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JP2006181032A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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JP2006181032A JP2004376518A JP2004376518A JP2006181032A JP 2006181032 A JP2006181032 A JP 2006181032A JP 2004376518 A JP2004376518 A JP 2004376518A JP 2004376518 A JP2004376518 A JP 2004376518A JP 2006181032 A JP2006181032 A JP 2006181032A
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head
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Hiroyuki Suzuki
浩之 鈴木
Toshitaka Ochi
稔貴 越智
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WAAKUSU KK
Globeride Inc
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WAAKUSU KK
Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

【課題】 本発明はゴルフクラブヘッドに係り、その表面に良好な金属の光沢感を持たせたゴルフクラブヘッドを提供することを目的とする。
【解決手段】 請求項1に係る発明は、金属材料で形成されたヘッド本体と、当該ヘッド本体に取り付く繊維強化樹脂部材とで中空な外殻体が形成されたゴルフクラブヘッドに於て、上記ヘッド本体と繊維強化樹脂部材との間に連続する合成樹脂層を形成すると共に、当該合成樹脂層の上に、金属層をヘッド本体と繊維強化樹脂部材との間に連続して形成したことを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のゴルフクラブヘッドに於て、金属層は、内方が視認可能に薄く形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、中空な金属製のゴルフクラブヘッドに関する。
近年、ウッドと称されるゴルフクラブは、品質の安定性,材料供給の容易性等の観点から、柿や桜等の天然木材に代え、ヘッド本体をチタンやチタン合金,ステンレス等の金属材料を用いて中空構造としたゴルフクラブヘッド(以下、「ヘッド」という)が広く使用されている。
そして、ヘッドの低重心化を図ってボールの飛距離を増大させるため、特許文献1には、図6及び図7に示すようにチタン合金で形成された中空なヘッド本体1の上部に、周縁部3を残して開口部5を設け、当該開口部5にカーボン繊維を強化繊維とする繊維強化樹脂製のプレート部材7を装着して、当該プレート部材7と周縁部3とでクラウン部9を構成した所謂複合ヘッド11が開示されており、このヘッド11によれば、クラウン部9の一部を軽量な繊維強化樹脂で置き換えたことによって、ヘッド11の低重心化が可能となる。
ところで、昨今、特許文献2に開示されるように、チタン合金基材の表面に金属光沢を有する様々な色彩の着色を可能とした着色チタン合金の製造方法が開示されている。
この製造方法は、樹脂製プライマを表面に塗布したチタン合金基材に蒸着法により金属粒子(金属粒子の主成分として、例えばアルミニウム,チタン合金,マグネシウム,銅,銀,金等)を蒸着し、そのチタン合金表面に染料または顔料を含有させた樹脂をコーティングするもので、この方法によれば、チタン合金基材に対し金属光沢を有する様々な色彩の着色が可能となり、また、樹脂製プライマの塗布により蒸着粒子とチタン合金基材との間に良好な密着性を確保することが可能となった。
また、特許文献3には、カーボン繊維強化樹脂等で形成された繊維強化樹脂基材の表面に金属層の優れた光沢が得られるように、繊維強化樹脂基材の表面にプライマ処理を施して下地層を形成した後、この下地層の上に真空蒸着法やイオンプレーティング法等で薄い金属層を形成し、更にこの上にエポキシ樹脂塗料等を材料として透明または半透明な保護層を設ける技術が開示されており、この従来例をヘッドに適用することで、繊維強化樹脂で形成されたプレート部材の表面に金属層の優れた光沢が得られることとなる。
特開2003−111874号公報 特開2003−129256号公報 特開平10−44308号公報
而して、上記特許文献2,3に開示された従来技術を図6の複合ヘッド11に適用する場合、チタン合金で形成されたヘッド本体1と繊維強化樹脂で形成されたプレート部材7は物性が大きく相違し、金属層の成形条件が著しく異なるため、特許文献2の方法を用いてヘッド本体1の表面に金属層を形成し、特許文献3の方法を用いてプレート部材7の表面に金属層を形成した後、プレート部材7をヘッド本体1の開口部5に接着するのが一般的である。
しかし、斯様に別個に金属層を形成してプレート部材7をヘッド本体1に接着した場合、ヘッド本体1とプレート部材7との境界部に境目や隙間が生じて、見栄えが悪くなってしまう虞がある。
また、プレート部材7をヘッド本体1の開口部5に接着した後、これらの表面に金属層を一体に形成する方法も考えられるが、既述したようにヘッド本体1とプレート部材7は物性が大きく相違して金属層の成形条件が著しく異なるため、例えばヘッド本体1の表面に金属層を蒸着させるために必要とされる温度条件に設定すると、プレート部材7がその温度に耐えられず、逆にプレート部材7に金属層を密着させるために必要とされる温度条件に設定すると、ヘッド本体1表面への金属層の密着が悪く、表面に光沢感がでない虞がある。
而も、ヘッド本体1とプレート部材7は物性が相違するため、打球時の変形でヘッド本体1とプレート部材7間に隙間が生じる。このため、薄肉な樹脂製プライマを介在させてその上に金属層を設けると、生じた隙間で金属層に亀裂が生じてしまう虞もあった。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、金属材料で形成されたヘッド本体の一部に繊維強化樹脂製の部材を使用した所謂複合ヘッドに係り、その表面に良好な金属の光沢感を持たせたヘッドを提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、金属材料で形成されたヘッド本体と、当該ヘッド本体に取り付く繊維強化樹脂部材とで中空な外殻体が形成されたヘッドに於て、上記ヘッド本体と繊維強化樹脂部材との間に連続する合成樹脂層を形成すると共に、当該合成樹脂層の上に、金属層をヘッド本体と繊維強化樹脂部材との間に連続して形成したことを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のヘッドに於て、金属層は、内方が視認可能に薄く形成されていることを特徴とし、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のヘッドに於て、合成樹脂層は、少なくともヘッド本体と繊維強化樹脂部材との境界部に形成される着色層と、当該着色層を覆ってヘッド本体と繊維強化樹脂部材との間に連続して形成された透明な樹脂層からなることを特徴とする。
更に請求項4に係る発明は、請求項3に記載のヘッドに於て、着色層がぼかし模様を形成していることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、金属製のヘッド本体と繊維強化樹脂部材からなる複合のヘッドを着色するに当たり、ヘッド本体と繊維強化樹脂部材との間に連続する合成樹脂層を形成して、その上に金属層を設けたので、金属と繊維強化樹脂との物性の相違による金属層成形条件を代えることなく、連続性のある金属層を密着性よく設けることができる利点を有する。
そして、ヘッド本体と繊維強化樹脂部材との間に連続する合成樹脂層を形成して、両者の境界部に合成樹脂層を介して金属層を形成した結果、打球時のヘッドの変形による隙間形成時の応力が直接金属層に伝わらず、金属層の亀裂を防止することができる。
また、請求項2及び請求項3に係る発明によれば、金属層と透明な樹脂層を通して視認できる内方の模様や着色層の色に金属層による光反射の効果が加わるため、外観として模様や色に金属の光沢感が加わった優れたものとなる。
更に、請求項3に係る発明によれば、着色層が境界部を隠蔽するため、見栄えがよくなると共に、繊維強化樹脂部材の形状に囚われない外観が形成できる利点を有する。
そして、請求項4に係る発明によれば、着色層によるぼかし模様により、色調が大きく変化することがなくなって外観が向上する利点を有する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図5は請求項1乃至請求項4に係るヘッドの一実施形態を示し、図1に於て、21は図2の如くフェース部23とソール部25,サイド部(側壁部)27が、後述するプレート部材29に比し比重の大きいチタンで一体に鋳造された中空なヘッド本体で、ヘッド本体21の上部は周縁部31を残して開口部33が開口している。
そして、ヘッド本体21のヒール側には、上記周縁部31からソール部25に亘ってシャフト止着孔35が貫通する筒状のシャフト止着部が、ヒール壁とフェース部23との間に間隙を開けてヘッド本体21に一体成形されており、シャフト止着部は、図2に示すようにヘッド本体21の上方へ突設されてホーゼル部37を形成している。そして、図1に示すように、シャフト止着孔35に筒状の樹脂製のスペーサやソケット39を介して金属または繊維強化樹脂で形成されたシャフト41が、ヘッド本体21の上方からソール部25に亘って挿着されており、シャフト41の挿入側端部はソール部25と面一に形成されている。
また、既述したようにヘッド本体21の上部は周縁部31を残して開口部33が開口しているが、当該開口部33を覆って周縁部31に繊維強化樹脂製のプレート部材29が接着剤で接合されて、ヘッド43のクラウン部45が形成されている。
図3に示すようにプレート部材29は、3種類のプリプレグシート47,49,51を用いた5層構造からなり、最下層及び中間層を形成するプリプレグシート47,49は、夫々、異なる傾斜方向に引き揃えたカーボン繊維53に、エポキシ樹脂やポリウレタン樹脂等のマトリックス55を含浸した半硬化状のプリプレグシートを所定形状に裁断したものである。そして、最上層に配置されるプリプレグシート51は、相互に傾斜方向がクロスするように織布状に織られたカーボン繊維53にマトリックス55を含浸した半硬化状のプリプレグシートを、プリプレグシート47,49と同一形状に裁断したもので、プレート部材29は、これらのプリプレグシート47,49,51を積層した後、炉内で所定の圧力下で焼成される。
一方、図2及び図4に示すように前記周縁部31には、打球時に衝撃の負荷が大きいヘッド本体21のフェース側とホーゼル側に、突当部57がヘッド本体21のトゥ,ヒール方向と前後方向に連設されており、接着剤によるプレート部材29の接合に当たり、この突当部57にプレート部材29の端部を当接させることで、段差のない滑らかなクラウン部45が形成されると共に、斯様に突当部57にプレート部材29の端部を当接させ、且つ周縁部31を設けてプレート部材29の広い接合面積を確保したことで、プレート部材29の接合強度が確保されている。
そして、図2及び図4に示すようにフェース部23の中央には、チタン合金で製造されたフェースプレート59が取り付く開口部61が開口しており、当該開口部61にフェースプレート59が溶接されてヘッド43の打球面が形成されている。
このように、本実施形態に係るヘッド43は、チタンやチタン合金からなるヘッド本体21とフェースプレート59、そして、繊維強化樹脂からなるプレート部材29で形成された中空な外殻体からなる複合ヘッドであるが、図1及び図4に示すように本実施形態は、トップエッジ63からソール部25との境界65に亘り、クラウン部45全体とサイド部27のバック側と上部に沿って(図4中、領域Aに亘って)、金属光沢を有する装飾を施したことを特徴とする。
図5は前記クラウン部45に施した装飾の拡大断面図を示し、図中、67は図1に示すようにクラウン部45(プレート部材29)の中央を除き、ヘッド本体21とプレート部材29との間に連続して、換言すると前記トップエッジ63から境界65に亘り、クラウン部45からサイド部27のバック側と上部に沿って黒く着色塗装された着色層で、図1及び図5に示すようにこの着色層67によって、クラウン部45上に表れるプレート部材29と前記突当部53との境界部69が隠蔽されると共に、プレート部材29とサイド部27との境界部71が隠蔽されている。
而して、この着色層67は、光沢感を醸し出し、また、上述したように境目69,71を隠蔽するために黒系が好ましく、また、薄いと下地の凹凸を拾い、厚いと下地との密着性が劣るため、厚さは1〜25μm(好ましくは5〜15μm)に設定されている。そして、図1に示すようにクラウン部45の中央は、外部からプレート部材29の最上層の織布状のカーボン繊維53が外部から視認できるように楕円形状に未着色とされているが、着色層67はこの未着色領域との境にぼかし模様73を形成して、色の濃淡の境をぼんやりさせている。
そして、図5に示すように上記着色層67を覆って、トップエッジ63から境界65に亘り、クラウン部45からサイド部27のバック側と上部に沿って透明な樹脂層75が形成されている。
尚、本明細書に於て、「透明」とは、完全に無色透明である必要はなく、下地の色が認識できる程度に僅かに着色されている場合や半透明である場合を含む意味である。
樹脂層75は、奥行きを醸し出すため、5〜40μm(好ましくは10〜25μm)の厚みに設定され、材料としてエポキシ樹脂塗料等が用いられている。そして、この樹脂層75の上に、金属層77がトップエッジ63から境界65に亘り、クラウン部45からサイド部27のバック側と上部に沿って連続して形成されている。
金属層77は、既述した未着色領域のカーボン繊維53の模様や着色層67の色が外観として表われるように透明(既述したように半透明である場合を含む)となる程度の薄さに設定されており、具体的には1nm〜1μm程度である。
このように金属層77は、カーボン繊維53の模様や着色層67の色を外観として表す程度に薄いため、金属層77と前記樹脂層75を通してカーボン繊維53の模様や着色層67の色を外部から十分に視認できると共に、金属層77による光反射の効果がこれらの模様や色に加わる。
従って、この金属層77により、外観としてカーボン繊維53の模様や着色層67の色に光沢が加わった優れたものとなる。
尚、金属層77の材料としては、Cr,Zn,Al,Ni,Ti.Fe等を用いることができ、また、金属層77を形成する方法として、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等のPVD(物理的気相成長)法や、P−CVD(プラズマCVD)、MOCVD(有機金属CVD)法等のCVD(化学的気相成長)法等を挙げることができる。そして、前記着色層67や樹脂層75を形成する方法としては、通常のシゴキ塗装、ガン吹き塗装、段塗り塗装(刷毛塗り塗装)等を挙げることができる。
ここで、真空蒸着法による金属層77の形成方法の一実施形態を説明すると、金属層77は、
[実施形態]
・蒸着材料 チタン合金
・部材(着色層67と樹脂層75形成後のヘッド)温度 80〜85℃
・雰囲気圧力 0.017Pa
・蒸着時間 1時間
の成形条件で形成され、蒸着領域を除くヘッドにはマスキングを施している。
而して、この成形条件によれば、光沢感,蒸着性に優れた金属層77を設けることが可能である。
尚、雰囲気圧力は0.01〜0.001Paの範囲では同様の金属層が形成でき、蒸着時間は事前真空準備を含むものである。
ちなみに、以下の比較例1〜4による成形条件によると、以下の如き不具合が発生する。
[比較例1]
・蒸着材料 チタン合金
・部材(着色層67と樹脂層75形成後のヘッド)温度 30〜50℃
・雰囲気圧力 0.017Pa
・蒸着時間 1時間
この成形条件によれば、金属層に光沢感がでず蒸着性も悪い。
[比較例2]
・蒸着材料 チタン合金
・部材(着色層と樹脂層形成後のヘッド)温度 90〜110℃
・雰囲気圧力 0.017Pa
・蒸着時間 1時間
この成形条件によると、金属層に光沢感がでない。
[比較例3]
・蒸着材料 チタン合金
・部材(チタンヘッド)温度 80〜85℃
・雰囲気圧力 0.017Pa
・蒸着時間 1時間
この成形条件によると、金属層の蒸着性が悪い。
[比較例4]
・蒸着材料 チタン合金
・部材(チタンヘッド)温度 200℃
・雰囲気圧力 0.017Pa
・蒸着時間 1時間
この成形条件によると、金属層の蒸着性がよいが、この成形条件によると、繊維強化樹脂製のプレート部材を用いた場合に、プレート部材が高温に耐えられない。
そして、図5に示すように前記金属層77を保護するため、金属層77の上に透明な樹脂製の保護層79が形成されている。
保護層79は、薄いと金属層77を保護できず、また、厚いと重量増となるため、耐摩耗性と軽量化を考慮して15〜80μm(好ましくは30〜50μm)の厚みに設定されており、材料としてエポキシ樹脂塗料等が用いられている。そして、この保護層79も、前記着色層67や樹脂層75と同様の方法を用いて形成されている。
本実施形態はこのように構成されているから、クラウン部45の一部を軽量な繊維強化樹脂製のプレート部材29で置き換えたことでヘッド43の低重心化が図られるが、既述したようにヘッド本体21とプレート部材29との間に連続的に着色層67と樹脂層75からなる合成樹脂層を形成して、その上に金属層77を設けたので、金属を蒸着させるに当たり、金属と繊維強化樹脂との物性の相違による成形条件を代えることなく、連続性のある金属層77が形成されることとなる。
そして、この金属層77は、内方が視認可能な程度に薄く形成されているので、金属層77と樹脂層75を通してカーボン繊維53の模様や着色層67の色を外部から視認できると共に、金属層77による光反射の効果がこれらの模様や色に加わり、外観としてカーボン繊維53の模様や着色層67の色に光沢が加わったものとなる。
而も、着色層67が前記境界部69,71を隠蔽するため、プレート部材29の形状に囚われない外観が形成できることとなる。
また、斯様に境界部69に、着色層67と樹脂層75からなる合成樹脂層を介して金属層77を形成した構造上、打球時のヘッド43の変形による隙間形成時の応力が直接金属層77に伝わらず、この結果、金属層77の亀裂が防止される。
而も、着色層67と樹脂層75からなるこの合成樹脂層は金属層77より厚く形成されていることもあって、上述した打球時の応力をこの合成樹脂層で吸収し、金属層77の亀裂が防止できる。
更にまた、保護層79の表面が擦れたり傷付いても、金属層77の光沢感が損なわれることがなく、而も、金属層77は極薄であるため、ヘッド43の軽量化に寄与することとなる。
このように本実施形態によれば、
[1]複合ヘッドに着色層を設けて着色を施すに当たり、ヘッド本体21とプレート部材29との間に連続的に着色層67と樹脂層75からなる合成樹脂層を形成して、その上に金属層77を設けたので、金属を蒸着させるに当たり、金属と繊維強化樹脂との物性の相違による金属層成形条件を代えることなく、連続性のある金属層77を密着性よく設けることができる利点を有する。
[2]そして、金属層77と透明な樹脂層75を通して視認できるカーボン繊維53の模様や着色層67の色に、金属層77による光反射の効果が加わるため、外観としてカーボン繊維53の模様や着色層67の色に金属の光沢感が加わった優れたものとなる。
[3]また、着色層67が境界部69,71を隠蔽するため、見栄えがよくなると共に、プレート部材29の形状に囚われない外観が形成できる利点を有する。
[4] 更に、境界部69に着色層67と樹脂層75からなる合成樹脂層を介して金属層77を形成した結果、打球時のヘッド43の変形による隙間形成時の応力が直接金属層77に伝わらないため、金属層77の亀裂を防止することができる。
[5]保護層79の表面が擦れたり傷付いても、金属層77の光沢感が損なわれることがなく、而も、金属層77は極薄であるため、ヘッド43の軽量化に寄与する。
[6]図1に示すように着色層67が、クラウン部43の未着色領域との境にぼかし模様73を形成して色の濃淡の境をぼんやりさせているため、色調が大きく変化することがなくなって外観が向上する、
等の優れた作用効果を有する。
尚、上記保護層79は省略してもよい。
また、既述したように上記実施形態は、クラウン部45の一部を軽量な繊維強化樹脂製のプレート部材29で置き換えた複合ヘッドに本発明を適用したが、ヘッド本体の外面に繊維強化樹脂部材を貼着した複合ヘッドにも適用でき、更にまた、上記実施形態ではヘッド本体21をチタンで形成したが、ヘッド本体をアルミニウムやステンレス合金,チタン合金等で形成してもよく、これらの各実施形態によっても、上記実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能である。
請求項1乃至請求項4の一実施形態に係るヘッドの全体斜視図である。 図1に示すヘッドの分解斜視図である。 プレート部材の分解平面図である。 図1に示すヘッドの前後方向の断面図である。 クラウン部に施した装飾の拡大断面図である。 従来のヘッドの側面図である。 図6に示すヘッドの前後方向の断面図である。
符号の説明
21 ヘッド本体
23 フェース部
25 ソール部
27 サイド部
29 プレート部材
31 周縁部
33,61 開口部
35 シャフト止着孔
37 ホーゼル部
41 シャフト
43 ヘッド
45 クラウン部
47,49,51 プリプレグシート
53 カーボン繊維
55 マトリックス
57 突当部
59 フェースプレート
67 着色層
69,71 境界部
73 ぼかし模様
75 樹脂層
77 金属層
79 保護層

Claims (4)

  1. 金属材料で形成されたヘッド本体と、当該ヘッド本体に取り付く繊維強化樹脂部材とで中空な外殻体が形成されたゴルフクラブヘッドに於て、
    上記ヘッド本体と繊維強化樹脂部材との間に連続する合成樹脂層を形成すると共に、当該合成樹脂層の上に、金属層をヘッド本体と繊維強化樹脂部材との間に連続して形成したことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 金属層は、内方が視認可能に薄く形成されていることを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 合成樹脂層は、少なくともヘッド本体と繊維強化樹脂部材との境界部に形成される着色層と、当該着色層を覆ってヘッド本体と繊維強化樹脂部材との間に連続して形成された透明な樹脂層からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 着色層は、ぼかし模様を形成することを特徴とする請求項3に記載のゴルフクラブヘッド。
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