JP2006167660A - 回転霧化塗装装置及び塗装用ベル型霧化ヘッド - Google Patents
回転霧化塗装装置及び塗装用ベル型霧化ヘッド Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006167660A JP2006167660A JP2004366431A JP2004366431A JP2006167660A JP 2006167660 A JP2006167660 A JP 2006167660A JP 2004366431 A JP2004366431 A JP 2004366431A JP 2004366431 A JP2004366431 A JP 2004366431A JP 2006167660 A JP2006167660 A JP 2006167660A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bell
- groove
- atomizing head
- type
- paint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
Abstract
【課題】 水性塗料のように、せん断応力を大きくし、粘弾性を下げて塗装するタイプの塗料でも液糸化させて霧化させることができる回転霧化式塗装装置を提供する。
【解決手段】ベル型霧化ヘッド101の内周面107に形成した溝108を、その周方向断面において、溝108の幅方向の中心よりも回転方向の後方側を深く形成した。
【選択図】 図1
【解決手段】ベル型霧化ヘッド101の内周面107に形成した溝108を、その周方向断面において、溝108の幅方向の中心よりも回転方向の後方側を深く形成した。
【選択図】 図1
Description
本発明は回転霧化塗装装置及び回転霧化式塗装装置に用いるベル型霧化ヘッドに関するものである。
回転霧化式塗装装置100は、例えば、図1に示すように、ベル型霧化ヘッド101と、ベル型霧化ヘッド101を回転させる回転機構102と、回転霧化式塗装装置100と被塗装物(図示省略)との間に高電圧を印加する電圧付与装置103と、ベル型霧化ヘッド101内に塗料を供給する塗料供給部104とで主に構成されている。
回転機構102はベル型霧化ヘッド101を高速で回転させる。ベル型霧化ヘッド101は、底部から開口部に向かうにつれて開口径が大きくなったベル形状を有し、開口端部に形成された円錐面107に、複数の溝108が放射状に形成されている。塗料供給部104から供給された塗料は、ベル型霧化ヘッド101の内周面の底部に環状に穿設された多数の塗料流出孔109を通って内周面に沿って流れ出し、高速で回転するベル型霧化ヘッド101から遠心力を受けて、ベル型霧化ヘッド101の開口端部の円錐面107に達する。そして、図2に示すように、円錐面107に形成された溝108に沿ってヘッドの外径方向に塗料110を液糸状に放出するようになっている。ベル型霧化ヘッド101から放出された塗料は、その後、直ちにちぎれて粒子状になり、微細な塗料噴霧になる。
斯かる回転霧化式塗装装置を用いた静電塗装では、塗料がベル型霧化ヘッド101から放出されるまでの間に、電圧付与装置103により塗料に負の電荷を付与し、他方、被塗装物(図示省略)に正の電荷を付与し、ベル型霧化ヘッド101から噴霧される微細な霧状の塗料を電気的な作用により均一に被塗装物に付着させる。
斯かる回転霧化式塗装装置及びベル型霧化ヘッドについては、例えば、特開平8−24719号公報や特開2004−66080号公報に記載されている。
特開平8−24719号公報、第6図〜第8図
特開2004−66080号公報、第2図
近年、環境問題からシンナーを含む溶剤系塗料からシンナーを含まない水性塗料へ変更するケースが増えてきている。上述した回転霧化式静電塗装に、水性塗料を用いる場合、溶剤系塗料と水性塗料とでは、ベル回転数に対する塗料粘性が異なるため、溶剤系塗料の場合と同等の粘度を得るため、ベル型霧化ヘッドの回転数をより大きくしなければならない。
具体的には、溶剤系塗料と水性塗料のベル回転数に対する塗料粘性は、従来、溶剤系塗料で27000〜35000rpmの回転数で得られていた塗料粘度と同等の塗料粘度を得るには、水性塗料では45000〜55000rpmの回転数を与えなければならなかった。しかし、水性塗料で、ベル型霧化ヘッドの回転数を高くすると、遠心力が高くなるため、塗料がベル型霧化ヘッドの内周面に形成した溝を越えて、ベル型霧化ヘッドの開口端部で膜を張ったようになり、塗料が液糸化されず、噴霧させることができない場合があった。また、水性塗料と同様に、せん断応力を大きくし、粘弾性を下げて塗装するタイプの塗料でも同様に液糸化させて霧化させることが難しかった。
本発明に係る回転霧化式塗装装置は、ベル型霧化ヘッドの内周面に形成した溝を、その周方向断面において、溝の幅方向の中心よりも回転方向の後方側を深く形成したことを特徴とする。
このベル型霧化ヘッドを用いた回転霧化式塗装装置では、ベル型霧化ヘッドの内周面に形成した溝を、その周方向断面において、溝の幅方向の中心よりも回転方向の後方側を深く形成したので、高い回転数で運転した場合でも、各溝毎に塗料を保持し、塗料を液糸化して噴霧することができる。これにより、静電塗装に使用可能な塗料の種類を増すことができ、また塗料の霧化を安定させ、塗装品質の向上を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る回転霧化式塗装装置及びベル型霧化ヘッドを図面に基づいて説明する。なお、回転霧化式塗装装置100の基本構成は、図1に示す通りであり、ここでは、ベル型霧化ヘッド101を中心に説明する。
ベル型霧化ヘッド101は、図1及び図3に示すように、開口端部の円錐面107に形成される溝108を、その周方向断面において、溝108の幅方向の中心よりも回転方向の後方側を深く形成している。
例えば、この図示例では、周方向断面においてV字状に形成し、溝108の回転方向前方側の斜面108aを緩やかにし、溝108の回転方向後方側の斜面108bの傾斜をきつくして、溝108の幅方向の中心aよりも回転方向後方側にV字の最深部108cを形成している。
このベル型霧化ヘッド101を用いれば、回転数を高くしたときに、塗料は慣性力を受けて溝108の回転方向後方側の斜面108bに沿って外径方向に流れるが、このとき溝108の幅方向の中心aよりも回転方向後方側を深く形成し、溝108の回転方向後方側の斜面108bの傾斜をきつくしたので、塗料を確実に溝108内に保持することができる。これにより、水性塗料のように、せん断応力を大きくし、粘弾性を下げて塗装するタイプの塗料を用い、例えば45000〜55000rpmの高い回転数で運転した場合でも、各溝108毎に塗料を保持させることができる。
従って、このベル型霧化ヘッド101を回転霧化式塗装装置100に用いれば、水性塗料を用いた場合でも、塗料をベル型霧化ヘッド101の各溝108毎に液糸化させて放出し、塗料を霧化することができる。
以上、本発明の一実施形態に係る回転霧化式塗装装置及びベル型霧化ヘッドを説明したが、本発明に係る回転霧化式塗装装置及びベル型霧化ヘッドは、これに限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、溝108の断面形状は、上記に限定されず、種々の変更が可能である。図4に示すものは、溝108の回転方向後方側の斜面108bの傾斜をよりきつくして、略垂直にしたものであり、図5に示すものは、溝108を滑らかな曲面で形成し、溝108の幅方向の中心aよりも回転方向の後方側に最深部108cを形成したものである。さらに、図6に示すものは、溝108の回転方向後方側の斜面108bを表面からオーバーハングさせて形成したものである。
また、溝108の表面形状は、ベル型霧化ヘッド101の開口端部において、半径方向に延在させたものを、放射状に複数設けたものを例示したが、これに限らず、ベル型霧化ヘッドの開口端部に放射方向に形成されていれば良い。例えば、図7に示すように、ベル型霧化ヘッド101の内周面上を、外径方向に向かうにつれて回転方向後方に曲がった曲線状に形成してもよい。これにより、塗料が慣性力を受けて回転方向の後方側に流れるのを許容できるので、さらにベル型霧化ヘッド101の回転数を高くした場合でも、塗料が溝108の回転方向後方の斜面を越えるのを防止することができ、より確実に塗料を各溝108内に保持することができる。
また、溝108は、図8に示すように、ベル型霧化ヘッド101の内周面において、ベル型霧化ヘッドの開口端に到達せずに、ベル型霧化ヘッド101の内周面の中間部位に形成してもよい。この場合、図9に示すように、ベル型霧化ヘッドの開口端部109を溝108の最深部108cと同じか又は最深部108よりも低く形成し、開口端部109が最深部108cから液糸状に放出される塗料の流れを阻害しないようにするとよい。また、溝108は、全体に渡って、幅方向の中心よりも回転方向の後方側を深くした断面形状にしてもよいが、図7及び図8に破線Aで示すように、溝108の外径側の部分を、部分的に、幅方向の中心よりも回転方向の後方側を深くした断面形状にしてもよい。
また、本発明に係る回転霧化式静電塗装装置及びベル型霧化ヘッドは、水性塗料を液糸化させて霧化させる場合に有益なものであるが、溶剤系塗料を霧化させる場合にベル型霧化ヘッドをより高い回転数で運転することができ、塗料の霧化を安定化させ、塗装品質の安定性を確保するのに有益である。
100 回転霧化式塗装装置
101 ベル型霧化ヘッド
102 回転機構
103 電圧付与装置
104 塗料供給部
107 円錐面
108 溝
108a 溝の回転方向前方側の斜面
108b 溝の回転方向後方側の斜面
108c 溝の最深部
109 塗料流出孔
101 ベル型霧化ヘッド
102 回転機構
103 電圧付与装置
104 塗料供給部
107 円錐面
108 溝
108a 溝の回転方向前方側の斜面
108b 溝の回転方向後方側の斜面
108c 溝の最深部
109 塗料流出孔
Claims (2)
- 底部から開口部に向かうにつれて開口径が大きくなったベル形状を有し、内周面に放射方向に溝が形成されたベル型霧化ヘッドを備え、前記ベル型霧化ヘッドを回転させつつ、ベル型霧化ヘッドの溝から塗料を液糸化させて放出する回転霧化塗装装置において、
前記ベル型霧化ヘッドは、内周面に形成した溝を、その周方向断面において、溝の幅方向の中心よりも回転方向の後方側を深く形成したことを特徴とする回転霧化塗装装置。 - 底部から開口部に向かうにつれて開口径が大きくなったベル形状を有し、内周面に放射状に溝を形成した塗装用ベル型霧化ヘッドにおいて、
前記内周面に形成した溝を、その周方向断面において、溝の幅方向の中心よりも回転方向の後方側を深く形成したことを特徴とする塗装用ベル型霧化ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004366431A JP2006167660A (ja) | 2004-12-17 | 2004-12-17 | 回転霧化塗装装置及び塗装用ベル型霧化ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004366431A JP2006167660A (ja) | 2004-12-17 | 2004-12-17 | 回転霧化塗装装置及び塗装用ベル型霧化ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006167660A true JP2006167660A (ja) | 2006-06-29 |
Family
ID=36668962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004366431A Withdrawn JP2006167660A (ja) | 2004-12-17 | 2004-12-17 | 回転霧化塗装装置及び塗装用ベル型霧化ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006167660A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019055345A (ja) * | 2017-09-19 | 2019-04-11 | トヨタ自動車株式会社 | 塗装装置 |
CN115350827A (zh) * | 2021-05-17 | 2022-11-18 | 本田技研工业株式会社 | 旋转雾化式涂装装置 |
-
2004
- 2004-12-17 JP JP2004366431A patent/JP2006167660A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019055345A (ja) * | 2017-09-19 | 2019-04-11 | トヨタ自動車株式会社 | 塗装装置 |
JP7028593B2 (ja) | 2017-09-19 | 2022-03-02 | トヨタ自動車株式会社 | 塗装装置 |
CN115350827A (zh) * | 2021-05-17 | 2022-11-18 | 本田技研工业株式会社 | 旋转雾化式涂装装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5733996B2 (ja) | 回転霧化式塗装装置 | |
EP3597303B1 (en) | Rotary atomization head and coating device | |
CA2988061C (en) | Painting device | |
JP6614757B2 (ja) | 回転霧化頭型塗装機 | |
JP6441480B2 (ja) | 塗装方法及びその装置 | |
CN105939787B (zh) | 旋转雾化式涂装装置及喷雾头 | |
JP7028593B2 (ja) | 塗装装置 | |
JP4606065B2 (ja) | 塗装機とその回転霧化頭 | |
JP2009195767A (ja) | 塗装機の洗浄機構 | |
JP2006167660A (ja) | 回転霧化塗装装置及び塗装用ベル型霧化ヘッド | |
JPWO2005115629A1 (ja) | 塗装機とその回転霧化頭 | |
US5954275A (en) | Rotary atomizing electrostatic coating apparatus | |
EP0801992A2 (en) | Rotary atomizing electrostatic coating apparatus | |
JPWO2009104543A1 (ja) | 塗装装置 | |
JP2004261676A (ja) | 回転霧化塗装装置 | |
JP3947282B2 (ja) | 回転霧化式塗装用スプレイガン | |
JP5844229B2 (ja) | 回転霧化式塗装装置及び回転霧化式塗装方法 | |
JP2007007507A (ja) | 塗装機とその回転霧化頭 | |
JPH07213956A (ja) | 静電塗装機 | |
JP2008290007A (ja) | 回転霧化頭および回転霧化塗装装置 | |
JP5736273B2 (ja) | 塗装方法及び塗装装置 | |
JP2018126716A (ja) | 回転霧化頭 | |
JP3838042B2 (ja) | 回転霧化式塗装装置 | |
JP2016036771A (ja) | 回転霧化式塗装装置のベルカップ | |
JP4153332B2 (ja) | 回転霧化塗装装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080304 |