019-11-21 2021-05-27 富士フイルム株式会社 パターン形成方法、光硬化性樹脂組成物、積層体の製造方法、及び、電子デバイスの製造方法
WO2024128111A1 (ja) * 2022-12-13 2024-06-20 富士フイルム株式会社 樹脂組成物、硬化物、積層体、硬化物の製造方法、積層体の製造方法、半導体デバイスの製造方法、及び、半導体デバイス

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03153257A (ja) * 1989-10-27 1991-07-01 Basf Ag 照射感受性混合物およびレリーフ原型の製造法
JPH0895246A (ja) * 1994-09-29 1996-04-12 Nitto Denko Corp 耐熱性フォトレジスト組成物および感光性基材、ならびにネガパターン形成方法
JP2003084435A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Hitachi Chemical Dupont Microsystems Ltd ネガ型感光性樹脂組成物、パターンの製造法及び電子部品

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03153257A (ja) * 1989-10-27 1991-07-01 Basf Ag 照射感受性混合物およびレリーフ原型の製造法
JPH0895246A (ja) * 1994-09-29 1996-04-12 Nitto Denko Corp 耐熱性フォトレジスト組成物および感光性基材、ならびにネガパターン形成方法
JP2003084435A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Hitachi Chemical Dupont Microsystems Ltd ネガ型感光性樹脂組成物、パターンの製造法及び電子部品

Cited By (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007056196A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Tokyo Institute Of Technology ポリイミド前駆体組成物、ポリイミド膜の製造方法及び半導体装置
JP2008214391A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Asahi Kasei Corp 熱塩基発生剤を含有する樹脂組成物
JP2008247747A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Dainippon Printing Co Ltd 光塩基発生剤、感光性樹脂組成物、物品、及びネガ型パターン形成方法
JP2008250111A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Dainippon Printing Co Ltd 塩基増殖剤、それを用いた樹脂組成物、及び物品
KR101552371B1 (ko) 2008-03-31 2015-09-10 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 염기 발생제, 감광성 수지 조성물, 당해 감광성 수지 조성물을 포함하는 패턴 형성용 재료, 당해 감광성 수지 조성물을 사용한 패턴 형성 방법 및 물품
US8778596B2 (en) 2008-03-31 2014-07-15 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Photosensitive resin composition, pattern forming material comprising the photosensitive resin composition, and pattern forming method and article using the photosensitive resin composition
WO2009123122A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 大日本印刷株式会社 塩基発生剤、感光性樹脂組成物、当該感光性樹脂組成物からなるパターン形成用材料、当該感光性樹脂組成物を用いたパターン形成方法並びに物品
JP2010106233A (ja) * 2008-03-31 2010-05-13 Dainippon Printing Co Ltd 感光性樹脂組成物、当該感光性樹脂組成物からなるパターン形成用材料、パターン形成方法、及び当該感光性樹脂組成物を用いた物品、並びに塩基発生剤
US8476444B2 (en) 2008-03-31 2013-07-02 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Base generator
KR101552464B1 (ko) 2008-03-31 2015-09-10 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 염기 발생제, 감광성 수지 조성물, 당해 감광성 수지 조성물을 포함하는 패턴 형성용 재료, 당해 감광성 수지 조성물을 사용한 패턴 형성 방법 및 물품
JP2011121962A (ja) * 2008-03-31 2011-06-23 Dainippon Printing Co Ltd 感光性樹脂組成物、当該感光性樹脂組成物からなるパターン形成用材料、パターン形成方法、及び当該感光性樹脂組成物を用いた物品、並びに塩基発生剤
JP2009282084A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Asahi Kasei E-Materials Corp アルカリ現像可能なネガ型感光性樹脂組成物
JP2010254946A (ja) * 2008-09-30 2010-11-11 Dainippon Printing Co Ltd 感光性樹脂組成物、当該感光性樹脂組成物からなるパターン形成用材料、パターン形成方法、及び当該感光性樹脂組成物を用いた物品、並びに光潜在性樹脂硬化促進剤
KR20110059867A (ko) 2008-10-02 2011-06-07 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 감광성 수지 조성물 및 이것을 사용한 물품 및 네가티브형 패턴 형성 방법
CN102171612B (zh) * 2008-10-02 2014-07-23 大日本印刷株式会社 感光性树脂组合物、使用其的物品以及负型图案形成方法
JPWO2010038837A1 (ja) * 2008-10-02 2012-03-01 大日本印刷株式会社 感光性樹脂組成物、およびこれを用いた物品、及びネガ型パターン形成方法
CN102171612A (zh) * 2008-10-02 2011-08-31 大日本印刷株式会社 感光性树脂组合物、使用其的物品以及负型图案形成方法
WO2010038837A1 (ja) * 2008-10-02 2010-04-08 大日本印刷株式会社 感光性樹脂組成物、およびこれを用いた物品、及びネガ型パターン形成方法
CN102232065A (zh) * 2008-12-02 2011-11-02 和光纯药工业株式会社 光产碱剂
JP2011089102A (ja) * 2009-03-11 2011-05-06 Dainippon Printing Co Ltd 塩基発生剤、感光性樹脂組成物、当該感光性樹脂組成物からなるパターン形成用材料、当該感光性樹脂組成物を用いたパターン形成方法並びに物品
JP2010217545A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Asahi Glass Co Ltd フォトリソグラフィ方法および現像液組成物
JP2012002917A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Dainippon Printing Co Ltd 感光性樹脂組成物、およびこれを用いた物品、及びレリーフパターンの製造方法
JP2012093746A (ja) * 2010-09-30 2012-05-17 Dainippon Printing Co Ltd 感光性樹脂組成物、パターン形成用材料及びパターン形成方法
JP2012096528A (ja) * 2010-10-08 2012-05-24 Ricoh Co Ltd インクジェット記録方法
JP2015014705A (ja) * 2013-07-05 2015-01-22 東京応化工業株式会社 ネガ型感光性樹脂組成物
KR20160027189A (ko) 2013-08-09 2016-03-09 다이요 홀딩스 가부시키가이샤 감광성 수지 조성물, 그의 릴리프 패턴막, 릴리프 패턴막의 제조 방법, 릴리프 패턴막을 포함하는 전자 부품 또는 광학 제품, 및 감광성 수지 조성물을 포함하는 접착제
KR20170001752A (ko) 2013-08-09 2017-01-04 다이요 홀딩스 가부시키가이샤 감광성 수지 조성물, 그의 릴리프 패턴막, 릴리프 패턴막의 제조 방법, 릴리프 패턴막을 포함하는 전자 부품 또는 광학 제품, 및 감광성 수지 조성물을 포함하는 접착제
KR102034364B1 (ko) * 2015-03-27 2019-11-08 도쿄 오카 고교 가부시키가이샤 감 에너지성 수지 조성물
KR20170120646A (ko) * 2015-03-27 2017-10-31 도쿄 오카 고교 가부시키가이샤 감 에너지성 수지 조성물
US10696845B2 (en) 2015-03-27 2020-06-30 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. Energy-sensitive resin composition
US10954340B2 (en) 2015-08-07 2021-03-23 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. Polyimide precursor composition
WO2017110982A1 (ja) 2015-12-25 2017-06-29 富士フイルム株式会社 樹脂、組成物、硬化膜、硬化膜の製造方法および半導体デバイス
WO2018221457A1 (ja) 2017-05-31 2018-12-06 富士フイルム株式会社 感光性樹脂組成物、ポリマー前駆体、硬化膜、積層体、硬化膜の製造方法および半導体デバイス
KR20200128029A (ko) 2018-03-01 2020-11-11 닛뽄 가야쿠 가부시키가이샤 신규 화합물, 당해 화합물을 포함하여 이루어지는 광 중합 개시제 및 당해 광 중합 개시제를 함유하는 감광성 수지 조성물
US11608316B2 (en) 2018-03-01 2023-03-21 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Compound, photopolymerization initiator containing said compound, and photosensitive resin composition containing said photopolymerization initiator
WO2021100768A1 (ja) 2019-11-21 2021-05-27 富士フイルム株式会社 パターン形成方法、光硬化性樹脂組成物、積層体の製造方法、及び、電子デバイスの製造方法
KR20220086621A (ko) 2019-11-21 2022-06-23 후지필름 가부시키가이샤 패턴 형성 방법, 광경화성 수지 조성물, 적층체의 제조 방법, 및, 전자 디바이스의 제조 방법
WO2024128111A1 (ja) * 2022-12-13 2024-06-20 富士フイルム株式会社 樹脂組成物、硬化物、積層体、硬化物の製造方法、積層体の製造方法、半導体デバイスの製造方法、及び、半導体デバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006189591A (ja) 感光性樹脂組成物、レリーフパターンの製造方法及び半導体装置
KR102697029B1 (ko) 네거티브형 감광성 수지 조성물, 폴리이미드의 제조 방법, 경화 릴리프 패턴의 제조 방법, 및 반도체 장치
JP2007056196A (ja) ポリイミド前駆体組成物、ポリイミド膜の製造方法及び半導体装置
JP2009019113A (ja) 光塩基発生剤およびネガ型感光性樹脂組成物
JP7592393B2 (ja) ネガ型感光性樹脂組成物、ポリイミドの製造方法および硬化レリーフパターンの製造方法
US5587275A (en) Photosensitive resin composition and a process for forming a patterned polyimide film using the same
KR102492042B1 (ko) 감광성 수지 조성물, 그의 드라이 필름 및 경화물, 경화물을 포함하는 전자 부품 또는 광학 제품, 및 감광성 수지 조성물을 포함하는 접착제
JP4776486B2 (ja) 感光性ポリアミド酸エステル組成物
JP2019045735A (ja) ポジ型感光性樹脂組成物およびその硬化物
JP3064579B2 (ja) パターン形成方法
CN112180684B (zh) 正型感光性树脂组合物、固化膜及其图案加工方法
JP4776485B2 (ja) 感光性ポリアミド酸エステル組成物
JP2019020709A (ja) 感光性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物、半導体素子、プリント配線板および電子部品
JP2008076583A (ja) 硬化レリーフパターンの製造方法
CN105452383B (zh) 感光性树脂组合物、其浮雕图案膜、浮雕图案膜的制造方法、包含浮雕图案膜的电子部件或光学制品、和包含感光性树脂组合物的粘接剂
KR20190007387A (ko) 감광성 수지 조성물, 드라이 필름, 경화물, 반도체 소자, 프린트 배선판 및 전자 부품
JP5439640B2 (ja) アルカリ現像可能なネガ型感光性樹脂組成物、硬化レリーフパターンの製造方法及び半導体装置
JP2006083307A (ja) 感光性ポリイミドシロキサンおよびその組成物
JP2003295431A (ja) 感光性樹脂組成物およびその製造方法
JP2001264980A (ja) 感光性樹脂組成物およびその製造方法
JP4693685B2 (ja) 感光性ポリアミド酸エステル組成物
JP2003241371A (ja) 感光性樹脂組成物およびその製造方法
JP2000230049A (ja) 感光性樹脂組成物およびその製造方法
JP2000250209A (ja) 感光性樹脂組成物およびその製造方法
JP2002099084A (ja) 感光性樹脂組成物およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071226

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20071226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071226

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090318

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090401

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100727