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JP2006162749A - フィルムキャリア - Google Patents

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JP2006162749A
JP2006162749A JP2004351083A JP2004351083A JP2006162749A JP 2006162749 A JP2006162749 A JP 2006162749A JP 2004351083 A JP2004351083 A JP 2004351083A JP 2004351083 A JP2004351083 A JP 2004351083A JP 2006162749 A JP2006162749 A JP 2006162749A
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Kenichi Kato
賢一 加藤
Hisatsugu Torii
久嗣 鳥居
Yoshiyuki Yamaguchi
芳之 山口
Takashi Uchiumi
隆司 内海
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

【課題】 樋状のカールが大きい写真フィルムでもそのカールを確実に抑えて写真フィルムの平面性を良好にすることができるフィルムキャリアを得る。
【解決手段】 フィルムキャリア10の画像読取部14に搬送された写真フィルムFに対し、一対のマスク24A、24Bをベース板18に接近させてフィルム表面における搬送方向の両縁部FAを押圧し、その後に、一対の圧着ユニット40A、40Bの各ベルト50をベース板18に接近させてフィルム表面における幅方向の両縁部FBに圧着させ、この各ベルト50とベース板18の凸部22A、22Bとの間で写真フィルムFを挟持し基準位置にセットする。写真フィルムFに生じているフィルム幅方向に曲率を持つ樋状のカールは、フィルム幅方向の両縁部FBが各ベルト50とベース板18の凸部22A、22Bとの間に挟持される前に、フィルム搬送方向の両縁部FAがマスク24A、24Bによって押圧されることにより大幅に縮小される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、写真フィルムに記録された画像コマに光を照射して画像を読み取るために、写真フィルムを搬送路に沿って画像読取位置に搬送するフィルムキャリアに関する。
写真フィルム用のスキャナ装置(デジタルスキャナ装置)には、装置の本体部にフィルムキャリアが着脱可能に装着され、このフィルムキャリアに設けられた搬送路に沿って写真フィルムを所定の画像読取位置へ搬送し、この画像読取位置で写真フィルムに記録された画像コマをCCDエリアセンサによって読み取るものがある。このようなスキャナ装置では、例えば、光源部から出射され写真フィルムを透過した光(フィルム透過光)をレンズユニットによりCCDエリアセンサの受光面上に結像し、CCDエリアセンサにより画像を担持したフィルム透過光を電気的な画像信号に変換しており、そのため、写真フィルムに対する画像読取時に、画像読取位置に搬送されてきた写真フィルムを光照射方向(光軸方向)に沿ってレンズユニットに対して精度良く一定の位置に保つ必要がある。
そこで、画像読取位置に配置したベース板(基板)に対して、写真フィルム(フィルムストリップ)の画像コマを平面化するにあたり、フィルム長手方向における画像コマの両縁に沿って垂直方向及び幅方向にクランプ力を作用させ、フィルム幅方向における画像コマの両縁に沿って垂直方向にクランプ力を作用させることより、画像コマを平面化するクランプ手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、このクランプ手段を用いた画像コマのクランプでは、クランプ力を作用するタイミングに関して、フィルム幅方向のクランプ要素をフィルム長手方向のクランプ要素よりも遅らせて写真フィルムに接触させクランプ力を作用させてもよいとされている。
一方、上記のフィルムキャリアにおいては、例えば135タイプの写真フィルムに記録されているフルサイズコマやハーフサイズコマ、パノラマサイズコマ等の各種のコマサイズやトリミングプリント範囲に対応するために可変マスクを備えたものがあり、この可変マスクによって写真フィルムの平面性が損なわれないようにするために、写真フィルムの送り方向(搬送方向)で互いに反対方向に移動する1対の送り方向可変マスクと、写真フィルムの幅方向で互いに反対方向に移動する1対の幅方向可変マスクとを、写真フィルムに摺接する同一平面上に配置することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−199366号公報 特開平7−5590号公報
写真フィルムは、湿度や放置環境に応じてカールを生じるが、特許文献1に記載されるような、写真フィルムに対し垂直方向だけでなく幅方向にもクランプ力を作用させてコマ画像を平面化するクランプ手段は、写真フィルムの有するカールの影響を排除し画面読取の精度低下を抑える上で有用である。しかし、写真フィルムのカールは、フラットな搬送路内においては一般的にフィルム幅方向に曲率を持つ樋状のカールとなるため、特許文献1に記載されているように、クランプ手段における幅方向のクランプ要素を長手方向のクランプ要素と同時に、あるいは、長手方向のクランプ要素よりも遅らせて写真フィルムに接触させクランプ力を作用させると、樋状のカールが大きい(カールの曲率が大きい)写真フィルムの場合、長手方向のクランプ要素によってカールを十分に抑えきれないおそれがある。
また、特許文献1の装置が対象とする写真フィルムは、記録する画像コマサイズが一定のものであり、同じフィルム幅でありながらフィルムの搬送方向において異なるサイズを有するフォーマット、例えば135フィルムのフル/ハーフサイズ、ブローニフィルムの6×4.5、6×6、6×7、6×8、6×9サイズ等の切り替えには対応できない。
一方、特許文献2では、送り方向可変マスクによって上記のようなフィルムの搬送方向における画像コマサイズの変更には対応できるが、送り方向可変マスクは写真フィルムに摺接するため、その可変マスクの動作によって写真フィルムを傷付けるおそれがある。また、1コマのフィルム搬送では、写真フィルムのカールが大きい場合、送り方向可変マスクの動作でマスクが写真フィルムに引っ掛かりフィルムを搬送できなくなるおそれがある。
本発明は上記事実を考慮して、写真フィルムを傷付けることなく搬送方向における画像コマサイズの変更に対応するとともに、樋状のカールが大きい写真フィルムでもそのカールを確実に抑えて写真フィルムの平面性を良好にすることができるフィルムキャリアを提供することを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、写真フィルムに記録された画像コマに光を照射して画像を読み取るために、写真フィルムを搬送路に沿って画像読取位置に搬送するフィルムキャリアであって、前記画像読取位置に設けられ、画像読取位置に搬送された写真フィルムの裏面が接触して光照射方向に沿った基準位置に写真フィルムをセットするための基準板と、写真フィルムの搬送方向における前記画像読取位置の上流側及び下流側に配置されるとともに、前記基準板に対して接近及び離間可能、且つ、少なくとも一方が搬送方向に沿って移動可能に設けられ、画像読取位置に搬送された写真フィルムの表面における搬送方向の両縁部を押圧及び押圧解除する一対のマスク部材と、前記一対のマスク部材を前記基準板に対して接近及び離間させるとともに、前記一対のマスク部材の少なくとも一方を画像コマのサイズに応じて搬送方向に沿って移動させるマスク部材移動手段と、写真フィルムの幅方向における前記画像読取位置の両側に配置されるとともに前記基準板に対して接離可能に設けられ、画像読取位置に搬送された写真フィルムの表面における前記幅方向の両縁部に圧着して基準板との間に写真フィルムを挟持し、且つ、圧着解除して写真フィルムを挟持解除する一対の圧着部材と、前記一対の圧着部材を前記基準板に対して接離させる圧着部材移動手段と、を有し、前記画像読取位置に搬送された写真フィルムに対し、前記一対のマスク部材により写真フィルムを押圧した後に前記一対の圧着部材を写真フィルムに圧着させることを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、フィルムキャリアの搬送路に沿って画像読取位置に搬送された写真フィルムは、マスク部材移動手段によって基準板に接近する方向へ移動される一対のマスク部材によりフィルム表面における搬送方向の両縁部が押圧され、その後に、圧着部材移動手段によって基準板に接近する方向へ移動される一対の圧着部材がフィルム表面における幅方向の両縁部に圧着することにより、一対の圧着部材と基準板との間に挟持されて光照射方向に沿った基準位置にセットされる。その状態で、記録された画像コマに光が照射されて画像が読み取られる。
また、一対のマスク部材における少なくとも一方は、基準板から離間され写真フィルムの押圧を解除した状態で、マスク部材移動手段により、画像コマのサイズに応じてフィルム搬送方向に沿って移動され所定のマスク位置に配置されるため、このマスク部材の変位により、写真フィルムを傷付けることなく搬送方向における画像コマサイズの変更に対応することができる。
ここで、写真フィルムに生じているフィルム幅方向に曲率を持つ樋状のカールは、フィルム幅方向の両縁部が一対の圧着部材と基準板との間に挟持される前に、フィルム搬送方向の両縁部が一対のマスク部材によって押圧されることにより大幅に縮小される。したがって、大きなカールであっても確実に抑えることができ、写真フィルムの平面性を良好にすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のフィルムキャリアにおいて、前記基準板は画像コマと対応する部位に前記搬送方向に沿って凹部が設けられ、前記一対のマスク部材による写真フィルムの押圧では、一対のマスク部材を前記凹部内に進入させるとともに凹部に接触させない位置で停止させることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、樋状の大きなカールが生じている写真フィルムに対し、フィルム搬送方向の両縁部を押圧する一対のマスク部材を、例えば光照射方向に沿った基準位置まで移動させただけでは、写真フィルムの中央部に許容範囲を超えるカールが残ってしまう場合がある。また、この一対のマスク部材による押圧で、フィルム搬送方向の両縁部を例えば基準板に圧着させてしまうと、写真フィルムと基準板との間に空気溜まりが形成されてカールが潰れにくくされてしまう問題あがる。
そこで、基準板の画像コマと対応する部位に、フィルム搬送方向に沿って凹部を設け、一対のマスク部材を基準板の凹部内に進入させるまで移動させて、写真フィルムにおける搬送方向の両縁部を押圧する。これにより、写真フィルムにおける搬送方向の両縁部は光照射方向に沿った基準位置よりもさらに押し込まれるようになり、写真フィルムの中央部に残ってしまうカールを許容範囲に抑えることが可能となる。また、凹部内に進入させた一対のマスク部材を凹部に接触させない位置で停止させることにより、写真フィルムにおける搬送方向の両縁部が基準板に圧着して写真フィルムと基準板との間に空気溜まりが形成されることはなくなり、カールが潰れにくくされることを防止できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1及び請求項2記載のフィルムキャリアにおいて、前記圧着部材は、前記搬送方向に沿って回転移動可能に設けられた無端状のベルト部材を有することを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、搬送路に沿って画像読取位置に搬送される写真フィルは、圧着部材が有する搬送方向に沿って回転移動可能に設けられた無端状のベルト部材によって搬送されるため、1コマ又は複数コマ毎にカットされた短尺の写真フィルムでも自動で搬送することができる。
本発明のフィルムキャリアは上記構成としたので、写真フィルムを傷付けることなく搬送方向における画像コマサイズの変更に対応できるとともに、樋状のカールが大きい写真フィルムでもそのカールを確実に抑えて写真フィルムの平面性を良好にすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るフィルムキャリアについて説明する。
図1〜図3には、本実施形態のフィルムキャリア10が示されている。フィルムキャリア10は、ブローニーフィルム用のフィルムキャリアでスキャナ装置に着脱可能とされており、このフィルムキャリア10には、図1及び図2に示されるように、スキャナ装置に装着されるベース台12が設けられている。ベース台12の略中央部には、写真フィルム(ブローニーフィルム)Fに記録された画像コマPにスキャナ装置の光源部から出射された光を照射し、写真フィルムFを透過した光(フィルム透過光)をスキャナ装置のレンズユニットによりCCDエリアセンサ等の撮像素子の受光面上に結像することにより、フィルム透過光を撮像素子によって電気的な画像信号に変換して画像を読み取るための画像読取部14が設けられている。また、ベース台12の上面部には、写真フィルムFを画像読取部14に搬送するためのフィルム搬送路Rが装置の幅方向(矢印W方向)に沿って延在するように形成されており、このフィルム搬送路は図中の矢印Rで模式的に示されている。
図2に示されるように、画像読取部14には装置幅方向を長手とする矩形状の窓部16が形成されており、窓部16には、画像読取部14に搬送された写真フィルムFの裏面が接触して光照射方向(図4(B)の光軸L参照)に沿った基準位置に写真フィルムFをセットするためのベース板18が嵌め込まれている。
ベース板18は、透明ガラス板で形成されており、図3に示されるように、ベース板18の上面には、写真フィルムFの画像コマPと対応する部位に、フィルム搬送方向(矢印A方向)に沿って凹部20が延設され、フィルム搬送方向と直交する方向(フィルム幅方向)における両側縁部に、凹部20を形成する一対の凸部22A、22Bが延設されている。上記の光照射方向に沿った基準位置は、この一対の凸部22A、22Bの各上面によって構成されている(画像読取基準面S)。また、凹部20のフィルム搬送方向と直交する方向での溝幅寸法L1は、画像コマPの幅寸法L2よりも少し大きくされている。
フィルム搬送路Rにおける画像読取部14の上流側及び下流側には、フィルム搬送方向と直交する方向に沿って延出された一対のマスク24A、24Bが設けられている。この一対のマスク24A、24Bは、フィルム搬送方向と直交する方向での長さ寸法が、ベース板18の凹部20の溝幅寸法L1よりも少し小さくされており(図3参照)、ベース台12に図示しない支持機構によって昇降可能、及びフィルム搬送方向に沿って移動可能とされ(矢印W方向)互いに接近及び離間するように支持されたマスク保持部材26A、26Bに取り付けられて保持されている。
これにより、マスク24A、24Bは、マスク保持部材26A、26Bの昇降に伴いベース板18に対して接近及び離間する(図3の矢印Z方向)。また、マスク24A、24Bは、マスク保持部材26A、26Bが上昇しているときには、ベース板18から所定距離だけ離れて配置され、マスク保持部材26A、26Bが所定位置まで下降すると、画像読取基準面Sと略一致する所定の位置で停止されるよう構成されている。
また、マスク保持部材26A、26Bの一端部には、フィルム搬送方向に沿って延出されたラック30が連結されており、ラック30のラックギア32には、ステッピングモータからなるマスク移動モータ34の駆動ギア36が噛み合っている。これにより、マスク移動モータ34が駆動ギア36を回転駆動させると、ラック30がフィルム搬送方向に沿って移動し、このラック30の移動に伴いマスク保持部材26A、26Bはフィルム搬送方向に沿って移動しつつ互いに接近及び離間し、マスク24A、24Bによるマスク位置を変更する。このマスク24A、24Bの変位により、写真フィルムFの搬送方向における画像コマサイズの変更に対応することができる。
フィルム搬送方向と直交する方向における画像読取部14の両側には、一対の圧着ユニット40A、40Bが設けられている。この一対の圧着ユニット40A、40Bは、フィルム搬送方向に沿って延出された圧着ベース42を備えており、圧着ベース42は、ベース台12に図示しない支持機構によって昇降可能に支持され、マスク保持部材26A、26Bの昇降に伴いベース板18に対して接近及び離間する(図3の矢印Z方向)。
圧着ベース42の内側面には、図2に示されるように、フィルム搬送方向に沿って配列された駆動プーリ44、4個のアイドラプーリ46、及び従動プーリ48がそれぞれ回転可能に設けられている。これらの駆動プーリ44、アイドラプーリ46、及び従動プーリ48には無端状のベルト50が巻き掛けられており、各ベルト50はフィルム搬送方向に沿って延設され、図3に示されるように、ベース板18の上面に設けられた凸部22A、22Bに対向して配置されている。また、各ベルト50は、マスク保持部材26A、26Bが上昇しているときには、凸部22A、22Bから所定距離だけ離れて配置され、マスク保持部材26A、26Bが所定位置まで下降すると、上述したマスク24A、24Bの所定位置での停止後に、凸部22A、22Bに圧着する。
図2に示されるように、圧着ユニット40A、40Bの各駆動プーリ44には、回転駆動軸52A、52Bが連結されている。圧着ユニット40A、40Bの各ベルト50は、図示しないベルト駆動モータによって回転駆動軸52A、52Bが同期して回転駆動されることにより、各駆動プーリ44によって回転駆動され所定の方向へ同期して回転移動する。
図1に示されるように、フィルム搬送方向と直交する方向における圧着ユニット40A、40Bの各外側には、一対の偏芯カム54A、54Bが配置されている。この一対の偏芯カム54A、54Bは、両端部が一対の軸受け部56A、56Bに回転可能に支持されており、図3に示されるように、カム部58A、58Bが、マスク保持部材26A、26B上面の両側部に形成された押圧面部60に当接している。
偏芯カム54A、54Bの一端部先端には、タイミングプーリ62A、62Bが取り付けられている。これらのタイミングプーリ62A、62Bと、ステッピングモータからなる圧着モータ66の駆動プーリ67との間には、1本の無端状のタイミングベルト64が巻き掛けられている。これにより、圧着モータ66が作動して駆動プーリ67を回転駆動させると、その回転駆動力がタイミングベルト64を介してタイミングプーリ62A、62Bに伝達され、偏芯カム54A、54Bは同期して回転し、カム部58A、58Bのカム面を上下に移動させる。そして、マスク保持部材26A、26Bは、押圧面部60が偏芯カム54A、54Bのカム部58A、58Bに押圧されると、下降してベース板18に接近し、また、カム部58A、58Bによる押圧が解除されると、支持機構に設けられた図示しないばね部材のばね力によって上昇しベース板18から離間する。
次に、上記の構成とされた本実施形態のフィルムキャリア10による写真フィルムFに記録された画像コマPから画像を読み取る画像読取動作及びその作用について説明する。
本実施形態のフィルムキャリア10では、圧着ユニット40A、40Bの各ベルト50の回転移動により、写真フィルムFがベース台12の上面部に設けられたフィルム搬送路Rに沿って搬送され、図4(A)に示されるように画像読取部14に停止されると、圧着モータ66が駆動してマスク保持部材26A、26Bは下降する。
このマスク保持部材26A、26Bの下降に伴い、ベース板18に接近する方向へ移動される一対のマスク24A、24Bによってフィルム表面における搬送方向の両縁部FA(図1参照)が押圧され画像読取基準面Sまで押し込まれる。さらに、このマスク24A、24Bによる押圧後に、マスク保持部材26A、26Bの下降に伴い、ベース板18に接近する方向へ移動される一対の圧着ユニット40A、40Bの各ベルト50がフィルム表面における幅方向の両縁部FBに圧着し、図4(B)に示されるように、写真フィルムFは両縁部FBが各ベルト50とベース板18の凸部22A、22Bとの間に挟持されて画像読取部14にセットされる。
その状態で、写真フィルムFに記録された画像コマPに、スキャナ装置の光源部から出射された光(図4(B)の矢印LT)がベース板18を透過して照射され、この画像コマPを透過した光(透過光)が、スキャナ装置のレンズユニットにより撮像素子の受光面上に結像される。これにより、フィルム透過光が撮像素子によって電気的な画像信号に変換され、画像として読み取られる。
ここで、写真フィルムFに生じているフィルム幅方向に曲率を持つ樋状のカールは、フィルム幅方向の両縁部FBが圧着ユニット40A、40Bの各ベルト50とベース板18の凸部22A、22Bとの間に挟持される前に、フィルム搬送方向の両縁部FAがマスク24A、24Bによって押圧されることにより大幅に縮小される。したがって、大きなカールであっても確実に抑えることができ、写真フィルムFの平面性を良好にすることができる。
また、マスク24A、24Bは、ベース板18から離間され写真フィルムFの押圧を解除した状態で、マスク移動モータ34の駆動によるマスク保持部材26A、26Bの相対移動により、画像コマPのサイズに応じてフィルム搬送方向に沿って互いに接近及び離間するよう移動され、所定のマスク位置に配置される。このマスク24A、24Bの変位により、写真フィルムFを傷付けることなく搬送方向における画像コマサイズの変更に対応することができる。
また、樋状の大きなカールが生じている写真フィルムFに対し、フィルム搬送方向の両縁部FAを押圧する一対のマスク24A、24Bを、例えば光照射方向に沿った基準位置(画像読取基準面S)まで移動させただけでは、写真フィルムFの中央部に許容範囲を超えるカールが残ってしまう場合があり、さらに、この一対のマスク24A、24Bによる押圧で、フィルム搬送方向の両縁部FAを例えばベース板18に圧着させてしまうと、写真フィルムFとベース板18との間に空気溜まりが形成されてカールが潰れにくくされてしまう問題あがる。
これに対し、本実施形態では、ベース板18の画像コマPと対応する部位に、フィルム搬送方向に沿って凹部20を設け、図4(B)の二点鎖線で示したように、マスク24A、24Bをベース板18の凹部20内にΔZだけ進入させるまで移動させて、写真フィルムFにおける搬送方向の両縁部FAを押圧することにより、その両縁部FAは光照射方向に沿った基準位置よりもさらに押し込まれるようになり、写真フィルムの中央部に残ってしまうカールCを許容範囲に抑えることが可能となる。また、凹部20内に進入させたマスク24A、24Bを凹部20に接触させない位置で停止させることにより、写真フィルムFにおける搬送方向の両縁部FAがベース板18に圧着して写真フィルムFとベース板18との間に空気溜まりが形成されることはなくなり、カールCが潰れにくくされることを防止できる。
また、本実施形態では、フィルム搬送路Rに沿って画像読取部14に搬送される写真フィルムFは、圧着ユニット40A、40Bに搬送方向に沿って回転移動可能に設けられた各ベルト50によって搬送されるため、1コマ又は複数コマ毎にカットされた短尺の写真フィルムでも自動で搬送することができる。
以上、本発明を上述した特定の実施形態により詳細に説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の形態が実施可能である。
例えば、上述した実施形態では、マスク24A、24Bを互いに接近及び離間させることによりマスク位置を変更するよう構成しているが、これらのマスク24A、24Bは、何れか一方を他方に対して接近及び離間させることでマスク位置を変更するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係るフィルムキャリアの外観を示す斜視図である。 図1のフィルムキャリアにおいてマスク、マスク保持部材、及びその駆動機構を取り除いた状態の外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るフィルムキャリアの要部をフィルム搬送路の上流側から見た外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るフィルムキャリアによる写真プリントのカールを抑える動作を説明する説明図で、(A)は樋状のカールを生じている写真フィルムが画像読取部に搬送された直後の状態であり、(B)は写真フィルムのカールが抑えられている状態である。
符号の説明
10 フィルムキャリア
14 画像読取部(画像読取位置)
18 ベース板(基準板)
20 凹部
24A マスク
24B マスク
26A マスク保持部材(マスク部材移動手段/圧着部材移動手段)
26B マスク保持部材(マスク部材移動手段/圧着部材移動手段)
30 ラック(マスク部材移動手段)
34 マスク移動モータ(マスク部材移動手段)
40A 圧着ユニット(圧着部材)
40B 圧着ユニット(圧着部材)
50 ベルト(圧着部材/ベルト部材)
54A 偏芯カム(マスク部材移動手段/圧着部材移動手段)
54B 偏芯カム(マスク部材移動手段/圧着部材移動手段)
62A タイミングプーリ(マスク部材移動手段/圧着部材移動手段)
62B タイミングプーリ(マスク部材移動手段/圧着部材移動手段)
64 タイミングベルト(マスク部材移動手段/圧着部材移動手段)
66 圧着モータ(マスク部材移動手段/圧着部材移動手段)
C カール
F 写真フィルム
FA 両縁部
FB 両縁部
L 光軸
P 画像コマ
R フィルム搬送路
S 画像読取基準面

Claims (3)

  1. 写真フィルムに記録された画像コマに光を照射して画像を読み取るために、写真フィルムを搬送路に沿って画像読取位置に搬送するフィルムキャリアであって、
    前記画像読取位置に設けられ、画像読取位置に搬送された写真フィルムの裏面が接触して光照射方向に沿った基準位置に写真フィルムをセットするための基準板と、
    写真フィルムの搬送方向における前記画像読取位置の上流側及び下流側に配置されるとともに、前記基準板に対して接近及び離間可能、且つ、少なくとも一方が搬送方向に沿って移動可能に設けられ、画像読取位置に搬送された写真フィルムの表面における搬送方向の両縁部を押圧及び押圧解除する一対のマスク部材と、
    前記一対のマスク部材を前記基準板に対して接近及び離間させるとともに、前記一対のマスク部材の少なくとも一方を画像コマのサイズに応じて搬送方向に沿って移動させるマスク部材移動手段と、
    写真フィルムの幅方向における前記画像読取位置の両側に配置されるとともに前記基準板に対して接離可能に設けられ、画像読取位置に搬送された写真フィルムの表面における前記幅方向の両縁部に圧着して基準板との間に写真フィルムを挟持し、且つ、圧着解除して写真フィルムを挟持解除する一対の圧着部材と、
    前記一対の圧着部材を前記基準板に対して接離させる圧着部材移動手段と、
    を有し、
    前記画像読取位置に搬送された写真フィルムに対し、前記一対のマスク部材により写真フィルムを押圧した後に前記一対の圧着部材を写真フィルムに圧着させることを特徴とするフィルムキャリア。
  2. 前記基準板は画像コマと対応する部位に前記搬送方向に沿って凹部が設けられ、前記一対のマスク部材による写真フィルムの押圧では、一対のマスク部材を前記凹部内に進入させるとともに凹部に接触させない位置で停止させることを特徴とする請求項1記載のフィルムキャリア。
  3. 前記圧着部材は、前記搬送方向に沿って回転移動可能に設けられた無端状のベルト部材を有することを特徴とする請求項1及び請求項2記載のフィルムキャリア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108070823A (zh) * 2016-11-18 2018-05-25 大日本印刷株式会社 蒸镀掩模

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