JP2006164462A - 設定方法、情報記録媒体、情報記録装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】追記型、書き換え型などの記録形式に依存せず、欠陥を有する情報記録媒体の有効利用を可能とする。
【解決手段】光ディスクが挿入されると、光ディスクの反りと記録面からの反射光の強度と再生時のエラーレートの計測結果に基づいて欠陥を検出する。そして、その検出結果に基づいて少なくとも1つの単一記録可能領域の情報を取得し(ステップ503)、取得された単一記録可能領域が複数ある場合には、いずれかの単一記録可能領域を選択し(ステップ511、515)、有効記録領域に設定する(ステップ513、517)。これにより、健全な光ディスクに比べて記録可能な情報量は少ないが、従来廃棄処分されていた光ディスクに対する情報の記録及び再生を正常に行うことが可能となる。すなわち、追記型、書き換え型などの記録形式に依存せず、欠陥を有する情報記録媒体を有効利用することが可能となる。
【選択図】図7
【解決手段】光ディスクが挿入されると、光ディスクの反りと記録面からの反射光の強度と再生時のエラーレートの計測結果に基づいて欠陥を検出する。そして、その検出結果に基づいて少なくとも1つの単一記録可能領域の情報を取得し(ステップ503)、取得された単一記録可能領域が複数ある場合には、いずれかの単一記録可能領域を選択し(ステップ511、515)、有効記録領域に設定する(ステップ513、517)。これにより、健全な光ディスクに比べて記録可能な情報量は少ないが、従来廃棄処分されていた光ディスクに対する情報の記録及び再生を正常に行うことが可能となる。すなわち、追記型、書き換え型などの記録形式に依存せず、欠陥を有する情報記録媒体を有効利用することが可能となる。
【選択図】図7
Description
本発明は、設定方法、情報記録媒体、情報記録装置、プログラム及び記録媒体に係り、更に詳しくは、情報記録媒体における記録に適した領域を設定する設定方法、情報の記録が可能な情報記録媒体、情報記録媒体に情報の記録が可能な情報記録装置、情報記録装置に用いられるプログラム及び該プログラムが記録された記録媒体に関する。
近年、デジタル技術の進歩及びデータ圧縮技術の向上に伴い、コンピュータプログラム、音楽データ、及び映像データなどの情報を記録するための情報記録媒体として、CDやDVDなどの光ディスク、MOやMDなどの光磁気ディスク、及びハードディスクやフレキシブルディスクなどの磁気ディスクが一般的なものとなっている。そして、情報記録媒体にアクセス可能な装置は総称して「ドライブ装置」とも呼ばれている。
また、情報記録媒体は数多くのベンダから供給されるようになるとともに低価格化が進み、それに伴って、品質管理が不十分なベンダの情報記録媒体も市場に出回るようになった。そのため、ユーザが先天的な欠陥を持った情報記録媒体を入手するおそれがでてきた。例えば光ディスクでは、記録層の色素が一部抜けていたり、基板が反っていたり、物理アドレスが一部読めなかったり、というものが考えられる。また、価格が安いため、ユーザの取り扱いが乱雑になり、キズ、ゴミの付着、指紋の付着、シールの貼り付けによる偏重心などの後天的な欠陥を生じやすくなっている。これらの欠陥は、記録品質を低下させるとともに、場合によってはドライブ装置の故障原因となる。
そこで、一部の光ディスクでは、欠陥管理を行い、欠陥領域を他の正常な領域に交替させる交替処理が行われている(例えば、特許文献1、特許文献2、及び非特許文献1参照)。
しかしながら、上記欠陥管理は、特定の光ディスクに適用されており、例えば、追記型の光ディスク、光磁気ディスク、及び磁気ディスクには適用しにくいという不都合があった。
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、記録形式に依存せず、欠陥を有する情報記録媒体の有効利用を可能とする設定方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、記録形式に依存せず、欠陥を有する記録領域を有効利用することが可能な情報記録媒体を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、記録形式に依存せず、欠陥を有する情報記録媒体を有効利用することができる情報記録装置を提供することにある。
また、本発明の第4の目的は、情報記録装置の制御用コンピュータにて実行され、記録形式に依存せず、欠陥を有する情報記録媒体の有効利用を可能とするプログラム及びそのプログラムが記録された記録媒体を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、情報の記録が可能な情報記録媒体の記録領域内の記録に適した領域を有効記録領域として設定する設定方法であって、前記記録領域内の欠陥を検出する工程と;前記検出結果に基づいて、前記記録領域内における欠陥を含まない少なくとも1つの単一の記録可能な領域を取得する工程と;前記取得された少なくとも1つの単一の記録可能な領域に含まれる1つの単一の記録可能な領域を、前記有効記録領域に設定する工程と;を含む設定方法である。
なお、本明細書では、「欠陥」は、情報を記録する際に記録エラーを引き起こす原因となるものだけでなく、記録品質を許容範囲外に低下させる原因となるものも含む。
これによれば、記録領域内の欠陥が検出され、その検出結果に基づいて、記録領域内における欠陥を含まない少なくとも1つの単一の記録可能な領域が取得され、その取得された少なくとも1つの単一の記録可能な領域に含まれる1つの単一の記録可能な領域が有効記録領域に設定される。従って、健全な情報記録媒体に比べて記録可能な情報量は少ないが、従来廃棄処分されていた情報記録媒体に対する情報の記録及び再生を正常に行うことが可能となる。すなわち、追記型、書き換え型などの記録形式に依存せず、欠陥を有する情報記録媒体を有効利用することができる。
この場合において、請求項2に記載の設定方法の如く、前記取得する工程で取得された単一の記録可能な領域が複数存在する場合に、前記設定する工程では、前記複数の単一の記録可能な領域のうち、いずれか1つを前記有効記録領域に設定することとすることができる。
この場合において、請求項3に記載の設定方法の如く、前記設定する工程では、前記複数の単一の記録可能な領域のうち、再生専用の情報記録媒体との互換性を確保できる単一の記録可能な領域を、前記有効記録領域に設定することとすることができる。
上記請求項2に記載の設定方法において、請求項4に記載の設定方法の如く、前記設定する工程では、前記複数の単一の記録可能な領域のうち、最も記録容量が大きい単一の記録可能な領域を、前記有効記録領域に設定することとすることができる。
上記請求項2に記載の設定方法において、請求項5に記載の設定方法の如く、前記設定する工程に先立って、前記複数の単一の記録可能な領域のうち、いずれか1つの単一の記録可能な領域を選択するための選択基準を取得する工程を更に含み、前記設定する工程では、前記選択基準に基づいて選択された単一の記録可能な領域を、前記有効記録領域に設定することとすることができる。
この場合において、請求項6に記載の設定方法の如く、前記選択基準は、再生専用の情報記録媒体との互換性を確保できる単一の記録可能な領域を選択する基準、及び最も大きい記録容量を有する単一の記録可能な領域を選択する基準のいずれかであることとすることができる。
上記請求項1〜6に記載の各設定方法において、請求項7に記載の設定方法の如く、前記設定された有効記録領域の記録容量を、前記情報記録媒体の記録容量として通知する工程を、更に含むこととすることができる。
上記請求項1〜7に記載の各設定方法において、請求項8に記載の設定方法の如く、前記設定された有効記録領域に関する情報を前記情報記録媒体の記録領域に記録する工程を更に含むこととすることができる。
上記請求項1〜8に記載の各設定方法において、請求項9に記載の設定方法の如く、前記設定された有効記録領域内では、アドレスが連続して割り振られていることとすることができる。
上記請求項1〜9に記載の各設定方法において、請求項10に記載の設定方法の如く、前記情報記録媒体が情報の記録及び再生の少なくとも一方に光が利用される情報記録媒体である場合には、前記欠陥を検出する工程では、前記情報記録媒体の反り、記録面からの反射光の強度、及び再生時のエラーレートの少なくとも1つの計測結果に基づいて前記欠陥を検出することとすることができる。
請求項11に記載の発明は、記録領域を有し、情報の記録が可能な情報記録媒体において、前記記録領域に、請求項1〜10のいずれか一項に記載の設定方法によって設定された有効記録領域に関する情報が記録されていることを特徴とする情報記録媒体である。
これによれば、請求項1〜10のいずれか一項に記載の設定方法によって設定された有効記録領域に関する情報が記録領域に記録されているので、記録領域に欠陥があっても、有効記録領域に対して、健全な情報記録媒体と同様にして記録及び再生を正常に行うことが可能となる。すなわち、追記型、書き換え型などの記録形式に依存せず、欠陥を有する記録領域を有効利用することが可能となる。
請求項12に記載の発明は、情報記録媒体に情報の記録が可能な情報記録装置であって、情報記録媒体の記録領域内の欠陥を検出する欠陥検出装置と;前記検出結果に基づいて、前記記録領域内における欠陥を含まない少なくとも1つの単一の記録可能な領域を取得し、該少なくとも1つの単一の記録可能な領域に含まれる1つの単一の記録可能な領域を、記録に適した有効記録領域として設定する制御装置と;前記有効記録領域に情報を記録する処理装置と;を備える情報記録装置である。
これによれば、欠陥検出装置により情報記録媒体の記録領域内の欠陥が検出され、その検出結果に基づいて、制御装置により記録領域内における欠陥を含まない少なくとも1つの単一の記録可能な領域が取得され、該少なくとも1つの単一の記録可能な領域に含まれる1つの単一の記録可能な領域が記録に適した有効記録領域として設定される。従って、健全な情報記録媒体に比べて記録可能な情報量は少ないが、従来廃棄処分されていた情報記録媒体に対する情報の記録及び再生を正常に行うことが可能となる。すなわち、追記型、書き換え型などの記録形式に依存せず、欠陥を有する情報記録媒体を有効利用することができる。
この場合において、請求項13に記載の情報記録装置の如く、前記制御装置は、前記単一の記録可能な領域が複数取得された場合に、該複数の単一の記録可能な領域のうち、いずれか1つを前記有効記録領域に設定することとすることができる。
この場合において、請求項14に記載の情報記録装置の如く、前記制御装置は、前記複数の単一の記録可能な領域のうち、再生専用の情報記録媒体との互換性を確保できる単一の記録可能な領域を、前記有効記録領域に設定することとすることができる。
上記請求項13に記載の情報記録装置において、請求項15に記載の情報記録装置の如く、前記制御装置は、前記複数の単一の記録可能な領域のうち、最も記録容量が大きい単一の記録可能な領域を、前記有効記録領域に設定することとすることができる。
上記請求項13に記載の情報記録装置において、請求項16に記載の情報記録装置の如く、前記制御装置は、前記複数の単一の記録可能な領域のうち、いずれか1つの単一の記録可能な領域を選択するための選択基準に基づいて選択された単一の記録可能な領域を、前記有効記録領域に設定することとすることができる。
この場合において、請求項17に記載の情報記録装置の如く、前記選択基準は、再生専用の情報記録媒体との互換性を確保できる単一の記録可能な領域を選択する基準、及び最も大きい記録容量を有する単一の記録可能な領域を選択する基準のいずれかであることとすることができる。
上記請求項12〜17に記載の各情報記録装置において、請求項18に記載の情報記録装置の如く、前記制御装置は、更に前記設定された有効記録領域の記録容量を、前記情報記録媒体の記録容量として通知することとすることができる。
上記請求項12〜18に記載の各情報記録装置において、請求項19に記載の情報記録装置の如く、前記処理装置は、更に前記設定された有効記録領域に関する情報を、前記情報記録媒体の記録領域に記録することとすることができる。
上記請求項12〜19に記載の各情報記録装置において、請求項20に記載の情報記録装置の如く、前記設定された有効記録領域内では、アドレスが連続して割り振られていることとすることができる。
上記請求項12〜20に記載の各情報記録装置において、請求項21に記載の情報記録装置の如く、前記情報記録媒体が情報の記録及び再生の少なくとも一方に光が利用される情報記録媒体である場合には、前記欠陥検出装置は、前記情報記録媒体の反り、記録面からの反射光の強度、及び再生時のエラーレートの少なくとも1つの計測結果に基づいて前記欠陥を検出することとすることができる。
請求項22に記載の発明は、情報記録媒体に情報の記録が可能な情報記録装置に用いられるプログラムであって、情報記録媒体の記録領域内の欠陥を検出する手順と;前記検出結果に基づいて、前記記録領域内における欠陥を含まない少なくとも1つの単一の記録可能な領域を検出する手順と;前記検出された少なくとも1つの単一の記録可能な領域に含まれる1つの単一の記録可能な領域を、記録に適した有効記録領域として設定する手順と;を前記情報記録装置の制御用コンピュータに実行させるプログラムである。
これによれば、本発明のプログラムが所定のメモリにロードされ、その先頭アドレスがプログラムカウンタにセットされると、情報記録装置の制御用コンピュータは、情報記録媒体の記録領域内の欠陥を検出し、その検出結果に基づいて、記録領域内における欠陥を含まない少なくとも1つの単一の記録可能な領域を検出し、その検出された少なくとも1つの単一の記録可能な領域に含まれる1つの単一の記録可能な領域を記録に適した有効記録領域として設定する。すなわち、本発明のプログラムによれば、情報記録装置の制御用コンピュータに請求項1に記載の発明に係る設定方法を実行させることができ、これにより、追記型、書き換え型などの記録形式に依存せず、欠陥を有する情報記録媒体の有効利用が可能となる。
請求項23に記載の発明は、請求項22に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによれば、請求項22に記載のプログラムが記録されているために、コンピュータに実行させることにより、追記型、書き換え型などの記録形式に依存せず、欠陥を有する情報記録媒体を有効利用することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図16に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る情報記録装置としての光ディスク装置20の概略構成が示されている。
この図1に示される光ディスク装置20は、情報記録媒体としての光ディスク15を回転駆動するためのスピンドルモータ22、光ピックアップ装置23、該光ピックアップ装置23をスレッジ方向に駆動するためのシークモータ21、レーザ制御回路24、エンコーダ25、駆動制御回路26、再生信号処理回路28、バッファRAM34、バッファマネージャ37、インターフェース38、フラッシュメモリ39、CPU40、RAM41、センサ43、及びチルト機構45などを備えている。なお、図1における矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。また、光ディスク15は、一例としてDVD+Rの規格(例えば、ECMA−349参照)に準拠しているものとする。
この光ディスク15は、一例として図2に示されるように、その中央部にセンターホールが形成されている。そして、レーザ光は基板を透過して記録面に到達するようになっている。また、レーザ光が入射する面と反対側の面はレーベル面と呼ばれ、例えば光ディスク15のベンダ名、製品名、及び記録容量などの情報が印刷されている。
また、光ディスク15の記録領域としてのインフォメーション領域(Information Zone)は、一例として図3に示されるように、物理アドレスが増加する方向に向かって、インナドライブ領域(Inner Drive Area)、リードイン領域(Lead-in Zone)、データ領域(Data Zone)、リードアウト領域(Lead-out Zone)、及びアウタドライブ領域(Outer Drive Area)に分割されている。そして、ユーザデータはデータ領域に記録される。
図1に戻り、前記光ピックアップ装置23は、光ディスク15の記録面にレーザ光を集光するとともに、その記録面からの反射光を受光するための装置である。この光ピックアップ装置23は、光ディスク15に対応した波長のレーザ光を出射する半導体レーザ、前記半導体レーザから出射された光束を光ディスク15の記録面に集光する対物レンズ、前記記録面で反射された戻り光束を受光する受光器、及び前記対物レンズを駆動するための駆動系(フォーカシングアクチュエータ及びトラッキングアクチュエータ)(いずれも図示省略)などを含んで構成されている。前記受光器は複数の受光素子(又は受光領域)を有し、各受光素子(又は受光領域)での受光量に応じた信号(光電変換信号)を再生信号処理回路28に出力する。
前記センサ43は、光ピックアップ装置23に搭載され、対物レンズの光軸に対する光ディスク15の記録面の傾きに関する情報を含む信号を再生信号処理回路28に出力する。ここでは、センサ43は、光ディスク15の半径方向に関する記録面の傾き、いわゆるラジアルチルトが検出できるように設定されている。なお、「傾きに関する情報」は、傾斜角情報、傾斜角に変換することができる情報、及び傾斜角の変化に応じて変化する情報のいずれであっても良い。
前記チルト機構45は、一例として図4(A)及び図4(B)に示されるように、光ピックアップ装置23がその一端に載置されている不図示の台座を支点回りに回動する。ここでは、台座の回動によってラジアルチルトが変化するように設定されている。
図1に戻り、前記再生信号処理回路28は、前記受光器の出力信号(複数の光電変換信号)に基づいて、従来と同様にして、サーボ信号(フォーカスエラー信号やトラックエラー信号など)、アドレス情報、同期信号、及びRF信号などを取得する。ここで得られたサーボ信号は前記駆動制御回路26に出力され、アドレス情報はCPU40に出力され、同期信号はエンコーダ25や駆動制御回路26などに出力される。
また、再生信号処理回路28は、RF信号に対して復号処理及び誤り検出処理などを行い、誤りが検出されたときには誤り訂正処理を行った後、再生データとして前記バッファマネージャ37を介して前記バッファRAM34に格納する。そして、誤り検出処理において、一例として図5(A)に示されるように、PIエラーのエラーレートが予め設定されている上限値(例えば、3000)を超えていたり、一例として図5(B)に示されるように、POエラーが検出されると、再生エラーをCPU40に通知する。CPU40は、再生エラーの通知があると割り込み処理にて、再生エラーフラグをセットするようになっている。
また、再生信号処理回路28は、RF信号の平均レベルが予め設定されている閾値よりも低くなるとレベル異常をCPU40に通知する。CPU40は、レベル異常の通知があると割り込み処理にて、レベル異常フラグをセットするようになっている。
さらに、再生信号処理回路28は、センサ43の出力信号に基づいて、ラジアルチルトの大きさ及び向きを検出し、チルト信号として駆動制御回路26に出力する。なお、ラジアルチルトの大きさが補正可能な範囲外であれば、チルト異常をCPU40に通知する。CPU40は、チルト異常の通知があると割り込み処理にて、チルト異常フラグをセットするようになっている。
前記駆動制御回路26は、再生信号処理回路28からのトラックエラー信号に基づいて、トラッキング方向に関する対物レンズの位置ずれを補正するための前記トラッキングアクチュエータの駆動信号を生成するとともに、再生信号処理回路28からのフォーカスエラー信号に基づいて、対物レンズのフォーカスずれを補正するための前記フォーカシングアクチュエータの駆動信号を生成する。ここで生成された各アクチュエータの駆動信号は光ピックアップ装置23に出力される。これにより、トラッキング制御及びフォーカス制御が行われる。
また、駆動制御回路26は、再生信号処理回路28からのチルト信号に基づいて、ラジアルチルトを補正するための駆動信号を生成し、前記チルト機構45に出力する。これにより、ラジアルチルト制御が行われる。
さらに、駆動制御回路26は、CPU40の指示に基づいて、シークモータ21を駆動するための駆動信号、及びスピンドルモータ22を駆動するための駆動信号を生成する。各モータの駆動信号は、それぞれシークモータ21及びスピンドルモータ22に出力される。
前記バッファRAM34には、光ディスク15に記録するデータ(記録用データ)、及び光ディスク15から再生したデータ(再生データ)などが一時的に格納される。このバッファRAM34へのデータの入出力は、前記バッファマネージャ37によって管理されている。
前記エンコーダ25は、CPU40の指示に基づいて、バッファRAM34に蓄積されている記録用データをバッファマネージャ37を介して取り出し、データの変調及びエラー訂正コードの付加などを行ない、光ディスク15への書き込み信号を生成する。ここで生成された書き込み信号はレーザ制御回路24に出力される。
前記レーザ制御回路24は、前記半導体レーザの発光パワーを制御する。例えば記録の際には、前記書き込み信号、記録条件及び半導体レーザの発光特性などに基づいて、半導体レーザの駆動信号がレーザ制御回路24にて生成される。
前記インターフェース38は、上位装置90(例えば、パソコン)との双方向の通信インターフェースであり、一例としてATAPI(AT Attachment Packet Interface)に準拠している。
前記フラッシュメモリ39には、CPU40にて解読可能なコードで記述された本発明に係るプログラムを含む各種プログラム、記録パワーや記録ストラテジ情報を含む記録条件及び半導体レーザの発光特性などの各種データが格納されている。
前記CPU40は、フラッシュメモリ39に格納されている上記プログラムに従って前記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータなどをRAM41及びバッファRAM34に保存する。
ここで、上記のようにして構成された光ディスク装置20に光ディスク15が挿入(セット)されたときに、光ディスク15に記録されている各種情報を取得する従来のディスク挿入時処理に続いて行われる、インフォメーション領域内の記録に適した領域を有効記録領域として設定する処理(以下「有効領域設定処理」と略述する)について図6及び図7を用いて説明する。図6及び図7のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。従来のディスク挿入時処理が終了すると、フラッシュメモリ39に格納されている図6及び図7のフローチャートに対応するプログラム(以下、「有効領域設定処理プログラム」という)の先頭アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、有効領域設定処理がスタートする。
最初のステップ401では、欠陥検出の開始位置に光ピックアップ装置23が位置決めされるように駆動制御回路26に指示する。ここでは、インフォメーション領域の先頭位置が欠陥検出の開始位置となる。
次のステップ403では、光ピックアップ装置23が欠陥検出の開始位置に位置決めされたことを確認すると、アドレスが増加する方向(ここでは、ディスク内周から外周に向かう方向)への光ピックアップ装置23のシーク開始を駆動制御回路26に指示する。
次のステップ405では、前記レベル異常フラグを参照し、再生信号処理回路28から前記レベル異常の通知があるか否かを判断する。レベル異常フラグがセットされていなければ、ここでの判断は否定され、ステップ409に移行する。
このステップ409では、前記チルト異常フラグを参照し、再生信号処理回路28から前記チルト異常の通知があるか否かを判断する。チルト異常フラグがセットされていなければ、ここでの判断は否定され、ステップ413に移行する。
このステップ413では、光ピックアップ装置23が欠陥検出の終了位置(ここでは、インフォメーション領域の終了位置)に到達したか否かを判断する。光ピックアップ装置23が欠陥検出の終了位置に到達していなければ、ここでの判断は否定され、前記ステップ405に戻る。
なお、上記ステップ405において、レベル異常フラグがセットされていれば、ここでの判断は肯定され、ステップ407に移行する。一例として図8の模式図に示されるように、面ブレによる光ディスク15の上下動、レーザ光が入射される側の基板表面のキズ、指紋の付着、ホコリ・ゴミの付着などがあると、光ディスク15からの反射光の強度が低下し、レベル異常となる。
このステップ407では、そのときのアドレス情報を欠陥情報としてRAM41に保存するとともに、レベル異常フラグをリセットする。そして、上記ステップ409に移行する。
また、上記ステップ409において、チルト異常フラグがセットされていれば、ここでの判断は肯定され、ステップ411に移行する。一例として図8の模式図に示されるように、ディスク基板の反りが大きいとチルト異常となる。
このステップ411では、そのときのアドレス情報を欠陥情報としてRAM41に保存するとともに、チルト異常フラグをリセットする。そして、上記ステップ413に移行する。
そして、光ピックアップ装置23が欠陥検出の終了位置に到達すると、上記ステップ413での判断は肯定され、ステップ415に移行する。
このステップ415では、シーク停止を駆動制御回路26に指示する。
次のステップ417では、インフォメーション領域の終端近傍に設けられている試し書き領域に所定のテストデータを記録する。ここでは、アウタドライブ領域のアウタディスクテスト領域(Outer Disc Test Zone)が試し書き領域となる。
次のステップ419では、テストデータが記録された試し書き領域を再生する。
次のステップ421では、前記再生エラーフラグを参照し、再生エラーがあるか否かを判断する。再生エラーフラグがセットされていなければ、ここでの判断は否定され、図7のステップ501に移行する。一方、再生エラーフラグがセットされていれば、ここでの判断は肯定され、ステップ423に移行する。
このステップ423では、再生エラーとなった試し書き領域のアドレス情報を欠陥情報としてRAM41に保存するとともに、再生エラーフラグをリセットする。そして、ステップ501に移行する。
このステップ501では、RAM41を参照し、インフォメーション領域内に欠陥があるか否かを判断する。RAM41に欠陥情報が保存されていれば、ここでの判断は肯定され、ステップ503に移行する。
このステップ503では、RAM41に保存されている欠陥情報を参照し、欠陥を含まない単一の記録可能な領域(以下「単一記録可能領域」と略述する)の情報を所得する。ここでは、一例として図9に示されるように、2つの単一記録可能領域(単一記録可能領域A及び単一記録可能領域Bとする)が存在するものとする。また、単一記録可能領域Aの記録容量<単一記録可能領域Bの記録容量とする。
次のステップ505では、単一記録可能領域が複数あるか否かを判断する。ここでは、2つの単一記録可能領域があるので、ここでの判断は肯定され、ステップ507に移行する。
このステップ507では、複数の単一記録可能領域から1つの単一記録可能領域を選択するための選択基準が、上位装置90から指定されているか否かを判断する。本実施形態では、一例として選択基準は、DVD−ROM(再生専用の情報記録媒体)との互換性を確保できる単一記録可能領域を選択する基準(以下「互換性優先基準」ともいう)、及び最も大きい記録容量を有する単一記録可能領域を選択する基準(以下「記録容量優先基準」ともいう)のいずれかであることとする。そして、ユーザが上位装置90の不図示の表示部(ディスプレイ)に表示されたメニュー画面(図10参照)から選択基準を指定することができるようになっている。選択基準が指定されていれば、ここでの判断は肯定され、ステップ509に移行する。
このステップ509では、指定された選択基準が互換性優先基準であるか否かを判断する。指定された選択基準が互換性優先基準であれば、ここでの判断は肯定され、ステップ511に移行する。
このステップ511では、複数の単一記録可能領域のうち、DVD−ROMとの互換性を確保できる単一記録可能領域を選択する。ここでは、単一記録可能領域Aが選択される。なお、DVD−ROMとの互換性を確保できる単一記録可能領域とは、インフォメーション領域の先頭位置が含まれる単一記録可能領域のことである。
次のステップ513では、選択された単一記録可能領域を有効記録領域に設定する(図11参照)。
次のステップ523では、設定された有効記録領域に関する情報として、その記録容量及び終了アドレスをリードイン領域に記録する。そして、有効領域設定処理を終了する。
なお、上記ステップ509において、指定された選択基準が記録容量優先基準であれば、ここでの判断は否定され、ステップ515に移行する。
このステップ515では、複数の単一記録可能領域のうち、最も記録容量が大きい単一記録可能領域を選択する。ここでは、単一記録可能領域Bが選択される。
次のステップ517では、選択された単一記録可能領域を有効記録領域に設定する(図12参照)。
次のステップ519では、選択された単一記録可能領域がDVD−ROMとの互換性を確保できない単一記録可能領域であるか否かを判断する。ここでは、単一記録可能領域BはDVD−ROMとの互換性を確保できない単一記録可能領域であるので、ここでの判断は肯定され、ステップ521に移行する。
このステップ521では、リードイン領域が移動したことを示すレイアウト変更情報を、移動前のリードイン領域などに記録する。そして、前記ステップ523に移行する。
ところで、一例として図13に示されるように、単一記録可能領域Aの記録容量≧単一記録可能領域Bの記録容量の場合には、上記ステップ515では、単一記録可能領域Aが選択される。すなわち、選択基準がいずれであっても単一記録可能領域Aが有効記録領域となる(図14参照)。そして、この場合には、上記ステップ519では、その判断は否定され、ステップ523に移行する。
また、ステップ507において、選択基準が指定されていなければ、ここでの判断は否定され、前記ステップ511に移行する。本実施形態では、選択基準が指定されていなければ互換性を優先する。
さらに、一例として図15に示されるように、インフォメーション領域の終端部のみに欠陥がある場合には、単一記録可能領域が1つ存在することとなる。この場合には、上記ステップ505では、その判断は否定され、前記ステップ517に移行する。そして、その単一記録可能領域が有効記録領域となる(図16参照)。
なお、CPU40は、有効記録領域が設定されたあとに、上位装置90から、光ディスク15の記録容量についての問い合わせがあると、その応答として有効記録領域の記録容量を通知する。
また、有効記録領域が設定されたあとに、上位装置90から記録要求があると、ユーザデータは有効記録領域に記録されることとなる。なお、リードイン領域が移動されている場合には、前記レイアウト変更情報を参照し、ユーザデータが有効記録領域に記録されるようにアドレス変換を行う。
さらに、有効記録領域が設定された光ディスク15が、一旦排出され、再度挿入されたときには、設定された有効記録領域の記録容量及び終了アドレス(場合によっては更にレイアウト変更情報)がリードイン領域(リードイン領域が移動されている場合には、移動前のリードイン領域)に記録されているので、有効領域設定処理はスキップされる。この場合に上位装置90から記録要求があると、既に設定されている有効記録領域にユーザデータが記録される。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る光ディスク装置20では、再生信号処理回路28とセンサ43とによって欠陥検出装置が構成されている。また、光ピックアップ装置23とレーザ制御回路24とエンコーダ25とによって処理装置が構成されている。さらに、CPU40及び該CPU40にて実行されるプログラムとによって、制御装置が実現されている。すなわち、図7のステップ503〜523によって制御装置が実現されている。なお、CPU40によるプログラムに従う処理によって実現した制御装置の少なくとも一部をハードウェアによって構成することとしても良いし、あるいは全てをハードウェアによって構成することとしても良い。
また、本実施形態では、記録媒体としてのフラッシュメモリ39に記録されているプログラムのうち、前記有効領域設定処理プログラムによって、本発明に係るプログラムが実行されている。すなわち、図6のフローチャートに対応するプログラムによって欠陥を検出する手順が実行され、図7のステップ503に対応するプログラムによって取得する手順が実行され、ステップ505〜523に対応するプログラムによって設定する手順が実行されている。
そして、図6のステップ401〜423の処理によって本発明に係る設定方法における欠陥を検出する工程が実施され、図7のステップ503の処理によって取得する工程が実施され、ステップ505〜523の処理によって設定する工程が実施されている。
以上説明したように、本実施形態に係る光ディスク装置20によると、光ディスク15が挿入されると、光ディスク15の反りと記録面からの反射光の強度と再生時のエラーレートの計測結果に基づいて欠陥が検出される。そして、その検出結果に基づいて、インフォメーション領域(記録領域)内における欠陥を含まない少なくとも1つの単一記録可能領域が取得され、取得された少なくとも1つの単一記録可能領域に含まれる1つの単一記録可能領域が記録に適した領域である有効記録領域に設定される。従って、健全な光ディスクに比べて記録可能な情報量は少ないが、従来廃棄処分されていた光ディスクに情報を記録することが可能となる。すなわち、追記型、書き換え型などの記録形式に依存せず、欠陥を有する情報記録媒体を有効利用することが可能となる。
また、本実施形態によると、単一記録可能領域が複数取得された場合には、DVD−ROMとの互換性を確保できる単一記録可能領域及び最も記録容量が大きい単一記録可能領域のいずれかを、ユーザが選択することができるため、用途に応じて有効記録領域を設定することができる。
また、本実施形態によると、有効記録領域が設定されたあとに、上位装置90から、光ディスク15の記録容量についての問い合わせがあると、その応答として有効記録領域の記録容量を通知しているため、記録処理を円滑に行うことが可能となる。
また、本実施形態によると、設定された有効記録領域に関する情報として、その記録容量及び終了アドレスが光ディスク15のリードイン領域(リードイン領域が変更された場合には、変更前のリードイン領域)に記録されるため、光ディスク15が一旦排出され、再度挿入されたときに、有効記録領域を正しく認識することができる。
また、本実施形態によると、リードイン領域が移動された場合には、そのことを示すレイアウト変更情報が光ディスク15に記録されるため、光ディスク15が一旦排出され、再度挿入されたときに、有効記録領域を正しく認識することができる。
また、本実施形態によると、設定された有効記録領域内では、アドレスが連続して割り振られているため、アドレス変換を容易に行うことができる。
また、本実施形態によると、光ディスク15の反り、記録面からの反射光の強度、及び再生時のエラーレートの計測結果に基づいて欠陥を検出しているため、新規に欠陥を検出するための装置を設ける必要がなく、高コスト化を抑制することができる。
また、本実施形態に係る光ディスク15によると、有効記録領域に関する情報として、その記録容量及び終了アドレスがリードイン領域に記録されているため、光ディスク装置20に挿入されたときに、光ディスク装置20にて有効記録領域を正しく認識することができる。これにより、欠陥を有する記録領域を有効利用することが可能となり、従来廃棄処分にされていた光ディスクが使用可能となる。そして、廃棄される光ディスクの数が減少するため、不燃ゴミの増大が抑制されるとともに、資源の有効利用が促進される。
なお、上記実施形態では、光ディスク15の反りと記録面からの反射光の強度と再生時のエラーレートの計測結果に基づいて欠陥を検出する場合について説明したが、これに限らず、光ディスク15の反り、記録面からの反射光の強度、及び再生時のエラーレートのいずれか1つあるいは2つの計測結果に基づいて欠陥を検出しても良い。また、欠陥検出が可能であれば、光ディスク15の反り、記録面からの反射光の強度、及び再生時のエラーレート以外の計測結果を用いても良い。
また、上記実施形態では、選択基準が指定されていなければ、互換性を優先する場合について説明したが、これに限らず、記録容量を優先しても良い。
また、上記実施形態では、チルト機構45によってラジアルチルトを補正する場合について説明したが、これに限定するものではなく、例えば、対物レンズを駆動するための前記駆動系に、ラジアルチルトを補正する方向に対物レンズを回動するためのアクチュエータを更に設けても良い。あるいは、光ピックアップ装置23の光学系に、印加電圧によって屈折率が変化する液晶素子や電気光学結晶を含む光学素子などの電気光学素子を配置し、入射する光束に印加電圧に応じた光学的位相差を付与することにより、ラジアルチルトに起因する波面収差などを補正しても良い。
また、上記実施形態では、選択基準として、互換性優先基準と記録容量優先基準の2つの場合について説明したが、これに限らず、更に、他の優先基準を設けても良い。
また、上記実施形態では、検出された欠陥領域が1つの場合について説明したが、これに限らず、検出された欠陥領域が複数あっても良い。
また、上記実施形態では、インターフェース38がATAPIの規格に準拠する場合について説明したが、これに限らず、例えばATA(AT Attachment)、SCSI(Small Computer System Interface)、USB(Universal Serial Bus)1.0、USB2.0、IEEE1394、IEEE802.3、シリアルATA及びシリアルATAPIのうちのいずれかの規格に準拠しても良い。
また、上記実施形態では、本発明に係るプログラムは、フラッシュメモリ39に記録されているが、他の記録媒体(CD、光磁気ディスク、DVD、メモリカード、ハードディスク、USBメモリ、フレキシブルディスク等)に記録されていても良い。この場合には、各記録媒体に対応する再生装置(又は専用インターフェース)を介して本発明に係るプログラムをフラッシュメモリ39にロードすることとなる。また、ネットワーク(LAN、イントラネット、インターネットなど)を介して本発明に係るプログラムをフラッシュメモリ39に転送しても良い。要するに、本発明に係るプログラムがフラッシュメモリ39に格納されていれば良い。
また、上記実施形態では、光ディスク15が1つの記録層を有する場合について説明したが、これに限らず、複数の記録層を有していても良い。この場合に、CDの規格に準拠した記録層、DVDの規格に準拠した記録層、及び約405nmの波長の光に対応した次世代の情報記録媒体の規格に準拠した記録層など、互いに異なる規格に準拠した記録層が混在しても良い。なお、複数の記録層を有する場合に、いわゆるオポジットトラックパス(Opposite track path)方式に対応した情報記録媒体では、中間領域、又はリードイン領域とリードアウト領域(リードイン領域とは記録層が異なり半径位置がほぼ同じ)が移動されて、前記有効記録領域が設定されることとなる。
また、上記実施形態では、光ピックアップ装置が1つの半導体レーザを備える場合について説明したが、これに限らず、例えば互いに異なる波長の光束を発光する複数の半導体レーザを備えていても良い。この場合に、例えば波長が約405nmの光束を発光する半導体レーザ、波長が約660nmの光束を発光する半導体レーザ及び波長が約780nmの光束を発光する半導体レーザの少なくとも1つを含んでいても良い。すなわち、光ディスク装置が互いに異なる規格に準拠した複数種類の光ディスクに対応する光ディスク装置であっても良い。
また、上記実施形態では、光ディスクに対応した情報記録装置が光ディスク装置の場合について説明したが、これに限らず、例えばDVDレコーダであっても良い。
また、上記実施形態では、情報記録媒体がDVD+Rの規格に準拠した光ディスクである場合について説明したが、本発明がこれに限定されるものではなく、例えば書き換え可能なDVDであっても良い。書き換え可能なDVDの場合には、上記実施形態における試し書きを、アウタドライブ領域だけでなく、インフォメーション領域内の他の領域で行っても良い。また、CD、他のDVD、約405nmの波長の光に対応した次世代の情報記録媒体、光磁気ディスク、及び磁気ディスクなどであっても良い。この場合には、情報記録媒体に対応した情報記録装置が用いられることとなる。なお、情報の記録及び再生のいずれにも光が利用されない情報記録媒体の場合(例えば磁気ディスク)には、反射光の強度以外で欠陥検出が行われる。
以上説明したように、本発明の設定方法によれば、追記型、書き換え型などの記録形式に依存せず、欠陥を有する情報記録媒体を有効利用するのに適している。また、本発明の情報記録媒体によれば、追記型、書き換え型などの記録形式に依存せず、欠陥を有する記録領域を有効利用するのに適している。また、本発明の情報記録装置によれば、追記型、書き換え型などの記録形式に依存せず、欠陥を有する情報記録媒体を有効利用するのに適している。また、本発明のプログラム及び記憶媒体によれば、情報記録装置に、追記型、書き換え型などの記録形式に依存せず、欠陥を有する情報記録媒体を有効利用させるのに適している。
15…光ディスク(情報記録媒体)、20…光ディスク装置(情報記録装置)、23…光ピックアップ装置(処理装置の一部)、24…レーザ制御回路(処理装置の一部)、25…エンコーダ(処理装置の一部)、28…再生信号処理回路(欠陥検出装置の一部)、39…フラッシュメモリ(記録媒体)、40…CPU(制御装置)、43…センサ(欠陥検出装置の一部)。
Claims (23)
- 情報の記録が可能な情報記録媒体の記録領域内の記録に適した領域を有効記録領域として設定する設定方法であって、
前記記録領域内の欠陥を検出する工程と;
前記検出結果に基づいて、前記記録領域内における欠陥を含まない少なくとも1つの単一の記録可能な領域を取得する工程と;
前記取得された少なくとも1つの単一の記録可能な領域に含まれる1つの単一の記録可能な領域を、前記有効記録領域に設定する工程と;を含む設定方法。 - 前記取得する工程で取得された単一の記録可能な領域が複数存在する場合に、
前記設定する工程では、前記複数の単一の記録可能な領域のうち、いずれか1つを前記有効記録領域に設定することを特徴とする請求項1に記載の設定方法。 - 前記設定する工程では、前記複数の単一の記録可能な領域のうち、再生専用の情報記録媒体との互換性を確保できる単一の記録可能な領域を、前記有効記録領域に設定することを特徴とする請求項2に記載の設定方法。
- 前記設定する工程では、前記複数の単一の記録可能な領域のうち、最も記録容量が大きい単一の記録可能な領域を、前記有効記録領域に設定することを特徴とする請求項2に記載の設定方法。
- 前記設定する工程に先立って、前記複数の単一の記録可能な領域のうち、いずれか1つの単一の記録可能な領域を選択するための選択基準を取得する工程を更に含み、
前記設定する工程では、前記選択基準に基づいて選択された単一の記録可能な領域を、前記有効記録領域に設定することを特徴とする請求項2に記載の設定方法。 - 前記選択基準は、再生専用の情報記録媒体との互換性を確保できる単一の記録可能な領域を選択する基準、及び最も大きい記録容量を有する単一の記録可能な領域を選択する基準のいずれかであることを特徴とする請求項5に記載の設定方法。
- 前記設定された有効記録領域の記録容量を、前記情報記録媒体の記録容量として通知する工程を、更に含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の設定方法。
- 前記設定された有効記録領域に関する情報を、前記情報記録媒体の記録領域に記録する工程を、更に含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の設定方法。
- 前記設定された有効記録領域内では、アドレスが連続して割り振られていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の設定方法。
- 前記情報記録媒体は、情報の記録及び再生の少なくとも一方に光が利用される情報記録媒体であり、
前記欠陥を検出する工程では、前記情報記録媒体の反り、記録面からの反射光の強度、及び再生時のエラーレートの少なくとも1つの計測結果に基づいて前記欠陥を検出することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の設定方法。 - 記録領域を有し、情報の記録が可能な情報記録媒体において、
前記記録領域に、請求項1〜10のいずれか一項に記載の設定方法によって設定された有効記録領域に関する情報が記録されていることを特徴とする情報記録媒体。 - 情報記録媒体に情報の記録が可能な情報記録装置であって、
情報記録媒体の記録領域内の欠陥を検出する欠陥検出装置と;
前記検出結果に基づいて、前記記録領域内における欠陥を含まない少なくとも1つの単一の記録可能な領域を取得し、該少なくとも1つの単一の記録可能な領域に含まれる1つの単一の記録可能な領域を、記録に適した有効記録領域として設定する制御装置と;
前記有効記録領域に情報を記録する処理装置と;を備える情報記録装置。 - 前記制御装置は、前記単一の記録可能な領域が複数取得された場合に、該複数の単一の記録可能な領域のうち、いずれか1つを前記有効記録領域に設定することを特徴とする請求項12に記載の情報記録装置。
- 前記制御装置は、前記複数の単一の記録可能な領域のうち、再生専用の情報記録媒体との互換性を確保できる単一の記録可能な領域を、前記有効記録領域に設定することを特徴とする請求項13に記載の情報記録装置。
- 前記制御装置は、前記複数の単一の記録可能な領域のうち、最も記録容量が大きい単一の記録可能な領域を、前記有効記録領域に設定することを特徴とする請求項13に記載の情報記録装置。
- 前記制御装置は、前記複数の単一の記録可能な領域のうち、いずれか1つの単一の記録可能な領域を選択するための選択基準に基づいて選択された単一の記録可能な領域を、前記有効記録領域に設定することを特徴とする請求項13に記載の情報記録装置。
- 前記選択基準は、再生専用の情報記録媒体との互換性を確保できる単一の記録可能な領域を選択する基準、及び最も大きい記録容量を有する単一の記録可能な領域を選択する基準のいずれかであることを特徴とする請求項16に記載の情報記録装置。
- 前記制御装置は、更に前記設定された有効記録領域の記録容量を、前記情報記録媒体の記録容量として通知することを特徴とする請求項12〜17のいずれか一項に記載の情報記録装置。
- 前記処理装置は、更に前記設定された有効記録領域に関する情報を前記情報記録媒体の記録領域に記録することを特徴とする請求項12〜18のいずれか一項に記載の情報記録装置。
- 前記設定された有効記録領域内では、アドレスが連続して割り振られていることを特徴とする請求項12〜19のいずれか一項に記載の情報記録装置。
- 前記情報記録媒体は、情報の記録及び再生の少なくとも一方に光が利用される情報記録媒体であり、
前記欠陥検出装置は、前記情報記録媒体の反り、記録面からの反射光の強度、及び再生時のエラーレートの少なくとも1つの計測結果に基づいて前記欠陥を検出することを特徴とする請求項12〜20のいずれか一項に記載の情報記録装置。 - 情報記録媒体に情報の記録が可能な情報記録装置に用いられるプログラムであって、
情報記録媒体の記録領域内の欠陥を検出する手順と;
前記検出結果に基づいて、前記記録領域内における欠陥を含まない少なくとも1つの単一の記録可能な領域を取得する手順と;
前記取得された少なくとも1つの単一の記録可能な領域に含まれる1つの単一の記録可能な領域を、記録に適した有効記録領域として設定する手順と;を前記情報記録装置の制御用コンピュータに実行させるプログラム。 - 請求項22に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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