[go: up one dir, main page]

JP2006159373A - 動力工具 - Google Patents

動力工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2006159373A
JP2006159373A JP2004357191A JP2004357191A JP2006159373A JP 2006159373 A JP2006159373 A JP 2006159373A JP 2004357191 A JP2004357191 A JP 2004357191A JP 2004357191 A JP2004357191 A JP 2004357191A JP 2006159373 A JP2006159373 A JP 2006159373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
power tool
fan
airflow
chips
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004357191A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuto Okada
厚人 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ryobi Ltd filed Critical Ryobi Ltd
Priority to JP2004357191A priority Critical patent/JP2006159373A/ja
Publication of JP2006159373A publication Critical patent/JP2006159373A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sawing (AREA)

Abstract

【課題】 携帯用丸鋸等の動力工具における切粉の集塵効率を高める。
【解決手段】 ハウジング4内に収納した原動機で刃物3及びファンを駆動し、切粉vをファンで生じた気流aによりハウジングに取り付けた集塵部16へと搬送し、集塵部で濾過した気流cをハウジング内のファンへと戻した後にハウジングの排気口から排気する。集塵部が、内外円筒体18,19と、切粉を含んだ気流を内外円筒体間に導く導入路20aと、導入路から流入する気流を旋回流bとする螺旋羽根21と、切粉を含んだ旋回流を内円筒体の空室内へ導きつつ濾過する内円筒体に取り付けられたフィルタ22と、内円筒体内へとフィルタを透過した気流を内円筒体からファンへと戻す導出路23aと、外円筒体に形成された切粉回収口24とを備える。切粉を含んだ旋回流をフィルタに通しながら除塵すると共にこの旋回流でフィルタの表面を清掃する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、集塵機能及び原動機冷却機能を有する携帯用丸鋸等の動力工具に関する。
携帯用丸鋸、ジグソー、サンダー等の動力工具は、原動機であるモータを冷却するための冷却機能や、刃物でワークを切削することにより発生した切粉を集める集塵機能を備えている。ある動力工具は、モータ軸に取り付けたファンで加工部からハウジング外に連結した集塵袋内へと気流を送り、この気流により加工部で生じた切粉を集塵袋内に導くようになっている(例えば、特許文献1参照。)。また、ある動力工具は、モータで回転する刃物がその円周方向に生じさせる気流を利用して切粉をハウジングに取り付けた集塵ケース内に導くようになっている(例えば、特許文献2参照。)。また、ある動力工具は、モータ軸に取り付けたファンで、加工部からハウジングに取り付けた集塵容器内へと気流を送り、集塵容器内のフィルタで気流から切粉を除去し、この清浄化された気流を冷却風としてハウジング内のモータへと導き、その後ハウジング外へと排出するようになっている(例えば、特許文献3参照。)。
実公昭57−30083号公報 実開昭61−87901号公報 特開平6−155155号公報
上記従来の動力工具には次のような問題がある。
すなわち、特許文献1の動力工具は、モータを冷却するための冷却用ファンと切粉を集めるための集塵用ファンとを必要とするので、動力工具の大型化、重量化を招き、また騒音が大きくなるという問題がある。また、集塵用ファンで生じた気流がモータ軸を支える軸受の方へも回り込むので軸受その他に切粉が付着し、その結果動力工具が故障しやすくなるという問題がある。
特許文献2の動力工具は、集塵用ファンを設けることなく、刃物の回転により生じた気流を利用して切粉を集塵部内に送るようになっているので、集塵効率が低いという問題がある。
特許文献3の動力工具は、単一のファンで集塵用の気流とモータ冷却用の気流の双方を発生させるが、集塵用の気流を加工部から箱状の集塵容器内へとダクト状の通路で導き、集塵容器内に設けられた板壁状のフィルタで濾過してモータ冷却用の気流とするので、フィルタが目詰まりし易く、その結果集塵性能が低下し、モータが過熱しやすくなるという問題がある。
したがって、本発明は上記不具合を解消することができる動力工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、ハウジング(4)内に収納した原動機(1)で刃物(3)及びファン(15)を駆動し、刃物(3)によるワーク(w)の切削で生じた切粉(v)をファン(15)で生じた気流(a)によりハウジング(4)に取り付けた集塵部(16)へと搬送し、集塵部(16)で濾過した気流(c)をハウジング(4)内のファン(15)へと戻した後にハウジング(4)の排気口(17)から排気するようにした動力工具において、集塵部(16)が、内外二重の円筒体(18,19)と、上記切粉(v)を含んだ気流(a)を内外二重の円筒体(18,19)間の空室(19a)内に導く導入路(20a)と、導入路(20a)から流入する気流(a)を旋回流(b)とする内外二重の円筒体(18,19)間の空室(19a)内に固定された螺旋羽根(21)と、切粉(v)を含んだ旋回流(b)を内円筒体(18)の空室(18a)内へ導きつつ濾過する内円筒体(18)に取り付けられたフィルタ(22)と、内円筒体(18)の空室(18a)内へとフィルタ(22)を透過した気流(c)を内円筒体(18)の空室(18a)からファン(15)へと戻す導出路(23a)と、外円筒体(19)に形成された切粉回収口(24)とを具備する動力工具を採用する。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の動力工具において、ハウジング(4)に導出路(23a)の吹出口を原動機(1)に臨むように設けた動力工具を採用する。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の動力工具において、ハウジング(4)に外気取入口(26,31)を原動機(1)に臨むように設けた動力工具を採用する。
また、請求項4に係る発明は、請求項3に記載の動力工具において、外気取入口(26)を弁体(27)で塞ぎ、ハウジング(4)内の圧力が規定値以下になった時に弁体(27)が開いて外気(e)が外気取入口(26)からハウジング(4)内に取り込まれるようにした動力工具を採用する。
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の動力工具において、切粉回収口(24)から排出される切粉(v)を収容する粉塵容器(25)が切粉回収口(24)に着脱自在に連結された動力工具を採用する。
また、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の動力工具において、内外二重の円筒体(18,19)が原動機(1)の軸芯に平行に伸びるように配置された動力工具を採用する。
また、請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の動力工具において、刃物(3)が回転刃であり、導入路(20a)の吸込口が回転刃(3)の外周にその接線方向から臨むように設けられた動力工具を採用する。
請求項1に係る発明によれば、ハウジング(4)内に収納した原動機(1)で刃物(3)及びファン(15)を駆動し、刃物(3)によるワーク(w)の切削で生じた切粉(v)をファン(15)で生じた気流(a)によりハウジング(4)に取り付けた集塵部(16)へと搬送し、集塵部(16)で濾過した気流(c)をハウジング(4)内のファン(15)へと戻した後にハウジング(4)の排気口(17)から排気するようにした動力工具において、集塵部(16)が、内外二重の円筒体(18,19)と、上記切粉(v)を含んだ気流(a)を内外二重の円筒体(18,19)間の空室(19a)内に導く導入路(20a)と、導入路(20a)から流入する気流(a)を旋回流(b)とする内外二重の円筒体(18,19)間の空室(19a)内に固定された螺旋羽根(21)と、切粉(v)を含んだ旋回流(b)を内円筒体(18)の空室(18a)内へ導きつつ濾過する内円筒体(18)に取り付けられたフィルタ(22)と、内円筒体(18)の空室(18a)内へとフィルタ(22)を透過した気流(c)を内円筒体(18)の空室(18a)からファン(15)へと戻す導出路(23a)と、外円筒体(19)に形成された切粉回収口(24)とを具備することから、切粉(v)を含んだ気流(a)を内外二重の円筒体(18,19)間の空室(19a)内で旋回流(b)として流し、この旋回流(b)をフィルタ(22)に通しながら除塵すると共にこの旋回流(b)でフィルタ(22)の表面を清掃することができる。従って、動力工具における集塵効率、集塵性能を飛躍的に高めることができる。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の動力工具において、ハウジング(4)に導出路(23a)の吹出口を原動機(1)に臨むように設けたことから、切粉(v)が除去された後の気流(c)を利用して原動機(1)を冷却し、その過熱を防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の動力工具において、ハウジング(4)に外気取入口(26,31)を原動機(1)に臨むように設けたことから、この外気取入口(26,31)から取り込まれた外気(e,f)で原動機(1)を冷却することができる。また、集塵部(16)が切粉(v)で詰まり気流(a,b,c)が停止した場合であっても外気取入口(26,31)から外気(e,f)をハウジング(4)内に取り込むことが出来るので、原動機(1)の過熱を防止することができる。また、導出路(23a)の吹出口が原動機(1)に向って開口している場合は、外気(e,f)とこの吹出口から吹き出す気流(c)とで原動機(1)を冷却することができ、原動機(1)の冷却効率を更に高めることができる。
請求項4に係る発明によれば、請求項3に記載の動力工具において、外気取入口(26)を弁体(27)で塞ぎ、ハウジング(4)内の圧力が規定値以下になった時に弁体(27)が開いて外気(e)が外気取入口(26)からハウジング(4)内に取り込まれるようにしたことから、集塵部(16)が切粉(v)で詰まり気流(a,b,c)が停止した場合であっても、ファン(15)の回転によりハウジング(4)内の圧力が規定値以下になった時に弁体(27)が開いて外気(e)が外気取入口(26)からハウジング(4)内に取り込まれるので、原動機(1)の過熱が防止される。また、集塵部(16)を気流(a,b,c)が正常に流れる場合には、外気取入口(26)が弁体(27)で塞がれるので、この外気取入口(26)からハウジング(4)内への異物の侵入が防止され原動機(1)等が保護される。
請求項5に係る発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の動力工具において、切粉回収口(24)から排出される切粉(v)を収容する粉塵容器(25)が切粉回収口(24)に着脱自在に連結されたことから、切粉(v)を簡易に回収し廃棄することができる。
請求項6に係る発明によれば、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の動力工具において、内外二重の円筒体(18,19)が原動機(1)の軸芯に平行に伸びるように配置されたことから、動力工具の外形をコンパクト化し取り扱いやすくすることができる。
請求項7に係る発明によれば、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の動力工具において、刃物(3)が回転刃であり、導入路(20a)の吸込口が回転刃(3)の外周にその接線方向から臨むように設けられたことから、回転刃(3)とファン(15)の双方の回転によって気流(a,b,c)が加速される。従って、気流(a,b,c)の気速が大きくなり、集塵効率が向上し、原動機(1)の冷却効果も向上する。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態について説明する。
<実施の形態1>
図5に示すように、この電動工具である携帯用丸鋸は、原動機であるモータ1、モータ1の動力が伝動装置2を介して伝達されることにより回転する刃物である円形の鋸刃3、モータ1等を覆うハウジング4、鋸刃3でワークwを切断する際にワークwに当てられる定盤5等を備える。
モータ1は、図5に示すように、左右方向にモータ軸1aが伸びるようにハウジング4内に横置きで設置される。モータ軸1aの左右両端はハウジング4内に設置されたベアリング6,7に夫々保持される。鋸刃3は鋸刃軸3aに着脱自在に固定され、鋸刃軸3aはハウジング4内に設置されたベアリング8,9により保持される。伝動装置2は具体的にはギア装置であり、モータ軸1aの左端に形成されたピニオン2aと、ピニオン2aに噛み合う鋸刃軸3aの右端に固定された大歯車2bとを有し、モータ軸1aの回転を減速して鋸刃軸3aに伝達するようになっている。
ハウジング4は、図1乃至図5に示すように、モータ1を収納するモータ収納部4a、鋸刃3の略上半分を覆う刃物カバー部4b、作業者が把持するハンドル部4c等を一体的に備える。
モータ収納部4aは、図3乃至図5に示すように、横置き状態のモータ1の外形に倣った略円筒形に形成され、その左右両端は隔壁10と端板11で夫々閉じられる。この隔壁10と端板11に上記モータ軸1aを保持するベアリング6,7が夫々保持される。
刃物カバー部4bは、図5に示すように、上記隔壁10と共に鋸刃3の略上半分を覆う覆い部を形成する。隔壁10の略下半分には上記伝動装置2を収納するギアボックス10aが一体的に形成され、ギアボックス10aの左端にベアリングボックス12が固定される。ギアボックス10aとベアリングボックス12の内部に鋸刃軸3aを保持するベアリング9,8が夫々配置される。
ハンドル部4cは、図3及び図4に示すように、上記モータ収納部4aに固定され、その内側にはモータ1の回転をオン・オフするためのスイッチ13が設けられる。
その他、図1乃至図5に示すように、定盤5がハウジング4に対して位置調整可能に連結される。また、鋸刃3の略下半分を覆う可動カバー14が上記ベアリングボックス12の円筒形外周面に回動可能に保持される。可動カバー14はその先端がワークwに当ると、ベアリングボックス12を支点にして回動し刃物カバー部4b内へと入り込む。
上記構成の携帯用丸鋸において、モータ1を起動し鋸刃3を回転させてワークwを切削すると切粉が発生するが、この切粉を回収するためにこの携帯用丸鋸は、図1乃至図5に示すように、上記モータ1で鋸刃3のほかファン15を駆動し、鋸刃3によるワークwの切削で生じた切粉をファン15で生じた気流によりハウジング4に取り付けた集塵部16へと搬送し、集塵部16で濾過した気流をハウジング4内のファン15へと戻した後にハウジング4の排気口17から排気するようにしている。
ファン15は、図5に示すように、モータ軸3aのピニオン2aに隣接した箇所に取り付けられ、ハウジング4のモータ収納部4a内にモータ1と共に収納される。また、ファン15はハウジング4内に固定されるファンケーシング15aによって囲まれる。排気口17はハウジング4におけるファン15を取り囲む箇所の近傍に形成される。
集塵部16は、図1乃至図5に示すように、内外二重の円筒体18,19と、上記切粉を含んだ気流を内外二重の円筒体18,19間の空室19a内に導く導入路20aと、導入路20aから流入する気流aを旋回流bとする内外の円筒体18,19間の空室19a内に固定された螺旋羽根21と、切粉を含んだ旋回流bを内円筒体18の空室18a内へ導きつつ濾過する内円筒体18に取り付けられたフィルタ22と、内円筒体18の空室18a内へとフィルタ22を透過した気流cを内円筒体18の空室18aからファン15へと戻す導出路23aと、外円筒体19に形成された切粉回収口24とを具備する。
内外二重の円筒体18,19は、図2に示すように、両者の軸芯が合致するように一体化される。小径の内円筒体18の左右両端は端板18b,18cで閉じられ、周壁の一部には透孔18dが形成され、この透孔18dが切粉の通過を阻止し気流cの通過を許容するフィルタ22で閉じられる。大径の外円筒体19の左右端は端板19b,19cで閉じられる。
螺旋羽根21は左側の端板19bの近傍において内円筒体18の外周面と外円筒体19の内周面との間に形成される。外円筒体19の左側の端板19bは単なる円板でもよいが、望ましくは図2に示すように螺旋羽根21と同様な形状に形成される。この端板19bと螺旋羽根21とにより、内円筒体18の周りを略一周する螺旋流路21aが形成される。もちろん、螺旋羽根21は空室19b内を複数回巡る長さであってもよいし、一条又は複数条であってもよいし、空室19b内の他の箇所に増設してもよい。
この内外二重の円筒体18,19は、両者の軸芯が上下方向に伸びるように配置することも可能であるが、望ましくは図示例のごとく横置きしたモータ1の軸芯に平行に伸びるように横置き状態で配置される。これにより、動力工具の外形が小型化、コンパクト化される。
導入路20aは、図1及び図2に示すように、上記ハウジング4の刃物カバー部4bから外円筒体19の左側の端板19bへと伸びる導入ダクト20により与えられる。導入ダクト20の始端である導入路20aの吸込口は、鋸刃3の外周に臨むように配置されるが、望ましくは図1に示すように、鋸刃3の外周にその接線方向から臨むように設けられる。吸込口をこのように設けることで、鋸刃3の回転とファン15による吸引とによって刃物カバー部4bから集塵部16へと向う気流が加速される。導入ダクト20の終端である導入路20aの吐出口は、図2に示すように、外円筒体19の端板19b上で空室19a内に向って開口する。これにより、導入ダクト20の導入路20aから流出する気流aは螺旋流路21a内に流入し螺旋羽根21により案内されて旋回流bとなって内外二重の円筒体18,19間の空室19a内に流入する。旋回流bは切粉を伴って旋回しつつフィルタ22で濾過され、切粉を除去された後に内円筒体18内に流入する。切粉は旋回流b、自重等により切粉回収口24に向う。
切粉回収口24は、図2及び図3に示すように、望ましくは外円筒体19の右端すなわち螺旋羽根21の設置位置とは反対側に設けられる。切粉回収口24には集塵袋をホース等を介して連結することも可能であるが、この実施の形態では、切粉回収口24から排出される切粉vを収容する粉塵容器25が切粉回収口24に着脱自在に連結される。粉塵容器25は、具体的には外円筒体19に嵌合部25aを介して取り付けられる。
導出路23aは、図2、図4及び図5に示すように、内円筒体18の右端すなわち螺旋羽根21の設置位置とは反対側の箇所からハウジング4のモータ収納部4aの右端すなわちファン15の設置位置とは反対側の箇所へと伸びる導出ダクト23により与えられる。導出ダクト23の始端である導出路23aの入口は、上記内円筒体18の空室18a内に開口し、終端である導出路23aの出口はハウジング4のモータ収納部4a内に開口する。
上記モータ1はその駆動により発熱するので、過熱しないように冷却する必要がある。このモータ1の冷却のために導出ダクト23から吹き出る気流cが利用される。すなわち、図4及び図5に示すように、導出ダクト23の終端である導出路23aの出口がハウジング4のモータ収納部4a内におけるモータ1のブラシ1b、整流子1c等に向って開口する。また、図5に示すように、ハウジング4のモータ収納部4a内において、ハウジング4の内壁面とモータ1の外周面との間には気流cの通路となる隙間が環状に形成される。これにより、導出ダクト23の導出路23aを流れる気流cはハウジング4内のモータ1の後部に向って吹き出し、モータ1を冷却しつつ上記隙間内をファン15に向って流れ、その後ハウジング4の排気口17から排気dとして機外に放出される。
次に、上記構成の携帯用丸鋸の作用について説明する。
図1乃至図5において、作業者がハンドル4cを把持した手の指でスイッチ13をONにすると、モータ1が起動し鋸刃3及びファン15が共に回転する。
ファン15が回転すると、外気がハウジング4の刃物カバー部4b内へと取り込まれ、導入ダクト20の導入路20a、螺旋羽根21に沿った螺旋流路21a、内外二重の円筒体18,19間の空室19a内、フィルタ22、内円筒体18の空室18a内、導出ダクト23の導出路23a、ハウジング4のモータ収納部4a内、ファン15へと気流a,b,c,dとなって流れ、排気口17からハウジング4外へ排出される。
定盤5をワークwに当ててスライドさせると、可動カバー14がワークwに押されつつ刃物カバー部4b内へと回り込み、回転する鋸刃3がワークwを切削する。
ファン15の回転によって外気が刃物カバー部4b内に流入したとき、鋸刃3の回転によって加速される。導入路20aの吸込口が鋸刃3の外周にその接線方向から臨んでいることから、気流aは加速された状態のまま導入路20a内に流入する。上記鋸刃3がワークwを切削することにより発生した切粉はこの気流aに乗って導入路20a内に流入する。
切粉を含んだ気流aは導入路20aから螺旋羽根21の在る螺旋流路21a内に入り、螺旋羽根21の案内を受けつつ旋回流bとなって内外二重の円筒体18,19間の空室19a内に流入する。内外円筒体18,19間の空室19a内に入った気流はフィルタ22で濾過されつつ内円筒体18の空室18a内に流入する。また、気流bがフィルタ22を透過する際に切粉vがフィルタ22により通過を阻まれ、旋回流bに乗って内外円筒体18,19間の空室19a内を右端の端板19c側へと移動し、切粉回収口24から粉塵容器25内に落下する。切粉vは粉塵容器25内に徐々に蓄積する。
気流は旋回流bとなってフィルタ22を透過しようとするので、切粉vはフィルタ22上に堆積することなく内外円筒体18,19間の空室19a内を移動し、従ってフィルタ22の目詰まりがそれだけ効果的に防止され、集塵部16による集塵効率が向上する。
一方、内円筒体18の空室18a内に流入する清浄化された気流cは、導出ダクト23の導出路23aを通ってその吹出口からハウジング4のモータ収納部4a内に吹き出す。この気流cは整流子1c等が設けられたモータ1の後部からファン15等が設けられたモータ1の前部へと流れつつモータ1を冷却し、ハウジング4の排気口17から機外に流出する。これによりモータ1の過熱が防止される。
切削作業の終了後、上記スイッチ13をOFFに切り換えると、モータ1、鋸刃3及びファン15が停止する。その後、必要に応じて粉塵容器25を切粉回収口24から取り外し、堆積した切粉vを廃棄し、空になった粉塵容器25を切粉回収口24に再び装着する。
<実施の形態2>
図6に示すように、この実施の形態2では、ハウジング4(図4参照)のモータ収納部4aに外気取入口26がモータ1(図5参照)に臨むように設けられる。上記ファン15(図5参照)の回転等により気流cが冷却風としてモータ1の周りを流れるが、この気流cに外気取入口26から取り込まれた外気eが合流するのでモータ1の冷却効率が高まる。また、仮に上記集塵部16(図2参照)内で切粉が詰まり気流cが導出路23aから来なくなった場合であっても、外気取入口26から外気eが取り込まれるので、モータ1の過熱が防止される。
その他、図6において図1乃至図5における部分と同じ部分は同じ参照符号を付して示すこととし、重複した説明を省略する。
<実施の形態3>
図7に示すように、この実施の形態3では、実施の形態2におけると同様な外気取入口26が弁体27で塞がれ、ハウジング4内の圧力が規定値以下になった時に弁体27が開いて外気eが外気取入口26からハウジング4内に取り込まれるようになっている。
具体的には、弁体27が枢軸28を介してハウジング4の内壁面に回動自在に保持され、弾性体である引張コイルバネ29によってハウジング4の内壁面に常時押し付けられている。
これにより、集塵部16(図2参照)の粉塵容器25が満杯になったり局部が切粉で詰まったりして気流a,b,cが停止した場合であっても、ファン15(図5参照)の回転によりハウジング4内の圧力が規定値以下に降下した時に、弁体27が引張コイルバネ29の引張力に抗して開き、外気eが外気取入口26からハウジング4内に取り込まれる。この外気eがファン15へとモータ1を冷却しつつ流れるので、モータ1の過熱が防止される。また、集塵部16を気流a,b,cが正常に流れる場合には、外気取入口26が弁体27で塞がれるので、この外気取入口26からハウジング4内への異物の侵入が防止される。
その他、図7において図1乃至図6における部分と同じ部分は同じ参照符号を付して示すこととし、重複した説明を省略する。
<実施の形態4>
図8に示すように、この実施の形態4では、実施の形態1と異なり、導出ダクト23がハウジング4のモータ収納部4aにおけるファン15の近傍に連結される。導出ダクト23の吹出口にはファン15のケーシング15aと一体の案内管30が接続され、案内管30の先がファン15の吸気側に開口している。また、ハウジング4におけるモータ収納部4aの右端を閉じる端板11には外気取入口31がモータ1に臨むように設けられる。
これにより、ファン15が回転すると、切粉を巻き込んだ気流aが集塵部16(図2参照)へと流れ、集塵部16で切粉vを除去された後に導入ダクト23から直ちにハウジング4内のファン15へと向う。このように集塵後の気流がモータ1に向うことなく直ちにファン15に戻ることから、集塵部16を通る気流a,b,cの気速の低下が防止され、集塵効率が高められる。
また、このハウジング4内でのファン15の回転によって、外気取入口31から外気fがハウジング4内に取り込まれる。この外気fがモータ1を冷却しつつファン15の方へと流れ、ハウジング4の排気口17から機外に排出される。実施の形態1の場合に比し、モータ1の冷却風が外気取入口31からハウジング4内に取り込まれるので、仮に集塵部16内で切粉が詰まり気流が導出路23aから来なくなった場合であっても、外気取入口31からの外気fによってモータ1の冷却が行われる。
その他、図8において図1乃至図5における部分と同じ部分は同じ参照符号を付して示すこととし、重複した説明を省略する。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では携帯用丸鋸を例にとって説明したが、ファンを有する他の動力工具に本発明を適用することも可能である。また、上記実施の形態ではファンをモータ軸のピニオン側に設けたが、整流子側に設けることも可能である。
本発明の実施の形態1に係る携帯用丸鋸の部分切欠正面図である。 図1中、II−II線矢視断面図である。 図2中、III−III線矢視断面図である。 図2中、IV−IV線矢視断面図である。 図1中、V−V線矢視断面図である。 本発明の実施の形態2に係る携帯用丸鋸の要部を示す、図4と同様な断面図である。 本発明の実施の形態3に係る携帯用丸鋸の要部を示す、図4と同様な断面図である。 本発明の実施の形態4に係る携帯用丸鋸の要部を示す、図5と同様な断面図である。
符号の説明
1…モータ(原動機)
3…鋸刃(刃物)
4…ハウジング
15…ファン
16…集塵部
17…排気口
18…内円筒体
18a…空室
19…外円筒体
19a…空室
20a…導入路
21…螺旋羽根
22…フィルタ
23a…導出路
24…切粉回収口
25…粉塵容器
26,31…外気取入口
27…弁体
a…気流
b…旋回流
c…気流
e…外気
v…切粉
w…ワーク

Claims (7)

  1. ハウジング内に収納した原動機で刃物及びファンを駆動し、刃物によるワークの切削で生じた切粉をファンで生じた気流によりハウジングに取り付けた集塵部へと搬送し、集塵部で濾過した気流をハウジング内のファンへと戻した後にハウジングの排気口から排気するようにした動力工具において、集塵部が、内外二重の円筒体と、上記切粉を含んだ気流を内外二重の円筒体間の空室内に導く導入路と、導入路から流入する気流を旋回流とする内外二重の円筒体間の空室内に固定された螺旋羽根と、切粉を含んだ旋回流を内円筒体の空室内へ導きつつ濾過する内円筒体に取り付けられたフィルタと、内円筒体の空室内へとフィルタを透過した気流を内円筒体の空室からファンへと戻す導出路と、外円筒体に形成された切粉回収口とを具備することを特徴とする動力工具。
  2. 請求項1に記載の動力工具において、ハウジングに導出路の吹出口を原動機に臨むように設けたことを特徴とする動力工具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の動力工具において、ハウジングに外気取入口を原動機に臨むように設けたことを特徴とする動力工具。
  4. 請求項3に記載の動力工具において、外気取入口を弁体で塞ぎ、ハウジング内の圧力が規定値以下になった時に弁体が開いて外気が外気取入口からハウジング内に取り込まれるようにしたことを特徴とする動力工具。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の動力工具において、切粉回収口から排出される切粉を収容する粉塵容器が切粉回収口に着脱自在に連結されたことを特徴とする動力工具。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の動力工具において、内外二重の円筒体が原動機の軸芯に平行に伸びるように配置されたことを特徴とする動力工具。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の動力工具において、刃物が回転刃であり、導入路の吸込口が回転刃の外周にその接線方向から臨むように設けられたことを特徴とする動力工具。
JP2004357191A 2004-12-09 2004-12-09 動力工具 Pending JP2006159373A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004357191A JP2006159373A (ja) 2004-12-09 2004-12-09 動力工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004357191A JP2006159373A (ja) 2004-12-09 2004-12-09 動力工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006159373A true JP2006159373A (ja) 2006-06-22

Family

ID=36661925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004357191A Pending JP2006159373A (ja) 2004-12-09 2004-12-09 動力工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006159373A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008302467A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Makita Corp 電動工具
JP2009000757A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Ryobi Ltd 切断機
JP2009039844A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Makita Corp カッタ
CN102490162A (zh) * 2011-12-14 2012-06-13 江苏金飞达电动工具有限公司 电动切割工具的吸尘装置
CN105945339A (zh) * 2016-05-01 2016-09-21 王本 一种手持式无尘切割机
CN115056143A (zh) * 2022-08-16 2022-09-16 扬州金信益电动工具有限公司 一种带有自动收集碎屑功能的电动磨削装置
CN116160514A (zh) * 2023-03-03 2023-05-26 永康市嘉正科技股份有限公司 一种具有集尘功能的电圆锯

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008302467A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Makita Corp 電動工具
JP2009000757A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Ryobi Ltd 切断機
JP2009039844A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Makita Corp カッタ
CN102490162A (zh) * 2011-12-14 2012-06-13 江苏金飞达电动工具有限公司 电动切割工具的吸尘装置
CN105945339A (zh) * 2016-05-01 2016-09-21 王本 一种手持式无尘切割机
CN115056143A (zh) * 2022-08-16 2022-09-16 扬州金信益电动工具有限公司 一种带有自动收集碎屑功能的电动磨削装置
CN116160514A (zh) * 2023-03-03 2023-05-26 永康市嘉正科技股份有限公司 一种具有集尘功能的电圆锯
CN116160514B (zh) * 2023-03-03 2023-08-11 永康市嘉正科技股份有限公司 一种具有集尘功能的电圆锯

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8800682B2 (en) Dust extraction for power tools
US7691164B2 (en) Suction device
US7475739B2 (en) Hand-held machine tool comprising a dust box
US8698362B2 (en) Electric power tool with an electric motor
EP2674246B1 (en) Portable power tool
EP3099455B1 (en) Airflow managemnet system for a power tool
KR20140123400A (ko) 미스트 및 분진의 포집 장치
JP2004512184A (ja) ダスト吸取り装置を備えた手持ち式工作機械
EP2368666A2 (en) Dust extraction for power tools
JP2000006054A (ja) 手持ち式工作機械のための吸込み装置
US11374467B2 (en) Air pre-cleaning assembly and electric tool having same
EP3715032B1 (en) Reciprocating saw
JP2006159373A (ja) 動力工具
JP2009006221A (ja) 集塵装置
JP2007320004A (ja) 携帯型作業機
CN110757339A (zh) 一种金属磨削机床磨屑处理装置
JP2010279910A (ja) オイルミスト除去装置
TWM576911U (zh) Oil mist recovery machine
GB2111192A (en) Power tools
WO2009038453A1 (en) Electric hand tool with improved dust disposal
GB2383007A (en) Improvements to a hand tool machine.
JP2023102962A (ja) ミストコレクタ
JP3634826B2 (ja) オイルミスト除去装置
JP4299222B2 (ja) 研磨集塵装置
JP2010268981A (ja) 電気掃除機