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JP2006182065A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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JP2006182065A
JP2006182065A JP2004374867A JP2004374867A JP2006182065A JP 2006182065 A JP2006182065 A JP 2006182065A JP 2004374867 A JP2004374867 A JP 2004374867A JP 2004374867 A JP2004374867 A JP 2004374867A JP 2006182065 A JP2006182065 A JP 2006182065A
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motorcycle
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vehicle
side cover
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JP2004374867A
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Miki Mochizuki
幹 望月
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】 鞍乗型車両の所定位置を基準として装着される基準外装部品が鞍乗型車両の前部と後部とに設けられる場合において、外装部品の公差を厳密にすることなく、外観を良好にすることができる鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】 本発明に係る自動二輪車10は、自動二輪車10の位置Pを基準として自動二輪車10に装着されるフートレストボード22,サイドカバーモール23と、自動二輪車10の後部において、位置Pを基準として自動二輪車10に装着されるサイドカバー41とを備え、フートレストボード22,サイドカバーモール23とサイドカバー41とが隣接する隣接領域A1には、フートレストボード22,サイドカバーモール23とサイドカバー41とが重なり合い、装着位置のずれを吸収するずれ吸収部分が設けられている。【選択図】 図5

Description

本発明は、複数の外装部品を備える鞍乗型車両に関し、特に、外装部品の公差を厳密にすることなく、外観を良好にすることができる鞍乗型車両に関する。
操縦者が鞍に跨るような姿勢をとり、2〜4輪を有する鞍乗型車両の一種である自動二輪車には、車体の前方を覆うボディカウル、操縦者の脚部を覆うレッグシールド、車体の側方を覆うサイドカバー、操縦者が着座するシート、及び荷物を収納するトランクボックスなど、複数の外装部品が装着される。
このような外装部品は、外装部品間の隙間やずれが生じないように自動二輪車の車体(車体フレーム)に装着する必要がある。一方、外装部品の製造コストを抑制するためには、外装部品の公差は、あまり厳密にすることができない。
そこで、車体フレームの所定位置を基準として装着される“基準外装部品”(例えば、レッグシールド)を設け、当該基準外装部品を基準として、他の外装部品の装着位置を合わせる方法が、一般的に用いられている(例えば、特許文献1)。
このような方法によれば、外装部品間の大きな隙間やずれが生じないようすることができるため、外装部品の公差を厳密にすることなく、自動二輪車の外観を良好にすることができる。
特許第2963214号公報(第4頁、第1−2図)
ところで、昨今、自動二輪車では、二名乗車時における快適性の向上や荷室の拡大を目的として、車体サイズを大きくする傾向がある。
このような車体サイズが大きくなった自動二輪車では、上述した基準外装部品が複数となってしまう場合がある。例えば、後部に車体フレームによって支持されるトランクボックスを設けた場合、車体フレームの所定位置を基準として装着される基準外装部品が、自動二輪車の前部に位置するレッグシールドと、後部に位置するトランクボックスとの2つとなる。
この場合、基準外装部品が自動二輪車(鞍乗型車両)の前部と後部とに設けられることとなるため、上述した従来の方法を用いて、外装部品間の大きな隙間やずれが生じないようすることができないといった問題がある。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、鞍乗型車両の所定位置を基準として装着される基準外装部品が鞍乗型車両の前部と後部とに設けられる場合において、外装部品の公差を厳密にすることなく、外観を良好にすることができる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、鞍乗型車両(自動二輪車10)に装着される外装部品を取り付ける際の基準位置が設けられた基準部材と、前記鞍乗型車両の前部に位置する前部基準位置(位置P)を基準として前記鞍乗型車両に装着される前部基準外装部品(ボディカウル20,フェンダーモール21,フートレストボード22,サイドカバーモール23,レッグシールド25)と、前記前部基準外装部品よりも前記鞍乗型車両の後部に位置する後部基準位置(位置P)を基準として前記鞍乗型車両に装着される後部基準外装部品(トランクボックス40,サイドカバー41)とを備え、前記前部基準外装部品(例えば、サイドカバーモール23)と前記後部基準外装部品(例えば、サイドカバー41)とが隣接する隣接領域(隣接領域A1)において、前記前部基準外装部品と前記後部基準外装部品とが重なり合い、前記前部基準外装部品及び前記後部基準外装部品の装着位置のずれを吸収するずれ吸収部分(例えば、ずれ吸収部分OL2)を設けた鞍乗型車両であることを要旨とする。
かかる特徴によれば、隣接領域には、前部基準外装部品と後部基準外装部品とが重なり合い、前部基準外装部品及び後部基準外装部品の装着位置のずれを吸収するずれ吸収部分が設けられているため、鞍乗型車両の所定位置を基準として装着される基準外装部品が鞍乗型車両の前部と後部とに設けられる場合において、外装部品の公差を厳密にすることなく、鞍乗型車両の外観を良好にすることができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記ずれ吸収部分において、前記鞍乗型車両の外側に位置する前記前部基準外装部品の端部(端部23e)が、鉛直線(鉛直線L)に対して傾斜した直線状であることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記ずれ吸収部分において、前記鞍乗型車両の外側に位置する前記後部基準外装部品の端部(端部41e)が、鉛直線(鉛直線L)に対して傾斜した直線状であることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記基準部材は、車体フレーム(車体フレーム50)であることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、前記後部基準外装部品には、前記鞍乗型車両の後部に設けられる物品収納具(トランクボックス40)が含まれることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、前記鞍乗型車両の車幅方向(車幅方向D)に沿って前記車体フレームに設けられた回動軸(ボルト32)と、前記回動軸を中心として回動可能に設けられたシート(シート30)と、前記シートの前記回動軸側の端部(前端部30fe)と反対側の自由端側端部(後端部30re)に設けられたシート側係止部(ストライカ36)と、前記車体フレームに設けられ、前記シート側係止部を係止する前記車体側係止部(シートアンカー53)とをさらに備え、前記車体側係止部の周囲に、前記ずれ吸収部として、前後方向(前後方向D)の長さが、前記シート側係止部の前後方向の長さよりも長い、ずれ吸収空間(ずれ吸収空間S1)を設けたことを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第6の特徴に係り、前記シート側係止部が、前後方向に沿った側面の形状が略U字状であり、前記車体側係止部が、前記シート側係止部の前記側面に交差する鉤状の形状を有していることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、鞍乗型車両の所定位置を基準として装着される基準外装部品が鞍乗型車両の前部と後部とに設けられる場合において、外装部品の公差を厳密にすることなく、外観を良好にすることができる鞍乗型車両を提供することができる。
(本実施形態に係る鞍乗型車両の構成)
次に、本発明に係る鞍乗型車両(自動二輪車)の実施形態の一例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)自動二輪車の概略構成
まず、図1〜図3を参照して、本実施形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車10の概略構成について説明する。図1は、自動二輪車10の概略構成を示す左側面図である。図2は、自動二輪車10の平面図である。また、図3は、自動二輪車10の骨格を形成する車体フレーム50を示す自動二輪車10の一部透視側面図である。
図1〜図3に示すように、自動二輪車10は、いわゆるスクータ型車両であり、二名乗車時における快適性の向上や荷室の拡大を図るため、従来の同種のスクータ型車両と比較して、車体サイズ、特に自動二輪車10の前後方向Dにおける車体サイズが大きくなっている。
自動二輪車10は、同図に示すように複数の外装部品を備えている。具体的には、車体フレーム50には、自動二輪車10の前部を覆うボディカウル20及び操縦者の脚部を覆うレッグシールド25が装着されている。
さらに、自動二輪車10の後部に向かって、車体フレーム50やエンジン(不図示)などを覆うフェンダーモール21、フートレストボード22及びサイドカバーモール23が、自動二輪車10に装着されている。
自動二輪車10の中央部から後部には、ハンドル11を握る操縦者、及び同乗者が着座するシート30が設けられている。シート30は、操縦者の腰部を支持するバックシート35を有している。また、自動二輪車10には、シートハンドル51及びシートハンドル51に固定され、同乗者の腰部を支持するバックシート52が設けられている。
バックシート52の後方には、トランクボックス40が設けられている。トランクボックス40は、車体フレーム50に装着されている。また、トランクボックス40には、フラッシャー42aとテールランプ42bとによって構成されるランプユニット42が装着されている。
さらに、バックシート52の下方には、トランクボックス40と車体フレーム50などを覆うサイドカバー41が、自動二輪車10に装着されている。
(2)自動二輪車の外装部品の概略装着状態
図4は、図1に示した矢印F4方向からの矢視図である。本実施形態において前部基準外装部品を構成するレッグシールド25は、略中央部に設けられた取付孔25aに挿入されるボルト26(図6参照)を用いて、車体フレーム50に装着されている。なお、車体フレーム50は、本実施形態において、自動二輪車10に装着される外装部品を取り付ける際の基準位置が設けられた基準部材を構成する。
具体的には、レッグシールド25は、図5に示す自動二輪車10の位置P(前部基準位置)を基準として自動二輪車10に装着されている。
レッグシールド25は、位置Pを基準として、ボルト26(図6参照)を用いて車体フレーム50に装着されている。また、車体フレーム50に取り付けられたレッグシールド25を基準として、ボディカウル20、フェンダーモール21、フートレストボード22及びサイドカバーモール23が、自動二輪車10に装着されている。
また、トランクボックス40は、ボディカウル20よりも自動二輪車10の後部において、位置P(後部基準位置)を基準として自動二輪車10に装着されており、本実施形態では、後部基準外装部品を構成する。また、トランクボックス40は、自動二輪車10の後部に設けられる物品収納具を構成する。
具体的には、トランクボックス40は、位置Pを基準として、車体フレーム50に固定されている(図9参照)。
なお、本実施形態では、ボディカウル20は、位置P、つまり、レッグシールド25の装着位置を基準として自動二輪車10に装着されており、レッグシールド25と同じく、前部基準外装部品を構成する。
同様に、フェンダーモール21、フートレストボード22及びサイドカバーモール23も、位置P、つまり、レッグシールド25の装着位置を基準として自動二輪車10に装着されており、本実施形態では、前部基準外装部品を構成する。
また、本実施形態では、サイドカバー41は、位置P、トランクボックス40の装着位置を基準として自動二輪車10に装着されており、トランクボックス40と同じく、後部基準外装部品を構成する。
自動二輪車10には、上述したフートレストボード22などの前部基準外装部品と、サイドカバー41などの後部基準外装部品とが隣接する隣接領域A1が存在する。
具体的には、隣接領域A1において、フートレストボード22(前部基準外装部品)と、サイドカバー41(後部基準外装部品)とが隣接する。また、隣接領域A1において、サイドカバーモール23(前部基準外装部品)と、サイドカバー41(後部基準外装部品)とが隣接する。
隣接領域A1には、前部基準外装部品と後部基準外装部品とが重なり合い、前部基準外装部品及び後部基準外装部品の装着位置のずれを吸収するずれ吸収部分(ずれ吸収部分OL1,OL2、図9参照)が設けられている。
また、当該ずれ吸収部分において、サイドカバーモール23の端部23e、及びサイドカバー41の端部41eは、鉛直線Lに対して傾斜した直線状となっている。
位置Pを基準として自動二輪車10に装着される前部基準外装部品(フートレストボード22及びサイドカバーモール23)と、位置Pを基準として自動二輪車10に装着される後部基準外装部品(サイドカバー41)との装着位置には、基準位置が異なるため、ずれが発生する場合がある。
自動二輪車10では、前部基準外装部品と後部基準外装部品とが重なり合うずれ吸収部分を設けることによって、当該装着位置のずれが発生しても、当該ずれを吸収することができるように構成されている。
また、ずれ吸収部分における端部23e及び端部41eの形状を、鉛直線Lに対して前後方向D(図2参照)に傾斜した直線状とすることによって、前部基準外装部品または後部基準外装部品が、前後方向Dにおいて傾いて装着されている場合でも、良好な自動二輪車10の外観を維持することができる。なお、より具体的な作用・効果については、後述する。
(3)外装部品の装着状態
次に、図6〜図13を参照して、自動二輪車10に装着される外装部品の具体的な装着状態について説明する。
なお、以下、自動二輪車10に装着される外装部品の主な箇所における装着状態について説明する。したがって、それぞれの外装部品は、図6〜図13に示す箇所以外においても、他の外装部品や車体フレーム50に装着されている場合があることに留意されたい。
図6は、図4に示したF6−F6方向の断面図である。図6に示すように、レッグシールド25は、ボルト26を用いて、車体フレーム50(位置P)に装着されている。
具体的には、同図に示すように、レッグシールド25の取付孔25a(図4参照)には、グロメット27及びカラー28が嵌め込まれている。ボルト26は、カラー28に挿入され、レッグシールド25を車体フレーム50に固定する。
図7は、図1に示したF7−F7方向の断面図である。図7に示すように、F7−F7方向の断面では、ボディカウル20に設けられる係止孔20aにフェンダーモール21の係止爪21aが挿入されている。なお、ボディカウル20は、位置Pを基準として車体フレーム50に装着されたレッグシールド25を基準として、車体フレーム50に装着される。
図8は、図1に示したF8−F8方向の断面図である。図8に示すように、F8−F8方向の断面では、サイドカバーモール23が、車幅方向外側からフェンダーモール21に重ね合わされている。
重ね合わされたフェンダーモール21とサイドカバーモール23とは、リベット60を用いて連結されている。
図9は、図2に示したF9−F9方向の断面図である。図9に示すように、F9−F9方向の断面では、トランクボックス40が、車体フレーム50(位置P)に装着されている。
具体的には、トランクボックス40に設けられた突起40a及び爪部40bを用いて、車体フレーム50へのトランクボックス40の装着位置を合わせることができるように構成されている。また、トランクボックス40は、自動二輪車10の左右側方に取り付けられるステー(不図示)によって、車体フレーム50に固定される。
図10は、図1に示したF10−F10方向の断面図である。図10に示すように、F10−F10方向の断面では、サイドカバー41が、車幅方向D(図2参照)の外側からトランクボックス40に重ね合わされている。
重ね合わされたトランクボックス40とサイドカバー41とは、リベット60を用いて連結されている。
図11は、図1に示したF11−F11方向の断面図である。図11に示すように、F11−F11方向の断面では、サイドカバー41にグロメット61が挿入されている。また、グロメット61には、挿入孔61aが設けられている。
挿入孔61aには、サイドカバーモール23の突起頭部23aが挿入されている。突起頭部23aが挿入孔61aに挿入されることによって、サイドカバーモール23とサイドカバー41とが連結される。
また、サイドカバーモール23の突起胴部23bは、グロメット61の内径(挿入孔61aの径)よりも細い形状を有している。このような形状とすることによって、位置Pを基準として自動二輪車10に装着されるサイドカバーモール23と、位置Pを基準として自動二輪車10に装着されるサイドカバー41の装着位置のずれを吸収することができる。
図12は、図2に示したF12−F12方向の断面図である。図12に示すように、F12−F12方向の断面では、車体フレーム50にフートレストボード22が装着されている。
具体的には、フートレストボード22は、ボルト64及びワッシャ65を用いて、車体フレーム50に固定される。なお、車体フレーム50に設けられ、ボルト64が挿入される挿入孔(不図示)のサイズは、自動二輪車10の前後方向D(図2参照)においてボルト64が移動できるように、ボルト64のネジ部64aの径よりも大きい。
また、フートレストボード22は、タッピングスクリュー62及びスプリングナット63を用いて、サイドカバーモール23と連結されている。
フートレストボード22の上側には、同乗者の足が置かれるマットプレート24が設けられている。
図13は、前部基準外装部品と後部基準外装部品とが隣接する隣接領域A1における前部基準外装部品及び後部基準外装部品の装着状態を説明するための説明図である。
同図に示すように、フートレストボード22及びサイドカバーモール23(前部基準外装部品)が、サイドカバー41(後部基準外装部品)と隣接する隣接領域A1において、フートレストボード22とサイドカバー41とが重なり合い、フートレストボード22及びサイドカバー41の装着位置のずれを吸収するずれ吸収部分OL1が設けられている。
また、隣接領域A1において、サイドカバーモール23とサイドカバー41とが重なり合い、サイドカバーモール23及びサイドカバー41の装着位置のずれを吸収するずれ吸収部分OL2が設けられている。
ずれ吸収部分OL1では、サイドカバー41が、フートレストボード22よりも自動二輪車10の外側に配置されている。また、ずれ吸収部分OL2では、サイドカバーモール23が、サイドカバー41よりも自動二輪車10の外側に配置されている。
すなわち、自動二輪車10の内側から外側に向かって、フートレストボード22〜サイドカバー41〜サイドカバーモール23の順に配置されている。
ずれ吸収部分OL1において、自動二輪車10の外側に位置するサイドカバー41の端部41eは、鉛直線Lに対して傾斜(具体的には前後方向Dに傾斜)した直線状となっている。また、ずれ吸収部分OL2において、自動二輪車10の外側に位置するサイドカバーモール23の端部23eも、鉛直線Lに対して傾斜した直線状となっている。
サイドカバー41の前端部の裏面には、フートレストボード22に設けられている切欠き22aと係合する突起片41bが設けられている。なお、突起片41bの前後方向D(図2参照)の長さは、切欠き22aの前後方向Dの長さよりも短くなっており、フートレストボード22とサイドカバー41との装着位置のずれに対応できるように構成されている。
また、サイドカバー41には、サイドカバーモール23に設けられている突起頭部23a及び突起胴部23b(図7参照)が挿入される挿入孔41aが設けられている。なお、挿入孔41aの前後方向Dの長さは、突起胴部23bの径の長さよりも長くなっており、サイドカバーモール23とサイドカバー41との装着位置のずれに対応できるように構成されている。
(4)シートの装着状態
次に、図14及び図15を参照して、自動二輪車10に装着される外装部品のひとつであるシート30の装着状態について説明する。
図14は、シート30の左側面図である。同図に示すように、シート30は、ボトムプレート31、ボルト32、シートヒンジ33、クッションユニット34、バックシート35及びストライカ36を有している。
ボトムプレート31は、シートヒンジ33と連結されている。シートヒンジ33は、自動二輪車10の車幅方向D(図2参照)に沿って車体フレーム50に設けられたボルト32(回動軸)を中心として回動可能に構成されている。また、ボトムプレート31には、クッションユニット34が取り付けられており、シート30は、ボルト32を中心として回動することができる。
具体的には、ボルト32を用いて、シートヒンジ33が車体フレーム50と回動可能に連結されている。バックシート35は、上述したように、操縦者の腰部を支持するものである。
また、ボルト32側の端部である前端部30feと反対側の端部である後端部30re(自由端側端部)には、車体フレーム50に設けられているシートアンカー53(車体側係止部)によって係止されるストライカ36が設けられている。ストライカ36は、凸状、より具体的には、前後方向Dに沿った側面の形状が略U字状となっており、本実施形態では、シート側係止部を構成する。
図15は、図2に示したF15−F15方向の断面図である。具体的には、図15は、シート30、シートハンドル51及びシートハンドル51に固定されるバックシート52付近の断面を示している。
同図に示すように、車体フレーム50には、ストライカ36を係止するシートアンカー53が設けられている。シートアンカー53は、本実施形態において、車体側係止部を構成する。
シートアンカー53は、略U字状のストライカ36を係止するため、ストライカ36の前後方向Dに沿った側面に交差し、当該幅方向側面に略直交する方向に移動可能な鉤状の形状を有している。具体的には、シートアンカー53は、ストライカ36に当接すると、ストライカ36によって回動させられて、ストライカ36を係止する。
また、シートアンカー53は、ワイヤーケーブルを用いてレッグシールド25の右側上部に設けられているロック解除スイッチ(不図示)と接続されている。
また、シートアンカー53の周囲には、シート30(ストライカ36)の装着位置のずれ吸収部分として、前後方向Dの長さが、シートアンカー53の前後方向Dの長さよりも長い、ずれ吸収空間S1が設けられている。
すなわち、シート30を構成するボトムプレート31、クッションユニット34及びストライカ36などの組付け状態によって、シート30の前後長が変動しても、ストライカ36をシートアンカー53に係止させることができる。
なお、本実施形態では、前端部30feを回動軸(ボルト32)側の端部とし、後端部30reを自由端側端部としたが、後端部30reを回動軸側の端部としてもよい。
(作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る自動二輪車10によれば、隣接領域A1には、前部基準外装部品(フートレストボード22,サイドカバーモール23)と後部基準外装部品(サイドカバー41)とが重なり合い、前部基準外装部品及び後部基準外装部品の装着位置のずれを吸収するずれ吸収部分OL1,OL2が設けられている。
このため、自動二輪車10の所定位置(位置P,位置P)を基準として装着される“基準外装部品”が自動二輪車10の前部と後部とに設けられる場合において、外装部品の公差を厳密にすることなく、自動二輪車10の外観を良好にすることができる。
また、自動二輪車10によれば、ずれ吸収部分OL1,OL2において、自動二輪車10の外側に位置するサイドカバーモール23の端部23e、及びサイドカバー41の端部41eは、鉛直線Lに対して傾斜(具体的には前後方向Dに傾斜)した直線状である。
このため、前部基準外装部品(フートレストボード22及びサイドカバーモール23)、または後部基準外装部品(サイドカバー41)が傾いて装着されている場合でも、良好な自動二輪車10の外観を維持することができる。
すなわち、端部23eや端部41eが、鉛直線L1と略並行または略直交するような形状である場合、外装部品が前後方向Dにおいて傾いて装着されていることが判別され易いといった問題がある。
端部23e及び端部41eは、鉛直線L1に対して傾斜した直線状であるため、外装部品の公差などによって当該外装部品が前後または上下方向に傾いて自動二輪車10に装着されている場合でも、傾いて装着されていることが判別され難く、良好な自動二輪車10の外観を維持することができる。
また、上述したように、自動二輪車10では、二名乗車時における快適性の向上や荷室の拡大を図るため、車体サイズ、特に自動二輪車10の前後方向Dにおける車体サイズが大きくなっている。
このような車体サイズが拡大された自動二輪車10では、自動二輪車10の後部に設けられるトランクボックス40が車体フレーム50によって支持されるため、トランクボックス40を後部基準外装部品とする必要がある。
自動二輪車10によれば、位置P(前部基準位置)及び位置P(後部基準位置)が、車体フレーム50上に設けられる。さらに、車体フレーム50には、位置Pを基準とするトランクボックス40(物品収納具)が装着されており、トランクボックス40を後部基準外装部品とした場合においても、前部基準外装部品及び後部基準外装部品の装着位置のずれが吸収され、自動二輪車10の外観を良好にすることができる。
また、自動二輪車10によれば、シートアンカー53の周囲には、前後方向Dの長さが、ストライカ36の前後方向Dの長さよりも長い、ずれ吸収空間S1が設けられる。
このため、シート30を構成するボトムプレート31、クッションユニット34及びストライカ36などの組付け状態によって、シート30の前後長が変動しても、ストライカ36をシートアンカー53に係止させることができる。
(その他の実施形態)
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、上述した本発明の実施形態では、サイドカバーモール23の端部23e、及びサイドカバー41の端部41eは、鉛直線Lに対して傾斜した直線状となっていたが、端部23eまたは端部41eは、鉛直線Lに対して傾斜していなくてもよい。
また、上述した本発明の実施形態では、位置P及び位置Pが車体フレーム50(基準部材)に設けられていたが、位置Pまたは位置Pは、必ずしも車体フレーム50上に設けられていなくてもよい。
さらに、シートアンカー53の周囲には、前後方向Dの長さが、シートアンカー53の前後方向Dの長さよりも長い、ずれ吸収空間S1が設けられていたが、ずれ吸収空間S1は、設けられていなくてもよい。
また、上述した本発明の実施形態では、ストライカ36がU字状の形状を有し、シートアンカー53が鉤状の形状を有していたが、ストライカ36及びシートアンカー53は、当該形状で限定されるものではない。
さらに、上述した本発明の実施形態では、ボディカウル20、フェンダーモール21、フートレストボード22、サイドカバーモール23及びレッグシールド25を前部基準外装部品とし、トランクボックス40及びサイドカバー41を後部基準外装部品としたが、自動二輪車10に装着される他の外装部品を前部基準外装部品または後部基準外装部品としてもよい。
また、上述した本発明の実施形態では、自動二輪車10を例として説明したが、本発明は、他の鞍乗型車両(例えば、3輪や4輪を有する鞍乗型車両)にも、勿論適用することができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の平面図である。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の一部透視側面図である。 本発明の実施形態に係る自動二輪車に装着されるレッグシールドを示す図である。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の一部斜視図である。 図4に示したF6−F6方向の断面図である。 図1に示したF7−F7方向の断面図である。 図1に示したF8−F8方向の断面図である。 図2に示したF9−F9方向の断面図である。 図1に示したF10−F10方向の断面図である。 図1に示したF11−F11方向の断面図である。 図2に示したF12−F12方向の断面図である。 前部基準外装部品と後部基準外装部品とが隣接する隣接領域における前部基準外装部品及び後部基準外装部品の装着状態を説明するための説明図である。 本実施形態に係る自動二輪車に装着されるシートの左側面図である。 図2に示したF15−F15方向の断面図である。
符号の説明
10…自動二輪車、11…ハンドル、20…ボディカウル、20a…係止孔、21…フェンダーモール、21a…係止爪、22…フートレストボード、22a…切欠き、23…サイドカバーモール、23a…突起頭部、23b…突起胴部、23e…端部、24…マットプレート、25…レッグシールド、25a…取付孔、26…ボルト、27…グロメット、28…カラー、30…シート、30fe…前端部、30re…後端部、31…ボトムプレート、32…ボルト、33…シートヒンジ、34…クッションユニット、35…バックシート、36…ストライカ、40…トランクボックス、40a…突起、40b…爪部、41…サイドカバー、41a…挿入孔、41b…突起片、41e…端部、42…ランプユニット、42a…フラッシャー、42b…テールランプ、50…車体フレーム、51…シートハンドル、52…バックシート、53…シートアンカー、60…リベット、61…グロメット、61a…挿入孔、62…タッピングスクリュー、63…スプリングナット、64…ボルト、64a…ネジ部、65…ワッシャ、A1…隣接領域、D…車幅方向、D…前後方向、L…鉛直線、OL1,OL2…ずれ吸収部分、S1…ずれ吸収空間

Claims (7)

  1. 鞍乗型車両に装着される外装部品を取り付ける際の基準位置が設けられた基準部材と、
    前記鞍乗型車両の前部に位置する前部基準位置を基準として前記鞍乗型車両に装着される前部基準外装部品と、
    前記前部基準外装部品よりも前記鞍乗型車両の後部に位置する後部基準位置を基準として前記鞍乗型車両に装着される後部基準外装部品と
    を備え、
    前記前部基準外装部品と前記後部基準外装部品とが隣接する隣接領域において、前記前部基準外装部品と前記後部基準外装部品とが重なり合い、前記前部基準外装部品及び前記後部基準外装部品の装着位置のずれを吸収するずれ吸収部分を設けたことを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記ずれ吸収部分において、前記鞍乗型車両の外側に位置する前記前部基準外装部品の端部は、鉛直線に対して傾斜した直線状であることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記ずれ吸収部分において、前記鞍乗型車両の外側に位置する前記後部基準外装部品の端部は、鉛直線に対して傾斜した直線状であることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記基準部材は、車体フレームであることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記後部基準外装部品には、前記鞍乗型車両の後部に設けられる物品収納具が含まれることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記鞍乗型車両の車幅方向に沿って前記車体フレームに設けられた回動軸と、
    前記回動軸を中心として回動可能に設けられたシートと、
    前記シートの前記回動軸側の端部と反対側の自由端側端部に設けられたシート側係止部と、
    前記車体フレームに設けられ、前記シート側係止部を係止する前記車体側係止部と
    をさらに備え、
    前記車体側係止部の周囲に、前記ずれ吸収部として、前後方向の長さが、前記シート側係止部の前後方向の長さよりも長い、ずれ吸収空間を設けたことを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記シート側係止部は、前後方向に沿った側面の形状が略U字状であり、
    前記車体側係止部は、前記シート側係止部の前記側面に交差する鉤状の形状を有していることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型車両。

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