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JP2006165753A - 画像処理システム、画像処理方法、記憶媒体およびプログラム - Google Patents

画像処理システム、画像処理方法、記憶媒体およびプログラム Download PDF

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JP2006165753A JP2004351048A JP2004351048A JP2006165753A JP 2006165753 A JP2006165753 A JP 2006165753A JP 2004351048 A JP2004351048 A JP 2004351048A JP 2004351048 A JP2004351048 A JP 2004351048A JP 2006165753 A JP2006165753 A JP 2006165753A
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Abstract

【課題】 ユーザの求める画像特性を送信時の操作部設定内容から判断することで、ファクス送信時に実施される変倍処理を、目的に合った画質で、より高速かつ低コストで実現可能な手法を提供する。
【解決手段】 原稿読み取り手段で読み取られた原稿データに対する画像処理を切り替えるための選択肢である原稿タイプの中から一つを指定するための原稿タイプ設定手段と、第一のデジタル画像変倍処理手段と、第二のデジタル画像変倍処理手段と、ファクス送信時のネゴシエーション結果から決定したファクス送信解像度および前記原稿タイプ設定手段で設定された原稿タイプに従って、前記第一のデジタル画像変倍処理手段と前記第二のデジタル画像変倍処理手段とのどちらを適用するか判断するための、変倍処理方法選択手段とを備える。
【選択図】 図10

Description

本発明は、デジタルコピー装置、デジタル複合機、ファクシミリ装置等に用いて好適な画像処理システムであり、詳しくは、デジタル画像の解像度を変換する技術に関する。
従来、ファクス送信時に送信先とのネゴシエーションの結果に従って変倍処理を実施する際、通信時間の制限により、処理が高速であることが最優先される変倍方法が取られることが多い(特許文献1参照)。この場合、単純な間引き処理、論理演算によって高速に変倍処理を実現される。また、これらの処理方法よりも高画質な変倍が可能な処理アルゴリズムをハードウェアで高速に実現する場合もある。
特登録2973899号公報
2値画像を変倍する方法を大別すると、画素を単純に水増しまたは間引く方法と、一旦多値画像化した後補間演算により画素数を変換する方法がある。前者は処理が非常に高速であるという利点があるものの、文字の視認性が低くなる、階調の再現性が損なわれる等一般に低画質である。また後者は一般に高画質であるものの、処理時間が長く、さらには低解像度でも文字等黒い細線の再現性が重要視されるファクスの特性に対して高画質とはいえないケースがある。
一方、変倍処理を実現するハードウェアはソフトウェアに比べてコストが高く、使用頻度すなわち製品内での機能重要性に対しての採算が合わない場合もある。
本発明ではこのような問題に鑑み、ユーザの求める画像特性を送信時の操作部設定内容から判断することで、ファクス送信時に実施される変倍処理を、目的に合った画質で、より高速かつ低コストで実現可能な手法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明は、ファクス送信機能を備えた画像処理システムにおいて、原稿を走査しデジタル画像データを生成するための原稿読み取り手段と、ユーザによって、読み取り後の画像処理を切り替えるための選択肢である原稿タイプの中から一つを指定するための原稿タイプ設定手段と、第一のデジタル画像変倍処理手段と、第二のデジタル画像変倍処理手段と、ファクス送信時のネゴシエーション結果から決定したファクス送信解像度および前記原稿タイプ設定手段で設定された原稿タイプに従って、前記第一のデジタル画像変倍処理手段と前記第二のデジタル画像変倍処理手段とのどちらを適用するか判断するための、変倍処理方法選択手段とを備えることを特徴としている。
また本発明は、前記第一のデジタル画像変倍処理手段が2値画像の変倍方法であり、注目画素の周囲複数画素の値と、注目画素と周囲複数画素それぞれの距離に応じた重み係数を使用した演算により中間データを生成する手段と、前記中間データから2値画像を生成するために、注目画素値を1または0に決定したときに生じる誤差を順次複数の周辺画素へ分配していく誤差拡散法を実施する手段とを備えることを特徴としている。
また本発明は、前記第二のデジタル画像変倍処理手段が2値画像の変倍方法であり、副走査方向の変倍は、変倍率に応じた複数ライン間の論理和により実現するための副走査方向変倍手段と、主走査方向の変倍は、2値データの切り替え箇所を示すランレングスデータを変倍率に応じて変更し、さらに、縮小時には変更後の黒画素の連続数を表すデータが0になる箇所に関しては1に変更する処理を行うための主走査方向変倍処理手段と備えることを特徴としている。
また本発明は、前記変倍処理方法選択手段において、第一のデジタル画像変倍処理手段と第二のデジタル画像変倍処理手段の適用条件を指定するために、4種類のファクス送信解像度および3種類の原稿タイプをパラメータとして、操作部から設定する手段をさらに備えることを特徴としている。
また本発明は、前記第一のデジタル画像変倍処理手段に含まれる中間データ生成手段において、原画像の黒画素と白画素の重みを変更するために操作部から係数設定する手段をさらに備えることを特徴としている。
以上説明したように、本発明によれば、ファクス送信機能を備えた画像処理システムにおいて、ファクス送信時のネゴシエーション結果から決定したファクス送信解像度および前記原稿タイプ設定手段で設定された原稿タイプに従って、第一のデジタル画像変倍処理手段と第二のデジタル画像変倍処理手段とのどちらを適用するか判断する手段を備えたために、2つの異なる特性を持つ変倍処理をユーザが求める画像特性に従って切り替えることが可能となる。
さらに、第一のデジタル画像変倍処理手段は、注目画素の周囲複数画素の値と、注目画素と周囲複数画素それぞれの距離に応じた重み係数を使用した演算により中間データを生成する手段と、前記中間データから2値画像を生成するために、注目画素値を1または0に決定したときに生じる誤差を順次複数の周辺画素へ分配していく誤差拡散法を実施する手段とを備えたために、濃度保存性および階調再現性に優れた変倍処理が可能であり、第二のデジタル画像変倍処理手段は、副走査方向の変倍は、変倍率に応じた複数ライン間の論理和により実現するための副走査方向変倍手段と、主走査方向の変倍は、2値データの切り替え箇所を示すランレングスデータを変倍率に応じて変更し、さらに、縮小時には変更後の黒画素の連続数を表すデータが0になる箇所に関しては1に変更する処理を行うための主走査方向変倍処理手段と備えたために、非常に高速でかつ黒い細線の欠落を防止する変倍処理が可能である。
(実施例1)
以下、本発明の実施例1に関わる画像処理システムについて、構成要素毎に説明する。
本実施例を適用するのに好適なデジタル複合機の概観図を図1に示す。
<画像入力部(スキャナ)>
図1において、画像入力デバイスであるスキャナ部200は、原稿となる紙上の画像を照明し、図示しないCCDラインセンサを走査し、ラスターイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダ201のトレイ202にセットし、ユーザが操作部400から読み取り起動指示することにより、コントローラCPU103がスキャナ200に指示を与え、フィーダ201は原稿用紙を一枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
<画像出力部(プリンタ)>
図1において、画像出力デバイスであるプリンタ部300はラスターイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動はコントローラCPU103からの指示によって開始する。プリンタ部300は、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット302,303,304,305が装着される。また、排紙トレイ306は印字し終わった用紙を受けるものである。
<デジタル複合機制御システム構成>
本実施例を適用するのに好適なデジタル複合機の制御システム構成を図2に示す。
コントローラユニット100は画像入力装置であるスキャナ200や画像出力装置であるプリンタ300と接続し、一方ではLAN500や電話回線600と接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行うためのコントローラである。
CPU103はデジタル複合機全体を制御するコントローラとして機能する。
RAM107はCPU103が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリとしても利用される。
ROM108はブートROMとして利用され、デジタル複合機のブートプログラムが格納されている。
HDD109はハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データ等を格納する。このHDD109には、ネットワーク(LAN500)に接続されているノードに関する画像出力速度、設置位置などの情報がアドレスごとに保存される場合もある。
操作部I/F104は操作部400とのインターフェース部で、操作部400に表示する画像データを操作部400に対して出力する。また、操作部400からユーザが入力した情報をCPU103に伝える役割をする。
ネットワークI/F105はLAN500に接続し、情報の入出力を行う。モデム106は公衆回線600に接続し、データ送受信を行うための変調復調処理を行う。
以上のデバイスがシステムバス101上に配置される。
イメージバスI/F110はシステムバス101と画像データを高速で転送するイメージバス102を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
イメージバス102は、PCIバスまたはIEEE1394などの高速バスで構成される。
イメージバス102上には以下のデバイスが配置される。ラスターイメージプロセッサ(RIP)111はPDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部112は、画像入出力デバイスであるスキャナ200やプリンタ300とコントローラ100を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部700は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部800は、プリント出力画像データに対して、プリンタに合わせた補正、解像度変換等を行う。送信用画像処理部900は、画像データ送信のための回転、解像度変換、色変換、圧縮処理等を行う。
<スキャナ画像処理部>
スキャナ画像処理部700の構成を図3に示す。
イメージバスI/Fコントローラ701は、イメージバス102と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、スキャナ画像処理部700内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。テーブル処理部702は、スキャナで読み取ったデータから標準的な色空間の画像信号に変換するために、テーブル変換を行う。像域分離処理部703は、入力画像から文字部を検出することにより、像域を判定し、その後の画像処理に利用する像域信号を生成する。フィルタ処理部704は、エッジ強調などの目的に従ったデジタル空間フィルタでコンボリューション演算を行う。下地レベル検出部705は、画像1ページ内の画素値の頻度を集計し、背景に不要な薄い色がある原稿を読み取った画像データ等が送られてきた場合に除去すべき下地レベルを検出する。編集部706は、例えば入力画像データからマーカーペンで囲まれた閉領域を認識して、その閉領域内の画像データに対して、影つけ、網掛け、ネガポジ反転等の画像加工処理を行う。
処理が終了した画像データは、再び画像I/Fバスコントローラ701を介して、イメージバス102上に転送される。
<プリンタ画像処理部>
プリンタ画像処理部800の構成を図4に示す。
イメージバスI/Fコントローラ801は、イメージバス102と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、プリンタ画像処理部800内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。下地除去処理部802は、操作部からの設定または下地レベル検出部705で得られた結果に従って、原稿の紙の黄ばみ等不要な薄い背景色を、画像データから除去する。色変換処理部803は、プリンタの出力特性にに合わせた色変換を行う。解像度変換部804は、LAN500あるいは電話回線600から受信した画像データを、プリンタ300の解像度に変換するための解像度変換を行う。スムージング処理部805は、解像度変換後の画像データのジャギー(斜め線等の白黒境界部に現れる画像のがさつき)を滑らかにする処理を行う。
<送信用画像処理部>
送信用画像処理部900の構成を図5に示す。
イメージバスI/Fコントローラ901は、イメージバス102と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、送信用画像処理部900内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。回転処理部902は、送信に適した向きに画像全体を回転させる。解像度変換処理部903は、画像を操作部からの設定に従った解像度に変換する。下地除去処理部904は、操作部からの設定または下地レベル検出部705で得られた結果に従って、原稿の紙の黄ばみ等不要な薄い背景色を、画像データから除去する。色変換処理部905は、画像送信に適した色空間、色特性に変換する。圧縮処理部906では、画像を圧縮する処理を行う。
<操作部>
図6に本実施例を適用するのに好適なデジタル複合機の操作部400を示す。液晶操作パネル401は液晶にタッチパネルを組み合わせたものであり、設定内容の表示、ソフトキーの表示等がなされるものである。スタートキー402はコピー動作等を開始指示するためのハードキーであり、内部に緑色および赤色のLEDが組み込まれており、スタート可能のときに緑色、スタート不可のときに赤色のLEDが点灯する。ストップキー403は動作を停止させるときに使用するハードキーである。ハードキー群404には、テンキー、クリアキー、リセットキー、ガイドキー、ユーザモードキーが設けられている。
図7は、液晶操作パネル401に通常の送信画面が表示されている様子を示している。機能選択ボタン420から423によって、コピー、送信、ボックス操作、拡張機能のうち利用する機能を選択する。図7は送信機能が選択されている状態である。宛先表示領域424には、現在設定されている送信先が表示される。宛先表から検索ボタン425は、予め機器内に保存されている宛先表またはネットワーク上で参照できる場所に保存されている宛先表から、送信先を選択する場合に押下する。詳細情報ボタン426は、宛先表示領域424に表示されている宛先のうち一つを選択状態にした上で押下すると、その宛先の詳細情報が表示される。消去ボタン427は、宛先表示領域424に表示されている宛先のうち一つを選択状態にした上で押下すると、選択されていた宛先が消去される。コールボタン428は、以前操作した送信機能の設定を呼び出すためのものである。新規宛先ボタン429、定型業務ボタン437、ワンタッチボタン436はいずれか一つのみ選択可能であり、図7では新規宛先が選択された状態を示している。ファクスボタン430、電子メールボタン431、Iファクスボタン432、ファイルボタン433、ボックスに保管ボタン434、電子ペーパーボタン435は、それぞれ押下すると、宛先設定を直接入力できる画面に切り替わり、その画面で宛先を設定しOKボタンを押下すると、設定した宛先が宛先表示領域424に追加される。読み込み設定表示領域438は、現在設定されている読み込み解像度、カラーモード、原稿タイプが表示される。ファイル形式表示領域439は現在設定されている送信時ファイル形式が表示される。送信設定ボタン440は、送信の詳細な設定を行うときに使用するものであり、押下すると送信の詳細設定のための画面が表示される。送信時の詳細設定には、読み込み解像度、カラーモード(白黒2値、白黒多値、カラー、自動カラー)、原稿タイプ(文字写真、文字、写真)、ファイル形式(TIFF、PDF、MMR)、画質設定(濃度調整、下色除去レベル設定、シャープネス調整)、ページ設定(両面原稿、拡大縮小、ページレイアウト)が含まれる。
<画像データ送信処理>
ここでは一つの例として、以下の設定で原稿を読み取りその画像データを送信する場合に関して一連の処理を説明する。
宛先:電子メールアドレス、ファクス番号が1つずつ指定されている
原稿タイプ:文字モード
解像度:150×150dpi
カラーモード:カラー
その他はデフォルト設定。
図8は、ハードディスクに画像データを一時保存するまでの送信処理フローを示している。操作部400のスタートキー402が押下されると、スキャナ200で原稿のスキャンが開始される。スキャナでRGB3チャンネルの輝度データが生成され、テーブル変換702で標準的な色空間に補正される。その後文字モード用のエッジ強調フィルタがフィルタ処理部704でかけられ、下地レベルの判定が705で行われる。ここまでがスキャナ画像処理部700で実施される処理内容である。その後画像データは送信用画像処理部900において以下の処理をかけられる。回転処理部902で一定の送信用画像向きに回転し、解像度変換処理部903では、スタート時に操作部で指定されていた解像度すなわち150×150dpiに変換される。下地除去処理部904では、操作部からの設定または下地レベル検出部705で得られた結果に従って、下地色の除去を実施する。その後同一画像に関してカラーデータと白黒データの2種類を生成するために、色変換処理部905で画像送信に適したカラーデータに色変換した後圧縮処理部906でJPEG圧縮する系と、色変換部905で画像送信に適した白黒データに変換した後圧縮処理部906でMMR圧縮する系との2系統の処理が行われる。こうしてできたカラー画像データおよび白黒2値画像データは共にハードディスク109に一時保存される。
電子メール送信されるものは、このハードディスク109に一時保存されているカラー画像データをそのままメールに添付する形で送信処理が行われる。一方、ファクス送信に関しては図9に示す処理が実施される。元になる画像データはハードディスク109に一時保存されている白黒2値画像データである。一時保存画像展開11は、ここでは送信先情報取得12よりも以前に実施している。場合によっては、変倍13の直前で行っても構わないし、圧縮14の直前に行っても構わない。12で送信先情報を取得し、一時保存されている画像の解像度(ここでは150×150dpi)と、原稿サイズ、および取得した情報から判断される実際に送信する際の解像度と用紙サイズから変倍率が算出される。また同時に、取得した送信先情報であるモード(Standard、Fine、SuperFine、UltraFineのいずれか)がRAM107に記憶される。その後、変倍処理13が実施されるがその詳細は後述する。14で圧縮処理を行い送信データを生成し、15で送信する。
図10は前述の変倍処理13を示したフローチャートであり、本実施例で特徴的な部分を示している。ここでは変倍方法Aと変倍方法Bのどちらを適用するかを決定する処理を行っている。まず、ステップS10−1で、操作部で指定された原稿タイプが文字モードであるか否かを判定し、YesならステップS10−2に進む。ステップS10−2では図9の12で取得した送信先の情報と一時保存されている画像の解像度とから決定される送信すべきファクスモードを判定に使用する。ここでファクスモードがStandardまたはFineである場合は変倍方法Bが適用され、それ以外の場合は変倍方法Aが適用される。ステップS10−1でNoと判定された場合は、ステップS10−3に進み、操作部で指定された原稿タイプが文字写真モードであるか否かを判定する。ここでNoと判定すなわち原稿タイプが写真モードである場合は変倍方法Aが適用されることになる。Yesと判定されるとステップS10−4に進み、図9の12で取得した送信先の情報と一時保存されている画像の解像度とから決定される送信すべきファクスモードを判定に使用する。ここでファクスモードがStandardである場合は変倍方法Bが適用され、それ以外の場合は変倍方法Aが適用される。図11はこのようにして決められる、送信先ファクスモードと操作部指定原稿タイプ、変倍方法の関係を示した表である。本実施例では、方法Aは変倍後の解像度がある程度高いか原稿タイプが写真モードであるときに有効な方法であり、方法Bは低解像度や文字モードに適した方法である。変倍方法AおよびBの詳細は後述する。以上のようにして、変倍方法が決定された後、150×150dpiで一時保存してあった白黒2値画像を送信すべきファクスモードおよび用紙サイズに相当する解像度に変倍処理する。
<変倍処理A>
図12は変倍処理Aの概略を説明する図である。原画像の画素a、b、c、dから、変倍後の画素である斜線部分の画素値を決定するために、線形補間法を基にした演算を行う。
一般的な線形補間法では、画素a、b、c、dの画素値をそれぞれVa、Vb、Vc、Vdとし、求める画素の位置が図12に示すように画素aからの距離(Wx,Wy)で表されるとき、求める画素値は以下の式で表される。
((1-Wx)*(1-Wy)*Va+Wx*(1-Wy)*Vb+(1-Wx)*Wy*Vc+Wx*Wy*Vd) (1)
本実施例では、原画像の黒画素情報の欠落を特に制御するために、この変倍方法にさらに黒画素の重みを指定する機能を付加している。黒画素の重み(Wblack)は0から1の小数で定義され、通常の線形補間に相当するのはこの重みが0.5の場合である。Wblackは、線形補間で参照する原画像の4画素のうち黒画素がいくつあるか(Nblack:0〜4)により、以下の式で決定される係数(黒画素用:Pb、白画素用:Pw)を各画素にかける。
黒画素用係数
Pb=Wblack*4/(Nblack*Wblack+(4-Nblack)*(1-Wblak)) (2)
白画素用係数
Pw=(1-Wblack)*4/(Nblack*Wblack+(4-Nblack)*(1-Wblack)) (3)
図12に示すように、画素a、b、dが白(画素値:W)で画素cが黒(画素値:B)の場合は、斜線で示す変倍後画素の値は以下の式で表される。
((1-Wx)*(1-Wy)+Wx*(1-Wy)+Wx*Wy)*Pw*W+(1-WX) *Wy*Pb*B (4)
このようにして変倍後画素数分の値が求められた後、それぞれの画素値を決定するために一般的な誤差拡散処理を基にした演算を行う。本実施例では図13に示すような割合で、図の*で示す位置にある画素の値を決定したときの誤差を周辺画素に分配する。
以上のような処理を経て変倍処理Aが実現される。
<変倍処理B>
図14は変倍処理Bにおいて、2値画像の縮小処理を行う場合のフローチャートである。まず、変倍率に応じて副走査方向にラインを飛ばして副走査方向のみ変倍した形のデータを生成する。このとき飛ばしたラインを参照し、主走査方向に同一位置にある画素に黒があるか否かによって変倍した形のデータを決定する。本実施例では、飛ばしたライン数を、0、1、2、3以上の4種に分類し、それぞれ、対象ラインをそのままコピー、2ライン分を参照し黒画素が1つでもあればその位置のデータは黒、同様に3ライン分、4ライン分の処理を行う。ステップS14−1からS14−3はこの場合分けを表しており、ステップS14−4からS14−7はそれぞれの場合のデータ生成方法を表している。この処理をすることにより、黒画素すなわち文字等の重要な情報が含まれている可能性の高い画素データの欠落を防止している。その後、主走査方向の縮小を行うが、ステップS14−8では、副走査方向のみの変倍がなされたデータのランレングスデータを主操作方向の変倍率に応じて縮小演算する。この結果黒を示すランレングスデータが0となる場合(ステップS14−9でYesと判定される場合)はステップS14−10にて1に変更する処理を加える。この処理でも、黒画素すなわち文字等の重要な情報が含まれている可能性の高い画素データの欠落を防止している。
図15はこの方法の処理例である。(a)は原画像であり、これを主走査方向に60%、副走査方向に50%に縮小する。(b)は副走査方向に2ラインずつのOR処理(黒画素が一つでもあれば黒とする)をした結果を示しており、(c)は(b)のランレングスデータを黒画素保存しながら縮小した結果である。
(実施例2)
上述の実施例1において、変倍方法Aと変倍方法Bの適用条件は固定であることが前提であった。これに対し、ユーザのファクス使用用途に合わせてその適用条件をデバイスの管理者が設定することのできるシステムをここで説明する。
図16に示すのは、デバイスの管理者のみが扱えるファクス変倍方法設定画面である。12個のトグルキー450は、押下する毎にAとBの状態が入れ替わるキーである。ここで、送信先のファクスモードおよび送信時に設定される原稿タイプによって、変倍方法AとBのどちらを適用するかを設定する。OKキー451はこの画面の設定内容を保存して画面を閉じるボタンであり、キャンセルキー452はこの画面での設定内容は保存せずに画面を閉じるボタンである。図16のような設定の場合は、図10で示すフローチャートの条件分岐が変わり、図17で示す処理が実施される。
(実施例3)
上述の実施例1において、変倍方法A内で使用する黒画素の重みWblackは固定値を指定することが前提であった。これに対し、ユーザのファクス使用用途に合わせて黒画素の重みWblackをデバイス管理者が調整することのできるシステムをここで説明する。
図18は、デバイスの管理者のみが扱えるファクス変倍方法詳細設定画面である。黒画素の重みWblackが453欄に表示されており、上下の矢印キー454によってその値を調整する。ここに設定できる値は0から1であり、1に近づくほど黒画素の保存性が高くなるが、画像の特性によっては全体的に黒っぽい画像に変換されることになる。OKキー451はこの画面の設定内容を保存して画面を閉じるボタンであり、キャンセルキー452はこの画面での設定内容は保存せずに画面を閉じるボタンである。
この画面で設定されたWblackを式(2)(3)で使用することで変倍後の画像特性を調整することが可能である。
本実施例を適用するのに好適なデジタル複合機概観図 本実施例を適用するのに好適なデジタル複合機の制御システム構成図 スキャナ画像処理部の構成図 プリンタ画像処理部の構成図 送信用画像処理部の構成図 本実施例を適用するのに好適なデジタル複合機の操作部 図6の操作部内の液晶表示パネル表示例 送信処理のブロック図 ファクス送信処理のブロック図 ファクス送信時変倍処理のフロー図 2変倍方法の適用条件 変倍方法Aの説明図 変倍方法Aの説明図 変倍方法Bのフローチャート 変倍方法Bの説明図 第2の実施形態に使用する設定画面例 第2の実施形態で適用される処理のフロー図 第3の実施形態に使用する設定画面例
符号の説明
100 コントローラユニット
103 CPU
107 RAM
108 ROM
200 スキャナ
300 プリンタ
400 操作部
700 スキャナ画像処理部
800 プリンタ画像処理部
900 送信用画像処理部

Claims (8)

  1. ファクス送信機能を備えた画像処理システムであって、原稿を走査しデジタル画像データを生成するための原稿読み取り手段と、ユーザによって、読み取り後の画像処理を切り替えるための選択肢である原稿タイプの中から一つを指定するための原稿タイプ設定手段と、第一のデジタル画像変倍処理手段と、第二のデジタル画像変倍処理手段と、ファクス送信時のネゴシエーション結果から決定したファクス送信解像度および前記原稿タイプ設定手段で設定された原稿タイプに従って、前記第一のデジタル画像変倍処理手段と前記第二のデジタル画像変倍処理手段とのどちらを適用するか判断するための、変倍処理方法選択手段とを備えることを特徴とする画像処理システム。
  2. 請求項1に記載の第一のデジタル画像変倍処理手段は、2値画像の変倍方法であって、注目画素の周囲複数画素の値と、注目画素と周囲複数画素それぞれの距離に応じた重み係数を使用した演算により中間データを生成する手段と、前記中間データから2値画像を生成するために、注目画素値を1または0に決定したときに生じる誤差を順次複数の周辺画素へ分配していく誤差拡散法を実施する手段とを備えることを特徴とする画像処理システム。
  3. 請求項1に記載の第二のデジタル画像変倍処理手段は、2値画像の変倍方法であって、副走査方向の変倍は、変倍率に応じた複数ライン間の論理和により実現するための副走査方向変倍手段と、主走査方向の変倍は、2値データの切り替え箇所を示すランレングスデータを変倍率に応じて変更し、さらに、縮小時には変更後の黒画素の連続数を表すデータが0になる箇所に関しては1に変更する処理を行うための主走査方向変倍処理手段と備えることを特徴とする画像処理システム。
  4. 請求項1に記載の変倍処理方法選択手段において、第一のデジタル画像変倍処理手段と第二のデジタル画像変倍処理手段の適用条件を指定するために、4種類のファクス送信解像度および3種類の原稿タイプをパラメータとして、操作部から設定する手段をさらに備えることを特徴とする画像処理システム。
  5. 請求項2に記載の第一のデジタル画像変倍処理手段に含まれる中間データ生成手段において、原画像の黒画素と白画素の重みを変更するために操作部から係数設定する手段をさらに備えることを特徴とする画像処理システム。
  6. ファクス送信機能を備えた画像処理方法であって、原稿を走査しデジタル画像データを生成するための原稿読み取りステップと、ユーザによって、読み取り後の画像処理を切り替えるための選択肢である原稿タイプの中から一つを指定するための原稿タイプ設定ステップと、第一のデジタル画像変倍処理ステップと、
    第二のデジタル画像変倍処理ステップと、ファクス送信時のネゴシエーション結果から決定したファクス送信解像度および前記原稿タイプ設定ステップで設定された原稿タイプに従って、前記第一のデジタル画像変倍処理ステップと前記第二のデジタル画像変倍処理ステップとのどちらを適用するか判断するための、変倍処理方法選択ステップとを備えることを特徴とする画像処理方法。
  7. ファクス送信機能を備えた画像処理システムを制御するためのコンピュータプログラムであって、原稿を走査しデジタル画像データを生成するための原稿読み取りステップと、ユーザによって、読み取り後の画像処理を切り替えるための選択肢である原稿タイプの中から一つを指定するための原稿タイプ設定ステップと、第一のデジタル画像変倍処理ステップと、第二のデジタル画像変倍処理ステップと、ファクス送信時のネゴシエーション結果から決定したファクス送信解像度および前記原稿タイプ設定ステップで設定された原稿タイプに従って、前記第一のデジタル画像変倍処理ステップと前記第二のデジタル画像変倍処理ステップとのどちらを適用するか判断するための、変倍処理方法選択ステップとを備えることを特徴とする画像処理システム制御プログラム。
  8. 請求項7に記載のコンピュータプログラムを記憶するための記憶媒体。
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